JPH0977051A - つゆ用の紙容器及びそれを用いた包装体 - Google Patents

つゆ用の紙容器及びそれを用いた包装体

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JPH0977051A
JPH0977051A JP25449695A JP25449695A JPH0977051A JP H0977051 A JPH0977051 A JP H0977051A JP 25449695 A JP25449695 A JP 25449695A JP 25449695 A JP25449695 A JP 25449695A JP H0977051 A JPH0977051 A JP H0977051A
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layer
resin
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Kazuhiro Hidaka
和弘 日高
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 めんつゆなどつゆ用の紙容器及びそれを用い
た包装体で、内填されるつゆの品質保存性能に優れ、且
つ紙容器の成形の際の熱接着性に優れ、強固な接着強度
と耐衝撃強度とを備えた紙容器及びその包装体を提供す
る。 【解決手段】 包装材用基材とこれに積層されるヒート
シール性を有する内表面樹脂層とからなる積層シートで
形成される紙容器において、該内表面樹脂層を、ガラス
転移点40℃以上の非晶性〜低結晶性の変性ポリエチレン
テレフタレート樹脂層で形成する。又、前記変性ポリエ
チレンテレフタレート樹脂層の包装材用基材側にポリオ
レフィン系樹脂層、又は、引っ張り弾性率が10,000kg/c
m2以下の線状飽和ポリエステル樹脂層を積層することに
より熱接着部の耐衝撃性を一層向上できる。そして、前
記紙容器につゆをホット充填し、ヘッドスペースの残存
酸素量を対内容物容量比1.5/1000以下に窒素ガスなどで
置換して密封し、包装体を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、めんつゆなどのつ
ゆ類を密封包装するための紙容器及びそれを用いた包装
体に関し、更に詳しくは、つゆ類の香りや味を変化させ
ず、良好に保存するための紙容器及びそれを用いたつゆ
類の包装体の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種の飲料やつゆなどの液体状
の食品が封入されている紙容器は、該紙容器の封緘部
が、紙容器を形成している積層シートの熱溶着性能によ
って容易に形成され得るように、内填物と接する内表面
樹脂層がポリオレフィン系樹脂で形成されている積層シ
ートを用いて製凾されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ポ
リオレフィン系樹脂を内表面樹脂層とする積層シートを
用いて作成される紙容器は、そのポリオレフィン系樹脂
層の形成時や紙容器の成形時に、ポリオレフィン系樹脂
の一部が熱分解し、脂肪族炭化水素等の揮発性成分を生
成し、これが容器内に収容されている内填物に移行し、
味の変化や異臭を生じさせる原因となるほか、ポリオレ
フィン系樹脂層自体が内填物中の香りや味の成分を吸着
したり或いは透過したりし易く、内填物の風味が変化
し、損なわれ易いという欠点も有している。
【0004】また、積層シートにおけるポリオレフィン
系樹脂層の有する前述の欠点を改善するため、熱分解に
よる揮発性物質の発生が少なく、且つ、保香性の良好な
ポリエチレンテレフタレート樹脂を積層シートの内表面
樹脂層に用いることも提案されている。しかし、通常の
ポリエチレンテレフタレート樹脂は、熱封緘強度および
耐衝撃性が必ずしも充分でなく、実用上問題があった。
従って、本発明は、上記のような欠点を解消し、内填物
であるつゆの香りや味の成分を吸着、或いは透過する性
質が極めて小さく、また、異臭を生じることもなく、つ
ゆの風味を損なわず、保香性に優れると共に、充分な熱
封緘強度と耐衝撃強度を有する紙容器を提供すると共
に、その紙容器を用いて充填条件を調整してつゆを充填
・密封することにより、風味を損なわず、保香性に優
れ、且つ、良好な熱封緘強度と耐衝撃強度を有するつゆ
の紙容器包装体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下の本
発明により達成される。即ち、本発明のつゆ用の紙容器
は、包装材用基材と該包装材用基材に対して積層されて
いるヒートシール性を有する内表面樹脂層とからなる積
層シートを、該積層シートにおける内表面樹脂層が容器
の全内周面層となるように製凾することによって得られ
るものである。
【0006】そして、本請求項1に記載の発明のつゆ用
の紙容器は、紙容器内のつゆと接する側に積層されてい
る前述のヒートシール性を有する内表面樹脂層が、ガラ
ス転移点が40℃以上の非晶性〜低結晶性の変性ポリエ
チレンテレフタレート樹脂で形成されている。
【0007】本請求項2に記載の発明のつゆ用の紙容器
は、該紙容器における前述のヒートシール性を有する内
表面樹脂層が、ガラス転移点40℃以上の非晶性〜低結
晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂による第1
