JPH0969358A - 白熱電球およびこれを用いた反射形照明装置 - Google Patents
白熱電球およびこれを用いた反射形照明装置Info
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- JPH0969358A JPH0969358A JP22309795A JP22309795A JPH0969358A JP H0969358 A JPH0969358 A JP H0969358A JP 22309795 A JP22309795 A JP 22309795A JP 22309795 A JP22309795 A JP 22309795A JP H0969358 A JPH0969358 A JP H0969358A
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Abstract
れしても高い赤外線帰還率を維持し、フィラメントの温
度勾配を小さくして断線を防止し、寿命特性が向上する
白熱電球およびこれを用いた反射形照明装置を提供す
る。 【解決手段】楕円球部5を有するバルブ2の表面に赤外
線反射膜7を形成し、この楕円球部に両端部が楕円の2
つの焦点に位置するようにフィラメント8を配置し、上
記楕円球部の最大内径Db を15mm以下とし、この楕円
球部の最大内径Db に対するフィラメントの外径df
を、7≦Db /df ≦12としたことを特徴とする白熱
電球である。このようにすれば、フィラメント径が相対
的に大きくなり、フィラメント中心線がバルブ軸から若
干ずれてもフィラメント端部のどこかが焦点に位置する
ようになり、赤外線がフィラメント端部に確実に戻る。
Description
成したバルブの楕円球またはこれに近い形状を有する楕
円球部にフィラメントを収容してなる小形の白熱電球お
よびこれを用いた反射形照明装置に関する。
いて、バルブの表面に多層干渉膜からなる赤外線反射膜
を形成したランプが開発され、市場に提供されている。
バルブの表面に赤外線反射膜を形成すると、フィラメン
トから放射された可視光から赤外線に亘る光線のうち赤
外線が赤外線反射膜にて反射され、この赤外線はバルブ
の内部に戻されてフィラメントを加熱する。よって、フ
ィラメントは電源から供給される電力エネルギーに加え
て上記赤外線反射膜で反射された赤外線からも熱エネル
ギーが与えられるので温度上昇が促され、白熱化が促さ
れるようになる。このため発光強度を赤外線反射膜を設
けない場合と同等レベルにしようとすれば、赤外線反射
膜で反射されてフィラメントを加熱する熱エネルギーの
分だけ電源から供給する電力エネルギーを少なくするこ
とができ、消費電力を節約することができる利点があ
る。
た白熱電球は、バルブ形状が円筒形にした場合よりも楕
円球またはこれに類似した形状にした方が、赤外線をフ
ィラメントに戻す帰還率に優れている。
ィラメント先端部からバルブ先端部へ放射された赤外線
は円筒面で反射された後、フィラメントに戻ることはで
きない。これに対し、楕円球バルブの場合は、フィラメ
ントのコイル軸をバルブ中心線と一致するように配置す
るとともに、フィラメントの端部が楕円の第1および第
2の焦点に位置するように配置するから、楕円面で反射
された赤外線はいずれかの焦点に戻る。よって、楕円球
バルブはこのような特性を有効に活用でき、赤外線の回
収率、すなわち帰還率が円筒形バルブに比べて高くな
る。ゆえに、赤外線反射膜を形成する白熱電球はバルブ
形状が楕円球またはこれに類似する形状であることが有
利である。
る白熱電球は、楕円球部の最大径が15mm以上あり、こ
の最大径はフィラメントに比べて相対的に大きく形成さ
れていた。このため、フィラメントが所定の位置から少
しでも位置ずれすると、赤外線の帰還率が極端に減少
し、したがって楕円球バルブでありながら最大径の小さ
なバルブに比べて赤外線の帰還率が低くなるという不具
合があった。
近付けて反射鏡などに組み込んだ場合のフォーカス調整
