JPH0975204A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH0975204A
JPH0975204A JP23704295A JP23704295A JPH0975204A JP H0975204 A JPH0975204 A JP H0975204A JP 23704295 A JP23704295 A JP 23704295A JP 23704295 A JP23704295 A JP 23704295A JP H0975204 A JPH0975204 A JP H0975204A
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JP
Japan
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pan
rice
pot
induction heating
rice cooker
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Application number
JP23704295A
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English (en)
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Terutaka Aoshima
輝任 青嶋
Kiyoshi Yamashita
清 山下
Katsuharu Matsuo
勝春 松尾
Hiroyuki Noguchi
浩幸 野口
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍋内の加熱水の対流を良好にして鍋内の温度
むらを小さくすることにより、御飯の炊き上がり具合を
向上させ、しかも、鍋の底部全体を十分に加熱可能にす
る。 【解決手段】 本発明の炊飯器は、炊飯用の鍋13を回
転駆動するモータ34を設けると共に、鍋13の外底部
に対向し且つ該外底部の中心に対して偏心するように誘
導加熱コイル20を設け、この誘導加熱コイル20及び
モータ34を通電制御する制御手段24を設けて成るも
のである。この構成では、鍋13の回転により発生する
遠心力によって鍋13内に発生する対流が良好になるた
め、鍋13内の温度むらが小さくなり、御飯の炊き上が
り具合が向上する。そして、誘導加熱コイル20を鍋1
3の外底部の中心に対して偏心するように設けたので、
誘導加熱コイル20がそれほど大きくなくても、鍋13
を回転させることにより、鍋13の底部のほぼ全体に渦
電流を発生させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯用の鍋を誘導
加熱して炊飯を実行するように構成された炊飯器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の炊飯器は、図19に示すよう
に、磁性体製の鍋1と、この鍋1の外底部に対向するよ
うに配設された2個の誘導加熱コイル2、3とを備えて
構成されている。2個の誘導加熱コイル2、3のうちの
一方の誘導加熱コイル2は、鍋1の外底部の外周部分で
あるコーナー部分に対応して配置され、他方の誘導加熱
コイル3は、鍋1の外底部の内側平面部分に対応して配
置されている。この構成の場合、誘導加熱コイル2、3
に高周波電流を通電すると、鍋1に渦電流が発生すると
共に、この渦電流の損失により鍋1に熱が発生し、もっ
て該鍋1が加熱されるようになっている。
【0003】そして、上記構成において、炊飯運転を実
行する場合、図21(b)に示すように、ひたし炊き行
程、炊飯行程、むらし行程を順に実行するように構成さ
れている。ひたし炊き行程では、誘導加熱コイル2、3
の出力を弱くして鍋1の温度を45〜55℃程度に保持
した状態を所定時間続け、米に水が十分しみこむように
している。炊飯行程では、誘導加熱コイル2、3の出力
を最大にして鍋1を加熱し、鍋1内の水分がかなり蒸発
した時点t2を検知したら、この後、設定時間経過後に
(時点t2´)誘導加熱コイル2、3の出力を低下さ
せ、吹きこぼれを防止し、鍋1の温度を100℃を越え
たこと(ドライアップ)を検知した時点t3で、誘導加
熱コイル2、3の出力を更に低下させ、むらし行程へ移
行するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成で炊飯を
実行した場合、御飯の炊き上がり具合がやや満足できな
いレベルになることがあった。この原因は、図19にて
破線で示すような対流が鍋1内に生ずることから、鍋1
内において温度むらが発生するためであった。ここで、
上記温度むらが発生する対流について説明する。まず、
誘導加熱コイル2、3により鍋1の底部が加熱される
と、該底部付近で加熱された水は上昇する。この場合、
鍋1の底部の外周部(コーナー部分)に着目すると、こ
こで加熱された水は鍋1のコーナー部分から周壁部に沿
って上昇する。
【0005】しかし、鍋1の周壁部の上部では、熱が上
方へ放熱されるから、該上部が冷却されてその温度が低
くなる。このため、鍋1の周壁部の上部においては、水
が下向きに流れる対流(図19にて破線Aで示す)が発
生する。この結果、鍋1のコーナー部分で加熱された水
は、該コーナー部分から周壁部に沿って上昇した後、上
記下向きの対流Aに当たって周壁部から離れる方向(内
方)へ曲り、図19に示すような対流となるのである。
そして、この状態において、鍋1内の温度分布(図19
に示す9か所の測定点PS1〜PC3)を測定してみる
と、下記の表1が得られる。
【0006】
【表1】 上記表1は、鍋1内の中央部上部PC1の温度が90℃
のときの各部の温度を測定した結果である。そして、表
1中の( )内の数字はPC1の温度(90℃)との温
度差である。この場合、かなり温度むらが大きいことが
わかる。具体的には、下記の式(1)により鍋1内の各
部の温度差の平均を算出すると、6.4℃となる。
【0007】
【数1】 また、上記9か所の測定点PS1〜PC3の温度変化
(炊飯開始からむらし行程までの)を図20(a)〜
(c)に示す。これら図20(a)〜(c)から、鍋1
