JPH097300A - 等化器および磁気記録再生装置 - Google Patents

等化器および磁気記録再生装置

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JPH097300A
JPH097300A JP14981995A JP14981995A JPH097300A JP H097300 A JPH097300 A JP H097300A JP 14981995 A JP14981995 A JP 14981995A JP 14981995 A JP14981995 A JP 14981995A JP H097300 A JPH097300 A JP H097300A
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amplitude value
coefficient
equalizer
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equalization error
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JP14981995A
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English (en)
Inventor
Yasutaka Nishida
靖孝 西田
Hideki Sawaguchi
秀樹 澤口
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の線形信号処理方式を用いた場合におい
ても、簡単な回路構成で、異なる波形歪みをキャンセル
することが可能となる等化器を提供する。 【構成】 入力信号中の波形歪みを補償する等化器にお
いて、入力された信号値をN次関数変換特性(N>1)
によって他の値に変換する振幅値変換器と、前記振幅値
変換器の出力を波形等化する非巡回形フィルタと、前記
非巡回形フィルタの出力の等化誤差の大きさを判断基準
とし、前記等化誤差が最少となるように、前記振幅値変
換器の特性を決定する係数、および、前記非巡回形フィ
ルタのタップ係数を学習し、更新する学習部とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、等化器および磁気記録
再生装置に係わり、特に、MR再生ヘッドを用いた磁気
記録再生装置に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来技術】磁気ディスク装置等の磁気記録再生装置に
おいては、高密度化のために再生ヘッドの高感度化が進
められており、従来のインダクティブヘッドにかわって
磁気抵抗効果を用いた再生ヘッド(以下、MRヘッドと
称す。)が開発されている。
【0003】図9は、MRヘッドの磁界−再生出力変換
特性76を示す図であり、MRヘッドの磁界−再生出力
変換特性の非線形を説明するための図である。
【0004】図9に示すように、MRヘッドを用いた磁
気記録再生装置の再生方式においては、記録媒体の媒体
磁化からの入力磁界71にバイアス磁界73を重畳し、
前記磁界−再生出力変換特性76上の、直線的な部分に
動作領域を設定して、磁気記録媒体に記録された信号を
再生するようにしている。
【0005】前記MRヘッドを用いた磁気記録再生装置
の再生方式においては、バイアス磁界73のずれや、M
R素子の磁気特性のばらつき等により、MRヘッドの磁
界−再生出力変換特性76が非線形となり、MRヘッド
により再生された再生信号中に、再生信号波形の上下非
対称に代表される波形歪みが生じる。
【0006】一方、最近、ハードディスク装置、ディジ
タルVTR等の磁気記録再生装置で、PRML(par
tial response maximum like
lihood)と呼ぶ信号処理が注目を集めている。
【0007】PRML信号処理は、既存の記録再生系を
大幅に変更せずに、信号処理によって記録密度を1.2
〜1.5倍に高める技術である。
【0008】図10は、前記PRML信号処理の概略を
説明するための図である。
【0009】図10に示すように、PRML信号処理と
は、ハードディスクコントローラ(HDC)等からの入
力情報系列から、記録符号化器601、プリコーダ60
2、書き込み補償回路603を介して、ハードディスク
装置等の記録媒体への書き込み信号を生成し、また、記
録媒体からの読み出し信号から、自動利得制御回路(A
GC)604、低域通過フィルタ605、A/D変換器
606、PR(パーシャルレスポンス)等化器607、
ビタビ復号回路608、記録復号化器609を介して、
