JPH0970372A - ウェットティシュ - Google Patents

ウェットティシュ

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JPH0970372A
JPH0970372A JP7227624A JP22762495A JPH0970372A JP H0970372 A JPH0970372 A JP H0970372A JP 7227624 A JP7227624 A JP 7227624A JP 22762495 A JP22762495 A JP 22762495A JP H0970372 A JPH0970372 A JP H0970372A
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JP
Japan
Prior art keywords
wet tissue
yellowing
pulp
pulp fibers
fibers
Prior art date
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Pending
Application number
JP7227624A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Kishida
▲隆▼之 岸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基布の主たる構成繊維としてパルプ繊維を含
有し、大気中に長期間放置しても黄変を起こさず、しか
も使用後の手触り感もサラッとしていて良好で、食品
用、衛生用、家庭用等の各種用途に適したウェットティ
シュを提供する。 【解決手段】 清拭用基布に清拭用含浸液を含浸させた
ウェットティシュであって、基布の構成繊維としてパル
プ繊維が含有され、かつ該含浸液が含浸液の全重量当り
乳酸ナトリウム0.6〜7.0重量%又は塩化カルシウ
ムを0.2〜6.0重量%のいずれかを含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、清拭用基布と清
拭用含浸液とで構成され、該基布の構成繊維としてパル
プが用いられてなるウェットティシュに関する。更に詳
しく述べれば、本発明は、パルプ繊維を清拭用基布の構
成繊維として用いたウェットティシュにおいて、使用中
のパルプ繊維の黄変を抑制、防止することにより、高白
色で見栄えが良く、また使用後の手触り感も優れ、無害
で安全性も高く、食品用、衛生用、家庭用等の各種用途
に好適に使用し得るウェットティシュに関する。
【0002】
【従来の技術】 ウェットティシュと呼ばれるものは、
紙又はパルプ繊維、天然繊維、再生繊維、合成繊維等を
使用した清拭用基布に各種の薬剤を組み合わせ添加され
ている溶液を含浸させたものであり、一般的に保湿性の
向上、洗浄・汚れ除去効果の向上及び柔軟性・肌触り感
の向上を付与されている。例えば、保湿性を向上させる
ために、グリコール系溶剤を含有させたウェットティシ
ュが開示されている(特開平6ー46968号公報)
が、ウェットティシュを使用した後にベタベタして手触
り感が良くないという問題点がある。又、洗浄・汚れ除
去効果向上をねらったものとしては、無機塩類、石鹸、
有機帯電防止剤の使用が知られており(特開昭61−5
6656号公報)、柔軟性・肌触り感向上をねらったも
のとしては、吸湿性塩類、多価アルコール、糖類及び保
水性を有する糊料の使用が知られている(特開平5−1
56596号公報)。
【0003】しかしながら、従来から基布の構成繊維と
してパルプ繊維を使用したウェットティシュにおいて
は、ウェットティシュの使用途中にティシュの一端を容
器よりはみ出して空気中に放置したままにしておくと、
ティシュの先端部分が黄変し、このため非常に見栄えが
悪くなり、商品価値が無くなる問題点がある。この黄変
の発生は、白色度の高いパルプ繊維を用いて生じる問題
であるが、従来からこの問題を解決するための具体的な
手段や方法は提案されていない。パルプ繊維を含有する
ウェットティシュの黄変に対する原因については、本発
明者等が鋭意分析調査を行い、原因を探求した結果、漂
白済みのパルプ繊維に残留する、セルロースやヘミセル
ロースから派生した分子量が300〜400程度の水溶
性の糖質物質(二糖類)の混合物が、ティシュの先端部
分から水が蒸発するにつれ、その先端部に移動・濃縮
