JPH0982531A - 電気機器用タンク及びその製造方法 - Google Patents

電気機器用タンク及びその製造方法

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JPH0982531A
JPH0982531A JP23485295A JP23485295A JPH0982531A JP H0982531 A JPH0982531 A JP H0982531A JP 23485295 A JP23485295 A JP 23485295A JP 23485295 A JP23485295 A JP 23485295A JP H0982531 A JPH0982531 A JP H0982531A
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frame
framework
welded
plate
welding
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JP23485295A
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Hiroyuki Nagayama
裕之 永山
Manabu Tada
学 多田
Takashi Higashida
尚 東田
Suekichi Naruse
末吉 成瀬
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Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造が容易な電気機器用タンクを提供する。 【解決手段】L字形に形成された1対の枠板11A及び
11Bの両端を突合わせて溶接することにより枠組11
を構成する。枠組11の相対する側壁部A1 ,A1 のそ
れぞれに窓部a11,a12を形成し、枠組11の他の相対
する側壁部A2 ,A2 のそれぞれに窓部a21を形成す
る。枠組11の下端及び上端にそれぞれ底板12及びフ
ランジ13を溶接する。枠組11の側壁部の窓部a11,
a12,a21のそれぞれを閉じるように波形放熱器8を配
置して、各放熱器8を枠組11に溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器やリアクト
ル等の電気機器を収納する電気機器用タンク、及び該電
気機器用タンクを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】変圧器やリアクトル等の電気機器を収納
するタンクとして、その側壁部に波形放熱器を取り付け
たものが用いられている。
【0003】図14及び図15は従来用いられていたこ
の種のタンクを示したもので、図14は同タンクで用い
られている枠組を示し、図15はタンクの全体構造を示
している。このタンクにおいて用いられている枠組1
は、図14に示されているように、矩形状に形成された
上部枠2及び下部枠3と、上部枠2の4つの角部と下部
枠3の4つの角部との間をそれぞれ連結するように設け
られた4つの支柱4とにより、その輪郭形状が直方体ま
たは立方体状を呈するように構成されている。上部枠2
及び下部枠3は、鋼材を組み合わせて溶接することによ
り形成され、各支柱4は上部枠2及び下部枠3に溶接に
より結合されている。枠組1の下端を閉じるように底板
5が配置されて該底板5が下部枠3に溶接され、枠組1
の上端には、蓋板取り付け用のフランジ6が溶接されて
いる。枠組1の4つの側壁部にはそれぞれ上部枠及び下
部枠と支柱とにより縁取られた矩形状の窓部7,7,…
が形成されている。これらの窓部を閉じるように波形放
熱器8が配置されて、各波形放熱器8が窓部7の周縁部
に溶接され、枠組1と底板5とフランジ6と放熱器8と
により、電気機器用タンク9が構成される。
【0004】波形放熱器8は、図16(A)に示すよう
に、山部mと谷部vとが交互に並ぶように波付け成形さ
れた波板801の各山部mの幅方向(図16Aの紙面と
直角な方向、図16Bの上下方向)の両端の開口部を溶
