JPH0967522A - 吸水性樹脂の製造法 - Google Patents

吸水性樹脂の製造法

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JPH0967522A
JPH0967522A JP7251770A JP25177095A JPH0967522A JP H0967522 A JPH0967522 A JP H0967522A JP 7251770 A JP7251770 A JP 7251770A JP 25177095 A JP25177095 A JP 25177095A JP H0967522 A JPH0967522 A JP H0967522A
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Kenjiro Tsubota
健治郎 坪田
Keiji Tanaka
敬次 田中
Masashi Date
雅志 伊達
Tomoyuki Tamabuchi
智之 玉渕
Takeshi Yuki
剛 由岐
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧下吸収性能に優れ、安定的に高性能の吸
水性樹脂を得る。 【解決手段】 カルボン酸基及び/またはカルボン酸塩
を有する吸水性樹脂粒子を架橋剤で処理し、且つ反応さ
せて、表面近傍が架橋された吸水性樹脂を製造する方法
であり、比誘電率が25以上の有機溶剤、水および架橋
反応促進剤の存在下、架橋剤としてグリシジル基を3個
以上有するポリグリシジル化合物を使用し、且つ吸水静
樹脂粒子に対する水の量を1〜8%にコントロールして
架橋反応を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加圧下吸収能力の
優れた吸水性樹脂の製造法に関する。更に詳しくは、特
定の有機溶剤、水および添加剤を必須として存在する条
件下で、特定の架橋剤を用いて表面架橋して得られる吸
水性樹脂の製造法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来から、生理用品、
紙おむつなどの衛生材料や土壌保水剤などに粉末状の吸
水生樹脂が幅広く用いられているが、これらの用途で
は、使用者の体重や土壌圧が加わった状態でも吸収力を
発揮する必要があることから、加圧下における吸収能力
の高いことが望まれる。加圧下吸収量の高い吸水性樹脂
を得るために、吸水性樹脂粒子の表面を架橋剤で表面架
橋する方法が数多く提案されている。中でも多価グリシ
ジル化合物を用いて表面処理する例として、 多価グリシジルエーテル化合物と吸水性樹脂粉末とを
無溶剤下で混合し、必要により熱処理を行う方法(特開
昭59ー189103号公報)、 水分含量が10〜40重量%の親水性ポリマー含水物
をポリグリシジルエーテル化合物で表面架橋する方法
(特開昭62ー50255号公報)、 粉末状の吸水性高分子を、水およびエーテル化合物の
存在下、2個以上の官能基を有する架橋剤で処理する方
法(特開平2−153903号公報)が知られており、
これらの方法によって吸水性樹脂の加圧下吸収量のある
程度の向上は期待できる。
【0003】しかしながら、上記の方法では、吸水性
樹脂のカルボン酸基及び/またはカルボン酸塩基とグリ
シジル基との反応の場となる溶剤が存在しないことか
ら、反応率が低く、且つ均一な架橋反応が得られにくい
ため十分な加圧下吸収量が得られないという問題点があ
る。上記の方法では、ポリマーの含水率が10〜40
重量%と高いため、架橋剤が吸水性樹脂粒子の内部深く
にまで浸透して架橋されることから、ある程度の加圧下
吸収量しか得られないとともに、多量の水が存在するこ
とにより、吸水性樹脂粒子相互間に凝集が生じて塊状に
なりやすく、作業性が悪いという問題点を生じる。上記
の方法では、分散剤として使用するエーテル化合物の
種類によっては、架橋剤とカルボン酸(塩)基との反応
性が低く、加圧吸収量の高い吸水性樹脂が得られないと
いう欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。すな
わち本発明は、カルボン酸基及び/またはカルボン酸塩
を有する吸水性樹脂粒子(A)を架橋剤で処理し、且つ
