JPH0977974A - ポリアミド酸ペースト - Google Patents

ポリアミド酸ペースト

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JPH0977974A
JPH0977974A JP23519895A JP23519895A JPH0977974A JP H0977974 A JPH0977974 A JP H0977974A JP 23519895 A JP23519895 A JP 23519895A JP 23519895 A JP23519895 A JP 23519895A JP H0977974 A JPH0977974 A JP H0977974A
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JP
Japan
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polyamic acid
paste
inorganic filler
polyimide
organic solvent
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JP23519895A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Hatanaka
宏文 畑中
Shigeo Makino
繁男 牧野
Kazumi Suzuki
和己 鈴木
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】ポリアミド酸を有機溶媒に溶解した溶液、
及び無機フィラーを主成分とするポリアミド酸ペース
ト。該ポリアミド酸は、有機溶媒(N,N-ジメチルア
セトアミド等)中、4,4'-ビス(3-アミノフェノキシ)
ビフェニルと芳香族テトラカルボン酸二無水物(3,3',
4,4'-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物等)と
を縮合させて得る。それの対数粘度= 0.1〜3.0 dl/g
である。無機フィラー/ポリアミド酸={(10/90 )〜
(95/5)}(重量比)である。 【効果】このペーストは、熱可塑型であり、無機フィラ
ー/ポリアミド酸の割合が広くても両者の分散性が良好
であり、このポリアミド酸に対応するポリイミドが本来
有する耐熱性や加工性はもちろん、電気伝導性、熱伝導
性及び低い線膨張率を充分に満足する。これは、半導体
アセンブリー、電気・電子部品向けの接着剤として最適
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアミド酸ペー
ストに関し、より詳しくはポリイミドの前駆体であるポ
リアミド酸に無機フィラーを均一に分散させた、特に良
好な耐熱性を有するペースト型熱可塑性接着剤に関する
ものである。該ポリアミド酸ペーストは、半導体アセン
ブリー、電気・電子部品向けの接着剤として有用であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体アセンブリーを始めとする
電子部品用のペースト型接着剤としては、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂等をベースとする熱硬化型が主体であ
った。しかし、これらのペーストには、リフロー工程で
ガスが発生する、耐熱性が低い(250℃程度)、補修が
容易にできない、硬化反応による収縮を吸収できない、
硬化時間が長いため工程合理化の支障になる、冷蔵庫で
の保管を要する等という多くの欠点がある。
【0003】ところで、一般に、芳香族テトラカルボン
酸二無水物と芳香族ジアミンの縮合により得られるポリ
イミドは種々の優れた物性(耐熱性、接着力、加工性、
透明性、低い吸水性等)を有するため、とりわけ耐熱性
接着剤として大いに期待されている。このポリイミドの
一つとして、例えば、特開昭62-68817号公報には、強い
接着力と優れた耐熱性を有する熱可塑型のものが開示さ
れている。
【0004】そこで、半導体アセンブリー、電気・電子
部品向けの接着剤に要求される性能(電気伝導性、熱伝
導性、低い線膨張率等)を満たし、上記の熱硬化型ペー
