JPH0965642A - 電磁ポンプ - Google Patents

電磁ポンプ

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JPH0965642A
JPH0965642A JP7218957A JP21895795A JPH0965642A JP H0965642 A JPH0965642 A JP H0965642A JP 7218957 A JP7218957 A JP 7218957A JP 21895795 A JP21895795 A JP 21895795A JP H0965642 A JPH0965642 A JP H0965642A
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laminated
iron core
outer duct
core
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Hidetsugu Matsuzawa
秀貢 松澤
Kunio Shimano
国男 島野
Masayoshi Nakasaki
正好 中崎
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】固定子コイルと積層鉄心からの放熱効率の向上
と、積層鉄心と外側ダクトとの熱膨張差の吸収と、を共
に図る。 【解決手段】外側ダクト3とその内部に内蔵される内側
ダクト4とで画成される環状流路6に導電性流体を流す
二重ダクトと、外側ダクト3の外周側に配設される複数
の積層鉄心7と、積層鉄心7の外側ダクト3側の端部に
形成されたスロット内に収納されて、形成する進行磁界
により導電性流体を駆動する固定子コイル10と、少な
くとも二重ダクト、積層鉄心7および固定子コイル10
を内包するケーシング14と、積層鉄心7を支持する一
方、ケーシング14に支持される鉄心固定具21と、鉄
心固定具21と積層鉄心7との間、または鉄心固定具2
1とケーシング14との間に介在されて、積層鉄心7の
内周面を外側ダクト3の外周面に弾性的に押圧して接触
させる板バネ22を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導電性流体に外部か
ら進行磁場を与えて、この導電性流体に誘導電流を誘起
させるとともに、この誘導電流と外部磁場の相互作用に
よりポンピング作用を起こさせる電磁ポンプに係り、高
速増殖炉の冷却材ナトリウムや核融合炉のリシウムの循
環ポンプや電磁冶金の液体金属の移送ポンプ等に好適な
電磁ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、三相誘導型の電磁ポンプは、三
相交流巻線を電磁ポンプの流れの方向に各相の順に分布
させて配置し、この三相交流巻線に三相交流電流を流し
て、この電流の流れの方向に進行磁界を発生させ、この
進行磁界を導電性流体の存在するダクトの中を通す。す
ると、フレミングの右手の法則により導電性流体中に電
圧が誘起され、これによって誘導電流が流れる。この誘
導電流と進行磁界の一部の成分とが作用して電磁力とな
り、導電性流体を流すように力を受けることからポンプ
として作用する。この電磁力は誘導電動機におけるトル
ク、リニアモータにおける推力と同じである。
【0003】この三層誘導型の電磁ポンプは、構造上大
別してフラット・リニア型電磁ポンプと、アニュラ・リ
ニア型電磁ポンプとの2種類に分けられる。本発明の電
磁ポンプはこの内のアニュラ・リニア型電磁ポンプの改
良に関するものであり、このアニュラ・リニア型電磁ポ
ンプは、流体の流路断面が環状であることから、ALI
P(Annular Linear Induction Pump )と呼ばれ、ダク
ト構造の信頼性、安全性の高いことから、大容量ポンプ
や、高い信頼性が要求される導電性流体のポンプとして
採用されている。
【0004】上記ALIPの基本的な構造を図14に示
す。この電磁ポンプ1は矢印で示す例えば液体金属ナト
リウムなどの導電性流体2を吸込口から吐出口へ圧送す
るために、外側ダクト3および内側ダクト4により同心
の二重管構造の二重ダクト5を構成し、この外内ダクト
3,4により画成された環状のアニュラス流路6を形成
し、このアニュラス流路6に導電性流体を流すようにな
っている。
【0005】外側ダクト3の外側には複数枚の電気鉄板
を遠心方向に積み重ねた積層鉄心7の複数を、直径方向
に間隙8を置いて周方向に等配し、各積層鉄心7に形成
した複数のスロット9内には環状の固定子コイル(ステ
ータ)10を嵌合固定し、交流磁場の磁気回路を形成し
ている。この場合、積層鉄心7は、スロット9と固定子
コイル10とが内側(外側ダクト3側)に位置するよう
に全体が放射状に設けられている。この固定子コイル1
0は外側ダクト3の軸方向に多数配置されて、三相交流
電流が進行磁場を作るように結線されている。
【0006】そして、内側ダクト4の内部には磁気回路
を形成するための内部鉄心11が収納されている。これ
により、導電性流体2が吸込口である流体入口12から
アニュラス流路6を流れながら進行磁界を受けて電圧が
誘起されて吐出口である流体出口13から外部へ圧送さ
れる。
【0007】なお、この電磁ポンプ1の大容量化とコン
パクト化とを図る場合はこの内部鉄心11にも内部固定
子コイルを配置し、外側の固定子コイル10と両側のコ
イルにて励磁することで、進行磁界を増強してポンプ力
を増強させてもよい。
【0008】また、近年、電磁ポンプ1を大容量化し
て、高速炉の主循環系の循環ポンプとして、採用する配
慮が検討されており、このための重要な要求項目として
は、内側ダクト4の内側にも、固定子コイルに代えて電
磁コイルを配置するダブルステータ化による電磁ポンプ
の小型化のほかに、電磁ポンプ1の運転効率向上が重要
な要求とされている。また、ケーシング14により、電