反応させて、表面近傍が架橋された吸水性樹脂を製造す
る方法において、比誘電率が25以上の有機溶剤
(B)、水および架橋反応促進剤(C)の存在下、架橋
剤としてグリシジル基を3個以上有するポリグリシジル
化合物(D)を使用し、且つ、(A)に対する水の量を
1〜8%にコントロールして架橋反応を行うことを特徴
とする吸水性樹脂の製造法である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、カルボン酸基及
び/またはカルボン酸塩を有する吸水性樹脂粒子(A)
としては、例えば、ポリアクリル酸中和物の架橋物、自
己架橋型ポリアクリル酸中和物、デンプン−アクリル酸
グラフト共重合体架橋物、デンプンーアクリロニトリル
グラフト重合体架橋物の加水分解物、酢酸ビニルーアク
リル酸エステル共重合体のケン化物、アクリル酸塩ーア
クリルアミド共重合体架橋物、アクリル酸ー2−アクリ
ルアミド−2メチルプロパンスルホン酸共重合体塩の架
橋物、イソブチレンー無水マレイン酸共重合体塩の架橋
物、架橋カルボキシメチルセルロース塩などの吸水性樹
脂の1種以上が挙げられる。上記において塩としては、
ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アミン塩
(メチルアミン、トリメチルアミンなどのアルキルアミ
ンの塩;トリエタノールアミン、ジエタノールアミンな
どのアルカノールアミンの塩など)などの吸水性樹脂の
粒子が用いられる。好ましい塩はナトリウム塩またはカ
リウム塩である。これらのうちで好ましい吸水性樹脂
は、最終的に得られる吸水性樹脂の吸収性能を考慮する
と、アクリル酸及び/またはその塩を主構成単位とする
エチレン性不飽和単量体の架橋重合体である。
【0006】該吸水性樹脂粒子(A)の形状について
は、特に限定はなく、製法の違いにより、逆相懸濁重合
法で得られるパール状、樹脂乾燥物を粉砕して得られる
塊状あるいは無定形状、ドラム乾燥で得られるリン片状
などが挙げられるが、いすれであってもよい。また、粒
径についても特に限定はなく、通常10〜1,000ミ
クロンが95%以上、好ましくは50〜850ミクロン
が95%以上である。
【0007】本発明において有機溶剤(B)としては、
比誘電率が25以上であることを必須とする。好ましく
は、比誘電率が30〜90の有機溶剤である。比誘電率
が25未満では、グリシジル基とカルボン酸との反応率
が低下するため、加圧下吸収性能の高い吸水性樹脂が得
られない。比誘電率が25以上の有機溶剤としては、メ
タノール、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、クロロアセトン、ニトロ
ベンゼン等が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。また混合後の比誘電率が25以上であれば、2
種以上を混合使用することも可能である。尚、比誘電率
が25未満の有機溶剤としては、一般にグリコール類の
モノまたはジアルキルエーテル化合物(例えば、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチ
ルエーテルなど)が例示され、これらの化合物は本発明
の範囲には含まれない。但し、混合後の比誘電率が25
以上であれば、比誘電率が25未満の有機溶剤と(B)
とを任意に混合使用することも可能である。ここで比誘
電率とは、コンデンサーの真空の場合の静電容量を
0、試料物質を挿入した場合の静電容量をCとした時
のC/C0の値である。
【0008】有機溶剤(B)と水との比は重量基準で
6:4〜1:9、好ましくは5:5〜2:8である。
(B)の比が6を越える場合、(B)と水との混合物が
(A)にほとんど浸透しなくなることから、架橋剤
(D)の(A)への浸透も低下する。更に水の比率が少
なくなることから、(D)のグリシジル基と(A)のカ
ルボン酸基及び/またはその塩基との反応率も低下す
る。その結果、加圧下吸収性能の優れた吸水性樹脂が得
られない。また(B)の比が1未満の場合、すなわち水
の比が9より大きい場合、吸水性樹脂粒子相互間に凝集
が生じて塊状になりやすく、作業性が悪くなる。更に、
架橋剤(D)と(A)との均一混合性が低下することか