ストの欠点を避けるために、本発明者らはこの熱可塑型
ポリイミドだけ、又はこのポリイミドをベースとするペ
ーストを用いることを試みた。
【0005】しかし、どちらの場合でも、次のような問
題が生じ、必ずしも満足するものを得ることはできなか
った。すなわち、前者では、このポリイミドは耐熱性接
着剤としては優れているが、このポリイミド自体は絶縁
性であり、その熱伝導性は低く、また、その線膨張率は
高いので被接着体(金属等)/ポリイミドの差から反り
や剥がれが生じやすい。また、後者では、無機フィラー
とポリイミドが均一に分散し、更には長期間安定するペ
ーストを保つことは困難である。所望のポリイミドペー
ストを得るには、無機フィラー/ポリイミドの充填割合
が余りにも狭い範囲に限られるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、無機フィラ
ー/(ポリイミド又はポリアミド酸)の割合の広い範囲
にわたって両者の分散性が良好であり、かつポリイミド
自体が本来有する耐熱性や加工性に加え、電気伝導性、
熱伝導性及び低い線膨張率を満足する新規な熱可塑型ペ
ーストを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するために鋭意検討した結果、熱可塑型ペースト
において、ポリイミドではなくその前駆体であるポリア
ミド酸に無機フィラーを充填し、更に、このポリアミド
酸の対数粘度を特定な範囲にすることが有効であるとい
う事実を見出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、次のポリアミド酸を
有機溶媒に溶解した溶液、及び無機フィラーを主成分と
し、無機フィラーとポリアミド酸(固形分)との充填割
合が(10/90 )〜(95/5)(重量比)であることを特
徴とするポリアミド酸ペーストである。該ポリアミド酸
は、式(1)(化3)
【化3】 (式中、Rは式(2)(化4)
【0009】
【化4】 からなる群より選ばれる四価の基である。)で表される
繰り返し単位を有するものであり、かつ、それの対数粘
度(溶媒N,N-ジメチルアセトアミド、濃度 0.5g/10
0ml-溶媒、35℃で測定)は 0.1〜3.0 dl/gである。
【0010】ここで、対数粘度とは次の式で算出した値
である。 対数粘度=ln(η/η0 )/C (式中、ln は自然対数、ηは溶媒のN,N-ジメチル
アセトアミド 100ml 中にポリアミド酸 0.5gを溶かし
た溶液の35℃で測定した粘度、η0 は該溶媒の35℃で測
定した粘度、及びCは該溶媒 100 ml当りポリアミド酸
のgで表された重合体の溶液濃度である。)
【0011】
【発明の実施の形態】まず、本発明に用いるポリアミド
酸、すなわち、前記の式(1)で表される繰り返し単位
を有するものは、芳香族ジアミンとして 4,4'-ビス(3-
アミノフェノキシ)ビフェニルを特定し、有機溶媒中、
これと芳香族テトラカルボン酸二無水物とを縮合させて
製造することができる(特開昭62-68817号公報に記
載)。
【0012】上記の芳香族テトラカルボン酸二無水物と
しては、式(3)(化5)
【化5】 (式中、Rは前記式(2)からなる群より選ばれる四価
の基である。)で表されるものである。具体的には、3,
3',4,4'-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,
3',4,4'-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2-ビ
ス(3,4-ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、ビ
ス(3,4-ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、及
び2,3,6,7-ナフタレンテトラカルボン酸二無水物が挙げ
られる。これらは、単独でも、又は2種以上混合して用
いられる。
【0013】また、上記の有機溶媒としては、例えば、
N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセト
アミド、N,N-ジエチルアセトアミド、N,N-ジメチ
ルメトキシアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、1,
