JPH0966270A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH0966270A
JPH0966270A JP8117864A JP11786496A JPH0966270A JP H0966270 A JPH0966270 A JP H0966270A JP 8117864 A JP8117864 A JP 8117864A JP 11786496 A JP11786496 A JP 11786496A JP H0966270 A JPH0966270 A JP H0966270A
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dielectric barrier
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discharge lamp
illuminance
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幸治 木▲崎▼
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雅宏 宮城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板処理工程全体のタクトが変化しても、基
板にダメージを与えることなく、しかも処理工程全体の
タクトを長くすることなく、適量の紫外線エネルギーを
基板に与えることができる基板処理装置を提供する。 【解決手段】 紫外線を出射するランプとして誘電体バ
リア放電ランプ9が用いられており、タクトタイムより
も短い時間だけ誘電体バリア放電ランプ9が点灯されて
基板3に所定量の紫外線エネルギーが与えられる。した
がって、たとえタクトタイムが変化したとしても、基板
3への紫外線エネルギーが所定量となった時点で誘電体
バリア放電ランプ9が消灯されて紫外線エネルギーは一
定に維持される。しかも、誘電体バリア放電ランプ9を
用いたことで、ランプの点灯・消灯を繰り返したとして
も、ランプ点灯後短時間で出力を安定させることがで
き、処理工程全体のタクトが長くなってしまうという欠
点を解消することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体製造装置
や液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、ELディ
スプレイなどのフラットパネルディスプレイ製造装置な
どにおいて、半導体ウエハ,ガラス基板や各種ワークな
どの被処理物(以下、「基板」と総称する)に対し紫外
線を照射してオゾンを発生させ、基板表面上の有機物を
分解させたり、基板表面を親水化させて後段の洗浄工程
における水洗効果を高めたりするために使用される基板
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基板の表面に紫外線を照射してオゾンを
発生させることにより、基板表面上の有機物を分解させ
たり、基板表面を親水化させて後段の洗浄工程における
水洗効果を高めたりするために使用される基板処理装置
は、種々の型式のものが知られており、液晶製造装置の
フォトリソ工程などにおいて用いられている。この種の
基板処理装置は、具体的には、基板を支持するチャック
の上方位置に低圧水銀ランプを配設しており、チャック
に搭載された基板表面に低圧水銀ランプからの紫外線を
所定時間(タクトタイム)t1(図12)だけ照射する
ことにより、適量の紫外線エネルギー(図12の斜線部
分R1 の面積に相当)を基板に与えるように構成されて
いる。なお、同図および後で説明する図4において、横
軸は処理開始からの経過時刻を示すとともに、縦軸は基
板表面における紫外線照度を示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の基板
処理装置では、低圧水銀ランプと基板との距離は一定に
保たれており、しかも低圧水銀ランプの出力は定常的な
点灯状態では短期的にはほぼ一定である。したがって、
基板処理工程のタクトが変化して基板処理装置内に基板
が載置される時間が長くなると、基板に作用する紫外線
エネルギーが必要以上に多くなってしまう。例えば、タ
クトタイムが時間t1から時間t2(>t1)になると、
斜線部分R2 の面積に相当する量の紫外線エネルギーが
過剰に基板に与えられてしまう。その結果、基板が白濁
したり、基板上に形成されるトランジスタ特性が変化し
てしまうなどのダメージを受けることがある。
【0004】これを解消するためには、基板に必要量の
紫外線エネルギーが与えられた時点(時間t1)で低圧
水銀ランプを消灯させることが考えられるが、低圧水銀
