JPH0985859A - 段ボール製造装置 - Google Patents

段ボール製造装置

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JPH0985859A
JPH0985859A JP27350995A JP27350995A JPH0985859A JP H0985859 A JPH0985859 A JP H0985859A JP 27350995 A JP27350995 A JP 27350995A JP 27350995 A JP27350995 A JP 27350995A JP H0985859 A JPH0985859 A JP H0985859A
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corrugated
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corrugated board
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JP27350995A
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Yoshio Inoue
善雄 井上
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  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来不可避であった「反り」の発生を良好に
防止し、段ボール製造装置の信頼性及び生産性を向上さ
せることを可能とする。 【解決手段】 ダブルフェース部IVaの糊付部13aをシン
グルフェース部IIIaの出口部直後に配置することによっ
て、シングルフェース部IIIaで形成した片段ボール紙a
4,b4を、従来のように滞留させることなくダブルフェ
ース部IVaに送り込んで直ちに糊付を行うように構成
し、長時間滞留による「温度むら」或は「水分むら」を
なくし、各部の性質を均質とした段ボール紙を作成する
ようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、段ボールシート製造機
(以下、コルゲートマシンという。)や、厚紙、ハードボ
ード等の製造機械に適用する段ボール製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図13に示されているよう
なコルゲートマシンは、ウェットエンドIの後方にドラ
イエンドIIを有しており、そのうちウェットエンドI
は、処理方向(図示右方向)に向かって直列に並設され
たシングルフェース部IIIとダブルフェース部IVとから
構成され、またドライエンドIIは、同じく処理方向(図
示右方向)に向かって直列に並設された分割加工部Vと
積載部VIとから構成されている。
【0003】上記ウェットエンドIのシングルフェース
部IIIは、特に図14に示されているように、処理方向
(図示右方向)に向かって一対のシングルフェース部II
I1,III2を直列状に備えており、各シングルフェース部I
II1,III2に配置された原紙供給部において、巻取状原紙
a1,a2及びb1,b2から中芯紙c1,c2及び裏ライナ
ー紙d1,d2がそれぞれ引き出されている。そして上記
中芯紙c1,c2が波形状に成形された後、その波形状中
芯紙c1,c2に対して裏ライナー紙d1,d2が糊付さ
れ、これによってA段及びB段の片段ボール紙が形成さ
れる。
【0004】図15にも示されているように、上記A段
及びB段の片段ボール紙は、搬送コンベアVIII1,VIII2
によって次のダブルフェース部IVと同調する低速度でそ
れぞれ別個に波形ループ状に滞留させられながら搬送さ
れていく。
【0005】一方ダブルフェース部IVでは、特に図16
に示されているように、上述したA段及びB段の片段ボ
ール紙e1,e2並びに表ライナー紙d3が、3段プレヒ
ータIV1の各段ヒータによって昇温された後、2段糊付
装置IV2を通して上記A段及びB段の片段ボール紙の波
形段頂部に糊付が行われて処理部としてのダブルフェー
サIV3に導入される。
【0006】ダブルフェーサIV3は、前段のヒーティン
グ部IV4と後段のクーリング部IV5とから構成されてお
り、これら両部位の全長にわたって上方に掛け渡された
上ベルト1と、クーリング部IV5に設けられた下ベルト
2とによって、上記A段及びB段の片段ボール紙e1,
e2並びに表ライナー紙d3を重合させつつ搬送し両面段
ボールウェブを形成するように構成されている。前段の
ヒーティング部IV4には、表ライナー紙d3を加熱するた
めの熱板群3が設けられているとともに、この熱板群3
の上に加圧装置4が配置されている。
【0007】上記加圧装置4は、両面段ボールウェブの
加圧を行うように上ベルト1に設けられた押えロール或
はエア加圧装置等から構成されており、両面段ボールウ
ェブが熱板群3上に接触しつつ摺動走行することによっ
て受熱・昇温が行われ、糊が固化して接着が完了する。
このように接着により形成された両面段ボールウェブ
は、後段のクーリング部IV5に送り込まれて、上ベルト
1、下ベルト2及び加圧装置4によって冷却されながら
次段の分割加工部Vへ送り出されていく。
【0008】次の分割加工部Vにおいては、材料やサイ
ズ変更のときにロータリシヤV1によって両面段ボールウ
ェブの切り離しや両端切断が行われ、スリッタスコアラ
V2でスリッティング及びクリージング(罫入れ)が施さ
れ、更にカットオフV3で裁断加工が施されて複数の分割
板状片(段ボールシート)になされる。
【0009】次いでこれらの各分割板状片(段ボールシ
ート)は積載部VI1に導入され、特に図17に示されて
いるように、当該積載部VI1のシート搬送コンベアVI1a
上に屋根瓦状に重なり合いながら積上装置VI2に向かっ
て搬送されていく。そしてこれらの各分割板状片(段ボ
ールシート)は、積上装置VI2にて棒状に積載され、製
品として機外に排出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのようにし
て製造される段ボールシートは、上述したように5層又
は3層の紙によって構成された構造体の一種であり、製
品として仕上げる際或は保管時における「温度むら」或
は「水分むら」等によって紙が伸縮し、その結果種々の
「反り」を生じることが判明している。
【0011】「温度むら」或は「水分むら」の発生原因
としては、まず上述したように機械の構成上、シングル
