JPH0980182A - 原子炉の制御棒制御装置 - Google Patents

原子炉の制御棒制御装置

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JPH0980182A
JPH0980182A JP7236431A JP23643195A JPH0980182A JP H0980182 A JPH0980182 A JP H0980182A JP 7236431 A JP7236431 A JP 7236431A JP 23643195 A JP23643195 A JP 23643195A JP H0980182 A JPH0980182 A JP H0980182A
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JP
Japan
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control rod
control
nuclear reactor
electromagnetic brake
induction motor
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JP7236431A
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English (en)
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Setsuo Arita
節男 有田
Fumiyasu Okido
文康 大木戸
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、電動機を駆動源として制御棒を操作
する必要がある場合に、電動機の駆動によって発生する
電磁ノイズが中性子計装系に影響を及ぼすことのない原
子炉の制御棒制御装置を提供する。 【構成】制御棒9A〜9Nは誘導電動機7A〜7Nによ
って駆動される。電磁ブレーキ13A〜13Nは誘導電
動機7A〜7Nに設けられている。制御棒制御装置1は
制御棒操作シーケンスに基づいて制御棒位置を制御す
る。制御棒制御装置1の出力信号は制御棒駆動回路4A
〜4N,電磁ブレーキ駆動回路10A〜10Nを介して
スイッチング回路6A〜6N,12A〜12Nのオン・
オフさせる。これにより制御棒位置が制御されるが制御
棒駆動源に電磁ブレーキを備えた誘導電動機を用いオン
・オフ制御で制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子炉内の中性子を監視
して原子炉運転を行う原子炉の制御棒制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、原子炉の出力を制御する制御棒の
駆動源として水圧駆動源が用いられている。ところが、
近年制御棒による原子炉出力をきめ細かく微調整できる
ようにすることが要求されている。水圧駆動源では微調
整を行うことが困難であり、制御棒駆動源としてステッ
プモータを用いることが提案され、実用化に向けて開発
されている。ステップモータは、順変換器と逆変換器か
ら構成され可変周波数可変電圧の電圧を出力する電力変
換器によって制御されるものであり、電力変換器の制御
によって制御棒位置の微調整が可能となる。
【0003】一方、原子炉を運転する際には炉心状態を
監視するために中性子束を検出するようにしている。中
性子計装系には中性子源モニタ(SRM)、中間領域モ
ニタ(IRM)および出力領域モニタ(PRM)を備え
ている。SRMは中性子検出器の出力パルスを計数する
ものであり、IRMは中性子検出器の交流出力電流の2
乗平均を計測するものであり、さらにPRMは中性子検
出器の直流出力電流のレベルを計測するものである。こ
れらの3つのモニタを設けることによって広範囲での中
性子束(原子炉出力)の監視を行える。なお、次世代の