磁ポンプ1の全体を密封被覆し、導電性流体中に浸漬し
て使用される場合もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな一般的な電磁ポンプ1では、外側ダクト3の外周面
と、これに対向する積層鉄心7の内周側先端面との間に
間隙8を設けているので、固定子コイル10と積層鉄心
7の発熱の伝導が間隙8により阻害され、外側ダクト3
に熱伝導させる熱伝導効率が低い。そのために、この外
側ダクト3の内側の環状流路6を流れる液体金属ナトリ
ウム等の導電性流体2に放熱せしめる放熱効率が低いと
いう課題がある。
【0010】そこで、仮にこの積層鉄心7の内周側先端
面を外側ダクト3の外周面に単に固着させる場合には、
上記放熱効率を向上させることはできるものの、積層鉄
心7と外側ダクト3との熱膨張差を吸収できず、これら
の応力の増大ないし破損を招く虞がある。
【0011】そこで本発明の目的は、固定子コイルと積
層鉄心からの発熱の放熱効率の向上と、積層鉄心と外側
ダクトとの熱膨張差の吸収と、を共に図ることができる
電磁ポンプを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の電磁ポ
ンプは、外側ダクトとその内部に内蔵される内側ダクト
とで画成される環状流路に導電性流体を流す二重ダクト
と、上記外側ダクトの外周側に配設される複数の積層鉄
心と、この積層鉄心の上記外側ダクト側の端部に形成さ
れたスロット内に収納されて、形成する進行磁界により
上記導電性流体を駆動する固定子コイルと、少なくとも
上記二重ダクト、積層鉄心および固定子コイルを内包す
るケーシングと、上記積層鉄心を支持する一方、上記ケ
ーシングに支持される鉄心固定具と、この鉄心固定具と
上記積層鉄心との間、またはこの鉄心固定具と上記ケー
シングとの間に介在されて、上記積層鉄心の内周面を上
記外側ダクトの外周面に弾性的に押圧して接触させる弾
性体と、を具備している。
【0013】したがって本発明によれば、積層鉄心を外
側ダクト、またはケーシングに接触させているので、固
定子コイルに発生するジュール損失や積層鉄心に生じる
鉄損により発生する内部発熱を、外側ダクトを介して、
この外側ダクトの内周側を流れる導電性流体に放熱し、
あるいはケーシングを介して、このケーシングの外側を
流れる導電性流体に放熱することができる。つまり、放
熱効率を高めることができる。
【0014】その結果、電磁ポンプの内部温度の上昇を
抑制えることができるので、固定子コイルの電気絶縁材
の電気絶縁性能を高めると共に、積層鉄心の磁気的性能
も高めることができるので、ポンプ性能を向上させるこ
とができる。
【0015】また、積層鉄心をばね等の弾性体により外
側ダクトまたはケーシングに弾性的に押圧して弾性的に
接触させているので、この積層鉄心と外側ダクト、また
はケーシングとの熱膨張差を弾性体により吸収すること
ができる。このために、電磁ポンプの信頼性を向上させ
ることができる。
【0016】請求項2の発明は、第1の請求項に記載さ
れた発明であって、互いに接触する積層鉄心の内周面と
外側ダクトの外周面の少なくとも一方に、電気絶縁被膜
を形成している。
【0017】したがって本発明によれば、上記請求項1
記載の発明の作用効果に加えて、積層鉄心と外側ダクト
との接触部を電気絶縁被膜により電気的に絶縁すること
ができるので、積層鉄心の鉄板間を横断する電気回路の
形成を防止することができる。このために、この電気回
路により生ずる積層鉄心の渦電流損を低減することがで
きる。
【0018】請求項3の発明は、外側ダクトとその内部
に内蔵される内側ダクトとで画成される環状流路に導電
性流体を流す二重ダクトと、上記外側ダクトの外周側に
配設される複数の積層鉄心と、この積層鉄心の上記外側
ダクト側の端部に形成されたスロット内に収納されて、
形成する進行磁界により上記導電性流体を駆動する固定
子コイルと、少なくとも上記二重ダクト、積層鉄心およ
び固定子コイルを内包するケーシングと、を具備し、上
記積層鉄心を軸方向に分割して、複数の鉄心ブロックを
構成し、上記積層鉄心の軸方向両端にある鉄心ブロック
を、上記外側ダクトの外周面に固着した。
【0019】したがって本発明によれば、積層鉄心を外
側ダクトに接触させているので、請求項1の発明とほぼ
同様の作用効果を奏するうえに、積層鉄心の軸方向両端
にある鉄心ブロックの内周面のみを外側ダクトの外周面
に固着しているので、これら積層鉄心と外側ダクトとが
熱膨張や収縮により変位しても、鉄心ブロックは外側ダ
クトと共に移動し、常に接触状態を保持することができ
る。このために、常に放熱効率を高めることができる。
また、外側ダクトと積層鉄心とに軸方向の熱変位差が生
じた場合は、その変位差を積層鉄心の先端部の弾性変形
により吸収することができる。
【0020】請求項4の発明は、外側ダクトとその内部
に内蔵される内側ダクトとで画成される環状流路に導電
性流体を流す二重ダクトと、上記外側ダクトの外周側に
配設される複数の積層鉄心と、この積層鉄心の上記外側
ダクト側の端部に形成されたスロット内に収納されて、
形成する進行磁界により上記導電性流体を駆動する固定
子コイルと、少なくとも上記二重ダクト、積層鉄心およ
び固定子コイルを内包するケーシングと、上記積層鉄心
をその積層方向で挟持する挟持部材と、上記外側ダクト
の外周面に固着されて、上記挟持部をこの外側ダクトの
軸方向に変位自在に支持する支持用固定部と、を具備し
ている。
【0021】したがって本発明によれば、積層鉄心を挟
持する挟持部材を、外側ダクトの外周面に固着した支持
用固定部により支持しているので、固定子コイルと積層
鉄心の発熱を挟持部材と支持用固定部とを介して外側ダ
クトに熱伝導させ、外側ダクトの内側を流れる導電性流
体に放熱することができる。
【0022】しかも、支持用固定部は挟持部材を外側ダ
クトの軸方向に変位自在に支持するので、軸方向の変位
