JPH0975998A - 汚泥の消化処理方法およびその装置 - Google Patents
汚泥の消化処理方法およびその装置Info
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- JPH0975998A JPH0975998A JP23164995A JP23164995A JPH0975998A JP H0975998 A JPH0975998 A JP H0975998A JP 23164995 A JP23164995 A JP 23164995A JP 23164995 A JP23164995 A JP 23164995A JP H0975998 A JPH0975998 A JP H0975998A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 有機性高濃度汚泥を生物消化する場合に、高
温可溶化槽で生成された溶解性有機物(VDS)に含まれる
生物難分解性の有機物を低分子化することによって、次
工程の中温条件の消化処理において完全に無機化して、
余剰汚泥の発生がなく、汚泥を極めて減容化できる汚泥
の消化処理方法を提供する。 【解決手段】 高温条件の消化処理及び中温条件の消化
処理を交互に行い有機性高濃度汚泥(原汚泥)10を生物
消化する場合に、高温条件の消化処理12において可溶化
した汚泥をオゾン酸化槽14においてオゾン酸化処理した
後に、中温条件の消化処理を中温槽16にて実施する。
温可溶化槽で生成された溶解性有機物(VDS)に含まれる
生物難分解性の有機物を低分子化することによって、次
工程の中温条件の消化処理において完全に無機化して、
余剰汚泥の発生がなく、汚泥を極めて減容化できる汚泥
の消化処理方法を提供する。 【解決手段】 高温条件の消化処理及び中温条件の消化
処理を交互に行い有機性高濃度汚泥(原汚泥)10を生物
消化する場合に、高温条件の消化処理12において可溶化
した汚泥をオゾン酸化槽14においてオゾン酸化処理した
後に、中温条件の消化処理を中温槽16にて実施する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機性汚泥、例え
ば、下水処理場、屎尿処理場などの下水処理プロセスか
ら排出される生汚泥及び生物性汚泥、食品工場、化学工
場などの排水処理プロセスなどのから排出される有機性
高濃度汚泥を生物消化により処理する方法に関する。
ば、下水処理場、屎尿処理場などの下水処理プロセスか
ら排出される生汚泥及び生物性汚泥、食品工場、化学工
場などの排水処理プロセスなどのから排出される有機性
高濃度汚泥を生物消化により処理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の有機性汚泥の処理方
法として、好気性消化法、嫌気性メタン発酵法などの好
気性又は嫌気性の微生物分解により、有機性汚泥の有機
成分を生物消化して、有機物を二酸化炭素、メタンガス
などのガス成分とするとともに、生物消化により生じた
微生物バイオマス(微生物菌体が主体)ならびに未処理
の残存汚泥からなる余剰汚泥を含んだ処理汚泥を、沈殿
槽などで固液分離することにより、処理水は適宜排水さ
れる一方、余剰汚泥は、通常、陸地または海洋に投棄す
ることによって処理されている。しかしながら、このよ
うな余剰汚泥を投棄することは、環境破壊にもつながる
ことになるため、地球環境保護が認識される昨今におい
ては、ほとんど禁止されるようになっているのが実情で
ある。
法として、好気性消化法、嫌気性メタン発酵法などの好
気性又は嫌気性の微生物分解により、有機性汚泥の有機
成分を生物消化して、有機物を二酸化炭素、メタンガス
などのガス成分とするとともに、生物消化により生じた
微生物バイオマス(微生物菌体が主体)ならびに未処理
の残存汚泥からなる余剰汚泥を含んだ処理汚泥を、沈殿
槽などで固液分離することにより、処理水は適宜排水さ
れる一方、余剰汚泥は、通常、陸地または海洋に投棄す
ることによって処理されている。しかしながら、このよ
うな余剰汚泥を投棄することは、環境破壊にもつながる
ことになるため、地球環境保護が認識される昨今におい
ては、ほとんど禁止されるようになっているのが実情で
ある。
【0003】このため、国際公開番号WO93/04988(特表
平6-509986号)においては、汚泥を40℃〜105 ℃の範囲
の高温条件、及び10℃〜50℃の範囲の中温条件に交互に
且つ循環式で曝すことによって、各段階で生じた懸濁固
形物(SS)が、次の段階で消化されやすく、かつ次の段階
のための代謝基質を形成し易く、これにより、汚泥を生
物学的に酸化分解して、汚泥を減容化する技術が提案さ
れている。
平6-509986号)においては、汚泥を40℃〜105 ℃の範囲
の高温条件、及び10℃〜50℃の範囲の中温条件に交互に
且つ循環式で曝すことによって、各段階で生じた懸濁固
形物(SS)が、次の段階で消化されやすく、かつ次の段階
のための代謝基質を形成し易く、これにより、汚泥を生
物学的に酸化分解して、汚泥を減容化する技術が提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、国際公開番
号WO93/04988(特表平6-509986号)に開示されているよ
うに、高温槽においては、熱や好熱菌の体外酵素などの
作用によって固形分、すなわち、揮発性懸濁物(VSS) が
減少して、溶解性有機物(VDS)になりこれが、次工程の
中温条件の消化処理によって、無機化されて二酸化炭素
あるいは水などに分解するものである。
号WO93/04988(特表平6-509986号)に開示されているよ
うに、高温槽においては、熱や好熱菌の体外酵素などの
作用によって固形分、すなわち、揮発性懸濁物(VSS) が
減少して、溶解性有機物(VDS)になりこれが、次工程の
中温条件の消化処理によって、無機化されて二酸化炭素
あるいは水などに分解するものである。
【0005】しかしながら、この高温槽で生成された溶