原子炉においてはSRMとIRMを一体化した起動領域
モニタ(SRNM)を用いることが試みられ製品開発さ
れている。SRNMにおいても機能的にはSRMとIR
M両者の機能を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】沸騰水型原子炉におい
ては原子炉から燃料集合体と制御棒を取出すには圧力容
器の上蓋を開け圧力容器の上部から取出している。この
ため、制御棒駆動源は圧力容器の下方に設置される。ま
た、原子炉中性子束は燃料集合体の交換時を含め常時計
測することが要求される。このため、中性子計装系にお
いては中性子検出器の検出信号を圧力容器の下方に引廻
した信号ケーブルによって中央制御室に伝送するように
している。
【0005】ところで、ステップモータで制御棒を駆動
する場合には電力変換器のスイッチング素子をオンオフ
するため、配線のインダクタンスや浮遊容量によって高
周波の電磁ノイズが発生する。この電磁ノイズ(高周波
ノイズ)は電力変換器(逆変換器)が3相で出力周波数
が5.5Hz 〜50Hzの間で変化するものとすると3
0ms〜3.3ms の間隔で発生する。そして、原子炉
の起動時には制御棒を全挿入位置から全引抜位置まで連
続して引抜かれる。その時間は120秒程度になり、制
御棒駆動期間内に膨大な数の高周波ノイズを発生する。
この高周波ノイズは中性子計装系に影響を及ぼし、原子
炉出力と炉周期の監視を正確に行えなくなるという可能
性がある。
【0006】本発明の目的は中性子計装系の監視に影響
を及ぼすことなく制御棒の駆動を行える原子炉の制御棒
制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は電磁ブレーキを
備えオンオフ制御される誘導電動機によって制御棒を駆
動するようにしたことにある。
【0008】
【作用】誘導電動機をオンオフ制御しているので、電磁
ノイズはオン時とオフ時に発生するのみであり、中性子
計装系に誤計数されたとしても何ら影響することがなく
中性子計装系の監視を正確に行える。
【0009】
【実施例】図1に本発明の一実施例を示す。
【0010】図1において、原子炉圧力容器14内に多
数本の制御棒9A〜9Nが配置されている。制御棒9A
〜9Nは原子炉プラントのタイプや発電容量によって異
なるが200本程度配置される。制御棒9A〜9Nは圧
力容器14の下部に設けた誘導電動機7A〜7Nによっ
て上下方向の位置を調整される。誘導電動機7A〜7N
にはそれぞれ電磁ブレーキ13A〜13Nが設けられて
いる。電磁ブレーキ7A〜7Nは誘導電動機7A〜7N
を停止させると共に制御棒9A〜9Nを所定位置に保持
する。電磁ブレーキ13A〜13Nは直流励磁あるいは
交流励磁のものが用いられ、無励磁になるとブレーキを
解除する。誘導電動機7A〜7Nはスイッチング回路6
A〜6Nを介して交流電源15に接続され、スイッチン
グ回路6A〜6Nのオンオフによってオンオフ駆動され
る。また、電磁ブレーキ13A〜13Nはスイッチング
回路12A〜12Nを介して駆動電源16に接続され
る。制御棒9A〜9Nの位置はそれぞれ対応する位置検
出器8A〜8Nによって検出され、その位置検出信号3
が制御棒制御装置1に入力される。位置検出器8A〜8
Nとしては誘導電動機7A〜7Nの回転量を直線運動量
に変換して位置を相対的に検出するシンクに発信器が用
いられる。制御棒制御装置1は操作する制御棒の本数と
操作量(引抜量と挿入量)を定めた制御棒操作シーケン
スを持っており、図示しない出力制御装置から操作指令
(引抜指令または挿入指令)を与えられると制御棒操作
シーケンスによって定まった制御棒9A〜9Nに制御信
号を出力する。制御棒制御装置1の制御信号は制御棒駆
動回路4A〜4Nと電磁ブレーキ駆動回路10A〜10
Nに入力される。制御棒駆動回路4A〜4Nは制御信号
を入力するスイッチング回路6A〜6Nをオンさせる駆
