JPH0966818A - ステッキ型パーキングブレーキ装置 - Google Patents

ステッキ型パーキングブレーキ装置

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JPH0966818A
JPH0966818A JP7223650A JP22365095A JPH0966818A JP H0966818 A JPH0966818 A JP H0966818A JP 7223650 A JP7223650 A JP 7223650A JP 22365095 A JP22365095 A JP 22365095A JP H0966818 A JPH0966818 A JP H0966818A
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stem
handle
cam
cam plate
brake
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JP7223650A
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Satoru Masuda
覚 増田
Tadahiro Shoji
忠博 庄司
Kazuto Ishiyama
賀寿人 石山
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Otsuka Koki Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Koki Co Ltd
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Publication date
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    • B60T7/00Brake-action initiating means
    • B60T7/02Brake-action initiating means for personal initiation
    • B60T7/08Brake-action initiating means for personal initiation hand actuated
    • B60T7/10Disposition of hand control
    • B60T7/101Disposition of hand control by means of a pull rod
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハンドルの空転可能範囲を180度以上にする
ことができるものであって、機能上の耐久性があり、コ
ストダウンを図ることが可能なステッキ型パーキングブ
レーキ装置を提供する。 【解決手段】ブレーキケーブルを引いた状態で保持可能
なステム10と、ステム10に空転可能に取り付けられ
たハンドル20と、ハンドル20を初期位置に戻す戻し
機構30と、ハンドル20の空転を不能にする空転阻止
手段40とを有し、戻し機構30は、カムプレート31
と周縁カム33とにより構成され、カムプレート31
は、周縁カム33の周面に向けて付勢され、周縁カム3
3は、ステム10の頂部11に一体に突設されていて、
カムプレート31を付勢の力に抗する方向に摺動させる
よう構成され、ハンドル20が初期位置にある状態にお
ける、周縁カム33とカムプレート31の先端面との接
触位置は、ステム10の中心線に対して付勢の方向にオ
フセットさせてあり、ハンドル20のステム10との摺
接部27にスリーブ28を固設してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のパーキン
グブレーキ装置に係わり、詳しくは、不用意にブレーキ
が解除されることを防止するために、異なる二種類の操
作によりブレーキ解除を行なうようにしたステッキ型パ
ーキングブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ステッキ型パーキングブレー
キ装置は、ブレーキケーブルを引っ張るためのステム
と、このステムの直線運動を案内するための固定案内管
とを有し、このステムの上面の一部にはその軸線方向に
そって一連のラック歯が設けられ、固定案内菅には、こ
のステムのラック歯と係合する逆止爪が形成されたもの
であり、ブレーキ作動時においては、ステムのラック歯
と固定案内管の逆止爪との係合によって、ステムを所定
の引っ張り位置に保持するものである。
【0003】そして、ステムのハンドルをブレーキケー
ブルの反力以上の力でさらに引っ張って逆止爪とラック
歯との係合を緩め、ハンドルを回転させることによって