解性有機物(VDS)には、高分子性多糖類などの生物難分
解性の有機物が多く、そのため、該生物難分解性の有機
物が次工程の中温条件の消化処理において完全に無機化
されず残存することがあり、その結果、高温条件、中温
条件の消化処理を経ているにも係わらず、全体として懸
濁固形物(SS)の除去率が低下することとなり好ましく
なかった。
解性有機物(VDS)には、高分子性多糖類などの生物難分
解性の有機物が多く、そのため、該生物難分解性の有機
物が次工程の中温条件の消化処理において完全に無機化
されず残存することがあり、その結果、高温条件、中温
条件の消化処理を経ているにも係わらず、全体として懸
濁固形物(SS)の除去率が低下することとなり好ましく
なかった。
【0006】従って、本発明は、このような実情に鑑み
て、有機性高濃度汚泥を生物消化する場合に、高温可溶
化槽で生成された溶解性有機物(VDS)に含まれる生物難
分解性の有機物を低分子化することによって、次工程の
中温条件の消化処理において完全に無機化させ、汚泥を
極めて減容化することが可能な汚泥の消化処理方法を提
供することを目的とする。
て、有機性高濃度汚泥を生物消化する場合に、高温可溶
化槽で生成された溶解性有機物(VDS)に含まれる生物難
分解性の有機物を低分子化することによって、次工程の
中温条件の消化処理において完全に無機化させ、汚泥を
極めて減容化することが可能な汚泥の消化処理方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る汚泥の消化
処理方法およびその装置は、前述した課題及び目的を達
成するために発明なされたものであって、下記の(1)
〜(6)をその要旨とするものである。
処理方法およびその装置は、前述した課題及び目的を達
成するために発明なされたものであって、下記の(1)
〜(6)をその要旨とするものである。
【0008】(1) 有機質を含む余剰汚泥または生汚
泥を、高温条件の消化処理及び中温条件の消化処理を交
互に生物学的に消化処理する方法において、高温条件の
消化処理によって可溶化した汚泥に、物理化学的酸化処
理を行った後、中温条件の消化処理を実施することを特
徴とする汚泥の消化処理方法。
泥を、高温条件の消化処理及び中温条件の消化処理を交
互に生物学的に消化処理する方法において、高温条件の
消化処理によって可溶化した汚泥に、物理化学的酸化処
理を行った後、中温条件の消化処理を実施することを特
徴とする汚泥の消化処理方法。
【0009】(2) 前記物理化学的酸化処理がオゾン
酸化処理であることを特徴とする前述の(1)に記載の
汚泥の消化処理方法。
酸化処理であることを特徴とする前述の(1)に記載の
汚泥の消化処理方法。
【0010】(3) 前記高温条件の消化処理が50〜90
℃の温度範囲となるような条件で操作することを特徴と
する前述の(1)又は(2)に記載の汚泥の消化処理方
法。
℃の温度範囲となるような条件で操作することを特徴と
する前述の(1)又は(2)に記載の汚泥の消化処理方
法。
【0011】(4) 有機質を含む余剰汚泥または生汚
泥を、高温条件の消化処理及び中温条件の消化処理を交
互に生物学的に消化処理する装置において、高温条件の
消化処理装置と中温条件の消化処理装置との間に、物理
化学的酸化処理装置を介在させて、高温条件の消化処理
装置によって可溶化した汚泥に、物理化学的酸化処理を
行った後、中温条件の消化処理を実施することを特徴と
する汚泥の消化処理装置。
泥を、高温条件の消化処理及び中温条件の消化処理を交
互に生物学的に消化処理する装置において、高温条件の
消化処理装置と中温条件の消化処理装置との間に、物理
化学的酸化処理装置を介在させて、高温条件の消化処理
装置によって可溶化した汚泥に、物理化学的酸化処理を
行った後、中温条件の消化処理を実施することを特徴と
する汚泥の消化処理装置。
【0012】(5) 前記物理化学的酸化処理装置がオ
ゾン酸化処理装置であることを特徴とする請求項4に記
載の汚泥の消化処理装置。
ゾン酸化処理装置であることを特徴とする請求項4に記
載の汚泥の消化処理装置。
【0013】(6) 前記高温条件の消化処理装置が50
〜90℃の温度範囲となるような条件で操作する装置であ
ることを特徴とする前述の(4)又は(5)に記載の汚
泥の消化処理装置。
〜90℃の温度範囲となるような条件で操作する装置であ
ることを特徴とする前述の(4)又は(5)に記載の汚
泥の消化処理装置。
【0014】本発明では、高温条件の消化処理及び中温
条件の消化処理を交互に行い有機性高濃度汚泥(原汚
泥)を生物消化する場合に、高温可溶化槽で可溶化され
た溶解性有機物(VDS)に含まれる生物難分解性の有機物
を低分子化して、次工程の中温条件の消化処理槽におい
て完全に無機化して、余剰汚泥の発生を極力抑制するた
めに、高温条件の消化処理において可溶化した汚泥を物
理化学的酸化槽において物理化学的に酸化処理し、中温
条件の消化処理を中温槽にて実施する。
条件の消化処理を交互に行い有機性高濃度汚泥(原汚
泥)を生物消化する場合に、高温可溶化槽で可溶化され
た溶解性有機物(VDS)に含まれる生物難分解性の有機物
を低分子化して、次工程の中温条件の消化処理槽におい
て完全に無機化して、余剰汚泥の発生を極力抑制するた
めに、高温条件の消化処理において可溶化した汚泥を物
理化学的酸化槽において物理化学的に酸化処理し、中温
条件の消化処理を中温槽にて実施する。
【0015】この場合、物理化学的酸化処理としてはオ
ゾン処理、過酸化水素などの酸化剤の添加による処理、
紫外線のエネルギーを利用した処理などがある。尚、オ
ゾン処理方法としては、高温可溶化汚泥をオゾンと接触
させて酸化分解して低分子化するが、接触方法として
は、オゾン酸化槽に高温可溶化汚泥を導入して、オゾン
を吹き込む方法の他、送泥管中にオゾンを注入するなど
の方法を採用することができる。また、オゾンの反応性
を高めるため、過酸化水素を添加したり、触媒として酸
化チタン等を投入することも考えられる。また、上記オ
ゾンとしては、オゾンガスの他、オゾン含有空気および
