JPH0967411A - エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の製造法 - Google Patents
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の製造法Info
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Abstract
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を製造する方法
を提供する。 【解決手段】アルコール溶媒中でエチレン含量15〜6
0モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体をアルカリ触
媒にて酢酸ビニル成分のケン化度が70〜98モル%に
なるまでケン化を行って、エチレン−酢酸ビニル共重合
体部分ケン化物溶液を得、次に上記エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体部分ケン化物溶液に水又は水/アルコールを
加えて混合溶液を形成させ、アルカリ触媒の存在下に再
ケン化を行ってケン化度が99.4%以上の高ケン化度
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン物溶液を得、更に上
記高ケン化度エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化溶液
を、凝固浴中に析出させた後、酸処理しペレットを製造
する。
Description
且つ溶融成形性の優れたエチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物の製造法に関する。
は酸素遮断性、機械的強度等の諸性質に優れていること
から、フィルム、シート、容器、繊維等の各種用途に多
用されている。その中でも溶融成形によってシートやフ
ィルム等を製造するに際しては、その取扱い面や成形加
工面から該共重合体ケン化物はペレット状であることが
好ましく、該ペレットの製造法として、例えば特公昭4
7−38634号公報にはエチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物の水及び/又はメタノール混合溶液を水ある
いはメタノール含有水系の凝固液中にストランド状に押
出し、得られるストランドを切断してペレットを製造す
る方法が開示され、又特開昭62−116614号公報
には、該ストランドの凝固液としてメタノールとは相溶
性を有するが、該共重合体ケン化物は溶解しない有機溶
媒を凝固液として用いる方法が開示され、更に特開昭6
2−106904号公報ではペレットの溶融成形性を上
げるために該共重合体ケン化物と滑剤をドライブレンド
してからストランド状に押出し、ペレットを製造する方
法が開示されている。
47−38634号公報開示技術では凝固したストラン
ドの硬度が必ずしも充分でないので、切断してペレット
化するとその形状が不均一になったり、変形するという
欠点があり、又特開昭62−116614号公報開示技
術では、酢酸メチル等の有機溶剤を用いるので、作業環
境を改善するための設備が必要となりコスト高になって
しまうという欠点があり、更に特開昭62−10690
4号公報開示技術では、得られたペレットを溶融成形し
てフィルムやシートを作製した場合、成形加工性が必ず
しも良好とは言い難く、成形されたフィルムやシートの
層厚み精度が、未だ不充分であった。近年市場ではフィ
ルムやシートの層厚み精度が特に要求されているが、形
状不良や径の不均一なペレットを押出し成形に用いた場
合、押出機への仕込みの変動、押出機の負荷変動等を生
じ、その結果、均一な成形品を安定して得ることが難し
く、それ故形状が、均一で、尚且つ熱履歴の少ない溶融
成形性の優れたエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
が望まれている。
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、(1)アルコー
ル溶媒中でエチレン含量15〜60モル%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体をアルカリ触媒にてケン化して酢酸
ビニル成分のケン化度が70〜98モル%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体部分ケン化物溶液を得る工程、
(2)上記エチレン−酢酸ビニル共重合体部分ケン化物
溶液に水又は水/アルコールを加えた混合溶液を形成さ
