JPH0976397A - 液晶ポリマーシート積層体及びその製造方法 - Google Patents
液晶ポリマーシート積層体及びその製造方法Info
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- JPH0976397A JPH0976397A JP7256738A JP25673895A JPH0976397A JP H0976397 A JPH0976397 A JP H0976397A JP 7256738 A JP7256738 A JP 7256738A JP 25673895 A JP25673895 A JP 25673895A JP H0976397 A JPH0976397 A JP H0976397A
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Abstract
ト積層体及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 液晶ポリマーからなるか又は液晶ポリマ
ーを含むポリマーアロイからなる液晶ポリマー層と、そ
の液晶ポリマー層の少なくとも一方の面に積層された熱
可塑性樹脂多孔質体層との熱圧着体からなり、該液晶ポ
リマー層のポリマーの一部が多孔質体層内に存在する少
なくとも一部の空孔内に侵入した構造を有し、両者の層
は剥離強度0.5kg/cm以上で接合している。
Description
ト積層体及びその製造方法に関するものである。
膨張率、高絶縁、低吸湿、高ガスバリアー性等の優れた
性質を持っており、すでに射出成形部品や繊維等として
実用化されている。また、液晶ポリマーを用いたIC用
のプリント配線基板の開発も検討されている。ところ
で、液晶ポリマーは接着性が悪く、液晶ポリマーシート
に樹脂フィルム、塗料被膜、金属被膜等を積層接着させ
ることは非常に困難である。液晶ポリマーシートの接着
性を向上させる方法として、重クロム酸、硫酸等の酸処
理により表面改質する方法が提案されているが(特開平
3−505230号)、液晶ポリマーは元来耐薬品性に
すぐれているため、このような薬品処理によっては接着
性の十分な改質表面を得ることはできない。また、プラ
ズマ処理や、機械的摩耗処理による表面処理でも、接着
性の十分な改質表面を得ることはできない。さらに、液
晶ポリマーは加工性にも劣り、現在のところ、液晶ポリ
マーシートをブロー成形や真空成形等の二次成形するこ
とは行われていない。
工性にすぐれた液晶ポリマーシート積層体及びその製造
方法を提供することをその課題とする。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、液晶ポリマーからな
るか又は液晶ポリマーを含むポリマーアロイからなる液
晶ポリマー層と、その液晶ポリマー層の少なくとも一方
の面に積層された熱可塑性樹脂多孔質体層との熱圧着体
からなり、該液晶ポリマー層のポリマーの一部が多孔質
体層内に存在する少なくとも一部の空孔内に侵入した構
造を有し、両者の層は剥離強度0.5kg/cm以上で
接合していることを特徴とする液晶ポリマーシート積層
体が提供される。また、本発明によれば、液晶ポリマー
又は液晶ポリマーを含むポリマーアロイからなる液晶ポ
リマーシートの両方の面に熱可塑性樹脂多孔質体フィル
ムを加圧下及び加熱下で接触させ、少なくとも表面部が
溶融した状態の該液晶ポリマーシートと未溶融状態の該
多孔質体フィルムとを熱圧着させた後、冷却し、該液晶
ポリマーシートのポリマーの一部が該多孔質体フィルム
内に存在する少なくとも一部の空孔内に侵入した構造を
有し、該多孔質体フィルムが該液晶ポリマーシートに対
して剥離強度0.5kg/cm以上で接合している積層
体を得ることを特徴とする液晶ポリマーシート積層体の
製造方法が提供される。さらに、本発明によれば、液晶
ポリマーからなるか又は液晶ポリマーを含むポリマーア
ロイからなる液晶ポリマーシートの一方の面に熱可塑性
樹脂多孔質体フィルムを加圧下及び加熱下で接触させ、
表面部のみが溶融した状態の該液晶ポリマーシートと未
溶融状態の該多孔質体フィルムとを熱圧着させた後、冷
却し、該液晶ポリマーシートのポリマーの一部が該多孔
質体フィルム内に存在する少なくとも一部の空孔内に侵
入した構造を有し、該多孔質体フィルムが該液晶ポリマ
ーシートに対して剥離強度0.5kg/cm以上で接合
している積層体を得ることを特徴とする液晶ポリマーシ
ート積層体の製造方法が提供される。さらにまた、本発
明によれば、液晶ポリマーからなるか又は液晶ポリマー
を含むポリマーアロイからなる液晶ポリマーシートの一
方の面に熱可塑性樹脂多孔質体フィルム及び他方の面に
熱可塑性樹脂無孔質体フィルムを加圧下及び加熱下で接
触させ、少なくとも表面部が溶融した状態の該液晶ポリ
マーシートと未溶融状態の該多孔質体フィルム及び該無
孔質体フィルムとを熱圧着させた後、冷却し、次いで該
無孔質体フィルムを剥離させ、該液晶ポリマーシートの
ポリマーの一部が該多孔質体フィルム内に存在する少な
くとも一部の空孔内に侵入した構造を有し、該多孔質体
フィルムが該液晶ポリマーシートに対して剥離強度0.
