JPH0968117A - 内燃機関の吸気系エアダクト - Google Patents

内燃機関の吸気系エアダクト

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JPH0968117A
JPH0968117A JP21994495A JP21994495A JPH0968117A JP H0968117 A JPH0968117 A JP H0968117A JP 21994495 A JP21994495 A JP 21994495A JP 21994495 A JP21994495 A JP 21994495A JP H0968117 A JPH0968117 A JP H0968117A
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internal combustion
combustion engine
bellows
valley
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Kiyobumi Yamaguchi
清文 山口
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鋼治 神谷
Koichi Yanagida
浩一 柳田
Tomonori Okabe
友宜 岡部
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    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2225/00Synthetic polymers, e.g. plastics; Rubber
    • F05C2225/08Thermoplastics

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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた耐圧力性と高度な振動伝達抑制作用と
が有利に発揮され得、しかも、製造コストの低減と軽量
化とが、効果的に実現され得る内燃機関の吸気系エアダ
クトを提供する。 【解決手段】 筒状の連結部12と、山部20と谷部2
2とが筒軸方向に沿って交互に連続形成された、筒状の
蛇腹部14とを、所定の合成樹脂材料を用いたブロー成
形にて一体成形すると共に、該蛇腹部14における該山
部20の頂部部位と該谷部22の底部部位とを、それら
の外側形状及び内側形状がそれぞれ縦断面略U字形状を
呈するように構成し、更に該山部20の頂部部位が、該
谷部22の底部部位よりも厚肉となるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気系
エアダクトに係り、特に優れた耐圧力性と高度な振動伝
達抑制作用とが有利に発揮され得ると共に、低コスト化
と軽量化とが効果的に達成され得る内燃機関の吸気系エ
アダクトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関の吸気系エアダクトに
は、耐圧力性等の面から、剛性を有していることが要求
されており、また、エアダクトの種類やその配設形態等
によっては、部分的に屈曲柔軟性を備えていることも要
求される場合がある。そして、そのような場合には、剛
性を有する筒状の連結部と、山部と谷部とが筒軸方向に
沿って交互に連続形成された、屈曲柔軟性を有する筒状
の蛇腹部とから成る構造が、従来より採用されている。
【0003】例えば、図16及び図17に示される如
く、自動車のエンジン等に空気を導くエアダクト40
は、優れた強度及び耐熱性を有するポリプロピレン等の
合成樹脂材料にて形成された、略円筒状の連結部42の
一端側に、山部20と谷部22とが筒軸方向に沿って交
互に連続形成されてなる、筒形形状をなすゴム製の蛇腹
部44の一端側が外挿せしめられ、更にそれら連結部4
2と蛇腹部44とが連結リング46にて連結せしめられ
て、構成されており、そして、連結部42が、その他端
側においてエンジン28に取り付けられる一方、蛇腹部
44が、連結部42との連結側とは反対側においてエア
クリーナ等の吸気系部品26に取り付けられて、その吸