3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、N-メチルカプロラク
タム、ブチロラクタム、1,2-ジメトキシエタン、ビス
(2-メトキシエチル)エーテル、1,2-ビス(2-メトキシ
エトキシ)エタン、ビス(2-(2-メトキシエトキシ)エチ
ル)エーテル、テトラヒドロフラン、1,3-ジオキサン、
1,4-ジオキサン、ピリジン、ピコリン、ジメチルスルホ
キシド、ジメチルスルホン、テトラメチル尿素、ヘキサ
メチルホスホルアミド等が挙げられる。これらは単独で
も、又は2種以上混合して用いても差し支えない。
【0014】上記の縮合反応において、温度は通常 10
〜60℃、好ましくは 20〜50℃であり、圧力は特に限定
されず、常圧で充分行なうことができる。反応時間は、
使用する芳香族テトラカルボン酸二無水物や有機溶剤の
種類、及び反応温度により異なるが、通常、ポリアミド
酸の生成が完了するに充分な時間、すなわち4〜24時間
である。
【0015】本発明において、上記のように得られるポ
リアミド酸の対数粘度は 0.1〜3.0dl/gの範囲であるこ
とが必要である。このポリアミド酸の対数粘度が 0.1 d
l/g未満では、ポリアミド酸の重合度が余りにも小さい
ため、これに無機フィラーを分散させてもペースト状態
を保てず、無機フィラーの分離や沈降が著しくなる。一
方、この対数粘度が 3.0 dl/gを越えると、ポリアミド
酸の重合度が余りにも大きくなり、その分子量も増す。
そのため、これに無機フィラーを分散することが困難に
なり、無機フィラーの量が少ないと分散するが、その量
が多くなるにつれ、無機フィラーの分離や沈降、混練物
の凝集が起きやすくなる。
【0016】次に、本発明に用いる無機フィラーとして
は、一般的に知られているもの、すなわち、金、銀、白
金、パラジウム、アルミニウム、スズ、鉛、亜鉛、ニッ
ケル、炭素、鉄、銅、ケイ素、アルミナ、窒化アルミニ
ウム、窒化ホウ素、酸化スズ、酸化鉄、酸化銅、タル
ク、雲母、カオリナイト、炭酸カルシウム、シリカ、酸
化チタン等が挙げられる。これらは単独でも又は2種以
上混合して用いても差し支えない。
【0017】ただし、ポリアミド酸ペーストへの要求性
能(電気伝導性、熱伝導性、低い線膨張率等)の優先度
合い、及びその用途に応じて、これらの無機フィラーを
選ぶのがよい。その際に、例えば、電気伝導性の点で
は、金、銀、白金、パラジウム、アルミニウム、スズ、
鉛、亜鉛、ニッケル、炭素、鉄、銅、ケイ素;熱伝導性
の点では、銀、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ホウ
素;低い線膨張率の点では、上記の全ての無機フィラー
が挙げられる。
【0018】本発明に用いる無機フィラーの量は、無機
フィラー/ポリアミド酸固形分(重量比)で{(10/9
0)〜(95/5)}、(0.9 〜19)の範囲である。この割
合が10/90 未満では、経時的に無機フィラーの分離や沈
降が発生し、ペースト状態を保てず、また、95/5を越
えると、ポリアミド酸に無機フィラーを加えて撹拌する
際、凝集が激しく、両者を分散することができない。
【0019】更に、本発明において、ポリアミド酸ペー
ストは、上記のポリアミド酸を有機溶媒に溶解した溶
液、又は有機溶媒中で縮合反応により得たポリアミド酸
生成液そのままを用い、これに所定の無機フィラーを加
え撹拌し、三本ロール、ニーダー等の混練機、又はへら
にて混練し、製造することができる。この際、得られる
ポリアミド酸ペーストをスクリーン印刷、ディスペンサ
ー、その他の塗布機にて使用しやすい粘度にするため
に、有機溶媒で希釈することが望ましい。ポリアミド酸
の溶解及びポリアミド酸ペーストの希釈に用いる有機溶
媒としては、上記のポリアミド酸の生成反応に用いるも
のと同様である。また、ポリアミド酸ペーストの特性を
損なわない限り、種々の添加剤、すなわち、密着性向上
剤(シランカップリング剤、アルミニウムカップリング
剤等)、防錆剤、粘度調整剤、界面活性剤、着色剤、揺
変剤等を用いることは差し支えない。
【0020】上記のように得られるポリアミド酸ペース
トは、次のように接着剤として使用される。すなわち、
貼合わすべき被接着物の一つに該ポリアミド酸ペースト