を容易にしたいという要請があり、またコストダウンの
要請も強くなり、このため小形化が進められている。例
えば楕円形バルブの内径を15mm以下にするなどの具体
案が検討されている。このようにバルブを小形化した場
合は、バルブの表面積が小さくなり、熱容量も小さくな
るから赤外線反射膜で反射される赤外線の帰還率が高く
なる。
は、フィラメントの成形ばらつきやリード線と継線され
たときのリード線との組み付け位置のばらつきなどの影
響を受けて、必ずしもコイル軸がバルブ中心線と一致し
ないことがあり、よってフィラメントの端部が楕円の第
1および第2焦点の位置からずれることがある。
外線反射膜で反射された赤外線がフィラメント端部に戻
らなくなり、フィラメント端部の温度上昇が促進されな
くなる。このため、フィラメントに軸方向の急激な温度
勾配が生じ、タングステン素線中に残っている小欠陥傷
や小空孔が成長する。特に、タングステン素線中に空孔
が生じると、局部的なホットスポットが発生し、脆化
し、断線し易くなる。
バルブの場合、フィラメント端部が焦点からずれると温
度勾配が著しく大きくなり、タングステン素線の脆化が
進み、早期に断線し易くなるという問題がある。
たもので、その目的とするところは、フィラメントの端
部が焦点位置から多少位置ずれしても高い赤外線帰還率
を維持し、フィラメントの温度勾配を小さくしてタング
ステン素線の断線を防止し、寿命特性が向上する白熱電
球およびこれを用いた反射形照明装置を提供しようとす
るものである。
とともに楕円球またはこれに類似した形状に膨らまされ
た楕円球部を有するバルブと;上記バルブの表面に形成
された赤外線反射膜と;上記バルブの楕円球部に収容さ
れ、両端部が楕円の2つの焦点間に位置するように配置
されたフィラメントと;を具備し、上記バルブの楕円球
部の最大内径Db は15mm以下であり、この楕円球部の
最大内径Db に対するフィラメントの外径df を、7≦
Db /df ≦12 としたことを特徴とする白熱電球で
ある。
f は2.0mm以下であることを特徴とする請求項1に記
載の白熱電球である。請求項3の発明は、フィラメント
の長さCLが9mm以上11mm以下であることを特徴とす
る請求項1または請求項2に記載の白熱電球である。
が焦点からバルブの径方向へ偏心する量は、平均値でフ
ィラメント外径df の1/4以下であることを特徴とす
る請求項1ないし請求項3のいずれか一に記載の白熱電
球である。
楕円球部との間に最大内径Dn が8mm以下の円筒部を有
していることを特徴と請求項1ないし請求項4のいずれ
か一に記載の白熱電球である。
両端が楕円球面をなし、これら楕円球面の間に円筒部が
形成されていることを特徴と請求項1ないし請求項5の
いずれか一に記載の白熱電球である。
が形成されるとともに他端に細管が形成されており、こ
の細管には一方のリード線の延長部に形成された係止部
が挿入係止されるとともに、この係止部から伸びる端部
に上記フィラメントの端部が継線され、上記細管と係止
部との間のクリアランスを0.5mm以下にしたことを特
徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一に記載の
白熱電球である。
7のいずれか一に記載の白熱電球と;この白熱電球が組
み込まれた反射体と;を備えたことを特徴とする反射形
照明装置である。
の楕円球部の最大内径Db が15mm以下の小形電球にお
いて、楕円球部の最大内径Db に対するフィラメント外
径df の関係を、7≦Db /df ≦12 としたから、
相対的にフィラメント径が大きくなり、(従来の場合は
12<Db /df )、フィラメント中心線がバルブ軸か
ら若干ずれてもフィラメント径が大きため、フィラメン
ト端部のどこかが焦点に合致または焦点に戻る赤外線経
路上に位置するようになり、赤外線がフィラメント端部
に確実に戻される。このため、点灯中のフィラメントの
軸方向の温度勾配を小さくすることができ、タングステ
ン素線の脆化を防止し、早期断線の発生を抑止すること
