JPH0967607A - 高炉の炉底監視方法 - Google Patents
高炉の炉底監視方法Info
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- JPH0967607A JPH0967607A JP24365595A JP24365595A JPH0967607A JP H0967607 A JPH0967607 A JP H0967607A JP 24365595 A JP24365595 A JP 24365595A JP 24365595 A JP24365595 A JP 24365595A JP H0967607 A JPH0967607 A JP H0967607A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 侵食形状ならびに侵食された炉底耐火物上に
生成した炉内溶融物の凝固層形状を正確に推定する。 【解決手段】 複数の熱流量計により測定した炉底熱流
量分布に基づき、有限要素法、境界要素法または有限差
分法を用いて3次元の伝熱解析を行い、炉底耐火物の侵
食形状を求め、過去最深の侵食形状と比較して侵食が進
行している領域を更新し、前記炉底熱流量分布を基に有
限要素法、境界要素法または有限差分法を用いて3次元
の伝熱解析を行い、炉底耐火物の目地差し面形状を求め
て先に求めた目地差し面形状と比較して進行した目地差
し面領域を更新すると共に、目地差し面形状と過去最深
の侵食形状と比較し、過去最深の侵食面と炉内側の目地
差し面との間を凝固層とすることを繰り返し、炉底耐火
物の侵食形状ならびに侵食された炉底耐火物上に生成し
た炉内溶融物の凝固形状を推定する。
生成した炉内溶融物の凝固層形状を正確に推定する。 【解決手段】 複数の熱流量計により測定した炉底熱流
量分布に基づき、有限要素法、境界要素法または有限差
分法を用いて3次元の伝熱解析を行い、炉底耐火物の侵
食形状を求め、過去最深の侵食形状と比較して侵食が進
行している領域を更新し、前記炉底熱流量分布を基に有
限要素法、境界要素法または有限差分法を用いて3次元
の伝熱解析を行い、炉底耐火物の目地差し面形状を求め
て先に求めた目地差し面形状と比較して進行した目地差
し面領域を更新すると共に、目地差し面形状と過去最深
の侵食形状と比較し、過去最深の侵食面と炉内側の目地
差し面との間を凝固層とすることを繰り返し、炉底耐火
物の侵食形状ならびに侵食された炉底耐火物上に生成し
た炉内溶融物の凝固形状を推定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高炉の炉底耐火
物の侵食形状ならびに炉底耐火物上に生成した炉内溶融
物の凝固層形状を3次元的に推定し、高炉の寿命を延長
するための損耗防止対策を講じることができる高炉の炉
底監視方法に関する。
物の侵食形状ならびに炉底耐火物上に生成した炉内溶融
物の凝固層形状を3次元的に推定し、高炉の寿命を延長
するための損耗防止対策を講じることができる高炉の炉
底監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の低経済成長の状況下においては、
従来の高生産性を追求した高炉の過酷な操業条件や、巻
替えによる大型化に替わり、安定操業を行いつつ高炉寿
命を延長して銑鉄単価を切り下げることが重要課題とな
ってきている。
従来の高生産性を追求した高炉の過酷な操業条件や、巻
替えによる大型化に替わり、安定操業を行いつつ高炉寿
命を延長して銑鉄単価を切り下げることが重要課題とな
ってきている。
【0003】通常、高炉の寿命は、羽口から上部につい
てはステーブの取替えなどの技術があるため、休風中に
修理が可能で延長できるが、炉底の湯溜まり部について
は、溶銑が存在して容易に修理することができないた
め、炉底耐火物の損耗によって決定されていた。
てはステーブの取替えなどの技術があるため、休風中に
修理が可能で延長できるが、炉底の湯溜まり部について
は、溶銑が存在して容易に修理することができないた
め、炉底耐火物の損耗によって決定されていた。
【0004】したがって、高炉の安定操業と寿命延長の
ためには、高炉操業中の炉底耐火物の侵食状況を常時把
握し、侵食箇所の損耗防止対策を迅速かつ的確に取るこ
とが重要であるが、同時に侵食箇所の損耗防止対策によ
り耐火物侵食面上に生成、消滅を繰り返す炉内溶融物の
凝固層の分布状況を把握し、耐火物保護対策の定量化を
図ると共に、凝固層厚や層厚分布の制御を行うことも重
要である。
ためには、高炉操業中の炉底耐火物の侵食状況を常時把
握し、侵食箇所の損耗防止対策を迅速かつ的確に取るこ
とが重要であるが、同時に侵食箇所の損耗防止対策によ
り耐火物侵食面上に生成、消滅を繰り返す炉内溶融物の
凝固層の分布状況を把握し、耐火物保護対策の定量化を
図ると共に、凝固層厚や層厚分布の制御を行うことも重
要である。
【0005】すなわち、耐火物侵食面上に生成、消滅を
繰り返す凝固層は、耐火物保護の面からは炉底耐火物の
侵食面全域に亘って厚く生成している方が望ましいが、
出銑口レベル以上に凝固層が成長すると炉底が冷え込み
状態となり易く出銑滓作業の妨げとなる。また、凝固層
が炉底中心で局部的に大きく成長した場合は、溶銑滓の
流路が小さくなって通液抵抗が増加し、一回の出銑滓作
業で排出できる溶銑滓の量が減少し、溶融物が炉床に残
り気味となるので、炉内全体の通気性が悪化したり、装
入物の荷下がりが悪くなる。
繰り返す凝固層は、耐火物保護の面からは炉底耐火物の
侵食面全域に亘って厚く生成している方が望ましいが、
出銑口レベル以上に凝固層が成長すると炉底が冷え込み
状態となり易く出銑滓作業の妨げとなる。また、凝固層
が炉底中心で局部的に大きく成長した場合は、溶銑滓の
流路が小さくなって通液抵抗が増加し、一回の出銑滓作
業で排出できる溶銑滓の量が減少し、溶融物が炉床に残
り気味となるので、炉内全体の通気性が悪化したり、装
入物の荷下がりが悪くなる。
【0006】したがって、安定した出銑滓作業と炉底耐
火物の有効な保護を両立させるためには、炉底部凝固層
の消長を制御できる技術を確立し、最適な凝固層厚や分
布を定量化し、最適条件で高炉操業を行うことが必要で
ある。このためには、高炉耐火物の侵食形状ならびに炉
底耐火物上に生成した炉内溶融物の凝固層形状を予測す
ることが重要となる。
