JPH0980028A - 単数励磁コイル方式による多重周波数渦流探傷法及び装置 - Google Patents
単数励磁コイル方式による多重周波数渦流探傷法及び装置Info
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- JPH0980028A JPH0980028A JP7237996A JP23799695A JPH0980028A JP H0980028 A JPH0980028 A JP H0980028A JP 7237996 A JP7237996 A JP 7237996A JP 23799695 A JP23799695 A JP 23799695A JP H0980028 A JPH0980028 A JP H0980028A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 疵検出精度の向上。疵種それぞれの検出精度
の向上。 【解決手段】 探傷コイルを用いる鋼材の渦流探傷にお
いて、鋼材(17)が貫通する単一の励磁コイル(16)に高周
波f1の電流と低周波f2の電流を重畳して通電し、検
出コイル(18)に誘起するf1の電圧の、励磁コイル(16)
f1成分電圧に対して第1の位相ずれ(θ1)がある第1
成分を抽出し、この第1成分より、それをベクトルで表
わす場合の直交2成分(x,y)および長さ(v)を算出してそ
れが設定値以上のとき疵と検出し、かつ、検出コイル(1
8)に誘起するf2の電圧の、励磁コイル(16)f2成分電
圧に対して第2の位相ずれ(θ2)がある第2成分を抽出
し、この第2成分より、それをベクトルで表わす場合の
直交2成分(x,y)および長さ(v)を算出してそれが設定値
以上のとき疵と検出する。
の向上。 【解決手段】 探傷コイルを用いる鋼材の渦流探傷にお
いて、鋼材(17)が貫通する単一の励磁コイル(16)に高周
波f1の電流と低周波f2の電流を重畳して通電し、検
出コイル(18)に誘起するf1の電圧の、励磁コイル(16)
f1成分電圧に対して第1の位相ずれ(θ1)がある第1
成分を抽出し、この第1成分より、それをベクトルで表
わす場合の直交2成分(x,y)および長さ(v)を算出してそ
れが設定値以上のとき疵と検出し、かつ、検出コイル(1
8)に誘起するf2の電圧の、励磁コイル(16)f2成分電
圧に対して第2の位相ずれ(θ2)がある第2成分を抽出
し、この第2成分より、それをベクトルで表わす場合の
直交2成分(x,y)および長さ(v)を算出してそれが設定値
以上のとき疵と検出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼材の表面疵探傷
に関し、特に、これに限定する意図ではないが、熱間圧
延により製造される棒鋼および線材を、励磁コイルと検
出コイルを用いる渦流探傷法により疵検出する方法およ
び装置に関し、より具体的には、単一の貫通型励磁コイ
ルに高周波と低周波を印加し、疵による渦電流の変化を
検出コイルに誘起された電圧の変化として検出し複数の
疵の判別を行う、多重周波数渦流探傷法及び装置に関す
るものである。
に関し、特に、これに限定する意図ではないが、熱間圧
延により製造される棒鋼および線材を、励磁コイルと検
出コイルを用いる渦流探傷法により疵検出する方法およ
び装置に関し、より具体的には、単一の貫通型励磁コイ
ルに高周波と低周波を印加し、疵による渦電流の変化を
検出コイルに誘起された電圧の変化として検出し複数の
疵の判別を行う、多重周波数渦流探傷法及び装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】渦流探傷は、磁性金属体の被検材にある
疵を非破壊的に検出するために励磁コイルに磁界を発生
させ、被検材に渦電流を生じさせ、疵などによる渦電流
の変化を検出コイルに誘起された電圧の変化として検出
するものである。従来、単一の周波数で渦流探傷により
疵を検出する場合、ヘゲ状の疵は検出しやすいがそれ以
外の疵は製品端部をサンプルングし疵検査と製品全体の
外観検査により保証していた。しかし、この方法ではヘ
ゲ状の疵以外は全長保証できないという問題がある。
疵を非破壊的に検出するために励磁コイルに磁界を発生
させ、被検材に渦電流を生じさせ、疵などによる渦電流
の変化を検出コイルに誘起された電圧の変化として検出
するものである。従来、単一の周波数で渦流探傷により
疵を検出する場合、ヘゲ状の疵は検出しやすいがそれ以
外の疵は製品端部をサンプルングし疵検査と製品全体の
外観検査により保証していた。しかし、この方法ではヘ
ゲ状の疵以外は全長保証できないという問題がある。
【0003】特公昭58−11571号公報は、高周波
が低周波の4〜16倍の比となる2種類の周波数をそれ
ぞれの発振器から探傷子に印加し、各周波数の疵信号の
比から鋼管の欠陥深さを推定する渦電流探傷法を開示し
ている。
が低周波の4〜16倍の比となる2種類の周波数をそれ
ぞれの発振器から探傷子に印加し、各周波数の疵信号の
比から鋼管の欠陥深さを推定する渦電流探傷法を開示し
ている。
【0004】特公昭63−14905号公報は、励磁コ
イルに異なる試験周波数の電流を同時に通電して、検出
コイルの誘過電圧の、各試験周波数成分をフィルタでピ
ックアップして、各試験周波数の探傷情報を生成するミ
キシング方式と、1組の探傷コイルを用いて時分割で異
る試験周波数の探傷を行なうスイッチング方式が従来存
在することを説明して、そして特許取得対象の発明とし
て、複数組の探傷コイルを用いてそれぞれで各試験周波
数の探傷を行ない、探傷出力の差を求めて試験周波数間
での雑音要因を除去する方法を提示している。
イルに異なる試験周波数の電流を同時に通電して、検出
コイルの誘過電圧の、各試験周波数成分をフィルタでピ
ックアップして、各試験周波数の探傷情報を生成するミ
キシング方式と、1組の探傷コイルを用いて時分割で異
る試験周波数の探傷を行なうスイッチング方式が従来存
在することを説明して、そして特許取得対象の発明とし
て、複数組の探傷コイルを用いてそれぞれで各試験周波
数の探傷を行ない、探傷出力の差を求めて試験周波数間
での雑音要因を除去する方法を提示している。
【0005】実公昭62−5652号公報は、上記ミキ
シング方式の渦流探傷装置を提示している。これにおい
ては、複数の高周波発振器を用いて複数の周波数を発生
させ混合し励磁コイルに印加し、それぞれの高周波発振
器の誘起電圧を打ち消し電圧発生器、緩衝用抵抗器を用
い、それぞれの高周波発振器の出力信号を受けて位相検
波用参照信号を出力する複数の可変位相器を備え、それ
ぞれの周波数に対応した複数の疵信号をそれぞれ出力す
る位相検波器を備えた渦流探傷装置について記載されて
いる。
シング方式の渦流探傷装置を提示している。これにおい
ては、複数の高周波発振器を用いて複数の周波数を発生
させ混合し励磁コイルに印加し、それぞれの高周波発振
器の誘起電圧を打ち消し電圧発生器、緩衝用抵抗器を用
い、それぞれの高周波発振器の出力信号を受けて位相検
波用参照信号を出力する複数の可変位相器を備え、それ
ぞれの周波数に対応した複数の疵信号をそれぞれ出力す
る位相検波器を備えた渦流探傷装置について記載されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、単一の周波数で
渦流探傷により疵を検出する場合、ヘゲ状の疵は検出し
やすいがそれ以外の疵は製品端部をサンプリングし疵検
査と製品全体の外観検査により保証していた。しかし、
この方法ではヘゲ状の疵以外は全長保証できないという
問題がある。
渦流探傷により疵を検出する場合、ヘゲ状の疵は検出し
やすいがそれ以外の疵は製品端部をサンプリングし疵検
査と製品全体の外観検査により保証していた。しかし、
この方法ではヘゲ状の疵以外は全長保証できないという
問題がある。
【0007】また、複数の周波数を用いる場合でも、従
来は、ヘゲ状の疵検出に重点を置くと例えば異物噛み込
みの検出漏れが多いとか、異物噛み込みの検出に重点を
置くとヘゲ状の疵検出精度が低下するなど、疵種の判別
はむつかしく、疵種にかかわりのない疵検出精度の向上
が望まれている。
来は、ヘゲ状の疵検出に重点を置くと例えば異物噛み込
みの検出漏れが多いとか、異物噛み込みの検出に重点を
置くとヘゲ状の疵検出精度が低下するなど、疵種の判別
はむつかしく、疵種にかかわりのない疵検出精度の向上
が望まれている。
【0008】本発明は、疵検出精度を向上することを第
1の目的とし、疵種それぞれの検出精度を向上すること
を第2の目的とする。
1の目的とし、疵種それぞれの検出精度を向上すること
を第2の目的とする。
【0009】
(1) 本発明の第1態様の方法は、励磁コイルおよび
検出コイルを含む探傷コイルを用いる鋼材の渦流探傷に