ランプは一旦消灯されると、図13に示すように、次に
低圧水銀ランプを時刻T3で点灯させてからランプ出力
が100%に達し、定常状態で安定するまでに長時間Δ
tを要する。そのため、低圧水銀ランプの点灯・消灯に
より処理工程全体のタクトが長くなってしまうという欠
点がある。なお、同図および後で説明する図3におい
て、横軸はランプ点灯からの経過時刻を示すとともに、
縦軸はランプ出力(相対値)を示している。
【0005】また、ランプを長時間使用すると、ランプ
の経時変化などによりランプ出力が低下し、その結果、
今までと同一時間だけランプを点灯しているにもかかわ
らず、基板に与えられる紫外線エネルギーが減少し、露
光不足により所望の処理が行われないという問題が生じ
る。
【0006】また、低圧水銀ランプを常時点灯して使用
すると、紫外線と同時に出射される熱線により装置内部
の温度は高温となり、液晶ディスプレイ用などのガラス
基板が反り返ってしまうという問題が生じる。その結
果、搬送トラブル、位置決め不良、チャッキング不良な
どの機械的トラブルが起こってしまい、例えば、スピン
式の洗浄装置(スピンスクラバ)へ運んだときにメカニ
カルチャックにてチャッキング不良が発生し、チャッキ
ング不良のまま回転すると基板が割れて粉々になってし
まうという重大なトラブルが発生してしまう。特に、近
年要求が高まっている液晶ディスプレイなどの軽量化、
大型化および低価格化を実現するには、ガラス基板の薄
型化、大型化、あるいは、廉価なアルカリガラスや低ア
ルカリガラスといった熱膨張率の高い素材への転換が必
要であり、この基板の反りという問題が益々重要な課題
となっている。
【0007】この発明は、上記の問題を解決するために
なされたものであり、基板処理工程全体のタクトが変化
しても、基板にダメージを与えることなく、しかも処理
工程全体のタクトを長くすることなく、適量の紫外線エ
ネルギーを基板に与えることができる基板処理装置を提
供することを第1の目的とする。
【0008】また、この発明は、ランプの経時変化など
によりランプ出力が変化した場合であっても、自動的に
ランプ出力あるいはランプ点灯時間を補正して、常に適
量の紫外線エネルギーを基板に与えることができる基板
処理装置を提供することを第2の目的とする。
【0009】さらに、この発明は、ガラス基板の処理が
行われる装置内部の温度を低く抑え、ガラス基板の反り
を防止することができる基板処理装置を提供することを
第3の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、所定
量の紫外線エネルギーを基板に与える基板処理装置であ
って、基板を支持する支持手段と、前記支持手段に支持
された基板に紫外線を照射する誘電体バリア放電ランプ
と、前記誘電体バリア放電ランプの点灯・消灯を切り替
える切替手段と、前記切替手段を制御して、前記誘電体
バリア放電ランプを点灯後、前記基板への前記所定量の
紫外線エネルギーの照射が完了した時点で前記誘電体バ
リア放電ランプを消灯させる制御手段とを備える。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載の基板処
理装置であって、前記支持手段により支持される基板表
面の照度を測定する照度計と、前記照度計により測定さ
れる照度の変化に基づき、変化後の照度で基板に紫外線
を照射する場合に基板に与えられる紫外線エネルギーが
前記所定量に達するまでに要する時間を求め、当該時間
を前記誘電体バリア放電ランプの点灯持続時間とする照
度調整手段とをさらに備え、前記制御手段は前記切替手
段を制御して、前記照度調整手段により求められた点灯
持続時間の間、前記誘電体バリア放電ランプを持続的に
点灯させる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1記載の基板処
理装置であって、前記誘電体バリア放電ランプに与える
電力を制御して前記誘電体バリア放電ランプからの紫外
線の強度を調整する調光手段と、前記支持手段により支
持される基板表面の照度を測定する照度計と、前記照度
計により測定される照度の変化に基づき、変化前の照度
で基板に紫外線を照射するために前記誘電体バリア放電
ランプに与えるべき電力の変化量を求める照度調整手段
と、をさらに備え、前記制御手段は前記調光手段を制御
して、前記照度調整手段により求められた変化量に基づ
き前記誘電体バリア放電ランプに与える電力を変更し、
前記基板での照度を一定に維持する。
【0013】請求項4の発明は、請求項1ないし3記載
の基板処理装置であって、前記基板がガラス基板であ
る。
【0014】請求項5の発明は、請求項4記載の基板処
理装置であって、前記ガラス基板が、厚さ0.3〜0.
