JPH0973535A - 画像処理装置及び方法 - Google Patents
画像処理装置及び方法Info
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- JPH0973535A JPH0973535A JP7230110A JP23011095A JPH0973535A JP H0973535 A JPH0973535 A JP H0973535A JP 7230110 A JP7230110 A JP 7230110A JP 23011095 A JP23011095 A JP 23011095A JP H0973535 A JPH0973535 A JP H0973535A
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- Japan
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- color
- image
- principal component
- component analysis
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Abstract
(57)【要約】
【課題】対象画像のわずかな色の違いを強調するカラー
画像処理において、色の違いを明確に強調しながらも、
対象物や撮像時の照明灯の変化による強調効果の変動を
小さくし、強調色を任意に設定し得る色強調を実施す
る。 【解決手段】入力された画像の色濃度に対して主成分分
析を行ない、得た結果からしきい面を決定する主成分分
析部2と、強調後の色を決める色強調ベクトルEを設定
する強調色設定部4と、上記主成分分析部2で得たしき
い面と上記色強調ベクトルEにより画像データの各画素
の変色度を算出する変色度算出部3と、この変色度算出
部3が算出した変色度を用いて各画素の色強調を行なう
色強調部5とを備える。
画像処理において、色の違いを明確に強調しながらも、
対象物や撮像時の照明灯の変化による強調効果の変動を
小さくし、強調色を任意に設定し得る色強調を実施す
る。 【解決手段】入力された画像の色濃度に対して主成分分
析を行ない、得た結果からしきい面を決定する主成分分
析部2と、強調後の色を決める色強調ベクトルEを設定
する強調色設定部4と、上記主成分分析部2で得たしき
い面と上記色強調ベクトルEにより画像データの各画素
の変色度を算出する変色度算出部3と、この変色度算出
部3が算出した変色度を用いて各画素の色強調を行なう
色強調部5とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像中の特
定対象部分に対して色強調を行なう画像処理装置及び方
法に関する。
定対象部分に対して色強調を行なう画像処理装置及び方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラー画像による表面欠陥の
検査、医用画像診断等では、画像中のわずかな色の違い
を識別することが重要であった。例えば、果物等の傷の
検査では、傷の部分の色が異なっていることを利用して
傷の有無を判断している。また、内視鏡装置などを用い
た医用画像診断においては、医師は色調の微妙な変化に
注目している。
検査、医用画像診断等では、画像中のわずかな色の違い
を識別することが重要であった。例えば、果物等の傷の
検査では、傷の部分の色が異なっていることを利用して
傷の有無を判断している。また、内視鏡装置などを用い
た医用画像診断においては、医師は色調の微妙な変化に
注目している。
【0003】そのため、視認性を向上させるべく色強調
を施す方法がこれまで多々提案されてきた。例えば、内
視鏡画像処理装置に関する色強調では、特開平2−11
4931のようにRGB画像をHSV空間に変換した後
にヒストグラム平坦化を行なう色強調方法や、特開昭6
2−266028のように色の3要素である色相、彩
度、明度各々に対して強調処理を施す方法等が挙げられ
ている。
を施す方法がこれまで多々提案されてきた。例えば、内
視鏡画像処理装置に関する色強調では、特開平2−11
4931のようにRGB画像をHSV空間に変換した後
にヒストグラム平坦化を行なう色強調方法や、特開昭6
2−266028のように色の3要素である色相、彩
度、明度各々に対して強調処理を施す方法等が挙げられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ヒ
ストグラム平坦化を行なう方法では、入力画像と比較し
て色調が不自然に異なった画像となってしまうという不
具合を生じていた。例えば、彩度についてヒストグラム
平坦化処理を施すと、原画像において彩度の比較的低い
部分はより彩度が低く強調されてしまうため、強調後の
画像では同部分が変に白っぽくなってしまうなど、医師
が判断を行なう上でこのような極端な色の変化を生じる
ことは不都合となる。
ストグラム平坦化を行なう方法では、入力画像と比較し
て色調が不自然に異なった画像となってしまうという不
具合を生じていた。例えば、彩度についてヒストグラム
平坦化処理を施すと、原画像において彩度の比較的低い
部分はより彩度が低く強調されてしまうため、強調後の
画像では同部分が変に白っぽくなってしまうなど、医師
が判断を行なう上でこのような極端な色の変化を生じる
ことは不都合となる。
【0005】また、対象物や撮像時の照明等の変化によ
ってその効果が異なることも問題となっており、強調部
分の色を任意に可変設定することも困難であるという実
用度の低いものであった。
ってその効果が異なることも問題となっており、強調部
分の色を任意に可変設定することも困難であるという実
用度の低いものであった。
【0006】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、対象画像のわずか
な色の違いを強調するカラー画像処理において、色の違
いを明確に強調しながらも、対象物や撮像時の照明灯の
変化による強調効果の変動を小さくし、強調色を任意に
設定し得る色強調を実施可能な画像処理装置及び方法を
提供することにある。
たもので、その目的とするところは、対象画像のわずか
な色の違いを強調するカラー画像処理において、色の違
いを明確に強調しながらも、対象物や撮像時の照明灯の
変化による強調効果の変動を小さくし、強調色を任意に
設定し得る色強調を実施可能な画像処理装置及び方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、 (1) 入力された少なくとも対象部分を含む画像の色
濃度に対して主成分分析を行なう主成分分析手段と、こ
の主成分分析手段で得た結果からしきい面を決定する決
定手段と、この決定手段で得たしきい面で分割された領
域の上記画像中の対象部分に対して色濃度の分離強調を
行なう強調手段とを備えたものである。
濃度に対して主成分分析を行なう主成分分析手段と、こ
