JPH0977254A - 粉体定量供給装置 - Google Patents

粉体定量供給装置

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JPH0977254A
JPH0977254A JP7230049A JP23004995A JPH0977254A JP H0977254 A JPH0977254 A JP H0977254A JP 7230049 A JP7230049 A JP 7230049A JP 23004995 A JP23004995 A JP 23004995A JP H0977254 A JPH0977254 A JP H0977254A
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瀬 智 洋 荒
Shotaro Matsuda
田 正太郎 松
Ryoichi Yamamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 供給側および被供給側間に圧力差がある場合
でもこれらの間のガスの流通および圧力漏れ等を有効に
防止でき、かつ粉体を供給するために用いられるキャリ
アガスの量を少なくできる粉体定量供給装置を提供す
る。 【解決手段】 ケーシング26に収納された回転体22は、
回転体の周囲が気密状態でケーシング側と摺動する。回
転体の上方で、ケーシングに粉体フィード部27が設けら
れ、回転体の下方でケーシングに粉体落下部30が設けら
れる。回転体の摺動面に形成された定量用凹部は、回転
体の回転に伴い前記粉体フィード部に連通し、粉体フィ
ード部から粉体が定量用凹部へ入る。更に回転が進むと
定量用凹部は粉体落下部へ開口し、定量用凹部からの粉
体が落下し、粉体落下部を介して下方の高圧部19へ落下
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、粉体を一定定量ずつ供給
するための粉体定量供給装置に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】粉体を一定量ずつ供給するための
粉体定量供給装置は、様々な分野で使用されている。こ
のような定量供給装置として、回転体に放射状に複数の
羽根を設け、この羽根の間に粉体を供給して定量化する
ロータリーバルブが知られている。しかしながら、ロー
タリーバルブは、流動性が低い粉体や、粘着性を有する
粉体を供給する場合、ロータリーバルブに設けた羽根の
間にこれら粉体が付着し、定量性が低下するという問題
があった。
【0003】また、化学物質を圧力容器内へ連続して送
り込み、生成した化合物を連続して取り出す技術におい
て、前記化学反応を促進させるための触媒(粉体)を圧
力容器内定量ずつ供給することがある。このような場
合、供給側となる外部と、被供給側となる圧力容器内部
との間は大きく圧力が変化しているが、上述したような
ロータリーバルブを供給側および被供給側の間に設ける
と、この圧力差のために発生する高圧部から低圧部への
ガス流により、粉体の定量性が低下したり、圧力漏れが
発生して圧力容器での反応条件を維持することが困難と
なるため、これをそのまま定量供給装置として適用する
ことはできなかった。
【0004】従来では、このような粉体定量供給装置と
して、粉体を液体と混ぜてスラリー状としポンプによっ
て送り込む装置、または粉体を乱流状態のガスに分散さ
せてブロワーにより送り込む装置等が用いられていた。
しかしながら、粉体は液体やガスに対して沈降しやす
く、均一な混合度を保つことが困難であった。そのた
め、粉体を定量ずつ供給する定量性が低くなり、過剰量
の粉体を供給してしまう場合があった。
【0005】これに対し、液体やガスに混合せず粉体自
体を、機械的に定量性よく供給できる装置が提案されて
いる(実公昭63−42372号公報参照)。この機械
的な粉体定量供給装置を図10に示す。図示されるよう
に、この粉体定量供給装置では、回転体102がケーシ
