JPH0984368A - 圧電モータ - Google Patents

圧電モータ

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JPH0984368A
JPH0984368A JP7268930A JP26893095A JPH0984368A JP H0984368 A JPH0984368 A JP H0984368A JP 7268930 A JP7268930 A JP 7268930A JP 26893095 A JP26893095 A JP 26893095A JP H0984368 A JPH0984368 A JP H0984368A
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JP
Japan
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rotating body
slope
drive unit
teeth
rotation
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JP7268930A
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English (en)
Inventor
Jiro Isobe
二郎 磯部
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧電素子を用い、少ない電力で大きなトルク
の小さいモータを作る。 【構成】 円周上に歯を等間隔で刻み、その円周に沿っ
て複数の駆動部を配置する。駆動部は圧電素子と斜面を
持つ。斜面は圧電素子によって振動する。その斜面で歯
に力を加えて回転体を回す。ただし、回転体の回転角度
に関わらず、一つ以上の駆動部の斜面が常に歯と接触す
るように駆動部の数と取付け位置を決める。駆動部の圧
電素子を縮小して拡大させ、それが縮小している間に、
回転体は慣性によって回転し、駆動部はバネ等の力で動
いて斜面と歯との接触点を移動させる。なお、その新た
な接触点が回転方向へ移動するように斜面には傾きを持
たせる。その縮小していた圧電素子が拡大する時にその
斜面が回転体を回す。一つの駆動部が回転体を回し終え
ると、次の駆動部が回転体を回す。駆動部が一巡して回
転体を回し終えると、最初に回転体を回した駆動部に新
たな歯が接触して、再び回転体を回し始める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電素子を応用したモ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来ある多くのモータは電磁現象を応用
したものである。
【0003】また、圧電素子の歪みを応用した超音波モ
ータや表面波モータが在る。
【0004】さらに、圧電素子を利用したモータとし
て、特願平7−207269がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁現象を利用
したモータは、その発生トルクに比べて、電力の消費量
が多く、外形寸法が大きい。
【0006】超音波モータや表面波モータは、回転力の
伝達を摩擦や超音波に依っており、力の伝達効率が低
く、トルクは小さい。また、摩擦面の磨耗が発生する。
【0007】特願平7−207269の圧電モータで
は、大きなトルクが得られるが駆動部の数が多い。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明は特願平7−207269で示される圧電モ
ータの原理に加えて、回転体の慣性を利用する。
【0009】すなわち、回転体の円周に沿って等間隔で
歯を刻み、その円周に沿って駆動部を配置する。一つ一
つの駆動部は、特願平7−207269で示される方法
で回転体を回す。特願平7−207269では、回転体
に逆回転の力が加わっても、回転体の歯と接触する駆動
部のいずれかは常に拡大の状態にあり、逆回転を生じな
い構成をしている。
【0010】それに対して、本発明は回転体の慣性を利