内の9か所の測定点PS1〜PC3の温度変化にかなり
ばらつきがあることがわかる。
【0008】そして、上述したように鍋1内の温度むら
が大きいと、鍋1内の一部分が100℃に達しても、他
の多くの部分が100℃に達していないため、米のα化
が十分に進まなくなる。また、このような状態で、吹き
こぼれ防止機能が動作すると(図21(b)にて時刻t
2´)、米のα化がますます進まなくなる。更に、水が
100℃に達しない状態で、米が水を吸い取ってしまう
ため、米が水吸収不足状態でドライアップしてしまう。
この結果、米が十分にα化しないうちに炊飯行程が終了
してしまうのである。
【0009】具体的には、鍋1内の水位(水の表面位
置)LWの変化と、鍋1内の米の表面位置(米の高さ位
置)LRの変化とを示す図21(a)において、炊飯の
進行と共に、米が水を吸って膨脹することから、米の表
面位置LR及び水位LWが共に上昇する。この後、両者
が一致するところで(ほぼ時点t2´)、水が米に吸収
される。しかし、この時点t2´では、図20(a)〜
(c)に示すように、100℃に達している水が少ない
ため、α化の条件(十分な水吸収状態で100℃加熱)
がほとんど満たされていない。加えて、このような状態
で吹きこぼれ防止機能が実行されて、加熱出力が低下さ
れるため、米のα化が一層進まなくなるのである。
【0010】これに対して、本発明者は、鍋1内の対流
を良くするために、鍋を回転させる構成を考えた。この
構成の場合、鍋を回転させると、遠心力が発生する。こ
のため、加熱された水が、鍋のコーナー部分から周壁部
に沿って上昇するとき、上記遠心力により周壁部の上部
まで上昇するようになるから、図19にて破線Aで示す
下向きの対流が発生しなくなる。この結果、鍋内の温度
むらが小さくなり、御飯の炊き上がり具合を向上させる
ことができた。
【0011】一方、誘導加熱コイル2、3を2個配設し
ている理由は、鍋の底部全体を十分に加熱するように構
成したいためである。ここで、鍋の底部全体を更に強く
加熱するために、即ち、鍋の底部全体に渦電流を発生さ
せるために、誘導加熱コイルのターン数(面積)を増や
して、鍋の底部と誘導加熱コイルとが対向する部分の面
積を大きくする構成が考えられる。しかし、このように
構成すると、誘導加熱コイルのLが大きくなってしまう
ため、共振電圧が高くなり、誘導加熱コイルに高周波電
流を供給するインバータを構成するスイッチングトラン
ジスタが上記高電圧に耐えられなくなるおそれがある。
このため、誘導加熱コイルの面積(ターン数)をそれほ
ど大きくすることができなかった。従って、図19に示
すように、2個の誘導加熱コイル2、3で鍋1の底部を
加熱する構成が実用上の限界であった。
【0012】そこで、本発明の目的は、鍋内の対流を良
好な形態にすることができると共に、鍋内の温度むらを
小さくすることができ、ひいては御飯の炊き上がり具合
を向上させることができ、しかも、鍋の底部全体を一層
十分に加熱することが可能な炊飯器を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の炊飯器は、炊飯
用の鍋と、この鍋を回転駆動するモータと、前記鍋の外
底部に対向すると共に該外底部の中心に対して偏心する
ように設けられ前記鍋を誘導加熱する誘導加熱コイル
と、この誘導加熱コイル及び前記モータを通電制御する
制御手段とを備えて成るところに特徴を有する。
【0014】上記手段によれば、モータにより鍋を回転
させる構成としたので、鍋の回転により遠心力が発生
し、この遠心力によって鍋内に発生する対流が良好にな
る。この結果、鍋内の温度むらが小さくなり、御飯の炊
き上がり具合を向上させることができる。加えて、誘導
加熱コイルを鍋の外底部の中心に対して偏心するように
設けたので、誘導加熱コイルの面積(ターン数)がそれ
ほど大きくなくても、鍋を回転させることにより、鍋の
底部の全体に渦電流を発生させることができる。このた
め、鍋の底部全体を一層十分に加熱することができ、し
かも、誘導加熱コイルを小形化できる。
【0015】この構成の場合、誘導加熱コイルを鍋の外
底部の中心部分から外周部のコーナー部分の一部にわた
るように配設するように構成することが好ましい。この
構成によれば、誘導加熱コイルを一層小形化できる。ま
た、鍋を載置する回転皿を回転可能に設け、モータによ
り上記回転皿を回転駆動させるように構成しても良い。
この構成の場合、回転皿に、鍋の外底部のほぼ全体に嵌
合する第1の凹部を設けることが好ましい構成である。
これにより、回転皿上で鍋がすべることを防止できる。
更に、鍋の外底部に回転皿が嵌合する第2の凹部を設
け、鍋の外底部と回転皿とがほぼ面一になるように構成
しても良い。この構成によれば、鍋の外底部と誘導加熱
コイルとの距離を極力小さくすることができ、加熱効率
を良好にすることができる。
【0016】また、鍋を収容する内ケースにより誘導加
熱コイルを覆うように構成した場合、回転皿を内ケース
の内側に配置することが好ましい。更に、回転皿を炊飯
器本体に取外し可能に設けることも良い。更にまた、回
転皿を非磁性体により構成することも好ましい構成であ
る。或は、回転皿と鍋の外底部との間に、両者がすべる
ことを防止するすべり止め手段を設けることが良い構成
である。
【0017】一方、誘導加熱コイルとモータとの間にフ
ェライトを設けると、誘導加熱コイルから発生する磁束
によりモータが加熱されることを防止できる。また、炊
飯動作中は鍋を回転させ、保温動作中は鍋を停止させる
ように構成しても良い。更に、炊飯運転を、ひたし炊き
行程、炊飯行程、炊き上げ行程、むらし行程及び保温行
程に区分けすると共に、鍋の回転速度を前記各行程毎に
変化させるように構成することが好ましい。
【0018】また、炊飯運転を、ひたし炊き行程、炊飯
行程、炊き上げ行程、むらし行程及び保温行程に区分け
した場合に、ひたし行程時の鍋の回転速度を炊飯行程時
の鍋の回転速度よりも遅く構成することも良い構成であ
る。更に、鍋またはモータの回転速度を検知する検知手
段を備え、この検知手段により検知された検知出力に基
づいて鍋の回転速度が設定速度に等しくなるようにフィ
ードバック制御するように構成することが一層好まし
い。更にまた、誘導加熱コイルに通電しているときは、
