JPH0972062A - モルタル下地シート - Google Patents

モルタル下地シート

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JPH0972062A
JPH0972062A JP7226824A JP22682495A JPH0972062A JP H0972062 A JPH0972062 A JP H0972062A JP 7226824 A JP7226824 A JP 7226824A JP 22682495 A JP22682495 A JP 22682495A JP H0972062 A JPH0972062 A JP H0972062A
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mortar
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Yutaka Shimizu
豊 清水
Yoshinori Ueda
善規 上田
Eiji Koya
栄治 幸谷
Morihisa Otsuka
守久 大塚
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モルタルの施工に際し、モルタルの剥離やド
ライアウト現象、あるいは下地の腐食等を生じさせるこ
となく極めて容易に施工作業を行うことが可能で、かつ
強度的にも優れたモルタル下地シートを得る。 【解決手段】 このモルタル下地シート11は、特に、
下地側より、防水、透湿性を有する防水・透湿シート1
2、吸水、保水性を有する吸・保水シート13、及びモ
ルタル下地シート11に所定の強度を付与する強化シー
ト14が積層されているものである。また、モルタル下
地シート11の表面に、水に溶解しにくく、かつ強アル
カリ溶液に溶解するコーティング層を形成してもよい。
ここで、上記コーティング層には、例えばポリ酢酸ビニ
ルとアクリル酸との共重合体にポリビニルアルコールを
添加したものが使用される。更に、モルタル下地シート
11の表面に、撥水性を付与することも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の外壁等に
モルタルを施工する際に用いられるモルタル下地シート
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば図2に示すように、従来、住宅等
を始めとする建築物の外壁1をモルタルにて仕上げる場
合には、まず、建築物の下地(ぬき)2の上に防水性を
有するアスファルト含浸紙3をステープル4により貼り
付け、その表面にラス5をステープル4により貼り付け
た後、下塗りモルタル6、上塗りモルタル7を順に塗布
して仕上げるという作業を行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アスファル
ト含浸紙3と下塗りモルタル6との接着性が低いため、
上塗りモルタル7を塗布して仕上げる際に、下塗りモル
タル6の塗布直後に上塗りモルタル7を塗布すると、自
重によって下塗りモルタル6ごと剥離する恐れがあっ
た。従って、従来では、下塗りモルタル6を最短でも2
4時間程度養生させた後、表面に水打ちしてから上塗り
モルタル7を塗布して仕上げていた。しかしながら、上
記施工作業では、下塗りモルタル6の塗布後、養生に伴
い施工作業を中断しなければならないため、施工作業が
長期化するという問題が生じていた。
【0004】更に、モルタル6,7に延展性を付与し、
鏝塗り時における作業性を向上させる目的で、モルタル
6,7に、セメントの水和反応に必要な水分以上の水分
(余剰水分)を添加していることも、養生時間の長期化
を助長していた。一方、夏期等においては、養生中のモ
ルタル6,7に対する直射日光の照射等により、モルタ
ル6,7の表面が急速に乾燥してひび割れが生じる、い
わゆるドライアウト現象が起こる場合もあった。
【0005】また、アスファルト含浸紙3に下塗りモル
タル6を塗ると、下塗りモルタル6中の水分が、ステー
プル4の針孔から染み込んで下地2を湿らせてしまい、
腐食等の原因となる恐れがあった。更にまた、アスファ
ルト含浸紙3の強度が低く、施工作業中破れやすいとい
う問題もあった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、モルタルの剥離やドライアウト現象、あるいは下地
の腐食等を生じさせることなく極めて容易に施工作業を
行うことが可能で、かつ強度的にも優れたモルタル下地
シートを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、住宅等の建築
物の外壁にモルタルを施工する際に、下地と塗布される
モルタルとの間に配設されるモルタル下地シートであっ
て、特に、上記下地側より、防水、透湿性を有する防水
・透湿シート、吸水、保水性を有する吸・保水シート、
及び上記モルタル下地シートに所定の強度を付与する強
化シートが積層されていることをその特徴としている。
【0008】また、モルタル下地シートの表面には、水
に溶解しにくく、かつ強アルカリ溶液に溶解するコーテ
