JPH0968954A - 液晶ディスプレイ付き座標入力装置 - Google Patents

液晶ディスプレイ付き座標入力装置

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JPH0968954A
JPH0968954A JP24842195A JP24842195A JPH0968954A JP H0968954 A JPH0968954 A JP H0968954A JP 24842195 A JP24842195 A JP 24842195A JP 24842195 A JP24842195 A JP 24842195A JP H0968954 A JPH0968954 A JP H0968954A
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crystal display
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JP24842195A
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Manabu Abe
学 阿部
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Wacom Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶ディスプレイ付き座標入力装置で、液晶
表示部の物理的なドット構成よりも例えば小さい解像度
のRGB信号を入力して表示を行うことができ、指示器
による指示位置を液晶表示部の表示位置に対応させる。 【解決手段】 特定解像度のドット構成を持つ液晶ディ
スプレイ27を備えた座標入力装置であって、パソコン11
から供給されるアナログRGB信号を入力して画像表示
を行う当該装置15であり、上記ドット構成の解像度モー
ドよりも低い解像度モードに対応するクロック信号を生
成するクロック信号生成部29と、アナログRGB信号の
解像度モードの高低を判定する解像度モード判定部28
と、アナログRGB信号の解像度モードが低いと判定し
たとき、所望のクロック信号をクロック信号生成部から
選択する選択部28と、選択されたクロック信号を用い
て、液晶ディスプレイの画面の一部に、入力されたアナ
ログRGB信号による画像表示を行う表示駆動部とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パソコン等のコン
ピュータ内で生成されるアナログRGB信号に基づいて
表示動作を行う表示装置として使用され、解像度モード
が異なる各種のアナログRGB信号に対応できる液晶デ
ィスプレイ付き座標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パソコン等のコンピュータは出力装置と
して表示装置(モニタ)を備えるが、この表示装置の表
示動作は、コンピュータ内の表示制御部で生成されかつ
出力されるアナログRGB信号(以下「RGB信号」と
いう)に基づいて行われる。パソコンとしては、現在、
例えばNEC PC98シリーズ、マッキントッシュ、
IBM−PC/ATおよびその互換機等の異なるメーカ
または異なる機種が市場に出回っている。これらのパソ
コンは、RGB信号生成手段を内蔵し、かつRGB信号
出力端子部を備える。コンピュータに接続される表示装
置は、RGB信号の出力端子部を通して表示信号を取り
込む。コンピュータの現在の表示装置としてはCRT
(カソード・レイ・チューブ)が主流である。
【0003】一方、コンピュータに接続される表示装置
は、その解像度(画面のきめ細かさ)のモードが、コン
ピュータで生成されるRGB信号の周波数(コンピュー
タの解像度モード)に一致・対応するように設計される
のが、一般的である。換言すれば、コンピュータでは機
種に応じてRGB信号の周波数が異なり、例えば、解像
度モードで述べると、通常モード(VGAパネル)で
は、640(水平方向画素数)×480(垂直方向画素
数)または640×400の解像度モードの表示装置が
使用される。またウィンドウズ(WINDOWS )等では、ド
ライバによって、640×480、800×600、1
024×768等の解像度モードのいずれかに設定でき
る。ウィンドウズの場合、接続される表示装置の解像度
に合わせるようにコンピュータの解像度モードが設定さ
れる。
【0004】さらに詳しく述べると、表示装置における
画面のきめの細かさ、すなわち解像度は、厳密には信号
と画素数によって決まる。解像度は、横方向の水平解像
度と、縦方向の垂直解像度がある。垂直解像度は走査線
数により一義的に決まる。ただし、テレビのようなイン
タレース駆動は垂直解像度が走査線数の7割程度に低下
する。一方、水平解像度は、信号の帯域が水平画素数で
決まる帯域よりも広い場合には当該水平画素数で制限さ
れ、反対に、信号の帯域が水平画素数で決まる帯域より
も狭い場合には信号の帯域で制限される。一般的に、小
型液晶テレビでは前者の場合が多く、液晶ディスプレイ
の大型化・高精細化によって後者の場合が増えている。
コンピュータ表示ではディジタル駆動であるので、前述
の通り画素数と解像度が一致するようにしている。
【0005】解像度モードが1つのタイプに固定化され
たコンピュータに、表示装置としてCRTを接続するよ
うにされたものであって、コンピュータの解像度モード
と当該CRTの解像度モードが一致しない場合には、C
RTにおける表示を可能にする技術として、従来、マル
チシンクという方法が存在した。このマルチシンクによ
れば、CRTは、コンピュータから与えられたRGB信
号に基づいて自己の解像度を設定し直し、そのRGB信
号の解像度モードに合致する解像度モードで画面全体を
用いて表示動作を行う。なお、CRTがマルチシンクの
機能を有する場合であっても、例えば1024×768
の解像度モードにまで対応するようにされたマルチシン
クのCRTは、それ以上の例えば1280×1024の
解像度モードのRGB信号に対応することはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】コンピュータの表示装
置として、他の形式のもの、すなわち、例えば液晶ディ
スプレイ付き座標入力装置(以下、説明の便宜上「LC
Dタブレット」という)が知られる。LCDタブレット
は、液晶表示部を含み、表示装置としての機能を有する
液晶ディスプレイの部分と、座標検出部を内蔵し、かつ