フェーサ部とダブルフェーサ部との間に長い距離をあけ
る必要があり、その間に片段ボール紙が波形状に滞留す
ることが挙げられる。すなわち図18(a)に示されて
いるように片段ボール紙が波形状に重合した場合には、
温度分布及び湿度分布が図18(b)のように生じるこ
ととなる。また重合される各片段ボール紙の製造速度が
異なる場合には、ライナー紙や中芯紙の温度差及び水分
差が生じることとなる。特に糊付部においては、製造速
度の高低によって糊の付着量が変化することが認められ
ている。これは、糊が澱粉量の3〜4倍の水量で液状化
されているので、糊の付着量の過小が直ちに片段ボール
紙及び両面段ボール紙(複両面段ボール紙)の水分量の
差として現れるからと考えられる。
【0012】更に積載部VIにおいては、図19(a)に
示されているように各段ボールシートの一部どうしが屋
根瓦状に重ね合せられながら移送されるため、図19
(b)に示されているように同様な温度むら或は水分む
らを生じさせることとなる。このように従来装置では、
各部において性質が異なった状態の片段ボール紙を生じ
させることがあり、図20に示されているような種々の
「反り」を生じてしまう。図20(a)は上反りを、同
図(b)は下反りを、同図(c)はツイスト反りを、同
図(d)はS反りをそれぞれ示している。
【0013】すなわち一般的に、原紙の含水率と紙の伸
縮は数%の範囲で容易に伸びたり縮んだりすることが実
験的に確認されており、例えば原紙に水分を与えた後、
加熱して水分を発散させ更に水分を与えることを繰り返
すと、元の長さより0.1%前後の残留歪が発生するこ
とが確認されている。またこの伸縮率や残留歪の量は、
繊維の方向によって原紙の幅方向と縦方向との間で差異
があることが確認されている。このように複雑な物性値
を基本的に保有している原紙を加工するにあたって、上
述した段ボール製造装置のように加水・昇温を繰り返
し、且つ「温度むら」或は「水分むら」を生じさせてし
まうことは「反り」については極めて不利な製造条件と
なっている。
【0014】そしてこのような「反り」が段ボールシー
トに一旦発生すると、後工程の印刷製函機や打抜機、更
には箱詰機等において機械停止の原因となることがあ
り、これによって段ボール製造装置の生産性が著しく低
下しているとともに、不良品多発の原因となっている。
従って現状では、上述した「反り」の発生を防止するた
めに、棒状に積載したシートパイルを人手によって20
ないし30枚毎に反転して再積み替えを行ったり、積載
したシートパイルを上下に重ねて積み上げバンド締めす
ること等の対策が採られている。また外気の影響を遮断
して反りの発生を防止するように、積載したシートパイ
ルをビニールシートで完全包装することもしばしば行わ
れている。
【0015】このように従来の段ボール製造装置では、
段ボールシートに「反り」が発生することが段ボールの
宿命として不可避の問題とされており、この「反り」の
ために多くの不良品を生じさせてしまっているととも
に、多くの労力と費用を費やす原因となっている。
【0016】そこで本発明は、従来不可避であった「反
り」の発生を良好に防止することができ、信頼性を向上
させることができるようにした段ボール製造装置を提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、中芯紙、裏ライナー紙及び表ラ
イナー紙をそれぞれ巻回して形成した巻取状原紙を蓄え
た原紙供給部と、この原紙供給部の巻取状原紙から引き
出した中芯紙を波形状に成形し、当該波形状の中芯紙に
巻取状原紙から引き出した裏ライナー紙を糊付により貼
合して片段ボール紙を形成するシングルフェース部と、
上記シングルフェース部で形成した片段ボール紙の波形
段頂部に糊付を行い、その片段ボール紙の糊付部位に対
して巻取状原紙から引き出した表ライナー紙を貼合した
後、加温・加圧して帯状の両面段ボールウェブを形成す
るダブルフェース部と、上記ダブルフェース部で形成し
た両面段ボール紙に所定の加工を施して分割板状片とす
る分割加工部と、この分割加工部から送出した分割板状
片を走行させて棒状に積載し、機外に排出する積載部
と、を備えた一貫段ボールシート製造ラインから構成さ
れる段ボール製造装置において、上記シングルフェース
部で形成した片段ボール紙を滞留させることなく直ちに
ダブルフェース部に送り込んで糊付を行うように、上記
ダブルフェース部の糊付部をシングルフェース部の出口
部直後に配置した構成になされている。
【0018】このような請求項1記載の手段において
は、シングルフェース部で形成した片段ボール紙が、従
来のように滞留されることなくダブルフェース部に送り
込まれて直ちに糊付が行われることとなり、従って長時
間滞留による「温度むら」或は「水分むら」が良好に防
止され、各部の性質が均質な片段ボール紙が作成される
こととなる。
【0019】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
のシングルフェース部は、上下方向に複数段積層配置し
た処理部を有しているとともに、それらの各処理部どう
しの間で片段ボール紙及び表・裏ライナー紙を略同速で
搬送する駆動制御機構を備え、上記シングルフェース部
の処理部に対応して、ダブルフェース部の糊付部を上下
方向に複数段積層配置した構成になされている。
【0020】このような請求項2記載の手段において
は、複数のシングルフェース部及びダブルフェース部の
糊付部における加熱、加水、段加工、糊付等の各種処理
動作が同時に行われることとなり、各シングルフェース
部及びダブルフェース部の糊付部から送出される片段ボ
ール紙における温度及び水分のばらつきがなくなり、貼
り合わされるべき片段ボール紙どうしの製造条件が均質
化されるようになっている。
【0021】更に請求項3記載の発明は、請求項1記載
のダブルフェース部は、請求項2記載の各シングルフェ
ース部及びダブルフェース部の糊付部のそれぞれから送
出した各片段ボール紙と表・裏ライナー紙とを重合させ
つつ挟持する一対の上下ベルトと、上記上下ベルトのそ
れぞれを所定の温度に昇温させるベルト加熱手段と、片
段ボール紙を潰さないように弾性的に上下ベルトに圧接
するロール加圧手段と、上記両面段ボールウェブにおけ
る水分を吸収し放散させる排水手段と、前記上下ベルト
の表面を清浄化するベルト清掃手段と、を備えた構成に
なされている。
【0022】このような請求項3記載の手段において
は、片段ボール紙及び表ライナー紙の昇温が行われると
同時に重合・接着が開始されることとなり、両面段ボー
ルウェブを接着している糊の固化及び水分発散が排水手
段によって均質且つ迅速に行われるようになっている。