し、そこで空気酸化を受けて変質し、着色基を生成して
黄変を生じ、着色したものと推定された。
【0004】従来から、漂白済みパルプ繊維の様々な条
件下での白色度の低下は、色戻りとも呼称され、数多く
の研究がなされており、黄変の防止対策としてパルプの
蒸解、漂白、乾燥、保存の各条件の調整(パルプの漂
白、311〜342頁、紙パルプモノグラフシリーズP
ART4、中外産業調査会編)や黄変原因成分を各種薬
品と反応させて保護し、変色を起こさないようにする方
法が提案されている。しかしながら、食品用、衛生用、
或いは家庭用として用いられるウェットティシュの場
合、直接的に食品、人体の皮膚や粘膜に接触するため、
高い安全性が要求され、パルプ繊維の黄変防止に使用さ
れる化学薬品について安全性に懸念があることや、更に
はパルプ繊維中に含有される糖質の酸化分解によって生
じる黄変は湿度と温度により著しく促進を受ける特徴が
あることより、前記したパルプ黄変防止のための技術
は、湿潤状態のまま使用されるウェットティシュに対し
てはそのまま応用できない。さらに近年では、ゴミ問題
を含めて環境問題が注目され、生分解性材料であるパル
プ繊維の使用が強く望まれているものの、依然としてパ
ルプ繊維を用いるウェットティシュにおけるパルプ繊維
の黄変問題は解決できておらず、この問題の解決への要
望が強まっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 本発明者は、かかる
現状に鑑み、基布の主たる構成繊維にパルプ繊維を用い
たウェットティシュの黄変原因とその抑制・防止対策に
ついて鋭意研究した結果、ウェットティシュの黄変を防
止するために、パルプ繊維中に残存する黄変原因成分で
あるセルロースやヘミセルロースから派生した水溶性二
糖類の酸化を阻止すればこの問題を解決できるとの結論
に至り、無害で安全性が高く、安価な食品添加物の中よ
り特定の塩類をウェットティシュ用含浸液に添加して、
ティシュに含浸させて使用すると、それによってウェッ
トティシュの黄変を防止することができ、しかも使用後
の手触り感が良好で、安全性も高い、パルプ繊維を含む
ウェットティシュが得られることを見出し本発明を発明
を完成するに至った。従って、本発明の目的は前述の如
き問題点を解決し、基布の主たる構成繊維としてパルプ
繊維を含み、大気中に放置しておいても黄変を起こさ
ず、しかも使用後の手触り感が良好なウェットティシュ
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本発明は、清拭用基布
に清拭用含浸液を含浸させたウェットティシュにおい
て、該基布の構成繊維としてパルプ繊維が含有され、か
つ該含浸液が含浸液全重量当り乳酸ナトリウム0.6〜
7.0重量%又は塩化カルシウム0.2〜6.0重量%
のいずれかを含有することを特徴とするウェットティシ
ュである。
【0007】
【発明の実施の形態】 本発明のウェットティシュは、
パルプ繊維を含む基布に特定量の乳酸ナトリウム又は塩
化カルシウムのいずれかを含有する清拭用含浸液を含浸
させて構成される。前記基布は、パルプ繊維を含有する
シート状のものであればよく、例えばパルプ繊維を原料
として湿式或いは乾式で抄紙された紙シート、ポリプロ
ピレン、ポリエステル等の合成短繊維とパルプ繊維を原
料として湿式或いは乾式で抄紙されたシート、紙シート
と、ポリプロピレン、ポリエステル等の合成連続長繊維
からのスパンボンド不織布との積層物を水ジェット流で
繊維同士を交絡させた複合シート等の公知のパルプ繊維
を含むシートが本発明のために用いられる。本発明に用
いられるパルプ繊維は、針葉樹晒クラフトパルプ、広葉
樹晒クラフトパルプ等が挙げられ、特に限定されない。
【0008】清拭用含浸液は、含浸液の全重量当り無水
物として0.6〜7.0重量%、好ましくは1.5〜
3.0重量%の乳酸ナトリウムを含有する。含有率が
0.6重量%未満ではウェットティシュの黄変防止効果
が得られず、含有率が7重量%を越えると、得られる効
果は飽和し、含有率の増加と共に頭打ちとなる傾向があ
るため不経済である。同様に、清拭用含浸液は、全重量
当り無水物として0.2〜6.0重量%、好ましくは
2.0〜3.5重量%の塩化カルシウムを含有するもの
であってもよい。この場合、含有率が0.2重量%未満
では黄変防止効果が得られず、6.0重量%を越える
と、得られる効果は飽和し、含有率の増加と共に頭打ち
となる傾向があるため不経済である。