ステムのラック歯を逆止爪に係合しない側線上に回転さ
せてからステムをブレーキ反力にまかせて前方に差込ん
で、ブレーキケーブルを緩めてブレーキを開放するもの
で、ステムに設けたピンと案内管の溝等よりなる案内機
構により、ブレーキ開放の最終段階においてステムが再
び逆止爪の存在する側線上に回転して戻るように構成し
たものである。
【0004】しかし、このような一般的構成のステッキ
型パーキングブレーキ装置では、例えば運転者の膝が誤
ってステムのハンドルに当たってしまい、ハンドルが回
転すると、前記逆止爪とラック歯との係合が外れる可能
性があるので、実開昭63−24074号公報や、実開
昭63−24075号公報に示される、異なる二種類の
操作によりブレーキ解除を行なうようにしたステッキ型
パーキングブレーキ装置が提案されていた。
【0005】すなわち、ステムあるいはプランジャに対
してハンドルをひねり回転自在に取り付けることにより
空転可能とし、空転した前記ハンドルを前記ステムに対
する初期位置に戻す環状カムや弾性体等よりなる戻し機
構と、前記ハンドルを介したステムの捻り操作を可能に
すべく前記ハンドルの空転を不能にするスライドキーよ
りなる空転阻止手段とを設け、空転阻止手段を作動させ
ない限り、ハンドルに外力が加わっても、ハンドルはス
テムに対して空回りするの、不用意にブレーキが開放さ
れるおそれは無くなる。
【0006】ところが、前記公報の技術では、戻し機構
のハンドルを初期位置に戻そうとする力の方向が、ハン
ドルを初期位置から90度捻ったところで反転するた
め、実用的には、ハンドルのひねり回転角度を両方向9
0度以下にする必要があり、空転可能範囲は、両回転方
向を合わせて180度以下に制限されるものであった。
【0007】そこで、本願の出願人は、特開平27−1
86912号公報に開示されたように、ハンドルの空回
り可能な空転可能範囲を180度以上にすることがで
き、さらにハンドル周りの外観をすっきりさせることが
できるステッキ型パーキングブレーキ装置を提案した。
【0008】このステッキ型パーキングブレーキ装置
は、図8に示すように、ステム1の頂部に打込みピン5
等により円柱状部材2を固設し、この円柱状部材を利用
して、ハンドル3を空転可能に装着し、かつ、ハンドル
3の戻し機構や空転阻止手段を設けたものである。この
構成では、ブレーキをかけるとき、ハンドル3を引く
と、摺接部aを介して円柱状部材2が引かれることによ
りステム1が引かれ、ハンドル3が空転するときも摺接
部aで擦れ合うことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記本
願の出願人が提案した技術では、ステムの頂部に別部材
である円柱状部材2を打ち込みピン5等により固定し、
円柱状部材2にハンドル3を空転可能に装着しているの
で、ハンドル3を引くときの摺接部aの面積が大きく取
れず、しかも、ハンドル3を形成している材料と円柱状
部材とが摺接することになり、ハンドル3の材質はアル
ミニウムあるいは合成樹脂であるので、摺接面の磨耗が
激しく、耐久性が低いという問題点があった。
【0010】また、別部材である円柱状部材2を対象と
して各種構成を設けているので、円柱状部材2とステム
1との固結の強度が性能に直接影響することとなり、が
たつきを生じるおそれがあり、また、別部材である円柱
状部材2をステム1に組み付けるようにしなければなら
ないので、部品点数が多くコストダウンの障害となると
いう問題点があった。
【0011】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、ハンドルの空転可能範囲を180
度以上にすることができるものであって、機能上の耐久
性があり、コストダウンを図ることが可能なステッキ型
パーキングブレーキ装置を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の要旨とするところは、次の発明に存する。軸
方向に可動でブレーキケーブルを引いた状態で保持可能
なステム(10)と、このステム(10)の引き側の頂
部(11)に空転可能に取り付けられたハンドル(2
0)と、空転した前記ハンドル(20)を前記ステム
(10)に対する初期位置に戻す戻し機構(30)と、
前記ハンドル(20)を介したステム(10)の捻り操
作によりブレーキ解除し、ステム(10)を差込んでブ
レーキケーブルを緩めることを可能にするよう、前記ハ
ンドル(20)の空転を不能にする空転阻止手段(4
0)とを有し、前記戻し機構(30)は、カムプレート
(31)と周縁カム(33)とにより構成され、前記カ
ムプレート(31)は、前記ハンドル(20)内におい
て前記ステム(10)の軸線に直角な方向に摺動自在に
配設されるとともに、前記ステム(10)の頂部(1
1)の周縁カム(33)の周面に向けて付勢されて成
