JPH0979393A - 湯水混合栓 - Google Patents

湯水混合栓

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JPH0979393A
JPH0979393A JP23861695A JP23861695A JPH0979393A JP H0979393 A JPH0979393 A JP H0979393A JP 23861695 A JP23861695 A JP 23861695A JP 23861695 A JP23861695 A JP 23861695A JP H0979393 A JPH0979393 A JP H0979393A
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正 寿 榎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少吐水流量時の制御弁体の脈動を防止できる
ようにする。 【解決手段】 第2ハウジング9内でスライドする制御
弁体11の両側に、バイアススプリング12および形状記憶
合金製の感温スプリング13を配置する。これら両スプリ
ング12,13の釣合いにより、制御弁体11を位置制御す
る。ケース5内にスリーブ状の切換弁体5aを配置し、こ
の切換弁体5aを、スピンドル5bを介して切換ハンドル2
に連結する。切換ハンドル2により切換弁体5aを回転さ
せ、流路の切換および吐水流量の調節を行なう。第3ハ
ウジング10を、キー10bとキー溝10cを用いて第2ハウジ
ング9に摺動可能に挿入する。切換弁体5aと第3ハウジ
ング10とを、カム面を有する伝達機構19を介して連結
し、切換弁体5aの回動力を伝達機構19により第3ハウジ
ング10の軸方向移動に変換する。切換弁体5aを少吐水流
量側に回転させると、第3ハウジング10が湯弁座8d側に
近接し、水弁座10aと湯弁座8dとの間隔が小さくなるこ
とにより、制御弁体11のスライドストロークが小さくな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、形状記憶合金製の
コイル状をなす感温スプリングを感温素子として用いた
湯水混合栓に係り、特に脈動を防止することができる湯
水混合栓に関する。
【0002】
【従来の技術】湯と水とを混合して吐水する湯水混合栓
においては、予め設定した混合水の温度が、給水および
給湯圧の変動等によって変化してしまうため、これを自
動的に調節して元の設定温度に復帰させる自動温度調節
機能を備えたものがサーモスタットミキシングバルブと
して旧来から知られている。
【0003】このような湯水混合栓では、混合水の温度
を検知するための手段として、例えば実公昭61−44
062号公報に示されているように、形状記憶合金を素
材とする感温スプリングが用いられている。この感温ス
プリングは、特定の温度下で一定の形状に設定すると、
この温度域以外の範囲で形状を変化させても、先の特定
の温度になれば元の形状に復元するという形状記憶合金
の特性を利用したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の感
温スプリングを感温素子として用いた湯水混合栓におい
て、感温スプリングとバイアススプリングとにより両側
から押圧付勢される制御弁体は、そのスライドストロー
クが最大流量に合わせて一定に設定されているのが通例
である。このため、吐水量を多くした場合には、制御弁
体を通過する湯、水の流速が増し制御弁体周辺に負圧部
が生じ、これにより制御弁体の釣合い状態が不安定とな
って制御弁体が移動することがある。そして、制御弁体
が移動すると混合水の温度が変化し、これに同調して感
温スプリングが変位し、これが繰返されることによって
脈動が生じるという問題がある。この脈動が生じると、
混合水の温度は上下変動を繰返し、安定した混合水温度
が得られなくなる。特に、形状記憶合金製の感温スプリ
ングは、応答性が極めてよいので脈動が生じ易く、ま
た、低温および高温時の温度調節の際には、制御弁体の
端部が湯弁座あるいは水弁座に接近しているため、さら
に流速が増し圧力変化に対する制御弁体のアンバランス
が生じやすく、流速が極度に上昇しないようにする対策
が望まれていた。