ング104に収納され、回転体102の周囲がこのケー
シング104に対し密着状態で摺動する。回転体102
の上方ではケーシング104に粉体フィード部106が
設けられ、ホッパー108に連通する。回転体102の
側方には、キャリアガスを導入するための導管110が
設けられる。そして、回転体102には、該回転体10
2をその回転軸と直角に貫通する計量孔112が形成さ
れている。この計量孔112は、回転体102の回転に
伴い、縦になった状態で前記粉体フィード部106に一
方端が開口し、他端が閉塞される。また、横になった状
態で前記導管110を高圧部と連通させる。
【0006】このような従来の粉体定量供給装置では、
ホッパー108に入れられた粉体は、回転体102が回
転して計量孔112が縦になると、この計量孔112内
に定量の粉体が入る。更に回転が90度進むと、この計
量孔112が横になり、導管110が高圧部に連通す
る。この連通した状態で、キャリアガス源114から高
圧のキャリアガスが送られ、粉体はキャリアガスにより
送り出されて高圧側に供給される。
【0007】しかしながら、前記図10の装置では、定
量性は確保され得るものの、粉体を高圧のキャリアガス
によって水平方向に供給しなければならず、多量のキャ
リアガスを使用する必要があり、供給装置の大型化を招
くという問題があった。さらに、このような定量供給装
置を、例えば気相重合装置への触媒の供給に適用した場
合、触媒の定量によって、キャリアガスの量が間欠的に
大きく増減し、被供給部、即ち重合反応器等の反応条件
を均一に保つことが困難となり、安定した重合反応を行
ない難いという問題があった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、このような従来技術に伴う問
題点を解決するためになされたものであり、低流動性ま
たは高付着性の粉体であっても、粉体供給用のキャリア
ガスを用いることなく、あるいは最低限のキャリアガス
使用量で定量性よく供給でき、かつこれを介するガスの
流通および圧力漏れを有効に防止でき、したがって、供
給側および被供給側間に圧力差がある場合の粉体定量供
給、例えば低圧部から高圧部への粉体定量供給にも好適
に使用可能な粉体定量供給装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【発明の概要】本発明に係る粉体定量供給装置は、粉体
を一定量づつ供給するための粉体定量供給装置におい
て、軸回りに回転する作動軸と、前記作動軸に一体的に
設けられた回転体と、前記回転体を収容し、かつ該回転
体の外周面と摺接するとともに、その回転を可能とする
内周面を備えた回転体収容部を有するケーシングと、前
記ケーシングの回転体上方位置に設けられ、かつ該ケー
シングの回転体収容部に下向きに開口する粉体フィード
部と、前記ケーシングの回転体下方位置に設けられ、前
記回転体収容部に上向きに開口する粉体落下部と、前記
回転体の外周面に形成され、その回転に伴い前記粉体フ
ィード部および前記粉体落下部へ順に個別に開口する定
量用凹部と、を備えたことを特徴としている。
【0010】本発明に係る粉体定量供給装置は、前記ケ
ーシングが、前記粉体落下部へ連通した状態の前記定量
用凹部に連通するキャリアガス導入路を配設されていて
もよい。
【0011】本発明に係る粉体定量供給装置は、前記粉
体落下部を経過後、前記フィード部に開口する以前の状
態の前記定量用凹部に連通する、洗浄ガス導入路および
洗浄ガス排出路とを配設されていてもよい。
【0012】また、本発明に係る粉体定量供給装置は、
前記粉体落下部を経過後、前記粉体フィード部に開口す
る以前の状態の前記定量用凹部に連通する圧力調節路お
よび前記粉体フィード部を経過後、前記粉体落下部に開
口する以前の状態の前記定量用凹部に連通する圧力調節
路の少なくとも一方を配設されていてもよい。
【0013】また、本発明に係る粉体定量供給装置で
は、前記定量用凹部が、前記回転体の外周面に回転方向
に沿って複数個が形成され、略半球状または略半楕円球
