JPH0978776A - 防水被覆の構造及び防水被覆の形成方法 - Google Patents
防水被覆の構造及び防水被覆の形成方法Info
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- JPH0978776A JPH0978776A JP26237595A JP26237595A JPH0978776A JP H0978776 A JPH0978776 A JP H0978776A JP 26237595 A JP26237595 A JP 26237595A JP 26237595 A JP26237595 A JP 26237595A JP H0978776 A JPH0978776 A JP H0978776A
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- fireproof
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- coating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い防水性能を備えるとともに、高い強度及
び防火性能を備え、しかも、陸屋根等の屋上空間を有効
に活用することのできる防水被覆の構造を提供する。 【解決手段】 防火層と、防水下地層と、上記防火層と
防水下地層との間に形成される防水補強層とを備え、上
記防火層は、耐火性を有する骨材とこの骨材を相互に接
合する接合剤とを含む防火被覆材から形成されており、
上記防水補強層は、繊維強化樹脂を敷設して形成されて
おり、上記防水下地層は、弾性変形可能な樹脂又は/及
びゴムの高分子物質を含む被覆材から形成されるととも
に、破断にいたる変形量を上記防火層及び防水補強層よ
りも大きく設定している。
び防火性能を備え、しかも、陸屋根等の屋上空間を有効
に活用することのできる防水被覆の構造を提供する。 【解決手段】 防火層と、防水下地層と、上記防火層と
防水下地層との間に形成される防水補強層とを備え、上
記防火層は、耐火性を有する骨材とこの骨材を相互に接
合する接合剤とを含む防火被覆材から形成されており、
上記防水補強層は、繊維強化樹脂を敷設して形成されて
おり、上記防水下地層は、弾性変形可能な樹脂又は/及
びゴムの高分子物質を含む被覆材から形成されるととも
に、破断にいたる変形量を上記防火層及び防水補強層よ
りも大きく設定している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、防水被覆の構造
及び防水被覆の形成方法に関し、特に、陸屋根等の建物
屋上に形成される防水被覆等、建築物外面の防水被覆に
適したものに関する。
及び防水被覆の形成方法に関し、特に、陸屋根等の建物
屋上に形成される防水被覆等、建築物外面の防水被覆に
適したものに関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、コンクリート製の建物に多く
採用される陸屋根は、内側部に形成される床部と、これ
を取り囲むように形成される立ち上がり部とを備える。
上記床部外表面及び立ち上がり部内側面には、雨水等が
建物内部へ浸入するのを防止するため、防水被覆が形成
されている。
採用される陸屋根は、内側部に形成される床部と、これ
を取り囲むように形成される立ち上がり部とを備える。
上記床部外表面及び立ち上がり部内側面には、雨水等が
建物内部へ浸入するのを防止するため、防水被覆が形成
されている。
【0003】上記防水被覆は、長期にわたって防水機能
を発揮する必要がある。上記防水被覆は、通常、現場施
工によって種々の材料を張り、塗り、あるいは取り付け
る等することにより形成されることが多い。
を発揮する必要がある。上記防水被覆は、通常、現場施
工によって種々の材料を張り、塗り、あるいは取り付け
る等することにより形成されることが多い。
【0004】従来から施工されている防水被覆の構造と
して、アスファルト防水構造、シート防水構造、塗膜防
水構造等、種々の防水被覆の構造がある。
して、アスファルト防水構造、シート防水構造、塗膜防
水構造等、種々の防水被覆の構造がある。
【0005】アスファルト防水構造は、溶融したアスフ
ァルトをルーフィング材とともに積層して形成されるも
のであり、アスファルトの溌水性を利用したものであ
る。シート防水構造は、合成ゴム等の可撓性シートを下
地面に接着剤等を用いて隙間なく張りつけ、防水層を形
成するものである。塗膜防水構造は、ウレタンゴム等の
樹脂材料をローラや吹き付け器によって被覆対象物表面
に塗着して防水層を形成するものであり、ガラス繊維等
を積層して強度を増加させることが多い。
ァルトをルーフィング材とともに積層して形成されるも
のであり、アスファルトの溌水性を利用したものであ
る。シート防水構造は、合成ゴム等の可撓性シートを下
地面に接着剤等を用いて隙間なく張りつけ、防水層を形
成するものである。塗膜防水構造は、ウレタンゴム等の
樹脂材料をローラや吹き付け器によって被覆対象物表面
に塗着して防水層を形成するものであり、ガラス繊維等
を積層して強度を増加させることが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の防水被覆構
造は、施工の段階においてあるいは防水被覆の構造自体
に種々の問題がある。
造は、施工の段階においてあるいは防水被覆の構造自体
に種々の問題がある。
【0007】すなわち、上記アスファルト防水構造を形
成するには、アスファルトを溶融しなければならないた
め、火災、火傷等の危険がある。また、臭いが発生して
近隣に公害問題を引き起こす場合も多い。また、防水層
を表面に露出させたままの露出防水構造とする場合に
は、防水層の強度が低いため、草木の根に侵されやす
い。さらに、歩行等を行えるようにするには、表面にコ
ンクリートやシート等を敷設する必要がある。
成するには、アスファルトを溶融しなければならないた
め、火災、火傷等の危険がある。また、臭いが発生して
近隣に公害問題を引き起こす場合も多い。また、防水層
を表面に露出させたままの露出防水構造とする場合に
は、防水層の強度が低いため、草木の根に侵されやす
い。さらに、歩行等を行えるようにするには、表面にコ
ンクリートやシート等を敷設する必要がある。
【0008】シート防水構造を形成するには、有機溶剤
を含む接着剤を使用することが多いため、換気が悪い場
所等では火災及び中毒の危険性がある。また、シートを
重ね合わせるようにして防水層を形成するが、シートの
収縮によって接合部分がはがれたり、しわが発生しやす
い。また、上記接合部のはがれ等を確認することが困難
である。さらに、通常、シートは製造の最終段階で円筒
状に巻き取られるが、この巻き取り工程においてシート
に応力が作用したまま巻き取られることが多い。ところ
が、この応力が施工後の大きな収縮の原因になることが
多い。また、出入り隅部、出入り隅角部におけるシート
の張り付けが面倒であり、多大な手間を要し、工期も長
くなる。
を含む接着剤を使用することが多いため、換気が悪い場
所等では火災及び中毒の危険性がある。また、シートを
重ね合わせるようにして防水層を形成するが、シートの
収縮によって接合部分がはがれたり、しわが発生しやす
い。また、上記接合部のはがれ等を確認することが困難
である。さらに、通常、シートは製造の最終段階で円筒
状に巻き取られるが、この巻き取り工程においてシート
に応力が作用したまま巻き取られることが多い。ところ
が、この応力が施工後の大きな収縮の原因になることが
多い。また、出入り隅部、出入り隅角部におけるシート
の張り付けが面倒であり、多大な手間を要し、工期も長
くなる。
【0009】塗膜防水構造は、現場で防水材料を被覆対
象物の表面に塗着して形成されるため、塗膜の厚さを一
定するするのが困難である。また、高分子材料を現場施
工で塗着するため塗膜にピンホール等の欠陥が生じやす
く、収縮等が生じた場合に防水層の破断につながる。さ
らに、防水性能や作業性が塗膜を形成する下地の精度に
大きく影響される。しかも、熱劣化、熱収縮等の問題も
生じやすい。