ら、加圧下吸収性能が悪化する。
【0009】本発明の表面架橋において、(A)と
(D)との反応性を向上させる目的で架橋反応促進剤
(C)を存在させる必要がある。(C)の例としては、
チオール化合物(チオリンゴ酸、メルカプト酢酸等)、
1価アミン化合物(トリエタノールアミン、トリイソプ
ロピルアミン等)、カルボン酸化合物(アジピン酸、酢
酸等)などが挙げられる。好ましいものはチオール化合
物およびカルボン酸化合物が挙げられ、好ましいもの
は、常温で固状であるという点でチオリンゴ酸およびア
ジピン酸である。(C)の量は、(D)1重量部に対し
て、通常0.01〜1部、好ましくは0.02〜0.5
部である。(C)の量が0.01重量部未満では(C)
の添加効果が乏しく、(A)と(D)との反応性の向上
が認められない。一方、1重量部を超える量を添加して
も効果に大差が認められないことから非経済的である。
【0010】(A)に対する、(B)、水および(C)
の合計使用量は、(A)の種類と架橋の程度、(B)の
種類、(B)と水との比率、得られる吸水性樹脂の性能
目標などによって種々変化させることができるが、
(A)の重量に基づいて、通常2〜10%、好ましくは
3〜8%である。
【0011】本発明において重要な点は、(A)に対す
る水の量を1〜8重量%にコントロールすることであ
る。好ましい水の量は2〜6重量%である。(A)に対
する水の量は、(B)と水との比率および(A)に対す
る、(B)、水および(C)の合計使用量によってコン
トロールすることができる。水の量が1重量%未満の場
合、(A)と(D)との反応の場が乏しくなって架橋反
応が十分に進行せず、加圧下吸収性能の向上はほとんど
認められない。一方、水の量が8重量%を越えると、架
橋剤(D)が吸水性樹脂粒子(A)の内部にまで浸透し
て架橋されてしまい、逆に加圧下吸収量が低下する結果
となるとともに、吸水性樹脂粒子相互間に凝集が生じて
塊状になりやすく、混合が不均一となり、作業性の低下
という問題が生じる。
【0012】本発明において、ポリグリシジル化合物
(D)は、安全性の観点等からグリシジル基を3個以上
有するものである。(D)の例としては、ポリグリセロ
ールポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポ
リグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエ
ーテル等が挙げられる。これらを併用して使用してもよ
い。好ましいものは、ポリグリセロールポリグリシジル
エーテルであり、安全性の観点から特に好ましいもの
は、比較的高分子量のポリグリセロールポリグリシジル
エーテルである。
【0013】(D)の使用量は、(D)の種類、(A)
の種類と架橋の程度、得られる吸水性樹脂の性能目標な
どにより種々変化させることができるが、通常、(A)
の重量に基づいて、0.01〜2重量%、好ましくは
0.05〜1重量%である。(D)の量が0.01重量
%未満では、表面架橋の効果が十分に発現しない。一方
2重量%を越えると、架橋が過多となりすぎて逆に加圧
下吸収性能を低下させる結果となる。
【0014】本発明において、(A)を、(B)、水お
よび(C)の存在下、(D)で処理するには、(B)、
水および(C)の混合液を作成し、この混合液と
(D)とを(A)に噴霧するか、または、(A)を攪
拌混合しながら、この混合液と(D)とを滴下するのが
一般的である。なお、注意しなければならない点は、
(A)に処理する前に(C)と(D)とを高温で長時間
共存させないことである。処理までの時間が短時間(例
えば1時間以内)、あるいは保存温度が15℃以下であ
れば、あらかじめ(B)、水、(C)および(D)の
混合液を作成し、この混合液を(A)に処理することも
可能である。
【0015】処理する装置としては、通常の混合機でよ
く、例えば、円筒型混合機、スクリュー型混合機、ター
ビュライザー、ナウター型混合機、V型混合機、リボン
型混合機、双腕型ニーダー、万能混合機、流動層式混合
機、気流型混合機、回転円盤型混合機、ロールミキサー
などが挙げられる。
【0016】上記のように処理して得られた混合物を反
応させるには加熱操作を要する。この加熱には乾燥機や