【0005】これを解決するためには、湯弁座部あるい
は水弁座部の流速を問題にならないレベルに安定させる
ため、吐出流量に応じて制御弁体のスライドストローク
を調節する必要があるが、従来の湯水混合栓では、制御
弁体のスライドストロークを常に一定にしているため、
前記問題点を解決することができない。
【0006】本発明は、このような点を考慮してなされ
たもので、制御弁体の脈動を防止して混合水温度を安定
させることができる湯水混合栓を提供することを目的と
する。
【0007】本発明の他の目的は、従来の湯水混合栓と
同一の操作により、制御弁体のスライドストロークを調
節することができる湯水混合栓を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、ハウジング内でスライドして一端が湯弁座に
着離座するとともに他端が水弁座に着離座する筒状の制
御弁体と、形状記憶合金を用いてコイル状に形成され前
記制御弁体を一方側に押圧付勢する感温スプリングと、
前記制御弁体を他方側に押圧付勢するバイアススプリン
グとを備え、前記両スプリングの釣合いにより制御弁体
を位置制御する湯水混合栓において、前記水弁座又は湯
弁座のいずれか一方を、作動機構により他方の弁座に対
し遠近方向に相対移動させ、制御弁体のスライドストロ
ークを吐水量に合わせて調節できるようにしたことを特
徴とする。
【0009】そしてこれにより、制御弁体を通過する
湯、水の流速の増大を抑制し、安定した混合水温度を得
ることが可能となる。
【0010】本発明はまた、作動機構を、上流端に水弁
座を有する筒状の感温スプリング収容ハウジングと、回
動操作により吐水量を調節する調節ハンドルと、調節ハ
ンドルの回動に連動して前記感温スプリング収容ハウジ
ングを湯弁座に対し遠近移動させる連動機構とから構成
するようにしたことを特徴とする。
【0011】そしてこれにより、調節ハンドルにより吐
水量を調節すれば、自動的に制御弁体のスライドストロ
ークが吐水量に応じて調節され、従来と同一の操作で制
御弁体のスライドストロークを調節することが可能とな
る。
【0012】本発明はまた、連動機構を、調節ハンドル
の回動によりケース内で回動し周面に設けられた任意数
の連通孔をケースに設けられた任意数の流出ポートに選
択的に合致させることにより流路切換を行なうとともに
合致量の調節により吐水量を調節するスリーブ状の切換
弁体と、切換弁体と感温スプリング収容ハウジングとの
間に設けられ切換弁体の回動力を感温スプリング収容ハ
ウジングの軸方向の往復動に変換するカム機構とを備え
ていることを特徴とする。
【0013】そしてこれにより、調節ハンドルに流路切
換機能を持たせることができ、流路切換手段を別途設け
る必要がなくなる。
【0014】本発明はさらに、連動機構を、調節ハンド
ルに連結されて回動するスピンドルと、感温スプリング
収容ハウジングに連結された中空ハウジングと、スピン
ドルの回動力を軸方向の往復動に変換して中空ハウジン
グに伝達する伝達機構とから構成し、前記感温スプリン
グ収容ハウジングにより、制御弁体の両端部を両弁座に
ともに着座させて吐水停止を行なわせるようにしたこと
を特徴とする。
【0015】そしてこれにより、制御弁体の部分で、湯
水混合部への湯、水の流入を直接停止させることがで
き、湯水混合部に開閉弁機構を設ける必要がない。
【0016】本発明はさらに、連動機構を、調節ハンド
ルの回動によりケース内で回動し周面に設けられた連通
孔をケースに設けられた流出ポートに合致させて吐水制
御を行うとともに合致量の調節により吐水量を調節する
スリーブ状の調節弁体と、調節弁体と感温スプリング収
容ハウジングとの間に設けられ調節弁体の回動力を感温
スプリング収容ハウジングに伝達し、ハウジングに螺装
された感温スプリング収容ハウジングを螺進調節する伝
達機構とを備えていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0018】図3は、本発明の第1の実施の形態に係る
湯水混合栓を示すもので、図中、符号1は湯水混合栓の
本体であり、この本体1の背部には、建屋側の給水およ
び給湯配管に接続するための水用脚管1aおよび湯用脚
管1bがそれぞれ設けられ、また本体1の下端中央部に
は、吐水管1cが接続されるとともに、背部側にはシャ
