JPH0970860A - 補強リブ付成形品及びその成形方法 - Google Patents

補強リブ付成形品及びその成形方法

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JPH0970860A
JPH0970860A JP24834095A JP24834095A JPH0970860A JP H0970860 A JPH0970860 A JP H0970860A JP 24834095 A JP24834095 A JP 24834095A JP 24834095 A JP24834095 A JP 24834095A JP H0970860 A JPH0970860 A JP H0970860A
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JP
Japan
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molded product
reinforcing rib
molded
molding
rib
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JP24834095A
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Shoji Imai
章司 今井
Maki Horikoshi
真木 堀越
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703—Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1704—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
    • B29C45/1705—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles using movable mould parts
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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    • B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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    • B29C45/1704—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles

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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 断面積の大きな太い補強リブ1を設けるに際
し、確実な消去が困難なリブ痕(補強リブ1上の成形品
表面に現われる色若しくは艶むら)を確実に目立たなく
する。 【解決手段】 断面積の大きな太い補強リブ1をくびれ
部8と駄肉部9を有する断面形状とし、この補強リブ1
を起点として現われるウエルドの開口角度を5〜60°
となるよう調整し、しかも成形品本体3の表面を、断熱
材を付設したキャビティ面で成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばテレビを初
めとする家庭電気製品のキャビネット等として用いられ
る補強リブ付成形品及びその成形方法に関する。更に詳
しくは、当該成形品の表面状態の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、得られる成形品の表面状態を向上
させる技術として、次のような技術が知られている。
【0003】(1)補強用リブ等、部分的な厚肉部が存
在する場合のひけによる外観低下を防止するために、こ
の厚肉部に加圧ガスを圧入して中空部を形成することに
より、ひけによる表面状態の悪化を防止する、所謂中空
射出成形(特公昭57−14968号公報)。
【0004】(2)成形に使用する金型のキャビティ面
に断熱材を付設することや(特開平5−245881号
公報、実開平6−34927号公報)、この断熱材の表
面に更に薄い金属層を設けること(特開平7−1487
88号公報)。
【0005】(3)中空射出成形において、厚肉部に加
圧ガスを圧入する時に発生すると考えられる厚肉部上の