【0023】更にまた請求項4記載の発明は、請求項1
記載のダブルフェース部に、加熱・加圧により貼合され
た複数層の両面段ボールウェブの温度・水分を平衡状態
とする調湿部を付設した構成になされている。
【0024】このような請求項4記載の手段において
は、ダブルフェース部から送出された両面段ボールウェ
ブが調湿部によって、特に表ライナー紙と裏ライナー紙
との温度・水分状態が平衡状態になされるとともに、装
置の雰囲気状態と平衡化され、好適な製造条件になされ
るようになっている。
【0025】更にまた請求項5記載の発明は、請求項1
記載の積載部は、分割加工部から送出した分割板状片ど
うしが重なり合わないように当該各分割板状片どうしを
離間させて単独移送する搬送速度を有する構成になされ
ている。
【0026】このような請求項5記載の手段において
は、分割加工部から送出された分割板状片の全面が外気
に露出して、均質に乾燥及び放熱が行われることとな
り、これにより段ボールシートの水分・温度むらが防止
されるようになっている。
【0027】一方、請求項6記載の手段は、請求項1記
載の原紙供給部が他の部位に対して独立した構成を有
し、シングルフェース部へ向かう搬送経路中に、巻取状
原紙から引き出した裏ライナー紙、中芯紙及び表ライナ
ー紙の張力を略一定とする張力制御手段と、巻取状原紙
から引き出した裏ライナー紙、中芯紙及び表ライナー紙
の水分及び温度を所定の条件とする加湿・加温手段と、
を備えた構成になされている。
【0028】このような請求項6記載の原紙供給部にお
いては、巻取状原紙が外気の影響を受けることなく独立
して均質状に保管されるとともに、巻取状原紙から引き
出された裏ライナー紙、中芯紙及び表ライナー紙の張力
及び水分・温度条件が略一定に維持されながらシングル
フェース部に供給されることとなるため、均質性の高い
片段ボール紙が形成されるようになっている。
【0029】また請求項7記載の手段は、請求項1記載
のシングルフェース部及びダブルフェース部に設けら
れ、中芯紙、表裏ライナー紙及び両面段ボールウェブの
温度及び水分を計測するセンサーと、当該センサーから
の検出信号に基づいて上記中芯紙、表裏ライナー紙及び
両面段ボールウェブの温度及び水分値を制御して、両面
段ボールシートの反りを最小限とするとともに経時変化
による反りを予測して品質コントロールを行う温度及び
水分のコントローラ及びプリセット装置及び集中制御盤
を有する制御システムと、を有する製品コントロール装
置を備えた構成になされている。
【0030】このような請求項7記載の製品コントロー
ル装置によれば、各部位において、中芯紙、表裏ライナ
ー紙及び両面段ボールウェブの温度及び水分値が常時好
適状態に維持され、両面段ボールシートの反りが最小限
になされるとともに、経時変化による反りを予測して品
質コントロールするように集中制御が行われるようにな
っている。
【0031】また請求項8記載の手段は、請求項1記載
のシングルフェース部及びダブルフェース部を隔離する
防音・防熱室を備えた構成になされている。
【0032】このような請求項8記載の原紙供給部にお
いては、シングルフェース部及びダブルフェース部の内
部が外部雰囲気と遮断されるため、良好な製造条件が維
持されるとともに、機外への熱放散及び音漏れが低減さ
れ作業環境が向上される。
【0033】
【実施形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて
詳細に説明する。図1に示されている本発明にかかるコ
ルゲートマシンは、工程の最上流側(図示左端側)に原
紙供給部IXaを有しているとともに、その後方にウェッ
トエンドIa及びドライエンドIIaが直列状に配置されて
いる。
【0034】上記原紙供給部IXaは、特に図2に示され
ているように、他の部位から独立した構成を有するよう
に構築されており、原紙倉庫の一部を利用したり又は完
全に別個な部屋として設けられている。この原紙供給部
IXaには、中芯紙c1,c2、裏ライナー紙d1,d2及び
表ライナー紙d3をそれぞれ巻回して形成した巻取状原
紙a1,a2、b1,b2及びb3が蓄えられている。これ
らの各巻取状原紙a1,a2、b1,b2及びb3は、図示
を省略した自動原紙搬送装置又はフォークリフトにより
搬入レール5上に交換可能に導入され、所定の作業位置
まで移動して待機するように構成されている。
【0035】上記各巻取状原紙a1,a2、b1,b2及び
b3から引き出された中芯紙c1,c2、裏ライナー紙d
1,d2及び表ライナー紙d3は、自動紙通し装置6を通
して上記ウェットエンドIaのシングルフェース部IIIa
に供給されるように構成されており、供給中の原紙が終
了し又は切り替える場合には、交換位置に設けられた自
動紙継装置(図示省略)によって新たな原紙による紙継
ぎが行われるようになっている。
【0036】ウェットエンドIaは、シングルフェース
部IIIaとダブルフェース部IVaとを直列状に備えたもの
であって、防音、遮温及び遮湿のために外部雰囲気と遮
断された一つの独立した家屋内に収容されており、良好
な製造条件を維持するととともに、機外への熱放散及び
音漏れを低減するように構成されている。このうちシン
グルフェース部IIIaは、上述した原紙供給部IXaの巻取
状原紙から引き出した裏ライナー紙d1を、波状に成形
した中芯紙c1,c2に糊付により貼合して片段ボール紙
を形成するものである。
【0037】上記自動紙通し装置6は、処理部としての
シングルフェーサIII1の入口部まで延びており、その途
中には、張力制御手段としてのテンションコントロール
装置7が配置されている。このテンションコントロール
装置7は、自動紙通し装置6により送り込まれる各原紙
の張力を運転条件に合致した所定の張力に維持し、特に
シングルフェーサIII1,III2に導入される各原紙の張力
変動を小さくする機能を有している。
【0038】このとき特に図3に示されているように、
上記各自動紙通し装置6の後段側に設けられた裏ライナ
ー紙d1用の紙ガイドプレート19,19の下面側に
は、裏ライナー紙d1を所定の温度に昇温する面状ヒー
ター20,20がそれぞれ装着されているとともに、上
記各紙ガイドプレート19におけるシングルフェーサII
I1,III2への入口部には、水分調整装置18が配置され
ている。また中芯紙c1,c2用の紙ガイドプレート1
9,19のシングルフェーサIII1,III2への入口部に
は、中芯紙c1,c2を十分に湿潤させるための多湿空気
や水又は温水シャワーを付与する調湿装置17,17が
それぞれ配置されている。このときの上記各面状ヒータ