接により閉鎖して、各山部mの内側の空間を一方向のみ
に開口させた構造を有する周知のもので、各山部mの内
側の空間が冷却媒体の通路として用いられるものであ
る。図16(B)の802,802は各山部mの両端の
溶接部を示している。
【0005】タンクを構成するに当っては、枠組1の各
窓部7の寸法に適合した寸法を有する波形放熱器8が用
意され、各波形放熱器8の周縁部8aが所定の窓部7の
周縁部に溶接されて、各放熱器8が枠組1に取り付けら
れる。
【0006】上記のタンク9内には、変圧器などの電気
機器の本体が絶縁油や絶縁ガス等の絶縁媒体とともに収
納され、フランジ6に取り付けられた図示しない蓋板に
よりタンク内が密封される。タンク内の絶縁媒体は、波
形放熱器8の各山部mの内側に形成された冷却媒体通路
に流入して、外部の空気との間で熱交換を行うことによ
り冷却される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図15に示した従来の
電気機器用タンクでは、枠組1を構成する上部枠2、下
部枠3、及び支柱4のそれぞれに寸法誤差や曲り、ねじ
れなどがあると、支柱4と上部枠2との間、支柱4と下
部枠3との間にずれが生じて、支柱4と上部枠2との間
及び支柱4と下部枠3との間の噛み合わせが旨くいかな
くなる。また上部枠2、下部枠3及び支柱4のいずれか
に寸法誤差があると、支柱4と上部枠2との噛み合わ
せ、及び支柱4と下部枠3との噛み合わせを行うことが
できたとしても、出来上がった枠組1に歪みが生じるた
め、波形放熱器8の溶接を行うことが困難になる。従っ
て、枠組の各部の寸法精度を充分に高くする必要がある
が、従来のタンクでは、枠組1が上部枠2と下部枠3と
支柱4との3種類の部品により構成されていたため、各
部の寸法精度の管理が容易ではなく、製造コストが高く
なるのを避けられなかった。
【0008】また従来のタンクでは、枠組1に溶接箇所
が多かったため、上部枠2、下部枠3及び支柱4の寸法
精度が高い場合でも、溶接の際に枠組1に歪みが生じ
て、該枠組の窓部7に歪みが生じ、波形放熱器8の溶接
が困難になることがあった。そのため、枠組1の各部の
溶接は、歪みを生じさせないように配慮しつつ行う必要
があり、枠組の組立てに多くの工数がかかるという問題
があった。
【0009】更に従来のタンクでは、支柱4と上部枠2
との間及び支柱4と下部枠3との間をそれぞれ溶接によ
り接合して枠組を構成していたため、波形放熱器8を溶
接する窓部7の周縁部に、溶接箇所の所で段差が生じ、
該放熱器8の溶接作業が面倒になるのを避けられなかっ
た。
【0010】本発明の目的は、枠組を構成する部品の数
を少なくして枠組の寸法管理を容易にすることができる
ようにした電気機器用タンク及びその製造方法を提供す
ることにある。
【0011】本発明の他の目的は、枠組の溶接箇所を少
なくすることにより、歪みの発生を抑制し、枠組の組立
てを容易にした電気機器用タンク及びその製造方法を提
供することにある。
【0012】本発明の更に他の目的は、波形放熱器を溶
接する枠組の窓部に段差が生じることがないようにして
該放熱器の溶接を容易にすることができるようにした電
気機器用タンク及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、全体の輪郭形
状が直方体状または立方体状を呈するように形成された
枠組と、該枠組の下端を閉じるように配置されて該枠組
に溶接された底板と、枠組の上端に溶接された蓋板取り
付け用のフランジと、枠組の少なくとも1つの側壁部に
形成された窓部を閉じるように配置されて該枠組に溶接
された波形放熱器とを備えた電気機器用タンクに係わる
ものである。
【0014】本発明においては、枠組の互いに直角をな
す2つの側壁部をそれぞれ構成する2つの板状部を備え
た断面L字形の枠板が1対設けられて、該1対の枠板の
両端が突き合わせ溶接されて前記枠組が構成され、枠組
を構成する枠板の板状部が切り抜かれて前記窓部が形成
される。
【0015】本発明において、枠組の複数の側壁部にそ
