JPH0983241A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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- JPH0983241A JPH0983241A JP23535495A JP23535495A JPH0983241A JP H0983241 A JPH0983241 A JP H0983241A JP 23535495 A JP23535495 A JP 23535495A JP 23535495 A JP23535495 A JP 23535495A JP H0983241 A JPH0983241 A JP H0983241A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アンテナ鏡像利用により利得及び指向性を増
すことができ、かつこれに伴う素子間距離の増大を招く
ことなく回路機能相互間を十分に分離することができ、
利得及び指向性の向上とチップ面積縮小の双方を達成し
得る。 【解決手段】 アンテナを集積化したMMICにおい
て、GaAs基板10の主面に形成されたHBTと抵
抗,容量素子からなる60GHzの処理回路11と、基
板10の主面に形成され処理回路11に接続された線路
14と、基板10の主面上にポリイミド膜12を介して
形成され、線路14と共に逆マイクロストリップ線路を
構成し、かつスロットアンテナを構成する第2の接地導
体層13と、基板10の裏面に形成され第1の接地導体
層18とを具備し、基板10の厚さを電磁波の波長の1
/4である330μmに設定した。
すことができ、かつこれに伴う素子間距離の増大を招く
ことなく回路機能相互間を十分に分離することができ、
利得及び指向性の向上とチップ面積縮小の双方を達成し
得る。 【解決手段】 アンテナを集積化したMMICにおい
て、GaAs基板10の主面に形成されたHBTと抵
抗,容量素子からなる60GHzの処理回路11と、基
板10の主面に形成され処理回路11に接続された線路
14と、基板10の主面上にポリイミド膜12を介して
形成され、線路14と共に逆マイクロストリップ線路を
構成し、かつスロットアンテナを構成する第2の接地導
体層13と、基板10の裏面に形成され第1の接地導体
層18とを具備し、基板10の厚さを電磁波の波長の1
/4である330μmに設定した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナ素子を内
蔵した半導体装置に係わり、特にマイクロ波・ミリ波の
処理機能を有する半導体装置に関する。
蔵した半導体装置に係わり、特にマイクロ波・ミリ波の
処理機能を有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、GaAsやInP等のIII-V族化
合物半導体を用いた超高速素子の開発が進み、マイクロ
波帯の処理機能を半導体基板上に集積化したいわゆるM
MIC(Monolithic Microwave Integrated Circuit )
技術の研究開発も活発に行われている。特に30GHz
以上のミリ波領域では、マイクロストリップ線路等の放
射損失が大きくなるので、回路素子間の相互の結線をで
きる限り短縮することが必要とされる。従って、ミリ波
の無線機器等においては、アンテナも半導体素子上に一
体に集積化したMMICが必要とされている。
合物半導体を用いた超高速素子の開発が進み、マイクロ
波帯の処理機能を半導体基板上に集積化したいわゆるM
MIC(Monolithic Microwave Integrated Circuit )
技術の研究開発も活発に行われている。特に30GHz
以上のミリ波領域では、マイクロストリップ線路等の放
射損失が大きくなるので、回路素子間の相互の結線をで
きる限り短縮することが必要とされる。従って、ミリ波
の無線機器等においては、アンテナも半導体素子上に一
体に集積化したMMICが必要とされている。
【0003】図6に、従来のアンテナ一体型のMMIC
を示す。半絶縁性GaAs基板1上に、HBT(Hetero
Bipolar Transistor )素子2と抵抗,容量,インダク
タンス素子よりなる増幅器等の各機能回路3が集積化さ
れ、各機能回路3がマイクロストリップ線路4で結線さ
れている。増幅器の出力は、整合回路5を経由してマイ
クロストリップパッチアンテナ6に供給されている。ま
た、GaAs基板1の裏面には、接地導体7が設置され
ている。
を示す。半絶縁性GaAs基板1上に、HBT(Hetero
Bipolar Transistor )素子2と抵抗,容量,インダク
タンス素子よりなる増幅器等の各機能回路3が集積化さ
れ、各機能回路3がマイクロストリップ線路4で結線さ
れている。増幅器の出力は、整合回路5を経由してマイ