加湿機、例えば熱風乾燥機、回転式乾燥機、パドルドラ
イヤー、円盤型乾燥機、流動層式乾燥機、ベルト式乾燥
機、ナウター型乾燥機、ロータリーキルン、赤外線乾燥
機などを使用することができる。なお、上記の混合と加
熱操作とを同時に、同じ装置で行うことも可能である。
ここで反応とは、(A)と(D)による架橋反応であ
る。
【0017】加熱処理する温度と時間は、(B)、
(C)および(D)の種類および使用量、水の量によっ
ても異なるが、通常、温度は80〜200℃、好ましく
は100〜180℃、更に好ましくは110〜160℃
である。加熱時間は5〜90分間、好ましくは10〜7
5分である。この加熱は、必要により不活性気流(窒
素、ヘリウム、炭酸ガスなど)雰囲気下あるいは減圧下
で実施してもよい。不活性気流雰囲気下あるいは減圧下
で加熱処理することにより、吸水性樹脂の着色、酸化、
熱劣化を抑制することが可能となる。また、必要によ
り、加熱処理した後に冷却工程を加えることもできる。
【0018】本発明の表面近傍が架橋剤で架橋された吸
水性樹脂粒子の表面からの架橋深さについては、(A)
の粒径、得られる吸水性樹脂の性能目標などによっても
異なるが、通常(A)の半径の40%以下、好ましくは
30%以下である。
【0019】本発明の方法で得られる吸水性樹脂は、使
用目的により吸収性能を任意にコントロールすることが
できるが、生理食塩水に対する無加圧下での吸収量が5
0倍以上、好ましくは55倍以上であり、生理食塩水に
対する加圧下吸収量が30倍以上、好ましくは35倍以
上である。なお、生理食塩水とは、塩化ナトリウム水溶
液(濃度0.58〜0.95重量%)である。更に、本
発明の吸水性樹脂は、吸水後のゲルのドライ感が良好で
あり、吸水後もさらっとした感触を示す。
【0020】本発明の方法における任意の段階で、防腐
剤、防かび剤、殺菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着
色剤、芳香剤、消臭剤、無機質粉末、有機質繊維状物な
どを添加することができ、その量は得られた吸水性樹脂
に対して通常5重量%以下である。
【0021】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明をさら
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。無加圧下吸収量および加圧下吸収量は下記の方法に
より測定した。以下、特に定めない限り、%は重量%を
示す。
【0022】<無加圧下吸収量>250メッシュのナイ
ロン網で作成したティーバッグ(縦20cm、横10c
m)に吸水性樹脂1gを入れ、生理食塩水(濃度0.9
%)中に60分間浸漬した後、15分間吊るして水切り
してから増加重量を測定する。
【0023】<加圧下吸収量>250メッシュのナイロ
ン網を底面に貼った円筒型プラスチックチューブ(内径
30mm、高さ60mm)内に吸水性樹脂0.1gを入
れて均一に均し、この樹脂の上に20g/cm2の荷重
となるように外径30mmの分銅を乗せる。生理食塩水
60mlの入ったシャーレー(直径:12cm)の中に
吸水性樹脂の入ったプラスチックチューブをナイロン網
側を下面にして浸し、放置する。吸水性樹脂が生理食塩
水を吸収して増加した重量を60分後に測定し、その値
の10倍値を加圧下吸収量とした。
【0024】<吸水後のドライ感>生理食塩水に対する
無加圧下吸収量を測定した後の吸水後のゲルを手のひら
で軽く押さえ、そのドライ感を以下の基準の4段階で評
価した。 ◎:ドライ感良好 ○:◎よりやや劣るが、実用上満足できる程度のドライ
感 △:ドライ感が乏しく、若干ベトツキを感じる ×:ベトツキ感が大きい
【0025】実施例1 アクリル酸200g、架橋剤としてメチレンビスアクリ
ルアミド0.3g、イオン交換水600gを混合して重
合性単量体水溶液を調整し、この混合液を断熱重合可能
な重合槽に投入した。溶液中に窒素ガスを導入すること
により、溶液中の溶存酸素量を0.1ppm以下、溶液
温度を5℃とした。この重合溶液に、35%過酸化水素
水0.03g、アスコルビン酸0.005g、V−50
(和光純薬工業製アゾ系触媒)0.1gを添加した。1
0分後に重合開始を示す温度上昇が確認され、約3時間
