JPH0973180A - 光導電体および感光体 - Google Patents
光導電体および感光体Info
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- JPH0973180A JPH0973180A JP31388495A JP31388495A JPH0973180A JP H0973180 A JPH0973180 A JP H0973180A JP 31388495 A JP31388495 A JP 31388495A JP 31388495 A JP31388495 A JP 31388495A JP H0973180 A JPH0973180 A JP H0973180A
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Abstract
できる光導電体を提供することを目的とする。 【解決手段】 結晶性の低いフラ−レン類を用いること
で、電荷発生効率の高い光導電層を提供する。
Description
に、電荷発生効率の良好な光導電体に関する。
ン類が様々な特性を有することが明らかになり、その研
究が盛んに行われるようになってきた。例えばUSP
5,250,378号では、前記フラーレン類の特性の
1つとして、光導電体としての機能があることが報告さ
れている。具体的には、フラーレンと電荷移動錯体を形
成するポリマー中に、飽和量以上のフラーレンを混入さ
せ、あるいはドナー性化合物とフラーレンとからなる電
荷移動錯体にした後にポリマー中に混入させ、フラーレ
ンの電荷移動錯体からなる光導電体を感光体として使用
した結果、電荷輸送能の高い光導電体が形成された旨報
告されている。
chorkin, R. Ziolo, and I. Chen,Appl. Phys. Left.,
61, 1829 (1992)] においても報告されているように、
フラーレンを用いた光導電体は、従来使用されてきた電
荷発生物質に比べ光キャリア発生効率が低く、USP
5,250,378号に記載された感光体においても電
荷発生効率がいまだ不十分であり、例えば電子写真感光
体としては実用には程遠いものであった。
フラーレンを用いた光導電体は、光照射による電荷生成
効率が低く、電荷発生材として実用に適さないものであ
った。本発明はこのように問題に鑑みなされたものであ
り、光照射により高い電荷発生効率を得ることができ、
光照射時と未照射時の伝導度の差の大きい光導電体を提
供することを目的とする。
質フラーレンおよびその誘導体の少なくとも一種を含有
する光導電体である。本願第2の発明は、構造解析から
得られた2体分布関数g(R)が距離30オングストロ
−ム以上の領域で0.7〜1.3となる結晶構造のフラ
ーレンおよびその誘導体の少なくとも1種を含有する光
導電体である。
度における中性子非弾性散乱5meV以下の領域でボソ
ンピークが観測されるフラーレンおよびその誘導体の少
なくとも1種を含有する光導電体である。
電率が5×1014以下であることを特徴とする請求項1
乃至3に記載の光導電体。本願第5の発明は、前記フラ
ーレンおよびその誘導体少なくとも1種の50wt%以
上が、炭素数70以上の基本骨格を有するカーボンクラ
スターである前記第1乃至第3の発明に記載の光導電体
である。
その誘導体の少なくとも1種が、マトリックスポリマー
中に分子分散する前記第1の発明に記載の光導電体であ
る。本願第7の発明は、膜厚が5μm以上、300μm
以下である前記第5の発明に記載の光導電体である。
のみからなる前記第1の発明に記載の光導電体である。
本願第9の発明は、膜厚が1μm以下である前記第8の
発明に記載の光導電体である。
の導電性支持体上に形成された電荷輸送層および前記第
1の発明に記載の光導電体からなる電荷発生層とを具備
するこ感光体である。
の誘導体の少なくとも一種を含有する光導電体におい
て、 (1)フラーレンおよびその誘導体の少なくとも一種の
結晶構造が非晶質である; (2)フラーレンおよびその誘導体の少なくとも一種の
構造解析から得られる2体分布関数g(R)が距離30
オングストロ−ム以上の領域で0.7〜1.3の範囲内
にある;および (3)ガラス転移点以下の温度における中性子非弾性散
乱5meV以下の領域でボソンピークが観測される;の
少なくとも1つの条件を満たす光導電体である。
ーの1種のフラーレンの中でも、結晶性を持たないか若
しくは結晶性の低いものが、光照射による高い電荷発生
効率を得ることが出来ることを見出だし、本発明をなす
に至った。
は、基本骨格が多くの場合炭素のみで構成され、5員環
や6員環などで構成された立体構造を有するカーボンク
ラスターである。例えば、C60であり、これは60個の
炭素原子が結合したサッカーボール状の分子である。C
60はバックミンスターフラーレンとかバッキーボールと
呼ばれるものである。
ンとして、C60以外に、炭素原子の数がより多い、
C70、C76、C78、C82、C84、C720 、C960 、更に
円筒状に長く延びたバッキーチューブやナノチューブと
呼ばれるC500 ,C540 や、バッキーボールが同心のい
れ子になっているバッキーオニオンが挙げられる。
スター内部に金属原子、例えばLaなどのアルカリ金属
をドープした、金属内包フラーレン、さらに具体的には
LaをドープしたC82、ScをドープしたC82なども含
まれる。すなわち、本発明で用いられるフラーレンは、
炭素同志の結合のみで構成されるカーボンクラスター、
あるいはこのカーボンクラスター内に金属を内包したも
のである。
体は、様々な原子や原子団からなる置換基を、共有結合
あるいはファンデルワールス力結合のいずれかの結合の
みによってフラーレンに付加あるいは置換したものであ
る。
錯体を形成しないものであれば主鎖、あるいは側鎖にフ
ラーレンを有するものも含まれる。具体的なフラーレン
誘導体としては、C60O,C60−1,3,ジオキソラン
や、フラーレンの一部をメチル基、tert−ブチル基
あるいはベンジル基などのアルキル基などの置換基を共
有結合によって置換したものや、フラーレンを2量化、
3量化、4量化あるいは5量化したものが挙げられる。
ーレンと、これと逆の電荷を持つイオン化した分子とが
結合したものはフラーレン誘導体ではない。すなわち、
電荷移動錯体はフラーレンとホスト分子とに電子と正孔
が分離し、この間のクーロン力で結合(イオン結合)し
た状態であり、この結果、光を未照射の場合の電荷が多
数存在し伝導度が高くなる。そのため、デバイスの性能
を左右する、光照射時と未照射時の伝導度の比(ゲイ
ン)が小さくなってしまう。このゲインが小さいと、例
えば感光体などに用いた場合には、初期帯電電位(露光
前電位)が小さくなるなど、光導電体としての機能が著
しく低下するため、本発明においては、イオン化したフ
ラーレンと、これと逆の電荷を持つイオン化した分子と
が結合したものは使用できない。
レン類の中でC70等のより高次のフラ−レンを基本骨格
とするフラーレン類は、C60を基本骨格とするフラーレ
ン類に比べ電荷発生効率が高く、電荷発生剤として好適
であり、全フラーレン中の高次フラーレンの量が50w
t%以上、さらには80wt%以上とすることが望まし
い。
効率が高いために、量産性に優れる。このため全フラー
レン中のC60の量を50wt%以上とすることで光導電
体の量産性を高めることができる。
どによりエキシトンが生成され、その結果キャリアが発
生し、光導電体として機能する。そして前記エキシトン
にはフレンケルエキシトンと電荷移動エキシトンとがあ
る。電荷移動エキシトンはフレンケルエキシトンに比