火物の有効な保護を両立させるためには、炉底部凝固層
の消長を制御できる技術を確立し、最適な凝固層厚や分
布を定量化し、最適条件で高炉操業を行うことが必要で
ある。このためには、高炉耐火物の侵食形状ならびに炉
底耐火物上に生成した炉内溶融物の凝固層形状を予測す
ることが重要となる。
【0007】従来、高炉炉底の温度を基に炉底耐火物の
侵食形状ならびに炉底耐火物上に生成した炉内溶融物の
凝固層形状を予測する方法としては、炉底耐火物内およ
び/または炉底耐火物の外表面に配設した複数の温度セ
ンサーによる炉底温度測定結果に基づき、高炉の操業推
移を通した最高温度への到達を検出し、最高温度から境
界要素法を用いて炉の縦軸を対称軸とする軸対称体とし
て伝熱解析により炉底耐火物の侵食形状を予測し、つい
で最高温度よりも炉底温度が低い範囲での複数の温度セ
ンサーによる炉底温度の測定を継続し、継続して測定し
た温度と予測した炉底耐火物の侵食形状とを基に境界要
素法を用いて炉底の縦軸を対称軸とする軸対称体として
伝熱解析を行い、侵食された炉底耐火物上に生成した炉
内溶融物の凝固層形状を予測し、その後、高炉の操業推
移を通して新たな最高温度が検出されたならば、新たな
最高温度から境界要素法を用いて炉底の縦軸を対称軸と
する軸対称体として伝熱解析により炉底耐火物の侵食形
状を予測し、ついで新たな最高温度よりも炉底温度が低
い範囲での複数の温度センサーによる炉底温度の測定を
継続し、継続して測定した温度と予測した炉底耐火物の
侵食形状とを基に境界要素法を用いて炉底の縦軸を対称
軸とする軸対称体として伝熱解析を行い、侵食された炉
底耐火物上に生成した炉内溶融物の凝固層形状を予測す
ることを繰り返し、炉底耐火物の侵食形状ならびに炉底
耐火物上に生成した炉内溶融物の凝固層形状を常時監視
する炉底監視法(特公昭61−37328号公報)、ま
た、特公昭61−37328号公報に開示の炉底監視法
により予測した炉底耐火物上に生成した炉内溶融物の凝
固層形状を基に、その厚みおよび分布を、炉底冷却条件
を含む高炉操業条件の選択によって制御し、予測した炉
底耐火物の侵食成長を阻止することを繰り返し、炉底耐
火物の侵食形状ならびに炉底耐火物上に生成した炉内溶
融物の凝固層形状を常時監視する操業方法(特公昭61
−37327号公報)が提案されている。
侵食形状ならびに炉底耐火物上に生成した炉内溶融物の
凝固層形状を予測する方法としては、炉底耐火物内およ
び/または炉底耐火物の外表面に配設した複数の温度セ
ンサーによる炉底温度測定結果に基づき、高炉の操業推
移を通した最高温度への到達を検出し、最高温度から境
界要素法を用いて炉の縦軸を対称軸とする軸対称体とし
て伝熱解析により炉底耐火物の侵食形状を予測し、つい
で最高温度よりも炉底温度が低い範囲での複数の温度セ
ンサーによる炉底温度の測定を継続し、継続して測定し
た温度と予測した炉底耐火物の侵食形状とを基に境界要
素法を用いて炉底の縦軸を対称軸とする軸対称体として
伝熱解析を行い、侵食された炉底耐火物上に生成した炉
内溶融物の凝固層形状を予測し、その後、高炉の操業推
移を通して新たな最高温度が検出されたならば、新たな
最高温度から境界要素法を用いて炉底の縦軸を対称軸と
する軸対称体として伝熱解析により炉底耐火物の侵食形
状を予測し、ついで新たな最高温度よりも炉底温度が低
い範囲での複数の温度センサーによる炉底温度の測定を
継続し、継続して測定した温度と予測した炉底耐火物の
侵食形状とを基に境界要素法を用いて炉底の縦軸を対称
軸とする軸対称体として伝熱解析を行い、侵食された炉
底耐火物上に生成した炉内溶融物の凝固層形状を予測す
ることを繰り返し、炉底耐火物の侵食形状ならびに炉底
耐火物上に生成した炉内溶融物の凝固層形状を常時監視
する炉底監視法(特公昭61−37328号公報)、ま
た、特公昭61−37328号公報に開示の炉底監視法
により予測した炉底耐火物上に生成した炉内溶融物の凝
固層形状を基に、その厚みおよび分布を、炉底冷却条件
を含む高炉操業条件の選択によって制御し、予測した炉
底耐火物の侵食成長を阻止することを繰り返し、炉底耐
火物の侵食形状ならびに炉底耐火物上に生成した炉内溶
融物の凝固層形状を常時監視する操業方法(特公昭61
−37327号公報)が提案されている。
【0008】上記特公昭61−37328号公報、特公
昭61−37327号公報に開示の方法は、炉の縦軸を
対称軸とする軸対称体として有限要素法を用いた伝熱解
析により炉底耐火物の侵食形状ならびに侵食された炉底
耐火物上に生成した炉内溶融物の凝固層形状を予測する
ものである。このため、炉の円周方向の炉底耐火物の侵
食形状ならびに侵食された炉底耐火物上に生成した炉内
溶融物の凝固層形状については、平均値でしか求められ
ていなかった。
昭61−37327号公報に開示の方法は、炉の縦軸を
対称軸とする軸対称体として有限要素法を用いた伝熱解
析により炉底耐火物の侵食形状ならびに侵食された炉底
耐火物上に生成した炉内溶融物の凝固層形状を予測する
ものである。このため、炉の円周方向の炉底耐火物の侵
食形状ならびに侵食された炉底耐火物上に生成した炉内
溶融物の凝固層形状については、平均値でしか求められ
ていなかった。
【0009】しかしながら、高炉炉底には、出銑口は多
い場合4方位についており、溶銑は出銑口に向かって流
れるため、溶銑の流動は軸対称ではない。このため、図
15(a)に示すとおり、高炉21炉底の侵食22は、
軸23対称に進行するものではなく、図15(b)図に
示すように出銑口24のある方位とない方位とでは侵食
22の程度が異なる。また、ある方位では、局部的に炉
底耐火物の侵食が進行することがあり、この局部的な炉
底耐火物の侵食が実炉の寿命律速となる。したがって、
高炉の炉底耐火物の侵食に対する対策は、3次元モデル
による侵食ライン推定結果に基づいて立案する必要があ
る。
い場合4方位についており、溶銑は出銑口に向かって流
れるため、溶銑の流動は軸対称ではない。このため、図
15(a)に示すとおり、高炉21炉底の侵食22は、
軸23対称に進行するものではなく、図15(b)図に
示すように出銑口24のある方位とない方位とでは侵食
22の程度が異なる。また、ある方位では、局部的に炉
底耐火物の侵食が進行することがあり、この局部的な炉
底耐火物の侵食が実炉の寿命律速となる。したがって、
高炉の炉底耐火物の侵食に対する対策は、3次元モデル
による侵食ライン推定結果に基づいて立案する必要があ
