JPH09653A - ナトリウム火炎の消火方法 - Google Patents

ナトリウム火炎の消火方法

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JPH09653A
JPH09653A JP15738995A JP15738995A JPH09653A JP H09653 A JPH09653 A JP H09653A JP 15738995 A JP15738995 A JP 15738995A JP 15738995 A JP15738995 A JP 15738995A JP H09653 A JPH09653 A JP H09653A
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清光 根本
Naohisa Watabiki
直久 綿引
Hiromi Tokoi
博見 床井
Katsuo Kawasaki
勝男 川崎
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Abstract

(57)【要約】 【構成】FBRプラント及びFBRに関する試験装置の
機器や配管などから高温のNaが漏洩して火災が起った
ときに、Na及びNaと空気中の酸素や湿分などと反応
して生成するNa2O,Na22 及びNaOHなどと反
応して安定化合物4を作って鎮火するNa消火剤,消火
方法及び消火装置。 【効果】化学的に安定なNa2SiO3を生成し、酸素の
供給を抑制して鎮火することができる。また、Na燃焼
の際に発生する多量のエアロゾルをも安定化合物として
捕集でき、環境汚染の防止ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はナトリウム火炎の消火方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】FBRやFBRの各種の試験装置などで
用いられる金属ナトリウムは、非常に活性で種々の成分
元素と簡単に反応するために通常は閉止系ループ状の装
置、または、自由液面が存在する機器,タンク容器など
の場合は、アルゴン(Ar)などの不活性ガスで覆って
空気や湿分を遮断して用いられている。
【0003】例えば、FBRや試験装置などでは、Na
が温度120〜600℃で用いられており、この高温の
Naが、万一、配管、または、機器などから漏洩する
と、化1,化2及び化3のように、急激に酸化反応が生
じる。過渡的には黒色の過酸化ナトリウム(Na22
と白色の酸化ナトリウム(Na2O)が混在して生成し、
この不安定な過酸化ナトリウムの発火によって火災が発
生するものと考えられる。また、Naの発火温度は、3
00℃前後であるが、燃焼炎は、ほぼ500〜700℃
まで上昇する。
【0004】
【化1】 2Na+1/2O2=Na2O …(化1)
【0005】
【化2】 Na2O+1/2O2=Na22 …(化2)
【0006】
【化3】 2Na+O2=Na22 …(化3) なお、Naの燃焼が始り、燃焼部にNa2O 及びNa2
2などの酸化ナトリウムが一旦生成すると、この生成
物はポーラスなため、Naの表面張力やNa火炎による
煙突効果などにより、Naが生成物表面に供給されて燃
焼するので、膨潤して、あたかも溶岩が盛り上がった形
態になる。このため燃焼表面には、ほぼ数cmの凹凸部が
発生する。
【0007】Na火災における火炎の長さは、たかだか
2〜3cmで比較的短かく、また、石油類の火災と比較す
ると燃焼速度(〜0.1mm2/sec)は約1桁小さい。この
ように火災の拡がりは遅いが、刺激性の強い白煙の発生
量が多いので火災を過大に評価して混乱したり、煙によ
る窒息事故などには十分に注意が必要である。このNa
の燃焼によって発生する煙のほとんどは、Na2O 形の
エアロゾルとして飛散する。
【0008】図3にNaの着火限界における酸素濃度と
Na温度の関係を示す。同図からわかるように、Na温
度が約200℃以上の着火温度限界曲線の右上部側で
は、ほぼ酸素濃度5%以上で燃焼が起こり、逆に着火曲
線の下側では酸化のみで空気中でも火災にならない領域
と考えられている。
【0009】しかし、実際には固体のNaでも雰囲気中
の湿度によっては、その水分とNaが化4のように、反
応して水素ガス(H2)を生成し、発火することがしばし
ば経験されている。
【0010】
【化4】 Na+H2O=NaOH+1/2H2 …(化4) 一般にNa取扱施設でのNa火災に対しては、主に重炭