ができる。Db /df が7未満であると、フィラメント
径が相対的に大きくなり、効率向上が期待できない。ま
た、Db /df が12を越えると、バルブ径が大きいた
め、従来と同様に小形化の要請に応じることができない
ばかりでなく、赤外線の帰還率が低くなる。
外径df は2.0mm以下であるから、楕円球部の最大内
径Db が15mm以下のバルブに適用して有効である。請
求項3の発明によれば、フィラメントの長さCLが9mm
以上11mm以下であるから、フィラメント端部が焦点か
らずれ難くなる。すなわち、フィラメントが長ければ長
い程両端の位置が、同一距離だけ位置ずれした場合に生
じる赤外線帰還率の低下が少なくなる。フィラメント長
CLが9mm以下であると、製造工程中に発生し得るフィ
ラメントのバルブ軸に対するずれにより生じる赤外線帰
還率の影響が大きくなり、特性が安定しないという不具
合が生じる。
部が焦点からバルブの径方向へ偏心する量は、平均値で
フィラメント外径df の1/4以下としたから、フィラ
メント端部のどこかで焦点と一致し、赤外線がフィラメ
ント端部に帰還する。
と楕円球部との間に最大内径Dn が8mm以下の円筒部を
有しているから、楕円球またはこれに類似した形状をな
す膨らみ部分の両端に、赤外線を十分にフィラメントに
帰還させるに有効な楕円形状の球面を確実に形成するこ
とができる。この円筒部の最大内径Dn が8mmを越える
と、相対的に楕円球部の球面面積が減少し、赤外線帰還
率が減少する。
部は、両端が楕円球面をなし、これら楕円球面の間に円
筒部が形成されていても、楕円球と同等の赤外線の帰還
作用を奏する。
形成した細管と一方のリード線に形成した係止部との間
のクリアランスを0.5mm以下にしたから、フィラメン
トの一方の端部が焦点から大幅に偏心するのを防止する
ことができる。請求項8の発明によれば、請求項1ない
し請求項6のいずれか一に記載の白熱電球の利点をもつ
反射形照明装置を提供できる。
図8に示す第1の実施例にもとづき説明する。この実施
例は片封止形ハロゲン電球およびこれを用いた反射形照
明装置に適用した例を示し、図1ないし図4は光源とし
て使用される片封止形ハロゲン電球の構成を示す図、図
5ないし図7は特性図、図8は反射形照明装置の図であ
る。
球1は、石英ガラスからなる発光管バルブ2の一端に圧
潰封止部3が形成されており、この封止部3に連続して
内径が8mm以下の円筒部4が形成されており、さらにこ
の円筒部4に連続して球形部としての楕円球部5が形成
されている。楕円球部5は上記封止部3およびその反対
側方向に沿う長軸を有し、この長軸方向がバルブ中心軸
O1 −O1 となっている。なお、楕円球部5の楕円形状
は長軸/短軸の割合が20/14程度に設定されてお
り、この楕円球部5の最大内径Db は15mm以下とされ
ている。
O1 上に位置して細管6が突設されている。この細管6
は、実質的に排気管を封止切りして残った突出部を利用
している。
視光透過赤外線反射膜7が形成されている。上記赤外線
反射膜7は、図3に示すように、高屈折率層71…低屈
折率層72…とを交互に、例えば合計6〜80層の多層
膜として構成したものであり、本実施例では合計34層
の積層構造としてある。このような赤外線反射膜7は多
層干渉作用により赤外線を反射し、しかしながら可視光
を透過する作用を奏する。 上記高屈折率層71…は、
酸化チタン(TiO2 )を主成分として構成されてお
り、また低屈折率層72…は、酸化ケイ素(シリカ=S
iO2 )を主成分としている。
容されている。フィラメント8は、タングステンワイヤ
にてダブルコイルまたはトリプルコイル(本例ではダブ
ルコイル)に形成されており、そのコイル軸O2 −O2
が上記バルブ中心線O1 −O1 と一致するように配置さ
れている。このフィラメント8は、フィラメント外径d
f が2mm以下に形成されているとともに、長さCLが9
mm〜11mmとなっており、楕円球部5の第1の焦点F1
および第2の焦点F2 に概略跨がる長さを有し、フィラ
メント8の端部はこれら焦点F1 およびF2 の上または
