JPH0975630A - 磁気分離装置及び方法 - Google Patents

磁気分離装置及び方法

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JPH0975630A
JPH0975630A JP23979595A JP23979595A JPH0975630A JP H0975630 A JPH0975630 A JP H0975630A JP 23979595 A JP23979595 A JP 23979595A JP 23979595 A JP23979595 A JP 23979595A JP H0975630 A JPH0975630 A JP H0975630A
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JP
Japan
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magnetic
filter
magnetic filter
magnet
superconducting
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JP23979595A
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English (en)
Inventor
Norihide Saho
典英 佐保
Hisashi Isokami
尚志 磯上
Minoru Morita
穣 森田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 逆洗による処理流体の未浄化時間をなくし、
浄化処理量を増加可能とする。 【構成】 複数の高勾配磁気フィルタ20a,20bを
一つの磁気分離容器15内に収容するとともに、それぞ
れの高勾配磁気フィルタ20a,20bの間に処理流体
の導入口30を設け、一方の高勾配磁気フィルタ20a
による吸着運転と、他方の高勾配磁気フィルタ20bの
再生運転とを同時に行う手段を具備し、それぞれの高勾
配磁気フィルタ20a,20bは、一方の高勾配磁気フ
ィルタ20aと他方の高勾配磁気フィルタ20bのそれ
ぞれの端面を互いに対向させ、中心軸がほぼ同一軸上に
なるように並設されているともに、処理流体の流通を切
替る弁38等の一つの流体調整機構を付設しており、そ
れぞれの磁石は、超電導磁石で形成されている。 【効果】 浄化速度が増大し、装置が小型かつ軽量化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気分離で処理流体を
浄化するフィルタ構造に係り、特に高勾配磁気フィルタ
(磁気フィルタ)により磁気分離を連続的に行うのに好
適な磁気分離装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気分離装置においては、高勾配
磁気フィルタに外部より印加する磁場発生装置として
は、直流電源による電磁石を用いる。この構造は化学工
学、第45巻、第4号(1981年)第235頁より2
39頁に記載されている。高勾配磁気フィルタを鉄製の
ヨークで囲み、磁力線の通路にしてその漏洩の防止をか
ねている。その内側にコイルが、さらに中央部に高勾配
磁気フィルタが配置されており、フィルタ容器の中には
多数の孔が開いた磁極が高勾配磁気フィルタを挟んで上
下に配置されている。
【0003】高勾配磁気フィルタは磁性細線で形成さ
れ、金網状の磁性ステンレス細線を充填している。均一
な磁場内に、このように曲率半径の極めて小さな部分を
持つ磁性細線を配置することによって、磁性細線の表面
近傍で局部的な磁場の疎密ができて大きな磁気勾配が発
生する。
【0004】水処理する原水(処理流体)には、磁気分
離工程への前処理として、例えば四酸酸化鉄等の磁性粉
と凝集剤の硫酸バン土やポリ塩化アルミニュウムを加え
て撹絆することにより、原水中の固形浮遊物や藻類、菌
類及び微生物は、凝集剤によってフロックと結合し、コ
ロイド状の多数の磁性を持った磁性フロックとなる。こ
れらの磁性フロックは高勾配磁気フィルタを通過する際
に磁性細線の表面に吸着され原水中より分離される。
【0005】高勾配磁気フィルタの運転操作基本フロー