ペン型位置指示器等を利用することにより、位置入力面
で位置指示器によって指定された位置データ(座標デー
タ)を入力できる、入力装置としての機能を有する座標
入力装置とから構成される。LCDタブレットはコンピ
ュータの入力操作性を高めるので、近年、コンピュータ
の入力・表示装置としてLCDタブレットを使用しよう
とする要望が非常に高い。
【0007】一方、LCDタブレットをコンピュータの
表示装置として使用するとき、LCDタブレットに使用
される液晶表示部の解像度と、コンピュータから出力さ
れるRGB信号の解像度との整合性が問題となる。
【0008】よく知られるように、LCDタブレットの
液晶表示部は、多数の画素(ピクセル)を例えば矩形の
表示領域を形成するように縦横に配列して構成される。
各画素が1つのドットに対応するとき、縦横に配列され
たドットが矩形表示領域を形成することとなり、もって
ドット構成として形成される。LCDタブレットにおけ
る液晶表示部の解像度は、通常、物理的なドット構成に
おけるドットの個数によって表される。すなわち、当該
液晶表示部の解像度は、縦方向のドット数をn、横方向
のドット数をmとするとき、n×mドットとして表され
る。LCDタブレットの液晶表示部ではドットの個数は
固定されているので、解像度モードは一定に保たれる。
【0009】LCDタブレットの液晶表示部は上記のよ
うな物理的なドット構成を有するので、基本的に、コン
ピュータから出力されるRGB信号の解像度モードと、
LCDタブレットの表示部の解像度モードとは一致して
いることが必要である。すなわち、LCDタブレットの
液晶表示部の解像度が640×480ドットであれば、
RGB信号の解像度も640×480でなければ、当該
表示部に表示を行うことはできないという問題を提起す
る。例えば、RGB信号の解像度がより低い640×4
00であっても、クロック周波数が異なるので、上記L
CDタブレットの液晶表示部に表示を行うことはできな
かった。
【0010】また解像度が相対的に高い液晶表示部を備
えるLCDタブレットを考える場合、近年では、例えば
ウインドウズによって表示の解像度がどんどん高くなる
傾向があり、これは、表示装置としてCRTを目的とし
たものであって、LCDタブレットの液晶表示部を目的
としたものではない。解像度が高いコンピュータに対応
する解像度の高い液晶表示部を備えたLCDタブレット
を用意しなければならないとすると、液晶表示部が高価
となるという問題や、動作させるソフトウェアによっ
て、それぞれの解像度に対応したLCDタブレットを準
備しなければならないという問題を提起する。
【0011】以上のことから、コンピュータから出力さ
れるRGB信号を使用してLCDタブレットの液晶表示
部に表示させる場合には、液晶表示部の物理的なドット
構成の解像度よりも小さな解像度のRGB信号、または
より大きな解像度のRGB信号を入力しても、表示でき
ることが望まれる。例えば1024×768ドットの解
像度モードを有する液晶表示部を有するLCDタブレッ
トであれば、640×400ドット、640×480ド
ット、800×600ドット等のより低い各解像度モー
ド、あるいは1280×1024ドット、1600×1
200ドット等のより高い各解像度モードのRGB信号
を用いて表示できることが望まれる。
【0012】またLCDタブレットの液晶表示部につい
ては、液晶表示部の物理的なドット構成に対してより低
い解像度のRGB信号を使用して、表示画面の一部を利
用して表示を行う場合、実際に表示している位置に、L
CDタブレットから出力される座標が1対1に対応しな
いため、位置指示器が指示している実際の位置と、表示
画面に表示される位置指示器をあらわすポインタの位置
がずれてしまう問題が存在した。
【0013】さらに、液晶表示部と座標入力装置が重ね
合わされた(積層された)構造を有するLCDタブレッ
トでは、液晶表示部の解像度と座標入力装置の入力面の
解像度との関係(整合性)に関しても配慮する必要があ
る。前述の通り、液晶表示部の解像度はドット構成によ
って表すようにするが、これに対してタブレット(座標
入力装置)の解像度は、通常、分解能として0.1m
m、0.05mm等のごとくミリ(mm)で表されるの
が一般的である。また、液晶表示部が積層されたタブレ
ットでは、1画素(または1ライン)あたり何ポイント
の識別可能な点を取ることができるかということでタブ
レットの解像度を表すことも一般的になりつつある。こ
のような場合には、LCDの解像度において画素間のピ
ッチも大きな影響を与える。他方、液晶表示部の解像度
では画素間のピッチは問題とされない。
【0014】本発明の第1の目的は、コンピュータから
出力されるRGB信号を使用して液晶表示部に表示を行
う場合に、液晶表示部の物理的なドット構成よりも小さ
な解像度のRGB信号、またはより大きな解像度のRG
B信号を入力しても表示を行える液晶ディスプレイ付き
座標入力装置を提供することにある。
【0015】本発明の第2の目的は、コンピュータから
出力されるRGB信号を使用して液晶表示部に表示を行
う場合に、座標入力装置上での位置指示器が指示してい
る実際の位置と、液晶表示部で表示される位置指示器の
位置を表す位置とが常に一致するようにした液晶ディス
プレイ付き座標入力装置を提供することにある。
【0016】本発明の第3の目的は、液晶表示部と座標
入力装置が積層された構造を有し、かつ液晶表示部の表
示面と座標入力装置の入力面とが特定の対応関係を有す
る場合において、液晶表示部の一部を利用して表示を行
うとき、座標入力装置での入力と液晶表示部での表示が
整合性を発揮するようにされた液晶ディスプレイ付き座
標入力装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段および作用】第1の本発明
(請求項1に対応)に係る液晶ディスプレイ付き座標入
力装置は、第1の目的を達成するためのものであり、1
つの特定の解像度モードに対応するドット構成を持つ液
晶表示部を備え、パソコン等のコンピュータから供給さ
れるアナログRGB信号を入力し当該アナログRGB信
号に基づいて液晶表示部で表示が行われるように構成さ
れた液晶ディスプレイ(装置)と、この液晶ディスプレ
イに重ね合わされた座標入力装置とから構成されるもの
であり、さらに、入力されたアナログRGB信号の解像
度モードを判定する解像度モード判定部と、入力された
アナログRGB信号の解像度モードが上記液晶ディスプ
