JPH0984745A - 内視鏡形状検出装置 - Google Patents

内視鏡形状検出装置

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JPH0984745A
JPH0984745A JP7224156A JP22415695A JPH0984745A JP H0984745 A JPH0984745 A JP H0984745A JP 7224156 A JP7224156 A JP 7224156A JP 22415695 A JP22415695 A JP 22415695A JP H0984745 A JPH0984745 A JP H0984745A
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coil
source coil
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Jun Hasegawa
潤 長谷川
Tetsuo Nonami
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により、内視鏡に内蔵された磁界
を発生するコイルの位置を精度よく求め、内視鏡の位置
及び方向を正確に検出する。 【解決手段】 センスコイル22jで検出される微小な
磁界検出信号は、センスコイル出力増幅器27で増幅さ
れた後、相互インダクタンス検出部26に入力され、得
られた信号は形状算出部30を構成するソースコイル位
置検出部31に入力され、各ソースコイルの位置情報を
得る。ソースコイル位置検出部31でのソースコイルの
位置の検出方法は、ソースコイルの位置と方向を決定す
ることで、センスコイル22jに発生する起電力を推定
し、その推定値と複数のセンスコイル22jから得られ
る起電力の測定値との差が最小となるように推定値側の
位置と向きを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡形状検出装
置、更に詳しくは磁界発生素子と検出素子を用いて内視
鏡の位置及び方向を検出する部分に特徴のある内視鏡形
状検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は、医療用分野及び工業用
分野で広く用いられるようになった。この内視鏡は、特
に挿入部が軟性のものは、屈曲した体腔内に挿入するこ
とにより、切開することなく体腔内深部の臓器を診断し
たり、必要に応じてチャンネル内に処置具を挿通してポ
リープ等を切除するなどの治療処置を行うことができ
る。
【0003】この場合、例えば肛門側から下部消化管内
を検査する場合のように、屈曲した体腔内に挿入部を円
滑に挿入するためにはある程度の熟練を必要とする場合
がある。
【0004】つまり、挿入作業を行っている場合、管路
の屈曲に応じて挿入部に設けた湾曲部を湾曲させる等の
作業が円滑な挿入を行うのに必要になり、そのためには
挿入部の先端位置等が、体腔内のどの位置にあるかと
か、現在の挿入部の屈曲状態等を知ることができると便
利である。
【0005】このため、例えば特開平3−295530
号公報には、挿入部に設けた受信用空中線(コイル)に
対し、挿入部の外部に設けた送信用空中線(アンテナコ
イル)を走査して挿入部の挿入状態を検出するものが提
案されている。
【0006】また、特開平5−177000号公報のカ
テーテルガイド装置では、発信手段をカテーテルの先端
等に取り付け、その信号を受信して発信手段の位置を求
めるものが開示されている。
【0007】さらに、米国USP4,176,662号
では、内視鏡の先端のトランスジューサからバースト波
を出し、周囲の複数のアンテナ又はトランスジューサで
検出して先端部の位置をCRTにプロット等するものが
開示されており、さらには米国USP4,821,73
1号では、体外の直交コイルを回転し、体内のカテーテ
ルに設けたセンサの出力からカテーテルの先端位置を検
出するものを開示している。
【0008】また、PCT出願GB91/01431号
公開公報では、内視鏡が挿入される対象物の周囲にX−
Y方向にダイポールアンテナを格子状に多数並べてAC
駆動し、一方、内視鏡側に内蔵したコイルで得られる信
号より、内視鏡の位置を導出する従来例を開示してい
る。
【0009】また、PCT出願GB93/01736号
公開公報では、磁界発生源であるソースコイルの位置
を、ソースコイルの周囲に3軸方向に巻かれたコイルで
磁界を検出するセンスコイルを複数配置することで算出
するものが提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
上記PCT出願GB91/01431号公開公報におい
ては、ダイポールアンテナの配置により特定の狭い範囲
においてのみ内視鏡に内蔵されたコイルの位置を精度よ
く推定できるが、その特定の狭い範囲の領域を越える
と、上記構成のダイポールアンテナでは内視鏡の位置を
必要とする精度で検出することができない、すなわち、
格子状に配置されたアンテナ周辺では位置を推定するこ
とができなくなり、実際に位置検出が可能な範囲は格子
状に配置されたアンテナの中央付近に限定されるといっ
た問題がある。
【0011】また、センスコイルをPCT出願GB93
/01736号公開公報に示されるような3軸方向に巻
かれたコイルより構成する場合、コイルを同一中心を有
するように3軸方向に巻くことは難しく、そのため検出
信号に誤差が生じ正確にソースコイルの位置を検出する
ことができないといった問題がある。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、簡単な構成により、内視鏡に内蔵された磁界を
発生するコイルの位置を精度よく求め、内視鏡の位置及
び方向を正確に検出することのできる内視鏡位置検出装
置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡位置検出
装置は、内視鏡挿入部内に配置され、体腔内における前
記内視鏡挿入部の形状を推定するための少なくとも1つ
の単心コイルによって磁界を発生する複数の磁界発生素
子と、体腔外の既知の位置に配置され、少なくとも1つ
の単心コイルによって発生する磁界を検出する複数の検
出素子と、前記検出素子より検出された検出信号から体
腔内における前記内視鏡挿入部内の前記磁界発生素子の
位置を推定する推定手段とを備え、前記検出素子は、前
記磁界発生素子の磁界を起電力として検出する異なる位
置に置かれた少なくとも1つの単心コイルから構成さ
れ、前記推定手段で前記検出素子より検出された検出信
号から体腔内における前記内視鏡挿入部内の前記磁界発
生素子の位置を推定することで、簡単な構成により、内