る。
【0010】3次元モデルによる侵食ライン推定方法と
しては、炉底耐火物内および/または炉底耐火物の外表
面に3次元的に複数ヶ所配置した温度センサーにより測
定した炉底温度分布に基づき、有限要素法、境界要素法
または有限差法を用いて3次元の伝熱解析を行い、炉底
耐火物の侵食形状を求め、過去最深の侵食形状と比較し
て侵食が進行している領域を更新し、前記炉底温度分布
を基に有限要素法、境界要素法または有限差分法を用い
て3次元の伝熱解析を行い、炉底耐火物の目地差し面形
状を求めて先に求めた目地差し面形状と比較して進行し
た目地差し面領域を更新すると共に、目地差し面形状と
過去最深の侵食形状と比較し、過去最深の侵食面と炉内
側の目地差し面との間を凝固層とすることを繰り返し、
定常的または非定常的に炉底耐火物の侵食形状ならびに
侵食された炉底耐火物上に生成した炉内溶融物の凝固層
形状を推定し、局部的に侵食している部分には局部的侵
食防止対策を、全体的に侵食している場合には、全体的
な侵食防止対策を講じる操業方法(特開平6−1364
20号公報)が提案されている。
しては、炉底耐火物内および/または炉底耐火物の外表
面に3次元的に複数ヶ所配置した温度センサーにより測
定した炉底温度分布に基づき、有限要素法、境界要素法
または有限差法を用いて3次元の伝熱解析を行い、炉底
耐火物の侵食形状を求め、過去最深の侵食形状と比較し
て侵食が進行している領域を更新し、前記炉底温度分布
を基に有限要素法、境界要素法または有限差分法を用い
て3次元の伝熱解析を行い、炉底耐火物の目地差し面形
状を求めて先に求めた目地差し面形状と比較して進行し
た目地差し面領域を更新すると共に、目地差し面形状と
過去最深の侵食形状と比較し、過去最深の侵食面と炉内
側の目地差し面との間を凝固層とすることを繰り返し、
定常的または非定常的に炉底耐火物の侵食形状ならびに
侵食された炉底耐火物上に生成した炉内溶融物の凝固層
形状を推定し、局部的に侵食している部分には局部的侵
食防止対策を、全体的に侵食している場合には、全体的
な侵食防止対策を講じる操業方法(特開平6−1364
20号公報)が提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平6−136
420号公報に開示の3次元の伝熱解析においては、底
盤および側壁の境界条件をその冷却条件に応じて、例え
ば、底盤の水冷を20℃で総括熱伝達係数を25Kca
l/m2/hr/℃、側壁の水冷を20℃で総括熱伝達
係数を200Kcal/m2/hr/℃のように一定に
設定していた。このため、炉底耐火物内および/または
炉底耐火物の外表面に配設した温度センサーの温度測定
値だけでは、正確に侵食状況を推定できない場合が生じ
てきた。すなわち、熱流量が多い場合には、温度センサ
ーが低温であっても熱負荷が大きく、その結果侵食が進
んでおり、逆に耐火物温度が高くても熱流量が少なけれ
ば、耐火物残存が多いかまたは凝固層の成長が考えられ
る。
420号公報に開示の3次元の伝熱解析においては、底
盤および側壁の境界条件をその冷却条件に応じて、例え
ば、底盤の水冷を20℃で総括熱伝達係数を25Kca
l/m2/hr/℃、側壁の水冷を20℃で総括熱伝達
係数を200Kcal/m2/hr/℃のように一定に
設定していた。このため、炉底耐火物内および/または
炉底耐火物の外表面に配設した温度センサーの温度測定
値だけでは、正確に侵食状況を推定できない場合が生じ
てきた。すなわち、熱流量が多い場合には、温度センサ
ーが低温であっても熱負荷が大きく、その結果侵食が進
んでおり、逆に耐火物温度が高くても熱流量が少なけれ
ば、耐火物残存が多いかまたは凝固層の成長が考えられ
る。
【0012】その理由は、高炉の寿命が過去においては
約5年であったが、最近は15年以上と延びてきたた
め、特に鉄皮と耐火物の間に詰めてあるスタンプ材と鉄
皮またはスタンプ材と耐火物の密着が変化し、鉄皮冷却
効果の耐火物への伝達が変動していることによるものと
推定される。炉底底盤に関しては、改修時に流用するこ
ともあり、30年連続使用の場合も起こっている。この
ような場合には、底盤下の水冷パイプの劣化、水漏れま
たはパイプ内面への付着物の影響により、底盤下の熱伝
達係数が経時変化することが考えられる。
約5年であったが、最近は15年以上と延びてきたた
め、特に鉄皮と耐火物の間に詰めてあるスタンプ材と鉄
皮またはスタンプ材と耐火物の密着が変化し、鉄皮冷却
効果の耐火物への伝達が変動していることによるものと
推定される。炉底底盤に関しては、改修時に流用するこ
ともあり、30年連続使用の場合も起こっている。この
ような場合には、底盤下の水冷パイプの劣化、水漏れま
たはパイプ内面への付着物の影響により、底盤下の熱伝
達係数が経時変化することが考えられる。
【0013】この発明の目的は、上記従来技術の欠点を
解消し、底盤および側壁の総括熱伝達係数が変化した場
合においても、侵食形状ならびに侵食された炉底耐火物
上に生成した炉内溶融物の凝固層形状を正確に推定でき
る高炉の炉底監視方法を提供することにある。
解消し、底盤および側壁の総括熱伝達係数が変化した場
合においても、侵食形状ならびに侵食された炉底耐火物
上に生成した炉内溶融物の凝固層形状を正確に推定でき
る高炉の炉底監視方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく種々試験研究を重ねた。その結果、高炉炉
底耐火物の熱流量分布または熱流量分布と温度分布に基
いて有限要素法(以下FEMという)、境界要素法(以
下BEMという)または有限差分法(以下FDMとい
う)を用いて3次元モデルでの伝熱解析を行い、炉底耐
火物の侵食形状、目地差し面形状および凝固層形状を3
次元的に求めることによって、炉底耐火物の円周方向に
おける侵食状況ならびに侵食された炉底耐火物上に生成
した炉内溶融物の凝固層形状を正確に予測できることを
究明し、この発明に到達した。
を達成すべく種々試験研究を重ねた。その結果、高炉炉
底耐火物の熱流量分布または熱流量分布と温度分布に基
いて有限要素法(以下FEMという)、境界要素法(以
下BEMという)または有限差分法(以下FDMとい
う)を用いて3次元モデルでの伝熱解析を行い、炉底耐
火物の侵食形状、目地差し面形状および凝固層形状を3
次元的に求めることによって、炉底耐火物の円周方向に
