JPH0970441A - パーフュージョンカテーテル - Google Patents

パーフュージョンカテーテル

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JPH0970441A
JPH0970441A JP22939995A JP22939995A JPH0970441A JP H0970441 A JPH0970441 A JP H0970441A JP 22939995 A JP22939995 A JP 22939995A JP 22939995 A JP22939995 A JP 22939995A JP H0970441 A JPH0970441 A JP H0970441A
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catheter
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blood
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治雄 平山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血管流通路における血液の流動性と、血管内
を誘導する際の操作性とが、共に従来よりも改善された
パーフュージョンカテーテルを提供すること。 【解決手段】 本パーフュージョンカテーテルにおい
て、アウターチューブ11は、バルーン13の内部を貫
通する状態に配置され、内部には、先端側ほど細くなる
テーパ状に形成されたインナーチューブ31が配置され
ている。インナーチューブ31の先端部31aは、アウ
ターチューブ11の先端側の開口25から外側へ突出し
ており、しかも、アウターチューブ11の先端側の開口
25の内側へ引っ込む方向へ後退可能で、側面孔27よ
りも後端側へ移動させると、側面孔27と開口25とが
第2の内腔23により連通し、図中矢印で示すように、
血液を流すことが可能になる。バルーン13を貫通する
部分の外周には、コイル29が固着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管の狭窄障害部
分に対して拡張処置を施すと同時に、血管の下流側へ血
液を流すことのできるパーフュージョンカテーテルに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、PTCA(経皮的冠動脈形成
術)等で使われるバルーンカテーテルの一種として、バ
ルーンの先端側と後端側とを連通する血液流通路を備
え、この血液流通路を介してバルーンの膨張時にもバル
ーンの先端側と後端側との間で血液を流すことのできる
パーフュージョンカテーテルが知られている。
【0003】このパーフュージョンカテーテルは、血管
の下流側へ血液を流しながら、バルーンによる拡張処置
を施すことができるため、例えば、患者が虚血にきわめ
て敏感で、通常のバルーンカテーテルによる拡張処置が
困難な場合に使われている。また、PTCA後に血管壁
の解離が発生し、血管の閉塞を起こしている場合、ある
いは今後血管の閉塞を起こしそうな場合には、長時間に
わたって病変部を拡張して血管壁を修復する必要がある
ため、この様な場合にもパーフュージョンカテーテルが
使われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術によれば、以下に述べるような問題があった。上記の
如きパーフュージョンカテーテルでは、血液が、血液流
通路を介してよりスムーズに流れる方が望ましく、それ
には、可能な限り血液流通路を太くすることが有効であ
ると考えられる。
【0005】一方、この種のカテーテルは、血管内をス
ムーズに前進させることができ、特に、狭窄障害部分へ
バルーンをスムーズに導入できる方が望ましく、それに
は、可能な限りバルーンの先端側が細くなっている方が
よいと考えられる。しかし、通常は、血液流通路を太く
すればバルーンの先端側も太くなり、逆に、バルーンの
先端側を細くすれば血液流通路も細くせざるを得ないた
め、単に血液流通路の太さを調整するだけでは、血管流
通路における血液の流動性と、血管内を誘導する際の操
作性との双方を同時に改善することは困難であった。
【0006】そこで、本発明は、血管流通路における血
液の流動性と、血管内を誘導する際の操作性とが、共に
従来よりも改善されたパーフュージョンカテーテルを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明のパーフュージョンカテーテルは、請求項1
記載の通り、流体の給排路となる内腔を有するカテーテ
ルシャフトと、該カテーテルシャフトの先端側に設けら
れ、前記内腔を介して給排される流体によって膨張・収
縮するバルーンと、該バルーンの先端側と後端側とを連
通し、バルーンの膨張時にもバルーンの先端側と後端側
との間で血液を流す血液流通路とを備えたパーフュージ
ョンカテーテルにおいて、前記血液流通路の先端側開口
から外側へ突出させて配置され、該突出する部分は、後
端側が前記先端側開口と略同寸法で、後端側よりも先端
側が細くなる先細り形状とされ、しかも、前記血液流通
路の先端側開口の内側へ引っ込む方向へ後退可能で、該
後退により前記血液流通路内の血液の流れを妨げない位
置へと移動する可動先端部材を備えたことを特徴とす
る。
【0008】また、本発明の請求項2記載のパーフュー
ジョンカテーテルは、バルーンの略軸中心を貫通させて
配置された外側筒状部材と、該外側筒状部材の内部に摺
動可能に挿通された内側筒状部材とを備え、前記血液流
通路は、バルーンよりも後端側の位置で外側筒状部材の
側壁に形成された孔と、外側筒状部材の先端開口とを、
外側筒状部材の内腔により連通して形成され、前記可動
先端部材は、前記内側筒状部材の先端部を先端側ほど細
くなるテーパ状に形成してなることを特徴とする。
【0009】更に、請求項3記載のパーフュージョンカ
テーテルは、前記外側筒状部材は、バルーンを貫通する
部分の外周に金属線が螺旋状に固着されていることを特
徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】上記請求項1記載のパーフュージ
ョンカテーテルによれば、可動先端部材は、血液流通路
の先端側開口から外側へ突出する部分が、その後端側を
前記先端側開口と略同寸法とされ、後端側よりも先端側
が細くなる先細り形状とされている。そのため、血液流
通路を比較的太くすることにより、血液流通路の先端側
開口の径が大きくなっても、可動先端部材の先端は先端
側開口に比べて細くなる。したがって、可動先端部材を
外側へ突出させた状態で、本パーフュージョンカテーテ
ルを血管に挿入すれば、本パーフュージョンカテーテル
を血管内でスムーズに前進させることができる。また、
可動先端部材は、狭窄障害部分へスムーズに侵入するの
で、可動先端部材に追従するバルーンも狭窄障害部分へ
スムーズに導入できるようになる。
【0011】また、可動先端部材は、血液流通路の先端
側開口の内側へ引っ込む方向へ後退して、血液流通路内
の血液の流れを妨げない位置へと移動するので、バルー
ンが目的の留置位置に到達した後は、可動先端部材を後
退させれば、血液流通路を介して血液が流れるようにな
る。特に、上記の通り、可動先端部材を配置したことに
よって、血液流通路を比較的太くすることができるの
で、血液の流れは従来よりもスムーズになる。
【0012】この様に、本パーフュージョンカテーテル
によれば、血管流通路を太くすることによって、血液を
スムーズに流すことができ、しかも、可動先端部材を設
けたことにより、血管内を病変部へと誘導する際に、血
管内をスムーズに前進させることができる。
【0013】なお、以上説明したパーフュージョンカテ
ーテルにおいて、可動先端部材は先細り形状とされる
が、この先細り形状は、少なくとも後端側よりも先端側
が細くなる形状であればよい。即ち、後端側から先端側
へ徐々に細くなってゆく形状はもちろん、部分的に太さ
が変わらない箇所や、くびれ部分が形成されることによ
って部分的に先端側へ太くなる箇所が含まれていても、
全体として後端側よりも先端側が細くなっていれば、上
記先細り形状に含まれる。
【0014】また、可動先端部材は、血液流通路内の血
液の流れを妨げない位置まで後退するが、この血液流通
路内の血液の流れを妨げない位置は、可動先端部材の一
部が血液流通路の内部に残存しているような位置であっ
ても構わない。即ち、可動先端部材が、完全に血液流通
路の外部となる位置に移動すればもちろんよいが、可動
先端部材および血液流通路の形状や寸法によっては、可
動先端部材の一部が血液流通路の内部に存在していて
も、可動先端部材と血液流通路の壁面との間隙が十分に
確保され、その結果、血液流通路内の血液の流れを妨げ
なくなる場合があると考えられるので、その様な位置で
あっても構わないのである。
【0015】以上説明したような可動先端部材の具体的
な形状や配置方法については、種々の形態を考え得る
が、より具体的な例を挙げれば、請求項2記載の如き構
造を考えることができる。上記請求項2記載のパーフュ
ージョンカテーテルによれば、内側筒状部材の先端部
は、先端側ほど細くなるテーパ状に形成されている。そ
のため、外側筒状部材を太くすることにより、外側筒状
部材の先端側開口の径が大きくなっても、内側筒状部材
の先端は外側筒状部材の先端側開口に比べて細くなる。
したがって、内側筒状部材の先端部を外側へ突出させた
状態で、本パーフュージョンカテーテルを血管に挿入す
れば、本パーフュージョンカテーテルを血管内でスムー
ズに前進させることができる。また、内側筒状部材の先
端部は、狭窄障害部分へスムーズに侵入するので、内側
筒状部材の先端部に追従するバルーンも狭窄障害部分へ
スムーズに導入できるようになる。
【0016】また、内側筒状部材は、外側筒状部材の内
部に摺動可能に挿通されているので、外側筒状部材の側
壁に形成された孔よりも後端側の位置まで移動させるこ
とができる。したがって、バルーンが目的の留置位置に
到達した後は、内側筒状部材を後退させれば、外側筒状
部材の内腔を介して血液が流れるようになる。
【0017】更に、内側筒状部材の内腔には、ガイドワ
イヤを挿通することができる。したがって、ガイドワイ
ヤを予め血管内に留置しておき、その上で、そのガイド
ワイヤを内側筒状部材に通しつつ血管内を前進させれ
ば、内側筒状部材の先端部がガイドワイヤに誘導され、
よりスムーズに血管内を前進させることができる。即
ち、いわゆるオーバーザワイヤタイプのパーフュージョ
ンカテーテルを構成することができる。
【0018】なお、本発明のパーフュージョンカテーテ
ルは、請求項2記載の如き構造以外の構造も考えられ
る。例えば、請求項2記載の内側筒状部材に代えて、先
細り形状の部材が先端に固着されたガイドワイヤを配置
してもよい。この場合は、いわゆるオンザワイヤタイプ
のパーフュージョンカテーテルが構成され、ガイドワイ
ヤの進行と同時にカテーテルを血管内で前進させ、バル
ーンが留置位置に到達した所で、先端の部材はガイドワ
イヤを介して後方へ引き戻されることになる。
【0019】また、請求項2記載の内側筒状部材の如
く、外側筒状部材に対して摺動可能とせず、内側筒状部
材の外周および外側筒状部材の内周にネジ溝を設けて、
内側筒状部材を回転させて後退させる構造としてもよ
い。こうすると、外側筒状部材と内側筒状部材とを強く
密着させておかなくても、血管内を前進する際に内側筒
状部材が後退することがなく、しかも、手元側で内側筒
状部材を回転させることにより、内側筒状部材の前進・
後退を微妙にコントロールできるというメリットもあ
る。なお、上記ネジ溝は、直接形成しても良いが、密に
巻回されたコイルを利用して構成することもできる。
【0020】更に、外側筒状部材は、カテーテルシャフ
トに、流体の給排路となる内腔と並列に第2の内腔を形
成すれば、カテーテルシャフトが上記外側筒状部材を兼
ねる構造となるが、カテーテルシャフトとは別体で、外
側筒状部材を配置することも可能である。具体的には、
カテーテルシャフトとは別に、バルーンを貫通させてバ
ルーンよりも僅かに長い外側筒状部材を配置し、外側筒
状部材の両端開口を介して血液を流すことができる。こ
の場合、可動先端部材は、外側筒状部材の後端開口から
引き抜き可能に設けておく。引き抜かれた可動先端部材
は、例えばカテーテルシャフトの側面に保持される構造
とすればよい。
【0021】ところで、外側筒状部材のバルーンを貫通
する部分は、内部が血液流通路となるため、バルーンの
膨張時に外側から圧力を受けても、この圧力によって内
腔が閉塞されてはならない。それには、外側筒状部材自
体を剛性の高い材料にて作製する方法もあるが、請求項
3記載の如く構成すると望ましい。
【0022】こうすれば、外側筒状部材に固着された金
属線は、外側筒状部材の曲げに対する柔軟性を損なうこ
となく、潰れに対する強度を高めるため、バルーンが膨
張して高圧がかかった場合でも、外側筒状部材の内腔が
維持され、安定して血液を流すことができる。
【0023】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内において種々なる変形が可能である。
【0024】
【実施例】次に、本発明の実施の形態をより一層明確に
するため、本発明を適用したパーフュージョンカテーテ
ルの実施例について、図面に基づいて説明する。なお、
以下に説明する実施例は、本発明の実施の形態の一例に
過ぎず、本発明の実施の形態を、以下に例示する具体的
な材料や形状等に制限するものではない。
【0025】第1実施例のパーフュージョンカテーテル
1は、図1(a)に示す通り、先端部3、バルーン部
5、カテーテルシャフト部7、およびコネクタ部9から
構成され、図1(b)に示すアウターカテーテル1aの
内部に、図1(c)に示すインナーカテーテル1bを配
置した構造になっている。
【0026】アウターカテーテル1aは、図1(b)に
示す様に、アウターチューブ11と、アウターチューブ
11の先端側に設けられたバルーン13と、アウターチ
ューブ11の後端側に設けられ、バルーン拡張用ポート
15及びインナーカテーテル操作用ポート17を有する
コネクタ19とを備えている。
【0027】アウターチューブ11は、バルーン13の
内部を貫通する状態に配置され、図2(b)に示す様
に、内部には第1、第2の内腔21、23が並列に形成
されている。第1の内腔21は、先端側がバルーン13
の内部に連通し、後端側がバルーン拡張用ポート15
(図1(b)参照)に連通している。バルーン拡張用ポ
ート15からは液体が供給され、この液体は第1の内腔
21を介してバルーン13の内部に送り込まれ、この液
体の圧力でバルーン13が膨張する。一方、第2の内腔
23は、図2(b)に示す様に、バルーン13の先端側
に開口25を有し、後端側がインナーカテーテル操作用
ポート17(図1(b)参照)に連通している。この第
2の内腔23には、後端側から図1(c)に示したイン
ナーカテーテル1bが摺動可能に挿入される(図2
(a)参照)。また、アウターチューブ11の側壁に
は、バルーン13よりも後端側の位置に側面孔27が形
成され、この側面孔27も第2の内腔23に連通してい
る。更に、アウターチューブ11のバルーン13を貫通
する部分には、その外周にステンレス製のコイル29が
固着されている。
【0028】一方、インナーカテーテル1bは、図1
(c)に示す通り、先端部31aが先端側ほど細くなる
テーパ状に形成されたインナーチューブ31と、ガイド
ワイヤ挿通ポート33を有するコネクタ35と、X線に
より先端部31aの位置を確認するために設けられた金
属製のマーカー37とを備えている。
【0029】インナーチューブ31は、全体的に柔軟で
あるが、材料や肉厚を調整することにより、図示長さL
2の範囲が特に柔軟にされ、図示長さL1の範囲よりも
湾曲しやすくされている。図示長さL1の範囲は、図示
長さL2の範囲に比べて柔軟性にはやや欠けるものの、
カテーテルを血管内で前進させる際に手元側でかけられ
る押出力を先端側へ伝えやすくなっている。また、イン
ナーチューブ31の内部には、図2(a)に示す様に、
先端側に開口39を有し、後端側がガイドワイヤ挿通ポ
ート33(図1(c)参照)に連通した内腔41が形成
され、内腔41にはガイドワイヤ51を挿通することが
できる。
【0030】以上のように構成されたパーフュージョン
カテーテル1は、図1(a)に示す通り、インナーチュ
ーブ31の先端部31aが、アウターチューブ11の先
端側の開口25から外側へ突出し、先端部3を構成して
いる。インナーチューブ31の先端部31aは、アウタ
ーチューブ11の先端側の開口25の内側へ引っ込む方
向へ後退可能で、図2(b)に示す様に、側面孔27よ
りも後端側へ移動させることができる。この様にインナ
ーチューブ31を後退させると、側面孔27と開口25
とが第2の内腔23により連通し、図中矢印で示すよう
に、血液を流すことが可能になる。
【0031】次に、上記の通り構成されたパーフュージ
ョンカテーテル1の使用方法について説明する。まず、
バルーン拡張用ポート15(図1(b)参照)を介して
バルーン13の内部を減圧して、予めバルーン13を収
縮させておく。また、先にガイドカテーテル(図示略)
を血管内へ挿入して、拡張すべき病変部の手前側までガ
イドカテーテルの先端を誘導して留置し、ガイドワイヤ
51を挿入したパーフュージョンカテーテル1をガイド
カテーテルより挿入する。そして、ガイドワイヤ51を
先行させて病変部を通過させ、パーフュージョンカテー
テル1をガイドワイヤ51に沿って前進させる。
【0032】この時、パーフュージョンカテーテル1の
先端側には、先細り形状の先端部3が突出しているの
で、血管内をスムーズに前進させることができ、狭窄障
害のある病変部であっても、本パーフュージョンカテー
テル1はスムーズに侵入する。次に、病変部にバルーン
13が到達したら、バルーン拡張用ポート15から液体
を注入してバルーン13を膨張させ、病変部の拡張を行
う。また、バルーン13を膨張させたら、インナーチュ
ーブ31を、図2(a)に示す位置から、図2(b)に
示す位置以上に後退させ、側面孔27と開口25とを第
2の内腔23により連通させる。これにより、図中矢印
で示すように血液が流れ、血管の下流側に血液が供給さ
れる。特に、本パーフュージョンカテーテル1では、開
口25および第2の内腔23の径が比較的大きくされて
おり、多量の血液をスムーズに流すことができる。
【0033】なお、通常、この様な大きな開口25を先
端側に設けると、血管内での誘導や狭窄障害部への導入
が容易ではなくなるが、本パーフュージョンカテーテル
1の場合、インナーチューブ31の先端部31aは、テ
ーパ状に細くされており、インナーチューブ31をアウ
ターチューブ11から突出させた状態(図2(a)参
照)では、血管内での誘導や狭窄障害部への導入が良好
に実施できる。それどころか、インナーチューブ31の
内部には血液を流す必要がないので、先端部31aは、
一般的なパーフュージョンカテーテルに比べて細くする
ことができ、血管内での誘導や狭窄障害部への導入はき
わめて良好に実施できる。
【0034】更に、アウターチューブ11の外周に固着
されたコイル29は、インナーチューブ31を後退させ
た際に、バルーン13の内部の圧力によって、アウター
チューブ11が潰れて第2の内腔23が閉塞されるとい
ったことがない。ところで、本パーフュージョンカテー
テル1は、上記の如く、直接的に血管の拡張を行う他
に、例えば、ステントのデリバリーに利用しても効果的
である。
【0035】このステントは、網状に形成された側壁を
有する金属管で、図3に示す様に、バルーン13の外周
に装着されて血管内を移送され、バルーン13を使って
内側から膨らますと、網目が広がりつつステント53の
内径が拡大し、血管91を拡張するものである。
【0036】一般に、ステントは、血管の本来の内径に
対して100〜120%程度の内径となる様に、過剰気
味に拡張を行うことが望ましいとされ、また、この時、
ステントの内腔を可能な限り真円に近い形状に拡張する
ことで、術後の再狭窄率が低下すると言われている。そ
のため、ステントの拡張時には、高い圧力で長時間の拡
張を行うことが要求される。
【0037】この様な場合でも、本パーフュージョンカ
テーテル1によれば、先端部を後退させるだけで、図中
矢印で示す様に血液が良好に流れるので、血管91が閉
塞されてしまうことはなく、虚血による障害等を招くこ
となくステント53の拡張を確実に実施できる。
【0038】次に、第2実施例について説明する。第1
実施例のパーフュージョンカテーテル1は、いわゆるオ
ーバーザワイヤタイプのカテーテルであったが、図4に
示す第2実施例のパーフュージョンカテーテル61は、
モノレールタイプと呼ばれる形態のものである。(ラピ
ッドエクスチェンジタイプとも呼ばれる。) このパーフュージョンカテーテル61は、第1実施例と
同様に、アウターカテーテル61aの内部に、インナー
カテーテル61bを配置した構造である。
【0039】アウターカテーテル61aのアウターチュ
ーブ71は、第1実施例と同様に、内部に第1、第2の
内腔を有し、第1の内腔は、先端側がバルーン73の内
部に連通し、後端側がバルーン拡張用ポート75に連通
している。一方、第1実施例とは異なり、第2の内腔
は、図示長さL3の範囲(バルーン73の先端から約2
0〜30cmの範囲)に形成されている。この第2の内
腔は、バルーン73の先端側と、アウターチューブ71
の中途位置とに、それぞれ開口76、77を有し、後端
側の開口77側からインナーカテーテル61bが摺動可
能に挿入され、先細り形状とされたインナーカテーテル
61bの先端81が、先端側の開口76から突出してい
る。アウターチューブ71の側壁に形成された側面孔7
9は、第1実施例と同様に、第2の内腔に連通してお
り、インナーカテーテル61bの先端81を、側面孔7
9よりも後端側へ後退させると、側面孔79と先端の開
口76とが第2の内腔により連通し、血液を流すことが
可能になる。なお、インナーカテーテル61bには、ガ
イドワイヤ83が通される内腔が形成されている。
【0040】以上の様に構成されたパーフュージョンカ
テーテル61でも、第1実施例と同様、第2の内腔を太
くすることによって、血液をスムーズに流すことがで
き、しかも、血管内を病変部へと誘導する際には、先細
り形状とされたインナーカテーテル61bの先端81に
より、血管内をスムーズに前進させることができる。
【0041】なお、第1実施例のパーフュージョンカテ
ーテル1と、第2実施例のパーフュージョンカテーテル
61とは、それぞれ異なるメリットがある。まず、第1
実施例のパーフュージョンカテーテル1は、第2の内腔
23の後端側が、インナーカテーテル操作用ポート17
に連通しているため、インナーカテーテル操作用ポート
17を介して、バルーン13の内部を貫通する血液流路
内に、抗凝固剤を注入することができる。したがって、
血液流路内に血栓が生じるのを抑制でき、パーフュージ
ョンカテーテル1を、長時間にわたって血管内に留置す
ることができる。
【0042】一方、第2実施例のパーフュージョンカテ
ーテル61は、先端側の一部を除き、アウターカテーテ
ル61aとインナーカテーテル61bとが並列に配置さ
れている。そのため、両者が並列配置される部分では、
パーフュージョンカテーテル1に比べて断面積が小さく
なる。したがって、本パーフュージョンカテーテル61
を、ガイドカテーテルを使って血管内に導入する場合、
ガイドカテーテルの内壁との隙間が大きくなる。よっ
て、この隙間を介して投入可能な造影剤の量が多くな
り、バルーン73の位置の確認等が容易となる。
【0043】この様に、第1実施例のものと第2実施例
のものとでは、それぞれに異なる利点があるので、例え
ば、長時間の使用が予想される場合には、第1実施例の
ものを使い、比較的短時間で処置を終える場合には、第
2実施例のものを使うなど、目的等に応じて使い分ける
とよい。
【0044】
【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1〜請求項
3のいずれかに記載のパーフュージョンカテーテルによ
れば、血管流通路を太くすることによって、血液をスム
ーズに流すことができ、しかも、可動先端部材を設けた
ことにより、血管内を病変部へと誘導する際に、血管内
をスムーズに前進させることができる。
【0045】特に、請求項2記載のパーフュージョンカ
テーテルによれば、上記効果の他、軸心にガイドワイヤ
を挿通することができるので、いわゆるオーバーザワイ
ヤタイプのパーフュージョンカテーテルを構成すること
ができ、血管内でも誘導が容易となり、カテーテルの交
換も容易となる。
【0046】更に、請求項3記載のパーフュージョンカ
テーテルによれば、バルーンが膨張して高圧がかかった
場合でも、金属線により血液流通路が保護され、安定し
て血液を流すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のパーフュージョンカテーテルを
示し、(a)はその側面図、(b)はアウターカテーテ
ルだけの側面図、(c)はインナーカテーテルだけの側
面図である。
【図2】 第1実施例のパーフュージョンカテーテルの
先端付近の断面を示し、(a)はインナーカテーテルが
初期位置にある状態を示す断面図、(b)はインナーカ
テーテルを後退させた状態を示す断面図である。
【図3】 第1実施例のパーフュージョンカテーテルで
ステントを拡張した状態を示す説明図である。
【図4】 第2実施例のパーフュージョンカテーテルを
示す側面図である。
【符号の説明】
1・・・パーフュージョンカテーテル、1a・・・アウ
ターカテーテル、1b・・・インナーカテーテル、3・
・・先端部、5・・・バルーン部、7・・・カテーテル
シャフト部、9・・・コネクタ部、11・・・アウター
チューブ、13・・・バルーン、15・・・バルーン拡
張用ポート、17・・・インナーカテーテル操作用ポー
ト、19・・・コネクタ、21,23・・・アウターチ
ューブの第1,第2の内腔、25・・・アウターチュー
ブの開口、27・・・側面孔、29・・・コイル、31
・・・インナーチューブ、33・・・ガイドワイヤ挿通
ポート、35・・・コネクタ、37・・・マーカー、3
9・・・インナーチューブの開口、41・・・インナー
チューブの内腔、51・・・ガイドワイヤ、53・・・
ステント、61・・・パーフュージョンカテーテル、6
1a・・・アウターカテーテル、61b・・・インナー
カテーテル、71・・・アウターチューブ、73・・・
バルーン、75・・・バルーン拡張用ポート、76,7
7・・・アウターチューブの開口、79・・・側面孔、
81・・・インナーカテーテルの先端、83・・・ガイ
ドワイヤ、91・・・血管。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の給排路となる内腔を有するカテー
    テルシャフトと、該カテーテルシャフトの先端側に設け
    られ、前記内腔を介して給排される流体によって膨張・
    収縮するバルーンと、該バルーンの先端側と後端側とを
    連通し、バルーンの膨張時にもバルーンの先端側と後端
    側との間で血液を流す血液流通路とを備えたパーフュー
    ジョンカテーテルにおいて、 前記血液流通路の先端側開口から外側へ突出させて配置
    され、該突出する部分は、後端側が前記先端側開口と略
    同寸法で、後端側よりも先端側が細くなる先細り形状と
    され、しかも、前記血液流通路の先端側開口の内側へ引
    っ込む方向へ後退可能で、該後退により前記血液流通路
    内の血液の流れを妨げない位置へと移動する可動先端部
    材を備えたことを特徴とするパーフュージョンカテーテ
    ル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパーフュージョンカテー
    テルにおいて、 バルーンの略軸中心を貫通させて配置された外側筒状部
    材と、 該外側筒状部材の内部に摺動可能に挿通された内側筒状
    部材とを備え、 前記血液流通路は、バルーンよりも後端側の位置で外側
    筒状部材の側壁に形成された孔と、外側筒状部材の先端
    開口とを、外側筒状部材の内腔により連通して形成さ
    れ、 前記可動先端部材は、前記内側筒状部材の先端部を先端
    側ほど細くなるテーパ状に形成してなることを特徴とす
    るパーフュージョンカテーテル。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のパーフュージョンカテー
    テルにおいて、 前記外側筒状部材は、バルーンを貫通する部分の外周に
    金属線が螺旋状に固着されていることを特徴とするパー
    フュージョンカテーテル。
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