JPH0973438A - 統計的学習装置及び統計的学習方法、情報記憶媒体 - Google Patents

統計的学習装置及び統計的学習方法、情報記憶媒体

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JPH0973438A
JPH0973438A JP8099740A JP9974096A JPH0973438A JP H0973438 A JPH0973438 A JP H0973438A JP 8099740 A JP8099740 A JP 8099740A JP 9974096 A JP9974096 A JP 9974096A JP H0973438 A JPH0973438 A JP H0973438A
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JP8099740A
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Kenji Fukumizu
健次 福水
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データxの入力に対して関数の演算とガウス
ノイズの加算とによりデータyを出力する未知システム
を、学習データ(x,y)の入力に対してM次元のパラメ
ータθを有する線形モデルf(x;θ)により回帰曲線推
定部が推定する場合に、その推定の学習誤差が最小とな
るデータxを学習データ(x,y)用に作成する。 【解決手段】 回帰曲線推定部3の学習誤差が最小とな
るデータxを学習データ作成部6に作成させ、このデー
タxを未知システム7に入力してデータyを出力させ、
これらの組み合わせからなる学習データ(x,y)を学習
データ出力部5から回帰曲線推定部3に出力させ、回帰
曲線推定部3に未知システム7を最小の学習誤差で推定
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、統計的学習装置及
び統計的学習方法、情報記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ブラックボックスとして機能する
未知システムを外部から推定する統計的学習装置が研究
されている。このような統計的学習装置は、例えば、回
帰曲線推定部と学習データ出力部とを有し、この学習デ
ータ出力部が出力する学習データにより回帰曲線推定部
が未知システムを推定する。
【0003】より詳細には、未知システムが、データx
の入力に対して関数の演算とガウスノイズの加算とによ
りデータyを出力するとき、この未知システムを推定す
る回帰曲線推定部に、M個の線形モデル“f(x;θ)=
Σiθii(x)”を設定する。学習データ出力部は、未
知システムにデータxを入力して出力されるデータyを
採取し、これらのデータx,yの組み合わせを学習デー
タとして回帰曲線推定部に出力する。この回帰曲線推定
部は、学習データ(x,y)の入力に対して線形モデルを
利用した最尤推定法などを実行し、未知システムを回帰
曲線“E[p(y|x)]”として推定する。
【0004】また、未知システムに一次元の実数直線か
らデータxが入力される場合は、平均推定部にM次元の
パラメータθを有する多項式を設定し、この多項式によ
り未知システムを推定することも可能である。このよう
な多項式は、例えば、下記のように設定される。
【0005】
【数7】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のような統計的学
習装置では、推定部に学習データを的確に入力すること
により、未知システムを良好に推定することができる。
【0007】しかし、学習データを的確に作成すること
ができないため、未知システムを充分に推定するために
は、膨大な学習データを入力する必要があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の統
計的学習装置は、未知システムがデータxの入力に対し
て関数の演算とガウスノイズの加算とによりデータyを
出力するとき、この未知システムに入力するデータxと
出力されたデータyとを学習データ(x,y)として出力
する学習データ出力部を設け、学習データ(x,y)の入
力に対してM次元のパラメータθを有する線形モデル
“f(x;θ)=Σiθii(x)”により前記未知システ
ムを回帰曲線“E[p(y|x)]”として推定する回帰曲
線推定部を設けた統計的学習装置において、前記回帰曲
線推定部の学習誤差が最小となるデータxを作成して前
記学習データ出力部に設定する学習データ作成部を設け
た。
【0009】なお、本発明で云うデータxやデータyな
どは、ベクトルやスカラーなどの数値を示すデータであ
る。
【0010】請求項2記載の発明の統計的学習装置で
は、請求項1記載の発明の統計的学習装置において、学
習データ作成部は、パラメータvを有して学習データ
(x,y)のデータxを発生させる確率密度関数“r
(x;v)”を保持した入力分布保持部と、外部から入力
されるデータxの分布の密度関数の推定量“ハットq
(x)”を保持した推定量保持部と、密度関数の推定量
“ハットq(x)”を用いて確率密度関数“r(x;v)”
に従って学習データ(x,y)のデータxを発生させた場
合に回帰曲線推定部の学習誤差の推定値E(v)が小さく
なるパラメータvを算出する誤差最小化部とを有し、こ
の算出されたパラメータvを確率密度関数“r(x;
v)”に設定して学習データ(x,y)のデータxを発生
させる。
【0011】なお、本明細書の文章中の“ハットA”と
は、“^”が付加された“A”をコード表現したもので
あり、これはイメージ入力した数式では通常通りに記載
している。
【0012】請求項3記載の発明の統計的学習装置で
は、請求項2記載の発明の統計的学習装置において、密
度関数の推定量“ハットq(x)”を用いて
【0013】
【数8】
【0014】を計算する第一行列計算部を設け、確率密
度関数“r(x;v)”を用いて
【0015】
【数9】
【0016】を計算する第二行列計算部を設け、誤差最
小化部は、学習誤差の推定値E(v)を
【0017】
【数10】
【0018】として計算する。
【0019】請求項4記載の発明の統計的学習装置で