を図4に示し、運転操作を説明すると、貯水池1の原水
は導水管2より大きなゴミを取るためのフィルタ3を通
してポンプ4で原水貯槽5にいったん蓄えられ、この原
水6に、薬剤調整装置7より四酸酸化鉄の磁性粉と、ポ
リ塩化アルミニュウム等の凝集剤とを導管8を通して加
え、撹絆槽9でモータ10により回転する撹絆機11で
撹絆し、磁性フロックを含む前処理水12を製造する。
前処理水12は弁13を経て導水管14を通り磁気分離
容器(容器)15内に流入される。円環状の空心コイル
16に直流電源装置17より直流電源を流す。直流電流
に比例した磁場が、横型円筒状の磁気分離容器15内に
発生し、磁場は通水用の多孔磁極18によって均一化さ
れ、鉄製のヨーク19で囲まれ、ヨーク19が磁力線の
通路となってその漏洩が防止される。
【0006】均一化された磁場によって、高勾配磁気フ
ィルタ20の磁性細線充填物が磁化されると、磁気分離
容器15内の磁場は、磁化された磁性細線充填物のため
に乱れを生じ、局部的に磁束の疎密ができ、高磁場勾配
となる部分が多数発生する。磁性フロックを含んだ前処
理水12を下方より上向流で送水すると、原水中の磁性
フロックは充填物の磁性細線表面に大きな磁力で捕捉さ
れ、浄化された原水は処理水として弁21及び導水管2
2を通り処理水槽23にいったん蓄えられ、導水管24
を通して貯水池1に戻される。
【0007】磁性フロックの一定量が高勾配磁気フィル
タ20に捕捉された後、磁気分離の性能を回復させるた
め、高勾配磁気フィルタ20の逆洗が行われる。逆洗
は、先ず弁13を閉じて前処理水12の送水を止める。
次に、直流電源を切り、磁場をなくした後に高勾配磁気
フィルタ20の上部より弁21を開して処理水を所定の
量逆流させ弁25を開く。また、この時、空気タンク2
6より弁27及び導管28を通して空気を供給し、エヤ
ーバブリングを行いながら磁性細線表面に付着した磁性
フロックを洗浄除去し、洗浄水を逆洗処理水槽29に蓄
える。この洗浄水は別途に逆洗処理水槽29より運び出
され、埋め立て地等に廃棄されたり、焼却される。この
後、弁25及び弁27を閉じ、再び空心コイル16に直
流電源装置17より直流電源を流し、弁21を開いて磁
気分離を再開する。高勾配磁気フィルタの逆洗の間、原
水の浄化は行われない。逆洗が行われる周期は、原水中
の磁気分離浄化物の濃度、薬剤の注入量及び原水の処理
速度によって異なり、原水を高速で処理すればするほど
周期は短くなる。
【0008】従来、この種の固液分離技術を応用した
海、河川又は貯水池等の連続水浄化装置として高勾配磁
気フィルタを用いた磁気分離の磁気フィルタを2個以上
設け、互いに操業時、再生時を切り替えて実施すればよ
い旨が特開昭59ー371号公報に開示されているが、
その具体的な構成、作用が記載されていない。しかしな
がら、近年、水処理装置の浄化処理量の大容量化に伴
い、磁気分離部の高性能化が必要となっている。磁気分
離効率の向上を図る1つの方法は、磁場強度を高め、磁
性フロックの捕捉力を強くすることである。また逆洗に
よる再生時間(未浄化時間)は必要であり、処理量が増
えるほど逆洗周期は短くなり、逆洗の間、原水の浄化が
行われないため、複数の高勾配磁気フィルタを使用し浄
化処理量を増大させた装置の実現が望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁気分離装置に
おいては、近年、水処理装置の浄化処理量の大容量化に
伴い、磁気分離部の高性能化が必要となっており、磁場
強度を高め、磁性フロックの捕捉力を強くすることであ
る。また処理量が増えるほど逆洗周期は短くなり、逆洗
の間に原水の浄化は行われないため、一つの磁気フィル
タでは浄化処理量を増やせない問題がある。
【0010】本発明の目的は、逆洗による処理流体の未
浄化時間をなくし、浄化処理量を増加することのできる
磁気分離装置及び方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る磁気分離装置は、磁場を発生する磁石
と、磁場内に配置され磁性体を充填した磁気フィルタと
を備え、磁気フィルタで処理流体中の磁性物質を吸着除
去する磁気分離装置において、磁石を超電導磁石で形成
するとともに、超電導磁石を超電導発生温度に保持する