視鏡に内蔵された磁界を発生するコイルの位置を精度よ
く求め、内視鏡の位置及び方向を正確に検出することを
可能とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について述べる。
【0015】(第1の実施の形態)図1ないし図16は
本発明の第1の実施の形態に係わり、図1は内視鏡シス
テムの構成を示す構成図、図2は図1の内視鏡形状検出
装置の構成を示すブロック図、図3は図1の内視鏡形状
検出装置のプローブ先端の構成を示す断面図、図4は図
3のソースコイルの構成を示す構成図、図5は図1のセ
ンスコイルの構成を示す構成図、図6は図1の内視鏡シ
ステムにおけるワールド座標系及びローカル座標系を説
明する説明図、図7は図4のソースコイルにおける磁位
を説明する磁気双極子を示す説明図、図8は図4のソー
スコイルにおける磁位を説明する閉電流路を示す説明
図、図9は図8の閉電流路による磁位をワールド座標系
で説明する説明図、図10は図4のソースコイルにおけ
る磁位を説明する有限長ソレノイドを示す説明図、図1
1は図10の有限長ソレノイドによる磁位をワールド座
標系で説明する説明図、図12は図11のワールド座標
系の回転を説明する説明図、図13は図1のセンスコイ
ルに発生する起電力を説明する第1の説明図、図14は
図1のセンスコイルに発生する起電力を説明する第2の
説明図、図15は図1のソースコイルが存在する空間を
複数の直方体に分割し各直方体の頂点を候補点とし各候
補点にソースコイルがあると仮定したときの擬似逆行列
+を求める方法を説明する説明図、図16は図15の
ソースコイルが存在する空間の分割方法の変形例を示す
図である。
【0016】図1に示すように、本実施の形態の内視鏡
システム1は、体腔内に挿入され術部を観察及び処置す
る内視鏡装置2と、この内視鏡装置2と共に使用される
内視鏡形状検出装置3とから構成される。
【0017】そして、内視鏡システム1においては、
(内視鏡検査用)ベット4には患者5が載置され、この
患者5の体腔内に、内視鏡装置2の内視鏡6の挿入部7
が挿入される。この内視鏡6の操作部8から延出された
ユニバーサルケーブル9はビデオプロセッサ11に接続
される。
【0018】尚、ビデオプロセッサ11は、図示はしな
いが、光源部と信号処理部を内蔵し、光源部からの照明
光が内視鏡6内に設けられたライトガイドに供給され、
このライトガイドで伝送され挿入部7の先端面から出射
し体腔内を照明するようになっている。
【0019】照明された体腔内の内蔵器等の術部は、挿
入部7の先端部の観察窓に取り付けた対物光学系によ
り、対物光学系の焦点面に配置したCCD等の撮像素子
に結像し、このCCDで光電変換された信号は信号線を
経てビデオプロセッサ11内の信号処理部に入力され
る。そして、信号処理部で信号処理されて標準的な映像
信号が生成され、カラーモニタ12に映像信号を出力
し、カラーモニタ12の表示面に体腔内の内壁等を表示
するようになっている。
【0020】上記内視鏡6には、挿入部7内に中空のチ
ャンネル13が形成されており、このチャンネル13の
基端の挿入口14から鉗子等の処置具を挿通することに
より、処置具の先端側を挿入部7の先端面のチャンネル
出口から突出させて治療処置等を行うことができるよう
になっている。そして、このチャンネル13に(体腔内
に挿入された挿入部7の)位置及び形状検出のための内
視鏡形状検出装置3に接続されたプローブ15を挿入
し、このプローブ15の先端側にチャンネル13内の所
定の位置に設定することができる。
【0021】図3に示すように、このプローブ15には
磁界発生源となる複数のソースコイル16a、16b、
…(符号16iで代表する)が、リード線17に接続さ
れ可撓性を有する円形断面のチューブ19内に例えば一
定間隔dとなる状態で、チューブ19内壁に接着剤20
等で固定されている。
【0022】そして、ソースコイル16iは、例えば図
4に示すような1軸のソースコイルで構成される。
【0023】先端のソースコイル16aの位置は内視鏡
6の既知に位置であると共に、一定間隔dでそれぞれソ
ースコイル16iを設けてあるので、その結果、各ソー
スコイル16iの位置は内視鏡6の挿入部7内の既知の
位置に設定されていることになり、各ソースコイル16
iの位置を検出することにより、内視鏡6の挿入部7の
離散的な位置(より厳密には各ソースコイル16iの位
置)が検出できることになる。
【0024】これらの離散的な位置を検出することによ
り、それらの間の位置もほぼ推定でき、従って離散的な
位置の検出により、体腔内に挿入された内視鏡6の挿入
部7の形状を求めることが可能になる。
【0025】各ソースコイル16iに接続されたリード
線17は、図1に戻り、プローブ15の後端に設けた、
或いはプローブ15の後端から延出されたケーブルの後
端に設けたコネクタ18に接続され、このコネクタ18
は(内視鏡)形状検出装置本体21のコネクタ受けに接
続される。そして、後述するように各ソースコイル16
iには駆動信号が印加され、位置検出に利用される磁界
を発生する。
【0026】また、図1に示すようにベット4の既知の
位置、例えば3つの隅にはそれぞれ1軸を組み合わせた
センスコイル22a、22b、22c(22jで代表す
る)が取り付けてあり、これらのセンスコイル22j
は、ベット4から延出されたケーブル4aを介して形状
検出装置本体21に接続される。
【0027】図5に示すように、例えば1軸のコイルを
組み合わせた3つのコイル23a、23b、23c(2
3kで代表する)からなるセンスコイル22jは、各コ
イル23kでは互いのコイル面が直交するようにそれぞ
れ巻回され、各コイル23kはそのコイル面に直交する
軸方向成分の磁界の強度に比例した信号を検出する。こ
の信号の振幅から等しい磁界強度の面、つまりソースコ
イル16iで発生された磁界の等磁界面を検出する。こ
の場合、各コイルは円形でよい。
【0028】尚、例えば従来の3軸コイルからなるセン
スコイルでは、組み立てが困難であり、3軸のコイルを
同一中心を有するように構成することが難しく、このよ
うな組み立て困難さにより位置検出に誤差が生じていた
が、上記のセンスコイル22jは、上述したように、同
一構成のコイル23kを組み合わせて構成しているの
で、組み立てが容易となり、各コイル23kにおける特
性は同一となり、組み立て誤差による位置検出の不正確
性を排除できる。
【0029】図2に示すように、内視鏡形状検出装置3
では、内視鏡6のチャンネル13内に設定されたプロー
ブ15内のソースコイル16iにソースコイル駆動部2
4からの駆動信号が供給され、この駆動信号が印加され
たソースコイル16i周辺に磁界が発生する。
【0030】このソースコイル駆動部24は、磁界発生
用発信部25から供給される交流信号を増幅して、必要