は、請求項3記載の発明の統計的学習装置において、誤
差最小化部は、学習誤差の推定値E(v)を最小化するパ
ラメータvを勾配方向を利用した逐次的手法により計算
する。
【0020】請求項5記載の発明の統計的学習装置で
は、請求項4記載の発明の統計的学習装置において、入
力分布保持部は、確率密度関数“r(x;v)”が“M
(M+1)/2”以下の個数の離散分布として設定されて
いる。
【0021】請求項6記載の発明の統計的学習装置で
は、請求項4記載の発明の統計的学習装置において、入
力分布保持部は、確率密度関数“r(x;v)”が
【0022】
【数11】
【0023】なる関数で一次独立の実数の個数の離散分
布として設定されている。
【0024】請求項7記載の発明の統計的学習装置は、
未知システムが一次元の実数直線からのデータxの入力
に対して関数の演算とガウスノイズの加算とによりデー
タyを出力するとき、この未知システムに入力するデー
タxと出力されたデータyとを学習データ(x,y)とし
て出力する学習データ出力部を設け、学習データ(x,
y)の入力に対してM次元のパラメータθを有する多項
【0025】
【数12】
【0026】により前記未知システムを推定する平均推
定部を設けた統計的学習装置において、予め設定された
二つの分布の混合分布に従って前記平均推定部の学習誤
差が最小となるデータxを作成して前記学習データ出力
部に設定する学習データ作成部を設けた。
【0027】請求項8記載の発明の統計的学習方法は、
未知システムがデータxの入力に対して関数の演算とガ
ウスノイズの加算とによりデータyを出力するとき、こ
の未知システムに入力するデータxと出力されたデータ
yとを学習データ(x,y)として学習データ出力部に出
力させ、この学習データ(x,y)の入力に対してM次元
のパラメータθを有する線形モデル“f(x;θ)=Σi
θii(x)”により回帰曲線推定部が前記未知システ
ムを回帰曲線“E[p(y|x)]”として推定するように
した統計的学習方法において、前記回帰曲線推定部の学
習誤差が最小となるデータxを学習データ作成部が作成
して前記学習データ出力部に設定するようにした。
【0028】請求項9記載の発明の統計的学習方法は、
未知システムが一次元の実数直線からのデータxの入力
に対して関数の演算とガウスノイズの加算とによりデー
タyを出力するとき、この未知システムに入力するデー
タxと出力されたデータyとを学習データ(x,y)とし
て学習データ出力部に出力させ、この学習データ(x,
y)の入力に対してM次元のパラメータθを有する多項
【0029】
【数13】
【0030】により平均推定部が前記未知システムを推
定するようにした統計的学習方法において、学習データ
作成部が予め設定された二つの分布の混合分布に従って
前記平均推定部の学習誤差が最小となるデータxを作成
して前記学習データ出力部に設定するようにした。
【0031】請求項10記載の発明の情報記憶媒体は、
マイクロコンピュータを動作させるソフトウェアが書き
込まれた情報記憶媒体において、請求項1,2,3,
4,5,6又は7記載の統計的学習装置の各種機能がソ
フトウェアとして書き込まれている。
【0032】請求項1及び8記載の発明では、未知シス
テムがデータxの入力に対して関数の演算とガウスノイ
ズの加算とによりデータyを出力するとき、この未知シ
ステムに入力するデータxと出力されたデータyとを学
習データ(x,y)として学習データ出力部に出力させ、
この学習データ(x,y)の入力に対してM次元のパラメ
ータθを有する線形モデル“f(x;θ)=Σiθi
i(x)”により回帰曲線推定部が未知システムを回帰曲
線“E[p(y|x)]”として推定する。この時、回帰曲
線推定部の学習誤差が最小となるデータxを学習データ
作成部が作成して学習データ出力部に設定するので、回
帰曲線推定部が少数の学習データで未知システムを良好
に推定する。
【0033】請求項2記載の発明では、パラメータvを
有して学習データ(x,y)のデータxを発生させる確率
密度関数“r(x;v)”が入力分布保持部に保持されて
おり、外部から入力されるデータxの分布の密度関数の
推定量“ハットq(x)”が推定量保持部に保持されてい
る。密度関数の推定量“ハットq(x)”を用いて確率密
度関数“r(x;v)”に従って学習データ(x,y)のデ
ータxを発生させた場合に回帰曲線推定部の学習誤差の
推定値E(v)が小さくなるパラメータvを誤差最小化部
が算出すると、この算出されたパラメータvを確率密度
関数“r(x;v)”に設定して学習データ(x,y)のデ
ータxを発生させるので、回帰曲線推定部の学習誤差が
最小となるデータxが簡易に作成される。
【0034】請求項3記載の発明では、密度関数の推定
量“ハットq(x)”を用いて第一行列計算部が下記の行
列を計算し、
【0035】
【数14】
【0036】確率密度関数“r(x;v)”を用いて第二
行列計算部が下記の行列を計算し、
【0037】
【数15】
【0038】学習誤差の推定値E(v)を誤差最小化部が
下記のように計算する。
【0039】
【数16】
【0040】従って、回帰曲線推定部の学習誤差の推定
値E(v)が二つの行列から簡易に計算される。
【0041】請求項4記載の発明では、誤差最小化部が
学習誤差の推定値E(v)を最小化するパラメータvを勾
配方向を利用した逐次的手法により計算するので、推定
値E(v)を最小化するパラメータvが簡易に計算され
る。
【0042】請求項5記載の発明では、入力分布保持部
の確率密度関数“r(x;v)”が“M(M+1)/2”以
下の個数の離散分布として設定されているので、学習デ
ータの個数が削減される。
【0043】請求項6記載の発明では、入力分布保持部
の確率密度関数“r(x;v)”が下記の関数で一次独立
の実数の個数の離散分布として設定されているので、学
習データの個数が必要最小限に制限される。
【0044】
【数17】
【0045】請求項7及び9記載の発明では、未知シス
テムが一次元の実数直線からのデータxの入力に対して
関数の演算とガウスノイズの加算とによりデータyを出
力するとき、この未知システムに入力するデータxと出
力されたデータyとを学習データ(x,y)として学習デ
ータ出力部に出力させ、この学習データ(x,y)の入力