オゾン化空気などが使用可能であり、オゾンの使用量
(吹き込み量)は、反応効率及び経済性を考慮して0.02
〜0.2g- O3/g-VDS の範囲であることが好ましく、そ
の吹き込み時間(反応時間)は、2時間以上とするのが
好適である。
ゾン処理、過酸化水素などの酸化剤の添加による処理、
紫外線のエネルギーを利用した処理などがある。尚、オ
ゾン処理方法としては、高温可溶化汚泥をオゾンと接触
させて酸化分解して低分子化するが、接触方法として
は、オゾン酸化槽に高温可溶化汚泥を導入して、オゾン
を吹き込む方法の他、送泥管中にオゾンを注入するなど
の方法を採用することができる。また、オゾンの反応性
を高めるため、過酸化水素を添加したり、触媒として酸
化チタン等を投入することも考えられる。また、上記オ
ゾンとしては、オゾンガスの他、オゾン含有空気および
オゾン化空気などが使用可能であり、オゾンの使用量
(吹き込み量)は、反応効率及び経済性を考慮して0.02
〜0.2g- O3/g-VDS の範囲であることが好ましく、そ
の吹き込み時間(反応時間)は、2時間以上とするのが
好適である。
【0016】尚、上記オゾン酸化処理に用いられた後の
使用済みのオゾンは、大気汚染防止や作業環境の保全の
見地から0.1ppm以下にすることが望ましく、該使用済み
オゾンの処理方法としては、活性炭吸着分解法や触媒分
解法等を用いることが好ましい。また、上記使用済みオ
ゾンは、再利用することが可能であって、例えば、本発
明の高温可溶化槽に導入して汚泥の可溶化、及び可溶化
物の低分子化に用いること、又は、本発明の後工程(活
性汚泥処理系の3次処理)として汚泥の殺菌、脱色、脱
臭に用いることが可能である。
使用済みのオゾンは、大気汚染防止や作業環境の保全の
見地から0.1ppm以下にすることが望ましく、該使用済み
オゾンの処理方法としては、活性炭吸着分解法や触媒分
解法等を用いることが好ましい。また、上記使用済みオ
ゾンは、再利用することが可能であって、例えば、本発
明の高温可溶化槽に導入して汚泥の可溶化、及び可溶化
物の低分子化に用いること、又は、本発明の後工程(活
性汚泥処理系の3次処理)として汚泥の殺菌、脱色、脱
臭に用いることが可能である。
【0017】このように、高温可溶化処理汚泥をオゾン
処理することによって、溶解性有機物(VDS)に含まれる
高分子性多糖類などの生物難分解性の有機物が低分子化
されて、次工程の中温条件の消化処理槽において二酸化
炭素あるいは水などに完全に分解しやすくなって無機化
されることとなる。
処理することによって、溶解性有機物(VDS)に含まれる
高分子性多糖類などの生物難分解性の有機物が低分子化
されて、次工程の中温条件の消化処理槽において二酸化
炭素あるいは水などに完全に分解しやすくなって無機化
されることとなる。
【0018】一方、有機性高濃度汚泥を処理しようとす
る場合に、高温条件における汚泥温度を好ましくは、50
〜90℃の温度範囲となるような条件で操作するが、その
高温処理対象である原汚泥に含まれる有機性固形物を分
解する好熱菌の種類によって上記温度範囲は異なるもの
であり、例えば、下水余剰汚泥から分離した好熱菌の場
合には、微生物(好熱菌)による可溶化反応と熱による
物理化学的な熱分解の両作用が同時に効率良く十分に生
じうるように、高温条件における温度を60℃〜80℃の範
囲、好ましくは70℃の範囲で操作するようにする。何れ
にしても、微生物(好熱菌)による可溶化反応と熱によ
る物理化学的な熱分解の両作用が同時に効率良く十分に
生じうるように、微生物の種類に応じて、50〜90℃の温
度範囲となるように設定すればよい。また、この場合、
そのpHとしては、pHが6 〜8 の条件で操作するのが好ま
しい。なお、pH値が上記範囲外となる場合には、好気性
微生物の活性が著しく低下する場合があるため、その場
合は、酸またはアルカリを添加してpH値を適性範囲内と
なるように調整する。
る場合に、高温条件における汚泥温度を好ましくは、50
〜90℃の温度範囲となるような条件で操作するが、その
高温処理対象である原汚泥に含まれる有機性固形物を分
解する好熱菌の種類によって上記温度範囲は異なるもの
であり、例えば、下水余剰汚泥から分離した好熱菌の場
合には、微生物(好熱菌)による可溶化反応と熱による
物理化学的な熱分解の両作用が同時に効率良く十分に生
じうるように、高温条件における温度を60℃〜80℃の範
囲、好ましくは70℃の範囲で操作するようにする。何れ
にしても、微生物(好熱菌)による可溶化反応と熱によ
る物理化学的な熱分解の両作用が同時に効率良く十分に
生じうるように、微生物の種類に応じて、50〜90℃の温
度範囲となるように設定すればよい。また、この場合、
そのpHとしては、pHが6 〜8 の条件で操作するのが好ま
しい。なお、pH値が上記範囲外となる場合には、好気性
微生物の活性が著しく低下する場合があるため、その場
合は、酸またはアルカリを添加してpH値を適性範囲内と
なるように調整する。
【0019】そして、この高温条件、及び10℃〜50℃の
範囲、好ましくは30〜50℃の中温条件に交互に且つ循環
式で曝すことによって、前段階で生じた微生物バイオマ
スが不活性化するのに十分な温度変化を受けて、それに
よって、各段階で生じた懸濁固形物(SS)が、次の段階で
消化されやすく、かつ次の段階のための代謝基質を形成
し易く、これにより、汚泥を生物学的に酸化分解して、
汚泥を減容化することができる。
範囲、好ましくは30〜50℃の中温条件に交互に且つ循環
式で曝すことによって、前段階で生じた微生物バイオマ
スが不活性化するのに十分な温度変化を受けて、それに
よって、各段階で生じた懸濁固形物(SS)が、次の段階で
消化されやすく、かつ次の段階のための代謝基質を形成
し易く、これにより、汚泥を生物学的に酸化分解して、
汚泥を減容化することができる。
【0020】また、高温条件、中温条件においては、好
気方式でも嫌気方式のいずれの方法でも操作可能であ
り、好気性方式では、「生物酸化」によって、有機物は
二酸化炭素あるいは水などに分解され、嫌気性方式で