おける侵食状況ならびに侵食された炉底耐火物上に生成
した炉内溶融物の凝固層形状を正確に予測できることを
究明し、この発明に到達した。
【0015】すなわちこの発明は、高炉の炉底耐火物の
侵食状況および侵食された耐火物上に生成した炉内溶融
物の凝固形状を監視する高炉の炉底監視方法において、
炉底耐火物内および/または炉底耐火物の外表面に3次
元的に複数箇所配置した熱流量計により測定した炉底熱
流量分布に基づき、FEM、BEMまたはFDMを用い
て3次元の伝熱解析を行い、炉底耐火物の侵食形状を求
め、過去最深の侵食形状と比較して侵食が進行している
領域を更新し、前記炉底熱流量分布を基にFEM、BE
MまたはFDMを用いて3次元の伝熱解析を行い、炉底
耐火物の目地差し面形状を求めて先に求めた目地差し面
形状と比較して進行した目地差し面領域を更新すると共
に、目地差し面形状と過去最深の侵食形状と比較し、過
去最深の侵食面と炉内側の目地差し面との間を凝固層と
することを繰り返し、定常的または非定常的に炉底耐火
物の侵食形状ならびに侵食された炉底耐火物上に生成し
た炉内溶融物の凝固形状を推定することを特徴とする高
炉の炉底監視方法である。
侵食状況および侵食された耐火物上に生成した炉内溶融
物の凝固形状を監視する高炉の炉底監視方法において、
炉底耐火物内および/または炉底耐火物の外表面に3次
元的に複数箇所配置した熱流量計により測定した炉底熱
流量分布に基づき、FEM、BEMまたはFDMを用い
て3次元の伝熱解析を行い、炉底耐火物の侵食形状を求
め、過去最深の侵食形状と比較して侵食が進行している
領域を更新し、前記炉底熱流量分布を基にFEM、BE
MまたはFDMを用いて3次元の伝熱解析を行い、炉底
耐火物の目地差し面形状を求めて先に求めた目地差し面
形状と比較して進行した目地差し面領域を更新すると共
に、目地差し面形状と過去最深の侵食形状と比較し、過
去最深の侵食面と炉内側の目地差し面との間を凝固層と
することを繰り返し、定常的または非定常的に炉底耐火
物の侵食形状ならびに侵食された炉底耐火物上に生成し
た炉内溶融物の凝固形状を推定することを特徴とする高
炉の炉底監視方法である。
【0016】また、この発明は、高炉の炉底の底部なら
びに側壁部分の熱流量または温度に基づき炉底耐火物の
侵食状況および侵食された耐火物上に生成した炉内溶融
物の凝固形状を監視する高炉の炉底監視方法において、
炉底耐火物内および/または炉底耐火物の外表面に3次
元的に複数箇所配置した熱流量計および温度センサーに
より測定した炉底熱流量分布および炉底温度分布に基づ
き、FEM、BEMまたはFDMを用いて3次元の伝熱
解析を行い、炉底耐火物の侵食形状を求め、過去最深の
侵食形状と比較して侵食が進行している領域を更新し、
前記炉底熱流量分布および炉底温度分布を基にFEM、
BEMまたはFDMを用いて3次元の伝熱解析を行い、
炉底耐火物の目地差し面形状を求めて先に求めた目地差
し面形状と比較して進行した目地差し面領域を更新する
と共に、目地差し面形状と過去最深の侵食形状と比較
し、過去最深の侵食面と炉内側の目地差し面との間を凝
固層とすることを繰り返し、定常的または非定常的に炉
底耐火物の侵食形状ならびに侵食された炉底耐火物上に
生成した炉内溶融物の凝固形状を推定することを特徴と
する高炉の炉底監視方法である。
びに側壁部分の熱流量または温度に基づき炉底耐火物の
侵食状況および侵食された耐火物上に生成した炉内溶融
物の凝固形状を監視する高炉の炉底監視方法において、
炉底耐火物内および/または炉底耐火物の外表面に3次
元的に複数箇所配置した熱流量計および温度センサーに
より測定した炉底熱流量分布および炉底温度分布に基づ
き、FEM、BEMまたはFDMを用いて3次元の伝熱
解析を行い、炉底耐火物の侵食形状を求め、過去最深の
侵食形状と比較して侵食が進行している領域を更新し、
前記炉底熱流量分布および炉底温度分布を基にFEM、
BEMまたはFDMを用いて3次元の伝熱解析を行い、
炉底耐火物の目地差し面形状を求めて先に求めた目地差
し面形状と比較して進行した目地差し面領域を更新する
と共に、目地差し面形状と過去最深の侵食形状と比較
し、過去最深の侵食面と炉内側の目地差し面との間を凝
固層とすることを繰り返し、定常的または非定常的に炉
底耐火物の侵食形状ならびに侵食された炉底耐火物上に
生成した炉内溶融物の凝固形状を推定することを特徴と
する高炉の炉底監視方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の詳細を熱流量計
と熱電対を用いた場合の実施の一例を示す図1ないし図
9に基づいて説明する。図1は高炉炉底への熱流量セン
サーとしての熱流量計と温度センサーとしての熱電対の
設置位置を示す炉底断面図、図2は高炉炉底高さ方向の
熱流量計と熱電対の設置位置を示すもので、(a)図は
図1のレベルA〜Dの熱流量計および熱電対の設置位置
図、(b)図は図1のレベルE,Fの熱電対の設置位置
図、(c)図は図1のレベルGの熱流量計の設置位置
図、図3は高炉炉底の状態を示す縦断面図、図4は炉底
床面の設定方法の説明図、図5は測温センサーによる測
温値を用いた時のれんが侵食ライン推定法の説明図、図
6は熱流量センサーを用いた時の熱流量測定値を用いた
時のれんが侵食ライン推定法の説明図、図7は炉底凝固
層の決定方法の説明図、図8は高炉炉底の熱伝導度分布
図である。図9は熱流量より求めた高炉炉底高さ方向
(図1のレベルB)の総括熱伝達係数の分布である。
と熱電対を用いた場合の実施の一例を示す図1ないし図
9に基づいて説明する。図1は高炉炉底への熱流量セン
サーとしての熱流量計と温度センサーとしての熱電対の
設置位置を示す炉底断面図、図2は高炉炉底高さ方向の
熱流量計と熱電対の設置位置を示すもので、(a)図は
図1のレベルA〜Dの熱流量計および熱電対の設置位置
図、(b)図は図1のレベルE,Fの熱電対の設置位置
図、(c)図は図1のレベルGの熱流量計の設置位置
図、図3は高炉炉底の状態を示す縦断面図、図4は炉底
床面の設定方法の説明図、図5は測温センサーによる測
温値を用いた時のれんが侵食ライン推定法の説明図、図
6は熱流量センサーを用いた時の熱流量測定値を用いた
時のれんが侵食ライン推定法の説明図、図7は炉底凝固
層の決定方法の説明図、図8は高炉炉底の熱伝導度分布
図である。図9は熱流量より求めた高炉炉底高さ方向