5kg/cm以上で接合している積層体を得ることを特
徴とする液晶ポリマーシート積層体の製造方法が提供さ
れる。
は、サーモトロピック液晶ポリマー等が包含され、従来
公知の各種のものを用いることができる。このような液
晶ポリマーとしては、例えば、サーモトロピック液晶ポ
リマーとして、芳香族ジオール、芳香族カルボン酸、ヒ
ドロキシカルボン酸等のモノマーから合成される、溶融
時に液晶性を示す芳香族ポリエステルがあり、その代表
的なものとしては、パラヒドロキシ安息香酸(PHB)
とテレフタル酸とビフェノールからなる第1のタイプの
もの(下記式1)、PHBと2,6−ヒドロキシナフト
エ酸からなる第2のタイプのもの(下記式2)、PHB
とテレフタル酸とエチレングリコールからなる第3のタ
イプのもの(下記式3)がある。
ーや炭素ファイバー、シリカ、アルミナ、チタニア、ジ
ルコニア等の充填剤や、難燃剤、可塑剤等を適量含有す
ることができる。
代わりに、液晶ポリマーを含むポリマーアロイを用いて
も良い。この場合、液晶ポリマーと混合あるいは化学結
合させるアロイ用ポリマーとしては、融点200℃以
上、好ましくは250〜350℃のポリマー、例えば、
ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケ
トン、ポリエーテルサルホン、ポリイミド、ポリエーテ
ルイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアリレ
ート等が使用可能であるが、これらのものに限定されな
い。液晶ポリマーと前記アロイ用ポリマーの混合割合
は、重量比で、10:90〜90:10が好ましく、よ
り好ましくは30:70〜70:30である。このよう
な液晶ポリマーを含むポリマーアロイは、充填剤、相溶
化剤、可塑剤、難燃剤等を適量含有することができる。
液晶ポリマーを含むポリマーアロイも液晶ポリマーによ
るすぐれた特性を保有する。
ルムとしては、多孔質構造を有する各種のものが用いら
れ、その平均細孔径は0.05〜5.0μm、好ましく
は0.2〜1μmであり、空孔率は40〜95%、好ま
しくは60〜85%である。このような多孔質体フィル
ムを形成する熱可塑性樹脂としては、具体的には、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリエーテルサルホン、ポリイミド、ポリエーテル
イミド、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリスチ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リアミドイミドの他、ポリテトラフルオロエチレン、テ
トラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重
合体、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
三フッ化塩化エチレン等のフッ素樹脂等を例示すること
ができる。これらの熱可塑性樹脂のうち、フッ素樹脂
は、その高い耐熱性によって加熱ロールの温度を高くす
ることができ、使用する液晶ポリマーを広く選択できる
ので好ましい。本発明で用いる好ましい多孔質体フィル
ムは、耐熱性、耐薬品性の点で、延伸多孔質フッ素樹脂
フィルム、特に、延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレ
ンフィルムである。熱可塑性樹脂多孔質体フィルムは、
発泡法や溶媒抽出法、固相延伸法、フィブリル化法等の
従来公知の方法で得ることができる。
晶ポリマー層と、その少なくとも一方の表面に積層され