の主成分分析手段で得た結果からしきい面を決定する決
定手段と、この決定手段で得たしきい面で分割された領
域の上記画像中の対象部分に対して色濃度の分離強調を
行なう強調手段とを備えたものである。
【0008】このようにすれば、主成分分析手段によっ
て画像中の最も代表的な色成分が第1主成分として抽出
され、その代表的な色成分からのずれは第2主成分、第
3主成分で表わされる。したがって、これらの主成分ベ
クトルを利用して色空間内にしきい面を設定させること
で、しきい値等を設定することなしに、平均的な色とは
異なった色を画像に応じて分離強調させることができ
る。
て画像中の最も代表的な色成分が第1主成分として抽出
され、その代表的な色成分からのずれは第2主成分、第
3主成分で表わされる。したがって、これらの主成分ベ
クトルを利用して色空間内にしきい面を設定させること
で、しきい値等を設定することなしに、平均的な色とは
異なった色を画像に応じて分離強調させることができ
る。
【0009】(2) 上記(1)項において、上記強調
手段は、上記主成分分析で得られる特徴空間における上
記画像を構成する各画素位置からしきい面までの距離と
して、しきい面への垂線の長さを算出する距離算出手段
と、上記特徴空間における任意の変換ベクトルを入力す
るベクトル入力手段と、上記垂線の上記曲面との交点座
標を上記変換ベクトル方向にある点位置へ座標変換する
座標変換手段とを備えるようにしたものである。
手段は、上記主成分分析で得られる特徴空間における上
記画像を構成する各画素位置からしきい面までの距離と
して、しきい面への垂線の長さを算出する距離算出手段
と、上記特徴空間における任意の変換ベクトルを入力す
るベクトル入力手段と、上記垂線の上記曲面との交点座
標を上記変換ベクトル方向にある点位置へ座標変換する
座標変換手段とを備えるようにしたものである。
【0010】このようにすれば、任意に入力設定した色
強調ベクトルを用いて変色度に応じた強調処理を行なう
ことで、平均的な色からの差を任意の色に強調すること
ができる。
強調ベクトルを用いて変色度に応じた強調処理を行なう
ことで、平均的な色からの差を任意の色に強調すること
ができる。
【0011】(3) 上記(1)項において、上記強調
手段は、上記主成分分析で得られる特徴空間において上
記しきい面あるいは予め設定した分割面により分割され
た領域のうち、ある特定の領域に属する画素のみに対し
て色強調処理を施すようにしたものである。
手段は、上記主成分分析で得られる特徴空間において上
記しきい面あるいは予め設定した分割面により分割され
た領域のうち、ある特定の領域に属する画素のみに対し
て色強調処理を施すようにしたものである。
【0012】このようにすれば、しきい面によって分割
された特定の領域に属さない他の領域の画素に対して不
要な色強調処理を施してしまうことがなく、任意の色強
調のみを選択的に行なうことができる。
された特定の領域に属さない他の領域の画素に対して不
要な色強調処理を施してしまうことがなく、任意の色強
調のみを選択的に行なうことができる。
【0013】(4) 上記(1)項において、上記入力
された画像中の濃度値が予め設定された条件に適合する
画素のみを処理対象とする濃度判定を前処理として実施
し、実施後の画像を上記主成分分析手段あるいは上記強
調手段に提供する濃度値判定手段をさらに備えるように
したものである。
された画像中の濃度値が予め設定された条件に適合する
画素のみを処理対象とする濃度判定を前処理として実施
し、実施後の画像を上記主成分分析手段あるいは上記強
調手段に提供する濃度値判定手段をさらに備えるように
したものである。
【0014】このようにすれば、前処理の段階で濃度判
定手段により予め設定した条件に適合する、色強調を行
なうのに適した画素と、対象物の正常な色を反映してい
ないと思われる画素とを知ることができ、対象物の正常
な色を反映していないと思われる画素に関しては処理の
対象から除外することで、照明状態の影響をより受けに
くい強調処理を実現することができる。
定手段により予め設定した条件に適合する、色強調を行
なうのに適した画素と、対象物の正常な色を反映してい
ないと思われる画素とを知ることができ、対象物の正常
な色を反映していないと思われる画素に関しては処理の
対象から除外することで、照明状態の影響をより受けに
くい強調処理を実現することができる。
【0015】(5) 上記(4)項において、上記濃度
値判定手段が処理対象と判定した画素が予め設定された
条件に適合する場合にのみその画像を後段に提供して処
理を実行させる処理実行判定手段をさらに備えるように
したものである。
値判定手段が処理対象と判定した画素が予め設定された
条件に適合する場合にのみその画像を後段に提供して処
理を実行させる処理実行判定手段をさらに備えるように
したものである。
【0016】このようにすれば、処理実行判定手段で予
め設定した条件に適合する画素のみを選択して後段の上
記主成分分析手段あるいは上記強調手段に提供すること
で、後段の上記主成分分析手段あるいは上記強調手段で
の処理を効率化することができる。
め設定した条件に適合する画素のみを選択して後段の上
記主成分分析手段あるいは上記強調手段に提供すること
で、後段の上記主成分分析手段あるいは上記強調手段で
の処理を効率化することができる。
【0017】(6) 上記(5)項において、上記処理
実行判定手段は、処理対象となる画素数が上記画像の全
画素数に比べて一定の割合に達した場合にのみその画像
データ画素を後段に提供して処理を実行させるようにし
たものである。
実行判定手段は、処理対象となる画素数が上記画像の全
画素数に比べて一定の割合に達した場合にのみその画像
データ画素を後段に提供して処理を実行させるようにし
たものである。
【0018】このようにすれば、処理対象となる画素数
が上記画像の全画素数に比べて一定の割合に達しない場
合に当該画素の後段への供給を停止するため、強調を行
なう必要がないと判定したごく少数の画素についてはそ
の後段での処理を省略し、後段の上記主成分分析手段あ
るいは上記強調手段での処理をより効率化することがで
きる。
が上記画像の全画素数に比べて一定の割合に達しない場
合に当該画素の後段への供給を停止するため、強調を行
なう必要がないと判定したごく少数の画素についてはそ
の後段での処理を省略し、後段の上記主成分分析手段あ
るいは上記強調手段での処理をより効率化することがで
きる。
【0019】(7) 入力された少なくとも対象部分を
含む画像の色濃度に対して主成分分析を行なう主成分分
析処理と、この主成分分析処理で得た結果からしきい面
を決定する決定処理と、この決定処理で得たしきい面で
分割された領域の上記画像中の対象部分に対して色濃度
の分離強調を行なう強調処理とを有するようにしたもの
である。
含む画像の色濃度に対して主成分分析を行なう主成分分
析処理と、この主成分分析処理で得た結果からしきい面
を決定する決定処理と、この決定処理で得たしきい面で
