JPH097603A - 非焼結式ニッケル極とその製造法 - Google Patents
非焼結式ニッケル極とその製造法Info
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- JPH097603A JPH097603A JP7155912A JP15591295A JPH097603A JP H097603 A JPH097603 A JP H097603A JP 7155912 A JP7155912 A JP 7155912A JP 15591295 A JP15591295 A JP 15591295A JP H097603 A JPH097603 A JP H097603A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電極支持体からの活物質のはく離を抑えて長
寿命の電池を提供する。 【構成】 電極支持体の両面に活物質を塗着して得られ
る非焼結式ニッケル極であって、前記電極支持体の断面
が波型に加工されているとともにその表面にニッケル、
コバルトあるいは両者の混合物からなる微細凹凸層が形
成されているものである。
寿命の電池を提供する。 【構成】 電極支持体の両面に活物質を塗着して得られ
る非焼結式ニッケル極であって、前記電極支持体の断面
が波型に加工されているとともにその表面にニッケル、
コバルトあるいは両者の混合物からなる微細凹凸層が形
成されているものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカリ蓄電池に使用
される非焼結式ニッケル正極に関するもので、電極支持
体と電池活物質を強固に結合させて高率放電特性やサイ
クル寿命特性等を向上させるものである。
される非焼結式ニッケル正極に関するもので、電極支持
体と電池活物質を強固に結合させて高率放電特性やサイ
クル寿命特性等を向上させるものである。
【0002】
【従来の技術】アルカリ蓄電池用の代表的な正極には酸
化ニッケル極がある。この電極は焼結式電極と非焼結式
電極に大別される。前者はニッケル粉末を焼結して得ら
れる焼結基板に硝酸ニッケル水溶液などを用いて、微孔
性の焼結基板内へ浸漬法により添加し、乾燥後、苛性ア
ルカリ水溶液中に浸漬することにより水酸化ニッケルに
転化して極板を得る。この方法は工程が複雑になり、活
物質である水酸化ニッケルの充填密度が後に述べる非焼
結式電極に比べて小さくなる欠点を有している。しか
し、電極の高率放電特性、サイクル寿命などが優れてい
る特徴があり、用途に応じて広く実用化されている。一
方、非焼結式電極としては発泡状ニッケル多孔体内へ活
物質粉末である水酸化ニッケルを直接充填する方法が実
用化されてきた。この方法によると、電極の製法が簡略
化でき、高多孔度の発泡状ニッケル多孔体が可能である
ため、高密度充填ができ、高容量の電池を構成できる特
徴がある。しかし、発泡状ニッケル多孔体は電気メッキ
により作製されており、コストが高くなる欠点がある。
したがって、電極支持体として発泡状ニッケル多孔体に
代わり、安価なパンチングメタル、エキスパンドメタル
などを使用する非焼結式電極の開発がなされている。こ
れらの電極支持体は、発泡状ニッケル多孔体のように三
次元的な構造を有していないため、電極として使用した
場合、活物質の保持力が乏しく、電極作製中、充放電を
繰り返した場合など活物質の脱落が生じやすい。さら
に、電極の厚さ方向に対する電子電導性が乏しく、電極
特性の低下が大きくなっていた。
化ニッケル極がある。この電極は焼結式電極と非焼結式
電極に大別される。前者はニッケル粉末を焼結して得ら
れる焼結基板に硝酸ニッケル水溶液などを用いて、微孔
性の焼結基板内へ浸漬法により添加し、乾燥後、苛性ア
ルカリ水溶液中に浸漬することにより水酸化ニッケルに
転化して極板を得る。この方法は工程が複雑になり、活
物質である水酸化ニッケルの充填密度が後に述べる非焼
結式電極に比べて小さくなる欠点を有している。しか
し、電極の高率放電特性、サイクル寿命などが優れてい