な磁界を発生するための駆動信号を出力する。
【0031】磁界発生用発振部25の交流信号は、ベッ
ド4に設けられたセンスコイル22jで検出される微小
な磁界を検出するための相互インダクタンス検出部26
に参照信号として送出される。
【0032】センスコイル22jで検出される微小な磁
界検出信号は、センスコイル出力増幅器27で増幅され
た後、相互インダクタンス検出部26に入力される。
【0033】相互インダクタンス検出部26では、参照
信号を基準として、増幅、直交検波(同期検波)を行
い、コイル間の相互インダクタンスに関連した信号を得
る。
【0034】複数のソースコイル16iが存在するの
で、各ソースコイル16iに接続されたリード線へ駆動
信号を順次供給するように切り換える切り換え信号とな
るソースコイル駆動電流分配器28がソースコイル駆動
部24とソースコイル16iの間に存在する。
【0035】上記相互インダクタンス検出部26で得ら
れた信号は、形状算出部30を構成するソースコイル位
置検出部31に入力され、入力されたアナログ信号をデ
ジタル信号に変換して位置検出の計算を行い、各ソース
コイル16iの位置情報を得る。
【0036】この位置情報は、形状画像生成部32に送
られ、得られた離散的な各位置情報から間を補間する補
間処理等のグラフィックス処理して内視鏡6(の挿入部
7)の形状画像を生成し、モニタ信号生成部33に送
る。
【0037】モニタ信号生成部33は、形状画像に対応
する例えばRGB或いはNTSC方式の映像信号を生成
し、モニタ23に出力し、モニタ23の表示面に内視鏡
6に形状画像を表示する。
【0038】尚、ソースコイル位置検出部31は、1つ
の位置検出の計算を終了した後に、ソースコイル駆動電
流分配器28に切り換えの信号を送り、次のソースコイ
ル16iに駆動電流を供給してその位置検出の計算を行
う(各位置検出の計算を終了する前に、ソースコイル駆
動電流分配器28に切り換えの信号を送り、センスコイ
ル22jで検出した信号をメモリに順次記憶させるよう
にしても良い)。
【0039】また、システム制御部34はCPU等で構
成され、ソースコイル位置検出部31、形状画像生成部
32、モニタ信号生成部33の動作等を制御する。ま
た、このシステム制御部34には操作パネル35が接続
され、この操作パネル35のキーボード部とかスイッチ
等(図示せず)を操作することにより、内視鏡6の形状
開始とか、モニタ23に表示される内視鏡形状の視野方
向を変更して表示させることなどができる。
【0040】なお、図2の点線で示す形状算出部30は
ソフトウェアを含み、また、図2の内視鏡形状検出装置
3は内視鏡形状検出部を含み、この内視鏡位置検出部
は、上記のソースコイル16i、センスコイル22j、
ソースコイル駆動部24、磁界発生用発振部25、相互
インダクタンス検出部26、センスコイル出力増幅器2
7、ソースコイル駆動電流分配器28、ソースコイル位
置検出部31で構成される。
【0041】ソースコイル位置検出部31でのソースコ
イルの位置の検出方法は、ソースコイルの位置と方向
(円形のコイルの面に垂直な方向をコイルの向きとす
る)を決定することで、センスコイルに発生する起電力
を推定することができるので、その推定値と複数のセン
スコイルから得られる起電力の測定値との差が最小とな
るように推定値側の位置と向きを求めればよい。
【0042】そこで、図6に示すように、空間上の1軸
のソースコイルが発生する磁界によって、適当な位置P
Wの1軸のセンスコイル(座標軸XW、YW、ZWと同一な
方向の1軸のセンスコイルの1つ:図5参照)に生じる
起電力の推定値を算出する式を求める。尚、図6(a)
はワールド座標系XW、YW、ZWを、図6(b)はロー
カル座標系XL、YL、ZLを示す。
【0043】図7に示すように、点Aに+m、点Bに−
mの磁極をもつ磁気双極子(大きさが等しく符号が異な
る2個の磁極が微小距離に存在する)が原点Oにおかれ
たとき、任意の点Pの磁位Umは、
【数1】 となる(μ:透磁率)。
【0044】ABの距離をhとおき、h<<rより、r1と
r2は、次のように近似される。
【0045】
【数2】 したがって、点Pの磁位Umは、
【数3】 となる。
【0046】また、(h2cos2θ)/4<<r2より、
点Pの磁位Umは、
【数4】 に近似される。
【0047】一方、図8(a)に示すような電流Iによ
る閉電流路41aがあるとき、その磁界は図8(b)に
示すような微小な磁石を並べた板状の磁石41bの磁界
と等しい。また、この板状の磁石41bは、図8(c)
に示すように微小な面積ΔS、厚さhの磁気双極子の集
合体と考えられる。
【0048】したがって、微小面積ΔSによる点Pの磁
位ΔUmは
【数5】 となる(ただし、τは単位面積あたりの磁極の強さであ
る)。
【0049】ΔScosθ/r2は、点Pから見た立体
角Δωであることから、全面積の磁位Umは
【数6】 となる。
【0050】τh/μ=Iより、閉電流路41aによる
磁位は次のようになる。
【0051】
【数7】 ここで、閉電流路41aによる図9(a)に示す点Pに
おける磁位Umを、図9(b)のX、Y、Zの直交座標
系で示すと、このとき、磁位Umのcosθとrは、
【数8】 となり、各々を次(7)に代入して磁位Umを求める。
【0052】
【数9】 (ただし、S=πa2:半径aの円形コイル) すなわち、図9(c)に示すように半径が極めて小さい
円形コイルは、磁気双極子と同様に、任意の位置の磁位
は式(9)のように表される。
【0053】また、図10に示すように、半径aの有限
長ソレノイドの軸をZ軸に一致させ、中心を原点にお
く。中心からs[m]にあるds[m]のNds/h回
のコイルによる磁位dUmは、
【数10】 となる。これを−h/2からh/2まで積分すると
【数11】 となる。
【0054】したがって、点PにおけるX、Y、Z軸方
向の磁界(HX、HY、HZ)は、次のように求められ
る。
【0055】
【数12】 図11に示すように、ワールド座標系におけるソースコ
イルの位置をGW、各センスコイルの位置をDWi、ロー
カル座標系における各センスコイルの位置をDLiをそれ
ぞれ、 GW=(xGW、yGW、zGW)T Dwi=(xDWi、yDWi、zDWi)T DLi=(xDLi、yDLi、zDLi)TT:転置)とおき、ワールド座標系に対するローカル
座標系の回転行列をRとすると、
【数13】DLi=R-1DWi−GW (13)
【数14】 と表される。
【0056】図12に示すように、ワールド座標系のX
W軸の回転をα、YW軸の回転をβとすると、回転行列R
は、
【数15】 となる。
【0057】また、式(12)より、ローカル座標系に
おけるセンスコイルの中心に発生する磁界(HXLi、HY
Li、HZLi)は、次のようになる。
【0058】