動制御信号22を出力し、また電磁ブレーキ駆動回路1
0A〜10Nは制御信号を入力するスイッチング回路1
2A〜12Nをオフさせる駆動信号23を出力する。
【0011】図2に制御棒制御系と中性子計装系の位置
関係を示した本発明の一実施例の概略構成図を示す。
【0012】図2は制御棒9iを1本、中性子検出器1
7jを1個のみ示している。圧力容器14の下部に設け
られた誘導電動機7iと電磁ブレーキ13iに給電する
動力用ケーブル19iは格納容器20を通りスイッチン
グ回路6iまたは12iを介して交流電源15または駆
動電源16に接続されている。また、中性子検出器17
jの検出信号を伝送する信号用ケーブル18jは圧力容
器14の下部から格納容器20を通り中性子計測装置2
1jに接続されている。動力用ケーブル19iと信号ケー
ブル18iは圧力容器14の下部の区間Lで接近してい
る。中性子計測装置21jの電源は交流電源15から得
るようにしている。
【0013】次に、動作を図3に示すフローチャートを
参照して説明する。
【0014】なお、原子炉起動時は制御棒の引抜操作が
主体であり、引抜操作について説明する。
【0015】まず、制御棒制御装置1で持っている制御
棒操作シーケンスについて図4を参照して説明する。
【0016】多数の制御棒は図4(b)に示すように4
つのグループに分けられて図示の座標番号に位置してい
る。制御棒操作シーケンスは、どの制御棒グループをど
の位置(制御棒操作リミット)までどのような順番でど
のような操作パターンで制御棒を駆動するかという情報
である。図4の(a)ではまず制御棒グループ番号1の
制御棒群を完全挿入位置(ポジション48)からポジシ
ョン18まで連続引抜で引抜くとしている。制御棒グル
ープ番号1の制御棒群は図2(b)の制御棒座標に示す
ように、合計24本の制御棒から成っている。次の操作
では、同じ制御棒群をポジション22までステップ引抜
で引抜くとしている。他のグループ番号2〜Mについて
も図4(a)のように予め定められている。
【0017】さて、制御棒制御装置1はステップS1で
出力制御装置(図示せず)から操作指令(引抜指令)2
を入力すると、ステップS2において、図4(a)に示
す制御棒操作シーケンス情報を基にして操作すべき制御
棒グループ番号を認識して決定する。この場合には制御
棒グループ番号1と決定する。制御棒グループ番号を決
定するとステップS3に移行し、グループ番号1に属す
る制御棒9の制御棒駆動回路4A〜4Nと電磁ブレーキ
駆動回路10A〜10Nに制御信号加える。グループ番
号1に属する制御棒駆動回路4は図5(a)に示すよう
に駆動制御信号22を出力してスイッチング回路6A〜
6Nをオンさせ、また電磁ブレーキ駆動回路10A〜1
0Nは図5(b)に示すように駆動信号23を出力して
スイッチング回路12A〜12Nをオフさせる。スイッ
チング回路12A〜12Nのオフ操作はスイッチング回
路6A〜6Nのオン操作より若干早くするのが実用上望
ましい。スイッチング回路12A〜12Nのオフによっ
て電磁ブレーキ13A〜13Nのブレーキ動作が解除さ
れ、スイッチング回路6A〜6Nのオンにより誘導電動
機7A〜7Nが制御棒9A〜9Nを引抜く方向に駆動さ
れる。誘導電動機7A〜7Nの回転速度は図5の(c)
のようになる。このようにして制御棒9A〜9Nの引抜
操作が行われる。制御棒制御装置1はステップS4にお
いて引抜操作が行われている制御棒9A〜9Nの位置検
出器8A〜8Nからの位置検出信号3を入力し、ステッ
プS5において位置検出信号3が図4(a)に示す制御
棒操作シーケンスで決められている制御棒操作リミット
(目標位置)に到達したか否かを判定する。ステップS
5の判定がNOであればステップS4に戻り、YESで
あればステップS6に移行する。ステップS6では誘導
電動機7A〜7Nを停止させて電磁ブレーキ13A〜1
3Nを動作させるために制御信号の出力を停止する。制
御棒駆動回路4A〜4Nは制御信号がなくなるとスイッ
