JPH0981786A - 3次元画像処理方法 - Google Patents

3次元画像処理方法

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JPH0981786A
JPH0981786A JP23110595A JP23110595A JPH0981786A JP H0981786 A JPH0981786 A JP H0981786A JP 23110595 A JP23110595 A JP 23110595A JP 23110595 A JP23110595 A JP 23110595A JP H0981786 A JPH0981786 A JP H0981786A
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道雄 及川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 3次元データを平面上に投影した3次元画像
を表示するとき、3次元画像中の注目点とその周囲の関
心領域について、その他の領域との立体的な位置関係
を、任意の方向から表示できるようにすること。 【構成】 3次元画像上で注目点を指定するステップ
と、設定された注目点の3次元座標を求めるステップ
と、注目点を中心に関心領域を設定するステップと、関
心領域用とそれ以外の領域用のレンダリングパラメータ
を持つレンダリング手段によって、パラメータが入力さ
れたとき、入力されたパラメータにより、それぞれのレ
ンダリングを行うステップとを有することを特徴とする
3次元画像処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は3次元画像処理方法に関
し、特に、X線CT装置などから得られたボクセルデー
タから成る3次元データから、3次元形状を2次元平面
に投影した画像を計算して表示する3次元画像処理方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボクセルから成る3次元データから2次
元平面に投影した3次元画像を生成する方法は、高画質
な画像を得られるボリュームレンダリング手法が医療分
野を始めとして、広く用いられている。また、このよう
な3次元画像を表示し、診療やデータの解析に利用する
ために、単に表示するだけではなく局所について特別な
画像処理を行う技術が知られている。例えば、「ヘリカ
ルスキャンCT(HES-CT)による小脳橋角部腫瘍の
術前シミュレーション」(第2回コンピュータ外科研究会
論文集、pp.49〜50(1993))においては、術前の治療計画
のために、3次元画像上で指定した領域ついて、指定し
た奥行きの位置の断面画像を表示する、シンセサイズド
・オブリーク表示という方法が述べられている。また、
特開平3-219377号公報には、計測された3次元ボクセル
データを表示するとき、その3次元的なマスクによっ
て、指定した領域の3次元データを切り出して合成表示
する方法が開示されている。更に、あらかじめセグメン
テーションされた3次元データを表示する場合に、特定
の領域について特定の組織を表示することにより、内部
の状態を表示する方法が知られており、"Surface Ren
dering",IEEE CG & A,vol.10,pp.41-53(March,
1990)に、表示例が示されている。また、”Clinical
Planning Support System - CliPSS”,IEEE
CG & A,vol.13, No.6,pp.76-84(Nov.,1993)には、
頭部腫瘍にガイドチューブを挿入したときの様子を合成
した3次元画像を表示した例が述べられている。これ
は、予め腫瘍と頭蓋骨を抽出した表面データに対して処
理を行っているものであり、ガイドチューブの挿入方向
は、パラメータの数値入力により決定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記各従来技術には、
それぞれ、下記の如き問題があった。まず、上述のシン
セサイズド・オブリーク法では、断面表示しか行えない
ため立体的な形状を把握することが困難である。また、
上述の、ある領域に対してマスクをかけてデータを切り
出す方法では、表示対象を回転させることにより、領域
を切り出して穴を開けた深さ方向と、視線方向が一致し
なくなると、穴の底にある領域を表示できなくなってし
まう。これでは、データを取り除き、その奥にある注目
領域を観察しようとしても目的が果たせなくなる。そこ
で、本発明の基本的な目的は、注目領域の立体的な形状
の把握や、3次元データ全体と注目領域との位置関係を
あらゆる角度から把握することを可能とする3次元画像
処理方法を提供することである。
【0004】本発明の他の目的は、内部表示のために3
次元データをセグメンテーションして表示する方法で
は、セグメンテーションに非常に時間がかかるため、セ