差を吸収することができる。
【0023】請求項5の発明は、外側ダクトとその内部
に内蔵される内側ダクトとで画成される環状流路に導電
性流体を流す二重ダクトと、上記外側ダクトの外周側に
配設される複数の積層鉄心と、この積層鉄心の上記外側
ダクト側の端部に形成されたスロット内に収納されて、
形成する進行磁界により上記導電性流体を駆動する固定
子コイルと、少なくとも上記二重ダクト、積層鉄心およ
び固定子コイルを内包するケーシングと、を具備し、上
記外側ダクトの外周面と、積層鉄心の内周面との間に熱
伝導部材を介在させている。
【0024】したがって本発明によれば、外側ダクトと
積層鉄心の内周面との間に熱伝導部材を介在させている
ので、固定子コイルと積層鉄心での発熱を熱伝導部材と
外側ダクトとを介して導電性流体に放熱することがで
き、放熱効率を高めることができる。
【0025】請求項6の発明は、外側ダクトとその内部
に内蔵される内側ダクトとで画成される環状流路に導電
性流体を流す二重ダクトと、上記外側ダクトの外周側に
配設される複数の積層鉄心と、この積層鉄心の上記外側
ダクト側の端部に形成されたスロット内に収納されて、
形成する進行磁界により上記導電性流体を駆動する固定
子コイルと、少なくとも上記二重ダクト、積層鉄心およ
び固定子コイルを内包するケーシングと、を具備し、上
記外側ダクトの外周面に上記積層鉄心の内周面に接触さ
せると共に、この積層鉄心の接触部を積層方向に所定ピ
ッチで切欠した。
【0026】したがって本発明によれば、積層鉄心を外
側ダクトに接触させているので、上記請求項1記載の発
明とほぼ同様に放熱効率を高めることができると共に、
積層鉄心の外側ダクトとの接触部を積層方向に所定ピッ
チで切欠しているので、この切欠部に隣接する積層鉄心
の一部を弾性変形させて熱膨張変位を吸収させることが
できる。
【0027】請求項7の発明は、外側ダクトとその内部
に内蔵される内側ダクトとで画成される環状流路に導電
性流体を流す二重ダクトと、上記外側ダクトの外周側に
配設される複数の積層鉄心と、この積層鉄心の上記外側
ダクト側の端部に形成されたスロット内に収納されて、
形成する進行磁界により上記導電性流体を駆動する固定
子コイルと、少なくとも上記二重ダクト、積層鉄心およ
び固定子コイルを内包するケーシングと、を具備し、上
記外側ダクトの外周面と上記固定子コイルを収納した上
記スロットの間隙とで画成された空間内に、電気絶縁性
の熱伝導部材を充填した。
【0028】したがって本発明によれば、積層鉄心の鉄
板間を横断する電気回路の形成を防止することができ
る。このために、積層鉄心の渦電流損を低減することが
できると共に、固定子コイルと積層鉄心の発熱を熱伝導
部材を介して効率よく外側ダクトへ伝導させ、導電性流
体に高効率で放熱することができる。
【0029】請求項8の発明は、外側ダクトとその内部
に内蔵される内側ダクトとで画成される環状流路に導電
性流体を流す二重ダクトと、上記外側ダクトの外周側に
配設される複数の積層鉄心と、この積層鉄心の上記外側
ダクト側の端部に形成されたスロット内に収納されて、
形成する進行磁界により上記導電性流体を駆動する固定
子コイルと、少なくとも上記二重ダクト、積層鉄心およ
び固定子コイルを内包するケーシングと、を具備し、上
記二重ダクトと上記ケーシングとで画成される中間部の
空間に、電気絶縁性の熱伝導部材を充填した。
【0030】したがって本発明によれば、積層鉄心の鉄
板間を横断する電気回路の形成を防止することができ
る。このために、積層鉄心の渦電流損を低減することが
できると共に、固定子コイルと積層鉄心での発熱を熱伝
導部材を介して効率よく外側ダクトへ伝導させ、導電性
流体に高効率で放熱することができる。
【0031】請求項9の発明は、外側ダクトとその内部
に内蔵される内側ダクトとで画成される環状流路に導電
性流体を流す二重ダクトと、上記外側ダクトの外周側に
配設される複数の積層鉄心と、この積層鉄心の上記外側
ダクト側の端部に形成されたスロット内に収納されて、
形成する進行磁界により上記導電性流体を駆動する固定
子コイルと、少なくとも上記二重ダクト、積層鉄心およ
び固定子コイルを内包するケーシングと、上記固定子コ
イルに外部電源を電気的に接続する接続ケーブルの一部
に設けられた熱膨張吸収手段と、を具備する。
【0032】したがって本発明によれば、接続ケーブル
と固定子コイルとの間の熱膨張差を熱膨張差吸収手段に
より吸収することができるので、接続ケーブルとこれに
接続される固定子コイルの接続部の応力を低減して、こ
れらの破損を防止することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図13に基づいて説明する。なお、図1〜図14中、
同一または相当部分には同一符号を付している。
【0034】図1は本発明の第1の実施形態の要部縦断
面図、図2は図1のII−II線断面図であり、これらの図
において、図14と同一または相当部分には同一符号を
付しており、本実施形態は各積層鉄心7を各鉄心固定具
21によりそれぞれ支持し、この各鉄心固定具21の外
周側端部をケーシング14の内周部にタブテール・ジョ
イント(蟻継ぎ)により嵌合して固定し、積層鉄心7の
内周面を外側ダクト3の外周面に密着させた点に主な特
徴を有する。
【0035】つまり、鉄心固定具21の外周側端部に、
遠心方向に拡開する鳩尾形の蟻21aを一体に突設する
一方、ケーシング14の内周面部に蟻溝14aを形成
し、蟻溝14a内に蟻21aを若干の遊びをもって嵌入
し、その遊び空間に弾性体である板ばね22を介在させ
ることにより、鉄心固定具21を介して積層鉄心7の内
周面を外側ダクト3の外周面に弾性的に押圧して密に接
触させている。ケーシング14の内周面部には積層鉄心
7の両側面、つまり鉄板積層方向両側面上部をそれぞれ
挟持する一対の鉄心押え23a,23bを一体ないし一