7(mm)、熱膨張係数30以上(×10-7/℃)の無
アルカリガラス基板、または、厚さ0.3〜1.1(m
m)、熱膨張係数50以上(×10-7/℃)の低アルカ
リガラス基板もしくはアルカリガラス基板である。
【0015】
【発明の実施の形態】
<1.第1の実施の形態>図1はこの発明にかかる基板
処理装置の第1の実施の形態を示す平面図であり、図2
はこの実施の形態の断面図である。この基板処理装置で
は、図2に示すように、基板ボックス1の底面部を貫通
して上方向に複数の支持ピン2が突設されており、昇降
駆動源22により昇降可能に設けられ、これらの支持ピ
ン2により基板3を支持する。このように、この実施の
形態では、複数の支持ピン2が基板3を支持する支持手
段として機能する。なお、基板3の支持方法はこれに限
定されるものではなく、例えば真空吸引式のチャックに
より基板3を支持してもよい。
【0016】この基板ボックス1の上面部には、支持ピ
ン2により支持される基板3よりも大きなサイズの開口
4が設けられている。
【0017】そして、この開口4とほぼ同一サイズの開
口5を底面部に有するランプボックス6が、両開口4,
5が対向するようにして、基板ボックス1の上に配置さ
れている。また、この開口5を塞ぐように、ランプボッ
クス6内に石英板7が配置され、ランプ空間SPLが形
成されている。さらに、この石英板7の上方位置に8本
の誘電体バリア放電ランプ9が一列に整列配置されてい
る。したがって、後述するタイミングでランプ電源10
から電力が送電されると、電源中継ボックス11を介し
て誘電体バリア放電ランプ9に与えられて誘電体バリア
放電ランプ9が点灯する。これにより、誘電体バリア放
電ランプ9から紫外線が下方に向けて出射され、石英板
7を通過した後、支持ピン2に支持された基板3の表面
に照射される。
【0018】このランプボックス6内には、ランプボッ
クス6の上面と誘電体バリア放電ランプ9との間に反射
板12が配置されており、誘電体バリア放電ランプ9か
ら紫外線を効率良く基板3側に導く。また、図2に示す
ように、ランプボックス6の左側部には窒素ガスの導入
口13が設けられており、図示を省略する窒素ガス供給
部からの窒素ガスをランプボックス6と石英板7とで形
成されるランプ空間SPLに導入可能となっている。一
方、ランプボックス6の右側部には窒素ガスの排気口1
4が設けられており、この排気口14と連結された排気
システムや排気ポンプなどの排気手段(図示省略)によ
りランプ空間SPLから外部に排気されるように構成さ
れている。したがって、ランプ空間SPL内では、誘電
体バリア放電ランプ9から出射される紫外線の吸収減衰
の主原因となる酸素が排除されるとともに、当該紫外線
の減衰に影響を及ぼさない窒素ガスが充満され、その結
果、誘電体バリア放電ランプ9からの紫外線を効率良く
基板3に照射することができる。なお、この実施の形態
ではランプ空間SPLを形成するために、石英板7を用
いているが、紫外線を透過する板材であればよく、石英
板に限定されるものではない。
【0019】一方、基板ボックス1側にも、排気システ
ムや排気ポンプなどの排気手段(図示省略)が接続され
ており、基板ボックス1と石英板7とで形成される基板
処理空間SPTが排気されている。また、この基板処理
空間SPT内では、図1に示すように、基板3と干渉し
ない位置に照度計15が配置されて石英板7を介して基
板3側に照射される紫外線を受光し、基板3への紫外線
照度を測定する。この照度計15は照度調整部16と電
気的に接続され、照度計15により測定された照度が照
度調整部16に与えられる。
【0020】この照度調整部16では、照度計15から
与えられた照度の変化に基づき誘電体バリア放電ランプ
9の点灯時間を求める。ここで、基板3に与えられる紫
外線エネルギーは、基板3での照度と照射時間とを掛け
合わせることにより求まる総照射量で決まる。そこで、
この実施の形態では、基板3での照度が変化したとき、
変化後の照度で基板に紫外線を照射する場合に基板に与