れぞれ窓部を設ける場合、各側壁部に設ける窓部の寸法
は任意である。
【0016】また本発明において、放熱器を取り付ける
窓部の数は、タンク内に収納する電気機器の発熱量に応
じて適宜に設定すればよい。即ち、電気機器の発熱量が
多い場合には、枠組の全ての側壁部に窓部を設けて各窓
部に放熱器を取り付けるようにすることができ、電気機
器の発熱量が少ない場合には、枠組の一部の側壁部のみ
に窓部を設けて、該窓部に放熱器を取り付けるようにす
ることができる。例えば、電気機器からの発熱量が比較
的少ない場合、枠組の横断面の長辺部に沿う側壁部のみ
に窓部を設け、該枠組の短辺部に沿う側壁部には窓部を
設けないようにすることができる。
【0017】上記のように、1対の断面L字形の枠板の
両端を突き合わせて溶接することにより枠組を構成する
と、僅か2つの部品により枠組を構成することができる
ため、枠組の寸法精度の管理を容易にすることができ、
歪みがない枠組を容易に得ることができる。
【0018】従って、4本の支柱を上部枠及び下部枠に
溶接することにより枠組を構成していた従来のタンクの
ように、溶接作業に細かい配慮をする必要がなく、溶接
作業を簡単にして枠組の製造を容易にすることができ
る。
【0019】また上記のように枠組を板状の材料により
構成すると、放熱器を溶接する窓部の周辺部を平坦にす
ることができるため、放熱器の溶接を容易にすることが
できる。
【0020】本発明においては、枠組の少なくとも1つ
の側壁部に複数の窓部を横方向(底板及びフランジの対
向方向に対して直角な方向)に間隔をあけて設けるとと
もに、該複数の窓部の間に添わせた状態で底板とフラン
ジとの間を伸びる補強材を配置して、該補強材を枠組の
側壁部と底板とフランジとに溶接するようにするのが好
ましい。
【0021】特に、枠組の横断面が長方形状を呈する場
合には、該枠組の横断面の長辺部に沿う各側壁部に横方
向に間隔をあけた状態で複数の窓部を設けるとともに、
該長辺部に沿う側壁部の複数の窓部の間に添わせた状態
で底板とフランジとの間を伸びる補強材を配置して、該
補強材を枠組の側壁部と底板とフランジとに溶接するの
が好ましい。
【0022】上記のように枠組に補強材を溶接すると、
機械的に強固なタンクを得ることができ、タンクの内圧
の上昇時に枠組が膨らむのを防止することができる。
【0023】なお補強材としては、例えば幅方向を枠組
の側壁部の板面と直交させた帯板状の金属板を用いるこ
とができる。
【0024】本発明において、枠組の各側壁部に設ける
窓部の寸法は任意であるが、全ての窓部が同一寸法を有
するように構成すると、全ての窓部に取り付ける波形放
熱器として同一寸法のものを用いることができるため、
波形放熱器の標準化を図ることができ、製造コストの低
減を図ることができる。
【0025】上記の電気機器用タンクを製造する本発明
の製造方法においては、長辺の長さが枠組の横断面の輪
郭の周長のほぼ1/2に相当する長方形状の金属板の一
部を切り抜くことにより窓部を形成するための矩形状の
孔を形成する窓部形成工程と、孔が形成された金属板を
折り曲げ成形して前記枠組の互いに直角をなす2つの側
壁部をそれぞれ構成する2つの板状部を備えた断面L字
形の枠板を形成する枠板形成工程と、枠板を1対用意し
て、該1対の枠板の両端を突き合わせて溶接することに
より枠組を構成する枠組溶接工程と、枠組の下端に底板
を溶接する底板溶接工程と、枠組の上端にフランジを溶
接するフランジ溶接工程と、枠組の上記孔により形成さ
れた窓部の周縁部に波形放熱器を溶接する放熱器溶接工
程とを行なう。
【0026】本発明において、長方形の金属板の長辺の
長さが枠組の周長の「ほぼ」1/2に相当するとしてい
るのは、長方形の金属板の長辺の長さを正確に枠組の周
長の1/2に等しくする必要はなく、1対の枠組みの両
端の突き合わせ方によって、金属板の長辺部の長さに若
干の幅を持たせることができるからである。
【0027】本発明において、長方形の金属板から窓部
を形成するための矩形状の孔を切り抜く方法は任意であ
る。例えばレーザ切断機等の切断機を用いて孔の輪郭に
沿って金属板を切断することにより孔を切り抜いてもよ