クロストリップパッチアンテナ6に供給されている。ま
た、GaAs基板1の裏面には、接地導体7が設置され
ている。
【0004】上記の構成において、増幅器より供給され
た高周波電力は、マイクロストリップパッチアンテナ6
に蓄積され、自由空間へと放射される。通常、マイクロ
ストリップ線路を構成する誘電体基板の厚みは、所望の
波長よりも十分低く設定される。例えば、60GHzの
周波数を伝送する線路では、GaAs基板1の厚みは5
0μm程度に設定される。これは、GaAs中での電磁
波の波長のおよそ1/28である。
た高周波電力は、マイクロストリップパッチアンテナ6
に蓄積され、自由空間へと放射される。通常、マイクロ
ストリップ線路を構成する誘電体基板の厚みは、所望の
波長よりも十分低く設定される。例えば、60GHzの
周波数を伝送する線路では、GaAs基板1の厚みは5
0μm程度に設定される。これは、GaAs中での電磁
波の波長のおよそ1/28である。
【0005】図6の従来例において、アンテナ素子と回
路機能のモノシリック一体形成は可能になったが、まだ
未解決の問題が残されている。例えば図6の例では、一
つのパッチのみがある場合を図示したが、このような場
合、アンテナの放射パターンは接地面より上の半空間に
対してほぼ無指向性であるので、利得が小さい。指向性
をある程度持たせて、利得を上げることは多くの用途で
有効であるが、このためには複数のアンテナ素子を設け
る必要がある。
路機能のモノシリック一体形成は可能になったが、まだ
未解決の問題が残されている。例えば図6の例では、一
つのパッチのみがある場合を図示したが、このような場
合、アンテナの放射パターンは接地面より上の半空間に
対してほぼ無指向性であるので、利得が小さい。指向性
をある程度持たせて、利得を上げることは多くの用途で
有効であるが、このためには複数のアンテナ素子を設け
る必要がある。
【0006】図7に、複数個のアンテナ素子8,9を設
けて3dB程度の利得改善を行った例を示す。しかし、
GaAs基板は高価であるのでチップ面積はできるだけ
小さくする必要がある。60GHzの周波数を取り扱う
ことを考えると、マイクロストリップパッチの大きさは
およそ半波長程度にする必要があるので、GaAs基板
上の波長短縮率として0.3とすれば一辺が0.75m
mの大きさが必要である。さらに、複数個のアンテナ素
子を形成するには、その整数倍の面積が必要である。こ
れは、多くの用途において半導体基板の面積の大部分を
占める要素であり、従ってアンテナ利得と低価格化は両
立できないという問題を抱えていた。
けて3dB程度の利得改善を行った例を示す。しかし、
GaAs基板は高価であるのでチップ面積はできるだけ
小さくする必要がある。60GHzの周波数を取り扱う
ことを考えると、マイクロストリップパッチの大きさは
およそ半波長程度にする必要があるので、GaAs基板
上の波長短縮率として0.3とすれば一辺が0.75m
mの大きさが必要である。さらに、複数個のアンテナ素
子を形成するには、その整数倍の面積が必要である。こ
れは、多くの用途において半導体基板の面積の大部分を
占める要素であり、従ってアンテナ利得と低価格化は両
立できないという問題を抱えていた。
【0007】アンテナの利得を改善する別の手段とし
て、アンテナの鏡像を用いることが考えられる。アンテ
ナより1/4波長離れた位置に導体層を設ければ、鏡像
電荷が半波長離れた位置に形成されるので、アンテナ利
得をおよそ3dB増し指向性も改善することができる。
60GHzの周波数を取り扱うことを考えると、GaA
s基板の厚みを1/4波長に相当する350μmとし、
基板表面に接地導体層を設ければ、アンテナの面積を増
やさずに指向性が増す。
て、アンテナの鏡像を用いることが考えられる。アンテ
ナより1/4波長離れた位置に導体層を設ければ、鏡像
電荷が半波長離れた位置に形成されるので、アンテナ利
得をおよそ3dB増し指向性も改善することができる。
60GHzの周波数を取り扱うことを考えると、GaA
s基板の厚みを1/4波長に相当する350μmとし、
基板表面に接地導体層を設ければ、アンテナの面積を増
やさずに指向性が増す。
【0008】一方、回路機能相互の結線において、電気
的な相互干渉を避けようとすると、例えばマイクロスト
リップ線路基板の5倍程度素子間隔や線路間隔をあける
必要があり、厚さ350μmの基板を用いた場合、60
GHzでは1.7mmにもなり、かえってチップ面積が
増加してしまう。
的な相互干渉を避けようとすると、例えばマイクロスト
リップ線路基板の5倍程度素子間隔や線路間隔をあける
必要があり、厚さ350μmの基板を用いた場合、60
GHzでは1.7mmにもなり、かえってチップ面積が
増加してしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、アン
