JPH0985742A - 小片体の定量供給装置 - Google Patents

小片体の定量供給装置

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JPH0985742A
JPH0985742A JP24306195A JP24306195A JPH0985742A JP H0985742 A JPH0985742 A JP H0985742A JP 24306195 A JP24306195 A JP 24306195A JP 24306195 A JP24306195 A JP 24306195A JP H0985742 A JPH0985742 A JP H0985742A
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small pieces
small piece
small
supply device
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Application number
JP24306195A
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English (en)
Inventor
Yuzo Hayakawa
雄三 早川
Kiyoshi Furumiya
清 古宮
Masahiro Hakotani
昌宏 箱谷
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短く切断した繊維やFRPを粗く粉砕した小
片体であっても、これらの小片体を所定量ずつ連続して
均一供給できる、定量供給装置を提供する。 【構成】 小片体(2)を収容する貯蔵槽(3)の下部に搬
出口(5)を設け、底部に小片体(2)を搬出するコンベア
(4)を配置する。搬出口(5)から搬出された小片体(2)
を受止めるロータケース(14)内にロータ(16)を配置す
る。ロータ(16)の周面に羽根(22)を固設し、ロータ(16)
を水平方向の軸心回りに高速回転させる。ロータケース
(14)の底部に排出口(17)を設け、ロータ(16)で拡散した
小片体(2)を排出口(17)から排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートモールディ
ングコンパウンド(以下、SMCと略称する)や、バルク
モールディングコンパウンド(以下、BMCと略称する)
など、切断した繊維等の小片体を含有する成形材料を製
造する際に、これらの小片体を所定量ずつ連続して均一
供給できる定量供給装置に関する。
【0002】
【発明の背景】一般にSMCは、ポリエチレンやポリプ
ロピレンなどの2枚の熱可塑性合成樹脂フィルム間に、
強化材として無方向に分散したガラス繊維等の小片体を
配置するとともに、両フィルムの各内面にコンパウンド
と称する熱硬化性樹脂組成物を塗布してこのコンパウン
ドを上記小片体に含浸させ、脱泡したのちロール状に巻
き取り熟成させることにより製造される。
【0003】このSMCの製造装置としては、例えば図
6の概略構成図に示すように構成したものがある。即
ち、このSMCの製造装置は、下部フィルム供給装置(5
1)から送り出される下部フィルム(52)の搬送ライン(53)
の上方に、切断したガラス繊維からなる小片体(54)の定
量供給装置として第1ロービングチョッパー(55)と第2
ロービングチョッパー(56)とを配置し、両ロービングチ
ョッパー(55・56)間にコンパウンド(57)を散布するため
のシャワー管(58)を配置し、搬送ライン(53)の下流側に
上部フィルム供給装置(59)を配置してある。なお、ガラ
ス繊維切断物を1層のみ堆積させる場合は、上記第2ロ
ービングチョッパーやシャワー管が省略されることはい
うまでもない。
【0004】上記装置によりSMCは次の手順で製造さ
れる。先ず、下部フィルム供給装置(51)で、供給ロール
(60)から供給される下部フィルム(52)の上面にコンパウ
ンド(57)を塗布し、ドクターブレード(61)でコンパウン
ド(57)の塗布量を所定の一定厚さに調整したのち、搬送
ライン(53)で搬送していく。このコンパウンド(57)に用
いる熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、
ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等
があり、必要に応じて各種の充填材や、重合開始剤、離
型剤、着色剤、低収縮剤、増粘剤等の添加剤があらかじ
め混合して混練される。上記充填材や添加剤には、炭酸