鍋を回転させることが好ましい。そして、ひたし炊き行
程において鍋内に収容されている米の量を検知する容量
検知時には、誘導加熱コイルを断電すると共に鍋を停止
することが好ましい構成である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
いて図1ないし図6を参照しながら説明する。まず、炊
飯器の概略全体構成を示す図1において、炊飯器本体1
1の内部には内ケース12が配設されており、この内ケ
ース12内に炊飯用の鍋13が上方から着脱可能に収容
されている。この鍋13は、鉄やステンレス等の磁性体
製金属板、或いは、ステンレス板とアルミニウム板とを
積層して接合したクラッド板材などを絞り成形すること
により構成さている。そして、上記鍋13は内ケース1
2に対して回転可能に設けられている。この鍋13を回
転可能に設けた具体的構成については後述する。
【0020】また、炊飯器本体11の上部には、蓋14
がヒンジ15を介して上方へ向けて回動可能に設けられ
ている。この蓋14により、炊飯器本体11及び内ケー
ス12の上部開口部が開閉されるように構成されてい
る。また、上記蓋14を閉塞したとき、該蓋14の内面
(下面)側に一体に固定された内蓋16により鍋13の
上部開口部が閉塞されるように構成されている。上記内
蓋16の上面には、保温加熱用の蓋ヒータ17が配設さ
れていると共に、蓋用の温度センサ18が配設されてい
る。この蓋用の温度センサ18は内蓋16の温度(鍋1
3内の上部の温度)を検知するセンサであり、このセン
サ18からの検知信号に基づいて吹きこぼれ防止の制御
が行われるように構成されている。
【0021】更に、内ケース12の外底部中央部には、
鍋用の温度センサ19が鍋13の底部に接触するように
配設されている。この鍋用の温度センサ19は、鍋13
の底部の温度(鍋13内の底部の温度)を検知するセン
サであり、このセンサ19からの検知信号に基づいて炊
飯運転全般の制御が行われるように構成されている。こ
こで、鍋13が回転する構成であるため、温度センサ1
9のうちの鍋13に接触する部分は、摩擦抵抗が小さい
材質により構成されている。
【0022】そして、内ケース12の外底部には、1個
の誘導加熱コイル20が上記外底部の中心部分から外周
部のコーナー部分にわたるように配設されている。この
場合、内ケース12により誘導加熱コイル20が覆われ
ている。そして、上記誘導加熱コイル20は、鍋13の
外底部に対向すると共に、該外底部の中心に対して偏心
するように、具体的には、上記鍋13の外底部の中心部
分から外周部のコーナー部分にわたるように配設されて
いる。この誘導加熱コイル20の鍋13に対する配置形
態を図2に示す。この図2では、内ケース12を図示す
ることを省略している。
【0023】そして、誘導加熱コイル20の下部には、
フェライト21が誘導加熱コイル20と磁気回路を形成
するように配設されている。更に、炊飯器本体11の内
底部には、上記誘導加熱コイル20へ高周波電流を供給
するインバータ回路部22が配設されていると共に、冷
却ファン装置23が配設されている。また、炊飯器本体
11内の前部側における下部に制御回路部24が配設さ
れ、上部に操作部25が配設されている。この操作部2
5には、図3に示すように、各種の操作スイッチ26及
び種々の表示器27が炊飯器本体11の前面外側に露出
するように配設されている。尚、内ケース12の外周面
部には、鍋13内の御飯を保温加熱するための胴ヒータ
28が配設されている。
【0024】次に、上記鍋13を回転可能に設ける具体
的構成について、図3及び図4も参照して説明する。ま
ず、図3に示すように、内ケース12の上部開口部の縁
部29には、1個の駆動ローラ30と2個の自由ローラ
31がほぼ等間隔に設けられている。これらローラ3
0、31上に、鍋13の上端部に外側へ突設された鍔部
32が載置されることにより、鍋13が内ケース12に
回転可能に支持される構成となっている。尚、自由ロー
ラ31を3個以上設けるように構成しても良い。ここ
で、各ローラ30、31は例えば耐熱性の樹脂により構
成されており、回転時に発生する騒音が小さくなるよう
に構成されている。
【0025】そして、駆動ローラ30の外周部には、図
4に示すように、すべり止め用(空回り防止用)のゴム
33が設けられている。この場合、ゴム33に代えて粘
着性の高い樹脂を設けるように構成しても良い。
【0026】また、駆動ローラ30は、炊飯器本体11
内の前部側に配設されたモータ34により回転軸35を
介して回転駆動される構成となっている。この構成の場
合、蓋14を閉塞した状態(図1に示す状態)で、モー
タ34を通電駆動すると、駆動ローラ30が回転駆動さ
れると共に、駆動ローラ30の回転力が鍋13に伝達さ
れ、もって鍋13が回転駆動される構成となっている。
【0027】ここで、鍋13が回転するときの摩擦抵抗
を小さくするために、内ケース12の内面部、鍋13の
外面部、内蓋16の下面周縁部、及び、鍋13の鍔部3
2の上面部にフッ素樹脂をコーティングしている。尚、
鍋13の内面部にもフッ素樹脂をコーティングしてお
り、これにより、鍋13を掃除し易く構成している。
【0028】また、炊飯器の電気的構成を示す図5にお
いて、制御回路部24は、マイクロコンピュータを含ん
で構成されており、炊飯運転を制御する機能(そのため
の制御プログラム)を有している。この制御回路部24
は、上記インバータ回路部22内のスイッチング素子を
駆動制御することにより、誘導加熱コイル20を通電制
御するように構成されている。上記制御回路部24が制
御手段を構成している。また、制御回路部24は、蓋用
の温度センサ18からの検知信号及び鍋用の温度センサ
19からの検知信号を受けるように構成されている。
【0029】更に、制御回路部24は、上記操作部25
の各操作スイッチ26からの各スイッチ信号を受けると
共に、操作部25の各表示器27を駆動制御するように
構成されている。更にまた、制御回路部24は、蓋ヒー
タ17、胴ヒータ28、冷却ファン装置23のファンモ
ータ23a及びモータ34をそれぞれ通電制御するよう
に構成されている。この場合、制御回路部24は、上記
各負荷を通断電するための駆動回路を有する構成となっ
ている。