ワーヘッド(図示せず)に向かうシャワーホース1dが
設けられている。そして、この本体1の図1および図3
における右端には、吐水管1c側あるいはシャワーホー
ス1d側に流路を切換えるための切換ハンドル2が設置
され、また本体1の左端には、混合水温度を調節するた
めの温度調節ハンドル3が設置されている。
【0019】この本体1の内部には、図1に示すよう
に、水用脚管1aおよび湯用脚管1bに各々連通する給
水室4aおよび給湯室4bが図中右端部および左端部に
それぞれ形成されており、給湯室4bの右隣には、給水
室4aに直に連通する水室4cが設けられている。この
水室4cと給水室4aとの間には、混合室4dが設けら
れているとともに、吐水管1cに連通する吐水管側連絡
路4eおよびシャワーホース1dに接続されるホース側
連絡路4fが設けられている。
【0020】本体1の内部にはまた、右端から混合室4
dにかけて円筒状のケース5が組込まれており、このケ
ース5内には、スリーブ状の切換弁体5aが設けられ、
この切換弁体5aは、スピンドル5bを介し切換ハンド
ル2に連結され、切換ハンドル2の回動操作によりケー
ス5内で軸廻りに回動するようになっている。
【0021】またケース5の周面部には、吐水管側連絡
路4eおよびホース側連絡路4fに対応する位置であっ
て各々の芯の軸線が造る中心角を90度程度として流出
ポート5c、5dが開設されており、一方切換弁体5a
の周面部には、これら各流出ポート5c、5dに選択的
に整合可能な連絡孔5e、5fが設けられている。そし
て切換ハンドル2の回動操作によって、流出ポート5c
と連絡孔5eあるいは流出ポート5dと連絡孔5fを合
致させることにより、混合室4dからの流路が吐水管1
c側またはシャワーホース1d側に切換えられるように
なっているとともに、前記合致量を切換弁体5aの軸廻
りの回動によって調節することにより、吐水管1c側ま
たはシャワーホース1d側への吐水流量を調節できるよ
うになっている。
【0022】本体の内部にはまた、温度調節ハンドル3
側の端部に、円筒状をなす断熱ブッシュ6が組込まれて
おり、この断熱ブッシュ6により給湯室4b内の高温の
湯から温度調節ハンドル3への伝熱を抑制して加熱を防
止し、操作に支障を来たすことがないよう考慮されてい
る。
【0023】温度調節ハンドル3には、自動温度調整機
能を有する温度調節ユニット7が連設されこの温度調節
ユニット7は、前記本体1内に着脱可能に挿入配置され
ている。また、この温度調節ユニット7は、温度調節ハ
ンドル3側から順に、第1、第2および第3の各ハウジ
ング8,9,10をそれぞれねじ接合により一体化した
外郭構造を有しており、第1および第2の各ハウジング
8,9は、断熱ブッシュ6内にシール下で嵌合固定さ
れ、また第3ハウジング10は、水室4cと混合室4d
との間の隔壁に嵌込まれて固定されている。
【0024】第1ハウジング8には、一端を温度調節ハ
ンドル3に連結したスピンドル8aが回転自在に組込ま
れているとともに、このスピンドル8aにねじ8c接合
したスライドブロック8bが組込まれている。スライド
ブロック8bは、、キー接合等により第1ハウジング8
に対し軸方向にのみ移動し軸廻りには回転しないように
なっていて、スピンドル8aとの間にねじ機構を構成し
ている。そして、この第1ハウジング8の先端面には、
後述する制御弁体11の上流端が着離座する環状の湯弁
座8dが形成されている。
【0025】また、第2ハウジング9には、軸方向両端
面が給湯室4bおよび水室4cに臨む配置の筒状をなす
制御弁体11が軸方向に移動可能に組込まれている。こ
の制御弁体11は、前記湯弁座8dと第3ハウジング1
0に形成されて水室4c内に位置する水弁座10aとの
間を移動し、これら各弁座8d,10aとの間の弁開度
を設定することにより、混合水の温度を調整するように
なっている。
【0026】このような制御弁体11を有する流路構造
では、給湯室4bからの湯は、湯弁座8dと制御弁体1
1の上流端との間から制御弁体11内に流入して第3ハ
ウジング10側へ向くが、一方水室4cからの水は、水
弁座10aと制御弁体11の下流端との間から第3ハウ
ジング10内に流入し、前記湯と混合されて混合室4d
側に送り出されることになる。なお、図1においては、
制御弁体11が水弁座10aに着座する湯吐水時の状態