グメンテーションを行わずに、あるいは、高速かつ容易
にセグメンテーションを行うことによって、内部の注目
領域を表示することを可能とする3次元画像処理方法を
提供することである。なお、この場合、注目領域の指定
をどのように行うかが重要となる。本発明の更に他の目
的は、上述の腫瘍へのアプローチを表示する方法では、
表面データを定義する必要があり、前処理の時間がかか
ることに鑑みて、この問題を解決可能な3次元画像処理
方法を提供することである。また、表面の定義が難しい
計測データにおいては、画質が問題となること、アプロ
ーチの方向を指定する方法が直観的でないという問題を
解決可能な3次元画像処理方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下に述べる如き構成によって達成される。すなわち、ま
ず、ボリュームレンダリングにより表示を行う手段によ
って立体的な形状を把握できるようにする。また、注目
点を3次元空間上で設定し、回転後の注目点の位置を計
算し、投影面上で注目点を中心とする関心領域であるR
OI(Region of Interest)を自動的に計算して設定す
る手段を実現し、更に、視線方向に沿ったROI内につ
いて、その他の領域とは別にボリュームレンダリング計
算のパラメータを設定し、計算して表示する手段を実現
することにより、視線方向とROIの深さ方向を一致さ
せる。また、ROI内のレンダリングについて、サンプ
リング数をその他の領域よりも多くして、注目領域を高
精細に表示する手段を実現する。更に、希望する深さの
領域を削除するために、ROI内のレンダリングの開始
点の深さを指定する手段を実現する。また、ROIの大
きさや、形状を指定できる手段を実現する。更に、注目
点と投影面との間に表示対象が存在しない場合に注目点
の位置を3次元画像に重ねて表示する手段を実現する。
また、この注目点の位置を指定する方法として、仮の注
目点を指定した後、仮の注目点を通り投影面に平行な断
面画像を表示する手段と、断面の切断位置を平行に移動
する手段と、断面画像上で真の注目点を指定する手段を
実現する。更に、注目点を通る視線方向に平行なアプロ
ーチ方向を設定する手段と、3次元画像と注目点、アプ
ローチ方向を重ねて表示する手段を実現する。
【0006】
【作用】上述の手段により、常に注目点の周囲をROI
とし、かつ、ROIの奥行きが視線方向に一致するた
め、回転中心と注目点が異なっていても、あらゆる角度
から注目領域の観察が可能となる。また、ROI部分の
みをその他の領域とは異なったパラメータで表示する手
段を実現したことにより、以下の作用が提供できる。ま
ず、多くの場合、簡易的なセグメンテーションはしきい
値により可能であり、抽出を行わずに、パラメータであ
るしきい値を変更するだけで、注目している対象を表示
することができる。更にサンプリング数を増やせば詳細
な画像が得られるが、計算量は基本的に3乗のオーダー
で増加するので、従来の技術では全体を高精細に計算す
るには問題があったが、上述の手段により、ROI部分
についてのみ高精細な表示をすることが可能となり、計
算領域が小さいため、少ない計算時間で注目している領
域について詳細に観察できる。
【0007】更に、ROIのレンダリング開始点を指定
する手段を実現したことにより、不透明度の高いボクセ
ル領域の内側にある不透明度の低いボクセル領域を表示
することができ、ROIについて指定された深さの穴を
あけていくような操作を行うことができる。また、RO
Iの大きさと形状を入力する手段を実現したことによ
り、注目領域の大きさや形状あわせたROIの視野を確
保できる。更に、注目点の手前に表示対象がないときに
注目点を3次元画像に重ねて表示する手段を実現したこ
とにより、注目点が3次元データに書き込まれたような
効果になり、注目点の3次元的な位置を3次元データと
同じ感覚で確認できる。また、仮の注目点と断面画像を
用いた注目点の位置の指定手段により、注目点をある物
体の表面だけでなく、その中心にも設定することが可能
となる。これにより、常に注目物体をROIの中心にお
いて回転して表示することができる。更に、アプローチ
方向を視線方向に一致させて設定することにより、直観
的にアプローチ方向を指定できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1〜図5を用い
て説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係る3次
元画像処理方法を示すフローチャート、図2は、本実施
例のボリュームレンダリング法を説明する図である。図
2において、1は3次元データ、2は投影面、3は投影
面2上でいま投影される値を求めようとするピクセル、
4は該ピクセル3から投影面に垂直な線7上に存在す
る、再サンプリングされたボクセル集合、5は3次元デ
ータの座標系Aで、座標値は(x,y,z)で表わされ、
また、6は投影を行う座標系Vで、座標値は(X,Y,