冷凍手段を具備した構成とする。
【0012】そして磁場を発生する少なくとも一つの磁
石と、磁場内に配置され磁性体を充填した少なくとも一
つの磁気フィルタとを備え、それぞれの磁気フィルタで
処理流体中の磁性物質を吸着除去する磁気分離装置にお
いて、複数の磁気フィルタを一つの容器内に収容すると
ともに、それぞれの磁気フィルタの間に処理流体の導入
口を設け、一方の磁気フィルタによる吸着運転と、他方
の磁気フィルタの再生運転とを同時に行う手段を具備し
た構成でもよい。
【0013】またそれぞれの磁気フィルタは、一方の円
筒状の磁気フィルタと、他方の円筒状の磁気フィルタと
のそれぞれの端面が互いに対向されるとともに、それぞ
れの円筒状の中心軸がほぼ同一軸上になるように並設さ
れ、それぞれの磁気フィルタの側面に磁石が周設される
構成でもよい。
【0014】さらに少なくとも一つの磁石は、超電導磁
石で形成されるとともに、超電導発生温度に保持する冷
凍手段を具備している構成でもよい。
【0015】そしてそれぞれの磁気フィルタは、処理流
体の流通を切替る一つの流体調整機構を付設している構
成でもよい。
【0016】またそれぞれの磁石は、超電導磁石で形成
されるとともに、いずれか一方の超電導磁石を超電導発
生温度に保持する冷凍手段と、他方の超電導磁石に冷熱
を伝熱する機構とを具備している構成でもよい。
【0017】さらにそれぞれの磁気フィルタは、一方の
円筒状の磁気フィルタと、他方の円筒状の磁気フィルタ
とのそれぞれの端面が互いに対向され、それぞれの円筒
状の中心軸がほぼ同一軸上になるように並設されるとと
もに、それぞれの磁気フィルタの側面を移動可能に一つ
の磁石が周設される構成でもよい。
【0018】そして磁気分離方法においては、磁場を発
生する少なくとも一つの磁石と、磁場内に配置され磁性
体を充填した少なくとも一つの磁気フィルタとを備え、
それぞれの磁気フィルタで処理流体中の磁性物質を吸着
除去する磁気分離方法において、一つの容器内に収容さ
れた複数の磁気フィルタへ処理流体を一つの流体調整機
構で切替え、一方の磁気フィルタによる吸着運転中に他
方の磁気フィルタの再生運転を同時に行う構成とする。
【0019】また流体浄化システムにおいては、前記い
ずれか一つの磁気分離装置を備えてなる構成とする。
【0020】
【作用】本発明によれば、2個の高勾配磁気フィルタを
設け、一方の高勾配磁気フィルタを逆洗中に他方の高勾
配磁気フィルタで前処理水を浄化し、さらにそれぞれの
高勾配磁気フィルタの流体調整機構を共用化したため、
連続的に処理流体が浄化される。また、それぞれの多孔
磁極を持つ2個の高勾配磁気フィルタを同軸上に、さら
に並列に同一容器内に配置しその中央部より前処理水を
供給するようし、その中央部に磁気分離への流体調整機
構を配置することにより、小型で省スペースの装置を提
供できる。また、それぞれ高勾配磁気フィルタが磁極を
持つので、一方の空心コイル(磁石)を励磁、消磁する
場合、他方の空心コイルの漏れ磁場による誘導電流の発
生が少なく、短時間に励磁又は消磁が行え、逆洗時間が
短くなる。
【0021】
【実施例】本発明の一実施例を図1を参照しながら説明
する。図1に示すように、磁場を発生する少なくとも一
つの磁石(空心コイル)と、磁場内に配置され磁性体を
充填した少なくとも一つの磁気フィルタ(高勾配磁気フ
ィルタ)とを備え、それぞれの磁気フィルタで処理流体
(原水)6中の磁性物質を吸着除去する磁気分離装置で
あって、複数の高勾配磁気フィルタ20a,20bを一
つの容器(磁気分離容器)15内に収容するとともに、
それぞれの高勾配磁気フィルタ20a,20bの間に処
理流体の導入口30を設け、一方の例えば高勾配磁気フ
ィルタ20aで吸着運転を行い、他方の高勾配磁気フィ
ルタ20bの再生運転を同時に行う手段を具備した構成
とし、それぞれの高勾配磁気フィルタ20a,20b
は、一方の円筒状の高勾配磁気フィルタ20aと他方の
高勾配磁気フィルタ20bのそれぞれの端面が互いに対
向され、円筒状の中心軸がほぼ同一軸上になるように並
設されているともに、それぞれの高勾配磁気フィルタ2
0a,20bに複数の空心コイル(超電導空心コイル)
16a,16bが周設され、処理流体の流通を調整する
弁38等の一つの流体調整機構(同時に行う手段)を付