【0009】本発明に用いられる乳酸ナトリウムと塩化
カルシウムは非常に吸湿性が強く、水溶液、水和物、無
水物など各種の状態で市販されているが、ウェットティ
シュ用含浸液に添加して水溶液とした場合、有効性は同
じであるので、水溶液、水和物及び無水物のいずれを使
用しても良い。
【0010】本発明では、前記清拭用含浸液をパルプ繊
維を含むウェットティシュに含有させておくだけでよ
く、それによってウェットティシュが部分的に長期間空
気に曝され、その部分の水分が大気中に揮発しても、乾
燥には至らないのでパルプ繊維の黄変を防ぐことができ
る。この黄変防止の機構については、十分解明されてい
ないが、次のように推察される。
【0011】即ち、乳酸ナトリウム或いは塩化カルシウ
ムを含有する清拭用含浸液で処理されたパルプ繊維を含
むウェットティシュにおいては、前記乳酸ナトリウム或
いは塩化カルシウムが保水性を有しているため、黄変の
原因成分であるパルプ繊維中のセルロースやヘミセルロ
ースから派生した水溶性二糖類がウェットティシュの部
分的に水分が減少させられた部位(実際は先端部分であ
る場合が多い)に移動・濃縮されても、そこでは充分に
水分が維持されているので、前記黄変の原因成分と空気
中の酸素との接触が妨げられ、黄変が起こらない。しか
も、従来のグリコールのような保水剤と比較して、乳酸
ナトリウム或いは塩化カルシウムは含浸液に添加してウ
ェットティシュに含浸させて使用しても、使用後の手触
り感はベタベタせずにサラッとしており、手触り感も維
持されている。
【0012】
【実施例】 以下に実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、もちろん本発明はこれらによって限定さ
れるものではない。尚、実施例及び比較例中の%は特に
断わらない限り重量%を示す。
【0013】実施例1 松50%、ダグラスファー10%、国内産雑針葉樹40
%からなるクラフトパルプを酸素ー塩素ー苛性ソーダー
次亜塩素酸ソーダー二酸化塩素のシーケンスで漂白した
針葉樹晒クラフトパルプ100%で抄紙されたハンター
白色度82.0%、坪量29.0g/m2のパルプシー
ト(新王子製紙株式会社、呉工場製)を、20cm×2
0cmの正四角形の大きさに断裁し、このシートを2回
折込み10cm×10cmの4枚重ねの正四角形のシー
トとし、更にこのシートの対角線に沿って折込み8枚重
ねの10cmの辺を有する二等辺三角形のシートを作製
し、パルプの黄変防止性を試験するための試料とした。
【0014】次に、乳酸ナトリウム(関東化学製、特級
試薬、60%水溶液)を純水に溶解して得られる固形分
で6%の水溶液を清拭用含浸液として用い、この水溶液
50mlをチャック付きポリエチレン製の袋に入れ、こ
の中に得られた8枚重ねの二等辺三角形のシートを浸漬
した後、前記シートの折込中心部を含む三角点部が2c
mだけ袋より出て大気に触れるように配置し、露出部分
のところを除いてチャックを閉め、シートの残部は大気
に触れないようにして、この状態で40℃の定温乾燥器
中で96時間保持した。その後、露出部の黄変の程度を
目視で評価し、全く黄変していないものに○、極めて僅
かに黄変しているが、実用上問題にならないものに△、
黄変して実用できないものに×を表示して評価した。
【0015】次に、この溶液に手を触れた後の手触り感
を試験するため、試験者の手を水道水と市販の石鹸で十
分洗い、手の水分をペーパータオルで拭き取り、乾燥し
た後前記の6.0%の乳酸ナトリウム水溶液中に手を浸
漬し、乾燥し、評価した。手触り感の評価は、4名の試
験者により行い、サラッとして良好なものを○、べとつ
き不快感を与えるものを×で示したが、4名とも○と評
価した場合にのみ○とし、1名でも×と評価した場合は
×とした。
【0016】実施例2 固形分で0.6%の乳酸ナトリウム水溶液を用いたこと
以外は、実施例1と同様にして黄変防止性と手触り感を
試験し、評価した。
【0017】実施例3 固形分で5.0%の塩化カルシウム(関東化学製、特級
試薬)水溶液を用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て黄変防止性と手触り感を試験し、評価した。
【0018】実施例4 固形分で0.2%の塩化カルシウム水溶液を用いたこと
以外は、実施例1と同様にして黄変防止性と手触り感を
試験し、評価した。
【0019】比較例1 薬品を一切使用しないで、純水を用いたこと以外は、実