り、前記周縁カム(33)は、前記ステム(10)の拡
頭した頂部(11)に一体に突設されていて、周面に前
記カムプレート(31)の先端面が摺接し、前記ハンド
ル(20)が前記初期位置から捻られて前記ステム(1
0)に対して相対回転すると、前記カムプレート(3
1)を前記付勢の力に抗する方向に摺動させるよう構成
され、前記ハンドル(20)が前記初期位置にある状態
における、前記周縁カム(33)と前記カムプレート
(31)の先端面との接触位置は、前記ステム(10)
の中心線に対して前記付勢の方向にオフセットさせてあ
り、前記ハンドル(20)は、ブレーキをかける際に前
記ハンドル(20)を引いたとき該ステム(10)を引
くよう摺接部を介して拡頭した前記ステム(10)の頂
部(11)に係合しており、該摺接部にスリーブを固設
したことを特徴とするステッキ型パーキングブレーキ装
置。
【0013】前記本発明に係るステッキ型パーキングブ
レーキ装置は次のように動作する。ステム(10)は軸
方向に可動で、引いたときブレーキケーブルが引かれて
ブレーキがかかり、戻すとブレーキケーブルが緩んでブ
レーキが解除される。駐車時等にステム(10)は引か
れ、ブレーキをかけた状態で拘束され保持される。ブレ
ーキをかけるためにハンドル(20)を引いたとき、ス
テム(10)の頂部(11)はハンドル(20)の摺接
部を介して引かれる。該摺接部にはスリーブを固設して
あるので、ブレーキ荷重がかかって、また、ハンドル
(20)とステム(10)とが多少相対的に回動したと
きでもスリーブが擦れるだけで磨耗しにくい。
【0014】人体の一部が当るなどなんらかの外力によ
りハンドル(20)が初期位置から空転(ステム(1
0)に対するひねり回転)すると戻し機構(30)の付
勢力に抗してハンドル(20)は空転する。すなわち、
図5に示すようにステム(10)の頂部(11)に設け
られた周縁カム(33)に対しカムプレート(31)が
相対回転し、ハンドル(20)内に摺動自在に設けられ
たカムプレート(31)がばね(32)の付勢力に抗し
て摺動し、ハンドル(20)は空転し、ブレーキ解除さ
れることはない。
【0015】カムプレート(31)がステム(10)の
頂部(11)に一体に突設されているので、周縁カム
(33)とカムプレート(31)との相対位置は安定し
ており、がたつかず、かつ、時間を経てもその良好な状
態を維持する。また、ハンドル(20)とステム(1
0)とが相対的に回動して擦れ合うような場合でもスリ
ーブが擦れるだけで磨耗しにくい。
【0016】ばね32の付勢力によりステム(10)と
ハンドル(20)側のカムプレート(31)との間に生
じるトルクの向きが反転しない限り、前記外力がなくな
ると、カムプレート(31)はばね32の付勢力により
周縁カム(33)に対するもとの接触状態に戻ろうとし
てハンドル(20)が復帰方向に空転し初期位置に戻
る。
【0017】そして、図2および図4に示す初期状態に
おける周縁カム(33)とカムプレート(31)の先端
面31aとの接触位置が、ステム(10)の中心線に対
してカムプレート(31)の付勢方向に寸法bだけオフ
セットされているので、カムプレート(31)の付勢力
による前記トルクの向きが反転する角度が90度よりも
大きく、両方向合わせて180度を越える空転可能範囲
が得られる。
【0018】ブレーキを解除するときは空転阻止手段
(40)を働かせながらハンドル(20)を回転させ
る。すなわち、ハンドル(20)を掴みながら同時に押
しボタン(41)をハンドル(20)内に押し込むよう
に操作する。ボタン(41)は、コイルばね(42)の
付勢力に抗してハンドル蓋(20b)の貫通孔(24)
に対して摺動し、先端側がカムプレート(31)の嵌合
孔(31d)内に嵌入する。
【0019】そうなると、ハンドル(20)内のカムプ
レート(31)は摺動不能となり、ステム(10)の頂
部(11)に設けられた周縁カム(33)に対しカムプ
レート(31)が一緒に回転し、ハンドル(20)は空
転しない。ハンドル(20)の回動操作によりステム
(10)が回動されるので、ブレーキをかけた状態で保
持されていたステム(10)が拘束解除され、そのまま
ステム(10)を軸方向に押し込むようにするとブレー
キケーブルが緩んでブレーキ解除される。
【0020】ステム(10)が押し込まれてブレーキ解
除されている状態からハンドル(20)を掴んでステム
(10)を引き出すようにするとブレーキがかけられ
る。つまり、ハンドル(20)を引くと、ステム(1
0)の頂部(11)がハンドル(20)の摺接部のスリ
ーブを介して引かれ、適切に引いたところでハンドル
(20)を離すと、ステム(10)は回動せず、図示省
略した逆止爪とラック歯との係合によりその状態に拘束
保持される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5に基づき本発明