せ、アルカリ触媒の存在下に再ケン化を行い、ケン化度
99.4モル%以上の高ケン化度エチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物溶液を得る工程、(3)上記エチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物溶液を、凝固浴中にスト
ランド状に押し出し析出させ次いで切断してペレット化
した後、酸処理する工程の上記(1)〜(3)の3工程
を組み合わせることより、目的とするエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物が得られることを見出し本発明を
完成するに到った。
に説明する。 工程(1) 本発明で用いられるエチレン−酢酸ビニル共重合体はエ
チレン含量15〜60モル%であることが必要で、好ま
しくは20〜55モル%であり、更に好ましくは、25
〜50モル%である。
工程(2)における再ケン化後生成物を水で析出させる
場合析出が不完全で、乳化してしまい操作上好ましくな
く、エチレン−酢酸ビニル共重合体のメタノール溶液を
均一溶液状態に保つためには加圧するなどし、かなり高
温に加熱することが必要である。また滞留時間によって
は、品質劣化を起こすという欠点を有し、溶融成形して
フィルムやシートを作製した時、焼け焦げやゲルを発生
させやすくなるので好ましくない。
いてアルコール/水混合溶媒中に溶けないので再ケン化
を均一に行うことが困難となり、再ケン化後成形した場
合にケン化反応が進みにくくかかる方法を用いても、か
なりの多くの触媒量を要することになり、このため製造
したケン化物を溶融成形した場合、フィッシュアイを生
じ易く、機械的強度も向上し難く好ましくない。
はエチレン、酢酸ビニル以外に、これらと共重合可能な
エチレン性不飽和単量体を共重合成分として含有しても
差支えない。該単量体としては、例えばプロピレン、イ
ソブチレン、α−オクテン、α−ドデセン、α−オクタ
デセン等のオレフィン類、アクリル酸、メタクリル酸、
クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸
等の不飽和酸類あるいはその塩あるいはモノ又はジアル
キルエステル等、アクリロニトリル、メタアクリロニト
リル等のニトリル類、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン
酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸あ
るいはその塩、アルキルビニルエーテル類、N−アクリ
ルアミドメチルトリメチルアンモニウムクロライド、ア
リルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルアリ
ルビニルケトン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、ポリオキシエチレン(メタ)アリルエ
ーテル、ポリオキシプロピレン(メタ)アリルエーテル
などのポリオキシアルキレン(メタ)アリルエーテル、
ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオキシ
プロピレン(メタ)アクリレート等のポリオキシアルキ
レン(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン(メ
タ)アクリルアミド、ポリオキシプロピレン(メタ)ア
クリルアミド等のポリオキシアルキレン(メタ)アクリ
ルアミド、ポリオキシエチレン(1−(メタ)アクリル
アミド−1,1−ジメチルプロピル)エステル、ポリオ
キシエチレンビニルエーテル、ポリオキシプロピレンビ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンアリルアミン、ポリ
オキシプロピレンアリルアミン、ポリオキシエチレンビ
ニルアミン、ポリオキシプロピレンビニルアミン等が挙
げられる。
エチレン−酢酸ビニル共重合体をアルカリ触媒にてケン
化を行うのであるが、この時用いられるアルコールとし
ては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イ
ソプロパノール、n−ブタノール、t−ブタノール等が
挙げられるが、好ましくはメタノール、n−プロパノー
ル、t−ブタノールが用いられる。またアルコールと共
にグリセリン、エチレングリコール、ヘキサンジオール
等の脂肪族多価アルコールなどを併用するのも好まし
い。
の共存下に実施されるが、該アルカリ触媒としては、ポ
リ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体のアルカ