べ、すみやかに自己束縛状態になり、光又は熱を放出し
基底状態に戻り失活する、すなわちフレンケルエキシト
ンの発生量を多くすることでキャリアの生成効率を向上
させることができる。
の結晶性が高いと主に電荷移動エキシトンが発生しフレ
ンケルエキシトンの発生量は少なく、結晶性がなくなる
につれてフレンケルエキシトンの発生量が増大するもの
と思われる。このような知見に基づき本願第1の発明に
至った。
体は、X線回析によりフラーレン特有のピークが観測さ
れない、非晶質のフラーレンを含有する光導電体であ
る。非晶質のフラーレン類を含有する光導電体は、例え
ば、マトリックスポリマー中にフラーレン類を分子分散
させることで得られる。
分子分散させた光導電体は、例えば溶媒中にフラーレン
およびマトリックスポリマーを溶解し、この溶解物を加
熱等により乾燥させることで得られる。
溶解度以上であると、溶媒に溶け切らないフラーレン類
は結晶状態のままとなり、マトリックスポリマー中に、
フラーレン類の結晶が残存する。本願第1の発明は、フ
ラーレン類が分子分散した系を具備していれば、このよ
うなフラーレン類の結晶を含んでいるものでも構わない
が、電荷発生効率を高めるためには光導電体中に含有さ
れるフラーレンの結晶は少ないことが望まれ、具体的に
は光導電体中のフラーレンの結晶の含有量を10wt%
以下、より好ましくは光導電体中の全てのフラーレン非
晶質であることが望ましい。従って、前述したような光
導電体の製造方法を用いた場合には、フラーレン類の量
は溶媒の飽和溶解度以下にすることが望ましい。
その光透過性が低下するためにその深さ方向に比例して
光照射量が低減する。この面からも、マトリックスポリ
マー中に結晶を含ませないことで電荷発生効率を高める
ことができる。
の飽和溶解度以上にすると、マトリックスポリマー中
に、フラーレン類の結晶が生成される可能性があり、フ
ラーレン類の結晶が生成されたものを含んでいるものは
前述したように望ましくない。ただし、フラーレン類の
量が前記溶媒の飽和溶解度以下であれば、溶媒中でフラ
ーレン類は分子分散しており、たとえフラーレン類の量
がマトリックスポリマーの飽和溶解度以上であったとし
ても、この溶剤をフラーレン類が結晶化する前に急乾燥
させればフラーレン類の析出物は非晶質となる。また、
急乾燥させる際の乾燥速度によっては、結晶状態のフラ
ーレン類が一部析出される場合もあるが、この場合でも
マトリックスポリマー中の非晶質フラーレンの量を増や
すことができ、電荷発生量を向上させることが可能とな
る。
必要に応じ、フラーレン類の含有量を適宜選択すればよ
い。前記急乾燥させる方法としては、常温常圧下で自然
乾燥した場合に比べ乾燥時間を早める方法であれば特に
制限されず、例えば真空乾燥あるいは加熱乾燥方法など
があげられる。ここで挙げる真空乾燥方法とは、例えば
0.1Torr以下の真空下で10秒から30分で試料
中の溶剤を蒸発させ乾燥させる方法である。また、加熱
乾燥方法とは組成物調製溶液を塗布した基板を溶剤の沸
点以下の温度で加熱し、例えば10秒から30分で試料
中の溶剤を蒸発させ乾燥させる方法である。また、乾燥
するときの雰囲気を低湿度にすることで乾燥時間を短く
することもできる。さらにこれらの乾燥方法を併用する
ことで乾燥時間をより早めることが可能となる。
ばアルコール類、ケトン類、アミド類、スルホキシド
類、エステル類、芳香族ハロゲン化炭化水素類、芳香族
などが挙げられるが、これらの中でもトルエン、二硫化
炭素、ベンゼン、塩化メチレンやノルマルヘキサンなど
は、フラーレンを溶解する量が多いために好適である。
また、前述のように電荷移動錯体を形成すると光導電体
としての機能を著しく低下させるため、用いる溶媒はフ
ラーレン類を電荷移動錯体に変化させるものを用いては
ならない。
としては、フラーレン類と混合することで、本願発明で
規定するフラーレン類と異なる構造に変化させるものを
用いることはできない。具体的にはポリシラン化合物、
ポリビニルカルバゾールおよびその誘導体やポリビニル
トリフェニルアミンなどの、フラーレンと混合すること
で電荷移動錯体を形成するものは用いることができな
い。また、光学的に活性なポリマーはフラーレン類の量
子効率を低下させる恐れがあることから光学的に不活性
なものが望ましい。さらに電荷発生量を多くさせるため
にはマトリックスポリマー中に含有させるフラーレン類
の量を多くする必要があり、そのためフラーレン類の溶
解度が大きいことが望ましく、具体的にはフラーレン類
を0.1wt%以上溶解できるものを用いることが望ま
しい。
る具体例としては、ポリエチレン樹脂、ナイロン樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレ
ート樹脂、ブチラール樹脂、フェノール樹脂、スチレン
−ブタジエン共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリスルホン樹脂、アク
リル樹脂、酢酸ビニル、ポリフェニレンオキシド樹脂、
アルキド樹脂、スチレン−無水マレイン酸共重合体樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステ
ルカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセター
ル、ポリアリレートなどが挙げられる。なお、これらの
マトリックスポリマーは1種類単独、あるいは2種以上
を混合するなどしても良い。
に基づき成されたものである。本願第1の発明において
は、フラーレン特有のX線回析でフラーレン特有のピー
クが観測されない、非晶質のフラーレン類を含有するこ
とを規定しているが、本発明者らはさらに研究を進めた
結果、本発明の光導電体が優れている、即ち、光キャリ
ア発生効率が高いのは、結晶とは異なり、隣接する分子
との相互作用によりエネルギー準位がゆらぎ、それによ
って励起状態子の寿命が長くなるためと予測した。従っ
て、単結晶ではなく、準位がゆらぐような集合状態であ
れば、必ずしも非晶質、あるいは微晶質(非晶質フラー
レン類のなかに、結晶構造であるフラーレン類のドメイ
ンが存在する状態)である必要はなく、結晶構造の長距
離秩序が欠如してさえいれば多結晶であってもよいと考
え本願第2、及び第3の発明に至った。
導体の少なくとも1種からなるフラーレン類を含有し、
このフラーレン類の結晶状態が、構造解析から得られた
2体分布関数g(R)が距離30オングストロ−ム以上
の領域で0.7〜1.3である光導電体についても非晶
質のフラーレン類と同様のメカニズムで電荷発生効率を
高めることが可能になる。
(R)を示す図である。2対分布関数g(R)は、原点
に1個の原子があるときに、Rだけ離れた点に別の分子
を見出だす確率で、分子状態が完全にランダムな連続体
ではg(R)=1となる。また完全な結晶構造の分子状
態の場合、その分子の粒系に起因するRの位置にのみピ
ークが存在し、それ以外のRの位置ではg(R)は0に
なる。例えば六方最密構造のC60の場合、分子の直径は
14.17(A)であり、Rが14.17(A)、20
(A)、24.5(A)、31.7(A)、34.7
(A)、40.1(A)、42.5(A)、44.8
(A)、・・・の位置にのみピークが観測され、これら
の値以外ではg(R)は0となる。そして、結晶性が失
われるにしたがって、g(R)は前記ピークの位置に起
因する極大値を持ちながらRが1に収束する曲線とな
る。
レン類が多結晶であったとしても、Rが30(A)の領
域で、g(R)の最大値、および最小値が0.7〜1.