は、メタン生成分解反応が起こるものである。
気方式でも嫌気方式のいずれの方法でも操作可能であ
り、好気性方式では、「生物酸化」によって、有機物は
二酸化炭素あるいは水などに分解され、嫌気性方式で
は、メタン生成分解反応が起こるものである。
【0021】さらに、高温条件、中温条件において用い
られる反応槽の構造としては、特に限定されるものでは
なく、要するに、好気性方式のものでは、酸素供給手段
である散気装置等が反応槽に具備してなるものであれば
使用可能であり、該酸素供給手段を除けば、嫌気性消化
法にも適用可能であり、嫌気性方式のものでは、撹拌機
若しくは活性微生物固定手段を有するなど、活性微生物
と処理対象汚泥とを効率的に接触させる手段を具備した
ものであれば使用可能である。なお、この場合、反応槽
としては、バッチ式でも、連続方式の何れも使用可能で
ある。
られる反応槽の構造としては、特に限定されるものでは
なく、要するに、好気性方式のものでは、酸素供給手段
である散気装置等が反応槽に具備してなるものであれば
使用可能であり、該酸素供給手段を除けば、嫌気性消化
法にも適用可能であり、嫌気性方式のものでは、撹拌機
若しくは活性微生物固定手段を有するなど、活性微生物
と処理対象汚泥とを効率的に接触させる手段を具備した
ものであれば使用可能である。なお、この場合、反応槽
としては、バッチ式でも、連続方式の何れも使用可能で
ある。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の汚泥の消化処理
方法の第1の実施例の概略図である。
方法の第1の実施例の概略図である。
【0023】図1に示したように、有機性汚泥、例え
ば、下水処理場、屎尿処理場などの下水処理プロセスか
ら排出される生汚泥及び生物性汚泥、食品工場、化学工
場などの排水処理プロセスなどのから排出される有機性
高濃度汚泥(以下、「原汚泥」と言う)を対象とする。
ば、下水処理場、屎尿処理場などの下水処理プロセスか
ら排出される生汚泥及び生物性汚泥、食品工場、化学工
場などの排水処理プロセスなどのから排出される有機性
高濃度汚泥(以下、「原汚泥」と言う)を対象とする。
【0024】そして、図1に示したように、これらの原
汚泥貯留槽10に貯留された原汚泥を、先ず、高温可溶化
槽12に導入して、高温条件で好気的若しくは嫌気的に有
機性汚泥の可溶化を行う。好気性方式では、「生物酸
化」によって、有機物は二酸化炭素あるいは水などに分
解され、嫌気性方式では、メタン生成分解反応が起こる
ものである。この場合、高温条件において用いられる好
気性微生物としては、グラム陽性桿菌、例えば、バチル
ス(Bacillus)属などであり、これらの接種菌体は、例え
ば、堆肥から微生物を培養することによって得られるも
のである。また、高温条件において用いられる嫌気性微
生物としては、クロストリジウム(Clostridium) 属など
が用いられ、これらの接種菌体は、例えば、従来の嫌気
性消化槽から微生物を培養することによって得られるも
のである。
汚泥貯留槽10に貯留された原汚泥を、先ず、高温可溶化
槽12に導入して、高温条件で好気的若しくは嫌気的に有
機性汚泥の可溶化を行う。好気性方式では、「生物酸
化」によって、有機物は二酸化炭素あるいは水などに分
解され、嫌気性方式では、メタン生成分解反応が起こる
ものである。この場合、高温条件において用いられる好
気性微生物としては、グラム陽性桿菌、例えば、バチル
ス(Bacillus)属などであり、これらの接種菌体は、例え
ば、堆肥から微生物を培養することによって得られるも
のである。また、高温条件において用いられる嫌気性微
生物としては、クロストリジウム(Clostridium) 属など
が用いられ、これらの接種菌体は、例えば、従来の嫌気
性消化槽から微生物を培養することによって得られるも
のである。
【0025】また、高温槽は、50〜90℃の温度範囲とな
るような条件で操作するが、該温度範囲は、高温処理対
象である汚泥を分解する好熱菌の種類によって異なるも
のであり、例えば、下水余剰汚泥から分離した好熱菌の
場合には、微生物(好熱菌)による可溶化反応と熱によ
る物理化学的な熱分解の両作用が同時に効率良く十分に
生じうるように、高温条件における温度を60℃〜80℃の
範囲、好ましくは70℃の範囲で操作するようにする。何
れにしても、微生物(好熱菌)による可溶化反応と熱に
よる物理化学的な熱分解の両作用が同時に効率良く十分
に生じうるように、微生物の種類に応じて、50〜90℃の
温度範囲となるように設定すればよい。
るような条件で操作するが、該温度範囲は、高温処理対
象である汚泥を分解する好熱菌の種類によって異なるも
のであり、例えば、下水余剰汚泥から分離した好熱菌の
場合には、微生物(好熱菌)による可溶化反応と熱によ
る物理化学的な熱分解の両作用が同時に効率良く十分に
生じうるように、高温条件における温度を60℃〜80℃の
範囲、好ましくは70℃の範囲で操作するようにする。何
れにしても、微生物(好熱菌)による可溶化反応と熱に
よる物理化学的な熱分解の両作用が同時に効率良く十分
に生じうるように、微生物の種類に応じて、50〜90℃の
温度範囲となるように設定すればよい。
【0026】さらに、高温可溶化槽12で好気性で微生物
分解するための装置としては、散気装置が反応槽に具備
してなるもの、嫌気性で微生物分解をするための装置と
しては、(1) 槽内の液を循環することにより撹拌する方
法、(2) 生成ガスを循環曝気することにより撹拌する方
法、(3) 撹拌翼などの撹拌機を設置する方法、(4) 活性
微生物固定手段を有するなど、活性微生物と処理対象汚
泥とを効率的に接触させる手段を具備したものであれば
使用可能である。なお、この場合、反応槽としては、バ
ッチ式でも、連続方式の何れも使用可能である。
分解するための装置としては、散気装置が反応槽に具備
してなるもの、嫌気性で微生物分解をするための装置と
しては、(1) 槽内の液を循環することにより撹拌する方
法、(2) 生成ガスを循環曝気することにより撹拌する方