く、プレス加工機を用いて孔の内側の部分を打ち抜くこ
とにより孔を切り抜くようにしてもよい。
【0028】上記底板溶接工程とフランジ溶接工程と放
熱器溶接工程とは、適宜の順序で行わせることができ
る。例えば枠組に底板及びフランジを溶接した後に放熱
器を溶接するようにしてもよく、枠組に放熱器を溶接し
た後に底板及びフランジを溶接するようにしてもよい。
更に枠組に底板またはフランジを溶接した後に放熱器を
溶接し、その後フランジまたは底板を溶接するようにし
てもよい。
【0029】また枠組に補強材を取り付ける場合、該補
強材を枠組に溶接する工程は、枠組が完成した後いずれ
の時点で行ってもよい。
【0030】なお本明細書において「矩形」なる語は、
4つの角部で隣り合う2辺が成す角が全て90度に等し
い四辺形を意味し、正方形と長方形との双方を包含する
意味で用いている。
【0031】
【発明の実施の形態】図1及び図2はそれぞれ本発明に
係わるタンク10の完成状態の一例を示した斜視図及び
正面図、図3は同タンクの分解斜視図である。これらの
図において11は枠組、12は枠組11の下端を閉じる
ように設けられて該枠組に溶接された底板、13は枠組
11の上端に溶接された蓋板取付用のフランジ、14は
枠組11の側壁部に溶接された補強材である。また8は
従来用いられていたものと同様の構造を有する波形放熱
器であり、図2において15はフランジ13に取り付け
られた蓋板である。
【0032】図示の枠組11は、図4に示したように、
相対する対の側壁部A1 ,A1 と該側壁部A1 ,A1 の
対向方向に対して直角な方向に相対する対の側壁部A2
,A2 とを有して横断面の輪郭が長方形状を呈するよ
うに形成されたもので、この枠組は、図5に示したよう
にL字形に形成された1対の枠板11A及び11Bの両
端を突き合わせて溶接することにより構成されている。
【0033】枠組11の横断面の相対する1対の長辺部
に沿う対の側壁部A1 ,A1 のそれぞれには横方向に間
隔をあけて2つの窓部a11及びa12が形成され、枠組1
1の横断面の相対する1対の短辺部に沿う対の側壁部A
2 ,A2 のそれぞれには1つの窓部a21が形成されてい
る。図示の例では、全ての窓部a11,a12及びa21の寸
法を同一としている。
【0034】本発明を実施するに際しては、枠組を構成
するために図6に示すような長方形状の金属板11aを
用意する。この金属板としては例えば鋼板を用いる。金
属板11aの長辺部の長さLは、枠組11の横断面の輪
郭(矩形)の周長(矩形の4辺の長さの和)のほぼ1/
2に相当する長さに設定し、その厚さtは枠組の機械的
強度を確保するために必要にして充分な大きさに設定す
る。
【0035】本発明の製造方法では、先ず図7に示すよ
うに金属板11aから矩形状の部分を切り抜くことによ
り、後で枠組を構成したときに窓部a11,a12及びa21
となる矩形状の孔a11´,a12´及びa21´を形成する
窓部形成工程を行う。これらの孔は、レーザ切断機など
の切断機により金属板11aを矩形状の切断線に沿って
切断することにより形成してもよく、プレス加工機によ
り金属板11aから矩形状の部分を打ち抜くことにより
形成してもよい。
【0036】次に図7に示した金属板11aを折り曲げ
成形して、枠組11の互いに直角をなす2つの側壁部A
1 及びA2 をそれぞれ構成する2つの板状部A1 ´及び
A2´を備えた断面L字形の枠板11A及び11B(図
5参照)を形成する枠板形成工程を行い、その後枠板1
1A及び11Bの両端を突き合わせて溶接する枠板溶接
工程を行って、図4に示すような枠組11を構成する。
【0037】枠板11A及び11Bを溶接するに当って
は、例えば図8(A)のように両枠板の両端を整合させ
た状態で突き合わせて突合わせ部の外側及び内側を溶接
する。図8(A)においてW1 及びW2 はそれぞれ枠板
11A及び11Bの突き合わせ部の外側及び内側の溶接
部を示している。
【0038】また枠板11A及び11Bを突き合わせて
溶接するに当っては、図8(B)のように、両枠板の両
端を僅かなずらし寸法dだけずらしてT字形に突合わせ