Z)で表わされる。図3は、本実施例に係る3次元画像
処理方法において、3次元データ1のボクセルを再サン
プリングするときの例であり、右側の図は左側の図の一
部を拡大したものである。図3中、11は3次元データ
1のボクセルの中心点、12は再サンプリングするボク
セルの中心位置、13は再サンプリングするボクセル1
2を囲む8つのボクセル中心からなるセルである。
【0009】図4は、本実施例におけるボクセル値と不
透明度との対応を示した図で、21は不透明度を0とす
るしきい値、22は比例定数である。図5は、本実施例
により表示された頭部3次元画像の例である。図5中、
31は表示対象である頭部表面、32は注目点、33は
注目点32を中心とするROI、34は表示パラメータ
により表示対象となった脳表面である。以下、図1〜図
5に従って、本実施例に係る3次元画像処理方法の動作
を説明する。まず、ボリュームレンダリングにより、3
次元データ全体の3次元画像を表示する(ステップ10
1)。このボリュームレンダリング法について、図2を
用いて説明する。投影面2は、図のように3次元データ
1に対して配置され、視線方向は投影面に垂直であると
する。
【0010】投影する座標系V系に再サンプリングされ
たボクセル4の各ボクセルは、それぞれ、不透明度αと
影付けされたカラーCという値を持っている。再サンプ
リングについては、後で説明する。不透明度αは、その
ボクセルが完全に透明で光が透過するならば「0」、完全
に不透明で光が透過しないならば「1」の値をとるものと
する。また、カラーというのはボクセルの発する色のこ
とであり、ボクセル自体が持つ色に対して、ボクセル位
置での仮想表面における光の反射を、ボクセルデータ値
(以下、「ボクセル値」と呼ぶ)の傾斜ベクトルを仮想表面
の向きであると考えることにより考慮し、光源の向きや
投影面の方向などにより影付けを行ったものである。こ
のとき、ボクセル集合4の各ボクセルに対して、投影面
から近い順に番号を付け、各ボクセルの不透明度,カラ
ーをそれぞれ、α(1),C(1)、・・・・、α(n),C(n)と
する。
【0011】ここで、簡略化のため光は平行光とし、光
線は投影面と垂直方向に、投影面側から3次元データへ
入射するものとする。以上のような場合に、光を投影面
から最も近いボクセルから遠いボクセルへと透過させ、
各ボクセルでの反射量を加算する方法で、式(1)によっ
てピクセル3に投影される値Pを計算する。本実施例で
は、説明の簡略化と扱うデータの性質を考慮して拡散反
射のみを扱い、光は平行光で投影面に垂直であるとす
る。
【数1】 なお、式(1)中のA(i)はi番目のボクセルに入射する
光の透過率を表わしている。
【0012】ここで、再サンプリングについて、図3を
用いて説明する。図3の左側の図のように、あるボクセ
ルについて再サンプリングしようとするとき、右側の図
のような座標系Aの8つのボクセル中心に囲まれたセル
の中で、それらのボクセル中心と再サンプリングするボ
クセル中心12との距離の比が、図のように、s:(1-
s),t:(1-t),u:(1-u)となっているとする。こ
のとき、再サンプリングしたボクセルの不透明度やカラ
ーなどの値は、次の式(2)のtrilinear法によって 求め
る。ここで、不透明度やカラーなどの値を代表してQを
用いて表わす。
【数2】
【0013】再サンプリングを行う方法は、再サンプリ
ングするボクセルに最も近い位置にある元のボクセルの
値を用いる最近傍法など、別の方法を用いてもよい。以
上のような方法で計算を行うとき、ボリュームレンダリ
ング計算におけるパラメータを定義する。まず、不透明
度αはボクセル値から定義されるが、この対応付けを変
化させることで様々な表示が可能となる。そこで、本実
施例ではボクセル値に比例して不透明度を決めることに
する。図4のように、ボクセル値fと不透明度αを対応
付け、不透明度を0とするボクセル値のしきい値fth
と、比例定数kをパラメータとすることにする。これ
は、不透明度を簡単に設定できるようにするためと、X
線CTなどで計測された人体のような3次元データを表
示する場合には、ボクセル値の高いものほど不透明度が
高いように設定すると、自然な表示が行えるためであ
る。
【0014】上記実施例によれば、レンダリングパラメ
ータであるしきい値fthと比例定数kを変化させること
で、表示対象を変更することができる。また、3次元デ
ータと投影面の位置関係を変えることで、様々な方向か
らの3次元画像表示が可能となる。そこで、3次元デー
タ空間の座標系Aと投影空間の座標系Vとの座標変換を
行う行列、特に本実施例では回転のみを考え、回転行列
をパラメータとする。本実施例では簡略化のため、以上
の要素のみをパラメータとし、ボクセルの色はモノクロ
とし、光源の方向などについては固定とするが、もちろ
ん、これらをパラメータに加え、可変にしても良いこと
は言うまでもない。さて、上述の方法で、ステップ10
1でボリュームレンダリングを行うとき、各ピクセルの