レイのドット構成の解像度モードと異なると解像度モー
ド判定部が判定した場合には、液晶ディスプレイの画面
の一部を利用して画像表示を行うことができるように、
入力されたアナログRGB信号を変換する変換部とを備
えるように構成される。
【0018】上記の第1の本発明では、解像度モード判
定部で、入力されたアナログRGB信号の解像度モード
を判定し、装備された液晶ディスプレイの解像度モード
との差異を比較することによって、当該液晶ディスプレ
イの画面の一部を利用して画像表示が行えるように、変
換部で、入力されたアナログRGB信号を所望の表示駆
動信号に変換する。
【0019】第2の本発明(請求項2に対応)に係る液
晶ディスプレイ付き座標入力装置は、第1の発明と同様
に、第1の目的を達成し、1つの特定の解像度モードに
対応するドット構成を持つ液晶表示部を備え、パソコン
等のコンピュータから供給されるアナログRGB信号を
入力し当該アナログRGB信号に基づいて液晶表示部で
表示が行われるように構成された液晶ディスプレイ(装
置)と、この液晶ディスプレイに重ね合わされた座標入
力装置とから構成されるものであり、さらに、液晶ディ
スプレイのドット構成の解像度モードよりも低い複数の
解像度モードのそれぞれに対応するクロック信号を生成
するクロック信号生成部と、入力されたアナログRGB
信号の解像度モードが液晶ディスプレイのドット構成の
解像度モードよりも低いか否かを判定する解像度モード
判定部と、入力されたアナログRGB信号の解像度モー
ドが上記ドット構成の解像度モードよりも低いと解像度
モード判定部が判定したとき、当該アナログRGB信号
の解像度モードに対応するクロック信号をクロック信号
生成部から選択する選択部と、選択されたクロック信号
を用いて、液晶ディスプレイの画面の一部に、入力され
たアナログRGB信号による画像表示を行う表示駆動部
とを備えるように構成される。
【0020】上記の第2の本発明では、解像度モード判
定部によって、入力されたアナログRGB信号の解像度
モード(または表示モード)を判定し、装備された液晶
ディスプレイのドット構成(解像度モード)と比較して
解像度モードが低い場合には当該解像度モードに適した
クロック信号をクロック信号生成部で選択し、このクロ
ック信号を液晶ディスプレイに与えることにより、液晶
ディスプレイのドット構成と比較して入力されたアナロ
グRGB信号の解像度モードが低い場合であっても、液
晶ディスプレイの画面の一部を利用して画像表示を行う
ことを可能とした。
【0021】第3の本発明(請求項3に対応)に係る液
晶ディスプレイ付き座標入力装置は、第1の発明と同様
に、第1の目的を達成し、1つの特定の解像度モードに
対応するドット構成を持つ液晶表示部を備え、パソコン
等のコンピュータから供給されるアナログRGB信号を
入力し当該アナログRGB信号に基づいて液晶表示部で
表示が行われるように構成された液晶ディスプレイ(装
置)と、この液晶ディスプレイに重ね合わされた座標入
力装置とから構成されるものであり、さらに、入力され
たアナログRGB信号の解像度モードが液晶ディスプレ
イのドット構成の解像度モードよりも高いか否かを判定
する解像度モード判定部と、入力されたアナログRGB
信号の解像度モードは上記ドット構成の解像度モードよ
りも高いと解像度モード判定部が判定した場合に、入力
されたアナログRGB信号を間引きする間引き部と、間
引きされたアナログRGB信号を用いて液晶ディスプレ
イの画面の一部に画像表示を行う表示駆動部を備えるよ
うに構成される。
【0022】上記の第3の本発明では、解像度モード判
定部によって、入力されたアナログRGB信号の解像度
モード(または表示モード)を判定し、装備された液晶
ディスプレイのドット構成(解像度モード)と比較して
解像度モードが高い場合には、間引き部で、入力したア
ナログRGB信号を適切に間引きことによって、液晶デ
ィスプレイのドット構成と比較して入力されたアナログ
RGB信号の解像度モードが高い場合であっても、液晶
ディスプレイの画面の一部を利用して画像表示を行うこ
とを可能とした。
【0023】第4の本発明(請求項4に対応)に係る液
晶ディスプレイ付き座標入力装置は、第1〜第3の発明
において、液晶ディスプレイの画面の一部に設定される
画像表示領域を位置指示器を用いて画面上で任意の望ま
しい位置に移動できるように構成されるものである。
【0024】第5の本発明(請求項5に対応)に係る液
晶ディスプレイ付き座標入力装置は、第2の目的を達成
するためのものであり、第4の発明において、画面上で
位置指示器を用いて画像表示領域を移動するとき、液晶
ディスプレイにおける位置指示器の表示物(ポインタ
等)と位置指示器の実際の位置とを一致させるように、
両者のオフセットをなくす手段を備えるように構成され
る。
【0025】第6の本発明(請求項6に対応)に係る液
晶ディスプレイ付き座標入力装置は、第2および第3の
目的を達成するものであり、第1〜第3の発明におい
て、入力されるアナログRGB信号の解像度に対し座標
入力装置の分解能を補正し、両者の解像度を一致させる
手段を備え、液晶表示部の解像度と座標入力装置の解像
度の整合性を維持するように構成される。
【0026】第7の本発明(請求項7に対応)に係る液
晶ディスプレイ付き座標入力装置は、第1〜第4の発明
において、液晶ディスプレイの画面の一部である画像表
示領域の内側部分と外側部分を識別する手段を備えるよ
うに構成される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好ましい実施形
態を添付図面に基づいて説明する。
【0028】図1は、本発明に係る液晶ディスプレイ付
き座標入力装置を装備したコンピュータシステムの構成
を示す。コンピュータ11は例えばパーソナルコンピュ
ータ(パソコン)であって、出力装置としてCRT12
を備える。コンピュータ11はアナログRGB信号生成
部13を内蔵し、ここでCRT12で必要な表示を行う
ためのアナログRGB信号を生成する。コンピュータ1
1は、アナログRGB信号生成部13で生成されたアナ
ログRGB信号を出力するための出力端子部14を備え
ている。CRT12は、出力端子部14を介してコンピ
ュータ11に接続され、出力端子部14を通してアナロ
グRGB信号をコンピュータ12から取り出す。本実施
形態では、CRT12に加えて、液晶ディスプレイ付き
座標入力装置(以下LCDタブレットという)15が接
続されるので、アナログRGB信号は、CRT側とLC
