JPH097423A - 電気絶縁材用ポリエチレンテレフタレート・フィルムおよびその製造方法 - Google Patents
電気絶縁材用ポリエチレンテレフタレート・フィルムおよびその製造方法Info
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Abstract
を有する二軸延伸ポリエチレンテレフタレート・フィル
ムを提供すること。 【解決手段】 モーター集成装置内の絶縁体としての使
用に好適な自立型フィルムであって、(a)少なくとも
0.80の極限粘度数、(b)65Å以下の横微結晶サ
イズ、(c)0.6重量%以下の抽出オリゴマー含有
量、(d)少なくとも500時間の加水分解耐用時間の
特性を有するポリエチレンテレフタレートの二軸延伸し
たヒートセット・フィルムを備えることを特徴とするフ
ィルム。
Description
モノマーを含有する、優れた加水分解安定性および熱的
安定性を有するポリエチレンテレフタレートの二軸延伸
フィルム(biaxially-oriented film) を指向する。本発
明の組成物は、電気的モーターの絶縁材として使用した
場合に、長い実用寿命を付与する。
の基礎たる米国特許出願第08/425,950号(1
995年4月19日出願)の明細書の記載に基づくもの
であって、当該米国特許出願の番号を参照することによ
って当該米国特許出願の明細書の記載内容が本明細書の
一部分を構成するものとする。
ら新しい非オゾン減損代替品(non-ozone depleting alt
ernatives)への移行により、今や、冷却システムにおい
て伝統的に用いられてきた材料および部品(components)
に新たな性能が要求されるようになった。密閉系の環境
において用いられる電気的モーターの信頼性は特に重要
(critical)である。モーター集成装置は、冷媒流体や潤
滑油に浸漬されたままで機能しなければならないスロッ
ト・ライナー(slot liners) 、くさび、および界面相絶
縁材として、ポリエチレンテレフタレート・フィルムを
用いる。コンプレッサー・モーターにおいて用いられる
フィルム絶縁材は、物理的または電気的特性を損なうこ
となしに、この密閉された環境に何年もにわたって抵抗
性でなければならない。密閉したコンプレッサー内部に
おける高い温度は加水分解を促し、フィルムの脆化を促
進する。
d Ward; "ASHRAE Journal" 75〜78頁、1959年
4月)は、脆性までの時間がフィルムの暴露温度および
密閉された環境における水分の分圧に相関することを証
明した。マックマーンら(MaMahon et al.; "Journal of
Chemical Engineering Data", 4(1)巻、56〜7
8頁、1959年1月)は、ポリエチレンテレフタレー
ト・フィルムが固有粘度(分子量の目安)が約0.30
〜0.33のレベルまで低下した場合には、フィルムは
脆化しており、折りたためば必ず破断(クラッキング)
を生じ、もはや信頼できる電気絶縁材として機能的では
ないことを証明した。
セットを行う際の処理条件の選択が構造を決定し、した
がって、延伸ポリエチレンテレフタレート・フィルムの
特性を決定することは、当業者であればわかることであ
る。ゴーリ(Gohli) は「Journal of Applied Polymer S
cience」(52巻、925〜944頁、1994年)に
おいて、約0.55の固有粘度を有する慣用の分子量の
ポリエチレンテレフタレート・フィルムの構造と特性と
の広い関係を開示している。ゴーリは、100〜240
℃の加熱処理の際のフィルム内の微細構造の再構成(reo
rganization)をフィルム特性の遷移変化に関連づけるモ
デルを提案している。
発行された米国特許第3,432,591号は、0.8
2より高い固有粘度と、フィルム面に対する結晶面が
(100)という特定の配向とを有する、電気絶縁材と
して使用するための二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
ト・フィルムを開示している。ヘッフェリフィンガー
は、好ましいフィルム密度範囲が1.37〜1.40g
/ccであり、これがフィルムの延伸およびヒートセッ
トにかかる処理条件を選択することにより達成されるこ
と、およびフィルムの平坦性〔すなわち、ベンゼン環を
含有する結晶面が(100)の配向であること〕が重要
であることを教示している。
課題は、加水分解安定性および熱的安定性を有するポリ
エチレンテレフタレートの二軸延伸フィルムおよびその
製造方法を提供することである。
態による自立型フィルムは、モーター集成装置内の絶縁
体としての使用に好適な自立型フィルムであって、
(a)少なくとも0.80の極限粘度数、(b)65Å
以下の横側面微結晶サイズ、(c)0.6重量%以下の
抽出オリゴマー含有量、(d)少なくとも500時間の
加水分解耐用時間の特性を有するポリエチレンテレフタ
レートの二軸延伸したヒートセット・フィルムを備える
ことを特徴とする。
(a)1.385〜1.395の範囲内の密度と、
(b)1重量%未満のコポリマーとしてのジエチレング
リコールと、(c)ポリマー1グラム当たり25ミリ当
量以下、好ましくは15ミリ当量以下のカルボキシル含
有量とを有していてもよい。
記ポリエチレンテレフタレートの含有量が少なくとも9
9.7重量%であってもよい。
60℃における脆化時間が100日より長くてもよい。
イミドを含有していてもよい。
リエチレンテレフタレートのポリマー組成物を用いる。
この組成物は、容易に結晶化して、微結晶間の非晶質領
域中に高度に配向した構造を達成し、それを保持する。
これらのフィルムは、高温における長い実用寿命を有す
る電気的フィルム絶縁材としての使用に好適である。
テレフタレート・フィルムの製造方法であって、(a)
ポリエチレンテレフタレート・ペレットを230〜23
8℃の温度範囲および1mmHg(絶対圧)以下で十分
な時間にわたって固相重合して、0.3重量%以下の抽
出オリゴマー含有量と、少なくとも0.95であり、か
つ1.1以下の固有粘度とを達成する工程と、(b)工
程(a)で製造されたペレットをダイから押出すことに
より、実質的に非晶質であるフィルムをキャストする工
程であって、上記フィルムが0.6重量%以下の抽出オ
リゴマー含有量および少なくとも0.8の固有粘度を有
することを特徴とする工程と、(c)上記フィルムを、
85〜115℃の範囲の温度において、少なくとも20
0%/分の延伸速度で、縦方向に少なくとも2.0回、
および横方向に少なくとも2.0回にわたって延伸する
工程と、(d)上記フィルムを190〜230℃の温度
範囲でヒートセットする工程とを備えることを特徴とす
る。
ィルムが、(a)少なくとも0.80の極限粘度数、
(b)65Å以下の横側面微結晶サイズ、(c)0.6
重量%以下の抽出オリゴマー含有量、(d)少なくとも
500時間の加水分解耐用時間の特性を有していてもよ
い。
において、上記温度が200〜225℃の範囲であって
もよい。
(c)を行う前に、上記フィルムに重合カルボジイミド
を導入してもよい。
ンテレフタレート・フィルムであって、少なくとも0.
