JPH0969410A - 限流素子および限流器 - Google Patents
限流素子および限流器Info
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- JPH0969410A JPH0969410A JP22348995A JP22348995A JPH0969410A JP H0969410 A JPH0969410 A JP H0969410A JP 22348995 A JP22348995 A JP 22348995A JP 22348995 A JP22348995 A JP 22348995A JP H0969410 A JPH0969410 A JP H0969410A
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- water
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- polyolefin
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- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 特定の温度領域で急激に抵抗値が上昇し、そ
の温度を超えても抵抗値の低下がない限流素子および限
流器をうる。 【解決手段】 水架橋型ポリオレフィンに導電性フィラ
ーを配合してなる限流素子1、および該限流素子に通電
する電極4、5を備える。
の温度を超えても抵抗値の低下がない限流素子および限
流器をうる。 【解決手段】 水架橋型ポリオレフィンに導電性フィラ
ーを配合してなる限流素子1、および該限流素子に通電
する電極4、5を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は限流素子および限流
器に関する。さらに詳しくは、特定の温度領域に達する
と限流素子の抵抗温度係数が急激に正の方向に増大する
性質(以下、PTC(positive temper
ature coefficient)特性と称する)
を示し、過電流を防止する限流素子および限流器に関す
る。
器に関する。さらに詳しくは、特定の温度領域に達する
と限流素子の抵抗温度係数が急激に正の方向に増大する
性質(以下、PTC(positive temper
ature coefficient)特性と称する)
を示し、過電流を防止する限流素子および限流器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来たとえばポリエチレンなどの結晶性
高分子をマトリックスとし、カーボンブラックやグラフ
ァイトなどの導電性フィラーを混練して所望の形態に成
形した限流素子がそのマトリックスの融点付近の温度で
PTC特性を示すことはよく知られている。典型的なP
TC特性曲線を図3の曲線aに示す。なお、図3におけ
る縦軸はオーム・センチで表す比抵抗(Ω・cm)、横
軸は摂氏温度で表す温度(℃)である。図3の曲線aに
示すように限流素子の抵抗値はマトリックスの融点以下
では徐々に増加する程度であるが、マトリックスの融
点、たとえば130℃程度に近づくと急激に増大する。
したがってこの性質を利用すると過電流により高抵抗化
して電流を遮断する限流素子を形成することができる。
しかし、限流素子の抵抗値がほぼ融点でピークに達した
あとさらに温度が上昇すると、抵抗が徐々に減少するば
あいがある。したがって、なんらかの原因で限流素子の
温度がこのピーク温度を超えると抵抗値が低下し、ます
ます電流が流れる傾向を示すので焼損に至る危険性があ
る。
高分子をマトリックスとし、カーボンブラックやグラフ
ァイトなどの導電性フィラーを混練して所望の形態に成
形した限流素子がそのマトリックスの融点付近の温度で
PTC特性を示すことはよく知られている。典型的なP
TC特性曲線を図3の曲線aに示す。なお、図3におけ
る縦軸はオーム・センチで表す比抵抗(Ω・cm)、横
軸は摂氏温度で表す温度(℃)である。図3の曲線aに
示すように限流素子の抵抗値はマトリックスの融点以下
では徐々に増加する程度であるが、マトリックスの融
点、たとえば130℃程度に近づくと急激に増大する。
したがってこの性質を利用すると過電流により高抵抗化
して電流を遮断する限流素子を形成することができる。
しかし、限流素子の抵抗値がほぼ融点でピークに達した
あとさらに温度が上昇すると、抵抗が徐々に減少するば
あいがある。したがって、なんらかの原因で限流素子の
温度がこのピーク温度を超えると抵抗値が低下し、ます
ます電流が流れる傾向を示すので焼損に至る危険性があ
る。
【0003】前述のように結晶性高分子をマトリックス
とし、カーボンブラックやグラファイトなどの導電性フ
ィラーを混練して、所望の形態に成形した限流素子が示
すPTC特性は、結晶性高分子の融解に伴って体積膨脹
が起こり、その中に分散している導電性フィラーの間隔
が広げられ、接触抵抗が急激に増大することによるもの
である。
とし、カーボンブラックやグラファイトなどの導電性フ
ィラーを混練して、所望の形態に成形した限流素子が示
すPTC特性は、結晶性高分子の融解に伴って体積膨脹
が起こり、その中に分散している導電性フィラーの間隔
が広げられ、接触抵抗が急激に増大することによるもの
である。
【0004】カーボンブラックを高分子物質中に混入し
た比較的低抵抗のPTC素子の製造方法としては、たと
えば特公平5−66001号公報に開示されているよう
に、結晶性高分子とカーボンブラックとを混合して押出
機により所定の形状に成形し、放射線を照射して結晶性
高分子間を架橋させ、網目構造化して熱変形性を改良し
たPTC特性を有する素子の製造方法がある。
た比較的低抵抗のPTC素子の製造方法としては、たと
えば特公平5−66001号公報に開示されているよう
に、結晶性高分子とカーボンブラックとを混合して押出
機により所定の形状に成形し、放射線を照射して結晶性
高分子間を架橋させ、網目構造化して熱変形性を改良し
たPTC特性を有する素子の製造方法がある。
【0005】さらに、たとえば特開昭56−8443号
公報に開示されているように、ゴム状物質、カーボンブ
ラック、グラファイトおよび有機過酸化物などを混合
し、所定の形状に成形したのち、加熱により有機過酸化
物を分解させてゴム状物質に網目構造を付与することに
より熱変形性を改良したPTC特性を有する抵抗体を製
造することが知られている。
公報に開示されているように、ゴム状物質、カーボンブ
ラック、グラファイトおよび有機過酸化物などを混合
し、所定の形状に成形したのち、加熱により有機過酸化