テナ素子を内蔵したマイクロ波・ミリ波の処理機能を有
する半導体装置においては、アンテナの鏡像を利用して
利得及び指向性を改善することができるが、鏡像を利用
するために基板の厚みを厚くすると、回路機能相互の干
渉を避けるために素子間隔や線路間隔を大きく広げる必
要が生じ、チップ面積が増加してしまうという問題があ
った。
テナ素子を内蔵したマイクロ波・ミリ波の処理機能を有
する半導体装置においては、アンテナの鏡像を利用して
利得及び指向性を改善することができるが、鏡像を利用
するために基板の厚みを厚くすると、回路機能相互の干
渉を避けるために素子間隔や線路間隔を大きく広げる必
要が生じ、チップ面積が増加してしまうという問題があ
った。
【0010】本発明は、上記事情を考慮して成されたも
ので、その目的とするところは、アンテナ鏡像利用によ
り利得及び指向性を増すことができ、かつこれに伴う素
子間距離の増大を招くことなく回路機能相互間を十分に
分離することができ、利得及び指向性の向上とチップ面
積縮小の双方を達成し得るアンテナ素子内蔵型の半導体
装置を提供することにある。
ので、その目的とするところは、アンテナ鏡像利用によ
り利得及び指向性を増すことができ、かつこれに伴う素
子間距離の増大を招くことなく回路機能相互間を十分に
分離することができ、利得及び指向性の向上とチップ面
積縮小の双方を達成し得るアンテナ素子内蔵型の半導体
装置を提供することにある。
【0011】
(概要)上記課題を解決するために本発明は、次のよう
な構成を採用している。即ち本発明は、アンテナ素子を
内蔵した半導体装置において、半絶縁性化合物半導体基
板の主面に形成された少なくとも一つの半導体素子を含
む回路素子と、前記基板の主面上に形成され電磁波を入
力又は出力するアンテナ素子と、前記基板の裏面に形成
された第1の接地導体層と、前記基板の主面に形成され
前記回路素子に接続された線路と、前記線路と共に伝送
路を構成する第2の接地導体層とを具備してなることを
特徴とする。
な構成を採用している。即ち本発明は、アンテナ素子を
内蔵した半導体装置において、半絶縁性化合物半導体基
板の主面に形成された少なくとも一つの半導体素子を含
む回路素子と、前記基板の主面上に形成され電磁波を入
力又は出力するアンテナ素子と、前記基板の裏面に形成
された第1の接地導体層と、前記基板の主面に形成され
前記回路素子に接続された線路と、前記線路と共に伝送
路を構成する第2の接地導体層とを具備してなることを
特徴とする。
【0012】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は次のものがあげられる。 (1) 線路と第2の接地導体層との離間距離は、アンテナ
素子より入力又は出力する電磁波の波長λに対し(1/
8)λ以下であって、アンテナ素子と第1の接地導体層
との離間距離は(1/8)λ〜(3/8)λであるこ
と。 (2) 第2の接地導体層は基板の主面上に線路とは絶縁層
を挟んで形成され、アンテナ素子は第2の接地導体層の
開口部からなるスロットアンテナであること。 (3) 第2の接地導体層は基板の主面に前記線路と同一面
上に形成され、アンテナ素子は線路及び第2の接地導体
層が形成された面とは絶縁層を挟んで形成されたパッチ
アンテナであること。 (4) 半絶縁性化合物半導体基板として、GaAs基板を
用いたこと。 (5) 基板の主面に形成する半導体素子として、HBTや
HEMT(High Electron Mobility Transistor )を用
いたこと。 (6) 絶縁層として、ポリイミドを用いたこと。 (作用)本発明では、基板上に集積化したマイクロスト
リップアンテナの利得を改善するために、アンテナの鏡
像がアンテナより実効波長で半波長程度離れた位置に形
成されるように第1の接地導体層を設け、回路機能相互
の結線に用いる伝送線路の接地導体として第2の接地導
体層を設けている。第1の接地導体層は、アンテナ素子
が形成された半導体基板主面の裏面に形成されている。
は次のものがあげられる。 (1) 線路と第2の接地導体層との離間距離は、アンテナ
素子より入力又は出力する電磁波の波長λに対し(1/
8)λ以下であって、アンテナ素子と第1の接地導体層
との離間距離は(1/8)λ〜(3/8)λであるこ
と。 (2) 第2の接地導体層は基板の主面上に線路とは絶縁層
を挟んで形成され、アンテナ素子は第2の接地導体層の
開口部からなるスロットアンテナであること。 (3) 第2の接地導体層は基板の主面に前記線路と同一面
上に形成され、アンテナ素子は線路及び第2の接地導体
層が形成された面とは絶縁層を挟んで形成されたパッチ
アンテナであること。 (4) 半絶縁性化合物半導体基板として、GaAs基板を
用いたこと。 (5) 基板の主面に形成する半導体素子として、HBTや
HEMT(High Electron Mobility Transistor )を用