た熱可塑性樹脂多孔質体層との熱圧着体からなる積層体
シートである。図1に本発明の積層体シートの1例につ
いての断面構成図を示す。図1において、Aは液晶ポリ
マー又は液晶ポリマーを含むポリマーアロイからなる液
晶ポリマー層を示す。B−1及びB−2は熱可塑性樹脂
多孔質体層(以下、単に多孔質体層とも言う)を示す。
多孔質体層B−1及びB−2を形成する多孔質体は同一
又は異ったものであることができる。
B−2との間の剥離強度は0.5kg/cm以上であ
り、通常、1.0kg/cm以上、好ましくは1.2k
g/cm以上である。液晶ポリマー層Aの厚さは10μ
m以上であり、通常25〜125μmであるが、製品の
用途に応じて適宜選定される。多孔質体層B−1及びB
−2の各厚さは、液晶ポリマー層Aの厚さよりも薄く、
通常、5〜50μmであるが、製品の用途に応じて適宜
選定される。一般的には、多孔質体層B−1又はB−2
の厚さは、液晶ポリマー層Aの厚さの5〜40%、好ま
しくは10〜30%にするのがよい。
いての断面構成図を示す。図2において、Aは液晶ポリ
マー又は液晶ポリマーを含むポリマーアロイからなる液
晶ポリマー層を示し、Bは熱可塑性樹脂多孔質体層を示
す。液晶ポリマー層Aと多孔質体層Bとの間の剥離強度
は0.5kg/cm以上であり、通常、1.0kg/c
m以上、好ましくは1.2kg/cm以上である。液晶
ポリマー層Aの厚さは10μm以上であり、通常、25
〜125μmであるが、製品の用途に応じて適宜選定さ
れる。多孔質体層Bの厚さは、液晶ポリマー層Aの厚さ
よりも薄く、通常、5〜50μmであるが、製品の用途
に応じて適宜選定される。一般的には、多孔質体層Bの
厚さは、液晶ポリマー層Aの厚さの5〜40%、好まし
くは10〜30%の厚さにするのがよい。
マー層Aの融点は多孔質体層Bの融点、好ましくは軟化
点より低いことが必要である。液晶ポリマーは一般の熱
可塑性樹脂とは異なり、非常に結晶性の高いものである
ことから、これを加熱すると、実質的な軟化状態を示す
ことなく、固体状態から高流動性の粘性液体に変化す
る。従って、全体が液晶ポリマーからなる液晶ポリマー
シートは、これをブロー成形や、真空成形等の二次的熱
成形することのできないものである。しかしながら、図
1及び図2に示したような熱可塑性樹脂多孔質体フィル
ムとの積層体の形態では、液晶ポリマーシートが溶融し
ても、この溶融物は、溶融していない多孔質体によって
そのシート形状が保持されるので、二次的熱成形が可能
となる。
晶ポリマー層と多孔質体層とはその接触界面で熱融着し
ているが、本発明の場合、液晶ポリマーシートのポリマ
ーの一部は、多孔質体フィルム内に存在する少なくとも
一部の空孔内に侵入した構造を有し、これにより両者の
層は強固に接着(接合)する。両者の層の接着力は、多
孔質体へのポリマーの侵入量(多孔体中への液晶ポリマ
ーの含浸量)が多い程強くなる。本発明の場合、多孔質
体へのポリマーの侵入量は、多孔質体空孔容積の10%
以上、好ましくは50〜100%、より好ましくは80
〜100%である。このようにして液晶ポリマー層と多
孔質体層とが融着した積層体シートは、両者の層の剥離
強度の高いもので、その取扱い時や二次成形時等におい
て、両者の層が容易に剥離するようなことはない。一
方、本発明の積層体を用いて、金属フィルムやプラスチ
ックフィルムを積層接着させる場合、多孔質体層による
アンカー効果により強固に接着させることができ、この
ため、液晶ポリマーシートに対する多孔質体の熱圧着に
おいては、多孔質体層の空孔容積を10〜90%程度に
残しておいた方がよい。
ついて詳述する。本発明による図1に示した積層構造の
シートを製造するには、液晶ポリマーシートAの両方の