に対してM次元のパラメータθを有する下記の多項式に
より平均推定部が未知システムを推定する。
【0046】
【数18】
【0047】この時、平均推定部の学習誤差が最小とな
るデータxを学習データ作成部が予め設定された二つの
分布の混合分布に従って作成して学習データ出力部に設
定するので、回帰曲線推定部が少数の学習データで未知
システムを良好に推定する。
【0048】請求項10記載の発明では、請求項1,
2,3,4,5,6又は7記載の統計的学習装置の各種
機能がソフトウェアとして書き込まれているので、この
情報記憶媒体のソフトウェアにより動作するマイクロコ
ンピュータは、請求項1,2,3,4,5,6又は7記
載の統計的学習装置として機能する。
【0049】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
に基づいて以下に説明する。まず、本実施の形態の統計
的学習装置1は、外部データ入力部2、回帰曲線推定部
3、外部データ出力部4、学習データ出力部5、学習デ
ータ作成部6、を有しており、未知システム7に接続さ
れている。
【0050】この未知システム7は、外部のベクトル空
間からデータxとしてL次元のベクトルxが入力される
と、所定の関数の演算とガウスノイズの加算とを実行
し、データyとしてK次元のベクトルyを外部に出力す
る。前記外部データ入力部2は、外部から入力されるベ
クトルxを前記回帰曲線推定部3に入力し、前記外部デ
ータ出力部4は、前記回帰曲線推定部3が出力するベク
トルyを外部に出力する。
【0051】前記回帰曲線推定部3は、前記未知システ
ム7を回帰曲線“E[p(y|x)]”として推定するた
め、M次元のパラメータθを有する線形モデル“f
(x;θ)=Σiθii(x)”がモデル記憶部8に予め設
定されており、線形モデルのM次元のパラメータθを推
定するパラメータ推定部9を有している。
【0052】前記学習データ出力部5は、前記未知シス
テム7に入力するベクトルxと出力されたベクトルyと
を学習データ(x,y)前記回帰曲線推定部3に出力し、
前記学習データ作成部6は、前記回帰曲線推定部3の学
習誤差が最小となるベクトルxを作成して前記学習デー
タ出力部5に設定する。
【0053】このような構成において、未知システム7
は、関数の演算とガウスノイズの加算とにより、L次元
のベクトルxの入力に対してK次元のベクトルyを出力
するので、本実施の形態の統計的学習装置1は、回帰曲
線推定部3が未知システム7の未知の関数を推定する。
【0054】より詳細には、学習データ出力部5が、未
知システム7に入力するベクトルxと出力されたベクト
ルyとを学習データ(x,y)として回帰曲線推定部3に
出力するので、この回帰曲線推定部3は、例えば、線形
モデル“f(x;θ)=Σiθii(x)”を利用した最尤
推定法である最小自乗誤差推定法により、下記の演算が
最小となるθを求めることにより、未知システム7の関
数を回帰曲線“E[p(y|x)]”として推定する。
【0055】
【数19】
【0056】この時、学習データ作成部6が、回帰曲線
推定部3の学習誤差が最小となるベクトルxを作成して
学習データ出力部5に設定するので、学習データ出力部
5は、学習データ作成部6により設定されたベクトルx
で学習データ(x,y)を採取して回帰曲線推定部3に出
力する。このため、回帰曲線推定部3は、的確な学習デ
ータ(x,y)が必要かつ充分に入力されることになり、
膨大な学習を要することなく最小の誤差で未知システム
7を良好に推定することができる。
【0057】このように未知システム7を推定した回帰
曲線推定部3は、ベクトルxの入力に対して未知システ
ム7と同様にベクトルyを出力することができるので、
未知システム7が出力するベクトルyを直接に採取しな
くとも、これを推定して未知システム7を制御するよう
なことができる。
【0058】このような統計的学習装置1の具体的な利
用方法としては、カラースキャナの特性同定が想定でき
る。例えば、ある原稿の実際のカラーの物理量であるL
*a*b* 値から、これに対してカラースキャナが出力す
るYMC(Yellow,Magenta,Cyanide)値への変換関数を未
知システム7として、これに回帰曲線推定部3を同定す
る統計的学習装置1が想定できる。
【0059】このような場合、必要な範囲を充分に微細
な単位でL*a*b* 値を変化させた標準原稿を用意して
おき、学習データ作成部6により与えられた学習データ
を観測するための入力ベクトルxに最も近いL*a*b*
値の原稿をカラースキャナで読み取り、これが出力する
YMC値をベクトルyとして一個の学習データ(x,y)
を作成する。このような作業をN回まで繰り返すことに
より、本発明の手法によるN個の学習データを作成する
ことができ、これに基づいて回帰曲線推定部3がパラメ
ータθを推定してカラースキャナの特性を同定すること
ができる。
【0060】なお、製品として出荷するカラースキャナ
の最終調整において、未知システム7であるカラースキ
ャナに回帰曲線推定部3を同定させれば、学習データ出
力部5や学習データ作成部6は製品であるカラースキャ
ナに搭載する必要はない。
【0061】また、上述のような統計的学習装置1は、
その各部2〜6の各々を固有のハードウェアとして製作
することでも実現できるが、各部2〜6の機能をソフト
ウェアとして情報記憶媒体に書き込み、これでマイクロ
コンピュータを動作させることでも統計的学習装置1を
実現することができる。同様に、各部2〜6の一部をハ
ードウェアで製作し、他の一部をソフトウェアとして情
報記憶媒体に書き込むことも可能である。
【0062】より具体的には、情報記憶媒体に、未知シ
ステムに入力するデータxと出力されたデータyとを学
習データ(x,y)として出力すること、学習データ
(x,y)の入力に対してM次元のパラメータθを有する
線形モデル“f(x;θ)=Σiθii(x)”により未知
システム7を回帰曲線“E[p(y|x)]”として推定す
ること、この学習誤差が最小となるデータxを作成して
設定すること、等をソフトウェアとして書き込む。この
ように統計的学習装置1の各種機能をソフトウェアとし
て書き込んだ情報記憶媒体は、単体の製品として取り扱
うことも可能であり、例えば、RAM(Random Access M