状を有していてもよい。
【0014】このような構成の本発明に係る粉体定量供
給装置によれば、作動軸が回転すると、回転体も一体的
に回転し、回転体の外周面がケーシングの内周面に密着
した状態で摺動する。そして、先ず回転体の外周面に形
成された定量用凹部が、回転体収容部へ下向きに開口す
る上方の粉体フィード部に連通する。この連通により、
粉体フィード部から粉体が定量用凹部へ入る。更に回転
体が回転すると、定量用凹部は粉体フィード部との連通
を終え、回転体収容部へ上向きに開口する下方の粉体落
下部に連通し、定量用凹部に入っていた粉体は、粉体落
下部へ落下する。そして、本発明に係る粉体定量供給装
置によれば、回転体収容部内周面および回転体外面との
摺接部が比較的広く設定でき、気密を保持し易いため、
供給側と被供給側との間に設けても、これを介してのガ
スの流通および圧力漏れなどを有効に防止できる。
【0015】また、本発明の粉体供給装置では、上記キ
ャリアガス供給路を設けることにより、粉体落下部へ連
通した状態の定量用凹部へ導入路されたキャリアガスに
より、定量用凹部を洗浄して付着する粉体を吹き落とす
ことができ、粉体の落下はよりスムーズに行われる。
【0016】本発明に係る粉体定量供給装置では、前記
洗浄ガス導入路および洗浄ガス排出路とを配設すること
により、粉体落下部および粉体フィード部間に定量用凹
部があるときに、該定量用凹部内に滞留した粉体落下部
の雰囲気ガスが、洗浄ガス導入路から導入され洗浄ガス
排出路から排出される洗浄ガスによって置換されるよう
にできる。
【0017】また、本発明に係る粉体定量供給装置は、
前記粉体フィード部を経過後、前記粉体落下部に開口す
る以前の状態の前記定量用凹部に連通する圧力調節路あ
るいは前記粉体落下部を経過後、前記粉体フィード部に
開口する以前の状態の前記定量用凹部に連通する圧力調
節路を設けることにより、粉体フィード部と粉体落下部
とが、その圧力差により、互いに影響し合うことをさら
に厳密に防止することができる。
【0018】さらに、本発明で用いられる回転体に複数
個の定量用凹部を形成することにより、回転体が一回回
転するうちに、粉体が複数回供給されるようにすること
ができる。また、定量用凹部を略半球状または略半楕円
球状とすることで、定量用凹部へ導入されたキャリアガ
スの噴出エネルギーを減少させることなく粉体をよりス
ムーズに落下させることができる。
【0019】
【発明の具体的説明】以下、この発明の一実施例を、図
1乃至図3において説明する。図2は、この実施例に係
る粉体定量供給装置が設けられるオレフィン気相重合方
法の装置回路全体を示すものである。まず、この装置回
路の概略を説明する。
【0020】オレフィンの気相重合方法の工程は、化学
反応が行われる圧力容器として気相重合器2内で行われ
る。即ち、気相重合器2内で、粉状固体触媒をガス状低
沸点非重合性炭化水素、オレフィンおよび水素を含むガ
スによって流動状態に保持しつつ、固体状触媒にオレフ
ィンを気相重合または共重合させ、生成したオレフィン
重合体を連続的に抜き取りながら重合を実施する。
【0021】具体的に説明すると、例えばライン1を介
して、オレフィンおよび水素等の原料ガスと、上記固体
状触媒成分および有機金属化合物触媒成分、更に必要に
応じて電子供 与体などからなる粉状固体触媒とを気相
重合器2内の反応系流動層4に供給する。反応系流動層
4は分散板3を通って連続的に供給されるガス(例えば
低沸点非重合性炭化水素等)の流れによって流動状態に
保持される。この反応系流動層4において生成した重合
体をライン5から抜き取りつつ、重合を連続的に実施す
る。
【0022】このような回路装置の上記ライン1には、
上記粉状固体触媒などの粉体を供給するために、この実
施例に係る粉体定量供給装置18が設けられている。こ
の粉体定量供給装置18を図3および図1に拡大して示
す。図示されるように、この粉体定量供給装置18は、
ケーシング26と、ケーシング26に収容される作動軸
21と、作動軸21と一体的に連結された回転体22と
