JPH0982994A - 光起電力装置とその製造方法 - Google Patents
光起電力装置とその製造方法Info
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- JPH0982994A JPH0982994A JP7258144A JP25814495A JPH0982994A JP H0982994 A JPH0982994 A JP H0982994A JP 7258144 A JP7258144 A JP 7258144A JP 25814495 A JP25814495 A JP 25814495A JP H0982994 A JPH0982994 A JP H0982994A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
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- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、光電変換効率が高く、製造設備費用
の低減と歩留まりが改善された製造コストの安価な光起
電力装置とその製造方法を提供することを目的とするも
のである。 【解決手段】本発明は上記目的を達成するために、不透
明導電基体の上に絶縁体層、導電層、半導体接合層、透
明導電層の順に積層して形成された複数の光起電力素子
を、金属からなる電極接続体を介して直列接続した光起
電力装置であって、前記導電層が絶縁体層を被覆しない
導電層欠損部を複数個備え、該導電層欠損部において前
記不透明導電基体と前記透明導電層とが電気的に接触
し、該導電層欠損部を備えない領域においてそれらが電
気的に非接触とされていることを特徴とするものであ
る。
の低減と歩留まりが改善された製造コストの安価な光起
電力装置とその製造方法を提供することを目的とするも
のである。 【解決手段】本発明は上記目的を達成するために、不透
明導電基体の上に絶縁体層、導電層、半導体接合層、透
明導電層の順に積層して形成された複数の光起電力素子
を、金属からなる電極接続体を介して直列接続した光起
電力装置であって、前記導電層が絶縁体層を被覆しない
導電層欠損部を複数個備え、該導電層欠損部において前
記不透明導電基体と前記透明導電層とが電気的に接触
し、該導電層欠損部を備えない領域においてそれらが電
気的に非接触とされていることを特徴とするものであ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽電池に代表され
る光起電力装置とその製造方法に関する。
る光起電力装置とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光起電力素子の一つで、その半導体接合
層がアモルファスシリコンから構成されるものは、基体
をシリコンウエハーに限定せず、ガラス、ステンレス、
有機樹脂などの安価な基体も選択できる点が優れてい
る。特にステンレス、有機樹脂は、フィルムに加工する
ことで、ガラスにはない可撓性を備えることができる。
基体をフィルムにすることで、ロール状になったフィル
ム基体から、フィルム基体を薄膜形成室に引き出し薄膜
を形成し、薄膜が形成されたフィルム基体を、再びロー
ル状に巻き取るロール・ツー・ロール方式での薄膜形成
が可能となる。ロール・ツー・ロール方式の装置は、フ
ィルム基体を搬送しながら薄膜を形成することで、薄膜
形成室より大幅に長い基体に均一な薄膜を形成すること
が可能であり、また多重膜の連続形成も、基体搬送方向
にターゲットを並べることで、簡単に実現できるという
特徴を持っている。ロール・ツー・ロール方式で形成さ
れた、金属フィルムを基体として用いたアモルファスシ
リコン薄膜の製造方法は、米国特許第4,369,73
0号明細書に開示されている。可焼性に加え耐熱性にも
優れたステンレスフィルムを基体に用いた光起電力素子
では、基体が不透明であるために、光を半導体接合層へ
基体を透して入射させる基体・透明導電層・半導体接合
層・導電層の順に形成された構成ではなく、基体・導電
層・半導体接合層・透明導電層の順に形成された構成が
適している。またステンレスは導電性があり、基体自体
が半導体接合層の基体側電極としての機能を備えること
ができるため、基体に絶縁体を用いた構成では少なくと
も1層は必要となる基体側電極としての導電層を省略で
きる。基体・導電層・半導体接合層・透明導電層の順に
形成された構成の光起電力素子において、半導体接合層
の光入射側の集電は、透明導電層と、透明導電層上に形
成された導電性の高い物質からなる集電電極でなされて
きた。集電電極は透明導電層形成後に、所望の集電電極
パターンが繰り抜かれたマスクを介して金属を蒸着、あ
るいは金属ワイヤーを導電性の樹脂で接着することで形
成されてきた。こうして形成された光起電力素子を複数
個、直列接続及び並列接続することで、所望の電力を出
力する光起電力装置が形成される。ロール・ツー・ロー
ル方式で形成された、光起電力素子を複数個接続した光
起電力装置は、米国特許第4,410,558号明細書
に開示されている。光起電力装置の光電変換効率を高め
るためには、光起電力装置を構成する個々の光起電力素
子において、透明導電層と集電電極からなる光入射側電
極はできるだけ低抵抗にして、発熱による損失を小さく
する必要がある。太陽電池に用いられる可視光透過率が
90%以上の透明酸化物からなる透明導電層は、金属の
100倍程度の抵抗を有するため、光入射側電極の低抵
抗化のためには、電流が透明導電層内を流れる距離を短
くする手段が有効である。そのため、透明導電層上に集
電電極を稠密に配置し、透明導電層を電流が流れる距離
を短くすることで、光入射側電極の低抵抗化がなされて
きた。
層がアモルファスシリコンから構成されるものは、基体
をシリコンウエハーに限定せず、ガラス、ステンレス、
有機樹脂などの安価な基体も選択できる点が優れてい
る。特にステンレス、有機樹脂は、フィルムに加工する
ことで、ガラスにはない可撓性を備えることができる。
基体をフィルムにすることで、ロール状になったフィル
ム基体から、フィルム基体を薄膜形成室に引き出し薄膜
を形成し、薄膜が形成されたフィルム基体を、再びロー
ル状に巻き取るロール・ツー・ロール方式での薄膜形成
が可能となる。ロール・ツー・ロール方式の装置は、フ
ィルム基体を搬送しながら薄膜を形成することで、薄膜
形成室より大幅に長い基体に均一な薄膜を形成すること
が可能であり、また多重膜の連続形成も、基体搬送方向
にターゲットを並べることで、簡単に実現できるという
特徴を持っている。ロール・ツー・ロール方式で形成さ
れた、金属フィルムを基体として用いたアモルファスシ
リコン薄膜の製造方法は、米国特許第4,369,73
0号明細書に開示されている。可焼性に加え耐熱性にも
優れたステンレスフィルムを基体に用いた光起電力素子
では、基体が不透明であるために、光を半導体接合層へ
基体を透して入射させる基体・透明導電層・半導体接合
層・導電層の順に形成された構成ではなく、基体・導電
層・半導体接合層・透明導電層の順に形成された構成が
適している。またステンレスは導電性があり、基体自体
が半導体接合層の基体側電極としての機能を備えること
ができるため、基体に絶縁体を用いた構成では少なくと
も1層は必要となる基体側電極としての導電層を省略で
きる。基体・導電層・半導体接合層・透明導電層の順に
形成された構成の光起電力素子において、半導体接合層
の光入射側の集電は、透明導電層と、透明導電層上に形
成された導電性の高い物質からなる集電電極でなされて
きた。集電電極は透明導電層形成後に、所望の集電電極
パターンが繰り抜かれたマスクを介して金属を蒸着、あ
るいは金属ワイヤーを導電性の樹脂で接着することで形
成されてきた。こうして形成された光起電力素子を複数
個、直列接続及び並列接続することで、所望の電力を出
力する光起電力装置が形成される。ロール・ツー・ロー
ル方式で形成された、光起電力素子を複数個接続した光
起電力装置は、米国特許第4,410,558号明細書
に開示されている。光起電力装置の光電変換効率を高め
るためには、光起電力装置を構成する個々の光起電力素
子において、透明導電層と集電電極からなる光入射側電
極はできるだけ低抵抗にして、発熱による損失を小さく
する必要がある。太陽電池に用いられる可視光透過率が
90%以上の透明酸化物からなる透明導電層は、金属の
100倍程度の抵抗を有するため、光入射側電極の低抵
抗化のためには、電流が透明導電層内を流れる距離を短
くする手段が有効である。そのため、透明導電層上に集
電電極を稠密に配置し、透明導電層を電流が流れる距離
を短くすることで、光入射側電極の低抵抗化がなされて
きた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、透明導
電層上に集電電極を稠密に配置するほど、集電電極が入
射光を遮ぎる面積は増加し、光電変換で得られる電力の
一部を損失する。一方、集電電極の幅を細くすること
で、集電電極が入射光を遮ぎる面積を小さくできるが、
この場合には、集電電極の抵抗が高まり発熱による電力
損失が大きくなる。このように光入射側電極の抵抗によ
る損失と、集電電極が入射光を遮ぎることによる損失
は、一方が小さくなれば他方が大きくなるという関係で
あり、従って、集電電極の配置パターンと集電電極の幅
を変化させた場合、光入射側電極の抵抗による損失と、
集電電極が入射光を遮ぎることによる損失の合計は、あ
る最小値以下にはならないという問題があった。本発明
者の設計した光電変換素子では、最小でも最適動作点出
力の3〜4%を占めるジュール熱の発生があった。ま
た、集電電極は透明導電層形成後に、所望の集電電極パ
ターンが繰り抜かれたマスクを介して金属を蒸着、ある
いは金属ワイヤーを導電性の高い樹脂で接着することで
形成されるが、金属蒸着は、蒸着粒子の衝突あるいは蒸
着時の加熱により半導体接合層を劣化させる問題があ
り、金属ワイヤーの接着は、全工程の機械化が困難な複
雑な工程であるため、製造コストを増大させる問題があ
った。こうした問題を解決する方法として、基体・導電
層・半導体接合層・透明導電層の順に形成された構成の
光起電力素子において、透明導電層上に集電電極を形成
することを取り止め、透明導電層の下層で集電する方法
がある。例えば、透明絶縁基体を用いることを前提にし
ている特開昭61−20371号公報は、透明絶縁体基
体・透明導電層・半導体接合層・裏面導電層がこの順で
形成された光起電力素子において、半導体接合層および
裏面導電層から絶縁された状態でこれらを貫通した金属
接続体を、透明導電層と接続することで、光入射側電極
の抵抗を低下させる方法が開示されている。また、絶縁
体基体を用いることを前提としている特開平2−118
1号公報には、絶縁体基体上に第2導電層・絶縁層・第
1導電層・半導体接合層・透明導電層の順に形成された
光起電力素子において、半導体接合層および第1導電層
から絶縁された状態でこれらを貫通し、透明導電層と第
2導電層が接続することで、光起電力側電極の抵抗を低
下させる方法が開示されている。ところで、このような
特開昭61−20371号公報で開示されたものにおい
ては、光を半導体接合層へ基体を透して入射させるため
に透明基体を用いている。このような装置においては、
ロール・ツー・ロール方式での大面積にわたる薄膜形成
と、有機樹脂フィルムでは困難な基体温度が300℃以
上での薄膜形成とが可能な、可撓性、耐熱性に優れたス
テンレスなどの金属フィルムからなる不透明導電基体を
用いる場合には、適用することができない。さらに双方
の特許で開示される方法は、半導体接合層が被膜されて
いない時点あるいは導電層で被膜された時点で、レー
ザ、ドライエッチング、ウエットエッチングなどの手段
で、透明導電層まで貫通する穴を開ける工程を含まずに
は成立しないが、この工程は、穴近傍における半導体接
合層の短絡、半導体接合層と導電層との合金化、あるい
は被膜されていない場合には半導体接合層が受ける物理
的損傷など、半導体接合層の特性すなわち光電変換効率
を低下させる問題があった。
電層上に集電電極を稠密に配置するほど、集電電極が入
射光を遮ぎる面積は増加し、光電変換で得られる電力の
一部を損失する。一方、集電電極の幅を細くすること
で、集電電極が入射光を遮ぎる面積を小さくできるが、
この場合には、集電電極の抵抗が高まり発熱による電力
損失が大きくなる。このように光入射側電極の抵抗によ
る損失と、集電電極が入射光を遮ぎることによる損失
は、一方が小さくなれば他方が大きくなるという関係で
あり、従って、集電電極の配置パターンと集電電極の幅
を変化させた場合、光入射側電極の抵抗による損失と、
集電電極が入射光を遮ぎることによる損失の合計は、あ
る最小値以下にはならないという問題があった。本発明
者の設計した光電変換素子では、最小でも最適動作点出
力の3〜4%を占めるジュール熱の発生があった。ま
た、集電電極は透明導電層形成後に、所望の集電電極パ
ターンが繰り抜かれたマスクを介して金属を蒸着、ある
いは金属ワイヤーを導電性の高い樹脂で接着することで
形成されるが、金属蒸着は、蒸着粒子の衝突あるいは蒸
着時の加熱により半導体接合層を劣化させる問題があ
り、金属ワイヤーの接着は、全工程の機械化が困難な複
雑な工程であるため、製造コストを増大させる問題があ
った。こうした問題を解決する方法として、基体・導電
層・半導体接合層・透明導電層の順に形成された構成の
光起電力素子において、透明導電層上に集電電極を形成
することを取り止め、透明導電層の下層で集電する方法
がある。例えば、透明絶縁基体を用いることを前提にし
ている特開昭61−20371号公報は、透明絶縁体基
体・透明導電層・半導体接合層・裏面導電層がこの順で
形成された光起電力素子において、半導体接合層および
裏面導電層から絶縁された状態でこれらを貫通した金属