の樹脂層と、接着性ポリオレフィン系樹脂による第2の
樹脂層と、ポリオレフィン系樹脂による第3の樹脂層と
を順に積層した積層樹脂層で形成されており、該積層樹
脂層における第1の樹脂層が紙容器の最内面層となるよ
うに包装材用基材に積層されている。
【0008】また、本請求項3に記載の発明のつゆ用の
紙容器は、該紙容器における前述のヒートシール性を有
する内表面樹脂層が、ガラス転移点40℃以上の非晶性
〜低結晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂によ
る第1の樹脂層と、引っ張り弾性率が10,000kg
/cm2 以下の線状飽和ポリエステル樹脂による第2の
樹脂層と、ガラス転移点40℃以上の非晶性〜低結晶性
の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂による第3の樹
脂層とが、第2の樹脂層が中芯層となるように積層され
ている共押し出し積層樹脂フィルムで形成されている。
この場合、共押し出し積層樹脂フィルムの両外側層はい
ずれもガラス転移点40℃以上の非晶性〜低結晶性の変
性ポリエチレンテレフタレート樹脂層であり、紙容器の
最内面層は、当然、ガラス転移点40℃以上の非晶性〜
低結晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層で形
成されている。
【0009】そして、本請求項4に記載の発明は、前記
請求項1乃至3に記載のつゆ用の紙容器に、つゆがホッ
ト充填され、且つ、紙容器上部のヘッドスペース部に残
留する気体中の残存酸素量が、対内容物容量比1.5/
1000以下になるようにガス置換されて密封包装され
たつゆの紙容器包装体である。
【0010】
【発明の実施の形態】前記の構成からなる本請求項1乃
至3に記載の発明のつゆ用の紙容器において、最内面層
を形成しているガラス転移点が40℃以上の非晶性〜低
結晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂は、結晶
化度が10%以下というような非晶性〜低結晶性の変性
ポリエチレンテレフタレート樹脂で形成されており、エ
チレングリコールとテレフタル酸とを主成分とし、該主
成分に対する共重合成分として、エチレングリコール以
外の多価アルコール及び/又はテレフタル酸以外の多価
カルボン酸を利用して得られた共重合体からなるポリエ
ステル樹脂、具体的には、テレフタル酸成分の一部がイ
ソフタル酸、ジフェニルジカルボン酸、トリメリット
酸、アジピン酸、セバシン酸などで置き換えられている
変性ポリエチレンテレフタレート樹脂や、エチレングリ
コール成分の一部がジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ト
リメチロールプロパンなどで置き換えられている変性ポ
リエチレンテレフタレート樹脂、或いは、ポリエチレン
テレフタレート樹脂と前記変性ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂との混合樹脂などで形成される。
【0011】前述の変性ポリエチレンテレフタレート樹
脂の具体例は、エチレングリコールとイソフタル酸とテ
レフタル酸、1,4−シクロヘキサンジメタノールとエ
チレングリコールとテレフタル酸、プロピレングリコー
ルとイソフタル酸とテレフタル酸などによる組み合わせ
の共縮合重合体からなるポリエステル樹脂や、前述のテ
レフタル酸とエチレングリコールとをベース原料として
ポリエステル樹脂を縮合重合する際に、酸成分の一部に
トリメリット酸のような3価のカルボン酸を利用した
り、或いは、アルコール成分の一部にトリメチロールプ
ロパンなどの3価のアルコールを使用したり、更には、
アルコール成分の一部と酸成分の一部とに、3価のアル
コールと3価のカルボン酸とを利用して得られる共縮合
重合ポリエステル樹脂である。只、酸成分中の脂肪族ジ
カルボン酸成分が10重量%以上になっているような変
性ポリエチレンテレフタレート樹脂は、つゆ中の特に香
り成分などを吸着するようになるため、紙容器の最内面
層用には、保香性を低下させるため好ましくない。
【0012】以上のようなガラス転移点が40℃以上の
非晶性〜低結晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹
脂を紙容器の最内層に用いることにより、樹脂の押し出
し加工や熱接着の際に、熱分解による異臭成分の発生が
殆どなく、紙容器内に収容されているつゆに味の変化や
異臭を生じさせることもなくなる。また、このような樹
脂の層は、良好なヒートシール性を有すると同時に、つ
ゆの香り成分を吸着したり、或いは、透過する性質が極
めて小さいため、紙容器の胴部および底部、天部の熱接
着において、シール強度の優れたシール部が得られると
共に、保香性に優れた紙容器が得られる。
【0013】本請求項2に記載の発明の紙容器の内表面
樹脂層において、第2の樹脂層として利用される接着性
ポリオレフィン系樹脂には、例えば、低密度ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−αオレ
フィン共重合体などに対してカルボキシル基やカルボニ
ル基等の官能基を有するモノマーをグラフト重合させた
変性ポリオレフィン系樹脂が使用できる。また、上記内
表面樹脂層において、第3の樹脂層として利用されるポ