用し、逆回転が発生しない事を前提にする。すなわち、
モータを利用する多くの機械は、例えば扇風機等では、
慣性が在り、電気を切ってもその直後はわずかに回転を
続け、逆回転はない。したがって、逆回転が発生しない
分野においての利用に限れば、逆回転を考慮する必要は
ない。
【0011】したがって、本発明では、特願平7−20
7269で示される部品や構成をそのまま用いることが
出来るが、駆動部の数を滅少し、全ての圧電素子の動作
を同一に出来る点において特願平7−207269とは
異なる。
【0012】請求項1の一例として、図1に圧電モータ
内部全体の正面図を、図2にその側面の断面図を示す。
図1は図2のB−B断面であり、図2は図1のA−A断
面である。なお、回転体の回転方向は図1において時計
回りである。
【0013】請求項1の方法では、回転体の外周に沿っ
て、外箱に複数個の駆動部を配置する。
【0014】駆動部の圧電素子は電気によって拡大又は
縮小する。その拡大縮小によって駆動部の斜面は振動す
る。
【0015】その一例として、図1に使われる駆動部と
その駆動部の斜面に接触する歯の拡大図を図3に示す。
図3において、一点鎖線は圧電素子が拡大して歯を押し
た場合である。但し、圧電素子の歪みは数ミクロンメー
タと小さく、そのまま正確な距離を図で表現できないた
め、図3では、回転体の歯が移動した距離や駆動部の変
形した量を誇張して表現する。
【0016】駆動部又は駆動部の斜面には、駆動部の斜
面が回転体の歯と接触するように、バネ、磁石、電磁
石、または圧電バイモルフなどで力が加えられる。
【0017】その一例として、図1では板バネが駆働部
を回転体に向けて押す。
【0018】したがって、駆動部の斜面と歯との間に隙
間が出来ると、バネや磁石などの力が駆動部を移動させ
る。
【0019】ただし、移動する前に比べて、移動した後
の斜面と歯との接触点が回転体の回転方向に向かって位
置を移すように、あらかじめ斜面に傾きを持たせる。
【0020】接触点における歯と斜面との関係の一例と
して、図1で用いられる駆動部の斜面と歯との関係を拡
大して図4で示す。図4において、回転体が慣性によっ
て回転した時、駆動部は板バネに押されて駆動部軸を中
心に回転し、新しい位置で歯と接触する。その新しい接
触点が前の接触点より回転体の回転方向に向かって位置
を移すように駆動部の斜面に傾きが付けられているか
ら、新しい接触点は回転体の回転方向に位置を移す。
【0021】但し、斜面が歯を押す時、回転体の歯から
斜面に逆回転方向の力が加えられるから、その力によっ
て駆動部が押し戻されないように、斜面の最大の傾きは
制限される。
【0022】その斜面の最大の傾きの一例として図4の
駆動部をあげると、斜面と回転体の歯の材質を鉄鋼と
し、その摩擦角を13度とすれば、歯と斜面との接触点
を通る駆動部軸を中心にした円の接線と斜面の接線との
角度は狭い方の角度で約13度が最大の傾きになる。な
ぜなら、その13度以内とすれば、板バネの力を無視し
ても、歯と斜面との摩擦力と、駆動部の軸と軸受との摩
擦力によって、歯と斜面との接触点において滑りは発生
しない。よって、歯から加えられる逆回転方向の力によ
って駆動部が押し戻されることは無い。尚、図4におけ
る駆動部の斜面は、駆動部の軸の中心とは異なる点を中
心とした円弧の形状を成している。
【0023】駆動部は、全ての駆動部が拡大縮小を同時
に行なっても、或いはそれぞれの駆動部が同期を取らず
に独立して拡大縮小しても可能である。
【0024】また、斜面が歯と接触している駆動部だけ
を拡大縮小させても回転は可能である。
【0025】駆動部の圧電素子が拡大している時に、拡
大から縮小に変化させると、回転体は慣性によって回転
を続けているから、接触していた斜面と歯との間に隙間
が生じ、駆動部はバネや電磁石の力で移動し、斜面が傾
きを持っているから、新しい位置で再び斜面と歯とは接
触する。
【0026】つづいて、その縮小した駆働部の圧電素子
を拡大すると、斜面と歯との間に滑りは生じないから、
その圧電素子の拡大する力によって、回転体は回転方向
にさらに回転する。但し、圧電素子の拡大する方向と回
転体の回転方向はほぼ一致した方向に向けておく。
【0027】その一例として、図1による駆動部では、