を備えている。このケーシング26には、回転体22を
挟んで上下の位置に、粉状固体触媒を供給するためのホ
ッパ20と、ライン1を構成する供給配管19が接続さ
れている。
【0023】供給配管19は、高圧容器である気相重合
器2へ通じるものであり、高圧部となっている。そし
て、この実施例における供給配管19は、水素、オレフ
ィン等の原料ガスを気相重合器2へ供給するためのもの
であり、常にこれらガスが流れている。他方、粉体が投
入されるホッパー20は大気圧に近い低圧部となってい
る。なお、粉状固体触媒は、N2、Ar等の不活性ガス
を用いて反応器に移送してもよい。
【0024】作動軸21の先端(図中左先端)には、円
錐台状の回転体22が一体的に設けられている。この作
動軸21と回転体22は共にケーシング23内に収納さ
れている。また、回転体22は先端に向かって径が小さ
くなっており、周囲にはケーシング23の一部を構成す
るスリーブ24が密着している。このスリーブ24に対
し回転体22が気密に摺動可能となっている。スリーブ
24の材質は、特に限定されず、回転体を収容するため
のスリーブに用いられる従来公知の材料、例えば金属で
あっても良い。しかしながら、クリアランスを小さくで
きるという利点から、テフロン、ポリエチレン、ルーロ
ンなどのプラスチック製スリーブ24を用いることが望
ましい。
【0025】回転体22の上方では、スリーブ24にフ
ィード孔25が形成され、更にケーシング本体26に形
成された粉体フィード部27に接続している。粉体フィ
ード部27は、ケーシング本体26の上方に載置される
ホッパー20に接続している。
【0026】回転体22の下方では、スリーブ24に落
下孔29が形成されている。この落下孔29には、更に
下方にケーシング本体26に設けられた粉体落下部30
が接続している。この粉体落下部30は、更に下方に開
口する供給配管19に接続している。
【0027】作動軸21は、図3中のケーシング本体2
6の右側に設けられた軸受(不図示)によって支持さ
れ、グランドパッキン31及びグランド押え32で構成
される軸封機構は、軸部からのガス漏洩を防止してい
る。
【0028】回転体22の先端側(図中左側)におい
て、ケーシング本体26はカバー33により閉じられて
いる。このカバー33は図示しないボルトによりケーシ
ング本体26に固定されている。
【0029】回転体の側方(図1中左方)には、スリー
ブ内側に一方端が開口するキャリアガス導入路34が形
成されている。このキャリアガス導入路34の他端に
は、キャリアガス源35から開閉弁36を経て、キャリ
アガス吹き込み管37が接続されている。キャリアガス
吹き込み管37は、分岐管37Aを有し、この分岐管3
7Aはホッパー20に接続されている。そして、キャリ
アガス導入部34は、粉体落下部30へ連通した状態の
定量用凹部38(後述する)へ連通する位置に形成され
る。
【0030】回転体22の摺動面には、3個の定量用凹
部38が形成される。この定量用凹部38は、図1に示
すように回転体22の軸に直角な面による断面におい
て、略半楕円球状の一部を形成する曲面により形成され
ている。そして、この定量用凹部38は、粉体落下部3
0の開口とキャリアガス導入路34の開口とを共に連通
できる円周方向の長さを有する(図1参照)。
【0031】以下、この実施例の動作について説明す
る。ホッパー20に投入された粉体は、粉体フィード部
27およびフィード孔25を介して定量用凹部38に入
る。この定量用凹部38の容積は所定の大きさであり、
従って一定量の粉体が入ることになる。作動軸21およ
び回転体22は常に同一方向(図1中の反時計回り方
向)に回転している。
【0032】粉体で満たされた定量用凹部38は、回転
体22の回転に伴い、やがて粉体フィード部27との連
通を止め、次に粉体落下部30へ開口する。この開口に
より、定量用凹部38の粉体は落下孔29および粉体落
下部30を介して、供給配管19へ落下する。この落下
は粉体に働く重力によって行われ得る。この際、低圧部
である粉体フィード部27と高圧部である粉体落下部3