えられる紫外線エネルギーが所定量に達するまでに要す
る時間を求め、当該時間を誘電体バリア放電ランプの点
灯時間とする。
【0021】この照度調整部16は装置全体を制御する
制御部17と電気的に接続されており、上記のようにし
て求められた点灯時間に関する信号が制御部17に与え
られる。そして、この信号を受けて制御部17は、誘電
体バリア放電ランプ9の点灯・消灯を切り替える切替手
段として機能するランプ電源調整部18を介してランプ
電源10から誘電体バリア放電ランプ9への電力供給を
制御し、誘電体バリア放電ランプ9の点灯時間を制御し
て基板3に与えられる紫外線エネルギーを調整するよう
に構成されている。
【0022】次に、図3および図4を参照しつつ、基板
処理行程について説明する。ここでは、タクトタイム
(処理時間)が時間t2であると仮定する。なお、ここ
でいうタクトタイムとは、搬送ロボットが複数の装置間
を循環して、複数の基板を順次入れ換えて搬送しつつ処
理を施す場合においては、その搬送ロボットが各装置を
一順するのに要する時間であり、各装置においては、搬
送ロボットによる装置への基板搬入から搬出までの時間
であり、その装置への基板の搬入搬出に要する時間を含
む。
【0023】まず、処理すべき基板3を基板搬入搬出口
19(図1)を介して基板処理空間SPT内に搬入し、
支持ピン2上に載置した後、支持ピン2が上昇して基板
3を誘電体バリア放電ランプ9に所定の距離まで近接さ
せる。次に制御部17からの処理開始指令に応じてラン
プ電源10から誘電体バリア放電ランプ9に電力が供給
されて基板への照射処理が開始される。このとき、誘電
体バリア放電ランプ9の出力(同図のランプ出力)は、
図3に示すように、電力供給から一定時間Δtだけ経過
して安定状態に達するが、当該時間Δtは従来の低圧水
銀ランプのそれ(図7のΔt)に比べて大幅に短縮され
ており、例えば40秒間の点灯と20秒間の消灯とを繰
り返す場合、低圧水銀ランプのΔtは数分であるのに対
し、誘電体バリア放電ランプ9のΔtは1秒以下であ
り、実使用においてはほぼ瞬間的に安定化するとみなす
ことができる。
【0024】誘電体バリア放電ランプ9が点灯すると、
基板3の表面に適当な照度(例えば「100」)で紫外
線が照射され、所定の基板処理が開始される。そして、
タクトタイムt2より短い一定時間t1だけ誘電体バリア
放電ランプ9が点灯状態に維持された後、時刻T1で制
御部17からの停止指令に応じてランプ電源10から誘
電体バリア放電ランプ9への電力供給が停止され、誘電
体バリア放電ランプ9が消灯される。こうして、基板3
には、適量の紫外線エネルギー(図4の斜線部分R1 の
面積「100×t1」に相当)が与えられる。なお、消
灯後、タクトタイムt2が経過するまでの間は、消灯状
態が維持され、図4に示すように、時刻T2まで基板3
上の紫外線照度はゼロとなっている。また、基板3の搬
出と、次なる基板の搬入は、図4におけるタクトタイム
t2内の最後の時間t4の間になされ、その後、次のタク
トタイムの間に次なる基板の処理がなされる。尚、図4
では誘電体バリア放電ランプ9の点灯時を時刻0とし
て、タクトタイムt2の最後の基板の搬出・搬入の時間
t4として図示しているが、一枚の基板の処理に注目す
れば、この時間t4のうち、基板の搬入のための時間は
誘電体バリア放電ランプ9の点灯前にあることになる。
【0025】以上のように、この実施の形態によれば、
タクトタイムt2よりも短い時間t1だけ誘電体バリア放
電ランプ9を点灯させて基板3に所定量の紫外線エネル
ギーを与えるようにしているので、たとえタクトタイム
が変化したとしても、基板3への紫外線エネルギーが所
定量(図4の斜線部分R1 の面積「100×t1」に相
当)となった時点で誘電体バリア放電ランプ9を消灯し
て紫外線エネルギーを調整することができる。しかも、
紫外線ランプとして誘電体バリア放電ランプ9を用いて
いるので、ランプの点灯・消灯を繰り返したとしても、