法、(3) 撹拌翼などの撹拌機を設置する方法、(4) 活性
微生物固定手段を有するなど、活性微生物と処理対象汚
泥とを効率的に接触させる手段を具備したものであれば
使用可能である。なお、この場合、反応槽としては、バ
ッチ式でも、連続方式の何れも使用可能である。
【0027】このように、第1段階である高温可溶化槽
12で高温で微生物分解することによって高温可溶化され
た溶解性有機物(VDS)に含まれる生物難分解性の有機物
を低分子化して、次工程の中温条件の中温処理槽16にお
いて完全に無機化して、汚泥を極力減容するために、高
温条件の消化処理において可溶化した汚泥Aを物理化学
的な酸化処理、例えば、オゾン酸化槽14においてオゾン
酸化処理し、中温条件の消化処理を中温処理槽16にて実
施する。
12で高温で微生物分解することによって高温可溶化され
た溶解性有機物(VDS)に含まれる生物難分解性の有機物
を低分子化して、次工程の中温条件の中温処理槽16にお
いて完全に無機化して、汚泥を極力減容するために、高
温条件の消化処理において可溶化した汚泥Aを物理化学
的な酸化処理、例えば、オゾン酸化槽14においてオゾン
酸化処理し、中温条件の消化処理を中温処理槽16にて実
施する。
【0028】この場合、物理化学的酸化処理としてはオ
ゾン処理、過酸化水素などの酸化剤の添加による処理、
紫外線のエネルギーを利用した処理などがある。尚、オ
ゾン処理方法としては、高温可溶化汚泥をオゾンと接触
させて酸化分解して低分子化するが、接触方法として
は、オゾン酸化槽に高温可溶化汚泥を導入して、オゾン
を吹き込む方法の他、送泥管中にオゾンを注入するなど
の方法を採用することができる。また、オゾンの反応性
を高めるため、過酸化水素を添加したり、触媒として酸
化チタン等を投入することも考えられる。また、上記オ
ゾンとしては、オゾンガスの他、オゾン含有空気および
オゾン化空気などが使用可能であり、オゾンの使用量
(吹き込み量)は、反応効率及び経済性を考慮して0.02
〜0.2g- O3/g-VDS の範囲であることが好ましく、そ
の吹き込み時間(反応時間)は、2時間以上とするのが
好適である。
ゾン処理、過酸化水素などの酸化剤の添加による処理、
紫外線のエネルギーを利用した処理などがある。尚、オ
ゾン処理方法としては、高温可溶化汚泥をオゾンと接触
させて酸化分解して低分子化するが、接触方法として
は、オゾン酸化槽に高温可溶化汚泥を導入して、オゾン
を吹き込む方法の他、送泥管中にオゾンを注入するなど
の方法を採用することができる。また、オゾンの反応性
を高めるため、過酸化水素を添加したり、触媒として酸
化チタン等を投入することも考えられる。また、上記オ
ゾンとしては、オゾンガスの他、オゾン含有空気および
オゾン化空気などが使用可能であり、オゾンの使用量
(吹き込み量)は、反応効率及び経済性を考慮して0.02
〜0.2g- O3/g-VDS の範囲であることが好ましく、そ
の吹き込み時間(反応時間)は、2時間以上とするのが
好適である。
【0029】尚、上記オゾン酸化処理に用いられた後の
使用済みのオゾンは、大気汚染防止や作業環境の保全の
見地から0.1ppm以下にすることが望ましく、該使用済み
オゾンの処理方法としては、活性炭吸着分解法や触媒分
解法等を用いることが好ましい。また、上記使用済みオ
ゾンは、再利用することが可能であって、例えば、本発
明の高温可溶化槽に導入して汚泥の可溶化、及び可溶化
物の低分子化に用いること、又は、本発明の後工程(活
性汚泥処理系の3次処理)として汚泥の殺菌、脱色、脱
臭に用いることが可能である。
使用済みのオゾンは、大気汚染防止や作業環境の保全の
見地から0.1ppm以下にすることが望ましく、該使用済み
オゾンの処理方法としては、活性炭吸着分解法や触媒分
解法等を用いることが好ましい。また、上記使用済みオ
ゾンは、再利用することが可能であって、例えば、本発
明の高温可溶化槽に導入して汚泥の可溶化、及び可溶化
物の低分子化に用いること、又は、本発明の後工程(活
性汚泥処理系の3次処理)として汚泥の殺菌、脱色、脱
臭に用いることが可能である。
【0030】このように、高温可溶化処理汚泥をオゾン
処理することによって、溶解性有機物(VDS)に含まれる
高分子性多糖類などの生物難分解性の有機物が低分子化
されて、次工程の中温条件の消化処理槽において二酸化
炭素あるいは水などに完全に分解しやすくなって無機化
されることとなる。
処理することによって、溶解性有機物(VDS)に含まれる
高分子性多糖類などの生物難分解性の有機物が低分子化
されて、次工程の中温条件の消化処理槽において二酸化
炭素あるいは水などに完全に分解しやすくなって無機化
されることとなる。
【0031】次に、オゾン酸化槽14においてオゾン酸化
処理された汚泥Bは、中温条件の消化処理を中温処理槽
16にて実施されるが、中温処理槽16では、中温条件の消
化処理が好気条件若しくは嫌気条件にて実施されるもの
で、好気性方式では、「生物酸化」によって、有機物は
二酸化炭素あるいは水などに分解され、嫌気性方式で
は、メタン生成分解反応が起こるものである。この場
合、中温条件において用いられる好気性微生物として
は、下水浄化のための活性汚泥法において用いられてい
るグラム陰性またはグラム陽性桿菌、例えば、アシネト
バクター(Acinetobacter) 属およびブレビバクテリウム
(Brevibacteriumu) 属であり、これらの接種菌体は、通
常の下水浄化処理プラントから得られるものである。ま
た、中温条件において用いられる嫌気性微生物として
は、例えば、メタノトリックス(Methanothrix)属など
のメタン細菌があり、これらの接種菌体は、例えば、通
常のメタン発酵槽から微生物を培養することによって得
られるものである。
処理された汚泥Bは、中温条件の消化処理を中温処理槽
16にて実施されるが、中温処理槽16では、中温条件の消
化処理が好気条件若しくは嫌気条件にて実施されるもの
で、好気性方式では、「生物酸化」によって、有機物は
二酸化炭素あるいは水などに分解され、嫌気性方式で
は、メタン生成分解反応が起こるものである。この場