象物の表面に塗着して形成されるため、塗膜の厚さを一
定するするのが困難である。また、高分子材料を現場施
工で塗着するため塗膜にピンホール等の欠陥が生じやす
く、収縮等が生じた場合に防水層の破断につながる。さ
らに、防水性能や作業性が塗膜を形成する下地の精度に
大きく影響される。しかも、熱劣化、熱収縮等の問題も
生じやすい。
【0010】さらに、上述した従来の防水被覆構造に共
通する大きな課題は、防水被覆を露出させたままで、歩
行に供したり屋上駐車場に供することが困難なことであ
る。
通する大きな課題は、防水被覆を露出させたままで、歩
行に供したり屋上駐車場に供することが困難なことであ
る。
【0011】すなわち、歩行あるいは運動ができる程度
の床面の強度を得るには、防水被覆の上にウレタン樹脂
等を塗着して厚い保護層を設けたり、表面に硅砂入りの
塗料等でコーティング層を形成しなければならない。さ
らに、駐車場に供するには、床の強度のみならず高い耐
磨耗性を要求されるため、防水被覆の上にコンクリート
等を打設する場合も多い。
の床面の強度を得るには、防水被覆の上にウレタン樹脂
等を塗着して厚い保護層を設けたり、表面に硅砂入りの
塗料等でコーティング層を形成しなければならない。さ
らに、駐車場に供するには、床の強度のみならず高い耐
磨耗性を要求されるため、防水被覆の上にコンクリート
等を打設する場合も多い。
【0012】上記問題を解決するために、ガラス繊維等
によって強化された軟質ポリエステル樹脂系の塗膜を形
成するとともに、この表面に珪砂等の耐磨耗性材料を塗
着した防水被覆構造が提供されている。繊維強化ポリエ
ステル樹脂は、強度が非常に高く、また長期にわたり優
れた防水性能を期待できる。このため、防水層を露出さ
せたまま、駐車場等に使用することも可能である。
によって強化された軟質ポリエステル樹脂系の塗膜を形
成するとともに、この表面に珪砂等の耐磨耗性材料を塗
着した防水被覆構造が提供されている。繊維強化ポリエ
ステル樹脂は、強度が非常に高く、また長期にわたり優
れた防水性能を期待できる。このため、防水層を露出さ
せたまま、駐車場等に使用することも可能である。
【0013】繊維強化樹脂を用いた防水層を最外側に設
けた構造では、歩行に供するには表面が滑りやすく、上
述のように珪砂等の耐磨耗性材料を含む保護層を形成す
る場合も多い。ところが、繊維強化樹脂表面に対する保
護層の接着強度が低いため、駐車場の床面に使用すると
保護層が繊維強化樹脂から剥離するといった問題も生じ
やすい。
けた構造では、歩行に供するには表面が滑りやすく、上
述のように珪砂等の耐磨耗性材料を含む保護層を形成す
る場合も多い。ところが、繊維強化樹脂表面に対する保
護層の接着強度が低いため、駐車場の床面に使用すると
保護層が繊維強化樹脂から剥離するといった問題も生じ
やすい。
【0014】さらに、屋上空間を駐車場や遊び場等に供
して有効利用を図るには、上述した防水被覆の強度とと
もに、防火性能を検討しなければならないという問題が
ある。
して有効利用を図るには、上述した防水被覆の強度とと
もに、防火性能を検討しなければならないという問題が
ある。
【0015】すなわち、たとえば、繊維強化樹脂等の性
能の良い防水被覆は樹脂材料から形成されることが多い
ため、一般に熱に弱い。このため、煙草の火気等が防水
被覆に作用すると防水被覆が簡単に破壊される。また、
火災の際の飛火によって燃えだす危険もある。したがっ
て、防火性能を向上させるために、防水被覆の上にコン
クリート、モルタル等の防火層を設けなければならず、
非常にコストの高いものとなる。
能の良い防水被覆は樹脂材料から形成されることが多い
ため、一般に熱に弱い。このため、煙草の火気等が防水
被覆に作用すると防水被覆が簡単に破壊される。また、
火災の際の飛火によって燃えだす危険もある。したがっ
て、防火性能を向上させるために、防水被覆の上にコン
クリート、モルタル等の防火層を設けなければならず、
非常にコストの高いものとなる。
【0016】さらにまた、被覆対象物の表面が伸縮した
り、移動したりすると、これにともなって、防水被覆も
変形する。
り、移動したりすると、これにともなって、防水被覆も
変形する。
【0017】特に、コンクリート建物等の屋根防水にお
いては、コンクリートの打設が複数回に分けて行われる
ことが多く、打継部の伸縮によって防水被覆の下地が動
く。
いては、コンクリートの打設が複数回に分けて行われる
ことが多く、打継部の伸縮によって防水被覆の下地が動
く。
【0018】また、PC板あるいはALC板の目地部
や、コンクリートスラブとALC板スラブのジョイント
部等に動きが生じやすい。
や、コンクリートスラブとALC板スラブのジョイント
部等に動きが生じやすい。
【0019】したがって、これらの部位に形成される防
水被覆が、被覆対象物の伸縮等の変形に追随できないと
防水被覆が破壊してしまい、漏水の原因となる。
水被覆が、被覆対象物の伸縮等の変形に追随できないと
防水被覆が破壊してしまい、漏水の原因となる。
【0020】ところが、上記繊維強化樹脂によって形成
される防水被覆は、寸法安定性に優れる分変形能力が低
く、下地の変化に十分に対応できない。このため、ひび
割れ等が発生し易いといった問題がある。
される防水被覆は、寸法安定性に優れる分変形能力が低
く、下地の変化に十分に対応できない。このため、ひび
割れ等が発生し易いといった問題がある。
【0021】本願発明は、上記従来の問題を解決し、十
分な防水性能を備えるとともに、高い強度及び防火性能
を備え、しかも、屋上空間を有効に利用することのでき
る防水被覆構造及びこれを形成する方法を提供すること
をその課題とする。
分な防水性能を備えるとともに、高い強度及び防火性能
を備え、しかも、屋上空間を有効に利用することのでき
る防水被覆構造及びこれを形成する方法を提供すること
をその課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載し
た発明は、防水被覆の最外側に形成される防火層と、被
覆対象物表面側に形成される防水下地層と、上記防火層
と防水下地層との間に形成される防水補強層とを備えて
構成される防水被覆の構造において、上記防火層は、耐
火性を有する骨材とこの骨材を相互に接合する接合剤と
を含む防火被覆材から形成されており、上記防水補強層
は、繊維強化樹脂を敷設して形成されており、上記防水
下地層は、弾性変形可能な樹脂又は/及びゴムの高分子
物質を含む被覆材から形成されるとともに、破断にいた
る変形量を上記防火層及び防水補強層よりも大きく設定
したことを特徴とする。
た発明は、防水被覆の最外側に形成される防火層と、被
覆対象物表面側に形成される防水下地層と、上記防火層
と防水下地層との間に形成される防水補強層とを備えて
構成される防水被覆の構造において、上記防火層は、耐
火性を有する骨材とこの骨材を相互に接合する接合剤と
を含む防火被覆材から形成されており、上記防水補強層
は、繊維強化樹脂を敷設して形成されており、上記防水
下地層は、弾性変形可能な樹脂又は/及びゴムの高分子
物質を含む被覆材から形成されるとともに、破断にいた
る変形量を上記防火層及び防水補強層よりも大きく設定
したことを特徴とする。
【0023】本願の請求項2に記載した発明は、上記防
火被覆材が、火炎で加熱されることにより変質して骨材
間に空隙が生じる成分を含んで構成されていることを特
徴とする。
火被覆材が、火炎で加熱されることにより変質して骨材
間に空隙が生じる成分を含んで構成されていることを特
徴とする。
【0024】本願の請求項3に記載した発明は、上記繊
維強化樹脂が、被覆対象物の表面に沿う板状に形成され
ていることを特徴とする。
維強化樹脂が、被覆対象物の表面に沿う板状に形成され
ていることを特徴とする。
【0025】本願の請求項4に記載した発明は、複数の
繊維強化樹脂板が所定の間隔をあけて敷設されているこ
とを特徴とする。
繊維強化樹脂板が所定の間隔をあけて敷設されているこ
とを特徴とする。
【0026】本願の請求項5に記載した発明は、上記防
水下地層を構成する被覆材に骨材及び/又はセメント系
無機質接合剤を配合したことを特徴とする。