カルシウム、水酸化アルミニウム、ガラスバルーン、ス
テアリン酸亜鉛、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウ
ム等の粉体があるが、成形物の表面性等を良くするとと
もに、コンパウンドの搬送・散布過程で目詰まりを生じ
たりドクターブレードによる塗布が不均一となったりせ
ぬよう、これらの粉体はいずれも平均粒子径が約10μ
m以下の微粉状にしてある。
【0005】次に、第1ロービングチョッパー(55)でガ
ラスロービング(62)を25mm程度の長さに切断し、この
ガラス繊維切断物(54)を上記下部フィルム(52)に塗布さ
れたコンパウンド(57)上に自重で落下させ、単位面積当
りに一定量ずつ堆積する。この堆積したガラス繊維切断
物(54)上にシャワー管(58)からコンパウンド(57)を所定
量散布し、さらにその上に第2ロービングチョッパー(5
6)からガラス繊維切断物(54)を落下させて堆積させる。
一方、上部フィルム供給装置(59)では、上部フィルム(6
3)の片面にコンパウンド(57)を塗布し、ドクターブレー
ド(61)でコンパウンド(57)の塗布量を所定の一定厚さに
調整する。この上部フィルム(63)のコンパウンド塗布面
を、上記下部フィルム(52)上に堆積したガラス繊維切断
物(54)に重ね合わせ、ガラス繊維切断物(54)にコンパウ
ンド(57)を含浸させて脱泡したのち、ロール状に巻き取
って熟成する。
【0006】
【従来の技術】上記小片体の定量供給装置としては、従
来技術1として上記したロービングチョッパーがある。
このロービングチョッパーは、例えば図6に示すよう
に、ゴムロール(64)とチョッパーロール(65)とからな
り、下部フィルム(52)の搬送ライン(53)の全幅に亘って
設置される。このゴムロール(64)とチョッパーロール(6
5)とは互いに平行で軽く接触した状態に配置されてお
り、互いに逆方向に回転する。上記チョッパーロール(6
5)の表面には適当間隔に切断刃(66)を植設してあり、こ
の切断刃(66)の先端はロール表面から若干突出させてあ
る。上記2本のロール(64・65)間に数10本のガラスロ
ービング(62)を適当な間隔で平行に配置して通過させる
と、このガラスロービング(62)が切断刃(66)によって2
5mm程度の長さに切断され、小片体であるガラス繊維切
断物(54)となって落下していく。
【0007】また最近、繊維強化プラスチック(FRP)
成形品の廃棄物や、FRP成形時に発生するスプール等
の廃棄物を粉砕して小片体となし、これらの小片体をS
MC等の製造に利用することが研究されており、例えば
特公平6−102364号公報に示す従来技術2があ
る。この従来技術2では、FRP廃棄物を微粉状に粉砕
し、この粉砕した小片体を充填材として上記コンパウン
ドにあらかじめ均一に混合しておき、これをSMCの製
造時に供給するものである。
【0008】また、ガラスマイクロバルーン等、軽量の
充填材の定量供給装置として、例えば特開平4−718
27号公報に示す従来技術3がある。この従来技術3で
は、図7に示すように、小片体の定量供給装置(71)はコ
ンベアベルト(72)と調節ゲート(73)とからなり、下部フ
ィルム(74)の搬送ライン(75)の上方に配置されている。
そして、供給パイプ(76)から供給された小片体(77)が、
コンベアベルト(72)で搬送されながら調節ゲート(73)で
一定搬送量に調節され、コンベアベルト(72)の先端から
落下して下方の下部フィルム(74)上に堆積するように構
成してある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術1では、
供給原料としてガラスロービング等を用いる必要がある
ため、FRP廃棄物を粉砕して得た小片体の供給に適用
することはできない。また、ロービングチョッパーによ
り切断されたガラス繊維は、切断長さが短くなるとロー
ピングチョッパーに付着し易くなり、この付着によりガ
ラス繊維切断物が汚損され、この汚損されたガラス繊維
切断物が下部フィルムに塗布されたコンパウンド上に落
下する虞れがある。
【0010】また上記従来技術2では、小片体をあらか
じめコンパウンドに混合しておくため、このコンパウン
ドが搬送過程で目詰まり等を生じないように、通常用い
られる充填材等と同程度の細かい粒子径に粉砕しておか
なければならず、粗く粉砕したものは用いることができ
ない。このため、繊維状のものを適用できないうえ、粉
砕工程を複数段階に構成する必要がある等、粉砕処理が
煩雑で安価に実施できない問題がある。
【0011】一方、上記従来技術3では、FRPを粗く
粉砕して得た小片体を用いると、小片体に含まれる繊維