【数16】 センスコイルの位置におけるワールド座標系の各軸の方
向を基準としたときの磁界(HXWi、HYWi、HZWi)は
【数17】 となる。
【0059】図13に示すように、センスコイルを半径
b、巻数N´の厚みのない円形コイルとすると、センス
コイルの中心位置における磁界によりセンスコイル22
iに発生する起電力の推定値VXWi´、VYWi´、VZWi
´は、
【数18】 となる(ただし、BXWi、BYWi、BZWiはセンスコイル
の位置におけるワールド座標系の各軸の方向を基準とし
たときの磁束密度)。
【0060】また、S=πb2、(BXWi、BYWi、BZW
i)=(μN´HXWi、μN´HYWi、μN´HZWi)から
【数19】 となり、空間上の1軸のソースコイルの位置と向き及び
センスコイルの位置を決定することにより、ワールド座
標系の各軸の方向と同一の方向を向いたセンスコイルに
発生する起電力を推定することができる。
【0061】例えば図14(c)に示すように、1軸の
センスコイルをベッド4の4隅に設置してソースコイル
の位置を推定する場合、図14(a)に示すように、ベ
ット4上のソースコイル16iが存在する領域の位置
(x,y,z)にコイルの向きを
【数20】 m=(a,b,c)T (20) とするソースコイル16iをおき、最大電流値Imax
で磁界を発生させることと、図14(b)に示すよう
に、位置(x,y,z)にワールド座標系の各軸の方向
と同一の方向を向いたソースコイルを3つ配置し、各ソ
ースコイル16ix、16iy、16izを最大電流値
(Imax_x、Imax_y、Imax_z)
【数21】 Imax_x=aImax Imax_y=bImax Imax_z=cImax (21) で磁界を発生させることは等価と考えられる。
【0062】ワールド座標系の各軸の方向と同一の方向
を向いた3つのソースコイル16ix、16iy、16
izに与える電流と1軸のセンスコイル22a、22
b、22c、22dに発生する起電力は比例関係にある
ことから、センスコイル22に発生する起電力をU、ソ
ースコイルとセンスコイルの位置関係により表される行
列をM(x,y,z)を用いると
【数22】 U=M(x,y,z)Imax m (22) と表すことができ、式(22)は
【数23】 となる。
【0063】なお、ベクトルmは、一連の繰り返しの操
作により得られるソースコイルの向きを表す。
【0064】センスコイル22に起電力Uが得られたと
き、ソースコイル16iが位置(x,y,z)に存在す
るならば、行列M(x,y,z)の擬似逆行列をM
+(x,y,z)とおくと
【数24】 Imax m=M+(x,y,z)U (24) となる。
【0065】空間上の1軸のソースコイルの位置の向き
およびセンスコイルの位置と向きを設定することによ
り、センスコイルに発生する起電力が推定できることか
ら、ソースコイルが存在する全ての位置に対して記事逆
行列M+(x,y,z)を式(22)から求めることが
できる。
【0066】空間上の適当な位置におかれたソースコイ
ル16iに最大電流Imaxを流したときのセンスコイル
22に発生する起電力を測定し、その測定値を式(2
4)のUに代入して先に算出された各位置の擬似逆行列
+(x,y,z)に対するImaxmを求める。
【0067】このとき、各Imax mのmが ‖m‖=1 を満たす擬似逆行列M+(x,y,z)が求めるソース
コイル16iの位置となる。
【0068】実際には、空間上のソースコイル16iが
存在する全ての位置に対して擬似逆行列M+(x,y,
z)を求めることは難しい。
【0069】そこで、図15に示すように、ベッド4上
でソースコイル16iが存在する空間F1(WX1、WY
1、WZ1)を複数の直方体に分割し、各直方体の頂点P1
ijk=(x,y,z)T(i=1,2,…,h1、j=
1,2,…m1、k=1,2,…n1)を候補点とし、
各候補点にソースコイルがあると仮定したときの擬似逆
行列M+(x,y,z)を求める。
【0070】空間上の適当な位置にソースコイル16i
をおき、ベッド4におかれた複数の1軸のセンスコイル
22に発生する起電力を測定し、その測定値を式(2
4)に代入し、各擬似逆行列M+(x,y,z)ごとの
Imax mを求める。Imax mのmが
【数25】 E=|1−‖m‖|→min (25) を満たす擬似逆行列M+(x,y,z)、すなわちソー
スコイルが存在する位置P1ijkと最も近い位置を求め
る。
【0071】次に、その候補点の位置P1ijkを中心とし
た領域 WX1/2≦WX2<WX1 WY1/2≦WY2<WY1 WZ1/2≦WZ2<WZ1 を設定し、その領域(WX2、WY2、WZ2)を複数の直方
体に分割し、各直方体の頂点P2ijk=(x,y,z)T
(i=1,2,…,h2、j=1,2,…,m2、k=
1,2,…,n2)を新たな候補点として、各候補点に
ソースコイルがあると仮定したときの擬似逆行列M
+(x,y,z)を求める。
【0072】先に測定されたセンスコイル22の起電力
を式(24)に代入し、各擬似逆行列M+(x,y,
z)ごとのImax mを求め、Imax mのmが式(25)
を満たす擬似逆行列M+(x,y,z)、すなわちソー
スコイルが存在する位置と最も近い位置P2ijkを求め
る。
【0073】さらに、その候補点の位置P2ijkを中心と
した領域 WX2/2≦WX3<WX2 WY2/2≦WY3<WY2 WZ2/2≦WZ3<WZ2 を設定し、同様の処理を行う。
【0074】このように対象となる領域とソースコイル
が存在する最も近い位置を求める一連の操作を複数回
(n−1回)行い、対象となる領域 WXn-1/2≦WXn<WXn-1 WYn-1/2≦WYn<WYn-1 WZn-1/2≦WZn<WZn-1 とソースコイルの位置の推定精度が一致するまで行う。
【0075】このように本実施の形態では、ソースコイ
ルの位置を必要とする精度で推定することができる。
【0076】なお、ソースコイルの存在する位置を直方
体を複数に分割し、分割された直方体の頂点を候補点と
して設定したが、ソースコイルの存在する空間の分割を
図16のような四角錘や三角錘等で分割しても良い。ま
た、1軸のセンスコイルをベッド4の4隅に設置してソ
ースコイルの位置を推定したが、1軸コイルのセンスコ
イルを複数異なる位置に置いて、ソースコイルの位置を
推定することもできる。
【0077】(第2の実施の形態)図17は本発明の第
2の実施の形態に係るセンスコイルの構成を示す構成図
である。
【0078】第2の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。第2の実施の
形態ではソースコイルの位置の推定精度を安定させる。
【0079】図17に示すように、第2の実施の形態で
はベッド4の4隅に1軸のコイル22uv(u=a,