リオレフィン系樹脂には、例えば、低密度ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−αオレ
フィン共重合体、ポリプロピレンなどのポリオレフィン
系樹脂が使用できる。
【0014】そして、本請求項2に記載の発明の紙容器
の内表面樹脂層において、第1の樹脂層たるガラス転移
点が40℃以上の非晶性〜低結晶性の変性ポリエチレン
テレフタレート樹脂と積層される前述の接着性ポリオレ
フィン系樹脂と、ポリオレフィン系樹脂とは、耐衝撃性
に対して優れた作用を奏し、第1の樹脂層に対して補強
作用を果たし、内表面樹脂層による優れた強度のシール
部において、耐衝撃性を一層向上させる作用を奏する。
【0015】そして、本請求項3に記載の発明の紙容器
の内表面樹脂層において、第2の樹脂層として利用され
る引っ張り弾性率が10,000kg/cm2 以下の線
状飽和ポリエステル樹脂は、前述のガラス転移点が40
℃以上の非晶性〜低結晶性の変性ポリエチレンテレフタ
レート樹脂と同種類のポリエステル樹脂が使用され得る
が、線状飽和ポリエステル樹脂の引っ張り弾性率を低下
させるために、酸成分として脂肪族ジカルボン酸を使用
したり、炭素数の大きいグリコール成分を利用するなど
して得られる引っ張り弾性率が10,000kg/cm
2 以下の線状飽和ポリエステル樹脂が使用できる。
【0016】上記の引っ張り弾性率が10,000kg
/cm2 以下の線状飽和ポリエステル樹脂は、弾力性を
有し、柔軟性に優れると共に、ガラス転移点が40℃以
上の非晶性〜低結晶性の変性ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂に対して良好な接着性を有している。従って、こ
の樹脂を、第1の樹脂層であるガラス転移点が40℃以
上の非晶性〜低結晶性の変性ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂の層に積層することにより、第1の樹脂層の耐衝
撃性を一層向上させることができる。只、この引っ張り
弾性率が10,000kg/cm2 以下の線状飽和ポリ
エステル樹脂は、滑り性が悪く、製膜時に粘着が発生す
るなどして整然とした状態の樹脂層を得難いという欠点
がある。従って、上記の欠点を解消し、長所のみを利用
するために、内表面樹脂層を3層の共押し出しによる積
層樹脂フィルムとし、その中芯層を第2の樹脂層である
引っ張り弾性率が10,000kg/cm2 以下の線状
飽和ポリエステル樹脂層とし、その両側に第1の樹脂層
と第3の樹脂層であるガラス転移点が40℃以上の非晶
性〜低結晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂の
層を積層して3層の共押し出し積層樹脂フィルムを構成
したものである。このような構成を採ることにより、製
膜、積層などの加工性に問題がなくなり、耐衝撃性、ヒ
ートシール性、保香性など総合的に性能に優れた内表面
樹脂層を得ることができる。
【0017】一方、上述のような内表面樹脂層と積層す
る包装材用基材としては、仕上がり形態が紙容器である
ことから、紙をベースとして、その外表面側に耐水性と
熱接着性とが得られるようにポリエチレンなどのポリオ
レフィン系樹脂の層を積層し、更に、その内面側には、
高度のガスバリヤー性が得られるようにアルミニウム箔
や、酸化珪素(SiOX )、アルミニウム、アルミナ
(Al2O3 )、酸化マグネシウム(MgO)、酸化スズ
(SnO2 )などの無機物の薄膜層をガスバリヤー層と
して真空蒸着法、スパッタリング法など公知の手段でそ
の表面に設けた2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム等の延伸フィルムを、ポリオレフィン系樹脂層、
或いは、接着剤層を介して積層した積層シートを作成
し、これを使用する。尚、上記においてガスバリヤー層
としてアルミニウム箔を用いる場合には、紙容器の製
凾、或いは、底部や天部の折り込みシールの際に、アル
ミニウム箔に亀裂やピンホールが発生するのを防ぐため
に、アルミニウム箔の上に更に2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルムなどの耐熱性を有するフィルムを
積層することが好ましい。
【0018】本発明のつゆ用の紙容器は、以上のような
内表面樹脂層と包装材用基材とを、接着剤を用いるドラ
イラミネーション法、または、ポリエチレン、或いは、
その他のポリオレフィン系樹脂を両者の間に膜状に押し
出して圧着し、積層する押し出しラミネーション法によ
り貼り合わせて得られる積層シートを用いて、その内表
面樹脂層が容器の全内周面層となるように製凾してなる
紙容器であり、その代表的な形態例としては、例えば、
ブリックタイプと呼ばれる煉瓦型の紙容器や、ゲーベル
トップタイプと呼ばれる天部が屋根型の紙容器などがあ
る。
【0019】このようなつゆ用の紙容器は、内填される
つゆの香りや味を良好に維持して、流通、保存できる性
能を充分に備えているものであるが、内容物の充填、密
封方法については、尚、留意すべき点がある。それは、
特に、前記ゲーベルトップタイプのような紙容器を用い
る場合、つゆを充填し、頂部を加熱溶着して密封した
際、ヘッドスペースが比較的大きく、この部分に残留す
る空気中の酸素がつゆに悪影響を及ぼし、僅かではある
がつゆの風味を損なうことである。
【0020】上記の問題を解決するのが、本請求項4に
記載した発明のつゆの紙容器包装体であり、前記請求項