接続体を、透明導電層と接続することで、光入射側電極
の抵抗を低下させる方法が開示されている。また、絶縁
体基体を用いることを前提としている特開平2−118
1号公報には、絶縁体基体上に第2導電層・絶縁層・第
1導電層・半導体接合層・透明導電層の順に形成された
光起電力素子において、半導体接合層および第1導電層
から絶縁された状態でこれらを貫通し、透明導電層と第
2導電層が接続することで、光起電力側電極の抵抗を低
下させる方法が開示されている。ところで、このような
特開昭61−20371号公報で開示されたものにおい
ては、光を半導体接合層へ基体を透して入射させるため
に透明基体を用いている。このような装置においては、
ロール・ツー・ロール方式での大面積にわたる薄膜形成
と、有機樹脂フィルムでは困難な基体温度が300℃以
上での薄膜形成とが可能な、可撓性、耐熱性に優れたス
テンレスなどの金属フィルムからなる不透明導電基体を
用いる場合には、適用することができない。さらに双方
の特許で開示される方法は、半導体接合層が被膜されて
いない時点あるいは導電層で被膜された時点で、レー
ザ、ドライエッチング、ウエットエッチングなどの手段
で、透明導電層まで貫通する穴を開ける工程を含まずに
は成立しないが、この工程は、穴近傍における半導体接
合層の短絡、半導体接合層と導電層との合金化、あるい
は被膜されていない場合には半導体接合層が受ける物理
的損傷など、半導体接合層の特性すなわち光電変換効率
を低下させる問題があった。
【0004】そこで、本発明は上記した従来装置の問題
点を解決し、光電変換効率が高く、製造設備費用の低減
と歩留まりが改善された製造コストの安価な光起電力装
置とその製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
点を解決し、光電変換効率が高く、製造設備費用の低減
と歩留まりが改善された製造コストの安価な光起電力装
置とその製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、その個々の光起電力素子において、光入射
側の電極である透明電極層と、光入射側裏面の不透明導
電基体とを、導電層欠損部で電気的に接触させることに
よって、不透明導電基体に占める光電変換領域を減少さ
せずに、光入射側の抵抗を低くできるようにしたもので
ある。すなわち、本発明の光起電力装置は、不透明導電
基体の上に絶縁体層、導電層、半導体接合層、透明導電
層の順に積層して形成された複数の光起電力素子を、金
属からなる電極接続体を介して直列接続した光起電力装
置であって、前記導電層が絶縁体層を被覆しない導電層
欠損部を複数個備え、該導電層欠損部において前記不透
明導電基体と前記透明導電層とが電気的に接触し、該導
電層欠損部を備えない領域においてそれらが電気的に非
接触とされていることを特徴としている。本発明におい
て、この導電層欠損部は、円形としその相互の位置関係
は規則性を持つようにするか、真直ぐな溝としその相互
の位置関係を平行に構成することができる。また、前記
不透明導電基体と前記透明導電層との電気的接触は、前
記導電層欠損部において前記不透明導電基体の前記透明
導電層へ向う凹みと、前記透明導電層の前記不透明導電
基体へ向う凹みの、一方もしくは双方により行うことが
でき、またそれを前記導電層欠損部において複数層から
なる合金層を形成して行ってもよい。また、前記電極接
続体により、一方の光起電力素子の導電層と、他方の光
起電力素子の不透明導電基体もしくは透明導電層とを接
続し、それを一方の光起電力素子の透明導電層の領域を
構成する、該透明導電層がその下層に前記導電層欠損部
を備えた領域から分割され下層に前記導電層欠損部を備
えない領域で該透明導電層が導電層とは電気的に接触し
ているが不透明基体とは電気的に非接触の領域と、他方
の光起電力素子の不透明導電基体もしくは透明導電層と
に接触させ光起電力装置を構成することができる。さら
に、本発明の光起電力装置の製造方法は、不透明導電基
体の上に絶縁体層、導電層、半導体接合層、透明導電層
がこの順で形成された複数の光起電力素子を、金属から
なる電極接続体を介して直列接続した光起電力装置の製
造方法であって、不透明導電基体の上に絶縁層を形成す
る工程と、前記絶縁層の上に絶縁層を被覆しない導電層
欠損部を複数個有する導電層を形成する工程と、前記導
電層の上に半導体接合層を形成する工程と、前記半導体
接合層の上に透明導電層を形成する工程と、前記導電層
欠損部において前記不透明導電基体と前記透明導電層と
を電気的に接触させる工程とを有していることを特徴と
する。本発明の製造方法においては、前記導電層欠損部
はレーザ照射によって形成されることができる。そし
て、本発明の光起電力装置の製造方法においては前記不
透明導電基体と前記透明導電層とを電気的に接触させる
工程は、前記透明導電層を形成する工程の後に行われる
ことを特徴の一つとしている。また、前記不透明導電基
体と前記透明導電層との電気的接触は、前記導電層欠損
部において前記不透明導電基体を前記透明導電層へ向か
って凹ませる工程と、前記透明導電層を前記不透明導電
基体向かって凹ませる工程の、一方もしくは双方の工程
によって行うことができる。そして、前記不透明導電基
体と前記透明導電層の一方もしくは双方を凹ませる工程
は、鋭突なもので圧力を加える工程で行うようにしても
よい。また、前記導電層欠損部における前記不透明導電
基体と前記透明導電層との電気的接触は、前記導電層欠
損部において前記絶縁体層と前記半導体接合層を合金層
に変化させる工程によって行ってもよい。そして、前記
絶縁体層と前記半導体接合層を合金層に変化させる工程
は、レーザ照射を含む工程で行うことができる。また、
前記直列接続は、金属からなる電極接続体を一方の光起
電力素子の導電層と他方の光起電力素子の不透明導電基
体もしくは透明導電層とに接触させる工程によって行わ
れる。そして、その一方の光起電力素子の導電層に接触
させる工程、および他方の光起電力素子の不透明導電基
体もしくは透明導電層に接触させる工程の、双方または
一方は、レーザ照射を用いた溶着を含む工程によって行
うか、または樹脂を主成分とする物質を介在させる工
程、或は低融点合金の半田を用いた溶着を含む工程によ
って行ってもよい。本発明の製造方法においては、前記
電極接続体による直列接続は、金属からなる電極接続体
を、一方の光起電力素子の透明導電層の領域を構成す
る、該透明導電層がその下層に前記導電層欠損部を備え
た領域から分割され下層に前記導電層欠損部を備えない
領域で該透明導電層が導電層とは電気的に接触している
が不透明基体とは電気的に非接触の領域と、他方の光起
電力素子の不透明導電基体もしくは透明導電層とに、接
触させる工程によって行うことができる。そして、前記
透明導電層の、その下層に前記導電層欠損部を備えた領
域と下層に前記導電層欠損部を備えない領域との分割
は、レーザ照射を含む工程により行うことができる。ま
た、前記透明導電層の、導電層と電気的に接触し不透明
導電基体と電気的に非接触の領域は、レーザ照射を含む
工程により形成することができる。そして、 前記電極
接続体を、一方の光起電力素子の透明導電層の下層に前
記導電層欠損部を備えない領域に接続させる工程、およ
び他方の光起電力素子の不透明導電基体もしくは透明導
電層に接続させる工程の、双方または一方は、レーザを
用いた溶着を含む工程で行ってもよい。また、それらを
樹脂を主成分とする物質を介在させる工程、或は低融点
合金の半田を用いた溶着を含む工程により行ってもよ
い。
成するため、その個々の光起電力素子において、光入射
側の電極である透明電極層と、光入射側裏面の不透明導
電基体とを、導電層欠損部で電気的に接触させることに
よって、不透明導電基体に占める光電変換領域を減少さ
せずに、光入射側の抵抗を低くできるようにしたもので
ある。すなわち、本発明の光起電力装置は、不透明導電
基体の上に絶縁体層、導電層、半導体接合層、透明導電
層の順に積層して形成された複数の光起電力素子を、金
属からなる電極接続体を介して直列接続した光起電力装
置であって、前記導電層が絶縁体層を被覆しない導電層
欠損部を複数個備え、該導電層欠損部において前記不透
明導電基体と前記透明導電層とが電気的に接触し、該導
電層欠損部を備えない領域においてそれらが電気的に非
接触とされていることを特徴としている。本発明におい
て、この導電層欠損部は、円形としその相互の位置関係
は規則性を持つようにするか、真直ぐな溝としその相互
の位置関係を平行に構成することができる。また、前記
不透明導電基体と前記透明導電層との電気的接触は、前
記導電層欠損部において前記不透明導電基体の前記透明
導電層へ向う凹みと、前記透明導電層の前記不透明導電
基体へ向う凹みの、一方もしくは双方により行うことが
でき、またそれを前記導電層欠損部において複数層から
なる合金層を形成して行ってもよい。また、前記電極接
続体により、一方の光起電力素子の導電層と、他方の光
起電力素子の不透明導電基体もしくは透明導電層とを接
続し、それを一方の光起電力素子の透明導電層の領域を
構成する、該透明導電層がその下層に前記導電層欠損部
を備えた領域から分割され下層に前記導電層欠損部を備
えない領域で該透明導電層が導電層とは電気的に接触し
ているが不透明基体とは電気的に非接触の領域と、他方
の光起電力素子の不透明導電基体もしくは透明導電層と
に接触させ光起電力装置を構成することができる。さら
に、本発明の光起電力装置の製造方法は、不透明導電基
体の上に絶縁体層、導電層、半導体接合層、透明導電層
がこの順で形成された複数の光起電力素子を、金属から
なる電極接続体を介して直列接続した光起電力装置の製
造方法であって、不透明導電基体の上に絶縁層を形成す
る工程と、前記絶縁層の上に絶縁層を被覆しない導電層
欠損部を複数個有する導電層を形成する工程と、前記導
電層の上に半導体接合層を形成する工程と、前記半導体
接合層の上に透明導電層を形成する工程と、前記導電層
欠損部において前記不透明導電基体と前記透明導電層と
を電気的に接触させる工程とを有していることを特徴と
する。本発明の製造方法においては、前記導電層欠損部
はレーザ照射によって形成されることができる。そし
て、本発明の光起電力装置の製造方法においては前記不
透明導電基体と前記透明導電層とを電気的に接触させる
工程は、前記透明導電層を形成する工程の後に行われる
ことを特徴の一つとしている。また、前記不透明導電基
体と前記透明導電層との電気的接触は、前記導電層欠損
部において前記不透明導電基体を前記透明導電層へ向か
って凹ませる工程と、前記透明導電層を前記不透明導電
基体向かって凹ませる工程の、一方もしくは双方の工程
によって行うことができる。そして、前記不透明導電基
体と前記透明導電層の一方もしくは双方を凹ませる工程
は、鋭突なもので圧力を加える工程で行うようにしても
よい。また、前記導電層欠損部における前記不透明導電
基体と前記透明導電層との電気的接触は、前記導電層欠
損部において前記絶縁体層と前記半導体接合層を合金層
に変化させる工程によって行ってもよい。そして、前記
絶縁体層と前記半導体接合層を合金層に変化させる工程
は、レーザ照射を含む工程で行うことができる。また、
前記直列接続は、金属からなる電極接続体を一方の光起
電力素子の導電層と他方の光起電力素子の不透明導電基
体もしくは透明導電層とに接触させる工程によって行わ
れる。そして、その一方の光起電力素子の導電層に接触
させる工程、および他方の光起電力素子の不透明導電基
体もしくは透明導電層に接触させる工程の、双方または
一方は、レーザ照射を用いた溶着を含む工程によって行
うか、または樹脂を主成分とする物質を介在させる工
程、或は低融点合金の半田を用いた溶着を含む工程によ
って行ってもよい。本発明の製造方法においては、前記
電極接続体による直列接続は、金属からなる電極接続体
を、一方の光起電力素子の透明導電層の領域を構成す
る、該透明導電層がその下層に前記導電層欠損部を備え
た領域から分割され下層に前記導電層欠損部を備えない
領域で該透明導電層が導電層とは電気的に接触している
が不透明基体とは電気的に非接触の領域と、他方の光起
電力素子の不透明導電基体もしくは透明導電層とに、接
触させる工程によって行うことができる。そして、前記
透明導電層の、その下層に前記導電層欠損部を備えた領
域と下層に前記導電層欠損部を備えない領域との分割
は、レーザ照射を含む工程により行うことができる。ま
た、前記透明導電層の、導電層と電気的に接触し不透明
導電基体と電気的に非接触の領域は、レーザ照射を含む
工程により形成することができる。そして、 前記電極
接続体を、一方の光起電力素子の透明導電層の下層に前
記導電層欠損部を備えない領域に接続させる工程、およ
び他方の光起電力素子の不透明導電基体もしくは透明導
電層に接続させる工程の、双方または一方は、レーザを
用いた溶着を含む工程で行ってもよい。また、それらを
樹脂を主成分とする物質を介在させる工程、或は低融点
合金の半田を用いた溶着を含む工程により行ってもよ
い。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明では、光起電力装置を構成
する個々の光起電力素子は、光入射側の電極である透明
導電層と、光入射側裏面の不透明導電基体とが、導電層
欠損部において電気的に接触されることによって、不透
明導電基体に占める光電変換領域を減少させずに、光入
射側電極の抵抗を低くできる。したがって集電電極が透
明導電層上に配置される構成の光電変換素子に比べ、高
い光電変換効率の光電変換素子を得ることができる。ま
た上記電気的接触は、絶縁層、導電層、半導体接合層、
透明導電層からなる全層形成後に、圧迫もしくはレーザ
照射によってなされる簡単な工程であるから、製造設備
費用の低減と歩留まりを改善し、製造コストを低減でき
る。また、基体にステンレスフィルムなどの可撓性、耐
熱性に優れた不透明導電基体を用いることで、ロール・