3の範囲内になる程度結晶性が失われていれば、非晶質
のフラーレン類と同様のメカニズムで電荷発生効率を高
めることが可能になる。
エネルギー準位のゆらぎは、以下のような場合にも存在
する。例えば、フラーレン類の結晶状態が、ガラス転移
点以下の温度における中性子非弾性散乱5meV以下の
領域でボソンピークが観測されるような光導電体につい
ても非晶質のフラーレン類と同様のメカニズムで電荷発
生効率を高めることが可能になる。
の長距離秩序が欠如した多結晶のいづれかの集合状態の
フラーレン類の製造方法を示す。例えば、次の2つのプ
ロセスを経て作製することが出来る。
ルギー状態にする。 (2)次に、系からエネルギーを急速に奪う。 ここでの高いエネルギー状態には、液体、気体、プラズ
マ状態などが含まれる。これら高いエネルギー状態の系
から、急速に熱を奪うために、冷たい物体に接触させた
り、基板の上に蒸着させたりする。具体的には、液体の
急冷、気体の物理蒸着などがあり、使用可能な方法は、
真空蒸着法、スパッタリング法、急冷法等がある。
のに、エネルギーを加え、集合状態を変化させる方法が
ある。フラーレン類の場合、結晶構造はファンデルワー
ルス力に基づくので、この方法でも比較的容易に、本発
明が所望する集合状態を達成できる。このような方法と
して、例えば機械的応力による処理法、溶媒に浸す処理
法、中性子照射、電子ビーム照射、レーザアブレーショ
ン等がある。
類の集合状態を形成する具体的な方法につて説明する。
前者の典型的方法である熱蒸着による方法は、以下の通
りである。まず、最初に基板を蒸着装置に組み込む。こ
のとき、基板の温度は、低いほど得られる多結晶の結晶
構造の長距離秩序が欠如する、あるいは非晶質になる。
具体的には90℃以下が適当であり、好ましくは、10
℃〜50℃に設定することが望まれる。次に蒸着ボード
上に、蒸着するフラーレンを保持する。
フラーレン膜を用いて蒸着を行うが、その際に加熱等に
より前処理して、低沸点の不純物等は除いておくことが
望ましい。このため、基板にはマスクをした状態で、ロ
ータリーポンプや拡散ポンプなどにより蒸着装置内の大
気を除去し5×10-7Paの真空度を達成させ、蒸着ボ
ードの温度を320℃〜550℃程度の適当な温度まで
加熱することが望ましい。
n]以上の割合で成膜する。この結果、非晶質のC60膜
を得ることができる。基板を所定の温度に制御していて
も、一時的にその温度よりも高くなることがあるが、そ
のようなことがあってもいっこうに構わない。また、蒸
着ボードの温度は、蒸着させるフラーレン類の構造、ボ
ードの形状、真空度等に依存するため、適宜適した温度
に設定すれば良い。例えば、上述の条件で蒸着源をC60
からC70にした場合、蒸着ボ−ドの温度は420℃〜6
80℃程度に設定することが適当である。
0.1〜102 [オングストロ−ム/min]の範囲が
好ましい。次に、スパッタリング法について説明する。
まず、ターゲットにフラーレン類をのせ、基板を保持
し、スパッタリング装置内を減圧しつつ不活性ガスを導
入させることで真空度を10Paから10-3Paの範囲
内に設定する。その後、電圧を印加し、プラズマ放電さ
せ、ターゲットであるフラーレンに荷電粒子をぶつけ、
基板に付着させる。このとき、スパッタリング装置内の
荷電粒子は、Ar、NやXeといった不活性ガスのほか
Oなど通常スパッタリングに使用される原子であれば特
に限定されずに使用される。
レン類を急冷する方法である。一例として、装置内を例
えば10-4Pa〜100Paの真空度に減圧し、この装
置内でボード上のC60を融点以上に加熱することで液体
状態とする。このあと、ボードごと例えば温度50K〜
150Kの金属の上に移し、冷却する。すると、非晶質
のバルク状のフラーレン類集合体が生成する。この時の
金属の温度は低いほど得られたフラーレンの結晶性は低
い。
体にエネルギーを加え、集合状態を変える方法の1つと
して、溶媒中で機械的応力をかける方法がある。これを
具体的に述べると、以下の通りである。まず、この機械
的応力を加える方法には、ボールミルを用いる方法があ
る。これは、セラミック、金属、ガラス、ポリマー等か
らなる容器に、ボールを収容したものである。容器の大
きさは例えば、容量0.5mlから1000mlまでさ
まざまなものがある。ボールは単数、または複数個容器
に収容し、例えば、空隙の体積も含めて、容器の30%
〜70%の容量に収まるようにする。
mのボールを400個導入する。ボ−ルを収容する容器
内に、例えば、溶媒としてトルエン20ml、フラーレ
ンC70を1g、バインダーポリマーとしてポリスチレン
を2gをいれ、ボ−ルミリング装置で容器を回転させ、
ボールを容器にぶつけながらフラーレンにエネルギーを
加える。この処理を2時間以上好ましくは50時間程度
継続させることにより、結晶構造の長距離秩序が欠如し
た集合状態を形成することができる。この処理時間を増
やすことでさらに結晶性を低減させ、非晶質にすること
が可能となる。
える方法としては、他に振とう器で攪拌する方法、超音
波で粉砕する方法、ホモジナイザー等の流体を剛体にぶ
つけたり、摩擦させたりする方法、ナノマイザー等によ
り、圧力をかけ狭いところを通過させることにより粉砕
する方法、赤外のレーザを照射させ、部分的にエネルギ
ーを加える方法、電子ビームなどを照射させる方法など
がある。
類を溶解し、この溶液を基板上に塗布した後、溶媒を蒸
発させ、基板表面にフラーレン膜を形成する際に、溶液
の乾燥速度を早めることで、結晶性を低減させ、結晶構
造の長距離秩序が欠如した多結晶、さらには非晶質にす
ることが可能となる。
a以下の真空下で10分以内で前記溶液を乾燥させれば
よく、より好ましくは5分以内で乾燥させることが好ま
しい。
ラーレン類を主体としたものであるが、フラーレン類の
高電荷発生効率を生かすためには、光導電体中のフラー
レン類の量は90wt%以上とすることが望ましい。
うに、マトリックスポリマー中にフラーレン類を分子分
散させることでも、フラーレン類の集合状態を結晶構造
の長距離秩序が欠如した状態にすることも可能である。
フラーレンに光を照射することで発生したエキシトンは
フラーレンの結晶表面上を拡散するために、その過程で
エキシトンは失活してしまう。
の膜厚を小さくする、すなわちエキシトンが拡散する前
に光導電体表面に到達させることで、電荷発生効率を向
上させることを骨子としている。
子が秩序正しく並んだ光導電体を形成し、この光導電体
に光照射した場合、光導電体の膜厚方向に深くなるほど
光の吸収量は少なくなる。したがって、励起されたエキ
シトンの数は光導電体表面近傍が最も多い。しかしなが
ら、光導電体表面近傍で発生されたエキシトンは導電体
に到達するまでの距離が長くなるためにその過程でエキ
シトンは失活してしまい、エキシトンの移動距離が長く
なれば電荷を発生するに至らなくなる。したがって膜全
体で発生する総電荷量は少なくなる。すなわち、電荷発
生効率の高い光導電体の表面近傍から電荷を享受する面
までの距離を短くすることで電荷発生効率を高めること
が可能となる。
ンのみから構成する場合は、フラーレン類の膜厚を1μ
m以下と薄くすれば良い。ただし0.01μm未満にす
ると均一な膜を形成することが困難である。また、マト
リックスポリマー中にフラーレン類を分散させる系にお
いては、その膜厚を300μm以下にすることが望まし
く、通常電荷発生効率を考慮して光導電体中のフラーレ
ン類の含有量を5wt%以下に抑えるため、電荷発生量
の絶対量を多くするためにはその膜厚は5μm以上とす
ることが望ましい。
た複写機やプリンタ−の感光体、フォログラフィック素
子、光導電性トナー、レジスト、光メモリー、光セン
サ、光スイッチ、太陽電池、光電変換デバイス等の、光
導電現象を利用する機器などに適用できる。
感光体などのように表面を帯電させる用途において有効
である。上述したような製法により得られる本発明の光
導電体は、より結晶性を低くすることで、50Vを印加
した際の暗導電率を5×10-14 Ω-1m-1以下にするこ
とが望ましい。
説明する。例えば、感光体として用いる場合には、導電
性支持体表面に電荷発生層および電荷輸送層を単層、あ
るいは積層構造で形成すれば良い。
せる場合には電荷輸送剤をポリマー中に添加すれば良い
が、フラーレン類自体は電荷発生機能以外にも電荷輸送
機能をも有するため、改めて電荷輸送層を形成する必要
はない。フラーレン類のみにより単層型の感光体を形成
する場合には、電荷発生機能の高いC70と、電荷輸送機
