JPH0964422A - n型熱電材料およびこれを用いた熱電効果素子 - Google Patents

n型熱電材料およびこれを用いた熱電効果素子

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JPH0964422A
JPH0964422A JP7220782A JP22078295A JPH0964422A JP H0964422 A JPH0964422 A JP H0964422A JP 7220782 A JP7220782 A JP 7220782A JP 22078295 A JP22078295 A JP 22078295A JP H0964422 A JPH0964422 A JP H0964422A
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thermoelectric material
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Hisaaki Gyoten
久朗 行天
Akiko Miyake
章子 三宅
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高効率の熱電効果素子およびこれに用いるn
型熱電材料を提供することを目的とする。 【解決手段】 Co1-xPtxSb3(0.005≦x≦
0.10)の組成式で表される固溶体からなるn型熱電
材料と、p型熱電材料とが直接もしくは導電体を介して
電気的に接合された構造を有する熱電効果素子。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、熱電効果を用いて
発電や冷却・加熱を行う熱電効果素子、およびそれに用
いる熱電材料に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、熱電材料に電流を通じた時の
吸熱・発熱作用であるペルチェ効果と、逆に熱電材料内
に温度差をつけたときの熱起電力の発生、すなわちゼー
ベック効果を利用して数多くの冷却装置や発電装置が考
案されている。ゼーベック効果とは、いわゆる熱起電力
の発生をさすもので、2種類の異なった金属の両端を互
いに接合させ、その両端部を異なった温度に保つとき起
電力が
発生する現象である。生じた熱起電力の値をV、2接合
部の間の温度差をTとすると、ゼーベック係数Sは下式
で表される。 S[V/K]=dV/dT このゼーベック係数は、温度1度当たりの熱起電力を示
すものである。 【0003】一方、ペルチェ効果は、ゼーベック効果と
は逆に、電流を通ずることによって2接合部にジュール
熱以外の熱の発生、吸熱が認められるものである。この
場合、単位時間内に発熱あるいは吸熱する熱量をQ、接
合部を通る電流をIとするとペルチェ係数Пは下式で表
される。 П[V]=Q/I=S・T 【0004】これらのいわゆる熱電効果の大きさは、材
料固有の物性値であるゼーベック係数S、導電率σおよ
び熱電導率λによって定まる。性能指数Z Z[Kー1]=S2・σ/λ は発電の場合(ゼーベック素子として用いた場合)には
熱入力に対する発電の割合、すなわち発電効率に対応し
、冷却の場合(ペルチェ素子として用いた場合)には電
気入力に対する吸熱量の割合と密接に関係している。す
なわち、熱電材料としては、導電率σが大きく、熱電導
率λの小さい材料が望まれる。なお、性能指数Zはp型
熱電材料の場合は正の値を示し、n型熱電材料の場合に
は負の値を示す。発電装置のゼーベック素子として利用
する場合には、高温側と低温側の温度差を大きく取った
方が有利であるので、性能指数Zに絶対温度T[K]を
乗じたZ・Tを熱電材料の性能を表す指標として用いる
場合が多い。 【0005】また、実際にゼーベック素子として用いる
場合には、高温側と低温側の温度差は放熱フィン等、冷
却手段により対応可能なため、性能指数Zから熱電導率
λを除いた値であるパワーファクターが一般に用いられ
ている。 パワーファクター=S 2・σ=Z・λ 【0006】図9にこれまでよく知られている熱電材料
のうちn型材料の性能指数を温度に対して表した。図中
、|Z|・Tが1.0と2.0の性能指数域を破線で表
しており、発電用としては右上に位置するほど優れた熱
電材料である。具体的には低温〜室温用としてはBi 2
Te3系材料がよく、中温用としてはPbTe系、高温