の一実施の形態を説明する。
【0022】本実施の形態のステッキ型パーキングブレ
ーキ装置は、図1に示すように、ブレーキケーブル(図
示省略)を引っ張るためのステム10と、このステム1
0の頂部11にひねり回転自在(空転自在)に取り付け
られたハンドル20と、空転したハンドル20をステム
10に対する初期位置に戻す戻し機構30と、ハンドル
20を介したステム10の捻り操作を可能にすべくハン
ドル20の空転を不能にする空転阻止手段40とを備え
て成る。
【0023】ステム10は、図示していない案内管にブ
レーキワイヤを引けるよう直線運動自在に支持され、そ
の表面の一部に設けられたラック歯と前記案内管の逆止
爪との係合(図示省略)によって、所定の引っ張り位置
に保持されるものである。なお、図1においては、ステ
ム10の頂部15側のみ示し、前記ラック歯が形成され
た部分やブレーキケーブルに連結される他端側は、周知
の構成であるので説明を省略する。
【0024】ステム10は材質は一般に鋼材であり、そ
の上端には、下方に延びるロッド部11より拡頭した円
柱状の頂部15が形成されており、頂部15の基端の張
り出した部分はハンドル20との係合部16をなしてい
る。
【0025】ハンドル20は、軸線上にステム10の挿
通される貫通孔が形成されたハンドル本体20aと、こ
のハンドル本体20aの基端側にネジ止めされるハンド
ル蓋20bとよりなり、ハンドル本体20aの嵌合基部
26がステム10の頂部15の外周に摺動回転自在に嵌
合させられることにより、ひねり回転方向に空転自在と
なっている。
【0026】ハンドル20はブレーキをかける際に該ハ
ンドル20を引いたときにステム10の頂部15の係合
部16に係合して該ステム10を引くよう摺接部27が
形成されている。ハンドル20は、芯をアルミニウムに
して図1〜図3での2点鎖線で示すようにプラスチック
50で被覆して形成され、あるいはプラスチック材料の
みで形成され磨耗しやすいおそれがあるので、この摺接
部27の係合部16と擦れ合ってブレーキ荷重を受ける
部分に磨耗に強いスリーブ28を固設してある。
【0027】ハンドル本体20aは、図2に示す如く全
体として長方形のもので、頭部側が開口している。この
開口内縁には、ハンドル蓋21が嵌込まれる段部21が
形成され、さらに、この段部21の奥側の長手方向内縁
には平行に対向する内側面22が両側に形成されてい
る。ハンドル本体20aの内面下部には、後述するばね
32の下端が嵌込まれる凹部23が形成され、ステム1
0の挿通される貫通孔の下側には、後述する押しボタン
41の先端側が嵌込まれる貫通孔24が形成されてい
る。
【0028】また、ハンドル蓋20bの内面における、
貫通孔24の軸線上には貫通孔24内に向って伸びる円
柱状突起25が形成されている。なおこの円柱状突起2
5の外径は、後述する押しボタン41の筒状部41aの
先端側内面が摺動自在に嵌合する寸法になっている。
【0029】戻し機構30は、ハンドル20内における
内側面22間に嵌込まれてステム10の軸線に直角な方
向に摺動自在なカムプレート31と、このカムプレート
31をステム10の頂部15の中心に向けて付勢する付
勢手段であるコイルばね32と、ステム10の頂部15
に設けられてカムプレート31の先端面に摺接する周縁
カム33とにより構成されている。
【0030】カムプレート31は、図2および図4に示
す如く角度θ2傾斜する先端面31aを有する略長方形
状の板体であり、基端にばね32の先端側内に嵌込まれ
る突出部31bが形成され、中程には、円柱状突起25
を貫通させる長孔31cと、後述する押しボタン41の
筒状部41aの先端側が嵌合する嵌合孔31dとが形成
されている。
【0031】なお、嵌合孔31dは、長孔31cの幅寸
法よりも大径なもので、カムプレート31が初期位置に
あるときに押しボタン41の筒状部41aの先端側が嵌
合する位置に形成され、長孔31cはカムプレート31
の全摺動ストロークについて円柱状突起25を逃がす寸
法に設定されている。
【0032】なお、カムプレート31の初期位置とは、
周縁カム33の後述する平面部33aがカムプレート3
1の先端面31aに平行に密着している状態におけるカ
ムプレート31の摺動位置をいい、またこの状態におけ
るハンドル20のステム10に対する捻り回転位置を、
以下の説明においてハンドル20の初期位置という。
【0033】周縁カム33は、ステム10の円柱状の頂
部15の頭部に一体的に突設して形成されたものであ
り、図4に示す如く、平面部33aと、小径円弧状部3
3bと、大径円弧状部33cとよりなる。
【0034】そして、平面部33aは、ステム10の軸
中心線から寸法bだけオフセットしている。また、大径
円弧状部33cは、ステム10の軸中心線を中心とする
円弧であり、小径円弧状部33bは、ステム10の軸中