後に最高到達温度に達した。更に4時間熟成してゲル状
重合体を得た。 このゲル状重合体600gを小型ニー
ダーを用いて小片に砕断した後、これに50%のNaO
H水溶液120gを添加し、均一に混合した。この中和
されたゲルを熱風乾燥した後、20〜145メッシュの
粒度に粉砕して含水率2.2%の吸水性樹脂粒子(a)
を得た。あらかじめポリグリセロールポリグリシジルエ
ーテル(製品名:ナガセ化成工業(株)「デナコールE
Xー512」;平均グリシジル官能基数4)0.6gと
アジピン酸0.12gを、水25gとジエチレングリコ
ール(比誘電率:31.7)10gの混合液に溶解して
表面架橋剤溶液を作成した。吸水性樹脂粒子(a)60
gを容量2リットルの家庭用ジュサーミキサーに入れ、
攪拌しながら上記表面架橋剤溶液3.5gを添加して十
分混合した。この混合物を、140℃に調整した循風乾
燥機で60分間加熱し、本発明の吸水性樹脂(イ)を得
た。吸水性樹脂粒子(a)(表面架橋反応前)および本
発明の吸水性樹脂(イ)各々の無加圧下吸収量と加圧下
吸収量の測定結果を対比して表1に示す。
【0026】実施例2 実施例1において、ポリグリセロールポリグリシジルエ
ーテルに代えて、ポリグリセロールポリグリシジルエー
テル(製品名:ナガセ化成工業(株)「デナコールEX
ー521」;平均グリシジル基数5〜6)を同量使用す
る以外は実施例1と同様にして本発明の吸水性樹脂
(ロ)を得た。得られた吸水性樹脂(ロ)の無加圧下吸
収量および加圧下吸収量の測定結果を表1に示す。
【0027】実施例3 実施例1において、ジエチレングリコールに代えて、メ
タノール(比誘電率:32.7)を同量使用する以外は
実施例1と同様にして本発明の吸水性樹脂(ハ)を得
た。得られた吸水性樹脂(ハ)の無加圧下吸収量および
加圧下吸収量の測定結果を表1に示す。
【0028】実施例4 実施例1において、アジピン酸に代えて、チオリンゴ酸
を同量使用する以外は実施例1と同様にして本発明の吸
水性樹脂(ニ)を得た。得られた吸水性樹脂(ニ)の無
加圧下吸収量および加圧下吸収量の測定結果を表1に示
す。
【0029】実施例5 実施例1の吸水性樹脂粒子(a)に代えて、デンプンー
アクリル酸ナトリウムグラフト共重合体架橋物(製品
名:三洋化成工業(株)「サンウェットIMー100
0」)を使用する以外は実施例1と同様にして吸水性樹
脂(ホ)を得た。得られた吸水性樹脂(ホ)の無加圧下
吸収量および加圧下吸収量の測定結果を表1に示す。
【0030】比較例1 実施例1において、ポリグリセロールポリグリシジルエ
ーテルに代えて、エチレングリコールジグリシジルエー
テル(製品名:ナガセ化成工業(株)「デナコールEX
ー810」;グリシジル基数2)を同量使用する以外は
実施例1と同様にして比較の吸水性樹脂(ヘ)を得た。
得られた比較の吸水性樹脂(ヘ)の無加圧下吸収量およ
び加圧下吸収量の測定結果を表1に示す。
【0031】比較例2 実施例1において、ジエチレングリコールに代えて、ジ
エチレングリコールモノメチルエーテル(比誘電率:1
0.9)を同量使用する以外は実施例1と同様にして比
較の吸水性樹脂(ト)を得た。得られた比較の吸水性樹脂
(ト)の無加圧下吸収量および加圧下吸収量の測定結果
を表1に示す。
【0032】比較例3 実施例1において、アジピン酸を使用しない以外は実施
例1と同様にして比較の吸水性樹脂(チ)を得た。得ら
れた比較の吸水性樹脂(チ)の無加圧下吸収量および加
圧下吸収量の測定結果を表1に示す。
【0033】比較例4 実施例1において、表面架橋剤溶液中の水25gを10
gに、ジエチレングリコール10gを25g(ジエチレ
ングリコール:水=7.15:2.85)に代える以外
は実施例1と同様にして比較の吸水性樹脂(リ)を得
た。得られた比較の吸水性樹脂(リ)の無加圧下吸収量
および加圧下吸収量の測定結果を表1に示す。
【0034】比較例5 実施例1において、表面架橋剤溶液の組成を、ポリグリ
セロールポリグリシジルエーテル0.3g、アジピン酸
0.06g、水32gとジエチレングリコール3gと
し、この表面架橋剤溶液を吸水性樹脂粒子(a)60g
に対し7g添加することにより、(a)に対する水の量
10.6%とする以外は実施例1と同様にして比較の吸
水性樹脂(ヌ)を得た。この場合、反応中に多量の凝集