【0030】次に、上記構成の作用を図6も参照して説
明する。炊飯開始操作が行われると、制御回路部24は
誘導加熱コイル20を通電開始して炊飯運転、具体的に
は、ひたし炊き行程、炊飯行程、炊き上げ行程、むらし
行程及び保温行程からなる運転を開始する。尚、炊飯行
程と炊き上げ行程とを併せて、炊飯行程ということもあ
る。ここで、制御回路部24は、ひたし炊き行程を開始
してから、むらし行程を完了するまでの間(いわゆる炊
飯動作の間)、モータ34を通電駆動して鍋13を回転
させるように構成されている。この場合、鍋13の回転
速度は、一定速度例えば1分間に12回転させる速度に
設定されている。以下、炊飯運転の各行程について順に
説明する。
【0031】まず、図6(b)に示すように、ひたし炊
き行程では、誘導加熱コイル20の加熱出力を弱くして
鍋13の温度が45〜55℃程度に保持された状態を予
め決められた所定時間続けるように構成されている。こ
れにより、米に水が十分しみこむ。尚、図6(b)にお
いて、曲線P1は鍋用の温度センサ19の検知温度を示
し、曲線P2は蓋用の温度センサ18の検知温度を示し
ている。
【0032】続いて、炊飯行程に移行すると(時点
1)、誘導加熱コイル20の出力を最大にして鍋13を
加熱する。そしてこの後、鍋13内の水分がかなり蒸発
すると共に蓋用の温度センサ18により鍋13内の温度
がほぼ100℃程度に達したことを検知したら、この検
知時点t2から設定時間が経過した時点t21で、誘導
加熱コイル20の出力を低下(例えば誘導加熱コイル2
0を間欠通電)させ、鍋13からの吹きこぼれを防止す
る。この場合、鍋13内の温度をほぼ100℃程度の高
温状態に保持すると共に、吹きこぼれが起こらないよう
に、誘導加熱コイル20の出力を調整するように構成さ
れている。尚、上記時点21から炊き上げ行程に移行す
る。
【0033】そして、この後、炊き上げ行程が進行し
て、鍋13内の水分がなくなって該鍋13の底部の温度
が100℃を越えたこと(いわゆるドライアップ)を鍋
用の温度センサ19により検知すると、この時点t3
で、誘導加熱コイル20による加熱を停止させ、むらし
行程へ移行するように構成されている。続いて、むらし
行程では、誘導加熱コイル20の出力を更に低くして
(例えば間欠通電の断電期間を長くし且つ通電時の出力
を弱くして)鍋13を加熱することにより、設定時間追
い炊きを実行する。そして、むらし行程が完了したら、
保温行程へ移行し、蓋ヒータ17及び胴ヒータ28によ
り鍋13を保温加熱するように構成されている。この保
温行程においても、必要に応じて誘導加熱コイル20の
出力を非常に低くして鍋13を保温加熱するように構成
しても良い。また、保温行程へ移行した時点で、モータ
34を断電して鍋13の回転を停止させるようになって
いる。
【0034】さて、上記したように、鍋13を回転させ
ながら炊飯運転を実行すると、御飯の炊き上がり具合が
かなり向上することを確認することができた。以下、そ
の理由について考えてみる。この場合、炊飯行程におけ
る鍋13内の水の対流を調べてみる。炊飯行程におい
て、誘導加熱コイル20により鍋13の底部が加熱され
ると、該底部付近で加熱された水は上昇する。ここで、
鍋13の底部の外周部(コーナー部分)に着目すると、
加熱された水は鍋13のコーナー部分から周壁部に沿っ
て上昇する。
【0035】このとき、鍋13が回転されているので、
鍋13内の水に遠心力が作用する。このため、上記加熱
され且つ周壁部に沿って上昇する水は、遠心力を受ける
ことにより周壁部の最上部まで上昇し、それから鍋13
の中央部分へ移動し、該中央部分で下降するようにな
る。従って、本実施例では、図19に示す従来構成とは
異なり、図19にて破線Aで示す下向きの対流が発生し
なくなる。この結果、鍋内13の温度むらが小さくな
り、御飯の炊き上がり具合が向上するのである。
【0036】ここで、本実施例において鍋13内の温度
分布(図19に示す9か所の測定点PS1〜PC3と同
じ点)を測定してみると、下記の表2が得られた。
【0037】
【表2】 上記表2は、鍋13内の中央部上部PC1の温度が90
℃のときの各部の温度を測定した結果である。そして、
表2中の( )内の数字はPC1の温度(90℃)との
温度差である。本実施例の場合、かなり温度むらが小さ
くなったことがわかる。具体的には、下記の式(2)に
より鍋13内の各部の温度差を算出すると、2.9℃と
なる。従って、鍋13内に良好な水の対流が発生してい
ることがわかる。
【0038】
【数2】 そして、鍋13内の温度分布が均一になると、御飯の炊
き上がり具合が向上する理由は次のように考えられる。
まず、鍋13内の水位(水の表面位置)LWの変化と、
鍋13内の米の表面位置(米の高さ位置)LRの変化と
を示す図6(a)において、炊飯の進行と共に、米が水
を吸って膨脹することから、米の表面位置LR及び水位
(水の表面位置)LWが共に上昇する。この後、時点t
21で、鍋13内の水(及び米)の温度がほぼ100℃
に達する。このときは、水が米に吸収されきっていない
状態、換言すると、水が残っている状態である。そし
て、この状態で、上述したように鍋13内の温度分布が
均一なのであるから、鍋13内のほとんどの米が100
℃状態で炊かれているようになる。この場合、米のα化
の条件(十分な水吸収状態で100℃加熱)が十分に満
たされるから、米のα化が極めて良好に進むようにな
る。
【0039】続いてこの後、米の表面位置LR及び水位
LWが一致する時点t22で、米の吸水が完了する。そ
して、時点t3でドライアップし、むらし行程に移行す
る。従って、上記実施例では、米のα化が極めて良好に
進むことから、御飯の炊き上がり具合も極めて満足でき
るものとなるのである。尚、上記実施例では、時点t2
1で誘導加熱コイル20の出力を低下させて吹きこぼれ
を防止させるように構成しているが、上記時点t21以
降は鍋13内のほとんどの水の温度を100℃に保持で
きるから、吹きこぼれを防止しながら、しかも、米のα
化を極めて良好に実行することができる。
【0040】加えて、上記実施例では、誘導加熱コイル
20を鍋13の外底部の中心に対して偏心するように設
けたので、誘導加熱コイル20の面積(ターン数)をそ
