JPH0984892A - 防煙用逆流防止ダンパー - Google Patents

防煙用逆流防止ダンパー

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JPH0984892A
JPH0984892A JP7241697A JP24169795A JPH0984892A JP H0984892 A JPH0984892 A JP H0984892A JP 7241697 A JP7241697 A JP 7241697A JP 24169795 A JP24169795 A JP 24169795A JP H0984892 A JPH0984892 A JP H0984892A
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茂美 稲田
Satoru Tanikame
知 谷亀
Masayuki Sasahara
正之 笹原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 僅かな圧力でも容易に開いて、通路内の空気
を確実に排気することができる防煙用逆流防止ダンパー
を提供すること。 【解決手段】 陽圧状態に保たれた通路の壁面に設置さ
れており、通路内の空気が排出される流路となる排気口
15と、この排気口15に上下に重合して連設され、自
重により前記排気口15を閉状態に保持すると共に通路
内の陽圧上昇に伴って回動して排気口15を開状態と
し、空気の一定流方向のみに流路を開放すると共に空気
流の逆流方向に対して流路を閉鎖する通気調節弁12と
を備えた防煙用逆流防止ダンパー11において、前記通
気調節弁12の回動軸13を中心にした上下の重量バラ
ンスが取られていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防煙用逆流防止ダン
パーに関する。詳細には、通気口内部の通気調節弁を空
気の一定流方向のみに流路を開放すると共に逆流方向に
対して流路を自動的に閉鎖し、陽圧状態となるように設
けられた通路の陽圧を適正に確保し、扉のスムーズな開
動を実現することができる防煙用逆流防止ダンパーに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、大規模或いは高層の建築物など、
避難に長時間を要することが予想される建築物の場合に
は、居室から出て避難階段へ至る避難経路上には、火災
危険から守られた安全区域として避難通路が設けられ、
避難安全性の向上が図られている。
【0003】ところが、通路内の煙を排煙することによ
り安全を確保する場合、避難通路内の圧力が負圧状態と
なることから、避難通路への扉を開いたときには火災室
から通路内に煙が漏れ、安全な空間を確保できないこと
が生ずる可能性があった。
【0004】一方、通路内の圧力を高めることにより煙
の侵入を防止した場合、避難通路の扉が陽圧側に開く場
合、通路内の陽圧が過剰に高くなると、その圧力によっ
て扉を開けることができないといった不具合を生じてい
た。
【0005】このような技術的課題を解決するため、本
出願人は、先に出願した特開平5−269218号にお
いて、図5及び図6に示すような、陽圧状態に保たれた
通路Sの壁面に設置されており、通路S内の空気が排出
される流路となる排気口5と、この排気口5を構成する
枠体4に上下に重合して連設され、自重により前記排気
口5を閉状態に保持すると共に通路S内の陽圧上昇に伴
って回動して排気口5を開状態とし、空気の一定流方向
のみに流路を開放すると共に空気流の逆流方向に対して
流路を閉鎖する通気調節弁2とを備えた防煙用逆流防止
ダンパー1を提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この防煙用
逆流防止ダンパー1にあっては、排気口5を構成する枠
体4に上下に重合して連設された各通気調節弁2の回動
軸3が、当該通気調節弁2の上部分に位置しており、回
動軸3を中心にした上下の重量バランスは、回動軸3下
側の重量が圧倒的に大きくなっていたので、通気調節弁
2は、高い圧力が作用しなければスムーズに回動して開
かないようになっていた。
【0007】このため、通路S内の当該ダンパー1の各
調節弁2に加わる圧力が一定ではなく、場所によって異
なっているような場合(多くの場合、各調節弁2に加わ
る圧力は一定ではない)には、高い圧力が加わる通気調
節弁2のみが開き、そこに通路S内の空気が集中して流
れ込み、他の通気調節弁2は閉じたままという状態が起
きることがあった。
【0008】また排気口5を構成する枠体4に上下に重