が互いに絡み合って大きな塊となったりブリッジを形成
したりして、調節ゲートで目詰まりを起こし易い。この
場合、この目詰まりした部分からは小片体が供給されな
いので、下部フィルムの横幅方向に対しまだら模様とな
り、均一な質量分布を有する小片体層を形成できない問
題がある。
【0012】これらの問題点を解消し、繊維の絡み合い
等を解きほぐしながら小片体を供給する装置として、周
面に数枚の羽根を有するロータを具備した、いわゆるロ
ータリフィーダ式定量供給装置を先に試みた。しかし、
このロータリフィーダ式定量供給装置では、ロータの回
転速度を低く設定するとロータケースとロータの羽根と
の間の間隙に小片体がかみ込み易く、ロータの回転が変
動したり停止したりして、小片体を安定して定量供給す
ることが容易ではなかった。一方、ロータの回転速度を
200〜300rpmにまで高く設定すると、小片体の
かみ込み等の問題は無くなるものの、回転数をこれ以上
高めても小片体の排出量があまり増加せず、ロータの回
転数制御により小片体の供給量を調整するということが
できなかった。
【0013】本発明は、これら従来の問題点を解消し
て、短く切断した繊維やFRPを粗く粉砕した小片体で
あっても、これらの小片体を所定量ずつ連続して均一供
給できる、小片体の定量供給装置を提供することを技術
的課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため小片体の定量供給装置を次のように構成した
ものである。即ち、本発明の実施の形態を示す図1〜図
5に基づき説明すると、本発明は、小片体(2)を収容し
下部に搬出口(5)を有する貯蔵槽(3)と、この貯蔵槽
(3)の底部に配置され上記搬出口(5)より小片体(2)を
搬出するコンベア(4)と、上記搬出口(5)から搬出され
た小片体(2)を受止めるとともに底部に設けた排出口(1
7)からこの小片体(2)を排出可能に構成したロータケー
ス(14)と、このロータケース(14)内で水平方向の軸心回
りに回転し周面に羽根(22)を有するロータ(16)とを具備
したことを特徴とするものである。
【0015】ここで小片体(2)とは、SMCやBMCな
どのFRPの廃棄物を粗く粉砕した粒径の大きいものか
ら細かいものまで混在したものや、ガラス繊維を例えば
1/4インチ程度の短かい長さに切断した繊維切断物、ウ
ィスカなどの短繊維状物などをいうが、これら以外に、
通常用いられる充填材など、その他の粉粒体であっても
よい。
【0016】また、上記貯蔵槽(3)は適当量の小片体を
収容でき下部に搬出口を有するものであればよく、ホッ
パーやタンクなどをいう。また、上記ロータ(16)は水平
方向の軸心回りに回転するものであればよく、断面が円
形の軸や筒形以外に、例えば断面が多角形の軸や筒形で
あってもよい。断面が多角形の場合には、羽根(22)は各
角部に付設するとよい。
【0017】
【作用】貯蔵槽(3)に収容された小片体(2)は、底部の
コンベア(4)により搬出口(5)から搬出される。この搬
出される小片体(2)の質量はコンベア(4)の搬送速度に
より調節されるが、コンベア(4)の搬送速度が一定速度
に維持されると搬出される小片体(2)の質量も一定量と
なる。コンベア(4)で送り出された小片体(2)は、下方
のロータケース(14)に受け止められ、高速回転するロー
タ(16)の羽根(22)で絡み合いを解きほぐされると同時
に、ロータ(16)の長さ方向にも均一に拡散される。この
均一拡散した小片体(2)は、ロータケース(14)の底部の
排出口(17)から排出され、例えば、下方で搬送される下
部フィルム(27)に塗布されたコンパウンド(35)上に横幅
方向に均一分布した状態で供給される。
【0018】このとき、ロータケース(14)上方での小片
体(2)の蓄積高さを余り高くすると小片体(2)のうちの
大粒のものが互いに支え合ってブリッジ構造を形成し、
落下し難くなり、一方、小片体(2)のうち細かい粒のも
のは、このブリッジ構造を形成する大粒の間をすり抜け
て落下することになり、これらの結果、小片体(2)を均
質かつ均等に供給することが困難となる。従って、ロー
タケース(14)の上方に蓄えられる小片体(2)の量は、で
きるだけ少量で且つ一定量に調節した状態で運転すると
よく、これにより、排出口(17)からの小片体(2)の排出
量は経時的な変化が少なくなって、小片体(2)を安定し
て定量供給することができる。例えば、この小片体(2)
の蓄積高さとしては、ロータ(16)の最上部に位置する羽
根(22)の高さよりも若干高くした位置に調節するのが望
ましい。
【0019】なお、搬出口(5)に調節ゲート(10)を配置
し、この調節ゲート(10)の開閉操作により、上記コンベ