投影値を求めるときのライン上にあるボクセルで、しき
い値fthを超える、最も投影面に近いボクセルの投影面
からの距離をZバッファとして記憶する(ステップ10
2)。
【0015】次に、上のように計算され、表示された3
次元画像上で着目する点をマウスで指定し、表示する
(ステップ103)。指定された着目点のZバッファを参
照し、回転後の座標系Vにおける着目点の座標値を得る
(ステップ104)。ステップ105では、3次元画像上
のROIとして、着目点を中心とするあらかじめ定めた
初期値の半径を持つ円を設定し、3次元画像上にROI
の範囲を表示する。座標系Vにおける着目点の座標を変
換し、オリジナルの座標系Aにおける着目点の座標を求
めて記憶する(ステップ106)。以上で着目点の設定と
ROIの設定が終了し、表示パラメータの変更・入力待
ち状態となり、この時点で表示されている3次元画像
は、図5(a)に示すようになる。
【0016】続いて、回転を行い、表示方向を変化させ
る場合について説明する。ここで、回転を指示するとき
にレンダリング処理部に与えられるパラメータは、座標
系Aと座標系Vの座標値を変換する回転行列であるとす
る。パラメータが入力され(ステップ107)、ステップ
108で回転のパラメータかどうかチェックする。ここ
では、回転パラメータが入力されたため、ステップ10
9へ進む。ステップ109では、入力された回転行列を
用い、記憶した座標系Aにおける着目点の座標から座標
系Vにおける座標値を求める。求めた座標系Vにおける
着目点の投影面上の座標を中心とする、円形のROIを
設定し、表示する(ステップ110)。この後は、ステッ
プ111で、投影面全体についてボリュームレンダリン
グを行う。このとき、計算中のピクセル位置が、設定さ
れたROIの領域内かどうか判定し(ステップ112)、
ROI内についてはROI用の表示パラメータで、それ
以外の領域は通常の表示パラメータでボリュームレンダ
リングをして、表示を行う(ステップ113,114)。
このとき表示される画像は、図5(b)のようになり、注
目点32を中心としたROI33が注目点とともに回転
する。
【0017】次に、回転以外の表示パラメータが変更さ
れた場合には、ステップ114でROI用の表示パラメ
ータの変更か判定する。ROI用のパラメータの場合は
ROI内のピクセルについてのみ、ROI用のパラメー
タでボリュームレンダリングを行い、ROIの部分のみ
表示し直す(ステップ116)。このとき表示される画像
は図5(c)のようになり、ROIについてのみ別の部位
を表示できる。また、通常のパラメータが変更されたと
きは、ROI以外のピクセルについてのみ、通常のパラ
メータでボリュームレンダリングを行い、ROI以外の
部分のみ表示し直す(ステップ117)。このとき表示さ
れる画像は図5(d)のように、ROI以外の部分につい
て表示部位を変更できる。表示が終れば、次の入力待ち
状態となり、レンダリングパラメータが入力されればス
テップ107へ戻る。上記実施例によれば、注目点を中
心としてROIが設定でき、回転を行った場合にも注目
点を特別の表示パラメータで表示することが可能とな
る。更に、ROIの深さ方向は視線方向と一致するた
め、関心領域が奥まで隠れることなしに表示できる。
【0018】本実施例の応用として、例えば、全体とし
ては体の表面を表示しておいて、関心領域については内
臓を表示することができるようになり、内部の状態と外
部の位置関係を把握しやすい表示ができる。また、上記
実施例では、投影画像計算方法としてボリュームレンダ
リング法を用いたが、他の方法でも良い。例えば、しき
い値を超えたボクセル位置に表面があると考えて、表面
ボクセルの位置から、表面の傾きを求めて、表面におけ
る反射を計算して投影画像を生成する、ボクセル法と呼
ばれる方法などでも良い。更に、前記実施例では注目点
を設定するのにマウスを用いていたが、キーボードや、
ペン入力装置など、他の座標指示装置を用いても良い。
また、Zバッファの位置を決めるとき、最も投影面に近
いしきい値を超えたボクセルの位置をとっていたが、そ
の視線上にあるボクセルの反射光量が最も多いボクセル
の位置をとっても良い。これは、仮想的な表面をどう定
義するかということであり、このようなデータでは実際
の表面が曖昧であるため、どちらでも問題ではない。
【0019】更に、一度注目点を設定した後にステップ
103へ戻り、着目点を設定し直しても構わないし、着
目点の設定を取り消して、通常の3次元表示を行っても
構わない。また、上記実施例において、表示パラメータ
として、ROIのサンプリング数を増やすことによって
高精細なレンダリングを行うことができる。図6に、こ
の実施例を示す。簡略化のため、3次元データ1は投影
面2と平行であるとする。41は3次元データ中に存在
する線上の物体、42は投影面上におけるROI、43
はROIに対応した3次元データ上の領域、44はRO
I以外の領域と同じサンプリング間隔で表示したときの
ROIの画像、45はROI以外の領域の半分のサンプ