ツー・ロール方式での大面積にわたる薄膜形成と、有機
樹脂フィルムでは困難な基体温度が300℃以上での薄
膜形成が可能となり、さらに基体にこのようなステンレ
スフィルムを用いた場合には、透明導電層と接続された
光入射側電極としての機能を備えることで、絶縁基体を
用いた構成では少なくとも1層は必要となる、透明導電
層と接続された光入射側電極としての導電層を省略でき
る。
する個々の光起電力素子は、光入射側の電極である透明
導電層と、光入射側裏面の不透明導電基体とが、導電層
欠損部において電気的に接触されることによって、不透
明導電基体に占める光電変換領域を減少させずに、光入
射側電極の抵抗を低くできる。したがって集電電極が透
明導電層上に配置される構成の光電変換素子に比べ、高
い光電変換効率の光電変換素子を得ることができる。ま
た上記電気的接触は、絶縁層、導電層、半導体接合層、
透明導電層からなる全層形成後に、圧迫もしくはレーザ
照射によってなされる簡単な工程であるから、製造設備
費用の低減と歩留まりを改善し、製造コストを低減でき
る。また、基体にステンレスフィルムなどの可撓性、耐
熱性に優れた不透明導電基体を用いることで、ロール・
ツー・ロール方式での大面積にわたる薄膜形成と、有機
樹脂フィルムでは困難な基体温度が300℃以上での薄
膜形成が可能となり、さらに基体にこのようなステンレ
スフィルムを用いた場合には、透明導電層と接続された
光入射側電極としての機能を備えることで、絶縁基体を
用いた構成では少なくとも1層は必要となる、透明導電
層と接続された光入射側電極としての導電層を省略でき
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。 [実施例1]図1は、本発明の実施例1における光起電
力装置を示した断面図であり、図5は、図1で示される
光起電力装置の平面図である。図9は、図1で示される
光起電力装置を構成する光起電力素子を示した断面図で
あり、図12は、図9で示される光起電力素子の製造工
程を示した説明図である。まず図9、図12に従って、
光起電力装置を構成する光起電力素子の製造方法を順次
説明する。不透明導電基体11として、縦10cm横5
cmの長方形で、厚さ0.2mmの鏡面研磨されたステ
ンレスSUS430の基体を用意し、アセトン中で超音
波洗浄を5分間、イソプロピルアルコール中で超音波洗
浄を1分間行い、油脂分を除去した。続いて窒素ガスで
希釈したシランガスとアンモニアガスを、RFで励起さ
れたプラズマ中で分解し、250℃に保った不透明導電
基体11上に、絶縁層12として厚さ2μmの窒化シリ
コン膜を形成した。続いて400℃に保った絶縁層12
上に、アルミニウムターゲットを用いたAr雰囲気中で
のDCスパツタリング法で、導電層13として厚さ50
00Åのアルミニウム膜を形成した。アルミニウム膜の
表面は、拡散反射が顕著な、微細な凹凸構造となった。
続いて波長1.06μm、パルス周波数4kHz、Qス
イッチパルス発振、TEM00モードのNd−YAGレーザ
を用いて、平均レーザ出力を0.4Wに調節したスポッ
ト径100μmのビームを、導電層13の所定位置に
0.1msec照射1することで、絶縁層12が露出する直
径0.8mmの導電層欠損部18を、縦と横が10mm
間隔の格子点25箇所に形成した。続いて水素ガスで希
釈されたSiH4ガス、SiF4ガス、PH3ガスを、
RFで励起されたプラズマ中で分解し、250℃に保っ
た導電層13上に、厚さ200Åのn型アモルファスシ
リコン層を形成し、このn型アモルファスシリコン層上
に、水素ガスで希釈されたSiH4ガス、SiF4ガス
を、RFで励起されたプラズマ中で分解し、厚さ400
0Åのi型アモルファスシリコン層を形成し、さらにi
型アモルファスシリコン層上に、続いて水素ガスで希釈
されたSiH4ガス、BF3ガスを、RFで励起された
プラズマ中で分解し、厚さ100Åのp型微結晶シリコ
ン層を形成することで、半導体接合層14を形成した。
続いてこの半導体接合層14上に、ITOターゲットを
用いた酸素雰囲気中DCスパッタリング法で、透明導電
層15として厚さ700ÅのITO膜を形成した。続い
て光学センサーを用いた方法で、レーザで導電層13に
形成した導電層欠損部18を見つけ、この部分をニード
ル状のステンレスSUS304製治具を用いて、透明導
電層15側、不透明導電基体11側の双方から同時に、
面に垂直に圧迫2を加えた。その結果膜表面では、透明
導電層15側、不透明導電基体11側両面に直径0.2
mmの凹みが形成され、膜内部では、不透明導電基体1
1と透明導電層15が接触する電気的接触部19が形成
された。圧迫の程度は、不透明導電基体11と透明導電
層15が、導電層12と接触することなく、電気的接触
部19を形成する大きさでなくてはならない。
する。 [実施例1]図1は、本発明の実施例1における光起電
力装置を示した断面図であり、図5は、図1で示される
光起電力装置の平面図である。図9は、図1で示される
光起電力装置を構成する光起電力素子を示した断面図で
あり、図12は、図9で示される光起電力素子の製造工
程を示した説明図である。まず図9、図12に従って、
光起電力装置を構成する光起電力素子の製造方法を順次
説明する。不透明導電基体11として、縦10cm横5
cmの長方形で、厚さ0.2mmの鏡面研磨されたステ
ンレスSUS430の基体を用意し、アセトン中で超音
波洗浄を5分間、イソプロピルアルコール中で超音波洗
浄を1分間行い、油脂分を除去した。続いて窒素ガスで
希釈したシランガスとアンモニアガスを、RFで励起さ
れたプラズマ中で分解し、250℃に保った不透明導電
基体11上に、絶縁層12として厚さ2μmの窒化シリ
コン膜を形成した。続いて400℃に保った絶縁層12
上に、アルミニウムターゲットを用いたAr雰囲気中で
のDCスパツタリング法で、導電層13として厚さ50
00Åのアルミニウム膜を形成した。アルミニウム膜の
表面は、拡散反射が顕著な、微細な凹凸構造となった。
続いて波長1.06μm、パルス周波数4kHz、Qス
イッチパルス発振、TEM00モードのNd−YAGレーザ
を用いて、平均レーザ出力を0.4Wに調節したスポッ
ト径100μmのビームを、導電層13の所定位置に
0.1msec照射1することで、絶縁層12が露出する直
径0.8mmの導電層欠損部18を、縦と横が10mm
間隔の格子点25箇所に形成した。続いて水素ガスで希
釈されたSiH4ガス、SiF4ガス、PH3ガスを、
RFで励起されたプラズマ中で分解し、250℃に保っ
た導電層13上に、厚さ200Åのn型アモルファスシ
リコン層を形成し、このn型アモルファスシリコン層上
に、水素ガスで希釈されたSiH4ガス、SiF4ガス
を、RFで励起されたプラズマ中で分解し、厚さ400
0Åのi型アモルファスシリコン層を形成し、さらにi
型アモルファスシリコン層上に、続いて水素ガスで希釈
されたSiH4ガス、BF3ガスを、RFで励起された
プラズマ中で分解し、厚さ100Åのp型微結晶シリコ
ン層を形成することで、半導体接合層14を形成した。
続いてこの半導体接合層14上に、ITOターゲットを
用いた酸素雰囲気中DCスパッタリング法で、透明導電
層15として厚さ700ÅのITO膜を形成した。続い
て光学センサーを用いた方法で、レーザで導電層13に
形成した導電層欠損部18を見つけ、この部分をニード
ル状のステンレスSUS304製治具を用いて、透明導
電層15側、不透明導電基体11側の双方から同時に、
面に垂直に圧迫2を加えた。その結果膜表面では、透明
導電層15側、不透明導電基体11側両面に直径0.2
mmの凹みが形成され、膜内部では、不透明導電基体1
1と透明導電層15が接触する電気的接触部19が形成
された。圧迫の程度は、不透明導電基体11と透明導電
層15が、導電層12と接触することなく、電気的接触
部19を形成する大きさでなくてはならない。
【0008】以上の工程で10個作成された光起電力素
子から光起電力装置を製造する方法を、図1、図5に従
って順次説明する。各々の光起電力素子の端部におい
て、透明導電層15、半導体接合層14をエッチング
し、長さ10mm幅4mmの導電層露出部10aを2箇
所形成した。続いて電極接続体17aとして厚さ0.1
mm長さ5mm幅2mmの銅箔を2個用意して、導電層
露出部10a上の透明導電層15に接触しない位置に、
金属粉を含有する導電性樹脂で接着した。次に、各々の
光起電力素子の電極接続体17aと不透明導電基体11
とを、厚さ0.1mm長さ10mm幅5mmの銅箔から
なる電極接続体17bによって、順次直列接続すること
で光起電力装置を作成した。電極接続体17bの不透明
導電基体11および電極接続体17aへの接着は、低融
点合金半田を用いた溶着でなされた。AM1.5(10
0mW/cm2)光照射下にて、作成された光起電力装
置の電流電圧特性を測定をしたところ、最適動作点にお
いて4.25W、14.4V、光電変換効率は8.5%
が得られた。透明導電層15、電気的接触部19、不透
明導電基体11、電極接続体17a、17bからなる抵
抗による損失電力を求めたところ、真性光電変換効率で
計算した出力電力の3%未満に抑えることができた。こ
こでの真性光電変換効率とは、それぞれの光起電力素子
について、下層に導電層欠損部18を含まない透明導電
層15のある数箇所で、外周をエッチングで取り除き周
囲と絶縁した直径3mmの円形の透明導電層15と、こ
の円外で透明導電層15、半導体接合層14をエッチン
グで取り除き露出させた導電層13とを電極とし、AM
1.5光照射下にて測定された最適動作点における光電
変換効率の平均である。
子から光起電力装置を製造する方法を、図1、図5に従
って順次説明する。各々の光起電力素子の端部におい
て、透明導電層15、半導体接合層14をエッチング
し、長さ10mm幅4mmの導電層露出部10aを2箇
所形成した。続いて電極接続体17aとして厚さ0.1
mm長さ5mm幅2mmの銅箔を2個用意して、導電層
露出部10a上の透明導電層15に接触しない位置に、
金属粉を含有する導電性樹脂で接着した。次に、各々の
光起電力素子の電極接続体17aと不透明導電基体11
とを、厚さ0.1mm長さ10mm幅5mmの銅箔から
なる電極接続体17bによって、順次直列接続すること
で光起電力装置を作成した。電極接続体17bの不透明
導電基体11および電極接続体17aへの接着は、低融
点合金半田を用いた溶着でなされた。AM1.5(10
0mW/cm2)光照射下にて、作成された光起電力装
置の電流電圧特性を測定をしたところ、最適動作点にお
いて4.25W、14.4V、光電変換効率は8.5%
が得られた。透明導電層15、電気的接触部19、不透
明導電基体11、電極接続体17a、17bからなる抵
抗による損失電力を求めたところ、真性光電変換効率で
計算した出力電力の3%未満に抑えることができた。こ
こでの真性光電変換効率とは、それぞれの光起電力素子
について、下層に導電層欠損部18を含まない透明導電
層15のある数箇所で、外周をエッチングで取り除き周
囲と絶縁した直径3mmの円形の透明導電層15と、こ
の円外で透明導電層15、半導体接合層14をエッチン
グで取り除き露出させた導電層13とを電極とし、AM
1.5光照射下にて測定された最適動作点における光電
変換効率の平均である。
【0009】[実施例2]図2は、本発明の実施例2に
おける光起電力装置を示した断面図であり、図6は、図
2で示される光起電力装置の平面図である。図10は、
図2で示される光起電力装置を構成する光起電力素子を
示した断面図である。まず図10に従って、光起電力装
置を構成する光起電力素子の製造方法を順次説明する。
不透明導電基体21として、縦10cm横5cmの長方
形で、厚さ0.2mmの鏡面研磨されたステンレスSU
S430の基体を用意し、アセトン中で超音波洗浄を5
分間、イソプロピルアルコール中で超音波洗浄を1分間
行い、油脂分を除去した。続いて酸化シリコンターゲッ
トを用いたAr雰囲気中でのRFスパッタリング法で、
不透明導電基体21上に、絶縁層22として厚さ2μm
の酸化シリコン膜を形成した。続いて400℃に保った
絶縁層22上に、アルミニウムターゲットを用いたAr
雰囲気中でのDCスパッタリング法で形成された厚さ5
000Åのアルミニウム膜と、酸化亜鉛ターゲットを用
いたAr雰囲気中でのDCスパッタリング法で形成され
た厚さl0000Åの酸化亜鉛膜からなる導電層23を
形成した。アルミニウム膜の表面および酸化亜鉛の表面
は、拡散反射が顕著な、微細な凹凸構造となった。続い
て波長1.06μm、パルス周波数4kHz、Qスイッ
チパルス発振、TEM00モードのNd−YAGレーザを用
いて、平均レーザ出力を0.4Wに調節したスポット径
100μmのビームを、導電層23の所定位置にlmsec
照射することで、絶縁層22が露出する直径0.8mm
の導電層欠損部28を、縦と横が10mm間隔の格子点
25箇所に形成した。続いて水素ガスで希釈されたSi
H4ガス、SiF4ガス、PH3ガスを、RFで励起さ
れたプラズマ中で分解し、250℃に保った導電層23
上に、厚さ200Åのn型アモルファスシリコン層を形
成し、このn型アモルファスシリコン層上に、水素ガス
で希釈されたSiH4ガス、SiF4ガスを、RFで励
起されたプラズマ中で分解し、厚さ4000Åのi型ア
モルファスシリコン層を形成し、さらにi型アモルファ
スシリコン層上に、続いて水素ガスで希釈されたSiH
4ガス、BF3ガスを、RFで励起されたプラズマ中で
分解し、厚さ100Åのp型微結晶シリコン層を形成す
ることで、半導体接合層24を形成した。続いてこの半
導体接合層24上に、ITOターゲットを用いた酸素雰
囲気中DCスパッタリング法で、透明導電層25として
厚さ700ÅのITO膜を形成した。続いて光学センサ
ーを用いた方法で、レーザで導電層23に形成した導電
層欠損部28を見つけ、この部分をニードル状のステン
レスSUS304製治具を用いて、透明導電層25側よ
