JPH0965503A - パンタグラフ - Google Patents

パンタグラフ

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Publication number
JPH0965503A
JPH0965503A JP24249195A JP24249195A JPH0965503A JP H0965503 A JPH0965503 A JP H0965503A JP 24249195 A JP24249195 A JP 24249195A JP 24249195 A JP24249195 A JP 24249195A JP H0965503 A JPH0965503 A JP H0965503A
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JP
Japan
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cover
boat
column
support
pantograph
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Withdrawn
Application number
JP24249195A
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English (en)
Inventor
Masaru Kitani
勝 木谷
Osamu Mochizuki
修 望月
Hiroji Miyauchi
広二 宮内
Kunio Shibayama
国夫 柴山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0965503A publication Critical patent/JPH0965503A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の高速化にともない空力騒音の発生が増
大する。 【解決手段】 スリ板1を着脱自在に保持し流線形断面
をした舟体2と、上端に舟体2を固定し流線形断面をし
た支柱3と、支柱3を上下方向移動自在に支持し上昇時
に上方へ一定圧で押圧付勢する舟体昇降機構部と、舟体
昇降機構部を起立転倒させて起立時に支柱3を垂直方向
に保持する起倒機構部と、起倒機構部を支持して180
度旋回させる旋回機構部と、車両屋根37に設置されて
走行方向断面を腕形としたカバー28と、カバー28の
頂部に形成されて起立時の支柱3を挿通させるとともに
転倒時に支柱3と舟体2を通過させるための開口部28
a,28bと、この開口部を開閉自在に覆う補助カバー
29,30とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気鉄道車両に設
置されるパンタグラフに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の鉄道車両の高速化によりパンタグ
ラフに発生する空力騒音が環境問題となり、その対策が
種々提案されている。その騒音対策の一例として、図1
9から図21に示されるパンタグラフがある。これは、
従来からある菱形の枠組35の頂部に、スリ板1を取り
付けた舟体2を支持し、枠組35を台枠9を介して、碍
子24により車体の屋根37に支持している。舟体2や
枠組35は、角柱や円柱形状の部材により構成されるた
め、走行時にカルマン渦が発生して空力騒音を発生す
る。そこで、このパンタグラフの周囲にカバー28を設
置することにより、パンタグラフに当たる空気流の速度
を小さくしている。また、本願出願人等は、空力騒音発
生の少ないパンタグラフとして、特開平6-78407
のパンタグラフを提案した。これは、1本の伸縮自在の
支柱の上端に、断面形状を楕円形とした集電舟を支持
し、この集電舟を空圧シリンダにより上方へ押圧付勢し
たものである。これは支柱を1本にするとともに、集電
舟の断面形状を楕円形にしたことにより、空力音の発生
を抑制することができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
パンタグラフでは、カバー28を設けたため、カバー2
8の縁および車体の連結部分の屋根37に乱流が発生
し、高速走行時には新たな騒音発生源にもなってしま
う。また、後者のパンタグラフは、車両の前進・後退両
方向に対応するため、支柱と舟体の断面形状が楕円形で
あって、流線形ではない。そのため、高速走行時にその
流れ方向後縁部でのカルマン渦の発生が避けられず、騒