8、好ましくは1.0以下の固有粘度、65Å以下の横
側面微結晶サイズ、抽出する可能性のあるオリゴマー
(以下、単に「抽出オリゴマー」という)の含有量が
0.6重量%以下、および500時間より長い加水分解
耐用時間を有するフィルムを指向する。
は、以下の試験操作に従って求めたものである。すなわ
ち、ポリエチレンテレフタレート・フィルムの試料を沸
騰した蒸留水に入れ、全体として最高27日までの期間
にわたって3日間隔で取り出す。各試料の固有粘度は、
ヘッフェルフィンガー(Heffelfinger)により米国特許第
3,432,591号に記載されている技術に従って求
める。固有粘度のデータを時間(Hr)の関数としてプ
ロットすることにより、直線または実質的な直線が得ら
れる。加水分解耐用時間に対応する数値は、固有粘度が
0.35に達するまでの時間である。
ート・フィルムの加水分解安定性は、従来技術と比較し
て著しく改善される。その理由は、高分子量(本明細書
では固有粘度としても表現される)のポリエチレンテレ
フタレートと、好適な処理条件下で微結晶間に存在する
半結晶性ポリエチレンテレフタレートの非晶質領域にお
いて規則正しい構造を形成し、それを保持する微細粒子
とを採用している組成物を選択していることによる。
る重要な指標であるので、ポリエチレンテレフタレート
・フィルムの加水分解に関して議論をする。加水分解
は、半結晶性ポリエチレンテレフタレート・フィルムの
非晶質相において起こる。この非晶性相は密度が一定で
はないが、寸法安定性の付与に用いられる緩和工程のみ
ならず延伸およびヒートセット工程の時間および温度に
応じて様々に改変可能である。
ンテレフタレートでは、ポリマー主鎖のからみ合いの数
が増加し、主鎖移動度が減少する。その理由は、そのポ
リマー主鎖が高分子量であることによる。本発明のポリ
エチレンテレフタレート組成物が二軸方向に延伸された
場合、整列したポリマー主鎖の高度に規則正しい構造が
形成される。続いて、190〜230℃、好ましくは2
00〜225℃の温度範囲でヒートセットを行い、約5
0体積%の微細な微結晶が生成される。これに関して
は、以下のように考えられる。すなわち、本発明のポリ
マー組成物における微細な微結晶の迅速な形成は物理的
な架橋部位として作用し、それが、微結晶を包囲する非
晶質領域における高度に規則正しい構造を保持する。こ
れは、構造化した界面領域が広がり、この領域で、ポリ
マー主鎖が対面側の微結晶生長面から外側に向かって広
がること、および、結晶ラメラに隣接する主鎖が規則正
しく整列することによる。高温でヒートセットすること
により、フィルムの加水分解耐用時間が低下する。
セット条件下で微細な微結晶を形成し、続いて整列した
高分子量ポリエチレンテレフタレート主鎖の実質的な緩
和を行うことにより、隣接する小さな微結晶を架橋する
ポリマー分子の数は、通常の分子量のポリエチレンテレ
フタレートから形成されるフィルムと比べて著しく増加
し、その結果、非晶質相の規則構造が保持され、かつ結
晶化の速度が低下する、と考えられる。微結晶間に存在
する高分子量の整列したポリマー主鎖の移動度は制限を
受けているので、非晶質の規則構造は安定化され、かつ
ヒートセット温度以下で熱的にエージングされたフィル
ムの、結晶化により誘発される脆化の速度は遅延する。
0.8より高い固有粘度を有する特定のポリマー組成物
では、非晶質領域の構造の程度は、特定の結晶化度にお
ける微結晶の数を増加させること、および特定の結晶化
度で該微結晶の大きさを低下させることにより、さらに
規則正しいものになる。
分子量のポリエチレンテレフタレートの二軸延伸を行う
際にも形成可能であるが、この非晶質相構造は、ヒート
セット条件下で容易に緩和される。その理由は、ポリマ
ー主鎖の移動度が高いことによる。そして、結晶化は、
結晶面での主鎖の湾曲により、横側面の生長のみなら
ず、ラメラの厚みの増加による微結晶の生長を伴うから
である。
は、少なくとも97%がポリエチレンテレフタレートで
ある。コモノマーの含有量は3重量%、好ましくは1重
量%未満に制限される。その理由は、コモノマーが微結
晶の完全性を低下させ、半結晶性ポリマーの非晶質領域
の構造を破壊して、加水分解安定性および熱的安定性を
低下させる傾向があるからである。同様に、このポリエ
チレンテレフタレート樹脂のカルボキシル含有量は、ポ
リマー1グラム当たり25ミリ当量以下、好ましくはポ
リマー1グラム当り15ミリ当量未満でなければならな
い。
物は微細な粒子を含有しており、このことにより、次に
行われる熱処理の際の結晶化の速度を促進し、微小亀裂
の形成に対して改善された耐性を付与し、フィルム表面
を粗くしてフィルムの取り扱い性および巻き取り性を向
上させる。ポリエチレンテレフタレートの合成を行う間
に0.05〜2重量%、好ましくは0.1〜1重量%の
微細粒子(平均粒径が約0.05〜3.5ミクロン)
が、典型的に添加される。この微細粒子は、典型的には
無機粒子であり、例えば二酸化チタン、シリカ、結晶性
アルミノケイ酸塩(分子ふるい)、およびリン酸三カル
シウムが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。二軸延伸フィルムの加水分解耐用時間が500時間
未満に低下しない限りにおいて、所望により、安定化
剤、帯電防止剤、着色剤、不透明化剤などの添加剤を添
加してもよい。
製造原料として使用されるポリエチレンテレフタレート
樹脂は、固有粘度が少なくとも0.82、好ましくは
0.95であるが、好ましくは1.1以下である。この
ポリエチレンテレフタレート樹脂は、慣用の溶融重合