Dタブレット側へ信号を分配するための分配器16を経
由して取り出される。CRT12とLCDタブレット1
5のいずれか一方を接続する場合には、分配器16は必
要なく、直接的に出力端子部14にケーブルを接続す
る。
【0029】LCDタブレット15は液晶表示部と座標
入力装置を備えている。液晶表示部は、多数のピクセル
(画素)すなわちドットを例えば縦横に配列することに
より形成された矩形の表示画面の領域を備え、ドット構
成として形成される。このドット構成は物理的な構成で
あって固定的なものであり、ドットの個数によってLC
Dタブレットの表示部の解像度モードが決められる。ま
た座標入力装置は、ペン型位置指示器(電子ペン)等の
位置指示器で指示された位置を座標データとして生成す
る位置検出装置を備える。位置検出装置は座標入力面と
座標演算回路を備えている。この座標入力面は、上記の
液晶表示部の表示画面と共通的なもの、すなわち両者は
重ね合わされ積層状態で一体的に形成されている。座標
入力面の上で電子ペンを用いて位置を指定し入力を行う
と、位置に関する信号が座標演算回路から出力され、最
終的に得られた位置のデータ(座標データ)に基づいて
指定位置に対応する点の表示等が液晶表示部の表示画面
に生じる。
【0030】LCDタブレット15においてその座標入
力面で電子ペンを用いて位置を指定すると、指定位置が
検出され、その位置の座標データが求められる。座標入
力装置で求められた座標データはRS232C用のケー
ブル17を経由してコンピュータ11に供給される。ま
たコンピュータ11のアナログRGB信号生成部13で
生成されたアナログRGB信号は、出力端子部14と分
配器16を経由しケーブル18を通ってLCDタブレッ
ト15に入力される。
【0031】図1に示した構成において、コンピュータ
11のアナログRGB信号生成部13で生成されるアナ
ログRGB信号の周波数すなわち解像度モードは、コン
ピュータごとに固有に設定されたものであって、一定な
ものである。またLCDタブレット15の液晶表示部の
解像度モードはその物理的なドット構成(一般的にn×
mドット)によって一定なものに決められている。コン
ピュータ11における解像度モードとLCDタブレット
15の液晶表示部の解像度モードは必ずしも一致してい
ない。後述するように、コンピュータ11とLCDタブ
レット15の各解像度モードが一致していない場合であ
っても、そのLCDタブレット15の液晶表示部に表示
を行うことが可能となる。また図1では、LCDタブレ
ット15はコンピュータ11に接続される例を示してい
るが、コンピュータ11の解像度モードとは異なる解像
度モードを有する他の解像度モードを有するコンピュー
タに接続しても、表示動作を行うことができる。
【0032】図2〜図6に従ってLCDタブレット15
の内部構成を詳述する。図2は、ハード的な回路構成を
示すブロック図である。まずLCDタブレット15の前
記液晶表示部について説明する。図4〜図6は、液晶表
示部に関連する部分に関してCPUによって実現される
機能部を示すブロック図である。
【0033】図2において、21はRGB信号ポート、
22はRS232Cポートである。RGB信号ポート2
1を通して、コンピュータ11のアナログRGB信号生
成部13で生成された信号が入力される。アナログRG
B信号生成部13で生成されるアナログRGB信号は、
厳密には、表示情報(R,G,B) を含む狭義のアナログRG
B信号23と、水平同期信号(HSYNC) および垂直同期信
号(VSYNC) 24(以下、水平・垂直同期信号24とい
う)とを含む。RGB信号ポート21を通して入力され
たアナログRGB信号23はA/Dコンバータ25に入
力され、ここでディジタルRGB信号26に変換され
る。ディジタルRGB信号26は液晶ディスプレイ27
に供給され、液晶ディスプレイ27に表示動作を行わせ
る信号として用いられる。水平・垂直同期信号24は、
CPU28とドットクロック再生回路29に入力され
る。水平・垂直同期信号24を入力したCPU28は、
水平同期信号の周波数を計測し、垂直同期信号の周波数
を計測する。各周波数は、水平同期信号または垂直同期
信号の各々の周期を求め、それに基づいて周波数を算出
することにより計測される。さらにCPU28は、水平
同期信号の周波数と垂直同期信号の周波数に基づいて、
コンピュータ11から出力されるアナログRGB信号の
解像度モードがどのようなモードであるかを判定する。
次にCPU28は、液晶ディスプレイ27のドット構成
の解像度と、入力されたアナログRGB信号の解像度と
を比較し、それらの大小関係を判定する。一方、ドット
クロック再生回路29は、入力された水平・垂直同期信
号24を用いて、かつCPU28から与えられる指示コ
ードに従って、液晶ディスプレイ27での表示に必要な
クロック信号を再生し、出力する。クロック再生回路2
9には、複数の周知の電圧制御発振器、あるいは複数の
クロック信号を出力できるクロックジェネレータが用い
られる。なお、クロック再生回路29で再生されたクロ
ック信号と、入力されたアナログRGB信号とが同期し
ているとは限らないので、周知手段で両者の位相を調整
し、同期をとるように機能を備えている。また、アナロ
グ信号を入力できる液晶ディスプレイであればA/Dコ
ンバータ25は不要で、RGB信号ポートから直接液晶
ディスプレイに入力される。
【0034】ここで、液晶ディスプレイの解像度モード
(ドット構成)とアナログRGB信号の解像度モード
(周波数)との関係について述べる。液晶ディスプレイ
のドット構成とアナログRGB信号のドットクロック周
波数との関係については、例えば、640×400ドッ
トの場合には21.053MHz、640×480ドッ
トの場合には25.175MHz、800×600ドッ
トの場合には40MHz、1024×768ドットの場
合には65MHzという対応関係が、代表的である。さ
らに1024×768ドットよりも高いドット構成、す
なわち1280×1024ドット、1600×1200
ドット等のドット構成についても、それぞれ対応するア
ナログRGB信号のドットクロック周波数が存在する。
このように液晶ディスプレイの解像度モードとアナログ
RGB信号の周波数との間には所定の対応関係が存在す
るので、或る特定の液晶ディスプレイを用いて表示動作
を行う場合には、当該液晶ディスプレイのドット構成に
対応する周波数を持つクロック信号を使用することが必
要となる。
【0035】本実施形態による液晶ディスプレイ27は