る特徴があり、用途に応じて広く実用化されている。一
方、非焼結式電極としては発泡状ニッケル多孔体内へ活
物質粉末である水酸化ニッケルを直接充填する方法が実
用化されてきた。この方法によると、電極の製法が簡略
化でき、高多孔度の発泡状ニッケル多孔体が可能である
ため、高密度充填ができ、高容量の電池を構成できる特
徴がある。しかし、発泡状ニッケル多孔体は電気メッキ
により作製されており、コストが高くなる欠点がある。
したがって、電極支持体として発泡状ニッケル多孔体に
代わり、安価なパンチングメタル、エキスパンドメタル
などを使用する非焼結式電極の開発がなされている。こ
れらの電極支持体は、発泡状ニッケル多孔体のように三
次元的な構造を有していないため、電極として使用した
場合、活物質の保持力が乏しく、電極作製中、充放電を
繰り返した場合など活物質の脱落が生じやすい。さら
に、電極の厚さ方向に対する電子電導性が乏しく、電極
特性の低下が大きくなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】パンチングメタル、エ
キスパンドメタルなどを電極支持体として使用する電極
製法は、活物質粉末を高分子結着剤の溶液と導電性粉末
とでペースト状として、上記電極支持体に塗着、乾燥す
ることにより、容易に電極を作製できる長所を有してい
る。しかし、電極支持体と活物質層との密着性が弱く、
電池用電極として用いた場合、電極支持体と活物質層が
はく離しやすい。この結果、電極支持体が集電体を兼ね
ている場合、電極の電気抵抗が大きくなり、放電電圧、
放電容量の低下の原因となる。この問題を解決するため
に活物質層内に多量の結着剤を添加すれば、はく離現象
は抑制されるが、活物質の反応性が低下、放電特性など
に悪影響を与える。
キスパンドメタルなどを電極支持体として使用する電極
製法は、活物質粉末を高分子結着剤の溶液と導電性粉末
とでペースト状として、上記電極支持体に塗着、乾燥す
ることにより、容易に電極を作製できる長所を有してい
る。しかし、電極支持体と活物質層との密着性が弱く、
電池用電極として用いた場合、電極支持体と活物質層が
はく離しやすい。この結果、電極支持体が集電体を兼ね
ている場合、電極の電気抵抗が大きくなり、放電電圧、
放電容量の低下の原因となる。この問題を解決するため
に活物質層内に多量の結着剤を添加すれば、はく離現象
は抑制されるが、活物質の反応性が低下、放電特性など
に悪影響を与える。
【0004】また、電極支持体と活物質層の密着性を強
固にするため、接着剤の役割をする熱可塑性高分子樹脂
の層を電極支持体表面に形成させ、その上層部へ活物質
を形成させた後で、加熱により、電極支持体と活物質層
の密着性が改善できる。しかし、電極支持体と活物質層
に絶縁層が形成されることになり、電極の集電性が低下
し電極の反応性が阻害される。
固にするため、接着剤の役割をする熱可塑性高分子樹脂
の層を電極支持体表面に形成させ、その上層部へ活物質
を形成させた後で、加熱により、電極支持体と活物質層
の密着性が改善できる。しかし、電極支持体と活物質層
に絶縁層が形成されることになり、電極の集電性が低下
し電極の反応性が阻害される。
【0005】これらの欠点を補うため、金属板を開孔す
る時に、故意にバリを形成させる方法、あるいは金属板
を波状に加工し、バリを形成させることにより三次元化
する方法が提案されてきた。この方法により、厚みの方
向に対する電子電導性の改善は可能になったが電極支持
体の表面は平滑面であるため電極活物質層と電極支持体
とのはく離現象の改善は困難であった。
る時に、故意にバリを形成させる方法、あるいは金属板
を波状に加工し、バリを形成させることにより三次元化
する方法が提案されてきた。この方法により、厚みの方
向に対する電子電導性の改善は可能になったが電極支持
体の表面は平滑面であるため電極活物質層と電極支持体
とのはく離現象の改善は困難であった。
【0006】本発明はこのような課題を解決するもので
あり、電極支持体からの活物質のはく離を防止し長寿命
の電池を得るものである。
あり、電極支持体からの活物質のはく離を防止し長寿命