ィング層が形成されていることが望ましい。ここで、上
記コーティング層には、例えばポリ酢酸ビニルとアクリ
ル酸との共重合体にポリビニルアルコールを添加したも
のが使用される。更に、モルタル下地シートの表面に撥
水性を付与することも可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明の実
施の形態について更に詳しく説明する。図1は、本発明
に係るモルタル下地シート11の構造を示す断面図であ
る。このモルタル下地シート11は、裏側(図中右方)
より、防水・透湿シート12と、この防水・透湿シート
12の表面に積層された吸・保水シート13と、この吸
・保水シート13の表面に積層された強化シート14と
から概略構成されている。
【0010】ここで、防水・透湿シート12は、不織布
層12aの裏面に、防水性及び透湿性を有する弾性樹脂
層12bをコーティングあるいはフィルム積層により成
形したものである。また、吸・保水シート13は、吸水
性及び保水性に優れたもので、その材質には、紙、不織
布、または織布から選択される材質またはそれらの積層
体が使用されている。
【0011】更に、強化シート14は、その配設方向に
対する引張強度及び引裂強度が強化された不織布からな
り、かつその目明き(密度)は、モルタルに対し高い接
着性(アンカー効果)を有し、しかも裏側の吸・保水シ
ート13の作用を損なわないよう適宜調整されている。
【0012】施工に際しては、モルタル下地シート11
を、防水・透湿シート12側を下地側にして下地2にス
テープル4により貼り付け、更に、モルタル下地シート
11の表面側にラス5をステープル4により貼り付けた
後、下塗りモルタル6を塗布する。ところが、下塗りモ
ルタル6に含まれる上記余剰水分は順次吸・保水シート
13に吸収されるため、下塗りモルタル6の硬化養生が
促進される。
【0013】その結果、本発明のモルタル下地シートに
よれば、下塗りモルタル6の塗布後、約30分程度とい
う短時間で上塗りモルタル7の塗布が可能となる。従っ
て、従来使用されているアスファルト含浸紙3のよう
に、下塗りモルタル6の塗布後、この下塗りモルタル6
を硬化養生させるため長期間作業を中断させる必要がな
く、施工期間が短縮される。
【0014】一方、吸・保水シート13に吸収された水
分は吸・保水シート13内に保水されるが、この水分
は、モルタル6,7の硬化の際、過度な乾燥が起こらな
いようモルタル6,7に徐々に還元され、その結果、い
わゆる「濡れムシロ効果」によるモルタル6,7の養生
が行われる。すると、モルタル6,7が理想的な水和反
応を呈し、最高の強度を有するモルタル6,7層が形成
される。更に、モルタル6,7層が過度に乾燥しないた
め、ドライアウト現象の発生も防止される。
【0015】また、防水・透湿シート12の有する防水
性及び透湿性により、外部から下地2への水分の侵入
や、あるいは下地2内における内部結露の発生が防止さ
れる。しかも、不織布層12aにコーティングあるいは
フィルム積層された弾性樹脂層12bによりステープル
4の針孔におけるシール性が確保されるため、この針孔
からの水分の染み出しによる下地2の腐食等が確実に防
止される。
【0016】更に、モルタル下地シート11は強化シー
ト14により強化されているため、アスファルト含浸紙
3のように、施工作業中破れることはない。しかも、強
化シート14と下塗りモルタル6とのアンカー効果によ
り、施工中におけるモルタル6,7の剥離が防止され
る。しかも、強化シート14自身の強度及び上記アンカ
ー効果によりモルタル6,7施工後の外壁1の強度が向
上し、その結果、外壁1における亀裂の発生やモルタル
6,7の剥離等も防止される。
【0017】一方、吸・保水シート13の表面に、水に
溶解しにくく、かつ強アルカリ溶液に溶解するコーティ
ング層(図示せず)を形成させてもよい。コーティング
層としては、ポリ酢酸ビニルとアクリル酸との共重合体
にポリビニルアルコールを添加したものが使用される。
【0018】コーティング層を有するモルタル下地シー
ト11の場合、コーティング層の有する水に溶解しにく
い性質により、下塗りモルタル6の塗布作業中は吸・保
水シート13の吸・保水性が抑止される。その結果、下
塗りモルタル6の延展性が維持され、塗布作業を一層容
易に行うことが可能となる。
【0019】一方、下塗りモルタル6の塗布後所定時間
が経過すると、モルタル6中のセメントに由来するpH
約14程度の強アルカリ水溶液により、コーティング層
が溶解し、モルタル6中の水分が吸・保水シート13に
吸水されるとともに保水される。その結果、下塗りモル
タル6の硬化養生が促進され、上塗りモルタル7が塗布
可能となる。
【0020】すなわち、下塗りモルタル6の塗布完了と
ともにコーティング層が溶解するよう上記所定時間を調
整すれば、下塗りモルタル6の塗布後に、続けて上塗り
モルタル7を塗布することが可能となる。従って、コー
ティング層を有するモルタル下地シート11の場合で
も、従来使用されているアスファルト含浸紙3のよう
に、下塗りモルタル6の塗布後に、下塗りモルタル6の
硬化養生のため長期間作業を中断させる必要がなく、施
工期間が短縮される。