合、中温条件において用いられる好気性微生物として
は、下水浄化のための活性汚泥法において用いられてい
るグラム陰性またはグラム陽性桿菌、例えば、アシネト
バクター(Acinetobacter) 属およびブレビバクテリウム
(Brevibacteriumu) 属であり、これらの接種菌体は、通
常の下水浄化処理プラントから得られるものである。ま
た、中温条件において用いられる嫌気性微生物として
は、例えば、メタノトリックス(Methanothrix)属など
のメタン細菌があり、これらの接種菌体は、例えば、通
常のメタン発酵槽から微生物を培養することによって得
られるものである。
【0032】この場合、中温槽の温度は、10〜50℃、好
ましくは、30〜50℃の温度範囲となるような条件で操作
するが、その中温処理対象である汚泥を分解する菌の種
類によって異なるものであり、例えば、下水余剰汚泥か
ら分離した中温菌の場合には、35〜40℃の範囲で操作す
るようにする。何れにしても微生物による酸化分解反応
が効率良く十分に生じうるように、前記温度範囲の中か
ら最適な温度条件を選択して操作するようにする。
ましくは、30〜50℃の温度範囲となるような条件で操作
するが、その中温処理対象である汚泥を分解する菌の種
類によって異なるものであり、例えば、下水余剰汚泥か
ら分離した中温菌の場合には、35〜40℃の範囲で操作す
るようにする。何れにしても微生物による酸化分解反応
が効率良く十分に生じうるように、前記温度範囲の中か
ら最適な温度条件を選択して操作するようにする。
【0033】そして、この中温処理槽16内での反応時間
としては、例えば、好気条件下では、中温処理槽16内で
の汚泥の滞留時間を、酸素消費速度(OUR)(Oxygen Uptak
e Rate) がほぼ0になる時間以上に設定することによっ
て、可溶化物をガス化する際に増殖した汚泥を自己分解
させて処理効率の向上が図れるので好ましい。
としては、例えば、好気条件下では、中温処理槽16内で
の汚泥の滞留時間を、酸素消費速度(OUR)(Oxygen Uptak
e Rate) がほぼ0になる時間以上に設定することによっ
て、可溶化物をガス化する際に増殖した汚泥を自己分解
させて処理効率の向上が図れるので好ましい。
【0034】さらに、中温処理槽16で好気性で微生物分
解するための装置としては、前述した高温可溶化槽12と
同様に、散気装置が反応槽に具備してなるもの、嫌気性
で微生物分解をするための装置としては、(1) 槽内の液
を循環することにより撹拌する方法、(2) 生成ガスを循
環曝気することにより撹拌する方法、(3) 撹拌翼などの
撹拌機を設置する方法、(4) 活性微生物固定手段を有す
るなど、活性微生物と処理対象汚泥とを効率的に接触さ
せる手段を具備したものであれば使用可能である。な
お、この場合、反応槽としては、バッチ式でも、連続方
式の何れも使用可能である。
解するための装置としては、前述した高温可溶化槽12と
同様に、散気装置が反応槽に具備してなるもの、嫌気性
で微生物分解をするための装置としては、(1) 槽内の液
を循環することにより撹拌する方法、(2) 生成ガスを循
環曝気することにより撹拌する方法、(3) 撹拌翼などの
撹拌機を設置する方法、(4) 活性微生物固定手段を有す
るなど、活性微生物と処理対象汚泥とを効率的に接触さ
せる手段を具備したものであれば使用可能である。な
お、この場合、反応槽としては、バッチ式でも、連続方
式の何れも使用可能である。
【0035】なお、中温処理槽16で処理された汚泥は、
沈殿槽18により固液分離され、上澄み液は、適宜活性汚
泥処理などの浄化処理を行った後、排水される。一方、
沈殿槽によって分離された汚泥は、還流経路20を介して
原汚泥とともに高温可溶化槽12に導入されるようになっ
ている。
沈殿槽18により固液分離され、上澄み液は、適宜活性汚
泥処理などの浄化処理を行った後、排水される。一方、
沈殿槽によって分離された汚泥は、還流経路20を介して
原汚泥とともに高温可溶化槽12に導入されるようになっ
ている。
【0036】なお、図示しないが、中温処理槽16が好気
性の場合で、高温可溶化槽12が嫌気性の場合には、高温
可溶化槽で発生した少量のメタンガス、二酸化炭素など
の廃ガスを、空気又は酸素ガスを中温処理槽16に曝気す
るための曝気ガスとともに、中温処理槽16内に導入され
曝気すれば、高温可溶化槽12で発生した廃ガスの保有す
る熱を中温処理槽16で使用することが可能で、中温処理
槽16の温度を上昇させることができ、エネルギー効率も
良好となる。また、高温処理過程で発生する脂肪酸、ア
ンモニアなどに起因する悪臭成分を中温処理槽16の混合
液に溶解させ生物分解させることにより、悪臭を軽減さ
せる効果も期待できる。さらに、中温処理槽16で発生し
た中温消化処理の際に発生する排ガスを、原汚泥貯留槽
10に還流して原汚泥中に吹き込むことによって、中温消
化処理にて分解中間代謝物として発生する窒素化合物、
アミン類、硫黄化合物などの臭気気体物質が、原汚泥中
に含まれる水分に溶け込み、それによって、系外へこれ
らの臭気物質を系外に排出することがなく、しかも、原
汚泥貯留槽10の温度を上昇させることができ、エネルギ
ー効率も良好となる。
性の場合で、高温可溶化槽12が嫌気性の場合には、高温
可溶化槽で発生した少量のメタンガス、二酸化炭素など
の廃ガスを、空気又は酸素ガスを中温処理槽16に曝気す
るための曝気ガスとともに、中温処理槽16内に導入され
曝気すれば、高温可溶化槽12で発生した廃ガスの保有す
る熱を中温処理槽16で使用することが可能で、中温処理
槽16の温度を上昇させることができ、エネルギー効率も
良好となる。また、高温処理過程で発生する脂肪酸、ア
ンモニアなどに起因する悪臭成分を中温処理槽16の混合
液に溶解させ生物分解させることにより、悪臭を軽減さ
せる効果も期待できる。さらに、中温処理槽16で発生し
た中温消化処理の際に発生する排ガスを、原汚泥貯留槽
10に還流して原汚泥中に吹き込むことによって、中温消