分割された領域の上記画像中の対象部分に対して色濃度
の分離強調を行なう強調処理とを有するようにしたもの
である。
【0020】このようにすれば、主成分分析処理によっ
て画像中の最も代表的な色成分が第1主成分として抽出
され、その代表的な色成分からのずれは第2主成分、第
3主成分で表わされる。したがって、これらの主成分ベ
クトルを利用して色空間内にしきい面を設定すること
で、しきい値等を設定することなしに、平均的な色とは
異なった色を画像に応じて分離強調することができる。
て画像中の最も代表的な色成分が第1主成分として抽出
され、その代表的な色成分からのずれは第2主成分、第
3主成分で表わされる。したがって、これらの主成分ベ
クトルを利用して色空間内にしきい面を設定すること
で、しきい値等を設定することなしに、平均的な色とは
異なった色を画像に応じて分離強調することができる。
【0021】(8) 上記(7)項において、上記強調
処理は、上記主成分分析で得られる特徴空間における上
記画像を構成する各画素位置からしきい面までの距離と
して、しきい面への垂線の長さを算出する距離算出処理
と、上記特徴空間における任意の変換ベクトルを入力す
るベクトル入力処理と、上記垂線の上記曲面との交点座
標を上記変換ベクトル方向にある点位置へ座標変換する
座標変換処理とを有するようにしたものである。
処理は、上記主成分分析で得られる特徴空間における上
記画像を構成する各画素位置からしきい面までの距離と
して、しきい面への垂線の長さを算出する距離算出処理
と、上記特徴空間における任意の変換ベクトルを入力す
るベクトル入力処理と、上記垂線の上記曲面との交点座
標を上記変換ベクトル方向にある点位置へ座標変換する
座標変換処理とを有するようにしたものである。
【0022】このようにすれば、任意に入力設定した色
強調ベクトルを用いて変色度に応じた強調処理を行なう
ことで、平均的な色からの差を任意の色に強調すること
ができる。
強調ベクトルを用いて変色度に応じた強調処理を行なう
ことで、平均的な色からの差を任意の色に強調すること
ができる。
【0023】(9) 上記(7)項において、上記入力
された画像中の濃度値が予め設定された条件に適合する
画素のみを処理対象とする濃度判定を前処理として実施
し、実施後の画像を上記主成分分析処理あるいは上記強
調処理に提供する濃度値判定処理をさらに有するように
したものである。このようにすれば、前処理として濃度
判定処理により予め設定した条件に適合する、色強調を
行なう可能性のある画素を知ることができる。
された画像中の濃度値が予め設定された条件に適合する
画素のみを処理対象とする濃度判定を前処理として実施
し、実施後の画像を上記主成分分析処理あるいは上記強
調処理に提供する濃度値判定処理をさらに有するように
したものである。このようにすれば、前処理として濃度
判定処理により予め設定した条件に適合する、色強調を
行なう可能性のある画素を知ることができる。
【0024】
(第1の実施の形態)以下図面を参照して本発明の第1
の実施の形態を説明する。図1はその回路構成を示すも
ので、本装置は、図示しない他の撮像装置から画像デー
タを入力する画像入力部1、入力された画像データのR
GB空間において主成分分析を行ない、得られた主成分
を用いてしきい面を決定する主成分分析部2、この主成
分分析部2から得られるしきい面を用いて画像データを
構成する各画素データの平均的な色からのずれを算出す
る変色度算出部3、強調後の色を決定する色強調ベクト
ルを設定する強調色設定部4、変色度に応じて色強調を
行なう色強調部5、色強調された画像データを出力する
画像出力部6、上記画像入力部1、主成分分析部2、変
色度算出部3、色強調部5及び画像出力部6にバス接続
されて画像データの転送を行なうデータバス7、他の各
回路を統括制御する制御部8、上記データバス7に接続
され、制御部8の制御の下に画像データを複数フレーム
分記憶可能な画像メモリ9を有する。
の実施の形態を説明する。図1はその回路構成を示すも
ので、本装置は、図示しない他の撮像装置から画像デー
タを入力する画像入力部1、入力された画像データのR
GB空間において主成分分析を行ない、得られた主成分
を用いてしきい面を決定する主成分分析部2、この主成
分分析部2から得られるしきい面を用いて画像データを
構成する各画素データの平均的な色からのずれを算出す
る変色度算出部3、強調後の色を決定する色強調ベクト
ルを設定する強調色設定部4、変色度に応じて色強調を
行なう色強調部5、色強調された画像データを出力する
画像出力部6、上記画像入力部1、主成分分析部2、変
色度算出部3、色強調部5及び画像出力部6にバス接続
されて画像データの転送を行なうデータバス7、他の各
回路を統括制御する制御部8、上記データバス7に接続
され、制御部8の制御の下に画像データを複数フレーム
分記憶可能な画像メモリ9を有する。
【0025】次いで上記構成に基づいた動作について説
明する。図2は主として上記制御部8により制御される
全体の処理動作の流れを示すもので、その当初には、ま
ず図示しない他の撮像装置からの画像データを画像入力
部1で入力する(ステップA1)。
明する。図2は主として上記制御部8により制御される
全体の処理動作の流れを示すもので、その当初には、ま
ず図示しない他の撮像装置からの画像データを画像入力
部1で入力する(ステップA1)。
【0026】ここで、入力画像を得るための撮像装置に
特に制限はなく、テレビカメラ、赤外線カメラ等であっ
てもよいし、超音波診断装置、MRI装置、内視鏡装置
等の医用撮像装置であってもよい。画像入力部1では、
入力された画像データを各画素単位でA/D変換してデ
ジタル化した後に、原画像データとしてデータバス7を
介して画像メモリ9に格納させる。
特に制限はなく、テレビカメラ、赤外線カメラ等であっ
てもよいし、超音波診断装置、MRI装置、内視鏡装置
等の医用撮像装置であってもよい。画像入力部1では、
入力された画像データを各画素単位でA/D変換してデ
ジタル化した後に、原画像データとしてデータバス7を
介して画像メモリ9に格納させる。
【0027】この画像メモリ9に格納された原画像デー
タに対して、次に主成分分析部2が主成分分析を行なう
(ステップA2)。この主成分分析部2が行なう主成分
分析は、対象とする情報がもつ最も代表的な成分を抽出
する方法であって、その詳細な処理内容は図3に示すよ
うになる。
タに対して、次に主成分分析部2が主成分分析を行なう
(ステップA2)。この主成分分析部2が行なう主成分
分析は、対象とする情報がもつ最も代表的な成分を抽出
する方法であって、その詳細な処理内容は図3に示すよ
うになる。
【0028】すなわち主成分分析部2は、まず画像デー
タの各画素のRGB濃度値の共分散行列を計算し(ステ
ップB1)、次に計算した共分散行列の固有値及び固有
ベクトルを算出する(ステップB2)。RGB濃度値の
共分散行列は次式
タの各画素のRGB濃度値の共分散行列を計算し(ステ