チング回路6A〜6Nをオフして誘導電動機7A〜7N
を停止させ、また、電磁ブレーキ駆動回路10A〜10
Nはスイッチング回路12A〜12Nをオンして電磁ブ
レーキ13A〜13Nを作動させる。この操作により誘
導電動機7A〜7Nは図5(c)のように停止し、グルー
プ番号1の制御棒群の第1段階における引抜操作を終了
する。制御棒グループ番号1の制御棒群の第1段階にお
ける引抜操作が終了した後も出力制御装置(図示せず)
から操作指令(引抜指令)2を与えられていると図4
(a)に示す制御棒操作シーケンスに従い制御棒グルー
プ番号2の制御棒群を選択して同様にして引抜操作を実
行する。
【0018】なお、ステップS6に引抜操作を停止した
際に誘導電動機の慣性などによって制御棒が目標位置で
停止せずにオーバーランする場合には、ステップS5に
おける目標位置を制御棒操作シーケンスで定まっている
制御棒操作リミットよりオーバーラン量だけ手前にする
ことにより目標とする位置に正確に停止させることがで
きる。このことはオーバーラン量が制御棒の操作パター
ン(連続引抜やステップ引抜)によってほぼ一定であり
容易に成し得る。
【0019】以上のようにして制御棒操作を行うのであ
るが、電磁ノイズが中性子計装系に影響を与えないこと
について従来技術と対比して説明する。
【0020】図6に誘導電動機7と電磁ブレーキ13の
電流波形を示す。なお、電磁ブレーキ13については直
流電磁ブレーキの場合と交流電磁ブレーキの場合の両方
を示している。
【0021】上述したように、本発明においては誘導電
動機7A〜7N及び電磁ブレーキ13A〜13Nはオン
・オフ制御によって操作され、制御棒駆動中には、図6
(a)に示すように交流電源15から商用周波数の電圧が
誘導電動機7A〜7Nに印加され、電磁ブレーキ13A
〜13Nは図6(b),(c)に示すようにこの期間で励
磁が解除される。電磁ノイズは、誘導電動機7A〜7N
に関しては突入電流が流れる前の起動開始時と停止開始
時に発生し、電磁ブレーキ13A〜13Nに関してはブ
レーキ解除開始時とブレーキ作動開始時に発生する。こ
の電磁ノイズは、配線のインダクタンスや浮遊容量及び
スイッチング回路6のスイッチング速度によって決まる
高周波の電磁ノイズである。
【0022】このように、本発明において電磁ノイズを
発生するのは制御棒操作開始前と停止時の2回である。
一方、ステップモータの場合には電力変換器がスイッチ
ング動作する毎に高周波の電磁ノイズを発生し、それも
制御棒操作中は連続的に発生する。
【0023】ところで、原子炉の中性子計装系として
は、中性子源領域モニタ(SRM)、中間領域モニタ
(IRM)及び出力領域モニタ(PRM)の3種類のモ
ニタを備えている。SRMは中性子検出器の出力パルス
を計数するモニタであり、IRMは中性子検出器の出力
電流である交流信号の2乗平均を計測するモニタであ
り、またPRMは中性子検出器の出力電流である直流信
号のレベルを計測するモニタである。これらモニタの計
測範囲は、例えば図7に示すようになっており、広範囲
の計測が要求される。
【0024】プラント起動開始においては、制御棒の引
抜きを行って炉出力を上昇させていくが、制御棒引抜き
は図7のSRM及びIRMのいずれの計測範囲において
もなされる。プラント起動時において運転管理上重要な
ことの一つは、臨界判定を正しく行うことである。臨界
判定はSRMの一出力である炉周期(ペリオド)の値に
基づいてなされる。炉周期はSRMで計数したパルス計
数率をもとにして出力される。炉周期が短かくなること
は単位時間あたりの炉出力が上昇していることを意味し
ている。電磁ノイズがSRMに混入し、単位時間あたり
のパルス計数率が上昇すると炉周期間が短かくなる。臨
界判定のタイミングは、図7の原子炉出力が10-4
(約105 個/秒に相等)程度の時であり、これは図4
に示す操作シーケンスで制御棒グループ番号3の制御棒
群を引抜いている途中に相当する。従って、ステップモ