音抑制に限界があった。本発明は上記課題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、高速走
行時の騒音発生を少なくして車両の高速化時代に対応で
きるパンタグラフを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、上面にスリ板を着脱自在に保持
するとともに流線形断面をした舟体と、上端に舟体をT
字状に支持するとともに流線形断面をした支柱と、支柱
を上下方向移動自在に支持するとともに上昇時に上方へ
一定圧で押圧付勢する舟体昇降機構部と、舟体昇降機構
部を起立転倒させるとともに起立時に支柱を垂直方向に
保持する起倒機構部と、起倒機構部を支持して180度
旋回させる旋回機構部と、車両屋根に設置されて走行方
向断面を腕形としたカバーと、カバーの頂部に形成され
て起立時の支柱を貫通させるとともに転倒時に支柱と舟
体を通過させるための開口部と、カバーの開口部の支柱
貫通部側を開閉自在に覆う補助カバーと、カバーの開口
部の支柱および舟体通過部側を開閉自在に覆う補助カバ
ーとを備えたことを特徴とする。
【0005】それにより、上端にスリ板を保持した舟体
を支持する支柱が舟体昇降機構部により上方へ押し上げ
られることにより、舟体のスリ板が架線に一定圧力で押
圧接触されて集電されるとともに、車両走行中の架線の
レベルの変動に追随する。また、支柱と舟体がカバーの
上方に露出されているが、支柱および舟体は走行方向に
対して断面が流線形をしているため、高速域までカルマ
ン渦の発生を抑制できる。車両の走行方向反転時には、
舟体昇降機構部を作動させて支柱および舟体を下降させ
る。次いで、旋回機構部を作動させて、舟体昇降機構部
ごと支柱および舟体を180度旋回させる。ここで再
び、舟体昇降機構部を作動させて支柱および舟体を上昇
させることにより、反対方向への走行が可能になる。パ
ンタグラフの不使用時には、舟体昇降機構部を作動させ
て支柱を下降させる。同時に、支柱および舟体通過部側
の補助カバーを開放する。次いで、起倒機構部を作動さ
せて支柱および舟体をカバーの開口部内に倒す。さら
に、開放されている両補助カバーを閉じる。その結果、
パンタグラフ全体がカバー内に納められて外部に突出す
るものがなくなり、不使用時に走行した場合の騒音発生
がさらに少なくなる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1において、ス
リ板を弾性支持部材を介して舟体に取り付けたことを特
徴とする。それにより、スリ板が摩耗したときの交換が
容易になる。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の発明において、スリ板の後縁部であって長手方向に流
れ方向と平行な分離板を適間隔で設けたことを特徴とす
る。それにより、スリ板の後方部の空気流がスリ板長手
方向に分断されてはく離位相差を生じ、カルマン渦の発
生および発達が阻止される。
【0008】請求項4の発明は、請求項1または2記載
の発明において、スリ板の上面の断面形状を舟体断面形
状に連続する流線形に形成したことを特徴とする。それ
により、スリ板部での乱流発生が抑制される。
【0009】請求項5の発明は、請求項1から4のいず
れか1項に記載の発明において、支柱の前端が上部へ行
くに従い走行方向後方へ後退する形状としたことを特徴
とする。それにより、空気流の位相がずらされて、その
分、カルマン渦の発生が抑えられる。
【0010】請求項6の発明は、請求項1から5のいず
れか1項に記載の発明において、舟体昇降機構部に空圧
シリンダと空圧シリンダのストロークを拡大して支柱に
伝達するリンク機構を備えたことを特徴とする。それに
より、車両走行時の舟体の上下移動量に比べてそれに連
動する空圧シリンダの作動量が少なくなる分、追随性、
応答性が向上する。
【0011】請求項7の発明は、請求項1から6のいず
れか1項に記載の発明において、両補助カバーの開閉動
作を起倒機構部の動作と連動して制御する制御装置を備
えたことを特徴とする。それにより、パンタグラフの起
立時および転倒してカバー内に収納されている状態でそ
れぞれカバーの開口部が閉鎖されるため、カバーからの
乱流発生が最小限に抑えられる。
【0012】請求項8の発明は、請求項1から7のいず
れか1項に記載の発明において、カバーを多孔質のプラ
スチック材により形成したことを特徴とする。それによ
り、軽量化が可能になる。
【0013】請求項9の発明は、請求項1から8のいず
れか1項に記載の発明において、起立上昇時の舟体下面
からカバー上面までの距離を舟体断面弦長の1.0倍以
上としたことを特徴とする。それにより、カバーと舟体