成形品本体表面の歪みを防止するために、一般的な断面
矩形若しくは半円形の補強リブではなく、成形品本体か
らくびれ部を介して先端に駄肉部を設けた断面形状の補
強リブとし、駄肉部に導入される加圧ガスの影響を、く
びれ部の存在によって成形品本体側に及びにくくするこ
と(特開平5−31745公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では成
形品を薄肉化する傾向にあり、必要な強度を得るため
に、前記(1)の技術を利用して、成形品本体背面に中
空の太い補強リブを設けることが多くなってきている。
また、この補強リブを成形するためのキャビティの凹部
は、薄肉化された成形品本体を成形するキャビティ末端
にまで溶融樹脂が行き渡りやすくするために、射出成形
時の溶融樹脂の流れ方向にほぼ沿って形成されることが
多い。
【0007】一般的な断面形状の寸法の大きな補強リ
ブ、即ち断面矩形若しくは半円形等の寸法の大きな補強
リブを成形品内に付設すると、補強リブ上の成形品本体
表面に色若しくは艶のむら(以後「リブ痕」という)が
生じてしまう問題がある。このリブ痕とは、例えば成形
品表面部と背面側の補強リブ部を流れる樹脂の配向差に
起因する光沢むらとして観察される欠陥である。また、
成形品本体表面に、補強リブを起点としたウエルド(以
後「ウエルド」という)を生じると共に、前記(3)で
述べたように、加圧ガスを圧入する時に発生すると考え
られる、補強リブに沿った成形品本体表面の歪み(以後
「ガスマーク」という)を生じ、いずれも成形品の外観
低下の原因となる。
【0008】そこで、前記(2)の技術を適用して、上
記のような中空の太い補強リブを設けた際の表面欠陥を
解消することが考えられるが、ウエルドは消去できるも
のの、リブ痕についてはある程度軽減できるだけで十分
に消去できず、またガス欠陥はほとんど解消できない問
題がある。
【0009】一方、前記(3)のようなくびれ部と駄肉
部を有する断面形状の補強リブとした場合、ガスマーク
はかなり解消できるものの、やはりリブ痕を生じてしま
う問題がある。加えて、ウエルドを生じる問題もある。
【0010】上記と同様に前記(2)の技術を適用し
て、上記表面欠陥を解消することが考えられる。しか
し、本発明者等の知見によると、ウエルドは解消できる
ものの、リブ痕については確実には消去できず、かなり
消去できる場合とほとんど消去できない場合とが発生す
る。
【0011】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、一般的な矩形若しくは半円形断面の補強リ
ブはもとより、くびれ部と駄肉部を有する特別な断面形
状の補強リブの場合でも確実な消去が困難なリブ痕を確
実に消去できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このために請求項1の発
明では、表面が断熱材を付設したキャビティ面によって
成形されており、中空射出成形によって得られた成形品
の背面に中空の補強リブを有する成形品において、補強
リブが、成形品本体からくびれ部を介して突出し、端部
にくびれ部の幅より幅又は径が大きい駄肉部を有する断
面形状とし、しかもこの補強リブを起点として背面に現
われるウエルドの開口角度を5〜60°としているもの
である。
【0013】また、請求項2の発明では、成形品の表面
を成形するキャビティ面に断熱材が付設されており、成
形品の背面を成形するキャビティ面に補強リブを成形す
る凹部が形成された金型を用い、中空の補強リブを有す
る成形品を成形する補強リブ付成形品の成形方法におい
て、補強リブを成形する凹部の形状及び大きさを、成形
される成形品の背面に補強リブを起点として現われるウ
エルドの開口角度が5〜60°となる形状及び大きさに
設定することとしているものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、リブ痕の発生原因の究
明に基づいてなされたもので、まずこのリブ痕の発生原
因について説明する。
【0015】図1及び図2に示されるように、一般的な
矩形(若しくは半円形等)の断面形状で、中空部2を有
する補強リブ1を矩形板状の成形品本体3背面の対角線
上に有する成形品を、成形品本体3の中心部に、加圧ガ
スの圧入口を兼ねるゲート位置4を定め、キャビティ面
に断熱層を付設することなく成形した場合、その成形品
本体3の表面に現われる欠陥は図3に示されるような状
態となる。図3において、5がリブ痕、6がガスマー
ク、7がウエルドである。
【0016】図1及び図2に示される成形品を、成形品
本体3の表面(補強リブ1の形成面とは反対面)を成形