(例えば、テレフタル酸ジメチルとエチレングリコール
の直接エステル交換を行った後に、減圧下で縮合重合を
行う)により得られるポリエチレンテレフタレートを備
えるペレットを固相重合することにより製造される。縮
合重合反応は、適当な重合程度まで継続することが好ま
しく、その時点で、ポリマーはペレット化され、結晶化
され、続いて固相重合されて、所望の固有粘度に達する
ことが可能である。カルシウム、マグネシウム、亜鉛ま
たはマンガンなどのエステル交換触媒が慣用的に用いら
れ、好ましい触媒はマンガンである。重要なことは、こ
のエステル交換反応の後で、リン酸、亜リン酸、または
リン酸のモノエステル、ジエステルまたはトリエステル
(例えば、メチルリン酸)などのリン含有化合物を添加
して、その触媒を不活性化(失活)させることである。
触媒の不活性化に必要なリンの量は、式C/P=0.8
5〜1.15、好ましくはC/P=1.0(式中、C
は、エステル交換触媒中のカルシウム、マグネシウム、
亜鉛またはマンガン含有成分のモル数であり、Pはリン
含有成分のモル数である)を満たす量である。過剰なリ
ン酸は、微細粒子の凝集を引き起こし、ポリエチレンテ
レフタレート中のジエチレングリコールのレベルを上昇
させるので、好ましくない。リン酸の反応に続いて微細
粒子のスラリーを添加する。縮合重合のための好適な触
媒〔三酸化アンチモンおよび結晶アルミノケイ酸塩(分
子ふるい)が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない〕を、微細粒子の前または後で添加してもよい。
よび減圧の条件下で行われる。これにより、エチレング
リコールが除去され、ポリマーは、固相重合に好適なペ
レットへと形成されるのに十分な重合度の固有粘度が達
成されて、ポリエチレンテレフタレートの分子量が増加
する。
業界で公知なように、バッチ式または連続式のいずれか
で行うことが可能である。すなわち、ペレットを結晶さ
せて、ガラス転移温度より高いが融点よりも低い温度で
の付着および処理を防止し、ポリエチレンテレフタレー
トのさらなる縮合を促進する。固相重合は、ペレットの
固有粘度および低減されたオリゴマー含有量が、実用上
短時間で同時に達成されるような温度および減圧の処理
条件下で行われることが好ましい。これらのペレットは
230〜238℃の温度範囲および1mmHg(絶対
圧)未満で重合されて、0.3重量%以下の抽出オリゴ
マー含有量および0.95〜1.1の範囲の固有粘度を
得る。温度における過剰な時間は、高結晶性かつ高溶融
性の材料を製造する可能性があり、電気絶縁材として好
適な薄フィルムのキャスティングおよび延伸を阻害しう
る。
微結晶が押出フィルム中に残存する場合、これらの微結
晶は、そのフィルムが溶融体から冷えるに従って急速に
キャスト・シート中で成長して、延伸が困難で破断しや
すいフィルムになってしまう。そのような核(nucleus)
は、押出温度および/または滞留時間を増加させること
により溶融することが可能ではあるが、これらの処理パ
ラメータを調節することは望ましくない。その理由は、
それらのパラメータが、熱分解により分子量を低下さ
せ、オリゴマーの量を増加させる傾向があるからであ
る。
(フィルム絶縁材の製造において典型的なもの)を急速
に冷却することは困難であり、したがって、そのフィル
ム内部の実質的な部分は、最大結晶化温度(典型的には
150〜170℃)で相当時間にわたって冷却すること
が可能である。本発明において記載される実質的に非晶
質なキャスト・フィルムは、脆化による破断を生じるこ
となく延伸できる。
代替方法として、ヘッフェルフィンガーにより米国特許
第3,432,591号で教示されている)は、高性能
モーターの用途で使用するためのフィルムの製造には許
容できない。これらの用途での電気絶縁フィルムは、低
いオリゴマー含有量を要件としており、冷媒によりオリ
ゴマーが抽出される可能性を低減する。フィルム絶縁材
からのオリゴマーの抽出は、細管を経由する冷媒の循環
を阻害する析出物の形成に起因する破損のメカニズム(f
ailure mechanism) と関係がある。
分に乾燥したポリエチレンテレフタレートのペレット
を、制御された処理条件下(オリゴマー含有量を0.6
重量%未満に維持するのに十分な押出温度および滞留時
間を含む)で溶融押出に供することにより製造可能であ
る。キャストしたままのフィルムは、キャスト用ドラム
上で〔好ましくはエアサイド・クーリング(airside coo
ling) により〕迅速に冷却して実質的に非晶質なフィル
ムを得る。このフィルムは、逐次方法または同時方法に
より(例えば、フラット・フィルム・ラインを用いて縦
方向および横方向に)実質的に二軸延伸されている。次
いで、高温でアニーリングしてポリマー・フィルムの結
晶化を促進する工程と、微結晶間の非晶質領域におい
て、広がった配向構造を形成する工程とを備えるヒート
セット工程を行う。上記ヒートセットと同時に、好まし
くは上記ヒートセットに続いて任意の緩和工程を追加し
て、寸法安定性を高めてもよい。ただし、この緩和工程
は、該工程が微結晶間の非晶質相の好ましい配向構造
を、フィルムの加水分解耐用時間を500時間未満に低
下する程度まで除去しない限りにおいて行われる。
少なくとも200%/分の速度で確実に延伸する目的
で、本発明の高分子量ポリマーと共に、慣用の装置の少
なくとも2.0倍の延伸力を有する処理装置が典型的に
使用される。このフィルムは、縦方向および横方向に、
最初の長さの少なくとも2倍、好ましくは2.6倍に引
き延ばされる。この延伸は、85〜115℃の温度範囲
である。このフィルムは続いて、190〜230℃、好