ップB1)、次に計算した共分散行列の固有値及び固有
ベクトルを算出する(ステップB2)。RGB濃度値の
共分散行列は次式
【0029】
【数1】 で表わされるもので、この式中のE(・)は平均値を表
わす。得られた共分散行列の固有値及び固有ベクトル
は、それぞれ次の(2)式を満たすλi とυi である。
わす。得られた共分散行列の固有値及び固有ベクトル
は、それぞれ次の(2)式を満たすλi とυi である。
【0030】
【数2】
【0031】上記共分散行列は(1)式に示す如く3×
3の行列であるので、得られる固有値、固有ベクトルは
3種類あることになる。共分散行列の固有値はすべて正
の実数であることが知られており、このうち、最大の固
有値に対応する固有ベクトルが第1主成分である。同様
に、2番目に大きい固有値に対応する固有ベクトルが第
2主成分、最も小さい固有値に対応する固有ベクトルが
第3主成分である。
3の行列であるので、得られる固有値、固有ベクトルは
3種類あることになる。共分散行列の固有値はすべて正
の実数であることが知られており、このうち、最大の固
有値に対応する固有ベクトルが第1主成分である。同様
に、2番目に大きい固有値に対応する固有ベクトルが第
2主成分、最も小さい固有値に対応する固有ベクトルが
第3主成分である。
【0032】各主成分の意味は画像データの種類により
様々であるが、例えば消化器内視鏡画像のように対象物
が消化管の内壁である場合には、第1主成分の方向が画
像データ全体の平均的な色を表わし、原点に近いほど暗
く、原点から遠ざかるほど明るいことになる。そして、
第2主成分、第3主成分は平均的な色からのずれを表わ
すことが多い。
様々であるが、例えば消化器内視鏡画像のように対象物
が消化管の内壁である場合には、第1主成分の方向が画
像データ全体の平均的な色を表わし、原点に近いほど暗
く、原点から遠ざかるほど明るいことになる。そして、
第2主成分、第3主成分は平均的な色からのずれを表わ
すことが多い。
【0033】主成分分析を行なうことの利点は、対象物
の色が変化したり、撮像時の照明が変化した場合でも、
最も代表的な成分を抽出することができ、且つ絶対的な
値を用いて色強調を行なう場合に比して対象物の色の変
化、撮像時の照明の変化による影響が少ないことであ
る。
の色が変化したり、撮像時の照明が変化した場合でも、
最も代表的な成分を抽出することができ、且つ絶対的な
値を用いて色強調を行なう場合に比して対象物の色の変
化、撮像時の照明の変化による影響が少ないことであ
る。
【0034】さて、共分散行列の固有値、固有ベクトル
の計算を終えると、次に算出された主成分を用いてしき
い面を決定する(ステップB3)。本実施の形態では、
図5に示す如く第2主成分を法線ベクトルとする平面を
しきい面とする。このようにしきい面を決定すること
で、平均的な色からのずれを分離強調することができ
る。このしきい面の方程式は、第2主成分を(υR ,υ
G ,υB )とすると、次の(3)式で表わされる。
の計算を終えると、次に算出された主成分を用いてしき
い面を決定する(ステップB3)。本実施の形態では、
図5に示す如く第2主成分を法線ベクトルとする平面を
しきい面とする。このようにしきい面を決定すること
で、平均的な色からのずれを分離強調することができ
る。このしきい面の方程式は、第2主成分を(υR ,υ
G ,υB )とすると、次の(3)式で表わされる。
【0035】
【数3】
【0036】処理の目的と画像の性質によって、第1主
成分または第3主成分を法線ベクトルとする平面をしき
い面としてもよい。例えば第1主成分を法線ベクトルと
するような平面をしきい面として決定した場合、明るさ
に関する強調を行なうことができる。
成分または第3主成分を法線ベクトルとする平面をしき
い面としてもよい。例えば第1主成分を法線ベクトルと
するような平面をしきい面として決定した場合、明るさ
に関する強調を行なうことができる。
【0037】また、しきい面として必ずしも平面を用い
る必要はなく、放物面、双曲面等の曲面を用いてもよ
い。しかるに、上記ステップA2によるしきい面を決定
した後、強調色設定部4が強調後の色を決めるための色
強調ベクトルEを設定する(ステップA3)。この色強
調ベクトルEは、処理を開始する前に一度だけ設定すれ
ばよいが、画像毎に設定値を変化させることも可能であ
る。
る必要はなく、放物面、双曲面等の曲面を用いてもよ
い。しかるに、上記ステップA2によるしきい面を決定
した後、強調色設定部4が強調後の色を決めるための色
強調ベクトルEを設定する(ステップA3)。この色強
調ベクトルEは、処理を開始する前に一度だけ設定すれ
ばよいが、画像毎に設定値を変化させることも可能であ
る。
【0038】次いで、変色度算出部3が画像データの各
画素の変色度を算出し(ステップA4)、算出した変色
度を用いて色強調部5が色強調を行なう(ステップA
5)。図4は上記ステップA4,A5での変色度算出部
3と色強調部5による処理の内容を示すもので、まず変
色度算出部3が図6に示すように、各画素値に対応する
RGB空間内での点から、上記決定したしきい面に降ろ
した垂線の「足」に該当する座標位置を計算し(ステッ
プC1)、この2点間の距離、すなわち垂線の長さを計
算してこれを変色度dと定義する(ステップC2)。す
なわち、変色度dは次の(4)式
画素の変色度を算出し(ステップA4)、算出した変色
度を用いて色強調部5が色強調を行なう(ステップA
5)。図4は上記ステップA4,A5での変色度算出部
3と色強調部5による処理の内容を示すもので、まず変
色度算出部3が図6に示すように、各画素値に対応する
RGB空間内での点から、上記決定したしきい面に降ろ
した垂線の「足」に該当する座標位置を計算し(ステッ
プC1)、この2点間の距離、すなわち垂線の長さを計
算してこれを変色度dと定義する(ステップC2)。す
なわち、変色度dは次の(4)式
【0039】
【数4】 で定義されるもので、この変色度dを用いて色強調部5
が色強調を行なう。
が色強調を行なう。
【0040】本実施の形態での色強調処理は、図7に示
すようにRGB空間内の各画素の点からしきい面に降ろ
した垂線によって作られるベクトルV0 をその大きさに
したがって、強調色設定部4で設定された色強調ベクト
ルEの方向に変換することによって行なう(ステップC
3)。
すようにRGB空間内の各画素の点からしきい面に降ろ
した垂線によって作られるベクトルV0 をその大きさに
したがって、強調色設定部4で設定された色強調ベクト
ルEの方向に変換することによって行なう(ステップC
3)。
【0041】つまり、点(VR ,VG ,VB )からしき
い面に降ろした垂線の足の位置の座標を(pR ,pG ,
pB )とすると、強調処理は次の(5)式のようにな
り、強調後の濃度値(V′R ,V′G ,V′B )が得ら
れるものである。すなわち、
い面に降ろした垂線の足の位置の座標を(pR ,pG ,