れほど大きくしなくても、鍋13を回転させることによ
り、鍋13の底部の全体に渦電流を発生させることがで
きる。このため、誘導加熱コイル20を小形に構成しな
がら、鍋13の底部全体を一層十分に加熱することがで
きる。
【0041】特に、上記実施例では、誘導加熱コイル2
0を1個のコイルから構成したので、誘導加熱コイル2
0の製造性を大幅に向上できる。また、この構成の場
合、誘導加熱コイル20を鍋13の外底部の中心部分か
ら外周部のコーナー部分の一部にわたるように配設した
ので、誘導加熱コイル20としてより一層小形なものを
使用しながら、該誘導加熱コイル20により鍋13の底
部全体を一層十分に加熱することが可能となる。
【0042】図7は本発明の第2の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一部分には同一符号を付して詳しい説明
を省略する。上記第2の実施例では、図7に示すよう
に、駆動ローラ30に代わる駆動ローラ36を歯車状に
構成すると共に、鍋13の鍔部32の下面に多数の歯部
37を上記駆動ローラ36と噛合するように設けたもの
である。尚、上述した以外の構成は第1の実施例と同じ
構成となっている。
【0043】従って、上記第2の実施例においても、第
1の実施例と同様な作用効果を得ることができる。特
に、第2の実施例では、歯車状の駆動ローラ36と、鍋
13の鍔部32の多数の歯部37とを噛合させる構成と
したので、駆動ローラ36が空回りすることを防止でき
て、駆動ローラ36により鍋13を確実に回転させるこ
とができる。
【0044】図8は本発明の第3の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記
第3の実施例では、図8に示すように、駆動ローラ30
に代わる駆動ローラ38を、垂直方向に沿って延びる回
転軸39により回転駆動するように設け、そして、上記
駆動ローラ38を鍋13の外周面の上部に当接させて該
鍋13を回転させるように構成している。尚、上述した
以外の構成は第1の実施例と同じ構成となっている。
【0045】従って、第3の実施例においても、第1の
実施例と同様な作用効果を得ることができる。特に、第
3の実施例では、鍋13の外周面の上部に駆動ローラ3
8を当接させて鍋13を回転駆動する構成としたので、
鍋13が横方向に移動することを防止でき、ひいては、
鍋13の横方向の振動を抑制することができる。これに
より、上記振動が鍋13内の水の対流に悪影響を与える
ことを確実に防止できる。
【0046】図9及び図10は本発明の第4の実施例を
示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明す
る。尚、第1の実施例と同一部分には同一符号を付して
いる。上記第4の実施例では、図9に示すように、内ケ
ース12の内底部に非磁性体製の回転皿40を回転可能
に設け、この回転皿40上に鍋13を載置支持するよう
に構成されている。具体的には、内ケース12の底部の
下方にモータ41が配設されており、このモータ41の
回転軸42に上記回転皿40の取付ボス部40aが取付
けられるように構成されている。この場合、図10に示
すように、回転皿42は、回転軸42に取り外し可能に
取付けられている。
【0047】また、回転皿40の上面には、すべり止め
手段として例えばゴム40bが設けられており、このゴ
ム40bにより回転皿40と鍋13との間の摩擦抵抗を
大きくし、回転皿40(或は鍋13)が空回りすること
を防止している。更に、鍋13の外底部には、回転皿4
0が嵌合する浅底の凹部13aが形成されている。この
凹部13aに回転皿40が嵌合することにより、鍋13
の外底部と回転皿40の下面とがほぼ面一になるように
構成されている。これにより、鍋13の外底部の最下部
と誘導加熱コイル20との距離は、第1の実施例の距離
とほぼ同じになっている。この場合、上記凹部13aが
第2の凹部を構成している。
【0048】そして、上記モータ41は、例えば減速ギ
ヤを内蔵するギヤドモータから構成されており、例えば
金属ケース43内に樹脂製の減速ギヤとモータとを内蔵
してなるものである。この場合、金属ケース43の上面
(誘導加熱コイル20に対向する側の面)には、短冊状
のフェライト44が複数取付けられている。これらフェ
ライト44によって誘導加熱コイル20からの磁束を遮
断することにより、金属ケース43が加熱されることが
ないように構成されている。また、内ケース12の底部
の図9中右端部には、鍋用の温度センサ45が鍋13の
底部に接触するように配設されている。この温度センサ
45のうちの鍋13に接触する部分は、摩擦抵抗が小さ
い材質により構成されている。
【0049】更に、図10に示すように、内ケース12
の上部開口部の縁部29には、3個の自由ローラ31が
ほぼ等間隔に設けられている。これら自由ローラ31に
鍋13の鍔部32を載置支持することにより、鍋13と
内ケース12との間の摩擦抵抗を小さくして、鍋13が
スムーズに回転するように構成されている。尚、上述し
た以外の第4の実施例の構成は、第1の実施例と同じ構
成となっている。
【0050】従って、第4の実施例においても、第1の
実施例と同様な作用効果を得ることができる。特に、第
4の実施例では、回転皿40上に鍋13を載置して回転
皿40を回転駆動することにより鍋13を回転する構成
としたので、鍋13を確実に且つ安定して回転させるこ
とができる。また、第4の実施例では、鍋13の外底部
の凹部13aに回転皿40を嵌合させて、鍋13の外底
部と回転皿40の下面とをほぼ面一に構成したので、鍋
13の外底部の最下部と誘導加熱コイル20との距離
を、第1の実施例の距離とほぼ同じにすることができ、
誘導加熱コイル20による加熱効率が低下することを防
止できる。
【0051】更に、第4の実施例では、モータ41の金
属ケース43の上面に、短冊状のフェライト44を複数
取付けたので、誘導加熱コイル20から下方へ漏れてく
る磁束(フェライト21では完全に遮断できなかった漏
れ磁束)をフェライト44によって完全に遮断すること
ができる。これにより、金属ケース43が加熱されるこ
とを防止でき、該金属ケース43内の樹脂製ギヤやモー
タ等が劣化したり損傷したりすることを防止できる。ま