いたこと。 (6) 絶縁層として、ポリイミドを用いたこと。 (作用)本発明では、基板上に集積化したマイクロスト
リップアンテナの利得を改善するために、アンテナの鏡
像がアンテナより実効波長で半波長程度離れた位置に形
成されるように第1の接地導体層を設け、回路機能相互
の結線に用いる伝送線路の接地導体として第2の接地導
体層を設けている。第1の接地導体層は、アンテナ素子
が形成された半導体基板主面の裏面に形成されている。
【0013】このような構成において、基板内における
電磁波の波長λに対し、第1の接地導体層とアンテナ素
子との実効的な距離を(1/8)λ〜(3/8)λ、よ
り望ましくは(1/4)λに選択することにより、アン
テナの鏡像が半波長離れた位置に生じるので、アンテナ
の指向性が増し利得が改善される。第1の接地導体層を
半導体基板の裏面に形成するように基板の厚みを選べ
ば、工程数とチップ面積を増やすことなく利得が改善さ
れるので、コスト低減が可能である。
電磁波の波長λに対し、第1の接地導体層とアンテナ素
子との実効的な距離を(1/8)λ〜(3/8)λ、よ
り望ましくは(1/4)λに選択することにより、アン
テナの鏡像が半波長離れた位置に生じるので、アンテナ
の指向性が増し利得が改善される。第1の接地導体層を
半導体基板の裏面に形成するように基板の厚みを選べ
ば、工程数とチップ面積を増やすことなく利得が改善さ
れるので、コスト低減が可能である。
【0014】また、第2の接地導体層を、回路機能を相
互結線する伝送路の接地層として設けることで、回路機
能相互の電気的な分離を短距離で行え、チップ面積の縮
小が可能になり、コスト低減が行える。
互結線する伝送路の接地層として設けることで、回路機
能相互の電気的な分離を短距離で行え、チップ面積の縮
小が可能になり、コスト低減が行える。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。 (第1実施形態)図1及び図2は本発明の第1実施形態
に係わるアンテナ素子内蔵型半導体装置の概略構成を説
明するためのもので、図1は断面図、図2は斜視図であ
る。
参照して説明する。 (第1実施形態)図1及び図2は本発明の第1実施形態
に係わるアンテナ素子内蔵型半導体装置の概略構成を説
明するためのもので、図1は断面図、図2は斜視図であ
る。
【0016】この実施形態では、厚さ330μmのGa
As基板(半絶縁性化合物半導体基板)10上にHBT
と抵抗,容量素子よりなる60GHzの処理回路(回路
素子)11が集積化され、その基板表面に厚さ5μmの
ポリイミド膜12が積層され、その上に第2の接地導体
層13が積層されている。回路素子相互の結線は、Ga
As基板10上に形成された線路14と第2の接地導体
層13とで構成される、いわゆる逆マイクロストリップ
線路(伝送路)によって行われている。
As基板(半絶縁性化合物半導体基板)10上にHBT
と抵抗,容量素子よりなる60GHzの処理回路(回路
素子)11が集積化され、その基板表面に厚さ5μmの
ポリイミド膜12が積層され、その上に第2の接地導体
層13が積層されている。回路素子相互の結線は、Ga
As基板10上に形成された線路14と第2の接地導体
層13とで構成される、いわゆる逆マイクロストリップ
線路(伝送路)によって行われている。
【0017】第2の接地導体層13の所望の位置にはス
ロット15が開口され、処理回路11から延伸した逆マ
イクロストリップ線路がスロット下部16で第2の接地
導体層13に接続され、これによりスロット15から基
板上面方向に電磁波17を放射する構造となっている。
スロット15の形状は、所望の帯域が得られるように設
定するが、例えば60GHzを放射する場合、長辺2m
m程度の長方形等が用いられる。
ロット15が開口され、処理回路11から延伸した逆マ
イクロストリップ線路がスロット下部16で第2の接地
導体層13に接続され、これによりスロット15から基
板上面方向に電磁波17を放射する構造となっている。
スロット15の形状は、所望の帯域が得られるように設
定するが、例えば60GHzを放射する場合、長辺2m
m程度の長方形等が用いられる。
【0018】GaAs基板20の下面には、第1の接地
導体層18が設けられている。第1の接地導体層18と
第2の接地導体層13は、GaAs基板10を貫通する
導電体19で接続されている。
導体層18が設けられている。第1の接地導体層18と
第2の接地導体層13は、GaAs基板10を貫通する
導電体19で接続されている。
【0019】このような構成であれば、スロットアンテ
ナを構成する第2の接地導体層13と基板裏面側の第1
の接地導体層18との距離が、60GHzにおけるGa
As中での電磁波の波長λの1/4となるので、アンテ
ナ鏡像のために利得及び指向性を増すことができる。さ