pB )とすると、強調処理は次の(5)式のようにな
り、強調後の濃度値(V′R ,V′G ,V′B )が得ら
れるものである。すなわち、
【0042】
【数5】 (但し、k:強調係数。kを大きくするとより強く強調
される。) こうして色強調のための色変換処理で得られた変換後の
各画素は、強調後の画像データを構成するものとして順
次画像メモリ9に格納される。
される。) こうして色強調のための色変換処理で得られた変換後の
各画素は、強調後の画像データを構成するものとして順
次画像メモリ9に格納される。
【0043】以上の色変換までの処理(ステップC1〜
C3)を、全画素について処理を終えたと判断するまで
(ステップC4)、繰返し実行することで、画像データ
の強調処理が実行される。
C3)を、全画素について処理を終えたと判断するまで
(ステップC4)、繰返し実行することで、画像データ
の強調処理が実行される。
【0044】ここで、RGB空間においてしきい面によ
り分割された領域のうち、どちらか1つの領域に属す画
素のみに強調処理を施すことも可能である。つまり、図
8に示すようにしきい面Sを境界として分割される領域
1と領域2のいずれか一方の領域に属する画素のみに強
調処理を施すこともできる。
り分割された領域のうち、どちらか1つの領域に属す画
素のみに強調処理を施すことも可能である。つまり、図
8に示すようにしきい面Sを境界として分割される領域
1と領域2のいずれか一方の領域に属する画素のみに強
調処理を施すこともできる。
【0045】これは例えば、決定されたしきい面によっ
てRGB空間が、赤っぽい色の領域と、水色っぽい色の
領域とに分割された場合に、前者の赤っぽい色の領域に
属する画素のみを色強調し、水色っぽい色の領域に属す
る画素については色強調を行なわない、といった具合に
行なうもので、このような領域毎に色強調の実行の有無
を設定することで、不必要な色強調を避け、処理を効率
化すると共に、不自然な強調画像となってしまうのを防
止するものである。
てRGB空間が、赤っぽい色の領域と、水色っぽい色の
領域とに分割された場合に、前者の赤っぽい色の領域に
属する画素のみを色強調し、水色っぽい色の領域に属す
る画素については色強調を行なわない、といった具合に
行なうもので、このような領域毎に色強調の実行の有無
を設定することで、不必要な色強調を避け、処理を効率
化すると共に、不自然な強調画像となってしまうのを防
止するものである。
【0046】この場合、強調を行なわない領域に属する
画素については、画像メモリ9に記憶されている原画像
データのものをそのまま同画像メモリ9に記憶されてい
る強調後の画像データに転送するものである。また、上
記(5)式の強調処理に代えて、次の(6)式、すなわ
ち、
画素については、画像メモリ9に記憶されている原画像
データのものをそのまま同画像メモリ9に記憶されてい
る強調後の画像データに転送するものである。また、上
記(5)式の強調処理に代えて、次の(6)式、すなわ
ち、
【0047】
【数6】 で定義される強調処理を施すことにより、平均的な色に
近い色はあまり強調されない反面、平均的な色と大きく
異なる色はより強く強調されることとなる。さらに、よ
り一般的に次の(7)式、すなわち、
近い色はあまり強調されない反面、平均的な色と大きく
異なる色はより強く強調されることとなる。さらに、よ
り一般的に次の(7)式、すなわち、
【0048】
【数7】 で定義される強調処理を施して、f(d,k)を適切な
関数とすることで、様々な強調効果を得ることもでき
る。
関数とすることで、様々な強調効果を得ることもでき
る。
【0049】しかして、上記のようなステップA5での
色強調処理を終えた後、強調された画像データを画像出
力部6が画像メモリ9から読出してD/A変換によりア
ナログ値とし、画像信号として出力して(ステップA
6)、以上でこの一連の処理を終了するものである。
色強調処理を終えた後、強調された画像データを画像出
力部6が画像メモリ9から読出してD/A変換によりア
ナログ値とし、画像信号として出力して(ステップA
6)、以上でこの一連の処理を終了するものである。
【0050】以上、第1の実施の形態においては、入力
された画像に対して、その画像に応じたしきい面を決定
し、強調色を任意に設定することで、平均的な色との差
を効果的に強調する色強調処理を実現することができ
る。
された画像に対して、その画像に応じたしきい面を決定
し、強調色を任意に設定することで、平均的な色との差
を効果的に強調する色強調処理を実現することができ
る。
【0051】(第2の実施の形態)以下図面を参照して
本発明の第2の実施の形態を説明する。図9はその回路
構成を示すもので、基本的には上記図1で示したものと
同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説
明は省略する。
本発明の第2の実施の形態を説明する。図9はその回路
構成を示すもので、基本的には上記図1で示したものと
同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説
明は省略する。
【0052】しかして、データバス7には、上記画像入
力部1、主成分分析部2、変色度算出部3、色強調部
5、画像出力部6、画像メモリ9の他に濃度値判定部1
0が接続され、画像データの送受を行なう。そして、こ
れら各回路を統括制御するものとして制御部8′を設け
る。
力部1、主成分分析部2、変色度算出部3、色強調部
5、画像出力部6、画像メモリ9の他に濃度値判定部1
0が接続され、画像データの送受を行なう。そして、こ
れら各回路を統括制御するものとして制御部8′を設け
る。
【0053】次いで上記構成に基づいた動作について説
明する。図10は主として上記制御部8′により制御さ
れる全体の処理動作の流れを示すもので、その当初に
は、まず図示しない他の撮像装置からの画像データを画
像入力部1で入力する(ステップD1)。
明する。図10は主として上記制御部8′により制御さ
れる全体の処理動作の流れを示すもので、その当初に
は、まず図示しない他の撮像装置からの画像データを画
像入力部1で入力する(ステップD1)。
【0054】ここで、入力画像を得るための撮像装置に
特に制限はなく、テレビカメラ、赤外線カメラ等であっ
てもよいし、超音波診断装置、MRI装置、内視鏡装置
等の医用撮像装置であってもよい。画像入力部1では、
入力された画像データを各画素単位でA/D変換してデ
ジタル化した後に、原画像データとしてデータバス7を
介して画像メモリ9に格納させる。
特に制限はなく、テレビカメラ、赤外線カメラ等であっ
てもよいし、超音波診断装置、MRI装置、内視鏡装置
等の医用撮像装置であってもよい。画像入力部1では、
入力された画像データを各画素単位でA/D変換してデ
ジタル化した後に、原画像データとしてデータバス7を
介して画像メモリ9に格納させる。
【0055】この画像メモリ9に格納された原画像デー