設し、それぞれの磁石は、超電導磁石で形成されている
ものとする。
【0022】すなわち貯水池1の原水6は、導水管2よ
り大きなゴミを取るためのフィルタ3を通してポンプ4
で原水貯槽5にいったん蓄えられ、この原水6に、薬剤
調整装置7より四酸酸化鉄の磁性粉とポリ塩化アルミニ
ュウム等の凝集剤を導管8を通して加え、撹絆槽9でモ
ータ10により回転する撹絆機11で撹絆し、磁性フロ
ックを含む前処理水12を製造する。前処理水12は導
水管14を通り導水口30より磁気分離容器15内の、
例えば図面右側の高勾配磁気フィルタ20a及び空心コ
イル16a等よりなる磁気分離部に流通孔31aを通り
流入するように流体浄化システムが構成されている。
【0023】一方の超電導空心コイル16aに、直流電
源装置17より電線17aを通して直流電流を流し、直
流電流に比例した磁場5、000ガウスより50、00
0ガウスの磁場が横型円筒状の磁気分離容器15内に発
生し、磁場は、横型円筒状の高勾配磁気フィルタ20a
の両端面に設けた通水用の円盤状の多孔磁極18aによ
って均一化される。超電導空心コイル16aは回りを鉄
製のヨーク19aで囲まれ、ヨーク19aは磁力線の通路
として作用しヨーク19a外への磁場漏洩を防止する。
そして均一化された磁場によって、高勾配磁気フィルタ
20aの磁性細線充填物を磁化する。磁気分離容器15
内の高勾配磁気フィルタ20aの設置空間の磁場は、磁
化された磁性細線充填物のために乱れを生じ、局部的に
磁束の疎密ができ、高磁場勾配となる部分が多数発生す
る。
【0024】磁性フロックを含んだ前処理水12を図面
右方向の高勾配磁気フィルタ20a及び超電導空心コイ
ル16a等よりなる磁気分離部に送水すると、原水6中
の磁性フロック(磁性を帯びたくず状の沈殿物)は充填
物の磁性細線表面に、大きな磁力で捕捉されるので原水
6が浄化される。浄化された原水は処理水として分離器
出口37a及び導水管22を通り処理水槽23にいった
ん蓄えられ、導水管24を通して貯水池1に戻される。
この時、弁21a、弁25a及び弁27aは閉じている。
【0025】ここで、冷凍手段を説明する。超電導空心
コイル16aは断熱真空容器32aの中に設置され、ヘリ
ウム等の作動流体を用いた冷凍機33aで超電導発生温
度以下に冷却される。冷凍機33aは圧縮機34より配
管35aを通して、高圧ヘリウムガス等を供給され、冷
凍機内で断熱膨張し寒冷(超電導発生温度以下の冷媒)
を発生する。超電導空心コイル16aはこの寒冷により
直接または間接的に冷却される。冷凍機内で膨張した後
の低圧ヘリウムガス等は配管36aを通して、圧縮機3
4に戻り再び圧縮される。
【0026】磁性フロックの一定量が高勾配磁気フィル
タに捕捉された後、磁気分離の性能を回復させるため、
高勾配磁気フィルタを洗浄する逆洗が行われる。図面左
側の磁気分離部は逆洗過程を示している。逆洗は、先ず
アルミニュウム合金等の非磁性体で製作された弁38、
弁棒39を弁棒移動装置40で左側に移動させて切替
え、流通孔31bがOリング42を介して閉じられてい
る。流体調整機構は、弁38、弁棒39及び弁棒移動装
置40等で形成される。前処理水12の送水はこの操作
で弁38により止められている。この時、直流電源装置
17より電線17bを通じて配電されていた直流電流を
止め、磁場をなくしている。高勾配磁気フィルタ20b
に捕捉されていた磁性フロックは磁気フィルタ20bを
形成する磁性細線の表面より離脱し易くなっている。
【0027】図面右側の高勾配磁気フィルタ20a等よ
りなる分離部で処理流体を浄化中に、図面左側の高勾配
磁気フィルタ20bを逆洗するものとし、高勾配磁気フ
ィルタ20bの図示左上部の分離器出口37bより、配管
41及び弁21bを通して処理水槽23の処理水を所定
の量逆流させ、捕捉した磁性フロックを洗浄液出口43
bより搬出し、弁25b及び配管25を通り洗浄水を逆洗
処理水槽29に蓄える。この洗浄時、空気タンク26よ
り弁27b及び導管28bを通して空気を磁気分離部の下
部より供給しエヤーバブリングを行い、よりよく磁性フ
ロックを洗浄除去する。
【0028】この洗浄水は、別途、逆洗処理水槽29よ
り運び出され、埋め立て地等に廃棄されたり、焼却され
る。逆洗後、弁25b及び弁27bを閉じ、弁21bを通