体的に突設している。
【0036】また、図2に示すようにケーシング14の
軸方向の両端14bと、この軸方向に沿う積層鉄心7の
軸方向両端もしくはその下流端との間には、電気絶縁性
の熱伝導部材であるセラミックス層24を介在させ、こ
のセラミックス層24を介して積層鉄心7の少なくとも
軸方向一端をケーシング14の内周面に接触させてい
る。積層鉄心7はその積層方向を鉄心押えボルト28に
より挟持されている。
【0037】したがって、本実施形態によれば、鉄心固
定具21と板バネ22とにより積層鉄心7の内周面を、
外側ダクト3の外周面に接触させているので、固定子コ
イル10と積層鉄心7での発熱を効率よく外側ダクト3
に熱伝導させ、さらに、外側ダクト3の内周面に接して
流れる液体金属ナトリウム中に放熱することができる。
このために、放熱効率を高めることができるので、電磁
ポンプ1内の温度上昇を抑制することができる。
【0038】また電磁ポンプ1の製作時と、運転時の温
度差、または液体金属ナトリウムの温度変化により積層
鉄心7の熱膨張が生じても、鉄心固定具21とケーシン
グ14との間に設置された板バネ22によりその変位を
吸収し、温度低下時においては、外側ダクト3が収縮し
ても板バネ22の反発力と、セラミックス層24の滑り
とにより積層鉄心7が外側ダクト3側へ摺動して押し戻
される。このために、外側ダクト3が積層鉄心7と外側
ダクト3との接触をあらゆる電磁ポンプ1の運転温度で
維持することが可能となる。
【0039】また、ケーシング14との蟻継ぎ構造によ
り軸方向の変位を拘束しないうえに、鉄心押え21は、
積層鉄心7の変位時にもこの積層鉄心7との接触が維持
されるため、固定子コイル10の発熱は、積層鉄心7お
よび鉄心固定具21を介して、ケーシング14とその外
周面に接して流れる液体金属ナトリウム中へ放熱され
る。
【0040】したがって本実施形態によれば、電磁ポン
プ1の内部温度を、あらゆる液体金属ナトリウムの運転
温度においても、外側ダクト3と積層鉄心7が接触しな
い場合よりも低く保持でき、電磁ポンプ1の信頼性を向
上させることができる。なお、本実施形態の板バネ22
は、その他の螺旋バネ、または、反発力のある弾性体に
置換してもよい。
【0041】図3は本発明の第2の実施形態の要部断面
図、図4は図3のIV−IV線断面図であり、この実施形態
は上記蟻継ぎに代えて、図3中、上下一対の固定ボルト
25a,25bにより鉄心固定具21をケーシング14
の鉄心押え23a,23bに締付け固定している。この
鉄心固定具21とケーシング14との間には、上記実施
形態と同様に板バネ22が介在され、鉄心押え23a,
23bは、鉄心固定具21と接触するように設置されて
いる。また、固定ボルト25a,25bを通す鉄心押え
23a,23bのボルト穴26a,26bは、固定ボル
ト25a,25bの頭部直径よりも小さいが、軸部直径
より大きな直径を有し、固定ボルト25a,25bがボ
ルト穴26a,26b内を移動できる。
【0042】したがって、板バネ22により積層鉄心7
の外側ダクト3側の内周面が、外側ダクト3の外周面に
接触しているので、固定子コイル10と積層鉄心7から
の発熱を効率よく外側ダクト3を介して、このダクト3
内を流れる金属ナトリウム中に放熱することができる。
【0043】また電磁ポンプ1の製作時と、運転時との
温度差、または液体金属ナトリウムの温度変化により積
層鉄心7に熱膨張が生じても、ボルト穴26a,26b
の直径が、固定ボルト25a,25bの軸部の直径より
大きいので、想定される熱変位吸収以上の変位を制限し
て積層鉄心7の変位を支持し、また鉄心固定具21とケ
ーシング14の間の板バネ22により積層鉄心7の変位
を吸収し、温度低下時においては、外側ダクト3が収縮
しても板バネ22の反発力と、積層鉄心7のセラミック
ス層24上におけるすべり変位により積層鉄心7が外側
ダクト3方向に押し戻され、外側ダクト3が積層鉄心7
と外側ダクト3の接触を、あらゆる電磁ポンプ運転温度
で維持することが可能となる。また、鉄心押え23a,
23bは、積層鉄心7の変位時に積層鉄心7と接触が維
持されるため、固定子コイル10での発熱は、積層鉄心
7と、鉄心押え23a,23bを介して、ケーシング1
4と、その外側を流れる液体金属ナトリウム中へ放熱さ
れる。
【0044】したがって、この実施形態によっても電磁
ポンプ1の内部温度を、あらゆる液体金属ナトリウム運
転温度においても、外側ダクト3と積層鉄心7とが接触
しない場合よりも低く保持でき、電磁ポンプ1の信頼性
を向上させることができる。なお、本実施形態によって
も板バネ22を、その他の螺旋バネ、または、反発力の
ある弾性体に置換してもよい。
【0045】図5は本発明の第3の実施形態の要部断面
図であり、これは上記第1実施形態1の板バネ22を、
蟻溝14a内から、積層鉄心7の背面に設置した鉄心背
面板27の背面と鉄心固定具21の内周面との間隙に設
置箇所を変えた点に特徴がある。また、積層鉄心7の積
層方向は、鉄心押え23a,23bの先端と外側ダクト
3の間において鉄心押えボルト28により締め付け支持
している。
【0046】したがって本実施形態によれば、鉄心固定
具21とケーシング14との間には、板バネ22がな
く、鉄心固定具21の変位のための隙間が不要となるの
で、ケーシング14と鉄心固定具21との接触面積が広
くなり、その分、固定子コイル10からの発熱をケーシ
ング14の外側を流れる液体金属ナトリウムに効率良く
放熱することができる。
【0047】また、外側ダクト3と積層鉄心7は、鉄心
背面板27と鉄心固定具21との間に介在した板バネ2
2により、積層鉄心7と、外側ダクト3とが熱膨張して
も常に外側ダクト3と積層鉄心7とが接触するように支
持される。また、鉄心押えボルト28は、積層鉄心7が
熱変位しても鉄心固定具21と干渉せずに、積層鉄心7
の積層鉄板を締め付け支持することができる。