b,c,d;v=x,y,z)を3つ組み合わせたセン
スコイル22u(u=a,b,c,d)を設置する(各
センスコイルの向きはベット4の基準としたワールド座
標系の各軸の向きと同一とする)。
【0080】第1の実施の形態と同様に、ベッド4上の
ソースコイル16iが存在する領域の位置(x,y,
z)にコイルの向きを m=(a,b,c)T とするソースコイル16iをおき、最大電流値Imax
で磁界を発生させる。
【0081】このとき、i番目のセンスコイル22(i
=a,b,c,d)に発生する起電力をUi、ソースコ
イルとセンスコイルの位置関係により表される行列をM
i(x,y,z)を用いると
【数26】 Ui=Mi(x,y,z)Imax m (26) と表すことができ、式(22)は
【数27】 となる。
【0082】i番目のセンスコイル22に起電力Uiが
得られたとき、ソースコイル16iが位置(x,y,
z)に存在するならば、行列Mi(x,y,z)の逆行
列をMi-1(x,y,z)とおくと
【数28】 Imax mi=Mi-1(x,y,z)Ui (28) となる。ただし、行列Miが3×3の正則行列となるた
め逆行列となる。
【0083】空間上の適当な位置におかれたソースコイ
ル16iに最大電流Imaxを流したときの各センスコイ
ル22に発生する起電力を測定し、その測定値を式(2
8)のUiに代入して先に算出された各位置の逆行列M
-1(x,y,z)に対して各センスコイル22ごとに
Imax miを求める。
【0084】このとき、各Imax miのmiが
【数29】 を満たす逆行列Mi-1(x,y,z)が求めるソースコ
イル16iの位置となる。
【0085】このように本実施の形態では、1軸のコイ
ルを複数組み合わせて1つのセンスコイルとし、各セン
スコイル毎に逆行列を算出して位置を推定するため、安
定的にソースコイルの位置を推定できる。また、行列の
要素が小さくなることから逆行列(疑似逆行列)を高速
に求めることができる。
【0086】なお、3つの1軸のコイルを組み合わせて
1つのセンスコイルとしたが、複数の1軸のコイルを組
み合わせて1つのセンスコイルとしても良い。
【0087】(第3の実施の形態)図18は本発明の第
3の実施の形態に係るソースコイルが存在する空間を複
数の直方体に分割し各直方体の頂点を候補点とし各候補
点にソースコイルがあると仮定したときの擬似逆行列M
+を求める方法を説明する説明図である。
【0088】第3の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。第3の実施の
形態では候補点毎の起電力の計算量を削減し、処理を高
速化する。
【0089】第1の実施の形態においては、ソースコイ
ルが存在する全ての位置に対してセンスコイルに発生す
る起電力と擬似逆行列M+(x,y,z)を推定するこ
とは困難なため、図15に示したようにソースコイルが
存在する空間F1(WX1、WY1、WZ1)を複数の直方体
に分割し、各直方体の頂点P1ijk=(x,y,z)
T(i=1,2,…,h1、j=1,2,…,m1、k
=1,2,…,n1)を候補点とし、各候補点にソース
コイルがあると仮定したときにセンスコイルに発生する
起電力U1ijkと擬似逆行列M+1ijkを推定する。
【0090】センスコイルで実際に測定された起電力U
と各候補点の擬似逆行列M+1ijkからベクトルm1ijkを
算出し、ベクトルm1ijkの大きさが最も1に近い擬似逆
行列M+11mn(i=1,j=m,k=n)を抽出する。
次に抽出された擬似逆行列M+11mnに対応する候補点P1
1mnを中心とした領域F2を推定する。このように候補
点を設定する領域Fを縮少してソースコイルの存在する
領域を求めた。
【0091】ここで、各候補点を設定する度にセンスコ
イルに発生する起電力Usijkを算出するため、多くの計
算量を必要し、ソースコイルの存在する領域を精度良く
求めるための処理を高速化することは難しい。
【0092】そこで、第3の実施の形態では、候補点を
設定する領域Fが適当な大きさになったところで、セン
スコイルに発生する起電力Usijkを先に計算されている
候補点の起電力から補間して求める。
【0093】第3の実施の形態は、まず、第1の実施の
形態と同様に、候補点を設定する領域が適当な範囲にな
ったことを繰り返し回数または領域をしきい値によって
検出する。例えば、検出された繰り返しの回数をn回目
とする。
【0094】n回目の候補点の領域Fnをn−1回目で
抽出された候補点Pn-1ijkを中心とした領域 WXn-1/2≦WXn<WXn-1 WYn-1/2≦WYn<WYn-1 WZn-1/2≦WZn<WZn-1 とする。
【0095】領域Fn(WXn、WYn、WZn)を複数の直
方体に分割し、各直方体の頂点Pnijk=(x,y,z)
T(i=1,2,…,hn、j=1,2,…,mn、k
=1,2,…,nn)を新たな候補点とし、各候補点に
ソースコイルがあると仮定したときのセンスコイルに発
生する起電力Unijkを次のように求める。
【0096】図18に示すように、n回目の候補点が設
定される領域Fnの近傍に存在するn−1回目の適当な
候補点を8点P(n−1)i(i=1,2,…8)を選
択する。各点P(n-1)iにソースコイルが存在したときの
各センスコイルに発生する起電力を、U(n-1)i_1、U(n
-1)i_2、U(n-1)i_3、U(n-1)i_4とする。ただし、図1
4に示したようにベット4の四隅に1軸のセンスコイル
が置かれている。
【0097】また、n回目に設定された候補点Pnijkに
ソースコイルが存在したとき各センスコイルに発生する
起電力をUnijk_1、Unijk_2、Unijk_3、Unijk_4とす
る。
【0098】候補点Pnijkにソースコイルが存在したと
きの各センスコイルに発生する起電力を、8点P(n-1)i
(i=1,2,…,8)で得られた各センスコイルの起
電力に距離の重みを用いて次のように算出する。
【0099】
【数30】 Unijk_1={d1ijkU(n-1)1_1+d2ijkU(n-1)2_1+… +d8ijkU(n-1)8_1}/Dijk Unijk_2={d1ijkU(n-1)1_2+d2ijkU(n-1)2_2+… +d8ijkU(n-1)8_2}/Dijk Unijk_3={d1ijkU(n-1)1_3+d2ijkU(n-1)2_3+… +d8ijkU(n-1)8_3}/Dijk Unijk_4={d1ijkU(n-1)1_4+d2ijkU(n-1)2_4+… +d8ijkU(n-1)8_4}/Dijk (30) ただし、dsijkは点P(n−1)iと点Pnijkとの距
離、
【数31】 Dijk=d1ijk+d2ijk+…+d8ijk (31) である。
【0100】算出された起電力Usijkから擬似逆行列M