の電池を得るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は非焼結式ニッケ
ル極を構成する電極支持体が金属板又は金属箔を波型に
加工し加工後の見掛の厚みが加工前の金属板又は金属箔
の厚みに比べ3倍以上としたものであって、その表面に
ニッケル、コバルトあるいはこれらの混合物からなる微
細凹凸層を形成させたものである。
ル極を構成する電極支持体が金属板又は金属箔を波型に
加工し加工後の見掛の厚みが加工前の金属板又は金属箔
の厚みに比べ3倍以上としたものであって、その表面に
ニッケル、コバルトあるいはこれらの混合物からなる微
細凹凸層を形成させたものである。
【0008】
【作用】本発明の電極支持体で非焼結式ニッケル極を構
成すると電極支持体が波型に加工されていることと表面
に微細な凹凸層が形成されていることにより支持体と電
極活物質層との密着性が向上する。この結果、長期間の
充放電時でも活物質のはく離が起こりにくく、電池の長
寿命化が可能になる。
成すると電極支持体が波型に加工されていることと表面
に微細な凹凸層が形成されていることにより支持体と電
極活物質層との密着性が向上する。この結果、長期間の
充放電時でも活物質のはく離が起こりにくく、電池の長
寿命化が可能になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照にしなが
ら説明する。
ら説明する。
【0010】帯状で厚み60μmの帯状ニッケル板を用
いて、図1に示すような形状を有する波形金属板を作製
し、波の山部から谷部までの見掛の厚みを150μm、
180μm、300μm、600μmとしてこれらの各
金属板をニッケル板a、b、c、dとした。
いて、図1に示すような形状を有する波形金属板を作製
し、波の山部から谷部までの見掛の厚みを150μm、
180μm、300μm、600μmとしてこれらの各
金属板をニッケル板a、b、c、dとした。
【0011】また、前記ニッケル板にあらかじめ直径
1.5mmで中心間ピッチが3mmの穴明けしたパンチ
ングメタルを用いて、前記ニッケル板bと同じ厚みにな
るように波型加工したニッケル板b−1も作製した。さ
らに、ニッケル板a〜dの波形の山部、谷部を平坦化
し、その平坦部に十字に切り目を入れこの切れ目を板の
内側から外側へ立体化させたものをそれぞれニッケル多
孔体a−2〜d−2とした。また逆に前記切れ目を板の
外側から内側へ立体化させたものをそれぞれニッケル板
a−3〜d−3とし、ニッケル多孔体a−2、a−3の
各断面図を図2(A)、(B)に示す。
1.5mmで中心間ピッチが3mmの穴明けしたパンチ
ングメタルを用いて、前記ニッケル板bと同じ厚みにな
るように波型加工したニッケル板b−1も作製した。さ
らに、ニッケル板a〜dの波形の山部、谷部を平坦化
し、その平坦部に十字に切り目を入れこの切れ目を板の
内側から外側へ立体化させたものをそれぞれニッケル多
孔体a−2〜d−2とした。また逆に前記切れ目を板の
外側から内側へ立体化させたものをそれぞれニッケル板
a−3〜d−3とし、ニッケル多孔体a−2、a−3の
各断面図を図2(A)、(B)に示す。
【0012】これらのニッケル板とニッケル多孔体の表
面にニッケル粉末とポリビニールアルコールの水溶液を
混合、噴霧した後乾燥し、ニッケル粉末を固定した。
面にニッケル粉末とポリビニールアルコールの水溶液を
混合、噴霧した後乾燥し、ニッケル粉末を固定した。
【0013】ついで、水素が50%含まれる窒素気流中
で800℃まで昇温し、ニッケル粉末とニッケル板とを
焼結により強固に固定させた。また、ニッケル粉末だけ
でなく、コバルト粉末あるいはニッケルとコバルトを等
量混合した粉末においても同様にして作製した。以上の
ニッケル板あるいはニッケル多孔体の作製条件を(表
1)に示す。
で800℃まで昇温し、ニッケル粉末とニッケル板とを
焼結により強固に固定させた。また、ニッケル粉末だけ
でなく、コバルト粉末あるいはニッケルとコバルトを等
量混合した粉末においても同様にして作製した。以上の
ニッケル板あるいはニッケル多孔体の作製条件を(表