1024×768ドットのドット構成を有するものとす
る。液晶ディスプレイ27を備えるLCDタブレット1
5が、通常的な意味で、解像度の点で整合がとれたコン
ピュータ11に接続されている場合、当該コンピュータ
11のアナログRGB信号生成部13で生成されるアナ
ログRGB信号のドットクロック周波数は65MHzで
ある。このアナログRGB信号を入力して液晶ディスプ
レイ27で表示動作を行う場合には、ドットクロック再
生回路29から周波数65MHzのクロック信号が液晶
ディスプレイ27に対して与えられる。この場合、前述
の通り、コンピュータ11から与えられるアナログRG
B信号の水平・垂直同期信号はCPU28に入力され、
CPU28でアナログRGB信号の周波数が求められ、
この周波数の情報は指示コードとしてドットクロック再
生回路29に入力され、当該情報に基づいてドットクロ
ック再生回路29から周波数65MHzのクロック信号
が出力される。液晶ディスプレイ27は、ドットクロッ
ク再生回路29から与えられるクロック信号を受け、か
つA/Dコンバータ25からのディジタルRGB信号2
6を用いて表示動作を行う。
【0036】本実施形態によるLCDタブレット15で
は、さらに、ドット構成として1024×768ドット
の液晶ディスプレイ27を備えるにも拘らず、入力され
るアナログRGB信号の周波数が前述の65MHz以外
の周波数である場合にも、表示動作を行わせることが可
能である。換言すれば、LCDタブレット15が接続さ
れたコンピュータ11のアナログRGB信号生成回路1
3から出力されるアナログRGB信号の周波数が前述の
65MHz以外のより低い周波数である場合、またはよ
り高い周波数である場合にも、当該アナログRGB信号
を使用して液晶ディスプレイ27の画面の一部を利用し
て表示を行うことができる。
【0037】LCDタブレット15は、ケーブル18を
用いてコンピュータ11の出力端子部14に接続される
結果、RGB信号ポート21を経由してアナログRGB
信号を入力すると、前述の通り、CPU28が、入力さ
れたアナログRGB信号の周波数を計測し、計測した周
波数に基づきアナログRGB信号の解像度モードを判定
し、さらに、入力されたアナログRGB信号の解像度と
液晶ディスプレイ27のドット構成の解像度とを比較
し、それらの大小関係を判定する。CPU28は、判定
した大小関係に基づいて、ドットクロック再生回路29
に対して出力すべきクロック信号を選択するための指示
コードを出す。ドットクロック再生回路29は、CPU
28からの指示コードに従って選択された周波数のクロ
ック信号を出力する。
【0038】アナログRGB信号の解像度モードが10
24×768ドットのドット構成よりも小さい場合に
は、ドットクロック再生回路29から次のようなクロッ
ク信号が出力される。アナログRGB信号の解像度モー
ドが640×400ドットに対応する場合には21.0
53MHzのクロック信号が選択され、アナログRGB
信号の解像度モードが640×480ドットに対応する
場合には25.175MHzのクロック信号が選択さ
れ、アナログRGB信号の解像度モードが800×60
0ドットに対応する場合には40MHzのクロック信号
が選択される。このように、アナログRGB信号の解像
度モードが1024×768ドットのドット構成よりも
小さい場合には、入力されたアナログRGB信号の解像
度モードに対応したクロック信号が選択され、選択され
たクロック信号がドットクロック再生回路29から液晶
ディスプレイ27に与えられる。液晶ディスプレイ27
では、与えられたクロック信号を用いて、1024×7
68ドットのドット構成を有する画面の一部を用いて表
示が行われる。すなわちクロック信号に対応するドット
構成に基づいて表示が行われる。例えばクロック信号が
21.053MHzである場合には、1024×768
ドットのうち640×400ドットの分が用いられる。
画面上のドットのうちどのドットを使用するかというこ
とは、任意に決めることができる。その例を図3に示
す。図3で31は1024×768ドットの画面、32
は640×400ドットの画像表示領域である。
【0039】LCDタブレット15における上記動作を
行うCPU28等の構成部分を機能的な構成で示すと、
図4に示すごとくなる。図4において、図2に示した要
素と実質的に同一の要素には同一の符号を付している。
図4で、41は、液晶ディスプレイ27のドット構成の
解像度モードよりも低い複数の解像度モードのそれぞれ
に対応するクロック信号を少なくとも生成するクロック
信号生成部(ドットクロック再生回路29に対応)、4
2は、入力されたアナログRGB信号の解像度モードが
液晶ディスプレイ27のドット構成の解像度モードより
も低いか否かを判定する解像度モード判定部、43は、
入力されたアナログRGB信号の解像度モードがドット
構成の解像度モードよりも低いと解像度モード判定部4
2が判定したとき、アナログRGB信号の解像度モード
に対応するクロック信号をクロック信号生成部41から
選択する選択部、44は、選択されたクロック信号を用
いて、液晶ディスプレイ27の一部に、入力されたアナ
ログRGB信号による表示を行う表示駆動部である。
【0040】一方、アナログRGB信号の解像度モード
が1024×768ドットのドット構成よりも大きい場
合には、アナログRGB信号に対応するドット構成の縦
横がそれぞれ1/2になるように、1/2の周波数のク
ロック信号が選択される。すなわち、例えば、1280
×1024ドットの場合には半分の間引きを行って64
0×512ドットになるように、また1600×120
0ドットの場合には半分の間引きを行って800×60
0ビットなるように、ドットクロック再生回路29から
出力されるクロック信号が選択される。アナログRGB
信号を間引きする処理は、原信号であるアナログRGB
信号に対応するクロック信号の周波数の1/2になる周
波数を持つクロック信号を選択することにより行われ
る。このように、アナログRGB信号の解像度モードが
1024×768ドットのドット構成よりも大きい場合
には、入力されたアナログRGB信号の解像度モードに
対応したクロック信号の1/2の周波数のクロック信号
が選択され、選択されたクロック信号がドットクロック
再生回路29から液晶ディスプレイ27に与えられる。
液晶ディスプレイ27では、与えられたクロック信号を
用いて、1024×768ドットのドット構成を有する
画面の一部を利用して表示が行われる。液晶ディスプレ