酸ナトリウム(NaHCO3)や乾燥砂を用いて消火するのが良
いとされ、また、現在の消防法でも、重炭酸ナトリウ
ム,乾燥砂及び膨張ひる石などが適用消火剤として規定
されている。
【0011】以下に、これまでに市販されているNa消
火剤の種類とその得失を述べる。
【0012】(1)消火剤A 塩化ナトリウム(NaCl)を主成分とした粉末消火剤
であり、半融してクラストを生成して窒息消火するもの
である。300℃以上で有効であるが300℃以下の低
温側ではクラストが割れて再燃するため、完全消化は難
しい。また、Clによる腐食などが問題となる。
【0013】(2)消火剤B 無水炭酸ナトリウム(Na2CO3)を主成分とした粉末
消火剤であり、消化剤Aより鎮火性に優れ、後処理も容
易である。しかし、窒息効果が期待できるのみで低温側
で有効であるが、300℃以上の高温側では完全消化は
難しい。また、少量のNa火災でも多量の消火剤を必要
とする。
【0014】(3)消火剤C 重炭酸ナトリウム(NaHCO3)を主成分とした粉末消
火剤であるが、消化剤AやBより消火力が劣る。また、
分解して水を生成するので、二次反応が問題となる。
【0015】(4)乾燥砂 少量のNa火災に対しては、多量の乾燥砂は熱容量が大
きいので有効である。しかし、密度が大きく融解Na中
に沈んでしまうため、防Na堤や漏洩Naの受け容器か
らNaがこぼれてしまうことや、密閉被覆が難しいた
め、窒息しにくく、Na温度が低下しにくいなどの問題
がある。また、乾燥砂に含有する湿分や結晶水と反応し
て一時的に温度上昇して、反応が激しくなることがある
ので注意が必要である。
【0016】(5)その他 米,英国などの諸外国では、プール火災の消火剤として
黒鉛粉末系のペレット(180〜250℃で約100倍
に膨張)を用いており、Naの他、Li火災にも適用で
きるとしているが、窒息効果が期待できるのみである。
【0017】以上のように、これらの消火剤は熱容量の
大きな物質を用い、これにより火炎部を覆って窒息,降
温して消火する方法である。したがって、Na火災の拡
がりが大きい場合やNa受け容器内のNa量が多いとき
は完全消火が難しく、また、できるだけ早く降温し、N
aを凝固したい場合でも熱容量の大きな物性の相反する
消火剤を用いるため降温しにくく、再燃すること及び刺
激性の強いエアロゾルを伴った白煙の放出を抑制できな
いこと並びに鎮火に手間がかかるなどの問題がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、Na火災
の特徴を十分に把握して開発されたものではない。すな
わち、融解したNaが燃焼するので消火剤により被覆す
る、いわゆる、窒息効果のみであり、一時的に空気を遮
断しても温度が低下してNaが固化しなければ、被覆に
亀裂が入り再燃すること及び消火には大量の消化剤を必
要とするので、これらを解決する必要がある。
【0019】本発明の目的は、Na消火剤として安価で
入手しやすいシリカ(SiO2)の微粉末のみ、または、
これにNa2CO3を適宜混合したものに、Ag2CO3
ZnCO3,PbCO3及びMgCO3 のうち1種類、ま
たは2種類以上を、ほぼ数%〜40%を添加した消火剤
を火炎部を覆うようにして用い、Na接液面においてN
aと反応して安定化合物を生成させ、また、エアロゾル
や白煙の発生を抑制して、簡単に消火できるNa消火
剤,消火方法及びその装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はNa消火剤として微粉末のSiO2 を単
独、SiO2 とNa2CO3を1:1または、2:1の割
合で混合したものにAg2CO3,ZnCO3,PbCO3
及びMgCO3 などの炭酸塩の1種類、または複数種類
を、ほぼ数%〜40%を添加した消火剤を用いる。消火
時にはこれらの消火剤で火炎部を覆い、Na接液面にお
いてNaと消火剤を反応させ化学的に安定な物質を生成
させ、化学的に安定な層を作って鎮火させる。さらにN
a液面への空気の接触を完全に遮断し、窒息消火させ
る。また、発生したエアロゾルを炭酸塩の熱分解によっ
て生成するCO2 ガスと反応させてNa2CO3として捕
集する。
【0021】
【作用】本発明のNa消火剤は、微粉末のSiO2
独、SiO2とNa2CO3を1:1または、2:1に混
合したものをNaの燃焼部を覆うようにして用いる。こ
れらがNaと反応して化学的に安定なNa2SiO3を生