ア(4)との間隙(12)を調節可能に構成した場合には、こ
の調節ゲート(10)の開閉操作により、搬出口(5)からの
小片体(2)の搬出量が変更され調節される。
【0020】また、ロータ(16)の周面に複数の羽根(22)
を付設するとともに、各羽根(22)をロータ周方向に等間
隔に配置した場合には、このロータの羽根によるロータ
ケース内での拡散が一層均一になり、排出口(17)からの
小片体(2)の排出量は経時的な変化が一層少なくなる。
【0021】また、上記ロータケース(14)底部の排出口
(17)に、この排出口(17)の開口面積を調節する開閉手段
(18)を付設した場合には、小片体(2)の供給量を容易に
制御でき、一層均一に小片体(2)を供給することができ
る。なお、この開閉手段(18)は、排出口(17)の開口面積
を調節できるものであればよく、従って、水平方向に移
動可能なシャッターや、回転板からなるダンパ、観音開
きの蓋などがあげられる。
【0022】また、ロータケース(14)底部に掻き落とし
手段(23)を付設し、この掻き落とし手段(23)の先端(24)
をロータ(16)に近接可能に構成した場合には、ロータ(1
6)に付着している小片体(2)がこの掻き落とし手段(23)
により掻き落とされるので、供給量を一層安定させて小
片体(2)を均一に供給することができる。なお、この掻
き落とし手段(23)は、ロータに付着している小片体を掻
き落とすものであればよく、平板構造のドクタープレー
トや、棒状構造のものをいう。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて述べる。図1及び図2は本発明の実施の形態
を示し、図1は小片体の定量供給装置の一部破断正面
図、図2は図1のA−A線矢視断面図である。
【0024】図1に示すように、この小片体の定量供給
装置(1)は、小片体(2)を収容するホッパー(3)の底部
にコンベア(4)を配置し、このコンベア(4)の搬送方向
下流側のホッパー側壁(3a)の下部に搬出口(5)を開口し
てある。上記コンベア(4)は一対のプーリ(6・6)間に
張設したイボ付き合成ゴム製のエンドレスベルト(7)か
らなり、モータと変速装置からなる駆動装置(8)により
所定の搬送速度に設定されて駆動される。また、図1及
び図2に示すように、上記ホッパー側壁(3a)には搬出口
(5)の外側に調節ゲート(10)を付設してあり、この調節
ゲート(10)を上下移動させることにより、調節ゲート(1
0)の先端(11)と上記コンベア(4)との間隙(12)が調節さ
れる。
【0025】なお、上記コンベア(4)は、必ずしもこの
実施の形態のように水平状態に配置する必要はなく、例
えば図3に示す変形例のように上流側半部を傾斜させた
り、あるいは全体を傾斜させてもよく、また、小片体
(2)を搬送できればよいものであって、この実施の形態
のようにゴム製のエンドレスベルトを用いたものに限定
されるものではない。
【0026】上記搬出口(5)は、下方の上部シュート(1
3)内に臨ませてあり、この上部シュート(13)の下方にロ
ータケース(14)を配置し、搬出口(5)から搬出される小
片体(2)をこのロータケース(14)に案内して受け止める
ように構成してある。
【0027】上記上部シュート(13)には、搬出口(5)か
ら搬出された小片体(2)がブリッジ等を発生することな
く円滑にロータケース(14)へ案内されるように、外面に
エアーノッカー(15)を付設してある。但し、小片体の種
類によりブリッジ等の発生の虞れがない場合には、この
エアーノッカーを省略することができる。
【0028】上記ロータケース(14)は、下半部が円筒形
であり、内部に水平方向の軸心回りに回転するロータ(1
6)を備えており、底部に排出口(17)を開口してある。こ
の排出口(17)には、その開口面積を調節する開閉手段と
してシャッター(18)を付設してあり、また、下方に排出
シュート(19)を連結してある。この排出シュート(19)の
長さは調節ネジ(20)により変更することができ、下方の
フィルム搬送ライン(21)との間隔を調節できるように構
成してある。
【0029】上記ロータ(16)は周面に複数の羽根(22)を
固設してあり、水平方向の軸心回りに所定の高速で回転
できるように構成してある。また、上記ロータケース(1
4)底部の排出口(17)に掻き落とし手段としてドクタープ
レート(23)を付設してあり、このドクタープレート(23)
を移動させてその先端(24)をロータ(16)に近接可能に構
成してある。
【0030】
【実施例1】次に、上記定量供給装置(1)により、FR
P廃棄物の粗粉砕品からなる小片体の散布を行なった。
【0031】(1)小片体の作製 商品名「ポリマールマット」(武田薬品工業株式会社