ー20、水分調整装置18及び調湿装置17による昇温
条件及び加湿条件は、各原紙どうしの間でばらつきを生
じないように設定されている。
【0039】一方、このシングルフェース部IIIaの最底
部位には、前記自動紙通し装置6から送り込まれた表ラ
イナー紙d3を通過させるための搬送通路が設けられて
おり、当該搬送通路の入口端及び出口端に水分調整装置
18,18が各々配置されているとともに、上記搬送通
路の下面側に面状ヒーター20が装着されている。この
ときの上記面状ヒーター20及び水分調整装置18によ
る昇温条件及び加湿条件は、各原紙どうしの関係におい
て良好な関係となるように設定されている。
【0040】このようにシングルフェース部IIIaの自動
紙通し装置6は、中芯紙c1,c2、裏ライナー紙d1,
d2及び表ライナー紙d3における含水率を均質化するよ
うに構成されている。すなわち含水率の差又は後工程で
の水分移動の影響による水分アンバランスは、最終製品
時での「反り」の発生原因となることが判明したため、
調湿装置17及び水分調整装置18による水分調整を可
能としたものである。
【0041】上述した面状ヒーター20は、紙ガイドプ
レート19に対して直接、又は図4に示されているよう
に耐熱磁性体21を介して磁力22により吸着・固定さ
れており、所定の電源23から供給される電力によって
全面が均一に発熱し、紙ガイドプレート19を面状に加
熱する構成になされている。
【0042】処理部としてのシングルフェーサIII1,II
I2は一対の同一装置からなり、両シングルフェーサIII
1,III2が上下方向に2段に重なり合うようにして配置
されている。このように一対のシングルフェーサIII1,
III2が、工程の流れ方向(図示右方向)において同一の
位置に重ね合せて配置されていることによって、各シン
グルフェーサIII1,III2における各処理動作が同一条件
・同一タイミングで行われるようになっている。
【0043】上記各シングルフェーサIII1,III2の入口
通路の下面側には、前記自動紙通し装置6から送り込ま
れた中芯紙c1,c2のそれぞれを所定の温度に加熱する
面状ヒーター20が設けられているとともに、その入口
通路の後方に、上記面状ヒーター20により昇温された
中芯紙c1,c2の各々を波形に成形する上段ロール10
及び下段ロール11の組みが配置されている。更に上段
ロール10の側部には、波状に成形した中芯紙c1,c2
の波形段頂部に糊付を行う糊ロール装置12a,12a
がそれぞれ配置されている。なお上記面状ヒーター20
は、上述したものと同様な構成(図4参照)になされて
いる。
【0044】このとき上記上段ロール10及び下段ロー
ル11の内部には、波形成形時のアイロン効果を与える
ためのヒーターHがそれぞれ内蔵されており、これらの
各ヒーターHによってロール温度が微細且つ急速に調整
されるように構成されている。また上段ロール10の図
示上側面、すなわち糊付直後の位置には、加圧装置を構
成するベルト14a,14aが弾性的に圧接されてい
る。このベルト14a,14aの各圧接部には、自動紙
通し装置6から送り込まれた裏ライナー紙d1が波形状
の中芯紙c1,c2と重ね合せられて貼合されるように構
成されている。
【0045】このように両シングルフェーサIII1,III2
を構成する各部位は、工程の流れ方向において同一の位
置に配置されているとともに、略同一の加温・加湿条件
に設定され、且つ略同一の運転速度に設定されることに
よって、A段及びB段の片段ボール紙a4,b4が同一条
件・同一タイミングで形成されるようになっている。
【0046】更に上記各シングルフェーサIII1,III2の
後方部位にはダブルフェース部IVaが配置されている。
このダブルフェース部IVaは、シングルフェーサIII1,I
II2で形成されたA段及びB段の片段ボール紙a4,b4
に糊付を行い、そのA段及びB段の片段ボール紙a4,
b4の糊付部位に対して表ライナー紙d3を貼合した後に
加温・加圧して帯状の両面段ボールウェブを形成するも
のであって、上記2段の各シングルフェーサIII1,III2
で形成されたA段及びB段の片段ボール紙a4,b4をダ
ブルフェーサまで搬送する2体の搬送経路と、表ライナ
ー紙d3をダブルフェーサまで搬送するための1体の搬
送経路とを有している。
【0047】上記各搬送経路は、ダブルフェーサの入口
部に向かって収束するように配置されており、当該各搬
送経路には、A段及びB段の片段ボール紙a4,b4並び
に表ライナー紙d3を同一タイミングでダブルフェーサ
に至らせるように搬送速度を調整する駆動制御機構(図
示省略)が付設されている。
【0048】また上記A段及びB段の片段ボール紙a
4,b4を搬送する2体の搬送経路には、ダブルフェース
部IVaの片段糊ロール装置13a,13bがそれぞれ配
置されている。これらの各片段糊ロール装置13a,1
3bは、上述したシングルフェーサIII1,III2の各出口
部の直後にそれぞれ配置されており、シングルフェーサ
III1,III2で形成されたA段及びB段の片段ボール紙a
4,b4が、滞留することなく直ちにダブルフェース部IV
aに送り込まれるとともに、上記両片段ボール紙a4,b
4の波形段頂部に対して直ちに糊付が行われるように構
成されている。
【0049】また上述したようにA段及びB段の片段ボ
ール紙a4,b4を搬送する2体の搬送経路と、表ライナ
ー紙d3を搬送するための1体の搬送経路とは、ダブル
フェーサの入口部に向かって収束するように配置されて
おり、その収束部すなわちダブルフェーサの入口部に
は、一対の上ベルトプーリー24a及び下ベルトプーリ
ー24bが設けられている。
【0050】これらダブルフェーサの入口部に配置され
た上下一対の上ベルトプーリー24a及び下ベルトプー
リー24bには、ダブルフェーサの出口部側に配置され
た駆動プーリー25a,25bとの間に上ベルト1a及
び下ベルト1bが重なり合うようにして上下対称に掛け
渡されている。そしてこれら一対の上下ベルト1a,1
bどうしの間には、A段及びB段の片段ボール紙a4,
b4と表ライナー紙d3とが重なり合うように引き込ま
れ、上下ベルト1a,1bにより挟持され貼合されつつ
搬送されることによって、5層の両面段ボールウェブが
形成されるように構成されている。
【0051】このとき上記下ベルト1bは、複数個並設
された受けロール27により支持されているとともに、
上ベルト1aには、段ボール紙を潰すことのないように
加圧手段として複数のノンクラッシュロール26が付設
されている。これらの各ノンクラッシュロール26は、
上下方向に位置調整可能に設けられており、当該ノンク