ータにより制御棒を駆動するタイプにおいては、制御棒
引抜き中に電磁ノイズが発生するため、この電磁ノイズ
がSRMに混入することによりパルス計数率が上昇し、
炉周期を短かくしてしまう。この結果、臨界判定を正し
く判定することが出来なくなる虞れが生ずる。誘導電動
機を用いてオンオフ制御で制御棒を駆動する場合には、
制御棒引抜き途中では電磁ノイズが発生しないため、S
RMのパルス中性子計数率が影響を及ぼすことはないた
め、正しい炉周期をSRMから出力でき、臨界判定を正
しく行うことができる。また、制御棒駆動の開始時及び
停止時に発生する電磁ノイズのパルス数は数個であり、
上述の105 個/秒に比べ十分小さく、その影響は問題
にならない程小さい。
【0025】特に、炉出力が低く、SRMの計数率が数
十個/秒の時に制御棒を駆動(引抜き)すると、ステッ
プモータの場合にはモータ起動直後に数千個の電磁ノイ
ズが発生するため、単位時間あたりの計数率が上昇して
炉周期が低くなりスクラムに到る可能性があるが、本発
明では全く影響することがない。
【0026】また、IRMにおいては、中性子検出器の
出力信号の2乗平均を計測するが、この値が所定値を越
えた時に、プラント運転管理の立場からスクラムするよ
うになっている。従って、ステップモータ使用の場合に
は、モータ駆動によって発生する電磁ノイズにより、I
RMの出力値(2乗平均値)が高くなり不必要なスクラ
ムが発生する可能性がある。なお、SRMにおいても、
炉周期が所定値以下になったらスクラムするようになっ
ているため、ステップモータ使用の場合に、同様にスク
ラムに到る可能性がある。
【0027】なお、最近は、SRMとIRMを一体にし
た起動領域モニタ(SRNM)が開発されているが、こ
のSRNMにおいても、SRM,IRMと同様にパルス
を計数するモードと、交流信号の2乗平均を計測するモ
ードがあり、本発明によってその影響をなくすことがで
きる。
【0028】以上のように、本発明では誘導電動機の起
動時と停止時にのみ電磁ノイズが発生するため、制御棒
操作あたりの電磁ノイズの発生頻度は十分に低く電磁ノ
イズによる中性子計装系への影響を十分抑制できる。
【0029】図8に本発明の他の実施例を示す。
【0030】図8において図1と異なるところは、制御
棒駆動回路4A〜4Nの駆動制御信号22を遅延(タイ
ミング調整)させる遅延回路5A〜5Nと、電磁ブレー
キ駆動回路10A〜10Nの駆動信号23を遅延(タイ
ミング調整)させる遅延回路11A〜11Nを設けたこ
とである。
【0031】図8の実施例における制御棒制御装置1の
処理フローを図9に示す。図9において図3と異なると
ころはステップS7及びステップS8が追加になった点
である。ステップS7において1つの制御棒グループ番
号の制御棒群を複数に分割する。分割方法について後述
する。ステップS9では、分割した制御棒群に対応する
遅延回路に遅延時間設定信号17を出力する。ステップ
S2で認識した制御棒グループ番号(この場合には1)
の制御棒に対して制御信号を出力する。この制御信号は
制御棒駆動回路4A〜4Nと電磁ブレーキ駆動回路10
A〜10Nに入力される。この結果、制御棒駆動回路4
A〜4Nからは制御棒を駆動(この場合には引抜き)す
るための駆動信号を出力すると共に電磁ブレーキ駆動回
路10A〜10Nからはブレーキ動作を解除するための
ブレーキ解除信号が出力される。これらの信号は遅延回
路5A〜5N,11A〜11Nによって所定時間(分割
した制御棒群ごとに異なる)経過後にスイッチング回路
6A〜6N,12A〜12Nに出力される。スイッチン
グ回路はこれらの信号に従って誘導電動機7A〜7Nを
回転させ、かつ電磁ブレーキ13A〜13Nのブレーキ
動作を解除させる。以下の処理(ステップS3からステ
ップS6)は図3と同じである。制御棒グループ番号1
をn分割したタイムチャートを図10に示す。
【0032】制御棒グループ番号1内を分割した制御棒
群の一例を図6に示す。この図においては、分割数を二