するキャビティ面に断熱材を被覆した金型で成形した場
合、成形品本体3の表面に現われる欠陥は図4に示され
るような状態となる。即ち、図3との比較から明らかな
ように、ウエルド7は消え、リブ痕5及びガスマーク6
はやや軽減されるものの十分には解消されずに残留す
る。
【0017】ガスマーク6は、従来の技術の項でも述べ
たように、加圧ガスの圧入に起因するものと考えられて
いる。つまり、補強リブ1内での加圧ガスの流れの影響
や加圧ガス圧力の成形品本体3の表面への及び方によっ
て表面凹凸、転写不良等のガスマークが発生すると考え
られる。これに対し、リブ痕5及びウエルド7は全く異
なる原因によるものと考えられる。
【0018】まず、ウエルド7は、キャビティ内での溶
融樹脂の合流によって生じるものであるが、何故このよ
うな合流を生じるかが問題となる。本発明者等の知見に
よると、幅の小さい細い補強リブ1の場合にはこのよう
なウエルド7を生じないことが確認されている。ウエル
ド7は、幅が大きい太い補強リブ1とすることによって
生じるものである。幅の広い太い補強リブ1とすると、
この補強リブ1を成形するためのキャビティの凹部も幅
広で太くなり、この凹部内での溶融樹脂の流動抵抗が小
さくなり、射出成形時にこの凹部内に優先的に溶融樹脂
が流入しやすくなる。つまり、キャビティの成形品本体
3部分が溶融樹脂で満たされる前に、補強リブ1を成形
する凹部に溶融樹脂が優先的に流れ、この凹部を流れる
溶融樹脂と、流動が遅れる成形品本体3部分を流動する
溶融樹脂とが合流することでウエルド7が発生するもの
と考えられる。
【0019】ところで、補強リブ1を成形する凹部と成
形品本体3部分に流れる溶融樹脂は、両者の配向傾向の
相違からリブ痕が5が発生するものと考えられる。
【0020】一方、図5及び図6に示されるように、く
びれ部8と駄肉部9を有する断面形状で、駄肉部9に中
空部2を有する補強リブ1とした場合、キャビティ面に
断熱層を付設することなく成形したときに成形品本体3
の表面に現われる欠陥は図7に示されるような状態とな
る。また、図5及び図6に示される成形品を、成形品本
体3の表面を成形するキャビティ面に断熱材を被覆した
金型で成形した場合、成形品本体3の表面に現われる欠
陥は図8に示されるような状態となる。
【0021】ところで、くびれ部8と駄肉部9を有する
断面形状の補強リブ1を設けた成形品の場合、成形品本
体3の表面を成形するキャビティ面に断熱材を被覆した
金型で成形すると、図9に示されるように、図8に示さ
れるリブ痕5をほとんど目立たない状態にまで消すこと
ができる場合があることを本発明者等は見出した。
【0022】図9に示されるような表面状態が得られる
成形品について、キャビティ面に断熱材を被覆すること
なく成形した時の表面状態が図10に示される状態であ
る。図7と比較すると明らかなように、ウエルド7の開
口角度が小さくなっている。ウエルド7の開口角度が小
さいことは、射出成形時に、補強リブ1を成形するキャ
ビティの凹部と成形品本体3とを流れる溶融樹脂の流入
差が小さくなっていることを意味する。即ち、この凹部
に流れる溶融樹脂量がくびれ部8によって押えられるこ
とから、凹部が配置されている成形品本体3に流れる溶
融樹脂と、それ以外の成形品本体3に流れる溶融樹脂と
の流入差が小さくなり、両者の配向傾向の違いが少なく
なるため、図8に示されるようなリブ痕5をほとんど目
立たない状態にまで消すことが可能になっていると考え
られる。
【0023】本発明は、以上のような本発明者等の知見
に基づいてなされたもので、その第1の特徴は、成形品
本体3の表面が断熱材が被覆されたキャビティ面によっ
て成形されている点にある。この断熱材は、ウエルド7
を消すと共に、リブ痕5を低減するものである。
【0024】断熱材としては、熱伝導率が一般に0.0
001〜0.002cal/cm・sec・℃で、金型
の構成材料より熱伝導率の低い耐熱樹脂が好ましい。こ
の耐熱樹脂とは、成形される合成樹脂の成形温度より高
い軟化温度を有する耐熱性重合体であり、好ましくはガ
ラス転移点温度が140℃以上、更に好ましくは160
℃以上、最も好ましくは200℃以上及び/又は好まし
くは融点が200℃以上、更に好ましくは250℃以上
の耐熱性重合体である。例えば主鎖に芳香族環を有する
ポリイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポ
リアリルスルホン、ポリアリレート、ポリフェニレンエ
ーテル、ポリエーテルイミド、エポキシ樹脂等の芳香族
系重合体や各種充填材、例えばガラス、シリカ、タル
ク、クレー、珪酸ジルコニウム、珪酸リチウム、炭酸カ