【0048】図6は本発明の第4の実施形態の要部斜視
図であり、本実施形態は、固定子コイル10と交互に積
み重ねられて積層鉄心7に組み立てられる鉄心ブロック
7Aの各先端上面毎の溶接部29で溶接固定している。
各鉄心ブロック7Aは、積層鉄心7を軸方向に所定長さ
で分割されてなり、図示しない、ボルト等により積層板
が分離しないように固定支持されている。
【0049】したがって本実施形態によれば、外側ダク
ト3の外周面に、積層鉄心7の軸方向両端に位置する鉄
心ブロック7Aを溶接固定しているので、外側ダクト3
と積層鉄心7とが熱膨張と収縮により変位しても、鉄心
ブロック7Aは、外側ダクト3とともに移動し、常に接
触した状態が維持され、固定子コイル10と積層鉄心7
とで発生する熱を外側ダクト3内で流れる液体金属ナト
リウム中に効率よく放熱することができる。
【0050】また、外側ダクト3に鉄心ブロック7Aを
溶接することにより、ポンプ効率の向上を図るため比較
的薄くなっている外側ダクト3を補強する効果もある。
なお、軸方向に外側ダクト3と、鉄心ブロック7Aとに
熱変位差が生じた場合は、鉄心ブロック7Aの先端の弾
性変形によりその変位を吸収することができる。なお、
鉄心ブロック7Aを外側ダクト3に固着する方法として
は、溶接に代り、銀ロー付でもよい。
【0051】図7は、本発明の第5の実施形態の要部斜
視図てあり、この実施形態は、図6で示す各鉄心ブロッ
ク7Aの内周側先端部を外側ダクト3に溶接する方法に
代えて、各鉄心ブロック7Aの内周側先端部を外側ダク
ト3にタブテールジョイントにより、嵌め込み固定して
いる点に特徴がある。つまり、外側ダクト3の外周面部
に鳩尾形の蟻溝3aを形成する一方、各鉄心ブロック7
Aの内周側先端部には蟻7bを一体または一体的に形成
して蟻溝3aに嵌合して固定している。
【0052】したがって本実施形態によれば、外側ダク
ト3に嵌合固定した鉄心ブロック7Aは、外側ダクト3
から半径方向には、固定支持されているので、外側ダク
ト3と鉄心ブロック7Aとが熱膨張、収縮により変位し
ても、常に外側ダクト3と鉄心ブロック7Aとの接触が
保たれる。また、外側ダクト3と鉄心ブロック7Aの軸
方向の熱膨張による変位差が生じても、外側ダクト3と
各鉄心ブロック7A嵌合部において、蟻継ぎにより軸方
向にフリーに固定されているので軸方向には、拘束力を
生じない。以上により固定コイル9で発生する熱を積層
鉄心7を通して外側ダクト3内を流れる液体金属ナトリ
ウム中に効率よく放熱でき、電磁ポンプ1の内部温度の
昇温を抑制することができる。
【0053】図8は本発明の第6の実施形態の要部斜視
図であり、この実施形態は外側ダクト3の外周面に、図
中上方に開口したボルト固定穴30aを有する一対のダ
クト固定部31a,31bを溶接、または削り出し加工
により設けている。一対のダクト固定部31a,31b
は各鉄心ブロック7Aの積層方向に貫通して挟持する挟
持部材である鉄心固定ボルト32の両端の頭部を支持固
定するものである。したがって、固定子コイル10を囲
むように設置された鉄心ブロック7Aは、この固定子コ
イル10と交互に積み上げられて行くが、鉄心ブロック
7Aはその内周側先端部に鉄心固定ボルト32を貫通さ
せた状態で、一対のダクト固定部31a,31bに図中
上方から開口30内に嵌め込む方式で固定される。
【0054】したがって本実施形態によれば、ダクト固
定部31a,31bに嵌め込み固定された各鉄心ブロッ
ク7Aを、外側ダクト3、鉄心ブロック7Aの熱膨張、
収縮によって変位しても、外側ダクト3と鉄心ブロック
7Aの接触を常に維持することができる。
【0055】また、ダクト固定部31a,31bのボル
ト固定穴30は、図中上方に開口し、外側ダクト3の縦
方向に開口する穴となっており、固定ボルト32の頭部
を開口30方向に摺動させるように形成されているの
で、外側ダクト3と鉄心ブロック7Aの軸方向変位差を
拘束することなく支持することができる。これにより、
固定子コイル10で発生する熱を鉄心ブロック7Aを通
して外側ダクト3内を流れる液体金属ナトリウム中に効
率よく放熱でき、電磁ポンプ1の内部温度の昇温を抑制
することができる。
【0056】図9は本発明の第7の実施形態の要部断面
図であり、この実施形態は外側ダクト3の外表面に、熱
伝導率が良く、かつ鉄心材料より柔らかい金属33、例
えば金、銀、Ni、アルミニウム等をコーティングした
後、この金属33の外周面上に、各鉄心ブロック7Aの
内周面を押し当てて固定し、これらの鉄心ブロック7A
を外側ダクト3に接触するように設置している。
【0057】したがってこの実施形態によれば、柔らか
い金属33に鉄心ブロック7Aの内周側先端を押し付け
て固定することにより、この柔らかい金属コーティング
33は、鉄心ブロック7Aの各積層鉄板7cの形状に合
せて外側ダクト3と鉄心ブロック7Aの隙間を埋めるよ
うに変形する。これにより、上記実施形態では1枚1枚
の積層鉄板7cの先端角部で外側ダクト3の外周面と接
触していたものが、各積層鉄板7cの鉄心先端全面で金
属33を介して接触するようになる。従来、鉄心ブロッ
ク7Aの先端間隙部の雰囲気ガスの熱伝導により、伝熱
していた部分が、金属33に置き換わるわけで、固定子
コイル10からの発熱の鉄心ブロック7Aと外側ダクト
3を介しての液体金属ナトリウム中への放熱効率が向上
する。なお、前記金属33は外側ダクト3へのコーティ
ングに限定されるものではなく、金属箔でもよい。
【0058】図10は本発明の第8の実施形態の要部断
面図であり、この実施形態は図9で示す金属33に代え
て熱伝導部材である例えばステンレス鋼繊維製で伸縮性
の大きい綿状金属34を外側ダクト3の外周面に固着
し、この綿状金属34を介して各鉄心ブロック7Aのダ
クト側先端面を外側ダクト3の外周面に接触させた点に
特徴がある。したがって本実施形態によれば、伸縮性が
大きい綿状金属34により外側ダクト3と鉄心ブロック