を示している。
【0027】本体1内には、温度調節ハンドル3により
制御弁体11を軸方向にシフトさせて混合水の温度を設
定するため、および給水、給湯の温度変動等による混合
水温度の変化に対応して設定温度になるよう制御弁体1
1を作動させるため、制御弁体11の両側にバイアスス
プリング12および感温スプリング13がそれぞれ設け
られている。
【0028】バイアススプリング12は、その自然長に
対してこれよりも短くし、予め圧縮変形させたユニット
として第1ハウジング8内に収められており、このユニ
ット化のため、第1ハウジング8内を軸廻りに回転しな
いで軸方向にのみ移動可能な外形を有する保持座14、
制御弁体11に突当たるヘッド15および保持座14と
ヘッド15との間を連結するフック16を備えている。
【0029】一方、感温スプリング13は、形状記憶合
金を用いてコイル状に形成され、ガイドスリーブ17と
ともに第3ハウジング10内に収容されており、この感
温スプリング13とガイドスリーブ17との間には、合
成樹脂製の断熱スペーサ18が介装されている。
【0030】感温スプリング13は、第3ハウジング1
0内を通過する混合水の温度変動に応じばね定数を変化
させてバイアススプリング12との間で制御弁体11の
位置を調整し、予め設定した温度の混合水が継続して得
られるように自動温度調節する機能を有している。すな
わち、混合水温度が設定値よりも高くなると、軸線長さ
が大きくなるように変形し、制御弁体11を図1におい
て左方に移動させる。これにより、湯弁座8dとの間の
弁開度が小さくなるとともに、水弁座10aとの間の弁
開度が大きくなり、水の混合比が増えて混合水温度を設
定値まで下げる向きに動作する。逆に、混合水温度が低
下すれば、感温スプリング13は収縮変形して水弁座1
0a側の弁開度を小さくし、混合水温度を同様に設定値
に復帰させる。
【0031】このような感温スプリング13を収容する
第3ハウジング10と前記切換弁体5aとの間には、切
換弁体5aの回動力を第3ハウジング10に伝達する伝
達機構19が設けられている。第3ハウジング10は、
その上流端外周に複数個のキー10bが取付けられ、こ
れらのキー10bが摺動可能に挿入される複数のキー溝
10cの形成されている第2ハウジング9に、キー10
bを介して軸方向に摺動可能に挿入されている。また、
第3ハウジング10の下流端周縁には、図2に示すよう
に複数の凹凸部(図2では4個の凸部19aと4個の凹
部19c)を設けることにより構成されたカム面が形成
されている。
【0032】このカム面の凹部19cの深さは、第3ハ
ウジング10の移動ストロークの大きさにより定めら
れ、好ましくは0.3〜1.5mmに設定されている。ま
た、凹部19cの傾斜角度は、後述する切換弁体5aの
上流端に突設された、カム面に当接する係合突起19b
が凹部19cに挿入された際、所定位置で静止し得る摩
擦抵抗となるように設定され、例えば20度以下の傾斜
角度に設定されている。
【0033】切換弁体5aの上流端周縁には、図2に示
すように、複数個(図面では4個)の係合突起19bが
突設されている。係合突起19bの先端は、常にカム面
に当接しており、係合突起19bの先端が凸部19aの
頂点と当接したとき、第3ハウジング10は上流方向
(図1で左方向)に移動させられ、制御弁体11の両端
が湯弁座8d、水弁座10aに最も接近した止水状態と
なる。また、係合突起19bの先端が凸部19aの頂点
から離れ、凹部19cに進入するに従い、第3ハウジン
グ10が図1で右方向に移動させられ、制御弁体11が
湯弁座8d、水弁座10aから離間する方向に移動し、
制御弁体11の両端を通過する流量が増加する。そして
係合突起19bの先端が凹部19cの底部に達したと
き、制御弁体11の両端を通過する流量が最も多い湯水
混合栓の全開の状態となる。
【0034】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0035】切換ハンドル2を回動操作して、流出ポー
ト5cと連絡孔5eとを合致させると、混合室4dから
の流路が吐出管1c側に切換えられ、また切換ハンドル
2を逆方向に回動操作して流出ポート5dと連絡孔5f
とを合致させると、混合室4dからの流路がシャワーホ
ース1d側に切換えられる。