ましくは200〜225℃の温度範囲でヒートセットさ
れる。延伸工程も、ヒートセット工程と同様に、操作範
囲内における低い温度で操作することが好ましい。その
理由は、高い温度は、非晶質領域の構造を緩和し、した
がって、得られるフィルムの全体的な加水分解安定性を
低下させるからである。
用時間を有する改善されたポリエチレンテレフタレート
・フィルムを教示する。本発明の二軸延伸ポリエチレン
テレフタレート・フィルムの加水分解安定性および熱的
安定性は、従来技術、特に市販されているフィルムと比
較して、著しく改善されると考えられる。これは、好適
な処理条件下で微結晶間の非晶質領域に、配向構造を形
成・保持する高分子量のポリエチレンテレフタレート組
成物を選択していることによる。
少なくとも0.8、好ましくは1.0以下のポリエチレ
ンテレフタレート樹脂を備えるポリエチレンテレフタレ
ート組成物をキャストして、実質的に非晶質のキャスト
・シートを形成し、次に、好ましくは1.385〜1.
395gm/ccの密度まで二軸延伸およびヒートセッ
トして、高い寸法安定性および非晶質相における規則正
しい構造を達成することにより得られ、その結果、増大
した加水分解耐用時間を得ることにより、達成される。
好ましい態様において、この二軸延伸フィルムのカルボ
キシル含有量は、ポリマー1グラム当たり25ミリ当量
以下、好ましくは15ミリ当量未満である。
された非晶質相によりX線ピークのブロードニングを示
す。このX線ピークは、ピークの半値幅として測定した
場合、以下の議論で定義されるように、シュラー(Scher
rer)の方程式により、65Å未満の横側面結晶サイズに
相当する。
(Å)は、パラフォーカシング・パウダー・デフラクト
メーター(parafocusing powder deffractometer)を用い
てX線回析スキャンから得られるX線回析ピークの半値
幅に基づいて、以下のようにして算出される。
表面に対する垂線が入射光と回析光とを二等分するよう
に自動回折計内に配置する。スキャンの高度な分解能を
得るために、100番目の反射角(2θ 26°付近)
領域におけるステップ幅は、2θで0.05°以下にす
べきである。100番目の反射角に対するバックグラウ
ンド線は、広角側のタンジェントになるように小角側の
湾曲(inflection)の点から引かれる。典型的な試料で
は、これは、2θで約23.5〜29°である。ピーク
の半値幅(width at half maximum) (HW)は、バック
グランド線を差し引くことにより得る。結晶サイズは、
シュラーの方程式
*HW)で表わされる半値幅 θ:2−θ/2=〜13.0°、および cosθ=0.975 である。
量は、沸騰キシレン中での24時間にわたる溶媒抽出後
の重量損失として求めた。
めた。フィルム試料を沸騰水中に入れ、最高27日にわ
たって3日の間隔で取り出した。トリクロロエタン/フ
ェノールにおける固有粘度は、フィルム試料に対して、
ヘッフェルフィンガーにより米国特許第3,432,5
19号において教示される方法に従って、暴露時間の関
数として得られた。時間(時間)に対する固有粘度のプ
ロットは直線となり、その勾配が加水分解の速度であ
り、その切片が初期の固有粘度であることがわかった。
加水分解耐用時間の数値は、固有粘度が0.35に達す
るまでの時間である。
t) ベンジルアルコール中に溶解した後で水酸化ナトリ
ウムを用いた滴定を行うこととにより求めた。
Perkin-Elmer DSC-7を用いて、110〜230℃の温度
範囲にわたって測定した。フィルム試料は、160℃の
オーブン中で34.5時間にわたって乾燥し、試験を行
うまでデシケーターに保存した。5ミリグラムのフィル
ムを50℃/分で290℃に加熱し、290℃で保持し
て、微結晶を確実に十分に溶融する。この試料は、次い
で、200℃/分の速度で所望の結晶化温度まで冷却
し、結晶化が完了するまで5〜40分間にわたって保持
した。ハーフタイム(half-time) とは、50%の結晶化
を達成するのに必要な時間であった。
脆化するのに必要な時間は、160℃でのオーブンエー
ジング(oven aging)により求めた。各試料について6個
のストリップ(約1インチ×10インチ)をそのオーブ
ンに入れた。試料を毎日試験して、フィルムが破断する
ことなく180°折り曲げることが可能か否かを調べ
た。3個の試料はそれぞれ、MD方向とTD方向に試験
した。MD方向またはTD方向のいずれかの方向に破断
(亀裂)を生じた最小日数を破損(failure) とした。本
発明のフィルムは、好ましくも、75日を超えて脆化に
耐性である。
は、重合カルボジイミドを含有し、これは上記キャステ
ィング工程を行う前に導入される。
「部」および「パーセント」は「重量部」および「重合
パーセント」であり、「℃」である。
フィルムの製造方法を説明するものである。
を、エチレングリコールを用いたテレフタル酸ジメチル
の直接エステル交換反応の連続方法を用いて調製し、固
有粘度0.50〜0.55の供給原料を得た。この供給
原料を、結晶化および固相重合する非晶性のペレットと
し、固有粘度を約0.95にした。
チル(DuPont, Old Hickory, TN) を、3,500ポンド
/時間(18.04ポンドモル/時間)の速度で、連続
エステル交換カラムの17番目のトレーに供給した。エ
チレングリコール(Union Carbide Corp.) は150℃に
予熱し、このエステル交換カラムの19番目のトレーに
供給した。酢酸マンガン四水和物(Sheperd Chemical, C