して浄化処理水を磁気分離部に満たした後に弁21bを
閉じる。
【0029】逆洗後再び、超電導空心コイル16bに直
流電源装置17より電線17bを通して直流電流を流
し、直流電流に比例した磁場、例えば5、000ガウス
より50、000ガウスの磁場が横型円筒状の磁気分離
容器15b内に発生し、磁場は、横型円筒状の高勾配磁
気フィルタ20bの両端面に設けた通水用の円盤状の多
孔磁極18bによって均一化される。超電導空心コイル
16bは回りを鉄製のヨーク19bで囲まれ、ヨーク19
bは磁力線の通路として作用しヨーク19b外への磁場漏
洩を防止する。
【0030】超電導空心コイル16bは断熱真空容器3
2bの中に設置され、ヘリウム等の作動流体を用いた冷
凍機33bで超電導発生温度以下に冷却される。冷凍機
33bは圧縮機34より配管35bを通して、高圧ヘリウ
ムガス等を供給され、冷凍機内で断熱膨張し寒冷を発生
する。超電導空心コイル16bはこの寒冷により直接又
は間接的に冷却される。冷凍機内で膨張した後の低圧ヘ
リウムガス等は配管36bを通して、圧縮機34に戻り
再び圧縮される。
【0031】ついで図面左側の磁気分離部で浄化運転中
に図面右側の磁気分離部を逆洗するものとし、磁気フィ
ルタ20aに磁性フロックが一定量捕捉された後、フィ
ルタを逆洗するため、弁38及び弁棒39を弁棒移動装
置40で右側に移動させ、流通孔31aをOリング42
を介して閉じる。前処理水12の図面右側の磁気分離部
への送水はこの操作で止められ、前処理水12は既に逆
洗を終了し洗浄された左側の磁気分離部へ連続的に送水
され浄化運転は続行される。流通孔31aが閉じられた
後、直流電源装置17より電線17aを通じて配電され
ていた直流電流を止め、磁場をなくす。これにより、高
勾配磁気フィルタ20aに捕捉されていた磁性フロック
は磁気フィルタ20aを形成する細線表面より離脱し易
くなっている。
【0032】高勾配磁気フィルタ20aの図示右上部の
分離器出口37aより、配管41及び弁21aを通して処
理水槽23の処理水を所定の量逆流させ、捕捉した磁性
フロックを洗浄液出口43aより搬出し、弁25a及び配
管25を通り洗浄水を逆洗処理水槽29に蓄える。この
洗浄時、空気タンク26より弁27a及び導管28aを通
して空気を磁気分離部の下部より供給してエヤーバブリ
ングを行い、よりよく磁性フロックを洗浄除去する。
【0033】洗浄終了後、弁25a及び弁27aを閉じ洗
浄した磁気分離部内に処理水槽の水を満たし、弁21a
を閉じ、超電導空心コイル16aに再給電して、次の切
替えまで待機する。このように本実施例によれば、前処
理水は一方の磁気分離部の逆洗時においても連続的に他
方の磁気分離部で浄化されるため、浄化速度を大幅に大
きくすることができる。これは、超電導空心コイルを使
用し、磁気分離部の磁場強度を常電導磁石や永久磁石を
使用した場合よりも大幅に大きくして、磁性フロックの
捕捉力を高め、かつ処理水の通水速度を大きくして逆洗
周期が短くなるようにした効果が大きく、逆洗周期が短
くなるように前処理水を連続的に磁気分離処理できる。
さらに、磁気分離部の流体調整機構を共有化することに
より、連続的に原水を浄化できる。また、それぞれの多
孔磁極を持つ2個の磁気分離部を同軸上に並列に同一容
器内に配置しその中央部より前処理水を供給するようし
て、さらにはその中央部に磁気分離部への流体調整機構
を配置することにより、小型で省スペースの磁気分離部
を構成できる。
【0034】また、それぞれ磁気分離部が磁極を有する
ので、一方の磁気分離部の空心コイルを励磁又は消磁す
る場合、他方の空心コイルの漏れ磁場による誘導電流の
発生が少なく、短時間に励磁又は消磁が行え、逆洗時間
を短くできる。
【0035】また、2個の空心コイルを超電導磁石で構
成することにより、常電導磁石や永久磁石で構成する場
合に比べ大幅に小型かつ軽量化でき、さらに常電導磁石
に比べ消費電力を大幅に低減できるため、電力の確保が
困難な船上又は車上や、廃熱が困難な地下施設に配置す
るとこができる利点がある。
【0036】本発明の他の実施例を図2に示す。本実施
例が図1に示す実施例と異なる点は、空心コイルとし
て、一つの超電導空心コイル16aのみを移動可能に備
え、逆洗時に超電導空心コイル16aを消磁し、その後