リング間隔で表示したときのROIの画像であり、46
は物体41を投影した領域である。図6のようにサンプ
リング間隔を細かくとった方が、より細かく正確な画像
をことができる。サンプリング数が増えるため、計算時
間は増えるが、注目している限定されたROIのみにつ
いて計算するため、全体を細かく計算するより圧倒的に
計算量は少なくて済む。
【0020】上記実施例によれば、例えば、高エネルギ
ーのX線CTを用いて、荷物の検査を3次元画像により
行っていた場合に、全体の表示は処理時間を考慮し、あ
る程度サンプリング間隔を広くとって計算しておき、何
か異常な物体、例えば、拳銃らしいものが見つかった場
合に、その領域をマークし、その周囲のROIのみ細か
くサンプリングを行って正確な観察を行い、更に回転し
て表示することで3次元形状を把握する、ということが
可能となる。ここで、図7に示すようなデータについ
て、ROIの深さをレンダリングパラメータとして指定
する実施例について説明する。図7では、説明を簡略化
するため、3次元データ中のある1断面のレンダリング
について考える。図中51は、今着目する3次元データ
の1断面、52は3次元データ中に存在する物体で、内
部に丸い形状の53、四角い形状の54、三角の形状の
55の構造を持ち、それぞれの領域のボクセル値は丸囲
みの数字で示された10,50,100,30である。
【0021】56は断面51が投影面に投影される領
域、57は53の領域のうちROIにあたる領域を示
す。また、58,59,60はROI領域のレンダリン
グ計算の開始点の位置を示している。まず、通常のレン
ダリング計算開始位置58から計算を行うと、しきい値
が10より小さければ四角い物体の表面が表示され、1
0〜50では丸い物体が、50〜100では棒状の物体
が表示される。このように、しきい値を変更することで
ROI内の物体の内部を表示できる。次に、レンダリン
グ計算開始位置59から計算を行うと、しきい値が30
より小さければ三角の物体の表面と丸い物体の内部が表
示され、30〜50では丸い物体の内部が、50〜10
0では棒状の物体が表示される。更に、レンダリング計
算開始位置60から計算を行うと、しきい値が50より
小さければ丸い物体の内部が表示され、50〜100で
は棒状の物体が表示される。
【0022】上述の実施例のように、レンダリング開始
位置を奥にすることで、物体に穴をあけて内部の表示を
行うことができる。更に、通常のレンダリング位置から
では表示できなかった、高いボクセル値の物体の中にあ
る低いボクセル値の三角の物体を表示することもできる
ようになる。以上の実施例では、レンダリング開始位置
を投影面からの距離で設定したが、他の設定法でもよ
く、例えば、ボクセル値10の物体の表面からの奥行き
で設定したりすることもできる。次に、ROIの形状と
大きさを変更する実施例について、図8を用いて説明す
る。図中、35は変更後のROIである。まず、ROI
の初期状態が、例えば、注目点32を中心とする正方形
で1辺が20の長さだとする。このとき、マウスを用い
て正方形ROIの頂点をドラッグすることで、ROIの
大きさを変更する。ROIは注目点を中心として変化
し、変更後のROI35は1辺が30となったとする。
ここで、例えば、ポップアップメニューからROIの形
状を選択し、円形に変更したとすると、ROIは直径3
0の円になる。マウスでこの円周をドラッグをすること
で、ROIの大きさを変更する。
【0023】以上の実施例では、大きさを直観的に変更
するために、マウスを用いていたが、1辺の長さや、直
径、半径などの数値をキーボードから入力するようにし
ても良い。また、ROIの形状は長方形や三角形であっ
てもよく、マウスでなぞった自由形状としてもよい(た
だし、注目点をROI内部に含む)。更にROI形状の
指定は、メニューで選択しないで、例えば、マウスの中
ボタンを押すたびに、形状が切り替わるようにしてもよ
い。次に、注目点の位置を表示する実施例を図9に示
す。図中、61は表示対象物である。まず、(a)の角度
で表示したときに注目点32を設定する。これを回転し
て別の角度から表示したものが、(b),(c),(d)であ
る。(b)は、回転後、座標系Vにおいて、注目点の手前
側、すなわち注目点と投影面との間に表示対象物61が
存在する場合で、このような場合には、注目点の位置を
表示しない。このようにすることで、注目点を3次元デ
ータに書き込んだような効果を得ることができ、自然な
前後関係で表示が行える。
【0024】しかし、(b)の方法では、物体の影にある
注目点の位置がわからなくなってしまうため、(c)では
どのような場合にも注目点の位置を表示する。ただし、
この方法では、注目点の奥行き感覚はわからなくなる場
合がある。また、(d)では、注目点と投影面との間に物
体が存在するときには、注目点と物体の色を平均した色
で表示を行い、半透明に表示する。これは、(b),(c)
両方の長所と欠点を持つ。そこで、上の(b),(c),