イ27の一部を使用した表示態様は、図3で示した例と
実質的に同じである。
【0041】LCDタブレット15における上記動作を
行うCPU28等の構成部分を機能的な構成で示すと、
図5に示すごとくなる。図5において、図4で示した要
素と実質的に同一の要素には同一の符号を付している。
図5で、51は、入力されたアナログRGB信号の解像
度モードが、液晶ディスプレイ27のドット構成の解像
度モードよりも高いか否かを判定する解像度モード判定
部、52は、入力されたアナログRGB信号の解像度モ
ードが液晶ディスプレイ27のドット構成の解像度モー
ドよりも高いと解像度モード判定部51が判定したと
き、アナログRGB信号を間引きする間引き部、44
は、間引きされたアナログRGB信号を用いて、液晶デ
ィスプレイ27の一部に、入力したアナログ信号による
表示を行う既述の表示駆動部である。なお間引き部52
は、実際には、例えば、原クロック信号の1/2の周波
数のクロック信号を生成するクロック信号生成部と、当
該クロック信号を選択する選択部から構成される。
【0042】上記好ましい実施形態で説明したLCDタ
ブレット15の特徴的構成を、さらに上位概念的にブロ
ック図で示すと、図6のごとくなる。すなわち、1つの
特定な解像度モードに対応するドット構成(上記実施例
では1024×768ドット)を持つ液晶ディスプレイ
27を備え、コンピュータ11から供給されるアナログ
RGB信号(23,24)を入力し当該アナログRGB
信号に基づいて液晶ディスプレイ27で表示が行われる
LCDタブレット15であって、入力されたアナログR
GB信号の解像度モードを判定する解像度モード判定部
61と、入力されたアナログRGB信号の解像度モード
が上記のドット構成の解像度モードと異なると解像度モ
ード判定部61が判定したとき、液晶ディスプレイ27
の一部を利用して表示を行うことができるように、入力
されたアナログRGB信号を変換する変換部62を備え
るように構成される。
【0043】なお、上記の好ましい実施形態の構成にお
いて、液晶ディスプレイ27の解像度モードと、入力さ
れたアナログRGB信号の解像度モードとが一致する場
合に、液晶ディスプレイ27の画面の全面を用いて表示
を行えるように、対応するクロック信号を出力できるの
は勿論である。
【0044】前記の好ましい実施形態では液晶ディスプ
レイ27のドット構成を1024×768ドットとした
が、他の解像度モードのドット構成であっても同様に構
成することができる。この場合には、液晶ディスプレイ
27の解像度モードに応じて、当該解像度モードよりも
小さい解像度モード、あるいは大きい解像度モードが決
まることになる。
【0045】以上の好ましい実施形態によれば、LCD
タブレット15の液晶表示部において、液晶ディスプレ
イ27の実際の物理的ドット構成よりも小さいドット構
成に対応する解像度モードの表示であっても、あるい
は、液晶ディスプレイ27の実際のドット構成よりも大
きいドット構成の解像度モードの表示であっても、液晶
ディスプレイ27の画面の一部を用いて簡易に表示する
ことができる。
【0046】なお、液晶ディスプレイ27と座標入力面
74aとが重ね合わされた構造を有し、本来的に表示画
面の解像度と座標入力面の分解能とが予め所要の整合性
を有するように関係付けられたLCDタブレット15に
おいて、液晶ディスプレイの一部を使用して画像の表示
を行う場合には、次の点に注意する必要がある。すなわ
ち、液晶ディスプレイ27の表示画面の一部を用いて表
示を行う場合、表示画面上、使用される縦横の画素数が
少なくなるので液晶ディスプレイとしての解像度は小さ
くなるが、画素間のピッチは変化しない。そこで、座標
入力装置の側の分解能が液晶ディスプレイの解像度に一
致するように、位置データを取り出すための信号処理を
補正することが必要であり、前記CPU28はかかる補
正処理を行うための補正手段を備えている。より具体的
には、例えば、液晶ディスプレイ27の解像度が102
4×768ドットである場合に、より高い解像度の12
80×1024の信号を表示するとき、1280×10
24を二分の一にして640×512として表示させ
る。このとき、上記ピッチは変わらず、かつ画素を装置
内で強制的に二分の一するので、整合性をとるため、座
標入力装置の解像度を標準の二分の一とする。
【0047】図2に戻って他の部分の構成について説明
する。CPU28の内部にはRAMが設けられ、外部に
は不揮発性のメモリ71が付設される。メモリ71には
処理に必要なデータが記憶される。データとしては、液
晶ディスプレイ27の解像度モードのデータや後述する
オフセットデータがある。液晶ディスプレイ27は好ま
しくはバックライト形式のものであり、バックライト7
2を装備している。なお、バックライトを備えなくとも
よい。バックライト72を駆動する信号は、CPU28
からの直流信号を交流信号に変換するインバータ73か
ら与えられる。またLCDタブレット15には、上記の
液晶表示部に加えて、座標入力装置の部分をなす座標入
力面74aと座標演算回路74bが設けられる。座標入
力面74aと座標演算回路74bは図示しない電子ペン
等の位置指示器を用いて指示された位置データ(座標デ
ータ)を取り出す構成を備える。座標入力面74aで検
出された信号は座標演算回路74aで位置データとなり
CPU28に送られ、CPU28での処理に使用され
る。得られた位置データは、RS232Cドライバ7
5、RS232Cポート22、ケーブル17を経由して
コンピュータ11の側に送られる。コンピュータ11で
は、入力された位置データに基づいて必要な処理を行
う。
【0048】またスイッチ76は、LCDタブレット1
5のケース上に配置され、外部から操作可能なスイッチ
である。スイッチ76によってノーマルモードと画像移
動モードを選択できる。スイッチ76をオン操作する
と、画像移動モードとなり、液晶ディスプレイ27の画
面の一部の画像表示領域の位置を、位置指示器によって
画面中の任意の位置に移動させることが可能となる。
【0049】次に、液晶ディスプレイ27で、その画面
の一部を用いて表示された画像表示領域を、画面上で移
動させることを可能にする機能(画像移動モード)を説
明する。図3に示すように、液晶ディスプレイ27のド
ット構成よりも小さいドット構成に対応する解像度モー
ドの表示、あるいは、大きいドット構成の解像度モード
の表示の場合には、画面31の一部に画像表示領域32
が形成される。この画像表示領域32は、電子ペン81