ラッシュロール26の外周部に放射状に設けられた弾性
部材からなるヒレ体が上ベルト1aに接触されている。
これによって上ベルト1aへの押圧力が過大となるのを
防止する緩衝構造が構成されている。
【0052】また上記一対の上ベルトプーリー24a及
び下ベルトプーリー24bの内部には、ヒーターH.H
がそれそれ内蔵されているとともに、各上下ベルト1
a,1bの表面側には、各々のベルトを所定の温度に昇
温させるベルト加熱装置29a,29bが列状に付設さ
れている。そしてこのベルト加熱装置29a,29bに
よって両面段ボールウェブが貼合に必要な温度に昇温さ
れるようになっている。
【0053】更に上記上下ベルト1a,1bがリターン
するダブルフェーサの出口部近傍には、上下ベルト1
a,1bの表面に付着した紙片や糊粉等を除去して清浄
化し乾燥させるためのベルトクリーナー30a,30b
が清掃手段として設けられている。これらのベルトクリ
ーナー30a,30bは、ベルト表面のブラッシング手
段を有しているとともに、排気手段を備えており、除塵
除去及び乾燥を行うように構成されている。
【0054】なおこのダブルフェーサの搬送通路は、搬
送方向に分割して設けられた複数の可動ガイド板から構
成されている。これらの各可動ガイド板は、通常運転時
は下方へ下がって退避状態となっているが、始業時又は
紙切れ時には各可動ガイド板が上昇して搬送通路を形成
し紙を通過させるようになっている。
【0055】一方、図1及び図5に示されているよう
に、ダブルフェース部IVaの後方に配置されている調湿
部VIIaは、ダブルフェース部IVaで加熱・加圧されて貼
合された両面段ボールウェブを早期に常温・常湿状態に
戻し平衡状態とするために設けられたものであって、搬
送方向に分割して設けられた複数の可動ガイド板28の
間部分に、受けロール27と懸垂ロール32とが両面段
ボールウェブを上下から挟むように設けられている。ま
た上記可動ガイド板28は、始業時又は紙切れ時に上昇
して両面段ボールウェブを支持するとともに、通常運転
時は、下方へ退避するように構成されている。
【0056】このように両ロールで両面段ボールウェブ
を挟んで搬送させることとすれれば、両面段ボールウェ
ブの大気接触面積が拡大され、両面段ボールウェブが早
期に常温・常湿状態に戻される。すなわちダブルフェー
ス部IVaから送出された両面段ボールウェブは、当該調
湿部VIIaによって、特に表ライナー紙d3と裏ライナー
紙d1との温度・水分状態が略同一の平衡状態になされ
るとともに、両面段ボールウェブの全体が、装置の雰囲
気と略同一の平衡状態になされ、これにより好適な製造
条件になされる。
【0057】図6には、調湿部の他の実施形態が示され
ている。このものは、両面段ボールウェブにおける「反
り」の発生をより積極的に制御しようとしたものであっ
て、搬送経路が調整室33で完全に覆われているととも
に、この調整室33の上流側に、熱風又は冷風或は湿り
空気を強制的に送り込む調整機34が設けられており、
更に調整室33の下流側には排気器35が設けられてい
る。
【0058】またこの装置では、両面段ボールウェブの
潰れをなくすため及び押圧力の均質化のために、搬送用
のロールとしてノンクラッシュロール26が採用されて
いる。
【0059】次に図1及び図7に示されているように、
上記調湿部VIIaの後方に配置されている分割加工部Va
は、上記ダブルフェース部IVaで形成された両面段ボー
ルウェブに所定の加工を施して分割板状片(段ボールシ
ート)とするものである。すなわちこの分割加工部Vaに
おいては、送り込まれた両面段ボールウェブが、材料や
サイズ変更(オーダー変更)のときにロータリシヤV1に
よって切り離し及び両端切断が行われ、更にスリッタス
コアラV2でスリッティング及びクリージング(罫入れ)
が施され、カットオフV3で裁断加工が施されて複数の分
割板状片(段ボールシート)になされる。本実施形態に
おけるカットオフV3は、ダブルカットオフが採用されて
おり、切断長の異なるシートを同時に生産可能となって
いる。
【0060】また積載部VIaは、上記分割加工部Vaから
送出された分割板状片(段ボールシート)を走行させて
棒状に積載し製品として機外に排出するものであって、
本実施形態では、分割加工部Vaから送出された分割板状
片どうしを、従来のように重ね合せることなく、各分割
板状片どうしを互いに離間させて単独移送するように搬
送速度が設定されている。
【0061】すなわち上記分割加工部Vaで切断された分
割板状片(段ボールシート)は、長段ボールシートe1
及び短段ボールシートe2に振り分けられ、各々のシー
トが高速コンベア26,26によって生産速度より僅か
に高い速度で一枚づつ積上装置VI2に搬入されるように
構成されている。積上装置VI2には、それぞれに対応し
たシートパイルf1及びf2が形成されるようになってい
る。
【0062】上記積上装置VI2には、特に図8に示され
ているように、高速コンベア26,26によって高速で
排出された各段ボールシートe1,e2を停止・落下させ
る前当40,40が設けられているとともに、各前当4
0から落下した各段ボールシートe1,e2を受け止める
伸縮コンベア41,41が配置されている。これらの各
伸縮コンベア41,41は、各段ボールシートe1,e2
を受けて一時的に滞留させた後、数秒後にフレーム4
2,42内に引き込まれるように構成されており、それ
により落下した各段ボールシートe1,e2を受ける位置
には、レッジ43,43が配置されている。
【0063】これらの各レッジ43,43は、シートパ
イルf1,f2が搬出されて新たなパレット44,44が
導入され、これらの各パレットが積み上げ位置46,4
6に上昇するまで各段ボールシートe1,e2を一時的に
受けるように構成されており、新パレット44,44が
正規の位置まで上昇したときに各レッジ43,43が下
方に向かって回動し、それまで保持していた各段ボール
シートe1,e2を開放して新パレット44,44上に落
下させるようになっている。また上記パレット44,4
4は、段ボールシートの生産に合わせて徐々に下降する
ように構成されており、シートパイルf1,f2が形成さ
れた時点で排出されるようになっている。
【0064】このような実施形態による段ボール製造装
置においては、シングルフェース部IIIaで形成された片
段ボール紙が、従来のように滞留されることなくダブル
フェース部IVaに直ちに送り込まれて直ちに糊付が行わ
れるため、長時間滞留による「温度むら」及び「水分む
ら」がなくなり、紙の各部の性質が均質で、且つ紙どう
しの間の性質にもばらつきのない均質な片段ボール紙が