化処理にて分解中間代謝物として発生する窒素化合物、
アミン類、硫黄化合物などの臭気気体物質が、原汚泥中
に含まれる水分に溶け込み、それによって、系外へこれ
らの臭気物質を系外に排出することがなく、しかも、原
汚泥貯留槽10の温度を上昇させることができ、エネルギ
ー効率も良好となる。
【0037】図2は、本発明の汚泥の消化処理方法の第
2の実施例の概略図である。
2の実施例の概略図である。
【0038】上述した実施例では、高温条件と中温条件
の処理槽を一組だけ用いたが、本実施例では、高温条
件、中温条件を多段(本実施例の場合2段)に交互に配
設することによって、全体の処理時間は長くはなるが、
より一層消化効率を上昇するようにしたものである。
の処理槽を一組だけ用いたが、本実施例では、高温条
件、中温条件を多段(本実施例の場合2段)に交互に配
設することによって、全体の処理時間は長くはなるが、
より一層消化効率を上昇するようにしたものである。
【0039】すなわち、原汚泥貯留槽10からの原汚泥
は、第1の高温可溶化槽12に導入され、高温可溶化れた
汚泥は、第1のオゾン酸化槽14においてオゾン酸化処理
され、中温処理槽16にて中温処理された後、再び第2の
高温可溶化槽22に導入され、高温可溶化れた汚泥は、第
2のオゾン酸化槽24においてオゾン酸化処理され、第2
の中温処理槽26にて中温処理されるようになっている。
そして、中温処理槽26で処理された汚泥は、沈殿槽28に
より固液分離され、上澄み液は、適宜活性汚泥処理など
の浄化処理を行った後、排水される。一方、沈殿槽によ
って分離された汚泥は、還流経路30を介して原汚泥とと
もに高温可溶化槽12に導入されるようになっている。
は、第1の高温可溶化槽12に導入され、高温可溶化れた
汚泥は、第1のオゾン酸化槽14においてオゾン酸化処理
され、中温処理槽16にて中温処理された後、再び第2の
高温可溶化槽22に導入され、高温可溶化れた汚泥は、第
2のオゾン酸化槽24においてオゾン酸化処理され、第2
の中温処理槽26にて中温処理されるようになっている。
そして、中温処理槽26で処理された汚泥は、沈殿槽28に
より固液分離され、上澄み液は、適宜活性汚泥処理など
の浄化処理を行った後、排水される。一方、沈殿槽によ
って分離された汚泥は、還流経路30を介して原汚泥とと
もに高温可溶化槽12に導入されるようになっている。
【0040】
【実施例】実施例1 高温可溶化槽、中温処理槽、およびオゾン酸化槽として
は、それぞれ内径150mm 、高さ1m のステンレス製で、
熱媒を循環させるジャケット方式の円筒型反応槽を用
い、設定条件としては、高温可溶化槽を温度70℃、通気
量0.1VVM、反応液量10L の条件に、また、オゾン酸化処
理槽を30℃、反応液量1L 、オゾン注入量0.1g- O3 /
g-VDS の条件に、中温処理槽は温度37℃、通気量0.1vv
m、反応液量10L の条件にして運転した。
は、それぞれ内径150mm 、高さ1m のステンレス製で、
熱媒を循環させるジャケット方式の円筒型反応槽を用
い、設定条件としては、高温可溶化槽を温度70℃、通気
量0.1VVM、反応液量10L の条件に、また、オゾン酸化処
理槽を30℃、反応液量1L 、オゾン注入量0.1g- O3 /
g-VDS の条件に、中温処理槽は温度37℃、通気量0.1vv
m、反応液量10L の条件にして運転した。
【0041】処理汚泥には、活性汚泥処理をした余剰汚
泥(固形物濃度SS=2.4 %、揮発性有機物質濃度VSS =
85%)を用い、高温可溶化槽、中温処理槽及びオゾン酸
化槽の滞留時間はそれぞれ5日、0.5 日とした。
泥(固形物濃度SS=2.4 %、揮発性有機物質濃度VSS =
85%)を用い、高温可溶化槽、中温処理槽及びオゾン酸
化槽の滞留時間はそれぞれ5日、0.5 日とした。
【0042】その結果、高温可溶化槽では約50%の固形
物(VVS として60%)が可溶化され、同時に有機物の指
標である揮発性物質(VM:Volatile matter )も50%除
去された。
物(VVS として60%)が可溶化され、同時に有機物の指
標である揮発性物質(VM:Volatile matter )も50%除
去された。
【0043】その後、更に汚泥をオゾン酸化処理した場
合と、オゾン酸化処理しない場合との性状を比較した結
果を以下の表1に示す。
合と、オゾン酸化処理しない場合との性状を比較した結
果を以下の表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】表1の結果から明らかなように、オゾン酸
化処理した処理液中では、オゾン酸化処理する前の高温
可溶化処理液に対して、TOD (総酸素要求量)に対する
BOD(生物学的酸素要求量)の割合が多い。すなわち、
生物難分解性の有機物が低分子化して、生物分解するこ
とが可能な有機物が多くなっていることがわかる。ま
た、表1の本発明及び従来法のSS除去率を比較すると、
本発明は従来法よりSS除去率が向上していることがわか
る。従って、オゾン酸化処理液を中温処理した本発明の
消化処理法は、従来法と比べると、汚泥の減容化率が大
きく改善されたものである。
化処理した処理液中では、オゾン酸化処理する前の高温
可溶化処理液に対して、TOD (総酸素要求量)に対する
BOD(生物学的酸素要求量)の割合が多い。すなわち、
生物難分解性の有機物が低分子化して、生物分解するこ
とが可能な有機物が多くなっていることがわかる。ま
た、表1の本発明及び従来法のSS除去率を比較すると、
本発明は従来法よりSS除去率が向上していることがわか
る。従って、オゾン酸化処理液を中温処理した本発明の
消化処理法は、従来法と比べると、汚泥の減容化率が大
きく改善されたものである。
【0046】
【発明の効果】本発明では、高温条件の消化処理及び中
温条件の消化処理を交互に行い有機性高濃度汚泥(原汚
泥)を生物消化する場合に、高温条件の消化処理におい
て可溶化した汚泥を物理化学的処理装置、例えば、オゾ
ン酸化槽においてオゾン酸化処理した後に、中温条件の