を薄い層にて塗布した後、空気中で約1時間、220℃程
度に予熱し、被接着物上の層を無機フィラー入りのポリ
イミドの膜とする。この膜にもう一つの被接着物を 0.0
1〜10Kg/cm2 の圧力、150〜400℃の温度で圧着させる
と、二つの被接着物同士は強固に接着する。なお、被接
着物上の塗布層が予熱されると、ポリアミド酸ペースト
中、過剰の有機溶媒は除去され、また、ポリアミド酸は
脱水環化され、安定なポリイミドに転化する。
【0021】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を詳細
に説明する。以下において、「部」と「%」は重量基準
である。なお、得られるポリアミド酸ペーストの分散状
態やフィルムの物性は、次の試験や測定にて評価する。 ・分散性: ポリアミド酸ペーストをポリプロピレン製
容器に密閉し、室温にて長期間(1ケ月程度)放置し、
その分散状態を目視にて観察する。 ・線膨張率: TMA引張り法。熱機械的分析装置(型
番TMA120C引張りモード、セイコー電子工業社
製)。 ・電気伝導度(電気伝導率)、抵抗率: オームメータ
ー(型番広幅ディジタルオームメーターDR-1000 、三
和電気計器社製)。 ・熱伝導率: 温度傾斜法。熱伝導率測定装置(型番A
RC-TC1型、アグネ社製)。
【0022】実施例1 まず、反応器(撹拌機、還流冷却器及び窒素導入管付
き)中、窒素雰囲気下、4,4'-ビス(3-アミノフェノキ
シ)ビフェニル 18.4部(0.05モル)をN,N-ジメチルア
セトアミド 104部に加え、これを撹拌しながら 3,3',4,
4'-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物 16.1部
(0.05モル)を乾燥固体のまま少量ずつ添加した。この
間、反応器内の温度を 25〜30℃に保つように冷却し、
3,3',4,4'-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物を
添加後、20時間(反応時間)、窒素雰囲気下、室温で撹
拌し続け、ポリアミド酸生成液(固形分25%)を得た。
このポリアミド酸の対数粘度(溶媒N,N-ジメチルア
セトアミド、濃度 0.5g/100ml-溶媒、35℃)は 1.62 d
l/gであった。次に、このポリアミド酸生成液 100部に
フレーク状銀粉(AgC−A:商品名、福田金属箔粉工
業社製)75部(銀粉/ポリアミド酸固形分=75/25 重量
比)を加えて充分撹拌し、三本ロールにて分散させてポ
リアミド酸ペースト(A-1)を得た。このポリアミド酸
ペーストは、均一に分散し、室温にて1ケ月間放置して
も、分離、沈降等を生じなかった。更に、このポリアミ
ド酸ペースト(A-1)の一部を取り、ガラス板上にキャ
ストした後、30分間かけて30℃から220℃まで昇温さ
せ、220℃にて30分間保った。その間に過剰な有機溶媒
は除去され、またポリアミド酸はより安定なポリイミド
に転化することで、30μm 厚さの銀/ポリイミドフィル
ムを得た。このフィルムの線膨張率は 25 ppm 、抵抗率
は 4.5×10-4 ohm・cm、及び熱伝導率は 3.5 watt/m・
℃であった。これらの値を表1にまとめる。
【0023】実施例2〜5 実施例1の前半中、芳香族テトラカルボン酸二無水物と
して、表2に示す化合物を用いる以外、実施例1と全く
同様に操作し、4種類のポリアミド酸生成液、ポリアミ
ド酸ペースト(B〜E)、更には銀/ポリイミドフィル
ムを得た。これらのポリアミド酸ペースト(B〜E)
は、いずれも均一に分散し、室温にて1ケ月間放置して
も、分離、沈降等を生じなかった。また、ポリアミド酸
の対数粘度、及び銀/ポリイミドフィルムの物性値を表
1にまとめる。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】実施例6 ,7 実施例1の前半中、ポリアミド酸生成の反応時間を8時
間(実施例6)又は 22時間(実施例7)に変える以
外、実施例1と全く同様に操作し、2種類のポリアミド
酸生成液、ポリアミド酸ペースト(A-2 ,A-3)、更に
は銀/ポリイミドフィルムを得た。これらのポリアミド
酸ペースト(A-2 ,A-3)は、いずれも均一に分散し、
室温にて1ケ月間放置しても、分離、沈降等を生じなか