合して連設された各通気調節弁2の中でも、各々の軸に
働くモーメントが異なり、開き易いものと開き難いもの
とがある。通路S内の陽圧上昇に伴って、まず開き易い
通気調節弁2が回動して開く。この場合も同じく、そこ
に通路S内の空気が集中して流れ込み、他の通気調節弁
2は自重によって閉じたままという状態が起きることが
あった。
【0009】また通気調節弁2は、高い圧力が作用しな
ければ回動して開かないようになっているので、一旦開
いた通気調節弁2にあっても、高い圧力が作用しつづけ
なければ開放状態には置かれず、すぐに閉じてしまうこ
とになる。このため、このような通気調節弁2の動作に
バラツキが生じると、全体として通路S内の空気が十分
に排気できず、通路S内の空気がスムーズに排気されに
くい状態となってしまい、この結果、前述したような通
路S内の陽圧により扉が開かないという不具合を生じる
恐れもあった。
【0010】本発明は、このような課題に鑑みなされた
ものであり、僅かな圧力でも容易に開いて、通路内の空
気を確実に排気することができる防煙用逆流防止ダンパ
ーを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、陽圧状態に保たれた通路の
壁面に設置されており、通路内の空気が排出される流路
となる排気口と、この排気口に上下に重合して連設さ
れ、自重により前記排気口を閉状態に保持すると共に通
路内の陽圧上昇に伴って回動して排気口を開状態とし、
空気の一定流方向のみに流路を開放すると共に空気流の
逆流方向に対して流路を閉鎖する通気調節弁とを備えた
防煙用逆流防止ダンパーにおいて、前記通気調節弁の回
動軸を中心にした上下の重量バランスが取られているこ
とを特徴とする防煙用逆流防止ダンパーをその要旨とし
た。
【0012】請求項2記載の発明は、通気調節弁の回動
軸を中心にした上下の重量バランスが3:7〜5:5
(ただし、5:5は含まない)の割合に設けられている
ことを特徴とする防煙用逆流防止ダンパーをその要旨と
した。
【0013】請求項3記載の発明は、通気調節弁が、回
動軸を中心にして、通気窓を有する上片部と、下方に重
合する別の通気調節弁上片部の通気窓を通して空気流が
当たる下片部とを有していることを特徴とする防煙用逆
流防止ダンパーをその要旨とした。
【0014】請求項4記載の発明は、下片部が断面アー
ル状の羽根であることを特徴とする防煙用逆流防止ダン
パーをその要旨とした。
【0015】
【発明の実施の形態】
(作用)請求項1記載の防煙用逆流防止ダンパーにあっ
ては、通気調節弁の回動軸を中心にした上下の重量バラ
ンスが取られており、通路内の陽圧上昇に伴って通気調
節弁は回動軸を中心に容易に回動して開くようになって
いる。また通気調節弁が一旦開いたならば、弁の重量バ
ランスがとれていることと、弁が開いたことによって生
じる空気流を弁が受けて揚力が発生することから、容易
に閉じないようになる。
【0016】請求項2記載の防煙用逆流防止ダンパーに
あっては、通気調節弁の回動軸を中心にした上下の重量
バランスが3:7〜5:5(ただし、5:5は含まな
い)の割合に設けられており、この僅かな重量差で、下
片部が下方に重合する別の通気調節弁上片部に当接し、
閉状態を保っている。そして、通路内の陽圧が上昇し
て、通気調節弁に作用する陽圧によるモーメントが通気
調節弁の自重によるモーメントを上回る大きさとなった
ときに、通気調節弁が回動して開き、通路内の空気の排
出がなされるようになっている。また通路内の陽圧によ
るモーメントが通気調節弁の自重によるモーメントを下
回ることがない限り、通気調節弁は開かれたままにおか
れるようになっている。
【0017】請求項3記載の防煙用逆流防止ダンパーに
あっては、通常は排気口が同排気口に上下に重合して連
設されている通気調節弁の自重によって閉状態に保持さ
れている。通路内の陽圧が上昇した場合には、その圧力
によって空気流が、下方に重合する別の通気調節弁上片
部の通気窓を通して、回動軸の下方に設けた下片部に当
たり、通気調節弁は回動軸を中心に回動して開き、各通
気調節弁間には隙間ができ、この隙間を通って通路内の
空気が排出されるようになっている。
【0018】請求項4記載の防煙用逆流防止ダンパーに
あっては、断面アール状の羽根である下片部が、下方に
重合する別の通気調節弁上片部の通気窓を通して当たる
空気流から揚力を捉えるようになっている。
【0019】以下、本発明の防煙用逆流防止ダンパーを
図面に従って詳細に説明する。図5には居室Rから出て
避難階段Uへ至る避難経路の一例が示されている。避難
経路上には、火災危険から守られた安全区域として特別