水下地層を構成する被覆材に骨材及び/又はセメント系
無機質接合剤を配合したことを特徴とする。
【0027】本願の請求項6に記載した発明は、防水被
覆の形成方法に係る発明であり、被覆対象物の表面に樹
脂又は/及びゴムの高分子物質を含む被覆材を塗着する
防水下地層形成工程と、上記防水下地層の表面に繊維強
化樹脂を敷設する防水補強層形成工程と、上記防水補強
層の表面に耐火性を有する骨材とこの骨材を相互に接合
する接合剤とを含む防火被覆材を塗着する防火層形成工
程とを含むことを特徴とするものである。
覆の形成方法に係る発明であり、被覆対象物の表面に樹
脂又は/及びゴムの高分子物質を含む被覆材を塗着する
防水下地層形成工程と、上記防水下地層の表面に繊維強
化樹脂を敷設する防水補強層形成工程と、上記防水補強
層の表面に耐火性を有する骨材とこの骨材を相互に接合
する接合剤とを含む防火被覆材を塗着する防火層形成工
程とを含むことを特徴とするものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を詳
細に説明する。
細に説明する。
【0029】本願発明は、防火性能の高い被覆材から形
成される防火層と、機械的強度及び防水性能に優れた防
水補強層と、接着性及び変形能に優れる防水下地層とを
組み合わせて設けることにより、従来の問題点を解決す
る防水被覆を形成するものである。
成される防火層と、機械的強度及び防水性能に優れた防
水補強層と、接着性及び変形能に優れる防水下地層とを
組み合わせて設けることにより、従来の問題点を解決す
る防水被覆を形成するものである。
【0030】防火層は、耐火性を有する骨材とこの骨材
を相互に接合する接合剤とを含む防火被覆材から形成さ
れる。
を相互に接合する接合剤とを含む防火被覆材から形成さ
れる。
【0031】上記防火被覆材を構成する骨材として、耐
火性のあるものであれば種々のものを採用することがで
きる。たとえば、二酸化ケイ素を主成分とするケイ砂、
炭酸カルシウムを主成分とする石粉、鉱滓、軽量骨材か
ら選ばれた少なくとも1種を配合してなるものを採用す
ることができる。
火性のあるものであれば種々のものを採用することがで
きる。たとえば、二酸化ケイ素を主成分とするケイ砂、
炭酸カルシウムを主成分とする石粉、鉱滓、軽量骨材か
ら選ばれた少なくとも1種を配合してなるものを採用す
ることができる。
【0032】一方、上記防火被覆材を構成する接合材と
して、無機質接合材及び/又は有機質接合剤を含んで構
成されるものを採用することができる。
して、無機質接合材及び/又は有機質接合剤を含んで構
成されるものを採用することができる。
【0033】無機質接合材として、ポルトランドセメン
ト等のセメント系無機質接合剤を採用することができ
る。
ト等のセメント系無機質接合剤を採用することができ
る。
【0034】一方、有機質接合剤として、たとえば、樹
脂又は/及びゴムの水性高分子物質を含む接合剤を採用
することができる。
脂又は/及びゴムの水性高分子物質を含む接合剤を採用
することができる。
【0035】特に、上記セメント系無機質接合剤と水性
高分子物質を含む有機質接合剤とを合わせて用いること
により、骨材を強固に接合し、防水被覆の表面特性及び
防火性能を大幅に向上させることができる。
高分子物質を含む有機質接合剤とを合わせて用いること
により、骨材を強固に接合し、防水被覆の表面特性及び
防火性能を大幅に向上させることができる。
【0036】上記セメント系無機質接合剤と有機質接合
剤とを含む被覆材料は、一般にポリマーセメントモルタ
ルと称されるものであり、ポリマーとセメントという2
つの活性成分を含むことに特徴がある。
剤とを含む被覆材料は、一般にポリマーセメントモルタ
ルと称されるものであり、ポリマーとセメントという2
つの活性成分を含むことに特徴がある。
【0037】これらポリマーとセメントは、相互にその
性質を補いあって、従来のセメントモルタルの欠点を改
善している。
性質を補いあって、従来のセメントモルタルの欠点を改
善している。
【0038】すなわち、セメントは水と反応してセメン
ト水和物を形成する一方、ポリマーは自着性と接着性を
有するポリマーフィルムを形成して、セメント水和物と
骨材とを強固に接合するのである。
ト水和物を形成する一方、ポリマーは自着性と接着性を
有するポリマーフィルムを形成して、セメント水和物と
骨材とを強固に接合するのである。
【0039】この結果、混練状態で流動性が増大してワ
ーカビリティが向上し、保水性が向上し、ブリージング
や材料分離に対する抵抗性が向上する。また、硬化する
と、曲げ強度、引張強度が大幅に増加し、防水性に優
れ、乾燥収縮性が低減する。しかも、ポリマー成分の働
きによって、コンクリート、タイル、石材、鋼、ガラ
ス、木材、合成樹脂材料等に対する接着力が増加すると
ともに、耐衝撃性及び耐磨耗性が数10倍に増加し、さ
らに、耐薬品性、耐候性、耐熱性等も大幅に改善され
る。
ーカビリティが向上し、保水性が向上し、ブリージング
や材料分離に対する抵抗性が向上する。また、硬化する
と、曲げ強度、引張強度が大幅に増加し、防水性に優
れ、乾燥収縮性が低減する。しかも、ポリマー成分の働
きによって、コンクリート、タイル、石材、鋼、ガラ
ス、木材、合成樹脂材料等に対する接着力が増加すると
ともに、耐衝撃性及び耐磨耗性が数10倍に増加し、さ
らに、耐薬品性、耐候性、耐熱性等も大幅に改善され
る。
【0040】上記セメント系無機質接合剤として、水硬
性セメント、気硬性セメント、特殊セメント等種々のも
のがある。本願発明では、特定のセメントに限定される
ことはないが、取り扱い易さ、耐熱性、耐水性、耐候性
がよく、また安価に入手できる水硬性セメントを採用す
るのが好ましい。水硬性セメントとして、普通ポルトラ
ンドセメント、白色ポルトランドセメント等を採用する
ことができる。
性セメント、気硬性セメント、特殊セメント等種々のも
のがある。本願発明では、特定のセメントに限定される
ことはないが、取り扱い易さ、耐熱性、耐水性、耐候性
がよく、また安価に入手できる水硬性セメントを採用す
るのが好ましい。水硬性セメントとして、普通ポルトラ
ンドセメント、白色ポルトランドセメント等を採用する
ことができる。
【0041】一方、上記有機質接合剤として、アクリル
酸アルキルエステル−アクリロニトリル−メタクリル酸
共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体、ブ
タジエン−メタクリル酸共重合体、イソプレン−アクリ
ル酸共重合体、アクリル酸ブチル−アクリル酸共重合体
或いはアクリル酸2−エチルヘキシル−メタクリル酸共
重合体などのアクリル酸エステル−アクリル酸共重合
体、アクリル酸ブチル−メタクリル酸共重合体或いはア
クリル酸2−エチルヘキシル−メタクリル酸共重合体な
どのアクリル酸エステル−メタクリル酸共重合体、カル
ボキシルポリイソブチレン、エチレン−アクリル酸共重
合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、ブタジエン−
スチレンカルボキシルエラストマー、ブタジエンアクリ
ロニトリルカルボキシルエラストマー、ブタジエン−メ
タクリロニトリルカルボキシルエラストマー、ブタジエ
ン−塩化ビニリデンカルボキシルエラストマー、ポリク
ロロプレンカルボキシルエラストマー、ポリエチレンカ
ルボキシルエラストマー或いはポリイソブチレンカルボ
キシルエラストマーなどのエマルジョン、水溶液又はデ
ィスパージョンが挙げられる。
酸アルキルエステル−アクリロニトリル−メタクリル酸
共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体、ブ
タジエン−メタクリル酸共重合体、イソプレン−アクリ
ル酸共重合体、アクリル酸ブチル−アクリル酸共重合体
或いはアクリル酸2−エチルヘキシル−メタクリル酸共
重合体などのアクリル酸エステル−アクリル酸共重合
体、アクリル酸ブチル−メタクリル酸共重合体或いはア
クリル酸2−エチルヘキシル−メタクリル酸共重合体な
どのアクリル酸エステル−メタクリル酸共重合体、カル
ボキシルポリイソブチレン、エチレン−アクリル酸共重