おいて、鋼材(17)が貫通する単一の励磁コイル(16)に高
周波f1の電流と低周波f2の電流を重畳して通電し、
検出コイル(18)に誘起する前記高周波f1の電圧の、前
記励磁コイル(16)の高周波f1の電流に対して第1の位
相ずれ(θ1)がある第1成分を抽出し、この第1成分よ
り、それをベクトルで表わす場合の直交2成分(x,y)お
よび長さ(v)の少くとも一者を算出してそれが設定値以
上のとき疵と検出し、かつ、前記検出コイル(18)に誘起
する前記低周波f2の電圧の、前記励磁コイル(16)の低
周波f2の電流に対して第2の位相ずれ(θ2)がある第
2成分を抽出し、この第2成分より、それをベクトルで
表わす場合の直交2成分(x,y)および長さ(v)の少くとも
一者を算出してそれが設定値以上のとき疵と検出する。
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示
し後述する実施例の対応要素又は対応事項の記号を、参
考までに付記した。
検出コイルを含む探傷コイルを用いる鋼材の渦流探傷に
おいて、鋼材(17)が貫通する単一の励磁コイル(16)に高
周波f1の電流と低周波f2の電流を重畳して通電し、
検出コイル(18)に誘起する前記高周波f1の電圧の、前
記励磁コイル(16)の高周波f1の電流に対して第1の位
相ずれ(θ1)がある第1成分を抽出し、この第1成分よ
り、それをベクトルで表わす場合の直交2成分(x,y)お
よび長さ(v)の少くとも一者を算出してそれが設定値以
上のとき疵と検出し、かつ、前記検出コイル(18)に誘起
する前記低周波f2の電圧の、前記励磁コイル(16)の低
周波f2の電流に対して第2の位相ずれ(θ2)がある第
2成分を抽出し、この第2成分より、それをベクトルで
表わす場合の直交2成分(x,y)および長さ(v)の少くとも
一者を算出してそれが設定値以上のとき疵と検出する。
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示
し後述する実施例の対応要素又は対応事項の記号を、参
考までに付記した。
【0010】この作用および効果について、以下説明す
る。まず渦流探傷の原理を説明する。交流を流した励磁
コイル(16)および検出コイル(18)を導体(17)に近づける
と導体には電磁誘導により渦電流が生ずる。この渦電流
のつくる磁束は、励磁コイル(16)の磁束を打ち消す向き
に生ずる。これによって検出コイル(18)に生じた誘起電
圧Vは、磁束密度Bに影響されるエリアをS、検出コイ
ル(18)に鎖交する磁束をφとすると以下の式で示され
る。
る。まず渦流探傷の原理を説明する。交流を流した励磁
コイル(16)および検出コイル(18)を導体(17)に近づける
と導体には電磁誘導により渦電流が生ずる。この渦電流
のつくる磁束は、励磁コイル(16)の磁束を打ち消す向き
に生ずる。これによって検出コイル(18)に生じた誘起電
圧Vは、磁束密度Bに影響されるエリアをS、検出コイ
ル(18)に鎖交する磁束をφとすると以下の式で示され
る。
【0011】
【数1】
【0012】この、検出コイル(18)に誘起される電圧V
は、導体(17)に生じた渦電流の変化やコイル(16,18)と
導体(17)間の磁束の変化を表わす。この電圧Vに基づい
てコイルインピーダンスを分析して疵による渦電流の変
化やコイル(16,18)と導体(17)間の磁束の変化を検出す
るのが測定原理である。図3に、クラックC,透磁率
μ,リフトオフLOおよび導電率σの変化による、検出
コイル(18)のインピーダンス変化を示す。この図で重要
なことは、クラックCすなわち疵に対するインピ−ダン
ス変化が、導体(17)が冷間の磁性体である場合に大きい
ということである。逆に、導体(17)が熱間(キュ−リ点
以上)の非磁性体の場合では、疵に対するインピーダン
スの変化が小さい。
は、導体(17)に生じた渦電流の変化やコイル(16,18)と
導体(17)間の磁束の変化を表わす。この電圧Vに基づい
てコイルインピーダンスを分析して疵による渦電流の変
化やコイル(16,18)と導体(17)間の磁束の変化を検出す
るのが測定原理である。図3に、クラックC,透磁率
μ,リフトオフLOおよび導電率σの変化による、検出
コイル(18)のインピーダンス変化を示す。この図で重要
なことは、クラックCすなわち疵に対するインピ−ダン
ス変化が、導体(17)が冷間の磁性体である場合に大きい
ということである。逆に、導体(17)が熱間(キュ−リ点
以上)の非磁性体の場合では、疵に対するインピーダン
スの変化が小さい。
【0013】すなわち、熱間圧延により製造される棒鋼
および線材を渦流探傷により疵検出する際、疵の表面が
冷えて磁性体となっているヘゲ状のものが検出しやすい
ということである。図3の中で非磁性体は、キューリ温
度約790℃以上のものである。キューリ温度は、鋼が
変態し磁性が変化する所であり、この付近で渦流探傷す
るとノイズが多発するので避ける必要がある。
および線材を渦流探傷により疵検出する際、疵の表面が
冷えて磁性体となっているヘゲ状のものが検出しやすい
ということである。図3の中で非磁性体は、キューリ温
度約790℃以上のものである。キューリ温度は、鋼が
変態し磁性が変化する所であり、この付近で渦流探傷す
るとノイズが多発するので避ける必要がある。
【0014】渦流探傷としてもうひとつ重要なことは、
渦電流の浸透深さがあるということである。浸透深さδ
は、次式で示される; δ=√(ρ/πfμ) ρ:電気固有抵抗 μ:透磁率 f:周波数 すなわち、高周波の場合は浸透深さδは小さくなり、低
周波の場合は浸透深さδは大きくなる。
渦電流の浸透深さがあるということである。浸透深さδ
は、次式で示される; δ=√(ρ/πfμ) ρ:電気固有抵抗 μ:透磁率 f:周波数 すなわち、高周波の場合は浸透深さδは小さくなり、低
周波の場合は浸透深さδは大きくなる。
【0015】本発明で検出しようとする欠陥の主要なも
のは、浅く長いヘゲ状の疵と、深く被検材に噛込んだ異
物噛込みである。上述の原理からすれば、ヘゲ状の疵は
高周波での探傷がよく、異物噛込みは低周波での探傷が
よいということになる。これを実現するには、高周波と
低周波で同時に探傷ができる多重周波数渦流探傷法が必
要となる。一方、同一周波数の場合でも、検出コイル(1
8)に誘起する電圧Vの、疵対応成分の、励磁交流に対す
る位相ずれ(θ1,θ2)はヘゲ状の疵と異物噛込みで異
なり、電圧Vから疵対応成分を分離(摘出)する場合、
疵成分摘出位相を、疵種当てに定めるのが、各種の疵を
それぞれ高精度に検出する上で好ましい。
のは、浅く長いヘゲ状の疵と、深く被検材に噛込んだ異
物噛込みである。上述の原理からすれば、ヘゲ状の疵は
高周波での探傷がよく、異物噛込みは低周波での探傷が
よいということになる。これを実現するには、高周波と
低周波で同時に探傷ができる多重周波数渦流探傷法が必
要となる。一方、同一周波数の場合でも、検出コイル(1
8)に誘起する電圧Vの、疵対応成分の、励磁交流に対す
る位相ずれ(θ1,θ2)はヘゲ状の疵と異物噛込みで異
なり、電圧Vから疵対応成分を分離(摘出)する場合、
疵成分摘出位相を、疵種当てに定めるのが、各種の疵を
それぞれ高精度に検出する上で好ましい。
【0016】本発明では、鋼材(17)が貫通する単一の励
磁コイル(16)に高周波f1の電流と低周波f2の電流を
重畳して通電し、検出コイル(18)に誘起する高周波f1
成分と低周波f2成分を摘出してそれぞれに基づいて疵
検出を行なうので、例えば、f1をヘゲ状の疵検出に適
した値に、f2を異物噛込みの検出に適した値に定める
ことにより、両種の疵を共に高精度で検出しうる。加え
て、検出コイル(18)に誘起する高周波f1の電圧の、第
1の位相ずれ(θ1)がある第1成分を抽出し、同様に低
周波f2の電圧の、第2の位相ずれ(θ2)がある第2成
分を抽出してそれぞれに基づいて疵検出を行なうので、
例えば、第1の位相ずれ(θ1)をヘゲ状の疵検出に適し
た値に、第2の位相ずれ(θ2)を異物噛込みの検出に適
した値に定めることにより、両種の疵を共に、更に高精
度で検出しうる。
磁コイル(16)に高周波f1の電流と低周波f2の電流を
重畳して通電し、検出コイル(18)に誘起する高周波f1
成分と低周波f2成分を摘出してそれぞれに基づいて疵
検出を行なうので、例えば、f1をヘゲ状の疵検出に適
した値に、f2を異物噛込みの検出に適した値に定める
ことにより、両種の疵を共に高精度で検出しうる。加え
て、検出コイル(18)に誘起する高周波f1の電圧の、第
1の位相ずれ(θ1)がある第1成分を抽出し、同様に低
周波f2の電圧の、第2の位相ずれ(θ2)がある第2成
分を抽出してそれぞれに基づいて疵検出を行なうので、
例えば、第1の位相ずれ(θ1)をヘゲ状の疵検出に適し