た、第4の実施例では、回転皿40を非磁性体製とした
ので、回転皿40が誘導加熱コイル20により加熱され
ることを防止できる。
【0052】尚、第4の実施例では、金属ケース43に
短冊状のフェライト44を複数取付ける構成としたが、
これに代えて、1枚の板状フェライトを取付けるように
構成しても良い。
【0053】図11は本発明の第5の実施例を示すもの
であり、第4の実施例と異なるところを説明する。尚、
第4の実施例と同一部分には同一符号を付している。上
記第5の実施例においては、図11に示すように、回転
皿40に代わる回転皿46は、鍋13を載置する載置部
47の径寸法が上記回転皿40のそれよりも大きく構成
されていると共に、この載置部47の上面側が鍋13の
外底部のほぼ全体に嵌合する凹部となるように構成され
ている。この場合、載置部47が第1の凹部を構成して
いる。また、内ケース12の外周壁部の図9中右端下部
には、鍋用の温度センサ48が鍋13の外周壁部の下部
に接触するように配設されている。この鍋用の温度セン
サ48のうちの鍋13に接触する部分は、摩擦抵抗が小
さい材質により構成されている。尚、上述した以外の第
5の実施例の構成は、第4の実施例と同じ構成となって
いる。
【0054】従って、第5の実施例においても、第4の
実施例と同様な作用効果を得ることができる。特に、第
5の実施例では、回転皿46の載置部47の上面側の凹
部に鍋13の外底部のほぼ全体を嵌合させるように構成
したので、回転皿46と鍋13との摩擦抵抗を大きくす
ることができ、両者が空回りすることを確実に防止でき
る。
【0055】図12は本発明の第6の実施例を示すもの
であり、第4の実施例と異なるところを説明する。尚、
第4の実施例と同一部分には同一符号を付している。上
記第6の実施例では、図12に示すように、回転皿40
の上面に、ゴム40aに代えて磁石49を貼り付けるよ
うに構成している。この場合、磁石49がすべり止め手
段を構成している。上記第6の実施例によれば、回転皿
40の上面の磁石49が磁性体製の鍋13の底部を吸着
する構成となるので、回転皿40と鍋13との摩擦抵抗
が大きくなり、両者が空回りすることを確実に防止でき
る。
【0056】また、図13に示す本発明の第7の実施例
のように、回転皿40の上面(鍋13の底部と接触する
面)をざらざらの面となるように構成しても良い。この
場合、回転皿40の上面のざらざらの面がすべり止め手
段を構成している。この構成の場合も、回転皿40と鍋
13との摩擦抵抗が大きくなるから、両者の空回りを防
止できる。
【0057】更に、図14に示す本発明の第8の実施例
では、鍋13の外底部の凹部13aの底面部(図14中
下面部)に、例えば4個の突部13bを下方へ向けて突
設すると共に、回転皿40の上面部に上記4個の突部1
3bが嵌合する4個の凹部40cを設けるように構成し
ている。従って、この第8の実施例の場合も、回転皿4
0と鍋13との空回りを確実に防止できる。尚、第8の
実施例の場合、上記各突部13bの高さ寸法が、凹部1
3aの深さ寸法よりも低くなるように構成している。こ
れにより、突部13bの下端が鍋13の外底部の最下部
よりも下方へ突出することがないから、鍋13をテーブ
ル等の上面に置いたときに、鍋13の安定性が良くなる
と共に、テーブル等の上面に傷が付くこともない。
【0058】図15及び図16は本発明の第9の実施例
を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明
する。尚、第1の実施例と同一部分には同一符号を付し
ている。第1の実施例では、炊飯動作(ひたし炊き行程
からむらし行程を完了するまで)の間、鍋13を一定の
回転速度(12rpm)で回転させるように構成されて
いる。これに対して、第9の実施例では、鍋13の回転
速度を、炊飯運転の各行程(具体的には、ひたし炊き行
程、炊飯行程、炊き上げ行程、むらし行程及び保温行
程)毎に変化させるように構成されている。以下、この
第9の実施例について具体的に説明する。
【0059】まず、図15において、モータ34は例え
ば直流モータから構成されており、制御回路部24は電
圧制御により上記モータ34の回転速度を所望の速度に
可変制御することが可能に構成されている。そして、モ
ータ34の回転速度を検知する検知手段として回転セン
サ50が設けられている。この回転センサ50は、例え
ばロータリエンコーダからなり、モータ34の回転軸の
回転に応じてパルス信号を発生し、このパルス信号を制
御回路部24へ与えるように構成されている。上記制御
回路部24は、回転センサ50からのパルス信号に基づ
いてモータ34の回転速度ひいては鍋13の回転速度を
検知するように構成されている。そして、制御回路部2
4は、このように検知された鍋13の回転速度が設定さ
れた鍋13の回転速度に等しくなるようにモータ34へ
の通電をフィードバック制御するように構成されてい
る。
【0060】次に、鍋13の回転速度を炊飯運転の各行
程毎に変化させる具体的運転態様について図16を参照
して説明する。この図16に示すように、ひたし炊き行
程では鍋13の回転速度を例えば6rpmに設定し、炊
飯行程では鍋13の回転速度を例えば12rpmに設定
し、炊き上げ行程では鍋13の回転速度を例えば20r
pmに設定し、むらし行程では鍋13の回転速度を例え
ば16rpmに設定し、保温行程では鍋13を停止(回
転速度を0rpmに設定)するように構成されている。
尚、上述した以外の第9の実施例の構成は、第1の実施
例と同じ構成となっている。
【0061】従って、第9の実施例においても、第1の
実施例と同様な作用効果を得ることができる。特に、第
9の実施例では、炊飯運転動作の行程毎に鍋13の回転
速度を変えるように構成したので、各行程毎に最も適し
た回転速度で鍋13を回転させることができる。このた
め、各行程毎に鍋13内の温度を一層均一に(一層好ま
しい温度分布に)することができるから、御飯炊き上が
り具合が一層好ましいものとなる。
【0062】また、第9の実施例においては、ひたし炊
き行程時の鍋13の回転速度を炊飯行程時の鍋13の回
転速度よりも遅くしている。これは、ひたし炊き行程で
は、鍋13内の水の量が多く、遠心力で水が鍋13の周