に洗浄済みの高勾配磁気フィルタ側に超電導空心コイル
を移動し、励磁するようにしたところにある。さらに、
導水口30及び洗浄液出口43a,43bは、超電導空心
コイル16aの移動を阻害しないような位置に穿設すれ
ばよい。また、それぞれの高勾配磁気フィルタ20a、
20bの両端面には、それぞれ多孔磁極18a,18bを
配置しており、配管35a,36aはフレキシブル管で形
成されている。
【0037】本実施例によれば、一つの超電導空心コイ
ルのみで連続浄化できるため、装置コストを低減できと
ともに、装置を小型化できる効果がある。
【0038】本発明の他の実施例を図3に示す。本実施
例が図1に示す実施例と異なる点は、超電導空心コイル
16a,16bを同一のボビン(巻付台)38上に巻き付
け、一台の冷凍機33aで伝導冷却体(冷熱を伝熱する
機構)39を冷却し、断熱真空容器32を共通化した点
にある。
【0039】本実施例によれば、断熱真空容器32を共
通化できるため、2個の超電導空心コイル16a,16b
を一台の冷凍機で冷却できるため、装置コストを低減で
きとともに、装置を小型化できる効果がある。
【0040】さらに、超電導空心コイルの超電導導体に
交流用の超電導導体を、例えば導体を形成するフィラメ
ント線径が小さく、かつよりピッチが小さく、フィラメ
ント間の母材にCuNiを使用することにより、励磁又は消
磁の際の電気的損失が小さく、かつ超電導空心コイルの
発熱が小さくなり、超電導状態の安定性が高まる効果が
生じる。
【0041】本発明の他の実施例として、磁気分離方法
は、磁場を発生する少なくとも一つの磁石と、磁場内に
配置され磁性体を充填した少なくとも一つの磁気フィル
タとを備え、それぞれの磁気フィルタで処理流体中の磁
性物質を吸着除去する磁気分離方法であって、一つの容
器内に収容されたそれぞれの磁気フィルタへ処理流体を
一つの流体調整機構で切替える工程と、一方の磁気フィ
ルタで吸着運転中に他方の磁気フィルタの再生運転を同
時に行う工程とよりなる構成とし、さらに流体浄化シス
テムは、前記いずれか一つの磁気分離装置を備えてなる
構成であり、いずれの構成も前記と同様な効果を得るこ
とができる。
【0042】また、以上説明した原水とは、河川、ダ
ム、湖沼、海水、貯め池、工業廃水、下水及び雨水等の
不純物を含んだ水であり、不純物とは有機物、無機物や
微生物等の物体、金属物、非金属物、土壌、放射性物質
及び金属イオン等のものである。特に重金属イオンを含
んだ原水に硫酸第1鉄のような2価の鉄イオンと、アル
カリとを加えて重金属イオンを水酸化第1鉄の沈殿と共
沈させた後、空気で酸化して沈殿をフェライト化する。
このフェライト化によって重金属は磁性分離ができる。
この場合、重金属イオンのみの分離が目的であれば、凝
集剤は不要となる。したがって、原水には、前処理とし
て硫酸第1鉄、アルカリ溶液及び空気を注入し撹拌槽で
処理した後、磁気分離部に前処理水を導くようにすれば
よい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、複数の磁気フィルタを
一つの容器に収容し、処理流体を切替るため、一方の磁
気フィルタで逆洗時に他方の磁気フィルタで連続的に処
理流体が浄化され、また超電導磁石で磁場を発生するた
め、浄化速度を増大できるとともに、装置を小型かつ軽
量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の運転操作基本フローを示す
構成図である。
【図2】本発明の他の実施例の運転操作基本フローを示
す構成図である。
【図3】本発明の他の実施例の運転操作基本フローを示
す構成図である。
【図4】従来の技術の運転操作基本フローを説明する図
である。
【符号の説明】
15 磁気分離容器 20a,20b 高勾配磁気フィルタ 30 導水口 16a,16b 超電導空心コイル 38 弁 40 弁棒移動装置 33a,33b 冷凍機

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁場を発生する磁石と、該磁場内に配置
    され磁性体を充填した磁気フィルタとを備え、該磁気フ
    ィルタで処理流体中の磁性物質を吸着除去する磁気分離