た値に、第2の位相ずれ(θ2)を異物噛込みの検出に適
した値に定めることにより、両種の疵を共に、更に高精
度で検出しうる。
【0017】
(2) 本発明の第2態様の方法は、励磁コイルおよび
検出コイルを含む探傷コイルを用いる鋼材の渦流探傷に
おいて、鋼材(17)が貫通する単一の励磁コイル(16)に高
周波f1の電流と低周波f2の電流を重畳して通電し、
検出コイル(18)に誘起する前記高周波f1の電圧の、前
記励磁コイル(16)の高周波f1の電流に対して第1の位
相ずれ(θ1)がある第1成分を抽出し、この第1成分を
ベクトルで表わし、ベクトルの方向(x1,y1)が設定範囲
内でベクトルの長さ(v1)が設定値以上のとき疵と検出
し、かつ、前記検出コイル(18)に誘起する前記低周波f
2の電圧の、前記励磁コイル(16)の低周波f2の電流に
対して第2の位相ずれ(θ2)がある第2成分を抽出し、
この第2成分をベクトルで表わし、ベクトルの方向(x2,
y2)が設定範囲内でベクトルの長さ(v2)が設定値以上の
とき疵と検出する。
検出コイルを含む探傷コイルを用いる鋼材の渦流探傷に
おいて、鋼材(17)が貫通する単一の励磁コイル(16)に高
周波f1の電流と低周波f2の電流を重畳して通電し、
検出コイル(18)に誘起する前記高周波f1の電圧の、前
記励磁コイル(16)の高周波f1の電流に対して第1の位
相ずれ(θ1)がある第1成分を抽出し、この第1成分を
ベクトルで表わし、ベクトルの方向(x1,y1)が設定範囲
内でベクトルの長さ(v1)が設定値以上のとき疵と検出
し、かつ、前記検出コイル(18)に誘起する前記低周波f
2の電圧の、前記励磁コイル(16)の低周波f2の電流に
対して第2の位相ずれ(θ2)がある第2成分を抽出し、
この第2成分をベクトルで表わし、ベクトルの方向(x2,
y2)が設定範囲内でベクトルの長さ(v2)が設定値以上の
とき疵と検出する。
【0018】すなわち、第1成分および第2成分をベク
トルで表わし、ベクトルの方向(x,y)が設定範囲内でベ
クトルの長さ(v)が設定値以上のとき疵と検出する。ベ
クトルは例えば図3上に示す矢印であり、疵(例えばク
ラック)の場合には、ベクトルの方向は、特定の範囲内
となり、前記設定範囲を疵の場合の範囲に定めることに
より、実質上疵のみが検出される。ベクトルの長さ(v)
は、疵の場合には略疵の大きさ(広がりおよび深さ)に
対応するので該設定値を、検出すべき最小疵サイズ対応
値に定めればよい。
トルで表わし、ベクトルの方向(x,y)が設定範囲内でベ
クトルの長さ(v)が設定値以上のとき疵と検出する。ベ
クトルは例えば図3上に示す矢印であり、疵(例えばク
ラック)の場合には、ベクトルの方向は、特定の範囲内
となり、前記設定範囲を疵の場合の範囲に定めることに
より、実質上疵のみが検出される。ベクトルの長さ(v)
は、疵の場合には略疵の大きさ(広がりおよび深さ)に
対応するので該設定値を、検出すべき最小疵サイズ対応
値に定めればよい。
【0019】(3) 本発明の単数励磁コイル方式によ
る多重周波数渦流探傷装置は、鋼材(17)が貫通する単一
の励磁コイル(16);前記鋼材(17)に発生する磁束変化に
対応する電圧を誘起する検出コイル(18);前記励磁コイ
ル(16)に高周波f1の電流と低周波f2の電流を同時に
連続して通電する通電手段(1〜5,14,15);前記検出コイ
ル(18)に誘起する前記高周波f1の電圧を摘出する第1
フィルタ(101);第1フィルタ(101)が摘出した電圧の、
前記励磁コイル(16)の高周波f1の電流に対して第1の
位相ずれ(θ1)がある第1成分を抽出し、この第1成分
より、それをベクトルで表わす場合の直交2成分(x,y)
および長さ(v)の少くとも一者を含む第1ベクトル情報
を算出する第1成分検出手段(91,111,121);第1ベクト
ル情報を量子化する第1評価手段(131);前記検出コイ
ル(18)に誘起する前記低周波f2の電圧を摘出する第2
フィルタ(102);第2フィルタ(102)が摘出した電圧の、
前記励磁コイル(16)の低周波f2の電流に対して第2の
位相ずれ(θ2)がある第2成分を抽出し、この第2成分
より、それをベクトルで表わす場合の直交2成分(x,y)
および長さ(v)の少くとも一者を含む第2ベクトル情報
を算出する第2成分検出手段(92,112,122);および、第
2ベクトル情報を量子化する第2評価手段(132);を備
える。
る多重周波数渦流探傷装置は、鋼材(17)が貫通する単一
の励磁コイル(16);前記鋼材(17)に発生する磁束変化に
対応する電圧を誘起する検出コイル(18);前記励磁コイ
ル(16)に高周波f1の電流と低周波f2の電流を同時に
連続して通電する通電手段(1〜5,14,15);前記検出コイ
ル(18)に誘起する前記高周波f1の電圧を摘出する第1
フィルタ(101);第1フィルタ(101)が摘出した電圧の、
前記励磁コイル(16)の高周波f1の電流に対して第1の
位相ずれ(θ1)がある第1成分を抽出し、この第1成分
より、それをベクトルで表わす場合の直交2成分(x,y)
および長さ(v)の少くとも一者を含む第1ベクトル情報
を算出する第1成分検出手段(91,111,121);第1ベクト
ル情報を量子化する第1評価手段(131);前記検出コイ
ル(18)に誘起する前記低周波f2の電圧を摘出する第2
フィルタ(102);第2フィルタ(102)が摘出した電圧の、
前記励磁コイル(16)の低周波f2の電流に対して第2の
位相ずれ(θ2)がある第2成分を抽出し、この第2成分
より、それをベクトルで表わす場合の直交2成分(x,y)
および長さ(v)の少くとも一者を含む第2ベクトル情報
を算出する第2成分検出手段(92,112,122);および、第
2ベクトル情報を量子化する第2評価手段(132);を備
える。
【0020】(4) 本発明の単数励磁コイル方式によ
る多重周波数渦流探傷装置は、鋼材(17)が貫通する単一
の励磁コイル(16);前記鋼材(17)に発生する磁束変化に
対応する電圧を誘起する検出コイル(18);前記励磁コイ
ル(16)に高周波f1の電流と低周波f2の電流を同時に
連続して通電する通電手段(1〜5,14,15);前記検出コイ
ル(18)に誘起する前記高周波f1の電圧を摘出する第1
フィルタ(101);第1フィルタ(101)が摘出した電圧の、
前記励磁コイル(16)の高周波f1の電流に対して第1の
位相ずれ(θ1)がある第1成分を抽出し、この第1成分
を、ベクトルの方向と長さで表わす第1ベクトル情報
(x,y,v)に変換する、第1成分検出手段(91,111,121);
第1ベクトル情報(x,y,v)が、第1設定範囲内の方向の
ものであるとき、それが表わす長さ(v)を量子化(S,L,M)
する第1評価手段(131);前記検出コイル(18)に誘起す
る前記低周波f2の電圧を摘出する第2フィルタ(1
02);第2フィルタ(102)が摘出した電圧の、前記励磁コ
イル(16)の低周波f2の電流に対して第2の位相ずれ
(θ2)がある第2成分を抽出し、この第2成分を、ベク
トルの方向と長さで表わす第2ベクトル情報(x,y,v)に
変換する、第2成分検出手段(92,112,122);および、第
2ベクトル情報(x,y,v)が、第2設定範囲内の方向のも
のであるとき、それが表わす長さ(v)を量子化する第2
評価手段(132);を備える。
る多重周波数渦流探傷装置は、鋼材(17)が貫通する単一
の励磁コイル(16);前記鋼材(17)に発生する磁束変化に
対応する電圧を誘起する検出コイル(18);前記励磁コイ
ル(16)に高周波f1の電流と低周波f2の電流を同時に
連続して通電する通電手段(1〜5,14,15);前記検出コイ
ル(18)に誘起する前記高周波f1の電圧を摘出する第1
フィルタ(101);第1フィルタ(101)が摘出した電圧の、
前記励磁コイル(16)の高周波f1の電流に対して第1の
位相ずれ(θ1)がある第1成分を抽出し、この第1成分
を、ベクトルの方向と長さで表わす第1ベクトル情報
(x,y,v)に変換する、第1成分検出手段(91,111,121);
第1ベクトル情報(x,y,v)が、第1設定範囲内の方向の
ものであるとき、それが表わす長さ(v)を量子化(S,L,M)
する第1評価手段(131);前記検出コイル(18)に誘起す
る前記低周波f2の電圧を摘出する第2フィルタ(1
02);第2フィルタ(102)が摘出した電圧の、前記励磁コ
イル(16)の低周波f2の電流に対して第2の位相ずれ
(θ2)がある第2成分を抽出し、この第2成分を、ベク
トルの方向と長さで表わす第2ベクトル情報(x,y,v)に
変換する、第2成分検出手段(92,112,122);および、第
2ベクトル情報(x,y,v)が、第2設定範囲内の方向のも
のであるとき、それが表わす長さ(v)を量子化する第2
評価手段(132);を備える。