り面に垂直に圧迫を加えた。その結果、透明導電層25
表面に直径0.2mmの凹みが形成され、膜内部では、
不透明導電基体21と透明導電層25が接触する電気的
接触部29が形成された。圧迫の程度は、不透明導電基
体21と透明導電層25が、導電層22と接触すること
なく、電気的接触部29を形成する大きさでなくてはな
らない。
おける光起電力装置を示した断面図であり、図6は、図
2で示される光起電力装置の平面図である。図10は、
図2で示される光起電力装置を構成する光起電力素子を
示した断面図である。まず図10に従って、光起電力装
置を構成する光起電力素子の製造方法を順次説明する。
不透明導電基体21として、縦10cm横5cmの長方
形で、厚さ0.2mmの鏡面研磨されたステンレスSU
S430の基体を用意し、アセトン中で超音波洗浄を5
分間、イソプロピルアルコール中で超音波洗浄を1分間
行い、油脂分を除去した。続いて酸化シリコンターゲッ
トを用いたAr雰囲気中でのRFスパッタリング法で、
不透明導電基体21上に、絶縁層22として厚さ2μm
の酸化シリコン膜を形成した。続いて400℃に保った
絶縁層22上に、アルミニウムターゲットを用いたAr
雰囲気中でのDCスパッタリング法で形成された厚さ5
000Åのアルミニウム膜と、酸化亜鉛ターゲットを用
いたAr雰囲気中でのDCスパッタリング法で形成され
た厚さl0000Åの酸化亜鉛膜からなる導電層23を
形成した。アルミニウム膜の表面および酸化亜鉛の表面
は、拡散反射が顕著な、微細な凹凸構造となった。続い
て波長1.06μm、パルス周波数4kHz、Qスイッ
チパルス発振、TEM00モードのNd−YAGレーザを用
いて、平均レーザ出力を0.4Wに調節したスポット径
100μmのビームを、導電層23の所定位置にlmsec
照射することで、絶縁層22が露出する直径0.8mm
の導電層欠損部28を、縦と横が10mm間隔の格子点
25箇所に形成した。続いて水素ガスで希釈されたSi
H4ガス、SiF4ガス、PH3ガスを、RFで励起さ
れたプラズマ中で分解し、250℃に保った導電層23
上に、厚さ200Åのn型アモルファスシリコン層を形
成し、このn型アモルファスシリコン層上に、水素ガス
で希釈されたSiH4ガス、SiF4ガスを、RFで励
起されたプラズマ中で分解し、厚さ4000Åのi型ア
モルファスシリコン層を形成し、さらにi型アモルファ
スシリコン層上に、続いて水素ガスで希釈されたSiH
4ガス、BF3ガスを、RFで励起されたプラズマ中で
分解し、厚さ100Åのp型微結晶シリコン層を形成す
ることで、半導体接合層24を形成した。続いてこの半
導体接合層24上に、ITOターゲットを用いた酸素雰
囲気中DCスパッタリング法で、透明導電層25として
厚さ700ÅのITO膜を形成した。続いて光学センサ
ーを用いた方法で、レーザで導電層23に形成した導電
層欠損部28を見つけ、この部分をニードル状のステン
レスSUS304製治具を用いて、透明導電層25側よ
り面に垂直に圧迫を加えた。その結果、透明導電層25
表面に直径0.2mmの凹みが形成され、膜内部では、
不透明導電基体21と透明導電層25が接触する電気的
接触部29が形成された。圧迫の程度は、不透明導電基
体21と透明導電層25が、導電層22と接触すること
なく、電気的接触部29を形成する大きさでなくてはな
らない。
【0010】以上の工程で10個作成された光起電力素
子から光起電力装置を製造する方法を、図2、図6に従
って順次説明する。各々の光起電力素子の端部におい
て、透明導電層25、半導体接合層24をエッチング
し、長さ100mm幅4mmの導電層露出部20aを形
成し、導電層露出部20aとは反対側の光起電力素子の
端部においては、透明導電層25、半導体接合層24、
導電層23、絶縁層22をエッチングし、長さ100m
m幅4mmの基体露出部20bを形成した。続いて電極
接続体27aとして厚さ0.lmm長さ5mm幅2mm
の銅箔を2個用意して、導電層露出部20a上の透明導
電層25に接触しない位置に、前述と同じ性能のNd−
YAGレーザを照射することで溶着した。次に、各々の
光起電力素子の電極接続体27aと基体露出部20bと
を、厚さ0.lmm長さ10mm幅5mmの銅箔からな
る電極接続体27bによって、順次直列接続すること
で、光起電力装置を作成した。電極接続体27bの基体
露出部20bおよび電極接続体27aへの接着は、前述
と同じ性能のNd−YAGレーザを用いた溶着でなされ
た。AM1.5(100mW/cm2)光照射下にて、
作成された光起電力装置の電流電圧特性を測定をしたと
ころ、最適動作点において4.35W、14.6V、光
電変換効率は8.7%が得られた。透明導電層25、電
気的接触部29、不透明導電基体21、電極接続体27
a、27bからなる抵抗による損失電力を求めたとこ
ろ、真性光電変換効率で計算した出力電力の3%未満に
抑えることができた。ここでの真性光電変換効率とは、
それぞれの光起電力素子について、下層に導電層欠損部
28を含まない透明導電層25のある数箇所で、外周を
エッチングで取り除き周囲と絶縁した直径3mmの円形
の透明導電層25と、この円外で透明導電層25、半導
体接合層24をエッチングで取り除き露出させた導電層
23とを電極とし、AM1.5光照射下にて測定された
最適動作点における光電変換効率の平均である。
子から光起電力装置を製造する方法を、図2、図6に従
って順次説明する。各々の光起電力素子の端部におい
て、透明導電層25、半導体接合層24をエッチング
し、長さ100mm幅4mmの導電層露出部20aを形
成し、導電層露出部20aとは反対側の光起電力素子の
端部においては、透明導電層25、半導体接合層24、
導電層23、絶縁層22をエッチングし、長さ100m
m幅4mmの基体露出部20bを形成した。続いて電極
接続体27aとして厚さ0.lmm長さ5mm幅2mm
の銅箔を2個用意して、導電層露出部20a上の透明導
電層25に接触しない位置に、前述と同じ性能のNd−
YAGレーザを照射することで溶着した。次に、各々の
光起電力素子の電極接続体27aと基体露出部20bと
を、厚さ0.lmm長さ10mm幅5mmの銅箔からな
る電極接続体27bによって、順次直列接続すること
で、光起電力装置を作成した。電極接続体27bの基体
露出部20bおよび電極接続体27aへの接着は、前述
と同じ性能のNd−YAGレーザを用いた溶着でなされ
た。AM1.5(100mW/cm2)光照射下にて、
作成された光起電力装置の電流電圧特性を測定をしたと
ころ、最適動作点において4.35W、14.6V、光
電変換効率は8.7%が得られた。透明導電層25、電
気的接触部29、不透明導電基体21、電極接続体27
a、27bからなる抵抗による損失電力を求めたとこ
ろ、真性光電変換効率で計算した出力電力の3%未満に
抑えることができた。ここでの真性光電変換効率とは、
それぞれの光起電力素子について、下層に導電層欠損部
28を含まない透明導電層25のある数箇所で、外周を
エッチングで取り除き周囲と絶縁した直径3mmの円形
の透明導電層25と、この円外で透明導電層25、半導
体接合層24をエッチングで取り除き露出させた導電層
23とを電極とし、AM1.5光照射下にて測定された
最適動作点における光電変換効率の平均である。
【0011】[実施例3]図3は、本発明の実施例3に
おける光起電力装置を示した断面図であり、図7は、図
3で示される光起電力装置の平面図である。図11は、
図3で示される光起電力装置を構成する光起電力素子を
示した断面図であり、図13は、図11で示される光起
電力素子の製造工程を示した説明図である。まず図1
1、図13に従って、光起電力装置を構成する光起電力
素子の製造方法を順次説明する。不透明導電基体31と
して、縦l0cm横5cmの長方形で、厚さ0.2mm
の鏡面研磨されたステンレスSUS430の基体を用意
し、アセトン中で超音波洗浄を5分間、イソプロピルア
ルコール中で超音波洗浄を1分間行い、油脂分を除去し
た。続いて酸化シリコンターゲットを用いたAr雰囲気
中でのRFスパッタリング法で、不透明導電基体31上
に、絶縁層32として厚さ2μmの酸化シリコン膜を形
成した。続いて500℃に保った絶縁層32上に、銀タ
ーゲットを用いたAr雰囲気中でのDCスパッタリング
法で、導電層33として厚さ5000Åの銀膜を形成し
た。銀膜の表面は、拡散反射が顕著な、微細な凹凸構造
となった。続いて波長1.06μm、パルス周波数4k
Hz、Qスイッチパルス発振、TEM00モードのNd−Y
AGレーザを用いて、平均レーザ出力を0.5Wに調節
したスポット径100μmのビームを、導電層33の所
定位置にlmsec照射3することで、絶縁層32が露出す
る直径0.8mmの導電層欠損部38を、縦と横が10
mm間隔の格子点25箇所に形成した。続いて水素ガス
で希釈されたSiH4ガス、SiF4ガス、PH3ガス
を、RFで励起されたプラズマ中で分解し、250℃に
保った導電層33上に、厚さ200Åのn型アモルファ
スシリコン層を形成し、このn型アモルファスシリコン
層上に、水素ガスで希釈されたSiH4ガス、SiF4
ガスを、RFで励起されたプラズマ中で分解し、厚さ4
000Åのi型アモルファスシリコン層を形成し、さら
にi型アモルファスシリコン層上に、続いて水素ガスで
希釈されたSiH4ガス、BF3ガスを、RFで励起さ
れたプラズマ中で分解し、厚さ100Åのp型微結晶シ
リコン層を形成することで、半導体接合層34を形成し
た。続いてこの半導体接合層34上に、ITOターゲッ
トを用いた酸素雰囲気中DCスパッタリング法で、透明
導電層35として厚さ700ÅのITO膜を形成した。
続いて光学センサーを用いた方法で、レーザで導電層3
3に形成した導電層欠損部38を見つけ、この部分を前
述と同じ性能のNd−YAGレーザを用いて、透明導電
層35側より面に垂直に、平均レーザ出力をlWに調節
したスポット径100μmのビームを1msec照射4し
た。その結果、透明導電層と半導体接合層と絶縁層が混
在した、導電性が金属と同程度である直径0.2mmの
合金層36が形成された。合金層36の断面を観察する
と、レーザ照射前アモルファスシリコン半導体接合層で
あった部分と、酸化シリコンであった部分は一様なシリ
コン化合物を形成していたが、ITOはこれらから独立
した層を形成していた。レーザが与える熱量は、不透明
導電基体31と透明導電層35が、導電層32と接触す
ることなく、合金層36を形成する大きさでなくてはな
らない。
おける光起電力装置を示した断面図であり、図7は、図
3で示される光起電力装置の平面図である。図11は、
図3で示される光起電力装置を構成する光起電力素子を
示した断面図であり、図13は、図11で示される光起
電力素子の製造工程を示した説明図である。まず図1
1、図13に従って、光起電力装置を構成する光起電力
素子の製造方法を順次説明する。不透明導電基体31と
して、縦l0cm横5cmの長方形で、厚さ0.2mm
の鏡面研磨されたステンレスSUS430の基体を用意
し、アセトン中で超音波洗浄を5分間、イソプロピルア
ルコール中で超音波洗浄を1分間行い、油脂分を除去し
た。続いて酸化シリコンターゲットを用いたAr雰囲気
中でのRFスパッタリング法で、不透明導電基体31上
に、絶縁層32として厚さ2μmの酸化シリコン膜を形
成した。続いて500℃に保った絶縁層32上に、銀タ
ーゲットを用いたAr雰囲気中でのDCスパッタリング
法で、導電層33として厚さ5000Åの銀膜を形成し
た。銀膜の表面は、拡散反射が顕著な、微細な凹凸構造
となった。続いて波長1.06μm、パルス周波数4k
Hz、Qスイッチパルス発振、TEM00モードのNd−Y
AGレーザを用いて、平均レーザ出力を0.5Wに調節
したスポット径100μmのビームを、導電層33の所
定位置にlmsec照射3することで、絶縁層32が露出す
る直径0.8mmの導電層欠損部38を、縦と横が10
mm間隔の格子点25箇所に形成した。続いて水素ガス
で希釈されたSiH4ガス、SiF4ガス、PH3ガス
を、RFで励起されたプラズマ中で分解し、250℃に
保った導電層33上に、厚さ200Åのn型アモルファ
スシリコン層を形成し、このn型アモルファスシリコン
層上に、水素ガスで希釈されたSiH4ガス、SiF4
ガスを、RFで励起されたプラズマ中で分解し、厚さ4
000Åのi型アモルファスシリコン層を形成し、さら
にi型アモルファスシリコン層上に、続いて水素ガスで
希釈されたSiH4ガス、BF3ガスを、RFで励起さ
れたプラズマ中で分解し、厚さ100Åのp型微結晶シ
リコン層を形成することで、半導体接合層34を形成し
た。続いてこの半導体接合層34上に、ITOターゲッ
トを用いた酸素雰囲気中DCスパッタリング法で、透明
導電層35として厚さ700ÅのITO膜を形成した。
続いて光学センサーを用いた方法で、レーザで導電層3
3に形成した導電層欠損部38を見つけ、この部分を前
述と同じ性能のNd−YAGレーザを用いて、透明導電
層35側より面に垂直に、平均レーザ出力をlWに調節
したスポット径100μmのビームを1msec照射4し
た。その結果、透明導電層と半導体接合層と絶縁層が混
在した、導電性が金属と同程度である直径0.2mmの
合金層36が形成された。合金層36の断面を観察する
と、レーザ照射前アモルファスシリコン半導体接合層で
あった部分と、酸化シリコンであった部分は一様なシリ
コン化合物を形成していたが、ITOはこれらから独立
した層を形成していた。レーザが与える熱量は、不透明
導電基体31と透明導電層35が、導電層32と接触す
ることなく、合金層36を形成する大きさでなくてはな
らない。
【0012】以上の工程で10個作成された光起電力素
子から光起電力装置を製造する方法を、図3、図7に従
って順次説明する。各々の光起電力素子の、下層に導電
層欠損部38を備えない端部において、前述と同じ性能
のNd−YAGレーザを用いて、平均レーザ出力を1.