用としてはSiGe系が有望である。有効な熱電効果素
子とするためには、p型とn型の熱電材料を電気的に直
列に接合してやる必要がある。例えば中温用の熱電材料
として知られるFeSi2系材料では、Feの一部をM
nで置換したp型熱電材料と、同じくCoで置換したn
型熱電材料から構成され、n型熱電材料とp型熱電材料
とが直接、あるいは導電体を介して接合された構造を有
する。このような熱電効果素子を例えば化学プラントの
排熱パイプの周囲に配置することによって、ゼーベック
素子として排熱を電気として回収することができる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなゼーベック素子による排熱回収技術やペルチェ素子
による冷却技術は、素子の効率が低いため、特殊な用途
に限られている。そのため、広く普及するためにさらな
る効率化が望まれている。また、これらの熱電材料には
主としてTe、Se、Pb、Biなどの毒性の高い重金
属が用いられており、最近の地球環境保護に対する関心
の高まりを背景にして、少しでも環境負荷性の小さい材
料への転換が要望されている。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明のn型熱電材料
は、Co1-xPtxSb3(0.005≦x≦0.10)
の組成式で表される固溶体からなるものである。このよ
うに、CoSb3なる化合物に0.5〜10モル%の白
金を添加することによって、高効率で、かつ地球環境負
荷の小さいn型熱電材料を得るものである。本発明の熱
電効果素子は、Co1-xPtxSb3(0.005≦x≦
0.10)の組成式で表される固溶体からなるn型熱電
材料と、Pb1-yNayTe(0.01≦y≦0.10)
で表される固溶体からなるp型熱電材料とが直接もしく
は導電体を介して電気的に接合された構造を有するもの
である。さらに、Co1-xPtxSb3(0.005≦x
≦0.10)の組成式で表される固溶体からなるn型熱
電材料と、Ag2Teを0.5〜5モル%添加したPb
Te化合物からなるp型熱電材料とが直接もしくは導電
体を介して電気的に接合された構造を有するものであ
る。また、Co1-xPtxSb3(0.005≦x≦0.
10)の組成式で表される固溶体からなるn型熱電材料
と、Ag0.15Ge0.85Sb0.15Te1.15で示される化合
物からなるp型熱電材料とが直接もしくは導電体を介し
て電気的に接合された構造を有するものである。これら
により、室温領域から700℃までの高温において高効
率を有する熱電効果素子を得ることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】 [実施例1]以下に、本発明のn型熱電材料について説
明する。n型の熱電材料としてCo1-xPtxSb3(x
=0.01、0.02、0.05、0.10)の合金を
以下の方法により作製した。まず、純度99.9%以上
のCo粉末(粒径1〜2μm)と純度99.9%以上の
Sb粉末(平均粒径100μm)、および純度99.9
%以上のPt粉末(平均粒径50μm)を所定量混合す
る。但し、Coに比べてSbは融点が低く蒸気圧も高い
ので、その後の融解・合金化する際に蒸気として散逸す
る。その散逸量は、合金化温度条件にもよるが本実施例
で行った1200℃での合金化ではSb全量の3%であ
ることがわかったので、上記混合物には、あらかじめ理
論値よりもSb粉末を3%過剰に加えたものを用いた。
上記の混合粉末を磁器製るつぼに入れて、環状炉中で1
00ml/分のArガス気流中、1200℃で3時間加
熱し融解させた後、800℃まで徐冷し、その温度で1
0時間熱処理した。この熱処理は、凝固直後のβ相のC
oSbとSbの混合物をCoSb3相にするための処理
である。 【0010】図1は、CoSb3のCoの2%をPtに
置換したもの(Co0.98Pt0.02Sb3)の粉末法によ
るX線回折パターンである。そのX線回折パターンから
立方晶の格子定数の変化を追跡したが、副相の生成も認
められず、ほとんどの部分がCoSb3相であり、Co
のPt置換による結晶構造の変化は確認できなかった。
図2は、本発明の熱電材料である、CoSb3のCoを
Ptに置換したものの結晶構造を表したものである。純
粋なCoSb3では黒丸の位置にCo原子が存在する。
Ptを添加した合金化により、任意の箇所のCo原子が
Pt原子に置換される。 【0011】得られたPt添加CoSb3を粒径10μ