との間の地面効果が抑止できる。
【0014】請求項10の発明は、請求項1から9のい
ずれか1項に記載のパンタグラフにおいて、支柱が貫通
するカバー開口部を一部を欠いた円形に形成するととも
に、この開口部に外周が摺接しかつ内側に支柱を上下動
自在に通過させる貫通孔を形成した中蓋を支柱側下方よ
りカバーと同一レベルに支持したことを特徴とする。そ
れにより、車両走行時に支柱とカバーとの間の隙間が最
小となり、カバー隙間からの騒音発生を最小限に抑える
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施の
形態を説明する。図1は本発明の実施形態の使用状態を
示す外観斜視図である。図において、37は車両の屋根
であり、車両の屋根37の端部に、絶縁材である多孔質
プラスチックにより成形されたカバー28が設置され、
カバー28の頂部から上方に支柱3が突出されている。
支柱3の上端には、走行方向と直角かつ水平方向に舟体
2が一体的に固定されている。舟体2の上面にはスリ板
1が保持されており、このスリ板1が架線36に当接す
ることにより集電がなされる。なお、カバー28に多孔
質プラスチックを用いたことにより、一体成形および軽
量化が可能となる。
【0016】図では車体が左下方向に走行する場合を示
し、支柱3、舟体2の断面は、ともに走行方向に対して
流線形をしている。具体的な形状としては、NACAで
代表される翼形の低空力音形状が用いられる。支柱3の
後方となるカバー28の部分には、支柱3および舟体2
を収納する際に開放される補助カバー29が取り付けら
れている。なお、カバー28の形状は、空気抵抗を少な
くするためと走行方向の長さを短くするために側面から
見て腕形とした。そのため、車両の屋根37の端部に設
置されても、カバー28が屋根37から外れることがな
くなり、カバーのエッジによる空力騒音の発生を解消す
ることができる。
【0017】図2は、舟体2の拡大断面図であり、舟体
2の上面側に、スリ板1を装着するための、溝が図面垂
直方向に形成され、その中央部にガイド2aが突設され
ている。ガイド2aには、ゴム材からなる復元バネ23
が嵌合されて、復元バネ23の上部に断面コ字形の支え
枠41が一体的に支持されている。支え枠41の上面に
敷板39を介してスリ板1が載置され、このスリ板1を
支え枠41の下面からボルト40を上方に挿通して固定
している。このように、スリ板1をボルト40により固
定しているため、スリ板1が摩耗した場合の交換が容易
にできる。
【0018】なお、復元バネ23はゴム以外に、板バネ
やコイルバネを用いることも可能である。また、敷板3
9の後部延設部分には、三角形をした分離板39aが、
空気流れ方向と平行に、かつ適間隔でスリ板1および敷
板39に固定されている。そのため、舟体2上面のスリ
板1が上下動して、舟体2の上面とずれて舟体2の表面
形状が不連続になった場合でも、スリ板1後縁部で空気
流がスリ板1の長手方向に分断されてはく離位相差を生
じることにより、カルマン渦の発生および発達が阻止さ
れる。
【0019】図3は、舟体2の他の実施形態を示す拡大
断面図である。この実施形態が図2の実施形態と異なる
ところは、カーボン材を用いて、スリ板1の断面形状を
舟体2の断面形状に連続する流線形に形成して、支え枠
41に接着固定したものである。その結果、スリ板1の
部分での空気流が安定して乱流発生が抑制される。な
お、他の部分の構造は図2の実施形態と共通である。
【0020】図4は図1の実施形態からカバー28を除
去して内部の構造を示した図であり、図5は図4の平面
図、図6は図4をその左側から見た図である。これらの
図において、車両の屋根37に配設された4本の碍子2
4により、それらの中心位置に台枠9が支持されてい
る。台枠9上には、垂直軸回りの回転を可能にする軸受
台38が設置され、軸受台38の上面に1対のブラケッ
ト43が突設されて、ブラケット43により水平方向の
回動軸7が軸支されている。回動軸7には、昇降機構部
受8の一端が接続されている。
【0021】昇降機構部受8の他端には、垂直面内の回
動を可能にしたリンク11が軸支されている。なお、こ
のリンク11は短辺部と長辺部とからなり、その短辺部
の長さをL1、長辺部の長さをL2とする。このリンク
11の短辺部は、昇降用の空圧シリンダ10のロッドに
連結されている。シリンダ10のエンドは、回動軸7お
よび昇降機構部受8と一体的に形成されているブラケッ
ト44により軸支されている。シリンダ10が作動して
ロッドが前進後退すると、リンク11が回動されてその
長辺部の先端が垂直方向に移動する。長辺部の先端には
長手方向に長孔11aが形成されて、スプライン軸から