2Wに調節した、スボット径l00μmのビームをl0
0mm/secの走査速度で照射し、長さ100mm幅
0.5mmの透明導電層分割溝30bを形成した。これ
によって下層に導電層欠損部38がないために、透明導
電層が不透明導電基体31と絶縁された、長さ100m
m幅3mmの導電層接続部30aが形成された。続いて
導電層接続部30aにおいて、平均レーザ出力を0.7
Wに調節したスポット径100μmのビームを1msec照
射した。その結果、透明導電層と半導体接合層と導電層
が混在した、導電性が金属と同程度である直径0.3m
mの導電層接続層30cが形成された。導電層接続層3
0cの断面を観察すると、レーザ照射前アモルファスシ
リコン半導体接合層であった部分と、銀層であった部分
は一様な合金を形成していたが、ITOはこれらから独
立した層を形成していた。続いて電極接続体37aとし
て厚さ0.1mm長さ5mm幅2mmの銅箔を2個用意
して、導電層露出部30a上の透明導電層35に接触し
ない位置で、かつ導電層接続層30cを覆う位置に、金
属粉を含有する導電性樹脂で接着した。次に、各々の光
起電力素子の電極接続体37aと不透明導電基体31と
を、厚さ0.1mm長さ10mm幅5mmの銅箔からな
る電極接続体37bによって、順次直列接続することで
光起電力装置を作成した。電極接続体37bの不透明導
電基体31および電極接続体37aへの接着は、金属粉
を含有する導電性樹脂を介在させることでなされた。A
M1.5(100mW/cm2)光照射下にて、作成さ
れた光起電力装置の電流電圧特性を測定をしたところ、
最適動作点において4.3W、14.5V、光電変換効
率は8.6%が得られた。透明導電層35、電気的接触
部39、不透明導電基体31、電極接続体37a、37
bからなる抵抗による損失電力を求めたところ、真性光
電変換効率で計算した出力電力の3%未満に抑えること
ができた。ここでの真性光電変換効率とは、それぞれの
光起電力素子について、下層に導電層欠損部38を含ま
ない透明導電層35のある数箇所で、外周をエッチング
で取り除き周囲と絶縁した直径3mmの円形の透明導電
層35と、この円外で透明導電層35、半導体接合層3
4をエッチングで取り除き露出させた導電層33とを電
極とし、AMl.5光照射下にて測定された最適動作点
における光電変換効率の平均である。
子から光起電力装置を製造する方法を、図3、図7に従
って順次説明する。各々の光起電力素子の、下層に導電
層欠損部38を備えない端部において、前述と同じ性能
のNd−YAGレーザを用いて、平均レーザ出力を1.
2Wに調節した、スボット径l00μmのビームをl0
0mm/secの走査速度で照射し、長さ100mm幅
0.5mmの透明導電層分割溝30bを形成した。これ
によって下層に導電層欠損部38がないために、透明導
電層が不透明導電基体31と絶縁された、長さ100m
m幅3mmの導電層接続部30aが形成された。続いて
導電層接続部30aにおいて、平均レーザ出力を0.7
Wに調節したスポット径100μmのビームを1msec照
射した。その結果、透明導電層と半導体接合層と導電層
が混在した、導電性が金属と同程度である直径0.3m
mの導電層接続層30cが形成された。導電層接続層3
0cの断面を観察すると、レーザ照射前アモルファスシ
リコン半導体接合層であった部分と、銀層であった部分
は一様な合金を形成していたが、ITOはこれらから独
立した層を形成していた。続いて電極接続体37aとし
て厚さ0.1mm長さ5mm幅2mmの銅箔を2個用意
して、導電層露出部30a上の透明導電層35に接触し
ない位置で、かつ導電層接続層30cを覆う位置に、金
属粉を含有する導電性樹脂で接着した。次に、各々の光
起電力素子の電極接続体37aと不透明導電基体31と
を、厚さ0.1mm長さ10mm幅5mmの銅箔からな
る電極接続体37bによって、順次直列接続することで
光起電力装置を作成した。電極接続体37bの不透明導
電基体31および電極接続体37aへの接着は、金属粉
を含有する導電性樹脂を介在させることでなされた。A
M1.5(100mW/cm2)光照射下にて、作成さ
れた光起電力装置の電流電圧特性を測定をしたところ、
最適動作点において4.3W、14.5V、光電変換効
率は8.6%が得られた。透明導電層35、電気的接触
部39、不透明導電基体31、電極接続体37a、37
bからなる抵抗による損失電力を求めたところ、真性光
電変換効率で計算した出力電力の3%未満に抑えること
ができた。ここでの真性光電変換効率とは、それぞれの
光起電力素子について、下層に導電層欠損部38を含ま
ない透明導電層35のある数箇所で、外周をエッチング
で取り除き周囲と絶縁した直径3mmの円形の透明導電
層35と、この円外で透明導電層35、半導体接合層3
4をエッチングで取り除き露出させた導電層33とを電
極とし、AMl.5光照射下にて測定された最適動作点
における光電変換効率の平均である。
【0013】[実施例4]図4は、本発明の実施例4に
おける光起電力装置を示した断面図であり、図8は、図
4で示される光起電力装置の平面図である。図11は、
図4で示される光起電力装置を構成する光起電力素子を
示した断面図であり、図13は、図11で示される光起
電力素子の製造工程を示した説明図である。まず図1
1、図13に従って、光起電力装置を構成する光起電力
素子の製造方法を順次説明する。不透明導電基体41と
して、縦l0cm横5cmの長方形で、厚さ0.2mm
の鏡面研磨されたステンレスSUS430の基体を用意
し、アセトン中で超音波洗浄を5分間、イソプロピルア
ルコール中で超音波洗浄を1分間行い、油脂分を除去し
た。続いて窒素ガスで希釈したシランガスとアンモニア
ガスを、RFで励起されたプラズマ中で分解し、250
℃に保った不透明導電基体41上に、絶縁層42として
厚さ2μmの窒化シリコン膜を形成した。続いて400
℃に保った絶縁層42上に、アルミニウムターゲットを
用いたAr雰囲気中でのDCスパッタリング法で形成さ
れた厚さ5000Åのアルミニウム膜と、酸化亜鉛ター
ゲットを用いたAr雰囲気中でのDCスパッタリング法
で形成された厚さl0000Åの酸化亜鉛膜からなる導
電層43を形成した。アルミニウム膜の表面および酸化
亜鉛の表面は、拡散反射が顕著な、微細な凹凸構造とな
った。続いて波長1.06μm、パルス周波数4kH
z、Qスイッチパルス発振、TEM00モードのNd−YA
Gレーザを用いて、平均レーザ出力を0.5Wに調節し
たスポット径100μmのビームを、導電層43の所定
位置に100mm/secの走査速度で照射3すること
で、絶縁層42が露出する幅0.4mm長さ5mmの短
冊状の導電層欠損部48を、縦が18mm間隔で横が1
0mm間隔の格子点30箇所に形成した。続いて水素ガ
スで希釈されたSiH4ガス、SiF4ガス、PH3ガ
スを、RFで励起されたプラズマ中で分解し、250℃
に保った導電層43上に、厚さ200Åのn型アモルフ
ァスシリコン層を形成し、このn型アモルファスシリコ
ン層上に、水素ガスで希釈されたSiH4ガス、SiF
4ガスを、RFで励起されたプラズマ中で分解し、厚さ
4000Åのi型アモルファスシリコン層を形成し、さ
らにi型アモルファスシリコン層上に、続いて水素ガス
で希釈されたSiH4ガス、BF3ガスを、RFで励起
されたプラズマ中で分解し、厚さ100Åのp型微結晶
シリコン層を形成することで、半導体接合層44を形成
した。続いてこの半導体接合層44上に、ITOターゲ
ットを用いた酸素雰囲気中DCスパッタリング法で、透
明導電層45として厚さ700ÅのITO膜を形成し
た。続いて光学センサーを用いた方法で、レーザで導電
層43に形成した導電層欠損部48を見つけ、この部分
を前述と同じ性能のNd−YAGレーザを用いて、透明
導電層45側より面に垂直に、平均レーザ出力を1Wに
調節したスポット径100μmのビームをl00mm/
secの走査速度で照射4した。その結果、透明導電層
と半導体接合層と絶縁層が混在した、導電性が金属と同
程度である幅0.1mm長さ4mmの合金層46が形成
された。合金層46の断面を観察すると、レーザ照射前
アモルファスシリコン半導体接合層であった部分と、窒
化シリコンであった部分は一様なシリコン化合物を形成
していたが、ITOはこれらから独立した層を形成して
いた。レーザが与える熱量は、不透明導電基体41と透
明導電層45が、導電層42と接触することなく、合金
層46を形成する大きさでなくてはならない。
おける光起電力装置を示した断面図であり、図8は、図
4で示される光起電力装置の平面図である。図11は、
図4で示される光起電力装置を構成する光起電力素子を
示した断面図であり、図13は、図11で示される光起
電力素子の製造工程を示した説明図である。まず図1
1、図13に従って、光起電力装置を構成する光起電力
素子の製造方法を順次説明する。不透明導電基体41と
して、縦l0cm横5cmの長方形で、厚さ0.2mm
の鏡面研磨されたステンレスSUS430の基体を用意
し、アセトン中で超音波洗浄を5分間、イソプロピルア
ルコール中で超音波洗浄を1分間行い、油脂分を除去し
た。続いて窒素ガスで希釈したシランガスとアンモニア
ガスを、RFで励起されたプラズマ中で分解し、250
℃に保った不透明導電基体41上に、絶縁層42として
厚さ2μmの窒化シリコン膜を形成した。続いて400
℃に保った絶縁層42上に、アルミニウムターゲットを
用いたAr雰囲気中でのDCスパッタリング法で形成さ
れた厚さ5000Åのアルミニウム膜と、酸化亜鉛ター
ゲットを用いたAr雰囲気中でのDCスパッタリング法
で形成された厚さl0000Åの酸化亜鉛膜からなる導
電層43を形成した。アルミニウム膜の表面および酸化
亜鉛の表面は、拡散反射が顕著な、微細な凹凸構造とな
った。続いて波長1.06μm、パルス周波数4kH
z、Qスイッチパルス発振、TEM00モードのNd−YA
Gレーザを用いて、平均レーザ出力を0.5Wに調節し
たスポット径100μmのビームを、導電層43の所定
位置に100mm/secの走査速度で照射3すること
で、絶縁層42が露出する幅0.4mm長さ5mmの短
冊状の導電層欠損部48を、縦が18mm間隔で横が1
0mm間隔の格子点30箇所に形成した。続いて水素ガ
スで希釈されたSiH4ガス、SiF4ガス、PH3ガ
スを、RFで励起されたプラズマ中で分解し、250℃
に保った導電層43上に、厚さ200Åのn型アモルフ
ァスシリコン層を形成し、このn型アモルファスシリコ
ン層上に、水素ガスで希釈されたSiH4ガス、SiF
4ガスを、RFで励起されたプラズマ中で分解し、厚さ
4000Åのi型アモルファスシリコン層を形成し、さ
らにi型アモルファスシリコン層上に、続いて水素ガス
で希釈されたSiH4ガス、BF3ガスを、RFで励起
されたプラズマ中で分解し、厚さ100Åのp型微結晶
シリコン層を形成することで、半導体接合層44を形成
した。続いてこの半導体接合層44上に、ITOターゲ
ットを用いた酸素雰囲気中DCスパッタリング法で、透
明導電層45として厚さ700ÅのITO膜を形成し
た。続いて光学センサーを用いた方法で、レーザで導電
層43に形成した導電層欠損部48を見つけ、この部分
を前述と同じ性能のNd−YAGレーザを用いて、透明
導電層45側より面に垂直に、平均レーザ出力を1Wに
調節したスポット径100μmのビームをl00mm/
secの走査速度で照射4した。その結果、透明導電層
と半導体接合層と絶縁層が混在した、導電性が金属と同
程度である幅0.1mm長さ4mmの合金層46が形成
された。合金層46の断面を観察すると、レーザ照射前
アモルファスシリコン半導体接合層であった部分と、窒
化シリコンであった部分は一様なシリコン化合物を形成
していたが、ITOはこれらから独立した層を形成して
いた。レーザが与える熱量は、不透明導電基体41と透
明導電層45が、導電層42と接触することなく、合金
層46を形成する大きさでなくてはならない。
【0014】以上の工程で10個作成された光起電力素
子から光起電力装置を製造する方法を、図4、図8に従
って順次説明する。各々の光起電力素子の、下層に導電
層欠損部48を備えない端部において、前述と同じ性能
のNd−YAGレーザを用いて、平均レーザ出力を1.