【0036】この切換状態において、切換ハンドル2を
回動操作し、各流出ポート5c,5dと各連絡孔5e,
5fとの合致量を変化させると、吐水管1c側あるいは
シャワーホース1d側への吐水流量が調節される。
【0037】ところで、吐水流量の調節のために切換ハ
ンドル2を回動させると、この回動力はスピンドル5b
を介し切換弁体5aに伝えられ、切換弁体5aが軸廻り
に回動し、さらにこの回動力は、伝達機構19を介して
第3ハウジング10に伝達される。この第3ハウジング
10は、前述したように切換弁体5aの係合突起19b
と凹部19cとの係合位置に応じて、図1において左右
方向に移動することになる。
【0038】本実施の形態においては、吐水流量を少な
くした際に第3ハウジング10が図1において左方に移
動し、吐水流量を多くした際に第3ハウジング10が図
1において右方に移動するようにしてあるので、制御弁
体11のスライド可能なストロークは、少吐水流量時に
は小さくなり、また大吐水流量時には大きくなる。そし
て、少吐水流量時に制御弁体11のスライドストローク
が小さくなると、制御弁体11両端と各弁座8d,10
aとの間の隙間を通って流れる湯、水の合計流量も少な
くなり、吐水流量と制御弁体11を通過する流量とのバ
ランスをとることができる。このため、制御弁体11の
脈動を防止し、混合水温度を安定させることができる。
【0039】なお本実施の形態では、カム面を第3ハウ
ジング10の端部周辺に設け、係合突起19bを切換弁
体5aの端部周辺に設けた例を示したが、この逆にカム
面を切換弁体5aの端部周辺に設け、係合突起を第3ハ
ウジング10の端部周辺に設けてもよい。
【0040】図4は、本発明の第2の実施の形態を示す
もので、前記第1の実施の形態における切換弁体5a、
第3ハウジング10および伝達機構19に代え、第3ハ
ウジング20、中空ハウジング21および伝達機構22
を用いるようにしたものである。
【0041】すなわち、第3ハウジング20は、上流端
内部に感温スプリング13およびガイドスリーブ17が
収容されて円筒状をなしている。この第3ハウジング2
0は、前記第1の実施の形態における第3ハウジング1
0と異なり、第2ハウジング9内に先端部が挿入されて
いるとともに基端部がケース5内に挿入され、第2ハウ
ジング9およびケース5をガイドとして軸方向にスライ
ドできるようになっている。
【0042】この第3ハウジング20の下流端には、ケ
ース5内に配置した中空ハウジング21の上流端が軸廻
りに回転自在に連結されており、この中空ハウジング2
1の下流端内部には、スピンドル5bの上流端の筒部2
3が挿入配置されている。そして、この筒部23、中空
ハウジング21およびケース5の間には伝達機構22が
設けられ、スピンドル5bの回動力を軸方向の往復動に
変換して中空ハウジング21に伝達するようになってい
る。
【0043】この伝達機構22は、筒部23と中空ハウ
ジング21との間に設けられたスプライン継手24と、
中空ハウジング21とケース5との間に設けられたねじ
接合部25とから構成されており、筒部23の回動力
は、スプライン継手24を介し中空ハウジング21に伝
達され、中空ハウジング21は、ねじ接合部25により
軸廻りに回転しながら軸方向に移動するようになってい
る。この中空ハウジング21および筒部23の下流端部
には、第3ハウジング20側から送られてきた混合水を
吐水管側連絡路4eに導く連通部26が設けられてい
る。
【0044】一方、第3ハウジング20の上流端には、
制御弁体11の下流端が着離座する水弁座20aが形成
されており、この水弁座20a部分および湯弁座8d部
分には、ゴムシール等のシール部材27,28がそれぞ
れ配設され、制御弁体11を両弁座8d,20aにとも
に着座させた際に、湯および水の第3ハウジング20内
への流入を完全に停止させることができるようになって
いる。
【0045】すなわち、第3ハウジング20は、切換ハ
ンドル2の回動操作により軸方向に移動し、水弁座20
aを湯弁座8dに対し遠近移動させて制御弁体11のス
ライドストロークを調節できるようになっているととも
に、制御弁体11の両端部を両弁座8d,20aにとも
に着座させて吐水停止を行なうことができるようになっ
ている。
【0046】なお、その他の点については、前記第1の
実施の形態と同一構成となっている。ただし、中空ハウ