なるガイド棒5下端のピン47に係合されている。
【0022】ガイド棒5は、上方でスプライン軸受4を
介して支持筒6に支持されている。支持筒6はその下端
が受け8により支持固定されている。ガイド棒5の上端
は内側に空洞部が形成されている支柱3の空洞部天井に
接続されている。これらシリンダ10、リンク11、ピ
ン47、ガイド棒5、軸受4、支持筒6等により、舟体
昇降機構部が構成される。ここで、ガイド棒5がスプラ
イン軸であるため、支持筒6は軸回りの回転が規制され
る。なお、図4において、27は圧縮空気を台枠9側に
供給するための配管である。
【0023】この舟体昇降機構部の動作は、図7の動作
図に示されるように、シリンダ10の前進時には、リン
ク11に連結されたガイド棒5が下降して支柱3および
舟体2が下降する。シリンダ10の後退時にはガイド棒
5が上昇し、支柱3および舟体2が上昇してスリ板1が
架線36に押圧される。ここで、シリンダ10の後退時
に供給される空気圧を調整することにより、支柱3およ
び舟体2の上方への押圧力を最適な状態に調整すること
ができる。特に、この実施形態では、シリンダ10のス
トロークを、リンク11によりL2/L1倍に拡大して
から支柱3に伝達するため、走行時に発生する支柱3側
の上下動に追随するシリンダ10の動作が小さくなる。
【0024】その結果、支柱3を支持するシリンダ10
についてのピストンの摩擦やロッドやピストンの慣性等
の影響が少なくなり、舟体2および支柱3の応答性、追
随性が向上する。実施形態では、支柱3の上下動の際の
摩擦を1Kg以下にした場合に、充分な追随性が得られ
ることを確認できた。また、支柱3の断面形状は左右対
称の流線形であるとともに、その前端部がカバー28か
ら上方に露出する部分を上方に行くに従い後方へ後退さ
せる形状としている。それにより、走行中の空気流の位
相がずらされて、その分、カルマン渦の発生が抑えられ
る。
【0025】また、軸受台38の上面のシリンダ10の
反対側位置であって、回動軸7と直交する水平方向に、
ロッドレスタイプの空圧シリンダ12が取り付けられて
いる。シリンダ12のピストン部は、回動軸7に固定さ
れたアーム13の長孔と係合されている。これらによ
り、起倒機構部が形成される。この起倒機構部の動作
は、図8および図9に示すように、ピストン部が左方に
移動している状態で昇降機構部受8が水平状態に保持さ
れている。このとき、支柱3は垂直に起立している。こ
こで、ピストン部を右方に移動させると、アーム13の
回動につれて、回動軸7に固定された昇降機構部受8が
時計方向に倒れる。そのため、昇降機構部受8上に支持
されている支柱3および舟体2がともに倒れ、ストッパ
ー14に当接して停止される。この倒れた状態がカバー
28内に収納された状態となる。
【0026】次に、旋回機構部について説明する。図1
0は図4のA-A線断面図であり、図11は図5のB-B
線断面図である。図11に示されるように、軸受台38
に近接した位置の台枠9の上にロッドレスタイプの空圧
シリンダ15が取り付けられている。一方、軸受台38
は玉軸受け18により、台枠9に対して回転自在に支持
されており、その回転可能な軸受台38の外周部にピニ
オン17が同軸上に固定されている。ピニオン17には
ラック16が噛合わせられ、ラック16は空圧シリンダ
15のピストン部19と受け20により支持されてい
る。また、ラック16の端部背面はローラー21を介し
てガイド22に当接されている。これらにより、旋回機
構部が構成される。
【0027】図12は旋回機構部の動作説明図であり、
図(a)は旋回前の状態であり左方向へ走行する場合で
ある。この状態で、シリンダ15を作動させてピストン
部19を下方へ移動させると、ラック16がピニオン1
7を反時計方向に回動させる。ピニオン17が180度
旋回すると、図(b)に示すように、支柱3も180度
旋回して右方向へ走行する場合となる。
【0028】次に、支柱3を転倒させてカバー28内に
収納する場合について説明する。図13は支柱3が起立
した状態での補助カバーの動作を示す説明図であり、図
14は図13の平面図、図15は図13の左側面図、図
16は図14のD-D線断面図である。図示されるよう
に、起立している状態で支柱3が貫通される位置のカバ
ー28の頂部に、円形状をした開口部28aが形成され
ている。開口部28aの径は、支柱3の幅よりも大きい
外径とし、その内側に、下方の昇降機構部受8に突設さ
れたスタッド26により支持された中蓋25が、回動自
在に当接または若干の隙間を介して支持されている。
【0029】中蓋25には、支柱3の断面外形と同形で
あって支柱3よりわずかに大きい孔が形成されて、その