らに、第2の接地導体層13は厚さ5μmのポリイミド
膜12を介して基板主面の線路14とマイクロストリッ
プ線路を形成しているので、回路素子相互の分離はその
5倍程度でよく、回路素子相互の干渉防止のために間隔
を大きく開ける必要は無い。
ナを構成する第2の接地導体層13と基板裏面側の第1
の接地導体層18との距離が、60GHzにおけるGa
As中での電磁波の波長λの1/4となるので、アンテ
ナ鏡像のために利得及び指向性を増すことができる。さ
らに、第2の接地導体層13は厚さ5μmのポリイミド
膜12を介して基板主面の線路14とマイクロストリッ
プ線路を形成しているので、回路素子相互の分離はその
5倍程度でよく、回路素子相互の干渉防止のために間隔
を大きく開ける必要は無い。
【0020】ここで、第1及び第2の接地導体層の間隔
を変えるとアンテナ鏡像効果も変化するが、これらの間
隔、即ちGaAs基板の厚さは次の範囲が望ましい。ア
ンテナ主面に垂直な方向の放射電界強度を、GaAs基
板10の厚さの関数として図3に示した。なお、比較の
ために第1の接地導体層が無い場合の電界強度を図中に
破線で示す。
を変えるとアンテナ鏡像効果も変化するが、これらの間
隔、即ちGaAs基板の厚さは次の範囲が望ましい。ア
ンテナ主面に垂直な方向の放射電界強度を、GaAs基
板10の厚さの関数として図3に示した。なお、比較の
ために第1の接地導体層が無い場合の電界強度を図中に
破線で示す。
【0021】主面に垂直な方向では、アンテナ位置にあ
るダイポールと鏡像位置にある逆位相のダイポールから
の放射電界が足し合わされ、基板厚みが半波長変わる毎
に周期的に強度が変化する。図3より、GaAs基板の
厚みを1/8波長より大きく3/8より小さくとれば、
主面に垂直な方向の電界強度を第1の接地導体層が無い
場合に比べて増加させることができる。
るダイポールと鏡像位置にある逆位相のダイポールから
の放射電界が足し合わされ、基板厚みが半波長変わる毎
に周期的に強度が変化する。図3より、GaAs基板の
厚みを1/8波長より大きく3/8より小さくとれば、
主面に垂直な方向の電界強度を第1の接地導体層が無い
場合に比べて増加させることができる。
【0022】このように本実施形態によれば、GaAs
基板10の厚さをGaAs中における電磁波の波長λの
1/4程度に設定し、GaAs基板10の裏面に第1の
接地導体層18を形成しているので、アンテナの鏡像が
半波長離れた位置に生じることになり、これによりアン
テナの指向性を増して利得を改善することができる。そ
して、このための工程はGaAs基板10の厚みを所望
の厚さに設定するだけなので、工程数とチップ面積を増
やすことなく指向性の制御と利得の改善が行え、コスト
低減が可能である。
基板10の厚さをGaAs中における電磁波の波長λの
1/4程度に設定し、GaAs基板10の裏面に第1の
接地導体層18を形成しているので、アンテナの鏡像が
半波長離れた位置に生じることになり、これによりアン
テナの指向性を増して利得を改善することができる。そ
して、このための工程はGaAs基板10の厚みを所望
の厚さに設定するだけなので、工程数とチップ面積を増
やすことなく指向性の制御と利得の改善が行え、コスト
低減が可能である。
【0023】また、第2の接地導体層13を、回路機能
を相互接続する伝送路の接地層として設けることで、回
路機能相互の電気的な分離を短距離で行え、チップ面積
の縮小が可能になり、コスト低減が行える。本実施形態
では、伝送路を構成する絶縁層として厚み5μmのポリ
イミド膜12を用いており、素子間隔は電磁気的な相互
干渉なしにおよそ25μm程度まで縮小可能で、チップ
面積の縮小とコスト削減に有効である。また、アンテナ
を構成するスロットラインはGaAs(比誘電率=1
3)に比べ低誘電率のポリイミド(比誘電率=3)上に
構成されるので、GaAs上に直接アンテナを設けた場
合に比べアンテナ面積を大きくとれ空中の放射効率が増
す。 (第2実施形態)図4及び図5は本発明の第2実施形態
に係わるアンテナ素子内蔵型半導体装置概略構成を説明
するためのもので、図4は断面図、図5は斜視図であ
る。
を相互接続する伝送路の接地層として設けることで、回
路機能相互の電気的な分離を短距離で行え、チップ面積
の縮小が可能になり、コスト低減が行える。本実施形態
では、伝送路を構成する絶縁層として厚み5μmのポリ
イミド膜12を用いており、素子間隔は電磁気的な相互
干渉なしにおよそ25μm程度まで縮小可能で、チップ
面積の縮小とコスト削減に有効である。また、アンテナ
を構成するスロットラインはGaAs(比誘電率=1
3)に比べ低誘電率のポリイミド(比誘電率=3)上に
構成されるので、GaAs上に直接アンテナを設けた場
合に比べアンテナ面積を大きくとれ空中の放射効率が増
す。 (第2実施形態)図4及び図5は本発明の第2実施形態