心線から角度θ1の方向に距離L離れた点(以下カム基
準点Kとする)を中心とする半径rの円弧で、平面部3
3aと大径円弧状部33cとを滑らかに結んでいる。な
おここで、角度θ1とはステム10の軸中心線に交わり
平面部33aに直交する基準線からの角度であり、周縁
カム33はこの基準線に対して対称となっている。
【0035】空転阻止手段40は、図3に示す如く、ハ
ンドル蓋20bの貫通孔24に摺動自在に取り付けられ
て、先端側がカムプレート31の嵌合孔31d内に嵌入
することでカムプレート31を初期位置に保持する押し
ボタン41と、この押しボタン41を先端がカムプレー
ト31から離れた位置(開放位置)に押し戻すためのリ
ターンコイルばね42とよりなる。
【0036】押しボタン41は、貫通孔24内に挿入さ
れる筒状部41aと、この筒状部41aの基端側に取り
付けられてハンドル20の前面側に突出するボタン部4
1bとよりなる。この押しボタン41は、貫通孔24内
の奥の段部24aに予め装填された止め輪43により、
リターンコイルばね42の付勢力を受けて開放位置に保
持される構成となているが、止め輪43の筒状部41a
外周への嵌込みは、この押しボタン41を貫通孔24に
押込んで取り付ける際に、筒状部41aの先端側がハン
ドル蓋20bの円柱状突起25の外周に嵌りこんで拡径
することにより、行なわれるようになっている。
【0037】また、リターンコイルばね42は、ボタン
部41bの内面と円柱状突起25の先端面との間に圧縮
状態に挿入されるものであるが、押しボタン41を取り
付ける際に筒状部41a内に予め入れておくことで取り
付けられる。
【0038】なお、ハンドル20等全体は、押しボタン
41のボタン部41bを除いて、樹脂材50により覆わ
れるが、上記押しボタン41の取付は、この鋳ぐるみ成
形の後に行なうことができる。
【0039】次に作用を説明する。ステム10は軸方向
に可動で、引いたときブレーキケーブルが引かれてブレ
ーキがかかり、戻すとブレーキケーブルが緩んでブレー
キが解除される。駐車時等にステム10は引かれ、前記
のようにラック歯と前記案内管の逆止爪との係合(図示
省略)によって、ブレーキをかけた状態で拘束され保持
される。
【0040】ブレーキをかけるためにハンドル20を引
いたとき、ステム10の頂部15はハンドル20の摺接
部27を介して引かれる。該摺接部27にはスリーブ2
8を固設してあるので、ブレーキ荷重がかかって、ま
た、ハンドル20とステム10とが多少相対的に回動し
たときでもスリーブ28が擦れるだけで磨耗しにくい。
【0041】なんらかの外力によりハンドル20が初期
位置からステム10に対するひねり回転をして空転する
と、図5に示すようにステム10の頂部15に設けられ
た周縁カム33がカムプレート31に対して相対回転
し、ハンドル20内に摺動自在に設けられたカムプレー
ト31をばね32の付勢力に抗して摺動させる。このた
め、ばね32の付勢力によりステム10とはんどる20
のカムプレート31間に生じるトルクの向きが反転しな
い限り、前記外力がなくなると、カムプレート31はば
ね32の付勢力により周縁カム33に対するもとの接触
状態に戻ろうとし、結果としてハンドル20が逆に空転
し初期位置に戻る。
【0042】そして、図2および図4に示す初期状態に
おける周縁カム33とカムプレート31の先端面31a
との接触位置が、ステム10の中心線に対してカムプレ
ート31の付勢方向に寸法bだけオフセットされている
ことは、カムプレート31の付勢力による前記トルクの
向きが反転する角度を90度よりも大きくするよう作用
し、両方向合わせて180度を越える空転可能範囲が得
られる。
【0043】カムプレート31がステム10の頂部15
に一体に突設されているので、周縁カム33とカムプレ
ート31との相対位置は安定しており、がたつかず、か
つ、時間を経てもその良好な状態を維持する。また、ハ
ンドル20とステム10とが相対的に回動して擦れ合う
ような場合でもスリーブ28が擦れるだけで磨耗しにく
い。
【0044】このように、ブレーキ作動中にハンドル2
0に外力が加わってもハンドル20が空転して不用意に
ブレーキが解除されず、この空転角度が所定の220度
程度の範囲内であれば、コイルばね32の付勢力により
自動的に初期位置に戻るので、従来に比しハンドル20
を人力でもとに戻す等の操作が不要となり便利である。
【0045】ブレーキを解除するときは空転阻止手段4
0を働かせながらハンドル20を回転させる。すなわ
ち、ハンドル20を掴みながら同時に押しボタン41を
ハンドル20内に押し込むように操作する。ボタン41
は、コイルばね42の付勢力に抗してハンドル蓋20b
の貫通孔24に対して摺動し、先端側がカムプレート3
1の嵌合孔31d内に嵌入する。
【0046】そうなると、ハンドル20内のカムプレー
ト31は摺動不能となり、ステム10の頂部15に設け