0との圧力差は、比較的広く設定されたスリーブ24内
周面と回転体22外周面との摺接面が、良好な気密性を
保持しているため、安定して維持される。また、粉体落
下部30に開口した定量用凹部38内は既に高圧力とな
っているため、粉体落下部30の圧力は上記の粉体の落
下を妨げない。従って、粉体が静電気などにより定量用
凹部38の内部に滞留するようなことがなければ、特に
キャリアガスなどを用いなくても、供給が行われ得る。
【0033】また、回転体22が更に回転すると、定量
用凹部38は粉体落下部30への連通を維持したまま、
やがてキャリアガス導入部34にも連通する。この状態
で、キャリアガス源35からキャリアガスが開閉弁36
を通って供給されると、キャリアガスの流体エネルギー
により定量孔38内で滞留していた粉体は押し流され、
前記落下がよりスムーズに行われる。
【0034】そして、すべての粉体が落下して空になっ
た定量用凹部38は、回転体22が更に回転すること
で、再び粉体フィード部27に開口する位置に戻る。こ
の実施例では、例えば、回転体22が反時計回り方向に
連続して回転することにより、一回転あたりに粉体が3
回供給され、回転が連続して行われることにより、断続
的な粉体の供給は続けられる。なお、回転体22の回転
の速度および方向を、一定とせずに、所望の供給間隔に
応じて、回転体22の回転速度、回転方向またはその両
方が変化するようにすることも可能である。
【0035】以上のようにこの実施例によれば、定量用
凹部38に入った粉体は、自らに働く重力により、落下
孔29および粉体落下部30を経て、供給配管19が高
圧であっても、そこに落下する。従って、従来例(図1
0)に比べ、本質的にキャリアガスを用いなくても粉体
の供給が可能となる。
【0036】また、粉体が静電気などで定量用凹部38
内に滞留しやすい場合には、キャリアガスが有効となる
が、このキャリアガスは定量用凹部38および粉体落下
部30の短い通路を通るだけの少量で済み、従来のよう
な多量のキャリアガスを必要としない。
【0037】さらに、このキャリアガスは定量用凹部3
9を通過する際に、定量用凹部38の略半楕円球状の面
に沿って流れるため、流動エネルギーを減少させられ難
い。従って、より少量のキャリアガスで済むことにな
る。
【0038】また、キャリアガスの圧力は分岐管37A
によりホッパー20内部にも加わっており、これによっ
て、例えばケーシング26の内周面と回転体22の外周
面の気密性が不完全である場合に、キヤリアガスがホッ
パー20内部へ逆流して、ホッパー20内の粉体を巻き
上げることを防止できる。
【0039】以上、定量供給装置をオレフィン気相重合
装置における粉状固体触媒供給装置に適用した実施例に
より、本発明を具体的に説明した。しかしながら、本発
明は、この実施例に限定されず、その技術的範囲を逸脱
しない程度において、様々に変更することが可能であ
る。
【0040】即ち、本発明に係る粉体供給装置では、回
転体の形状は特に限定されるものではなく、ようする
に、回転体であればどのような形であっても構わない。
したがって、例えば、本発明に係る粉体供給装置は、図
4に示す第二実施例のように、円柱状の回転体22を備
えていても良い。また、図示しないが、回転体22の形
状は球状や楕円球状であっても良い。
【0041】さらに、以上の実施例においては定量用凹
部38は回転体22の摺動面に、回転方向に沿って3個
が形成されるものであったが、本発明では、定量用凹部
の個数、形成位置、形状等は、本願発明の機能を阻害し
ない限り特に限定されない。したがって、例えば、本発
明に係る粉体供給装置では、図5に示す第三実施例に示
すように定量用凹部38の数を2個とすることも可能で
ある。
【0042】また、この2個の定量用凹部38の位置
は、回転方向に(即ち円周方向に)偏ったもの(図5)
であっても良いし、図6に示す第三実施例のように回転
方向に等間隔とすることも可能である。
【0043】また、以上の実施例においては定量用凹部