焦点を含むその近傍に配置されるようになっている。
線10、11間に架設されている。これら内部リード線
10および11は、基端部が記圧潰封止部3に封着され
たモリブデンMoなどからなる金属箔導体12,13に
接続されており、先端部はバルブ2の円筒部4を通って
楕円球部5に導かれている。これら一対の内部リード線
10、11は、途中が円筒部4内においてブリッジガラ
ス9により連結されており、これによりこれら内部リー
ド線10、11は相互の間隔が保たれている。
ード線10、11が並ぶ方向に伸びる棒状をなしてお
り、円筒部4内に配置されている。上記一対の内部リー
ド線10、11の途中はブリッジガラス9を貫通して楕
円球部5に伸びており、一方の内部リード線10は楕円
球部5内をフィラメント8に沿って他端側に伸びてい
る。この内部リード線10に先端部は前記細管6に差し
込まれており、この差し込み部が細管6に機械的に係止
されて係止部10aをなしている。そして、上記一方の
内部リード線10の先端は、上記細管6内の係止部10
aからさらにバルブ中心線O1 −O1 に沿ってフィラメ
ント8の他端側に伸びている。
に、両者は若干のクリアランス10bを有しており、こ
のクリアランス10bは0.5mm以下に規制されてい
る。他方の内部リード線11は、ブリッジガラス9を貫
通して楕円球部5内に伸びており、バルブ中心線O1 −
O1 に沿ってフィラメント8の一端側に導かれている。
の脚部8a、8bを有しており、これら脚部8a,8b
が上記内部リード線10、11のそれぞれ先端部に継線
されている。これによりフィラメント8はこれら内部リ
ード線10、11間に架設されている。
ルブ2の楕円球部5の最大内径Db(15mm以下)に対
し、フィラメント8の外径df (1.5mm以下)が、 7≦Db /df ≦12 ……(1) の関係を満足するように設定されている。
などからなる金属箔導体12,13には、図1に示すよ
うに、外部リード線14、15が接続されている。バル
ブ2の圧潰封止部3は、セラミック製の絶縁ベース16
が被冠されており、この絶縁ベース16は圧潰封止部3
に対して接着剤17により接合されている。絶縁ベース
16は、捩じ込み形口金18および外部端子19を有
し、上記外部リード線14、15はこれら捩じ込み形口
金18および外部端子19に接続されている。
に示すように、反射体20に収容されて使用される。図
8に示す反射体20は、反射面21が形成されたリフレ
クタ22を有し、このリフレクタ22はガラス、金属、
樹脂などからなり、この内面に形成された反射面21は
アルミニウムなどを蒸着して形成してもよいが、高屈折
率層と低屈折率層とを交互に積層とした多層干渉膜によ
り可視光を反射し、しかしながら赤外線を透過する可視
光反射膜にて形成してもよい。このようなリフレクタ2
2にはセラミックなどからなる絶縁ベース23が接合さ
れている。この絶縁ベース23にはソケット24が取り
付けられており、上記ハロゲン電球1の捩じ込み形口金
18はこのソケット24に脱着可能に取り付けられ、こ
れにより反射体20に収容されるようになっている。絶
縁ベース23の端部には捩じ込み形口金25および外部
端子26が設けられており、これら捩じ込み形口金25
および外部端子26は電源に接続されるようになってい
る。したがって、ハロゲン電球1を上記絶縁ベース23
のソケット24に取り付けると、このハロゲン電球1は
口金25および外部端子26を介して電源と接続される
ようになっている。
作用を説明する。外部リード線14,15に電源電圧が
加えられるとフィラメント8に電流が流れ、よってフィ
ラメント8が発光する。この光は周囲に放出され、バル
ブ2の楕円球部5を透過して外部に放射される。そし
て、この光が楕円球部5の外面に形成した赤外線反射膜
7を透過する時に可視光は透過されるが赤外線は反射さ
れる。
は、バルブ2の内部に戻され、この帰還した赤外線はフ
ィラメント8を加熱する。この場合、フィラメント8は
そのコイル軸O2 −O2 がバルブ中心線O1 −O1 と一