成して、消化剤と溶融ナトリウムの接液部にNa2Si
3の安定層ができて鎮火する。また、これが火災部全
体を覆うことにより、完全に窒息消火ができる。
【0022】なお、Na燃焼表面に凹凸ができるため、
これを完全に被覆するためには、さらさらしたSiO2
のみより、これにNa2CO3を添加してSiO2とよく
混合し、SiO2 表面にNa2CO3を付着させることに
よって、火災の凸部を消火剤で被覆しやすくし、さらに
窒息効果を向上させる。
【0023】この他、Naの燃焼の際には白煙として刺
激臭の強い多量のエアロゾルが発生する。このエアロゾ
ルのほとんどはNa2O として飛散するが、Ag2
3,ZnCO3,PbCO3及びMgCO3 などの炭酸
塩の1種類、または複数種類を添加した消火剤を用いる
ことにより、熱分解して生成するCO2 と反応して、エ
アロゾルを安定化合物(Na2CO3)として捕集でき、
環境汚染を防止でき、また、熱分解した一方のZnO,
Ag2O ,PbO及びMgOなどは、金属ナトリウムに
還元されたのち、Naと合金となるため、Naの活性度
を低下させる相乗効果も期待できるなどのメリットがあ
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0025】まず、万一、Na漏洩が発生したならば、
基本的な処置としてNaと反応しやすい物質を隔離する
ことはもちろんのこと、一般火災と同様に初期消火が重
要である。したがって、FBRやNa試験装置などの配
管やタンク容器からNaが洩れ出したら、あわてず、十
分に状況を把握してから、鋼製の受皿などを用いて、こ
れにNaを受入れ、液体Naの広がりを抑えて火災の拡
大防止を図ったのち、消火作業を実施することが肝要で
ある。
【0026】これまでの知見から、一般的にはNa配管
等がギロチン破断のような大事故が起こり、多量のナト
リウムが瞬時に漏洩することはほとんどないと考えて良
く、また、FBRやNa試験装置はトラブルが発生する
と、Na貯蔵タンクに系内のNaを緊急ドレンするシス
テムとなっているので多量のNaが一度に空気中に漏洩
することはないと考えてよい。
【0027】万一、このような重大事故が発生した場合
は、直ちに消火活動を実施するのは難しいから、まず、
人体の防護と類焼を防止し、十分時間をかけて検討した
のち対策を講じてよいので本発明の範囲からは除外する
ものとする。
【0028】したがって、本発明では、Naが数十リッ
トル以下、または、小リークによる火災に適用するもの
として以下に記述する。
【0029】表1に、従来品の市販消化剤及び本提案の
消化剤の物性を比較して示した。
【0030】
【表1】
【0031】同表よりわかるように、本発明の消化剤で
あるSiO2 150〜200メッシュのみかけの密度
は、ほぼ、0.45 で液体ナトリウムの密度(0.8〜
0.95)の約1/2と小さい。このため、Na火災の火
炎部の液体ナトリウム中に沈降することなく、火炎部を
覆って簡単に密封し、窒息することができる。
【0032】なお、上述のように本提案の消火剤のみか
けの密度は小さく、ほとんど沈降しないが、液体ナトリ
ウム中に入り込むものと考えられる。これは液面近くの
ナトリウムとの接触の機会が多くなるので、反応層の生
成を促進するため、ある程度の拡散や沈降は鎮火には好
ましい現象である。
【0033】また、さらに消火剤に、Ag2CO3,Zn
CO3,PbCO3及びMgCO3 などの炭酸塩の1種
類、または複数種類を、ほぼ数%〜40%を添加する
と、これらの炭酸塩はNaの燃焼熱によって熱分解(分
解温度:200〜350℃)を起し、CO2 ガスを生成
するため、これによる窒息効果が期待できること及びN
aの燃焼による多量の刺激臭の強い白煙(主成分はNa
2O のエアロゾル)と反応して安定化合物(Na2
3)として捕集できるため、環境汚染を防止できる。
添加剤のうち、PbCO3を用いた場合を例に、以下に
詳述する。PbCO3は315℃で化5のように、熱分
解してCO2ガスを生成する。このCO2は白煙として放
出する刺激性の強いNa2O,Na22 などと反応し
て、化6のように安定で無害なNa2CO3として捕集で
きる。また、熱分解した一方のPbOは金属ナトリウム
に還元されて金属鉛となつたのち、NaとNa15
4,Na5Pb,Na4Pb などの金属間化合物を作る
ため、金属ナトリウムの活性度を低下する相乗効果が期
待できる。因みに、PbはNa中に250℃で約40w
t%が溶解するが、これを多量に添加すると消火剤の全