物を分解させてゴム状物質に網目構造を付与することに
より熱変形性を改良したPTC特性を有する抵抗体を製
造することが知られている。
【0006】また特開昭58−32382号公報では、
マトリックスに電子線照射により架橋した線状低密度ポ
リエチレンを用いることにより、図3の曲線bおよび曲
線cのように抵抗値のピーク値が低下しないように改善
することが行なわれている。
マトリックスに電子線照射により架橋した線状低密度ポ
リエチレンを用いることにより、図3の曲線bおよび曲
線cのように抵抗値のピーク値が低下しないように改善
することが行なわれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】樹脂を電子線照射ある
いは有機過酸化物などにより三次元架橋して流動性を抑
えると抵抗値の減少はみられなくなるが、これら従来の
架橋方法にはつぎのような問題がある。
いは有機過酸化物などにより三次元架橋して流動性を抑
えると抵抗値の減少はみられなくなるが、これら従来の
架橋方法にはつぎのような問題がある。
【0008】有機過酸化物架橋法においては、成形加工
温度が有機過酸化物の分解温度以下であることが前提と
なり、そのため成形加工温度範囲が狭くなり、採りうる
成形加工法に制限があり、かつ使用できるポリエチレン
もほとんど低密度ポリエチレンに限定される。また、こ
のような厳しい条件下でえられた未架橋状態の成形品の
架橋は、有機過酸化物の分解温度、すなわち使用したポ
リエチレンの融点以上の高温で、その形状を保持しなが
ら行うという、極めて過酷な方法がとられる。このた
め、特殊な高価格の架橋装置が必要であるという問題点
がある。
温度が有機過酸化物の分解温度以下であることが前提と
なり、そのため成形加工温度範囲が狭くなり、採りうる
成形加工法に制限があり、かつ使用できるポリエチレン
もほとんど低密度ポリエチレンに限定される。また、こ
のような厳しい条件下でえられた未架橋状態の成形品の
架橋は、有機過酸化物の分解温度、すなわち使用したポ
リエチレンの融点以上の高温で、その形状を保持しなが
ら行うという、極めて過酷な方法がとられる。このた
め、特殊な高価格の架橋装置が必要であるという問題点
がある。
【0009】一方、電子線照射法においては、非常に高
価格の照射設備が必要であること、放射線の特性に起因
し、厚肉成形品、異形成形品の均一架橋が困難であるこ
と、照射の際に残留電荷が生じたり、ガスが発生して発
泡することなどの問題があった。
価格の照射設備が必要であること、放射線の特性に起因
し、厚肉成形品、異形成形品の均一架橋が困難であるこ
と、照射の際に残留電荷が生じたり、ガスが発生して発
泡することなどの問題があった。
【0010】本発明は、かかる問題点を解決するために
なされたもので、特定の温度領域で急激に抵抗値が上昇
し、その温度を超えても抵抗値が低下せず、信頼性の高
い限流素子をうることを目的とする。
なされたもので、特定の温度領域で急激に抵抗値が上昇
し、その温度を超えても抵抗値が低下せず、信頼性の高
い限流素子をうることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本第1発明は、水架橋ポ
リオレフィンに導電性フィラーを配合してなる限流素
子、および該限流素子に通電する電極を備えたことを特
徴とする限流器に関する。
リオレフィンに導電性フィラーを配合してなる限流素
子、および該限流素子に通電する電極を備えたことを特
徴とする限流器に関する。
【0012】本第2発明は、水架橋ポリオレフィンに導
電性フィラーを配合してなる限流素子であって、前記水
架橋ポリオレフィンが水架橋ポリエチレン、水架橋ポリ
プロピレンおよび水架橋エチレン−酢酸ビニル共重合体
よりなる群から選ばれた少なくとも1種からなることを
特徴とする限流素子に関する。
電性フィラーを配合してなる限流素子であって、前記水
架橋ポリオレフィンが水架橋ポリエチレン、水架橋ポリ
プロピレンおよび水架橋エチレン−酢酸ビニル共重合体
よりなる群から選ばれた少なくとも1種からなることを
特徴とする限流素子に関する。
【0013】本第3発明は、前記導電性フィラーがカー
ボンブラック、グラファイト、カーボン繊維および金属
粉末よりなる群から選ばれた少なくとも1種からなるこ
とを特徴とする前記第2発明の限流素子に関する。
ボンブラック、グラファイト、カーボン繊維および金属
粉末よりなる群から選ばれた少なくとも1種からなるこ
とを特徴とする前記第2発明の限流素子に関する。
【0014】本第4発明は、前記導電性フィラーの限流
素子成形用組成物全体に対する配合割合が50重量%か
ら60重量%の範囲であることを特徴とする前記第2発
明の限流素子に関する。
素子成形用組成物全体に対する配合割合が50重量%か
ら60重量%の範囲であることを特徴とする前記第2発
明の限流素子に関する。
【0015】本第5発明は、前記水架橋ポリオレフィン
に低分子量ポリオレフィンワックスを配合してなること
を特徴とする前記第2発明の限流素子に関する。
に低分子量ポリオレフィンワックスを配合してなること
を特徴とする前記第2発明の限流素子に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の限流素子は、水架橋型ポ
リオレフィンにグラファイト、カーボンブラックなどの
導電性フィラーを加え、必要に応じて、さらに低分子量
ポリオレフィンワックス、酸化防止剤などを加えたの
ち、たとえばミキシングロールなどにより加熱混練り
し、ついでたとえば射出成形法などにより所定の形状に
成形後、水分を作用させ(たとえば熱水中に浸漬する
か、あるいは加熱水蒸気中に浸漬する)、架橋を行なわ
せることによってえられる。本発明における水架橋型ポ
リオレフィンは特定温度を超えても溶融を生じないの
で、流動性を示すことなく、従って抵抗値の低下も生じ
ない。
リオレフィンにグラファイト、カーボンブラックなどの
導電性フィラーを加え、必要に応じて、さらに低分子量
ポリオレフィンワックス、酸化防止剤などを加えたの
ち、たとえばミキシングロールなどにより加熱混練り
し、ついでたとえば射出成形法などにより所定の形状に
成形後、水分を作用させ(たとえば熱水中に浸漬する
か、あるいは加熱水蒸気中に浸漬する)、架橋を行なわ
せることによってえられる。本発明における水架橋型ポ
リオレフィンは特定温度を超えても溶融を生じないの
で、流動性を示すことなく、従って抵抗値の低下も生じ
ない。
【0017】図1は本発明の一実施例による限流器を示
す斜視図であり、1は限流素子、2、3は導電塗料塗
膜、4、5は電極である。
す斜視図であり、1は限流素子、2、3は導電塗料塗