2Wに調節した、スポット径l00μmのビームを10
0mm/secの走査速度で照射し、長さl00mm幅
0.5mmの透明導電層分割溝40bを形成した。これ
によって下層に導電層欠損部48がないために、透明導
電層が不透明導電基体41と絶縁された、長さ100m
m幅3mmの導電層接続部40aが形成された。続いて
導電層接続部40aにおいて、平均レーザ出力を0.7
Wに調節したスポット径100μmのビームを1msec照
射した。その結果、透明導電層と半導体接合層と導電層
が混在した、導電性が金属と同程度である直径0.3m
mの導電層接続層40cが形成された。導電層接続層4
0cの断面を観察すると、レーザ照射前アモルファスシ
リコン半導体接合層であった部分と、銀層であった部分
は一様な合金を形成していたが、ITOはこれらから独
立した層を形成していた。続いて電極接続体47aとし
て厚さ0.1mm長さ5mm幅2mmの銅箔を2個用意
して、導電層露出部40a上の透明導電層45に接触し
ない位置で、かつ導電層接続層40cを覆う位置に、金
属粉を含有する導電性樹脂で接着した。次に、各々の光
起電力素子の電極接続体47aと透明導電層45とを、
厚さ0.lmm長さ10mm幅5mmの銅箔からなる電
極接続体47bで順次接続することで、光起電力素子が
直列接続された光起電力装置を作成した。電極接続体4
7bの透明導電層45への接着は、金属粉を含有する導
電性樹脂を介在させることでなされ、電極接続体47b
の電極接続体47aへの接着は、低融点合金半田による
溶着でなされた。AM1.5(100mW/cm2)光
照射下にて、作成された光起電力装置の電流電圧特性を
測定をしたところ、最適動作点において4.40W、1
4.9V、光電変換効率は8.8%が得られた。透明導
電層45、電気的接触部49、不透明導電基体41、電
極接続体47a、47bからなる抵抗による損失電力を
求めたところ、真性光電変換効率で計算した出力電力の
3%未満に抑えることができた。ここでの真性光電変換
効率とは、それぞれの光起電力素子について、下層に導
電層欠損部48を含まない透明導電層45のある数箇所
で、外周をエッチングで取り除き周囲と絶縁した直径3
mmの円形の透明導電層45と、この円外で透明導電層
45、半導体接合層44をエッチングで取り除き露出さ
せた導電層43とを電極とし、AM1.5光照射下にて
測定された最適動作点における光電変換効率の平均であ
る。
子から光起電力装置を製造する方法を、図4、図8に従
って順次説明する。各々の光起電力素子の、下層に導電
層欠損部48を備えない端部において、前述と同じ性能
のNd−YAGレーザを用いて、平均レーザ出力を1.
2Wに調節した、スポット径l00μmのビームを10
0mm/secの走査速度で照射し、長さl00mm幅
0.5mmの透明導電層分割溝40bを形成した。これ
によって下層に導電層欠損部48がないために、透明導
電層が不透明導電基体41と絶縁された、長さ100m
m幅3mmの導電層接続部40aが形成された。続いて
導電層接続部40aにおいて、平均レーザ出力を0.7
Wに調節したスポット径100μmのビームを1msec照
射した。その結果、透明導電層と半導体接合層と導電層
が混在した、導電性が金属と同程度である直径0.3m
mの導電層接続層40cが形成された。導電層接続層4
0cの断面を観察すると、レーザ照射前アモルファスシ
リコン半導体接合層であった部分と、銀層であった部分
は一様な合金を形成していたが、ITOはこれらから独
立した層を形成していた。続いて電極接続体47aとし
て厚さ0.1mm長さ5mm幅2mmの銅箔を2個用意
して、導電層露出部40a上の透明導電層45に接触し
ない位置で、かつ導電層接続層40cを覆う位置に、金
属粉を含有する導電性樹脂で接着した。次に、各々の光
起電力素子の電極接続体47aと透明導電層45とを、
厚さ0.lmm長さ10mm幅5mmの銅箔からなる電
極接続体47bで順次接続することで、光起電力素子が
直列接続された光起電力装置を作成した。電極接続体4
7bの透明導電層45への接着は、金属粉を含有する導
電性樹脂を介在させることでなされ、電極接続体47b
の電極接続体47aへの接着は、低融点合金半田による
溶着でなされた。AM1.5(100mW/cm2)光
照射下にて、作成された光起電力装置の電流電圧特性を
測定をしたところ、最適動作点において4.40W、1
4.9V、光電変換効率は8.8%が得られた。透明導
電層45、電気的接触部49、不透明導電基体41、電
極接続体47a、47bからなる抵抗による損失電力を
求めたところ、真性光電変換効率で計算した出力電力の
3%未満に抑えることができた。ここでの真性光電変換
効率とは、それぞれの光起電力素子について、下層に導
電層欠損部48を含まない透明導電層45のある数箇所
で、外周をエッチングで取り除き周囲と絶縁した直径3
mmの円形の透明導電層45と、この円外で透明導電層
45、半導体接合層44をエッチングで取り除き露出さ
せた導電層43とを電極とし、AM1.5光照射下にて
測定された最適動作点における光電変換効率の平均であ
る。
【0015】[実施例5]図1は、本発明の実施例5に
おける光起電力装置を示した断面図であり、図5は、図
1で示される光起電力装置の平面図である。図11は、
図1で示される光起電力装置を構成する光起電力素子を
示した断面図であり、図13は、図11で示される光起
電力素子の製造工程を示した説明図である。図16は、
図11および図13で示される構成の光起電力素子を製
造する装置の概略図である。まず図11、図13、図1
6に従って、光起電力装置を構成する光起電力素子の製
造方法を順次説明する。図16に示す薄膜形成装置は、
ロール状になったフィルム基体から、フィルム基体を薄
膜形成室に引き出し薄膜を形成し、薄膜が形成されたフ
ィルム基体を、再びロール状に巻き取るロール・ツー・
ロール方式の装置である。ロール・ツー・ロール方式の
装置は、フィルム基体を搬送しながら薄膜を形成するこ
とで、薄膜形成室より大幅に長い基体に均一な薄膜を形
成することが可能であり、また多重膜の違続形成も、基
体搬送方向にターゲットを並べることで、簡単に実現で
きるという特徴を持っている。不透明導電基体51とし
て、有機溶剤あるいはアルカリ溶剤で油脂分を除去し
た、厚さ0.1mm幅100mm長さ100mの鏡面研
磨されたステンレスSUS430製フイルム基体をロー
ル状で用意した。ロール状にされた不透明導電基体51
は、送り出し室100から引き出され、絶縁層堆積室1
01、導電層堆積室102、レーザ照射室103、n層
堆積室104、i層堆積室105、p層堆積室106、
透明導電層堆積室107、レーザ照射室108を搬送速
度500mm/minで通過することで、図5に示され
る構成の光起電力素子となった。前述の各真空室では以
下に示す工程が行われた。絶縁層堆積室101では、窒
素ガスで希釈したシランガスとアンモニアガスからなる
堆積ガス111を、電極121にRFを印加することで
励起されたプラズマ中で分解し、250℃に保った不透
明導電基体51上に、絶縁層52として厚さ2μmの窒
化シリコン膜を形成した。導電層堆積室102ではAr
からなる不活性ガス112中で、電極122上に設けら
れた銀ターゲットを用いた、DCスパッタリング法によ
り、導電層53として厚さ5000Åの銀膜を、500
℃に保った絶縁層52上に形成した。銀膜の表面は、拡
散反射が顕著な、微細な凹凸構造となった。レーザ照射
室103では、波長1.06μm、パルス周波数4kH
z、qスイッチパルス発振、TBM00モードのNd−
YAGレーザ123を用いて、平均レーザ出力を0.5
Wに調節したスポット径100μmのビームを、導電層
53の所定位置に1msec照射3することで、絶縁層
52が露出する直径0.8mmの導電層欠損部58を、
不透明導電基体51の幅方向にl0mm間隔で10箇所
形成する。これを不透明導電基体51が10mm搬送さ
れる毎に繰り返すことで、導電層欠損部58が、幅方向
に10列の10mm間隔の格子点として形成した。n層
堆積室104では、水素ガスで希釈されたSiH4ガ
ス、SiF4ガス、PH3ガスを、電極124にRFを
印加することで励起されたプラズマ中で分解し、250
℃に保った導電層53上に、厚さ200Åのn型アモル
ファスシリコン層を形成し、続いてi層堆積室105で
は、水素ガスで希釈されたSiH4ガス、SiF4ガス
を、電極125にRFを印加することで励起されたプラ
ズマ中で分解し、n型アモルファスシリコン層上に、厚
さ4000Åのi型アモルファスシリコン層を形成し、
続いてp層堆積室106では、水素ガスで希釈されたS
iH4ガス、BF3ガスを、電極126にRFを印加す
ることで励起されたプラズマ中で分解し、i型アモルフ
ァスシリコン層上に、厚さ100Åのp型微結晶シリコ
ン層を形成することで、半導体接合層54を形成した。
透明導電層堆積室107ではArと酸素からなる反応性
ガス117中で、電極127上に設けられたITOター
ゲットを用いた、DCスパッタリング法により、透明導
電層55として厚さ700ÅのITO膜を半導体接合層
54上に形成した。レーザ照射室108で、光学センサ
ー118を用いた方法で、レーザで導電層53に形成し
た導電層欠損部58を見つけ、この部分を前述と同じ性
能のNd−YAGレーザ128を用いて、透明導電層5
5側より面に垂直に、平均レーザ出力を1wに調節した
スポット径100μmのビームを1msec照射4した。そ
の結果、透明導電層と半導体接合層と絶縁層が混在し
た、導電性が金属と同程度である直径0.2mmの合金
層56が形成された。合金層56の断面を観察すると、
レーザ照射前アモルファスシリコン半導体接合層であっ
た部分と、窒化シリコンであった部分は一様なシリコン
化合物を形成していたが、ITOはこれらから独立した
層を形成していた。レーザが与える熱量は、不透明導電
基体51と透明導電層55が、導電層52と接触するこ
となく、合金層56を形成する大きさでなくてはならな
い。
おける光起電力装置を示した断面図であり、図5は、図
1で示される光起電力装置の平面図である。図11は、
図1で示される光起電力装置を構成する光起電力素子を
示した断面図であり、図13は、図11で示される光起
電力素子の製造工程を示した説明図である。図16は、
図11および図13で示される構成の光起電力素子を製
造する装置の概略図である。まず図11、図13、図1
6に従って、光起電力装置を構成する光起電力素子の製
造方法を順次説明する。図16に示す薄膜形成装置は、
ロール状になったフィルム基体から、フィルム基体を薄
膜形成室に引き出し薄膜を形成し、薄膜が形成されたフ
ィルム基体を、再びロール状に巻き取るロール・ツー・
ロール方式の装置である。ロール・ツー・ロール方式の
装置は、フィルム基体を搬送しながら薄膜を形成するこ
とで、薄膜形成室より大幅に長い基体に均一な薄膜を形
成することが可能であり、また多重膜の違続形成も、基
体搬送方向にターゲットを並べることで、簡単に実現で
きるという特徴を持っている。不透明導電基体51とし
て、有機溶剤あるいはアルカリ溶剤で油脂分を除去し
た、厚さ0.1mm幅100mm長さ100mの鏡面研
磨されたステンレスSUS430製フイルム基体をロー
ル状で用意した。ロール状にされた不透明導電基体51
は、送り出し室100から引き出され、絶縁層堆積室1
01、導電層堆積室102、レーザ照射室103、n層
堆積室104、i層堆積室105、p層堆積室106、
透明導電層堆積室107、レーザ照射室108を搬送速
度500mm/minで通過することで、図5に示され
る構成の光起電力素子となった。前述の各真空室では以
下に示す工程が行われた。絶縁層堆積室101では、窒
素ガスで希釈したシランガスとアンモニアガスからなる
堆積ガス111を、電極121にRFを印加することで
励起されたプラズマ中で分解し、250℃に保った不透
明導電基体51上に、絶縁層52として厚さ2μmの窒
化シリコン膜を形成した。導電層堆積室102ではAr
からなる不活性ガス112中で、電極122上に設けら
れた銀ターゲットを用いた、DCスパッタリング法によ
り、導電層53として厚さ5000Åの銀膜を、500
℃に保った絶縁層52上に形成した。銀膜の表面は、拡
散反射が顕著な、微細な凹凸構造となった。レーザ照射
室103では、波長1.06μm、パルス周波数4kH
z、qスイッチパルス発振、TBM00モードのNd−
YAGレーザ123を用いて、平均レーザ出力を0.5
Wに調節したスポット径100μmのビームを、導電層
53の所定位置に1msec照射3することで、絶縁層
52が露出する直径0.8mmの導電層欠損部58を、
不透明導電基体51の幅方向にl0mm間隔で10箇所
形成する。これを不透明導電基体51が10mm搬送さ
れる毎に繰り返すことで、導電層欠損部58が、幅方向
に10列の10mm間隔の格子点として形成した。n層
堆積室104では、水素ガスで希釈されたSiH4ガ
ス、SiF4ガス、PH3ガスを、電極124にRFを
印加することで励起されたプラズマ中で分解し、250
℃に保った導電層53上に、厚さ200Åのn型アモル
ファスシリコン層を形成し、続いてi層堆積室105で
は、水素ガスで希釈されたSiH4ガス、SiF4ガス
を、電極125にRFを印加することで励起されたプラ
ズマ中で分解し、n型アモルファスシリコン層上に、厚
さ4000Åのi型アモルファスシリコン層を形成し、
続いてp層堆積室106では、水素ガスで希釈されたS
iH4ガス、BF3ガスを、電極126にRFを印加す
ることで励起されたプラズマ中で分解し、i型アモルフ
ァスシリコン層上に、厚さ100Åのp型微結晶シリコ
ン層を形成することで、半導体接合層54を形成した。
透明導電層堆積室107ではArと酸素からなる反応性
ガス117中で、電極127上に設けられたITOター
ゲットを用いた、DCスパッタリング法により、透明導
電層55として厚さ700ÅのITO膜を半導体接合層
54上に形成した。レーザ照射室108で、光学センサ
ー118を用いた方法で、レーザで導電層53に形成し
た導電層欠損部58を見つけ、この部分を前述と同じ性
能のNd−YAGレーザ128を用いて、透明導電層5
5側より面に垂直に、平均レーザ出力を1wに調節した