リ触媒によるケン化反応に使用される従来公知の触媒を
そのまま使用できる。具体的には、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化リチウムなどのアルカリ金属水
酸化物、ナトリウムメチラート、t−ブトキシカリウム
などのアルカリ金属アルコラート、1,8−ジアザビシ
クロ[5,4,10]ウンデセン−7(DBU)で代表
される共塩基性アミン、更には炭酸アルカリ金属塩、炭
酸水素アルカリ金属塩などが挙げられるが、取り扱いの
容易さ、触媒コスト等から水酸化ナトリウムの使用が好
ましい。
により異なるが、エチレン−酢酸ビニル共重合体中の残
存酢酸基に対して0.03当量以下が用いられ、好まし
くは0.02当量以下である。又アルカリ触媒の替わり
に、塩酸、硫酸等の酸触媒を用いることも可能である。
ビニル共重合体を、アルコール又はアルコール含有媒体
中に通常20〜60重量%程度の濃度になる如く溶解
し、アルカリ触媒、あるいは酸触媒を添加して40〜1
40℃の温度で反応せしめる。該溶液温度においてエチ
レン−酢酸ビニル共重合体部分ケン化物(以下部分ケン
化物と略記する)が析出しない様に配慮すれば部分ケン
化物の濃度に特に制限はないが、通常は部分ケン化物の
濃度が10〜50重量%、好ましくは15〜45重量%
となるようにすれば良い。
の酢酸ビニル成分のケン化度は70〜98モル%とする
ことが必要であり、好ましくはケン化度80〜98モル
%にする。ケン化度が98モル%を越えると生成する部
分ケン化物が反応媒体に不溶となり析出し、不均一系と
なり、次の工程でケン化度を更に上げる事は一般的に困
難となる。一方ケン化度が70モル%未満の場合工程
(2)で用いるアルカリ触媒量が多くなり、製品の熱安
定性が悪くなる。
次工程(2)に供する方が、製造上容易であり好ましい
が、必要に応じてケン化反応により副生する酢酸エステ
ル、例えば酢酸メチル等は反応液が溶液状態を保てる程
度に除去することもでき、水蒸気蒸留、遠心分離、圧
搾、乾燥等の手段により、部分ケン化物を反応媒体から
分離したものを次工程(2)の再ケン化反応に適した溶
液組成となるように調製して再ケン化反応に供してもよ
い。また必要に応じてエチレングリコールなどを添加し
て再ケン化反応に供してもよい
ン化する工程では、該部分ケン化物溶液に、水又は水/
アルコールを加えてアルコール/水混合溶媒中で反応を
行う。上記の部分ケン化物を溶解する為アルコール10
0容に対して、水15〜150容の割合で両者を混合し
た混合溶媒中で反応を行う。アルコールとしてはメタノ
ール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル,t−ブタノール等の水溶性低級アルコールが使用さ
れ得るが、反応速度及び経済性の上からメタノールの使
用が最も好ましい。又2種以上のアルコールと水の混合
溶媒を使用しても良く、ケン化反応を妨げず生成物の着
色性の障害を惹起させない限り少量の他の溶媒が混入さ
れていても差し支えない。
ルコール/水混合液中に均一に溶かし得るのでケン化反
応を均一系で実施することができる。
0容、好ましくは15〜120容の割合になるように水
及び/又はアルコールを加え、混合溶媒中で再ケン化反
応により得られるエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物から成形品を作った場合フィッシュアイの生成を防止
し得る点から好適であり、水の量が上記の範囲より多く
ても少なくても該ケン化物溶液が不安定となってケン化
物の析出を招くことがあり実用的ではなく、又該ケン化
物を成形した場合フィッシュアイの生成を避け難い。
物をアルコール/水混合溶媒中に溶かした溶液をアルカ
リ触媒又は酸触媒を添加し温度50〜145℃で再ケン
化を行う。触媒の使用量は酢酸ビニル基に対してアルカ
リの場合0.001〜0.5当量、酸の場合は0.00
5〜0.5当量位とするのが適当である。しかしながら
再ケン化の条件は上述の数値範囲によって限定されるも
のではない。
化度エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の酢酸ビニ
ル成分のケン化度は99.4モル%以上とすることが必
要であり、99.5モル%以上とすることが好ましい。
ケン化度を99.4モル%未満では、溶融成形時酢酸臭
がしたり、フィッシュアイが多発し、好ましくない。
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物溶液に直接水を
加えるか、該ケン化物溶液を適宜濃縮あるいは希釈して
から水を加えてストランド製造用の溶液が調整される。