1乃至3に記載のつゆ用の紙容器を用いて、これにつゆ
をホット充填し、且つ、紙容器上部のヘッドスペース部
に残留する気体中の残存酸素量が対内容物容量比1.5
/1000以下になるように窒素ガスなどでガス置換し
て密封包装したつゆの紙容器包装体である。通常、この
ような紙容器に飲料その他つゆなどの液状食品を充填す
る場合には、液状食品が含有する空気を減らし、また、
容器を含めた殺菌などを兼ねて80℃〜93℃程度のホ
ット充填が行われている。この方法は充填・密封後、温
度が室温まで低下することにより、容器内部が減圧し、
ヘッドスペースの容量が大きく減少するため、残留酸素
の量を減らすことができる点でも有効である。本発明に
おいては、上記のホット充填と同時に、紙容器上部のヘ
ッドスペース部の空気を窒素ガスなどでガス置換して密
封することにより、残存酸素量が対内容物容量比1.5
/1000以下になるようにしたものである。
【0021】
【実施例】以下に、本発明のつゆ用の紙容器の具体的な
構成と、その紙容器につゆを充填し、密封した包装体を
実施例を挙げて説明する。只、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
【0022】(実施例1〜実施例6及び比較例1〜比較
例4) 積層シートの製造 坪量340g/m2 の液体カートン用原紙の一方の面
(容器の外側になる面)に低密度ポリエチレン(以下L
DPEと表示)〔ミラソン16P 三井石油化学工業
(株)製〕を厚さ20μmとなるように押し出しコート
してLDPEコート紙Aを作成した。これとは別に、厚
さ9μmのアルミニウム箔と厚さ12μmの2軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルム(以下OPETと表
示)〔ルミラー 東レ(株)製〕とを、2液硬化型ポリ
ウレタン系接着剤を用いてドライラミネーション法で貼
り合わせた後、そのOPET面にアンカーコート(A
C)剤〔セイカボンド2703 大日精化工業(株)製〕を
塗布し、その上に厚さ10μmの接着性ポリオレフィン
系樹脂〔アドマーSE−800 三井石油化学工業(株)
製〕と厚さ30μmのガラス転移点40℃以上の非晶性
の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂〔バイロンPN
−9600 東洋紡績(株)製〕とを、この順に共押し出し
コートして積層し、積層フィルムBを作成した。次に、
前記LDPEコート紙Aの紙側の面と、積層フィルムB
のアルミニウム箔面とを、厚さ30μmのポリオレフィ
ン系樹脂〔ニュークレルN1108C 三井デュポンポリケ
ミカル(株)製〕を接着層とする押し出しラミネーショ
ン法で積層して、内表面樹脂層がガラス転移点40℃以
上の非晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂で形
成された実施例1用の積層シートを作成した。 積層シートの構成 (外側より)LDPE層(厚さ20μm)/液体カート
ン用原紙(坪量340g/m2 )/ポリオレフィン系樹
脂層(厚さ30μm)/アルミニウム箔(厚さ9μm)
/ドライラミネート接着剤層/OPET層(厚さ12μ
m)/AC剤層/接着性ポリオレフィン系樹脂層(厚さ
10μm)/ガラス転移点40℃以上の非晶性の変性ポ
リエチレンテレフタレート樹脂層(厚さ30μm)
【0023】積層シートの製造 坪量340g/m2 の液体カートン用原紙の一方の面
(容器の外側になる面)にLDPE〔ミラソン16P
三井石油化学工業(株)製〕を厚さ20μmとなるよう
に押し出しコートしてLDPEコート紙Aを作成した。
これとは別に、一方の面に厚さ400Åのシリカの薄膜
層を設けたOPET(厚さ12μm)〔テックバリアH
S 三菱化学(株)製〕のシリカの薄膜層を設けていな
い側の面、即ち、OPET面にアンカーコート(AC)
剤〔セイカボンド2703 大日精化工業(株)製〕を塗布
し、その上に厚さ10μmの接着性ポリオレフィン系樹
脂〔アドマーSE−800 三井石油化学工業(株)製〕と
厚さ30μmのガラス転移点40℃以上の非晶性の変性
ポリエチレンテレフタレート樹脂〔バイロンPN−9600
東洋紡績(株)製〕とをこの順に共押し出しコートし
て積層し、積層フィルムCを作成した。次に、前記LD
PEコート紙Aの紙側の面と、積層フィルムCのOPE
Tのシリカの薄膜層が設けられた面とを、厚さ30μm
のポリオレフィン系樹脂〔ニュークレルN1108C 三井
デュポンポリケミカル(株)製〕を接着層とする押し出
しラミネーション法で積層して、内表面樹脂層がガラス
転移点40℃以上の非晶性の変性ポリエチレンテレフタ
レート樹脂で形成された実施例2用の積層シートを作
成した。 積層シートの構成 (外側より)LDPE層(厚さ20μm)/液体カート
ン用原紙(坪量340g/m2 )/ポリオレフィン系樹
脂層(厚さ30μm)/シリカ薄膜層(400Å)付き
OPET層(厚さ12μm)/AC剤層/接着性ポリオ
レフィン系樹脂層(厚さ10μm)/ガラス転移点40
℃以上の非晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂
層(厚さ30μm)
【0024】積層シートの製造 坪量340g/m2 の液体カートン用原紙の一方の面
(容器の外側になる面)にLDPE〔ミラソン16P
三井石油化学工業(株)製〕を厚さ20μmとなるよう
に押し出しコートしてLDPEコート紙Aを作成した。