て、突合わせ部の外側及び内側を溶接するようにしても
よい。図8(B)においても、枠板11A及び11Bの
突き合わせ部の外側及び内側の溶接部をそれぞれ符号W
1 及びW2 で示している。
【0039】図8(A)のように枠板11A及び11B
を突き合わせる場合には、突き合わせ部の外側の溶接部
W1 に開先を設ける必要があるが、図8(B)のように
T字形に突合わせるようにすれば、開先加工は省略する
ことができる。
【0040】上記のように、1対の断面L字形の枠板1
1A,11Bの両端を突き合わせて溶接することにより
枠組を構成すると、僅か2つの部品により枠組を構成す
ることができるため、枠組の寸法精度の管理を容易にす
ることができ、歪みがない枠組を容易に製造することが
できる。
【0041】上記のようにして枠組11を構成した後、
枠組11の下端に長方形状の底板12を溶接する底板溶
接工程と、枠組11の上端に蓋板取り付け用のフランジ
13を溶接するフランジ溶接工程を行う。図示の例で
は、底板12が枠組11の横断面の輪郭形状よりも大き
い輪郭形状を有していて、該底板12の周辺部が枠組1
1の下端から外側に突出させられ、図10(B)に示し
たように、底板12と枠組11の下端との突き合わせ部
の外側及び内側が全周に亘って溶接されて底板12が枠
組11に取り付けられている。底板12と枠組11の下
端との溶接部を図10(B)に符号W3 及びW4 で示し
た。
【0042】また図示の例では、フランジ13が図9に
示すように矩形枠状に形成されていて、該フランジ13
が図10(A)に示すように枠組11の上端に突き合わ
せられ、該フランジ13と枠組11との突合せ部の内側
(溶接部W5 )及び外側(溶接部W6 )がそれぞれ溶接
されて、フランジ13が枠組に固定されている。図示の
フランジ13は、矩形状の平板を打ち抜いて矩形枠状と
したものでもよく、4個の帯板を溶接して矩形枠状にし
たものでもよい。なお上記底板溶接工程及びフランジ溶
接工程はいずれを先に行ってもよい。
【0043】図11は、枠組11に底板12とフランジ
13とを溶接した状態を示しており、図示の例では、底
板12の下面にアングル材やチャンネル材などからなる
ベース金具12a,12aが溶接されている。
【0044】上記のようにして枠組11に底板12及び
フランジ13を溶接した後、枠組11の窓部a11,a12
及びa21のそれぞれを閉じるように波形放熱器8を配置
して、各放熱器の周縁部を各窓部の周縁部に溶接する放
熱器溶接工程を行う。
【0045】本発明においては、1対のL字形の枠板を
突き合わせて溶接して枠組11を構成したことにより、
歪みがない枠組を得ることができ、また枠組を板状の材
料により構成したことにより、放熱器8を溶接する窓部
の周辺部が平坦になる(窓部の周辺部に段差が形成され
ることがない)ため、放熱器8の溶接を容易に行うこと
ができる。
【0046】図示の例では、全ての窓部が同一寸法に形
成されているが、このように全ての窓部の寸法を同一と
すると、全ての窓部に取り付ける放熱器8として同一寸
法を有するものを用いることができるため、放熱器8の
標準化を図ることができる。この場合、電気機器に要求
される放熱性能は、タンクに取り付ける放熱器の数を適
宜に設定することにより確保するようにすればよい。
【0047】なお波形放熱器8としては、従来用いられ
ていたものと同様のもの(図16A及びBに示された構
造を有するもの)を用いることができる。
【0048】上記のように、枠組11の横断面が長方形
状を呈している場合には、該枠組の横断面の長辺部に沿
う側壁部に設けられた複数の窓部a11,a12の間に位置
する部分に沿わせた状態で底板とフランジとの間を伸び
る補強材14を配置して、該補強材14を枠組の側壁部
と底板12とフランジ13とに溶接するのが好ましい。
補強材14としては、板面を枠組の側壁部の板面と直交
させた帯板状の金属板を用いることができる。
【0049】このように、枠組の側壁部に補強材14を
溶接しておくと、タンクの内圧が上昇したときに枠組の
側壁部が膨らむのを防ぐことができるため、機械的に強