incinnati, Ohio)をエチレングリコールに溶解し、10
重量%の溶液を得た。酢酸マンガン/エチレングリコー
ル溶液をエステル交換カラムの17番目のトレーに供給
し、、テレフタル酸ジメチルに対して100ppmのマ
ンガンを該カラムに連続的に供給した。
モン(Laurel, Ultrafine) のエチレングリコール溶液を
撹拌しながら160℃〜170℃まで加熱し、完全に溶
解させることにより調製した。この触媒溶液を、テレフ
タル酸ジメチルの250ppmのアンチモンを得られる
ような速度でエステル交換カラムの17番目のトレーに
供給した。
含む総エチレングリコールの供給速度は、2,237ポ
ンド/時間(36,08ポンドモル/時間)であった。
エステル交換カラムは、バブル・キャップ設計の21個
のトレーからなる。エステル交換カラムのカランドリア
はダウテム(Doethem) 加熱耐圧外殻(heated shell)−チ
ューブ熱交換器であり、これは沸騰させるための熱を供
給し、エステル交換反応によって形成されるモノマーを
回収するものであった。メタノールを、分縮器を使って
エステル交換カラムの塔頂から取り除き、モノマーを、
カランドリアから排出した。カランドリア中の混合物の
温度を約240℃に保持した。モノマーは、カランドリ
アから引出した後、100ミクロンの曲がったファイバ
ーグラスフィルター(PTI Technologies, Newburg Park,
CA)を通じて汲み上げた。濾過した後、エチレングリコ
ールに溶かしたリン酸(85% Ashland Chemical, Co
lumbus, Ohio) H3 PO4 が20重量パーセント)をモ
ノマーラインの溶融モノマー流の中心に注入した。リン
酸を適量加えて、リンとマンガンが1:1モルの割合に
なるようにした。この実施例では、100ppmのマン
ガンには、1.82molのH3 PO4 または56pp
mのリンが必要であった。次に、そのモノマー流はケニ
ックス静止ミキサー(Kenics static mixer) を通じて流
し、リン酸とマンガンの迅速な反応を促進し、微粉粒子
が注入された時点で確実に未反応の酸が存在しないよう
にした。
ザーの底部に向ける。このプレポリメライザーの底部
は、290℃および200mmHgにした。上部取付板
での圧力と温度は11mmHg、292℃であった。圧
力の差により、溶融モノマーは、この槽の底部から上部
へ動いた。モノマー流をプレポリメライザーに入れる直
前に、後記のように調製される二酸化チタンと結晶アル
ミノケイ酸塩の分離グリコールスラリーをモノマー流に
注入し、約1095ppmの二酸化チタンと1535p
pmの分子ふるいの濃度を達成した。材料がプレポリメ
ライザー中のカラムに移動するにつれて、エチレングリ
コールは蒸気ラインを通して取り除かれ、濃縮された。
カラムはバブル・キャップ設計の16のトレーを備えて
おり、それぞれのトレーの栓で液体密封し、材料がこの
カラムを上に動くことによって、十分な混合および添加
粒子の分散が達成された。プレポリメライザーから排出
されるプレポリマーは固有粘度が約0.2である。次
に、このプレポリマーは、仕上げ槽または仕上げ機から
プレポリメライザーを分離する環状シール(loop seal)
を通過させた。この仕上げ機は、残留エチレングリコー
ルを蒸気ラインを通過させて除去するように設計されて
おり、ポリマーの固有粘度を目的の0.50〜0.55
のレベルにする。仕上げ機の引入口は292℃に、流出
口は296℃に保持され、真空度は2.5mmHgに保
った。仕上げ機の設計は、溶融物に大きな表面積を付与
して、回転しているスクリーン・ディスクをポリマー溶
融物に浸漬させることによりグリコールの拡散を促進
し、該溶融物が該スクリーン上に分布させる、というも
のである。仕上げ機からポリマーを取り出すときに、該
ポリマーを20ミクロンのポリマーフィルター(Fluid D
ynamics Corp., Deland, Florida) を通して汲み上げ
た。濾過したポリマーはリボンに押し出し、水で冷却
し、ペレットになるような長さに切断した。ペレットの
大きさは3/32インチ×1/8インチ×1/16イン
チにした。次に、これらの非晶性ペレットを乾燥させ、
下に記載するように固相重合した。
ットの3つの質的形態に影響する。その3つの形態と
は、固有粘度、抽出オリゴマーの含有量、結晶融点解で
ある。
ち、14,000ポンドの非晶質ペレットを約4rpm
で回転するジャケットタンブラーに充填した。このペレ
ットを、1mmHgになるまで減圧しながら135℃で
2.5時間にわたって加熱した。ペレットは、これらの
条件下で2.5時間にわたって連続的に回転させて、さ
らに乾燥させ、結晶化させて、高温でペレットがくっつ
き合うのを防止した。次の2.5時間をかけて温度を2
34℃に上げ、その温度で36.5時間にわたって保持
した。234℃に温度を上昇する開始点において、減圧
を0.5mmHgに上げ、その温度で36.5時間保持
した。周期的な窒素ガスの掃き出しは、減圧サイクルを
行う間保持した。この固相重合方法から回収されたペレ
ットは固有粘度が0.94、および抽出オリゴマー含有
量(24時間、沸騰キシレン)が0.22%であった。
時間を長びかせたり温度を上げることは、抽出レベルを
低下させず、あるいは粘度を著しく増加させないが、測
定可能レベルの高結晶性で高度に溶融している化学種(s
pecies) を生成した。このことは、押し出し条件を妥協
し、かつ重要なフィルムの特徴を劣化する、という理由
から望ましくない。これらの固相重合したペレットは、
次に示すように本発明のフィルムの調製に使う。