+nijkを計算し、Imax mを求める。Imax mnijkが式
(25)を満たす擬似逆行列M+nlmn(i=l、j=
m、k=n)、すなわちソースコイルが存在する位置に
最も近い候補点Pnlmnを求める。
【0101】候補点の設点、補間による起電力、擬似逆
行列の算出、ソースコイルに最も近い候補点の推定の一
連の操作を複数繰り返し、ソースコイルが存在する領域
を縮少し、ソースコイルの存在する領域が目標とする精
度に達するまで繰り返す。
【0102】このように、本実施の形態では、ソースコ
イルの存在する領域が適当な範囲になると各センスコイ
ルに発生する起電力を先に求めた起電力から補間して求
めるため、計算量を削減することができ、ソースコイル
の存在する領域を推定する処理の高速化が容易になる。
【0103】なお、補間による起電力の算出を先に求め
た周辺の8点の候補点から求めたが、新たに設定される
候補点毎に先に求めた近接した候補点を複数用いて求め
てもよい。また、距離を重みとする線形補間により起電
力を求めたが、2次補間やスプライン補間等により求め
てもよい。
【0104】さらに、測定値から擬似逆行列を求めるよ
うにしてもよい。すなわち、第1の実施の形態では、候
補点にソースコイルが存在すると仮定したとき、センス
コイルに発生する起電力を計算式から算出し、算出され
た起電力と候補点におけるソースコイルの向きと位置か
ら全ての候補点の擬似逆行列を求めた。ソースコイルを
適当な位置におき、センスコイルに発生する起電力を測
定し、その起電力と先に求めた擬似逆行列からソースコ
イルの向きに対応するベクトルを算出する。得られたベ
クトルの大きさが最も1に近くなる擬似逆行列、すなわ
ち候補点を求め、その位置を中心とする領域がソースコ
イルが存在する領域とした。
【0105】ここで、計算式からセンスコイルに発生す
る起電力を求めて擬似逆行列を推定するため、センスコ
イルの半径や導線を巻いたときのコイルの厚み等の誤差
により起電力に誤差が発生し、ソースコイルの存在する
領域に誤差が生じる場合がある。
【0106】そこで、予めソースコイルが存在する空間
における候補点を複数設定し、各候補点の位置にソース
コイルをおきセンスコイルに発生する起電力を測定す
る。測定された起電力、ソースコイルの向きや位置から
各候補点における擬似逆行列を算出し、その擬似逆行列
を用いてソースコイルの存在する領域を第1の実施の形
態にしたがって求める。
【0107】実際にはソースコイルが存在する全ての位
置に対して、センスコイルに発生する起電力を測定する
ことは困難なので、第3の実施の形態の方法を用いてソ
ースコイルが存在する領域を求める。
【0108】ソースコイルが存在する空間をセンスコイ
ルに発生する起電力を補間により推定できる領域の大き
さで分割し、候補点の位置を設定する。
【0109】各候補点の位置にソースコイルをおき電流
を流し、センスコイルに発生する起電力を測定する。
【0110】測定された候補点と各候補点毎に測定され
た起電力と第1の実施の形態の方法を用いて、ソースコ
イルの存在する領域を縮少する。
【0111】センスコイルに発生する起電力を補間によ
り推定することができる領域に達したところで第3の実
施の形態の方法で起電力を補間により求めて、ソースコ
イルが存在する領域を求める。
【0112】このようにすることで、センスコイルに発
生する起電力を実際に測定するため、擬似逆行列を正確
に求めることができ、ソースコイルが存在する領域も正
確に推定できる。
【0113】(第4の実施の形態)図19ないし図21
は本発明の第4の実施の形態に係わり、図19はソース
コイルが存在する空間を複数の直方体に分割し各直方体
の頂点を候補点とし各候補点にソースコイルがあると仮
定したときの逆行列M-1を求める方法を説明する説明
図、図20は正しい逆行列M-1(ソースコイルの正しい
位置における逆行列)とセンスコイルに発生する起電力
によって形成される曲面を説明する説明図、図21はソ
ースコイルの存在する領域が適当な大きさに到達したと
ころでの図20の曲面でのソースコイルの位置を推定す
る方法を説明する説明図である。
【0114】第4の実施の形態は、第2の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。第4の実施の
形態ではソースコイルの存在する領域を安定に求める。
【0115】第2の実施の形態においては、1軸のコイ
ルを組み合わせて1つのセンスコイルとし、ベット4に
複数のセンスコイル22iをおき、第1の実施の形態の
方法を応用することで、ソースコイルが存在する領域を
推定した。
【0116】ここで、ソースコイルの存在する領域が小
さくなると、ベクトルの大きさからソースコイルの位置
に近い候補点を選択し、その候補点を中心に新たな候補
点の領域を設定したため、ソースコイルがその領域内の
存在しない場合があり、正確にソースコイルが存在する
領域を求められない場合がある。
【0117】そこで、第4の実施の形態では、第2の実
施の形態の方法でソースコイルが存在する領域が適当な
大きさになったところで、ソースコイルの存在する領域
を以下のように求める。
【0118】ソースコイルの存在する領域が適当な大き
さに達したことをソースコイルの存在する領域を推定す
る一連の操作の繰り返しの回数または先に設定された候
補点の領域の大きさから検出する。
【0119】例えば、検出された結果を一連の繰り返し
の回数からn回目とする。n回目に設定する候補点の領
域n−1回目で得られた候補点Pn-1lmnを中心とした WXn-1/2≦WXn<WXn-1 WYn-1/2≦WYn<WYn-1 WZn-1/2≦WZn<WZn-1 とする。
【0120】図19に示すように、その領域Fn(WX
n、WYn、WZn)を8つに分割し、各直方体の頂点を新
たな候補点Pnijkとし、各候補点Pnijkにソースコイル
があると仮定したときのセンスコイル22i(i=a,
b,c,d)に発生する起電力 U1ijk=(U1ijk_x,U1ijk_y,U1ijk_z) U2ijk=(U2ijk_x,U2ijk_y,U2ijk_z) U3ijk=(U3ijk_x,U3ijk_y,U3ijk_z) U4ijk=(U4ijk_x,U4ijk_y,U4ijk_z) を求め、各候補点Pnijkの逆行列M-1nsijk(s=1,
2,3,4)を算出する。
【0121】ただし、図17に示したように、各センス
コイルは3つ1軸コイルから構成され、4つのセンスコ
イルがベット4に設置されている。また、各センスコイ
ルの1軸コイルの向きはワールド座標系のXW軸、YW
軸、ZW軸と同一の方向を向いている。
【0122】図19の領域Fnから直方体の1つを取り
出し、各頂点Pi(i=1,2,…8)を候補点とし、
各候補点の逆行列をM-1si(s=1,2,3,4,i=