ジング21、筒部23およびケース5の部分には、流路
を切換える機能がないので、吐水管1cとともにシャワ
ーホース1d(図3参照)を設ける場合には、例えば吐
水管側連絡路4e内に流路切換手段を設ける必要があ
る。
【0047】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0048】切換ハンドル2を回動操作すると、その回
動力は、スピンドル5b、その筒部23およびスプライ
ン継手24を介して中空ハウジング21に伝達され、中
空ハウジング21は、ねじ接合部25の作用により軸廻
りに回転しながら軸方向に移動することになる。この中
空ハウジング21と第3ハウジング20とは、軸廻りに
回転自在に連結されているので、中空ハウジング21が
軸廻りに回転しながら軸方向に移動すると、第3ハウジ
ング20は軸廻りに回転することなく軸方向にのみ移動
することになる。
【0049】第3ハウジング20が軸方向に移動する
と、水弁座20aと湯弁座8dとの間の間隔が変化し、
制御弁体11のスライドストロークが吐水流量に合わせ
て調節されることになる。すなわち、少吐水流量の際に
は、制御弁体11のスライドストロークが小さくなり、
大吐水流量の際には、制御弁体11のスライドストロー
クが大きくなる。このため、前記第1の実施の形態と同
様の効果を得ることができる。
【0050】図5は、本発明の第3の実施の形態に係る
湯水混合栓を示す断面図である。本実施の形態は、第1
の実施の形態と同様、調節弁体35aの連絡孔5eとケ
ース5の流出ポート5cとにより、吐水流量の調整を行
うことができるものであるが、調節弁体35aは止水、
吐水の切換制御はできるものの、調節弁体35aを回動
することにより吐水管1cとシャワーホース1dとを切
換える構造とはなっていない。
【0051】本実施の形態においては、調節弁体35a
の回動力を第3ハウジング10に伝達する伝達機構31
が、第3ハウジング10の下流端面に設けられ、その中
心を通って径方向に延在する係合溝31aと、調節弁体
35aの上流端に設けられて係合溝31aに嵌入係止さ
れる係合突起31bとから構成されている。
【0052】また、第3ハウジング10の上流端側(図
5において左方向)にはねじ部33が形成され、第2ハ
ウジング9の内周側にねじ込み連結されている。
【0053】本実施の形態によれば、切換ハンドル2の
回動により調節弁体35aが回動され、この回動力は伝
達機構31により第3ハウジング10に伝達される。第
3ハウジング10は、ねじ部33により回転運動が軸方
向運動に変換され、図5において左右方向に螺進調節さ
れる。これにより水弁座10aと湯弁座8dとの間隔が
遠近調節され、その間を移動する制御弁体11のスライ
ドストロークが調節される。
【0054】従って本実施の形態によれば、前記した実
施の形態と同様に、少吐水流量の際には、制御弁体11
のスライドストロークが小さくなり、大吐水流量の際に
は、制御弁体11のスライドストロークが大きくなるこ
とにより、同等の効果を得ることができる。なお、本実
施の形態においては、吐水管1cの途中に切換手段を介
してシャワーホースを連結することにより、シャワーホ
ースを使用することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、水弁座
を、作動機構により湯弁座に対し遠近方向に相対移動さ
せ、制御弁体のスライドストロークを吐水量に合わせて
調節できるようにしているので、感温素子として応答性
が極めてよい形状記憶合金製の感温スプリングを用いた
場合であっても、制御弁体の脈動を防止して混合水温度
を安定させることができる。
【0056】本発明はまた、作動機構を、感温スプリン
グ収容ハウジングと、調節ハンドルと、連動機構とから
構成するようにしているので、調節ハンドルにより吐水
量を調節すれば、自動的に制御弁体のスライドストロー
クが吐水量に応じて調節され、従来と同一の操作で制御
弁体のスライドストロークを調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る湯水混合栓を
示す部分断面図。
【図2】図1の伝達機構の構成を示す要部分解斜視図。