致するように配置されているから、赤外線反射膜7で反
射された赤外線はフィラメント8に戻され、しかも、フ
ィラメント8は、楕円球形をなすバルブ2の第1の焦点
F1 および第2の焦点F2 に跨がる長さ以上の長さを有
し、端部がこれら焦点F1 およびF2 の上に配置されて
いるから、楕円球部5の内面で反射された赤外線は第1
の焦点F1 または第2の焦点F2 付近に戻される。した
がって赤外線の帰還率、つまり赤外線の回収率は円筒形
バルブの場合より高くなる。
れる電力エネルギーに加えて上記赤外線反射膜7で反射
された赤外線によっても熱エネルギーが与えられるの
で、温度上昇が促され、白熱化が促されるようになり、
全光束を赤外線反射膜を設けない場合と同等レベルにし
ようとすれば、赤外線反射膜7で反射されてフィラメン
ト8を加熱する熱エネルギーの分だけ電源から供給され
る電力エネルギーを少なくすることができ、消費電力を
節約することができる。
反射体20に収容された場合、バルブ2および赤外線反
射膜7を透過した可視光は反射面21で反射され、リフ
レクタ22の前面開口部から前方を照射する。
ゲン電球1の効率が向上するから、その利点を活用する
ことができ、効率の優れた照明装置となる。そして、本
実施例においては、図4に示す通り、バルブ2の楕円球
部5の最大内径Db (15mm以下)に対しフィラメント
8の外径df (1.5mm以下)を、 7≦Db /df ≦12 ……(1) の関係を満足するように設定したから、成形ばらつきや
組み付けばらつきなどが原因して、フィラメント8のコ
イル軸O2 −O2 がバルブ中心線O1 −O1 から若干偏
位した場合でも、フィラメント8をバルブ中心線O1 −
O1 から大幅に偏心させることがなくなる。すなわち、
上記(1)式を満足すればフィラメント8の外径df が
楕円球部5の最大内径Db に対し相対的に大きく形成さ
れていることになるから、各種のばらつきのためにフィ
ラメント8のコイル軸O2 −O2 がバルブ中心線O1 −
O1 から多少偏位して取り付けられたとしても、フィラ
メント8の端部は、その周方向のいずれかの点が焦点F
1 、F2 に位置されるようになる。
分布を概念的に示したものであり、特性aがフィラメン
ト8の自己発熱による温度分布であり、これはフィラメ
ント中央部で最も温度が高くなる。特性bは赤外線反射
膜7により反射された赤外線によりフィラメント8が加
熱されることにより温度上昇する場合の温度分布であ
り、赤外線はフィラメント8の端部に回収されるからフ
ィラメント8端部で最も帰還する赤外線の量が多くな
る。そして、特性cは、上記特性aとbを加えた場合の
温度分布、すなわち点灯中のフィラメント8の軸方向に
沿う総合温度分布である。
合温度分布cの温度勾配が小さいほど好ましい。しか
し、例えば、フィラメント8の一端(上側)が焦点F1
から外れて配置されると、赤外線反射膜7により反射さ
れた赤外線はフィラメント8上端に帰還しなくなるか
ら、特性bは特性b´のように変化し、この結果総合温
度分布は特性c´のように変化する。特性c´のような
温度勾配は温度差が大きいので、フィラメント8のタン
グステン素線に生じた初期欠陥を成長させたり空孔を発
生させ、空孔の成長を助長し、フィラメントが脆くな
り、早期断線を招く不具合がある。
点が焦点F1 からずれたとしても、この一端のいずれか
が焦点F1 の範囲内に位置しておれば赤外線反射膜7で
反射された赤外線はフィラメント8の一端に帰還し、よ
って特性bとなるから総合温度分布は特性cとなり、温
度勾配が小さくなる。したがってフィラメント8のタン
グステン素線に空孔生じたり、空孔が成長することが抑
制され、フィラメントの早期断線を防止することができ
る。
り付け位置が若干バルブ中心線O1−O1 (焦点F1 、
F2 )から多少ずれて取り付けられたとしても、フィラ
メント8端部のいずれか一部が焦点F1 、F2 にかかっ
ておれば前記の不具合を回避することができる点に注目