能の高いC60を混合してマトリックスポリマー中に分散
させることが好ましい。
小さい場合、この光導電体を感光体として使用すると、
感光体自体のキャパシタンスが小さいため、表面電位が
小さくなり電位のコントラストが十分にとれなく恐れが
ある。したがって、本発明の光導電体とは別途電荷輸送
層を設け積層型とすることが望ましい。
物質とがあるが、通常用いられるものであれば特に制限
されず用いることができる。正孔輸送物質の例として、
ヒドラゾン化合物、ピラゾリン化合物、オキサゾール化
合物、オキサジアゾール化合物、チアゾール化合物、チ
アジアゾール化合物、イミノ化合物、ケタジン化合物、
エナミン化合物、アミジン化合物、スチルベン化合物、
ブタジエン化合物、カルバゾール化合物などの低分子化
合物、およびこれらを高分子の主鎖または側鎖に導入し
た高分子化合物を挙げることができる。
ば、クロロアニル、ブロモアニル、テトラシアノエチレ
ン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニト
ロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ
−9−テトラフルオレノン、2,4,7−トリニトロ−
9−ジシアノメチレンフルオレノン、2,4,5,7−
テトラニトロキサントン、2,4,9−トリニトロチオ
キサントン、N,N−ビス(3,5−ジメチルフェニ
ル)−3,4,9,10−ペリレンテトラカルボキシイ
ミドなどの電子吸引物質あるいはこれらの電子吸引物質
を高分子の主鎖または側鎖に導入した高分子化合物を挙
げることができる。
Si,Ge,Se,S,Te,B,As,Sb等の構造
不規則な半導体、SiC,InSb,GaAs,GaS
b,CdGex As2 ,Cd,Six P2 ,CdSnx
As2 ,As2 Se3 ,As2 S3 ,Ge−Sb−S
e,Si−Ge−As−Te,Ge−As−Se,As
2 Se3 −As2 Te3 ,As−Se−Te,Tl2 S
e−As2 ,(Cu1-xAux )Te2 ,V2 O5 −P2
O5 ,MnO−Al2 O3 −SiO2 ,V2 O5 −P2
O5 −BaO,CoO−Al2 O3 −SiO2 ,V2
O5 −GeO2 −BaO,FeO−Al2 O3 −SiO
2 ,V2 O5 −PbO−Fe2 O3 ,TiO2 −B2 O
3 −BaO,SiOx ,Al2 O3 ,ZrO2 ,Ta2
O3 ,Si3 N4 ,BN等の組成も不規則な半導体、さ
らにはポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェ
ン、ポリアニリン等のπ共役系高分子やオリゴマー、ポ
リゲルマン等のσ共役系高分子やオリゴマー、アントラ
セン、ピレン、フェナントレン、コロネンなどの多環芳
香族化合物又はインドール、カルバゾール、オキサゾー
ル、インオキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピ
ラゾール、オキサジアゾール、ピラゾリン、チアヂアゾ
ール、トリアゾールなどの含窒素環式化合物を有する化
合物、またはこれらを主鎖または側鎖に有する化合物、
ヒドラゾン化合物、トリフェニルアミン類、トリフェニ
ルメタン類、ブタジエン類、スチルベン類、TCNQ、
アントラキノン、ジフェノキノン等の誘導体などが使用
できる。
あり、好ましくは10〜30μmが適当である。また、
本発明の光導電体は、高分子酸化防止剤、紫外線吸収剤
として一般に知られるものを含んでもよい。具体的には
通常感光体として用いられるような、例えば、ヒンダー
ド・フェノール類、芳香族アミン類、有機硫黄化合物、
亜リン酸エステル、キレート化剤、ベンゾフェノン系、
ベンゾトリアゾール系、ニッケル錯体などがある。
あたっては、導電性基板上にフラーレンを溶解した溶剤
を塗布・乾燥することにより感光層を形成することが出
来る。そのためには、さまざまな有機溶剤が使用でき
る。具体的な有機溶剤としては、アルコール類、ケトン
類、アミド類、スルホキシド類、エーテル類、エステル
類、芳香族ハロゲン化炭化水素類、芳香族炭化水素類な
どを用いることができる。
に形成して用いられることが多いが、使用される導電性
基体としては、具体的には例えば、アルミニウム、ニッ
ケル、銅、真鍮などの金属板もしくは金属箔、あるいは
プラスチックシート、プラスチック板、ガラス、布、紙
などの上にアルミニウム、ニッケル、クロム、パラジウ
ム、グラファイト、酸化インジウム、酸化錫などの導電
性物質を蒸着、スパッタリング、塗布などの各種導電化
コーティング処理を施したものなどを使用することがで
きる。
光体として光導電体を使用する場合には、上述の導電性
基体の中で特に望ましいものとして、例えば、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)シートなどのプラスチッ
クシートの表面上にアルミニウムを蒸着したものなど、
アルミニウムからなるものを挙げることができる。更
に、導電性基体として例えば真鍮、アルミニウム、金、
銀などの金属材料の表面をプラスチックの薄膜で被覆し
たもの;金属被覆紙、金属被覆プラスチックシート、酸
化クロムや酸化スズなどや、導電性ポリマーを被覆した
ガラス、プラスチックシートなどがあげられる。これら
は、適当な厚さ、硬さおよび屈曲性を有する円筒状シー
ト薄板として使用され、基体自身が導電性を有するか、
またはその表面が導電性を有し、取扱いに際して充分な
強度を有しているものであることが好ましい。
層が形成された側から露光を行うが、導電性基体の感光
層が形成された面の裏側から露光する、いわゆる背面露
光の場合、使用される導電性基体は使用する光源の波長
域で透明であれば良く、例えば半導体レーザでは例えば
780nm、LEDでは630nm、ELでは580n
mである。通常の樹脂であれば可視域である400〜6
00nmの範囲で透明であり、長波長領域である800
nm付近まで透明性を維持しているものも多い。従っ
て、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレ
ン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、ア
クリル樹脂、ポリイミドなどが好ましい。
面に形成される導電層は、基体同様、使用される光源の
波長域で透明なら良く、一般に金属、金属酸化物の蒸着
あるいはそれらを何等から形で塗布後焼成したもの、こ
のような導電性を有する微粉体をバインダに分散させ、
塗布乾燥させたものなどが挙げられる。これらの導電面
は、電気的に導通がとられ、接地されていてもよい。
て感光層の表面に保護層を形成してもよい。前記保護層
の厚さは通常5〜50μmに、好ましくは10〜30μ
mに設定することが望ましい。保護層に用いられる物質
としては公知のいかなる物質でもよい。そのような物質
として、アクリル樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂な
どの熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂など
の熱硬化性樹脂、光硬化樹脂、EB硬化樹脂、X線硬化
樹脂、UV硬化樹脂、ウレタン樹脂などが挙げられる。
老化防止剤等の少量添加剤を添加してもよい。そのよう
な添加剤としては、例えば、ヒンダード・フェノール
類、芳香族アミン類、有機硫黄化合物、亜リン酸エステ
ル、キレート化剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾ
ール系、ニッケル錯体などがある。
素子等の光メモリー等に適用する場合、基体としては透
明導電性薄膜が特に望ましく、例えば、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)シートなどのプラスチックシー
トの表面に酸化インジウム(ITO)、酸化錫(NES
A)などの導電性物質を蒸着したもの、ガラス上にこれ
らを蒸着したものなどを挙げることができる。
使用する場合、本発明の組成に加え、非線形光学物質を
分散する場合がある。非線形光学物質として、例えば、
3次の非線形光学物質である4−(ジエチルアミノ)−
β−ニトロスチレン、3−フロロ−4−(ジエチルアミ
ノ)−β−ニトロスチレン、(4−ピペリジノベンジリ
デン)マロノニトリル、2−[(α−メチルベンジル)
アミノ]−5−ニトロピリジン、4−メトキシ−2′−
(トリフロロメチル)−4′−ニトロスチルベン、4−