施例1と同様にして黄変防止性と手触り感を試験し、評
価した。
【0020】比較例2 固形分で0.3%の乳酸ナトリウム水溶液を用いたこと
以外は、実施例1と同様にして黄変防止性と手触り感を
試験し、評価した。
【0021】比較例3 固形分で0.15%の塩化カルシウム水溶液を用いたこ
と以外は、実施例1と同様にして黄変防止性と手触り感
を試験し、評価した。
【0022】比較例4 固形分で1.0%の炭酸ナトリウム(和光純薬工業製、
特級試薬)水溶液を用いたこと以外は、実施例1と同様
にして黄変防止性と手触り感を試験し、評価した。
【0023】比較例5 固形分で5.0%のプロピレングリコール(関東化学
製、特級試薬)水溶液を用いたこと以外は、実施例1と
同様にして黄変防止性と手触り感を試験し、評価した。
【0024】得られた結果を表1に示した。
【0025】
【表1】
【0026】表から分かるように、本発明のウェットテ
ィシュは、基布に用いられているパルプ繊維の黄変を防
止することができ、使用後の手触り感もサラッとしてい
て良好である。これに対し、清拭用含浸液に薬品を全く
用いない場合(比較例1)と、乳酸ナトリウム又は塩化
カルシウムを用いてもその使用量が少ない場合(比較例
2及び3)は、手触り感に優れてるもののパルプ繊維の
黄変防止性が悪く、更に湿潤剤としての炭酸ナトリウム
を用いても(比較例4)パルプ繊維の黄変防止性が悪
く、保水剤としてプロピレングリコールを用いても、
5.0%程度の含有率では黄変防止性が悪く、その上使
用後にべとつきが生じ、ウェットティシュの清拭用含浸
液に使用することは不適である(比較例5)。
【0027】
【発明の効果】 本発明は、パルプ繊維を含有するウェ
ットティッシュの一部を大気中に長期間放置していても
パルプ繊維の黄変が発生せず、使用に際して手に触れて
もべとつかずサラッと感に優れているウェットティシュ
を提供するという効果を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 清拭用基布に清拭用含浸液を含浸させた
    ウェットティシュにおいて、該基布の構成繊維としてパ
    ルプ繊維が含有され、かつ該含浸液が含浸液全重量当り
    乳酸ナトリウム0.6〜7.0重量%又は塩化カルシウ
    ム0.2〜6.0重量%のいずれかを含有することを特
    徴とするウェットティシュ。
JP7227624A 1995-09-05 1995-09-05 ウェットティシュ Pending JPH0970372A (ja)

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JP7227624A JPH0970372A (ja) 1995-09-05 1995-09-05 ウェットティシュ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003299593A (ja) * 2002-04-09 2003-10-21 Av Ovo:Kk ウェットティッシュ
JP2021007734A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 ユニ・チャーム株式会社 ウェットシートの黄変の発生有無を評価する評価方法および当該評価方法によって評価されたウェットシート
JP2022059599A (ja) * 2019-06-28 2022-04-13 ユニ・チャーム株式会社 ウェットシートの黄変の発生有無を評価する評価方法および当該評価方法によって評価されたウェットシート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003299593A (ja) * 2002-04-09 2003-10-21 Av Ovo:Kk ウェットティッシュ
JP2021007734A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 ユニ・チャーム株式会社 ウェットシートの黄変の発生有無を評価する評価方法および当該評価方法によって評価されたウェットシート
JP2022059599A (ja) * 2019-06-28 2022-04-13 ユニ・チャーム株式会社 ウェットシートの黄変の発生有無を評価する評価方法および当該評価方法によって評価されたウェットシート

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