1)に示す。
【0014】
【表1】
【0015】これらを電極支持体として用い電極を以下
のようにして作製した。水酸化ニッケル粉末100gに
対して、黒鉛粉末5g、コバルト粉末10g、カルボキ
シメチルセルロース(CMC)の3wt%水溶液を55
g、スチレン−ブタジエンラバー(SBR)の48wt
%分散液を5gの割合で練合し、ペースト状にした。こ
のペーストを(表1)に示す電極支持体の両面に塗着
し、ステンレス製のスリットを通過させ一定厚さに調整
後、乾燥・加圧プレスを行い、所定の大きさに裁断して
ニッケル正極とした。
のようにして作製した。水酸化ニッケル粉末100gに
対して、黒鉛粉末5g、コバルト粉末10g、カルボキ
シメチルセルロース(CMC)の3wt%水溶液を55
g、スチレン−ブタジエンラバー(SBR)の48wt
%分散液を5gの割合で練合し、ペースト状にした。こ
のペーストを(表1)に示す電極支持体の両面に塗着
し、ステンレス製のスリットを通過させ一定厚さに調整
後、乾燥・加圧プレスを行い、所定の大きさに裁断して
ニッケル正極とした。
【0016】ここで、ニッケル多孔体d−2を用いた正
極の断面図を図3に示す。これらのニッケル正極と公知
のカドミウム負極及びポリアミド樹脂からなる不織布と
組合せ公称容量800mAhの単3型電池を構成した。
なお、電解液には水酸化リチウムを30g/l溶解させ
た水酸化カリウムの30wt%水溶液を1セル当たり
1.8ml使用し、(表1)に示す電極支持体a〜d、
a′〜d′、b−1、a−2〜d−2、a−3〜d−3
より得られたニッケル正極を用いた電池をそれぞれ電池
A〜D、A′〜D′、B−1、A−2〜D−2、A−3
〜D−3とした。
極の断面図を図3に示す。これらのニッケル正極と公知
のカドミウム負極及びポリアミド樹脂からなる不織布と
組合せ公称容量800mAhの単3型電池を構成した。
なお、電解液には水酸化リチウムを30g/l溶解させ
た水酸化カリウムの30wt%水溶液を1セル当たり
1.8ml使用し、(表1)に示す電極支持体a〜d、
a′〜d′、b−1、a−2〜d−2、a−3〜d−3
より得られたニッケル正極を用いた電池をそれぞれ電池
A〜D、A′〜D′、B−1、A−2〜D−2、A−3
〜D−3とした。
【0017】以上のような条件で構成した電池を0.1
Cで15時間充電し、1時間の休止後0.2Cで電池電
圧が1.0Vに達するまで放電し、この条件で3サイク
ル繰り返した。ついで、充電条件を同様にして、4サイ
クル目の放電を0.5C、5サイクル目の放電を1Cに
して、放電特性の比較を行った。また、6サイクル目以
降は充電を0.3Cで4時間、放電を0.5Cで電池電
圧が1Vまで行うサイクル寿命試験を行った。これらの
試験結果を(表2)に示す。
Cで15時間充電し、1時間の休止後0.2Cで電池電
圧が1.0Vに達するまで放電し、この条件で3サイク
ル繰り返した。ついで、充電条件を同様にして、4サイ
クル目の放電を0.5C、5サイクル目の放電を1Cに
して、放電特性の比較を行った。また、6サイクル目以
降は充電を0.3Cで4時間、放電を0.5Cで電池電
圧が1Vまで行うサイクル寿命試験を行った。これらの
試験結果を(表2)に示す。
【0018】
【表2】
【0019】これらの試験結果より、つぎのようなこと
が言える。まず、単にニッケル板を波型に加工し、電極
支持体として使用したA〜Dの電池において、見掛の厚
みが厚いものほどニッケル極の利用率、高率放電特性、
サイクル寿命は向上した。しかし、最も長寿命である電
池Dでも200サイクルで放電容量が50%以下まで低
下した。したがって、単に波型加工しただけでは長寿命
の電極を得ることが困難である。
が言える。まず、単にニッケル板を波型に加工し、電極
支持体として使用したA〜Dの電池において、見掛の厚
みが厚いものほどニッケル極の利用率、高率放電特性、
サイクル寿命は向上した。しかし、最も長寿命である電
池Dでも200サイクルで放電容量が50%以下まで低
下した。したがって、単に波型加工しただけでは長寿命
の電極を得ることが困難である。