この時点で滑剤、例えば飽和脂肪族アミド(例えばステ
アリン酸アミド等)、不飽和脂肪酸アミド(例えばオレフ
ィン酸アミド等)、ビス脂肪酸アミド(例えばエチレンビ
スステアリン酸アミド等)、脂肪酸金属塩(例えばステア
リン酸カルシウム等)、低分子量ポリオレフィン(例えば
分子量500〜10,000程度の低分子量ポリエチレ
ン、又は低分子量ポリプロピレン等)、無機塩(例えば
ハイドロタルサイト等)、可塑剤(例えばエチレングリ
コール、グリセリン、ヘキサンジオール等の脂肪族多価
アルコールなど)を配合しても良い。
ル共重合体ケン化物溶液は凝固液中にストランド状に押
し出し析出させるのであるが、高ケン化度エチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物溶液中の該ケン化物の濃度と
して好ましくは15〜55重量%であり、更に好ましく
は20〜50重量%である。15重量%に満たない場
合、凝固液中での凝固が困難となり、逆に55重量%を
越えるとペレットの空隙率が低下し、成形時の熱安定性
に悪影響を及ぼすので好ましくない。又該ケン化物溶液
中の水とアルコールとの重量混合比を1/9〜7/3、
好ましくは2/8〜6/4となるように調整するのが望
ましい。水とアルコールの比が1/9未満では溶液がや
や不安定となり、ストランド析出時の空隙率が少し低下
し、一方7/3を越えると溶液が不安定となり、ケン化
物の析出を招くことがある。
溶媒が用いられ、アルコール使用時のアルコール濃度は
前記共重合体ケン化物溶液におけるアルコール/水混合
液のアルコール含量と同等かそれより低いことが好まし
く、該含量を越えると、凝固液中でのストランド析出時
のポリマー損失が増加し好ましくない。
り、かつアルコールとは相溶性を有するが、高ケン化度
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物は溶解させない
有機溶媒を用いることも可能である。上記の有機溶媒と
してはベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、ジプロピルエーテル等の
エーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メ
チル等の有機酸エステル等が挙げられる。高ケン化度エ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物溶液を凝固液と接
触させる温度は−10〜40℃、好ましくは0〜20℃
である。上記の有機溶媒は該ケン化物の非溶剤であるの
で、該ケン化物が凝固液に溶解して樹脂損失を招く心配
は殆どないが、なるべく低温での操作が安全である。
ケン化物溶液は任意の形状、通常は円形の孔を有するノ
ズル又はダイスより凝固液中にストランド状に押出され
る。細孔の断面形状は通常円形であるが、場合によって
は楕円形、角形、菱形、星形等でも良く、孔の径は1〜
5mm程度が適当である。又、ストランドは必ずしも一
本である必要はなく、数本〜数百本の間の任意の数で押
出し可能である。
でからストランドは切断され、ペレット化される。
凝固液重量に対するエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物の重量比を示す)は1〜10、温度10〜60℃の
水槽中で水洗する。水洗により、EVOH中のオリゴマ
ーや不純物が除去され、特に酢酸ナトリウムは0.5重
量%以下まで除去される。
合は径が2〜5mm、長さ2〜5mmのものが、又球状
の場合は径が2〜5mm程度のものが実用的である。水
洗したペレットは酸処理を行なうことが必要で、例えば
アセト酢酸、ギ酸、酢酸、アジピン酸、リン酸、ホウ酸
等が挙げられ、より好ましくは酢酸が用いられる。酸処
理の条件としては、例えば3重量%以下の酢酸水溶液中
で洗浄し、洗浄液のpHが3〜8となるように処理を行
う。
順次行う方法であれば特に制限されないが、工業的製造
としては、上記(1)及び(2)の工程を公知の塔型反
応器(ケン化塔)を2個以上用いて連続的にケン化反応
を行うことも有効で、本発明では、第一の塔型反応器に
おいて上記工程(1)の操作を行い得られた部分ケン化
物溶液を連続的に第二の塔型反応器に供給して上記工程
(2)の操作を行って高ケン化度エチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物溶液を得るのである。
多孔板塔、泡鐘塔などの棚段塔、充填塔など通常の蒸留
塔であるが、一般には滞留時間を大きく取れる棚段塔を
用いるのが好ましい。第一の塔型反応器では塔上部から
エチレン−酢酸ビニル共重合体のアルコール溶液とアル
カリ触媒を供給し、一方塔下部又は塔底から水溶性低級