次に、厚さ9μmのアルミニウム箔と、厚さ12μmの
OPET〔ルミラー東レ(株)製〕とを、2液硬化型の
ポリウレタン系接着剤を用いてドライラミネーション法
で貼り合わせて積層フィルムDを作成し、また、別途、
厚さ30μmのLDPEフィルム〔A−1フィルム タ
マポリ(株)製〕のコロナ放電処理面に、厚さ10μm
の接着性ポリオレフィン系樹脂〔アドマーSE−800 三
井石油化学工業(株)製〕と、厚さ30μmのガラス転
移点40℃以上の非晶性の変性ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂〔バイロンPN−9600 東洋紡績(株)製〕と
を、この順に共押し出しコートして積層し、内表面樹脂
層となる3層の積層フィルムEを作成した。そして、上
記積層フィルムDのOPET面と、積層フィルムEのL
DPEフィルム面とを、2液硬化型のポリウレタン系接
着剤を用いてドライラミネーション法で貼り合わせて積
層フィルムFを作成した。次に、前記LDPEコート紙
Aの紙側の面と、積層フィルムFのアルミニウム箔面と
を、厚さ30μmのポリオレフィン系樹脂〔ニュークレ
ルN1108C 三井デュポンポリケミカル(株)製〕を接
着層とする押し出しラミネーション法で積層して、実施
例3用の積層シートを作成した。 積層シートの構成 (外側より)LDPE層(厚さ20μm)/液体カート
ン用原紙(坪量340g/m2 )/ポリオレフィン系樹
脂層(厚さ30μm)/アルミニウム箔(厚さ9μm)
/ドライラミネート接着剤層/OPET層(厚さ12μ
m)/ドライラミネート接着剤層/LDPEフィルム層
(厚さ30μm)/接着性ポリオレフィン系樹脂層(厚
さ10μm)/ガラス転移点40℃以上の非晶性の変性
ポリエチレンテレフタレート樹脂層(厚さ30μm)
【0025】積層シートの製造 坪量340g/m2 の液体カートン用原紙の一方の面
(容器の外側になる面)にLDPE〔ミラソン16P
三井石油化学工業(株)製〕を厚さ20μmとなるよう
に押し出しコートしてLDPEコート紙Aを作成した。
次に、別途用意した厚さ30μmのLDPEフィルム
〔A−1フィルム タマポリ(株)製〕のコロナ放電処
理面に、厚さ10μmの接着性ポリオレフィン系樹脂
〔アドマーSE−800 三井石油化学工業(株)製〕と、
厚さ30μmのガラス転移点40℃以上の非晶性の変性
ポリエチレンテレフタレート樹脂〔バイロンPN−9600
東洋紡績(株)製〕とを、この順に共押し出しコート
して積層し、内表面樹脂層となる3層の積層フィルムG
を作成した。更に、一方の面に厚さ400Åのシリカの
薄膜層を設けた厚さ12μmのOPET〔テックバリア
HS 三菱化学(株)製〕を別に用意し、そのシリカの
薄膜層を設けていない側の面、即ち、OPET面と、上
記積層フィルムGのLDPEフィルム面とを、2液硬化
型のポリウレタン系接着剤を用いてドライラミネーショ
ン法により貼り合わせて積層フィルムHを作成した。そ
の後、上記LDPEコート紙Aの紙側の面と、積層フィ
ルムHのOPETのシリカの薄膜層を設けた面とを、厚
さ30μmのポリオレフィン系樹脂〔ニュークレルN11
08C 三井デュポンポリケミカル(株)製〕を接着層と
する押し出しラミネーション法で積層して、実施例4用
の積層シートを作成した。 積層シートの構成 (外側より)LDPE層(厚さ20μm)/液体カート
ン用原紙(坪量340g/m2 )/ポリオレフィン系樹
脂層(厚さ30μm)/シリカ薄膜層(400Å)付き
OPET層(厚さ12μm)/ドライラミネート接着剤
層/LDPEフィルム層(厚さ30μm)/接着性ポリ
オレフィン系樹脂層(厚さ10μm)/ガラス転移点4
0℃以上の非晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹
脂層(厚さ30μm)
【0026】積層シートの製造 坪量340g/m2 の液体カートン用原紙の一方の面
(容器の外側になる面)にLDPE〔ミラソン16P
三井石油化学工業(株)製〕を厚さ20μmとなるよう
に押し出しコートしてLDPEコート紙Aを作成した。
次に、厚さ9μmのアルミニウム箔と厚さ12μmのO
PET〔ルミラー 東レ(株)製〕とを2液硬化型ポリ
ウレタン系接着剤を用いてドライラミネーション法で貼
り合わせて積層フィルムIを作成した。更に、別途、内
表面樹脂層用として、3層の共押し出し法により、引っ
張り弾性率が10,000kg/cm2 以下の線状飽和
ポリエステル樹脂層(厚さ20μm)を中芯層とし、両
側にガラス転移点が40℃以上の非晶性の変性ポリエチ
レンテレフタレート樹脂の層(厚さ各20μm)を積層
した3層の共押し出し積層樹脂フィルムJ(総厚60μ
m)を作成した。そして、上記積層フィルムIのOPE
T面に、3層の共押し出し積層樹脂フィルムJを、2液
硬化型ポリウレタン系接着剤を用いてドライラミネーシ
ョン法で貼り合わせて積層フィルムKを作成した。その
後、上記LDPEコート紙Aの紙側の面と、積層フィル
ムKのアルミニウム箔面とを、厚さ30μmのポリオレ
フィン系樹脂〔ニュークレルN1108C 三井デュポンポ
リケミカル(株)製〕を接着層とする押し出しラミネー
ション法で積層して、実施例5用の積層シートを作成
した。 積層シートの構成 (外側より)LDPE層(厚さ20μm)/液体カート
ン用原紙(坪量340g/m2 )/ポリオレフィン系樹
脂層(厚さ30μm)/アルミニウム箔(厚さ9μm)
/ドライラミネート接着剤層/OPET層(厚さ12μ