7Aとの距離がかわっても常に外側ダクト3と鉄心ブロ
ック7Aとの接触を保持することができ、鉄心ブロック
7Aと外側ダクト3とを通して内部発熱を、外側ダクト
3の内側を流れる液体金属ナトリウム中に放熱すること
ができる。
【0059】図11は本発明の第9の実施形態の要部断
面図であり、この実施形態は、外側ダクト3の外周面
に、各鉄心ブロック7Aの内周側先端を接触させて固定
する一方、この鉄心ブロック7Aを形成する各積層鉄板
7cの1枚毎、または複数枚毎に、外側ダクト3側の先
端部を所要長さで削除して、複数の間隙35を積層方向
に所定ピッチで形成した点に特徴がある。
【0060】したがって本実施形態によれば、外側ダク
ト3の外周面に、鉄心ブロック7Aを接触するように設
置することにより。外側ダクト3が熱膨張により積層鉄
板7cを押し付けても、積層鉄板7cは、隣接する間隙
35には積層鉄板7cがないため、容易に弾性変形で
き、その弾性変形により外側ダクト3と鉄心ブロック7
A自体の熱膨張変位を吸収できるので、広い温度範囲に
おいても外側ダクト3と鉄心ブロック7Aとの接触を常
に維持することができる。
【0061】図12は本発明の第10の実施形態の要部
断面図であり、この実施形態は外側ダクト3の外周面
に、積層鉄心7の内周側先端を接触させると共に、固定
子コイル10を収容した後のスロット9のスペース9a
内に、例えば直方体の電気絶縁性で、熱伝導率の高いア
ルミナ、窒化アルミ等のセラミックス製のスペーサ36
を密に充填している。また、セラミックス製スペーサ3
6と固定子コイル10との間には、スペーサ36を外側
ダクト3の外周面に押し付けるために、セラミック製の
布状または粒状の充填材37を充填している。
【0062】したがって本実施形態によれば、セラミッ
クスのスペーサ36を設置したことによって、鉄心ブロ
ック7Aの先端から外側ダクト3と、その内側を流れる
液体金属ナトリウム中への放熱経路が、鉄心ティース3
8からセラミックススペーサ36を通り、外側ダクト3
へ通ずる放熱経路に形成される。これにより、電磁ポン
プ1内部の温度を下げることができる。また、軸方向に
並んだ鉄心ティース38の間に、鉄心ティース38同士
の間隙を僅かに拡げるような大きさのセラミックススペ
ーサ36を設置することにより、鉄心ティース38間で
の吸引−反発力による鉄心ティース38の軸方向の電磁
振動を抑制する効果もある。なお、このようにスロット
9のスペース9aにセラミックスのスペーサ36を充填
するに止まらず、外側ダクト3と図14で示すケーシン
グ14とで形成される空間であって、積層鉄心7や固定
子コイル10を除いた全空間に電気絶縁性の熱伝導部材
のセラミックスを充填してもよい。充填するセラミック
スの形状はブロック状や粒状のものを適宜組み合せて使
用する。セラミックスとしては、アルミナ、窒化アル
ミ、マグネシア等電気絶縁性および熱伝導に優れた材料
を用いる。
【0063】したがって、本実施形態によれば、固定子
コイル10や積層鉄心7で発生する熱は、これらの周り
に充填された熱伝導部材のセラミックスを介して外側ダ
クト3やケーシング14に熱伝導し、最終的には液体金
属ナトリウム等の導電性流体へ放熱される。
【0064】したがって、電磁ポンプ1内の温度を下げ
ることができる。さらに、積層鉄心7間で、固定子コイ
ル10の変形を防止できる。
【0065】図13は本発明の第11の実施形態の要部
展開図であり、この図は外側ダクト3の外周面上に配設
される固定子コイル10、その口出し線38、接続ケー
ブル39を主に示す図であり、例えば4個の固定子コイ
ル10を示している。固定子コイル10は図13では図
示省略した積層鉄心7のスロット9内に収納されて支持
されている。各固定子コイル10はその口出し線38を
ボルト結合や銀ロー付等の固着によって接続しており、
図13中最上段および最下段の固定子コイル10a,1
0bには図示しない電源に接続された接続ケーブル39
を接続部40で接続している。また接続ケーブル39を
ケーシング14あるいは積層鉄心7にケーブル押え41
により固定している。さらに接続ケーブル39には、口
出し線38とケーブル押え41との間において、熱膨張
吸収手段である例えばU字状の曲げ部42を設けてい
る。
【0066】したがって、一般に導電性流体浸漬型の電
磁ポンプ1内部は約500℃の高温になるが、その中で
もジュール発熱する固定子コイル10は最も温度が高
く、導電性流体の温度よりも約100℃高い温度にな
り、ケーシング14との間に熱膨脹差を生じる。
【0067】しかし本実施形態によれば、この熱膨張差
をU字状曲げ部41で変形して吸収することによって、
接続部40や固定子コイル10の口出し線38の付根部
に加わる反発力や変形を大幅に低減できるので、固定子
コイル10や接続ケーブル39、これらの電気絶縁部材
等の破損を有効に防止ないし低減することができる。
【0068】なお、他の熱膨張吸収手段としては、接続
ケーブル39の剛性を口出し線38よりも低くするため
に、接続ケーブル39の途中にフレキシブル導体を介装
し、あるいは接続ケーブル39の材料として、固定子コ
イル10や口出し線38の材料よりも高温で強度の低い
材料を使用してもよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本願の請求項1の発
明は、積層鉄心を外側ダクト、またはケーシングに接触
させているので、固定子コイルに発生するジュール損失
や積層鉄心に生じる鉄損により発生する内部発熱を、外
側ダクトを介して、この外側ダクトの内周側を流れる導
電性流体に放熱し、あるいはケーシングを介して、この
ケーシングの外側を流れる導電性流体に放熱することが
できる。つまり、放熱効率を高めることができる。
【0070】その結果、電磁ポンプの内部温度の上昇を
抑制えることができるので、固定子コイルの電気絶縁材
の電気絶縁性能を高めると共に、積層鉄心の磁気的性能