膜、4、5は電極である。
【0018】本発明の限流素子の一実施例として、加熱
溶融しない水架橋ポリオレフィンをマトリックスとし、
これに導電性フィラー、低分子量ポリオレフィンワック
ス、および酸化防止剤を含有させて限流素子1を形成し
たものについて説明する。
溶融しない水架橋ポリオレフィンをマトリックスとし、
これに導電性フィラー、低分子量ポリオレフィンワック
ス、および酸化防止剤を含有させて限流素子1を形成し
たものについて説明する。
【0019】加熱溶融が生じない水架橋型ポリオレフィ
ンとしては、たとえば水架橋型低密度ポリエチレン、水
架橋型高密度ポリエチレン、水架橋型ポリプロピレン、
水架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体などが用いられ
る。
ンとしては、たとえば水架橋型低密度ポリエチレン、水
架橋型高密度ポリエチレン、水架橋型ポリプロピレン、
水架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体などが用いられ
る。
【0020】本発明に用いる水架橋型ポリオレフィンは
架橋後のゲル分率が60%以上となるものが好ましい。
架橋後のゲル分率が前記範囲未満では、PTC特性発現
ののち、限流素子の抵抗温度係数が負の方向に増大する
性質(以下、NTC(negative temper
ature coefficient)特性と称する)
を示す傾向がある。前記ゲル分率は、架橋後の水架橋型
ポリオレフィンをキシレンにて110℃で24時間抽出
したのち、100℃で24時間真空乾燥を行い、その前
後の重量変化から算出した(JIS C 3005)。
架橋後のゲル分率が60%以上となるものが好ましい。
架橋後のゲル分率が前記範囲未満では、PTC特性発現
ののち、限流素子の抵抗温度係数が負の方向に増大する
性質(以下、NTC(negative temper
ature coefficient)特性と称する)
を示す傾向がある。前記ゲル分率は、架橋後の水架橋型
ポリオレフィンをキシレンにて110℃で24時間抽出
したのち、100℃で24時間真空乾燥を行い、その前
後の重量変化から算出した(JIS C 3005)。
【0021】水架橋ポリオレフィンとしては、たとえば
有機シラン変性ポリオレフィンが好ましく用いられる。
有機シラン変性ポリオレフィンが好ましく用いられる。
【0022】前記有機シラン変性ポリオレフィンは、た
とえばポリオレフィン類に活性シリル基をグラフト共重
合法あるいはランダム共重合法で導入したもので、活性
シリル基が水と接触すると、つぎの模式図に示すような
架橋反応をおこして網目状高分子となる。
とえばポリオレフィン類に活性シリル基をグラフト共重
合法あるいはランダム共重合法で導入したもので、活性
シリル基が水と接触すると、つぎの模式図に示すような
架橋反応をおこして網目状高分子となる。
【0023】
【化1】
【0024】ここで、R1、R2およびR3は同一または
異なってアルキル基(たとえば炭素原子数1〜2個のも
の)などを表わす。
異なってアルキル基(たとえば炭素原子数1〜2個のも
の)などを表わす。
【0025】これら水架橋型ポリオレフィンは、汎用の
成形機で汎用のポリオレフィンと同等の条件で成形加工
が可能な易加工性を有し、さらにはえられた成形品を水
分を含んだ雰囲気中に放置することにより、融点以下の
温度で簡単に架橋が進行する。
成形機で汎用のポリオレフィンと同等の条件で成形加工
が可能な易加工性を有し、さらにはえられた成形品を水
分を含んだ雰囲気中に放置することにより、融点以下の
温度で簡単に架橋が進行する。
【0026】水架橋型ポリオレフィンの限流素子成形用
組成物全体に対する配合割合は40〜50重量%の範囲
とするのが好ましい。
組成物全体に対する配合割合は40〜50重量%の範囲
とするのが好ましい。
【0027】導電性フィラーとしては、たとえばカーボ
ンブラック、グラファイト、カーボン繊維および金属粒
子などが用いられ、その配合量は限流素子成形用組成物
全体に対して50〜60重量%程度の範囲とするのが望
ましい。カーボンブラックとしては、たとえば三菱化学
(株)製の#3050などが、グラファイトとしては、
たとえば昭和電工(株)製のUFG−5などが好適に用
いられる。
ンブラック、グラファイト、カーボン繊維および金属粒
子などが用いられ、その配合量は限流素子成形用組成物
全体に対して50〜60重量%程度の範囲とするのが望
ましい。カーボンブラックとしては、たとえば三菱化学
(株)製の#3050などが、グラファイトとしては、
たとえば昭和電工(株)製のUFG−5などが好適に用
いられる。
【0028】本発明においては、導電性フィラーとして
カーボンブラックとグラファイトを併用するのが好まし
く、それによってカーボンブラック単独のばあいよりも
低い抵抗値を素子に付与できる。カーボンブラックとグ
ラファイトの混合比は重量比で10:3から2:8の範
囲が望ましい。
カーボンブラックとグラファイトを併用するのが好まし
く、それによってカーボンブラック単独のばあいよりも
低い抵抗値を素子に付与できる。カーボンブラックとグ
ラファイトの混合比は重量比で10:3から2:8の範
囲が望ましい。
【0029】また本発明においては、導電性フィラーと
してカーボンブラックと金属粉末を併用するのが好まし
く、それによってカーボンブラック単独のばあいよりも
低い抵抗値を素子に付与できる。カーボンブラックと金
属粉末の混合比は重量比で7:3から2:8の範囲が望
ましい。金属粉末としてはニッケル粉末、銀粉末、銅粉
末、アルミニウム粉末、黄銅粉末などが使用できる。
してカーボンブラックと金属粉末を併用するのが好まし
く、それによってカーボンブラック単独のばあいよりも
低い抵抗値を素子に付与できる。カーボンブラックと金
属粉末の混合比は重量比で7:3から2:8の範囲が望
ましい。金属粉末としてはニッケル粉末、銀粉末、銅粉
末、アルミニウム粉末、黄銅粉末などが使用できる。
【0030】本発明においては、水架橋型ポリオレフィ
ンに低分子量ポリオレフィンワックスを配合するのが好
ましい。低分子量ポリオレフィンワックスを配合するこ
とにより、水架橋型ポリオレフィンを用いる効果に加え
て、温度変化による抵抗変化を大きくすることができ、
成形された限流素子の抵抗値は、低分子量ポリオレフィ
ンワックスの融点付近で急激に上昇する。
ンに低分子量ポリオレフィンワックスを配合するのが好
ましい。低分子量ポリオレフィンワックスを配合するこ
とにより、水架橋型ポリオレフィンを用いる効果に加え
て、温度変化による抵抗変化を大きくすることができ、