中に支柱3が上下動自在に挿通されている。方向転換の
ため支柱3が旋回するとき、スタッド26も一緒に旋回
するため、中蓋25は、同時に旋回する。また、支柱3
が後方へ倒れると、スタッド26も倒れるので一緒に倒
れる。つまり、カバー28に形成された開口部28aと
支柱3の間を中蓋25により塞がれることにより、走行
中のカバー28上の空気流をスムーズにして、乱流の発
生を少なくすることができる。
【0030】また、開口部28aの後方のカバー28に
は、支柱3および舟体2を後方に倒して収納する際に、
カバー28を通過するための開口部28bが形成されて
いる。この開口部28bには、補助カバー29が蝶番4
5により開閉自在に軸支されている。補助カバー29は
カバー28内に設置されている空圧シリンダ31により
開閉駆動される。通常、開口部28bは補助カバー29
により閉鎖されており、支柱3および舟体2を収納また
は取り出す際に開放される。
【0031】一方、開口部28aの側方のカバー28の
下面には、開口部28aを覆うための補助カバー30が
1対のレール34により、移動自在に支持されている。
補助カバー30は、ロッド46およびリンク33を介し
て空圧シリンダ32に連結されている。この補助カバー
30は、中蓋25が支柱3とともに後方へ倒されて、開
口部28aが開放された状態で、空圧シリンダ32を後
退させることにより、開口部28a側へ移動する。
【0032】それにより、支柱3と舟体2をカバー28
内に収納した状態で、カバー28頂部の開口部28aが
封鎖される。このように、補助カバー29、30は、支
柱3および舟体2の起立・転倒に連動して、開閉操作さ
れる。なお、図13において、起立上昇時の舟体2の下
面からカバー28上面までの距離Hが、舟体2の断面弦
長Lよりも充分に長いため、車両走行時に、舟体2がカ
バー28から地面効果による揚力を受けるることがな
い。舟体2が走行中に架線36に追従して下降しても、
H>Lであれば地面効果の影響はない。
【0033】図17は補助カバー29、30の開閉動作
と支柱3の起立・転倒動作を制御する空気圧制御回路図
である。図において、S1は補助カバー29を開閉駆動
するシリンダ31であり、S2は補助カバー30を開閉
駆動するシリンダ32であり、S3は支柱3を起倒駆動
するシリンダ12である。V1、V2は補助カバー29
の開状態を検出する空気圧センサ(2ポート作動弁)で
あり、V3、V4は補助カバー30の開状態を検出する
空気圧センサ(2ポート作動弁)であり、V5、V6は
支柱3の起・倒を検出する空気圧センサ(3ポート作動
弁)であり、V7、V8は支柱3の起・倒を検出する空
気圧センサ(2ポート作動弁)である。C1〜C4は、
空気圧センサV1、V2、V7、V8に並列に接続され
たチェックバルブである。なお、空気圧配管上の二重丸
の記号はスピードコントローラである。
【0034】図18は、図17の空気圧制御回路図にお
ける動作を示すシーケンス図である。これらの動作によ
り、補助カバー29、30および支柱3は互いにインタ
ロックが取られて、動作時に互いに干渉することが防止
される。このように、カバー28内に支柱3および舟体
2を収納可能にしたため、列車編成の都合等のため、車
両によってはパンタグラフを使用しない場合がある。そ
のようなときは、カバー28内収納しておくことで、露
出した場合よりも走行抵抗を少なくすることができると
ともに、無用な空力音の発生も抑えられる。なお、実施
形態では、最下層に旋回機構部を配設し、そのうえに起
倒機構部を、さらにその上に舟体昇降機構部を配設して
いるが、各機構部が配置される相互の位置関係は任意で
あり、他の組み合わせで構成することも可能である。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、車両
の走行方向により、パンタグラフの方向を反転可能にす
るとともにカバーから露出する舟体および支柱の断面形
状を左右対称の流線形に構成したことにより、カルマン
渦の発生が抑えられ空力騒音を減少させることができ
る。また、カバーを腕形にして、車両編成の都合等によ
りパンタグラフが使用されない時には、倒してカバー内
に収納することにより、無用な騒音の発生を減少させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の使用状態を示す外観斜視図
である。
【図2】図1の舟体の拡大断面図である。
【図3】図1の舟体の他の実施形態の拡大断面図であ
る。
【図4】図1からカバーを除去して内部の構造を示した
図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図4の左側面図である。