アルコール蒸気が吹込まれ、塔内に均一液相を形成させ
て部分ケン化物を得る方法が用いられる。
ル溶液として上記に如く塔型反応器の上部に供給される
が、この場合該共重合体の濃度は特に制限されないが、
60重量%以上の極端に高い場合には、アルコール溶液
粘度が高くなり操作上困難を伴うので好ましくない。該
共重合体のアルコール溶液濃度としては、共重合体の重
合度及び反応温度にもよるが、一般に25〜60重量%
とすることが好適である。
としては、メタノール、エタノール、ブタノール、イソ
プロパノール等が挙げられるが、好ましくはメタノール
が用いられる。以下メタノールを用いた工程(1)の操
作について述べるが、これに限定されるものではない。
塔内に吹き込まれるメタノール蒸気の温度は、通常塔型
反応器内圧力下におけるメタノールの沸点であるが、過
熱下であっても差支えなく、好ましくは100〜140
℃である。
2Gの範囲が好適であり、塔内温度は、塔内圧力、組成
から決まる沸点以下であり、60〜150℃の範囲であ
る。メタノール蒸気の吹き込み位置は、塔の再下段の直
下、塔底滞留液面の上が好適である。
分ケン化物溶液は、第二の塔型反応器への供給を良くす
るためにその組成を、部分ケン化物20〜45重量%と
することが好ましく、又部分ケン化物の酢酸ビニル単位
のケン化度は、第二の塔型反応器での再ケン化反応を効
率良くするため、70〜98モル%が好ましく、80〜
97モル%が更に好ましい。
次に第二の塔型反応器に連続的に供給されて再ケン化を
行うのであるが、この場合の塔型反応器として使用でき
るのは、多孔板塔、泡鐘塔などの棚段塔、充填塔など通
常の蒸留塔であるが、泡鐘塔などの棚段塔を用いるのが
好ましい。アルカリ触媒は、反応器の上部に供給され
る。
ン化度が99.5モル%以上のエチレン−酢酸ビニル共
重合体ケン化物溶液が得られるのである。その後前述し
た如き工程(3)によりペレット化されるのである。
成形されて目的とする成形物に成形されるのであるが、
溶融成形に際しての温度条件としては約160〜260
℃とするのが望ましい。成形に際しては必要に応じガラ
ス繊維、炭素繊維などの補強材、フイラー、着色剤、ハ
イドロタルサイトなどの安定剤、発泡剤、乾燥剤などの
公知の添加剤を適当配合するともある。又、エチレン−
酢酸ビニル共重合体ケン化物には改質用の熱可塑性樹脂
を適当量配合することもできる。
法、押出成形法など任意の成形法が採用できる。このう
ち押出成形法としてはT−ダイ法、中空成形法、パイプ
押出法、線条押出法、異形ダイ押出法、インフレーショ
ン法などが挙げられるが、エチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物単独の成形物(フィルム、シート、テープ、
ボトル、パイプ、フィラメント、異型断面押出物など)
のみならず、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層
と他の熱可塑性樹脂層との共押出成形も可能である。
密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ
ー、エチレン−α−オレフィン(炭素数3〜20のα−
オレフィン)共重合体、エチレン−アクリル酸エステル
共重合体、ポリプロピレン、プロピレン−α−オレフィ
ン(炭素数4〜20のα−オレフィン)共重合体、ポリブ
テン、ポリペンテンなどのオレフィンの単独又は共重合
体、あるいはこれらのオレフィンの単独又は共重合体を
不飽和カルボン酸又はそのエステルでグラフト変性した
ものなど広義のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル、
ポリアミド、共重合ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ビ
ニルエステル系樹脂、ポリエステルエラストマー、ポリ
ウレタンエラストマー、塩素化ポリエチレン、塩素化ポ
リプロピレンなどが挙げられる。エチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物中の組成が本願のものとは違うものと
の共押出も可能である。
物から一旦フィルム、シートなどの成形物を得、これに
ポリオレフィンなど他の熱可塑性樹脂を押出コートした
り、他の熱可塑性樹脂のフィルム、シートなどを接着剤
をもちいてラミネートする場合、任意の基材(紙、金属
箔、延伸または未延伸プラスチックスフィルム又はシー
ト、織布、不織布、金属箔、木質面など)をエチレン−
酢酸ビニル共重合体ケン化物で押出コートにより被覆
(更に他の樹脂、例えばヒートシール性樹脂を押出しコ
ートすることもある)することも可能である。