    装置において、前記磁石を超電導磁石で形成するととも
    に、該超電導磁石を超電導発生温度に保持する冷凍手段
    を具備したことを特徴とする磁気分離装置。
  2. 【請求項2】 磁場を発生する少なくとも一つの磁石
    と、該磁場内に配置され磁性体を充填した少なくとも一
    つの磁気フィルタとを備え、それぞれの磁気フィルタで
    処理流体中の磁性物質を吸着除去する磁気分離装置にお
    いて、複数の磁気フィルタを一つの容器内に収容すると
    ともに、それぞれの磁気フィルタの間に前記処理流体の
    導入口を設け、一方の磁気フィルタによる吸着運転と、
    他方の磁気フィルタの再生運転とを同時に行う手段を具
    備したことを特徴とする磁気分離装置。
  3. 【請求項3】 それぞれの磁気フィルタは、一方の円筒
    状の磁気フィルタと、他方の円筒状の磁気フィルタとの
    それぞれの端面が互いに対向されるとともに、それぞれ
    の円筒状の中心軸がほぼ同一軸上になるように並設さ
    れ、それぞれの磁気フィルタの側面に磁石が周設される
    ことを特徴とする請求項2記載の磁気分離装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも一つの磁石は、超電導磁石で
    形成されるとともに、超電導発生温度に保持する冷凍手
    段を具備していることを特徴とする請求項2又は3記載
    の磁気分離装置。
  5. 【請求項5】 それぞれの磁気フィルタは、処理流体の
    流通を切替る一つの流体調整機構を付設していることを
    特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載の磁気分離
    装置。
  6. 【請求項6】 それぞれの磁石は、超電導磁石で形成さ
    れるとともに、いずれか一方の超電導磁石を超電導発生
    温度に保持する冷凍手段と、他方の超電導磁石に冷熱を
    伝熱する機構とを具備していることを特徴とする請求項
    2、3又は5記載の磁気分離装置。
  7. 【請求項7】 それぞれの磁気フィルタは、一方の円筒
    状の磁気フィルタと、他方の円筒状の磁気フィルタとの
    それぞれの端面が互いに対向され、それぞれの円筒状の
    中心軸がほぼ同一軸上になるように並設されるととも
    に、それぞれの磁気フィルタの側面を移動可能に一つの
    磁石が周設されることを特徴とする請求項2〜5のいず
    れか1項記載の磁気分離装置。
  8. 【請求項8】 磁場を発生する少なくとも一つの磁石
    と、該磁場内に配置され磁性体を充填した少なくとも一
    つの磁気フィルタとを備え、それぞれの磁気フィルタで
    処理流体中の磁性物質を吸着除去する磁気分離方法にお
    いて、一つの容器内に収容された複数の磁気フィルタへ
    処理流体を一つの流体調整機構で切替え、一方の磁気フ
    ィルタによる吸着運転中に他方の磁気フィルタの再生運
    転を同時に行うことを特徴とする磁気分離方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1項記載の磁気
    分離装置を備えてなることを特徴とする流体浄化システ
    ム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8916049B2 (en) 2009-01-23 2014-12-23 Osaka University Method and apparatus for processing mixture
CN104525370A (zh) * 2014-12-18 2015-04-22 佛山市赛科科技股份有限公司 一种除铁装置
CN109013054A (zh) * 2018-08-24 2018-12-18 佛山市万达业机械股份有限公司 电磁转换连续磁选机
CN117923618A (zh) * 2024-01-11 2024-04-26 中国电子系统工程第二建设有限公司 一种炭气凝胶吸附电极及基于上述炭气凝胶吸附电极的电吸附系统

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