m)/ドライラミネート接着剤層/ガラス転移点40℃
以上の非晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層
(厚さ20μm)/引っ張り弾性率10,000kg/
cm2 以下の線状飽和ポリエステル樹脂層(厚さ20μ
m)/ガラス転移点40℃以上の非晶性の変性ポリエチ
レンテレフタレート樹脂層(厚さ20μm)
【0027】積層シートの製造 坪量340g/m2 の液体カートン用原紙の一方の面
(容器の外側になる面)にLDPE〔ミラソン16P
三井石油化学工業(株)製〕を厚さ20μmとなるよう
に押し出しコートしてLDPEコート紙Aを作成した。
次に、内表面樹脂層用として、前記、積層シートの製造
で作成した3層の共押し出し積層樹脂フィルムJと同
じ積層樹脂フィルムを作成し、これを別に用意した、一
方の面に厚さ400Åのシリカの薄膜層を設けた厚さ1
2μmのOPET〔テックバリアHS 三菱化学(株)
製〕のシリカの薄膜層を設けていない側の面、即ち、O
PET面に2液硬化型ポリウレタン系接着剤を用いてド
ライラミネーション法で貼り合わせて積層フィルムLを
作成した。そして、上記LDPEコート紙Aの紙側の面
と、積層フィルムLのOPETのシリカの薄膜層を設け
た面とを、厚さ30μmのポリオレフィン系樹脂〔ニュ
ークレルN1108C 三井デュポンポリケミカル(株)
製〕を接着層とする押し出しラミネーション法で積層し
て、内表面樹脂層が前記3層の共押し出し積層樹脂フィ
ルムJで形成された実施例6用の積層シートを作成し
た。 積層シートの構成 (外側より)LDPE層(厚さ20μm)/液体カート
ン用原紙(坪量340g/m2 )/ポリオレフィン系樹
脂層(厚さ30μm)/シリカ薄膜層(400Å)付き
OPET層(厚さ12μm)/ドライラミネート接着剤
層/ガラス転移点40℃以上の非晶性の変性ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂層(厚さ20μm)/引っ張り弾
性率10,000kg/cm2 以下の線状飽和ポリエス
テル樹脂層(厚さ20μm)/ガラス転移点40℃以上
の非晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層(厚
さ20μm)
【0028】積層シートの製造 坪量340g/m2 の液体カートン用原紙の一方の面
(容器の外側になる面)にLDPE〔ミラソン16P
三井石油化学工業(株)製〕を厚さ20μmとなるよう
に押し出しコートしてLDPEコート紙Aを作成した。
次に、厚さ9μmのアルミニウム箔と厚さ12μmのO
PET〔ルミラー 東レ(株)製〕と厚さ60μmのL
DPEフィルム〔A−1フィルム タマポリ(株)製〕
とを、この順に2液硬化型ポリウレタン系接着剤を用い
て、それぞれドライラミネーション法で貼り合わせて積
層フィルムMを作成した。そして、上記LDPEコート
紙Aの紙側の面と、積層フィルムMのアルミニウム箔面
とを、厚さ30μmのポリオレフィン系樹脂〔ニューク
レルN1108C 三井デュポンポリケミカル(株)製〕を
接着層とする押し出しラミネーション法で積層して、内
表面樹脂層がLDPEフィルム層で形成された比較例1
用の積層シートを作成した。 積層シートの構成 (外側より)LDPE層(厚さ20μm)/液体カート
ン用原紙(坪量340g/m2 )/ポリオレフィン系樹
脂層(厚さ30μm)/アルミニウム箔(厚さ9μm)
/ドライラミネート接着剤層/OPET層(厚さ12μ
m)/ドライラミネート接着剤層/LDPEフィルム層
(厚さ60μm)
【0029】積層シートの製造 坪量340g/m2 の液体カートン用原紙の一方の面
(容器の外側になる面)にLDPE〔ミラソン16P
三井石油化学工業(株)製〕を厚さ20μmとなるよう
に押し出しコートしてLDPEコート紙Aを作成した。
次に、一方の面に厚さ400Åのシリカの薄膜層を設け
た厚さ12μmのOPET〔テックバリアHS 三菱化
学(株)製〕のシリカの薄膜層を設けていない側の面、
即ち、OPET面に、厚さ60μmのLDPEフィルム
〔A−1フィルム タマポリ(株)製〕を、2液硬化型
ポリウレタン系接着剤を用いてドライラミネーション法
で貼り合わせて積層フィルムNを作成した。そして、上
記LDPEコート紙Aの紙側の面と、積層フィルムNの
OPETのシリカの薄膜層が設けられた面とを、厚さ3
0μmのポリオレフィン系樹脂〔ニュークレルN1108C
三井デュポンポリケミカル(株)製〕を接着層とする
押し出しラミネーション法で積層して、内表面樹脂層が
LDPEフィルム層で形成された比較例2用の積層シー
トを作成した。 積層シートの構成 (外側より)LDPE層(厚さ20μm)/液体カート
ン用原紙(坪量340g/m2 )/ポリオレフィン系樹
脂層(厚さ30μm)/シリカ薄膜層(400Å)付き
OPET層(厚さ12μm)/ドライラミネート接着剤
層/LDPEフィルム層(厚さ60μm)
【0030】(紙容器の成形およびつゆの充填包装)前
述の積層シート〜を用いて、常法に従って1000
ml容量のゲーベルトップタイプの紙容器用のブランク
板に打ち抜き、内表面樹脂層が容器の全内周面層となる
形状として、先ず、容器胴部を加熱シールして角筒体を
作成した。次に、それぞれの角筒体を液体用充填包装機
に掛けて、容器底部の成形、熱封緘を行うと共に、代表
的なつゆであるめんつゆ1000mlを充填し、頂部の
成形、熱封緘を行ってつゆの紙容器包装体を作成した。