ランプ点灯後短時間で出力を安定させることができ、紫
外線ランプとして低圧水銀ランプを用いていた場合の欠
点、つまり低圧水銀ランプの点灯・消灯によりランプの
点灯状態が安定するまでに長時間を要してしまい、処理
工程全体のタクトが長くなってしまうという欠点を解消
することができる。
【0026】また、上記実施の形態では、照度計15を
設け、支持ピン2により支持される基板3の表面での照
度を測定し、照度調整部16に与えて、その照度の変化
に基づき、変化後の照度で基板に紫外線を照射する場合
に基板に与えられる紫外線エネルギーが所定量に達する
までに要する時間を求め、当該時間を誘電体バリア放電
ランプの点灯時間としている。例えば、長時間使用によ
る経時変化により誘電体バリア放電ランプ9のランプ出
力が低下すると、図4に示すように、基板3の表面での
紫外線照度が低下する。このように照度が低下したま
ま、変化前と同一時間t1だけ誘電体バリア放電ランプ
9を点灯させていたのでは基板3に与えられる紫外線エ
ネルギーが所定量以下になってしまう。そこで、この実
施の形態では、照度調整部16で変化後の照度(例え
ば、「80」)に対応して誘電体バリア放電ランプ9の
点灯時間t3(=1.25×t1)を求め、この点灯時間
t3だけ誘電体バリア放電ランプ9を点灯させているの
で、基板3の表面に与えられる紫外線エネルギーは変化
前と同一となる。したがって、誘電体バリア放電ランプ
9の経時変化などによりランプ出力が変化した場合であ
っても、自動的にランプ点灯時間が補正されて、常に適
量の紫外線エネルギーを基板に与えることができる。
【0027】<2.第2の実施の形態>図5は、この発
明にかかる基板処理装置の第2の実施の形態を示す断面
図である。この基板処理装置が先に説明した実施の形態
(図2)と大きく相違する点は、照度調整部16での処
理内容が異なる点と、照度調整部16での処理結果に応
じて誘電体バリア放電ランプ9に与える電力を変更して
誘電体バリア放電ランプ9のランプ出力を調整するラン
プ調光部20がさらに設けられている点であり、その他
の構成は同一である。
【0028】この実施の形態における照度調整部16で
は、照度計15により測定された照度の変化が検出され
る。例えば、誘電体バリア放電ランプ9を長時間使用す
ると、上記のように経時変化などにより、そのランプ出
力が低下し、基板3の表面での照度が低下する。したが
って、この状態のまま変化前と同一時間t1だけ基板3
への紫外線照射を行うと、基板3に与えられる紫外線エ
ネルギーが所定量以下になってしまう。この場合、誘電
体バリア放電ランプ9に与える電力を適切に増加させる
ことで誘電体バリア放電ランプ9のランプ出力を元に戻
すことができる。そこで、この実施の形態では、変化前
の照度で基板3に紫外線を照射するために誘電体バリア
放電ランプに与えるべき電力の変化量を求めている。そ
して、こうして求められた変化量に関する信号が制御部
17に与えられ、さらに制御部17からの指令に基づき
ランプ調光部20がランプ電源10を制御して誘電体バ
リア放電ランプ9に与えられる電力がその変化量だけ増
加される。こうして誘電体バリア放電ランプ9からのラ
ンプ出力が調整されて基板3での照度が一定に維持され
て、常に適量の紫外線エネルギーが基板に与えられる。
【0029】なお、この実施の形態では、経時変化など
により誘電体バリア放電ランプ9のランプ出力が低下し
たとき、誘電体バリア放電ランプ9に与える電力を増加
させてランプ出力を元に戻すようにしているので、誘電
体バリア放電ランプ9の使用開始の当初においては、誘
電体バリア放電ランプ9が最大能力よりも低い能力を発
揮するように予め誘電体バリア放電ランプ9に供給する
電力を低く設定しておくのが望ましい。
【0030】<3.第3の実施の形態>図6は液晶ディ
スプレイ用などのガラス基板の製造工程の概略を示す図
である。図示するようにこの製造工程は洗浄工程、現像
工程、エッチング工程、レジスト剥離工程から成り、図
7〜図11はこれらの工程でのこの発明に係る基板処理