【図3】図1の湯水混合栓の外観構成を示す斜視図。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す図1相当図。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す図1相当図。
【符号の説明】
1 本体 2 切換ハンドル 3 温度調節ハンドル 4a 給水室 4b 給湯室 4c 水室 4d 混合室 5 ケース 5a 切換弁体 5b スピンドル 5c,5d 流出ポート 5e,5f 連絡孔 8 第1ハウジング 9 第2ハウジング 10,20 第3ハウジング 10a,20a 水弁座 10b キー 10c キー溝 11 制御弁体 12 バイアススプリング 13 感温スプリング 19,22 伝達機構 19a 凸部 19b 係合突起 19c 凹部 21 中空ハウジング 23 筒部 24 スプライン継手 25 ねじ接合部 27,28 シール部材 33 ねじ部 35a 調節弁体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内でスライドして一端が湯弁座
    に着離座するとともに他端が水弁座に着離座する筒状の
    制御弁体と、形状記憶合金を用いてコイル状に形成され
    前記制御弁体を一方側に押圧付勢する感温スプリング
    と、前記制御弁体を他方側に押圧付勢するバイアススプ
    リングとを備え、前記両スプリングの釣合いにより制御
    弁体を位置制御する湯水混合栓において、前記水弁座又
    は湯弁座のいずれか一方を、作動機構により他方の弁座
    に対し遠近方向に相対移動させ、制御弁体のスライドス
    トロークを吐水量に合わせて調節可能としたことを特徴
    とする湯水混合栓。
  2. 【請求項2】作動機構は、上流端に水弁座を有する筒状
    の感温スプリング収容ハウジングと、回動操作により吐
    水量を調節する調節ハンドルと、調節ハンドルの回動に
    連動して前記感温スプリング収容ハウジングを湯弁座に
    対し遠近移動させる連動機構とを備えていることを特徴
    とする請求項1記載の湯水混合栓。
  3. 【請求項3】連動機構は、調節ハンドルの回動によりケ
    ース内で回動し周面に設けられた任意数の連通孔をケー
    スに設けられた任意数の流出ポートに選択的に合致させ
    ることにより流路切換を行なうとともに合致量の調節に
    より吐水量を調節するスリーブ状の切換弁体と、切換弁
    体と感温スプリング収容ハウジングとの間に設けられ切
    換弁体の回動力を感温スプリング収容ハウジングの軸方
    向の往復動に変換するカム機構とを備えていることを特
    徴とする請求項2記載の湯水混合栓。
  4. 【請求項4】連動機構は、調節ハンドルに連結されて回
    動するスピンドルと、感温スプリング収容ハウジングに
    連結された中空ハウジングと、スピンドルの回動力を軸
    方向の往復動に変換して中空ハウジングに伝達する伝達
    機構とを備え、前記感温スプリング収容ハウジングは、
    制御弁体の両端部を両弁座にともに着座させて吐水停止
    を行なうことを特徴とする請求項2記載の湯水混合栓。
  5. 【請求項5】連動機構は、調節ハンドルの回動によりケ
    ース内で回動し周面に設けられた連通孔をケースに設け
    られた流出ポートに合致させて吐水制御を行うとともに
    合致量の調節により吐水量を調節するスリーブ状の調節
    弁体と、調節弁体と感温スプリング収容ハウジングとの
    間に設けられ調節弁体の回動力を感温スプリング収容ハ
    ウジングに伝達しハウジングに螺装された感温スプリン
    グ収容ハウジングを螺進調節する伝達機構とを備えてい
    ることを特徴とする請求項2記載の湯水混合栓。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104033628A (zh) * 2014-04-14 2014-09-10 珠海市舒丽玛温控卫浴设备有限公司 换向恒温龙头
CN104565496A (zh) * 2014-12-21 2015-04-29 绍兴大有机电有限公司 卫浴冷热水恒温装置

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