スポット径100μmのビームを1msec照射4した。そ
の結果、透明導電層と半導体接合層と絶縁層が混在し
た、導電性が金属と同程度である直径0.2mmの合金
層56が形成された。合金層56の断面を観察すると、
レーザ照射前アモルファスシリコン半導体接合層であっ
た部分と、窒化シリコンであった部分は一様なシリコン
化合物を形成していたが、ITOはこれらから独立した
層を形成していた。レーザが与える熱量は、不透明導電
基体51と透明導電層55が、導電層52と接触するこ
となく、合金層56を形成する大きさでなくてはならな
い。
【0016】以上の工程を経て、巻き取り室109で再
びロール状に巻き取られた光起電力素子より、縦10c
m横5cmの長方形に切り出した、10個の光起電力素
子から光起電力装置を製造する方法を、図1、図5に従
って順次説明する。各々の光起電力素子の端部におい
て、透明導電層55、半導体接合層54をエッチング
し、長さ10mm幅4mmの導電層露出部50aを2箇
所形成した。続いて電極接続体57aとして厚さ0.1
mm長さ5mm幅2mmの銅箔を2個用意して、導電層
露出部50a上の透明導電層55に接触しない位置に、
金属粉を含有する導電性樹脂で接着した。次に、各々の
光起電力素子の電極接続体57aと不透明導電基体51
とを、厚さ0.lmm長さ10mm幅5mmの銅箔から
なる電極接続体57bによって、順次直列接続すること
で光起電力装置を作成した。電極接続体57bの不透明
導電基体51および電極接続体57aへの接着は、前述
と同じ性能のNd−YAGレーザを用いた溶着でなされ
た。AM1.5(100mW/cm2)光照射下にて、
作成された光起電力装置の電流電圧特性を測定をしたと
ころ、最適動作点において4.35W、14.5V、光
電変換効率は8.7%が得られた。透明導電層55、電
気的接触部59、不透明導電基体51、電極接続体57
a、57bからなる抵抗による損失電力を求めたとこ
ろ、真性光電変換効率で計算した出力電力の3%未満に
抑えることができた。ここでの真性光電変換効率とは、
それぞれの光起電力素子について、下層に導電層欠損部
58を含まない透明導電層55のある数箇所で、外周を
エッチングで取り除き周囲と絶縁した直径3mmの円形
の透明導電層55と、この円外で透明導電層55、半導
体接合層54をエッチングで取り除き露出させた導電層
53とを電極とし、AM1.5光照射下にて測定された
最適動作点における光電変換効率の平均である。
びロール状に巻き取られた光起電力素子より、縦10c
m横5cmの長方形に切り出した、10個の光起電力素
子から光起電力装置を製造する方法を、図1、図5に従
って順次説明する。各々の光起電力素子の端部におい
て、透明導電層55、半導体接合層54をエッチング
し、長さ10mm幅4mmの導電層露出部50aを2箇
所形成した。続いて電極接続体57aとして厚さ0.1
mm長さ5mm幅2mmの銅箔を2個用意して、導電層
露出部50a上の透明導電層55に接触しない位置に、
金属粉を含有する導電性樹脂で接着した。次に、各々の
光起電力素子の電極接続体57aと不透明導電基体51
とを、厚さ0.lmm長さ10mm幅5mmの銅箔から
なる電極接続体57bによって、順次直列接続すること
で光起電力装置を作成した。電極接続体57bの不透明
導電基体51および電極接続体57aへの接着は、前述
と同じ性能のNd−YAGレーザを用いた溶着でなされ
た。AM1.5(100mW/cm2)光照射下にて、
作成された光起電力装置の電流電圧特性を測定をしたと
ころ、最適動作点において4.35W、14.5V、光
電変換効率は8.7%が得られた。透明導電層55、電
気的接触部59、不透明導電基体51、電極接続体57
a、57bからなる抵抗による損失電力を求めたとこ
ろ、真性光電変換効率で計算した出力電力の3%未満に
抑えることができた。ここでの真性光電変換効率とは、
それぞれの光起電力素子について、下層に導電層欠損部
58を含まない透明導電層55のある数箇所で、外周を
エッチングで取り除き周囲と絶縁した直径3mmの円形
の透明導電層55と、この円外で透明導電層55、半導
体接合層54をエッチングで取り除き露出させた導電層
53とを電極とし、AM1.5光照射下にて測定された
最適動作点における光電変換効率の平均である。
【0017】[従来例]つぎに、本願発明の上記実施例
と対比し本発明が優れた特性を有することを明らかにす
るため従来例について説明する。図14は、従来の光起
電力装置の一つの構成を示した断面図であり、図15
は、図14で示される光起電力装置の断面図である。以
下図14、図15に従って光起電力装置の製造方法を順
次説明する。不透明導電基体91として、5cm四方で
厚さ0.2mmの鏡面研磨されたステンレスSUS43
0の基体を用意し、アセトン中で超音波洗浄を5分間、
イソプロピルアルコール中で超音波洗浄を1分間行い、
油脂分を除去した。続いて400℃に保った不透明導電
基体91上に、アルミニウムターゲットを用いたAr雰
囲気中でのDCスパッタリング法で、導電層93として
厚さ5000Åのアルミニウム膜を形成した。続いて水
素ガスで希釈されたSiH4ガス、SiF4ガス、PH
3ガスを、RFで励起されたプラズマ中で分解し、25
0℃に保った導電層93上に、厚さ200Åのn型アモ
ルファスシリコン層を形成し、続いてこのn型アモルフ
ァスシリコン層上に、水素ガスで希釈されたSiH4ガ
ス、SiF4ガスを、RFで励起されたプラズマ中で分
解し、250℃に保ったn型アモルファスシリコン層上
に、厚さ4000Åのi型アモルファスシリコン層を形
成し、続いてこのi型アモルファスシリコン層上に、水
素ガスで希釈されたSiH4ガス、BF3ガスを、RF
で励起されたプラズマ中で分解し、250℃に保ったp
型アモルファスシリコン層上に、厚さ100Åのp型微
結晶シリコン層を形成することで、半導体接合層94を
形成した。続いてこの半導体接合層94上に、ITOタ
ーゲットを用いたO2雰囲気中DCスパッタリング法
で、透明導電層95として厚さ700ÅのITO膜を形
成した。続いてこの透明導電層95上に、集電電極98
として、長さ45mmの直径100μmの銀ワイヤー5
本を10mm間隔で、導電性樹脂を用いて接着した。導
電性樹脂は、集電電極98が配置される場所に対応し
て、幅0.4mm長さ45mmの10mm間隔で5箇所
に、スクリーン印刷法で塗布される。続いて電極接続体
97aとして厚さ0.1mm長さ95mm幅4mmの銅
箔を、基体端部の不透明導電基体91に接触しない位置
に、集電電極98が金属粉を含有する導電性樹脂で接着
した。その接着領域に集電電極98の端部を含めること
で、電極接続体97aと集電電極98を接続した。この
光起電力素子を10個作成し、各々の光起電力素子の電
極接続体97aと不透明導電基体91とを、厚さ0.1
mm長さ10mm幅5mmの銅箔からなる電極接続体9
7bによって、順次直列接続することで光起電力装置を
作成した。電極接続体97bの不透明導電基体91およ
び電極接続体97aへの接着は、低融点合金半田を用い
た溶着でなされた。AM1.5(100mW/cm2)
光照射下にて電流電圧特性を測定をしたところ、最適動
作点において4.15W、13.8V、光電変換効率は
8.3%が得られた。透明導電層95、集電電極98、
電極接続体97からなる抵抗による損失電力を求めたと
ころ、真性光電変換効率で計算した出力電力の3%〜4
%であった。ここでの真性光電変換効率とは、それぞれ
の光起電力素子について、下層に導電層欠損部98を含
まない透明導電層95のある数箇所で、外周をエッチン
グで取り除き周囲と絶縁した直径3mmの円形の透明導
電層95と、この円の直下の不透明導電層91を電極と
し、AM1.5光照射下にて測定された最適動作点にお
ける光電変換効率の平均である。このような従来例と本
発明とを比較した場合、本願発明によると従来例よりも
高い光電変換効率が得られ、また損失電力を低く抑える
ことができることが分かる。
と対比し本発明が優れた特性を有することを明らかにす
るため従来例について説明する。図14は、従来の光起
電力装置の一つの構成を示した断面図であり、図15
は、図14で示される光起電力装置の断面図である。以
下図14、図15に従って光起電力装置の製造方法を順
次説明する。不透明導電基体91として、5cm四方で
厚さ0.2mmの鏡面研磨されたステンレスSUS43
0の基体を用意し、アセトン中で超音波洗浄を5分間、
イソプロピルアルコール中で超音波洗浄を1分間行い、
油脂分を除去した。続いて400℃に保った不透明導電
基体91上に、アルミニウムターゲットを用いたAr雰
囲気中でのDCスパッタリング法で、導電層93として
厚さ5000Åのアルミニウム膜を形成した。続いて水
素ガスで希釈されたSiH4ガス、SiF4ガス、PH
3ガスを、RFで励起されたプラズマ中で分解し、25
0℃に保った導電層93上に、厚さ200Åのn型アモ
ルファスシリコン層を形成し、続いてこのn型アモルフ
ァスシリコン層上に、水素ガスで希釈されたSiH4ガ
ス、SiF4ガスを、RFで励起されたプラズマ中で分
解し、250℃に保ったn型アモルファスシリコン層上
に、厚さ4000Åのi型アモルファスシリコン層を形
成し、続いてこのi型アモルファスシリコン層上に、水
素ガスで希釈されたSiH4ガス、BF3ガスを、RF
で励起されたプラズマ中で分解し、250℃に保ったp
型アモルファスシリコン層上に、厚さ100Åのp型微
結晶シリコン層を形成することで、半導体接合層94を
形成した。続いてこの半導体接合層94上に、ITOタ
ーゲットを用いたO2雰囲気中DCスパッタリング法
で、透明導電層95として厚さ700ÅのITO膜を形
成した。続いてこの透明導電層95上に、集電電極98
として、長さ45mmの直径100μmの銀ワイヤー5
本を10mm間隔で、導電性樹脂を用いて接着した。導
電性樹脂は、集電電極98が配置される場所に対応し
て、幅0.4mm長さ45mmの10mm間隔で5箇所
に、スクリーン印刷法で塗布される。続いて電極接続体
97aとして厚さ0.1mm長さ95mm幅4mmの銅
箔を、基体端部の不透明導電基体91に接触しない位置
に、集電電極98が金属粉を含有する導電性樹脂で接着
した。その接着領域に集電電極98の端部を含めること
で、電極接続体97aと集電電極98を接続した。この
光起電力素子を10個作成し、各々の光起電力素子の電
極接続体97aと不透明導電基体91とを、厚さ0.1
mm長さ10mm幅5mmの銅箔からなる電極接続体9
7bによって、順次直列接続することで光起電力装置を
作成した。電極接続体97bの不透明導電基体91およ
び電極接続体97aへの接着は、低融点合金半田を用い
た溶着でなされた。AM1.5(100mW/cm2)
光照射下にて電流電圧特性を測定をしたところ、最適動
作点において4.15W、13.8V、光電変換効率は
8.3%が得られた。透明導電層95、集電電極98、
電極接続体97からなる抵抗による損失電力を求めたと
ころ、真性光電変換効率で計算した出力電力の3%〜4
%であった。ここでの真性光電変換効率とは、それぞれ
の光起電力素子について、下層に導電層欠損部98を含
まない透明導電層95のある数箇所で、外周をエッチン
グで取り除き周囲と絶縁した直径3mmの円形の透明導
電層95と、この円の直下の不透明導電層91を電極と
し、AM1.5光照射下にて測定された最適動作点にお
ける光電変換効率の平均である。このような従来例と本
発明とを比較した場合、本願発明によると従来例よりも
高い光電変換効率が得られ、また損失電力を低く抑える
ことができることが分かる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明は光入射側の電極
である透明導電層と光入射側裏面の不透明導電基体と
が、導電層欠損部において電気的に接触するように構成
することによつて、不透明導電基体に占める光電変換領
域を減少させずに光入射側電極の低抵抗化が図れ、従来
の光電変換素子に比べ高い光電変換効率を有する光電変
換装置を実現することができる。また電気的接触は、絶
縁層、導電層、半導体接合層、透明導電層からなる全層
形成後に、圧迫もしくはレーザ照射等の簡単な工程によ
り行うことができるから、製造設備費用の低減と歩留ま
りを改善し、製造コストを低減することができる。
である透明導電層と光入射側裏面の不透明導電基体と
が、導電層欠損部において電気的に接触するように構成
することによつて、不透明導電基体に占める光電変換領
域を減少させずに光入射側電極の低抵抗化が図れ、従来
の光電変換素子に比べ高い光電変換効率を有する光電変
換装置を実現することができる。また電気的接触は、絶
縁層、導電層、半導体接合層、透明導電層からなる全層
形成後に、圧迫もしくはレーザ照射等の簡単な工程によ
り行うことができるから、製造設備費用の低減と歩留ま
りを改善し、製造コストを低減することができる。
【図1】本発明実施例1および実施例5の光起電力装置
の概略を示した断面図。
の概略を示した断面図。
【図2】本発明実施例2の光起電力装置の概略を示した
断面図。
断面図。
【図3】本発明実施例3の光起電力装置の概略を示した
断面図。
断面図。
【図4】本発明実施例4の光起電力装置の概略を示した
断面図。
断面図。
【図5】本発明実施例1および実施例5の光起電力装置
の概略を示した平面図。
の概略を示した平面図。
【図6】本発明実施例2の光起電力装置の概略を示した
平面図。
平面図。
【図7】本発明実施例3の光起電力装置の概略を示した
平面図。
平面図。
【図8】本発明実施例4の光起電力装置の概略を示した
平面図。
平面図。
【図9】本発明実施例1の光起電力装置を構成する光起
電力素子の概略を示した断面図。
電力素子の概略を示した断面図。
【図10】本発明実施例2の光起電力装置を構成する光
起電力素子の概略を示した断面図。
起電力素子の概略を示した断面図。
【図11】本発明実施例3、実施例4および実施例5の
光起電力装置を構成する光起電力素子の概略を示した断
面図。
光起電力装置を構成する光起電力素子の概略を示した断
面図。
【図12】本発明実施例1の光起電力装置を構成する光
起電力素子の製造工程を示した説明図。