【図7】実施形態の昇降動作を示す説明図である。
【図8】実施形態の起倒動作を示す説明図である。
【図9】実施形態の起倒動作を示す説明図である。
【図10】図4のA-A線断面図である。
【図11】図5のB-B線断面図である。
【図12】実施形態の支柱の旋回動作を示す説明図であ
る。
【図13】実施形態の補助カバーの動作を示す説明図で
ある。
【図14】図13の平面図ある。
【図15】図13の左側面図である。
【図16】図14のD-D線断面図である。
【図17】補助カバーと支柱の動作を制御する空気圧制
御回路図である。
【図18】補助カバーと支柱の動作を示すシーケンス図
である。
【図19】従来例を示す図である。
【図20】図19の平面図である。
【図21】図19の右側面図である。
【符号の説明】
1 スリ板 2 舟体 2a ガイド 3 支柱 4 軸受 5 ガイド棒 6 支持筒 7 回動軸 8 昇降機構部受 9 台枠 10 空圧シリンダ 11 リンク 11a 長孔 12 空圧シリンダ 13 アーム 14 ストッパー 15 空圧シリンダ 16 ラック 17 ピニオン 18 玉軸受け 19 ピストン部 20 受け 21 ローラー 22 ガイド 23 復元バネ 24 碍子 25 中蓋 26 スタッド 27 配管 28 カバー 28a,28b 開口部 29,30 補助カバー 31,32 空圧シリンダ 33 リンク 34 レール 36 架線 37 屋根 38 軸受台 39 敷板 39a 分離板 40 ボルト 41 支え枠 43,44 ブラケット 45 蝶番 46 ロッド 47 ピン C1〜C4 チェックバルブ S1〜S3 空圧シリンダ V1〜V8 空気圧センサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】 請求項2の発明は、請求項1において、
スリ板を支持する支持部材を弾性部材に上部から嵌め込
ことを特徴とする。それにより、スリ板が摩耗したと
きの交換が容易になる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 請求項3の発明は、請求項1または2記
載の発明において、スリ板の後縁部であって長手方向に
流れ方向と平行又は角度を付けた分離板を適間隔で設け
たことを特徴とする。それにより、スリ板の後方部の空
気流がスリ板長手方向に分断されてはく離位相差を生
じ、境界層の発達を最小限に抑制される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 請求項4の発明は、請求項1または2記
載の発明において、スリ板の上面の断面形状を舟体断面
形状に連続する流線形に形成したことを特徴とする。そ
れにより、スリ板部でのはく離が抑制される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 請求項5の発明は、請求項1から4のい
ずれか1項に記載の発明において、支柱の前端が上部へ
行くに従い走行方向後方へ後退する形状としたことを特
徴とする。それにより、空気流の上下分力が小さくな
り、揚力変動を小さくできる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 請求項6の発明は、請求項1から5のい
ずれか1項に記載の発明において、舟体昇降機構部に空
圧シリンダと空圧シリンダのストロークを拡大して支柱
に伝達するリンク機構を備えたことを特徴とする。それ
により、車両走行時の舟体の上下移動時に発生する舟体
部における空圧シリンダ単体の摩擦力が小さくなり、追
随性、応答性が向上する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 請求項7の発明は、請求項1から6のい
ずれか1項に記載の発明において、両補助カバーの開閉
動作を起倒機構部の動作と連動して制御する制御装置を
備えたことを特徴とする。それにより、パンタグラフの
起立時および転倒してカバー内に収納されている状態で
それぞれカバーの開口部が閉鎖されるため、カバーから
の乱流発生が最小限に抑えられる。又、カバー開閉用空
気配管、碍子が不要になる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 請求項8の発明は、請求項1から7のい
ずれか1項に記載の発明において、カバーを多孔質のプ
ラスチック材により形成したことを特徴とする。それに
より、吸音化が可能になる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 請求項9の発明は、請求項1から8のい