溶融コート成形物は必要に応じ熱処理、冷却処理、圧延
処理、一軸又は二軸延伸処理、印刷処理、ドライラミネ
ート処理、溶液又は溶融コート処理、製袋加工、深しぼ
り加工、箱加工、チューブ加工、スプリット加工等を行
なうことができる。
する。尚、実施例中、「部」、「%」とあるのは、特に
断りのない限り重量基準である。
%、エチレン−酢酸ビニル共重合体を50%含むメタノ
ール溶液を10kg/時の速度で供給し、同時に該重合
体中の残存酢酸基に対して、0.002当量の水酸化ナ
トリウムを含むメタノール溶液を塔上部より供給した。
一方塔底から15kg/時の速度でメタノール蒸気を沸
点下で供給した。塔内温度は128℃、塔圧は5kg/
cm2Gであった。仕込み開始後10分からエチレン−
酢酸ビニル共重合体部分ケン化物溶液が取出された。塔
底から得られたエチレン−酢酸ビニル共重合体部分ケン
化物溶液は完全透明な均一溶液で、組成はエチレン−酢
酸ビニル共重合体部分ケン化物35%、メタノール65
%であり、又エチレン−酢酸ビニル共重合体部分ケン化
物の酢酸ビニル成分のケン化度は88.0モル%であっ
た。
塔上部に供給し、同時に該共重合体中の酢酸基に対して
0.015当量の水酸化ナトリウムを含むメタノール溶
液を塔上部より供給した。一方塔底からメタノール10
0部に対して水30部の割合で両者を混合し、共沸点下
で供給した。塔内温度は、塔底140℃、塔頂128
℃、塔圧は5kg/cm2Gであった。塔底から得らえ
た高ケン化度エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物溶
液は完全透明な均一溶液で、エチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物の酢酸ビニル成分のケン化度は99.8モ
ル%であった。
孔径4mmのノズルより、メタノール5%、水95%よ
りなる5℃に維持された凝固液槽にストランド状に押出
した。ストランドが硬化するのに要する時間は30秒で
あった。凝固終了後、ストランド状物をカッターで切断
し、直径3.8mm、長さ4mmの白色、多孔性のペレ
ットを得た。得られたペレットは形状が均一であり、変
形物は全くなかった。また凝固液は全く濁りがなく樹脂
損失は1%以下であった。該多孔性ペレットを温度30
℃の水槽中で1時間水洗し、これを4回繰り返して、酢
酸ナトリウムを除去後、更に温度30℃の酢酸水中で1
時間洗浄を行ったものを乾燥して製品化した。
リング式硬さ試験器(島津製作所)で硬度が30度以上
になるまでの時間を測定し、以下のように評価した。 ○・・・80秒以下 ×・・・81秒以上
0本当たりの切れの回数で表した。
レットの径及び長さが±0.2mmの範囲に入るペレッ
トの割合を測定し、以下のように評価した。 ◎・・・95%以上 ○・・・80〜95%未満 △・・・60〜80%未満 ×・・・60%未満
を下式で算出した。 樹脂損出(重量%)=((A−B)/A)×100 A:凝固液に入る前の高ケン化度エチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物溶液中の高ケン化度エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物の重量 B:得られたストランド状ペレット中の高ケン化度エチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の重量
フィルムの外観を観察した。
定した。 ◎・・・1個以下 ○・・・2〜5個以下 △・・・6〜9個以下 ×・・・10以上
回転数60rpmでのスクリュートルクA(アンペ
ア))の変動により求めた。 ○・・・5%以下 △・・・5〜10%未満 ×・・・10%以上 結果を表1〜3に示した。
体を40%含むメタノール溶液をニーダ反応缶に供給し
た。該重合体中の残存酢酸基に対して、0.004当量
の水酸化ナトリウムを含むメタノール溶液を加えて、1
30℃で加圧反応後、エチレン−酢酸ビニル共重合体部
分ケン化物30%エチレン−酢酸ビニル共重合体部分ケ
ン化物溶液を得、エチレン−酢酸ビニル共重合体部分ケ
ン化物の酢酸ビニル成分のケン化度は95.0モル%で
あった。
該共重合体中の酢酸基に対して0.008当量の水酸化
ナトリウムを含むメタノール溶液に水を加え、メタノー
ル/水の重量比=70/30とした。この溶液を140
℃、1.5時間撹拌し、高ケン化度エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物溶液を得た。エチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物の酢酸ビニル成分のケン化度は99.