【0021】(5) 本発明の単数励磁コイル方式によ
る多重周波数渦流探傷装置は、上記(3)又は(4)に加え
て、第1評価手段(131)が発生する量子化デ−タ(S,M,L)
の同一のものの発生頻度を検出する第1頻度検出手段(1
9,21);および、第2評価手段(132)が発生する量子化デ
−タ(S,M,L)の同一のものの発生頻度を検出する第2頻
度検出手段(19,21);を更に備える。
る多重周波数渦流探傷装置は、上記(3)又は(4)に加え
て、第1評価手段(131)が発生する量子化デ−タ(S,M,L)
の同一のものの発生頻度を検出する第1頻度検出手段(1
9,21);および、第2評価手段(132)が発生する量子化デ
−タ(S,M,L)の同一のものの発生頻度を検出する第2頻
度検出手段(19,21);を更に備える。
【0022】(6) 本発明の単数励磁コイル方式によ
る多重周波数渦流探傷装置は、上記(5)に加えて、第1
又は第2頻度検出手段(19,21)が検出した頻度が設定値
以上の時警報を発生する警報手段(21,24);および、該
頻度が設定値以上に対応する鋼材位置にマーキングする
手段(21,800);を更に備える。
る多重周波数渦流探傷装置は、上記(5)に加えて、第1
又は第2頻度検出手段(19,21)が検出した頻度が設定値
以上の時警報を発生する警報手段(21,24);および、該
頻度が設定値以上に対応する鋼材位置にマーキングする
手段(21,800);を更に備える。
【0023】(7) 本発明の単数励磁コイル方式によ
る多重周波数渦流探傷装置は、上記(3)又は(4)に加え
て、検出コイル(18)の誘起電圧が、鋼材(17)が検出コイ
ル(18)の位置にあることによる高レベルであるかを検出
するレベル検出手段(21);鋼材(17)の移動速度に比例す
る周波数の電気パルスを発生する同期パルス発生手段(2
9);および、前記レベル検出手段(21)が低レベルを検出
しているときおよび同期パルス発生手段(29)の電気パル
ス発生がないとき、探傷不可を示す情報を発生する警告
手段(21,24);を更に備える。
る多重周波数渦流探傷装置は、上記(3)又は(4)に加え
て、検出コイル(18)の誘起電圧が、鋼材(17)が検出コイ
ル(18)の位置にあることによる高レベルであるかを検出
するレベル検出手段(21);鋼材(17)の移動速度に比例す
る周波数の電気パルスを発生する同期パルス発生手段(2
9);および、前記レベル検出手段(21)が低レベルを検出
しているときおよび同期パルス発生手段(29)の電気パル
ス発生がないとき、探傷不可を示す情報を発生する警告
手段(21,24);を更に備える。
【0024】(8) 本発明の単数励磁コイル方式によ
る多重周波数渦流探傷装置は、上記(5)に加えて、鋼材
(17)の表面温度を測定する手段(900);該表面温度がキ
ューリー温度以上の時警報を発生する手段(21,24);鋼
材(17)の表面温度と第1および第2頻度検出手段(19,2
1)が検出した頻度に基づいて疵有無を決定する疵認識手
段(21);および、鋼材(17)の表面温度および疵有を出力
する手段(21,26);を更に備える。
る多重周波数渦流探傷装置は、上記(5)に加えて、鋼材
(17)の表面温度を測定する手段(900);該表面温度がキ
ューリー温度以上の時警報を発生する手段(21,24);鋼
材(17)の表面温度と第1および第2頻度検出手段(19,2
1)が検出した頻度に基づいて疵有無を決定する疵認識手
段(21);および、鋼材(17)の表面温度および疵有を出力
する手段(21,26);を更に備える。
【0025】(9) 本発明の単数励磁コイル方式によ
る多重周波数渦流探傷装置は、上記(3)又は(4)に加え
て、第1成分および第2成分それぞれのベクトルの直交
2成分(x,y)のそれぞれのレベルを調整する第1および
第2感度調整手段(111,112);鋼材(17)の断面サイズ情
報(直径)対応で、励磁コイル(16)の通電周波数f1,f
2,第1および第2フィルタ(101,102)それぞれの通過
帯域,第1および第2の位相ずれ(θ1,θ2)、ならび
に、第1および第2評価手段(131,132)の量子化しきい
値、をメモリに保持し、与えられた断面サイズ情報(直
径)に対応するこれらの情報をメモリより読出して、読
出した情報が示す値を、前記通電手段(1〜5,14,15),第
1および第2フィルタ(101.102),第1および第2成分
検出手段(91,111,121/92,112,122)、ならびに、第1お
よび第2評価手段(131,132)に設定するパラメ−タ設定
手段(22);および、該パラメ−タ設定手段(22)に断面サ
イズ情報(直径)を与える入力手段(33/23);を更に備え
る。
る多重周波数渦流探傷装置は、上記(3)又は(4)に加え
て、第1成分および第2成分それぞれのベクトルの直交
2成分(x,y)のそれぞれのレベルを調整する第1および
第2感度調整手段(111,112);鋼材(17)の断面サイズ情
報(直径)対応で、励磁コイル(16)の通電周波数f1,f
2,第1および第2フィルタ(101,102)それぞれの通過
帯域,第1および第2の位相ずれ(θ1,θ2)、ならび
に、第1および第2評価手段(131,132)の量子化しきい
値、をメモリに保持し、与えられた断面サイズ情報(直
径)に対応するこれらの情報をメモリより読出して、読
出した情報が示す値を、前記通電手段(1〜5,14,15),第
1および第2フィルタ(101.102),第1および第2成分
検出手段(91,111,121/92,112,122)、ならびに、第1お
よび第2評価手段(131,132)に設定するパラメ−タ設定
手段(22);および、該パラメ−タ設定手段(22)に断面サ
イズ情報(直径)を与える入力手段(33/23);を更に備え
る。
【0026】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0027】
【実施例】図2に、本発明の一実施例の概要を示し、図
1に、図2に示す渦流探傷機700および探傷処理回路
100,200の構成を示す。発振回路1は、12MH
Zの周波数のパルスを発生し、分周比が可変の第1組の
分周回路21,22に与える。分周回路21は、マイクロ
コンピュ−タMPU21が与えた第1分周比で12MH
Zを分周した第1パルスを発生する。第1分周比は小さ
い値であり、第1パルスは、後述の高周波f1信号の位
相同期パルスである。分周回路22は、マイクロコンピ
ュ−タMPU21が与えた第2分周比で12MHZを分
周した第2パルスを発生する。第2分周比は大きい値で
あり、第2パルスは、後述の低周波f2信号の位相同期
パルスである。
1に、図2に示す渦流探傷機700および探傷処理回路
100,200の構成を示す。発振回路1は、12MH
Zの周波数のパルスを発生し、分周比が可変の第1組の
分周回路21,22に与える。分周回路21は、マイクロ
コンピュ−タMPU21が与えた第1分周比で12MH
Zを分周した第1パルスを発生する。第1分周比は小さ
い値であり、第1パルスは、後述の高周波f1信号の位
相同期パルスである。分周回路22は、マイクロコンピ
ュ−タMPU21が与えた第2分周比で12MHZを分
周した第2パルスを発生する。第2分周比は大きい値で
あり、第2パルスは、後述の低周波f2信号の位相同期
パルスである。
【0028】第2組の分周回路31,32は、それぞれ高
周波f1,f2信号(サイン波)の一周期を定めるパル
スを発生し、整形回路41,42がサイン波に整形し、バ
ッファアンプ51,52がサイン波のレベル調整をする。
このようにして、高周波f1および低周波f2の交流サ
イン波信号f1,f2が生成されて混合器14に与えら
れる。混合器14は交流サイン波信号f1,f2を合成
する。合成波は電力増幅器15に与えられ、該合成波に
比例するレベルの電圧が貫通型励磁コイル16に印加さ
れる。この励磁コイル16のコイル巻き中心位置を、被
検材(熱間圧延により製造される棒鋼又は線材)が通過
する。
周波f1,f2信号(サイン波)の一周期を定めるパル
スを発生し、整形回路41,42がサイン波に整形し、バ
ッファアンプ51,52がサイン波のレベル調整をする。
このようにして、高周波f1および低周波f2の交流サ
イン波信号f1,f2が生成されて混合器14に与えら
れる。混合器14は交流サイン波信号f1,f2を合成
する。合成波は電力増幅器15に与えられ、該合成波に
比例するレベルの電圧が貫通型励磁コイル16に印加さ
れる。この励磁コイル16のコイル巻き中心位置を、被
検材(熱間圧延により製造される棒鋼又は線材)が通過
する。
【0029】検出コイル18は、励磁コイル16に加え
られる交流電圧の周波数と実質上同一の周波数の電圧が
誘起する。検出コイル18が発生する電圧は、増幅器7
1,72で増幅される。フィルタ81,82が、それぞれ高