1,2,…8)とする。各センスコイルで測定された起
電力を U1=(U1_x,U1_y,U1_z) U2=(U2_x,U2_y,U2_z) U3=(U3_x,U3_y,U3_z) U4=(U4_x,U4_y,U4_z) とすると、ソースコイルの正しい位置に対する逆行列M
-1sが求まれば
【数32】 fs=|M-1sUs|−Imax=0 (s=1,2,3,4) (32) となり、図20に示すように、式(32)は各センスコ
イル毎の曲面の式となり、各曲面はソースコイルの位置
で交わる。
【0123】また、各センスコイル毎の各候補点におけ
るfsiを
【数33】 fsi=|M-1sUs|−Imax (33) とすると、式(32)で表される各センスコイルの曲面
が直方体を通過すれば、各センスコイルにおける候補点
のfsiは正負の値を発生する(各センスコイルの曲面が
直方体を通過しなければ正または負のどちらかにな
る)。
【0124】したがって、各直方体ごとに各センスコイ
ルによる曲面が通過することを式(33)で確認し、各
センスコイルの曲面が全て通過する直方体を検出する。
検出された直方体を新たな候補点の領域とし、同様な操
作によりソースコイルの存在する領域を縮少してソース
コイルの存在する領域を求める。
【0125】このように、ソースコイルの存在する領域
を常に検出するため、正確なソースコイルの存在する領
域を検出できる。
【0126】ここで、本実施の形態におけるソースコイ
ルの存在する領域が適当な大きさに到達したところで
の、ソースコイルの位置を推定する方法について説明す
る。
【0127】ソースコイルの存在する領域が小さくなれ
ば、直方体を通過する曲面は平面として近似することが
できる。そこで、各センスコイルによって得られる平面
を求め、各平面から最も近い点を最小二乗法によって決
定し、その位置をソースコイルが存在する位置として推
定する。
【0128】各センスコイルによって形成される平面が
直方体を通過していることを式(33)のfsiの正負で
確認し、各センスコイルの平面と直方体の辺との交点を
候補点毎に求めたfsiより推定する。
【0129】例えば、図21に示すようにセンスコイル
22aの平面と直方体の辺に交わる点をQg(g=1,
2,…)とすると、点Q1は候補点P1とP2におけるf
11とf12より
【数34】 として求められる、また、同様に残りの交点Q2、Q
3、Q4を求める。
【0130】平面が直方体の辺を3箇所で通過した場合
は、3つの交点から平面の式 ax+by+cz+d=0 を求めることができる。
【0131】また、4箇所以上を通過した場合は
【数35】 を満たすa,b,c,dを推定することにより、平面の
式を求めることができる(Nは平面が直方体の辺を通過
する数)。
【0132】次に推定された各平面の交点を導く。推定
された平面の式を
【数36】 aix+biy+ciz+di=0 (i=1,2,3,4) (36) とすると、交点P(xo、yo、zo)と平面までの距
離は、
【数37】 となる。
【0133】ここで、各平面が1点で交わると交点Pと
各平面までの距離の合計は
【数38】 となる(Mはセンスコイルの数)。
【0134】実際には計算による誤差等から各平面が1
点で交わることはないので、
【数39】 とする点の位置を推定する。
【0135】推定された点をソースコイルの位置とし、
その位置と各センスコイルで測定された起電力からベク
トルmを推定し、ソースコイルの向きを算出する。
【0136】したがって、ソースコイルの存在する領域
からソースコイルの位置を推定することができる。
【0137】[付記] (付記項1) 内視鏡挿入部内に配置され、体腔内にお
ける前記内視鏡挿入部の形状を推定するための少なくと
も1つの単心コイルによって磁界を発生する複数の磁界
発生素子と、体腔外の既知の位置に配置され、少なくと
も1つの単心コイルによって発生する磁界を検出する複
数の検出素子と、前記検出素子より検出された検出信号
から体腔内における前記内視鏡挿入部内の前記磁界発生
素子の位置を推定する推定手段とを備え、前記検出素子
は、前記磁界発生素子の磁界を起電力として検出する異
なる位置に置かれた少なくとも1つの単心コイルからな
ることを特徴とする内視鏡形状検出装置。
【0138】(付記項2) 前記推定手段は、前記磁界
発生素子が存在する空間を適当な密度で候補点を設定す
る候補点設定手段と、前記候補点の位置に適当な向きの
前記磁界発生素子を仮定したとき、前記検出素子に発生
する起電力を推定する起電力推定手段と、前記推定され
た検出素子の起電力が前記磁界発生素子の向きのベクト
ルと適当な行列で表され、その行列を推定する行列推定
手段と、前記推定された行列の逆行列または擬似逆行列
を推定する手段と、前記検出素子に発生する起電力を測
定し、その値と逆行列または擬似逆行列の積を算出し、
得られたベクトルの大きさが1に最も近い候補点を選択
する候補点選択手段とからなることを特徴とする付記項
1に記載の内視鏡形状検出装置。
【0139】(付記項3) 前記推定手段の候補点選択
手段で選択された候補点を中心に前記空間より小さな領
域で候補点を設定し、その領域に対して前記推定手段の
操作を繰り返す手段と、前記空間が前記磁界発生素子の
位置の検出精度と同等となることを検出する手段とから
なることを特徴とする付記項2に記載の内視鏡形状検出
装置。
【0140】(付記項4) 前記候補点選定手段は、前
記磁界発生素子が存在する空間を直方体で分割し、各直
方体の頂点を候補点とする手段とからなることを特徴と
する付記項2に記載の内視鏡形状検出装置。
【0141】(付記項5) 前記候補点選定手段は、前
記磁界発生素子が存在する空間を四角錘または三角錘で
分割し、錘体の各辺上に候補点を設定する手段とからな
ることを特徴とする付記項2に記載の内視鏡形状検出装
置。
【0142】(付記項6) 前記推定手段は前記体腔外
に配置される検出素子を複数の単心コイル組を1つの組
にし、その組を体腔外の複数の位置に配置し、前記磁界
発生素子が存在する空間を適当な密度で候補点を設定す
る候補点設定手段と、前記候補点の位置に適当な向きの
前記磁界発生素子を仮定したとき、前記検出素子に発生
す起電力を各組ごとに推定する起電力推定手段と、前記
各組ごとに推定された検出素子の起電力が前記磁界発生
素子の向きのベクトルと適当な行列で表され、その行列
を各組ごとに推定する行列推定手段と、前記推定された
各組ごとの行列の逆行列または擬似逆行列を推定する手
段と、前記各組ごとに検出素子に発生する起電力を測定
し、その値と逆行列または擬似逆行列の積を算出し、各
組ごとに得られたベクトルの大きさと1との差分をと
り、その差分値の合計が最も小さくなる候補点を推定す
る手段と、からなることを特徴とする付記項1に記載の
内視鏡形状検出装置。
【0143】(付記項7) 前記推定手段の候補点設定