に避難通路Sが設けられている。この避難通路Sは火災
時には0.5〜10.0mmAqの陽圧状態に保たれて
おり、この圧力によって火災時に発生した煙は容易に通
路内に侵入できないようになっている。この避難通路S
を構成する壁に本発明の防煙用逆流防止ダンパー11が
設置されている。
【0020】図1、図2、図3、図4及び図5に示すよ
うに、本発明の防煙用逆流防止ダンパー11は避難通路
S内の空気が排出される流路となる排気口15と、この
排気口15を構成する枠体14内に取り付けられた通気
調節弁12とを備えている。枠体14は避難通路Sの壁
面W内に埋設されており、枠体14は壁面Wの厚みとほ
ぼ同一の厚みを有している。この枠体14によって避難
通路Sと外部通路16とを連通状態とする排気口15が
構成されている。又、枠体14内部には複数の回動軸1
3が高さ方向に所定間隔をおいて横設されており、これ
ら各回動軸13には各々通気調節弁12が回動自在に取
り付けられている。本実施例においては回動軸13とし
て、2mm径で490mmの長さを有するステンレス製
棒が用いられ、これが470mm×1064mmの大き
さの排気口15内に、高さ方向に28列で38mmの間
隔をおいて横設されている。
【0021】各図面に示すように、通気調節弁12は四
角状に成形された金属板であり、本実施例においては、
通気調節弁12としてSECC(電気亜鉛メッキ鋼板、
JIS G3313)製で約466mm×約68mm×
0.6mmの大きさのものを用いた。この通気調節弁1
2の中央部分に位置する回動軸13を中心として、その
上方には通気窓19を有する上片部17が設けられ、下
方には下片部18が設けられていて、回動軸13を中心
にした上下の重量バランスが取られている。
【0022】本実施例に示す通気調節弁12では、四角
状の上片部17に455mm×20mmの大きさの四角
状の通気窓19を設け、下片部18を466mm×約4
0mmの大きさの断面アール状の羽根とし、上下の重量
バランスを3:7〜5:5(ただし、5:5は含まな
い)の割合とした。尚、下片部18は、空気流を逃がさ
ず捉えるようにするため、断面アール状の羽根とした
が、単なる板状であってもよい。
【0023】このように構成された通気調節弁12が、
図1及び図2に示すように、枠体14に上方の通気調節
弁12の下片部18が下方の通気調節弁12の上片部1
7に重合するように連設され、その自重により排気口1
5を閉状態を保っている。そして、通路S内の陽圧が上
昇すると、図3に矢印で示すように、下方に重合する別
の通気調節弁12の上片部17の通気窓19を通して、
上方の通気調節弁12の下片部18に圧力が加わり、各
通気調節弁12は回動軸13を中心に回動して開き、各
通気調節弁12間には隙間ができ、この隙間を通って通
路S内の空気が排出されるようになっている。また通路
S内の陽圧により通気調節弁に作用するモーメントが、
通気調節弁の自重によるモーメントを下回る(上昇前の
圧力に戻る)ことで、各通気調節弁12が閉じられるよ
うになっている。
【0024】尚、図3に点線で示すように、通気調節弁
12が一旦回動して開いたならば、通気調節弁12の重
量バランスがとれていることと、通気調節弁12が開い
たことによって生じる空気流を下片部の断面R状の羽根
が受けて揚力が生じることから、通気調節弁12は容易
に閉じないようになる。
【0025】尚、通気調節弁12の通気窓の大きさ、形
状、下片部の大きさ、形状、上下の重量バランスの割合
は自由であり、避難通路S内の陽圧に応じて適宜変更す
ることができる。好ましくは避難通路S内の陽圧が2〜
4mmAqのときに通気調節弁12が開き始め、4〜7
mmAqのときに全開となるように、排気口15の大き
さ及び通気調節弁12の大きさ、重量バランスの割合を
決定するとよい。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の防煙用逆流防止ダンパー
にあっては、通気調節弁の回動軸を中心にした上下の重
量バランスが取られており、通路内の陽圧上昇に伴って
容易に回動して開くようになっている。また通気調節弁
が一旦回動して開いたならば、通気調節弁の重量バラン
スが取れていることと、通気調節弁が開いたことによっ
て生じる空気流を弁が受けて揚力が発生することから、
容易に閉じることはない。
【0027】このため、このダンパーにあっては、排気
口に上下に重合して連設された各通気調節弁の動作にバ
ラツキが生じることがなく、通路内の空気がスムーズに
かつ確実に排気され、通路内の陽圧により扉が開かない
という不具合を生じる恐れもない。