は、使用する前に、水の含有量を50ppm以下に低減
するのに必要とされる十分な時間にわたって、160℃
で回転タンブル乾燥機で乾燥させた。ペレットを、40
0pphの速度で、83mmのWerner Pfleiderer 押出
機に供給しながら、この乾燥状態に保持した。押出しと
下流温度の密接な調節が要求され、高い分子量と低いオ
リゴマー含有量を保持した。抽出したオリゴマー含有量
に関して目的でないものが増加するのが防げるように、
290℃を超える温度は避けるべきであり、押出機中の
高温での滞留時間は10分〜12分未満、好ましくは、
3分以下にして、望ましくない抽出オリゴマー含有量の
増加を防ぐべきである。
領域1,2,3,4,5の溶融温度は、それぞれ152
℃、203℃、194℃、291℃、277℃、272
℃であった。押し出し機のスクリューは、低い回転数
(rpm)(<40)で、過度の機械熱を生成すること
なしに、高粘度ポリエチレンテレフタレート(285℃
で約9000ポアズの粘度と100sec-1の剪断速
度)を移動させ、溶融するように設計されている。押出
機から排出する際に、溶融物は20ミクロンのポリマー
フィルター(Fluid Dynamics Corp., Deland, Florida)
を通して汲み上げた(ギヤーポンプ)。フィルター本体
中の溶融温度は270℃に保った。フィルターから排出
する際に、溶融ポリマーは90℃以下に保った末端供給
型ダイ(end-fed die) を通して汲み上げた。リップ開口
部は135ミルに設定した。溶融したポリマーは針金を
通した水冷ドラム上でキャストし、冷却して、実質的に
非晶質であるシートにした。冷却ドラムの速度と延伸を
調節することによって、このキャストフィルムは正しい
厚さ(約90ミル)に調節されて、3×3の延伸率から
10ミルの厚さに延伸されたフィルムを製造した。そう
して製造されたキャストフィルムは、米国特許第5,0
51,225号および同第4,853,602号で記載
されたように、連続延伸装置での縦方向と横方向に延伸
した。延伸温度は96℃であった。延伸プロセスが完了
したら、フィルムは224℃でヒートセットし、横方向
にわずかに緩和した(もとの幅41.6インチのうち
0.6インチ)。ヒートセットの時間は約10秒で、延
伸速度は約200%/分であった。
造の際に注入するための微細粒子のエチレングリコール
スラリーの調製を以下に示す。
900ポンドの分子ふるい型9356(13x)(UO
P製造)を2100ポンドのエチレングリコールを加え
てスラリーを得る。このスラリーはChicago Boilerによ
って製造された16P型の開口容器垂直サンドミルを通
して汲み上げた。粉砕した媒体は2.5mmのガラスビ
ーズである。ミルを通した流れは、2〜3ガロン/分で
ある。約10時間後に、ミルとポンプを停止させて、5
ミクロンのポリエチレンテレフタレートのバッグ・フィ
ルターをライン内フィルター・ハウジングに挿入する。
ミルへの流れを再確認し、粉砕を再び開始する。周期的
に、粉砕された生成物をサンプリングし、固体の百分率
と粒径分布を測定するようにする。粒径分布は、口径5
0ミクロンのCoulter Type TAII 機器で測定する。必要
とされる結果は、この機器における流路6で50〜90
×109 個/グラムである。この結果が達成されたとき
に粉砕を停止し、スラリーをエチレングリコールで希釈
して10重量%の固体分を達成する。このスラリーは一
定に撹拌され、3M型525Aのバッグ・フィルターを
通して再び循環しなければならない。
60の二酸化チタン(DuPont)を、Hockmeyer ミル処理タン
クの中で、316ポンドのエチレングリコールと3ポン
ドの三ポリリン酸カリウムとの混合物に加える。30分
にわたって撹拌した後、さらに167ポンドのエチレン
グリコールを加え、混合速度を1400rpmに増加さ
せ、スラリーを6時間にわたって撹拌する。スラリー
を、スラリー保持タンクへ、サンドミルを通して汲み上
げ、さらにエチレングリコールを添加して、濃度を10
重量%個体分へと低下させる。スラリーは一定に撹拌し
なければならない。
モノマー流に供給する。
制下で熱処理をされた実験室調製フィルム試料であり、
本発明の原理を説明する。この実験プロセスによってつ
くられたフィルムは、パイロットフィルムやコマーシャ
ルフィルムの製造施設を使って製造されるフィルム・ウ
ェブと比較して、熱処理を行う間に保持される平面フィ
ルムがより高いレベルで拘束されることによる。
0℃で4時間にわたって乾燥して水分を除去し、この乾
燥させたペレットを溶融プレスして10ミルのシートに
することにより行った。半結晶性フィルムシートは、8
5℃で縦方向に3倍、横方向に3倍延伸し、次に、拘束
下、200℃で10秒にわたってヒートセットすること
によって実験室の延伸機で調製した。
ポリエチレンテレフタレートのキャストしたまま(非晶
質)のフィルムと半結晶性フィルムとの加水分解態様期
間を比較する。0.8より高い固有粘度を有する試料は
固相重合して、固有粘度(分子量)を増加させた。
子量の増加による驚くべき増加はみられない。半結晶性
フィルムの加水分解耐用時間では、非晶質フィルムに比
べて増大する。その理由は、加水分解が慣用のポリエチ
レンテレフタレートについて示されているように、非晶
質領域(固有粘度=0.54)内でのみ起こるからであ
る。加水分解耐用時間における著しく、かつ予想外の増
加は、同じ処理条件下で延伸された慣用の二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレート・フィルム(極限粘度0.5