製、ガラス繊維含有率35重量%、ガラス繊維の長さ
0.5インチ)を用いてFRP製品をインジェクション
成形する際に発生するスプールとランナーを粉砕機にか
け、粗粉砕品を得た。この粗粉砕品の粒度分布を表1に
示す。
【0032】
【表1】
【0033】上記粗粉砕品のうち、ふるい目開き2.8m
mを透過し、ふるい目開き0.5mm上に残留したものを小
片体として用いた。この小片体には、長さが1〜8mm程
度の紐状物や繊維状物、種々の大きさの塊状物等が混在
している。
【0034】(2)小片体の散布 毎分2mの速度で下部フィルムを移動させるSMC製造
装置を用い、前記定量供給装置(1)によりこの下部フィ
ルム上に上記小片体(2)を散布した。ロータ(16)は、直
径60mm、羽根数6枚、羽根高さ15mmのものを用い、
回転速度は1000rpmに設定した。また、ドクター
プレート(23)はロータ(16)から離隔しておき、作用させ
なかった。なお、小片体(2)の供給量は、調節ゲートの
開度を20mmに設定し、ベルトコンベア(4)の速度とシ
ャッター(18)の調整による排出口(17)の開度とをそれぞ
れ変化させることにより、設定値を変更した。
【0035】(3)散布の定量性の測定結果 散布開始後、単位面積(0.3m幅×1m長)当りに散布
された小片体(2)の質量を2分毎に測定した。その結果
を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】上記測定結果及び小片体の分布状態を目視
により観察した結果によると、本発明の定量供給装置か
ら供給され散布された小片体は、SMC製造装置の搬送
ラインの横幅方向及びライン長さ方向ともほぼ均一状態
に分布していた。
【0038】
【実施例2】次に、上記定量供給装置(1)により、ガラ
ス繊維切断物からなる小片体(2)の散布を行なった。
【0039】(1)小片体の作製 ガラスロービング(日東紡績株式会社製)を1/4インチ
の長さに切断し、これを小片体として用いた。
【0040】(2)小片体の散布 上記実施例1と同じSMC製造装置を用いて上記小片体
を散布した。但し、ロータ(16)に固設した羽根数は8枚
とし、羽根高さを7mmに設定した。また、ドクタープレ
ート(23)は先端(24)をロータ(16)に近接させて作用させ
た。回転速度等、その他の条件は上記実施例1と同様に
設定した。
【0041】(3)散布の定量性の測定結果 散布開始2分後と6分後に、それぞれ単位面積(0.3m
幅×1m長)当りに散布された小片体(2)の質量を測定
した。その結果を表3に示す。
【0042】
【表3】
【0043】上記測定の結果、一定寸法に切断したガラ
ス繊維切断物を用いた場合は、種々の大きさの粒子が混
在している前記実施例1の小片体を用いた場合よりも、
散布質量のバラツキが小さく、小片体をより均一に定量
供給することができた。
【0044】
【実施例3】図4は、上記本発明の定量供給装置をSM
C製造ラインに用いた場合の概略構成図を示す。このS
MC製造装置(25)は、下部フィルム供給装置(26)から送
り出される下部フィルム(27)の搬送ライン(21)の上方
に、第1ロービングチョッパー(29)と、本発明の上記小
片体の定量供給装置(1)と、シャワー管(30)と、第2ロ
ービングチョッパー(31)とを順に配置し、搬送ライン(2
1)の下流側に上部フィルム供給装置(32)と、脱泡・含浸
装置(33)と、SMC巻取装置(34)とを順に配置してあ
る。
【0045】上記SMC製造装置によりSMCは次の手
順で製造される。 (1)コンパウンドの調製 先ず、不飽和ポリエステル樹脂103重量部に対し、1
0%パラベンゾキノンを0.2重量部添加し撹拌した。
次に、これを撹拌しながら、t-ブチルパーベンゾエー
トを1.0重量部、ステアリン酸亜鉛を3.5重量部、炭
酸カルシウムを73重量部、順に添加して撹拌し混練し
た。そして使用直前に酸化マグネシウム0.85重量部
を添加し、混練してコンパウンド(35)を調製した。
【0046】(2)SMCの製造 上記調製されたコンパウンド(35)を、下部フィルム供給
装置(26)の供給ロール(36)から供給される下部ポリエチ
レンフィルム(27)の上面に塗布し、ドクターブレード(3
7)でコンパウンド(35)の塗布量を30cm×30cm当り6
4gに調整した。この下部ポリエチレンフィルム(27)を
搬送ライン(21)で搬送し、コンパウンド塗布面の上に、
ガラスロービング(日本硝子繊維株式会社製)(28)を第1
ロービングチョッパー(29)で切断して得た1インチ長さ
のガラス繊維切断物(38)を散布し堆積する。このガラス
繊維切断物(38)の散布量は、30cm×30cm当り37.