(ジエチルアミノ)−β−メチル−β−ニトロスチレ
ン、4−(ジエチルアミノ)−シナモニトリル等が挙げ
られる。
断面図である。図2に示される感光体は、導電性基板と
なる電極基板11上に、マトリックスポリマー12中に
電荷発生物質13と電荷輸送物質14を分子分散させた
光導電体15を形成している。
のC70を0.0167g、電荷輸送物質(正孔輸送物
質)14としてN,N´−ジフェニル−N,N´−ビス
(3−メチルフェニル)−(1,1´−ビフェニル)−
4,4´−ジアミン(TPD)を0.451g、マトリ
ックスポリマー12としてポリスチレンを1.169
g、それぞれを35.6gのトルエン中に溶解し、トル
エン溶液を調製した(各成分の混合割合、電荷発生物
質:電荷輸送物質:マトリックスポリマー=1:29:
70重量%)。このときトルエン溶液中にフラーレンの
沈殿は見られなかった。
を蒸着した電極基板11上に調製溶液を滴下し、60℃
条件下で十分乾燥させ膜厚25μmの透明性の高い光導
電体膜を得た。
定を行なった。その結果を図3に示す。図3から分かる
ように、本実施例によって得られた光導電体には、C70
に起因するピークの存在はなく、フラーレンがマトリッ
クスポリマー中に分子分散した、非晶質のフラーレンを
含有した光導電体であることを確認できた。
子効率を測定した。その結果を図4に示す。図中、白丸
は吸収スペクトルを、黒丸は量子効率を表す。図4から
分かるように、光を吸収する領域において量子効率はほ
ぼ一定のη=0.3であった。この値は、実用化されて
いる有機顔料の量子効率に比べ高く、良好な感光特性を
示した。
69g、正孔輸送物質としてN,N´−ジフェニル−
N,N´−ビス(3−メチルフェニル)−(1,1´−
ビフェニル)−4,4´−ジアミン(TPD)を0.4
55g、マトリックスポリマーとしてポリスチレンを
0.0136g、それぞれを35.6gのトルエン中に
溶解し、トルエン溶液を調製した(各成分の混合割合、
電荷発生物質:電荷輸送物質:マトリックスポリマー=
22:60:18重量%)。このときトルエン溶液中に
フラーレンの沈殿は観測されなかった。
を蒸着した電極基板11上に調製溶液を滴下し、1.3
Paの真空容器中で基板温度60℃の条件下で5分間乾
燥させ膜厚10μmの光導電体膜を得た。
ーンの測定を行ったが実施例1と同様にピークの存在は
なく、フラーレンがマトリックスポリマー中に分子分散
した、非晶質のフラーレンを含有した光導電体であるこ
とを確認できた。得られた光導電体は透明性が低くいも
のであった。
子効率を実施例1と同様の方法で測定した。その結果、
光を吸収する領域において量子効率はほぼ一定のη=
0.3であった。
るように、感光体は、円筒状のポリエステルフィルムか
らなる支持体1表面に電極層2を形成した導電性基体に
光導電体層3を形成し、さらに光導電体層3表面に電荷
輸送層4が形成されている。
体を作成した。支持体となる厚さ100μmのポリエス
テルフィルム(240mm×200mm)の両面に、表
面抵抗が500Ω/□の電極層になるアルミニウム被膜
を形成した。このポリエステルフィルムを円筒状にして
アルミニウム被膜の両側の長辺を融着し、半径60mm
で長さ240mmの円筒を形成した。この円筒の外側表
面に、以下のようにして光導電体を成膜し、感光体を形
成した。
水溶性ナイロン膜を形成し、その上にスプレーコーティ
ング法により厚さ1μmの電荷発生層となる光導電体層
を形成した。この電荷発生層は、90重量%以上が炭素
数70以上の高次フラーレン類と、ブチラール樹脂との
重量比1:1の混合比である。
−ジベンジルアミノ−2−メチルベンズアルデヒド−
1,1−ジフェニル−ヒドラゾン2重量部と、85重量
%以上が炭素数60のフラーレンと、ポリカーボネート
(商品名:K−1300w,帝人化成社製)1重量部を
2重量部の1,1,2−トリクロロエタンに溶解、分散
させた分散溶液中に浸漬し、取り出して乾燥し、電荷発
生層上に膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
(半減露光量)を測定したところ、0.3(μJ-1・c
m2 )と高感度であった。なお、半減露光量とは、感光
体表面電位が初期電位から半減するのに必要な露光量で
あり、本実施例においては、500Vに帯電した感光体
を250Vになるまで露光した。また、半減露光量の測
定には静電帯電試験装置EPA−8100(川口電機
製)を用いた。
の電子写真装置に組み込んだ。背面露光システムとは、
感光体円筒の内側に光源を配置したものである。この電
子写真装置により、帯電、露光現像、転写を繰り返し、
毎分80枚の速度で10万枚の画像を出力したところ、
得られた画像は、初期の画像と比べ、ほとんど変化しな
かった。
ニンを用い、電荷発生層中にフラーレン類を含有させな
いことを除いて、実施例1と同様にして電子写真感光体
を作成し、実施例1と同様にその性能を評価した。その
結果、感度は1.5(μJ-1・cm2 )と低く、また毎
分20枚以上の速度では画像形成を行うことができなか
った。また、ほぼ10万枚の画像形成で印字に滲みが観
測された。
面に、表面抵抗が50Ωとなるようにアルミニウムの被
膜を形成した。このドラムの外側表面に、以下のように
して光導電体を成膜し、感光体を作成した。
の水溶性ナイロン膜を形成し、その上に、85重量%以
上が炭素数60である高次フラーレンを有機溶媒と混合
分散させた液をスプレーコーティングし、電荷発生層を
形成した。この電荷発生層の平均膜厚は、0.05μm
(実施例4)、0.15μm(実施例5)、0.8μm
(実施例6)であった。
に、1,1−ビス(p−ジエチルアミノ−フェニル)−
4、4−ジエチル−1、3−ブタジエンと、85重量%
以上が炭素数60のフラーレンと、ポリカーボネート
(商品名:K−1300w、帝人化成社製)を重量比
2:1:2の割合で1,2−トリクロロエタンに溶解、
分散させた液を浸漬塗布し、乾燥し、膜厚20μmの電
荷輸送層を形成した。
実施例1と同様にして測定したところ、いずれもほぼ
0.5(μJ-1・cm2 )と高感度であった。その後、
この感光体を、実施例1と同じ電子写真装置に組み、帯
電、露光現像、転写を繰り返し、毎分65枚の速度で1
0万枚の画像を出力したところ、得られた画像は、初期
の画像と比べ、ほとんど変化しなかった。
電位を測定したところ、図6に示す結果を得た。図6か
ら明らかなように、実施例4〜6の電子写真感光体は、
画像部の電位が低く、非画像部の電位が高く、優れた帯
電保持能力を有していることが分かる。これは、フラー
レンが電荷移動錯体を形成しておらず、このため暗伝導
度が小さいためである。
2μm(比較例3)としたことを除いて、実施例4と同
様にして電子写真感光体を作成し、その感度を評価し
た。その結果、比較例2の電子写真感光体は測定不能で
あり、比較例3の電子写真感光体は1.2(μJ-1・c
m2 )と低感度であった。
電位を測定した。その結果を図6に併記する。図6から
明らかなように、比較例2の電子写真感光体は、画像部
の電位が高く、一方比較例3の電子写真感光体は、非画
像部の電位が低く、画像出力できないことが分かる。
て成膜し、感光体を形成した。
2,3,−テトラヒドロキノリン6−カルボキシアルヒ
デド−1,1−ジフェニルヒドラゾンと、ポリカーボネ
ート(商品名:K−1300w、帝人化成社製)を重量
比1:2の割合で1,2−トリクロロエタンに溶解、分
散させた液を浸漬塗布し、乾燥し、膜厚20μmの電荷
輸送層を形成した。
実施例1と同様にして測定したところ、いずれもほぼ
0.5(μJ-1・cm2 )と高感度であった。その後、
この感光体を、実施例1と同じ電子写真装置に組み、帯
電、露光現像、転写を繰り返し、毎分20枚の速度で1
0万枚の画像を出力したところ、得られた画像は、初期
の画像と比べ、ほとんど変化しなかった。
上が炭素数70以上の高次フラーレンを有機溶媒と分散
混合させた液をスプレーコーティングし、電荷発生層を
形成した。この電荷発生層の上に、熱硬化型シリコーン
樹脂を0.5μmの厚さに塗布し、保護層を形成した。
測定したところ、ほぼ0.25(μJ-1・cm2 )と高
感度であった。その後、この感光体を、実施例1と同じ
電子写真装置に組み、帯電、露光現像、転写を繰り返
し、毎分40枚の速度で10万枚の画像を出力したとこ
ろ、得られた画像は、初期の画像と比べ、ほとんど変化
しなかった。
あることを除いて実施例7と同様にして電子写真感光体