表面に多孔質体フィルムB−1及びB−2をそれぞれ加
圧下及び加熱下で接触させ、少なくとも表面部が溶融し
た状態の液晶ポリマーシートAと未溶融状態の多孔質体
フィルムB−1、B−2とを熱圧着させる。この場合、
液晶ポリマーシートAは、2つの多孔質体フィルムB−
1、B−2により、両側から挟まれていることから、そ
の表面部のみに限らず、全体が溶融状態であってもよ
い。このような熱圧着により、液晶ポリマーシートAの
溶融物は、多孔質体フィルムB内の空孔内に侵入し、多
孔質体内の空孔容積の少なくとも一部が液晶ポリマーシ
ートの溶融物(ポリマー)によって含浸(充填)され
る。多孔質体の空孔容積内への液晶ポリマーシート溶融
物の侵入量は、積層体シートの熱圧着における圧力によ
って調節することができ、その圧力が高くなる程、多く
なる。次に、前記のようにして熱圧着された積層体シー
トは冷却され、これにより、液晶ポリマーシート積層体
が得られる。この積層体は、必要に応じ、その寸法安定
性を向上させるために、熱処理することができる。
場合、その熱圧着装置としては、一対の熱圧着ロール
や、熱プレス装置が用いられる。熱圧着ロールを用いる
場合、図3に示すように、液晶ポリマーシートAと2枚
の多孔質体フィルムB−1、B−2を一対の熱圧着ロー
ル1、1の間の間隙部(クレアランス)に供給し、この
熱圧着ロール間の間隙部で熱圧着した後、冷却する。こ
の場合、液晶ポリマーシートAの両側に多孔質体フィル
ムB−1、B−2を供給する。液晶ポリマーシートAは
固体シート又は押出機のT−ダイから押出された溶融物
シートであることができる。一方、プレス装置を用いる
場合、そのプレス装置の底板上に第1の多孔質体フィル
ムを敷設し、その上に液晶ポリマーシートを重ね、その
上に第2の多孔質体フィルムを重ね、その上から上板で
所定時間加圧して熱圧着した後、冷却する。この場合、
底板及び/又は上板を加熱し、液晶ポリマーシートの少
なくとも表面部を溶融させる。
する場合、液晶ポリマー材料としては、必ずしもあらか
じめ形成された液晶ポリマーシートを用いる必要はな
く、液晶ポリマー板体やペレット、粉体等を用いること
ができる。このような液晶ポリマー材料を用いて積層体
シートを得るには、熱プレス装置の底板の上に第1の多
孔質体フィルムを置き、その上に液晶ポリマー材料を載
置した後、底板を加熱して液晶ポリマー材料を溶融し、
第1多孔質体の上に流延させ、その上に第2多孔質体フ
ィルムを重ね、その上から上板を用いて所定時間加圧し
て熱圧着した後、冷却する。これにより液晶ポリマーシ
ート積層体が得られる。
トは、一対の熱圧着ロールを用いて製造することができ
る。この熱圧着ロールを用いて積層体シートを製造する
には、先ず、図4に示すように、一対の熱圧着ロール
1、1のロール間に形成される間隙部に、液晶ポリマー
シートAと、案内ロール2で案内される多孔質体フィル
ムBを供給し、ロール間隙部において熱圧着する。この
場合、多孔質体フィルムBに接触する側のロールを加熱
ロールとし、液晶ポリマーシートAは、この加熱ロール
により、多孔質体フィルムBを介して加熱され、その表
面部が溶融し、同時に、ロール間の圧縮力により圧着さ
れる。このような熱圧着により、液晶ポリマーシートA
の溶融物は、多孔質体フィルムBの内部に存在する少な
くとも一部の空孔内に侵入し、多孔質体内の空孔容積の
少なくとも一部が液晶ポリマーシートの溶融物によって
含浸される。多孔質体の空孔容積内への液晶ポリマーシ
ート溶融物の侵入量は、積層体シートの熱圧着における
圧力によって調節することができ、その圧力が高くなる
程、多くなる。次に、前記のようにして熱圧着された積