タに対して、次に濃度値判定部10が濃度値判定を行な
う(ステップD2)。この濃度値判定部10が行なう濃
度値判定は、画像データ中の画素の濃度値が最大値に近
い値以上となっているか否かを判定するものである。も
し画素の濃度値が最大値に近い値以上となっていた場合
には、その画像データの撮像時に、照明が対象物に近す
ぎるために飽和しているか、反射光により飽和している
ことが考えられ、対象物の正常な色を反映していないも
のと考えられる。したがって、このような画素を処理の
対象から除外することで、照明状態の影響をより受けに
くい強調処理を実現することができるものである。
タに対して、次に濃度値判定部10が濃度値判定を行な
う(ステップD2)。この濃度値判定部10が行なう濃
度値判定は、画像データ中の画素の濃度値が最大値に近
い値以上となっているか否かを判定するものである。も
し画素の濃度値が最大値に近い値以上となっていた場合
には、その画像データの撮像時に、照明が対象物に近す
ぎるために飽和しているか、反射光により飽和している
ことが考えられ、対象物の正常な色を反映していないも
のと考えられる。したがって、このような画素を処理の
対象から除外することで、照明状態の影響をより受けに
くい強調処理を実現することができるものである。
【0056】この濃度値判定の具体的な処理は図11に
示すように実行する。すなわち、まずその画素のRGB
の各濃度値がそれぞれすべてそのしきい値「Vr_ma
x,Vg_max,Vb_max」を下回っていること
を確認した上で(ステップE1)、確認のとれた画素の
みを強調処理の対象の画素として設定する(ステップE
2)という処理を、画像データを構成する全画素につい
て行なったと判断するまで(ステップE3)、繰返し実
行するもので、全画素の判定を終えた時点で、次に主成
分分析部2が主成分分析を行なう(ステップD3)。
示すように実行する。すなわち、まずその画素のRGB
の各濃度値がそれぞれすべてそのしきい値「Vr_ma
x,Vg_max,Vb_max」を下回っていること
を確認した上で(ステップE1)、確認のとれた画素の
みを強調処理の対象の画素として設定する(ステップE
2)という処理を、画像データを構成する全画素につい
て行なったと判断するまで(ステップE3)、繰返し実
行するもので、全画素の判定を終えた時点で、次に主成
分分析部2が主成分分析を行なう(ステップD3)。
【0057】この主成分分析部2が行なう主成分分析
は、対象とする情報がもつ最も代表的な成分を抽出する
方法であって、その詳細な処理内容は上記図3と同様で
ある。この場合に主成分分析部2は、上記濃度判定処理
で処理対象として設定された画素についてのみ主成分分
析の処理を実行するもので、共分散行列は上記(1)式
に代えて、次式
は、対象とする情報がもつ最も代表的な成分を抽出する
方法であって、その詳細な処理内容は上記図3と同様で
ある。この場合に主成分分析部2は、上記濃度判定処理
で処理対象として設定された画素についてのみ主成分分
析の処理を実行するもので、共分散行列は上記(1)式
に代えて、次式
【0058】
【数8】 で定義される。
【0059】しかるに、上記ステップD3によるしきい
面を決定した後、強調色設定部4が強調後の色を決める
ための色強調ベクトルEを設定する(ステップD4)。
この色強調ベクトルEは、処理を開始する前に一度だけ
設定すればよいが、画像毎に設定値を変化させることも
可能である。
面を決定した後、強調色設定部4が強調後の色を決める
ための色強調ベクトルEを設定する(ステップD4)。
この色強調ベクトルEは、処理を開始する前に一度だけ
設定すればよいが、画像毎に設定値を変化させることも
可能である。
【0060】次いで、変色度算出部3が画像データの各
画素の変色度を算出し(ステップD5)、算出した変色
度を用いて色強調部5が色強調を行なう(ステップD
6)。図12は上記ステップD5,D6での変色度算出
部3と色強調部5による処理の内容を示すもので、まず
変色度算出部3がその画素が処理対象であることを確認
した上で(ステップF1)、上記図6に示したように画
素値に対応するRGB空間内での点から、上記決定した
しきい面に降ろした垂線の「足」に該当する座標位置を
計算し(ステップF2)、この2点間の距離、すなわち
垂線の長さを計算してこれを変色度dと定義する(ステ
ップF3)。変色度dは上記(4)式で定義されるもの
で、この変色度dを用いて色強調部5が色強調を行な
う。
画素の変色度を算出し(ステップD5)、算出した変色
度を用いて色強調部5が色強調を行なう(ステップD
6)。図12は上記ステップD5,D6での変色度算出
部3と色強調部5による処理の内容を示すもので、まず
変色度算出部3がその画素が処理対象であることを確認
した上で(ステップF1)、上記図6に示したように画
素値に対応するRGB空間内での点から、上記決定した
しきい面に降ろした垂線の「足」に該当する座標位置を
計算し(ステップF2)、この2点間の距離、すなわち
垂線の長さを計算してこれを変色度dと定義する(ステ
ップF3)。変色度dは上記(4)式で定義されるもの
で、この変色度dを用いて色強調部5が色強調を行な
う。
【0061】本実施の形態での色強調処理は、上記図7
に示したようにRGB空間内の各画素の点からしきい面
に降ろした垂線によって作られるベクトルV0 をその大
きさにしたがって、強調色設定部4で設定された色強調
ベクトルEの方向に変換することによって行なう(ステ
ップF4)。
に示したようにRGB空間内の各画素の点からしきい面
に降ろした垂線によって作られるベクトルV0 をその大
きさにしたがって、強調色設定部4で設定された色強調
ベクトルEの方向に変換することによって行なう(ステ
ップF4)。
【0062】つまり、点(VR ,VG ,VB )からしき
い面に降ろした垂線の足の位置の座標を(pR ,pG ,
pB )とすると、強調処理は上記(5)式に示したよう
になり、強調後の濃度値(V′R ,V′G ,V′B )が
得られるものである。
い面に降ろした垂線の足の位置の座標を(pR ,pG ,
pB )とすると、強調処理は上記(5)式に示したよう
になり、強調後の濃度値(V′R ,V′G ,V′B )が
得られるものである。
【0063】こうして色強調のための色変換処理で得ら
れた変換後の各画素は、強調後の画像データを構成する
ものとして順次画像メモリ9に格納される。なお、上記
ステップF1で処理対象として設定されていないと判断
された画素については、上記ステップF2〜F4の処理
は行なわず、原画像データにおける濃度値をそのまま強
調語の濃度値として保持設定するものである。
れた変換後の各画素は、強調後の画像データを構成する
ものとして順次画像メモリ9に格納される。なお、上記
ステップF1で処理対象として設定されていないと判断
された画素については、上記ステップF2〜F4の処理
は行なわず、原画像データにおける濃度値をそのまま強
調語の濃度値として保持設定するものである。