ハードディスクコントローラ(HDC)等への出力情報
系列を再生するものである。
【0010】なお、図10においては、サーボ信号の復
号回路、A/D変換器606のタイミング制御回路等は
省略している。
【0011】一般に、磁気記録再生装置において、前記
PRML信号処理等の信号処理系は、磁気記録再生系の
磁界−再生出力変換特性が線形であることを前提として
設計がなされており、磁気記録再生系の磁界−再生出力
変換特性が非線形となることは、磁気記録再生装置の性
能劣化の大きな要因となっている。
【0012】従来の磁気記録再生装置においては、PR
等化器にトランスバーサル型フィルタを用いて、磁気記
録再生系の磁界−再生出力変換特性の非線形に起因する
再生信号中の波形歪みも等化していたが、前記磁気記録
再生系の磁界−再生出力変換特性の非線形に起因する再
生信号中の波形歪みを充分に等化することは困難であっ
た。
【0013】そこで、PR等化器等の波形等化器の前段
で、磁気記録再生系の磁界−再生出力変換特性の非線形
に起因する再生信号中の波形歪みをキャンセルすること
により、劣化を低減する方法が提案されている。
【0014】例えば、下記公報(イ)には、再生信号を
A/D変換した後にルックアップテーブルを用いて振幅
値を変換する方法が記載されている。
【0015】この場合、MRヘッドのバイアス磁界を変
化させることにより、各MRヘッドの磁界−再生出力変
換特性を予め測定しておき、前記磁界−再生出力変換特
性上の動作点が変動した場合に、記憶しているテーブル
をもとにフィッティングを行う方式である。
【0016】(イ) 特開平6−44510号公報 (磁気抵抗ヘッド出力の適応性デジタル線形化方法及び
装置) また、判定帰還型等化器にRAM(Random Ac
cess Memory)を取り入れた等化器を用い
て、非線形ビットシフトなどの非線形に対応する方法が
提案されている。
【0017】
【本発明が解決しようとする課題】磁気録再生方式にお
いて、PR等化器等の波形等化器の前段で、磁気記録再
生系の磁界−再生出力変換特性の非線形に起因する再生
信号中の波形歪みをキャンセルする方式は有効な方式で
ある。
【0018】しかしながら、MRヘッドの磁界−再生出
力変換特性の非線形は、MRヘッド毎に異なる特性を有
し、これに対応するためには、MRヘッドで再生された
再生信号中の波形歪みを測定し、何等かの学習によっ
て、キャンセルする装置の特性を設定する必要がある。
【0019】再生信号中の波形歪みを、MR素子単体で
測定することは比較的容易であるが、ヘッドに加工され
たものを測定することは非常に困難である。
【0020】前記公報(特開平6−44510号)に記
載された方法では、バイアス磁界を、任意に設定する回
路や、専用の学習回路が必要となる。
【0021】本発明は、前記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、等化器
において、従来の線形信号処理方式を用いた場合におい
ても、簡単な回路構成で、異なる波形歪みをキャンセル
することが可能となる技術を提供することにある。
【0022】また、本発明の他の目的は、再生ヘッドに
MRヘッドを用いる磁気記録再生装置において、従来の
線形信号処理方式を用いた場合においても、簡単な回路
構成で、MRヘッド毎に異なる磁界−再生出力変換特性
の非線形に起因する波形歪みをキャンセルすることが可
能となる技術を提供することにある。
【0023】本発明の前記目的並びにその他の目的及び
新規な特徴は、本明細書の記載及び添付図面によって明
らかにする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
【0025】(1)入力信号中の波形歪みを補償する等
化器において、入力された信号値をN次関数変換特性
(N>1)によって他の値に変換する振幅値変換器と、
前記振幅値変換器の出力を波形等化する非巡回形フィル
タと、前記非巡回形フィルタの出力の等化誤差の大きさ
を判断基準とし、前記等化誤差が最少となるように、前
記振幅値変換器の特性を決定する係数、および、前記非
巡回形フィルタのタップ係数を学習し、更新する学習部
とを有することを特徴とする。
【0026】(2)入力信号中の波形歪みを補償する等
化器において、入力された信号値をN次関数変換特性
(N>1)によって他の値に変換する振幅値変換器と、
前記振幅値変換器の出力を波形等化する非巡回形フィル
タと、前記非巡回形フィルタの出力の等化誤差を算出す
る等化誤差算出器と、前記等化誤差算出器の出力する等
化誤差を用いて、前記振幅値変換器の特性を決定する係
数、および、前記非巡回形フィルタのタップ係数を学習