図3の一点鎖線で示すように、縮小していた圧電素子を
拡大すると、斜面に歯が押されて、回転体を回転方向へ
回す。
【0028】このように、駆動部を繰り返し拡大縮小し
て、斜面と歯とが接触する駆動部は回転体を回転させ
る。しかし、一つの駆動部が回転体を回転できる角度
は、駆動部や歯の形状等で決まり、実際の圧電モータで
は機械的な寸法から数度が限度である。
【0029】一例として、図1の圧電モータでは、一つ
の駆動部で可能な回転角度は約5度から6度である。
【0030】したがって、駆動部を複数個用意し、それ
を回転体の外周に沿って配置し、一つの駆動部が回転体
を回転し終えたなら、他の駆動部が順次動作を引き継ぐ
ように、各駆動部の取付け位置を決める。
【0031】その取付け位置の一例として、図1では、
ある駆動部が回転体を5度から6度だけ回転方向へ回転
したら、次の駆動部が歯を押し始めるように駆動部の取
付け位置を決める。すなわち、図1では、駆動部26と
そのすぐ左側の駆動部25との角度は、回転軸を中心に
して60度より約5度少ない約55度である。他の駆動
部間の角度も同様である。60度とは歯と歯との角度3
0度の整数倍である。したがって、駆動部26が回転体
を5度程回転すると、次に駆動部25の斜面が歯と接触
して回転体を回し始める。このように、図1では、歯に
接触する駆動部を順次反時計方向に移しながら回転体を
回す。また、駆動部21と駆動部26との角度は30度
の倍数の90度より約5度少ない85度を成している。
もし、歯と接触する駆動部が順次時計方向に移るとすれ
ば、駆動部と駆動部との角度は歯の角度の整数倍より多
くなる。
【0032】このように、歯と接触する駆動部を順次移
しながら、圧電素子の拡大と縮小を繰り返して、回転体
を回転させる。駆動部がひととおり一巡して、回転体を
回転した後の回転体の回転角度は、各駆動部が回転体を
回転する角度の合計に等しい。実際の圧電モータでは機
械的な寸法からその合計角度は数十度程度である。
【0033】その一例として、図1の場合、全の駆動部
が一巡した後、回転体の回転角度は30度から36度で
ある。
【0034】このように駆動部が一巡した後、最初に歯
と接触した駆動部に新しい次の歯が接触していれば、再
び駆動部は回転体を回転しつづけることが出来る。その
ため、駆動部が一巡した後には、最初に歯と接触した駆
動部の斜面が少なくとも次の歯と接触するように、歯の
間隔を決める。
【0035】一例として、図1における歯の間隔は、回
転体の回転軸を中心にし30度である。従って、歯と接
触した駆動部が一巡すると回転体の回転角度が30度か
ら36度あるから、一巡した後再び駆動部は回転体の歯
を順次押し続けることができる。
【0036】尚、一つの駆動部が歯に力を加え終えた時
は、駆動部の斜面は歯の根元に深く入り込んでいる状態
であり、この状態は回転を続けるうえで障害となるた
め、また駆動部の斜面が再び歯を押し始める状態を作る
ためにも、駆動部の斜面を回転体の外周より外側へ一度
出す必要がある。
【0037】このため、駆動部の斜面部が歯の根元を滑
り出るように歯の形状と駆動部の形状を定めるか、ある
いは、その駆動部の斜面に近付いてくる隣の歯によって
駆動部が回転体の外周より外へ出るように歯の形状と駆
動部の形状を定めるか、あるいは、磁石や圧電バイモル
フなどの力を用いて駆動部の斜面を回転体の外周より外
側へ出す。
【0038】その一例として、図1の圧電モータでは、
駆動部の斜面に近付いてくる隣の歯によって駆動部を押
し出す構造を成しており、その拡大図を図6に示す。図
6において、回転体は時計方向に回り、一点鎖線で示す
ように、駆動部は回転体の外周より外側へ向かって歯に
押されていく。ただし、隣の歯と駆動部がその接触点で
滑りを生じるに充分な傾斜106を駆動部の接触部分に
持たせる。
【0039】請求項2の圧電モータは、駆動部を駆動部
軸の回りで回転可能な構造とし、バネや磁石等の力で駆
動部軸を中心にして回転させ、その駆動部軸を中心にし
た円のほぼ法線方向に圧電素子を拡大縮小させて駆動部
の斜面を振動させ、請求項1の方法で、駆動部の斜面よ
り回転体の歯に力を加えて回転体を回す。
【0040】請求項2の圧電モータの一例として、図1