(d)の方法を場合によって使いわけるようにする。注目
点位置の表示は、図1におけるステップ111または1
16の終了後に、ステップ109で求めたV系での注目
点座標と3次元画像のZバッファを用いて上記の方法に
より行う。以上の実施例では、注目点は物体の表面にし
か設定ができなかったので、物体の内部にも設定できる
実施例について、図10,図11を用いて説明する。
【0025】図10は、本実施例のフローチャート、ま
た、図11は、図10に示したフローチャートに対応し
た操作と画像の例を示している。65は表示対象となっ
ている物体、66は物体表面の仮の注目点、67は物体
65を投影した3次元画像、68は3次元画像上におけ
る注目点の位置、69は仮の注目点の周りに設定された
ROIの断面画像、70は断面上で指定した真の注目点
である。このとき、3次元データ1中の表示対象は、図
11(a)に示す65のような球状の中身の詰まった物体
であるとする。以下、フローチャートを用いて注目点の
設定方法を説明する。まず、ステップ201では、物体
65が投影された3次元画像67上で仮の注目点68を
指定する。すると、3次元空間上では物体の表面位置6
6に注目点が設定される(図11(a)参照)。次のステッ
プ202では、ステップ201で設定した仮の注目点6
6を通り、投影面2に平行な断面の画像69を計算し、
ステップ203で表示する。この段階では、断面は物体
の表面に接するような位置なので、図11(b)のように
点として表示されている。
【0026】続いて、真の注目点として指定する断面位
置を探すためにステップ205で断面の位置を平行移動
させ、図11(c)のような表示を行う。平行移動を行い
ながら注目点を設定する位置が決まったら、ステップ2
04で注目点を設定するステップ206へ進み、図11
(d)のように真の注目点の位置を指定する。断面画像上
で指定された注目点の3次元位置を求めて記憶し、図1
に示した実施例のステップ107以降の処理に用いるこ
とができる。以上の実施例により、物体の内部に注目点
を指定することができる。これにより、例えば腫瘍の中
心を常に関心領域の中心とした表示が可能となり、腫瘍
が関心領域をはみ出さないように回転することができ
る。さて、次に、注目点へのアプローチ方向を設定し、
表示するための実施例について図12のフローチャート
と図13を用いて説明する。本実施例は、例えば、腫瘍
のある患者を撮影した3次元データに対して、注目点と
して腫瘍を指定し、手術する際のアプローチを事前に検
討するような場合に利用できる。
【0027】本実施例は、図1に示した注目点を中心と
したROIを設定する方法などの上記実施例と併用する
こともできるが、ここでは説明簡略化のため、単独でア
プローチの設定と表示を行う例を示す。アプローチは指
定した注目点を通り、投影面に垂直な方向に設定する。
図13中、71はアプローチ方向、72はアプローチ方
向単位ベクトル、73は物体65の投影画像、74は注
目点を投影したもの、75はアプローチを投影したもの
である。まず、注目点を設定するところに関しては、図
1に示した実施例と同じである(ステップ101,10
2,103,104,106)。注目点を設定した後、
回転を行って、表示対象を様々な角度から観察を行い、
注目点へアプローチするために最適な方向を探して、ア
プローチ方向を決定する(ステップ301)。回転後座標
系V系における、Z軸向きの(投影面に垂直方向の)単位
ベクトルのオリジナル座標系A系における値を求めて、
アプローチ方向単位ベクトルとして記憶する(ステップ
302)。
【0028】以上のステップにより、アプローチ方向が
設定できる。次に、設定されたアプローチを表示する。
アプローチが設定されたときには、アプローチ方向は投
影面と垂直であるため投影面上では注目点と重なる位置
に点として表示される(図13(a))。回転をして、アプ
ローチ方向と視線方向が一致しない場合には、アプロー
チは直線として表示されるが、このとき、アプローチを
示す直線と投影面との間に物体が存在すれば、アプロー
チは表示しないようにする(図13(b))。また、アプロ
ーチは注目点から、アプローチ方向単位ベクトルの向き
に、ある長さだけ表示することにする。この長さは初期
設定されているものとする。アプローチが設定された、
または、回転などのパラメータが入力された場合には
(ステップ311)、ステップ312で、回転後のV系に
おける注目点の座標を求める。
【0029】次に、V系におけるアプローチ方向単位ベ
クトルを求める(ステップ313)。また、すでに指定さ
れているアプローチの長さとアプローチ方向単位ベクト
ルと注目点の座標から、アプローチを表示する際の注目
点ではない方の端点を求める(ステップ314)。そこ
で、注目点と端点を結ぶ直線を投影面に投影し、そのと
きのV系でのZバッファを記憶する(ステップ315)。
ボリュームレンダリングを行い、3次元画像を求め(ス
テップ316)、そのとき求めた画像のZバッファ(ステ