周波f1成分および低周波f2成分を抽出し、位相検波
回路91,92が、位相同期検波により各成分を更に、ベ
クトル表現の直交2成分Xo(例えばsin値)および
Yo(cos値)に変換される。位相同期信号は、0°
/90°サンプルパルス発生回路61,62が、位相検波
回路91,92に与える。
られる交流電圧の周波数と実質上同一の周波数の電圧が
誘起する。検出コイル18が発生する電圧は、増幅器7
1,72で増幅される。フィルタ81,82が、それぞれ高
周波f1成分および低周波f2成分を抽出し、位相検波
回路91,92が、位相同期検波により各成分を更に、ベ
クトル表現の直交2成分Xo(例えばsin値)および
Yo(cos値)に変換される。位相同期信号は、0°
/90°サンプルパルス発生回路61,62が、位相検波
回路91,92に与える。
【0030】一般に、被検材17の表面性状による雑音
は高周波成分をもち、被検材の寸法,材質変化,探傷速
度による信号は低周波成分をもっている。このため、こ
れらの直交2成分信号は、目的の周波数以外の高周波,
低周波信号を含んでいる。ハイパス/ローパスフィルタ
ー回路101,102がこのような不要なノイズ信号を除
去する。
は高周波成分をもち、被検材の寸法,材質変化,探傷速
度による信号は低周波成分をもっている。このため、こ
れらの直交2成分信号は、目的の周波数以外の高周波,
低周波信号を含んでいる。ハイパス/ローパスフィルタ
ー回路101,102がこのような不要なノイズ信号を除
去する。
【0031】次に、直交2成分信号は感度調整回路11
1,112で成分別に振幅調整されたのち、位相器ベクト
ル発生回路121,122で以下の式にしたがって、疵存
在による位相ずれを有する電圧成分をベクトル表現で表
わす直交2成分信号x,yに変換される; 位相器ベクトル発生回路121: x=X0cosθ1−Y0sinθ1 y=X0sinθ1+Y0cosθ1 X0,Y0:位相器前信号 x,y:位相器後信号 θ1:位相角度(ヘゲ状の疵対応の電圧成分の、励磁電
圧に対する位相ずれ:実験により求めた設定値) 位相器ベクトル発生回路122: x=X0cosθ2−Y0sinθ2 y=X0sinθ2+Y0cosθ2 X0,Y0:位相器前信号 x,y:位相器後信号 θ1:位相角度(異物噛込み疵対応の電圧成分の、励磁
電圧に対する位相ずれ:実験により求めた設定値) 位相器ベクトル発生回路121,122はさらに、x信
号,y信号からベクトルの長さ v=√(x2+y2) を算出する。位相器ベクトル発生回路121,122が発
生するx信号,y信号は、合せてベクトルの方向を意味
する。
1,112で成分別に振幅調整されたのち、位相器ベクト
ル発生回路121,122で以下の式にしたがって、疵存
在による位相ずれを有する電圧成分をベクトル表現で表
わす直交2成分信号x,yに変換される; 位相器ベクトル発生回路121: x=X0cosθ1−Y0sinθ1 y=X0sinθ1+Y0cosθ1 X0,Y0:位相器前信号 x,y:位相器後信号 θ1:位相角度(ヘゲ状の疵対応の電圧成分の、励磁電
圧に対する位相ずれ:実験により求めた設定値) 位相器ベクトル発生回路122: x=X0cosθ2−Y0sinθ2 y=X0sinθ2+Y0cosθ2 X0,Y0:位相器前信号 x,y:位相器後信号 θ1:位相角度(異物噛込み疵対応の電圧成分の、励磁
電圧に対する位相ずれ:実験により求めた設定値) 位相器ベクトル発生回路121,122はさらに、x信
号,y信号からベクトルの長さ v=√(x2+y2) を算出する。位相器ベクトル発生回路121,122が発
生するx信号,y信号は、合せてベクトルの方向を意味
する。
【0032】位相器ベクトル発生回路121,122が発
生する上記2組のx信号,y信号は、MPU21を介し
てオシロスコープOSPに与えられ、オシロスコープO
SPは、x信号,y信号に従ったベクトル表示(2組)
を行う。
生する上記2組のx信号,y信号は、MPU21を介し
てオシロスコープOSPに与えられ、オシロスコープO
SPは、x信号,y信号に従ったベクトル表示(2組)
を行う。
【0033】評価回路131,132は、x信号およびy
信号(両者で表現されるベクトル方向)が表わす方向
が、疵存在範囲(設定範囲)であるかをチェックして、
そうであると、v信号を、S(第1しきい値未満),M
(第1しきい値以上第2しきい値未満)およびL(第2
しきい値以上)に量子化する。これを所定短周期で繰返
す。
信号(両者で表現されるベクトル方向)が表わす方向
が、疵存在範囲(設定範囲)であるかをチェックして、
そうであると、v信号を、S(第1しきい値未満),M
(第1しきい値以上第2しきい値未満)およびL(第2
しきい値以上)に量子化する。これを所定短周期で繰返
す。
【0034】カウンタ−回路(6個のカウンタ)19
は、評価回路131,132が発生するS,M,L(2
組、計6個)のそれぞれをカウントアップする。探傷実
績処理MPU21には、パルス発生器28が発生する10
0msec周期のパルスに応答して、それが到来する度に、
カウンター回路19のカウントデ−タ(6個)を読込み
その後直ちにカウンター回路19をリセット(カウント
値0に初期化)すると共に、位置レジスタ(内部メモリ
の一領域)のデ−タを、被検材17の速度(F/Vコン
バ−タ27の出力)×100msec相当値分、インクレメン
ト(カウントアップ)する。なお、圧延材センサ−36が
被検材17の先端到達を検出したときにタイマ−盤25
のタイマ−がトリガされて、設定時間後にタイムオ−バ
信号をMPU21に与える。MPU21は、このタイム
オ−バ信号を受けると、渦流探傷機700および探傷処
理回路100,200に探傷開始を指示し、検出コイル
18の電圧(平均値又は実効値)を監視してそれが被検
材17存在レベルに上昇した時点に位置レジスタを初期
化し、そしてパルス発振器28が発生するパルス(100ms
ec)に応答するカウントデ−タ(6個)の読込みを開始
するので、位置レジスタのデ−タは、被検材17の先端
を起点とした渦流探傷位置を表わす。
は、評価回路131,132が発生するS,M,L(2
組、計6個)のそれぞれをカウントアップする。探傷実
績処理MPU21には、パルス発生器28が発生する10
0msec周期のパルスに応答して、それが到来する度に、
カウンター回路19のカウントデ−タ(6個)を読込み
その後直ちにカウンター回路19をリセット(カウント
値0に初期化)すると共に、位置レジスタ(内部メモリ
の一領域)のデ−タを、被検材17の速度(F/Vコン
バ−タ27の出力)×100msec相当値分、インクレメン
ト(カウントアップ)する。なお、圧延材センサ−36が
被検材17の先端到達を検出したときにタイマ−盤25
のタイマ−がトリガされて、設定時間後にタイムオ−バ
信号をMPU21に与える。MPU21は、このタイム
オ−バ信号を受けると、渦流探傷機700および探傷処
理回路100,200に探傷開始を指示し、検出コイル
18の電圧(平均値又は実効値)を監視してそれが被検
材17存在レベルに上昇した時点に位置レジスタを初期
化し、そしてパルス発振器28が発生するパルス(100ms
ec)に応答するカウントデ−タ(6個)の読込みを開始
するので、位置レジスタのデ−タは、被検材17の先端
を起点とした渦流探傷位置を表わす。
【0035】探傷実績処理MPU21は、カウントデ−
タ(f1宛てS,M,Lそれぞれのカウント値&f2宛
てS,M,Lそれぞれのカウント値6個)を読込む度
に、カウントデ−タ(6個)をチェックして、カウント
値が1以上のデ−タ(f1/f2識別デ−タ+S/M/
L識別デ−タ+カウントデ−タ)、および、そのときの
位置レジスタのデ−タ(被検材17先端を起点とした探
傷位置)を、記録計26に与えると共に、パソコン22
に転送する。パソコン22は受信したデ−タをプリンタ
35に与える。記録計26は、横軸を探傷位置とし、縦
軸をカウント値とた座標系(6組)上に、デ−タをプロ
ット(打点)する。プリンタ35は、f1宛てS,M,
Lそれぞれのカウント値&f2宛てS,M,Lそれぞれ
のカウント値6個のそれぞれに、探傷位置とカウントデ
−タをプリントアウトする。
タ(f1宛てS,M,Lそれぞれのカウント値&f2宛
てS,M,Lそれぞれのカウント値6個)を読込む度
に、カウントデ−タ(6個)をチェックして、カウント
値が1以上のデ−タ(f1/f2識別デ−タ+S/M/
L識別デ−タ+カウントデ−タ)、および、そのときの
位置レジスタのデ−タ(被検材17先端を起点とした探
傷位置)を、記録計26に与えると共に、パソコン22
に転送する。パソコン22は受信したデ−タをプリンタ
35に与える。記録計26は、横軸を探傷位置とし、縦
軸をカウント値とた座標系(6組)上に、デ−タをプロ