5gに調製してある。
【0047】この堆積したガラス繊維切断物(38)上に、
本発明の定量供給装置(1)を用いて、上記実施例1で用
いた小片体(2)を30cm×30cm当り32gの量で散布
した。このときの定量供給装置(1)の運転条件は、 コンベア(4)の搬送速度:1.6m/分、 調節ゲート(10)の開度 :20mm、 ロータ(16)の回転速度 :1000rpm、 排出口(17)の開度 :6mm、 である。
【0048】上記散布した小片体(2)の上に、シャワー
管(30)から前記コンパウンド(35)を30cm×30cm当り
64gの量で散布し、その上に第2ロービングチョッパ
ー(31)から1インチ長のガラス繊維切断物(38)を30cm
×30cm当り37.5gの量で散布した。
【0049】次いで、上部フィルム供給装置(32)で上部
ポリエチレンフィルム(39)の片面にコンパウンド(35)を
塗布し、ドクターブレード(37)でコンパウンド(35)の塗
布量を30cm×30cm当り64gに調整した。そしてこ
の上部フィルム(39)のコンパウンド塗布面を、上記下部
フィルム(27)上に堆積したガラス繊維切断物(38)に重ね
合わせ、脱泡・含浸装置(33)でガラス繊維切断物(38)や
小片体(2)にコンパウンド(35)を含浸させて脱泡したの
ち、SMC巻取装置(34)にロール状に巻き取った。そし
てその後、約40℃で約2日間の熟成を行い、質量が3
0cm×30cm当り300gのSMCを得た。このSMC
の組成は、次の通りであった。 不飽和ポリエステル樹脂:37.5重量% 炭酸カルシウム :26.8重量% 小片体(粉砕品) :10.7重量% ガラス繊維切断物 :25.0重量%
【0050】(3)平板の成形 上記のSMC製造装置により得られたSMCを用いて、
次の成形条件により平板を成形した。
【0051】厚さ3mmの平板 前記SMCを、約27cm角の寸法に2枚裁断し、各裁断
シートの方向が互いに直角になるように、即ち、SMC
製造時の搬送方向が互いに直角となるように重ね合わ
せ、平板成形用金型に投入し、上型150℃、下型14
0℃、加圧力100Kgf/cm2、加圧時間3分の成形条件
で、大きさ300mm×300mm、厚さ3mmの平板を成形
した。
【0052】厚さ4mmの平板 前記SMCを、約20cm角の寸法に4枚裁断し、各裁断
シートの方向が隣接する裁断シートと互いに直角になる
ように重ね合わせ、平板成形用金型に投入した。そし
て、上型150℃、下型140℃、加圧力100Kgf/cm
2、加圧時間4分の成形条件で、大きさ300mm×30
0mm、厚さ4mmの平板を成形した。
【0053】
【実施例4】次に、上記実施例3に比べて、粉砕品から
なる小片体の供給量を約2倍に増量させ、この小片体を
約20重量%含有するSMCを製造し、平板を成形し
た。
【0054】(1)コンパウンドの調製 炭酸カルシウムの添加量を43重量部、酸化マグネシウ
ムの添加量を1.05重量部とし、その他の組成及び混
合手順は上記実施例3と同じにしてコンパウンドを調製
した。
【0055】(2)SMCの製造 下部フィルム供給装置(26)、シャワー管(30)及び上部フ
ィルム供給装置(32)でのコンパウンド(35)の塗布量を、
それぞれ30cm×30cm当り54gとし、また、本発明
の定量供給装置(1)による小片体(2)の散布量を30cm
×30cm当り64gとし、その他の製造条件は上記実施
例3と同じとした。なお、この実施例4での定量供給装
置(1)の運転条件は、 コンベア(4)の搬送速度:3.2m/分、 調節ゲート(10)の開度 :20mm、 ロータ(16)の回転速度 :1000rpm、 排出口(17)の開度 :8mm、 である。得られたSMCの組成は、次の通りであった。 不飽和ポリエステル樹脂:37.5重量% 炭酸カルシウム :16.2重量% 小片体(粉砕品) :21.3重量% ガラス繊維切断物 :25.0重量%
【0056】(3)平板の成形 上記実施例3と同じ操作により、厚さ3mmの平板と厚さ
4mmの平板とをそれぞれ成形した。
【0057】
【比較例】次に、上記実施例3及び実施例4と比較する
ため、上記粉砕品からなる小片体を含有しないSMCを
製造し、平板を成形した。
【0058】(1)コンパウンドの調製 炭酸カルシウムの添加量を103重量部、酸化マグネシ
ウムの添加量を0.7重量部とし、その他の組成及び混
合手順は上記実施例3と同じにしてコンパウンドを調製
した。
【0059】(2)SMCの製造 下部フィルム供給装置(26)及び上部フィルム供給装置(3