層体シートは冷却ロールにより冷却され、これにより、
液晶ポリマーシート積層体が得られる。
のシートは、図3において、多孔質体フィルムB−1及
びB−2のうちの一方を、無孔質体フィルムとすること
により製造することができる。この場合、無孔質体フィ
ルムとしては、各種の樹脂フィルムの他、金属フィルム
等を用いることができ、その材質は特に制約されない。
即ち、液晶ポリマーシートAの一方の表面に多孔質体フ
ィルムB及び他方の表面に無孔質体フィルムCをそれぞ
れ加圧下及び加熱下で接触させ、少なくとも表面部が溶
融した状態の液晶ポリマーシートAと未溶融状態の多孔
質体フィルム及び無孔質体フィルムCとを熱圧着させ
る。この場合、液晶ポリマーシートAは、多孔質体フィ
ルムBと無孔質体フィルムCにより、両側から挟まれて
いることから、その表面部のみに限らず、全体が溶融状
態であってもよい。このような熱圧着により液晶ポリマ
ーシートAの溶融物は多孔質体フィルムB内の空孔内に
侵入し、多孔質体内の空孔容積の少なくとも一部が液晶
ポリマーシートの溶融物によって含浸(充填)される。
次に、前記のようにして熱圧着された積層体シートは冷
却された後、その無孔質体フィルムが剥離される。この
場合の無孔質体フィルムの剥離は、液晶ポリマーシート
の溶融物が侵入するための空孔を有しないことから、容
易に行うことができる。このようにして、図2に示した
積層構造の液晶ポリマーシート積層体を得ることができ
る。
造のシートは、熱プレス装置を用いて製造することがで
きる。熱プレス装置を用いる場合、熱プレス装置の底板
の上に多孔質体フィルムBを敷設し、その上に液晶ポリ
マーシートAを重ね、その上から直接又は無孔質体フィ
ルムを介して上板を用いて所定時間熱圧着した後、冷却
する。この場合、液晶ポリマーシートAを上板により直
接加圧するときには、底板のみを加熱し、この加熱され
た底板により多孔質体フィルムを介して液晶ポリマーシ
ートAを加熱し、その多孔質体フィルムに接触する側の
表面部のみを溶融させる。一方、液晶ポリマーシートを
無孔質体フィルムを介して上板により加圧するときに
は、底板又は上板あるいは両方を加熱し、液晶ポリマー
シート全体を溶融させることができる。このようにして
形成された、一方の面に多孔質体フィルムが積層され、
他方の面に無孔質体フィルムが積層された積層体におい
て、その無孔質体フィルムは容易に剥離することができ
る。従って、この無孔質体フィルムを剥離することによ
って、図2に示した構造の液晶ポリマーシート積層体を
得ることができる。
する場合、液晶ポリマー材料としては、必ずしもあらか
じめ形成された液晶ポリマーシートを用いる必要はな
く、液晶ポリマー板体やペレット、粉体等を用いること
ができる。このような液晶ポリマー材料を用いて積層体
シートを得るには、熱プレス装置の底板の上に多孔質体
フィルムを置き、その上に液晶ポリマー材料を載置した
後、底板を加熱して液晶ポリマー材料を溶融し、多孔質
体フィルムの上に液晶ポリマーの溶融物を流延させて溶
融物シートを形成し、その上に無孔質体フィルムを重
ね、上板を用いて所定時間加圧した後、冷却する。冷却
後、得られた積層体シートから無孔質体フィルムを剥離
し、図2に示す構造の液晶ポリマーシート積層体を得る
ことができる。
晶ポリマーシートの少なくとも一方の面に多孔質体フィ
ルムが強固に積層接着したものである。従って、本発明
の積層体シートは、その多孔質体フィルム層の有する良
好な接着性を利用し、他の樹脂フィルムや金属フィル
ム、セラミック板等の固体表面に対する積層接着を容易
に行うことができる上、化学めっき法、スパッタリング
法、蒸着法等により金属層を積層接着させることもで