気系部品26から、エンジン28内に空気を導入せしめ
得るようになっている。
【0004】かくして、かかるエアダクト40にあって
は、連結部42において優れた剛性が具備せしめられて
いると共に、蛇腹部44に対して良好な屈曲柔軟性が付
与されているのであり、また、特に蛇腹部44がゴム材
料にて形成されていることによって、エアダクト40内
が負圧若しくは加圧状態となっても、蛇腹部44が潰れ
てしまったり、破裂してしまったりするようなことが有
利に阻止され得、更には、エンジン28にて発生する振
動が、かかる蛇腹部44において、その伸縮乃至は屈曲
変形作用によって有利に吸収され得て、吸気系部品26
側に伝達されるようなことが効果的に抑制され得るよう
になっているのである。
【0005】ところが、そのような構造とされたエアダ
クト40にあっては、連結部42と蛇腹部44とが別部
材からなり、そしてそれらが連結リング46にて連結せ
しめられて、構成されていることから、それら連結部4
2と蛇腹部44との連結部分からのエア漏れを防止する
ための対策が必要となり、また必然的に部品点数が多く
なって、部品管理工数や取付工数も増加し、そのため
に、製造工程が煩雑なものとなると共に、製造コストが
高騰してしまうといった、作業上及び経済上において、
極めて大きな問題が存していたのであり、しかも、その
ように多くの部品から構成されていることに加えて、蛇
腹部44を構成するゴム材料自体が重いこと等から、エ
アダクト40の重量が大きくなってしまうことが避けら
れなかったのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここにおいて、本発明
は、上述の如き事情を背景にして為されたものであっ
て、その解決課題とするところは、優れた耐圧力性と高
度な振動伝達抑制作用とが有利に発揮され得、しかも、
製造コストの低減と軽量化とが、効果的に実現され得る
内燃機関の吸気系エアダクトを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして、本発明にあって
は、上述の如き課題の解決のために、剛性を有する筒状
の連結部と、山部と谷部とが筒軸方向に沿って交互に連
続形成された、屈曲柔軟性を有する筒状の蛇腹部とから
成る内燃機関の吸気系エアダクトにおいて、それら連結
部と蛇腹部とを、所定の合成樹脂材料を用いたブロー成
形にて一体成形すると共に、該蛇腹部における前記山部
の頂部部位と前記谷部の底部部位とを、それらの外側形
状及び内側形状がそれぞれ縦断面略U字形状を呈するよ
うに構成し、更に該山部の頂部部位が、該谷部の底部部
位よりも厚肉となるように構成したことを、その特徴と
するものである。
【0008】このような本発明に従う内燃機関の吸気系
エアダクトにあっては、連結部と蛇腹部とが、所定の合
成樹脂材料を用いたブロー成形にて一体成形されている
ことから、比較的重量の大きなゴム材料が何等用いられ
ることなく、軽量の合成樹脂材料からなる一体成形品と
して構成され得て、全体の重量が小さく為され得ると共
に、部品点数も減少せしめられ得て、部品管理工数が効
果的に削減され得るばかりでなく、連結部と蛇腹部の取
付工程が有利に省略され得、更にはそれら連結部と蛇腹
部との連結部分においてエア漏れが生ずるようなことが
皆無ならしめられ得るのである。
【0009】また、かかる内燃機関の吸気系エアダクト
においては、蛇腹部における山部の頂部部位と谷部の底
部部位とが、それらの外側形状及び内側形状がそれぞれ
縦断面略U字形状を呈するように構成されているところ
から、ゴム材料よりも剛性の高い合成樹脂材料にて構成
されているにも拘わらず、蛇腹部に対して、優れた屈曲
柔軟性が付与せしめられ得て、蛇腹部が極めて容易に伸
縮乃至屈曲変形され得るように構成され得、それによっ
て、かかる蛇腹部の伸縮乃至は屈曲変形に基づいて、エ
ンジンにて発生する振動が有利に吸収され得るのであ
り、しかも、そのように、蛇腹部が、比較的剛性の高い
合成樹脂材料にて形成されていることに加えて、蛇腹部
における山部の頂部部位が、谷部の底部部位よりも厚肉
となるように構成されていることによって、エアダクト
内が負圧若しくは加圧状態となっても、蛇腹部が潰れた
り、破裂したりするようなことが効果的に阻止乃至は抑