【0021】この場合、下塗りモルタル6の塗布作業時
間と、コーティング層のアルカリ溶解反応時間とのタイ
ミングは、コーティング層を構成する、ポリ酢酸ビニル
とアクリル酸との共重合体と、ポリビニルアルコールと
の配合割合により調整する。あるいは、コーティング層
の溶解時間を、施工場所、施工季節、施工時の天気等の
施工条件によって変更してもよい。
【0022】なお、吸・保水シート13の表面及び/ま
たは強化シート14の表面に若干の撥水剤を塗布した
り、コーティング層に例えば2%程度の割合でワックス
を添加することにより、モルタル下地シート11の撥水
性を向上させることも可能である。この場合、雨等に濡
れても吸・保水シート13が予め余分な水分を含まずに
済むため、モルタル施工時における水分の吸収不足等の
障害が防止される。
【0023】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、モ
ルタルの剥離やドライアウト現象、あるいは下地の腐食
等を生じさせることなく極めて容易に施工作業を行うこ
とが可能で、かつ強度的にも優れたモルタル下地シート
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモルタル下地シートの構造を示す
モルタル下地シートの断面図である。
【図2】外壁に対するモルタルの施工手順を説明する建
築物の外壁の斜視図である。
【符号の説明】
1 外壁 2 下地 6 下塗りモルタル(モルタル) 7 上塗りモルタル(モルタル) 11 モルタル下地シート 12 防水・透湿シート 13 吸・保水シート 14 強化シート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、住宅等の建築
物の外壁を施工する際に、下地と塗布されるモルタルと
の間に配設されるモルタル下地シートであって、特に、
上記下地側より、防水性を有する防水シート、吸水、保
水性を有する吸・保水シート、及び上記モルタル下地シ
ートに所定の強度を付与する強化シートが積層されてい
ることをその特徴としている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 外壁 2 下地 6 下塗りモルタル(モルタル) 7 上塗りモルタル(モルタル) 11 モルタル下地シート 12 防水・透湿シート(防水シート) 13 吸・保水シート 14 強化シート
フロントページの続き (72)発明者 大塚 守久 福井県福井市三十八社町33字66番地 フク ビ化学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅等の建築物の外壁にモルタルを施工
    する際に、下地と塗布されるモルタルとの間に配設され
    るモルタル下地シートであって、 上記下地側より、防水、透湿性を有する防水・透湿シー
    ト、吸水、保水性を有する吸・保水シート、及び上記モ
    ルタル下地シートに所定の強度を付与する強化シートが
    積層されていることを特徴とするモルタル下地シート。
  2. 【請求項2】 表面に、水に溶解しにくく、かつ強アル
    カリ溶液に溶解するコーティング層が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のモルタル下地シート。
  3. 【請求項3】 上記コーティング層に、ポリ酢酸ビニル
    とアクリル酸との共重合体にポリビニルアルコールを添
    加したものが使用されていることを特徴とする請求項2
    記載のモルタル下地シート。
  4. 【請求項4】 表面に、撥水性が付与されていることを
    特徴とする請求項1,2または3記載のモルタル下地シ
    ート。
JP7226824A 1994-12-28 1995-09-04 モルタル下地シート Expired - Lifetime JP2987090B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007120300A (ja) * 2007-01-23 2007-05-17 Seiren Co Ltd モルタル下地シート
JP2010514962A (ja) * 2006-12-27 2010-05-06 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 湿式塗布されたファサードを有する外壁組立体に使用するための建築用ラップ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010514962A (ja) * 2006-12-27 2010-05-06 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 湿式塗布されたファサードを有する外壁組立体に使用するための建築用ラップ
JP2007120300A (ja) * 2007-01-23 2007-05-17 Seiren Co Ltd モルタル下地シート

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