囲部によってしまうことを防ぐためと、誘導加熱コイル
20で鍋13をそれぼど強く加熱する必要がないためで
ある。更に、第9の実施例では、制御回路部24によっ
て、回転センサ50からの検知信号に基づいて鍋13の
回転速度が設定された鍋13の回転速度に等しくなるよ
うにフィードバック制御するように構成したので、負荷
量(鍋13内の米及び水の量)の変動や電源電圧の変動
があっても、鍋13の回転速度を高精度に制御すること
ができる。
【0063】尚、第2ないし第8の実施例においても、
鍋13の回転速度を第9の実施例と同じように、即ち、
炊飯運転の行程毎に可変させるように構成しても良く、
この構成の場合も、御飯の炊き上がり具合が一層向上す
る。
【0064】図17及び図18は本発明の第10の実施
例を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説
明する。尚、第1の実施例と同一部分には同一符号を付
している。第10の実施例では、鍋用の温度センサ51
を上下方向に移動可能に設け、鍋13の底部の温度を検
知するときだけ、温度センサ51を鍋13の底部に接触
させるように構成している。
【0065】具体的には、図17に示すように、上アー
ム52a及び下アーム52bを有する支持部材52を上
下方向に移動可能に設け、この支持部材52の上アーム
52aの上部に温度センサ51を取付けている。そし
て、支持部材52の下アーム52bの上方にソレノイド
53を配設している。この構成の場合、ソレノイド53
が断電されているとき、支持部材52が下降位置にあ
り、温度センサ51が鍋13の底部に接触していない。
これに対して、ソレノイド53が通電されると、支持部
材52の下アーム52bがソレノイド53に吸着される
ことにより、支持部材52が上昇し、温度センサ51が
鍋13の底部に接触するように構成されている。
【0066】また、ソレノイド53は、制御回路部24
に内蔵されたマイクロコンピュータ54により例えばN
PN形のトランジスタ55を介して通電制御されるよう
に構成されている。具体的には、ソレノイド53の一端
が直流電源端子Vccに接続され、他端がトランジスタ
55のコレクタに接続されている。トランジスタ55の
ベースは抵抗56を介してマイクロコンピュータ54に
接続され、トランジスタ55のエミッタはアースに接続
されている。トランジスタ55のベースとエミッタとの
間には抵抗57が接続されている。また、ソレノイド5
3の両端には、図示する極性のダイオード58が接続さ
れている。
【0067】この構成の場合、マイクロコンピュータ5
4がトランジスタ55のベースへハイレベル信号を与え
てトランジスタ55をオンすると、ソレノイド53が通
電され、マイクロコンピュータ54がトランジスタ55
のベースへロウレベル信号を与えてトランジスタ55を
オフすると、ソレノイド53が断電されるように構成さ
れている。
【0068】一方、上記第10の実施例では、炊飯運転
の進行に応じて鍋13を図18に示すように回転制御す
るように構成されている。具体的には、誘導加熱コイル
20を通電しているときだけ、モータ34に通電して鍋
13を回転駆動するように構成されている。そして、ひ
たし炊き行程と、炊き上げ行程と、むらし行程とでは、
鍋13を回転させる(即ち、モータ34を通電する)毎
にその回転方向を正逆反転させるように構成されてい
る。特に、ひたし炊き行程においては、鍋13内の容量
を検知するとき(即ち、温度の下がり具合で容量を判定
するとき)、誘導加熱コイル20を断電すると共に鍋1
3を停止するように構成されている。尚、上述した以外
の第10の実施例の構成は、第1の実施例の構成と同じ
構成となっている。
【0069】従って、第10の実施例においても第1の
実施例とほぼ同様な作用効果を得ることができる。特
に、第10の実施例では、誘導加熱コイル20を通電し
ているときだけ鍋13を回転駆動させる構成としたの
で、鍋13を回転させる期間を必要最小限にすることが
できる。また、第10の実施例では、鍋13の温度を検
知するときだけ、温度センサ51を鍋13の底部に接触
させる構成としたので、鍋13または温度センサ51の
摩耗を極力少なくすることができる。
【0070】一方、上記第10の実施例において、温度
センサ51により鍋13の温度を検知するとき(温度セ
ンサ51を鍋13の底部に接触させるとき)は、誘導加
熱コイル20を断電すると共に鍋13を停止させるよう
に構成することも好ましい構成である。このように構成
すると、鍋13または温度センサ51が摩耗することを
ほとんど防止することができる。
【0071】尚、上記各実施例では、鍋13の温度を接
触形の温度センサにより検知する構成としたが、これに
代えて、非接触形の温度センサ、例えば赤外線温度セン
サやマイクロ波温度センサ(鍋13内から放射されるマ
イクロ波の強さを検知するセンサ)等により検知する構
成としても良い。このように構成すると、鍋13または
温度センサが摩耗することを確実に防止できる。
【0072】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、モータにより鍋を回転させる構成としたので、鍋の
回転により発生する遠心力によって鍋内に発生する対流
を良好にすることができ、鍋内の温度むらを小さくでき
ると共に、御飯の炊き上がり具合を向上することがで
き、その上、誘導加熱コイルを鍋の外底部の中心に対し
て偏心するように設けたので、誘導加熱コイルの面積
(ターン数)がそれほど大きくなくても、鍋の底部の全
体に渦電流を発生させることができ、従って、鍋の底部
全体を一層十分に加熱することができるという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す炊飯器全体の概略
縦断側面図
【図2】鍋及び誘導加熱コイルを示す斜視図
【図3】炊飯器全体の斜視図
【図4】鍋及びモータを示す斜視図
【図5】ブロック図
【図6】(a)は鍋内の水位の変化と米の表面位置の変
化とを示す図、(b)は鍋用の温度センサの検知温度の
変化と蓋用の温度センサの検知温度の変化とを示す図
【図7】本発明の第2の実施例を示す図4相当図
【図8】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図9】本発明の第4の実施例を示す図1相当図