し、したがって、フィラメント8の外径df を相対的に
大きくして、フィラメント8端部を焦点F1 、F2 に一
致させるようにしたものである。
ばらつきや組み付けばらつきを規制してフィラメント端
部が焦点F1 、F2 からバルブの径方向へ偏心する量
は、平均値でフィラメント外径df の1/4以下に設定
してある。
められた値であり、図6および図7にその結果を示す。
図6はDb /df と効率アップ率Δηの関係を調べた特
性図である。ここで効率ηとは全光束/消費電力を称
し、効率アップ率Δηとは、赤外線反射膜を形成した場
合の効率η1 と、赤外線反射膜を形成しない場合の効率
η2 との比較であり、(1−赤外線反射膜を形成した場
合の効率η1 /赤外線反射膜を形成しない場合の効率η
2 )×100で計算される。
アップ率Δηが高くなり、しかも飽和状態に達する。よ
って、7≦Db /df の条件を満足すればよいことが判
る。図7はDb /df とフィラメント素線(タングステ
ンワイヤ)の1cm中に発生する空孔の数との関係を調べ
たものである。
の1cm中に発生する空孔の数は以下のようにして測定す
る。すなわち、点灯テストしたフィラメントを樹脂液に
浸漬し、この樹脂液を硬化させたのち硬化樹脂とともに
フィラメントを軸方向に切断する。そしてこのフィラメ
ントの切断面を研磨し、この研磨面を顕微鏡で覗けば、
フィラメントに空孔があるか否か、および空孔の数や大
きさを測定することができる。
の1cm中に発生する空孔の数を調べたところ、図7に示
すように、Db /df ≦12であれば空孔の発生や成長
がなく、このことは温度勾配が小さいことであり、した
がってフィラントの局部的な温度上昇を防止することが
でき、早期断線を抑止することができる。
のように構成することもできる。すなわち、図9に示す
ハロゲン電球は、楕円球部5が軸方向に沿って少し細長
く伸びている。つまり、この楕円球部5は両端に楕円球
面5a、5bの端部を有し、これら楕円球面5a、5b
の間に円筒部5cが形成されている。このように軸方向
に沿って長く形成された形状のバルブ2であっても、2
か所に焦点F1 、F2 が形成されるから、前記実施例と
同様な構成を採用することにより、同実施例と同様な作
用効果を奏する。
ると、楕円球部の最大内径Db に対するフィラメント外
径df の関係を、7≦Db /df ≦12 としたから、
フィラメント径が相対的に大きくなり、フィラメント中
心線がバルブ軸から若干ずれてもフィラメント径が大き
のでフィラメント端部のどこかが焦点に合致または焦点
に戻る赤外線経路上に位置するようになり、赤外線がフ
ィラメント端部に確実に戻される。このため、点灯中の
フィラメントの軸方向の温度勾配を小さくすることがで
き、タングステン素線の脆化を防止し、早期断線の発生
を抑止することができる。
外径df は2mm以下であるから、楕円球部の最大内径D
b が15mm以下のバルブに適用して有効である。請求項
3の発明によれば、フィラメントの長さCLが9mm以上
11mm以下であるから、フィラメント端部が焦点からず
れ難くなる。
部が焦点からバルブの径方向へ偏心する量は、平均値で
フィラメント外径df の1/4以下としたから、フィラ
メント端部のどこかで焦点と一致し、赤外線がフィラメ
ント端部に帰還する。
と楕円球部との間に最大内径Dn が8mm以下の円筒部を
有しているから、楕円球またはこれに類似した形状をな
す膨らみ部分の両端に楕円形状の球面を確実に形成する
ことができる。
部は、両端が楕円球面をなし、これら楕円球面の間に円
筒部が形成されていても、楕円球と同等の赤外線の帰還
作用を奏する。
形成した細管と一方のリード線に形成した係止部との間
のクリアランスを0.5mm以下にしたから、フィラメン
トの一方の端部が焦点から大幅に偏心するのを防止する
ことができる。請求項8の発明によれば、請求項1ない
し請求項6のいずれか一に記載の白熱電球の利点をもつ
反射形照明装置を提供できる。
を有するハロゲン電球の正面図。
式的に示す断面図。
特性図。