2)でのコンパウンド(35)の塗布量を、それぞれ30cm×
30cm当り113gとし、第1ロービングチョッパー(2
9)による1インチ長さのガラス繊維切断物(38)の散布量
を30cm×30cm当り75gとした。なお、シャワー管
によるコンパウンドの供給と第2ロービングチョッパー
によるガラス繊維切断物の供給は省略した。得られたS
MCの組成は、次の通りであった。 不飽和ポリエステル樹脂:37.5重量% 炭酸カルシウム :37.5重量% ガラス繊維切断物 :25.0重量%
【0060】(3)平板の成形 上記実施例3と同じ操作により、厚さ3mmの平板と厚さ
4mmの平板とをそれぞれ成形した。
【0061】次に、上記実施例3、実施例4及び比較例
で得た各平板の物性を測定した。但し、収縮率、中心線
平均粗さRa、及びOrange Peel Index は厚さ4mmの平板
を用いて測定し、他の測定項目は厚さ3mmの平板より試
験片を切り出して測定した。その測定結果を表4に示
す。
【0062】
【表4】
【0063】実施例3、実施例4及び比較例を比較観察
し、また上記各種物性を測定した結果、本発明の定量供
給装置を用いて粉砕品からなる小片体を20%程度まで
添加したSMCは、コンパウンドの含浸や単位面積当り
のバラツキ、外観などの面で、品質の低下は見られず、
またSMCから得た成形品の物性面においても、表面が
若干凸凹するものの、これ以外の物性低下は殆ど見られ
なかった。
【0064】
【実施例5】上記実施例3及び実施例4では、いずれも
下部フィルムに塗布したコンパウンド上に小片体を散布
し、その上に上部フィルムを重ね合わせて製造するSM
C製造装置に適用した場合について説明したが、本発明
の小片体の定量供給装置は他の形式のSMC製造装置に
も適用することができる。例えば図5は実施例5を示
し、本発明の定量供給装置を、いわゆるシックモールデ
ィングコンパウンド(TMCと略称する)といわれる他の
形式のSMC製造装置に適用した場合の概略構成図であ
る。
【0065】この実施例5では、小片体の定量供給装置
(1)の下方に一対の混練ロール(40)を配置し、この混練
ロール(40)上に定量供給装置(1)から小片体を定量供給
するとともに供給管(41)を介してコンパウンド(35)を供
給し、混練ロール(40)で小片体にコンパウンド(35)を含
浸させながら混練して、この混合物(42)を下方へシート
状に排出する。そして、混練ロール(40)の下方で上記シ
ート状の混合物(42)の両面に熱可塑性合成樹脂フィルム
(43・43)を重ね合わせ、搬送ライン(44)で搬送しながら
脱泡し、巻き取ったのち熟成することによりSMC(T
MC)が製造される。
【0066】また、上記実施例ではいずれもSMC製造
装置に適用した場合について説明したが、本発明の小片
体の定量供給装置は、FRP廃棄物の粗粉砕品や繊維切
断物など、さまざまな小片体を所定量ずつ連続して均一
に定量供給することができるので、例えば、BMCの連
続製造装置など、小片体を含有する他の成形材料製造装
置にも適用できることはいうまでもない。
【0067】
【発明の効果】
(イ)小片体が貯蔵槽の搬出口で部分的に目詰まりを発生
したり、互いに絡み合って塊となったりした場合でも、
ロータケース内に案内された小片体はロータの撹拌作用
により横幅方向へ均一に拡散され、排出口から所定量ず
つ排出されるので、これらの小片体を必要な横幅の全長
に亘って均一に質量分布させながら、経時的な量変化が
少ない安定した状態で定量供給することができる。
【0068】(ロ)粒径の大きいものから細かいものまで
混在した小片体であっても、所定量ずつ連続して均一供
給できるので、FRP廃棄物を粗く粉砕したものも適用
することができ、これらの再資源化を安価に実施するこ
とができる。
【0069】(ハ)小片体が、ガラス繊維を、例えば1/4
インチ程度の短かい長さに切断した繊維切断物であって
も、ローピングチョッパーでは発生し易い繊維切断物の
汚損を防止することができ、良質の繊維切断物を均一に
質量分布させながら定量供給することができる。
【0070】(ニ)搬出口に調節ゲートを配置し、この調
節ゲートの開閉操作によりコンベアとの間隙を調節可能
に構成した場合には、この調節ゲートの開閉操作により
搬出口からの小片体の搬出量を変更できることから、こ
れにより小片体の供給量を容易に変更し制御することが
できる。
【0071】(ホ)ロータの周面に複数の羽根を付設する
とともに、各羽根をロータ周方向に等間隔に配置した場