成形された限流素子の抵抗値は、低分子量ポリオレフィ
ンワックスの融点付近で急激に上昇する。
【0031】かかる低分子量ポリオレフィンワックスと
しては、融点が100〜160℃の範囲のものが好まし
く使用される。具体例としてはたとえば融点が105℃
のクリスタルワックス220(サゾール社製)、融点が
130℃のハイワックス(三井石油化学工業(株)製)
などが用いられる。配合量はたとえば限流素子成形用組
成物全体の約10〜50重量%の範囲が好ましい。
しては、融点が100〜160℃の範囲のものが好まし
く使用される。具体例としてはたとえば融点が105℃
のクリスタルワックス220(サゾール社製)、融点が
130℃のハイワックス(三井石油化学工業(株)製)
などが用いられる。配合量はたとえば限流素子成形用組
成物全体の約10〜50重量%の範囲が好ましい。
【0032】酸化防止剤としては、たとえばフェノール
類、スルフィド類およびフォスファイト類などが用いら
れ、とくにN,N′−ジ−β−ナフチル−p−フェニレ
ンジアミンが好適に用いられる。なお、酸化防止剤の添
加はマトリックスの酸化による変質を抑制するため、P
TC特性の変動も抑制し、信頼性の向上に寄与する。酸
化防止剤の配合量はたとえば限流素子成形用組成物全体
の0.05〜0.5重量%程度が好ましい。
類、スルフィド類およびフォスファイト類などが用いら
れ、とくにN,N′−ジ−β−ナフチル−p−フェニレ
ンジアミンが好適に用いられる。なお、酸化防止剤の添
加はマトリックスの酸化による変質を抑制するため、P
TC特性の変動も抑制し、信頼性の向上に寄与する。酸
化防止剤の配合量はたとえば限流素子成形用組成物全体
の0.05〜0.5重量%程度が好ましい。
【0033】本発明における限流素子成形用組成物に
は、前記成分に加えて、成形時の流動性を向上させるた
めの滑剤、その他安定剤、難燃剤などを適宜配合するこ
とができる。
は、前記成分に加えて、成形時の流動性を向上させるた
めの滑剤、その他安定剤、難燃剤などを適宜配合するこ
とができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例をあげて具体的に説明
する。
する。
【0035】[実施例1]本実施例では水架橋ポリオレ
フィンとして、有機シラン変性ポリオレフィンである有
機シラン変性ポリエチレンを用いた。有機シラン変性高
密度ポリエチレン(HM−600A、密度0.955、
MI=10、ゲル分率60%、三菱化学(株)製)10
0重量部、導電性フィラーとしてカーボンブラック(#
3050)160重量部、酸化防止剤としてN,N′−
ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジアミン0.1重量
部、低分子量ポリオレフィンワックスとしてクリスタル
ワックス220(サゾール社製)10重量部をミキシン
グロールで均一になるまで混練した後、ペレタイザーに
よってペレット化した。
フィンとして、有機シラン変性ポリオレフィンである有
機シラン変性ポリエチレンを用いた。有機シラン変性高
密度ポリエチレン(HM−600A、密度0.955、
MI=10、ゲル分率60%、三菱化学(株)製)10
0重量部、導電性フィラーとしてカーボンブラック(#
3050)160重量部、酸化防止剤としてN,N′−
ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジアミン0.1重量
部、低分子量ポリオレフィンワックスとしてクリスタル
ワックス220(サゾール社製)10重量部をミキシン
グロールで均一になるまで混練した後、ペレタイザーに
よってペレット化した。
【0036】なお混練り装置には、試験用ミキシングロ
ール機を用い、下記の条件で混練した。
ール機を用い、下記の条件で混練した。
【0037】 ロール寸法 直径150mm×長さ300mm ロール回転数 前ロール:20回/分 後ロール:25回/分 加熱方式 油加熱 混練り時のロール間隔 約0.5mm 混練り作業はつぎの手順によって行なう。
【0038】 ロールの表面温度を約140℃に設定
する。 水架橋ポリオレフィンを規定量投入する。ベトベト
した粘着物に溶融し、ロールに巻き付く。 グラファイト粉末を規定量投入する。金ヘラで折り
返し作業を約5分間実施する。 カーボンブラック(CB)を規定量投入する。金ヘ
ラでの折り返し作業を約15分間実施する。 低分子量ポリオレフィンワックスを規定量投入す
る。金ヘラでの折り返し作業を約10分間実施する。 酸化防止剤を規定量投入する。金ヘラでの折り返し
作業を約10分間実施する。
する。 水架橋ポリオレフィンを規定量投入する。ベトベト
した粘着物に溶融し、ロールに巻き付く。 グラファイト粉末を規定量投入する。金ヘラで折り
返し作業を約5分間実施する。 カーボンブラック(CB)を規定量投入する。金ヘ
ラでの折り返し作業を約15分間実施する。 低分子量ポリオレフィンワックスを規定量投入す
る。金ヘラでの折り返し作業を約10分間実施する。 酸化防止剤を規定量投入する。金ヘラでの折り返し
作業を約10分間実施する。
【0039】なお、前記手順のうち、使用しない材料に
ついての手順は省略する(以下、同様)。
ついての手順は省略する(以下、同様)。
【0040】かくしてえられた混練り物をペレタイザー
にかけてペレット化した。
にかけてペレット化した。
【0041】次に、射出成形機により表1の条件で成形
した。
した。
【0042】図2に示すような限流素子(50×50m
m、厚さ1mm)を成形後、熱水処理(90℃×120
分)し、さらに導電性塗料2、3(比抵抗が10-5Ω・
cm程度)を塗布して限流素子とした。乾燥してから図
1に示すように金属製の電極4、5を取りつけて測定し
た初期比抵抗は、0.15Ω・cmであった。
m、厚さ1mm)を成形後、熱水処理(90℃×120
分)し、さらに導電性塗料2、3(比抵抗が10-5Ω・
cm程度)を塗布して限流素子とした。乾燥してから図
1に示すように金属製の電極4、5を取りつけて測定し
た初期比抵抗は、0.15Ω・cmであった。
【0043】[実施例2]水架橋高密度ポリエチレン
(HF−700N、密度0.958、MI=0.8、ゲ
ル分率65%、三菱化学(株)製)100重量部に対し
てカーボンブラック(#3050)120重量部を加
え、酸化防止剤(N,N′−ジ−β−ナフチル−p−フ
ェニレンジアミン)を0.1重量部添加した。他の条件
は実施例1と同様にして限流素子をえた。
(HF−700N、密度0.958、MI=0.8、ゲ
ル分率65%、三菱化学(株)製)100重量部に対し
てカーボンブラック(#3050)120重量部を加