密度を大きくするので、ほぼ10%以下が望ましい。
【0034】
【化5】 PbCO3→PbO+CO2 …(化5)
【0035】
【化6】 Na2O+CO2=Na2CO3 …(化6) 図1は実験装置の配管等よりNaが漏洩し、これを鋼製
の受皿に捕集して消火を実施する場合の一例を示す概略
図である。1は鋼製のNa受け容器、2は受け容器に捕
集した漏洩Na、3は消化剤、3′は捕集Na上に噴霧
被覆した消化剤、4は消化剤とNaの反応生成物、5は
消化剤噴霧用のフレキシブルチューブ、6はNa受け容
器運搬用の台車及び14は電磁弁である。
【0036】例えば、配管の一部からNaの漏洩を検
出、または、発見したならば図1のように、予め乾燥保
管してある金属製のNa受け容器を台車に乗せてNaの
漏洩ケ所に運び、これにNaを捕集する。次いで、この
捕集Na量、または、火炎の広がりによってシャベル,
小型消火器、または、圧送フレキシブルチューブ等を用
いてNa表面、または、火炎部を消化剤で覆って密封す
る。
【0037】このときNaと消化剤の接触面部において
化7のように化学的に安定なメタけい酸ナトリウム(m
−けい酸ナトリウム:Na2SiO3)を生成し、化学的
安定層ができるため燃焼が停止し、さらに酸素の供給が
遮断されて完全に鎮火する。
【0038】
【化7】 2Na+SiO2+1/2O2=Na2SiO3 …(化7) 図2は原子炉プラント、または、Na取扱施設における
自動、または、半自動の消化装置を示す。3は消化剤、
5はフレキシブルチューブ、10は消化剤ホッパ、11
は貯蔵してある消化剤を乾燥するためのヒータ、12は
系の脱気及びホッパ内の消化剤を真空乾燥するための真
空ポンプ、13はホッパ内の脱気及び消化剤を圧送する
ための加圧ガス用導管、14−1〜14ー4は電磁弁、
15はガスボンベ用減圧弁、16は消化剤を圧送するた
めの加圧用不活性ガスボンベ、17はNa取扱施設、ま
たは試験装置、18はNa漏洩検出器、19は信号線、
20はリレー、21は手動で消火装置を作動させる場合
のスイッチ、22はストップ弁、23は消化剤の補給口
及び24はNa漏洩を知らせるためのブザーである。
【0039】以上の構成において、Na取扱施設、また
は試験装置17等において、Naの漏洩が発生した場合
は、Na漏洩検出器18で検出すると共に、ブザー24
が吹鳴してNaの漏洩を知らせる。検出器の信号はリレ
ー20を介して電磁弁14−4が開となり、ホッパ内が
加圧されると同時に電磁弁14−2が開いてフレキシブ
ルチューブ5から消化剤3が噴霧されて消火するように
なっている。
【0040】火炎部を消火剤で数cm厚みに覆ったら、手
動に切り替えスイッチ21により一旦消火剤の噴霧を停
止する。前述したように、消火剤をNa火炎部に数cm厚
みに被覆するとNa火災は鎮火するが、火炎部を消火剤
で完全に覆うことができたか否か、または再燃しないか
を確認し、火炎部の露出があったり、または再燃した場
合は、フレキシブルチューブを移動させ、手動スイッチ
で消火剤を噴霧して完全に消火する。
【0041】なお、消火剤の噴霧量については、予め量
決めしておき、タイマなどによって電磁弁を閉止するこ
と、または光電管などを用いて噴霧レベルを検出するこ
とによって全自動で消火することも可能である。
【0042】また、これらのNa消火剤,消火方法及び
その装置は、FBR関連の施設,装置のみならず、金属
ナトリウムを利用する種々の製品,試験装置など、あら
ゆるものに適用可能である。
【0043】以上の説明のように、Na消火剤として安
価で入手しやすいシリカ(SiO2)の微粉末のみ、また
は、これに炭酸ナトリウム(Na2CO3)を適宜混合し
たものに、AgCO3,ZnCO3,PbCO3及びMg
CO3の1種類、または複数種類を、ほぼ数%〜40%
添加し、良く混合したものを火炎部を覆うようにして用
いることにより、Na接液面でNaと反応して安定化合
物を生成して、化学的に安定な層を形成することにより
火災を鎮火させ、また、エアロゾルや白煙を安定化合物
として捕集し、その発生,放出を抑制して環境汚染を防
止できる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、微粉末のSiO2
独、SiO2とNa2CO3を1:1、または、2:1に
混合したものに、AgCO3,ZnCO3,PbCO3
びMgCO3の1種類、または複数種類を、数%〜40
%添加し、良く混合したものをNaの燃焼部を覆うよう