(図1のレベルB)の総括熱伝達係数の分布である。
【0018】図1および図2に示すとおり、高炉1の炉
底の底盤2部分には通常4〜6方位以上、高さ方向で2
段以上で熱流量計3と熱電対4が設置され、れんが5の
熱流量および温度を測定し、側壁6部分では、4方位以
上でれんが内、ならびにれんが背面に熱流量計3および
熱電対4を設置し、熱流量および温度を測定している。
この測定点数が多いほど炉底耐火物損耗形状、目地差し
面形状、凝固層形状を3次元的に正確に求めることがで
きる。なお、熱流量計3のみを設置し、熱流量のみを測
定することもできる。
底の底盤2部分には通常4〜6方位以上、高さ方向で2
段以上で熱流量計3と熱電対4が設置され、れんが5の
熱流量および温度を測定し、側壁6部分では、4方位以
上でれんが内、ならびにれんが背面に熱流量計3および
熱電対4を設置し、熱流量および温度を測定している。
この測定点数が多いほど炉底耐火物損耗形状、目地差し
面形状、凝固層形状を3次元的に正確に求めることがで
きる。なお、熱流量計3のみを設置し、熱流量のみを測
定することもできる。
【0019】図3に示すとおり、高炉1の炉床は、健全
れんが5の上部に目地差し領域7が、炉底の側壁6との
境界部の目地差し領域7の上に凝固層8が形成される。
なお、9は溶銑+コークス塊を示す。まず、炉床の目地
差し面の3次元形状を仮定し、目地差し等温面を銑鉄凝
固温度の1150℃とおく、さらに、図1、図2に示す
とおり、熱流量計3で熱流量を測定しているので、その
熱流量を境界条件として与える。または、測定熱流量に
等しくなるように、総括熱伝達係数を仮想する。
れんが5の上部に目地差し領域7が、炉底の側壁6との
境界部の目地差し領域7の上に凝固層8が形成される。
なお、9は溶銑+コークス塊を示す。まず、炉床の目地
差し面の3次元形状を仮定し、目地差し等温面を銑鉄凝
固温度の1150℃とおく、さらに、図1、図2に示す
とおり、熱流量計3で熱流量を測定しているので、その
熱流量を境界条件として与える。または、測定熱流量に
等しくなるように、総括熱伝達係数を仮想する。
【0020】上記の条件下でれんが内の熱流量分布と温
度分布を3次元的にFEM、BEMまたはFDMを用い
て伝熱解析を行い、れんが熱流量測定点での計算熱流量
と実測熱流量とを比較し、実測熱流量が計算熱流量より
低ければ、目地差し面を隆起させ、逆に実測熱流量の方
が計算熱流量より高ければ、目地差し面をさらに進行さ
せる。また、れんが測温点での計算温度と実測温度とを
比較し、実測温度の方が計算温度より低ければ、目地差
し面を隆起させ、逆に実測温度の方が計算温度より高け
れば、目地差し面をさらに進行させる。
度分布を3次元的にFEM、BEMまたはFDMを用い
て伝熱解析を行い、れんが熱流量測定点での計算熱流量
と実測熱流量とを比較し、実測熱流量が計算熱流量より
低ければ、目地差し面を隆起させ、逆に実測熱流量の方
が計算熱流量より高ければ、目地差し面をさらに進行さ
せる。また、れんが測温点での計算温度と実測温度とを
比較し、実測温度の方が計算温度より低ければ、目地差
し面を隆起させ、逆に実測温度の方が計算温度より高け
れば、目地差し面をさらに進行させる。
【0021】上記目地差し面の隆起および目地差し面の
進行方法は、図4に示すとおり炉底半径にほぼ等しい高
さhまで計算領域に設定し、炉心10の高さhのところ
に原点Oを置き、原点Oから炉底のれんが5および側壁
6の各測定点11に向かって放射状に直線を引き、この
直線と始めに仮定した目地差し面12との交点をPとす
る。そして前記れんがの各測定点11での計算値が実測
値より低ければ、その温度差(ΔT)または熱流量差
(Δq)に相当するだけ目地差し面12を原点Oに対し
てΔxまたはΔxaだけ移動させ、この点をP’とす
る。ただし、Δxは図5に示すとおり、温度測定の場合
は、Δx=(耐火物厚さ/1150℃)・ΔTにより与
える。また、図6に示すとおり、熱流量測定の場合は、
Δxa=−(耐火物厚さ/計算熱流量)・Δqにより与
える。このようにして目地差し面12を実測値と計算値
との差に応じて移動させ、目地差し面形状を決定する。
進行方法は、図4に示すとおり炉底半径にほぼ等しい高
さhまで計算領域に設定し、炉心10の高さhのところ
に原点Oを置き、原点Oから炉底のれんが5および側壁
6の各測定点11に向かって放射状に直線を引き、この
直線と始めに仮定した目地差し面12との交点をPとす
る。そして前記れんがの各測定点11での計算値が実測
値より低ければ、その温度差(ΔT)または熱流量差
(Δq)に相当するだけ目地差し面12を原点Oに対し
てΔxまたはΔxaだけ移動させ、この点をP’とす
る。ただし、Δxは図5に示すとおり、温度測定の場合
は、Δx=(耐火物厚さ/1150℃)・ΔTにより与
える。また、図6に示すとおり、熱流量測定の場合は、
Δxa=−(耐火物厚さ/計算熱流量)・Δqにより与
える。このようにして目地差し面12を実測値と計算値
との差に応じて移動させ、目地差し面形状を決定する。
【0022】このように更新した目地差し面12形状を
初期値として、前記底盤2および側壁6の境界条件をそ
の冷却条件、底盤2の水冷を20℃で総括熱伝達係数を
25Kcal/m2/hr/℃、側壁5の水冷を20℃
で総括熱伝達係数を200Kcal/m2/hr/℃の
ように与える。図1および図2の黒丸で示した測定点の
ように熱流量を測定している場合には、その熱流量を境
界条件として与える。または、測定熱流量に等しくなる
ように、総括熱伝達係数を仮想する。その境界条件の下
でれんが内の熱流量分布と温度分布を3次元的にFE
M、BEMまたはFDMを用いて伝熱解析して求める。
そして前記方法により目地差し面12を隆起または目地
差し面12を進行させることを繰り返し、計算値と実測
値との差を小さくし、この差が全ての測定点11である
一定値以下となった時点で収束したこととする。
初期値として、前記底盤2および側壁6の境界条件をそ
の冷却条件、底盤2の水冷を20℃で総括熱伝達係数を
25Kcal/m2/hr/℃、側壁5の水冷を20℃
で総括熱伝達係数を200Kcal/m2/hr/℃の
ように与える。図1および図2の黒丸で示した測定点の
ように熱流量を測定している場合には、その熱流量を境
界条件として与える。または、測定熱流量に等しくなる
ように、総括熱伝達係数を仮想する。その境界条件の下