に係わるアンテナ素子内蔵型半導体装置概略構成を説明
するためのもので、図4は断面図、図5は斜視図であ
る。
【0024】この実施形態では、厚さ330μmのGa
As基板(半絶縁性化合物半導体基板)20上にHBT
と抵抗、容量素子よりなる60GHzの処理回路(回路
素子)21が集積化され、その基板表面に第2の接地導
体層23が積層され、その上に厚さ5μmのポリイミド
膜22が積層されている。回路素子相互の結線は、Ga
As基板表面に形成された線路24と第2の接地導体層
23とで構成されるコプレーナー線路(伝送路)によっ
て行われている。
As基板(半絶縁性化合物半導体基板)20上にHBT
と抵抗、容量素子よりなる60GHzの処理回路(回路
素子)21が集積化され、その基板表面に第2の接地導
体層23が積層され、その上に厚さ5μmのポリイミド
膜22が積層されている。回路素子相互の結線は、Ga
As基板表面に形成された線路24と第2の接地導体層
23とで構成されるコプレーナー線路(伝送路)によっ
て行われている。
【0025】ポリイミド膜22上にはパッチアンテナ2
5が形成され、このパッチアンテナ25はコプレーナー
線路の中心導体(線路24)と接続されている。そし
て、パッチアンテナ25の表面から基板上面方向に電磁
波27を放射する構造となっている。パッチの形状は、
所望の帯域が得られるように設定するが、特に接地導体
層の位置が第2の接地導体層23から後述する第1の接
地導体層へ不連続的に変換する部位での反射が抑えられ
るように設計する。
5が形成され、このパッチアンテナ25はコプレーナー
線路の中心導体(線路24)と接続されている。そし
て、パッチアンテナ25の表面から基板上面方向に電磁
波27を放射する構造となっている。パッチの形状は、
所望の帯域が得られるように設定するが、特に接地導体
層の位置が第2の接地導体層23から後述する第1の接
地導体層へ不連続的に変換する部位での反射が抑えられ
るように設計する。
【0026】また本実施形態では、パッチアンテナ25
をポリイミド膜22の上に構成したが、パッチアンテナ
25をGaAs基板20上に直接形成してポリイミド膜
22を省くことも可能である。
をポリイミド膜22の上に構成したが、パッチアンテナ
25をGaAs基板20上に直接形成してポリイミド膜
22を省くことも可能である。
【0027】GaAs基板20の下面には、第1の接地
導体層28が設けられている。第1の接地導体層28と
第2の接地導体層23は、GaAs基板20を貫通する
導電体29で接続されている。図5においては、アンテ
ナに電力を供給するGaAs基板上の回路構成を明示す
るために、回路部分の最上層のポリイミド膜を省いて図
示した。
導体層28が設けられている。第1の接地導体層28と
第2の接地導体層23は、GaAs基板20を貫通する
導電体29で接続されている。図5においては、アンテ
ナに電力を供給するGaAs基板上の回路構成を明示す
るために、回路部分の最上層のポリイミド膜を省いて図
示した。
【0028】このような構成であっても、パッチアンテ
ナ25と第1の接地導体層28との間隔を60GHzに
おけるGaAs中での電磁波の1/4波長程度とするこ
とができ、しかも線路24と第2の接地導体層23とで
極めて短い間隔でコプレーナー線路を形成しているの
で、回路素子間を大きく離す必要無しに回路素子相互の
干渉防止をはかることができる。従って、第1の実施形
態と同様の効果が得られる。
ナ25と第1の接地導体層28との間隔を60GHzに
おけるGaAs中での電磁波の1/4波長程度とするこ
とができ、しかも線路24と第2の接地導体層23とで
極めて短い間隔でコプレーナー線路を形成しているの
で、回路素子間を大きく離す必要無しに回路素子相互の
干渉防止をはかることができる。従って、第1の実施形
態と同様の効果が得られる。
【0029】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではない。実施形態では空中へ電磁波を放射
する場合を例にとったが、本発明は電波を受信・増幅す
る機能を有する半導体装置の構成にも適用できる。ま
た、実施形態では第1の接地導体層をアンテナ主面より
実効波長にて1/4波長程度離す位置に置いたが、所望
の放射パターンやアンテナ利得を得る範囲にてこの距離
は適宜変更可能である。
されるものではない。実施形態では空中へ電磁波を放射
する場合を例にとったが、本発明は電波を受信・増幅す
る機能を有する半導体装置の構成にも適用できる。ま
た、実施形態では第1の接地導体層をアンテナ主面より
実効波長にて1/4波長程度離す位置に置いたが、所望
の放射パターンやアンテナ利得を得る範囲にてこの距離
は適宜変更可能である。
【0030】また、基板はGaAsに限るものではな
く、HBTやHEMTを形成するのに適した半絶縁性化
合物半導体基板を用いることができる。さらに、絶縁層