作成される。
【0065】複数のシングルフェーサにおける加熱、加
水、段加工、糊付等の各種処理動作が同時に行われるこ
ととなっているため、各シングルフェーサから送出され
る片段ボール紙における温度及び水分のばらつきがなく
なり、貼り合わされるべき片段ボール紙どうしの製造条
件が均質化されるようになっている。
【0066】更にダブルフェース部IVaでは、片段ボー
ル紙及び表ライナー紙の昇温が行われると同時に重合・
接着が開始されることとなるため、両面段ボールウェブ
を接着している糊の固化が早期且つ均質に行われるとと
もに、水分発散が排熱水手段によって均質且つ迅速に行
われるようになっている。
【0067】一方、そのダブルフェース部IVaには、加
熱・加圧により貼合された複数層の両面段ボールウェブ
の温度・水分を平衡状態とする調湿部VIIaが付設されて
いるため、ダブルフェース部IVaから送出された両面段
ボールウェブが調湿部VIIaによって、特に表ライナー紙
d3と裏ライナー紙d1との温度・水分状態が略同一の平
衡状態になされるとともに、両面段ボールウェブの全体
が、装置の雰囲気と略同一の平衡状態になされ、これに
より好適な製造条件が設定されることとなる。
【0068】更にまた分割加工部Vaから送出した分割板
状片(段ボールシート)どうしが重なり合わないように
離間して単独移送されるため、分割加工部Vaから送出し
た分割板状片(段ボールシート)の全面が外気に露出さ
れることとなり、これによって均質に乾燥及び放熱が行
われて段ボールシートの水分・温度むらが防止されるよ
うになっている。
【0069】また原紙供給部IXaは、他の部位と独立し
て構築されているため、巻取状原紙が外気の影響を受け
ることなく独立して均質状に保管されるとともに、巻取
状原紙から引き出された裏ライナー紙、中芯紙及び表ラ
イナー紙の張力及び水分・温度条件が略一定に維持され
ながらシングルフェース部に供給されることとなり、こ
れによって均質性の高い片段ボール紙が形成されるよう
になっている。
【0070】更にシングルフェース部IIIaとダブルフェ
ース部IVaは、外部雰囲気から隔離された防音・防熱室
内に収容されているため、シングルフェース部IIIa及び
ダブルフェース部IVaにおける製造条件が良好に維持さ
れるととともに、機外への熱放散及び音漏れが低減され
作業環境が向上されるようになっている。
【0071】また図9、図10及び図11には、本発明
にかかるシングルフェース部及びダブルフェース部IVa
の片段糊装置の他の実施形態が表されている。まず図9
に示されている装置では、従来と同様に蒸気を熱源とし
ており、前述したと同様なシングルフェーサIII1,III2
を2階建とし、各々のフレームにライナ用プレヒートロ
ール50、中芯用プレヒートロール51が付設されてい
るとともに、各シングルフェーサIII1,III2の出口部の
直後には片段糊ロール装置13a,13bが配置されて
いる。また上下段ロールの入口部には中芯ヒートローラ
52が設けられているとともに、裏ライナー紙の導入部
位には、水分調整用のシャワー装置53が設けられてお
り、これによって段形成時のアイロン効果が高められる
とともに、貼合時及び貼合後の「反り」のコントロール
が行われるようになっている。
【0072】一方、図10に示されている実施形態装置
も、従来と同様に蒸気を熱源としており、前述したと同
様なシングルフェーサIII1,III2を2階建とし、2段に
わたって設けられたダブルフェース部の片段糊ロール装
置13a,13bが工程の流れ方向に往復移動可能に構
成されているとともに、この片段糊ロール装置13a,
13bとプレヒータIV1bとが一体化されており、この一
体化したユニットが独立した構造体になされている。
【0073】更に図11に示されている実施形態は、シ
ングルフェーサIII1,III2の前に4段のプレヒータIV1a
が配置されているとともに、表ライナー紙用のプレヒー
タIV1bが、2段糊ロール装置13a,13bと一体化さ
れている。
【0074】このような各実施形態によれば、シングル
フェース部IIIaで形成された片段ボール紙が、ダブルフ
ェース部IVaに直ちに送り込まれて均質性の高い両面段
ボールウェブが紙が形成される。また上述した各実施形
態装置に対して、図4に示されているような紙電気加温
装置を併用させることも可能である。
【0075】一方、図12に示されているように、本発
明にかかる製品コントロール装置においては、まず調湿
部VIIaの出口部近傍に上下一対の温度・水分センサー5
4が配置されており、この温度・水分センサー54によ
って、段ボールウェブの裏ライナー紙及び表ライナー紙
の温度及び水分が同時に検出されるようになっている。
当該温度・水分センサー54は、紙幅方向に複数個が並
設されるか、或は上下一対のセンサーを紙幅方向に移動
させてスキャニングさせるように構成される。
【0076】上記温度・水分センサー54からの検出信
号は、コントローラ55に入力されて所定のデータ処理
が実行される。具体的には、水分の過不足に対してはシ
ャワー装置のオン・オフ信号及び調水弁56へ開度調整
信号が上記コントローラ55から出力されるとともに、
温度のアンバランスに対しては、コントローラ55から
調温器57に対して所定の温度指令信号が発せられ、こ
れにより必要な部位におけるガイドプレートヒーター、
加熱ロール、ベルト加熱装置及び調整器等の運転状態が
適宜制御されるように構成されている。
【0077】また集中制御盤58は、上述した各データ
を集約・演算する機能を有しており、予め設定値の組合
わせ設定が可能なものに関しては、機械本体に付属して
いる生産管理装置(図示省略)と連動して、プリセット
装置59から指令信号が発せられ、各部位における温度
値及び水分値の制御が行われる構成になされている。
【0078】このような製品コントロール装置によれ
ば、各部位において、中芯紙、表裏ライナー紙及び両面
段ボールウェブの温度及び水分値が常時好適状態に維持
され、これにより両面段ボールシートの反りが最小限に
なされるとともに、経時変化による反りを予測して品質
コントロールを行うように集中制御が行われ、極めて高
品質な段ボールが得られる。
【0079】なお上記温度・水分センサー54は、シン
グルフェーサへの原紙の供給側、出口側或はダブルフェ
ーサの入口側等に設けることによって、中芯紙、片段ボ
ール紙及び表ライナー紙の温度・水分値を測定するよう
に配置すれば、更に有効な品質コントロールが可能とな
る。
【0080】以上本発明者によってなされた発明を各実
施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記各実