【0064】以上の色変換までの処理(ステップF1〜
F4)を、全画素について処理を終えたと判断するまで
(ステップF5)、繰返し実行することで、画像データ
の強調処理が実行される。
F4)を、全画素について処理を終えたと判断するまで
(ステップF5)、繰返し実行することで、画像データ
の強調処理が実行される。
【0065】ここで、RGB空間においてしきい面によ
り分割された領域のうち、どちらか1つの領域に属す画
素のみに強調処理を施すことも可能である。つまり、上
記図8に示したようにしきい面Sを境界として分割され
る領域1と領域2のいずれか一方の領域に属する画素の
みに強調処理を施すこともできる。
り分割された領域のうち、どちらか1つの領域に属す画
素のみに強調処理を施すことも可能である。つまり、上
記図8に示したようにしきい面Sを境界として分割され
る領域1と領域2のいずれか一方の領域に属する画素の
みに強調処理を施すこともできる。
【0066】これは例えば、決定されたしきい面によっ
てRGB空間が、赤っぽい色の領域と、水色っぽい色の
領域とに分割された場合に、前者の赤っぽい色の領域に
属する画素のみを色強調し、水色っぽい色の領域に属す
る画素については色強調を行なわない、といった具合に
行なうもので、このような領域毎に色強調の実行の有無
を設定することで、不必要な色強調を避け、処理を効率
化すると共に、不自然な強調画像となってしまうのを防
止するものである。
てRGB空間が、赤っぽい色の領域と、水色っぽい色の
領域とに分割された場合に、前者の赤っぽい色の領域に
属する画素のみを色強調し、水色っぽい色の領域に属す
る画素については色強調を行なわない、といった具合に
行なうもので、このような領域毎に色強調の実行の有無
を設定することで、不必要な色強調を避け、処理を効率
化すると共に、不自然な強調画像となってしまうのを防
止するものである。
【0067】この場合、強調を行なわない領域に属する
画素については、画像メモリ9に記憶されている原画像
データのものをそのまま同画像メモリ9に記憶されてい
る強調後の画像データに転送するものである。
画素については、画像メモリ9に記憶されている原画像
データのものをそのまま同画像メモリ9に記憶されてい
る強調後の画像データに転送するものである。
【0068】また、上記(5)式の強調処理に代えて、
上記(6)式で定義される強調処理を施すことにより、
平均的な色に近い色はあまり強調されない反面、平均的
な色と大きく異なる色はより強く強調されることとな
る。
上記(6)式で定義される強調処理を施すことにより、
平均的な色に近い色はあまり強調されない反面、平均的
な色と大きく異なる色はより強く強調されることとな
る。
【0069】さらに、より一般的に上記(7)式で定義
される強調処理を施して、f(d,k)を適切な関数と
することで、様々な強調効果を得ることもできる。しか
して、上記のようなステップD6での色強調処理を終え
た後、強調された画像データを画像出力部6が画像メモ
リ9から読出してD/A変換によりアナログ値とし、画
像信号として出力して(ステップD7)、以上でこの一
連の処理を終了するものである。
される強調処理を施して、f(d,k)を適切な関数と
することで、様々な強調効果を得ることもできる。しか
して、上記のようなステップD6での色強調処理を終え
た後、強調された画像データを画像出力部6が画像メモ
リ9から読出してD/A変換によりアナログ値とし、画
像信号として出力して(ステップD7)、以上でこの一
連の処理を終了するものである。
【0070】また、この図10の処理に代えて、図13
に示すようにステップD2の濃度値判定とステップD3
の主成分分析の処理の間に、画像データ中で処理対象と
して設定された画素の総数が予め設定されるしきい値T
hを上回るか否かの処理実行判定を行なうことで(ステ
ップD11)、処理対象となった画素数が画像全体に対
してあまりに少ないと判定した場合にはステップD3〜
D6の強調処理を行なわず、原画像データをそのまま出
力させるようにしてもよい。
に示すようにステップD2の濃度値判定とステップD3
の主成分分析の処理の間に、画像データ中で処理対象と
して設定された画素の総数が予め設定されるしきい値T
hを上回るか否かの処理実行判定を行なうことで(ステ
ップD11)、処理対象となった画素数が画像全体に対
してあまりに少ないと判定した場合にはステップD3〜
D6の強調処理を行なわず、原画像データをそのまま出
力させるようにしてもよい。
【0071】以上、第2の実施の形態においては、濃度
値判定部10により主成分分析の対象となる画素に条件
を設けることで、撮像条件の悪い部分の悪影響を取り除
くことができ、さらに処理実行判定を行なうことで、撮
像時に対象部全体に照明が近すぎた場合等のように処理
対象となる画素があまりに少なく、対象物が正常に撮像
されていないと判定した場合に強調処理を行なわせない
ようにすることが可能となる。
値判定部10により主成分分析の対象となる画素に条件
を設けることで、撮像条件の悪い部分の悪影響を取り除
くことができ、さらに処理実行判定を行なうことで、撮
像時に対象部全体に照明が近すぎた場合等のように処理
対象となる画素があまりに少なく、対象物が正常に撮像
されていないと判定した場合に強調処理を行なわせない
ようにすることが可能となる。
【0072】なお、上記第1及び第2の実施の形態で
は、特徴空間としてRGB色空間を用いたが、HSV空
間、L* u* v* 空間、xyz空間等の他の色空間を用
いてもよい。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形が可能であるものとする。
は、特徴空間としてRGB色空間を用いたが、HSV空
間、L* u* v* 空間、xyz空間等の他の色空間を用
いてもよい。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形が可能であるものとする。
【0073】
【発明の効果】以上詳記した如く本発明によれば、対象
画像のわずかな色の違いを強調するカラー画像処理にお
いて、色の違いを明確に強調しながらも、対象物や撮像
時の照明灯の変化による強調効果の変動を小さくし、強
調色を任意に設定し得る色強調を実施可能な画像処理装
置及び方法を提供することができる。
画像のわずかな色の違いを強調するカラー画像処理にお
いて、色の違いを明確に強調しながらも、対象物や撮像
時の照明灯の変化による強調効果の変動を小さくし、強
調色を任意に設定し得る色強調を実施可能な画像処理装
置及び方法を提供することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る回路構成を示
すブロック図。
すブロック図。
【図2】同実施の形態に係る全体処理を示すフローチャ
ート。
ート。
【図3】図2の主成分分析処理のサブルーチンを示すフ
ローチャート。
ローチャート。
【図4】図2の変色度算出及び色強調処理のサブルーチ