合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、ブタジエン−
スチレンカルボキシルエラストマー、ブタジエンアクリ
ロニトリルカルボキシルエラストマー、ブタジエン−メ
タクリロニトリルカルボキシルエラストマー、ブタジエ
ン−塩化ビニリデンカルボキシルエラストマー、ポリク
ロロプレンカルボキシルエラストマー、ポリエチレンカ
ルボキシルエラストマー或いはポリイソブチレンカルボ
キシルエラストマーなどのエマルジョン、水溶液又はデ
ィスパージョンが挙げられる。
【0042】エマルジョン、水溶液、ディスパーション
等の形態の高分子物質は、セメント系無機質接合剤との
親和性がよく、容易に混練することができる。
等の形態の高分子物質は、セメント系無機質接合剤との
親和性がよく、容易に混練することができる。
【0043】また、樹脂又は/ゴムの水性高分子物質と
して、上述したエマルジョン等の液体状のものを採用で
きるのみならず、たとえば、パウダー状の水性高分子物
質を採用することができる。
して、上述したエマルジョン等の液体状のものを採用で
きるのみならず、たとえば、パウダー状の水性高分子物
質を採用することができる。
【0044】たとえば、水を加えることによって、容易
にエマルジョン化する酢酸ビニル・ベオバ共重合樹脂等
を採用することによって、防火層を形成する際の作業性
が格段に向上する。
にエマルジョン化する酢酸ビニル・ベオバ共重合樹脂等
を採用することによって、防火層を形成する際の作業性
が格段に向上する。
【0045】また、樹脂及び/又はゴムの水性高分子物
質に官能基を含有させることができる。
質に官能基を含有させることができる。
【0046】官能基としては、石灰ケイ酸質接合剤やそ
の水硬反応によって生成した陽イオンや陰イオンとイオ
ン結合したり、配位結合し易い基、更に水素結合を生じ
たり、水酸基のように酸素の不対電子に起因して陽イオ
ンを引き付けて結合するような基が考えられる。
の水硬反応によって生成した陽イオンや陰イオンとイオ
ン結合したり、配位結合し易い基、更に水素結合を生じ
たり、水酸基のように酸素の不対電子に起因して陽イオ
ンを引き付けて結合するような基が考えられる。
【0047】たとえば、カルボキシル基、水酸基、メチ
ロール基、酸アミド基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキ
シプロキル基又はエポキシ基から選ばれた少なくとも1
種を採用することができる。
ロール基、酸アミド基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキ
シプロキル基又はエポキシ基から選ばれた少なくとも1
種を採用することができる。
【0048】具体的には、例えば官能基がカルボキシル
基(−COOH)である場合、この(−COOH)は水
中で電離しており、2つの(−COOH)から発生した
2つの水素イオンが1個のカルシウムイオンと置換して
化学的に架橋するので、耐熱性や水密性が格段に向上す
るのである。
基(−COOH)である場合、この(−COOH)は水
中で電離しており、2つの(−COOH)から発生した
2つの水素イオンが1個のカルシウムイオンと置換して
化学的に架橋するので、耐熱性や水密性が格段に向上す
るのである。
【0049】樹脂及び/又はゴムの水性高分子物質に官
能基を含有させることにより、石灰ケイ酸質接合剤中の
金属イオンや石灰ケイ酸質接合剤が水と反応して生成し
たカルシウムシリケート水和物に起因するカルシウムイ
オン更に水酸化カルシウムからのカルシウムイオンと架
橋反応を起こすことによって、水性高分子物質と石灰ケ
イ酸質接合剤とが互いに結合する。この結果、この架橋
物が骨材間の緩和剤としての機能を発揮し、従来のもの
に比較して、ひび割れを防止し、接着性のみならず水密
性等の被覆材としての性能を格段に向上させるのであ
る。
能基を含有させることにより、石灰ケイ酸質接合剤中の
金属イオンや石灰ケイ酸質接合剤が水と反応して生成し
たカルシウムシリケート水和物に起因するカルシウムイ
オン更に水酸化カルシウムからのカルシウムイオンと架
橋反応を起こすことによって、水性高分子物質と石灰ケ
イ酸質接合剤とが互いに結合する。この結果、この架橋
物が骨材間の緩和剤としての機能を発揮し、従来のもの
に比較して、ひび割れを防止し、接着性のみならず水密
性等の被覆材としての性能を格段に向上させるのであ
る。
【0050】また、セメントの硬化に際しては、水和反
応及び水の蒸発が原因で体積収縮が起こる。この体積収
縮は約8%程度と言われているが、官能基を含有する樹
脂及び/又はゴムが、石灰ケイ酸質接合剤中の金属イオ
ンや石灰ケイ酸質接合剤が水と硬化反応して生成したカ
ルシウムシリケート水和物に起因するカルシウムイオン
更に水酸化カルシウムからのカルシウムイオンと架橋反
応を起こすことによって硬化物に弾力性が生じる。ま
た、骨材を覆うようにして、高分子物質の膜が形成され
る。この結果、水硬反応に起因する収縮の応力を緩和
し、補強層形成の際、あるいは温度が上昇した際のひび
割れの発生が防止される。
応及び水の蒸発が原因で体積収縮が起こる。この体積収
縮は約8%程度と言われているが、官能基を含有する樹
脂及び/又はゴムが、石灰ケイ酸質接合剤中の金属イオ
ンや石灰ケイ酸質接合剤が水と硬化反応して生成したカ
ルシウムシリケート水和物に起因するカルシウムイオン
更に水酸化カルシウムからのカルシウムイオンと架橋反
応を起こすことによって硬化物に弾力性が生じる。ま
た、骨材を覆うようにして、高分子物質の膜が形成され
る。この結果、水硬反応に起因する収縮の応力を緩和
し、補強層形成の際、あるいは温度が上昇した際のひび
割れの発生が防止される。
【0051】この結果、高い接着性を備えながら、防火
性、断熱性に優れた防火被覆層を形成することができ
る。
性、断熱性に優れた防火被覆層を形成することができ
る。
【0052】たとえば、セメント系無機質接合剤(A)
及び樹脂及び/又はゴムの水性高分子物質等の有機質接
合剤(B)とを必須成分とする接合剤を採用する場合に
おいては、被覆材の重量に対して、接合剤(A+B)の
配合割合を20〜40重量%、好ましくは、25〜35
重量%とするのが望ましい。接合剤成分が20重量%未
満であると、被覆層の機械的強度が低下するとともに、
防水性等が低下する。一方、40重量%を超えると、補
強層形成時にひび割れ等が生じやすく。また柔軟性が低
下する。
及び樹脂及び/又はゴムの水性高分子物質等の有機質接
合剤(B)とを必須成分とする接合剤を採用する場合に
おいては、被覆材の重量に対して、接合剤(A+B)の
配合割合を20〜40重量%、好ましくは、25〜35
重量%とするのが望ましい。接合剤成分が20重量%未
満であると、被覆層の機械的強度が低下するとともに、
防水性等が低下する。一方、40重量%を超えると、補
強層形成時にひび割れ等が生じやすく。また柔軟性が低
下する。
【0053】一方、樹脂及び/又はゴムの水性高分子物
質等の有機質接合剤(B)の配合割合は、樹脂及び/又
はゴムの水性高分子物質の種類によっても異なるが、被
覆材の重量に対して、1.5重量%〜10重量%とする
のが好ましい。又、特に好ましくは、3重量%〜5重量
%が好ましい。
質等の有機質接合剤(B)の配合割合は、樹脂及び/又
はゴムの水性高分子物質の種類によっても異なるが、被
覆材の重量に対して、1.5重量%〜10重量%とする
のが好ましい。又、特に好ましくは、3重量%〜5重量
%が好ましい。
【0054】(B)が1.5重量%未満では、骨材間の
樹脂成分が少なくなり、骨材間の接合強度、被覆対象物
に対する接着強度及び被覆層自体の強度を確保すること
ができない。
樹脂成分が少なくなり、骨材間の接合強度、被覆対象物
に対する接着強度及び被覆層自体の強度を確保すること
ができない。
【0055】一方、(B)が、10重量%を越えると耐
熱性が損なわれ、火災の際の変形が大きくなり、火災の
際の接着強度が低下する恐れがある。特に、高い防火性
を要求される場合には、(B)の配合割合を5重量%以
下に抑えるのが好ましい。