38は回転方向に沿って複数個が形成されるものの軸方
向には一列だけであった。しかし、図7に示す第五実施
例のように、軸方向に複数列形成することも可能であ
る。この場合には定量用凹部38に連通する粉体フィー
ド部27やフィード孔25も複数が設けられる。また、
落下孔29も複数設けられる。これらの落下孔29は、
Y字型を有する1つの粉体落下部30にまとめられても
良い(図7参照)が、図示しない他の実施例においては
複数本の落下部30を設け、これら落下部30が互いに
捩じれの関係で配置されて1本の供給配管19に接続さ
れるものとしても良い。
【0044】以上の実施例において定量用凹部38の内
部の曲面は略半楕円球状であったが、他の実施例におい
ては略半球状とすることも可能である。あるいは他の曲
面であって、キャリアガスのエネルギーの減少を抑止さ
せるものであれば良い。
【0045】以上の実施例においては定量用凹部38は
3個または2個設けられるものであったが、図示しない
他の実施例においては1個または4個以上であっても構
わない。
【0046】また、本発明の粉体供給装置にあっては、
粉体フィード部および粉体落下部間においての圧力漏れ
およびガス流通等を更に厳密に防止するために、図8ま
たは図9のような態様が可能である。
【0047】即ち、図8に示される実施例では、回転体
22のスリーブ24との摺接面には、回転体22の回転
軸を対称点とした2つの定量凹部38が形成されてお
り、一方の定量凹部38が粉体フィード部27に開口し
た際に、他方の定量凹部38が落下部30に開口するよ
うになっている。
【0048】この回転体22の一側方(図1中左方)に
は、スリーブ内側に一方端が開口する加圧側圧力調整路
41が形成されている。この圧力調整路41の他端に
は、不図示の加圧器が接続されており、常に落下部30
と同様のガス圧となるようになっている。また、回転体
22の他側方(図1中右方)には、スリーブ内側に一方
端が開口する減圧側圧力調整路42が形成されている。
この圧力調整路42の他端には、不図示のガス吸引器が
接続されており、常に粉体フィード部27と同様のガス
圧となるようになっている。そして、これら圧力調整路
41、42は、回転体22が反時計回りに回転した場合
に、粉体フィード部27または落下部30を経過した後
の定量用凹部38に連通する位置に形成される。
【0049】このような構成の粉体定量供給装置では、
回転体22の回転によって粉体フィード部27を経過し
た後の定量用凹部38に、加圧側圧力調整路41が開口
し、この定量用凹部38内を加圧して落下部30と同圧
とするため、落下部30の高圧は安定して維持される。
また、粉体落下部30を経過した後の定量用凹部38に
は、減圧側圧力調整路41が開口し、この定量用凹部3
8内を、高圧ガスを外部に逃がすことによって減圧する
ため、粉体落下部38の高圧が粉体フィード部27に影
響を与えない他、落下部30の雰囲気ガスが粉体フィー
ド部27に流入するのを低減することができる。なお、
減圧側圧力調整路42および吸引器を介して外部に放出
する高圧ガスに何らかの処理を施す必要がある場合に
は、吸引器に所定機能の吸引ガス処理装置を接続すれば
よい。
【0050】図9に示される実施例では、回転体22の
スリーブ24との摺接面には、回転方向に(即ち円周方
向に)偏った位置にある2つの定量凹部38が形成され
ている。
【0051】この回転体22の一側方(図1中左方)に
は、第一実施例と同様のキャリアガス導入路34が形成
されており、かつ回転体22の他側方(図1中右方)に
は、スリーブ内側に各々一方端が開口する洗浄ガス導入
路43および洗浄ガス排出路44が形成されている。こ
の洗浄ガス導入路43の他端には、不図示の洗浄ガス源
がバルブ等を介して接続されている。また、洗浄ガス排
出路44の他端には、不図示のガス吸引器が接続されて
いる。そして、これら洗浄ガス導入路43および排出路
44は、回転体22が反時計回りに回転した場合に、落
下部30を経過した後の定量用凹部38に同時に開口
し、該定量用凹部38を介して連通し得る位置に形成さ