制され得るのである。
【0010】従って、本発明に従う内燃機関の吸気系エ
アダクトにあっては、優れた耐圧力性と高度な振動伝達
抑制作用とが有利に発揮され得るのであり、しかも、製
造コストの低減と軽量化とが、効果的に実現され得るの
である。
【0011】なお、そのような本発明に従う内燃機関の
吸気系エアダクトの好ましい第一の態様によれば、前記
連結部にマス部材が取り付けられるのであり、それによ
って、かかるマス部材がマスダンパとして効果的に機能
して、エンジン振動に由来する、所定の周波数帯域にお
けるエアダクトの振動が有利に低減せしめられ得、その
結果、前述の如き蛇腹部の伸縮乃至は屈曲変形に基づく
エンジン振動の吸収作用と相俟って、特に問題となる、
所定の周波数帯域におけるエンジン振動の伝達がより効
果的に抑制され得ることとなるのである。
【0012】また、本発明の望ましい第二の態様によれ
ば、前記合成樹脂材料が、40〜90%の範囲の架橋率
と60〜90度の範囲の硬度(JIS A)とを有する
オレフィン系エラストマーにて、構成されるのであり、
そのような合成樹脂材料を用いることによって、材料コ
ストが有利に低減され得、以て製造コストの低減がより
一層効果的に図られ得るのである。
【0013】さらに、本発明の有利な第三の態様によれ
ば、剛性を有する筒状の連結部と、山部と谷部とが筒軸
方向に沿って交互に連続形成された、屈曲柔軟性を有す
る筒状の蛇腹部とからなる内燃機関の吸気系エアダクト
において、それら連結部と蛇腹部とが、所定の合成樹脂
材料を用いたブロー成形にて一体成形されると共に、前
記連結部における前記山部が、10.0mmのピッチと、
9mmの高さとをもって構成され、更にかかる山部の頂部
部位が、2.0mmの外側面の曲率半径と、3.5mmの肉
厚と、4.4〜5.0mmの幅とを有して構成される一
方、谷部の底部部位が、1.5mmの外側面の曲率半径
と、2.0mmの肉厚とを有して構成され、またそれら山
部の頂部部位と谷部の底部部位との中間に位置し、管軸
方向に互いに対向する二つの中間部部位が、その外側面
において14.995°のなす角と、その内側面におい
て17.05°のなす角とをもって、それぞれ構成され
る。
【0014】このような構成とされた内燃機関の吸気系
エアダクトにあっては、蛇腹部における山部の頂部部位
と谷部の底部部位とが十分な肉厚をもって構成されてい
ることによって、エアダクト内の負圧若しくは加圧状態
時における蛇腹部の潰れや破裂の発生がより効果的に防
止され得るのであり、また、山部のピッチが特定の寸法
とされて、所定長さでの山部の数が規定されていると共
に、山部の高さとその頂部部位の曲率半径及び幅と、谷
部の底部部位の曲率半径とが所定の寸法とされ、更に筒
軸方向に互いに対向する山部と谷部の二つの中間部部位
が、その外側面と内側面とにおいて、特定の角度のなす
角をもって構成されていることによって、それら山部と
谷部の大きさや形状が規定され、以て蛇腹部に対して極
めて優れた屈曲柔軟性が付与せしめられ得、そして、そ
の結果として、蛇腹部の伸縮乃至は屈曲変形作用に基づ
いて、エンジン振動がより有利に吸収され得るのであ
る。しかも、そのような内燃機関の吸気系エアダクトに
おいては、連結部と蛇腹部とが、所定の合成樹脂材料を
用いたブロー成形にて一体成形されていることから、前
述の如く、その全体重量が有利に小さく為され得ている
と共に、煩雑な工程を経ることなく、簡単に且つ経済的
に有利に得られるのである。
【0015】従って、かかる内燃機関の吸気系エアダク
トにあっては、製造コストの低減と軽量化とが有利に達
成されつつ、優れた耐圧力性と高度な振動伝達抑制作用
とがより一層効果的に発揮され得るのである。
【0016】
【発明の実施の形態】ところで、図1及び図2には、本
発明に従う構造とされた、自動車のエンジンの吸気系エ
アダクトの一例が概略的に示されている。それらの図か
らも明らかなように、エアダクト10は、連結部12と
蛇腹部14とが一体成形されて、構成されている。
【0017】より具体的には、このエアダクト10を構
成する連結部12は、所定長さを有する略薄肉円筒形形
状をもって、成っている。そして、その長さ方向の一方
側の端部が厚肉部16とされており、その厚肉部16に