4)に対して得られた加水分解耐用時間における改善と
比べて、本発明の技術による二軸延伸高分子量ポリエチ
レンテレフタレート(粘度=0.94)に対して得られ
る。
減することが知られている。次の実験を行って、慣用の
分子量のポリエチレンテレフタレートの加水分解耐用時
間がオリゴマー含有量を下げることによって増加するか
否かを調べた。
量で、固有粘度が0.67のポリエチレンテレフタレー
トのペレットは、ICP分光分析法で分析すると、5p
pmの鉄、77ppmのマンガン、36ppmのナトリ
ウム、61ppmのリン、260ppmのアンチモンと
69ppmのケイ素を含んでいた。オリゴマーを少量含
有するペレットは、3リットルの沸騰ジクロロメタンを
用いて、撹拌重合がま内で、500gの上記のペレット
を溶媒抽出することによって調製した。オリゴマー含有
量がそれぞれ1.2重量%と0.19重量%を有する非
晶質フィルムおよび半結晶性フィルムを調製し、表2に
示したように加水分解耐用時間を調べた。非晶質および
半結晶性ポリエチレンテレフタレート・フィルムのいず
れかにおいても、加水分解耐用時間におけるオリゴマー
含有量の影響は観測されなかった(すなわち、実験誤差
の範囲内であった)。
ーと、2550ppmの二酸化チタン(平均サイズ=
0.4ミクロン)と、600ppmのMIN-U-Sil5P非晶
質シリカ(US Silica Co., Berkley Springs, WV ,平均
サイズ=5ミクロン) とを含む高分子量のポリエチレン
テレフタレートの組成物は本発明に従ってつくられた。
触媒の含有量は、ICP分光分析法によると、100p
pmのマンガン、265ppmのアンチモン、50pp
mのリンであった。実験室のフィルム試料は、Staboxyl
PS (Miles Laboratory(Pittsburgh, PA)製の重合カル
ボジイミドを1重量%用いて、あるいは用いずにつくっ
た。フィルムについてのデータは、固有粘度0.95の
ペレットを用いて、3775%/分の延伸速度で、95
℃で縦方向に3倍、横方向に3倍に延伸し、200℃で
ヒートセットして調製し、表3に示す。
2,591号と比べて改善であると考えられる。Heffel
fingerは米国特許第2,829,153号のような溶融
重合したポリエチレンテレフタレートの溶融縮合重合ま
たは固相重合の利用して、高い固有粘度を有するポリエ
チレンテレフタレートを得ることを教示している。
3号で教示されている触媒システムを使い、エステル化
触媒のリン不活性化剤を使わずに、微細粒子ではなく内
部に沈殿した添加物を使う、ポリエチレンテレフタル酸
塩組成物の加水分解耐用時間を説明する。
テレフタル酸ジメチルとエチレングコールから、米国特
許第3,452,591号に記載の方法に従って、テレ
フタル酸ジメチルの重量に対して約40ppmのZn2+
(酢酸亜鉛として)、約60ppmのLi+ (水素化リ
チウムとして)、および約315ppmのSb3+(グリ
コール酸アンチモン)を用いて溶融重合される。こうし
て得られたポリマーのキャストし、延伸し、235〜2
40℃でヒートセットして、固有粘度0.823、密度
1.3954g/cc、および結晶サイズ73.6Åの
フィルムが得られる。沸騰蒸留水に入れたこのフィルム
の加水分解速度は−23×10-4dl/g/hrであっ
た。加水分解耐用時間は188時間であった。
て、上記したように微細粒子(すなわち、1500pp
mの二酸化チタンと1250ppmの結晶性アルミノケ
イ酸塩)を用いて、あるいは用いずに調製した。フィル
ムは、種々の速度で、連続して、または同時に縦方向お
よび横方向に3回延伸し、表4に表されているように2
00℃または220℃にヒートセットした。フィルムの
延伸に対する延伸速度、または連続モード対同時モード
での顕著な影響は得られなかった。微細粒子の取り込み
が観察され、加水分解耐用時間を著しく増加させた。
形ビンの製造において商業的に使われる。テレフタル酸
とエチレングリコールとの反応によってできた市販のポ
リエチレンテレフタレートからつくられたフィルムの加
水分解耐用時間は、ヒートセット条件の関数として試験
した。
Goodyear(現在は、Shell ChemicalCo., Apple Grove,
MV)から市販されているポリエチレンテレフタレート]
は、固有粘度が1.0、DEG含有量が1.3%であ
る。この樹脂をICP分光分析法により分析したとこ
ろ、60ppmのリンと175ppmのアンチモンを含
むことがわかった。フィルムは、二軸押出機を用いて、
ペレットをダイから押出すことにより調製した。このフ
ィルムは縦方向に3倍、横方向に3倍延伸し、下記に示
すように種々の温度でヒートセットした。このフィルム
は、オリゴマー含有量が0.6%であり、カルボキシル
含有量がポリマー1グラム当り33meqであった。ヒ
ートセットの温度を変えることは、表5に示されるよう
に、無機粒子を含まないCLEARTUFの樹脂の配合を用いて
つくられたフィルムの加水分解耐用時間に影響しない。
された、0.7重量%のジエチレングリコールとそれぞ
れ1500ppmの二酸化チタンと結晶性のアルミノケ
イ酸ナトリウム粒子を含むポリエチレンテレフタレート
組成物を有し、固相重合後の固有粘度が約0.9のペレ
ットから調製した。ICP分光分析法によって決定され
た触媒の含有量は、マンガン100ppm、アンチモn
240ppm、およびリン60ppmであった。
し、二軸延伸し、そして220℃にヒートセットして、
固有粘度0.83、抽出オリゴマー含有量0.6重量
%、密度1.3938g/cc、そして横側面結晶サイ