にして用いると、これがNaと反応して化学的に安定な
Na2SiO3を生成して、消火剤と溶融ナトリウムの接
液部にNa2SiO3の安定層ができること及びこれが火
災部全体を覆い酸素の供給を抑止することによって完全
に窒息消火ができる。
【0045】また、Naの燃焼の際に白煙として刺激臭
の強い多量のエアロゾルが発生する。このエアロゾルの
ほとんどはNa2O として飛散するが、本発明の消火剤
を用いることによって、炭酸塩が熱分解を起してCO2
ガスを生成し、これとエアロゾルとが反応して安定で無
害な化合物として捕集できるので環境の汚染防止ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す漏洩ナトリウムの捕集
と消火例の断面図。
【図2】本発明の一実施例を示す漏洩ナトリウムの自動
消火装置の断面図。
【図3】溶融ナトリウムの発火限界と酸素量の関係を示
す説明図。
【符号の説明】
1…Na受け容器、2…Na、3,3′…消火剤、4…
反応生成物、5…フレキシブルチューブ、6…台車、1
4…電磁弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 勝男 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配管、または、機器などから高温のナトリ
    ウムが漏洩して、ナトリウム火災が発生する際に、空気
    中に漏出した液体ナトリウム及びナトリウムと空気中の
    成分と反応して生成する酸化ナトリウム,過酸化ナトリ
    ウム,水酸化ナトリウムなどと安定で無害な化合物を生
    成して鎮火することを特徴とするナトリウム火炎の消火
    方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、本消化剤は、ナトリウ
    ムよりみかけの密度の小さいシリカの微粉末を用いるこ
    とにより溶融ナトリウム中に沈降することなく、ナトリ
    ウムとの接液界面で消化剤とナトリウムが反応して、安
    定で無害なケイ酸ナトリウムを生成して、火炎部を被
    覆,密閉して鎮火するナトリウム火炎の消火方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、シリカを150〜20
    0メッシュの微粉末とし、シリカ単独、または、これに
    炭酸ナトリウムを良く混合してシリカ表面に付着させ、
    火炎部の凹凸の発生した燃焼部表面を被覆しやすくした
    ものを消火剤の自動噴霧装置、または手動式小型噴霧型
    の消火器を用いてNa火災を鎮火するナトリウム火炎の
    消火装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、ナトリウム火災の火炎
    部にシリカ微粉末単独、または、シリカに対して、炭酸
    ナトリウムの割合で混合したものを火炎部表面層数cm厚
    みのナトリウム量に対して、ほぼ、2〜4倍量をナトリ
    ウムの露出箇所のないように全体を覆い、火炎部を密
    閉,窒息させてナトリウム火災を鎮火させるナトリウム
    火炎の消火方法。
  5. 【請求項5】請求項1の前記ナトリウム消火剤に、Ag
    2CO3,ZnCO3,PbCO3及びMgCO3 などの炭
    酸塩の1種類、またはこれらの複数種を、ほぼ数%〜4
    0%を添加,混合しておくことによって、これらがNa
    の燃焼熱で熱分解を起こしてCO2ガスを生成し、この
    CO2ガスによる窒息効果があること及び発生するNa
    煙、すなわち、ナトリウムエアロゾルと反応して、安定
    で無害なNa2CO3として捕集することにより、環境汚
    染を防止し、また、熱分解した一方のZnO,Ag
    2O,PbO 及びMgOなどはNaに還元されたのち、
    金属ナトリウムと合金となるナトリウム火炎の消火方
    法。
  6. 【請求項6】請求項1において、FBR、または、大実
    験室等のナトリウムプラントからのナトリウム漏洩を検
    出して、この信号により消火剤を貯蔵,乾燥できる消火
    剤ホッパよりフレキシブルチューブ等を用いて消火剤を
    自動圧送噴霧して、ナトリウム火災を鎮火するナトリウ
    ム火炎の消去方法。
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