【0020】つぎに、ニッケル粉末を板表面に焼結によ
り固定したa′〜d′の電極支持体により得られた正極
で構成したA′〜D′の電池特性の比較ではA′以外は
初期の活物質利用率は90%以上を示し、200サイク
ルの充放電を繰り返しても放電容量の低下も少なく、良
好な特性を示した。この結果より、ニッケル板表面に微
細凹凸層を形成させた電極支持体を使用したB′〜D′
の電池は微細凹凸層を形成させていない電極支持体を使
用したB〜Dの電池に比較して長寿命の電池が得られる
ことが言える。B′〜D′の電池は水酸化ニッケルを主
体とする電極活物質層と電極支持体との密着性が向上し
たことが大きな原因であり、本発明の効果が認められ
る。一方、AとA′の電池は電極活物質の利用率、高率
放電特性の低下が大きくなった。このことより、加工後
の見掛の厚みが薄いため電極を構成した時の厚み方向に
対する電子電導性が乏しくなったことによると考えられ
る。したがって、加工後の見掛厚みは3倍以上にするこ
とが好ましい。
り固定したa′〜d′の電極支持体により得られた正極
で構成したA′〜D′の電池特性の比較ではA′以外は
初期の活物質利用率は90%以上を示し、200サイク
ルの充放電を繰り返しても放電容量の低下も少なく、良
好な特性を示した。この結果より、ニッケル板表面に微
細凹凸層を形成させた電極支持体を使用したB′〜D′
の電池は微細凹凸層を形成させていない電極支持体を使
用したB〜Dの電池に比較して長寿命の電池が得られる
ことが言える。B′〜D′の電池は水酸化ニッケルを主
体とする電極活物質層と電極支持体との密着性が向上し
たことが大きな原因であり、本発明の効果が認められ
る。一方、AとA′の電池は電極活物質の利用率、高率
放電特性の低下が大きくなった。このことより、加工後
の見掛の厚みが薄いため電極を構成した時の厚み方向に
対する電子電導性が乏しくなったことによると考えられ
る。したがって、加工後の見掛厚みは3倍以上にするこ
とが好ましい。
【0021】また、パンチングメタルを電極支持体とし
た電池B−1、金属板に切れ目を入れこの切れ目を板の
内側から外側あるいは外側から内側に向けて立体化させ
た電池B−3〜D−3では良好な電池特性を示した。
た電池B−1、金属板に切れ目を入れこの切れ目を板の
内側から外側あるいは外側から内側に向けて立体化させ
た電池B−3〜D−3では良好な電池特性を示した。
【0022】しかし、a−2、a−3を電極支持体とし
たA−2、A−3の電池はA′の電池と同様な電池特性
を示した。これは、加工後の見掛厚みが薄いことに起因
する悪影響が現れたものと考えられる。また実施例では
微細凹凸層を形成するためニッケル粉末を用いた場合の
電池特性を示したが、ニッケルの代わりにコバルト粉末
あるいは両者の混合物から形成された場合でも同様な特
性が得られ、本発明の効果は認められた。なお、コバル
ト粉末を使用した場合は充放電による放電容量低下が少
なくなった。このことからコバルト粉末は高価であるが
本発明の効果が大きくなることがわかった。この理由は
コバルトの一部が充放電により溶解・析出し、導電性の
ネットワークを形成したことに起因すると考えられる。
たA−2、A−3の電池はA′の電池と同様な電池特性
を示した。これは、加工後の見掛厚みが薄いことに起因
する悪影響が現れたものと考えられる。また実施例では
微細凹凸層を形成するためニッケル粉末を用いた場合の
電池特性を示したが、ニッケルの代わりにコバルト粉末
あるいは両者の混合物から形成された場合でも同様な特
性が得られ、本発明の効果は認められた。なお、コバル
ト粉末を使用した場合は充放電による放電容量低下が少
なくなった。このことからコバルト粉末は高価であるが
本発明の効果が大きくなることがわかった。この理由は
コバルトの一部が充放電により溶解・析出し、導電性の
ネットワークを形成したことに起因すると考えられる。
【0023】さらに、粉末状のニッケル、コバルトだけ
でなく短い繊維状のニッケル、コバルトを使用した場合
でも本発明の効果は認められ、微細な凹凸層が形成でき
る材料であればよい。これまでの実施例においては金属