え、酸化防止剤(N,N′−ジ−β−ナフチル−p−フ
ェニレンジアミン)を0.1重量部添加した。他の条件
は実施例1と同様にして限流素子をえた。
【0044】図1に示すように、実施例2でえられた限
流素子1に電極4、5を取りつけて測定した初期比抵抗
は、0.20Ω・cmであった。
流素子1に電極4、5を取りつけて測定した初期比抵抗
は、0.20Ω・cmであった。
【0045】[実施例3]水架橋高密度ポリエチレン
(HF−700N)100重量部に対してカーボンブラ
ック(#3050)110重量部を加え、酸化防止剤
(N,N′−ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジアミ
ン)を0.1重量部、低分子量ポリエチレンワックス
(クリスタルワックス220)を10重量部添加した。
他の条件は実施例1と同様にして行った。
(HF−700N)100重量部に対してカーボンブラ
ック(#3050)110重量部を加え、酸化防止剤
(N,N′−ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジアミ
ン)を0.1重量部、低分子量ポリエチレンワックス
(クリスタルワックス220)を10重量部添加した。
他の条件は実施例1と同様にして行った。
【0046】図1に示すように、実施例3でえられた限
流素子1に電極4、5を取りつけて測定した初期比抵抗
は、0.25Ω・cmであった。
流素子1に電極4、5を取りつけて測定した初期比抵抗
は、0.25Ω・cmであった。
【0047】[比較例1]水架橋高密度ポリエチレン
(HF−700N)100重量部に対してカーボンブラ
ック(#3050)180重量部を加え、酸化防止剤
(N,N′−ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジアミ
ン)を0.1重量部添加した。他の条件は実施例1と同
様にして行った。
(HF−700N)100重量部に対してカーボンブラ
ック(#3050)180重量部を加え、酸化防止剤
(N,N′−ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジアミ
ン)を0.1重量部添加した。他の条件は実施例1と同
様にして行った。
【0048】比較例1における導電性フィラーの比率で
は、フィラー量が多く混練できないため、素子はえられ
なかった。
は、フィラー量が多く混練できないため、素子はえられ
なかった。
【0049】[比較例2]水架橋高密度ポリエチレン
(HF−700N)100重量部に対してカーボンブラ
ック(#3050)70重量部を加え、酸化防止剤
(N,N′−ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジアミ
ン)を0.1重量部添加した。他の条件は実施例1と同
様にして行った。
(HF−700N)100重量部に対してカーボンブラ
ック(#3050)70重量部を加え、酸化防止剤
(N,N′−ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジアミ
ン)を0.1重量部添加した。他の条件は実施例1と同
様にして行った。
【0050】図1に示すように、比較例2でえられた限
流素子1に電極4、5を取りつけて測定した初期比抵抗
は、0.5Ω・cmであった。この比抵抗では、たとえ
ば定格電流30アンペアで通電したばあい、素子自体の
発熱が大きく実用的でない。
流素子1に電極4、5を取りつけて測定した初期比抵抗
は、0.5Ω・cmであった。この比抵抗では、たとえ
ば定格電流30アンペアで通電したばあい、素子自体の
発熱が大きく実用的でない。
【0051】[比較例3]高密度ポリエチレン(融点1
30℃)100重量部に対してカーボンブラック(#3
050)120重量部を加え、熱ロールにて加熱混練り
し、所定の素子形状に成形して限流素子をえた。
30℃)100重量部に対してカーボンブラック(#3
050)120重量部を加え、熱ロールにて加熱混練り
し、所定の素子形状に成形して限流素子をえた。
【0052】図1に示すように、比較例3でえられた限
流素子1に電極4、5を取りつけて測定した初期比抵抗
は、0.2Ω・cmであった。
流素子1に電極4、5を取りつけて測定した初期比抵抗
は、0.2Ω・cmであった。
【0053】[実施例4]本実施例は、導電性フィラー
としてカーボンブラックとグラファイトを併用した例で
ある。
としてカーボンブラックとグラファイトを併用した例で
ある。
【0054】水架橋高密度ポリエチレン(HF−700
N)100重量部に対してカーボンブラック(#350
0)100重量部、グラファイト(UFG−5)30重
量部を加え、さらに酸化防止剤(N,N′−ジ−β−ナ
フチル−p−フェニレンジアミン)を0.1重量部を加
えた。その他の条件は実施例1と同様にして限流素子を
えた。えられた素子の初期比抵抗は、0.15Ω・cm
であった。
N)100重量部に対してカーボンブラック(#350
0)100重量部、グラファイト(UFG−5)30重
量部を加え、さらに酸化防止剤(N,N′−ジ−β−ナ
フチル−p−フェニレンジアミン)を0.1重量部を加
えた。その他の条件は実施例1と同様にして限流素子を
えた。えられた素子の初期比抵抗は、0.15Ω・cm
であった。
【0055】[実施例5]本実施例はPTC特性を顕著
に発現させるため低分子量ポリオレフィンワックスを併
用した例である。
に発現させるため低分子量ポリオレフィンワックスを併
用した例である。
【0056】水架橋高密度ポリエチレン(HF−700
N)100重量部に対してカーボンブラック(#305
0)100重量部、グラファイト(UFG−5)30重
量部を加え、さらに低分子量ポリオレフィンワックス
(クリスタルワックス220、融点105℃)10重量
部、酸化防止剤(N,N′−ジ−β−ナフチル−p−フ
ェニレンジアミン)を0.1重量部を加えた。その他の
条件は実施例1と同様にして素子をえた。えられた素子
の初期比抵抗は0.15Ω・cmであった。
N)100重量部に対してカーボンブラック(#305
0)100重量部、グラファイト(UFG−5)30重
量部を加え、さらに低分子量ポリオレフィンワックス
(クリスタルワックス220、融点105℃)10重量
部、酸化防止剤(N,N′−ジ−β−ナフチル−p−フ
ェニレンジアミン)を0.1重量部を加えた。その他の
条件は実施例1と同様にして素子をえた。えられた素子
の初期比抵抗は0.15Ω・cmであった。
【0057】[実施例6]本実施例は、低抵抗の限流素
子としてカーボンブラックにニッケル粉末を併用した例
である。