施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもな
い。例えば、本発明は、上記実施形態のような5層の段
ボールシートの製造装置に限定されることはなく、3層
或はその他複数層の段ボールシートの製造装置に対して
も同様に適用することができる。
【0081】
【発明の効果】以上述べたように本発明の請求項1にか
かる段ボール製造装置は、ダブルフェース部の糊付部を
シングルフェース部の出口部直後に配置することによっ
て、シングルフェース部で形成した片段ボール紙を、従
来のように滞留させることなくダブルフェース部に送り
込んで直ちに糊付を行うように構成し、長時間滞留によ
る「温度むら」或は「水分むら」をなくし、各部の性質
を均質とした片段ボール紙を作成するようにしたもので
あるから、従来不可避であった「反り」の発生を良好に
防止することができ、段ボール製造装置の信頼性及び生
産性を向上させることができる。
【0082】また請求項2にかかる段ボール製造装置
は、シングルフェース部の処理部及びダブルフェース部
の糊付部を上下方向に複数段配置するとともに、上記各
シングルフェース部の処理部及びダブルフェース部の糊
付部から送出する複数の片段ボール紙及びライナー紙を
略同速で搬送する駆動制御機構を備え、複数のシングル
フェース部の各処理部及びダブルフェース部の糊付部に
おける各処理動作を同時且つ均質に行わせることによっ
て、各シングルフェース部及びダブルフェース部の糊付
部から送出される片段ボール紙における温度及び水分の
ばらつきをなくし、貼り合わされるべき片段ボール紙ど
うしの製造条件を均質化するように構成したものである
から、上記請求項1の効果を一層高めることができる。
【0083】更に請求項3にかかる段ボール製造装置
は、片段ボール紙及び表ライナー紙の昇温を行わせると
同時に重合・接着を開始し、両面段ボールウェブを接着
している糊の固化及び水分発散を均質且つ迅速に行われ
るようにようにしたものであるから、上記請求項1の効
果を一層高めることができる。
【0084】更にまた請求項4にかかる段ボール製造装
置は、ダブルフェース部に、加熱・加圧により貼合され
た複数層の両面段ボールウェブの温度・水分を平衡状態
とする調湿部を付設して、ダブルフェース部から送出さ
れた両面段ボールウェブの特に表ライナー紙と裏ライナ
ー紙との温度・水分状態が平衡化するとともに、装置の
雰囲気状態と平衡化して好適な製造条件を得るようにし
たものであるから、上記請求項1の効果を一層高めるこ
とができる。
【0085】また請求項5にかかる段ボール製造装置
は、分割加工部から送出した分割板状片の全面を均質に
乾燥及び放熱させるように、分割加工部から送出した分
割板状片どうしを重ね合せることなく各分割板状片を離
間して単独で移送するものであるから、上記請求項1の
効果を一層高めることができる。
【0086】一方、請求項6にかかる段ボール製造装置
は、原紙供給部において巻取状原紙を均質状に保管する
とともに、当該巻取状原紙から引き出した裏ライナー
紙、中芯紙及び表ライナー紙の張力及び水分・温度条件
を略一定に維持しながらシングルフェース部に供給する
ように、原紙供給部を他の部位に対して独立した構成と
するとともに、シングルフェース部への搬送経路中に、
巻取状原紙から引き出した裏ライナー紙、中芯紙及び表
ライナー紙の張力を略一定とする張力制御手段と、巻取
状原紙から引き出した裏ライナー紙、中芯紙及び表ライ
ナー紙の水分及び温度を所定の条件とする加湿・加温手
段と、を備えたものであるから、上記請求項1の効果を
一層高めることができる。
【0087】また請求項7にかかる段ボール製造装置
は、シングルフェース部及びダブルフェース部に、中芯
紙、表裏ライナー紙及び両面段ボールウェブの温度及び
水分を計測し、両面段ボールシートの温度及び水分値を
制御して反りを最小限とするとともに経時変化による反
りを予測して品質コントロールを行う温度及び水分の製
品コントロール装置を備え、各部位において、表裏ライ
ナー紙及び両面段ボールウェブの温度及び水分値が常時
好適状態に維持するように構成したものであるから、上
記請求項1の効果を一層高めることができる。
【0088】さらに請求項8にかかる段ボール製造装置
においては、ングルフェース部及びダブルフェース部を
隔離する防音・防熱室を備えることによって、シングル
フェース部及びダブルフェース部の内部を外部雰囲気と
遮断し、良好な製造条件を維持するととともに、機外へ
の熱放散及び音漏れを低減して作業環境を向上させるよ
うにしたものであるから、上記請求項1の効果を一層高
めることができるとともに、作業能率を向上させて生産
性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる段ボール製造装置(コルゲート
マシン)の一実施形態を表した全体側面説明図である。
【図2】図1に表された装置の原紙供給部及びウェット
エンド部を表した部分拡大側面説明図である。
【図3】図1及び図2に表されたウェットエンド部を更
に拡大して表した側面説明図である。
【図4】面状ヒーターの構成を表した部分拡大横断面図
である。
【図5】調湿部の他の実施形態を表した側面説明図であ
る。
【図6】調湿部の更に他の実施形態を表した側面説明図
である。
【図7】分割加工部及び積載部を拡大して表した側面説
明図である。
【図8】積載部を拡大して表した側面説明図である。
【図9】シングルフェーサの他の実施形態を表した側面
説明図である。
【図10】シングルフェーサの更に他の実施形態を表し
た側面説明図である。
【図11】シングルフェーサの更に他の実施形態を表し
た側面説明図である。
【図12】製品コントロール装置の一例を表したブロッ
ク説明図である。
【図13】従来における段ボール製造装置(コルゲート
マシン)の一例を表した全体側面説明図である。
【図14】従来における段ボール製造装置(コルゲート
マシン)の原紙供給部を表した部分拡大側面説明図であ
る。
【図15】従来装置におけるシングルフェーサから送出
される片段ボール紙の滞留状態を表した側面説明図であ
る。
【図16】従来のダブルフェース部を拡大して表した側
面説明図である。
【図17】従来装置における積載部の両面段ボールウェ
ブの搬送状態を表した側面説明図である。
【図18】片段ボール紙における「温度むら」及び「水
分むら」を表した説明図である。
【図19】両面段ボールウェブにおける「温度むら」及
び「水分むら」を表した説明図である。
【図20】段ボール紙の「反り」状態を説明した外観図
である。