を用いて例えば矢印に示すように移動させることが可能
である。これによって、画像表示領域32を画面上の任
意の位置に設けることができる。
【0050】LCDタブレット15では、液晶ディスプ
レイ27の画面31と座標入力装置の座標入力面74a
が積層された状態にあって対応しており、すべてのドッ
トを用いて画面全体に画像表示が行われる通常の場合で
は、電子ペン81で座標入力面としての画面31に対し
位置を指示して入力を行うと、画面31上の同一位置に
表示が行われるように構成されている。LCDタブレッ
ト15のこのような機能は、画面31の一部を利用し画
像表示を行う場合にも、実現されるように構成される。
【0051】図2に示したスイッチ76がオフされてい
るときにはノーマルモードが設定され、スイッチ76を
オンすると、画像移動モードが設定される。最初にスイ
ッチ76がオンされた場合の画像移動モードを説明す
る。画像移動モードが設定されると、電子ペン81によ
る指示操作は、液晶ディスプレイ27の画面31(座標
入力面74aに対応)に表示される画像の位置を指定す
るものとなり、RS232Cケーブル17を経由してコ
ンピュータ11に対して座標データとして出力されるこ
とはない。
【0052】図7に示されるフローチャートに従って、
画像移動モードの動作を説明する。電子ペン81を画像
表示領域32内でペンダウンすると、判断ステップS1
1でYESと判断され、ペンダウン時の座標値(X1,
Y1)が座標演算回路74bによって求められ、当該座
標値はCPU28のRAMに記憶される(ステップS1
2)。ペンダウンされた電子ペン81で、ペン先スイッ
チがオン状態になるように電子ペン81を座標入力面7
4aに押したままで、例えば右方向へΔXかつ下方向へ
ΔY移動し、その後ペンアップしたとする。すると、判
断ステップS13でペンアップしたか否かが判断され、
YESのときには、ペンアップ時の座標値(X2,Y
2)が座標演算回路74bによって求められ、CPU2
8のRAMに記憶される(ステップS14)。その後、
CPU28では、座標値(X1,Y1)と(X2,Y
2)との差Δ(X,Y)をオフセットデータとして求
め、そのデータをRAMと不揮発性のメモリ71に記憶
する(ステップS15)。
【0053】液晶ディスプレイ27の画面31における
画像表示領域32の位置の移動は、CPU28がRAM
に記憶されたオフセットデータをドット数に換算し、液
晶ディスプレイ27に対して出力する表示制御信号を上
記ドット数分オフセットすることにより、行われる(ス
テップS16)。これにより画像表示領域32は新たな
画像表示領域32′に移動される。最終ステップS17
では、画像移動モードが終了した否かが判断される。ス
イッチ76がオフされたときには、モード終了と判断さ
れる。
【0054】スイッチ76をオフして座標入力装置がノ
ーマルモードに設定される場合、画面31すなわち座標
入力面74aにおける新たな画像表示領域32′に対し
て電子ペンで位置指示の入力操作が行われると、座標入
力装置では図8のフローチャートに示すような座標デー
タの処理が行われる。すなわち、画像表示領域32′で
電子ペン81を用いて或る位置を指定する入力を行うも
のとする場合、座標演算回路74bは座標データ(X,
Y)を出力し、CPU28はこの座標データを受けとる
(ステップS21)。座標データ(X,Y)は、画像表
示領域32′の原点P(0,0)を基準に定められた座
標である。そこで、座標演算回路74bから座標データ
(X,Y)を受けたCPU28は、RAMに記憶される
オフセットデータΔX,ΔYを座標データ(X,Y)に
加算して補正する(ステップS22)。その後、CPU
28は、補正された座標データ(X′,Y′)をコンピ
ュータ11に対して出力する(ステップS23)。かか
る動作によって、画像表示領域32′に関して通常のL
CDタブレットとしての機能が実現される。
【0055】上記の画像移動モードの好ましい実施形態
によれば、液晶ディスプレイ27の物理的なドット構成
に対してその一部を利用したより小さいドット構成で画
像を表示した場合においても、電子ペン81を用いて画
像表示領域を画面31上の任意の位置に移動することが
でき、また移動した距離の分だけオフセットした座標デ
ータをコンピュータ11に対して出力できるので、電子
ペン81で画像表示領域上の位置の指定を行い、LCD
タブレット15としての通常の機能を実現することがで
きる。
【0056】またオフセットデータを不揮発性のメモリ
71に保存するようにしたため、LCDタブレット15
に電源を入れなおしたときにもオフセットデータは消え
ず、データの再設定を行う必要がないという利点を有す
る。
【0057】また他の好ましい実施形態として、液晶デ
ィスプレイ27の画面31のどの位置に表示させるかを
電子ペン81で指定したときに、表示位置のオフセット
量を求めておき、画面31において電子ペン81で指定
することにより発生した座標データをオフセット補正
し、またどの位置を画像表示領域としているかというこ
とを算出し、座標入力装置の座標入力面としての有効領
域と、液晶ディスプレイ27における表示領域とを一致
させるように構成することもできる。この構成によっ
て、LCDタブレット15において、液晶ディスプレイ
27のもともとのドット構成に対して、その一部を利用
した小さいドット構成で表示を行う場合、タブレット部
の有効範囲を液晶表示部に対応させることができる。
【0058】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、液晶ディスプレイ付き座標入力装置にその液晶表
示部の実際の物理的なドット構成に対応していない他の
解像度モードのアナログRGB信号が入力された場合で
あっても、すなわち当該ドット構成に対応する解像度モ
ードによりも低い場合でもあるいは高い場合でも、液晶
表示部の画面の一部を使用して画像表示を行うことがで
きる。このため、解像度モードの異なるアナログRGB
信号を出力する各種タイプのコンピュータに対して接続
することが可能な液晶ディスプレイ付き座標入力装置と
して利用することができる。
【0059】上記のように液晶表示部の画面の一部を画
像表示領域として表示が行える構成において、電子ペン
等の位置指示器を用いて当該画像表示領域を画面上の任
意の位置に移動させることができる。
【0060】また液晶表示部の一部の上記画像表示領域
において、位置指示器で指定した位置をオフセット量を
考慮してコンピュータ対し画面上の正確な座標データを