emory)、ROM(Read Only Memory)、CD−ROM(Com
pact Disk-ROM)、FD(Floppy Disk)等の形態で供給す
ることができる。
【0063】つぎに、本発明の実施の第二の形態を図2
および図3に基づいて以下に説明する。なお、この実施
の第二の形態の統計的学習装置11に関し、上述した実
施の第一の形態の統計的学習装置1と同一の部分は、同
一の名称と符号とを利用して詳細な説明は省略する。
【0064】本実施の形態の統計的学習装置11は、学
習データ作成部12の構成と作用とを具体的に説明する
ものであり、図2に示すように、学習データ作成部12
が、推定量保持部13、入力分布保持部14、第一行列
計算部15、第二行列計算部16、誤差最小化部17、
を有している。
【0065】前記推定量保持部13は、外部から入力さ
れるベクトルxの分布の密度関数の推定量“ハットq
(x)”を保持しており、前記第一行列計算部15は、密
度関数の推定量“ハットq(x)”を用いて下記の行列を
計算する。なお、このように“ハット”が付加された記
号は、本案では推定であることを意味している。
【0066】
【数20】
【0067】前記入力分布保持部14は、パラメータv
を有して学習データ(x,y)のベクトルxを発生させる
確率密度関数“r(x;v)”を保持しており、前記第二
行列計算部16は、確率密度関数“r(x;v)”を用い
て下記の行列を計算する。
【0068】
【数21】
【0069】前記誤差最小化部17は、密度関数の推定
量“ハットq(x)”を用いて確率密度関数“r(x;
v)”に従って学習データ(x,y)のベクトルxを発生
させた場合に、回帰曲線推定部3の学習誤差の推定値E
(v)が小さくなるパラメータvを算出する。このため、
学習誤差の推定値E(v)を下記のように計算し、この学
習誤差の推定値E(v)を最小化するパラメータvを、山
下り法のような勾配方向を利用した逐次的手法により計
算する。
【0070】
【数22】
【0071】そこで、前記学習データ作成部12は、前
記誤差最小化部17により算出されたパラメータvを、
前記入力分布保持部14に保持されている確率密度関数
“r(x;v)”に設定し、学習データ(x,y)のベクト
ルxを発生させる。
【0072】このような構成において、本実施の形態の
統計的学習装置11は、前述した統計的学習装置1と同
様に、学習データ作成部12がベクトルxを作成して学
習データ出力部5に設定すると、この学習データ出力部
5は、設定されたベクトルxで学習データ(x,y)を採
取して回帰曲線推定部3に出力するので、この回帰曲線
推定部3は、入力された学習データ(x,y)に従って未
知システム7の関数を推定する。
【0073】ここで、学習データ作成部12が、学習デ
ータ(x,y)のベクトルxを発生させる過程を以下に順
次詳述する。まず、入力分布保持部14には、学習デー
タ(x,y)のベクトルxを発生させる確率密度関数“r
(x;v)”が予め保持されているので、そのパラメータ
vが決定されるとベクトルxも確定する。
【0074】そこで、第一行列計算部15は、推定量保
持部13に予め設定されている密度関数の推定量“ハッ
トq(x)”を用いて下記の行列を計算し、
【0075】
【数23】
【0076】第二行列計算部16は、確率密度関数“r
(x;v)”を用いて下記の行列を計算する。
【0077】
【数24】
【0078】誤差最小化部17は、学習誤差の推定値E
(v)を下記のように計算し、この学習誤差の推定値E
(v)を最小化するパラメータvを、勾配方向を利用した
逐次的手法により計算する。
【0079】
【数25】
【0080】そして、学習データ作成部12は、上述の
ように計算されたパラメータvを確率密度関数“r
(x;v)”に設定してベクトルxを発生させるので、こ
のベクトルxによる学習データ(x,y)は、回帰曲線推
定部3の学習誤差を最小化することができる。
【0081】ここで、本実施の形態の統計的学習装置1
1の有効性を以下に検証する。まず、推定する未知シス
テム7の真の回帰曲線f(x)が、回帰曲線推定部3に設
定したM個の線形モデルf(x;θ)に含まれると仮定
し、f(x)=f(x;θ0)とする。つぎに、入力分布保
持部14に設定した密度関数をr(x)とし、これから作
成した学習データ(x,y)から回帰曲線推定部3が最小
自乗誤差推定により獲得したパラメータθを“ハット
θ”とする。このような状態の平均的な学習誤差は、下
記のように計算することができる。
【0082】
【数26】
【0083】この学習誤差の学習データの出方に対応し
た期待値をE0 とすると、これは近似的に下記のように
表現される。
【0084】
【数27】
【0085】この場合、統計的推定で一般的な計算方法
により、下記のことが成立する。
【0086】
【数28】
【0087】従って、学習誤差の期待値E0 は、下記の
ようになる。
【0088】
【数29】
【0089】この学習誤差の期待値E0 を最小にできれ
ば、回帰曲線推定部3の学習誤差を最小にすることがで
きるので、本実施の形態の統計的学習装置11は、上述
のようなことを満足するよう学習データ作成部12を形
成している。
【0090】なお、本実施の形態の統計的学習装置11
では、上述のように誤差最小化部17が逐次的手法によ
り学習誤差の推定値E(v)のパラメータvを計算するの
で、適正なパラメータvを解析的に計算できない場合で
も、適正なパラメータvを獲得することができる。
【0091】また、このように誤差最小化部17が逐次
的手法によりパラメータvを計算する場合、入力分布保
持部14に、確率密度関数“r(x;v)”が“M(M+
1)/2”以下の個数の離散分布として設定されていれ
ば、誤差最小化部17のトレースTr の計算コストを削
減することができる。さらに、確率密度関数“r(x;
v)”を下記のような関数で一次独立の実数の個数の離
散分布として設定することができれば、誤差最小化部1
7の計算コストを必要最小限まで削減することができ
る。
【0092】
【数30】
【0093】ここで、上述のような統計的学習装置11
による統計的学習方法の一具体例を図3に基づいて以下
に簡単に説明する。まず、前述のように、第一行列計算
部15が、推定量保持部13に予め設定されている密度
関数の推定量“ハットq(x)”を用いて第一の行列“ハ