尚、上記めんつゆの充填に際して、めんつゆの充填温度
は、全て80℃のホット充填とし、更に、容器のヘッド
スペース部には、窒素ガスによるガス置換を行って包装
体を作成し、積層シート〜による各包装体を順次実
施例1〜6の包装体とし、そして、積層シートによる
包装体を比較例1の包装体、積層シートによる包装体
を比較例2の包装体とした。また、参考例として、実施
例6と同じ積層シートを用いた紙容器について、めん
つゆの充填条件を変更し、即ち、充填温度を80℃と
し、ヘッドスペース部のガス置換を行わずに充填包装し
たものを参考例1の包装体とし、めんつゆの充填温度を
常温(実測23℃)とし、窒素ガスによるガス置換を行
って充填包装したものを参考例2の包装体として、追加
作成した。尚、充填に用いためんつゆは、いずれも市販
の瓶詰めのめんつゆである。
【0031】(輸送テストおよび保存テストとその結
果)以上のように作成した実施例1〜6、および、比較
例1、2、そして、参考例1、2のめんつゆの紙容器包
装体各12個を試料として、それぞれを段ボールケース
(12個詰め)に入れて、トラックに積み、500km
の輸送テストを行い、液もれ、容器の傷つきのチェック
を行った後、続いて、40℃の雰囲気中に3か月間保存
する保存テストを実施し、各試料のめんつゆの香り、お
よび味を、瓶詰めのめんつゆと比較して官能試験で評価
した。上記輸送テストの結果は、各試料の容器全てにつ
いて、液もれ、および、容器の著しい傷つきは、なく良
好であった。また、保存テスト後の各試料のめんつゆの
官能試験は、下記の基準で実施し、その評価結果を記号
で表1に示した。 〔官能試験の評価基準〕 (記号) (評価基準) ○:香り、味に殆ど変化がなく良好なもの。 △:香り、又は味に僅かに変化があるもの(但し、実用上問題ない程度)。 ×:香り、味に変化があり、風味が劣化しているもの。
【0032】
【表1】
【0033】上記保存テストの結果から明らかなよう
に、本発明の紙容器を用いて、めんつゆをホット充填
し、且つ、ヘッドスペース部の残存気体を窒素ガス置換
して残存酸素量が、対内容物容量比1.5/1000以
下になるように包装した本発明のつゆの紙容器包装体、
即ち、実施例1〜6は、紙容器自体のガスバリヤー性も
優れており、香り成分などが容器の最内面層へ吸着され
たり、或いは、透過して失われることがなく、また、ヘ
ッドスペース部の残存酸素量も少ないため、つゆが変質
することもなく、官能試験の評価結果も最良であり、優
れたつゆの保存性を有することを示している。これに対
して、比較例1および2は、紙容器の包装材用基材層
に、アルミニウム箔(厚さ9μm)、或いは、シリカの
薄膜層(厚さ400Å)付きOPET(厚さ12μm)
を積層して、良好なガスバリヤー性を付与すると共に、
充填に際しては、ホット充填と窒素ガス置換を実施して
ヘッドスペース部の残存酸素量を、実施例1〜6と同様
に少なくしているにもかかわらず、紙容器の最内面層が
LDPEフィルム層であるため、めんつゆの香り成分な
どの吸着、或いは、透過があり、また、容器側からの異
臭成分のめんつゆへの移行などにより、香りおよび味が
損なわれ、官能試験の評価が劣っていた。また、参考例
1は、実施例6に対して、充填の際の窒素ガス置換のみ
を省いたものであり、ヘッドスペース部の残存酸素量の
みが2.4ml(対内容物容量比2.4/1000)と
若干多くなっており、その影響から極僅かであるがめん
つゆの風味の変化が認められた。只、これは、実用上問
題のないレベルである。参考例2は、実施例6に対し
て、充填温度のみを常温(実測23℃)とし、窒素ガス
置換は実施して充填包装したものであり、この場合もヘ
ッドスペース部の残存酸素量が2.7ml(対内容物容
量比2.7/1000)と若干多くなっており、官能試
験において極僅かな風味の変化が認められた。しかし、
これも実用上は殆ど問題のないレベルである。
【0034】
【発明の効果】以上詳しく説明したように本請求項1〜
請求項3に記載の発明のつゆ用の紙容器は、該紙容器を
構成する積層シートの最内面層、即ち、紙容器内の内填
物と接する層が、ガラス転移点40℃以上の非晶性〜低
結晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂による樹
脂層で形成されている。従って、該紙容器におけるシー
ル部が、非晶性〜低結晶性の変性ポリエチレンテレフタ
レート樹脂の優れた熱シール特性を利用して形成される
ので、接着強度、耐衝撃強度に優れた熱シール部が形成
される。また、ガラス転移点が40℃以上の非晶性〜低
結晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂の層は、
つゆの紙容器包装体が、通常、40℃以下の温度で流
通、保管されることと相まって、香り、味成分などに対
して優れた非吸着性と非透過性を有するため、つゆの成
分を変化させずに保存することができる。
【0035】また、本請求項2に記載の発明のつゆ用の
紙容器においては、ヒートシール性を有する内表面樹脂
層が、ガラス転移点40℃以上の非晶性〜低結晶性の変
性ポリエチレンテレフタレート樹脂による第1の樹脂層
と、接着性ポリオレフィン系樹脂による第2の樹脂と、
ポリオレフィン系樹脂による第3の樹脂層とを順に積層
した積層樹脂層で形成され、該第1の樹脂層が紙容器の
最内面層となるように包装材用基材に積層されているた
め、最内面層に接する第2および第3の樹脂層、即ち、