は必ずしもポリイミドに限るものではなく、各種の絶縁
体を用いることができる。但し、半導体基板上に直接ア
ンテナを設けた場合よりも空中の放射効率を増すために
は、基板よりも誘電率の低いものが望ましい。その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施す
ることができる。
く、HBTやHEMTを形成するのに適した半絶縁性化
合物半導体基板を用いることができる。さらに、絶縁層
は必ずしもポリイミドに限るものではなく、各種の絶縁
体を用いることができる。但し、半導体基板上に直接ア
ンテナを設けた場合よりも空中の放射効率を増すために
は、基板よりも誘電率の低いものが望ましい。その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施す
ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、半
絶縁性化合物半導体基板の裏面にアンテナ鏡像形成のた
めの第1の接地導体層を設けると共に、基板の主面側に
伝送路形成のための第2の接地導体層を設けることによ
り、アンテナ鏡像利用により利得及び指向性を増すこと
ができ、かつこれに伴う素子間距離の増大を招くことな
く回路機能相互間を十分に分離することができる。従っ
て、利得及び指向性の向上とチップ面積縮小の双方を達
成し得るアンテナ素子内蔵型の半導体装置を実現するこ
とが可能となる。
絶縁性化合物半導体基板の裏面にアンテナ鏡像形成のた
めの第1の接地導体層を設けると共に、基板の主面側に
伝送路形成のための第2の接地導体層を設けることによ
り、アンテナ鏡像利用により利得及び指向性を増すこと
ができ、かつこれに伴う素子間距離の増大を招くことな
く回路機能相互間を十分に分離することができる。従っ
て、利得及び指向性の向上とチップ面積縮小の双方を達
成し得るアンテナ素子内蔵型の半導体装置を実現するこ
とが可能となる。
【図1】第1実施形態に係わるアンテナ内蔵型半導体装
置の概略構成を示す断面図。
置の概略構成を示す断面図。
【図2】第1実施形態に係わるアンテナ内蔵型半導体装
置の概略構成を示す斜視図。
置の概略構成を示す斜視図。
【図3】GaAs基板厚さ/GaAs内波長と電界強度
との関係を示す特性図。
との関係を示す特性図。
【図4】第2実施形態に係わるアンテナ内蔵型半導体装
置の概略構成を示す断面図。
置の概略構成を示す断面図。
【図5】第2実施形態に係わるアンテナ内蔵型半導体装
置の概略構成を示す斜視図。
置の概略構成を示す斜視図。
【図6】第1の従来例に係わるアンテナ一体型のMMI
Cを示す図。
Cを示す図。
【図7】第2の従来例に係わるアンテナ一体型のMMI
Cを示す図。
Cを示す図。
10,20…GaAs基板 11,21…処理回路 12,22…ポリイミド膜 13,23…第2の接地導体層 14,24…線路 15…スロット 16…スロット下部 17,27…電磁波 18,28…第1の接地導体層 19,29…導電体 25…パッチアンテナ
Claims (4)
- 【請求項1】半絶縁性化合物半導体基板の主面に形成さ
れた少なくとも一つの半導体素子を含む回路素子と、前
記基板の主面上に形成され電磁波を入力又は出力するア
ンテナ素子と、前記基板の裏面に形成された第1の接地
導体層と、前記基板の主面に形成され前記回路素子に接
続された線路と、前記線路と共に伝送路を構成する第2
の接地導体層とを具備してなることを特徴とする半導体
装置。 - 【請求項2】半絶縁性化合物半導体基板の主面に形成さ
れた少なくとも一つの半導体素子を含む回路素子と、前
記基板の主面上に形成され電磁波を入力又は出力するア
ンテナ素子と、前記基板の裏面に形成された第1の接地
導体層と、前記基板の主面に形成され前記回路素子に接
続された線路と、前記線路と共に伝送路を構成する第2
の接地導体層とを具備してなり、 前記線路と第2の接地導体層との離間距離は、前記アン
テナ素子より入力又は出力する電磁波の波長λの1/8
以下であって、前記アンテナ素子と第1の接地導体層と
の離間距離は、前記波長λの1/8以上3/8以下であ
ることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】第2の接地導体層は、前記基板の主面上に
前記線路とは絶縁層を挟んで形成され、前記アンテナ素
子は、第2の接地導体層の開口部からなるスロットアン
テナであることを特徴とする請求項1又は2記載の半導
体装置。 - 【請求項4】第2の接地導体層は、前記基板の主面に前
記線路と同一面上に形成され、前記アンテナ素子は、前
記線路及び第2の接地導体層が形成された面とは絶縁層
を挟んで形成されたパッチアンテナであることを特徴と