子としてカーボンブラックにニッケル粉末を併用した例
である。
【0058】水架橋高密度ポリエチレン(HF−700
N)100重量部に対してカーボンブラック(#305
0)100重量部、ニッケル粉末(UFG−5)50重
量部を加え、さらに酸化防止剤(N,N′−ジ−β−ナ
フチル−p−フェニレンジアミン)を0.1重量部を加
えた。その他の条件は実施例1と同様にして素子をえ
た。えられた素子の初期比抵抗は0.14Ω・cmであ
った。
N)100重量部に対してカーボンブラック(#305
0)100重量部、ニッケル粉末(UFG−5)50重
量部を加え、さらに酸化防止剤(N,N′−ジ−β−ナ
フチル−p−フェニレンジアミン)を0.1重量部を加
えた。その他の条件は実施例1と同様にして素子をえ
た。えられた素子の初期比抵抗は0.14Ω・cmであ
った。
【0059】[実施例7]本実施例は、PTC特性を顕
著に発現させるため低分子量ポリオレフィンワックスを
併用し、導電性フィラーとしてグラファイトを用いた例
である。
著に発現させるため低分子量ポリオレフィンワックスを
併用し、導電性フィラーとしてグラファイトを用いた例
である。
【0060】水架橋高密度ポリエチレン(HF−700
N)100重量部に対してグラファイト(UFG−5)
170重量部を加え、さらに低分子量ポリオレフィンワ
ックス(クリスタルワックス220、融点105℃)1
0重量部、酸化防止剤(N,N′−ジ−β−ナフチル−
p−フェニレンジアミン)0.1重量部を加えた。その
他の条件は実施例1と同様にして素子をえた。えられた
素子の初期比抵抗は0.14Ω・cmであった。
N)100重量部に対してグラファイト(UFG−5)
170重量部を加え、さらに低分子量ポリオレフィンワ
ックス(クリスタルワックス220、融点105℃)1
0重量部、酸化防止剤(N,N′−ジ−β−ナフチル−
p−フェニレンジアミン)0.1重量部を加えた。その
他の条件は実施例1と同様にして素子をえた。えられた
素子の初期比抵抗は0.14Ω・cmであった。
【0061】[実施例8]本実施例は、水架橋ポリオレ
フィンとして発泡体を用いた例である。
フィンとして発泡体を用いた例である。
【0062】発泡型水架橋高密度ポリエチレン100重
量部に対してカーボンブラック(#3050)120重
量部を加え、酸化防止剤(N,N′−ジ−β−ナフチル
−p−フェニレンジアミン)0.1重量部を添加して熱
ロールにて加熱混練りし、所定の素子形状に成形した
後、80℃の熱水で8時間処理を行い架橋し、240℃
のオーブンに1時間放置して発泡した素子をえた。えら
れた素子の初期抵抗値は、0.3Ω・cmであった。
量部に対してカーボンブラック(#3050)120重
量部を加え、酸化防止剤(N,N′−ジ−β−ナフチル
−p−フェニレンジアミン)0.1重量部を添加して熱
ロールにて加熱混練りし、所定の素子形状に成形した
後、80℃の熱水で8時間処理を行い架橋し、240℃
のオーブンに1時間放置して発泡した素子をえた。えら
れた素子の初期抵抗値は、0.3Ω・cmであった。
【0063】[実施例9]本実施例では水架橋ポリオレ
フィンとして、有機シラン変性ポリオレフィンである有
機シラン変性低密度ポリエチレンを用いた。有機シラン
変性低密度ポリエチレン(CH−750T、密度0.9
24、MI=2.5、ゲル分率70%、三菱化学(株)
製)100重量部、導電性フィラーとしてカーボンブラ
ック(#3050、三菱化学(株)製)160重量部、
酸化防止剤としてN,N′−ジ−β−ナフチル−p−フ
ェニレンジアミン0.1重量部、低分子量ポリオレフィ
ンワックスとしてクリスタルワックス220(サゾール
社製)10重量部を添加した。他の条件は実施例1と同
様にして限流素子をえた。図1に示すように、実施例9
でえられた限流素子1に電極4、5を取りつけて測定し
た初期比抵抗は、0.23Ω・cmであった。
フィンとして、有機シラン変性ポリオレフィンである有
機シラン変性低密度ポリエチレンを用いた。有機シラン
変性低密度ポリエチレン(CH−750T、密度0.9
24、MI=2.5、ゲル分率70%、三菱化学(株)
製)100重量部、導電性フィラーとしてカーボンブラ
ック(#3050、三菱化学(株)製)160重量部、
酸化防止剤としてN,N′−ジ−β−ナフチル−p−フ
ェニレンジアミン0.1重量部、低分子量ポリオレフィ
ンワックスとしてクリスタルワックス220(サゾール
社製)10重量部を添加した。他の条件は実施例1と同
様にして限流素子をえた。図1に示すように、実施例9
でえられた限流素子1に電極4、5を取りつけて測定し
た初期比抵抗は、0.23Ω・cmであった。
【0064】[実施例10]本実施例では水架橋ポリオ
レフィンとして、有機シラン変性ポリオレフィンである
有機シラン変性エチレン−酢酸ビニル共重合体を用い
た。有機シラン変性エチレン−酢酸ビニル共重合体(V
E−800N、密度0.938、MI=0.3、ゲル分
率80%、三菱化学(株)製)100重量部、導電性フ
ィラーとしてカーボンブラック(#3050、三菱化学
(株)製)160重量部、酸化防止剤としてN,N′−
ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジアミン0.1重量
部、低分子量ポリオレフィンワックスとしてクリスタル
ワックス220(サゾール社製)10重量部を添加し
た。他の条件は実施例1と同様にして限流素子をえた。
図1に示すように、実施例10でえられた限流素子1に
電極4、5を取りつけて測定した初期比抵抗は、0.2
4Ω・cmであった。
レフィンとして、有機シラン変性ポリオレフィンである
有機シラン変性エチレン−酢酸ビニル共重合体を用い
た。有機シラン変性エチレン−酢酸ビニル共重合体(V
E−800N、密度0.938、MI=0.3、ゲル分
率80%、三菱化学(株)製)100重量部、導電性フ
ィラーとしてカーボンブラック(#3050、三菱化学
(株)製)160重量部、酸化防止剤としてN,N′−
ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジアミン0.1重量
部、低分子量ポリオレフィンワックスとしてクリスタル
ワックス220(サゾール社製)10重量部を添加し
た。他の条件は実施例1と同様にして限流素子をえた。
図1に示すように、実施例10でえられた限流素子1に
電極4、5を取りつけて測定した初期比抵抗は、0.2
4Ω・cmであった。
【0065】[実施例11]本実施例では水架橋ポリオ
レフィンとして、有機シラン変性ポリオレフィンである
有機シラン変性ポリプロピレンを用いた。有機シラン変
性ポリプロピレン(XPM−800HM、密度0.91