も高めることができるので、ポンプ性能を向上させるこ
とができる。
【0071】また、積層鉄心をばね等の弾性体により外
側ダクトまたはケーシングに弾性的に押圧して弾性的に
接触させているので、この積層鉄心と外側ダクト、また
はケーシングとの熱膨張差を弾性体により吸収すること
ができる。このために、電磁ポンプの信頼性を向上させ
ることができる。
【0072】請求項2の発明は、上記請求項1記載の発
明の作用効果に加えて、積層鉄心と外側ダクトとの接触
部を電気絶縁被膜により電気的に絶縁することができる
ので、積層鉄心の鉄板間を横断する電気回路の形成を防
止することができる。このために、この電気回路により
生ずる積層鉄心の渦電流損を低減することができる。
【0073】請求項3の発明は、積層鉄心を外側ダクト
に接触させているので、請求項1の発明とほぼ同様の作
用効果を奏するうえに、積層鉄心の軸方向両端にある鉄
心ブロックの内周面のみを外側ダクトの外周面に固着し
ているので、これら積層鉄心と外側ダクトとが熱膨張や
収縮により変位しても、鉄心ブロックは外側ダクトと共
に移動し、常に接触状態を保持することができる。この
ために、常に放熱効率を高めることができる。また、外
側ダクトと積層鉄心とに軸方向の熱変位差が生じた場合
は、その変位差を積層鉄心の先端部の弾性変形により吸
収することができる。
【0074】請求項4の発明は、積層鉄心を挟持する挟
持部材を、外側ダクトの外周面に固着した支持用固定部
により支持しているので、固定子コイルと積層鉄心の発
熱を挟持部材と支持用固定部とを介して外側ダクトに熱
伝導させ、外側ダクトの内側を流れる導電性流体に放熱
することができる。
【0075】しかも、支持用固定部は挟持部材を外側ダ
クトの軸方向に変位自在に支持するので、軸方向の変位
差を吸収することができる。
【0076】請求項5の発明は、外側ダクトと積層鉄心
の内周面との間に熱伝導部材を介在させているので、固
定子コイルと積層鉄心での発熱を熱伝導部材と外側ダク
トとを介して導電性流体に放熱することができ、放熱効
率を高めることができる。
【0077】請求項6の発明は、積層鉄心を外側ダクト
に接触させているので、上記請求項1記載の発明とほぼ
同様に放熱効率を高めることができると共に、積層鉄心
の外側ダクトとの接触部を積層方向に所定ピッチで切欠
しているので、この切欠部に隣接する積層鉄心の一部を
弾性変形させて熱膨張変位を吸収させることができる。
【0078】請求項7の発明は、積層鉄心の鉄板間を横
断する電気回路の形成を防止することができる。このた
めに、積層鉄心の渦電流損を低減することができると共
に、固定子コイルと積層鉄心の発熱を熱伝導部材を介し
て効率よく外側ダクトへ伝導させ、導電性流体に高効率
で放熱することができる。
【0079】請求項8の発明は、積層鉄心の鉄板間を横
断する電気回路の形成を防止することができる。このた
めに、積層鉄心の渦電流損を低減することができると共
に、固定子コイルと積層鉄心の発熱を熱伝導部材を介し
て効率よく外側ダクトへ伝導させ、導電性流体に高効率
で放熱することができる。
【0080】請求項9の発明は、接続ケーブルと固定子
コイルとの間の熱膨張差を熱膨張差吸収手段により吸収
することができるので、接続ケーブルとこれに接続され
る固定子コイルの接続部の応力を低減して、これらの破
損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁ポンプの第1の実施形態の要
部縦断面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】本発明に係る電磁ポンプの第2の実施形態の要
部縦断面図。
【図4】図3のIV−IV線断面図。
【図5】本発明に係る電磁ポンプの第3の実施形態の要
部縦断面図。
【図6】本発明に係る電磁ポンプの第4の実施形態の要
部斜視図。
【図7】本発明に係る電磁ポンプの第5の実施形態の要
部斜視図。
【図8】本発明に係る電磁ポンプの第6の実施形態の要
部斜視図。
【図9】本発明に係る電磁ポンプの第7の実施形態の要
部断面図。
【図10】本発明に係る電磁ポンプの第8の実施形態の
要部断面図。
【図11】本発明に係る電磁ポンプの第9の実施形態の
要部断面図。
【図12】本発明に係る電磁ポンプの第10の実施形態
の要部断面図。
【図13】本発明に係る電磁ポンプの第11の実施形態
の要部展開図。
【図14】従来の電磁ポンプの一部切欠斜視図。
【符号の説明】 1 電磁ポンプ 2 導電性流体(液体金属ナトリウム) 3 外側ダクト 4 内側ダクト 5 二重ダクト 6 アニュラス流路 7 積層鉄心 7A 積層鉄心ブロック 7d 鉄心ティース 8 間隙 9 スロット 10 固定子コイル 11 内部鉄心 12 流体入口 13 流体出口 14 ケーシング 14a 蟻溝 21 鉄心固定具 21a 蟻 22 板バネ 23a,23b 鉄心押え 24 セラミックス粉末 25a,25b 一対の鉄心固定ボルト 26a ボルト穴 27 鉄心背面板 28 鉄心押えボルト 29 溶接部 30 開口 31a,31b ダクト固定部 32 鉄心固定ボルト 33 金属コーティング 34 綿状金属 35 間隙 36 セラミックススペーサ 37 放熱セラミックス板 38 コイル口出し線 39 コイル接続ケーブル 40 接続部 41 ケーブル押え 42 U字状曲げ部(熱膨張差吸収手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側ダクトとその内部に内蔵される内側
    ダクトとで画成される環状流路に導電性流体を流す二重
    ダクトと、 上記外側ダクトの外周側に配設される複数の積層鉄心
    と、 この積層鉄心の上記外側ダクト側の端部に形成されたス
    ロット内に収納されて、形成する進行磁界により上記導
    電性流体を駆動する固定子コイルと、 少なくとも上記二重ダクト、積層鉄心および固定子コイ