手段により設定された候補点と異なる新たな候補点の起
電力をその位置の近傍の前記候補点の起電力から補間
し、前記行列推定手段により行列を推定し逆行列または
疑似逆行列を推定する手段とからなることを特徴とする
付記項2に記載の内視鏡形状検出装置。
【0144】(付記項8) 前記推定手段は前記磁界発
生素子が存在する空間を適当な密度で候補点を設定する
候補点設定手段と、前記候補点の位置に適当な向きの前
記磁界発生素子をおき、前記検出素子に発生す起電力を
測定しその値を記憶する手段と、前記記憶された検出素
子の起電力が前記磁界発生素子の向きのベクトルと適当
な行列で表され、その行列を推定する行列推定手段と、
前記推定された行列の逆行列または擬似逆行列を推定す
る手段と、前記磁界発生素子が適当な位置に置かれたと
き前記検出素子に発生する起電力を測定し、その値と逆
行列または擬似逆行列の積を算出し、得られたベクトル
の大きさが1に最も近い候補点を推定する手段と、から
なることを特徴とする付記項1に記載の内視鏡形状検出
装置。
【0145】(付記項9) 前記複数の候補点で囲まれ
た領域において、前記測定された起電力の値と各候補点
の逆行列または擬似逆行列との積を算出する手段と、各
候補点毎に前記算出された積の絶対値と前記ベクトルの
係数との差分値を算出する手段と、前記検出素子の組毎
に得られる前記差分値の値が正負をもつ複数の候補点で
囲まれた領域を探索する領域探索手段とからなることを
特徴とする付記項2に記載の内視鏡形状検出装置。
【0146】(付記項10) 前記領域探索手段により
得られた複数の候補点で囲まれた領域を通過する前記検
出素子の組毎に得られる前記差分値の値が0となる平面
を推定する手段と、前記検出素子の組毎に得られる平面
の交点を検出する手段とからなることを特徴とする付記
項9に記載の内視鏡形状検出装置。
【0147】(付記項11) 前記平面に推定する手段
は、前記検出素子の組毎に得られる前記差分値の値から
2つ候補点で結ばれる直線の交点を算出する手段と、前
記得られた交点から平面の式を最小二乗法より求める手
段とからなることを特徴とする付記項10に記載の内視
鏡形状検出装置。
【0148】(付記項12) 前記平面の交点を検出す
る手段は、前記検出素子の組毎に得られる平面から適当
な点までの距離を算出し、その距離を合計が最も小さく
なるような点と推定する手段と、からなることを特徴と
する付記項10に記載の内視鏡形状検出装置。
【0149】
【発明の効果】以上説明したように本発明の内視鏡位置
検出装置によれば、検出素子を磁界発生素子の磁界をを
起電力として検出する異なる位置に置かれた少なくとも
1つの単心コイルから構成し、推定手段で検出素子より
検出された検出信号から体腔内における内視鏡挿入部内
の磁界発生素子の位置を推定するので、簡単な構成によ
り、内視鏡に内蔵された磁界を発生するコイルの位置を
精度よく求め、内視鏡の位置及び方向を正確に検出する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡システ
ムの構成を示す構成図
【図2】図1の内視鏡形状検出装置の構成を示すブロッ
ク図
【図3】図1の内視鏡形状検出装置のプローブ先端の構
成を示す断面図
【図4】図3のソースコイルの構成を示す構成図
【図5】図1のセンスコイルの構成を示す構成図
【図6】図1の内視鏡システムにおけるワールド座標系
及びローカル座標系を説明する説明図
【図7】図4のソースコイルにおける磁位を説明する磁
気双極子を示す説明図
【図8】図4のソースコイルにおける磁位を説明する閉
電流路を示す説明図
【図9】図8の閉電流路による磁位をワールド座標系で
説明する説明図
【図10】図4のソースコイルにおける磁位を説明する
有限長ソレノイドを示す説明図
【図11】図10の有限長ソレノイドによる磁位をワー
ルド座標系で説明する説明図
【図12】図11のワールド座標系の回転を説明する説
明図
【図13】図1のセンスコイルに発生する起電力を説明
する第1の説明図
【図14】図1のセンスコイルに発生する起電力を説明
する第2の説明図
【図15】図1のソースコイルが存在する空間を複数の
直方体に分割し各直方体の頂点を候補点とし各候補点に
ソースコイルがあると仮定したときの擬似逆行列M+
求める方法を説明する説明図
【図16】図15のソースコイルが存在する空間の分割
方法の変形例を示す図
【図17】本発明の第2の実施の形態に係るセンスコイ
ルの構成を示す構成図
【図18】本発明の第3の実施の形態に係るソースコイ
ルが存在する空間を複数の直方体に分割し各直方体の頂
点を候補点とし各候補点にソースコイルがあると仮定し
たときの擬似逆行列M+を求める方法を説明する説明図
【図19】本発明の第4の実施の形態に係るソースコイ
ルが存在する空間を複数の直方体に分割し各直方体の頂
点を候補点とし各候補点にソースコイルがあると仮定し
たときの逆行列M+を求める方法を説明する説明図
【図20】図19の方法で求められた逆行列M+から候
補点の曲面を説明する説明図
【図21】ソースコイルの存在する領域が適当な大きさ
に到達したところでの図20の曲面でのソースコイルの
位置を推定する方法を説明する説明図
【符号の説明】
1…内視鏡システム 2…内視鏡装置 3…内視鏡形状検出装置 4…ベット 6…内視鏡 6…挿入部 7…操作部 8…ユニバーサルケーブル 11…ビデオプロセッサ 12…カラーモニタ 13…チャンネル 14…挿入口 15…プローブ 16i…ソースコイル 17…リード線 22j…センスコイル 23…モニタ 24…ソースコイル駆動部 25…磁界発生用発振部 26…相互インダクタンス検出部 27…センスコイル出力増幅器 28…ソースコイル駆動電流分配器 30…形状算出部 31…ソースコイル位置検出部 32…形状画像生成部 33…モニタ信号生成部 34…システム制御部 35…操作パネル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡挿入部内に配置され、体腔内にお
    ける前記内視鏡挿入部の形状を推定するための少なくと
    も1つの単心コイルによって磁界を発生する複数の磁界
    発生素子と、 体腔外の既知の位置に配置され、少なくとも1つの単心
    コイルによって発生する磁界を検出する複数の検出素子
    と、 前記検出素子より検出された検出信号から体腔内におけ
    る前記内視鏡挿入部内の前記磁界発生素子の位置を推定
    する推定手段とを備え、 前記検出素子は、前記磁界発生素子の磁界を起電力とし
    て検出する異なる位置に置かれた少なくとも1つの単心
    コイルからなることを特徴とする内視鏡形状検出装置。
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