【図10】図3相当図
【図11】本発明の第5の実施例を示す図1相当図
【図12】本発明の第6の実施例を示す回転皿の斜視図
【図13】本発明の第7の実施例を示す図12相当図
【図14】本発明の第8の実施例を示す鍋及び回転皿の
分解斜視図
【図15】本発明の第9の実施例を示す図5相当図
【図16】鍋の温度の変化と誘導加熱コイルの通断電制
御と鍋の回転速度の変化との関係を示す図
【図17】本発明の第10の実施例を示すもので、鍋用
の温度センサの周辺並びに電気回路を示す図
【図18】図16相当図
【図19】従来構成を示す鍋及び誘導加熱コイルの縦断
側面図
【図20】鍋内の各部の温度変化を示す図
【図21】図6相当図
【符号の説明】
11は炊飯器本体、12は内ケース、13は鍋、13a
は凹部(第2の凹部)、14は蓋、16は内蓋、19は
鍋用の温度センサ、20は誘導加熱コイル、21はフェ
ライト、22はインバータ回路部、24は制御回路部
(制御手段)、25は操作部、30は駆動ローラ、31
は自由ローラ、32は鍔部、33はゴム、34はモー
タ、35は回転軸、36は駆動ローラ、37は歯部、3
8は駆動ローラ、39は回転軸、40は回転皿、40b
はゴム(すべり止め手段)、41はモータ、42は回転
軸、43は金属ケース、44はフェライト、45は鍋用
の温度センサ、46は回転皿、47は載置部(第1の凹
部)、48は鍋用の温度センサ、49は磁石(すべり止
め手段)、50は回転センサ(検知手段)、51は鍋用
の温度センサ、52は支持部材、53はソレノイドを示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 勝春 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 (72)発明者 野口 浩幸 名古屋市西区名西二丁目33番10号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社名古屋事業所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯用の鍋と、 この鍋を回転駆動するモータと、 前記鍋の外底部に対向すると共に該外底部の中心に対し
    て偏心するように設けられ、前記鍋を誘導加熱する誘導
    加熱コイルと、 この誘導加熱コイル及び前記モータを通電制御する制御
    手段とを備えて成る炊飯器。
  2. 【請求項2】 誘導加熱コイルは、鍋の外底部の中心部
    分から外周部のコーナー部分の一部にわたるように配設
    されていることを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  3. 【請求項3】 鍋を載置する回転皿を回転可能に設け、 モータにより前記回転皿を回転駆動させるように構成し
    たことを特徴とする請求項1または2記載の炊飯器。
  4. 【請求項4】 回転皿には、鍋の外底部のほぼ全体に嵌
    合する第1の凹部が設けられていることを特徴とする請
    求項3記載の炊飯器。
  5. 【請求項5】 鍋の外底部に回転皿が嵌合する第2の凹
    部を設け、前記鍋の外底部と前記回転皿とがほぼ面一に
    なるように構成したことを特徴とする請求項3記載の炊
    飯器。
  6. 【請求項6】 鍋を収容するためのものであって誘導加
    熱コイルを覆う内ケースを備え、 回転皿は、前記内ケースの内側に配置されていることを
    特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の炊飯
    器。
  7. 【請求項7】 回転皿は、炊飯器本体に取外し可能に設
    けられていることを特徴とする請求項3ないし6のいず
    れかに記載の炊飯器。
  8. 【請求項8】 回転皿は、非磁性体により構成されてい
    ることを特徴とする請求項3ないし6のいずれかに記載
    の炊飯器。
  9. 【請求項9】 回転皿と鍋の外底部との間には、両者が
    すべることを防止するすべり止め手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項3ないし8のいずれかに記載の
    炊飯器。
  10. 【請求項10】 誘導加熱コイルとモータとの間に、フ
    ェライトを設けたことを特徴とする請求項1または2記
    載の炊飯器。
  11. 【請求項11】 炊飯動作中は鍋を回転させ、保温動作
    中は鍋を停止させるように構成されていることを特徴と
    する請求項1または2記載の炊飯器。
  12. 【請求項12】 炊飯運転を、ひたし炊き行程、炊飯行
    程、炊き上げ行程、むらし行程及び保温行程に区分けす
    ると共に、 鍋の回転速度を前記各行程毎に変化させるように構成し
    たことを特徴とする請求項1または2記載の炊飯器。
  13. 【請求項13】 炊飯運転を、ひたし炊き行程、炊飯行
    程、炊き上げ行程、むらし行程及び保温行程に区分けす
    ると共に、 前記ひたし行程時の鍋の回転速度を前記炊飯行程時の鍋
    の回転速度よりも遅くしたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の炊飯器。
  14. 【請求項14】 鍋またはモータの回転速度を検知する
    検知手段を備え、 この検知手段により検知された検知出力に基づいて鍋の
    回転速度が設定速度に等しくなるようにフィードバック
    制御するように構成されていることを特徴とする請求項
    12または13記載の炊飯器。
  15. 【請求項15】 誘導加熱コイルに通電しているとき
    は、鍋を回転させることを特徴とする請求項1または2
    記載の炊飯器。
  16. 【請求項16】 ひたし炊き行程において鍋内に収容さ
    れている米の量を検知する容量検知時には、誘導加熱コ
    イルを断電すると共に鍋を停止することを特徴とする請
    求項15記載の炊飯器。
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