き、さらに、多孔質体フィルムが熱圧着され、液晶ポリ
マーシート層が溶融してもそのシート形状が多孔質体フ
ィルム層により保持されるため、ブロー成形、圧空成
形、加圧成形、絞り成形等の熱的二次加工することがで
きる。
する。
製、スミカスーパーE7000)を、単軸押出機(スク
リュー径50mm)内で溶融させ、その押出機先端のT
ダイ(リップ長さ500mm、リップクリアランス1m
m、ダイ温度320℃)よりシート状に押出し、冷却ロ
ールを介して冷却し、厚さ250μmの液晶ポリマーシ
ートAを得た。次に、この液晶ポリマーシートの両側
に、厚さ40μmの延伸多孔質ポリテトフルオロエチレ
ン(PTFE)フィルムB(平均細孔径:0.2μm、
空孔率:80%、熱溶融温度:327℃)を積層し、一
対の熱圧着ロール(ロール温度:330℃、ロール周
速:2m/分)を用いて熱圧着した後、一対の冷却ロー
ル(直径:50mm、温度:150℃)を通して冷却し
た。このようにして両表面に延伸多孔質PTFEフィル
ムが積層接着された液晶ポリマーシート積層体を得た。
このものの全体の厚さは290μmであり、その各延伸
多孔質PTFEフィルム内部への液晶ポリマーシート溶
融物の含浸深さは約10μm(延伸多孔質PTFEフィ
ルムの空孔容積の33%が液晶ポリマーシート溶融物で
含浸)であった。この積層体における延伸多孔質PTF
Eフィルム層と液晶ポリマー層との間の剥離強度は1.
2kg/cm以上であった。
3−49に従って測定したものである。
25μmのポリエーテルサルホン(PES)フィルムC
と、実施例1で示した延伸多孔質PTFEフィルムBを
積層し、実施例1と同様にして一対の熱圧着ロールを用
いて熱圧着した後、冷却ロールを通して冷却し、次い
で、PESフィルムCを剥離した。このようにして片側
表面に延伸多孔質PTFEフィルムが積層接着された液
晶ポリマーシート積層体を得た。このものの全体の厚さ
は270μmであり、その延伸多孔質PTFEフィルム
内への液晶ポリマーシートの含浸深さは約10μm(延
伸多孔質PTFEフィルムの空孔容積の33%が液晶ポ
リマーにより含浸)であった。この積層体における延伸
多孔質PTFEフィルム層と液晶ポリマー層との間の剥
離強度は1.2kg/cm以上であった。
液晶ポリマー層の一方の表面又は両方の表面に熱可塑性
樹脂多孔体層が強固に積層接着された構造を有するもの
である。従って、本発明の液晶ポリマーシート積層体
は、その多孔体層を介して金属フィルムやプラスチック
フィルムを強固に積層接着させることができ、また、塗
料を塗装することもでき、さらに、金属めっき法や、金
属蒸着法、スパッタリング法等により、金属層を形成さ
せることができる。さらに、ブロー成形や、真空成形、
加圧成形、絞り成形等の熱的二次加工を施すこともでき
る。本発明の液晶ポリマーシート積層体は、液晶ポリマ
ーによるすぐれた特性を保有し、各種の技術分野におい
て有利に用いることができる。本発明の方法によれば、
液晶ポリマーシートと熱可塑性樹脂多孔体とが強固に結
合した積層体シートを容易に得ることができる。
造図を示す。
構造図を示す。
いての説明図である。
いての説明図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 液晶ポリマーからなるか又は液晶ポリマ
ーを含むポリマーアロイからなる液晶ポリマー層と、そ
の液晶ポリマー層の少なくとも一方の面に積層された熱
可塑性樹脂多孔質体層との熱圧着体からなり、該液晶ポ
リマー層のポリマーの一部が多孔質体層内に存在する少
なくとも一部の空孔内に侵入した構造を有し、両者の層
は剥離強度0.5kg/cm以上で接合していることを