固なタンクを得ることができる。この補強材14は、枠
組11に放熱器8を溶接した後に溶接してもよく、枠組
に放熱器8を溶接する前に溶接するようにしてもよい。
【0050】上記の例では、枠組11の上端に溶接する
フランジを板状の材料により構成したが、フランジの構
造は任意である。例えば図12に示したように、断面が
L字形を呈するアングル材を組み合わせることによりフ
ランジ14を構成することもできる。図示の例では、枠
組11の長辺部に沿うように配置される1対のアングル
材14a,14aと、枠組11の短辺部に沿うように配
置される1対のアングル材14b,14bとを図13
(A)に示すように組み合わせることによりフランジ1
4を構成している。この場合、各アングル材の側壁の他
のアングル材の端部が突き合わされる部分を切り取るこ
とにより、切り欠き部14a1,14b1(図12参照)を
形成して、隣り合うアングル材の突合せ部の溶接を容易
にするのが好ましい。各アングル材は、図12において
枠組11の上端の斜線が施された部分に当接され、図1
3(B)に示すように、各アングル材の角部及び下端縁
に沿う部分(溶接部W7 及びW8 )が枠組に溶接される
とともに、アングル材どうしの突き合わせ部が溶接され
てフランジ14が構成される。
【0051】なおアングル材によりフランジ14を構成
する場合、アングル材の組み合わせ方は上記の例に限ら
れるものではなく、例えは図13(C)に示すように、
枠組の横断面の長辺部に沿うアングル材14a,14a
を、その両端の位置を揃えた状態で平行に配置して、両
アングル材14a,14aの一端側及び他端側の間に枠
組の横断面の短辺部に沿うアングル材14b,14bを
配置するようにしてもよい。
【0052】上記の例では、枠組11の横断面の輪郭が
長方形状を呈しているが、枠組の横断面が正方形状を呈
する場合にも本発明を適用できるのはもちろんである。
【0053】また上記の例では、枠組11の側壁部A1
に2つの窓部a11及びa12を形成し、他の側壁部A2 に
1つの窓部a21を形成しているが、本発明において各側
壁部に設ける窓部の数は任意である。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、1対の
断面L字形の枠板の両端を突き合わせて溶接することに
より枠組を構成するので、僅か2つの部品により枠組を
構成することができ、枠組の寸法精度の管理を容易にす
ることができる。従って、4本の支柱を上部枠及び下部
枠に溶接することにより枠組を構成していた従来のタン
クのように、溶接作業に細かい配慮をする必要がなく、
溶接作業を簡単にして歪みがない枠組を容易に製造する
ことができる。
【0055】また本発明によれば、枠組を板状の材料に
より構成したので、放熱器を溶接する窓部の周辺部を平
坦にして波形放熱器の溶接を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す斜視図である。
【図2】図1の実施の形態の正面図である。
【図3】同実施の形態の分解斜視図である。
【図4】本発明を実施する際に用いる枠組の一構成例を
示した斜視図である。
【図5】図4の枠組の分解斜視図である。
【図6】図4の枠組を構成する金属板の一例を示した斜
視図である。
【図7】図6の金属板に窓部を構成する孔を形成した状
態を示した斜視図である。
【図8】(A)及び(B)はそれぞれ枠組を構成する枠
板の突合わせ状態の異なる例を示した上面図である。
【図9】フランジが溶接された枠組の上面図である。
【図10】(A)は本発明を実施する際に用いる枠組と
フランジとの突合わせ構造の一例を示した要部の断面図
である。(B)は本発明を実施する際に用いる枠組と底
板との溶接部を示した要部の断面図である。
【図11】本発明で用いる枠組にフランジと底板とを溶
接した状態を示した斜視図である。
【図12】本発明で用いる枠組に取り付けるフランジの
変形例を説明するための斜視図である。
【図13】(A)は図12の例で用いるフランジの構成
を示した平面図である。(B)は(A)のフランジと枠