熱性が損なわれ、火災の際の変形が大きくなり、火災の
際の接着強度が低下する恐れがある。特に、高い防火性
を要求される場合には、(B)の配合割合を5重量%以
下に抑えるのが好ましい。
【0056】上記骨材から選ばれた少なくとも1種
(C)の配合割合は、被覆材の重量に対して、45〜8
0重量%、好ましくは、50〜65重量%に設定するの
が望ましい。
(C)の配合割合は、被覆材の重量に対して、45〜8
0重量%、好ましくは、50〜65重量%に設定するの
が望ましい。
【0057】(C)が45重量%未満では、接合剤成分
が多くなるため、被覆層形成の際等に被覆層が大きく収
縮する恐れがある。一方、(C)が80重量%を超える
と、骨材間の接合強度が低下して、被覆層の強度が低下
する。
が多くなるため、被覆層形成の際等に被覆層が大きく収
縮する恐れがある。一方、(C)が80重量%を超える
と、骨材間の接合強度が低下して、被覆層の強度が低下
する。
【0058】骨材としてケイ砂や石粉を加えると、石灰
ケイ酸質接合剤の水硬反応によって生成したカルシウム
イオンが、ケイ砂等を構成するシリカ等に吸着されて、
カルシウムジシリケートが生成し、このカルシウムジシ
リケート層と樹脂及び/又はゴムの水性高分子物質が、
ケイ砂、石粉、鉱滓或いはセメントゲルから選ばれた少
なくとも1種と、強固に接合するとともに、緻密で、し
かも体積収縮が少なくなって、補強層形成の際のひび割
れ等も少なくなる。
ケイ酸質接合剤の水硬反応によって生成したカルシウム
イオンが、ケイ砂等を構成するシリカ等に吸着されて、
カルシウムジシリケートが生成し、このカルシウムジシ
リケート層と樹脂及び/又はゴムの水性高分子物質が、
ケイ砂、石粉、鉱滓或いはセメントゲルから選ばれた少
なくとも1種と、強固に接合するとともに、緻密で、し
かも体積収縮が少なくなって、補強層形成の際のひび割
れ等も少なくなる。
【0059】したがって、本願に係る防火層は、基本的
に、強度が大きく優れた防水性能、接着性能を備えてい
る。
に、強度が大きく優れた防水性能、接着性能を備えてい
る。
【0060】また、骨材の配合割合が大きいため、耐磨
耗性が大幅に向上する。このため、歩行等に供する表面
被覆材として用いることができる。
耗性が大幅に向上する。このため、歩行等に供する表面
被覆材として用いることができる。
【0061】さらに、樹脂又は/及びゴムの水性高分子
物質を有機質接合剤として配合するとともに、接着強化
剤として0.5μm〜5μmの粒径の硬質微粒子を配合
することにより、後に説明する防水補強層を形成する繊
維強化樹脂に対する接着力をさらに高めることができ
る。
物質を有機質接合剤として配合するとともに、接着強化
剤として0.5μm〜5μmの粒径の硬質微粒子を配合
することにより、後に説明する防水補強層を形成する繊
維強化樹脂に対する接着力をさらに高めることができ
る。
【0062】硬質微粒子物質を配合することにより、接
着性能が高まる機構は明らかでないが、セメント等の無
機質接合剤及び/又は樹脂等の水性高分子物質の平均自
由半径とオーダー的に近似した大きさの硬質微粒子が存
在することにより、無機質接合剤及び/又は水性高分子
物質の主鎖の一部の自由度が拘束される結果、主鎖全体
の運動が抑制され、隣接分子との間の作用力が低分子間
の作用と同様の関係になり、分子間結合をさらに促進さ
せるためと考えることができる。
着性能が高まる機構は明らかでないが、セメント等の無
機質接合剤及び/又は樹脂等の水性高分子物質の平均自
由半径とオーダー的に近似した大きさの硬質微粒子が存
在することにより、無機質接合剤及び/又は水性高分子
物質の主鎖の一部の自由度が拘束される結果、主鎖全体
の運動が抑制され、隣接分子との間の作用力が低分子間
の作用と同様の関係になり、分子間結合をさらに促進さ
せるためと考えることができる。
【0063】特に、粒径0.5μm〜5μm程度の硬質
微粒子を添加することにより、接着強度を格段に高める
ことができる。このことは、たとえば、アクリル樹脂等
の合成樹脂エマルジョン中の樹脂粒子の径が0.01μ
m〜1μmであり、硬質微粒子物質の粒径に近いオーダ
ーであることから推測することができる。したがって、
できれば0.5μm〜2μm程度の粒径の硬質微粒子を
配合するのが好ましい。
微粒子を添加することにより、接着強度を格段に高める
ことができる。このことは、たとえば、アクリル樹脂等
の合成樹脂エマルジョン中の樹脂粒子の径が0.01μ
m〜1μmであり、硬質微粒子物質の粒径に近いオーダ
ーであることから推測することができる。したがって、
できれば0.5μm〜2μm程度の粒径の硬質微粒子を
配合するのが好ましい。
【0064】硬質微粒子物質の粒径が5μm以上になる
と、骨材の粒径に近づき、接着力の増加を期待できな
い。一方、0.5μm以下の粒径になると、混練の際に
飛散しやすく、又保存時に固まり易く、取り扱いにく
い。
と、骨材の粒径に近づき、接着力の増加を期待できな
い。一方、0.5μm以下の粒径になると、混練の際に
飛散しやすく、又保存時に固まり易く、取り扱いにく
い。
【0065】なお、接着強化剤の全部が5μm以下であ
る必要はなく、5μm以下の粒径の硬質微粒子を所定量
含むものであれば、十分な効果を期待することができ
る。また、1μm以下の粒子を含むものであればより望
ましい。
る必要はなく、5μm以下の粒径の硬質微粒子を所定量
含むものであれば、十分な効果を期待することができ
る。また、1μm以下の粒子を含むものであればより望
ましい。
【0066】硬質微粒子物質として、たとえば、微粉末
鉱滓、フライアッシュ、シリカフューム、ポゾラン、又
はゼオライトが挙げられる。
鉱滓、フライアッシュ、シリカフューム、ポゾラン、又
はゼオライトが挙げられる。
【0067】さらに、本願の請求項2に記載した発明の
ように、上記防火被覆材に、火炎で加熱されることによ
り変質して骨材間に空隙が生じる成分を含ませるのが好
ましい。
ように、上記防火被覆材に、火炎で加熱されることによ
り変質して骨材間に空隙が生じる成分を含ませるのが好
ましい。
【0068】骨材間に微細な空隙が形成され、被覆層が
多孔質状になると、空気の優れた断熱性能によって熱の
伝導を抑え、防火性能を大幅に向上させることができ
る。
多孔質状になると、空気の優れた断熱性能によって熱の
伝導を抑え、防火性能を大幅に向上させることができ
る。
【0069】上記成分として、たとえば、アクリル樹脂
等の高分子物質が挙げられる。これら高分子物質は、添
加量が多いとそれ自体が燃焼するため添加量を、1.5
重量%〜10重量%にするのが望ましい。なお、上記ア
クリル樹脂等をエマルジョンの形態で添加することによ
り有機質接合剤としても機能する。
等の高分子物質が挙げられる。これら高分子物質は、添
加量が多いとそれ自体が燃焼するため添加量を、1.5
重量%〜10重量%にするのが望ましい。なお、上記ア
クリル樹脂等をエマルジョンの形態で添加することによ
り有機質接合剤としても機能する。
【0070】一方、繊維強化樹脂は一般にFRPと称さ
れるものであり、樹脂として不飽和ポリエステルを、繊
維としてガラス繊維を用いたものが知られている。上記
ポリエステル系FRPは、ポリエステル樹脂の耐衝撃性
が低い点をガラス繊維でカバーして、衝撃強度、寸法安
定性等を大幅に改善したものである。そして、このFR
P自体によっても、高性能の防水被覆構造を構成するこ
とができる。
れるものであり、樹脂として不飽和ポリエステルを、繊
維としてガラス繊維を用いたものが知られている。上記
ポリエステル系FRPは、ポリエステル樹脂の耐衝撃性
が低い点をガラス繊維でカバーして、衝撃強度、寸法安
定性等を大幅に改善したものである。そして、このFR
P自体によっても、高性能の防水被覆構造を構成するこ
とができる。
【0071】上記繊維強化樹脂は、現場において施工す
ることにより防水強化層を形成することもできるし、及
び工場等で板状に加工されたものを敷設して防水強化層
を形成することもできる。
ることにより防水強化層を形成することもできるし、及
び工場等で板状に加工されたものを敷設して防水強化層
を形成することもできる。
【0072】工場で板状に成形された繊維強化樹脂は、