ット(打点)する。プリンタ35は、f1宛てS,M,
Lそれぞれのカウント値&f2宛てS,M,Lそれぞれ
のカウント値6個のそれぞれに、探傷位置とカウントデ
−タをプリントアウトする。
【0036】MPU21は、量子化(S,M,L)それ
ぞれに宛てられたしきい値とカウント値とを比較して、
カウント値がしきい値以上のとき、疵有りとして、警報
盤24に警報発生を指示し、それからパルス発生器29
が発生するパルスのカウントを開始して、カウント値
が、疵有り位置がマ−キング装置800に到達するタイ
ミング値に合致したときに、マ−キング装置800にマ
−ク付け指示を与える。警報盤24は1回の指示に応答
して所定時間の間ブザ−を鳴らしかつ警報ランプを点灯
する。該所定時間内に更に警報発生指示があると、それ
から更に所定時間の間警報を継続する。
ぞれに宛てられたしきい値とカウント値とを比較して、
カウント値がしきい値以上のとき、疵有りとして、警報
盤24に警報発生を指示し、それからパルス発生器29
が発生するパルスのカウントを開始して、カウント値
が、疵有り位置がマ−キング装置800に到達するタイ
ミング値に合致したときに、マ−キング装置800にマ
−ク付け指示を与える。警報盤24は1回の指示に応答
して所定時間の間ブザ−を鳴らしかつ警報ランプを点灯
する。該所定時間内に更に警報発生指示があると、それ
から更に所定時間の間警報を継続する。
【0037】パソコンのメモリには、線径別の探傷条件
となる探傷周波数f1,f2(分周回路21,22宛ての
分周比),感度(調整回路111,112宛て),フィル
ターの通過帯域(101,102宛て),位相θ1,θ
2(位相器ベクトル発生回路121,122宛て),疵判
定のしきい値(MPU21宛て)が格納されている。こ
の情報群をテーブルと称す。内容を表1,表2に例示し
た。
となる探傷周波数f1,f2(分周回路21,22宛ての
分周比),感度(調整回路111,112宛て),フィル
ターの通過帯域(101,102宛て),位相θ1,θ
2(位相器ベクトル発生回路121,122宛て),疵判
定のしきい値(MPU21宛て)が格納されている。こ
の情報群をテーブルと称す。内容を表1,表2に例示し
た。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】探傷前に上位計算機23が、被検材17の
線径デ−タをパソコン22に与えるか、あるいはオペレ
−タが操作ボ−ド33からパソコン22に入力する。パ
ソコン22は線径デ−タの転送又は入力があると、線径
デ−タが表わす線径に対応付けられている上述の、探傷
周波数f1,f2,感度,フィルターの通過帯域,位相
θ1,θ2,疵判定のしきい値をテ−ブルから読み出して
MPU21に転送する。MPU21は、これらのデ−タ
が示す値を探傷処理装置100,200およびそれ自身
(しきい値に関して)に設定する。
線径デ−タをパソコン22に与えるか、あるいはオペレ
−タが操作ボ−ド33からパソコン22に入力する。パ
ソコン22は線径デ−タの転送又は入力があると、線径
デ−タが表わす線径に対応付けられている上述の、探傷
周波数f1,f2,感度,フィルターの通過帯域,位相
θ1,θ2,疵判定のしきい値をテ−ブルから読み出して
MPU21に転送する。MPU21は、これらのデ−タ
が示す値を探傷処理装置100,200およびそれ自身
(しきい値に関して)に設定する。
【0041】仕上圧延機の最終ロールに連結されたパル
ス発生器29が圧延速度に比例した周波数の指速パルス
を発生し、これがインタ−フェ−ス20およびF/Vコ
ンバータ27に与えられる。F/Vコンバータ27は、
この指速パルスの周波数に比例するレベルの、圧延速度
信号(アナログ電圧)を発生し、インタ−フェ−ス20
に与える。MPU21は、圧延速度信号をデジタル変換
して読込む。
ス発生器29が圧延速度に比例した周波数の指速パルス
を発生し、これがインタ−フェ−ス20およびF/Vコ
ンバータ27に与えられる。F/Vコンバータ27は、
この指速パルスの周波数に比例するレベルの、圧延速度
信号(アナログ電圧)を発生し、インタ−フェ−ス20
に与える。MPU21は、圧延速度信号をデジタル変換
して読込む。
【0042】渦流探傷機700の下流には、マ−キング
装置800があり、MPU21が与えるマ−ク付け指示
に応答して塗料吹きつけノズルと加圧塗料液槽との間の
電磁弁を短時間の間開として、被検材17に塗料を噴射
する。
装置800があり、MPU21が与えるマ−ク付け指示
に応答して塗料吹きつけノズルと加圧塗料液槽との間の
電磁弁を短時間の間開として、被検材17に塗料を噴射
する。
【0043】検出コイル18と探傷処理装置100,2
00との接続不良とか断線等によりつながっていないと
いうことを防止するため、MPU21は、パルス発生器
29が所定周期以下でパルスを発生している間、検出コ
イル18の電圧(の平均値又は実効値)を監視し、これ
が被検材17なしレベルまで低下すると、警報盤24に
警報を出力する。
00との接続不良とか断線等によりつながっていないと
いうことを防止するため、MPU21は、パルス発生器
29が所定周期以下でパルスを発生している間、検出コ
イル18の電圧(の平均値又は実効値)を監視し、これ
が被検材17なしレベルまで低下すると、警報盤24に
警報を出力する。
【0044】前述の原理で説明したように、渦流探傷は
疵の表面が冷えて磁性体となっているヘゲ状のものが検
出しやすい。これは逆に言うと被検材17と疵との温度
差がない場合、疵検出はしにくいということである。ま
た、キューリ温度付近は鋼が変態し磁性が変化しノイズ
が多発する。このため、被検材17に疵がないのに疵信
号が多発することになる。
疵の表面が冷えて磁性体となっているヘゲ状のものが検
出しやすい。これは逆に言うと被検材17と疵との温度
差がない場合、疵検出はしにくいということである。ま
た、キューリ温度付近は鋼が変態し磁性が変化しノイズ
が多発する。このため、被検材17に疵がないのに疵信
号が多発することになる。
【0045】以上の理由により被検材17の表面温度測
定及び分布測定が必要となる。MPU21は、被検材1
7の表面温度および内部温度を測定する温度計900の
検出温度をデジタル変換して読込み、被検材17の表面
/内部温度差を算出する。検出温度がキューリ温度付近
の場合は警報盤24に警報を出力する。記録計26に
は、前述の疵検出デ−タと表面温度及び表面/内部温度
差を出力する。これは、製品を検査するラインのオペレ
ータの所でもモニタリングできる。これにより、疵有り
信号が多発し被検材表面温度がキューリ温度付近の場合
はキューリ温度の影響と判断できるし、疵有り信号があ
り表面/内部温度差が大きい場合は、被検材17に疵が
存在している可能性が高いと判断し、製品の外観検査を
する等に活用ができる。
定及び分布測定が必要となる。MPU21は、被検材1
7の表面温度および内部温度を測定する温度計900の
検出温度をデジタル変換して読込み、被検材17の表面
/内部温度差を算出する。検出温度がキューリ温度付近
の場合は警報盤24に警報を出力する。記録計26に
は、前述の疵検出デ−タと表面温度及び表面/内部温度
差を出力する。これは、製品を検査するラインのオペレ
ータの所でもモニタリングできる。これにより、疵有り
信号が多発し被検材表面温度がキューリ温度付近の場合
はキューリ温度の影響と判断できるし、疵有り信号があ
り表面/内部温度差が大きい場合は、被検材17に疵が
存在している可能性が高いと判断し、製品の外観検査を
する等に活用ができる。
【0046】次に数値設定例を示すと、多重周波数渦流
探傷法によるヘゲ疵および異物噛込みの探傷条件として
以下の条件を設定して探傷を行った。
探傷法によるヘゲ疵および異物噛込みの探傷条件として
以下の条件を設定して探傷を行った。
【0047】 −第1例− 線径 :5.5φ 探傷周波数 :f1 10KHZ 異物噛込み検出用 f2 30KHZ ヘゲ疵検出用 評価モード :f1 y信号 f2 v信号 探傷温度 :1000℃ 図5に探傷結果を示す。上記の条件では10KHZの時
の疵信号の大きさは、異物噛込みa1>ヘゲ疵b1であ
り、異物噛込みの方が検出しやすいことがわかった。3
0KHZの時の疵信号の大きさは、逆に異物噛込みa2
<ヘゲ疵b2であることがわかった。また、図6のオシ
ロスコープOSPのベクトル表示をみると、異物噛込み
はy軸にそって安定的に信号が高く出力する傾向があ
り、ヘゲ疵はベクトルの向きや大きさがバラツク傾向が
あることから、評価モードは異物噛込み検出用の10K
HZはy信号で疵レベルを判定することとし、ヘゲ疵検
出用の30KHZはv信号で疵レベルを判定することと
した。
の疵信号の大きさは、異物噛込みa1>ヘゲ疵b1であ
り、異物噛込みの方が検出しやすいことがわかった。3