物の生成が認められた。得られた比較の吸水性樹脂
(ヌ)の無加圧下吸収量および加圧下吸収量の測定結果
を表1に示す。
【0035】
【表1】 注*:実施例1欄では表面架橋反応前の粒子(a)の測定値を併記した。
【0036】
【発明の効果】本発明の方法は、次のような効果を奏す
る。 特定の比誘電率を有する有機溶剤を使用することか
ら、架橋剤のグリシジル基と吸水性樹脂との反応性が高
い。 有機溶剤と水との比率を調節することにより、架橋剤
の吸水性樹脂粒子内部への浸透を適度にコントロールで
きることから、樹脂粒子の表面近傍を均質に、且つ効率
的に架橋することができる。 架橋剤溶液の処理および反応の過程で、吸水性樹脂粒
子相互間に凝集が起こって塊状になることがなく、作業
性が良好である。 特定物性を有する有機溶剤の使用と添加剤の併用によ
り、吸水性樹脂粒子と架橋剤との反応性が更に高まる結
果、未反応の架橋剤による残留の心配がない。
【0037】上記〜のことから本発明の方法で得
られる吸水性樹脂は次のような特性を示す。 ・無加圧下および加圧下のいずれの条件においても、優
れた吸収能力を示す。 ・被吸収液と接触したときに吸水性樹脂粒子がママコを
生成しない。 ・吸水後のゲルのドライ感が良好であり、さらっとした
感触を示す。従って、紙おむつ等に使用した場合、排尿
後のおむつ表面のドライ感が良好となる。
【0038】上記効果を奏することから、本発明の方法
で得られる吸水性樹脂は、吸収性当材、衛生材料(子供
および大人用の紙おむつ、生理用ナプキン、失禁用パッ
ド、紙タオル、手術用アンダーパッド等)などの人体に
接する用途;青果物等の鮮度保持剤、肉類、魚介類のド
リップ吸収剤、保冷剤等の食品と接触する可能性のある
用途;植物や土壌などの保水剤;内装建材に使用した結
露防止剤;土木建築用の止水材やパッキング材、電線ケ
ーブルや光ファイバーケーブル等の止水材など、種々の
用途に有用である。
フロントページの続き (72)発明者 玉渕 智之 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内 (72)発明者 由岐 剛 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボン酸基及び/またはカルボン酸塩
    を有する吸水性樹脂粒子(A)を架橋剤で処理し、且つ
    反応させて、表面近傍が架橋された吸水性樹脂を製造す
    る方法において、比誘電率が25以上の有機溶剤
    (B)、水および架橋反応促進剤(C)の存在下、架橋
    剤としてグリシジル基を3個以上有するポリグリシジル
    化合物(D)を使用し、且つ、(A)に対する水の量を
    1〜8%にコントロールして架橋反応を行うことを特徴
    とする吸水性樹脂の製造法。
  2. 【請求項2】 該架橋反応を、(B)、水および
    (C)の混合液と(D)とを(A)に噴霧するか、
    (A)を攪拌混合しながら(B)、水および(C)の混
    合液と(D)とを滴下するか、または、(B)、水、
    (C)および(D)の混合液で(A)を処理することに
    より行う請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 (B)と水との比が重量基準で6:4〜
    1:9である請求項1または2記載の製造法。
  4. 【請求項4】 (B)、水および(C)の量が、(A)
    に対して2〜10重量%である請求項1〜3のいずれか
    記載の製造法。
  5. 【請求項5】 架橋反応させる温度が100℃〜180
    ℃である請求項1〜4のいずれか記載の製造法。
  6. 【請求項6】 (C)が、チオール化合物、1価アミン
    化合物およびカルボン酸化合物からなる群から選ばれる
    少なくとも1種であり、且つ、(D)と(C)の重量比
    が、1:(0.01〜1)である請求項1〜5のいずれ
    か記載の製造法。
  7. 【請求項7】 (D)が、ポリグリセロールポリグリシ
    ジルエーテルである請求項1〜6のいずれか記載の製造
    法。
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