強度はもちろん、厚さ等の精度が極めて高い。また、現
場施工で問題となるピンホール等の問題も生じない。し
かも、工場で板状に成形されているため、残留応力等に
よって施工後にたわみ等が生じる恐れもない。したがっ
て、工場で成形された繊維強化樹脂を採用するのが望ま
しい。
強度はもちろん、厚さ等の精度が極めて高い。また、現
場施工で問題となるピンホール等の問題も生じない。し
かも、工場で板状に成形されているため、残留応力等に
よって施工後にたわみ等が生じる恐れもない。したがっ
て、工場で成形された繊維強化樹脂を採用するのが望ま
しい。
【0073】上記繊維強化樹脂として、被覆対象物の表
面に沿う板状に形成されたものを採用することができ
る。被覆対象物の表面は平坦面であるとは限らず、曲
面、角部、隅部等がある。これらの部位の施工を確実に
行うには、これらの表面に沿う板状の繊維強化樹脂を設
ける必要がある。さらに、複数の板状繊維強化樹脂を所
定の間隔をあけて敷設することもできる。
面に沿う板状に形成されたものを採用することができ
る。被覆対象物の表面は平坦面であるとは限らず、曲
面、角部、隅部等がある。これらの部位の施工を確実に
行うには、これらの表面に沿う板状の繊維強化樹脂を設
ける必要がある。さらに、複数の板状繊維強化樹脂を所
定の間隔をあけて敷設することもできる。
【0074】本願発明においては、上記防火層、防水補
強層に加えて防水下地層を設ける。
強層に加えて防水下地層を設ける。
【0075】上記防水下地層は、弾性変形可能な樹脂又
は/及びゴムの高分子物質を含んで形成されるととも
に、破断にいたる変形量を上記防火層及び防水補強層よ
りも大きく設定している。
は/及びゴムの高分子物質を含んで形成されるととも
に、破断にいたる変形量を上記防火層及び防水補強層よ
りも大きく設定している。
【0076】上記防水下地層を設けることにより、被覆
対象物の変形あるいは移動等を、防水下地層において吸
収し、これらの影響が防水補強層及び防火層に及ばない
ように構成することが可能となる。
対象物の変形あるいは移動等を、防水下地層において吸
収し、これらの影響が防水補強層及び防火層に及ばない
ように構成することが可能となる。
【0077】したがって、上記防水下地層を設けること
により、被覆対象物の移動等に伴う応力が防水補強層及
び防火層に作用するのを緩和することができ、防水補強
層及び防火層が破壊されるのを有効に防止することがで
きる。
により、被覆対象物の移動等に伴う応力が防水補強層及
び防火層に作用するのを緩和することができ、防水補強
層及び防火層が破壊されるのを有効に防止することがで
きる。
【0078】また、下地の凹凸を平坦化することもで
き、弾力性のある下地調整層としても機能し、変形能の
少ない繊維強化樹脂に下地形状に起因する応力が作用す
るのを有効に防止することができる。
き、弾力性のある下地調整層としても機能し、変形能の
少ない繊維強化樹脂に下地形状に起因する応力が作用す
るのを有効に防止することができる。
【0079】一方、上記防水下地層において、被覆対象
物の変形を吸収することができるため、防水補強層及び
防火層に高い変形能力を要求されることがなくなる。
物の変形を吸収することができるため、防水補強層及び
防火層に高い変形能力を要求されることがなくなる。
【0080】この結果、上記防水補強層に、より強度が
高く寸法安定性に優れる板状繊維強化樹脂を採用するこ
とができるとともに、防火層に防火性能のみならず、耐
磨耗性等の優れる材料を採用することも可能となる。
高く寸法安定性に優れる板状繊維強化樹脂を採用するこ
とができるとともに、防火層に防火性能のみならず、耐
磨耗性等の優れる材料を採用することも可能となる。
【0081】上記防水下地層を構成する樹脂又は/及び
ゴムの高分子物質として、柔軟性があり、耐水性があれ
ば種々の物質を採用することができる。
ゴムの高分子物質として、柔軟性があり、耐水性があれ
ば種々の物質を採用することができる。
【0082】たとえば、アクリル系樹脂、ビニル系樹
脂、ゴム等があげられる。また、被覆対象物の表面にこ
れらの樹脂の皮膜を形成するために、これらの樹脂をエ
マルジョン、水溶液、ディスパージョン等の形態にした
ものが好ましい。また、有機溶剤によってこれらの樹脂
を溶解して用いることもできる。
脂、ゴム等があげられる。また、被覆対象物の表面にこ
れらの樹脂の皮膜を形成するために、これらの樹脂をエ
マルジョン、水溶液、ディスパージョン等の形態にした
ものが好ましい。また、有機溶剤によってこれらの樹脂
を溶解して用いることもできる。
【0083】上記防水下地層は、破断にいたる変形量を
上記防火層及び防水補強層より大きく設定する必要があ
る。フィルム状材料の破断にいたる変形量を規定するの
は困難であるが、少なくとも引張試験における伸びが1
00%以上必要と考えられる。
上記防火層及び防水補強層より大きく設定する必要があ
る。フィルム状材料の破断にいたる変形量を規定するの
は困難であるが、少なくとも引張試験における伸びが1
00%以上必要と考えられる。
【0084】一方、上記防水下地層の厚さ方向の変形は
少ないほどよい。変形量が多くなると防水被覆の表面か
ら加わる力によって防水層自体が変形し、表面に形成し
た防火層に亀裂等が生じるおそれがある。このため、防
水被覆層自体の荷重支持能力が低くなる。
少ないほどよい。変形量が多くなると防水被覆の表面か
ら加わる力によって防水層自体が変形し、表面に形成し
た防火層に亀裂等が生じるおそれがある。このため、防
水被覆層自体の荷重支持能力が低くなる。
【0085】本願の請求項5に記載した発明において
は、上記問題を解決するため、上記防水下地層を構成す
る被覆材に骨材及び/又はセメント系無機質接合材を配
合する。
は、上記問題を解決するため、上記防水下地層を構成す
る被覆材に骨材及び/又はセメント系無機質接合材を配
合する。
【0086】骨材を配合することによって、骨材に圧縮
荷重を支持させることができる一方、骨材間に配置され
る高分子物質に延伸性を発揮させることができる。した
がって、延伸性を保持しつつ耐圧縮性、すなわち荷重支
持力を高めることができる。
荷重を支持させることができる一方、骨材間に配置され
る高分子物質に延伸性を発揮させることができる。した
がって、延伸性を保持しつつ耐圧縮性、すなわち荷重支
持力を高めることができる。
【0087】セメント系無機質接合材を配合することに
よって、防水下地層の硬さを調節することができる。こ
れにより、所望の弾力を設定することが可能となり、被
覆対象物の凹凸を埋め、繊維強化樹脂にとの間を密着し
て、一部に大きな応力が作用するのを防止することがで
きる。したがって、防水被覆の荷重支持能力を大きくす
ることができる。
よって、防水下地層の硬さを調節することができる。こ
れにより、所望の弾力を設定することが可能となり、被
覆対象物の凹凸を埋め、繊維強化樹脂にとの間を密着し
て、一部に大きな応力が作用するのを防止することがで
きる。したがって、防水被覆の荷重支持能力を大きくす
ることができる。
【0088】この結果、防水被覆の表面から大きな力が
加わっても防水被覆の変形を小さくすることが可能とな
り、防水被覆の割れ等を防止することができる。また、
荷重支持能力が高まることから、駐車場等の床にも使用
可能な防水被覆を提供することができる。
加わっても防水被覆の変形を小さくすることが可能とな
り、防水被覆の割れ等を防止することができる。また、
荷重支持能力が高まることから、駐車場等の床にも使用
可能な防水被覆を提供することができる。
【0089】上記各層の厚さは、被覆対象物の形状、表
面状態等によって異なるが、防水下地層は0.5〜1m
m、防水補強層は2〜3mm、防火層は2〜3mm程度
のものをそれぞれ採用することができる。
面状態等によって異なるが、防水下地層は0.5〜1m
m、防水補強層は2〜3mm、防火層は2〜3mm程度
のものをそれぞれ採用することができる。
【0090】上記構成を採用することによって、防水被
覆の施工上の不利益が解消されるばかりでなく、従来に
ない効果が発揮される。
覆の施工上の不利益が解消されるばかりでなく、従来に