0KHZの時の疵信号の大きさは、逆に異物噛込みa2
<ヘゲ疵b2であることがわかった。また、図6のオシ
ロスコープOSPのベクトル表示をみると、異物噛込み
はy軸にそって安定的に信号が高く出力する傾向があ
り、ヘゲ疵はベクトルの向きや大きさがバラツク傾向が
あることから、評価モードは異物噛込み検出用の10K
HZはy信号で疵レベルを判定することとし、ヘゲ疵検
出用の30KHZはv信号で疵レベルを判定することと
した。
【0048】この時の探傷チャートの例を図7に示す。
疵信号が出ている時は、被検材17の表面/内部温度差
が大きくなっている場合もあり、その位置にはヘゲ疵ま
たは異物噛込みがあることが確かめられた。
疵信号が出ている時は、被検材17の表面/内部温度差
が大きくなっている場合もあり、その位置にはヘゲ疵ま
たは異物噛込みがあることが確かめられた。
【0049】 −第2例− 線径 :5.5φ 探傷周波数:f1 120KHZ 異物噛込み検出用 f2 30KHZ ヘゲ疵検出用 評価モード:f1 v信号 角度範囲 35°〜90° f2 v信号 探傷温度 :1000℃ 図8に探傷結果を示す。疵信号の出方の傾向は、第1例
と同じではあるがベクトル表示をみると、異物噛込みの
疵発生の範囲は、角度(ベクトルの方向)35°〜90
°の範囲であり、それ以外の範囲はマスキングすること
で異物噛込みとヘゲ疵の判別は約2割向上した。
と同じではあるがベクトル表示をみると、異物噛込みの
疵発生の範囲は、角度(ベクトルの方向)35°〜90
°の範囲であり、それ以外の範囲はマスキングすること
で異物噛込みとヘゲ疵の判別は約2割向上した。
【0050】 −第3例− 線径 :5.5φ 探傷周波数:f1 10KHZ 異物噛込み検出用 f2 20KHZ ヘゲ疵検出用 評価モード:f1 y信号 f2 v信号 探傷温度 :790℃ 図9に探傷結果を示す。探傷温度が790℃あたりであ
ることがわかる。790℃は、キューリ温度であるの
で、疵信号が多発していることがわかる。しかし、被検
材17の表面/内部温度差は大きくなっている所がない
ことがわかる。被検材17全体がキューリ温度なので、
警報盤に警報が出力された。
ることがわかる。790℃は、キューリ温度であるの
で、疵信号が多発していることがわかる。しかし、被検
材17の表面/内部温度差は大きくなっている所がない
ことがわかる。被検材17全体がキューリ温度なので、
警報盤に警報が出力された。
【0051】
【発明の効果】本発明の単数コイル方式による多重周波
数渦流探傷法によれば、2種類以上の傷の識別が可能で
ある。単数励磁コイル方式であるので、複数の渦流探傷
コイルを併設したり各周波数で探傷装置ごと交換したり
する必要はないので装置も大型化せず、操作も簡単であ
る。
数渦流探傷法によれば、2種類以上の傷の識別が可能で
ある。単数励磁コイル方式であるので、複数の渦流探傷
コイルを併設したり各周波数で探傷装置ごと交換したり
する必要はないので装置も大型化せず、操作も簡単であ
る。
【0052】また、探傷温度も測定しているので疵によ
る温度変化があるか、キューリ温度で探傷していないか
のチェックを行っており、渦流探傷の疵検出結果との併
用化により、さらなる品質保証の正確さの向上が期待で
きる。
る温度変化があるか、キューリ温度で探傷していないか
のチェックを行っており、渦流探傷の疵検出結果との併
用化により、さらなる品質保証の正確さの向上が期待で
きる。
【図1】 図2に示す渦流探傷機700および渦流探傷
処理回路100,200の構成を示すブロック図であ
る。
処理回路100,200の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 本発明の一実施例の構成概要を示すブロック
図である。
図である。
【図3】 熱間圧延で製造される棒鋼のクラック,透磁
率,リフトオフおよび導電率に対する、渦流探傷コイル
の検出コイルのインピーダンスを示すグラフである。
率,リフトオフおよび導電率に対する、渦流探傷コイル
の検出コイルのインピーダンスを示すグラフである。
【図4】 熱間圧延で製造される棒鋼のヘゲ疵および異
物噛込みの平面および断面を示す疵形態図である。
物噛込みの平面および断面を示す疵形態図である。
【図5】 図1に示す探傷装置による探傷結果例を示す
グラフである。
グラフである。
【図6】 図1に示すオシロスコ−プOSPの表示面に
現われるベクトルの先端位置を示すグラフである。
現われるベクトルの先端位置を示すグラフである。
【図7】 図1に示す探傷装置により得られる算出値お
よび測定値を示すグラフである。
よび測定値を示すグラフである。
【図8】 図1に示すオシロスコ−プOSPの表示面に
現われるベクトルの先端位置を示すグラフである。
現われるベクトルの先端位置を示すグラフである。
【図9】 図1に示す探傷装置により得られる算出値お
よび測定値を示すグラフである。
よび測定値を示すグラフである。
OSP:オシロスコ−プ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒 巻 広 美 釜石市鈴子町23−15 新日本製鐵株式会社 釜石製鐵所内 (72)発明者 熊 谷 猛 釜石市鈴子町23−15 新日本製鐵株式会社 釜石製鐵所内 (72)発明者 千 田 与 一 釜石市鈴子町23−15 新日本製鐵株式会社 釜石製鐵所内 (72)発明者 河 村 皓 二 神奈川県相模市淵野辺5−10−1 日鉄テ クノス株式会社内 (72)発明者 筒 井 兼 夫 東京都目黒区碑文谷5丁目25番10号ノアビ ル22 日本フェルスター株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】励磁コイルおよび検出コイルを含む探傷コ
イルを用いる鋼材の渦流探傷において、鋼材が貫通する
単一の励磁コイルに高周波f1の電流と低周波f2の電
流を重畳して通電し、検出コイルに誘起する前記高周波
f1の電圧の、前記励磁コイルの高周波f1の電流に対
して第1の位相ずれがある第1成分を抽出し、この第1
成分より、それをベクトルで表わす場合の直交2成分お
よび長さの少くとも一者を算出してそれが設定値以上の
とき疵と検出し、かつ、前記検出コイルに誘起する前記
低周波f2の電圧の、前記励磁コイルの低周波f2の電
流に対して第2の位相ずれがある第2成分を抽出し、こ
の第2成分より、それをベクトルで表わす場合の直交2
成分および長さの少くとも一者を算出してそれが設定値
以上のとき疵と検出する、単数励磁コイル方式による多
重周波数渦流探傷法。 - 【請求項2】励磁コイルおよび検出コイルを含む探傷コ
イルを用いる鋼材の渦流探傷において、鋼材が貫通する
単一の励磁コイルに高周波f1の電流と低周波f2の電
流を重畳して通電し、検出コイルに誘起する前記高周波
f1の電圧の、前記励磁コイルの高周波f1の電流に対
して第1の位相ずれがある第1成分を抽出し、この第1
成分をベクトルで表わし、ベクトルの方向が設定範囲内
でベクトルの長さが設定値以上のとき疵と検出し、か
つ、前記検出コイルに誘起する前記低周波f2の電圧
の、前記励磁コイルの低周波f2の電流に対して第2の
位相ずれがある第2成分を抽出し、この第2成分をベク
トルで表わし、ベクトルの方向が設定範囲内でベクトル
の長さが設定値以上のとき疵と検出する、単数励磁コイ
ル方式による多重周波数渦流探傷法。 - 【請求項3】鋼材が貫通する単一の励磁コイル;前記鋼
材に発生する磁束変化に対応する電圧を誘起する検出コ
イル;前記励磁コイルに高周波f1の電流と低周波f2
の電流を同時に連続して通電する通電手段;前記検出コ
イルに誘起する前記高周波f1の電圧を摘出する第1フ
ィルタ;第1フィルタが摘出した電圧の、前記励磁コイ
ルの高周波f1の電流に対して第1の位相ずれがある第
1成分を抽出し、この第1成分より、それをベクトルで
表わす場合の直交2成分および長さの少くとも一者を含
む第1ベクトル情報を算出する第1成分検出手段;第1
ベクトル情報を量子化する第1評価手段;前記検出コイ
ルに誘起する前記低周波f2の電圧を摘出する第2フィ
ルタ;第2フィルタが摘出した電圧の、前記励磁コイル
の低周波f2の電流に対して第2の位相ずれがある第2
成分を抽出し、この第2成分より、それをベクトルで表
わす場合の直交2成分および長さの少くとも一者を含む
第2ベクトル情報を算出する第2成分検出手段;およ
び、第2ベクトル情報を量子化する第2評価手段;を備
える、単数励磁コイル方式による多重周波数渦流探傷装
置。 - 【請求項4】鋼材が貫通する単一の励磁コイル;前記鋼
材に発生する磁束変化に対応する電圧を誘起する検出コ
イル;前記励磁コイルに高周波f1の電流と低周波f2
の電流を同時に連続して通電する通電手段;前記検出コ
イルに誘起する前記高周波f1の電圧を摘出する第1フ