特徴とする液晶ポリマーシート積層体。 - 【請求項2】 該多孔質体層が、フッ素樹脂多孔質体層
からなる請求項1の液晶ポリマーシート積層体。 - 【請求項3】 液晶ポリマー又は液晶ポリマーを含むポ
リマーアロイからなる液晶ポリマーシートの両方の面に
熱可塑性樹脂多孔質体フィルムを加圧下及び加熱下で接
触させ、少なくとも表面部が溶融した状態の該液晶ポリ
マーシートと未溶融状態の該多孔質体フィルムとを熱圧
着させた後、冷却し、該液晶ポリマーシートのポリマー
の一部が該多孔質体フィルム内に存在する少なくとも一
部の空孔内に侵入した構造を有し、該多孔質体フィルム
が該液晶ポリマーシートに対して剥離強度0.5kg/
cm以上で接合している積層体を得ることを特徴とする
液晶ポリマーシート積層体の製造方法。 - 【請求項4】 該液晶ポリマーシートと該多孔質体フィ
ルムとの熱圧着を一対の熱圧着ロール又は熱プレス装置
を用いて行う請求項3の方法。 - 【請求項5】 液晶ポリマーからなるか又は液晶ポリマ
ーを含むポリマーアロイからなる液晶ポリマーシートの
一方の面に熱可塑性樹脂多孔質体フィルムを加圧下及び
加熱下で接触させ、表面部のみが溶融した状態の該液晶
ポリマーシートと未溶融状態の該多孔質体フィルムとを
熱圧着させた後、冷却し、該液晶ポリマーシートのポリ
マーの一部が該多孔質体フィルム内に存在する少なくと
も一部の空孔内に侵入した構造を有し、該多孔質体フィ
ルムが該液晶ポリマーシートに対して剥離強度0.5k
g/cm以上で接合している積層体を得ることを特徴と
する液晶ポリマーシート積層体の製造方法。 - 【請求項6】 液晶ポリマーからなるか又は液晶ポリマ
ーを含むポリマーアロイからなる液晶ポリマーシートの
一方の面に熱可塑性樹脂多孔質体フィルム及び他方の面
に無孔質体フィルムを加圧下及び加熱下で接触させ、少
なくとも表面部が溶融した状態の該液晶ポリマーシート
と未溶融状態の該多孔質体フィルム及び該無孔質体フィ
ルムとを熱圧着させた後、冷却し、次いで該無孔質体フ
ィルムを剥離させ、該液晶ポリマーシートのポリマーの
一部が該多孔質体フィルム内に存在する少なくとも一部
の空孔内に侵入した構造を有し、該多孔質体フィルムが
該液晶ポリマーシートに対して剥離強度0.5kg/c
m以上で接合している積層体を得ることを特徴とする液
晶ポリマーシート積層体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25673895A JP3684260B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 液晶ポリマーシート積層体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25673895A JP3684260B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 液晶ポリマーシート積層体及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0976397A true JPH0976397A (ja) | 1997-03-25 |
| JP3684260B2 JP3684260B2 (ja) | 2005-08-17 |
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1995
- 1995-09-08 JP JP25673895A patent/JP3684260B2/ja not_active Expired - Fee Related
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