ない効果が発揮される。
【0091】まず、繊維強化樹脂板が防水被覆内に埋め
込み状に配置されているため、従来の塗膜防水構造に比
べて強度が格段に高くなる。また、少ない工程で厚い防
水被覆層を形成することができる。したがって、工期を
短縮できるとともに、コストを低減させることができ
る。
込み状に配置されているため、従来の塗膜防水構造に比
べて強度が格段に高くなる。また、少ない工程で厚い防
水被覆層を形成することができる。したがって、工期を
短縮できるとともに、コストを低減させることができ
る。
【0092】また、繊維強化樹脂の外面に形成される防
火層によって、繊維強化樹脂の欠点である耐熱性、防火
性を補うことができる。一方、繊維強化樹脂の寸法安定
性によって、防火層の亀裂等を防止することができる。
火層によって、繊維強化樹脂の欠点である耐熱性、防火
性を補うことができる。一方、繊維強化樹脂の寸法安定
性によって、防火層の亀裂等を防止することができる。
【0093】しかも、硬化した後の防火層と繊維強化樹
脂との接着強度が非常に高い。したがって、防火層の厚
さを薄くしても、繊維強化樹脂によって防水被覆の強度
が補われる。この結果、従来にない機械的強度を備える
防水被覆層を形成することができる。
脂との接着強度が非常に高い。したがって、防火層の厚
さを薄くしても、繊維強化樹脂によって防水被覆の強度
が補われる。この結果、従来にない機械的強度を備える
防水被覆層を形成することができる。
【0094】また、防水下地層を設けているため、被覆
対象物の変形或いは移動がこの防水下地層に吸収されて
防水補強層及び防火層に伝わるのを緩和することができ
る。
対象物の変形或いは移動がこの防水下地層に吸収されて
防水補強層及び防火層に伝わるのを緩和することができ
る。
【0095】しかも、繊維強化樹脂板の寸法安定性がよ
いため、温度変化等による防火層の熱膨張等を抑制し、
防水被覆層の一部に応力変形が集中することを緩和する
ことができる。この結果、長期間に渡って安定した防水
性能を発揮することができる。
いため、温度変化等による防火層の熱膨張等を抑制し、
防水被覆層の一部に応力変形が集中することを緩和する
ことができる。この結果、長期間に渡って安定した防水
性能を発揮することができる。
【0096】また、防火層に骨材が配合されているた
め、防水被覆表面の耐磨耗性も高く、また滑りにくい。
このため、防水被覆層の表面に保護被覆等を施すことな
く歩行や駐車場に供することができる。
め、防水被覆表面の耐磨耗性も高く、また滑りにくい。
このため、防水被覆層の表面に保護被覆等を施すことな
く歩行や駐車場に供することができる。
【0097】さらにまた、防火層の変形能を防水補強層
の変形能より低く設定することにより、防火層にひび割
れ等が生じても、防水機能が破壊される前に、上記ひび
割れ等を目視によって発見し、補修することができる。
これにより、管理のしやすい防水被覆を提供することが
できる。
の変形能より低く設定することにより、防火層にひび割
れ等が生じても、防水機能が破壊される前に、上記ひび
割れ等を目視によって発見し、補修することができる。
これにより、管理のしやすい防水被覆を提供することが
できる。
【0098】上記防水被覆は、被覆対象物の表面に樹脂
又は/ゴムの液状高分子物質を塗着する防水下地層形成
工程と、防水下地層表面に繊維強化樹脂を敷設する防水
補強層形成工程と、上記防水補強層の表面に防火性を有
する防火被覆材を塗着する防火層形成工程とを含んで形
成される。
又は/ゴムの液状高分子物質を塗着する防水下地層形成
工程と、防水下地層表面に繊維強化樹脂を敷設する防水
補強層形成工程と、上記防水補強層の表面に防火性を有
する防火被覆材を塗着する防火層形成工程とを含んで形
成される。
【0099】上記防水下地層形成工程は、樹脂エマルジ
ョン等を刷毛、吹き付け器等によって被覆対象物表面に
塗着することにより行うことができる。
ョン等を刷毛、吹き付け器等によって被覆対象物表面に
塗着することにより行うことができる。
【0100】上記防水補強層形成工程は、上記防水下地
層の表面に繊維強化樹脂を敷設することにより行われる
が、現場施工によって繊維強化樹脂を形成することもで
きるし、また工場で成形した板状繊維強化樹脂を上記防
水下地層の表面に敷設してもよい。
層の表面に繊維強化樹脂を敷設することにより行われる
が、現場施工によって繊維強化樹脂を形成することもで
きるし、また工場で成形した板状繊維強化樹脂を上記防
水下地層の表面に敷設してもよい。
【0101】なお、防水下地層は柔軟で変形能の高い物
質から形成されているため、防水下地層が硬化した後
に、繊維強化樹脂を敷設することも可能である。
質から形成されているため、防水下地層が硬化した後
に、繊維強化樹脂を敷設することも可能である。
【0102】上記防火層は、防火被覆材を刷毛あるいは
吹き付け器等によって防水補強層の表面に塗着すること
により行われる。
吹き付け器等によって防水補強層の表面に塗着すること
により行われる。
【0103】防火被覆材の塗工回数は1回に限定される
ことはなく、防火被覆材の特性、防火層の厚さ等に応じ
て決定することができる。
ことはなく、防火被覆材の特性、防火層の厚さ等に応じ
て決定することができる。
【0104】
【実施例の説明】以下、本願発明に係る実施例を図に基
づいて具体的に説明する。なお、実施例は本願発明をコ
ンクリート等で形成される陸屋根に適用したものであ
る。
づいて具体的に説明する。なお、実施例は本願発明をコ
ンクリート等で形成される陸屋根に適用したものであ
る。
【0105】図1及び図2に示すように、本実施例に係
る陸屋根1は、平坦状の表面を備える床部2と、この床
部2の周縁に設けられる立ち上がり部3とを備える。上
記立ち上がり部3は、床部2の周縁部から床部2に対し
てほぼ直角に立ち上がるように一体形成されている。本
願発明に係る防水被覆4は、上記床部2の表面及び立ち
上がり部3の内側面に形成される。
る陸屋根1は、平坦状の表面を備える床部2と、この床
部2の周縁に設けられる立ち上がり部3とを備える。上
記立ち上がり部3は、床部2の周縁部から床部2に対し
てほぼ直角に立ち上がるように一体形成されている。本
願発明に係る防水被覆4は、上記床部2の表面及び立ち
上がり部3の内側面に形成される。
【0106】本実施例に係る防水被覆4は、図2に示す
ように、被覆対象物である床部外表面あるいは立ち上が
り部内側面に塗着形成された下地被覆層5と、防水被覆
4の表面側に形成された防火層6と、これら各層の間に
形成された防水補強層7とを備えて構成されている。
ように、被覆対象物である床部外表面あるいは立ち上が
り部内側面に塗着形成された下地被覆層5と、防水被覆
4の表面側に形成された防火層6と、これら各層の間に
形成された防水補強層7とを備えて構成されている。
【0107】上記防火層7を構成する防火被覆材の成分
構成は、表1に示す通りである。
構成は、表1に示す通りである。
【0108】
【表1】
【0109】上記防水補強層7は繊維強化樹脂から形成
されており、強化繊維としてガラス繊維を採用する一
方、樹脂として不飽和ポリエステル樹脂を採用してい
る。なお、繊維強化樹脂の成分は上記のものに限定され
ることはなく、種々の強化繊維及び樹脂を採用すること
かできる。
されており、強化繊維としてガラス繊維を採用する一
方、樹脂として不飽和ポリエステル樹脂を採用してい
る。なお、繊維強化樹脂の成分は上記のものに限定され
ることはなく、種々の強化繊維及び樹脂を採用すること
かできる。
【0110】実施例においては、現場施工によって上記
繊維強化樹脂層を形成している。
繊維強化樹脂層を形成している。
【0111】上記防水下地層5は、アクリル酸アルキル
エステル・アクリルニトリル・メタクリル酸共重合体水
性エマルジョンを塗布硬化させることにより形成されて
いる。
エステル・アクリルニトリル・メタクリル酸共重合体水
性エマルジョンを塗布硬化させることにより形成されて
いる。
【0112】上記各層の厚さは、防火層6を2mm、防
水補強層7を3mm、防水下地層5を1mmに設定して
いる。
水補強層7を3mm、防水下地層5を1mmに設定して