ットI”を計算する(ステップS1)。つぎに、第二行
列計算部16が、入力分布保持部14に予め保持されて
いる確率密度関数“r(x;v)”を用いて第二の行列
“Jab(v)”を計算し(ステップS4)、誤差最小化部
17が、学習誤差の推定値E(v)を計算する(ステップ
S5)。
【0094】このとき、この学習誤差の推定値E(v)を
最小化するパラメータvを、勾配方向を利用した逐次的
手法により計算するため(ステップS6)、最初にパラ
メータvが乱数により初期化されるとともに(ステップ
S2)、逐次的手法である最急降下法の繰り返し回数k
が“0”に初期化され(ステップS3)、これが繰り返
し回数kend となるまで第二の行列“Jab(v)”と学習
誤差の推定値E(v)とによりパラメータvが計算される
(ステップS4〜S8)。なお、図中の“α”は収束係
数である。
【0095】このように学習誤差の推定値E(v)を最小
化するパラメータvが計算されると、学習データ作成部
12が、パラメータvを確率密度関数“r(x;v)”に
設定して“N−1”個のベクトルxを発生させ(ステッ
プS9)、同時に未知システム7が実際に出力する“N
−1”個のベクトルyを取得するので(ステップS1
0)、これらの“N−1”個の学習データ(x,y)によ
り、未知システム7の線形モデルf(x;θ)のパラメー
タθが推定される(ステップS11)。
【0096】つぎに、本発明の実施の第三の形態を図4
に基づいて以下に説明する。なお、この実施の第三の形
態の統計的学習装置21に関し、上述した実施の第二の
形態の統計的学習装置11と同一の部分は、同一の名称
と符号とを利用して詳細な説明は省略する。
【0097】本実施の形態の統計的学習装置21は、学
習データ作成部22の推定量保持部23を具体的に説明
するもので、この推定量保持部23は、パラメータuを
有するパラメトリックモデル“q(x;u)”が予め設定
されており、外部データ入力部2に接続されている。そ
こで、前記推定量保持部23は、外部から外部データ入
力部2に実際に入力される(N−1)次元のベクトルxを
採取し、その分布の密度関数の推定量“ハットq(x)”
をパラメトリックモデル“q(x;u)”によりパラメト
リック推定して保持する。
【0098】なお、このパラメトリックモデル“q
(x;u)”としては、パラメトリック推定を実現する各
種モデルが利用できるが、例えば、正規分布からなる混
合分布により、下記のように設定されている。
【0099】
【数31】
【0100】この数式の“n(x;m,s2)”は、平均m
と分散s2 との正規分布の確率密度関数であり、これは
下記のように表されるので、パラメトリックモデル“q
(x;u)”のパラメータuは、“u=(mt,st)”であ
る。
【0101】
【数32】
【0102】このような構成において、本実施の形態の
統計的学習装置21も、前述した統計的学習装置11と
同様に、学習データ作成部22が推定量保持部23に保
持されているベクトルxの分布の密度関数の推定量“ハ
ットq(x)”を用いて学習データ(x,y)のベクトルx
を作成する。
【0103】この推定量保持部23は、外部から入力さ
れるベクトルxから推定量“ハットq(x)”をパラメト
リック推定して保持するため、このパラメトリック推定
の時点で回帰曲線推定部3の使用状況と同等なベクトル
xを外部データ入力部2に入力する。すると、推定量保
持部23は、外部から外部データ入力部2に入力される
ベクトルxを採取し、予め設定されているパラメトリッ
クモデル“q(x;u)”のパラメータuを最尤推定法な
どによりパラメトリック推定することにより、ベクトル
xの分布の密度関数の推定量“ハットq(x)”を推定し
て保持する。
【0104】本実施の形態の統計的学習装置21は、上
述のように実際の使用状況と同等なベクトルxに基づい
て、学習データ作成部22の推定量保持部23にベクト
ルxの分布の密度関数の推定量“ハットq(x)”を設定
することができる。
【0105】つぎに、本発明の実施の第四の形態を図5
に基づいて以下に説明する。なお、この実施の第四の形
態の統計的学習装置31に関し、上述した実施の第三の
形態の統計的学習装置21と同一の部分は、同一の名称
と符号とを利用して詳細な説明は省略する。
【0106】本実施の形態の統計的学習装置31も、学
習データ作成部32の推定量保持部33を具体的に説明
するもので、この推定量保持部33は、ノンパラメトリ
ックモデル“q(x)”が予め設定されており、外部から
外部データ入力部2に実際に入力されるベクトルxを採
取し、その分布の密度関数の推定量“ハットq(x)”を
ノンパラメトリック推定して保持する。
【0107】なお、このノンパラメトリックモデル“q
(x)”としては、ノンパラメトリック推定を実現する各
種モデルが利用できる。ベクトルxは、下記のように入
力される。
【0108】
【数33】
【0109】この場合、ノンパラメトリックモデル“q
(x)”は、例えば、正規分布により下記のように設定さ
れる。
【0110】
【数34】
【0111】このような構成において、本実施の形態の
統計的学習装置31も、前述した統計的学習装置21と
同様に、実際の使用状況と同等なベクトルxに基づい
て、学習データ作成部32の推定量保持部33にベクト
ルxの分布の密度関数の推定量“ハットq(x)”を設定
する。この推定量保持部33は、外部から外部データ入
力部2に入力されるベクトルxを採取し、ベクトルxの
分布の密度関数の推定量“ハットq(x)”をノンパラメ
トリック推定して保持する。
【0112】なお、本実施の形態の統計的学習装置31
では、推定量保持部33に正規分布を利用したノンパラ
メトリックモデル“q(x)を設定することを例示した
が、本発明は上記形態に限定されるものではなく、この
ようなノンパラメトリックモデル“q(x)”としては、
矩形関数などの各種のカーネル関数も利用でき、例え
ば、カーネル関数にデルタ関数を用いた下記のような演
算なども利用可能である。
【0113】
【数35】
【0114】つぎに、本発明の実施の第五の形態を図6
に基づいて以下に説明する。なお、この実施の第五の形
態の統計的学習装置41に関し、前述した実施の第二の
形態の統計的学習装置11と同一の部分は、同一の名称
と符号とを利用して詳細な説明は省略する。