する請求項1又は2記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23535495A JPH0983241A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23535495A JPH0983241A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 半導体装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0983241A true JPH0983241A (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=16984854
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23535495A Pending JPH0983241A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 半導体装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0983241A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002271133A (ja) * | 2001-03-09 | 2002-09-20 | Sharp Corp | 高周波アンテナおよび高周波通信装置 |
| WO2004042947A1 (ja) * | 2002-11-07 | 2004-05-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 通信端末 |
| JP2006345042A (ja) * | 2005-06-07 | 2006-12-21 | Hitachi Ltd | アンテナ、アンテナを具備した無線モジュール、無線ユニットおよび無線装置 |
| US7298029B2 (en) | 1998-12-17 | 2007-11-20 | Hitachi, Ltd. | Semiconductor devices and manufacturing method therefor |
| JP2008510425A (ja) * | 2004-08-18 | 2008-04-03 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) | 導波管ノッチアンテナ |
| JP2011086284A (ja) * | 2009-09-17 | 2011-04-28 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置 |
| US8624373B2 (en) * | 2004-12-20 | 2014-01-07 | United Monolithic Semiconductor S.A. | Miniature electronic component for microwave applications |
-
1995
- 1995-09-13 JP JP23535495A patent/JPH0983241A/ja active Pending
Cited By (10)
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| US7519174B2 (en) | 2002-11-07 | 2009-04-14 | Panasonic Corporation | Communication terminal with casing conductors for reducing antenna gain degradation |
| CN1708915B (zh) | 2002-11-07 | 2010-05-12 | 松下电器产业株式会社 | 通信终端 |
| JP2008510425A (ja) * | 2004-08-18 | 2008-04-03 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) | 導波管ノッチアンテナ |
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| US7817094B2 (en) | 2005-06-07 | 2010-10-19 | Hitachi, Ltd. | Antenna, and wireless module, wireless unit and wireless apparatus having the antenna |
| JP2011086284A (ja) * | 2009-09-17 | 2011-04-28 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040511 |