対して、マス部材18が取り付けられている。
【0018】なお、このマス部材18は、図3及び図4
に示される如く、全体として、略薄肉円環形状を呈し、
その周上の一部が分断された、所定の重さを有するリン
グ金具にて、構成されている。そして、図2からも明ら
かなように、そのようなマス部材18が、インサート成
形によって、連結部12の厚肉部16の外側に埋設され
た状態で、取り付けられているのである。
【0019】一方、蛇腹部14は、全体として、筒形形
状を呈しており、複数(ここでは7個)の山部20と複
数(ここでは6個)の谷部22とが筒軸方向に沿って交
互に連続形成せしめられて、構成されている。そして、
かかる蛇腹部14にあっては、山部20の頂部部位が、
前記連結部12と略同一の肉厚をもって成っている一
方、谷部22の底部部位が、それらに比して所定寸法薄
い肉厚をもって構成され、更にそれら山部20の頂部部
位と谷部22の底部部位との中間に位置し、筒軸方向に
互いに対向する中間部部位が、山部20から谷部22に
向かうに従って、漸次、薄肉化せしめられるように構成
されている。
【0020】また、そのような蛇腹部14における山部
20の頂部部位にあっては、外側面の中心部分が平坦面
とされ、且つその両サイド部分が所定の円弧を描く円弧
面とされている一方、その内側面が、所定の円弧を描く
円弧面とされている。更に、谷部22の底部部位は、外
側面も、内側面も、所定の円弧を描く円弧面とされてい
る。また、それら山部20の頂部部位と谷部22の底部
部位との中間部部位の外側面及び内側面は、各山部20
の頂部部位の中心に向かって傾斜する傾斜面とされてい
る。
【0021】なお、ここでは、特に、図5に示される如
く、山部20における頂部部位の外側面の一部をなす円
弧面の曲率半径:R1 が2.0mmとされ、更に谷部22
における底部部位の外側面をなす円弧面の曲率半径R2
が1.5mmとされている。また、山部20の肉厚:
1 、即ち該山部20の頂部部位における中心部分の肉
厚寸法が3.5mmとされている一方、谷部22の肉厚:
2 が2.0mmとされている。更に、山部20の幅:
W、即ち蛇腹部14の外側面において、山部20の頂部
部位における一方の湾曲面から他方の湾曲面までの筒軸
方向長さが5.0mmとされており、また、山部20のピ
ッチ:P、即ち一つの山部20の頂部部位の中心から、
それに隣り合う別の山部20の頂部部位の中心までの距
離が10mmとされ、更にその山部20の高さ:h、即ち
蛇腹部14の外側面において、山部20の頂部部位の中
心点から、互いに隣り合う谷部22,22の各底部部位
におけるそれぞれの中心点を結ぶ直線に対して下ろした
垂線の長さが9.0mmとされている。また、山部20の
頂部部位と谷部22の底部部位との中間に位置し、筒軸
方向に互いに対向する二つの中間部部位において、それ
らの外側面のなす角:θ1が14.995°とされてい
る一方、それらの内側面のなす角:θ2 が17.05°
とされている。
【0022】かくして、かかる蛇腹部14にあっては、
山部20の頂部部位が、谷部22の底部部位よりも、所
定寸法厚肉化されているのであり、またそれら山部20
の頂部部位と谷部22の底部部位の外側形状及び内側形
状が、それぞれ縦断面略U字形形状を呈するように構成
されているのである。
【0023】そして、そのような蛇腹部14が、所定の
合成樹脂材料を用いたブロー成形手法によって、前記連
結部12の厚肉部16の端縁部から、その長さ方向に延
び出すように、一体的に形成されており、以てエアダク
ト10が、蛇腹部14と連結部12とから成る一体成形
品として、構成されているのである。
【0024】而して、かくの如き構造とされたエアダク
ト10が、図6に示される如く、蛇腹部14の連結部1
2側とは反対側に一体的に形成された接続部24におい
て、エアクリーナー26に対して、また連結部12の蛇
腹部14とは反対側の端部において、エンジン28に対
して、それぞれ、従来と同様にして接続せしめられて、
エアクリーナー26から、エンジン28内に空気を導入
せしめ得るようになっているのである。
【0025】このように、エアダクト10にあっては、
軽量の合成樹脂材料からなる一体成形品として構成され
ていることから、軽量化が有利に達成され得るのであ