消化処理を中温槽にて実施するようにしたので、 (1)酸化反応によって、高温可溶化槽で高温可溶化さ
れた溶解性有機物(VDS)に含まれる生物難分解性の有機
物を低分子化できるので、次工程の中温条件の消化処理
槽において完全に無機化して、汚泥を極力減容すること
ができる。
温条件の消化処理を交互に行い有機性高濃度汚泥(原汚
泥)を生物消化する場合に、高温条件の消化処理におい
て可溶化した汚泥を物理化学的処理装置、例えば、オゾ
ン酸化槽においてオゾン酸化処理した後に、中温条件の
消化処理を中温槽にて実施するようにしたので、 (1)酸化反応によって、高温可溶化槽で高温可溶化さ
れた溶解性有機物(VDS)に含まれる生物難分解性の有機
物を低分子化できるので、次工程の中温条件の消化処理
槽において完全に無機化して、汚泥を極力減容すること
ができる。
【0047】(2)そのため、余剰汚泥の処理、すなわ
ち、濃縮、消化、脱水、コンポスト化、焼却といった煩
雑な処理を伴うことがない。
ち、濃縮、消化、脱水、コンポスト化、焼却といった煩
雑な処理を伴うことがない。
【0048】(3)その結果、従来と比較して極めて顕
著に汚泥の消化効率を上昇できるものである。
著に汚泥の消化効率を上昇できるものである。
【図1】図1は、本発明の汚泥の消化処理方法の第1の
実施例の概略図である。
実施例の概略図である。
【図2】図2は、本発明の汚泥の消化処理方法の第2の
実施例の概略図である。
実施例の概略図である。
10・・・ 原汚泥貯留槽 12・・・ 高温可溶化槽 14・・・ オゾン酸化槽 16・・・ 中温処理槽 18・・・ 沈殿槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 英樹 兵庫県神戸市須磨区南落合1丁目13−7 292号室
Claims (6)
- 【請求項1】 有機質を含む余剰汚泥または生汚泥を、
高温条件の消化処理及び中温条件の消化処理を交互に生
物学的に消化処理する方法において、 高温条件の消化処理によって可溶化した汚泥に、物理化
学的酸化処理を行った後、中温条件の消化処理を実施す
ることを特徴とする汚泥の消化処理方法。 - 【請求項2】 前記物理化学的酸化処理がオゾン酸化処
理であることを特徴とする請求項1に記載の汚泥の消化
処理方法。 - 【請求項3】 前記高温条件の消化処理が50〜90℃の温
度範囲となるような条件で操作することを特徴とする請
求項1又は2に記載の汚泥の消化処理方法。 - 【請求項4】 有機質を含む余剰汚泥または生汚泥を、
高温条件の消化処理及び中温条件の消化処理を交互に生
物学的に消化処理する装置において、 高温条件の消化処理装置と中温条件の消化処理装置との
間に、物理化学的酸化処理装置を介在させて、高温条件
の消化処理装置によって可溶化した汚泥に、物理化学的
酸化処理を行った後、中温条件の消化処理を実施するこ
とを特徴とする汚泥の消化処理装置。 - 【請求項5】 前記物理化学的酸化処理装置がオゾン酸
化処理装置であることを特徴とする請求項4に記載の汚
泥の消化処理装置。 - 【請求項6】 前記高温条件の消化処理装置が50〜90℃
の温度範囲となるような条件で操作する装置であること
を特徴とする請求項4又は5に記載の汚泥の消化処理装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23164995A JPH0975998A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 汚泥の消化処理方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23164995A JPH0975998A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 汚泥の消化処理方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0975998A true JPH0975998A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=16926812
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23164995A Pending JPH0975998A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 汚泥の消化処理方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0975998A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000343100A (ja) * | 1999-03-30 | 2000-12-12 | Osaka Gas Co Ltd | 高温メタン発酵 |
| JP2010046584A (ja) * | 2008-08-20 | 2010-03-04 | Nissei Plant Kk | 余剰汚泥減量化設備 |
-
1995
- 1995-09-08 JP JP23164995A patent/JPH0975998A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000343100A (ja) * | 1999-03-30 | 2000-12-12 | Osaka Gas Co Ltd | 高温メタン発酵 |
| JP2010046584A (ja) * | 2008-08-20 | 2010-03-04 | Nissei Plant Kk | 余剰汚泥減量化設備 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040423 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040528 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041026 |