ップ317)とアプローチのZバッファとを比較し、画
像のZバッファの方が投影面に近い場合には3次元画像
を表示し、そうでなければアプローチを表示する。(ス
テップ318)。その後、注目点は、例えば、図9の実
施例のように表示する。本実施例により、前後関係を考
慮した自然な合成表示を行うことができるが、アプロー
チと3次元画像を合成表示するならば、他の方法でも良
い。また、アプローチの長さや太さは変更できるように
してもよい。
【0030】上記実施例により、アプローチ方向を決め
た後、回転を行い、様々な角度から観察してアプローチ
の検討を行うことができる。ここで、設定したアプロー
チ方向と視線方向が一致した表示をすることにより、術
中にアプローチする方向から観察するような状態をシミ
ュレーションできる。そこで、図14にアプローチビュ
ーを表示するための実施例を示す。図12におけるフロ
ーチャートに次の処理を加える。ステップ302により
アプローチ方向が決定された後、現在の表示角度での座
標系Aから座標系Vへの回転行列を記憶する(ステップ
401)。これにより、アプローチビュー方向が記憶さ
れる。ここで、アプローチビュー表示を行う指示が入力
されると(ステップ411)、ステップ401で記憶した
回転行列をパラメータに入力する(ステップ412)。す
ると、図12のステップ311へ進み、上記の図12の
実施例により、アプローチ方向と視線方向が一致したア
プローチビューが表示される。
【0031】上述の実施例により、手術のアプローチを
計画できるが、そのとき、体の表面のどこからアプロー
チすればよいかを求めることにより、更に手術計画を支
援できる。図15にアプローチ表面位置を求めるための
実施例を示す。まず、注目点やアプローチを設定する前
に、ボリュームレンダリングを行い、体表面を表示する
ようなパラメータを設定し、記憶する(ステップ50
1)。本実施例ではしきい値を記憶する。ここで、図1
2の実施例のステップ301,302によりアプローチ
方向が設定されたあと、ステップ501で記憶したパラ
メータ(しきい値)を呼び出し、レンダリングパラメータ
に入力する(ステップ511)。すると、図12に示した
実施例(ステップ311〜318)により、体表面の3次
元画像とアプローチと注目点とを合成表示する。このと
き、アプローチは投影面と垂直のため点となり、アプロ
ーチと注目点は重なり、図13(a)のようになる。
【0032】すると、体表面とアプローチ方向の交わる
位置はステップ317で得られたZバッファにより求め
られる(ステップ512)。得られたアプローチ表面位置
はV系の座標なので、A系の座標に変換し、記憶する
(ステップ513)。以降、記憶されたアプローチ表面位
置は、注目点を表示するときに、記憶していた座標系A
から、座標系Vに変換し、図9の実施例と同様に表示を
行う。以上の実施例により、術前にアプローチ方向と、
アプローチ表面位置の検討を行うことができる。なお、
上記各実施例は本発明の一例を示したものであり、本発
明はこれに限定されるべきものではないことは言うまで
もないことである。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、観
察方向によらず、常に注目する部分を中心として関心領
域が設定され、関心領域とそれ以外の領域との関係を、
表示パラメータをインタラクティブに変更することによ
り、立体的に把握できるようになる。また、関心領域に
ついてのみレンダリングすることで、高速な処理が可能
となったり、高精細な画像を得ることができるようにな
る。更に、表示対象について穴をあけるような表示や、
アプローチ方向を表示することにより、手術の計画など
を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る、注目点を中心とした
関心領域の設定とレンダリング法を示すフローチャート
である。
【図2】ボリュームレンダリングの実施例を説明する図
である。
【図3】再サンプリングの実施例を説明する図である。
【図4】不透明度とボクセル値の対応例を示す図であ
る。
【図5】注目点と関心領域とが設定されたときのレンダ
リング結果の例を説明する図である。
【図6】高精細な表示を行うときの例を示す図である。
【図7】レンダリング計算開始位置を変更する実施例を
説明する図である。
【図8】関心領域の大きさと形状を変更する例を示す図
である。
【図9】注目点を表示する例を示す図である。
【図10】注目点を物体内部に指定する例を示す図であ
る。
【図11】注目点を物体内部に指定する例を示す図であ
る。
【図12】アプローチ方向の設定とレンダリングの例を
示すフローチャートである。
【図13】アプローチ方向の表示例を示す図である。
【図14】アプローチビューへの復帰の例を示すフロー
チャートである。
【図15】アプローチ上の表面位置を求める実施例を示
したフローチャートである。
【符号の説明】