に内部正面図を、図2に側面断面図に示す。
【0041】この例では、6個の駆動部と12個の歯を
持ち、すでに上述した動作を成す。
【0042】その駆動部の構成部品は、駆動部軸受、圧
電素子、及び斜面部である。駆動部軸は圧電モータの外
箱に固定される。駆動部軸受、圧電素子、及び斜面部は
溶接或いはボルトなどで固定される。板バネの一端は板
バネ固定部に固定され、その板バネ固定部は圧電モータ
の外箱に固定される。板バネの他の一端は駆動部を押
す。
【0043】図1の駆動部と歯の拡大図を図3に示す。
一点鎖線で示すように、縮小していた圧電素子を拡大す
ると、斜面が移動し、回転体は回転方向へ回る。
【0044】この圧電素子が拡大して斜面が歯を押す
時、歯と斜面との間に滑りは発生しない。
【0045】図1の駆動部と回転体の歯は、図4の拡大
図に示すように、回転体が慣性によって回転し、一点鎖
線で示すように位置を移した時、駆動部の斜面と歯との
間に隙間が出来、駆動部は板バネに押されて駆動部軸を
中心に回転し、より深い位置で歯と接触する。
【0046】また、駆動部の一つが拡大から縮小に変化
すると、回転体は慣性によって回転を続けているから、
その接触していた斜面と歯との間に隙間が生じ、駆動部
はバネの力に押されて移動し、歯と接触する位置をずら
す。
【0047】歯と接触している駆動部の圧電素子を縮小
から拡大すると、その駆動部の斜面が歯を押し、回転体
を回転する。このように縮小と拡大を交互に繰り返し、
慣性を利用して、一つの駆動部で回転体を数度だけ回転
する。
【0048】したがって、ある駆動部が回転体を数度だ
け回転方向へ回転したら、次の駆動部が歯を押し始める
ように駆動部の取付け位置を決める。
【0049】また、駆動部が一巡してひととおり回転体
の歯を押し終えた時は、最初に歯と接触した駆動部の斜
面に新しい歯が接触した状態になり、引き続き、駆動部
を移しながら、駆動部は回転体を回転しつづける。
【0050】歯を押し終えた駆動部を回転体の外周より
外側へ出すために、図1の圧電モータでは、図5に示す
ように、駆動部の斜面に近付いてくる隣の歯を利用す
る。
【0051】
【作用】駆動部の圧電素子には未だ通電されず、ともに
圧電素子が縮小の状態にあったとする。ある駆動部の斜
面は、バネや磁石の力で回転体の歯に触れて止まってい
る。
【0052】この状態で、駆動部の圧電素子に通電し
て、その圧電素子を拡大すれば、歯が斜面から受ける力
で、回転体は回転方向にわずかに動く。
【0053】次に、圧電素子の電気を切れば、回転体は
慣性モーメントの働きによって回転を続けるか、回転を
停止する。なぜなら、本圧電モータは逆回転がない用途
を前提としている。例えば、扇風機である。したがっ
て、駆動部の圧電素子は縮小して駆動部と歯との間に隙
間が出来、斜面はバネや磁石等の力で移動し、新しい位
置で歯と接触して止まる。
【0054】再び、圧電素子に通電すると、駆動部の斜
面が歯を押して回転体をさらに回転方向へ動かす。
【0055】このように、駆動部が拡大と縮小を繰り返
すことにより、回転体を回す。
【0056】一つの駆動部が回転体を回転し終えた時、
次の駆動部の斜面が歯と接触して同様に回転体を回転し
はじめる。
【0057】このように、ひととおり駆動部が一巡して
回転体を回転し終えた時、最初に歯と接触した駆動部が
新たな歯と接触して、再び回転体を回転しはじめる。
【0058】この間、回転体を回転し終えた駆動部は、
その斜面が再び歯と接触できるように、回転体の外周よ
り外側へ移動する。
【0059】
【実施例】請求項1の方法の実施例は、請求項2のの圧
電モータである。請求項2の実施例を図1と図2で示
す。
【0060】特願平7−207269における圧電モー
タの構成でも、回転体が慣性で回転する場合、本発明の
方法で回転体を回転できる。また、特願平7−2072
69における圧電モータの構成において、起動時は特願
平7−207269に示される方法で回転させ、充分な
慣性が得られた時点で、その全部の圧電素子の動作を本
発明の方法に切り替える事も出来る。それによって、高
速回転時により高いトルクを得ることが出来る。
【0061】バネや回転体等の部材が接触する個所で雑