れる。
【0052】このような構成の粉体定量供給装置では、
回転体22の回転によって粉体落下部30を経過した後
の定量用凹部38には、先ず洗浄ガス導入路43が開口
し、次いで、さらに回転が進むと、洗浄ガス排出路44
も開口する。この際、洗浄ガス導入路43から定量用凹
部38内に洗浄ガスを流入させ、洗浄ガス排出路44か
ら退出するようにすれば、定量用凹部38に残存してい
た粉体落下部30の雰囲気ガスを洗浄ガスによって置換
することができる。また、洗浄ガス排出路44は、回転
体22の回転がさらに回転して洗浄ガス導入路43が閉
塞された後もしばらく開口しており、上述の減圧側圧力
調整路としても作用する。
【0053】なお、図4ないし図9において、図1また
は図3と同一の部分に付いては同一の符号を付して、そ
の説明を省略した。以上、本発明を、オレフィン気相重
合器への粒状固体触媒の定量供給装置に適用した場合を
例として説明してきたが、本発明は、その好適な定量性
および/または気密保持機能にもとづいて、様々な分野
に適用可能であり、供給側および被供給側に圧力差があ
る場合に限らず、例えば、圧力差がない場合にも、ある
いは供給側および被供給側間でのガス流通を防止する必
要がある場合等にも好適に利用できることはいうまでも
ない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る粉体
定量供給装置によれば、回転体の定量用凹部に入った粉
体が、回転体の回転に伴い重力による落下によって粉体
落下部に供給され、かつ粉体落下部が高圧であった場合
でも、その粉体の落下は妨げられないため、キャリアガ
スを用いなくても供給が可能となる他、回転体収容部内
周面および回転体外面との摺接部が比較的広く設定で
き、気密を保持し易いため、供給側と被供給側との間に
設けても、これを介してのガスの流通および圧力漏れな
どを有効に防止することが可能である。
【0055】本発明の粉体供給装置では、上記キャリア
ガス供給路を設けることにより、粉体落下部へ連通した
状態の定量用凹部へキャリアガスが導入路からキャリア
ガスが導入され、定量用凹部を洗浄して付着する粉体を
吹き落とすため、粉体の落下はよりスムーズに行われ
る。このような粉体供給装置は、特に低流動性または高
付着性を有する粉体、供給側、被供給側において、雰囲
気ガスとの反応、吸湿などにより付着性が増加する粉
体、あるいは、例えば触媒等のようにフィード量のばら
つきが生産性および製品の品質に重大な影響を及ぼす場
合などに好適である。
【0056】本発明に係る粉体定量供給装置では、前記
洗浄ガス導入路および洗浄ガス排出路とを配設すること
により、粉体落下部および粉体フィード部間に定量用凹
部あるときに、該定量用凹部内に滞留した粉体落下部の
雰囲気ガスが、洗浄ガス導入路から導入され洗浄ガス排
出路から排出される洗浄ガスによって置換されるように
できる。
【0057】また、本発明に係る粉体定量供給装置は、
前記粉体フィード部を経過後、前記粉体落下部に開口す
る以前の状態の前記定量用凹部に連通する圧力調節路あ
るいは前記粉体落下部を経過後、前記粉体フィード部に
開口する以前の状態の前記定量用凹部に連通する圧力調
節路を設けることにより、粉体フィード部と粉体落下部
とが、その圧力差により、互いに影響し合うことをさら
に厳密に防止することができる。
【0058】さらに、本発明で用いられる回転体に複数
個の定量用凹部を形成することにより、回転体が一回回
転するうちに、粉体が複数回供給されるようにすること
ができる。また、定量用凹部を略半球状または略半楕円
球状とすることで、定量用凹部へ導入されたキャリアガ
スの噴出エネルギーを減少させることなく粉体をよりス
ムーズに落下させることができる。
【0059】このような、本発明によれば、供給装置を
小型化できる他、例えば気相重合装置への触媒の供給に
適用した場合、触媒の定量にキャリアガスを必要としな
いか、あるいは必要であっても最低限でよいため、被供
給部、即ち重合反応器等の反応条件を均一に保つことが