り、また、その成形手法として、ブロー成形が採用され
ていることによって、従来に比して、その製造工程が有
利に簡略化され得て、製造コストの低減が効果的に図ら
れ得るのである。更に、かかるエアダクト10において
は、蛇腹部14における山部20の肉厚が、谷部の肉厚
よりも厚くされていることによって、耐圧力性が有利に
向上され得るのであり、また蛇腹部14における山部2
0の頂部部位と谷部22の底部部位の外側形状及び内側
形状が、それぞれ縦断面略U字形状を呈するように構成
されているところから、蛇腹部14に対して、優れた屈
曲柔軟性が付与せしめられ得て、該蛇腹部14が極めて
良好に伸縮乃至は屈曲変形され得るように構成され得、
その結果、かかる蛇腹部14の伸縮乃至は屈曲変形に基
づいて、エンジン28にて発生する振動の伝達が、極め
て効果的に抑制され得るのである。
【0026】そして、特に、かかるエアダクト10にお
いては、蛇腹部14が、前述の如き、特定の形状寸法を
もって構成されていることから、該蛇腹部14に対し
て、エアダクト10内の圧力変化に対する耐久性を有効
に確保しつつ、より優れた屈曲柔軟性が付与され得、そ
れによって、蛇腹部14において、優れた耐圧力性と高
度な振動伝達抑制作用とが、より一層効果的に発揮され
得るのである。なお、山部20の幅:wが4.4〜5.
0mmの範囲内の値である場合ににおいても、同様な効果
が得られることとなる。
【0027】また、かかるエアダクト10にあっては、
連結部12の、エンジン28への接続側とは反対側の端
部、即ち連結部12において、エンジン28からの伝達
振動の振幅が最大となる部位に、所定の重量を有するマ
ス部材18が取り付けられていることから、特定の周波
数帯域におけるエンジン振動の伝達が、更に効果的に抑
制され得るのである。
【0028】しかも、かかるエアダクト10にあって
は、そのようなマス部材18が、連結部材12の厚肉部
16に対して、インサート成形により、取り付けられる
ようになっていることから、かかるマス部材18の取付
けが、エアダクト10の成形と同時に行なわれ得るので
あり、それによって、マス部材18の取付けに伴う製造
工程数の増加が有利に阻止され得、その結果として、作
業上及び経済上の有利性を損なうことなく、より優れた
振動の伝達抑制作用が効果的に発揮され得るのである。
【0029】ところで、そのような構造とされたエアダ
クト10を与える合成樹脂材料は、特に限定されるもの
ではなく、エンジンの吸気系部品としての要求特性等を
考慮した上で、その種類等が、適宜に決定されるところ
であるが、有利には、40〜90%の範囲の架橋率と6
0〜90度の範囲の硬度(JIS A)とを有するオレ
フィン系エラストマーが、好適に用いられることとな
る。それによって、材料コストの低減が効果的に図られ
得、以てより優れた経済性が発揮され得るのである。
【0030】また、蛇腹部14における山部20や谷部
22の個数や各部位の形状寸法等も、本具体例における
如きものに、何等限定されるものではない。
【0031】さらに、本具体例では、蛇腹部14が、連
結部12の長さ方向の一方側の端部に、一つだけ設けら
れていたが、そのような蛇腹部14の連結部12に対す
る配設位置や個数は、特にこれに限定されるものではな
いことは、勿論である。
【0032】更にまた、本具体例では、マス部材18
が、周上の一部において分断されて成る、略薄肉円環状
の金具にて構成され、インサート成形によって、エアダ
クト10の成形と同時に、連結部12に対して一体的に
設けられていたが、そのようなマス部材18の構造や連
結部12に対する配設方法は、決してこれに限定される
ものではない。即ち、例えば、マス部材18を、図7に
示されるように、平板状の一つの金具を略円環状に湾曲
せしめ、その両端部を径方向外方にそれぞれ屈曲せしめ
て、屈曲部30,30と為し、更に各屈曲部30にボル
ト用孔32を各々形成せしめて、構成することも可能で
あり、また、図8に示される如く、半円形状を呈する二
つの金具のそれぞれの両端部を径方向外方に屈曲せしめ
て、屈曲部30,30と為し、更に各屈曲部30にボル
ト用孔32を各々形成せしめて、構成することも可能で
ある。そして、それら図7や図8に示される如き構造を
有するマス部材18にあっては、成形後のエアダクト1