【符号の説明】
IXa 原紙供給部 Ia ウェットエンド IIa ドライエンド c1,c2 中芯紙 d1,d2 裏ライナー紙 d3 表ライナー紙 a1,a2、b1,b2、b3 巻取状原紙 6 自動紙通し装置 IIIa シングルフェース部 IVa ダブルフェース部 7 テンションコントロール装置 III1,III2 シングルフェーサ 19 紙ガイドプレート 20 面状ヒーター 18 水分調整装置 17 調湿装置 10 上段ロール 11 下段ロール 12a 糊ロール装置 14a 加圧ベルト a4,b4 片段ボール紙 13a,13b 片段糊ロール装置 25a,25b 駆動プーリー 1a 上ベルト 1b 下ベルト 27 受けロール 26 ノンクラッシュロール 29a,29b ベルト加熱装置 30a,30b ベルトクリーナー VIIa 調湿部 Va 分割加工部 VIa 積載部 VI2 積上装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中芯紙、裏ライナー紙及び表ライナー紙
    をそれぞれ巻回して形成した巻取状原紙を蓄えた原紙供
    給部と、 この原紙供給部の巻取状原紙から引き出した中芯紙を波
    形状に成形し、当該波形状の中芯紙に巻取状原紙から引
    き出した裏ライナー紙を糊付により貼合して片段ボール
    紙を形成するシングルフェース部と、 上記シングルフェース部で形成した片段ボール紙の波形
    段頂部に糊付を行い、その片段ボール紙の糊付部位に対
    して巻取状原紙から引き出した表ライナー紙を貼合した
    後、加温・加圧して帯状の両面段ボールウェブを形成す
    るダブルフェース部と、 上記ダブルフェース部で形成した両面段ボール紙に所定
    の加工を施して分割板状片とする分割加工部と、 この分割加工部から送出した分割板状片を走行させて棒
    状に積載し、機外に排出する積載部と、を備えた一貫段
    ボールシート製造ラインから構成される段ボール製造装
    置において、 上記シングルフェース部で形成した片段ボール紙を滞留
    させることなく直ちにダブルフェース部に送り込んで糊
    付を行うように、上記ダブルフェース部の糊付部をシン
    グルフェース部の出口部直後に配置したことを特徴とす
    る段ボール製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシングルフェース部は、
    上下方向に複数段積層配置した処理部を有しているとと
    もに、それらの各処理部どうしの間で片段ボール紙及び
    ライナー紙を略同速で搬送する駆動制御機構を備え、 上記シングルフェース部の処理部に対応して、ダブルフ
    ェース部の糊付部を上下方向に複数段積層配置したこと
    を特徴とする段ボール製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のダブルフェース部は、請
    求項2記載の各シングルフェース部及びダブルフェース
    部の糊付部のそれぞれから送出した各片段ボール紙及び
    ライナー紙を重合させつつ挟持する一対の上下ベルト
    と、 上記上下ベルトのそれぞれを所定の温度に昇温させるベ
    ルト加熱手段と、 片段ボール紙を潰さないように弾性的に上下ベルトに圧
    接するロール加圧手段と、 上記両面段ボールウェブにおける熱及び水分を吸収し放
    散させる排熱水手段と、 前記上下ベルトの表面を清浄化するベルト清掃手段と、
    を備えていることを特徴とする段ボール製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のダブルフェース部に、加
    熱・加圧により貼合された複数層の両面段ボールウェブ
    の温度・水分を平衡状態とする調湿部を付設したことを
    特徴とする段ボール製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の積載部は、分割加工部か
    ら送出した分割板状片どうしが重なり合わないように当
    該各分割板状片どうしを離間させて単独移送する搬送速
    度を有していることを特徴とする段ボール製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の原紙供給部は、他の部位
    に対して独立した構成を有し、シングルフェース部へ向
    かう搬送経路中に、巻取状原紙から引き出した裏ライナ
    ー紙、中芯紙及び表ライナー紙の張力を略一定とする張
    力制御手段と、巻取状原紙から引き出した裏ライナー
    紙、中芯紙及び表ライナー紙の水分及び温度を所定の条
    件とする加湿・加温手段と、を備えていることを特徴と
    する段ボール製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のシングルフェース部及び
    ダブルフェース部に設けられ、中芯紙、表裏ライナー紙
    及び両面段ボールウェブの温度及び水分を計測するセン
    サーと、当該センサーからの検出信号に基づいて上記中
    芯紙、表裏ライナー紙及び両面段ボールウェブの温度及
    び水分値を制御して、両面段ボールシートの反りを最小
    限とするとともに経時変化による反りを予測して品質コ
    ントロールを行う温度及び水分のコントローラ及びプリ
    セット装置及び集中制御盤を有する制御システムと、を
    有する製品コントロール装置を備えていることを特徴と
    する段ボール製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のシングルフェース部及び
    ダブルフェース部を隔離する防音・防熱室を備えている
    ことを特徴とする段ボール製造装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000280379A (ja) * 1999-03-30 2000-10-10 Oji Paper Co Ltd 段ボールシートの製造方法およびコルゲータ
JP2008120051A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シート状態予測方法
CN108582896A (zh) * 2018-04-25 2018-09-28 王慧明 单张面纸预热机构、瓦楞纸板生产线、工艺及控制方法

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