でれんが内の熱流量分布と温度分布を3次元的にFE
M、BEMまたはFDMを用いて伝熱解析して求める。
そして前記方法により目地差し面12を隆起または目地
差し面12を進行させることを繰り返し、計算値と実測
値との差を小さくし、この差が全ての測定点11である
一定値以下となった時点で収束したこととする。
【0023】なお、れんが内測定位置は、離散的に分布
しているので、その測定位置によって推定される目地差
し面上の点も離散的である。したがって、点から面を補
完するためには、3次元のスプライン関数を用いる。収
束後の目地差し面12が先に求めた目地差し面12より
侵食の進行した位置にあれば、目地差しが進行したもの
と見なし、その目地差し面12をCRT画面に表示し、
高炉操業者に速報する。
しているので、その測定位置によって推定される目地差
し面上の点も離散的である。したがって、点から面を補
完するためには、3次元のスプライン関数を用いる。収
束後の目地差し面12が先に求めた目地差し面12より
侵食の進行した位置にあれば、目地差しが進行したもの
と見なし、その目地差し面12をCRT画面に表示し、
高炉操業者に速報する。
【0024】上記操作により目地差し面12が決定すれ
ば、凝固層形状を決定することができる。すなわち、図
7に示すとおり、過去最深のれんが侵食面13aより隆
起して決定した目地差し面12との間を凝固層8とする
のである。なお、12aは過去最深の目地差し面を示
す。
ば、凝固層形状を決定することができる。すなわち、図
7に示すとおり、過去最深のれんが侵食面13aより隆
起して決定した目地差し面12との間を凝固層8とする
のである。なお、12aは過去最深の目地差し面を示
す。
【0025】れんが侵食面13は、目地差し面12より
一般に高い等温面(約1350℃)で規定される。れん
が侵食面13の推定は、上記目地差し面12の推定と同
様に、まず、れんが侵食面13を仮定し、この面上で温
度を与え(1350℃)れんが内熱流量分布または温度
分布を3次元的にFEM、BEMまたはFDMを用いて
伝熱解析を行う。この場合の底盤2および側壁5の境界
条件は、目地差し面12の推定に用いた境界条件と同じ
である。そしてれんが侵食面13のれんが測定点での計
算値と実測値とを比較し、前記方法によりれんが侵食面
を隆起またはれんが侵食面を進行させる操作を繰り返す
ことによって、計算値と実測値との差を小さくし、この
差が全ての測定点で一定値以下となった時点で収束した
こととする。このれんが侵食面13の収束方法は、前記
目地差し面12の推定アルゴリズムと同様である。
一般に高い等温面(約1350℃)で規定される。れん
が侵食面13の推定は、上記目地差し面12の推定と同
様に、まず、れんが侵食面13を仮定し、この面上で温
度を与え(1350℃)れんが内熱流量分布または温度
分布を3次元的にFEM、BEMまたはFDMを用いて
伝熱解析を行う。この場合の底盤2および側壁5の境界
条件は、目地差し面12の推定に用いた境界条件と同じ
である。そしてれんが侵食面13のれんが測定点での計
算値と実測値とを比較し、前記方法によりれんが侵食面
を隆起またはれんが侵食面を進行させる操作を繰り返す
ことによって、計算値と実測値との差を小さくし、この
差が全ての測定点で一定値以下となった時点で収束した
こととする。このれんが侵食面13の収束方法は、前記
目地差し面12の推定アルゴリズムと同様である。
【0026】そして推定された収束後のれんが侵食面1
3が過去最深のれんが侵食面13aとを比較し、過去最
深のれんが侵食面13aより侵食の進行した位置にあれ
ば、れんが侵食面13が進行したものと見なし、そのれ
んが侵食面13をCRT画面に表示し、高炉操業者に速
報する。また、逆に収束後のれんが侵食面13が過去最
深のれんが侵食面13aより隆起した位置にあれば、過
去最深のれんが侵食面13aをCRT画面に表示し、高
炉操業者に速報する。
3が過去最深のれんが侵食面13aとを比較し、過去最
深のれんが侵食面13aより侵食の進行した位置にあれ
ば、れんが侵食面13が進行したものと見なし、そのれ
んが侵食面13をCRT画面に表示し、高炉操業者に速
報する。また、逆に収束後のれんが侵食面13が過去最
深のれんが侵食面13aより隆起した位置にあれば、過
去最深のれんが侵食面13aをCRT画面に表示し、高
炉操業者に速報する。
【0027】なお、3次元のFEM、BEMまたはFD
Mの熱流量または熱流量および温度計算において、過去
最深の目地差し面12aより炉外側で目地差し温度より
低い領域では、建設時に測定したれんがの熱伝導度を用
いる。その領域より炉内側で、過去最深のれんが侵食面
13aより炉外側の領域のうち、れんが侵食温度より低
い領域を変質れんが層(建設時のれんがに溶銑が浸透し
た層)と考える。変質れんが層の熱伝導度は、建設時の
れんがの熱伝導度と銑鉄の熱伝導度との間の値を用い
る。なお、れんが材質によって溶銑の浸透度合いが異な
るが、シャモットれんがでは20Kcal/m・hr・
℃とする。過去最深のれんが侵食面より炉内側は、銑鉄
凝固層と考え、熱伝導度も実炉の実績から12Kcal
/m・hr・℃とした。
Mの熱流量または熱流量および温度計算において、過去
最深の目地差し面12aより炉外側で目地差し温度より
低い領域では、建設時に測定したれんがの熱伝導度を用
いる。その領域より炉内側で、過去最深のれんが侵食面
13aより炉外側の領域のうち、れんが侵食温度より低
い領域を変質れんが層(建設時のれんがに溶銑が浸透し
た層)と考える。変質れんが層の熱伝導度は、建設時の
れんがの熱伝導度と銑鉄の熱伝導度との間の値を用い
る。なお、れんが材質によって溶銑の浸透度合いが異な
るが、シャモットれんがでは20Kcal/m・hr・
℃とする。過去最深のれんが侵食面より炉内側は、銑鉄
凝固層と考え、熱伝導度も実炉の実績から12Kcal
/m・hr・℃とした。
【0028】上記による熱伝導度λの分布図の一例を図
8に示す。なお、図8中の熱伝導度λの単位は、Kca
l/m・hr・℃である。上記により求めた底盤2また
は側壁6の総括熱伝達係数の図1のレベルBにおける円
周方向分布の一例を図9に示す。なお、図9中の総括熱
伝達係数の単位は、Kcal/m2/hr/℃である。
また、底盤2または側壁6の総括熱伝達係数の分布、炉
底の侵食面、凝固層の付着状態、れんが変質、目地差し
状態および温度分布は、3次元的にCRT画面によりグ