m以下に粉砕し、これにバインダーとしてポリビニルブ
チラールを加えたものを1cm2あたり2000kgw
でプレス成形し、直径20mm、厚さ約2mmのドラム
状ペレットを得た。このペレットを再びAr中、750
℃で4時間処理し焼結させた。このペレットの充填率は
約75%であった。 【0012】このようにして得られたペレットの導電率
を直流4端子法で測定した。また、徐々に5℃以内の温
度差をペレット内部につけてその熱起電力の温度差に対
する傾きからゼーベック係数を求めた。熱電導率はレー
ザーフラッシュ法を用いて測定した。 【0013】図3は25℃(298K)におけるゼーベ
ック係数と導電率のPt置換量依存性を表したグラフで
ある。図中、従来のBi2Te3の特性値を白菱形で示
し、直線上の任意の点はパワーファクターの値がBi2
Te3と等しくなる点である。これによると、CoSb3
のCoのPt置換量が多くなると、ゼーベック係数は小
さくなるが、導電率は大きくなる傾向がある。CoのP
t置換量が2〜10%までは、パワーファクターはほぼ
一定値を示し、その値はBi2Te3と同レベルである。
CoのPt置換量が10%を越えると導電率が向上する
ものの、ゼーベック係数の低下が著しく、パワーファク
ターは低下する。X線解析や顕微鏡による微細組織構造
の観察によって、これらの組成ではPtの固溶限界を越
えており、未固溶のPtが析出していることがわかっ
た。また、CoのPt置換量が2%より少ないと導電率
の低下が大きくなり、パワーファクターも若干低下す
る。しかしながら、Pt置換量が0.5%まではパワー
ファクターの低下も30%までに留まっており、添加金
属としてのPtのコスト性を考慮した場合には有望であ
る。しかし、Pt置換量が0.5%より小さいと、焼成
ロットごとの熱電特性のバラツキが大きくなるため、工
業的価値は小さい。 【0014】CoSb3のCoの2%をPtに置換した
もの(Co0.98Pt0.02Sb3)と、比較例のBi2Te
3のゼーベック係数の温度特性を図4に示す。今回の実
験では室温から500℃(773K)までの温度域でゼ
ーベック係数を測定したが、Bi2Te3が、温度上昇と
ともに大きく悪化するのに対して、本実施例のCoSb
3のCoの2%をPtに置換したものはほぼ安定し、逆
に温度上昇とともに少しずつ大きくなる。 【0015】同様に、CoSb3のCoの2%をPtに
置換したものの導電率の温度特性を、比較例のBi2
3とともに図5に示す。Bi2Te3の導電率は、20
0℃(473K)を超えると急激に悪化する。これは、
昇華等による変質によるものと考えられる。それに対し
て、本実施例のPt置換CoSb3の導電率は、室温か
ら200℃(473K)程度まではBi2Te3と比べて
若干劣るものの、温度が上昇しても安定しており、さら
に高温になるとBi2Te3よりも良好な値を示す。 【0016】このように、Bi2Te3系が500Kを越
えるとその特性が急速に低下するのに対し、本実施例に
よるPt置換CoSb3は、300℃(573K)を越
えてもなお高いゼーベック係数や導電率を維持してい
る。 【0017】また、熱電導率は、CoSb3単体では〜
3.0W/m・Kであるのに対し、PtのCo置換によ
り低下し、CoをPtに10%置換した場合には熱電導
率が2.0W/m・K程度まで抑制できることがわかっ
た。焼結条件などが異なるのでこの結果をBi2Te3
の熱電導率(〜1.5W/m・K)と結び付けて直接比
較することはできないが、CoのPt置換により熱電導
率は低下し、熱電材料としての特性は向上することがわ
かる。 【0018】図2に示すように、CoSb3の単位胞は
8個のCoSb3単位から構成され、4個のSb原子か
らなる平面四角形がCoを格子点とする立方晶中に6個
配置された複雑な構造である。その結果、比較的大きい
ゼーベック係数を有するものである。また、導電帯を形
成するSb原子のいわゆるpバンドの有効質量は小さ
く、移動度が大きい。このような電子構造を有する化合
物のCoサイトに、Coに比べて電子が1個多いPtを
置換することにより、不純物準位が形成され、ドナーと
なるため、ゼーベック係数と導電率が大きいn型の熱電
材料になると考えられる。また、Coサイトに置換する
元素として重いPtを用いることによって、例えばNi
やPdを用いた場合よりも熱電導率をさらに抑制するこ
とが可能となり、結果として性能指数の高い高効率の熱