ポリオレフィン系樹脂の層が適度の弾力性を有し、第1
の樹脂層のガラス転移点40℃以上の非晶性〜低結晶性
の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂による強度に優
れた熱シール部の耐衝撃性を更に向上させるため、前記
香り、味成分の優れた保存性に加えて、一層安定した熱
接着部が得られる。
【0036】本請求項3に記載の発明のつゆ用の紙容器
においても、ヒートシール性を有する内表面樹脂層は、
ガラス転移点40℃以上の非晶性〜低結晶性の変性ポリ
エチレンテレフタレート樹脂による第1の樹脂層と、引
っ張り弾性率が10,000kg/cm2 以下の線状飽
和ポリエステル樹脂による第2の樹脂層と、ガラス転移
点40℃以上の非晶性〜低結晶性の変性ポリエチレンテ
レフタレート樹脂による第3の樹脂層とが、第2の樹脂
層が中芯層となるように積層されている共押し出し積層
樹脂フィルムで形成されているため、最内面層がガラス
転移点40℃以上の非晶性〜低結晶性の変性ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂の層であり、接着強度の良好な熱
シール部を形成すると同時に、隣接する引っ張り弾性率
が10,000kg/cm2 以下の線状飽和ポリエステ
ル樹脂の層が適度の柔軟性と弾力性を有するため、熱シ
ール部の耐衝撃性を更に向上させ、前記香り、味成分の
優れた保存性に加えて、一層安定した熱接着部が得られ
る。
【0037】そして、本請求項4に記載の発明のつゆの
紙容器包装体は、請求項1乃至3に記載の発明のつゆ用
の紙容器に、つゆがホット充填され、且つ、紙容器上部
のヘッドスペース部に残留する気体中の残存酸素量が、
対内容物容量比1.5/1000以下になるようにガス
置換されて密封包装されており、紙容器自体の優れたガ
スバリヤー性、および、香り、味成分の非吸着性、非透
過性に加えて、紙容器内部の残存酸素量もつゆに悪影響
を及ぼさないレベルに少なくされているため、長期保存
してもつゆの香り、味を損なうことがなく、優れた熱接
着部による安定した密封性と長期保存性を有するつゆの
紙容器包装体を提供できる効果を奏する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装材用基材と該包装材用基材に対して
    積層されているヒートシール性を有する内表面樹脂層と
    からなる積層シートにより、該積層シートにおける内表
    面樹脂層が容器の全内周面層となるように製凾されてい
    るつゆ用の紙容器において、前記ヒートシール性を有す
    る内表面樹脂層が、ガラス転移点40℃以上の非晶性〜
    低結晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂で形成
    されていることを特徴とするつゆ用の紙容器。
  2. 【請求項2】 包装材用基材と該包装材用基材に対して
    積層されているヒートシール性を有する内表面樹脂層と
    からなる積層シートにより、該積層シートにおける内表
    面樹脂層が容器の全内周面層となるように製凾されてい
    るつゆ用の紙容器において、前記ヒートシール性を有す
    る内表面樹脂層が、ガラス転移点40℃以上の非晶性〜
    低結晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂による
    第1の樹脂層と、接着性ポリオレフィン系樹脂による第
    2の樹脂層と、ポリオレフィン系樹脂による第3の樹脂
    層とを順に積層した積層樹脂層で形成されており、該積
    層樹脂層における第1の樹脂層が紙容器の最内面層とな
    るように包装材用基材に積層されていることを特徴とす
    るつゆ用の紙容器。
  3. 【請求項3】 包装材用基材と該包装材用基材に対して
    積層されているヒートシール性を有する内表面樹脂層と
    からなる積層シートにより、該積層シートにおける内表
    面樹脂層が容器の全内周面層となるように製凾されてい
    るつゆ用の紙容器において、前記ヒートシール性を有す
    る内表面樹脂層が、ガラス転移点40℃以上の非晶性〜
    低結晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂による
    第1の樹脂層と、引っ張り弾性率が10,000kg/
    cm2 以下の線状飽和ポリエステル樹脂による第2の樹
    脂層と、ガラス転移点40℃以上の非晶性〜低結晶性の
    変性ポリエチレンテレフタレート樹脂による第3の樹脂
    層とが、第2の樹脂層が中芯層となるように積層されて
    いる共押し出し積層樹脂フィルムで形成されていること
    を特徴とするつゆ用の紙容器。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3に記載のつゆ用の紙容器
    に、つゆがホット充填され、且つ、紙容器上部のヘッド
    スペース部に残留する気体中の残存酸素量が、対内容物
    容量比1.5/1000以下になるようにガス置換され
    て密封包装されていることを特徴とするつゆの紙容器包
    装体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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