0、MI=16、ゲル分率80%、三菱化学(株)製)
100重量部、導電性フィラーとしてカーボンブラック
(#3050、三菱化学(株)製)160重量部、酸化
防止剤としてN,N′−ジ−β−ナフチル−p−フェニ
レンジアミン0.1重量部、低分子量ポリオレフィンワ
ックスとしてクリスタルワックス220(サゾール社
製)10重量部を添加した。他の条件は実施例1と同様
にして限流素子をえた。図1に示すように、実施例11
でえられた限流素子1に電極4、5を取りつけて測定し
た初期比抵抗は、0.25Ω・cmであった。
レフィンとして、有機シラン変性ポリオレフィンである
有機シラン変性ポリプロピレンを用いた。有機シラン変
性ポリプロピレン(XPM−800HM、密度0.91
0、MI=16、ゲル分率80%、三菱化学(株)製)
100重量部、導電性フィラーとしてカーボンブラック
(#3050、三菱化学(株)製)160重量部、酸化
防止剤としてN,N′−ジ−β−ナフチル−p−フェニ
レンジアミン0.1重量部、低分子量ポリオレフィンワ
ックスとしてクリスタルワックス220(サゾール社
製)10重量部を添加した。他の条件は実施例1と同様
にして限流素子をえた。図1に示すように、実施例11
でえられた限流素子1に電極4、5を取りつけて測定し
た初期比抵抗は、0.25Ω・cmであった。
【0066】前記実施例1、実施例2および比較例3で
えられた限流素子について、温度と比抵抗の関係を求め
た。結果を図3に示す。図3の曲線a、曲線bおよび曲
線cはそれぞれ比較例3、実施例2および実施例1の限
流素子に対応する。図3は各限流素子を恒温槽に入れ、
各温度における限流素子の抵抗値を示すPTC特性曲線
を示すものであり、縦軸はオームセンチで表す比抵抗値
(Ω・cm)、横軸は温度(℃)である。図3のグラフ
から明らかなように、比較例3の限流素子(図3の曲線
a)はPTC特性発現後著しいNTC特性を示すが、実
施例1の限流素子(図3の曲線c)および実施例2の限
流素子(図3の曲線b)ではPTC特性発現ののちもN
TC特性が大幅に抑えられていることがわかる。さらに
実施例2の限流素子(図3の曲線b)では、低分子量ポ
リオレフィンワックスの融点(このばあい105℃)付
近で急激に抵抗値が増大し、融点を超えても抵抗の温度
係数は正の値を維持した。
えられた限流素子について、温度と比抵抗の関係を求め
た。結果を図3に示す。図3の曲線a、曲線bおよび曲
線cはそれぞれ比較例3、実施例2および実施例1の限
流素子に対応する。図3は各限流素子を恒温槽に入れ、
各温度における限流素子の抵抗値を示すPTC特性曲線
を示すものであり、縦軸はオームセンチで表す比抵抗値
(Ω・cm)、横軸は温度(℃)である。図3のグラフ
から明らかなように、比較例3の限流素子(図3の曲線
a)はPTC特性発現後著しいNTC特性を示すが、実
施例1の限流素子(図3の曲線c)および実施例2の限
流素子(図3の曲線b)ではPTC特性発現ののちもN
TC特性が大幅に抑えられていることがわかる。さらに
実施例2の限流素子(図3の曲線b)では、低分子量ポ
リオレフィンワックスの融点(このばあい105℃)付
近で急激に抵抗値が増大し、融点を超えても抵抗の温度
係数は正の値を維持した。
【0067】このように、加熱溶融しない水架橋型ポリ
オレフィンを用いれば、特定温度を超えても流動を示す
ことなく、抵抗値の低下が生じることはない。
オレフィンを用いれば、特定温度を超えても流動を示す
ことなく、抵抗値の低下が生じることはない。
【0068】また、前記実施例では電極を圧着している
が、これに限らず、限流素子の表面に金属を溶射した
り、また銀メッキ銅板を熱融着して形成してもよい。
が、これに限らず、限流素子の表面に金属を溶射した
り、また銀メッキ銅板を熱融着して形成してもよい。
【0069】なお実施例1〜11および比較例1〜3で
用いた材料の配合比の一覧表を表2に示し、実施例1〜
11および比較例1〜3でえられた限流素子の初期比抵
抗、PTC特性後のNTC特性の発現の一覧表を表3に
示し、実施例1〜11および比較例1〜3で用いた材料
の性質などの一覧表を表4に示す。
用いた材料の配合比の一覧表を表2に示し、実施例1〜
11および比較例1〜3でえられた限流素子の初期比抵
抗、PTC特性後のNTC特性の発現の一覧表を表3に
示し、実施例1〜11および比較例1〜3で用いた材料
の性質などの一覧表を表4に示す。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】
【表4】
【0074】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、水架橋ポリオレ
フィンに導電性フィラーを配合してなる限流素子、およ
び該限流素子に通電する電極を備えているため、特定温
度を超えても流動を示すことなく、抵抗値の低下が生じ
ることはない。
フィンに導電性フィラーを配合してなる限流素子、およ
び該限流素子に通電する電極を備えているため、特定温
度を超えても流動を示すことなく、抵抗値の低下が生じ
ることはない。
【0075】請求項2記載の発明は、水架橋ポリオレフ
ィンに導電性フィラーを配合してなる限流素子であっ
て、前記水架橋ポリオレフィンが水架橋ポリエチレン、
水架橋ポリプロピレンおよび水架橋エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体よりなる群から選ばれた少なくとも1種から
なるため、特定の温度領域で急激に抵抗値が上昇し、そ
の温度を超えても抵抗値の低下がなく、信頼性の向上し
た限流素子をうることができる。
ィンに導電性フィラーを配合してなる限流素子であっ
て、前記水架橋ポリオレフィンが水架橋ポリエチレン、
水架橋ポリプロピレンおよび水架橋エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体よりなる群から選ばれた少なくとも1種から
なるため、特定の温度領域で急激に抵抗値が上昇し、そ
の温度を超えても抵抗値の低下がなく、信頼性の向上し
た限流素子をうることができる。
【0076】請求項3記載の発明では、前記導電性フィ
ラーがカーボンブラック、グラファイト、カーボン繊維
および金属粉末よりなる群から選ばれた少なくとも1種
からなるため、特定の温度領域で急激に抵抗値が上昇
し、その温度を超えても抵抗値の低下がなく、信頼性の
向上した限流素子をうることができる。
ラーがカーボンブラック、グラファイト、カーボン繊維
および金属粉末よりなる群から選ばれた少なくとも1種
からなるため、特定の温度領域で急激に抵抗値が上昇