ンを示すフローチャート。
ンを示すフローチャート。
【図5】同実施の形態に係る動作を説明する図。
【図6】同実施の形態に係る動作を説明する図。
【図7】同実施の形態に係る動作を説明する図。
【図8】同実施の形態に係る動作を説明する図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る回路構成を示
すブロック図。
すブロック図。
【図10】同実施の形態に係る全体処理を示すフローチ
ャート。
ャート。
【図11】図10の濃度値判定処理のサブルーチンを示
すフローチャート。
すフローチャート。
【図12】図10の変色度算出及び色強調サブルーチン
を示すフローチャート。
を示すフローチャート。
【図13】同実施の形態に係る他の全体処理を示すフロ
ーチャート。
ーチャート。
1…画像入力部 2…主成分分析部 3…変色度算出部 4…強調色設定部 5…色強調部 6…画像出力部 7…データバス 8,8′…制御部 9…画像メモリ 10…濃度値判定部
Claims (9)
- 【請求項1】 入力された少なくとも対象部分を含む画
像の色濃度に対して主成分分析を行なう主成分分析手段
と、 この主成分分析手段で得た結果からしきい面を決定する
決定手段と、 この決定手段で得たしきい面で分割された領域の上記画
像中の対象部分に対して色濃度の分離強調を行なう強調
手段とを具備したことを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】 上記強調手段は、 上記主成分分析で得られる特徴空間における上記画像を
構成する各画素位置からしきい面までの距離として、し
きい面への垂線の長さを算出する距離算出手段と、 上記特徴空間における任意の変換ベクトルを入力するベ
クトル入力手段と、 上記垂線の上記曲面との交点座標を上記変換ベクトル方
向にある点位置へ座標変換する座標変換手段とを具備し
たことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項3】 上記強調手段は、上記主成分分析で得ら
れる特徴空間において上記しきい面あるいは予め設定し
た分割面により分割された領域のうち、ある特定の領域
に属する画素のみに対して色強調処理を施すことを特徴
とする請求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項4】 上記入力された画像中の濃度値が予め設
定された条件に適合する画素のみを処理対象とする濃度
判定を前処理として実施し、実施後の画像を上記主成分
分析手段あるいは上記強調手段に提供する濃度値判定手
段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の画
像処理装置。 - 【請求項5】 上記濃度値判定手段が処理対象と判定し
た画素が予め設定された条件に適合する場合にのみその
画像を後段に提供して処理を実行させる処理実行判定手
段をさらに具備したことを特徴とする請求項4記載の画
像処理装置。 - 【請求項6】 上記処理実行判定手段は、処理対象とな
る画素数が上記画像の全画素数に比べて一定の割合に達
した場合にのみその画像データ画素を後段に提供して処
理を実行させることを特徴とする請求項5記載の画像処
理装置。 - 【請求項7】 入力された少なくとも対象部分を含む画
像の色濃度に対して主成分分析を行なう主成分分析処理
と、 この主成分分析処理で得た結果からしきい面を決定する
決定処理と、 この決定処理で得たしきい面で分割された領域の上記画
像中の対象部分に対して色濃度の分離強調を行なう強調
処理とを有したことを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項8】 上記強調処理は、 上記主成分分析で得られる特徴空間における上記画像を
構成する各画素位置からしきい面までの距離として、し
きい面への垂線の長さを算出する距離算出処理と、 上記特徴空間における任意の変換ベクトルを入力するベ
クトル入力処理と、 上記垂線の上記曲面との交点座標を上記変換ベクトル方
向にある点位置へ座標変換する座標変換処理とを有した
ことを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。 - 【請求項9】 上記入力された画像中の濃度値が予め設
定された条件に適合する画素のみを処理対象とする濃度
判定を前処理として実施し、実施後の画像を上記主成分
分析処理あるいは上記強調処理に提供する濃度値判定処
理をさらに有したことを特徴とする請求項7記載の画像
処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7230110A JPH0973535A (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 画像処理装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7230110A JPH0973535A (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 画像処理装置及び方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0973535A true JPH0973535A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=16902726
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7230110A Pending JPH0973535A (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 画像処理装置及び方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0973535A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1316430C (zh) * | 2003-03-28 | 2007-05-16 | 松下电器产业株式会社 | 处理图像的装置和方法 |
| CN100458910C (zh) * | 2003-10-28 | 2009-02-04 | 松下电器产业株式会社 | 图像显示装置及图像显示方法 |
| JP2024525224A (ja) * | 2021-06-30 | 2024-07-10 | サントレ ナティオナル ド ラ ルシェルシェ シアンティフィク | 色空間の間でデータを変換する方法 |
-
1995
- 1995-09-07 JP JP7230110A patent/JPH0973535A/ja active Pending
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