【0115】本実施の形態の統計的学習装置41は、学
習データ作成部42を具体的に説明するもので、この学
習データ作成部42は、推定量保持部13を有しておら
ず、第一行列計算部43が外部データ入力部2に接続さ
れている。この第一行列計算部43は、外部から外部デ
ータ入力部2に実際に入力される(N′−1)次元のベク
トルxを採取して下記のような計算を実行する。
【0116】
【数36】
【0117】このような構成において、本実施の形態の
統計的学習装置41も、前述した統計的学習装置11と
同様に、学習データ作成部42は第一行列計算部43の
計算結果を利用して学習データ(x,y)のベクトルxを
作成する。この第一行列計算部43は、外部から入力さ
れるベクトルxを利用して、積分を実行することなく加
算により計算を実行するので、計算の負担を軽減して時
間を短縮することができる。このような手法は、カーネ
ル関数にデルタ関数を用いた場合に相当する。
【0118】つぎに、本発明の実施の第六の形態を図7
ないし図9に基づいて以下に説明する。なお、この実施
の第六の形態の統計的学習装置51に関し、前述した実
施の第一の形態の統計的学習装置1と同一の部分は、同
一の名称と符号とを利用して詳細な説明は省略する。
【0119】本実施の形態の統計的学習装置51は、図
7に示すように、一次元の実数直線からのベクトルxの
入力に対してデータyを出力する未知システム52に対
応したものであり、これを推定する平均推定部53のモ
デル記憶部54には、M次元のパラメータθを有する多
項式が下記のように設定されている。
【0120】
【数37】
【0121】そして、このような平均推定部53の学習
データ(x,y)のベクトルxを作成する学習データ作成
部55は、予め設定された二つの分布の混合分布“r
(x:v)”に従って前記平均推定部53の学習誤差E
(v)が最小となるベクトルxを作成して学習データ出力
部5に設定する。
【0122】なお、このような混合分布“r(x:v)”
は、二つの各種分布により形成されるが、ここでは“0
<a<1”なる実数aにより表現される二つの正規分布
により“an(x;0,τ1 2)+(1−a)n(x;0,τ2
2)”として予め設定されている。この場合、二つの正規
分布は、各々の線形結合係数を“a,1−a”とし、各
々の分散を“τ1 2,τ2 2”とすると、“0<a<0.1”
を満足する微小なaと“τ1 2>10”を満足するτ1 とが
“aτ1 2>10”を満足するよう設定されている。
【0123】このような構成において、本実施の形態の
統計的学習装置51の統計的学習方法では、図8に示す
ように、学習データ作成部55が、予め設定された二つ
の分布の混合分布“r(x:v)”に従って学習誤差E
(v)が最小となるベクトルxを作成するので(ステップ
T1)、平均推定部53は、学習データ(x,y)により
多項式f(y;θ)を利用して未知システム52を良好に
推定することができる(ステップT2〜T4)。
【0124】ここで、本実施の形態の統計的学習装置5
1の有効性を以下に検証する。まず、平均m、分散τ2
の正規分布の密度関数を、
【0125】
【数38】
【0126】とし、平均推定部53に設定された二つの
正規分布の混合分布“r(x:v)”を“an(x;0,
τ1 2)+(1−a)n(x;0,τ2 2)”とする。そして、
τ2 を有界な値とし、“aτ1 2→∞”が維持されるよう
に“a→0”“τ1 →∞”と極限を設定すると、学習誤
差E(v)のトレース値は下記のようになる。
【0127】
【数39】
【0128】上述のように極限操作を実行すると、
“1”より大きい学習誤差E(v)のトレース値が最小の
“1”に無限に近付くので、最適な入力分布を獲得する
ことができる。しかし、実際には無限に操作を行なうこ
とはできないので、具体的な数値を設定する必要があ
る。
【0129】これを確認するため、本実施の形態の統計
的学習装置51を以下のようにシミュレートしたとこ
ろ、充分な効果が確認された。まず、[−1,1]上の一
様分布をU、平均0分散1の正規分布に従う独立な確率
変数をZとし、q(x)による実システムの入力分布を
“U+ 0.3Z”に設定した。そして、未知システム52
の真の関数を“f(x)=x+2”としたところ、“a=
0.1,τ1=30,τ2=1 ”で充分な効果が確認された。
【0130】そこで、これらの数値を統計的学習装置5
1に設定し、推定のモデルを一次から五次まで変化さ
せ、前述した二つの密度関数“r(x:v),q(x)”に
より1000個の学習データ(x,y)を採取してパラメータ
の推定量“ハットθ”を計算し、その学習後の推定誤差
を以下の数式による平均二乗誤差により評価した。
【0131】
【数40】
【0132】このような二つの密度関数“r(x:v),
q(x)”で 500回ずつ実行したところ、図9に示すよう
に、密度関数“q(x)”の場合にはモデルの次数の増加
に比例して誤差が増加したが、密度関数“r(x:v)”
の場合にはモデルの次数が増加しても誤差が増加しなか
った。しかも、密度関数“r(x:v)”の誤差は密度関
数“q(x)”の最小の誤差(次数が0次の場合)に同等
であり、上述のように二つの分布の混合分布“r(x:
v)”を利用してベクトルxを作成すれば学習誤差E
(v)が最小となることが確認された。
【0133】なお、本実施の形態の統計的学習装置51
は、前述のようにベクトルxの入力空間が一次元の実数
直線の場合に対応しているが、このような入力空間が有
界な区間[−A,B]に制限できる場合もある。このよう
な場合、その両端で学習データ(x,y)を割合“a/
2”ずつ採取し、残りの“1−a”の割合を“(A+
B)2/4”より小さい分散の分布から発生させることが
好ましい。このようにすることで、近似的に実数直線の
最適分布に近い採取が可能となるので、より良好な学習
データを作成することができる。
【0134】
【発明の効果】請求項1及び8記載の発明では、未知シ
ステムがデータxの入力に対して関数の演算とガウスノ
イズの加算とによりデータyを出力するとき、この未知
システムに入力するデータxと出力されたデータyとを
学習データ(x,y)として学習データ出力部に出力さ
せ、この学習データ(x,y)の入力に対してM次元のパ