ィルタ;第1フィルタが摘出した電圧の、前記励磁コイ
ルの高周波f1の電流に対して第1の位相ずれがある第
1成分を抽出し、この第1成分を、ベクトルの方向と長
さで表わす第1ベクトル情報に変換する、第1成分検出
手段;第1ベクトル情報が、第1設定範囲内の方向のも
のであるとき、それが表わす長さを量子化する第1評価
手段;前記検出コイルに誘起する前記低周波f2の電圧
を摘出する第2フィルタ;第2フィルタが摘出した電圧
の、前記励磁コイルの低周波f2の電流に対して第2の
位相ずれがある第2成分を抽出し、この第2成分を、ベ
クトルの方向と長さで表わす第2ベクトル情報に変換す
る、第2成分検出手段;および、 第2ベクトル情報が、第2設定範囲内の方向のものであ
るとき、それが表わす長さを量子化する第2評価手段;
を備える、単数励磁コイル方式による多重周波数渦流探
傷装置。 - 【請求項5】第1評価手段が発生する量子化デ−タの同
一のものの発生頻度を検出する第1頻度検出手段;およ
び、第2評価手段が発生する量子化デ−タの同一のもの
の発生頻度を検出する第2頻度検出手段;を更に備える
請求項3又は請求項4記載の単数励磁コイル方式による
多重周波数渦流探傷装置。 - 【請求項6】第1又は第2頻度検出手段が検出した頻度
が設定値以上の時警報を発生する警報手段;および、該
頻度が設定値以上に対応する鋼材位置にマーキングする
手段;を更に備える請求項5記載の単数励磁コイル方式
による多重周波数渦流探傷装置。 - 【請求項7】検出コイルの誘起電圧が、鋼材が検出コイ
ルの位置にあることによる高レベルであるかを検出する
レベル検出手段;鋼材の移動速度に比例する周波数の電
気パルスを発生する同期パルス発生手段;および、前記
レベル検出手段が低レベルを検出しているときおよび同
期パルス発生手段の電気パルス発生がないとき、探傷不
可を示す情報を発生する警告手段;を更に備える請求項
3又は請求項4記載の単数励磁コイル方式による多重周
波数渦流探傷装置。 - 【請求項8】鋼材の表面温度を測定する手段;該表面温
度がキューリー温度以上の時警報を発生する手段;鋼材
の表面温度と第1および第2頻度検出手段が検出した頻
度に基づいて疵有無を決定する疵認識手段;および、鋼
材の表面温度および疵有を出力する手段;を更に備える
請求項5記載の単数励磁コイル方式による多重周波数渦
流探傷装置。 - 【請求項9】第1成分および第2成分それぞれのベクト
ルの直交2成分のそれぞれのレベルを調整する第1およ
び第2感度調整手段;鋼材の断面サイズ情報対応で、励
磁コイルの通電周波数f1,f2,第1および第2フィ
ルタそれぞれの通過帯域,第1および第2の位相、なら
びに、第1および第2評価手段の量子化しきい値、をメ
モリに保持し、与えられた断面サイズ情報に対応するこ
れらの情報をメモリより読出して、読出した情報が示す
値を、前記通電手段,第1および第2フィルタ,第1お
よび第2成分検出手段、ならびに、第1および第2評価
手段に設定するパラメ−タ設定手段;および、該パラメ
−タ設定手段に断面サイズ情報を与える入力手段;を更
に備える、請求項3又は請求項4記載の単数励磁コイル
方式による多重周波数渦流探傷装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7237996A JPH0980028A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 単数励磁コイル方式による多重周波数渦流探傷法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7237996A JPH0980028A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 単数励磁コイル方式による多重周波数渦流探傷法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0980028A true JPH0980028A (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=17023582
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7237996A Pending JPH0980028A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 単数励磁コイル方式による多重周波数渦流探傷法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0980028A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000131287A (ja) * | 1998-10-23 | 2000-05-12 | Japan Science & Technology Corp | 磁気計測による探傷方法及び装置 |
| JP2000176543A (ja) * | 1998-12-09 | 2000-06-27 | Kawasaki Steel Corp | 鋼板の検査方法、製造方法、及び熱延鋼板の処理設備、並びに冷延鋼板の製造設備 |
| JP2001066262A (ja) * | 1999-06-25 | 2001-03-16 | Nkk Corp | 表面疵マーキング装置およびマーキング付き金属帯ならびにその製造方法 |
| JP2003149212A (ja) * | 2001-11-09 | 2003-05-21 | Japan Science & Technology Corp | 非破壊検査装置 |
| JP2009085907A (ja) * | 2007-10-03 | 2009-04-23 | Amatsuji Steel Ball Mfg Co Ltd | 鋼球の検査装置 |
| JP2012078309A (ja) * | 2010-10-06 | 2012-04-19 | Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd | 渦電流探査による構造物の位置検出方法及び位置検出装置 |
| CN115586241A (zh) * | 2022-09-23 | 2023-01-10 | 浙江中集轴承有限公司 | 一种基于电磁无损检测的钢材混料检测系统和方式 |
-
1995
- 1995-09-18 JP JP7237996A patent/JPH0980028A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000131287A (ja) * | 1998-10-23 | 2000-05-12 | Japan Science & Technology Corp | 磁気計測による探傷方法及び装置 |
| JP2000176543A (ja) * | 1998-12-09 | 2000-06-27 | Kawasaki Steel Corp | 鋼板の検査方法、製造方法、及び熱延鋼板の処理設備、並びに冷延鋼板の製造設備 |
| JP2001066262A (ja) * | 1999-06-25 | 2001-03-16 | Nkk Corp | 表面疵マーキング装置およびマーキング付き金属帯ならびにその製造方法 |
| JP2003149212A (ja) * | 2001-11-09 | 2003-05-21 | Japan Science & Technology Corp | 非破壊検査装置 |
| JP2009085907A (ja) * | 2007-10-03 | 2009-04-23 | Amatsuji Steel Ball Mfg Co Ltd | 鋼球の検査装置 |
| JP2012078309A (ja) * | 2010-10-06 | 2012-04-19 | Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd | 渦電流探査による構造物の位置検出方法及び位置検出装置 |
| CN115586241A (zh) * | 2022-09-23 | 2023-01-10 | 浙江中集轴承有限公司 | 一种基于电磁无损检测的钢材混料检测系统和方式 |
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| Date | Code | Title | Description |
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| A02 | Decision of refusal |
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