電材料を得ることができる。また、共有結合性が高いた
め、比較的高温まで安定で、Bi2Te3系に比べて高い
温度まで熱電材料として利用できるので、特にゼーベッ
ク効果を用いた発電に有利となる。 【0019】このような点から、本発明のCoSb3
CoサイトにPtを置換した材料はBi2Te3系に勝る
とも劣らない熱電材料といえる。また、CoやSbは含
むもののTeやSe等のカルコゲン元素やPbを含まな
いので環境負荷も小さい。 【0020】[実施例2]本発明の熱電効果素子の一実
施例を説明する。実施例1のn型熱電材料を用いて、小
型の熱電効果素子を作製した。有効な熱電効果素子を構
成するためには、本発明のn型熱電材料とともにp型熱
電材料が必要である。本実施例で作製した熱電効果素子
は以下の製法により作製される。まず、図6に示すよう
に、馬蹄状貫通孔を有する枠状金型1bの底部に金型1
cを配置し、この内側に実施例1のn型熱電材料粉末2
と各種のp型熱電材料粉末3を馬蹄状先端部で接合する
ようにそれぞれ充填し、その上に枠状金型1bの貫通孔
の内壁形状に対応する馬蹄状の金型1aを配置し、矢印
の方向に4000kgw/cm2の成形圧で冷間プレス
加工してペレットを得る。このペレットを焼成し、焼結
させることにより、図7に示すようにn型熱電材料2a
とp型熱電材料3aがp−n接合部4で接合され、一体
化される。n型熱電材料2aとp型熱電材料3aのそれ
ぞれに金属製ターミナル5を取り付けることにより、熱
電効果素子が得られる。n型熱電材料2aにCo0.975
Pt0.025Sb3を用い、以下に示す熱電効果素子を作製
した。 【0021】p型熱電材料3aとして(Bi0.25Sb
0.752(Te0.95Se0.053を用いると、高温端の温
度が200℃(473K)以下の時には良好な発電性能
が得られるが、300℃(573K)近傍になると急速
に発電出力が低下する。また、繰り返しもしくは連続試
験中にp型熱電材料3aにクラックが入り、出力できな
い現象が多発する。また、p型熱電材料3aとしてSi
Geを用いると、SiGeの焼結温度がCoSb3系に
比べて高いせいか、SiGe焼結体自身の機械的強度や
馬蹄形のp−n接合部4での十分な接合強度が確保でき
ない。p型熱電材料3aにCoSb3を用いた場合に
は、n型熱電材料4aに用いたPt置換CoSb3に比
べて熱電特性、特にゼーベック係数が小さく(〜100
μV/K)、熱電効果素子としては十分な性能が得られ
ない。 【0022】p型熱電材料3aとしてPbTe系材料を
用いて検討を行った。p型熱電材料3aとして室温から
973K(700℃)まで高い性能を有するPbTe
に、Ag2Teを3モル%添加した熱電材料を用いた。
試薬として購入したPbTe(純度99.99%以上)
の化学量論比をX線マイクロ分析で精密測定し、1:1
組成比からずれているときは粉末状のPbもしくはTe
を添加して焼成反応させることにより、分析誤差の範囲
内で1:1組成比となるようにした。得られたPbTe
の粉末に所定量のAg2Te粉末を加えて混合・ペレッ
ト化した後、水素気流中800℃(1073K)で5時
間熱処理した。得られたペレットを再び粉砕し、平均粒
径10μm以下の粉末とした。さらにこの粉末とPt置
換CoSb3粉末をそれぞれ馬蹄状の金型1中に先端部
で互いに接するように充填し、4000kgw/cm2
の成形圧で冷間プレスして馬蹄状ペレットを得た。これ
を100ml/分の水素気流中650℃(923K)で
3時間熱処理した後、800℃(1073K)まで急昇
温させ、この温度で30分間熱処理した後、急冷した。
この800℃での熱処理時間が短いとp型のPbTeの
機械強度が小さく、しかもp−n接合部4の接合強度が
十分でなかった。逆にこの時間が長すぎると素子の能力
が低下することがわかったが、これはp−n接合部4で
のPbやSbなどの相互拡散によって熱電材料の特性そ
のものが低下するものと考えられる。 【0023】熱電効果素子の性能を評価するために、石
油燃焼器の排気管の外周をp−n接合部4が取り囲むよ
うに、10個の馬蹄状熱電効果素子が電気的に直列に接
続された装置を製作した。素子を電気的に接続するため
の金属製ターミナル5には放熱用のフィンを取り付け、
フィンより内側の排気管を取り囲む空間はアルミナウー
ル断熱材を充填し、素子内にできるだけ温度差がつくよ
うにした。また、送風ファンによってフィンからの放熱
を促進した。石油燃焼器の燃焼量と送風ファンを制御す
ることによって、p−n接合部4と金属製ターミナル5
との温度差を調整した。負荷電源を用いて温度差と電源
出力との関係を調べた。 【0024】p型材料にAg2Teを3モル%添加した
PbTeを用いた場合の評価結果を図8に示す。比較例
は、従来のp型およびn型材料の双方ともに従来のPb
Te系の材料を用いたものである。図8によると、実施
例の熱電効果素子は比較例の素子と比べて、出力電力が
約1.5倍にまで向上する。温度差800Kの時には、
約60Wの出力が得られた。また、Ag2Teを0.5
〜5.0モル%添加したPbTeをp型材料3aに用い
た場合には50W以上の高い出力を得ることができた。 【0025】PbTeのPbをNaに1〜10%置換し
たものをp型熱電材料3aに用いると50W以上の高い
出力が得られた。特にPbをNaに5%置換したときが
最も出力が高かった。また、Ag0.15Ge0.85Sb0.15
Te1.15をp型熱電材料として用いたところ68Wの非
常に出力を得ることができた。このように、本発明のn
型熱電材料を用いることにより、高性能のゼーベック素
子が得られる。 【0026】ここでは発電素子すなわちゼーベック素子
の実施例として馬蹄状の材料エレメントを用いた例を示
したが、放熱フィンなどの放熱機構の改善により、通常
の電子冷却用のペルチェ素子と同様な直方体状の材料エ
レメントを多数個直列に配した平面状モジュール構成と
することも可能である。 【0027】本発明の熱電効果素子の一実施例として、
ゼーベック素子について述べたが、これをペルチェ素子
に用いた場合にも、良好な性能が得られることは明らか
である。 【0028】 【発明の効果】本発明によると、地球環境負荷が小さ
く、高効率なn型熱電材料を得ることができる。また、
これを用いることにより、高効率の熱電効果素子を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のn型熱電材料であるCo
0.98Pt0.02Sb3の粉末X線回折パターンである。
【図2】同結晶構造を表したモデル図である。
【図3】室温25℃(298K)における、Co1ーx
xSb3のPt添加量に対するゼーベック係数および導
電率を示す特性図である。
【図4】本発明の一実施例のn型熱電材料であるCo
0.98Pt0.02Sb3の温度に対するゼーベック係数を示
した特性図である。
【図5】同温度に対する導電率を示した特性図である。
【図6】本発明の実施例の熱電効果素子の製造に用いた
金型の斜視図である。
【図7】同熱電効果素子の斜視図である。
【図8】本発明の一実施例の熱電効果素子の温度差に対
する出力電力を示す特性図である。
【図9】従来のn型熱電材料の温度に対する性能指数を
示した特性図である。
【符号の説明】
1 金型 1a 馬蹄状金型 1b 枠状金型 1c 底部金型 2 n型熱電材料粉末 2a n型熱電材料 3 p型熱電材料粉末 3a p型熱電材料 4 p−n接合部 5 金属製ターミナル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Co1-xPtxSb3(0.005≦x≦
    0.10)の組成式で表される固溶体からなるn型熱電
    材料。
  2. 【請求項2】 Co1-xPtxSb3(0.005≦x≦
    0.10)の組成式で表される固溶体からなるn型熱電
    材料と、Pb1-yNayTe(0.01≦y≦0.10)
    で表される固溶体からなるp型熱電材料とが直接もしく
    は導電体を介して電気的に接合された構造を有する熱電
    効果素子。
  3. 【請求項3】 Co1-xPtxSb3(0.005≦x≦
    0.10)の組成式で表される固溶体からなるn型熱電
    材料と、Ag2Teを0.5〜5モル%添加したPbT
    e化合物からなるp型熱電材料とが直接もしくは導電体
    を介して電気的に接合された構造を有する熱電効果素
    子。
  4. 【請求項4】 Co1-xPtxSb3(0.005≦x≦
    0.10)の組成式で表される固溶体からなるn型熱電
    材料と、Ag0.15Ge0.85Sb0.15Te
    1.15で示される化合物からなるp型熱電材料とが直接も
    しくは導電体を介して電気的に接合された構造を有する
    熱電効果素子。
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