【0028】請求項2記載の防煙用逆流防止ダンパーに
あっては、通気調節弁の回動軸を中心にした上下の重量
バランスが3:7〜5:5(ただし、5:5は含まな
い)の割合に設けられており、この僅かな重量差で、下
片部が下方に重合する別の通気調節弁上片部に当接し、
閉状態を保っている。そして、通路内の陽圧が上昇し
て、通気調節弁に作用する陽圧によるモーメントが通気
調節弁の自重によるモーメントを上回る大きさとなった
ときに、通気調節弁が回動して開き、通路内の空気の排
出がなされるようになっている。また通路内の陽圧によ
るモーメントが通気調節弁の自重によるモーメントを下
回ることがない限り、通気調節弁は開かれたままにおか
れるようになっている。
【0029】このため、このダンパーにあっては、通路
内の陽圧上昇に即応して各通気調節弁がスムーズにかつ
確実に開閉するので、通路内への煙の侵入、陽圧で扉が
開かないといった不具合の発生をより確実に防止でき
る。
【0030】請求項3記載の防煙用逆流防止ダンパーに
あっては、通気調節弁の回動軸の下方に設けた下片部
に、下方に位置する別の通気調節弁上片部が重合し、こ
の通気窓を通して通路内の空気が、上方の通気調節弁の
下片部に当たるようになっている。つまり、通路内の陽
圧の上昇に伴って、当該ダンパーに作用する圧力(空気
流)のほとんどが、各通気調節弁の下片部に作用する
(当たる)ようになっているので、通路内の陽圧上昇に
伴う各通気調節弁の回動はスムーズであり、確実な空気
の排出ができる。
【0031】請求項4記載の防煙用逆流防止ダンパーに
あっては、断面アール状の羽根である下片部が、下方に
重合する別の通気調節弁上片部の通気窓を通して当たる
空気流を、逃さずに確実に捉えるようになっているの
で、通路内の陽圧上昇に伴う各通気調節弁の回動はより
スムーズであり、より確実な空気の排出ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防煙用逆流防止ダンパーを示した正面
図。
【図2】同じく側面図。
【図3】同じく要部拡大側面図。
【図4】同じく要部拡大正面図。
【図5】防煙用逆流防止ダンパーの設置位置を示した平
面図。
【図6】従来の防煙用逆流防止ダンパーを示した要部拡
大側面図。
【符号の説明】
12 通気調節弁 13 回動軸 14 枠体 15 排気口 17 通気調節弁上片部 18 通気調節弁下片部 19 通気窓 S 避難通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 一郎 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 稲田 茂美 東京都千代田区外神田二丁目14番5号 日 本バイリーン株式会社内 (72)発明者 谷亀 知 東京都千代田区外神田二丁目14番5号 日 本バイリーン株式会社内 (72)発明者 笹原 正之 埼玉県飯能市本町8号6番地

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽圧状態に保たれた通路の壁面に設置さ
    れており、通路内の空気が排出される流路となる排気口
    と、この排気口に上下に重合して連設され、自重により
    前記排気口を閉状態に保持すると共に通路内の陽圧上昇
    に伴って回動して排気口を開状態とし、空気の一定流方
    向のみに流路を開放すると共に空気流の逆流方向に対し
    て流路を閉鎖する通気調節弁とを備えた防煙用逆流防止
    ダンパーにおいて、 前記通気調節弁の回動軸を中心にした上下の重量バラン
    スが取られていることを特徴とする防煙用逆流防止ダン
    パー。
  2. 【請求項2】 通気調節弁の回動軸を中心にした上下の
    重量バランスが3:7〜5:5(ただし、5:5は含ま
    ない)の割合に設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の防煙用逆流防止ダンパー。
  3. 【請求項3】 通気調節弁が、回動軸を中心にして、通
    気窓を有する上片部と、下方に重合する別の通気調節弁
    上片部の通気窓を通して空気流が当たる下片部とを有し
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の防煙用
    逆流防止ダンパー。
  4. 【請求項4】 下片部が断面アール状の羽根であること
    を特徴とする請求項3記載の防煙用逆流防止ダンパー。
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