装置(以下、他の基板処理装置との区別を明確にすべく
「紫外線照射装置」という。)の利用形態を示す図であ
る。
【0031】図7および図8は洗浄工程における紫外線
照射装置Muvの利用形態を示した図である。図7では、
スピン式洗浄装置M1で洗浄処理が施される前に、誘電
体バリア放電ランプ9を利用した紫外線照射装置Muvを
用いて基板に紫外線を照射しており、これにより発生す
るオゾンを利用して基板表面上の有機物を分解させた
り、基板表面を親水化させて後段の洗浄工程における水
洗効果を高めたりすることができる。このような紫外線
によるドライ洗浄処理が施された基板3はロボットハン
ドRh1およびRh2を介してスピン式洗浄装置M1に搬送
され、純水などを用いる物理的なウエット洗浄が施され
る。また、図8では、コロRoの回転により基板3が搬
送され、紫外線照射装置Muvにおいてドライ洗浄が施さ
れた後、コロ搬送型洗浄装置M2においてウエット洗浄
が施される。
【0032】このようにウエット洗浄前のドライ洗浄に
おいて誘電体バリア放電ランプから出射される紫外線を
用いることにより、紫外線の照射を迅速に点灯・消灯す
ることができ、タクトタイムの変化に影響を受けること
なく適正量の紫外線を基板に照射でき、基板の白濁やト
ランジスタ特性の変化の防止といった品質の安定化が実
現できるとともに、紫外線とともに装置内部に放たれる
熱線の量も制限されるため、装置内部の温度の上昇も防
止することができる。その結果、ガラス基板の反りを防
ぐことができ、搬送やチャッキングにおけるトラブルを
回避することができる。特に、厚さ0.7mm以下、熱
膨張係数30〜50(×10-7/℃)の無アルカリガラ
スや厚さ1.1mm以下、熱膨張係数50〜90(×1
-7/℃)の膨張率の高い低アルカリガラス・アルカリ
ガラスにおいてこの反り防止の効果が得られる。とりわ
け、厚さが上記数値以下の例えば0.3mmの薄く反り
が発生しやすいガラス基板でも反りの発生を顕著に軽減
して確実に搬送し処理することができる。なお、以上の
熱膨張係数は、液晶表示器や半導体素子製造におけるフ
ォトリソ工程などこの種装置の使用温度範囲での値を示
し、ここでは0〜300℃の温度範囲を示す。
【0033】なお、紫外線を用いたドライ洗浄を実現す
るためには波長200nm以下の紫外線が必要である
が、これは、例えばキセノンを用いた誘電体バリア放電
マランプ(波長172nm)を利用することで得られ
る。
【0034】また、上記実施の形態はウエット洗浄前に
ドライ洗浄を行うものであったが、スピン式洗浄装置や
コロ搬送型洗浄装置によるウエット洗浄の後に紫外線照
射装置によるドライ洗浄を行うようにしてもよい。図9
は、スピン式洗浄装置M1においてウエット洗浄を施し
た後、ロボットハンドRh2およびRh1を介して赤外線照
射式オーブンやダイレクトホットプレートを利用した乾
燥装置M3にて乾燥し、その後、ロボットハンドRh1を
介して紫外線照射装置Muvにおいてドライ洗浄を行う様
子を示した図である。これにより、ウエット洗浄では洗
浄しきれなかった有機物などを除去することができる。
【0035】また、以上は洗浄工程における紫外線照射
装置Muvの利用形態について説明してきたが、エッチン
グ工程やレジスト剥離工程においても利用できる。図1
0はこれらの利用形態を示した図であり、ウエットエッ
チング装置やレジスト剥離装置などの処理液塗布装置M
4において処理液の塗布や洗浄が行われた後、ロボット
ハンドRh2およびRh1を介して紫外線照射装置Muvにお
いてドライ洗浄を行うものである。この場合も、有機物
除去などの目的として用いられるものであり、基板の品
質の安定化や基板の反りの防止といった効果が得られ
る。
【0036】さらに、この誘電体バリア放電ランプを用
いる紫外線照射装置はドライ洗浄のみではなく、レジス
トの硬化に利用することも可能である。図11は、スピ
ン式現像装置M5において現像された基板3をロボット
ハンドRh2およびRh1を介して紫外線照射装置Muvの誘