し、更新する係数学習器とを有することを特徴とする等
化器。
【0027】(3)入力信号中の波形歪みを補償する等
化器において、入力された信号値を他の値に変換するた
めのRAMテーブルと、入力された信号値をN次関数変
換特性(N>1)によって他の値に変換する振幅値変換
器と、前記RAMテーブルの変換特性を決定する時に、
前記振幅値変換器の出力を選択して出力し、それ以外の
ときには、前記RAMテーブルの出力を選択して出力す
る入力切り替え器と、前記入力切り替え器の出力を波形
等化する非巡回形フィルタと、前記非巡回形フィルタの
出力の等化誤差を算出する等化誤差算出器と、前記等化
誤差算出器の出力する等化誤差を用いて、前記振幅値変
換器の特性を決定する係数、および、前記非巡回形フィ
ルタのタップ係数を学習し、更新する係数学習器と、前
記係数学習器で更新された振幅値変換器の特性を決定す
る係数に基づいて、前記RAMテーブルの内容を更新す
るための変換対生成部とを有することを特徴とする。
【0028】(4)前記(1)ないし(3)の手段にお
いて、前記振幅値変換器が、3次関数変換特性(N=
3)であることを特徴とする。
【0029】(5)磁気記録再生装置が、前記(1)な
いし(4)の手段の等化器を具備し、再生ヘッドに磁気
抵抗効果を用いたヘッドを用いることを特徴とする。
【0030】
【作用】前記(1)ないし(4)の手段によれば、入力
信号の波形歪みを補償する等化器において、振幅値変換
器で入力信号の信号波形、および、その2乗からN乗ま
での結果に、それぞれ係数が乗算器により乗算され、そ
れらが加算器によって加算され、PR(パーシャルレス
ポンス)特性等の波形等化を行なう非巡回形フィルタに
入力される。
【0031】また、学習部で、この非巡回形フィルタの
出力の等化誤差の大きさを判断基準とし、等化誤差が最
少となるように、振幅値変換器の特性を決定する係数、
および、前記非巡回形フィルタのタップ係数を学習す
る。
【0032】従来から、波形等化器を構成する非巡回形
フィルタのタップ係数を等化誤差最少を基準にして学習
することは、一般的であり、本発明による振幅変換器で
は、これと同じアルゴリズムを用いて、振幅値変換器の
係数を学習することが可能であるため、従来の学習機能
つきの波形等化器と学習アルゴリズムが共通であるため
に、従来の信号処理方式への適用が容易である。
【0033】これにより、本発明の等化器を用いること
により、入力信号中の異なる波形歪みを適応的に補償す
ることが可能となる。
【0034】前記(5)の手段によれば、再生ヘッドに
磁気抵抗効果を用いたヘッド(MRヘッド)を用いる磁
気記録再生装置が、前記(1)ないし(4)の手段の等
化器を具備する。
【0035】ここで、等化器の振幅値変換器は、MRヘ
ッドの磁界−再生出力変換特性が非線形である場合に、
MRヘッドで再生された再生信号を、MRヘッドの磁界
−再生出力変換特性の逆特性にあたる振幅値変換器特性
に基づく値に変換して出力する。
【0036】したがって、MRヘッドの磁界−再生出力
変換特性と、振幅値変換器の振幅値変換器特性とを合わ
せた特性は、ほぼ線形なものとなる。
【0037】これにより、MRヘッドの磁界−再生出力
変換特性の非線形に起因する再生信号中の波形歪みを適
応的に補償することが可能となる。
【0038】また、MRヘッドで再生された再生信号中
の波形歪みを測定することなしに、それぞれ異なる非線
形の磁界−再生出力変換特性を持つMRヘッドに、学習
により簡単に対応することが可能となる。
【0039】さらに、MRヘッドの経時変化が問題とな
る場合にも、随時学習することにより係数を更新するこ
とが可能である。
【0040】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0041】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0042】[実施例1]図1は、本発明の一実施例
(実施例1)である非線形補償等化器の概略構成を示す
ブロック図である。
【0043】図1において、1は振幅値変換器、2はF
IRフィルタ(非巡回形フィルタ)、3は等化誤差算出
器、4係数更新学習部、7は加算器、10は乗算器であ
る。
【0044】本実施例の非線形補償等化器は、MRヘッ
ドにより再生された再生信号中の波形歪みを補償する等
化器であり、振幅値変換器1はN次関数変換特性(N>
1)を有する。
【0045】前記振幅値変換器1は、再生信号の信号波
形8、および、その2乗からN乗までの結果に、それぞ
れ係数(c2〜cN)を乗算器10により乗算し、これ
らを加算器7によって加算する。
【0046】前記振幅値変換器1の出力は、FIRフィ
ルタ2に入力され、等化誤差算出器3で、FIRフィル
タ2の出力6と等化目標との差である等化誤差5が求め
られる。
【0047】なお、FIRフィルタ2は波形等化器を構
成し、PR(パーシャルレスポンス)特性等の特性を与
える波形等化を行なう。
【0048】また、係数更新学習部4で、前記等化誤差
5を用い、等化誤差が最少となるように、FIRフィル
タの特性を決めるタップ係数と振幅値変換器の係数(c
2〜cN)とが求められ更新される。
【0049】図2は、MRヘッドの磁界−再生出力変換
特性を説明するための図であり、図3は、図1に示す振
幅変換器1の振幅値変換特性を説明するための図であ
る。
【0050】図1に示す振幅値変換器1は、MRヘッド
で再生された再生信号を振幅値変換特性に基づく値に変
換して出力する。
【0051】図2に示すように、MRヘッドの入力磁界
に対する再生出力を示す磁界−再生出力変換特性84が
線形変換特性83からずれている場合に、図1に示す振
幅値変換器1は学習を行うことにより、振幅値変換器1
の振幅値変換特性が、図3に示すように、図2に示すM
Rヘッドの磁界−再生出力変換特性84の逆特性にあた
る振幅値変換特性93に近づく。
【0052】したがって、MRヘッドの磁界−再生出力
変換特性84と、振幅値変換器1の振幅値変換器特性9
3とを合わせた特性は、ほぼ線形なものとなる。
【0053】これにより、MRヘッドの磁界−再生出力
変換特性の非線形に起因する再生信号中の波形歪みを適
応的に補償することが可能となる。
【0054】従来から、等化器タップ係数を等化誤差最
少を基準にして学習することは、一般的であり、本実施
例による振幅変換器1では、これと同じアルゴリズムを
用いて、振幅値変換器1の係数を学習することが可能で
あるため、従来の非巡回形フィルタから構成される波形
等化器への追加が容易である。
【0055】また、MRヘッドで再生された再生信号中
の波形歪みを測定することなしに、それぞれ異なる非線
形の磁界−再生出力変換特性を持つMRヘッド毎に、学
習により簡単に対応することが可能となる。
【0056】さらに、MRヘッドの経時変化が問題とな
る場合にも、随時学習することにより係数を更新するこ
とが可能である。
【0057】[実施例2]図4は、本発明の他の実施例
(実施例2)である非線形補償等化器の概略構成と、お
よび、それを用いた磁気ディスク装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【0058】図4において、21は磁気記録媒体、22
はMRヘッド、23は再生アンプ、24は低域通過フィ
ルタ(LPF)、25は振幅値変換器、26はFIRフ
ィルタ、27はビタビ復号器、28は等化誤差算出器、
29はLMS(LeastMean Square)ア
ルゴリズム係数学習器、36はA/Dコンバータ(A/
D変換器)である。
【0059】図4に示す磁気ディスク装置において、磁
気記録媒体21からの入力磁界はMRヘッド22で検出
され、前記MRヘッド22で再生された再生信号は再生
アンプ23で増幅され、低域通過フィルタ(LPF)2
4を通った後に、A/Dコンバータ(ADC)36で量
子化される。
【0060】前記ADコンバータ(ADC)36で量子
化された再生信号は、非線形補償等化器32に入力され
る。
【0061】ここで、非線形補償等化器32は、振幅変
換器25と、9タップFIRフィルタ26と、等化誤差
算出器28と、LMS(Least Mean Squ
are)アルゴリズム係数学習器29とから構成され
る。
【0062】前記非線形補償等化器32では、パーシャ
ルレスポンスクラス4検出方式の特性を目標に等化され
る。
【0063】パーシャルレスポンスクラス4検出方式と
は、1ビット遅延演算子をDで表現した場合、下記式
(1)で記述できる方式である。
【0064】
【数1】 (1−D)*(1+D)=1−D**2 …
………………(1) ここで、1ビット遅延演算子Dは、記録再生系の信号系
列におけるビット間隔を意味し、また、D**2はDの
2乗を意味する。
【0065】非線形補償等化器32の出力は、ビタビ復
号器27に入力され、ビタビ復号器27で最尤復号が行
われ、磁気記録媒体21に記録されたデータ系列が検出
される。
【0066】なお、図4では図示していないが、ビタビ
復号器27の出力は、図10に示す記録復号化器に入力
される。
【0067】また、LMSアルゴリズムは、等化誤差3
0と、タップ入力値とを用いて、等化誤差30が最少と
なるようにタップ係数を更新するアルゴリズムである。
【0068】図5は、図4に示す非線形補償等化器32
の詳細な構成を示すブロック図である。
【0069】図5において、41,45は係数値、42
は乗算器、43は遅延素子、44は加算器、46は等化
目標、50は係数学習回路制御部である。
【0070】図5に示すように、振幅値変換器25は3
次関数変換特性を持ち、前記MRヘッド22で再生され
た再生信号の信号波形35を、乗算器42を組み合わせ
て算出したべき乗結果に、それぞれ、係数器56で係数
値41(c2、c3)を乗算し、その結果を加算器44
で加算する。
【0071】一般に、振幅値変換器25は、3次関数変
換特性を有していれば、MRヘッド22の磁界−再生出
力変換特性の非線形に起因する再生信号中の波形歪みを
充分補償することが可能である。
【0072】PR等化器を構成するFIRフィルタ26
は、遅延素子43と係数器47とからなり、PR特性を
与える波形等化を行なう。
【0073】FIRフィルタ26の出力31と、等化目
標46との差が、等化誤差算出器28において求めら
れ、この結果の等化誤差30が、LMSアルゴリズム係
数学習器29に入力される。
【0074】LMSアルゴリズム係数学習器29では、
FIRフィルタ26の各係数器47に入力されるタップ
入力値48が、FIRフィルタタップ入力値列52(h
1_in、・・、h9_in)として係数学習回路制御
部50に与えられる。
【0075】係数学習回路制御部50は、等化誤差30
が算出される時刻にタイミングを合わせて、前記FIR
フィルタタップ入力値列52をタップ入力値51として
それぞれ出力し、前記タップ入力値51と等化誤差30
との積を各タップに対して求め、それぞれに学習速度と
安定性を制御するためのステップサイズパラメータ52
(myu)を乗算し、この結果を遅延素子を用いて保持
しておいた直前の係数値に加算する。
【0076】この結果によって係数学習回路制御部50
が、FIRフィルタ係数更新命令53を発生し、係数値
45(h1からh9)を更新する。
【0077】振幅値変換器25に対しても同様に、各係
数器56へのタップ入力値49が、振幅値変換器タップ
入力値列54として係数学習回路制御部50に与えら
れ、これと等化誤差30を用いて、FIRフィルタ26
と同様に係数が算出され、振幅値変換器係数更新命令5
5によって振幅値変換器25の係数値41がそれぞれ更
新される。
【0078】図6は、図5に示す等化目標46の一例を
示すブロック図である。
【0079】図6に示す等化目標46は、FIRフィル
タ26の出力31が入力される3値判定器71で構成さ
れ、FIRフィルタ26の出力31と、3値判定器71
からの出力との差を、等化誤差30として出力する。
【0080】図7は、本実施例の非線形補償等化器の効
果を示す図である。
【0081】図7において、101は従来の等化器で等
化した場合の等化誤差であり、102は、本実施例の非
線形補償等化器を用いた場合の等化誤差を示しており、
本実施例の非線形補償等化器を用いた場合に等化誤差1
02は、従来の等化器で等化した場合の等化誤差101
に比して非常に小さくなる。
【0082】なお、図7において、上下非対称度As
は、波形干渉が十分に小さい低密度での再生波形の正負
のピーク値Ep、Enを用いて
【0083】
【数2】 As=(Ep−En)/(Ep+En)×1
00(%) ……(2) で定義される値である。
【0084】なお、本実施例では、本発明の非線形補償
等化器を、A/Dコンバータ(ADC)36を用いるデ
ジタル信号処理系に適用した場合について説明したが、
本発明の非線形補償等化器は、PR特性を与えるPR等
化器としてトランスバーサルフィルタを用いるアナログ
信号処理系にも適用可能である。
【0085】また、本発明は、磁気記録媒体21の記録
方式に制限を与えるものではなく、どのような記録方式
にも適用可能である。
【0086】以上説明したように、本実施例2によれ
ば、MRヘッド22の磁界−再生出力変換特性の非線形
に起因する再生信号中の波形歪みを適応的に補償するこ
とが可能となる。
【0087】また、MRヘッド22で再生された再生信
号中の波形歪みを測定することなしに、それぞれ異なる
非線形の磁界−再生出力変換特性を持つMRヘッド22
毎に、学習により簡単に対応することが可能となる。
【0088】さらに、MRヘッド22の経時変化が問題
となる場合にも、随時学習することにより係数を更新す
ることが可能である。
【0089】これにより、非線形の磁界−再生出力変換
特性を持つMRヘッド22を、従来の各種信号処理方式
と組み合わせることことが可能となり、磁気記録再生装
置の性能を向上させることが可能である。
【0090】また一方で、性能を維持したまま、非線形
の磁界−再生出力変換特性を持つMRヘッド22を利用
することも可能となり、歩留まりを向上させることが可
能なり、製造コスト低減ができ、その経済効果が大きい
と言える。
【0091】[実施例3]図8は、本発明の他の実施例
(実施例3)である非線形補償等化器の概略構成を示す
ブロック図である。
【0092】図8において、61はRAM(Rando
m Access Memory)テーブル、62は入
力切り替え器、65は振幅値変換対生成部、66振幅値
変換器は、67は学習用振幅値変換部である。
【0093】本実施例3の非線形補償等化器はRAMテ
ーブル型非線形補償等化器68から構成され、前記実施
例2と同じく、磁気ディスク装置に用いられる。
【0094】本実施例のRAMテーブル型非線形補償等
化器68では、学習時には、入力切り替え器62を学習
用振幅変換部67側に切り替え、前記実施例2の場合と
同様、等化誤差が最少となるように、FIRフィルタ2
6の係数と学習用振幅値変換部67内の振幅値変換器6
6の係数を学習し更新する。
【0095】学習用振幅値変換部67では、学習終了後
に入力振幅と出力振幅の変換対を振幅値変換対生成部6
5で作成し、これに従ってテーブル内容更新命令68を
発生し、RAMテーブル61の内容を設定する。
【0096】この場合に、予め磁気記録媒体21にある
一定のデータ系列(基準パターン)を記録しておき、前
記学習時に磁気記録媒体21から前記一定のデータ系列
を再生するようにすることも可能である。
【0097】その場合には、等化誤差算出器28に用い
られる等化目標46として、順次FIRフィルタ26か
ら出力される前記一定のデータ系列の値が記憶されるメ
モリで構成することも可能である。
【0098】学習時以外は、入力切り替え器62をRA
Mテーブル61側に切り替え、RAMテーブル61によ
って振幅値変換を行う。
【0099】学習時には、学習用振幅値変換部67を用
い、データ復調時にはRAMテーブル41を用いる構成
にした場合、より高速動作が可能となり、データ転送レ
ートが向上する。
【0100】前記実施例2、3では、パーシャルレスポ
ンスクラス4方式とビタビ復号器とを組み合わせたPR
ML方式に、本発明の非線形補償等化器を適用した場合
について説明したが、PRML方式を拡張した方式とし
て、検出器入力までのパルスレスポンスが、下記式
(3)ないし(5)に示すような方式もある。
【0101】
【数3】 (1−D)((1+D)**2) …………
………………(3)
【0102】
【数4】 (1−D)((1+D)**3) …………
………………(4)
【0103】
【数5】 (1−D)(1+2D+2D**2+D**
3)…………(5) 本発明による非線形補償等化器は、前記式(3)ないし
(5)に示す方式にも適用可能であることは言うまでも
ない。
【0104】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0105】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
【0106】(1)本発明の等化器によれば、従来の学
習機能つきの波形等化器と学習アルゴリズムが共通であ
るために、従来の信号処理方式への適用が容易である。
【0107】また、本発明の等化器を用いることによ
り、入力信号中の異なる非線形特性に起因する波形歪み
を適応的に補償することが可能となる。
【0108】(2)本発明の磁気記録再生装置によれ
ば、MRヘッドの磁界−再生出力変換特性の非線形に起
因する再生信号中の波形歪みを適応的に補償することが
可能となり、MRヘッドで再生された再生信号中の波形
歪みを測定することなしに、それぞれ異なる非線形の磁
界−再生出力変換特性を持つMRヘッド毎に、学習によ
り簡単に対応することが可能となる。
【0109】また、MRヘッドの経時変化が問題となる
場合にも、随時学習することにより係数を更新すること
が可能である。
【0110】(3)本発明の磁気記録再生装置によれ
ば、非線形の磁界−再生出力変換特性を持つMRヘッド
を、従来の各種信号処理方式と組み合わせることことが
可能となり、磁気記録再生装置の性能を向上させること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例(実施例1)である非線形補
償等化器の概略構成を示すブロック図である。
【図2】MRヘッドの磁界−再生出力変換特性を説明す
るための図である。
【図3】図1に示す振幅変換器1の振幅値変換特性を説
明するための図である。
【図4】本発明の他の実施例(実施例2)である非線形
補償等化器の概略構成と、および、それを用いた磁気デ
ィスク装置の概略構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示す非線形補償等化器の詳細な構成を示
すブロック図である。
【図6】図5に示す等化目標の一例を示すブロック図で
ある。
【図7】本実施例の非線形補償等化器の効果を示す図で
ある。
【図8】本発明の他の実施例(実施例3)である非線形
補償等化器の概略構成を示すブロック図である。
【図9】MRヘッドの磁界−再生出力変換特性を示す図
である。
【図10】PRML信号処理の概略を説明するための図
である。
【符号の説明】
1,66…振幅値変換器、2…FIRフィルタ(非巡回
形フィルタ)、3…等化誤差算出器、4…係数更新学習
部、7…加算器、10…乗算器、21…磁気記録媒体、
22…MRヘッド、23…再生アンプ、24…低域通過
フィルタ(LPF)、25…振幅値変換器、26…FI
Rフィルタ、27…ビタビ復号器、28…等化誤差算出
器、29…LMSアルゴリズム係数学習器、36…A/
Dコンバータ、41,45…係数値、42…乗算器、4
3…遅延素子、44…加算器、46…等化目標、50…
係数学習回路制御部、71…3値判定器、61…RAM
テーブル、62…入力切り替え器、65…振幅値変換対
生成部、67…学習用振幅値変換部、601…記録符号
化器、602…プリコーダ、603…書き込み補償回
路、604…自動利得制御回路(AGC)、605…低
域通過フィルタ、606…A/D変換器、607…PR
(パーシャルレスポンス)等化器、608…ビタビ復号
回路、609…記録復号化器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号中の波形歪みを補償する等化器
    において、入力された信号値をN次関数変換特性(N>
    1)によって他の値に変換する振幅値変換器と、前記振
    幅値変換器の出力を波形等化する非巡回形フィルタと、
    前記非巡回形フィルタの出力の等化誤差の大きさを判断
    基準とし、前記等化誤差が最少となるように、前記振幅
    値変換器の特性を決定する係数、および、前記非巡回形
    フィルタのタップ係数を学習し、更新する学習部とを有
    することを特徴とする等化器。
  2. 【請求項2】 入力信号中の波形歪みを補償する等化器
    において、入力された信号値をN次関数変換特性(N>
    1)によって他の値に変換する振幅値変換器と、前記振
    幅値変換器の出力を波形等化する非巡回形フィルタと、
    前記非巡回形フィルタの出力の等化誤差を算出する等化
    誤差算出器と、前記等化誤差算出器の出力する等化誤差
    を用いて、前記振幅値変換器の特性を決定する係数、お
    よび、前記非巡回形フィルタのタップ係数を学習し、更
    新する係数学習器とを有することを特徴とする等化器。
  3. 【請求項3】 入力信号中の波形歪みを補償する等化器
    において、入力された信号値を他の値に変換するための
    RAMテーブルと、入力された信号値をN次関数変換特
    性(N>1)によって他の値に変換する振幅値変換器
    と、前記RAMテーブルの変換特性を決定する時に、前
    記振幅値変換器の出力を選択して出力し、それ以外のと
    きには、前記RAMテーブルの出力を選択して出力する
    入力切り替え器と、前記入力切り替え器の出力を波形等
    化する非巡回形フィルタと、前記非巡回形フィルタの出
    力の等化誤差を算出する等化誤差算出器と、前記等化誤
    差算出器の出力する等化誤差を用いて、前記振幅値変換
    器の特性を決定する係数、および、前記非巡回形フィル
    タのタップ係数を学習し、更新する係数学習器と、前記
    係数学習器で更新された振幅値変換器の特性を決定する
    係数に基づいて、前記RAMテーブルの内容を更新する
    ための変換対生成部とを有することを特徴とする等化
    器。
  4. 【請求項4】 前記振幅値変換器が、3次関数変換特性
    (N=3)であることを特徴とする請求項1ないし請求
    項3のいずれか1項に記載された等化器。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    に記載された等化器を具備し、再生ヘッドに磁気抵抗効
    果を用いたヘッドを用いることを特徴とする磁気記録再
    生装置。
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Cited By (5)

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