を作成し、電子写真装置に組み込み、帯電、露光、現
像、転写を繰り返したところ、毎分3枚の速度では画像
を出力できた。
抗が500Ω/□となるようにアルミニウムの被膜を形
成した。この被膜上に以下のようにして光導電層を成膜
し、感光体を作成した。
量%以上が炭素数70以上のフラーレンを蒸着し、電荷
発生層となる光導電体を形成した。この電荷発生層の膜
厚は、0.005μm(実施例9)、0.015μm
(実施例10)、0.15μm(実施例11)、0.8
μm(実施例12)、1.2μm(実施例13)であっ
た。
に、実施例4と同様の電荷輸送層を形成した。このよう
にして作成された感光体の感度を実施例1と同様にして
測定したところ、それぞれほぼ1.0(μJ-1・cm
2 )(実施例9)、0.4(μJ-1・cm2 )(実施例
10)、0.2(μJ-1・cm2 )(実施例11)、
0.43(μJ-1・cm2 )(実施例12)、0.9
(μJ-1・cm2 )(実施例13)と高感度であった。
これらの中では、電荷発生層の膜厚が0.01μm以
上、1.0μm未満の範囲に含まれる実施例10、1
1、12の電子写真感光体が特に高い感度を示した。
厚さ100μmのポリエステルフィルム(240mm×
200mm)の両面に、表面抵抗が500Ω/□の電極
層となる、膜厚2000オングストロ−ムの金の被膜を
形成した。このフィルムの長辺同士を融着し、240m
m×60mmφの円筒を形成した。この円筒の外側表面
に、以下の方法で本発明の光導電体を形成した。
の含有率が99.5%以上のフラーレンを原料としてク
ヌッセンセルにセットした。次いで、真空度を5×10
-4Paにし、セルを270℃に加熱して、2時間放置し
た。この時、セルの上部にはマスクをセットし、セルか
らの低温度蒸着物が円筒に到達しないようにした。ま
た、基板温度は40℃に保持した。
熱し、500℃まで昇温した。セルの温度が500℃に
達する間に、セル内のフラーレンの50%以上は気体と
なり、円筒にはフラーレンが付着し、フラーレンの薄膜
が形成された。なお、この時、円筒は常温に放置された
状態であったが、蒸着されたフラーレンとセルからの輻
射等により温度が数度高くなった。またこの時、円筒を
30[r.p.m]の回転速度で回転させ、円筒上に均
一にフラーレンの薄膜が蒸着されるようにした。
レンの薄膜を2000(A)の厚さに蒸着した。得られ
たフラーレン薄膜の2体分布関数g(R)を求めた結果
を図7に示す。R=12(A)付近で第1のピークを示
し、R≧20(A)の領域で0.7<g(R)<1.2
となった。
線回析を行なった。その結果本実施例によって得られた
フラーレン薄膜には、C70に起因するピークの存在はな
かった。
0Vの電圧を印加した時の暗伝導率を測定したところ、
1.43×10-14 Ω-1m-1、4.64×10-15 Ω-1
m-1と十分な抵抗を得られた。
分子としてNN−シフェニル−NN−ビス(3−メチル
フェニル9−(1,1−ビフェニル)−4,4−ジアミ
ンをポリカーボネート樹脂に重量比1対1で1,1,2
−トリクロロエタンに溶解、均一溶液としたものを乾燥
後の膜厚が20μmになるように塗布し、電荷輸送層を
形成した。
方式の電子写真プリンターに組み込んだ。感光体表面を
500Vに帯電した後、データ書き込み用照射光(55
0nm)でデータを書き込んだ所、帯電量半減露光量は
0.5[μJ-1・cm2 ]であった。
の半減露光量は0.5[μJ-1・cm2 ]のままであっ
た。 比較例4 蒸着時の円筒の温度を120℃に変更した以外は、実施
例14と同様にしてフラーレン薄膜を形成し、さらに感
光体を作成した。さらに実施例14と同様にしてX線回
折を行ったところ、入射X線と回折線のなす角2θ=1
0近傍にC70特有のピークが観測された。
に示す。30<R<45(A)の範囲でg(R)は0.
7以下であることが分かる。さらにこのフラーレン薄膜
に10V、50Vの電圧を印加し暗伝導率を測定したと
ころ、2.13×10-12 Ω-1m-1、1.55×10
-14 Ω-1m-1であり、十分な抵抗を得ることができなか
った。
様に背面露光方式の電子写真プリンタに組み込み、感光
体表面を500Vに帯電し、データ書き込み用照射光
(550nm)でデータを書き込んだところ、帯電量半
減露光量は150[μJ-1・cm2 ]であり、実施例1
4により得た感光体と比較して非常に感度が低かった。
また、光照射後に、暗時の抵抗が小さくなり、再び帯電
しても帯電量を50V以上にすることはできず、繰り返
し使用できなかった。
に、以下の方法で光導電層を形成した。即ち、支持体を
真空装置の中に組み込み、C78の含有率80%以上のフ
ラーレンを原料としてクヌッセンセルにセットし、実施
例14と同様に、フラ−レン薄膜を1000オングスト
ロームの厚さに蒸着した。その時、支持体の温度は50
℃以下であった。
NN−ジフェニル−NN−ビス(3−メチルフェニル9
−(1,1−ビフェニル)−4,4−ジアミンをポリカ
ーボネート樹脂に重量比1対1で1,1,2−トリクロ
ロエタンに溶解し、均一溶液としたものを、乾燥した後
の膜厚が20μmになるように塗布し、電荷輸送層を形
成した。
g(R)は、R≧20(A)以上の領域で0.7<g
(R)<1.2となった。さらに実施例14と同様にし
て光導電体のX線回折を行ったところ、X線回折パター
ンにC78に起因するピークは観測されなかった。
光方式の電子写真プリンタに組み込んだ。これは感光体
円筒の内側に光源を組み込んだものである。データ書き
込み用照射光(550nm)でデータを書き込んだとこ
ろ、帯電量半減露光量は0.6[μJ-1・cm2 ]と非
常に感度が高かった。
例15と同様にして、感光体を作製し、実施例15によ
り得た感光体と比較した。
g(R)を図9に示す。R=12(A)付近で第1のピ
ークを示し、30<R<45の範囲でg(R)は0.7
以下であった。
たところ、C78特有のピークが観測された。このように
して作製した感光体を実施例14と同様に背面露光方式
の電子写真プリンタに組み込み、データ書き込み用照射
光(550nm)でデータを書き込んだところ、帯電量
半減露光量は5.0[μJ-1・cm2 ]であり、実施例
15により得た感光体と比較して非常に感度が低かっ
た。また、光照射後に、暗時の抵抗が小さくなり、繰り
返し使用することができなかった。
蒸着し、1000オングストロームのフラーレンを含む
電荷移動錯体を形成させたことを除いて実施例15と全
く同様にして感光体を作成した。
せることができず、半減露光量を測定することはできな
った。 実施例16 厚さ100μmのポリエステルフィルム(240mm×
200mm)の両面に、表面抵抗が500Ωになるよう
に金の被膜を形成した。このフィルムの長辺を融着し、
240mm×60mmφの円筒を形成した。この円筒の
外側表面に以下の方法で本発明の光導電性像形成部材を
形成した。すなわち、C70の含有率80%以上のフラー
レンとNN−ジフェニル−NN−ビス(3−メチルフェ
ニル9(1,1−ビフェニル)−4,4−ジアミンとポ
リカーボネート樹脂を重量比1対1対3で1,1,2−
トリクロロエタン中にボールミリングで100時間分散
させ、均一な液としたものを外側に塗布し乾燥後の膜厚
が20μmになるようにした。
g(R)はR=11(A)付近で第1のピークを示し、
R≧18(A)以上の領域で0.7<g(R)<1.2
となった。
方式の電子写真プリンタに組み込んだ。感光体を500
Vに帯電した後、データ書き込み用照射光(550n
m)でデータを書き込んだところ、帯電量半減露光量は
0.7[μJ-1・cm2 ]と非常に感度が高かった。
外は、全て同様にして感光体を作製し実施例と比較し
た。このとき作製した光導電体のX線回折の測定から得
られる2体分布関数g(R)はR=11(A)付近で第
1のピークを示した。
光体の蒸着膜の2体分布関数g(R)はR=11(A)
付近で第1のピークを示し、30<R<50の範囲にg
(R)が0.7以下を示すRが存在した。
4と同様に背面露光方式の電子写真プリンタに組み込
み、データ書き込み用照射光(550nm)でデータを
書き込んだところ、帯電量半減露光量は30.0[μJ
-1・cm2 ]と感度が低かった。また、光照射後に、暗
時の抵抗が小さくなり、繰り返し使用することができな
かった。
す。本発明に用いられるフラーレンは、キャリア発生効
率が高いため、トナーへの混合は少量でよく、様々な色
のトナーに用いることが出来る。
ルエンに溶解した状態から急乾燥しトルエンを気化させ