容易で、安定した重合反応を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る粉体定量供給装置の
横断面図である。
【図2】図1の粉体定量供給装置が備えられた回路装置
全体の概略図である。
【図3】図1の縦断面図である。
【図4】第二実施例の要部を示す縦断面図である。
【図5】第三実施例の要部を示す横断面図である。
【図6】第四実施例の要部を示す横断面図である。
【図7】第五実施例を示す縦断面図である。
【図8】第六実施例の要部を示す横断面図である。
【図9】第七実施例を示す縦断面図である。
【図10】従来例を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 ライン 2 気相重合器 3 分散板 4 反応系流動相 5 ライン 6 ライン 7 熱交換器 8 ライン 9 ライン 18 粉体定量供
給装置 19 供給配管 20 ホッパー 21 作動軸 22 回転体 23 ケーシング 24 スリーブ 25 フィード孔 26 ケーシング
本体 27 粉体フィード部 29 落下孔 30 粉体落下部 31 パッキン 32 グランド押さえ 33 カバー 34 キャリアガス導入部 35 キャリアガ
ス源 36 開閉弁 37 キャリアガ
ス吹込み管 37A 分岐管 38 定量用凹部 41 加圧側圧力調整路 42 減圧側圧力
調整路 43 洗浄ガス導入路 44 洗浄ガス排
出路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山 本 良 一 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体を一定量づつ供給するための粉体定
    量供給装置において、 軸回りに回転する作動軸と、 前記作動軸に一体的に設けられた回転体と、 前記回転体を収容し、かつ該回転体の外周面と摺接する
    とともに、その回転を可能とする内周面を備えた回転体
    収容部を有するケーシングと、 前記ケーシングの回転体上方位置に設けられ、かつ該ケ
    ーシングーの回転体収容部に下向きに開口する粉体フィ
    ード部と、 前記ケーシングの回転体下方位置に設けられ、前記回転
    体収容部に上向きに開口する粉体落下部と、 前記回転体の外周面に形成され、その回転に伴い前記粉
    体フィード部および前記粉体落下部へ順に個別に開口す
    る定量用凹部と、を備えたことを特徴とする粉体定量供
    給装置。
  2. 【請求項2】 前記粉体落下部へ開口した状態の前記定
    量用凹部に連通するキャリアガス導入路を配設されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の粉体定量供給装置。
  3. 【請求項3】 前記粉体落下部を経過後、前記粉体フィ
    ード部に開口する以前の状態の前記定量用凹部に連通す
    る、洗浄ガス導入路および洗浄ガス排出路とを配設され
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    粉体定量供給装置。
  4. 【請求項4】 前記粉体落下部を経過後、前記粉体フィ
    ード部に開口する以前の状態の前記定量用凹部に連通す
    る圧力調節路を配設されていることを特徴とする請求項
    1記載の粉体定量供給装置。
  5. 【請求項5】 前記粉体フィード部を経過後、前記粉体
    落下部に開口する以前の状態の前記定量用凹部に連通す
    る圧力調節路を配設されていることを特徴とする請求項
    1または請求項4記載の粉体定量供給装置。
  6. 【請求項6】 前記定量用凹部が、前記回転体の外周面
    に回転方向に沿って複数個が形成され、略半球状または
    略半楕円球状を有することを特徴とする請求項1〜5の
    何れか一項記載の粉体定量供給装置。
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