ラメータθを有する線形モデル“f(x;θ)=Σiθi
i(x)”により回帰曲線推定部が未知システムを回帰曲
線“E[p(y|x)]”として推定する統計的学習装置及
び統計的学習方法において、回帰曲線推定部の学習誤差
が最小となるデータxを学習データ作成部が作成して学
習データ出力部に設定するようにしたことにより、この
学習データ作成部が出力するデータxに基づいて学習デ
ータ出力部が回帰曲線推定部に学習データ(x,y)を出
力するので、この回帰曲線推定部は未知システムを最小
誤差で推定することができる。
【0135】請求項2記載の発明では、学習データ作成
部は、パラメータvを有して学習データ(x,y)のデー
タxを発生させる確率密度関数“r(x;v)”を保持し
た入力分布保持部と、外部から入力されるデータxの分
布の密度関数の推定量“ハットq(x)”を保持した推定
量保持部と、密度関数の推定量“ハットq(x)”を用い
て確率密度関数“r(x;v)”に従って学習データ
(x,y)のデータxを発生させた場合に回帰曲線推定部
の学習誤差の推定値E(v)が小さくなるパラメータvを
算出する誤差最小化部とを有し、この算出されたパラメ
ータvを確率密度関数“r(x;v)”に設定して学習デ
ータ(x,y)のデータxを発生させることにより、回帰
曲線推定部の学習誤差が最小となる学習データ(x,y)
のデータxを簡易に作成することができる。
【0136】請求項3記載の発明では、密度関数の推定
量“ハットq(x)”を用いて
【0137】
【数41】
【0138】を計算する第一行列計算部を設け、確率密
度関数“r(x;v)”を用いて
【0139】
【数42】
【0140】を計算する第二行列計算部を設け、誤差最
小化部は、学習誤差の推定値E(v)を
【0141】
【数43】
【0142】として計算することにより、最適なデータ
xの作成に必要な学習誤差の推定値E(v)を簡易に算出
することができる。
【0143】請求項4記載の発明では、誤差最小化部
は、学習誤差の推定値E(v)を最小化するパラメータv
を勾配方向を利用した逐次的手法により計算することに
より、学習誤差E(v)を最小化するパラメータvを簡易
に算出することができる。
【0144】請求項5記載の発明では、入力分布保持部
は、確率密度関数“r(x;v)”が“M(M+1)/2”
以下の個数の離散分布として設定されていることによ
り、学習データの個数を削減することができる。
【0145】請求項6記載の発明では、入力分布保持部
は、確率密度関数“r(x;v)”が
【0146】
【数44】
【0147】なる関数で一次独立の実数の個数の離散分
布として設定されていることにより、学習データの個数
を必要最小限に制限することができる。
【0148】請求項7及び9記載の発明では、未知シス
テムが一次元の実数直線からのデータxの入力に対して
関数の演算とガウスノイズの加算とによりデータyを出
力するとき、この未知システムに入力するデータxと出
力されたデータyとを学習データ(x,y)として学習デ
ータ出力部に出力させ、この学習データ(x,y)の入力
に対してM次元のパラメータθを有する多項式
【0149】
【数45】
【0150】により平均推定部が未知システムを推定す
る統計的学習装置及び統計的学習方法において、平均推
定部の学習誤差が最小となるデータxを学習データ作成
部が作成して学習データ出力部に設定するようにしたこ
とにより、この学習データ作成部が出力するデータxに
基づいて学習データ出力部が平均推定部に学習データ
(x,y)を出力するので、この平均推定部は未知システ
ムを最小誤差で推定することができる。
【0151】請求項10記載の発明の情報記憶媒体は、
マイクロコンピュータを動作させるソフトウェアが書き
込まれた情報記憶媒体において、請求項1,2,3,
4,5,6又は7記載の統計的学習装置の各種機能がソ
フトウェアとして書き込まれているので、このソフトウ
ェアによりマイクロコンピュータを動作させれば、請求
項1,2,3,4,5,6又は7記載の統計的学習装置
を簡易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態の統計的学習装置を
示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の第二の形態の統計的学習装置を
示すブロック図である。
【図3】その統計的学習方法を示すフローチャートであ
る。
【図4】本発明の実施の第三の形態の統計的学習装置を
示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の第四の形態の統計的学習装置を
示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の第五の形態の統計的学習装置を
示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の第六の形態の統計的学習装置を
示すブロック図である。
【図8】その統計的学習方法を示すフローチャートであ
る。
【図9】その推定誤差の試験結果を示す特性図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41,51 統計的学習装置 3 回帰曲線推定部 5,22 学習データ出力部 6,12,32,42 学習データ作成部 7,52 未知システム 13,23,33 推定量保持部 14 入力分布保持部 15 第一行列計算部 16 第二行列計算部 17 誤差最小化部 53 平均推定部 55 学習データ作成部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正内容】
【0084】
【数27】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未知システムがデータxの入力に対して
    関数の演算とガウスノイズの加算とによりデータyを出
    力するとき、この未知システムに入力するデータxと出
    力されたデータyとを学習データ(x,y)として出力す
    る学習データ出力部を設け、学習データ(x,y)の入力
    に対してM次元のパラメータθを有する線形モデル“f
    (x;θ)=Σiθii(x)”により前記未知システムを