ずれか1項に記載の発明において、起立上昇時の舟体下
面からカバー上面までの距離を舟体断面弦長の1.0倍
以上としたことを特徴とする。それにより、地面効果即
ち、カバー上面の圧力変動が舟体下部に影響しない効果
がある。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施の
形態を説明する。図1は本発明の実施形態の使用状態を
示す外観斜視図である。図において、37は車両の屋根
であり、車両の屋根37の端部に、絶縁材である多孔質
プラスチックにより成形されたカバー28が設置され、
カバー28の頂部から上方に支柱3が突出されている。
支柱3の上端には、走行方向と直角かつ水平方向に舟体
2が一体的に固定されている。舟体2の上面にはスリ板
1が保持されており、このスリ板1が架線36に当接す
ることにより集電がなされる。なお、カバー28に多孔
質プラスチックを用いたことにより、支柱部との絶縁ス
キマが不要となる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 図2は、舟体2の拡大断面図であり、舟
体2の上面側に、スリ板1を装着するための、溝が図面
垂直方向に形成され、その中央部にガイド2aが突設さ
れている。ガイド2aには、ゴム材からなる復元バネ2
3が嵌合されて、復元バネ23の上部に断面コ字形の支
え枠41が嵌め込まれ一体的に支持されている。支え枠
41の上面に敷板39を介してスリ板1が載置され、こ
のスリ板1を支え枠41の下面からボルト40を上方に
挿通して固定している。このように、スリ板1をボルト
40により固定しているため、スリ板1が摩耗した場合
の交換が容易にできる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 なお、復元バネ23はゴム以外に、板バ
ネやコイルバネを用いることも可能である。また、敷板
39の後部延設部分には、三角形をした分離板39a
が、空気流れ方向と平行に、かつ適間隔でスリ板1およ
び敷板39に固定されている。そのため、舟体2上面の
スリ板1が上下動して、舟体2の上面とずれて舟体2の
表面形状が不連続になった場合でも、スリ板1後縁部で
空気流がスリ板1の長手方向に分断されてはく離位相差
を生じることにより、境界層の発達を最小限に抑制され
る。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 図3は、舟体2の他の実施形態を示す拡
大断面図である。この実施形態が図2の実施形態と異な
るところは、カーボン材を用いて、スリ板1の断面形状
を舟体2の断面形状に連続する流線形に形成して、支え
枠41にロー付固定したものである。その結果、スリ板
1の部分での空気流が安定して乱流発生が抑制される。
なお、他の部分の構造は図2の実施形態と共通である。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】 この舟体昇降機構部の動作は、図7の動
作図に示されるように、シリンダ10の前進時には、リ
ンク11に連結されたガイド棒5が下降して支柱3およ
び舟体2が下降する。シリンダ10の後退時にはガイド
棒5が上昇し、支柱3および舟体2が上昇してスリ板1
が架線36に押圧される。ここで、シリンダ10の後退
時に供給される空気圧を調整することにより、支柱3お
よび舟体2の上方への押圧力を最適な状態に調整するこ
とができる。特に、この実施形態では、シリンダ10の
ストロークを、リンク11によりL2/L1倍に拡大し
てから支柱3に伝達するため、走行時に発生する支柱3
側の上下動に追随するシリンダ10の摩擦力が小さくな
る。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 その結果、支柱3を支持するシリンダ1
0についてのピストンの摩擦やロッドやピストンの慣性
等の影響が少なくなり、舟体2および支柱3の応答性、
追随性が向上する。実施形態では、支柱3の上下動の際
の摩擦を1Kg以下にした場合に、充分な追随性が得ら
れることを確認できた。また、支柱3の断面形状は左右
対称の流線形であるとともに、その前端部がカバー28
から上方に露出する部分を上方に行くに従い後方へ後退
させる形状としている。それにより、空気流の上下分力
が小さくなり、揚力変動即ち空力的発生音が抑えられ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴山 国夫 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面にスリ板を着脱自在に保持するとと