ズ63.7Åのフィルムが得られた。このフィルムを加
水分解にかけ、575時間で臨界固有粘度が0.35に
達した。加水分解の速度定数は−8×10-4dl/g/
hrであることがわかった。
度を195℃に下げた以外は実施例2と同様にしてフィ
ルムを調製した。得られたフィルムは固有粘度0.8
3、抽出なオリゴマー含有量0.6%、密度1.387
6gm/cc、そして横側面結晶サイズ49.3Åであ
った。加水分解耐用時間は671時間であった。速度定
数は−7×10-4dl/g/hrであった。
レンテレフタレート・フィルムを、本発明のフィルムと
比較した加水分解の安定性について試験した。
フィルムの等温結晶は、110〜230℃の温度範囲に
わたってPerkin-Elmer DSC-7で測定された。5mgの試
料を50〜90℃/分で加熱し、290℃で5分間保持
し、等温結晶温度まで200℃/分の速度で冷却して、
試料を5〜40分間保持して結晶化を完了させた。全て
の試料は150〜180℃の温度範囲において、1分以
内に結晶化の半分が終了し、最も速い速度は、表7に表
されたように、全ての試料に対して170℃付近で観察
された。
つポリマー組成物の結晶化の挙動は、全く対称的であ
る。本発明の実施例5は、200〜220℃の温度範囲
でが50%の結晶化に達するのに最も時間がかからない
ものであり、一方、実施例2が試験試料が最も長くかか
った。
レンテレフタレート・フィルムのヒートセットに用いら
れる典型的な温度である210℃で実証し、時間の対数
に対するAvramiのプロット対数(−ln(1−Xt )/
Xmax )を得た。ここで、Xt は時間tでの結晶化した
量、Xmax は結晶化した全体量を表す。本発明の実施例
5から、(短時間での最も急な勾配で示されるように)
低い転換率で、非晶質相からの結晶の素早い速さがわか
る。実施例5に対するAvrami曲線の湾曲より、約10%
の結晶が起きた後に観察される転化を伴う結晶化速度の
著しい増加を表している、ということに注目した。この
挙動は、比較例2での米国特許第3,432,591号
による高固有粘度のポリマー組成物のみでなく、表2に
示された市販のモーター用フィルムで観測された慣例の
直線状のAvrtami プロットとは非常に対照的であった。
におけるポリエチレンテレフタレートの脆化の主な原因
である。市販されている電気絶縁材フィルムの脆化の時
間は160℃でオーブン・エージングによって決定し
た。
ィルムより非常に優れている。本発明のフィルムは商用
のフィルムと比べ、より高密度に柔軟性を保つ。
エチレンテレフタレート・フィルムは、特定のポリエチ
レンテレフタレート樹脂と微細粒子とを備えることを特
徴としており、従来のものよりも優れた加水分解安定性
および熱的安定性が達成される。
Claims (9)
- 【請求項1】 モーター集成装置内の絶縁体としての使
用に好適な自立型フィルムであって、 (a)少なくとも0.80の極限粘度数、 (b)65Å以下の横側面微結晶サイズ、 (c)0.6重量%以下の抽出オリゴマー含有量、 (d)少なくとも500時間の加水分解耐用時間の特性
を有するポリエチレンテレフタレートの二軸延伸したヒ
ートセット・フィルムを備えることを特徴とするフィル
ム。 - 【請求項2】 (a)1.385〜1.395の範囲内
の密度と、 (b)1重量%未満のコポリマーとしてのジエチレング
リコールと、 (c)ポリマー1グラム当たり25ミリ当量以下のカル
ボキシル含有量とを有することを特徴とする請求項1に
記載のフィルム。 - 【請求項3】 前記ポリエチレンテレフタレートの含有
量が少なくとも99.7重量%であることを特徴とする
請求項1に記載のフィルム。 - 【請求項4】 160℃における脆化時間が100日よ
り長いことを特徴とする請求項1に記載のフィルム。 - 【請求項5】 重合カルボジイミドを含有することを特
徴とする請求項1に記載のフィルム。 - 【請求項6】 (a)ポリエチレンテレフタレート・ペ
レットを230〜238℃の温度範囲および1mmHg
(絶対圧)以下で十分な時間にわたって固相重合して、
0.3重量%以下の抽出オリゴマー含有量と、少なくと
も0.95であり、かつ1.1以下の固有粘度とを達成
する工程と、 (b)工程(a)で製造されたペレットをダイから押出
すことにより、実質的に非晶質であるフィルムをキャス
トする工程であって、前記フィルムが0.6重量%以下
の抽出オリゴマー含有量および少なくとも0.8の固有
粘度を有することを特徴とする工程と、 (c)前記フィルムを、85〜115℃の範囲の温度に
おいて、少なくとも200%/分の延伸速度で、縦方向
に少なくとも2.0回、および横方向に少なくとも2.
0回にわたって延伸する工程と、 (d)前記フィルムを190〜230℃の温度範囲でヒ
ートセットする工程とを備えることを特徴とするポリエ
チレンテレフタレート・フィルムの製造方法。 - 【請求項7】 前記フィルムが、 (a)少なくとも0.80の極限粘度数、 (b)65Å以下の横側面微結晶サイズ、 (c)0.6重量%以下の抽出オリゴマー含有量、 (d)少なくとも500時間の加水分解耐用時間の特性
を有することを特徴とする請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 工程(d)において、前記温度が200
〜225℃の範囲であることを特徴とする請求項6に記
載の方法。 - 【請求項9】 工程(c)を行う前に、前記フィルムに
重合カルボジイミドを導入することを特徴とする請求項
6に記載の方法。
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