合には、このロータの羽根によるロータケース内での拡
散が一層均一になり、小片体を一層均一に定量供給する
ことができる。
【0072】(ヘ)ロータケース底部の排出口に、この排
出口の開口面積を調節する開閉手段を付設した場合に
は、小片体の供給量を容易に制御でき、所定量の小片体
を均一に供給することができる。
【0073】(ト)ロータケース底部に掻き落とし手段を
付設し、この掻き落とし手段の先端をロータに近接可能
に構成した場合には、ロータに付着し易い小片体をこの
掻き落とし手段により掻き落とせるので、供給量を一層
安定させて小片体を均一に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小片体の定量供給装置の実施の形態を
示す一部破断正面図である。
【図2】図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】本発明のコンベアの変形例の正面図である。
【図4】本発明の小片体の定量供給装置をSMC製造ラ
インに用いた場合の概略構成図である。
【図5】本発明の定量供給装置を他の形式のSMC製造
装置に適用した場合の概略構成図である。
【図6】従来のSMCの製造装置の概略構成図である。
【図7】従来技術3の小片体の定量供給装置を適用し
た、SMC製造装置の概略構成図である。
【符号の説明】
2…小片体(FRP粗粉砕品、ガラス繊維切断物)、 3…貯蔵槽(ホッパー)、 4…コンベア、 5…搬出口、 10…調節ゲート、 12…調節ゲートとコンベアとの間隙、 14…ロータケース、 16…ロータ、 17…排出口、 18…開閉手段(シャッター)、 22…羽根、 23…掻き落とし手段(ドクタープレート)、 24…掻き落とし手段の先端。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小片体(2)を収容し下部に搬出口(5)を
    有する貯蔵槽(3)と、この貯蔵槽(3)の底部に配置され
    上記搬出口(5)より小片体(2)を搬出するコンベア(4)
    と、上記搬出口(5)から搬出された小片体(2)を受止め
    るとともに底部に設けた排出口(17)からこの小片体(2)
    を排出可能に構成したロータケース(14)と、このロータ
    ケース(14)内で水平方向の軸心回りに回転し周面に羽根
    (22)を有するロータ(16)とを具備したことを特徴とす
    る、小片体の定量供給装置。
  2. 【請求項2】 搬出口(5)に調節ゲート(10)を配置し、
    この調節ゲート(10)の開閉操作により、上記コンベア
    (4)との間隙(12)を調節可能に構成した、請求項1に記
    載の小片体の定量供給装置。
  3. 【請求項3】 ロータ(16)の周面に複数の羽根(22)を付
    設するとともに、各羽根(22)をロータ周方向に等間隔に
    配置した、請求項1または請求項2に記載の小片体の定
    量供給装置。
  4. 【請求項4】 ロータケース(14)底部の排出口(17)に、
    この排出口(17)の開口面積を調節する開閉手段(18)を付
    設した、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の
    小片体の定量供給装置。
  5. 【請求項5】 ロータケース(14)底部に掻き落とし手段
    (23)を付設し、この掻き落とし手段(23)の先端(24)をロ
    ータ(16)に近接可能に構成した、請求項1から請求項4
    のいずれか1項に記載の小片体の定量供給装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001294739A (ja) * 2000-04-14 2001-10-23 Mitsui Takeda Chemicals Inc 石目調成形材料
JP2011027220A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Kawata Mfg Co Ltd 粉粒体用バタフライ弁装置

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JP2001294739A (ja) * 2000-04-14 2001-10-23 Mitsui Takeda Chemicals Inc 石目調成形材料
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