1 3次元データ 2 投影面 5 3次元データのオリジナル座標系 6 回転後の投影座標系 21 しきい値 22 不透明度を定義する比例定数 32 注目点 33 関心領域 66 仮の注目点 70 真の注目点 71 アプローチ方向

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボクセルデータの3次元配列からなる3
    次元データを用いて該3次元データ中の表示対象物体を
    2次元平面上に投影した画像を生成し、表示を行う3次
    元画像処理方法であって、少なくとも、前記投影した画
    像である3次元画像上で、注目点を指定するステップ
    と、指定した3次元画像上の注目点の奥行き座標値を求
    めるステップと、注目点の3次元座標値を記憶するステ
    ップと、投影面上において注目点を内部に含む関心領域
    を設定するステップと、前記関心領域について、その他
    の領域とは別に、投影画像生成計算のパラメータを設定
    するステップを有する3次元画像処理方法において、 前記パラメータにより3次元データと投影面との位置関
    係が変更されたとき、表示方向が変わることにより投影
    面上で移動する注目点に追従して関心領域を移動させる
    ステップと、関心領域とその他の領域とのそれぞれのパ
    ラメータにより両者の領域について投影画像生成計算を
    行い、表示するステップを有することを特徴とする3次
    元画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記各ステップに加え、関心領域につい
    ては、投影画像生成計算のパラメータのうちのサンプリ
    ング間隔をその他の領域より細かくして投影画像生成計
    算を行うステップを有することを特徴とする請求項1記
    載の3次元画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記各ステップに加え、関心領域につい
    ては、投影画像生成計算のパラメータのうちの投影画像
    生成計算の開始点の位置を指定するステップを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の3次元画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記各ステップに加え、関心領域の大き
    さを入力するステップと、関心領域の形状を入力するス
    テップを有することを特徴とする請求項1記載の3次元
    画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記注目点を指定するステップは、仮の
    注目点を指定するステップと、仮の注目点を通り投影面
    と垂直な平面による3次元データの断面画像を表示する
    ステップと、前記断面の位置を平行に移動し表示するス
    テップと、断面画像上で真の注目点を指定するステップ
    から成ることを特徴とする請求項1記載の3次元画像処
    理方法。
  6. 【請求項6】 ボクセルデータの3次元配列からなる3
    次元データを用いて該3次元データ中の表示対象物体を
    2次元上に投影した画像を生成し、表示を行う3次元画
    像処理方法であって、少なくとも、 前記投影した画像である3次元画像上で、注目点を指定
    するステップと、指定した3次元画像上の注目点の奥行
    き座標値を求めるステップと、注目点の3次元座標値を
    記憶するステップと、現在の視線方向で注目点を通る線
    である、注目点へのアプローチを設定するステップとを
    持ち、投影画像生成計算のパラメータが変更・入力され
    るたびに、そのパラメータによる3次元画像と注目点と
    注目点へのアプローチとを合成表示するステップを持つ
    ことを特徴とする3次元画像処理方法。
  7. 【請求項7】 前記各ステップに加え、一つの操作で、
    アプローチ方向と視線方向を一致させるステップを持つ
    ことを特徴とする請求項6記載の3次元画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記各ステップに加え、物体の表面を表
    示するときの投影画像生成計算のパラメータを記憶する
    ステップと、注目点へのアプローチを設定したときに、
    物体表面を表示するパラメータに変更するステップと、
    アプローチ上で物体表面にある点の位置を求めるステッ
    プと、投影画像生成計算のパラメータが変更・入力され
    るたびに、そのパラメータによる3次元画像と注目点と
    注目点へのアプローチとアプローチ上の物体表面の点を
    合成表示するステップを持つことを特徴とする請求項6
    記載の3次元画像処理方法。
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