音が発生する。この雑音を小さくするために、図6で示
すように、それらの接触する個所では、合成樹脂等の材
料で作った緩衝材をネジなどで固定する。或いは、圧電
モータに要求されるトルクが小さい場合、回転体の全体
や斜面部を合成樹脂等で製作する。
【0062】また、回転体の重量的な不均一が雑音の基
にもなる。したがって、雑音を減少させるため、回転体
の回転面上において、また、回転軸の軸方向において、
駆動部の力や重量の平衡を取る必要がある。回転面上に
おいて平衡を取るために、駆動部は回転軸を中心にして
対称的に配置し、その対処的に配置した駆動部は同時に
同じ動作をさせる。また、回転軸の左右の軸受に均等な
荷重をかけるために、回転軸上において、左右の軸受の
中点位置を中心にして、左右対称に回転体や駆動部を配
置し、駆動部が歯に力を加えるときは、その左右対称の
駆動部を同時に動作させ、左右の軸受に等しい荷重をか
ける。これらの平衡を取るために、回転体を回すための
最小限度の駆動部の数より多くの駆動部を圧電モータに
備える。
【0063】図1で示すように、板バネは圧電モータの
外径を大きくする一つの要因である。この板バネに代え
て、図7で示すようなねじりコイルバネを用いると、圧
電モータの外径を小さくできる。
【0064】部材と部材との接触個所での発熱がある。
この発熱を押さえ、発散させるために、圧電モータの内
部に潤滑油などをある程度又は一杯に封入する。
【0065】図1の例においては、駆動部の拡大縮小の
方向が、すなわち駆動部から回転体の歯に加えられる力
の方向が、回転体の外周における接線方向にほぼ等しい
か、近い。これ対して、駆動部の拡大縮小の方向を回転
体の法線方向に近付けると、すなわち駆動部の拡大縮小
の方向を回転軸の中心に近付けると、回転体の歯に加え
られる力の方向が回転軸の中心に近付くことになり、回
転体の回転速度は高くなる。また、必要とされる板バネ
の振幅も小さくなる。
【0066】圧電素子にかける電圧を交流にすれば、圧
電素子の残留歪みを無くし、その分だけ圧電素子の一回
の歪みを大きくし、圧電モータの回転速度を高めること
が出来る。
【0067】積層型、又はボルト締めランジュバン型の
ように圧電素子を重ねて用いれば、その分だけ圧電素子
全体の歪みが大きくなり、圧電モータの回転速度を高め
ることが出来る。
【0068】図1及び図2では1個の回転体と6個の駆
動部を用いている。これに対して、駆動部の数を2倍に
増して12個とし、6個の駆動部が拡大している時に残
りの6個の駆動部が縮小するように、位相をずらして圧
電素子の縮小拡大を行なう。これにより、いずれかの駆
動部が常に縮小から拡大への動作を行ない、慣性による
回転時の速度減少を無くし、回転体の回転速度を高める
ことが出来る。なお、一つの回転平面に全部の駆動部を
配置できない場合は、例えば、図1では一つの回転平面
に6個の駆動部が最大であり、このような場合には、駆
動部を重ねて配置する。
【0069】また、図1及び図2で1個の回転体と6個
の駆動部を用いているのに対して、駆動部の数を3倍に
増して18個とし、駆動部を6個づつ一組として、3つ
の組を作り、各組の駆動部の縮小拡大の位相を約3分の
1づつずらして行なう。これにより、圧電素子が縮小か
ら拡大する過度現象の中でも、初期の過度現象を利用で
き、回転体の回転速度を高めることが出来る。すなわ
ち、圧電素子が縮小から拡大する時の過度現象はほぼ1
次おくれ系と見ることができ、その過度現象の終わりの
3分の1程における圧電素子の歪みの速度は、過度現象
の初期に比べて遅い。したがって、過度現象の初期の動
作だけを利用し、回転体の回転速度を高めることが出来
る。
【0070】図1においては、回転体の歯は12枚在
る。このように回転体に多数の歯が備えられる場合、回
転体が高速回転をすると、一つの駆動部が歯と接触する
回数は単位時間当たり高くなる。例えば、12枚の歯
で、回転速度が2000rpmの場合、駆動部が回転体
の歯と接触する回数は周波数に換算して400Hzであ
る。しかし、実用上、400Hz以上の固有振動数を持
つ板バネを用いることは難しい。したがって、高速回転
を目的とする圧電モータにおいては、一つの回転軸に複