電体バリア放電ランプ9からの紫外線を照射してレジス
トを硬化した後、ロボットハンドRh1を介してダイレク
トホットプレートを利用した乾燥装置M3において乾燥
を行う利用形態を示した図である。
【0037】この利用形態で用いられる紫外線は波長3
00nm以上の長いものであるが、これは、例えば、キ
セノン−フッ素を用いた誘電体バリア放電ランプを利用
することにより実現される。また、この場合もドライ洗
浄と同様、紫外線照射量の適正化による品質の安定化や
装置内部の温度上昇の防止による基板の反りの防止とい
った効果が得られる。
【0038】<4.変形例>以上、この発明に係る実施
の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の
形態に限定されるものではない。
【0039】例えば、上記第1および第2の実施の形態
では、照度計15および照度調整部16を設け、誘電体
バリア放電ランプ9の経時変化などによりランプ出力が
変化した場合であっても、自動的にランプ出力あるいは
ランプ点灯時間を補正して、常に適量の紫外線エネルギ
ーを基板に与えることができるように構成しているが、
誘電体バリア放電ランプ9の経時変化などを考慮する必
要性がない、あるいは少ない場合には、これらの構成は
必須構成とはならない。
【0040】また、上記第1および第2の実施の形態で
は、照度計15は基板3表面の照度を直接に測定するも
のであったが、例えば、他の部位の照度の変化を測定し
て基板3表面の照度を計算により算出するなど、間接的
に測定するものでもよい。
【0041】また、上記第1のおよび第2の実施の形態
では、8本の誘電体バリア放電ランプ9により基板3に
紫外線を照射するようにしているが、誘電体バリア放電
ランプ9の本数は任意であり、1本あるいは複数であっ
てもよい。
【0042】さらに、上記第3の実施の形態では、各種
処理装置と紫外線照射装置とを分離した形態で説明して
きたが、もちろん、これらを1つのユニットとして基板
処理システムを構築してもよし、他の基板処理装置を加
えて基板処理システムを構築してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、基板に紫外線を照射するために、特に誘電体バリア
放電ランプを用いているので、必要に応じて誘電体バリ
ア放電ランプを点灯するとともに、所定時間が経過する
まで点灯状態を維持することで所定量の紫外線エネルギ
ーを基板に与えることができ、基板処理工程全体のタク
トが変化しても、基板にダメージを与えることなく、し
かも処理工程全体のタクトを長くすることなく、適量の
紫外線エネルギーを基板に与えることができる。
【0044】請求項2の発明によれば、照度計により支
持手段により支持される基板表面での照度を測定し、照
度の変化に基づき、変化後の照度で基板に紫外線を照射
する場合に基板に与えられる紫外線エネルギーが所定量
に達するまでに要する時間を求め、当該時間を誘電体バ
リア放電ランプの点灯時間としているので、誘電体バリ
ア放電ランプの経時変化などによりランプ出力が変化し
た場合であっても、常に適量の紫外線エネルギーを基板
に与えることができる。
【0045】請求項3の発明では、照度計により支持手
段により支持される基板表面での照度を測定し、変化前
の照度で基板に紫外線を照射するために誘電体バリア放
電ランプに与えるべき電力の変化量を求め、その変化量
に基づき誘電体バリア放電ランプに与える電力を変更し
ているので、基板での照度を一定に維持することがで
き、その結果、誘電体バリア放電ランプの経時変化など
によりランプ出力が変化した場合であっても、常に適量
の紫外線エネルギーを基板に与えることができる。
【0046】請求項4および請求項5の発明によれば、
点灯・消灯が任意に可能な誘電体バリア放電ランプを紫
外線の照射源として用いることにより、不要時に消灯す
ることができるので、紫外線とともに発生する熱線を減
少させることができ、装置内部の温度を低く抑えること