重丸,一重丸,三角,四角で囲んだ4つの制御棒群とし
ている。分割するにあたっては制御棒の反応度価値があ
らかじめ計算されている値(全制御棒の反応度価値がほ
ぼ均等になるように設計されている値)からは異ならな
い様にするのが望ましい。図11のように制御棒グルー
プ番号1内を4つに分割した場合には、例えば、二重
丸,一重丸,三角,四角の順に時間をずらして制御棒群
を引抜く。この例では6本の制御棒が同時に動くことに
なるが、制御棒の反応度価値がほぼ均等になるように選
ばれているため、この6本の制御棒が局所的な位置にす
べて集中するのではなく、炉心全体に対して散在してい
る。このため、6本の制御棒を同時に駆動した時に発生
する高周波ノイズは、物理的に異なった位置(動力用ケ
ーブル19の配置が異なるため)で発生し、中性子検出
用ケーブル18に誘導される電磁ノイズが同一時刻とな
ることはない。動力用ケーブル19と中性子検出用ケー
ブル18の位置関係は図2のようになっており、原子炉
圧力容器14の下部で両ケーブルが最も接近しており、
誘導電動機7及び電磁ブレーキ13を動作させた時に発
生する電磁ノイズはこの部分で動力用ケーブル19を介
して中性子検出器用ケーブル18に誘起される。しか
し、同時に起動される誘導電動機7が散在することにな
るので、その影響は少ない。この結果、制御棒グループ
番号内を複数の制御棒群内に細分し、細分した制御棒群
を時間をずらして駆動するため、発生する電磁ノイズも
時間的にも物理的にも散在することになり中性子計装系
への影響は抑制される。
【0033】このように、図8に示す実施例のように遅
延回路5A〜5N,11A〜11Nを設けタイミング調
整を行うことにより制御棒操作時に発生する電磁ノイズ
が中性子計装系に与える影響をより一層を抑制すること
が可能である。
【0034】なお、図8の実施例では遅延回路5A〜5
N,11A〜11Nをスイッチング回路6A〜6N,1
2A〜12Nと制御棒駆動回路4A〜4Nや電磁ブレー
キ駆動回路10A〜10Nの間に設けているが、これら
を制御棒駆動回路4A〜4Nや電磁ブレーキ駆動回路1
0A〜10Nの前段に設けてもよいのは勿論のことであ
る。また、遅延回路5A〜5N,11A〜11Nの機能
を制御棒制御装置1の処理の中に組み込んでも同様に行
える。この場合には、図9のステップS8において遅延
時間設定信号17を出力するのではなく、所定の遅延時
間後にステップS3を実行させるための時間管理をする
ことによって行える。
【0035】次に、図8に示す実施例では誘導電動機7
A〜7Nの起動及び停止と電磁ブレーキ13A〜13N
のブレーキ解除及びブレーキ開始の動作タイミングをず
らすことにより中性子計装系へ影響を及ぼす電磁ノイズ
のレベルを等価的に抑制することも行える。具体的には
誘導電動機7A〜7N用の遅延回路5A〜5Nと電磁ブ
レーキ13A〜13N用の遅延回路11A〜11Nの遅
れ時間をずらすことによって達成できる。その遅れ時間
は少なくとも電磁ノイズの発生期間以上にする必要があ
る。このための制御棒制御装置1の処理フローは図12
に示す。図12は複数の制御棒をさらに小グループに分
割して駆動する場合についての処理を示している。ステ
ップS9では誘導電動機7に対する電磁ブレーキ13の
遅れ時間を示す遅延時間設定信号17を遅延回路に出力
する。電磁ブレーキ13の応答が遅い場合には、電磁ブ
レーキ13のブレーキ解除やブレーキ開始を誘導電動機
7の起動や停止より早める必要があり、遅延時間を誘導
電動機7が電磁ブレーキより遅く動作するように設定す
ればよい。このほか誘導電動機の起動時には電磁ブレー
キのブレーキ解除を遅くし、誘導電動機の停止時にはブ
レーキ開始を早くするように時間を設定したり、この逆
の場合がある。いずれにしても誘導電動機7と電磁ブレ
ーキ13の動作タイミングをずらすことである。
【0036】このように、誘導電動機と電磁ブレーキを
用い、かつその動作開始時間をずらすことにより、発生