0における連結部12の所定部位に外挿せしめられ、各
屈曲部30が重ね合わされて、ボルト用孔32にボルト
を螺入せしめられることによって、連結部12に取り付
けられることとなる。
【0033】また、マス部材18の重さは、特に限定さ
れるものではなく、連結部12の強度や問題となる振動
周波数等を考慮して、適宜に決定されるものである。更
に、その材質も、金属の他、各種の材質が採用され得る
ことは、言うまでもないところである。
【0034】更にまた、マス部材18は、連結部12の
如何なる位置にも取り付けられ得るが、マスダンパとし
ての機能が十分に発揮され得る位置に取り付けるように
することが望ましい。また、勿論、そのようなマス部材
18を何等設けることなく、エアダクトを構成すること
も可能である。例えば、その場合には、図9に示される
如く、連結部12が、その長さ方向に均等な肉厚をもっ
て構成されると共に、その一方側の端部から、蛇腹部1
4が一体的に延び出すように形成されて、エアダクト3
4が構成されることとなるのである。
【0035】加えて、本具体例では、本発明を、自動車
のエンジンの吸気系エアダクト、特に自動車のエンジン
とエアクリーナーとを連結するエアダクトに適用したも
のの具体例を示したが、本発明が、その他、自動車のエ
ンジンと種々の吸気系部品とを連結するエアダクト、更
には自動車以外の各種の内燃機関の吸気系エアダクトに
対しても、何れも、有利に適用され得るものであること
は、勿論である。
【0036】
【実施例】以下に、本発明の代表的な二つの実施例を示
し、本発明を更に具体的に明らかにすることとするが、
本発明が、そのような実施例の記載によって、何等の制
約をも受けるものでないことは、言うまでもないところ
である。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更
には上記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱し
ない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々なる
変更、修正、改良等を加え得るものであることが、理解
されるべきである。
【0037】先ず、原料樹脂として、80%の架橋率と
75度の硬度(JIS A)とを有するオレフィン系エ
ラストマー〔商品名:ミラストマー(グレード752
0)、三井石油化学(株)製〕を所定量準備し、また、
マス部材として、図3及び図4に示される如き形状を有
するリング金具を1つ準備した。そして、所定の金型内
に、かかるリング金具をセットした状態で、前記原料樹
脂を用いてブロー成形を行なって、図1及び図2に示さ
れる如く、連結部12の一方側の端部にマス部材18が
設けられて成る形状と、下記表1に示されるような各部
位の寸法等とを有するエアダクト10(実施例1)を形
成した。また、それとは別に、前記リング金具を金型内
にセットすることなく、前記原料樹脂を用いてブロー成
形を行なって、図9に示される如き形状と、下記表1に
示されるような各部位の寸法等とを有するエアダクト3
4(実施例2)を形成した。
【0038】次いで、比較のために、前記原料樹脂を用
いたブロー成形を行なって、図10及び図11に示され
る如く、各山部20の内側形状が、それぞれ略逆V字形
形状を呈し、各山部20の内側形状が略U字形形状とさ
れた、図9に示されるような構造を有する実施例2と
は、その形状が明らかに異なり、しかも下記表1に示さ
れる如く、各部位の寸法も、実施例2とはそれぞれ異な
る2つのエアダクト36,38(比較例1及び比較例
2)を形成した。更に、合成樹脂製の連結部42とゴム
製の蛇腹部44とが連結リング46にて連結せしめられ
て成る、図16及び図17に示される如き従来構造と、
下記表1に示されるような各部位の寸法等とを有するエ
アダクト40(従来例1)を形成した。
【0039】
【表1】
【0040】そして、上述の如くして得られた5種類の
エアダクト(実施例1,2、比較例1,2及び従来例
1)を用い、以下の如くして、振動伝達試験を行なっ
た。即ち、先ず、各エアダクトの蛇腹部をエアクリーナ
ーにそれぞれ接続した後、各エアダクトの連結部におい
て、蛇腹部とは反対側、即ちエアクリーナーとの接続側