ラフ表示し、高炉操業者に速報する。
8に示す。なお、図8中の熱伝導度λの単位は、Kca
l/m・hr・℃である。上記により求めた底盤2また
は側壁6の総括熱伝達係数の図1のレベルBにおける円
周方向分布の一例を図9に示す。なお、図9中の総括熱
伝達係数の単位は、Kcal/m2/hr/℃である。
また、底盤2または側壁6の総括熱伝達係数の分布、炉
底の侵食面、凝固層の付着状態、れんが変質、目地差し
状態および温度分布は、3次元的にCRT画面によりグ
ラフ表示し、高炉操業者に速報する。
【0029】上記3次元的にCRT画面によりグラフ表
示された結果から、局部的に炉底が侵食されていること
が判明すれば、高炉操業者は、局部侵食方位の冷却強
化、局部侵食方位へのモルタル圧入(出銑口へのマッド
の圧入も含む)、局部侵食方位の羽口への送風量の減
少、局部侵食方位の羽口へのTi粉鉱石の吹き込み、局
部侵食方位へのTi鉱石の装入、底盤の冷却強化、出銑
口回りの損耗の場合は、出銑口深さの増加等の対策を実
施する。
示された結果から、局部的に炉底が侵食されていること
が判明すれば、高炉操業者は、局部侵食方位の冷却強
化、局部侵食方位へのモルタル圧入(出銑口へのマッド
の圧入も含む)、局部侵食方位の羽口への送風量の減
少、局部侵食方位の羽口へのTi粉鉱石の吹き込み、局
部侵食方位へのTi鉱石の装入、底盤の冷却強化、出銑
口回りの損耗の場合は、出銑口深さの増加等の対策を実
施する。
【0030】上記したとおり、この発明においては、炉
底耐火物内および/または炉底耐火物の外表面に3次元
的に複数箇所配設した熱流量センサーまたは熱流量セン
サーと温度センサーによる炉底熱流量分布または炉底熱
流量分布と炉底温度に基づき、FEM、BEMまたはF
DMを用いて3次元の伝熱解析を行い、炉底耐火物の侵
食形状、目地差し形状ならびに侵食された炉底耐火物上
に生成した炉内溶融物の凝固層形状を3次元的に求める
から、炉底耐火物の円周方向における損耗不均一を検出
することができる。
底耐火物内および/または炉底耐火物の外表面に3次元
的に複数箇所配設した熱流量センサーまたは熱流量セン
サーと温度センサーによる炉底熱流量分布または炉底熱
流量分布と炉底温度に基づき、FEM、BEMまたはF
DMを用いて3次元の伝熱解析を行い、炉底耐火物の侵
食形状、目地差し形状ならびに侵食された炉底耐火物上
に生成した炉内溶融物の凝固層形状を3次元的に求める
から、炉底耐火物の円周方向における損耗不均一を検出
することができる。
【0031】そして、局部的に損耗が進行している部分
には、その直上の羽口からの送風を停止したり、または
羽口からTi鉱石粉を吹き込む等の局部的侵食防止対策
を講じることにより損耗を防止する。また、目地差しが
進行している方位では、鉄皮とれんが間のスタンプ材の
間隙を埋めると同時に、鉄皮水冷を強化する等の目地差
し進行防止対策を講じることにより目地差し進行が防止
され、高炉寿命を大幅に延長することができる。
には、その直上の羽口からの送風を停止したり、または
羽口からTi鉱石粉を吹き込む等の局部的侵食防止対策
を講じることにより損耗を防止する。また、目地差しが
進行している方位では、鉄皮とれんが間のスタンプ材の
間隙を埋めると同時に、鉄皮水冷を強化する等の目地差
し進行防止対策を講じることにより目地差し進行が防止
され、高炉寿命を大幅に延長することができる。
【0032】
【実施例】前記の方法によって図10に示すとおり、N
o.1出銑口14およびNo.2出銑口15の近傍の耐
火物溶損が激しいことが判明したので、No.1出銑口
14およびNo.2出銑口15からボタ16を圧入し、
出銑口深さを確保した。その結果、図11に示すとお
り、No.1出銑口14およびNo.2出銑口15近傍
に銑鉄凝固層8が形成されたことが確認された。
o.1出銑口14およびNo.2出銑口15の近傍の耐
火物溶損が激しいことが判明したので、No.1出銑口
14およびNo.2出銑口15からボタ16を圧入し、
出銑口深さを確保した。その結果、図11に示すとお
り、No.1出銑口14およびNo.2出銑口15近傍
に銑鉄凝固層8が形成されたことが確認された。
【0033】また、図12に示すとおり、炉底の300
°方位に側壁耐火物損耗が激しい部分17があり、そこ
での総括熱伝達係数が54Kcal/m2/hr/℃と
低下していることが判明した。そこで、炉底側壁の30
0°方位の鉄皮内面にスタンプ圧入を実施したところ、
図13に示すとおり、炉底の300°方位の側壁の熱伝
導度が上昇し、炉内に凝固層8が形成されたことが確認
された。さらに炉底の300°方位の側壁耐火物損耗が
激しい部分17に羽口からTi粉鉱石を吹き込んだとこ
ろ、図14に示すとおり、凝固層8の表面にTiO2凝
固層18が生成していることが確認された。
°方位に側壁耐火物損耗が激しい部分17があり、そこ
での総括熱伝達係数が54Kcal/m2/hr/℃と
低下していることが判明した。そこで、炉底側壁の30
0°方位の鉄皮内面にスタンプ圧入を実施したところ、
図13に示すとおり、炉底の300°方位の側壁の熱伝
導度が上昇し、炉内に凝固層8が形成されたことが確認
された。さらに炉底の300°方位の側壁耐火物損耗が
激しい部分17に羽口からTi粉鉱石を吹き込んだとこ
ろ、図14に示すとおり、凝固層8の表面にTiO2凝
固層18が生成していることが確認された。
【0034】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明方法によれ
ば、高炉炉底耐火物の円周方向における損耗を3次元的
に正確に検知し、円周方向方位別に諸対策を講じること
によって、損耗を防止すると共に凝固層を発生させ、従
来の高炉の寿命の最高13年を、20年と大幅に延長す
ることができ、高炉巻替えのための設備投資を著しく軽
減することができる。
ば、高炉炉底耐火物の円周方向における損耗を3次元的
に正確に検知し、円周方向方位別に諸対策を講じること
によって、損耗を防止すると共に凝固層を発生させ、従
来の高炉の寿命の最高13年を、20年と大幅に延長す
ることができ、高炉巻替えのための設備投資を著しく軽
減することができる。
【図1】高炉炉底への熱流量計または熱流量計および熱
電対の設置位置を示す炉底断面図である。
電対の設置位置を示す炉底断面図である。
【図2】高炉炉底高さ方向の熱流量計または熱流量計お