いる。
【0113】上記防火層6及び防水下地層5は、吹き付
け器によって上記所定厚みに被覆材を塗着することによ
り形成される一方、上記防水補強層7は、強化繊維を敷
設した後にポリエステル樹脂を含浸させることにより形
成される。
け器によって上記所定厚みに被覆材を塗着することによ
り形成される一方、上記防水補強層7は、強化繊維を敷
設した後にポリエステル樹脂を含浸させることにより形
成される。
【0114】なお、実施例においては、上記防水補強層
7を構成する繊維強化樹脂を現場施工によって形成した
が、板状に成形加工された繊維強化樹脂を所定の大きさ
に切断して敷設してもよい。
7を構成する繊維強化樹脂を現場施工によって形成した
が、板状に成形加工された繊維強化樹脂を所定の大きさ
に切断して敷設してもよい。
【0115】本願発明の範囲は上述の実施例に限定され
ることはない。実施例においては、本願発明を陸屋根の
防水被覆構造に適用したが、他の形式の屋根の防水構
造、壁外面等の防水構造に適用することができる。
ることはない。実施例においては、本願発明を陸屋根の
防水被覆構造に適用したが、他の形式の屋根の防水構
造、壁外面等の防水構造に適用することができる。
【0116】また、実施例においては、現場施工によっ
て防水補強層を形成したが、工場で成形された矩形平板
状の繊維強化樹脂板を採用することもできる。もちろ
ん、繊維強化樹脂板もポリエステル系のものに限定され
ることはなく、エポキシ系等他の種類の繊維強化樹脂を
採用することもできる。
て防水補強層を形成したが、工場で成形された矩形平板
状の繊維強化樹脂板を採用することもできる。もちろ
ん、繊維強化樹脂板もポリエステル系のものに限定され
ることはなく、エポキシ系等他の種類の繊維強化樹脂を
採用することもできる。
【0117】また、防水被覆材を塗着する方法も特に限
定されるものではなく、圧縮空気による吹き付け法の
他、ローラ、刷毛等による種々の方法を採用することが
できる。
定されるものではなく、圧縮空気による吹き付け法の
他、ローラ、刷毛等による種々の方法を採用することが
できる。
【0118】また、実施例においては、防火層を形成す
る防火被覆材の接合材として、白色ポルトランドセメン
トとアクリル酸アルキルエステル・アクリルニトリル・
メタクリル酸共重合体水性エマルションとを採用した
が、酢酸ビニル系のパウダー等他のポリマー素材及びセ
メント素材を採用することができる。
る防火被覆材の接合材として、白色ポルトランドセメン
トとアクリル酸アルキルエステル・アクリルニトリル・
メタクリル酸共重合体水性エマルションとを採用した
が、酢酸ビニル系のパウダー等他のポリマー素材及びセ
メント素材を採用することができる。
【0119】また、防水被覆及び各層の厚さも実施例に
限定されることはなく、また複数の塗着工程を施して厚
い被覆層を形成することもできる。
限定されることはなく、また複数の塗着工程を施して厚
い被覆層を形成することもできる。
【図1】本願発明を陸屋根に適用した場合の断面を示す
図である。
図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
2 被覆対象物 4 防水被覆 5 防水下地層 6 防火層 7 防水補強層
Claims (6)
- 【請求項1】 防水被覆の最外側に形成される防火層
と、被覆対象物表面側に形成される防水下地層と、上記
防火層と防水下地層との間に形成される防水補強層とを
備えて構成される防水被覆の構造において、 上記防火層は、耐火性を有する骨材とこの骨材を相互に
接合する接合剤とを含む防火被覆材から形成されてお
り、 上記防水補強層は、繊維強化樹脂を敷設して形成されて
おり、 上記防水下地層は、弾性変形可能な樹脂又は/及びゴム
の高分子物質を含む被覆材から形成されるとともに、破
断にいたる変形量を上記防火層及び防水補強層よりも大
きく設定したことを特徴とする、防水被覆の構造。 - 【請求項2】 上記防火被覆材は、火炎で加熱されるこ
とにより変質して骨材間に空隙が生じる成分を含んで構
成されていることを特徴とする、請求項1に記載の防水
被覆の構造。 - 【請求項3】 上記繊維強化樹脂は、被覆対象物の表面
に沿う板状に形成されていることを特徴とする、請求項
1又は請求項2のいずれかに記載の防水被覆の構造。 - 【請求項4】 複数の繊維強化樹脂板が所定の間隔をあ
けて敷設されていることを特徴とする、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載の防水被覆の構造。 - 【請求項5】 上記防水下地層を構成する被覆材に骨材
及び/又はセメント系無機質接合剤を配合したことを特
徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
防水被覆の構造。 - 【請求項6】 被覆対象物の表面に樹脂又は/及びゴム
の高分子物質を含む被覆材を塗着する防水下地層形成工
程と、 上記防水下地層の表面に繊維強化樹脂を敷設する、防水
補強層形成工程と、 上記防水補強層の表面に、耐火性を有する骨材とこの骨
材を相互に接合する接合剤とを含む防火被覆材を塗着す
る、防火層形成工程とを含む、防水被覆の形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26237595A JPH0978776A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 防水被覆の構造及び防水被覆の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26237595A JPH0978776A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 防水被覆の構造及び防水被覆の形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0978776A true JPH0978776A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=17374884
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26237595A Pending JPH0978776A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 防水被覆の構造及び防水被覆の形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0978776A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10251292B3 (de) * | 2002-11-04 | 2004-02-26 | Optiplan Kunststoffe Gmbh | Rutschhemmende GFK-Platte |
| KR102419801B1 (ko) * | 2022-02-18 | 2022-07-12 | 주식회사 오엘케이 | 누수방지가 가능한 신축이음장치 |
-
1995
- 1995-09-14 JP JP26237595A patent/JPH0978776A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10251292B3 (de) * | 2002-11-04 | 2004-02-26 | Optiplan Kunststoffe Gmbh | Rutschhemmende GFK-Platte |
| KR102419801B1 (ko) * | 2022-02-18 | 2022-07-12 | 주식회사 오엘케이 | 누수방지가 가능한 신축이음장치 |
| KR102449542B1 (ko) * | 2022-02-18 | 2022-09-30 | 주식회사 삼우산업 | 누수방지가 가능한 신축이음장치 |
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