とは反対側の端部を、研開動電型振動試験器の水平加振
台に固定する一方、蛇腹部に接続されたエアクリーナー
をスポンジ上に載置した。次いで、それぞれのエアダク
トの連結部における蛇腹部の近傍をハンマで打撃するこ
とにより加振して、その際の各エアクリーナーの裏面の
振動加速度を公知の手法に従って測定し、更にその測定
値によって、1.25〜500Hzの周波数帯域におけ
る、加振点から測定点の間のイナータンス(A/Fの
値、但しA:振動加速度、F:加振力)を、それぞれ計
測した。そして、それらの計測値に基づいて、上述の如
き帯域における周波数の変化に伴う実施例1,2、比較
例1,2、及び従来例1におけるイナータンスの変化を
調べた。その結果を、図12〜図15に示した。なお、
それらの図においては、イナータンスを、デシベル表示
し、また、図12において、実施例1が、図13におい
て、実施例2が、図14において、比較例1が、図15
において、比較例2が、それぞれ、従来例1と対比され
得るように示した。
【0041】それら図12〜図15からも明らかなよう
に、図1、図2及び図9に示される如く、蛇腹部14に
おける山部20の頂部部位と谷部22の底部部位の外側
形状及び内側形状が、縦断面略U字形形状を呈し、山部
20の頂部部位が、谷部22の底部部位よりも厚肉とな
るように構成された実施例1及び実施例2は、従来構造
を有する従来例1に比して、更には該頂部部位の肉厚が
該底部部位よりも厚く構成されてはいるものの、それら
の部位の外側形状と内側形状が縦断面略V字形形状を呈
する比較例1及び比較例2に比べても、1.25〜50
0Hzの周波数帯域において、イターナンスが明らかに低
いレベルで推移しているのであり、また、特に実施例1
の方が、より低いレベルとなっている。
【0042】このことから、車室内こもり音として特に
問題となる周波数帯域でのエンジン振動の伝達が、図
1、図2及び図9に示される如き構造を有するエアダク
ト10,34において効果的に抑制され得ることが、明
確に認識され得るのであり、しかも、マス部材18が設
けられて成る図1及び図2に示されるような構造を有す
るエアダクト10において、そのような振動伝達抑制作
用がより一層効果的に発揮され得ることが、確認され得
るのである。
【0043】次に、実施例1,2、比較例2、及び従来
例1の4種類のエアダクトを用い、以下の如くして、耐
圧力性試験を行なった。即ち、各エアダクト内を、それ
ぞれ、減圧して、蛇腹部における負圧潰れ発生時の圧力
を測定する一方、加圧して、蛇腹部における耐圧破裂発
生時の圧力とそれに要した時間とを測定して、それら4
種類のエアダクトの耐圧力性を調べた。その結果を下記
表2に示した。
【0044】
【表2】
【0045】かかる表2の結果からも明らかなように、
実施例1及び実施例2にあっては、負圧潰れ発生時の負
圧力や耐圧破裂発生時の加圧力が、比較例2や従来例よ
りも大きく、また耐圧破裂が発生せしめられるに長い時
間が要されるのである。
【0046】これらのことから、図1、図2及び図9に
示される如き構造を有するエアダクト10,34が、図
11に示される如く、山部20の内側形状が略V字形形
状を呈するエアダクト38や従来構造を有するエアダク
ト40に比して、耐圧力性に優れたものであることが、
明確に認識され得るのである。
【0047】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に従う内燃機関の吸気系エアダクトにあっては、優れ
た耐圧力性と高度な振動伝達抑制作用とが有利に発揮さ
れ得るのであり、しかも、製造コストの低減と軽量化と
が、効果的に実現され得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う構造とされた内燃機関の吸気系エ
アダクトの一例の要部を示す正面説明図である。
【図2】図1に示された内燃機関の吸気系エアダクトの
要部における縦断面説明図である。
【図3】図1に示された内燃機関の吸気系エアダクトに
取り付けられるマス部材の一例を示す平面説明図であ
る。
【図4】図3に示されたマス部材の右側面説明図であ
る。
【図5】図2における要部拡大説明図である。
【図6】図1に示された内燃機関の吸気系エアダクト
の、内燃機関及び吸気系部品に対する配設状態を示す説