った。また、ポリアミド酸の対数粘度、及び銀/ポリイ
ミドフィルムの物性値を表3にまとめる。
【0027】実施例8 ,9 実施例1の中半において、フレーク状銀粉/ポリアミド
酸固形分(重量比)を90/10(実施例8)又は 40/60
(実施例9)に変える以外、実施例1と全く同様に操作
し、ポリアミド酸生成液を得、更には2種類のポリアミ
ド酸ペースト(A-4 ,A-5)、銀/ポリイミドフィルム
を得た。これらのポリアミド酸ペースト(A-4 ,A-5)
は、いずれも均一に分散し、室温にて1ケ月間放置して
も、分離、沈降等を生じなかった。また、ポリアミド酸
の対数粘度、及び銀/ポリイミドフィルムの物性値を表
3にまとめる。
【0028】
【表3】
【0029】実施例10〜13 実施例1の中半において、無機フィラーとして、アルミ
ナ(Akp-30 :商品名、住友化学工業社製)(実施例
10)、窒化アルミニウム(シェイパルSH-15:商品
名、トクヤマ社製)(実施例11)、窒化ホウ素(MBN
-010:商品名、三井東圧化学社製)(実施例12)、又は
タルク(スーパータルクSG-95 :商品名、日本タルク
社製)(実施例13)を用いる以外、実施例1と全く同様
に操作し、ポリアミド酸生成液を得、更には4種類のポ
リアミド酸ペースト(A-6〜A-9)、無機フィラー/ポ
リイミドフィルムを得た。これらのポリアミド酸ペース
ト(A-6〜A-9)は、いずれも均一に分散し、室温にて
1ケ月間放置しても、分離、沈降等を生じなかった。ま
た、ポリアミド酸の対数粘度、及び銀/ポリイミドフィ
ルムの物性値を表4にまとめる。なお、これらの無機フ
ィラー自体は電気伝導性でないので、得られた無機フィ
ラー/ポリイミドフィルムも電気伝導性でなく、絶縁性
である。
【0030】
【表4】
【0031】比較例1〜3 実施例1の前半中、3,3',4,4'-ベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸二無水物の量を 9.7部(0.03モル)、及び反応時
間を8時間に変える以外、全く同様に操作し、ポリアミ
ド酸生成液(固形分25%)を得た。ポリアミド酸の対数
粘度は 0.05 dl/gであった。次に、銀粉/ポリアミド
酸固形分(重量比)が 50/50(比較例1)、60/40(比
較例2)又は 75/25(比較例3)となるように、このポ
リアミド酸生成液にフレーク状銀粉(AgC−A:商品
名、福田金属箔粉工業社製)を加えて充分撹拌し、三本
ロールにて分散させて3種類のポリアミド酸ペースト
(A-10 〜A-12 )を得た。これらのポリアミド酸ペー
スト(A-10 〜A-12 )は、いずれも室温にて2〜3日
間放置すると、分離、沈降等が著しく、実用的なもので
はなかった。これらの結果を表5にまとめる。
【0032】比較例4〜6 実施例1の前半中、ポリアミド酸生成の反応時間を 30
時間に変える以外、全く同様に操作し、ポリアミド酸生
成液(固形分25%)を得た。ポリアミド酸の対数粘度は
3.4 dl/gであった。次に、銀粉/ポリアミド酸固形分
(重量比)が 50/50(比較例4)、又は 60/40(比較例
5)となるように、このポリアミド酸生成液にフレーク
状銀粉(AgC−A:商品名、福田金属箔粉工業社製)
を加えて充分撹拌し、三本ロールにて分散させて2種類
のポリアミド酸ペースト(A-13 , A-14 )を得た。こ
れらのポリアミド酸ペースト(A-13 , A-14 )では、
いずれも室温にて2時間放置するだけで、銀とポリアミ
ド酸が分離し、均一なペースト状を保つことはできなか
った。また、銀粉/ポリアミド酸固形分(重量比)が 75
/25(比較例6)となるように、このポリアミド酸生成
液にフレーク状銀粉を加えて撹拌し、ポリアミド酸ペー
ストを得ようと試みた。しかし、この場合、撹拌する
際、凝集が激しく、三本ロールにて分散せず、ペースト
を得ることはできなかった。これらの結果を表5にまと
める。
【0033】
【表5】
【0034】比較例7 実施例1の中半において、フレーク状銀粉/ポリアミド
酸固形分(重量比)を98/2に変える以外、実施例1と
全く同様に操作し、ポリアミド酸生成液を得、更にポリ
アミド酸ペーストを得ようと試みた。しかし、ポリアミ
ド酸生成液に銀粉を加えて撹拌する際、凝集が激しく、