6モル%であった。
ニル共重合体ケン化物溶液を孔径4mmのノズルより2
℃に維持された凝固液槽(巾100mm,長さ4,000
mm,高さ100mm)にストランド状に押出した。凝固
終了後付着水を除去し凝固液槽の端部に付設された引き
取りローラーを経て、ストランド状物をカッターで切断
し、直径3.7mm、長さ4mmの白色、多孔性のペレ
ットを製造した。
100部のみを共沸点下に供給する様変更し、実施例1
と同様に評価した。
レン含量31モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体を
実施例1に準じて仕込む以外は同様に実験を行い、実施
例1と同様に評価した。
量を13モル%に替えた以外は実施例1に準じて実験を
行い、実施例1と同様に評価した。
量を65モル%に替えた以外は実施例1に準じて実験を
行い、実施例1と同様に評価した。
を加えながら、酢酸ビニル成分のケン化度が60.0モ
ル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体部分ケン化物を
得、以下工程(2)、(3)は実施例1に準じて実験を
行い、実施例1と同様に評価した。
に、酢酸ビニル成分のケン化度が90.0モル%のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を得た以外は実施例
1に準じて実験を行い、実施例1と同様に評価した。
0.02当量に変更した以外は実施例1に準じて実験を
行い、ケン化度99.5モル%のエチレン−酢酸ビニル
共重合体部分ケン化物を得た以外は実施例1に準じて実
験を行い、実施例1と同様に評価した。
−酢酸ビニル共重合体ケン化物を製造しているので、均
一で、尚且つ溶融成型性の優れたエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物のペレットが得られ、有機溶剤用容
器、特にHDPEとの組み合わせにより農薬ボトル、燃
料用タンク容器等に有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】 (1)アルコール溶媒中でエチレン含量
15〜60モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体をア
ルカリ触媒にて酢酸ビニル成分のケン化度が70〜98
モル%になるまでケン化を行い、エチレン−酢酸ビニル
共重合体部分ケン化物溶液を得る工程、(2)上記エチ
レン−酢酸ビニル共重合体部分ケン化物溶液に水又は水
/アルコールを加えて混合溶液を形成させ、アルカリ触
媒の存在下に再ケン化を行い、酢酸ビニル成分のケン化
度が99.4モル%以上の高ケン化度エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン物溶液を得る工程、(3)上記高ケン
化度エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物溶液を、凝
固浴中に押し出し析出させ、酸処理する工程、の上記
(1)〜(3)の3工程の組み合わせよりなることを特
徴とするエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の製造
法。 - 【請求項2】 エチレン−酢酸ビニル共重合体部分ケン
化物溶液を得る(1)の工程を塔型反応器を用い、塔内
に均一液相を形成させてケン化反応を行うことを特徴と
する請求項1記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物の製造法。 - 【請求項3】 ケン化度が99.4モル%以上の高ケン
化度エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物溶液を得る
(2)の工程を塔型反応器を用い、塔内に均一液相を形
成させてケン化反応を行うことを特徴とする請求項1及
び2記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の製
造法。
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