明図である。
【図7】図1に示された内燃機関の吸気系エアダクトに
取り付けられるマス部材の別の例を示す図3に対応する
図である。
【図8】図1に示された内燃機関の吸気系エアダクトに
取り付けられるマス部材の更に別の例を示す図3に対応
する図である。
【図9】本発明に従う構造とされた内燃機関の吸気系エ
アダクトの別の例を示す図2に対応する図である。
【図10】本発明とは、山部の頂部部位の内側形状が異
なる内燃機関の吸気系エアダクトの一例を示す図2に対
応する図である。
【図11】本発明とは、山部の頂部部位の内側形状が異
なる内燃機関の吸気系エアダクトの別の例を示す図2に
対応する図である。
【図12】図1に示された内燃機関の吸気系エアダクト
と従来構造を有する内燃機関の吸気系エアダクトとにお
ける、振動周波数の変化に伴う振動伝達の大きさの変化
を示すグラフである。
【図13】図9に示された内燃機関の吸気系エアダクト
と従来構造を有する内燃機関の吸気系エアダクトとにお
ける、振動周波数の変化に伴う振動伝達の大きさの変化
を示すグラフである。
【図14】図10に示された内燃機関の吸気系エアダク
トと従来構造を有する内燃機関の吸気系エアダクトとに
おける、振動周波数の変化に伴う振動伝達の大きさの変
化を示すグラフである。
【図15】図11に示された内燃機関の吸気系エアダク
トと従来構造を有する内燃機関の吸気系エアダクトとに
おける、振動周波数の変化に伴う振動伝達の大きさの変
化を示すグラフである。
【図16】従来の内燃機関の吸気系エアダクトを示す図
2に対応する図である。
【図17】図16に示された内燃機関の吸気系エアダク
トの、内燃機関及び吸気系部品に対する配設状態を示す
図6に対応する図である。
【符号の説明】
10,34 エアダクト 12 連結部 14 蛇腹部 16 厚肉部 18 マス部材 20 山部 22 谷部 24 接続部 26 エンジン 28 エアクリー
ナー 30 屈曲部 32 ボルト用孔
フロントページの続き (72)発明者 岡部 友宜 愛知県豊田市下市場町3丁目30番地 小島 プレス工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性を有する筒状の連結部と、山部と谷
    部とが筒軸方向に沿って交互に連続形成された、屈曲柔
    軟性を有する筒状の蛇腹部とからなる内燃機関の吸気系
    エアダクトにして、 それら連結部と蛇腹部とを、所定の合成樹脂材料を用い
    たブロー成形にて一体成形すると共に、該蛇腹部におけ
    る前記山部の頂部部位と前記谷部の底部部位とを、それ
    らの外側形状及び内側形状がそれぞれ縦断面略U字形形
    状を呈するように構成し、更に該山部の頂部部位が、該
    谷部の底部部位よりも厚肉となるように構成したことを
    特徴とする内燃機関の吸気系エアダクト。
  2. 【請求項2】 前記連結部に、マス部材を取り付けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気系エア
    ダクト。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂材料が、40〜90%の範
    囲の架橋率と60〜90度の範囲の硬度(JIS A)
    とを有するオレフィン系エラストマーである請求項1又
    は請求項2に記載の内燃機関の吸気系エアダクト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016014791A (ja) * 2014-07-02 2016-01-28 シャープ株式会社 送風システム及びそれを備えた画像形成装置
CN119373630A (zh) * 2024-12-27 2025-01-28 陕西海鹰汽车部件有限公司 重卡进气扁管

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JP2016014791A (ja) * 2014-07-02 2016-01-28 シャープ株式会社 送風システム及びそれを備えた画像形成装置
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