三本ロールにて分散せず、ペーストを得ることはできな
かった。これらの結果を表6にまとめる。
【0035】比較例8 実施例1の中半において、フレーク状銀粉/ポリアミド
酸固形分(重量比)を5/95 に変える以外、実施例1と
全く同様に操作し、ポリアミド酸生成液、更にポリアミ
ド酸ペースト(A-15 )を得た。しかし、このポリアミ
ド酸ペースト(A-15 )は、経時的に無機フィラーの分
離や沈降が発生し、ペースト状態を保つことができなか
った。これらの結果を表6にまとめる。
【0036】比較例9 実施例1の中半において、フレーク状銀粉を加えないこ
と以外、実施例1と全く同様に操作し、ポリアミド酸生
成液、ポリイミドフィルムを得た。ポリアミド酸の対数
粘度、及びポリイミドフィルムの物性値を表6にまとめ
る。なお、このポリイミドフィルムは絶縁性のもので、
電気伝導性を有しない。
【0037】
【表6】
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、無機フィラー/ポリア
ミド酸の充填割合が広い範囲{(10/90)〜(95/5)}
にわたっても両者が良好に分散し、このポリアミド酸に
対応するポリイミド自体が本来有する耐熱性や加工性に
加え、電気伝導性、熱伝導性及び低い線膨張率を充分に
満足する熱可塑型ポリアミド酸ペーストを得ることがで
きる。したがって、このポリアミド酸ペーストは、半導
体アセンブリー、電気・電子部品向けの接着剤として最
適である。更に、このポリアミド酸ペーストは熱可塑型
であり、特定な構造のポリアミド酸を有するので、従来
の熱硬化型ペーストと比べて次のような長所が挙げられ
る。すなわち、該ポリアミド酸ペーストでは本硬化が
不要で、かつ容易に補修できる。 該ポリアミド酸自体は高純度な原料からなり、その吸
水性が低く、その骨格のイオン求引性が強いので、ポリ
アミド酸ペースト中の水抽出イオン性不純物が微量とな
る。該ポリアミド酸ペーストは、半導体のアセンブリ
ー、及び超微細パターンや移行(migration)信頼性を
要求する分野に適する。 電気伝導性の無機フィラーを用いる場合、該ポリアミ
ド酸自体も優れた耐電圧性や周波数特性を持っているこ
とと重なり、該ポリアミド酸ペーストは、一般の半導体
にはもちろん、GHzオーダーの高周波用途にも適す
る。 該ポリアミド酸自体のシェルフライフが半永久的であ
るので、該ペーストには敢えて分散用添加剤は不要であ
り、その保管が容易である。 該ポリアミド酸自体は耐熱性の高い骨格からなるの
で、該ポリアミド酸ペーストの耐熱性も高く(400℃以
上)、リフロー工程でガスも発生しない。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド酸を有機溶媒に溶解した溶
    液、及び無機フィラーを主成分とするポリアミド酸ペー
    スト。
  2. 【請求項2】 該ポリアミド酸が、式(1)(化1) 【化1】 (式中、Rは式(2)(化2) 【化2】 からなる群より選ばれる四価の基である。)で表される
    繰り返し単位を有し、それの対数粘度(N,N-ジメチ
    ルアセトアミド溶媒、濃度 0.5g/100 ml-溶媒、35℃で
    測定)が 0.1〜3.0 dl/gであることを特徴とする請求
    項1に記載のポリアミド酸ペースト。
  3. 【請求項3】 無機フィラーとポリアミド酸(固形分)
    との充填割合が(10/90)〜(95/5)(重量比)である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のポリイ
    ミドペースト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005243512A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Ulvac Japan Ltd 導電性ペースト並びにその製造方法
JP2007297597A (ja) * 2006-03-31 2007-11-15 E I Du Pont De Nemours & Co 有利な熱膨張特性を有するアラミド充填ポリイミド、およびこれに関連する方法

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