起電力素子の製造工程を示した説明図。
【図13】本発明実施例3、実施例4および実施例5の
光起電力装置を構成する光起電力素子の製造工程を示し
た説明図。
光起電力装置を構成する光起電力素子の製造工程を示し
た説明図。
【図14】従来の光起電力装置の概略構成を示した平面
図。
図。
【図15】従来の光起電力装置の概略構成を示した断面
図。
図。
【図16】本発明、実施例5の光起電力装置を構成する
光起電力素子の製造装置を示した説明図。
光起電力素子の製造装置を示した説明図。
1、3、4 レーザビーム 2 圧迫の方向 10a、20a、50a 導電層露出部 20b 基体露出部 30a、40a 導電層接続部 30b、40b 透明導電層分割溝 30c、40c 導電層接続層 11、21、31、41、51、91 不透明導電基
体 12、22、32、42、52 絶縁体 13、23、33、43、53、93 導電層 14、24、34、44、54、94 半導体接合層 15、25、35、45、55、95 透明導電層 36、46、56 合金層 17a、27a、37a、47a、57a、97a
電極接続体 17b、27b、37b、47b、57b、97b
電極接続体 18、28、38、48、58 導電層欠損部 19、29、39、49、59 電気的接触部 98 集電電極 100 送り出し室 101 絶縁体堆積室 102 導電層堆積室 103 レーザ照射室 104 n層堆積室 105 i層堆積室 106 p層堆積室 107 透明層堆積室 108 レーザ照射室 109 巻き取り室 110 送り出しロール 111 堆積ガス 112 不活性ガス 114 堆積ガス 115 堆積ガス 116 堆積ガス 117 反応性ガス 118 センサ 119 巻き取り室 120 ロール基板 121 電極 122 電極 123 レーザ 124 電極 125 電極 126 電極 127 電極 128 レーザ
体 12、22、32、42、52 絶縁体 13、23、33、43、53、93 導電層 14、24、34、44、54、94 半導体接合層 15、25、35、45、55、95 透明導電層 36、46、56 合金層 17a、27a、37a、47a、57a、97a
電極接続体 17b、27b、37b、47b、57b、97b
電極接続体 18、28、38、48、58 導電層欠損部 19、29、39、49、59 電気的接触部 98 集電電極 100 送り出し室 101 絶縁体堆積室 102 導電層堆積室 103 レーザ照射室 104 n層堆積室 105 i層堆積室 106 p層堆積室 107 透明層堆積室 108 レーザ照射室 109 巻き取り室 110 送り出しロール 111 堆積ガス 112 不活性ガス 114 堆積ガス 115 堆積ガス 116 堆積ガス 117 反応性ガス 118 センサ 119 巻き取り室 120 ロール基板 121 電極 122 電極 123 レーザ 124 電極 125 電極 126 電極 127 電極 128 レーザ
Claims (24)
- 【請求項1】 不透明導電基体の上に絶縁体層、導電
層、半導体接合層、透明導電層の順に積層して形成され
た複数の光起電力素子を、金属からなる電極接続体を介
して直列接続した光起電力装置であって、前記導電層が
絶縁体層を被覆しない導電層欠損部を複数個備え、該導
電層欠損部において前記不透明導電基体と前記透明導電
層とが電気的に接触し、該導電層欠損部を備えない領域
においてそれらが電気的に非接触とされていることを特
徴とする光起電力装置。 - 【請求項2】 前記導電層欠損部は、円形でありその相
互の位置関係は規則性を持っていることを特徴とする請
求項1記載の光起電力装置。 - 【請求項3】 前記導電層欠損部は、真直ぐな溝であり
その相互の位置関係は平行であることを特徴とする請求
項1記載の光起電力装置。 - 【請求項4】 前記不透明導電基体と前記透明導電層と
の電気的接触は、前記導電層欠損部において前記不透明
導電基体の前記透明導電層へ向う凹みと、前記透明導電
層の前記不透明導電基体へ向う凹みの、一方もしくは双
方により行うようにしたことを特徴とする請求項1記載
の光起電力装置。 - 【請求項5】 前記不透明導電基体と前記透明導電層と
の電気的接触は、前記導電層欠損部において複数層から
なる合金層を形成して行うようにしたことを特徴とする
請求項1記載の光起電力装置。 - 【請求項6】 前記電極接続体は、一方の光起電力素子
の導電層と、他方の光起電力素子の不透明導電基体もし
くは透明導電層とに、接触していることを特徴とする請
求項1記載の光起電力装置。 - 【請求項7】 前記電極接続体は、一方の光起電力素子
の透明導電層の領域を構成する、該透明導電層がその下
層に前記導電層欠損部を備えた領域から分割され下層に
前記導電層欠損部を備えない領域で該透明導電層が導電
層とは電気的に接触しているが不透明基体とは電気的に
非接触の領域と、他方の光起電力素子の不透明導電基体
もしくは透明導電層とに、接触していることを特徴とす
る請求項1記載の光起電力装置。 - 【請求項8】 不透明導電基体の上に絶縁体層、導電
層、半導体接合層、透明導電層がこの順で形成された複
数の光起電力素子を、金属からなる電極接続体を介して
直列接続した光起電力装置の製造方法であって、不透明
導電基体の上に絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層の
上に絶縁層を被覆しない導電層欠損部を複数個有する導
電層を形成する工程と、前記導電層の上に半導体接合層
を形成する工程と、前記半導体接合層の上に透明導電層
を形成する工程と、前記導電層欠損部において前記不透
明導電基体と前記透明導電層とを電気的に接触させる工
程とを有していることを特徴とする光起電力装置の製造
方法。 - 【請求項9】 前記導電層欠損部は、レーザ照射によっ
て形成されることを特徴とする請求項8記載の光起電力
装置の製造方法。 - 【請求項10】 前記不透明導電基体と前記透明導電層
とを電気的に接触させる工程は、前記透明導電層を形成
する工程の後に行われることを特徴とする請求項8記載
の光起電力装置の製造方法。 - 【請求項11】 前記不透明導電基体と前記透明導電層
との電気的接触は、前記導電層欠損部において前記不透
明導電基体を前記透明導電層へ向かって凹ませる工程
と、前記透明導電層を前記不透明導電基体へ向かって凹
ませる工程の、一方もしくは双方の工程によって行われ
ることを特徴とする請求項10記載の光起電力装置の製
造方法。 - 【請求項12】 前記不透明導電基体と前記透明導電層
の一方もしくは双方を凹ませる工程は、鋭突なもので圧
力を加える工程であることを特徴とする請求項11記載
の光起電力装置の製造方法。 - 【請求項13】 前記導電層欠損部における前記不透明
導電基体と前記透明導電層との電気的接触は、前記導電
層欠損部において前記絶縁体層と前記半導体接合層を合
金層に変化させる工程によって行われることを特徴とす
る請求項10記載の光起電力装置の製造方法。 - 【請求項14】 前記絶縁体層と前記半導体接合層を合
金層に変化させる工程は、レーザ照射を含む工程である
ことを特徴とする請求項13記載の光起電力装置の製造
方法。 - 【請求項15】 前記直列接続は、金属からなる電極接
続体を一方の光起電力素子の導電層と他方の光起電力素
子の不透明導電基体もしくは透明導電層とに接触させる
工程によって行われることを特徴とする請求項8記載の
光起電力装置の製造方法。 - 【請求項16】 前記電極接続体を、一方の光起電力素
子の導電層に接触させる工程、および他方の光起電力素
子の不透明導電基体もしくは透明導電層に接触させる工
程の、双方または一方は、レーザ照射を用いた溶着を含
む工程によって行われることを特徴とする請求項15記
載の光起電力装置の製造方法。 - 【請求項17】 前記電極接続体を、一方の光起電力素
子の導電層に接触させる工程、および他方の光起電力素
子の不透明導電基体もしくは透明導電層に接触させる工
程の、双方または一方は、樹脂を主成分とする物質を介
在させる工程によって行われることを特徴とする請求項
15記載の光起電力装置の製造方法。 - 【請求項18】 前記電極接続体を、一方の光起電力素
子の導電層に接触させる工程、および他方の光起電力素
子の不透明導電基体もしくは透明導電層に接触させる工
程の、双方または一方は、低融点合金の半田を用いた溶
着を含む工程によって行われることを特徴とする請求項
15記載の光起電力装置の製造方法。 - 【請求項19】 前記直列接続は、金属からなる電極接
続体を、一方の光起電力素子の透明導電層の領域を構成
する、該透明導電層がその下層に前記導電層欠損部を備
えた領域から分割され下層に前記導電層欠損部を備えな
い領域で該透明導電層が導電層とは電気的に接触してい
るが不透明基体とは電気的に非接触の領域と、他方の光
起電力素子の不透明導電基体もしくは透明導電層とに、
接触させる工程によって行われるとを特徴とする請求項
8記載の光起電力装置の製造方法。 - 【請求項20】 前記透明導電層の、その下層に前記導
電層欠損部を備えた領域と下層に前記導電層欠損部を備
えない領域との分割は、レーザ照射を含む工程により行
われることを特徴とする請求項19記載の光起電力装置
の製造方法。 - 【請求項21】 前記透明導電層の、導電層と電気的に
接触し不透明導電基体と電気的に非接触の領域は、レー
ザ照射を含む工程により形成されることを特徴とする請
求項19記載の光起電力装置の製造方法。 - 【請求項22】 前記電極接続体を、一方の光起電力素
子の透明導電層の下層に前記導電層欠損部を備えない領
域に接触させる工程、および他方の光起電力素子の不透
明導電基体もしくは透明導電層に接触させる工程の、双
方または一方は、レーザを用いた溶着を含む工程である
ことを特徴とする請求項19記載の光起電力装置の製造
方法。 - 【請求項23】 前記電極接続体を、一方の光起電力素
子の透明導電層の下層に前記導電層欠損部を備えない領
域に接触させる工程、および他方の光起電力素子の不透
明導電基体もしくは透明導電層に接触させる工程の、双
方または一方は、樹脂を主成分とする物質を介在させる
工程であることを特徴とする請求項19記載の光起電力
装置の製造方法。 - 【請求項24】 前記電極接続体を、一方の光起電力素
子の透明導電層の下層に前記導電層欠損部を備えない領
域に接触させる工程、および他方の光起電力素子の不透
明導電基体もしくは透明導電層に接触させる工程の、双
方または一方は、低融点合金の半田を用いた溶着を含む
工程であることを特徴とする請求項19記載の光起電力
装置の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7258144A JPH0982994A (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 光起電力装置とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7258144A JPH0982994A (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 光起電力装置とその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0982994A true JPH0982994A (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=17316139
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7258144A Pending JPH0982994A (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 光起電力装置とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0982994A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002530894A (ja) * | 1998-11-23 | 2002-09-17 | スティックティング・エネルギーオンデルズーク・セントルム・ネーデルランド | 光起電性セル上に金属被覆パターンを製造する方法 |
| JP2004200512A (ja) * | 2002-12-19 | 2004-07-15 | Kyocera Corp | 光電変換装置 |
| JP2008519438A (ja) * | 2004-10-29 | 2008-06-05 | ビーピー・コーポレーション・ノース・アメリカ・インコーポレーテッド | バックコンタクト太陽電池 |
| JP2011526423A (ja) * | 2008-06-27 | 2011-10-06 | ソロパワー、インコーポレイテッド | 金属基薄膜太陽電池への低抵抗接触を達成する方法および装置 |
-
1995
- 1995-09-11 JP JP7258144A patent/JPH0982994A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002530894A (ja) * | 1998-11-23 | 2002-09-17 | スティックティング・エネルギーオンデルズーク・セントルム・ネーデルランド | 光起電性セル上に金属被覆パターンを製造する方法 |
| JP2004200512A (ja) * | 2002-12-19 | 2004-07-15 | Kyocera Corp | 光電変換装置 |
| JP2008519438A (ja) * | 2004-10-29 | 2008-06-05 | ビーピー・コーポレーション・ノース・アメリカ・インコーポレーテッド | バックコンタクト太陽電池 |
| JP2011526423A (ja) * | 2008-06-27 | 2011-10-06 | ソロパワー、インコーポレイテッド | 金属基薄膜太陽電池への低抵抗接触を達成する方法および装置 |
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