    回帰曲線“E[p(y|x)]”として推定する回帰曲線推
    定部を設けた統計的学習装置において、前記回帰曲線推
    定部の学習誤差が最小となるデータxを作成して前記学
    習データ出力部に設定する学習データ作成部を設けたこ
    とを特徴とする統計的学習装置。
  2. 【請求項2】 学習データ作成部は、パラメータvを有
    して学習データ(x,y)のデータxを発生させる確率密
    度関数“r(x;v)”を保持した入力分布保持部と、外
    部から入力されるデータxの分布の密度関数の推定量
    “ハットq(x)”を保持した推定量保持部と、密度関数
    の推定量“ハットq(x)”を用いて確率密度関数“r
    (x;v)”に従って学習データ(x,y)のデータxを発
    生させた場合に回帰曲線推定部の学習誤差の推定値E
    (v)が小さくなるパラメータvを算出する誤差最小化部
    とを有し、この算出されたパラメータvを確率密度関数
    “r(x;v)”に設定して学習データ(x,y)のデータ
    xを発生させることを特徴とする請求項1記載の統計的
    学習装置。
  3. 【請求項3】 密度関数の推定量“ハットq(x)”を用
    いて 【数1】 を計算する第一行列計算部を設け、確率密度関数“r
    (x;v)”を用いて 【数2】 を計算する第二行列計算部を設け、誤差最小化部は、学
    習誤差の推定値E(v)を 【数3】 として計算することを特徴とする請求項2記載の統計的
    学習装置。
  4. 【請求項4】 誤差最小化部は、学習誤差の推定値E
    (v)を最小化するパラメータvを勾配方向を利用した逐
    次的手法により計算することを特徴とする請求項3記載
    の統計的学習装置。
  5. 【請求項5】 入力分布保持部は、確率密度関数“r
    (x;v)”が“M(M+1)/2”以下の個数の離散分布
    として設定されていることを特徴とする請求項4記載の
    統計的学習装置。
  6. 【請求項6】 入力分布保持部は、確率密度関数“r
    (x;v)”が 【数4】 なる関数で一次独立の実数の個数の離散分布として設定
    されていることを特徴とする請求項4記載の統計的学習
    装置。
  7. 【請求項7】 未知システムが一次元の実数直線からの
    データxの入力に対して関数の演算とガウスノイズの加
    算とによりデータyを出力するとき、この未知システム
    に入力するデータxと出力されたデータyとを学習デー
    タ(x,y)として出力する学習データ出力部を設け、学
    習データ(x,y)の入力に対してM次元のパラメータθ
    を有する多項式 【数5】 により前記未知システムを推定する平均推定部を設けた
    統計的学習装置において、予め設定された二つの分布の
    混合分布に従って前記平均推定部の学習誤差が最小とな
    るデータxを作成して前記学習データ出力部に設定する
    学習データ作成部を設けたことを特徴とする統計的学習
    装置。
  8. 【請求項8】 未知システムがデータxの入力に対して
    関数の演算とガウスノイズの加算とによりデータyを出
    力するとき、この未知システムに入力するデータxと出
    力されたデータyとを学習データ(x,y)として学習デ
    ータ出力部に出力させ、この学習データ(x,y)の入力
    に対してM次元のパラメータθを有する線形モデル“f
    (x;θ)=Σiθii(x)”により回帰曲線推定部が前
    記未知システムを回帰曲線“E[p(y|x)]”として推
    定するようにした統計的学習方法において、前記回帰曲
    線推定部の学習誤差が最小となるデータxを学習データ
    作成部が作成して前記学習データ出力部に設定するよう
    にしたことを特徴とする統計的学習方法。
  9. 【請求項9】 未知システムが一次元の実数直線からの
    データxの入力に対して関数の演算とガウスノイズの加
    算とによりデータyを出力するとき、この未知システム
    に入力するデータxと出力されたデータyとを学習デー
    タ(x,y)として学習データ出力部に出力させ、この学
    習データ(x,y)の入力に対してM次元のパラメータθ
    を有する多項式 【数6】 により平均推定部が前記未知システムを推定するように
    した統計的学習方法において、学習データ作成部が予め
    設定された二つの分布の混合分布に従って前記平均推定
    部の学習誤差が最小となるデータxを作成して前記学習
    データ出力部に設定するようにしたことを特徴とする統
    計的学習方法。
  10. 【請求項10】 マイクロコンピュータを動作させるソ
    フトウェアが書き込まれた情報記憶媒体において、請求
    項1,2,3,4,5,6又は7記載の統計的学習装置
    の各種機能がソフトウェアとして書き込まれていること
    を特徴とする情報記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012053040A (ja) * 2010-08-10 2012-03-15 Astrium Gmbh 局所的航法衛星システム又は全地球的航法衛星システムにおけるロバストで改善された空間信号の正確性パラメータの演算

Cited By (2)

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JP2012053040A (ja) * 2010-08-10 2012-03-15 Astrium Gmbh 局所的航法衛星システム又は全地球的航法衛星システムにおけるロバストで改善された空間信号の正確性パラメータの演算
US9121933B2 (en) 2010-08-10 2015-09-01 Astrium Gmbh Computing of robust and improved signal-in-space accuracy parameters in a regional or global navigation satellite system

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