ルシウム、アルミナ、マイカ等の粉体や粒子、ガラス繊
維、ウイスカー、炭素繊維等の適量を配合した重合体、
又は例えばエポキシ樹脂にポリエーテルスルホンやポリ
エーテルイミドを配合して硬化したポリマーアロイ等を
挙げることができ、好ましくはポリイミドである。
【0025】上記耐熱樹脂を用いた断熱材の付設は、溶
液としてキャビティ面に塗布するのが最も簡便で好まし
い。従って、溶液となる非結晶性芳香族重合体あるいは
ポリアミド酸等のポリイミド前駆体を良好に使用でき
る。ここでポリイミドとしては、例えばピロメリット酸
(PMDA)系ポリイミド、ビフェニルテトラカルボン
酸系ポリイミド、トリメリット酸を用いたポリアミドイ
ミド、ビスマレイミド系樹脂(ビスマレイミド/トリイ
ジン系等)、ベンゾフェノンテトラカルボン酸系ポリイ
ミド、アセチレン末端ポリイミド、熱可塑性ポリイミド
等を挙げることができる。
【0026】付設する断熱材の厚みは、断熱材の材質に
もよるが、0.1〜2mmの範囲内で適度に選択され
る。断熱材の厚みは成形品の金型内冷却時間と密接に関
連しているため、外観改良と成形サイクルタイムのバラ
ンスを考慮すると、断熱材の厚みは、好ましくは0.1
〜0.5mm、特に好ましくは0.15〜0.45mm
である。付設する断熱材は、厚みが上記範囲内であれ
ば、単層又は2層以上の場合でも良好に使用できる。
【0027】断熱材の付設は、断熱材が直接キャビティ
面を構成するように行ってもよいが、断熱材の表面に薄
い金属層を被覆し、断熱材の保護等を図ることができる
ようにすることもできる。金属としては、ニッケル、ク
ロム、コンスタンタン、アルミニウム、銅、ベリリウ
ム、亜鉛、若しくはこれらの合金等の1種又は2種以上
を用いることができる。金属層はメッキによって容易に
付設することができ、その厚みは、主要金型に断熱層を
被覆した効果、例えば型表面再現性の向上が阻害されな
いことが必要で、断熱材の1/5以下でかつ1〜50μ
mであることが好ましく、更に好ましくは1/7以下で
かつ2〜30μmであり、最適には1/10〜1/10
0でかつ2〜30μmである。
【0028】本発明の第2の特徴は、成形品内に設けら
れた補強リブ1が、図6に示されるように、成形品本体
3からくびれ部8を介して突出し、端部にくびれ部8の
幅より幅又は径が大きくかつ中空の駄肉部9を有する断
面形状をなしている点にある。くびれ部8は、前述のよ
うに、補強リブ1を成形するキャビティの凹部が設置し
てある成形品本体3に流れる溶融樹脂量を抑えるもの
で、駄肉部9は必要な補強効果を得るためのものであ
る。
【0029】上記くびれ部8及び駄肉部9を有する補強
リブ1の断面形状例としては、図6に示されるような断
面円形の駄肉部9とした形状の他、図11に示されるよ
うなものが挙げられる。図11(a)は駄肉部9を矩形
にしたものである。図11(b)はくびれ部8の成形品
本体3側を徐々に拡幅した形状としたものであり、図1
1(c)は駄肉部9を楕円形にしたものである。また、
図11(b)のように、くびれ部8の成形品本体3側を
徐々に拡幅した形状とした場合、図11(a)の形状の
ものに比べて、大きな断面積の駄肉部9とした時にリブ
痕5を目立ちにくくすることができる。
【0030】上記補強リブ1の各部の大きさは使用合成
樹脂の種類や成形条件等によっても変わるので、ウエル
ド7の開口角度が5〜60°の範囲に入るように調整す
る必要がある。ウエルド7の開口角度が5°未満では、
補強上必要な駄肉部9の断面積が得られず、薄肉の成形
品本体3とした時の補強が不十分となる。また、ウエル
ド7の開口角度が60°を超えると、図8に示されるよ
うにリブ痕5を目立ちにくくすることができなくなる。
【0031】つまり、補強上大きな駄肉部9を必要とす
る成形品においては、くびれ部8を介することで、矩
形、半円形の補強リブに比べて、同じ断面積を持たせた
場合であっても、ウエルド7の開口角度を5〜60°の
範囲に調整することができる。逆にいうと、補強上大き
な駄肉部9を必要としない場合の成形品においては、ウ
エルドの開口角度を5〜60°の範囲に調整すれば、敢
えてくびれ部8と駄肉部9を有する断面形状としなくと
もよい。
【0032】即ち、本発明の第3の特徴は、ウエルド7
の開口角度が5〜60°の範囲となっている点にある。
本発明の成形品では、断熱材が被覆されたキャビティ面
でその成形品本体3の表面が成形されているので、表面
におけるウエルド7は消去されている。しかし、背面側
はウエルド7が消去されずにそのまま残留することか
ら、背面側に残留するウエルドの状態を調べることでウ
エルド7の開口角度を確認することができる。ウエルド
7の開口角度は上記のように5〜60°であることが必
要で、好ましくは5〜50°である。このウエルド7の
開口角度は、図12に示されるように、ウエルド7がそ
の中心線10より最も離れた点とウエルド7の始点を結
ぶ線11と中心線10とがなす角度をいう。また、ここ
でいう中心線10とは、ウエルド7の始点近傍での、成
形品背面側の補強リブの中心線を投影した線である。ウ
エルド7は、この中心線10上あるいは中心線10より
多少離れた位置に始点を持ちながら、中心線10を境に
対称や非対称に中心線10の両側に発生する場合と、中
心線10の片側にのみ発生する場合とがある。
【0033】補強上大きな駄肉部9を必要とする場合に
ついて更に説明する。
【0034】くびれ部8の幅は、成形品本体3の厚みの
1.5倍以下であることが好ましく、更に好ましくは成
形品本体3の厚みの1倍以下、最適には成形品本体3の
厚みの2/3以下1/3以上である。また、リブ痕5は
補強リブ1の断面積(補強リブ1に連なる成形品本体3
部分は含まず)が20mm2 以上となると特に消去しに
くくなることから、このような大きな断面積の補強効果
の高い補強リブ1とする場合に有効である。補強効果の
高い補強リブ1をくびれ部8を介して設置すると、大き
な駄肉部9での成形収縮に伴う歪みが駄肉部9内で緩和
され、成形品表面に及びにくくなるため、駄肉部9の型
再現性がそれほど重視されない成形品であれば、敢えて
加圧ガスを圧入せずに成形してもよい。換言すれば、補
強リブ1に敢えて中空部2が形成されていなくともよ
い。
【0035】補強リブ1の各部の大きさを定める目安と
して、図13に示されるように、くびれ部8の成形品本
体3側が徐々に拡幅されている場合であって、図13に
示されるaとbの比a/bが1.5を超える場合、図1
3に示される面積Aと面積Bの比A/Bが0.5〜4.
0、更に好ましくは0.3〜3.0、最適には0.5〜
1.5の範囲に入るよう、各部の大きさを定めることが
好ましい。また、図14に示されるように、くびれ部8
が上記のような拡幅部分を有さず、図14に示されるa
/bが1.5以下の場合、図14に示される面積Aと面
積Bの比A/Bが0.2〜2.0、更に好ましくは0.
2〜1.6、最適には0.2〜1.5の範囲に入るよ
う、各部の大きさを定めることが好ましい。
【0036】本発明で使用する合成樹脂は、通常の射出
成形で使用される熱可塑性樹脂を広く用いることができ
るが、ゴムを配合した合成樹脂、例えばポリスチレン、
ABS、EPR−PP等の樹脂はゴム粒子が配向しやす
く、目立つリブ痕5を生じやすいことから、特に本発明
を適用することが効果的である。
【0037】
【実施例】
実施例1〜10 図15〜図17に示される形状及び寸法(図15〜図1
7中の数字の単位はmm)の補強リブを図5のように配
置した成形品を成形した。金型としては、成形品表面側
のキャビティ面にポリイミドを200μmの厚さで被覆
したものを使用した。また、成形条件は以下の通りであ
る。
【0038】使用樹脂:ポリスチレン(旭化成工業社製
「AGI02」」) 可塑化温度:220℃ 金型温度:50℃ 加圧ガス:窒素ガス(180kg/cm2 G) 加圧ガス圧入時間+圧力保持時間:35秒 冷却時間:45秒
【0039】実施例1〜実施例10で得られた成形品背
面に現われたウエルドの開口角度は以下の通りである。
また、括弧内は補強リブ部分のみ(補強リブに連なる成
形品本体部分は含まず)の断面積である。
【0040】 実施例1:8°(20.06mm2 ) 実施例2:13°(37.26mm2 ) 実施例3:33°(57.74mm2 ) 実施例4:33°(72.51mm2 ) 実施例5:43°(86.00mm2 ) 実施例6:60°(120.54mm2 ) 実施例7:33°(57.0mm2 ) 実施例8:49°(99.88mm2 ) 実施例9:77°(134.42mm2 ) 実施例10:47°(72.89mm2 )
【0041】上記実施例1〜実施例10のいずれの場合
も、得られた成形品表面にリブ痕、ウエルド、ガスマー
クのいずれもほとんど観察されなかった。但し、リブ痕
については、ウエルドの開口角度が大きくなるにつれて
痕跡が認めやすい状態になる傾向が認められた。また、
くびれ部の成形品本体側を徐々に拡幅した形状とした場
合、大きな断面積の駄肉部としてもリブ痕を目立ちにく
くできる傾向も認められた。
【0042】比較例1〜4 図18に示される形状及び寸法(図18中の数字の単位
はmm)の補強リブを図1のように配置した成形品を成
形した以外は実施例と同様にして成形を行った。
【0043】比較例1〜比較例4で得られた成形品背面
に現われたウエルドの開口角度は以下の通りである。ま
た、括弧内は補強リブ部分のみ(補強リブに連なる成形
品本体部分は含まず)の断面積である。
【0044】 比較例1:71.5°(57.76mm2 ) 比較例2:77°(57.0mm2 ) 比較例3:77°(72.25mm2 ) 比較例4:78.5°(121mm2 )
【0045】上記比較例1〜比較例4のいずれの場合
も、得られた成形品表面にリブ痕がはっきりと観察され
た。また、リブ痕は、ウエルドの開口角度が大きくなる
につれて痕跡が目立つ傾向が認められた。
【0046】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りであり、成
形品の薄肉化に伴って必要となる断面積の大きな太い補
強リブを設けるに際し、このような補強リブに起因する
リブ痕をほとんど目立たない程度にまで消去することが
でき、成形品の外観が向上し、無塗装で成形品を使用に
供することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】駄肉部の大きな断面矩形の補強リブを設けた板
状成形品の平面図である。
【図2】図1の成形品における補強リブ付近の拡大断面
図である。
【図3】図1の成形品を通常の金型で成形した場合の表
面状態を示す図である。
【図4】図1の成形品を、表面側キャビティ面に断熱材
を被覆した金型で成形した場合の表面状態を示す図であ
る。
【図5】くびれ部と駄肉部を有する補強リブを設けた板
状成形品の平面図である。
【図6】図5の成形品における補強リブ付近の拡大断面
図である。
【図7】図5の成形品であって、ウエルドの開口角度が
60°を超える成形品を通常の金型で成形した場合の表
面状態を示す図である。
【図8】図5の成形品であって、ウエルドの開口角度が
60°を超える成形品を、表面側キャビティ面に断熱材
を被覆した金型で成形した場合の表面状態を示す図であ
る。
【図9】図5の成形品であって、ウエルドの開口角度が
5〜60°の成形品を、表面側キャビティ面に断熱材を
被覆した金型で成形した場合の表面状態を示す図であ
る。
【図10】図5の成形品であって、ウエルドの開口角度
が5〜60°の成形品を通常の金型で成形した場合の表
面状態を示す図である。
【図11】くびれ部と駄肉部を有する補強リブの形状例
を示す断面図である。
【図12】ウエルドの開口角度の説明図である。
【図13】くびれ部と駄肉部を有する補強リブの好まし
い寸法範囲の説明図である。
【図14】くびれ部と駄肉部を有する補強リブの好まし
い寸法範囲の説明図である。
【図15】実施例1〜4で成形した成形品の補強リブの
説明図である。
【図16】実施例5〜7で成形した成形品の補強リブの
説明図である。
【図17】実施例8〜10で成形した成形品の補強リブ
の説明図である。
【図18】比較例1〜4で成形した成形品の補強リブの
説明図である。
【符号の説明】
1 補強リブ 2 中空部 3 成形品本体 4 ゲート位置 5 リブ痕 6 ガスマーク 7 ウエルド 8 くびれ部 9 駄肉部 10 中心線 11 中心線より最も離れた点とウエルドの始点を結ぶ
線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が断熱材を付設したキャビティ面に
    よって成形されており、中空射出成形によって得られた
    成形品の背面に中空の補強リブを有する成形品におい
    て、補強リブが、成形品本体からくびれ部を介して突出
    し、端部にくびれ部の幅より幅又は径が大きい駄肉部を
    有する断面形状をなし、しかもこの補強リブを起点とし
    て背面に現われるウエルドの開口角度が5〜60°とな
    っていることを特徴とする補強リブ付成形品。
  2. 【請求項2】 成形品の表面を成形するキャビティ面に
    断熱材が付設されており、成形品の背面を成形するキャ
    ビティ面に補強リブを成形する凹部が形成された金型を
    用い、中空の補強リブを有する成形品を成形する補強リ
    ブ付成形品の成形方法において、補強リブを成形する凹
    部の形状及び大きさを、成形される成形品の背面に補強
    リブを起点として現われるウエルドの開口角度が5〜6
    0°となる形状及び大きさに設定することを特徴とする
    補強リブ付成形品の成形方法。
JP24834095A 1995-09-04 1995-09-04 補強リブ付成形品及びその成形方法 Withdrawn JPH0970860A (ja)

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