    ルを内包するケーシングと、 上記積層鉄心を支持する一方、上記ケーシングに支持さ
    れる鉄心固定具と、 この鉄心固定具と上記積層鉄心との間、またはこの鉄心
    固定具と上記ケーシングとの間に介在されて、上記積層
    鉄心の内周面を上記外側ダクトの外周面に弾性的に押圧
    して接触させる弾性体と、を具備していることを特徴と
    する電磁ポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電磁ポンプにおいて、互
    いに接触する積層鉄心の内周面と外側ダクトの外周面の
    少なくとも一方に、電気絶縁被膜を形成していることを
    特徴とする電磁ポンプ。
  3. 【請求項3】 外側ダクトとその内部に内蔵される内側
    ダクトとで画成される環状流路に導電性流体を流す二重
    ダクトと、 上記外側ダクトの外周側に配設される複数の積層鉄心
    と、 この積層鉄心の上記外側ダクト側の端部に形成されたス
    ロット内に収納されて、形成する進行磁界により上記導
    電性流体を駆動する固定子コイルと、 少なくとも上記二重ダクト、積層鉄心および固定子コイ
    ルを内包するケーシングと、 を具備し、上記積層鉄心を軸方向に分割して、複数の鉄
    心ブロックを構成し、上記積層鉄心の軸方向両端に位置
    する鉄心ブロックの内周面を、上記外側ダクトの外周面
    に固着したことを特徴とする電磁ポンプ。
  4. 【請求項4】 外側ダクトとその内部に内蔵される内側
    ダクトとで画成される環状流路に導電性流体を流す二重
    ダクトと、 上記外側ダクトの外周側に配設される複数の積層鉄心
    と、 この積層鉄心の上記外側ダクト側の端部に形成されたス
    ロット内に収納されて、形成する進行磁界により上記導
    電性流体を駆動する固定子コイルと、 少なくとも上記二重ダクト、積層鉄心および固定子コイ
    ルを内包するケーシングと、 上記積層鉄心をその積層方向で挟持する挟持部材と、 上記外側ダクトの外周面に固着されて、上記挟持部材を
    この外側ダクトの軸方向に変位自在に支持する支持用固
    定部と、を具備していることを特徴とする電磁ポンプ。
  5. 【請求項5】 外側ダクトとその内部に内蔵される内側
    ダクトとで画成される環状流路に導電性流体を流す二重
    ダクトと、 上記外側ダクトの外周側に配設される複数の積層鉄心
    と、 この積層鉄心の上記外側ダクト側の端部に形成されたス
    ロット内に収納されて、形成する進行磁界により上記導
    電性流体を駆動する固定子コイルと、 少なくとも上記二重ダクト、積層鉄心および固定子コイ
    ルを内包するケーシングと、 を具備し、上記外側ダクトの外周面と、積層鉄心の内周
    面との間に熱伝導部材を介在させていることを特徴とす
    る電磁ポンプ。
  6. 【請求項6】 外側ダクトとその内部に内蔵される内側
    ダクトとで画成される環状流路に導電性流体を流す二重
    ダクトと、 上記外側ダクトの外周側に配設される複数の積層鉄心
    と、 この積層鉄心の上記外側ダクト側の端部に形成されたス
    ロット内に収納されて、形成する進行磁界により上記導
    電性流体を駆動する固定子コイルと、 少なくとも上記二重ダクト、積層鉄心および固定子コイ
    ルを内包するケーシングと、 を具備し、上記外側ダクトの外周面に上記積層鉄心の内
    周面を接触させると共に、この積層鉄心の接触部を積層
    方向に所定ピッチで切欠したことを特徴とする電磁ポン
    プ。
  7. 【請求項7】 外側ダクトとその内部に内蔵される内側
    ダクトとで画成される環状流路に導電性流体を流す二重
    ダクトと、 上記外側ダクトの外周側に配設される複数の積層鉄心
    と、 この積層鉄心の上記外側ダクト側の端部に形成されたス
    ロット内に収納されて、形成する進行磁界により上記導
    電性流体を駆動する固定子コイルと、 少なくとも上記二重ダクト、積層鉄心および固定子コイ
    ルを内包するケーシングと、 を具備し、上記外側ダクトの外周面と上記固定子コイル
    を収納した上記スロットの間隙とで画成された空間内
    に、電気絶縁性の熱伝導部材を充填したことを特徴とす
    る電磁ポンプ。
  8. 【請求項8】 外側ダクトとその内部に内蔵される内側
    ダクトとで画成される環状流路に導電性流体を流す二重
    ダクトと、 上記外側ダクトの外周側に配設される複数の積層鉄心
    と、 この積層鉄心の上記外側ダクト側の端部に形成されたス
    ロット内に収納されて、形成する進行磁界により上記導
    電性流体を駆動する固定子コイルと、 少なくとも上記二重ダクト、積層鉄心および固定子コイ
    ルを内包するケーシングと、 を具備し、上記二重ダクトと上記ケーシングとで画成さ
    れる中間部の空間に、電気絶縁性の熱伝導部材を充填し
    たことを特徴とする電磁ポンプ。
  9. 【請求項9】 外側ダクトとその内部に内蔵される内側
    ダクトとで画成される環状流路に導電性流体を流す二重
    ダクトと、 上記外側ダクトの外周側に配設される複数の積層鉄心
    と、 この積層鉄心の上記外側ダクト側の端部に形成されたス
    ロット内に収納されて、形成する進行磁界により上記導
    電性流体を駆動する固定子コイルと、 少なくとも上記二重ダクト、積層鉄心および固定子コイ
    ルを内包するケーシングと、 上記固定子コイルに外部電源を電気的に接続する接続ケ
    ーブルの一部に設けられた熱膨張吸収手段と、を具備す
    ることを特徴とする電磁ポンプ。
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