する空孔の数との関係を調べた特性図。
た反射形照明装置の断面図。
正面図。
Claims (8)
- 【請求項1】 端部に封止部が形成されるとともに楕円
球またはこれに類似した形状に膨らまされた楕円球部を
有するバルブと;上記バルブの表面に形成された赤外線
反射膜と;上記バルブの楕円球部に収容され、両端部が
楕円の2つの焦点間に位置するように配置されたフィラ
メントと;を具備し、上記バルブの楕円球部は最大内径
Db が15mm以下であり、この楕円球部の最大内径Db
に対するフィラメントの外径df の関係を、 7≦Db /df ≦12 としたことを特徴とする白熱電球。 - 【請求項2】 フィラメントの外径df は2.0mm以下
であることを特徴とする請求項1に記載の白熱電球。 - 【請求項3】 フィラメントの長さCLが9mm以上11
mm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2
に記載の白熱電球。 - 【請求項4】 上記フィラメント端部が焦点からバルブ
の径方向へ偏心する量は、平均値でフィラメント外径d
f の1/4以下であることを特徴とする請求項1ないし
請求項3のいずれか一に記載の白熱電球。 - 【請求項5】 上記バルブは封止部と楕円球部との間に
最大内径Dn が8mm以下の円筒部を有していることを特
徴と請求項1ないし請求項4のいずれか一に記載の白熱
電球。 - 【請求項6】 バルブの楕円球部は、両端が楕円球面を
なし、これら楕円球面の間に円筒部が形成されているこ
とを特徴と請求項1ないし請求項5のいずれか一に記載
の白熱電球。 - 【請求項7】 バルブは一端に封止部が形成されるとと
もに他端に細管が形成されており、この細管には一方の
リード線の延長部に形成された係止部が挿入係止される
とともに、この係止部から伸びる端部に上記フィラメン
トの端部が継線され、上記細管と係止部との間のクリア
ランスを0.5mm以下にしたことを特徴とする請求項1
ないし請求項6のいずれか一に記載の白熱電球。 - 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれか一に
記載の白熱電球と;この白熱電球が組み込まれた反射体
と;を備えたことを特徴とする反射形照明装置。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22309795A JP3674094B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 白熱電球およびこれを用いた反射形照明装置 |
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|---|---|---|---|
| JP22309795A JP3674094B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 白熱電球およびこれを用いた反射形照明装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0969358A true JPH0969358A (ja) | 1997-03-11 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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|---|---|
| JP (1) | JP3674094B2 (ja) |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP22309795A patent/JP3674094B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JP3674094B2 (ja) | 2005-07-20 |
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