する電磁ノイズの発生タイミングがずれ中性子計装系に
影響を及ぼす電磁ノイズのレベルが等価的に抑制され
る。この結果、電磁ノイズによる中性子計装系への影響
を抑制することが可能である。
【0037】
【発明の効果】電磁ブレーキを備えた誘導電動機を駆動
源として制御棒を操作することにし、かつ誘導電動機と
電磁ブレーキをオン・オフ制御によって駆動することに
より、誘導電動機及び電磁ブレーキを駆動するスイッチ
ング素子は制御棒操作中にはオン状態あるいはオフ状態
のままにできるため、制御棒操作中に電磁ノイズが発生
することはない。従って、制御棒操作時に中性子計装系
が電磁ノイズの影響を受けることがなく、中性子計装系
による監視を正確に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1の一部分の配置を示す構成図である。
【図3】動作説明用の処理フロー図である。
【図4】制御棒操作シーケンスと制御棒グループ番号の
一例を示す図である。
【図5】動作説明用の波形図である。
【図6】電磁ノイズ発生タイミングを示す波形図であ
る。
【図7】中性子計装系の計測範囲の説明図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図9】図8に示す実施例の動作説明用の処理フロー図
である。
【図10】図8に示す実施例の動作説明用の波形図であ
る。
【図11】制御棒グループの分割配置を示す図である。
【図12】図8に示す実施例の他の動作説明用処理のフ
ロー図である。
【符号の説明】
1…制御棒制御装置、5A〜5N,11A〜11N…遅
延回路、7A〜7N…誘導電動機、9A〜9N…制御
棒、13A〜13N…電磁ブレーキ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉の出力を制御する制御棒と、前記原
    子炉内の中性子を検出し原子炉圧力容器の下部から伝送
    する中性子計装装置と、前記原子炉圧力容器の下部に設
    けられ、前記制御棒を駆動する誘導電動機と、前記誘導
    電動機にブレーキをかけて停止させる電磁ブレーキと、
    前記誘導電動機と前記電磁ブレーキへの給電をオンオフ
    制御する制御棒制御手段とを具備した原子炉の制御棒制
    御装置。
  2. 【請求項2】原子炉の出力を制御する制御棒と、前記原
    子炉内の中性子検出信号を原子炉圧力容器下部から信号
    ケーブルで伝送する中性子計装装置と、前記原子炉圧力
    容器の下部に設けられ、前記制御棒の位置を調整する誘
    導電動機と、前記誘導電動機にブレーキをかけて停止さ
    せ前記制御棒をその位置に保持する電磁ブレーキと、前
    記制御棒の位置を検出する位置検出器と、前記位置検出
    器で検出した位置信号を入力し、予め定めた制御棒操作
    シーケンスに基づいて前記誘導電動機と前記電磁ブレー
    キへの給電をオンオフ制御する制御棒制御手段とを具備
    した原子炉の制御棒制御装置。
  3. 【請求項3】原子炉の出力を制御する制御棒と、前記原
    子炉内の中性子検出信号を原子炉圧力容器下部から信号
    ケーブルで伝送する中性子計装装置と、前記原子炉圧力
    容器の下部に設けられ、前記制御棒の位置を調整する誘
    導電動機と、前記誘導電動機にブレーキをかけて停止さ
    せ前記制御棒をその位置に保持する電磁ブレーキと、前
    記制御棒の位置を検出する位置検出器と、前記位置検出
    器で検出した位置信号を入力し、予め定めた制御棒操作
    シーケンスに基づいて前記誘導電動機と前記電磁ブレー
    キへの給電をオンオフ制御する制御棒制御手段と、前記
    制御棒制御手段で制御する前記誘導電動機と前記電磁ブ
    レーキのオンオフタイミングを異ならせるタイミング調
    整手段とを具備した原子炉の制御棒制御装置。
  4. 【請求項4】原子炉の出力を制御する制御棒と、前記原