板としてニッケル板の場合を示したが、さらに安価な鉄
板にニッケルメッキを施した金属板においても本発明の
効果が認められ、表面が耐アルカリ性であればよいこと
もわかった。
でなく短い繊維状のニッケル、コバルトを使用した場合
でも本発明の効果は認められ、微細な凹凸層が形成でき
る材料であればよい。これまでの実施例においては金属
板としてニッケル板の場合を示したが、さらに安価な鉄
板にニッケルメッキを施した金属板においても本発明の
効果が認められ、表面が耐アルカリ性であればよいこと
もわかった。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明は金属板又は金属
箔を波型に加工し、加工前の板厚に比べ見掛の厚みが3
倍以上にするとともに表面にニッケル、コバルトあるい
はこれらの混合物からなる微細な凹凸層を形成した電極
支持体を非焼結式ニッケル極として用いることで長寿命
の電池を構成することができ、さらに従来用いられてい
る焼結式基板、発泡状ニッケル基板などに比べ安価に製
造できる。
箔を波型に加工し、加工前の板厚に比べ見掛の厚みが3
倍以上にするとともに表面にニッケル、コバルトあるい
はこれらの混合物からなる微細な凹凸層を形成した電極
支持体を非焼結式ニッケル極として用いることで長寿命
の電池を構成することができ、さらに従来用いられてい
る焼結式基板、発泡状ニッケル基板などに比べ安価に製
造できる。
【図1】波形金属板の断面図
【図2】(A) 切れ目を金属板の内側から外側へ立体
化させた本発明の金属多孔体の断面図 (B) 切れ目を金属板の外側から内側へ立体化させた
本発明の金属多孔体の断面図
化させた本発明の金属多孔体の断面図 (B) 切れ目を金属板の外側から内側へ立体化させた
本発明の金属多孔体の断面図
【図3】本発明の正極の断面図
1 周囲を板の内側から外側へ立体化させた開孔部分 2 周囲を板の外側から内側へ立体化させた開孔部分 3 周囲を板の内側から外側へ立体化させた開孔部分を
備えた金属多孔体 4 微細凹凸層 5 活物質層
備えた金属多孔体 4 微細凹凸層 5 活物質層
Claims (8)
- 【請求項1】電極支持体の両面に電池用活物質を塗着し
て得られる非焼結式ニッケル極であって、前記電極支持
体が金属板又は金属箔を波型に加工され、加工後の見掛
の厚みが加工前の金属板又は金属箔の厚みに比べ3倍以
上であって、前記金属板又は金属箔の表面にニッケル、
コバルトあるいはこれらの混合物からなる微細凹凸層が
形成されている非焼結式ニッケル極。 - 【請求項2】金属板又は金属箔は金属多孔体である請求
項1記載の非焼結式ニッケル極。 - 【請求項3】波型に加工された金属板又は金属箔の山側
又は谷側の一方、あるいは両方が板または箔の内側から
外側に開孔され、かつ開孔の周囲に立体部を設けた請求
項1記載の非焼結式ニッケル極。 - 【請求項4】波型に加工された金属板又は金属箔の山側
又は谷側の一方、あるいは板または箔の外側から内側に
開孔され、かつ開孔の周囲に立体部を設けた請求項1記
載の非焼結式ニッケル極。 - 【請求項5】電極支持体の両面に電池用活物質を塗着し
て得られる非焼結式ニッケル極の製造法において、前記
電極支持体が金属板又は金属箔を波型に加工し、加工後
の見掛の厚みが加工前の金属板又は金属箔の厚みに比べ
3倍以上とし、ついでニッケル、コバルトあるいはこれ
らの混合物からなる微細凹凸層を形成した非焼結式ニッ
ケル極の製造法。 - 【請求項6】ニッケル、コバルトあるいはこれらの混合
物を噴霧し、還元雰囲気中で焼結することにより微細凹
凸層を形成させた請求項5記載の非焼結式ニッケル極の
製造法。 - 【請求項7】ニッケル、コバルトが粉末状もしくは短繊
維状あるいは両者が混在している状態である請求項6記
載の非焼結式ニッケル極の製造法。 - 【請求項8】ニッケル、コバルトあるいはこれらの混合
物からなる微細凹凸層を電気メッキにより形成させた請
求項5記載の非焼結式ニッケル極の製造法。
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