送ることができる。
【0061】さらに、液晶表示部の一部を利用して画像
表示領域を形成する構成において、位置指示器の実際の
位置とそのポインタの位置とを正確に一致させることが
でき、また上記画像表示領域の内外を正確に識別できる
ようにし、座標入力装置の入力の有効領域と無効領域と
を認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るLCDタブレットが適用されるコ
ンピュータシステムの構成図である。
【図2】本発明に係る液晶ディスプレイ付き座標入力装
置の詳細な内部構成を示すブロック図である。
【図3】液晶ディスプレイの画面の表示の一例を示す図
である。
【図4】液晶ディスプレイ付き座標入力装置のCPUで
実現される第1の機能例を示したブロック図である。
【図5】液晶ディスプレイ付き座標入力装置のCPUで
実現される第2の機能例を示したブロック図である。
【図6】液晶ディスプレイ付き座標入力装置のCPUで
実現される第3の機能例を示したブロック図である。
【図7】画像移動モードを動作を示すフローチャートで
ある。
【図8】ノーマルモードの座標検出動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
11 コンピュータ(パソコン) 12 CRT 13 アナログRGB信号生成部 14 出力端子 15 液晶ディスプレイ付き座標入力
装置 27 液晶ディスプレイ 28 CPU 31 画面 32,32′ 画像表示領域 74 タブレット回路 76 スイッチ 81 電子ペン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの解像度モードに対応するドット構
    成を持つ液晶表示部を備え、コンピュータから供給され
    るアナログRGB信号を入力し当該アナログRGB信号
    に基づいて前記液晶表示部で表示が行われる液晶ディス
    プレイと、 前記液晶ディスプレイに重ね合わせられる座標入力装置
    と、 から構成される液晶ディスプレイ付き座標入力装置にお
    いて、 入力されたアナログRGB信号の解像度モードを判定す
    る解像度モード判定手段と、 前記入力されたアナログRGB信号の解像度モードが前
    記ドット構成の前記解像度モードと異なると前記解像度
    モード判定手段が判定したとき、前記液晶表示部の一部
    を利用して画像表示を行うことができるように、前記入
    力されたアナログRGB信号を変換する変換手段と、 を含むことを特徴とする液晶ディスプレイ付き座標入力
    装置。
  2. 【請求項2】 1つの解像度モードに対応するドット構
    成を持つ液晶表示部を備え、コンピュータから供給され
    るアナログRGB信号を入力し当該アナログRGB信号
    に基づいて前記液晶表示部で表示が行われる液晶ディス
    プレイと、 前記液晶ディスプレイに重ね合わせられる座標入力装置
    と、 から構成される液晶ディスプレイ付き座標入力装置にお
    いて、 前記ドット構成の前記解像度モードよりも低い複数の解
    像度モードのそれぞれに対応するクロック信号を生成す
    るクロック信号生成手段と、 前記入力されたアナログRGB信号の解像度モードが前
    記ドット構成の前記解像度モードよりも低いか否かを判
    定する解像度モード判定手段と、 前記入力されたアナログRGB信号の解像度モードが前
    記ドット構成の前記解像度モードよりも低いと前記解像
    度モード判定手段が判定したとき、前記アナログRGB
    信号の解像度モードに対応するクロック信号を前記クロ
    ック信号生成手段から選択する選択手段と、 前記選択されたクロック信号を用いて、前記液晶表示部
    の一部に、前記入力されたアナログRGB信号による画
    像表示を行う表示駆動手段と、 を含むことを特徴とする液晶ディスプレイ付き座標入力
    装置。
  3. 【請求項3】 1つの解像度モードに対応するドット構
    成を持つ液晶表示部を備え、コンピュータから供給され
    るアナログRGB信号を入力し当該アナログRGB信号
    に基づいて前記液晶表示部で表示が行われる液晶ディス
    プレイと、 前記液晶ディスプレイに重ねられる座標入力装置と、 から構成される液晶ディスプレイ付き座標入力装置にお
    いて、 前記入力されたアナログRGB信号の解像度モードが前
    記ドット構成の前記解像度モードよりも高いか否かを判
    定する解像度モード判定手段と、 前記入力されたアナログRGB信号の解像度モードは前
    記ドット構成の前記解像度モードよりも高いと前記解像
    度モード判定手段が判定したとき、前記アナログRGB
    信号を間引きする間引き手段と、 前記間引きされたアナログRGB信号を用いて、前記液
    晶表示部の一部に画像表示を行う表示駆動手段と、 を含むことを特徴とする液晶ディスプレイ付き座標入力
    装置。
  4. 【請求項4】 前記液晶表示部の一部に設定される画像
    表示領域は位置指示器を用いて前記液晶表示部上で任意
    の位置に移動可能であることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の液晶ディスプレイ付き座標入力
    装置。
  5. 【請求項5】 前記位置指示器を用いて前記画像表示領
    域を移動するとき、前記液晶表示部における前記位置指
    示器の表示物と前記位置指示器の位置とを一致させるオ
    フセット補正手段を備えることを特徴とする請求項4記
    載の液晶ディスプレイ付き座標入力装置。
  6. 【請求項6】 前記液晶表示部の一部に画像表示を行う
    とき、入力されたアナログRGB信号の解像度に対し、
    座標入力装置の分解能を一致させる補正手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液
    晶ディスプレイ付き座標入力装置。
  7. 【請求項7】 前記液晶表示部の一部である前記画像表
    示の領域の内側部分と外側部分を識別する手段を備える
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    液晶ディスプレイ付き座標入力装置。
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