    もに流線形断面をした舟体と、 上端に舟体をT字状に支持するとともに流線形断面をし
    た支柱と、 支柱を上下方向移動自在に支持するとともに上昇時に上
    方へ一定圧で押圧付勢する舟体昇降機構部と、 舟体昇降機構部を起立転倒させるとともに起立時に支柱
    を垂直方向に保持する起倒機構部と、 起倒機構部を支持して180度旋回させる旋回機構部
    と、 車両屋根に設置されて走行方向断面を腕形としたカバー
    と、 カバーの頂部に形成されて起立時の支柱を貫通させると
    ともに転倒時に支柱と舟体を通過させるための開口部
    と、 カバーの開口部の支柱貫通部側を開閉自在に覆う補助カ
    バーと、 カバーの開口部の支柱および舟体通過部側を開閉自在に
    覆う補助カバーと、 を備えたことを特徴とするパンタグラフ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパンタグラフにおいて、 スリ板を弾性支持部材を介して舟体に取り付けたことを
    特徴とするパンタグラフ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のパンタグラフに
    おいて、 スリ板の後縁部であって長手方向に流れ方向と平行な分
    離板を適間隔で設けたことを特徴とするパンタグラフ。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のパンタグラフに
    おいて、 スリ板の上面の断面形状を舟体断面形状に連続する流線
    形に形成したことを特徴とするパンタグラフ。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項に記載の
    パンタグラフにおいて、 支柱の前端が上部へ行くに従い走行方向後方へ後退する
    形状としたことを特徴とするパンタグラフ。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
    パンタグラフにおいて、 舟体昇降機構部に空圧シリンダと空圧シリンダのストロ
    ークを拡大して支柱に伝達するリンク機構を備えたこと
    を特徴とするパンタグラフ。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項に記載の
    パンタグラフにおいて、 両補助カバーの開閉動作を起倒機構部の動作と連動して
    制御する制御装置を備えたことを特徴とするパンタグラ
    フ。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれか1項に記載の
    パンタグラフにおいて、 カバーを多孔質のプラスチック材により形成したことを
    特徴とするパンタグラフ。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか1項に記載の
    パンタグラフにおいて、 起立上昇時の舟体下面からカバー上面までの距離を舟体
    断面弦長の1.0倍以上としたことを特徴とするパンタ
    グラフ。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか1項に記載
    のパンタグラフにおいて、 支柱が貫通するカバー開口部を一部を欠いた円形に形成
    するとともに、この開口部に外周が摺接しかつ内側に支
    柱を上下動自在に通過させる貫通孔を形成した中蓋を支
    柱側下方よりカバーと同一レベルに支持したことを特徴
    とするパンタグラフ。
JP24249195A 1995-08-28 1995-08-28 パンタグラフ Withdrawn JPH0965503A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103847528A (zh) * 2014-03-21 2014-06-11 南车南京浦镇车辆有限公司 受电弓安装支架
JP2015119602A (ja) * 2013-12-20 2015-06-25 西日本旅客鉄道株式会社 パンタグラフ
JP2015126577A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 西日本旅客鉄道株式会社 パンタグラフ
JP2017169411A (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 東日本旅客鉄道株式会社 集電装置

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