数の回転体を用い、一つの回転体に2枚程度の歯を備え
る。その回転体を複数個重ねて一つの回転軸を中心に固
定する。ただし、一つの回転体において歯は回転軸を中
心に対称的に配置される。さらに、回転体を重ねる時
に、回転面から見て、図1と同じように多数の歯を持つ
一つの回転体であるかのように、歯と歯との角度が適度
な角度を持つように、複数の回転体を重ねる。一つの回
転体の歯に一つの駆動部が接触する。各駆動部の配置に
ついては、回転面から見て、図1で見られるように、請
求項1の方法で、各駆動部が順次回転体の歯を押せるよ
うに、各駆動部の位置を定める。例えば、図1と同じよ
うな外径の回転体を高速回転させる場合は、6個の回転
体を用い、一つの回転体に2枚の歯を備え、回転面から
見て、図1と同じように、それぞれの歯の角度が30度
を成すように回転体を重ね、回転軸にその6個の回転体
を固定する。駆動部は図1と同じく6個とし、一つの駆
動部の斜面が一つの回転体の歯と接触できるように回転
軸方向に位置をずらして配置する。また、その6個の駆
動部は、回転面から見て、図1と同じように、順次回転
体の歯を押せるように、駆動部と駆動部の取付け角度を
約55度、又は約85度とする。これにより、一つの駆
動部が接触する歯は1回転当たり2枚となり、かつ、請
求項1の方法で回転体を回すことが出来る。
【0071】駆動部の斜面、斜面と接触する歯の部分、
駆動部軸、及び駆動部軸と接触する駆動部軸受の部分の
面は、ミクロンの精度で均一に出来ているのが望まし
い。ただし、面が荒い場合、製造方法として、圧電モー
タを組みたてた後に、回転軸を外部の力でしばらく回転
させ、それぞれ接触する面を均すことにより、面の荒さ
を改善できる。
【0072】本発明で示される部品の形状や実施例は特
願平7−207269の圧電モータにも利用でき、ま
た、特願平7−207269で示される部品形状や構成
は、本発明においても利用できる。特願平7−2072
69の請求項2及び請求項4で示される円周の内側に向
けて歯を刻んだ圧電モータの形状も本発明に応用でき
る。
【0073】
【発明の効果】本発明は、圧電素子が電気によって歪
み、その歪む力を利用したモータである。すなわち、回
転体の円周に沿う接線方向へ圧電素子の歪む力を向け、
その力で回転軸を回転させる。
【0074】また従来の電磁現象のモータに比べ、本発
明は電力の消費量が非常に低く、従来のモータの十分の
一程度が期待できる。
【0075】特願平7−207269の圧電モータに比
べ、駆動部の数を減らし、圧電素子の動作を簡単に出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2の一例である圧電モータ
内部の正面図である。またこの図は図2のB−B断面図
でもある。
【図2】請求項1及び請求項2の一例である圧電モータ
の側面断面図である。断面は図1のA−Aである。
【図3】請求項1及び請求項2の一例である圧電モータ
において、駆動部の圧電素子が拡大した時に駆動部と回
転体の動きを示す部分的な正面図である。
【図4】請求項1及び請求項2の一例である圧電モータ
において、回転体が慣性によって回転した時、駆動部斜
面と歯との間に隙間が出来て駆動部が動き、その動きを
示す部分的な正面図である。
【図5】請求項1及び請求項2の一例である圧電モータ
において、斜面が歯を押し終えた駆動部は、駆動部に近
付いてくる歯によって、図5のように、回転体の外周よ
り外側へ押し出されることを示す部分的な正面図であ
る。
【図6】雑音を小さくするために、部材の接触する個所
に、合成樹脂等の材料で作った緩衝材を固定した図であ
る。
【図7】板バネに代ってねじりコイルバネを用いる場合
の図である
【符号の説明】
11 回転体 12 外箱 13 キー 14 回転軸 15、16 台 17 外箱蓋 21、22、23、24、25、26 駆動部 31、32、33、34、35、36 駆動部軸 41、42、43、44、45、46板バネ固定部 51、52、53、54、55、56 板バネ 62、64 圧電素子 72、74 斜面部 82、84 駆動部軸受 92 斜面 104 傾斜 201、202 回転軸 210、211 回転体 216、217 駆動部 221、222、223 合成樹脂緩衝材 236、237 駆動部軸 246 バネ止めピン 256 ねじりコイルバネ 257 板バネ 258 板バネ固定部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周上に歯を等間隔で備えた回転体と、