られた周縁カム33に対しカムプレート31が一緒に回
転し、ハンドル20は空転しない。ハンドル20の回動
操作によりステム10が回動されるので、ブレーキをか
けた状態で保持されていたステム10が拘束解除され、
そのままステム10を軸方向に押し込むようにするとブ
レーキケーブルが緩んでブレーキ解除される。
【0047】ステム10が押し込まれてブレーキ解除さ
れている状態からハンドル20を掴んでステム10を引
き出すようにするとブレーキがかけられる。つまり、ハ
ンドル20を引くと、ステム10の頂部15がハンドル
20の摺接部27のスリーブ28を介して引かれ、適切
に引いたところでハンドル20を離すと、ステム10は
回動せず、図示省略した逆止爪とラック歯との係合によ
りその状態に拘束保持される。
【0048】図6および図7は他の実施の形態を示して
おり、カムプレート31の先端面がその摺動方向に対し
て直角な平面となっている。この場合でも、図7に示す
ような周縁カム33とカムプレート31の相対動作によ
り、高範囲な空転と戻し動作が可能である。なお、カム
プレート31の先端面が傾斜していることは、初期位置
でのハンドル回転位置を安定させる効果がある。
【0049】
【発明の効果】本発明にかかるステッキ型パーキングブ
レーキ装置によれば、ブレーキ作動中にハンドルに外力
が加わっても180度を越える高範囲な空転をして不用
意にブレーキが解除されず、しかも、自動的に初期位置
に戻るものを、機能上の耐久性があり、コストダウンを
図ることが可能にして提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるステッキ型パーキ
ングブレーキ装置の要部を示す縦断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態であるステッキ型パーキ
ングブレーキ装置におけるハンドルの蓋を取外した状態
を示す正面図である。
【図3】図1におけるA−A断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態であるステッキ型パーキ
ングブレーキ装置における戻り機構を模式的に示す説明
図である。
【図5】本発明の一実施の形態であるステッキ型パーキ
ングブレーキ装置における戻り機構の動作を示す説明図
である。
【図6】本発明の他の実施の形態であるステッキ型パー
キングブレーキ装置における戻り機構を模式的に示す説
明図である。
【図7】本発明の他の実施の形態であるステッキ型パー
キングブレーキ装置における戻り機構の動作を示す説明
図である。
【図8】従来技術に係るステッキ型パーキングブレーキ
装置の要部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10…ステム 15…頂部 16…係合部 20…ハンドル 27…摺接部 28…スリーブ 30…戻り機構 31…カムプレート 32…付勢手段 33…周縁カム 40…空転阻止手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に可動でブレーキケーブルを引いた
    状態で保持可能なステムと、このステムの引き側の頂部
    に空転可能に取り付けられたハンドルと、空転した前記
    ハンドルを前記ステムに対する初期位置に戻す戻し機構
    と、前記ハンドルを介したステムの捻り操作によりブレ
    ーキ解除し、ステムを差込んでブレーキケーブルを緩め
    ることを可能にするよう、前記ハンドルの空転を不能に
    する空転阻止手段とを有し、 前記戻し機構は、カムプレートと周縁カムとにより構成
    され、 前記カムプレートは、前記ハンドル内において前記ステ
    ムの軸線に直角な方向に摺動自在に配設されるととも
    に、前記ステムの頂部の周縁カムの周面に向けて付勢さ
    れて成り、 前記周縁カムは、前記ステムの拡頭した頂部に一体に突
    設されていて、周面に前記カムプレートの先端面が摺接
    し、前記ハンドルが前記初期位置から捻られて前記ステ
    ムに対して相対回転すると、前記カムプレートを前記付
    勢の力に抗する方向に摺動させるよう構成され、 前記ハンドルが前記初期位置にある状態における、前記
    周縁カムと前記カムプレートの先端面との接触位置は、
    前記ステムの中心線に対して前記付勢の付勢方向にオフ
    セットさせてあり、 前記ハンドルは、ブレーキをかける際に前記ハンドルを
    引いたとき該ステムを引くよう摺接部を介して拡頭した
    前記ステムの頂部に係合しており、該摺接部にスリーブ
    を固設したことを特徴とするステッキ型パーキングブレ
    ーキ装置。
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