組との溶接構造を示した要部の断面図である。(C)は
図12の例で用いるフランジの他の構成例を示した平面
図である。
【図14】従来のタンクに用いられていた枠組を示した
斜視図である。
【図15】従来のタンクを示した斜視図である。
【図16】(A)は波形放熱器を構成する波板を示した
断面図である。(B)は波形放熱器の一例を示す側面図
である。
【符号の説明】
8 波形放熱器 11 枠組 11A,11B 枠板 A1 ,A2 枠組の側壁部 a11,a12,a21 枠組の側壁部に設ける窓部 12 底板 13 フランジ 14 補強材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成瀬 末吉 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体の輪郭形状が直方体状または立方体
    状を呈するように形成された枠組と、前記枠組の下端を
    閉じるように配置されて該枠組に溶接された底板と、前
    記枠組の上端に溶接された蓋板取り付け用のフランジ
    と、前記枠組の少なくとも1つの側壁部に形成された窓
    部を閉じるように配置されて該枠組に溶接された波形放
    熱器とを備えた電気機器用タンクにおいて、 前記枠組の互いに直角をなす2つの側壁部をそれぞれ構
    成する2つの板状部を備えた断面L字形の枠板が1対設
    けられて、該1対の枠板の両端が突き合わせ溶接されて
    前記枠組が構成され、 前記枠組を構成する枠板の板状部が切り抜かれて前記窓
    部が形成されていることを特徴とする電気機器用タン
    ク。
  2. 【請求項2】 前記枠組の少なくとも1つの側壁部には
    複数の窓部が横方向に間隔をあけて設けられて、該複数
    の窓部の間に添わせた状態で前記底板とフランジとの間
    を伸びる補強材が配置され、 前記補強材が前記枠組の側壁部と底板とフランジとに溶
    接されていることを特徴とする請求項1に記載の電気機
    器用タンク。
  3. 【請求項3】 前記枠組に設ける全ての窓部は同一寸法
    を有している請求項1または2に記載の電気機器用タン
    ク。
  4. 【請求項4】 全体の輪郭形状が直方体状または立方体
    状を呈するように形成された枠組と、前記枠組の下端を
    閉じるように配置されて該枠組に溶接された底板と、前
    記枠組の上端に溶接された蓋板取り付け用のフランジ
    と、前記枠組の側壁部に形成された窓部を閉じるように
    配置されて該枠組に溶接された波形放熱器とを備えた電
    気機器用タンクの製造方法において、 長辺の長さが前記枠組の横断面の輪郭の周長のほぼ1/
    2に相当する長方形状の金属板の一部を切り抜くことに
    より前記窓部を形成するための矩形状の孔を形成する窓
    部形成工程と、 前記孔が形成された金属板を折り曲げ成形して..前記
    枠組の互いに直角をなす2つの側壁部をそれぞれ構成す
    る2つの板状部を備えた断面L字形の枠板を形成する枠
    板形成工程と、 前記枠板を1対用意して、該1対の枠板の両端を突き合
    わせて溶接することにより前記枠組を構成する枠組溶接
    工程と、 前記枠組の下端に前記底板を溶接する底板溶接工程と、 前記枠組の上端に前記フランジを溶接するフランジ溶接
    工程と、 前記枠組の前記孔により形成された窓部の周縁部に前記
    波形放熱器を溶接する放熱器溶接工程とを行なうことを
    特徴とする電気機器用タンクの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103009009A (zh) * 2012-12-27 2013-04-03 中国西电电气股份有限公司 一种超大型三节式变压器油箱装焊方法
CN111243840A (zh) * 2020-01-16 2020-06-05 正泰电气股份有限公司 大型电力变压器油箱的制作方法

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