    子炉内の中性子検出信号を原子炉圧力容器下部から信号
    ケーブルで伝送する中性子計装装置と、前記原子炉圧力
    容器の下部に設けられ、前記制御棒の位置を調整する誘
    導電動機と、前記誘導電動機にブレーキをかけて停止さ
    せる電磁ブレーキと、前記誘導電動機を交流電源に接続
    する第1の動力用ケーブルに設けられる第1のスイッチ
    ング装置と、前記電磁ブレーキを駆動電源に接続する第
    2の動力用ケーブルに設けられる第2のスイッチング装
    置と、前記制御棒の位置を検出する位置検出器と、前記
    位置検出器で検出した位置信号を入力し、予め定めた制
    御棒操作シーケンスに基づいて前記第1と第2のスイッ
    チング装置をオンオフさせる制御棒制御手段とを具備し
    た原子炉の制御棒制御装置。
  5. 【請求項5】原子炉の出力を制御する多数本の制御棒
    と、前記原子炉内の中性子検出信号を原子炉圧力容器下
    部から信号ケーブルで伝送する中性子計装装置と、前記
    原子炉圧力容器の下部に設けられ、前記多数本の制御棒
    を制御棒毎にそれぞれ駆動する多数台の誘導電動機と、
    前記多数台の誘導電動機にそれぞれ設けられた電磁ブレ
    ーキと、前記多数本の制御棒の位置をそれぞれ検出する
    位置検出器と、前記位置検出器で検出した位置信号を入
    力し、予め定めた制御棒操作シーケンスで決定されてい
    る1つのグループを形成する複数台の前記誘導電動機と
    前記電磁ブレーキへの給電をオンオフ制御する制御棒制
    御手段とを具備した原子炉の制御棒制御装置。
  6. 【請求項6】原子炉の出力を制御する多数本の制御棒
    と、前記原子炉内の中性子検出信号を原子炉圧力容器下
    部から信号ケーブルで伝送する中性子計装装置と、前記
    原子炉圧力容器の下部に設けられ、前記多数本の制御棒
    を制御棒毎にそれぞれ駆動する多数台の誘導電動機と、
    前記多数台の誘導電動機にそれぞれ設けられた電磁ブレ
    ーキと、前記多数本の制御棒の位置をそれぞれ検出する
    位置検出器と、前記位置検出器で検出した位置信号を入
    力し、予め定めた制御棒操作シーケンスで決定されてい
    る1つのグループの複数台の前記誘導電動機と前記電磁
    ブレーキの給電をオンオフ制御する制御棒制御手段と、
    前記制御棒制御手段で制御する複数台の誘導電動機と電
    磁ブレーキのオンオフタイミングを異ならせるタイミン
    グ調整手段とを具備した原子炉の制御棒制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001024197A1 (en) * 1999-09-29 2001-04-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Device for driving control rod, method and device for testing, and torque-converter transmission
JP2002257975A (ja) * 2002-01-21 2002-09-11 Hitachi Ltd 制御棒制御装置
JP2004093577A (ja) * 2003-10-31 2004-03-25 Hitachi Ltd 制御棒制御装置
US20250226124A1 (en) * 2024-01-05 2025-07-10 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Systems and methods for limiting control element movement in nuclear power plants

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