    圧電素子を用いた複数個の駆動部とを主要部品とし、そ
    れぞれの駆動部に斜面を持たせ、その斜面が歯と接触す
    るようにバネや磁石等で駆動部に力を加えておき、その
    斜面より回転体の歯に圧電素子の力を伝えるものとし、
    回転体の回転する角度に関わらず回転体の歯と常に少な
    くともいずれか一つ以上の駆動部の斜面とが接触するよ
    うに複数個の駆動部を回転体の円周に沿って圧電モータ
    の外箱に取付け、駆動部の斜面を圧電素子の拡大と縮小
    の繰り返しによって振動させ、圧電素子が縮小する時に
    は回転体が慣性により回転を続け、またこの縮小してい
    る時にその駆動部をバネや磁石等の力で移動させて駆動
    部の斜面と歯との接触点を新たし、移動する前に比べて
    その新たな接触点が回転方向に向かって位置を移すよう
    にあらかじめ斜面には傾きを持たせ、その縮小していた
    圧電素子が拡大する時にその駆動部の斜面で回転体の歯
    に力を加えて回転体を回転方向へ回し、この圧電素子の
    縮小と拡大の繰り返しによって回転を進め、回転を進め
    るに連れて、歯と接触する斜面を持つ駆動部を他の駆動
    部に移して回転を続行し、さらに、それぞれの駆動部は
    接触する歯を回転にしたがって新たにしながら、回転体
    を回す方法。
  2. 【請求項2】 円周上に歯を等間隔で備えた回転体と、
    圧電素子を用いた複数個の駆動部とを主要部品とし、そ
    れぞれの駆動部に斜面を持たせ、その斜面が歯と接触す
    るようにバネや磁石等で駆動部に力を加えておき、その
    斜面より回転体の歯に圧電素子の力を伝えるものとし、
    回転体の回転する角度に関わらず回転体の歯と常に少な
    くともいずれか一つ以上の駆動部の斜面とが接触するよ
    うに複数個の駆動部を回転体の円周に沿って圧電モータ
    の外箱に取付け、駆動部の斜面を圧電素子の拡大と縮小
    の繰り返しによって振動させ、圧電素子が縮小する時に
    は回転体が慣性により回転を続け、またこの縮小してい
    る時にその駆動部をバネや磁石等の力で移動させて駆動
    部の斜面と歯との接触点を新たし、移動する前に比べて
    その新たな接触点が回転方向に向かって位置を移すよう
    にあらかじめ斜面には傾きを持たせ、その縮小していた
    圧電素子が拡大する時にその駆動部の斜面で回転体の歯
    に力を加えて回転体を回転方向へ回し、この圧電素子の
    縮小と拡大の繰り返しによって回転を進め、回転を進め
    るに連れて、歯と接触する斜面を持つ駆動部を他の駆動
    部に移して回転を続行し、さらに、それぞれの駆動部は
    接触する歯を回転にしたがって新たにしながら、回転体
    を回す装置。
JP7268930A 1995-09-12 1995-09-12 圧電モータ Pending JPH0984368A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109586613A (zh) * 2018-11-17 2019-04-05 中国科学院合肥物质科学研究院 一种相向摩擦切向减阻力型旋转压电马达及其控制方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109586613A (zh) * 2018-11-17 2019-04-05 中国科学院合肥物质科学研究院 一种相向摩擦切向减阻力型旋转压电马达及其控制方法
CN109586613B (zh) * 2018-11-17 2023-04-07 中国科学院合肥物质科学研究院 一种相向摩擦切向减阻力型旋转压电马达及其控制方法

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