よび熱電対の設置位置を示すもので、(a)図は図1の
レベルA〜Dの熱流量計または熱流量計および熱電対の
設置位置図、(b)図は図1のレベルE,Fの熱電対の
設置位置図、(c)図は図1のレベルGの熱流量計また
は熱流量計および熱電対の設置位置図である。
よび熱電対の設置位置を示すもので、(a)図は図1の
レベルA〜Dの熱流量計または熱流量計および熱電対の
設置位置図、(b)図は図1のレベルE,Fの熱電対の
設置位置図、(c)図は図1のレベルGの熱流量計また
は熱流量計および熱電対の設置位置図である。
【図3】高炉炉底の状態を示す縦断面図である。
【図4】炉底床面の設定方法の説明図である。
【図5】温度測定結果かられんが侵食ラインを推定する
方法の説明図である。
方法の説明図である。
【図6】熱流量測定結果かられんが侵食ラインを推定す
る方法の説明図である。
る方法の説明図である。
【図7】炉底凝固層の決定方法の説明図である。
【図8】高炉炉底の熱伝導度分布図である。
【図9】高炉炉底側壁の熱流量計測定結果から得られた
側壁冷却における総括熱伝達係数の円周方向分布図(図
1のレベルB)である。
側壁冷却における総括熱伝達係数の円周方向分布図(図
1のレベルB)である。
【図10】実施例における出銑口近傍の耐火物の損耗説
明図である。
明図である。
【図11】同じく出銑口からボタを圧入後の凝固層形成
説明図である。
説明図である。
【図12】同じく炉底の300°方位の側壁耐火物の損
耗説明図である。
耗説明図である。
【図13】同じく炉底の300°方位の鉄皮内面にスタ
ンプ圧入実施後の凝固層形成説明図である。
ンプ圧入実施後の凝固層形成説明図である。
【図14】同じく炉底の300°方位の側壁耐火物の損
耗部に羽口からTi粉鉱石吹き込み後の凝固層形成説明
図である。
耗部に羽口からTi粉鉱石吹き込み後の凝固層形成説明
図である。
【図15】高炉炉底の侵食状況を示すもので、(a)図
は縦断面図、(b)図は(a)図のA−A断面図であ
る。
は縦断面図、(b)図は(a)図のA−A断面図であ
る。
1、21 高炉 2 底盤 3 熱流量計 4 熱電対 5 れんが 6 側壁 7 目地差し領域 8 凝固層 9 溶銑+コークス塊 10 炉心 11 測温点 12 目地差し面 13 れんが侵食面 14 No.1出銑口 15 No.2出銑口 16 ボタ 17 側壁耐火物損耗が激しい部分 18 TiO2凝固層 22 侵食 23 軸 24 出銑口
Claims (2)
- 【請求項1】 高炉の炉底耐火物の侵食状況および侵食
された耐火物上に生成した炉内溶融物の凝固形状を監視
する高炉の炉底監視方法において、炉底耐火物内および
/または炉底耐火物の外表面に3次元的に複数箇所配置
した熱流量計により測定した炉底熱流量分布に基づき、
有限要素法、境界要素法または有限差分法を用いて3次
元の伝熱解析を行い、炉底耐火物の侵食形状を求め、過
去最深の侵食形状と比較して侵食が進行している領域を
更新し、前記炉底熱流量分布を基に有限要素法、境界要
素法または有限差分法を用いて3次元の伝熱解析を行
い、炉底耐火物の目地差し面形状を求めて先に求めた目
地差し面形状と比較して進行した目地差し面領域を更新
すると共に、目地差し面形状と過去最深の侵食形状と比
較し、過去最深の侵食面と炉内側の目地差し面との間を
凝固層とすることを繰り返し、定常的または非定常的に
炉底耐火物の侵食形状ならびに侵食された炉底耐火物上
に生成した炉内溶融物の凝固形状を推定することを特徴
とする高炉の炉底監視方法。 - 【請求項2】 高炉の炉底耐火物の侵食状況および侵食
された耐火物上に生成した炉内溶融物の凝固形状を監視
する高炉の炉底監視方法において、炉底耐火物内および
/または炉底耐火物の外表面に3次元的に複数箇所配置
した熱流量計および温度センサーにより測定した炉底熱
流量分布および炉底温度分布に基づき、有限要素法、境
界要素法または有限差分法を用いて3次元の伝熱解析を
行い、炉底耐火物の侵食形状を求め、過去最深の侵食形
状と比較して侵食が進行している領域を更新し、前記炉
底熱流量分布および炉底温度分布を基に有限要素法、境
界要素法または有限差分法を用いて3次元の伝熱解析を
行い、炉底耐火物の目地差し面形状を求めて先に求めた
目地差し面形状と比較して進行した目地差し面領域を更
新すると共に、目地差し面形状と過去最深の侵食形状と
比較し、過去最深の侵食面と炉内側の目地差し面との間
を凝固層とすることを繰り返し、定常的または非定常的
に炉底耐火物の侵食形状ならびに侵食された炉底耐火物
上に生成した炉内溶融物の凝固形状を推定することを特
徴とする高炉の炉底監視方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24365595A JPH0967607A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 高炉の炉底監視方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24365595A JPH0967607A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 高炉の炉底監視方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0967607A true JPH0967607A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=17107050
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24365595A Pending JPH0967607A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 高炉の炉底監視方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0967607A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-08-28 JP JP24365595A patent/JPH0967607A/ja active Pending
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