し、その温度を超えても抵抗値の低下がなく、信頼性の
向上した限流素子をうることができる。
【0077】請求項4記載の発明では、前記導電性フィ
ラーの限流素子成形用組成物全体に対する配合割合を5
0重量%から60重量%の範囲としたので、特定の温度
領域で急激に抵抗値が上昇し、その温度を超えても抵抗
値の低下がなく、信頼性の向上した限流素子をうること
ができる。
ラーの限流素子成形用組成物全体に対する配合割合を5
0重量%から60重量%の範囲としたので、特定の温度
領域で急激に抵抗値が上昇し、その温度を超えても抵抗
値の低下がなく、信頼性の向上した限流素子をうること
ができる。
【0078】請求項5記載の発明では、前記水架橋ポリ
オレフィンに低分子量ポリオレフィンワックスを配合し
たので、特定の温度領域で急激に抵抗値が上昇し、その
温度を超えても抵抗値の低下がなく、信頼性の向上した
限流素子をうることができる。
オレフィンに低分子量ポリオレフィンワックスを配合し
たので、特定の温度領域で急激に抵抗値が上昇し、その
温度を超えても抵抗値の低下がなく、信頼性の向上した
限流素子をうることができる。
【図1】 本発明の一実施例による限流器の斜視図であ
る。
る。
【図2】 本発明の一実施例による限流素子を示す斜視
図である。
図である。
【図3】 限流素子の温度と比抵抗の関係を示すPTC
特性図である。
特性図である。
1 限流素子、4 電極、5 電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 雅廣 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 長谷川 修 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 村田 士郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 林 龍也 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 森 貞次郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 水架橋ポリオレフィンに導電性フィラー
を配合してなる限流素子、および該限流素子に通電する
電極を備えたことを特徴とする限流器。 - 【請求項2】 水架橋ポリオレフィンに導電性フィラー
を配合してなる限流素子であって、前記水架橋ポリオレ
フィンが水架橋ポリエチレン、水架橋ポリプロピレンお
よび水架橋エチレン−酢酸ビニル共重合体よりなる群か
ら選ばれた少なくとも1種からなることを特徴とする限
流素子。 - 【請求項3】 前記導電性フィラーがカーボンブラッ
ク、グラファイト、カーボン繊維および金属粉末よりな
る群から選ばれた少なくとも1種からなることを特徴と
する請求項2記載の限流素子。 - 【請求項4】 前記導電性フィラーの限流素子成形用組
成物全体に対する配合割合が50重量%から60重量%
の範囲にあることを特徴とする請求項2記載の限流素
子。 - 【請求項5】 前記水架橋ポリオレフィンに低分子量ポ
リオレフィンワックスを配合してなることを特徴とする
請求項2記載の限流素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22348995A JPH0969410A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 限流素子および限流器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22348995A JPH0969410A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 限流素子および限流器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0969410A true JPH0969410A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=16798943
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22348995A Pending JPH0969410A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 限流素子および限流器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0969410A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6143206A (en) * | 1998-06-24 | 2000-11-07 | Tdk Corporation | Organic positive temperature coefficient thermistor and manufacturing method therefor |
| US7019613B2 (en) | 2002-06-24 | 2006-03-28 | Tdk Corporation | PTC thermistor body, PTC thermistor, method of making PTC thermistor body, and method of making PTC thermistor |
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1995
- 1995-08-31 JP JP22348995A patent/JPH0969410A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6143206A (en) * | 1998-06-24 | 2000-11-07 | Tdk Corporation | Organic positive temperature coefficient thermistor and manufacturing method therefor |
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| EP1752993A2 (en) | 2002-06-24 | 2007-02-14 | TDK Corporation | PTC thermistor body and PTC thermistor |
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