ができる。その結果、ガラス基板の熱による反りを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる基板処理装置の一実施の形態
を示す平面図である。
【図2】図1の基板処理装置の断面図である。
【図3】誘電体バリア放電ランプのランプ出力特性を示
すグラフである。
【図4】図1の基板処理装置の動作を示す図である。
【図5】この発明にかかる基板処理装置の他の実施の形
態を示す断面図である。
【図6】ガラス基板の製造工程を示すフローチャートで
ある。
【図7】洗浄工程を示す図である。
【図8】洗浄工程を示す図である。
【図9】洗浄工程を示す図である。
【図10】処理液塗布工程を示す図である。
【図11】現像工程を示す図である。
【図12】従来の基板処理装置の動作を示す図である。
【図13】低圧水銀ランプのランプ出力特性を示すグラ
フである。
【符号の説明】
2 支持ピン 3 基板 9 誘電体バリア放電ランプ 15 照度計 16 照度調整部 17 制御部 18 ランプ電源調整部(切替手段) 20 ランプ調光部 Muv 紫外線照射装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定量の紫外線エネルギーを基板に与え
    る基板処理装置であって、 基板を支持する支持手段と、 前記支持手段に支持された基板に紫外線を照射する誘電
    体バリア放電ランプと、 前記誘電体バリア放電ランプの点灯・消灯を切り替える
    切替手段と、 前記切替手段を制御して、前記誘電体バリア放電ランプ
    を点灯後、前記基板への前記所定量の紫外線エネルギー
    の照射が完了した時点で前記誘電体バリア放電ランプを
    消灯させる制御手段と、を備えたことを特徴とする基板
    処理装置。
  2. 【請求項2】 前記支持手段により支持される基板表面
    の照度を測定する照度計と、 前記照度計により測定される照度の変化に基づき、変化
    後の照度で基板に紫外線を照射する場合に基板に与えら
    れる紫外線エネルギーが前記所定量に達するまでに要す
    る時間を求め、当該時間を前記誘電体バリア放電ランプ
    の点灯持続時間とする照度調整手段と、をさらに備え、 前記制御手段は前記切替手段を制御して、前記照度調整
    手段により求められた点灯持続時間の間、前記誘電体バ
    リア放電ランプを持続的に点灯させる請求項1記載の基
    板処理装置。
  3. 【請求項3】 前記誘電体バリア放電ランプに与える電
    力を制御して前記誘電体バリア放電ランプからの紫外線
    の強度を調整する調光手段と、 前記支持手段により支持される基板表面の照度を測定す
    る照度計と、 前記照度計により測定される照度の変化に基づき、変化
    前の照度で基板に紫外線を照射するために前記誘電体バ
    リア放電ランプに与えるべき電力の変化量を求める照度
    調整手段と、をさらに備え、 前記制御手段は前記調光手段を制御して、前記照度調整
    手段により求められた変化量に基づき前記誘電体バリア
    放電ランプに与える電力を変更し、前記基板での照度を
    一定に維持する請求項1記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】 前記基板がガラス基板であることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ガラス基板が、 厚さ0.3〜0.7(mm)、熱膨張係数30以上(×
    10-7/℃)の無アルカリガラス基板、または、 厚さ0.3〜1.1(mm)、熱膨張係数50以上(×
    10-7/℃)の低アルカリガラス基板もしくはアルカリ
    ガラス基板、であることを特徴とする請求項4記載の基
    板処理装置。
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