る方法によって無定形化したものを用いる。このフラー
レンは、C70が80%,C60が20%の組成からなる。
散乱5meV以下の領域でボソンピークを示した。ポリ
エステル樹脂100重量部、フタロシアニン10重量
部、ポリプロピレン3重量部、ワックス2重量部、荷電
制御材2重量部、及び上述のあらかじめ無晶質にしたフ
ラーレン1重量部を混合し、加熱ローラにより混練し、
冷却した後、粗砕し、さらに超高速ジェットミルにより
微粉砕し、次いで、風力分級機により分級することによ
り、平均粒径7μmの着色微粒子(トナ−)を得た。
nmのレーザにより画像情報を照射した。その結果、レ
ーザーの照射部のトナーのみがその光導電性により帯電
量が低下し、ドラムから剥離し、トナ−画像が得られ
た。得られたトナー画像を紙に転写し、良好な画質の画
像を得た。
た、中性子非弾性散乱5meV以下の領域でピークが観
測されない結晶状態のフラーレンを用いる以外は、実施
例17と同様の手順でトナーを製造した。このトナ−を
実施例17と同様に評価した。その結果、レーザー照射
部のトナーは、ドラムから剥離しなかった。
トリフラクティブホログラム媒体として用いた例を示
す。即ち、バインダーポリマー中にあらかじめ500℃
から−20℃に急冷することにより密度が1.700
[g/cm3 ]の非晶質状態になったC70を10wt%
混合し、さらにポリマーに対してホール輸送材であるジ
エチルアミノベンザルデハイドジフェニルヒドラゾンを
30wt%混合させ、ホログラム媒体を得た。このホロ
グラム媒体を用いて、参照光と入射光を入射させ、3次
元情報を記録した。その結果、このホログラム媒体は、
キャリア発生効率が高いため、約10μJの総エネルギ
ーで1000cm3 の3次元情報を書き込むことが出来
た。
1.710[g/cm3]の結晶化したC70を用いたこ
と以外は、実施例18と同様にしてホログラム媒体を作
製し、評価した。その結果、実施例18と同様の3次元
情報を書き込むのに約100000μJの総エネルギー
が必要であった。
す。ネガ型レジストの増感材として、あらかじめ実施例
14と同様にしてガラス基板上に熱蒸着法で得たフラー
レン薄膜をガラス基板から剥離し、用いた。このC70が
99%以上であるフラーレンのガラス転移点は、310
Kであり、中性子非弾性散乱5meV以下の領域でボソ
ンピークを示した。混合比はレジストに対して5wt%
であった。その結果、このレジストは、フラーレンを混
合する前の感度の約6倍となった。
あり、ベンゼン溶液から析出した結晶で、ガラス転移点
をもたず、中性子非弾性散乱10meV以下の領域でピ
ークも観測されないものであること以外は、実施例19
と同様にしてネガ型レジストを作製し、評価した。その
結果、感度はフラーレンを混合する前と変化しなかっ
た。
板21上に、第1の下部電極22、第2の下部電極2
3、光伝導体24および上部電極25が順次積層されて
いる。
と結晶相との間の相転移を利用した光メモリに利用した
例について示す。透明電極であるガラス基板の上に第1
の下部電極としてのITO膜及び第2の下部電極として
のAl半透明電極を形成し、更にその上に実施例14と
同様にして、光導電体として熱蒸着によりC70が90%
以上のフラーレン膜を形成した。この時、ガラス基板の
温度は100℃以下であった。このフラーレン膜をX線
回折で構造解析したところ、得られた2体分布関数g
(R)が距離Rが40オングストロ−ム以上の領域で
0.8〜1.2であった。
パッタ法により形成し、図6に示すような光メモリ素子
を得た。この光メモリ素子を用い、ITOとAu電極間
にバイアス電圧を印加しながらITO側から情報を赤外
のレーザにより書き込んだ。その結果、光が当たったと
ころのみ相の転移が生じ、490nmから700nmま
での領域における吸光係数が変化した。
ついて示す。ITO上にAuを蒸着し、その上にビスフ
ェノールZ型ポリカーボネート中に1,1,ビス(4−
ジエチルアミノフェニル)−4,4′−ジフェニル−
1,3ブタジエンを30wt%分子分散させた電荷輸送
膜20μmを形成し、さらにその上にスパッタリングで
C6020%、C7075%、その他5%のフラーレン類の
膜を設けた。この膜の中性子散乱のスペクトルは5me
V以下の領域でボソンピークを示した。
電極を設け、光センサ素子とした。この光センサを、A
lとAu電極間に約100Vのバイアス電圧を印加した
状態で用いた。その結果、波長400nmから680n
mまでの光の10-4[μJ/cm2 ]から103 [μJ
/cm2 ]の領域の光パワーメーターとして用いること
ができた。
変え、ITO上にAuを蒸着し、その上にフラーレン膜
を形成した。このITO/Au/フラーレン膜の構成の
試料を、温度350℃で30時間アニーリングした。
10meV以下の領域でピークは観測されなかった。更
にフラーレン膜上に電荷輸送膜、Au電極を設けて光セ
ンサ素子とし、実施例21と同様に評価した。この結
果、この光センサ素子は、波長400nmから550n
mまでの光の強度1[μJ/cm2 ]から102 [μJ
/cm2 ]のパワーメーターとしてしか用いることが出
来なかった。
を図11を用いて示す。
極29とソ−ス電極30がそれぞれ形成されており、両
電極を覆うように半導体層33が形成されている。さら
に半導体層33上には光導電体層28と透明電極27が
積層されている。そして絶縁膜の他面には光導電体層と
対向する位置にゲート電極32が形成されている。
作製した。ドレイン電極19、ソース電極20、ゲート
電極22は全てアルミニウムにより構成し、光導電体層
28は、熱蒸着で設けたC60が90%以上の非晶質膜と
し、絶縁膜21はSiO2 により構成し、透明電極17
はITOとした。
ート電極22はそれらに対して−20V、ドレイン電極
19は−5Vの電圧を印加した。光が透明電極に照射さ
れると、ソース、ドレイン間に電流が流れた。その際に
必要な光量は、波長500nmの時、0.5[μJ-1・
cm2 ]と非常に少なかった。
た以外は、実施例22と同様にして光ゲートスイッチを
作製した。この光ゲートスイッチを作動させるために
は、波長500nmのとき500[μJ-1・cm2 ]
と、実施例22により得た光ゲートスイッチに比べ、大
量の光が必要であった。
に示す。光導電体層34が石英基板25上に形成されて
いる。
基板となる石英上に真空蒸着によりC60の非晶質膜を
0.05μmの厚さに成膜した。この膜の温度300K
における488nmの光励起によるラマン散乱のスペク
トルの1140[cm-1]から1480[cm-1]の領
域におけるピークの半値幅は、12[cm-1]であっ
た。この膜の中性子散乱のスペクトルは5meV以下の
領域でボソンピークを示した。
を用いて、1mJ/cm2 の光量におけるフラ−レン膜
の透過率を測定したところ、透過率は40%であった。
次に、10J/cm2 の光量における透過率を測定した
ところ、透過率は25%であった。この素子は、光量が
増加すると透過率が下がり、出力光(透過光)が制限さ
れると言う特性を有する、良好な光変調素子である。
厚さに成膜した。この膜の温度300Kにおける488
nmの光励起によるラマン散乱のスペクトルの1140
[cm-1]の領域における半値幅は8[cm-1]であっ
た。また、中性子非弾性散乱10meV以下の領域でピ
ークは観測されなかった。
を用いて、10J-1・cm2 の光量における透過率を測
定したところ、透過率は5%であった。次に、1mJ-1
・cm2 の光量における透過は8%であった。このフラ
−レン膜中にはフラーレンが高分子化している領域が存
在した。この高分子化による特性の劣化が存在するた
め、結晶膜は光変調素子として利用できないものと思わ
れる。
用いて示す。図中、石英基板39の上に、光透過性の電
極38、光導電体層37および上部電極36が順次積層
されている。
た。まず、基板となる石英上にアルミニウムの半透明電
極を形成した基板の上に、真空蒸着によりC70の非晶質
膜27を0.3μmの厚さに成膜し光導電体層を形成し
た。さらにその上に上部電極26として金を蒸着した。
この時、この膜の中性子非弾性散乱のスペクトルは5m
eV以下の領域でボソンピークを示した。
を負に金電極を正にしたときは電流が流れるが、アルミ
ニウム電極を正に金電極を負にしたときは電流が殆ど流
れず、整流性を示した。アルミニウムの半透明電極側か
ら波長380nmの単色光を照射した所、アルミニウム
電極を正、金電極を負とする過電力が発生し、良好な太
陽電池であることが判った。この太陽電池のエネルギー
変換効率は、5%であった。
に、真空蒸着によりC70の多結晶膜を0.3μmの厚さ
に成膜し、さらにその上に金を蒸着した。このようにし
て得た太陽電池は、暗時にアルミニウム電極を負に金電
極を正にしたときは電流が流れるが、アルミニウム電極
を正に、金電極を負にしたときは電流が殆ど流れず、整
流性を示した。アルミニウムの半透明電極側から波長3
80nmの単色光を照射したところ、アルミニウム電極
を正、金電極を負とする起電力が発生した。しかし、こ
の太陽電池のエネルギー変換効率は、0.08%と、実
施例24により得た太陽電池に比べ、非常に低かった。
光照射による高い電荷発生効率を得ることが可能なフラ
ーレン含有の光導電体を得ることが可能である。
性を示す特性図。
光体の断面図。
図。
子効率を示す図。
きの現像時の電位と電荷発生層の膜厚との関係を示す
図。
関数g(R)を示す図。
数g(R)を示す図。
布関数g(R)を示す図。
示す断面図。
チを示す断面図。
す断面図。
断面図。
Claims (11)
- 【請求項1】 非晶質フラーレンおよびその誘導体の少
なくとも一種を含有することを特徴とする光導電体。 - 【請求項2】 構造解析から得られた2体分布関数g
(R)が距離30オングストロ−ム以上の領域で0.7
〜1.3となる結晶構造のフラーレンおよびその誘導体
の少なくとも1種を含有することを特徴とする光導電
体。 - 【請求項3】 ガラス転移点以下の温度における中性子
非弾性散乱5meV以下の領域でボソンピークが観測さ
れるフラーレンおよびその誘導体の少なくとも1種を含
有することを特徴とする光導電体。 - 【請求項4】 50Vの電圧下で暗導電率が5×1014
以下であることを特徴とする請求項1乃至3に記載の光
導電体。 - 【請求項5】 前記フラーレンおよびその誘導体少なく
とも1種の50wt%以上が、炭素数70以上の基本骨
格を有するカーボンクラスターであることを特徴とする
請求項1乃至3に記載の光導電体。 - 【請求項6】 前記フラーレンおよびその誘導体の少な
くとも1種が、マトリックスポリマー中に分子分散する
ことを特徴とする請求項1記載の光導電体。 - 【請求項7】 膜厚が5μm以上、300μm以下であ
ることを特徴とする請求項6記載の光導電体。 - 【請求項8】 実質的に電荷発生材料のみからなること
を特徴とする請求項1記載の光導電体。 - 【請求項9】 膜厚が1μm以下であることを特徴とす
る請求項8記載の光導電体。 - 【請求項10】 導電性支持体と、この導電性支持体上
に形成された電荷輸送層および前記請求項1記載の光導
電体からなる電荷発生層とを具備することを特徴とする
感光体。 - 【請求項11】 フラーレンおよびその誘導体の少なく
とも一種を含有する光導電体において、 (1)フラーレンおよびその誘導体の少なくとも一種の
結晶構造が非晶質である; (2)フラーレンおよびその誘導体の少なくとも一種の
構造解析から得られる2体分布関数g(R)が距離30
オングストロ−ム以上の領域で0.7〜1.3の範囲内
にある;および (3)ガラス転移点以下の温度における中性子非弾性散
乱5meV以下の領域でボソンピークが観測される;の
少なくとも1つの条件を満たすことを特徴とする光導電
体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31388495A JPH0973180A (ja) | 1994-12-01 | 1995-12-01 | 光導電体および感光体 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29853294 | 1994-12-01 | ||
| JP7-169701 | 1995-07-05 | ||
| JP6-298532 | 1995-07-05 | ||
| JP16970195 | 1995-07-05 | ||
| JP31388495A JPH0973180A (ja) | 1994-12-01 | 1995-12-01 | 光導電体および感光体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0973180A true JPH0973180A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=27323219
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31388495A Pending JPH0973180A (ja) | 1994-12-01 | 1995-12-01 | 光導電体および感光体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0973180A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002287435A (ja) * | 2002-01-23 | 2002-10-03 | Kyocera Mita Corp | 正帯電単層型電子写真感光体を用いた画像形成方法 |
| JP2005223038A (ja) * | 2004-02-04 | 2005-08-18 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 光電変換素子およびその製造方法 |
| JP2005317654A (ja) * | 2004-04-27 | 2005-11-10 | Ideal Star Inc | 記憶装置 |
| WO2006025433A1 (ja) * | 2004-08-31 | 2006-03-09 | Ideal Star Inc. | 光電変換材料、光電変換装置、及び、光電変換材料の製造方法 |
| JP2006518110A (ja) * | 2003-02-17 | 2006-08-03 | リイクスウニヴェルシタイト グロニンゲン | 有機材料フォトダイオード |
| JP2009135505A (ja) * | 2001-02-08 | 2009-06-18 | Osaka Gas Co Ltd | 光電変換材料および光電池 |
-
1995
- 1995-12-01 JP JP31388495A patent/JPH0973180A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009135505A (ja) * | 2001-02-08 | 2009-06-18 | Osaka Gas Co Ltd | 光電変換材料および光電池 |
| JP2002287435A (ja) * | 2002-01-23 | 2002-10-03 | Kyocera Mita Corp | 正帯電単層型電子写真感光体を用いた画像形成方法 |
| JP2006518110A (ja) * | 2003-02-17 | 2006-08-03 | リイクスウニヴェルシタイト グロニンゲン | 有機材料フォトダイオード |
| JP2005223038A (ja) * | 2004-02-04 | 2005-08-18 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 光電変換素子およびその製造方法 |
| JP2005317654A (ja) * | 2004-04-27 | 2005-11-10 | Ideal Star Inc | 記憶装置 |
| WO2006025433A1 (ja) * | 2004-08-31 | 2006-03-09 | Ideal Star Inc. | 光電変換材料、光電変換装置、及び、光電変換材料の製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20031219 |
|
| A521 | Written amendment |
Effective date: 20040216 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040406 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040603 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20041112 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |