JPH098779A - 時分割複信送受信装置 - Google Patents
時分割複信送受信装置Info
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- antenna connection
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 送信時の電力低下と受信時の雑音指数の劣化
を抑制するため、RFスイッチを廃した構成のTDD装
置を提供する。 【構成】 アンテナ接続端3に導くRF送信信号を増幅
する送信用FET12と、アンテナ接続端3から導かれ
るRF受信信号を増幅する受信用FET17と、各FE
T12,17を時分割で交互にON/0FF制御する制
御回路20とを有し、アンテナ接続端3と送信用FET
12の出力端との間の線路に送信出力送線路14を挿入
接続するとともに、アンテナ接続端3と受信用FET1
7の入力端との間の線路に受信入力伝送線路15を挿入
接続してTDD装置のRF部を構成する。各伝送線路1
4,15は、アンテナ接続端3からOFF状態のFET
側をみた負荷インピーダンスZoffの絶対値を線路特性
インピーダンスZoに対して無視し得る値に増大させる
ものである。
を抑制するため、RFスイッチを廃した構成のTDD装
置を提供する。 【構成】 アンテナ接続端3に導くRF送信信号を増幅
する送信用FET12と、アンテナ接続端3から導かれ
るRF受信信号を増幅する受信用FET17と、各FE
T12,17を時分割で交互にON/0FF制御する制
御回路20とを有し、アンテナ接続端3と送信用FET
12の出力端との間の線路に送信出力送線路14を挿入
接続するとともに、アンテナ接続端3と受信用FET1
7の入力端との間の線路に受信入力伝送線路15を挿入
接続してTDD装置のRF部を構成する。各伝送線路1
4,15は、アンテナ接続端3からOFF状態のFET
側をみた負荷インピーダンスZoffの絶対値を線路特性
インピーダンスZoに対して無視し得る値に増大させる
ものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波帯及びミリ
波帯で使用される時分割複信送受信(TDD)装置に関
する。
波帯で使用される時分割複信送受信(TDD)装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】TDD方式は、同一の周波数の信号を通
信局同士が互いに時分割で送受信する方式であり、各通
信局における送信波と受信波のキャリアが、共に同一の
周波数となる点に特徴がある。
信局同士が互いに時分割で送受信する方式であり、各通
信局における送信波と受信波のキャリアが、共に同一の
周波数となる点に特徴がある。
【0003】図8は、各通信局に備えられる従来のTD
D装置のRF部の構成図である。この種のTDD装置
は、RF部に、送信波増幅器80と受信波増幅器81を
時分割で交互に動作状態と非動作状態に切り替える制御
回路82と、動作状態の増幅器をアンテナ接続端83に
導通させるためのRFスイッチ84とを備えている。ア
ンテナ接続端83は、TDD装置の特性インピーダン
ス、すなわち線路特性インピーダンスZoに整合するア
ンテナANTを接続するための端子である。RFスイッ
チ84は、例えば単極双投形(SPDT)のスイッチで
あり、高速スイッチング特性の優れたPINダイオード
やFET等の素子により構成される。そしてこのRFス
イッチの共通端をアンテナ接続端83に導通接続し、一
対の分岐端の一方を送信波増幅器80の出力端、他方を
受信波増幅器81の入力端に導通接続している。
D装置のRF部の構成図である。この種のTDD装置
は、RF部に、送信波増幅器80と受信波増幅器81を
時分割で交互に動作状態と非動作状態に切り替える制御
回路82と、動作状態の増幅器をアンテナ接続端83に
導通させるためのRFスイッチ84とを備えている。ア
ンテナ接続端83は、TDD装置の特性インピーダン
ス、すなわち線路特性インピーダンスZoに整合するア
ンテナANTを接続するための端子である。RFスイッ
チ84は、例えば単極双投形(SPDT)のスイッチで
あり、高速スイッチング特性の優れたPINダイオード
やFET等の素子により構成される。そしてこのRFス
イッチの共通端をアンテナ接続端83に導通接続し、一
対の分岐端の一方を送信波増幅器80の出力端、他方を
受信波増幅器81の入力端に導通接続している。
【0004】このような構成のTDD装置において、送
信時は、RFスイッチ84の分岐端を送信波増幅器80
側に導通させ、送信波増幅器80で増幅出力されたRF
送信信号をアンテナ接続端に送る。一方、受信時は、R
Fスイッチ84の分岐端を受信波増幅器81側に導通さ
せ、アンテナ接続端83を経由して導かれたRF受信信
号を受信波増幅器81の入力端に送る。
信時は、RFスイッチ84の分岐端を送信波増幅器80
側に導通させ、送信波増幅器80で増幅出力されたRF
送信信号をアンテナ接続端に送る。一方、受信時は、R
Fスイッチ84の分岐端を受信波増幅器81側に導通さ
せ、アンテナ接続端83を経由して導かれたRF受信信
号を受信波増幅器81の入力端に送る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のTD
D装置では、図8から明らかなように、送信波増幅器8
0と受信波増幅器81とを選択的にアンテナ接続端に導
通させるRFスイッチ84が不可欠となる。このRFス
イッチは、RF帯で使用するため、無視し得ないレベル
の一定の損失を伴うが、この損失が送信時における電力
低下や受信時における雑音指数劣化の要因になってお
り、改善が求められていた。また、制御回路82に、R
Fスイッチ84を駆動するための回路を設ける必要があ
るため、その分、消費電力が増加し、コストも上昇する
という問題があった。
D装置では、図8から明らかなように、送信波増幅器8
0と受信波増幅器81とを選択的にアンテナ接続端に導
通させるRFスイッチ84が不可欠となる。このRFス
イッチは、RF帯で使用するため、無視し得ないレベル
の一定の損失を伴うが、この損失が送信時における電力
低下や受信時における雑音指数劣化の要因になってお
り、改善が求められていた。また、制御回路82に、R
Fスイッチ84を駆動するための回路を設ける必要があ
るため、その分、消費電力が増加し、コストも上昇する
という問題があった。
【0006】さらに、従来のTDD装置においては、特
定チャネルあるいは一定範囲で切換可能な複数のチャネ
ルが使用されるが、信号の位相及び周波数帯域が固定的
であるため、周波数帯域の拡大ができず、また、チャネ
ルレンジを変更するときは、各増幅器の構成部品を交換
することでしか対応ができなかった。
定チャネルあるいは一定範囲で切換可能な複数のチャネ
ルが使用されるが、信号の位相及び周波数帯域が固定的
であるため、周波数帯域の拡大ができず、また、チャネ
ルレンジを変更するときは、各増幅器の構成部品を交換
することでしか対応ができなかった。
【0007】本発明は、上記背景のもとに創案されたも
ので、その第1の課題は、TDD装置のRF部におい
て、従来の機能を保持しつつRFスイッチを不要にして
送信時の電力低下と受信時の雑音指数の劣化を防止する
構成のTDD装置を提供することにある。また、本発明
の第2の課題は、周波数やインピーダンスの微調整や周
波数帯域の拡大、あるいはチャネルレンジの変更等を容
易にする構成のTDD装置を提供することにある。
ので、その第1の課題は、TDD装置のRF部におい
て、従来の機能を保持しつつRFスイッチを不要にして
送信時の電力低下と受信時の雑音指数の劣化を防止する
構成のTDD装置を提供することにある。また、本発明
の第2の課題は、周波数やインピーダンスの微調整や周
波数帯域の拡大、あるいはチャネルレンジの変更等を容
易にする構成のTDD装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の課題を解決する本
発明のTDD装置は、線路特性インピーダンスに整合す
るアンテナを接続するためのアンテナ接続端と、該アン
テナ接続端に導くRF送信信号を増幅する送信波増幅器
と、前記アンテナ接続端から導かれるRF受信信号を増
幅する受信波増幅器と、受信波増幅器及び前記送信波増
幅器を時分割で交互に動作又は非動作に切り替える制御
手段とを有し、アンテナ接続端から非動作の増幅器側を
みた負荷インピーダンスにリアクタンス成分が含まれる
構成の時分割複信送受信装置において、前記アンテナ接
続端と前記送信波増幅器の出力端との間の線路に第1の
伝送線路を挿入接続するとともに、前記アンテナ接続端
と前記受信波増幅器の入力端との間の線路に第2の伝送
線路を挿入接続したものである。各伝送線路は、前記ア
ンテナ接続端から非動作の増幅器側をみた負荷インピー
ダンスの絶対値を前記線路特性インピーダンスに対して
無視し得る値に増大させる電気長、例えば該絶対値を線
路特性インピーダンスの少なくとも10倍を越える値に
増大させる電気長を有するものである。
発明のTDD装置は、線路特性インピーダンスに整合す
るアンテナを接続するためのアンテナ接続端と、該アン
テナ接続端に導くRF送信信号を増幅する送信波増幅器
と、前記アンテナ接続端から導かれるRF受信信号を増
幅する受信波増幅器と、受信波増幅器及び前記送信波増
幅器を時分割で交互に動作又は非動作に切り替える制御
手段とを有し、アンテナ接続端から非動作の増幅器側を
みた負荷インピーダンスにリアクタンス成分が含まれる
構成の時分割複信送受信装置において、前記アンテナ接
続端と前記送信波増幅器の出力端との間の線路に第1の
伝送線路を挿入接続するとともに、前記アンテナ接続端
と前記受信波増幅器の入力端との間の線路に第2の伝送
線路を挿入接続したものである。各伝送線路は、前記ア
ンテナ接続端から非動作の増幅器側をみた負荷インピー
ダンスの絶対値を前記線路特性インピーダンスに対して
無視し得る値に増大させる電気長、例えば該絶対値を線
路特性インピーダンスの少なくとも10倍を越える値に
増大させる電気長を有するものである。
【0009】また、第2の課題を解決する本発明のTD
D装置は、上記構成のTDD装置において、第1及び第
2の伝送線路の各々の両端の一方に、RF信号の位相を
変える位相調整器を挿入接続し、各増幅器の構成要素の
特性バラツキの誤差の補正や、使用周波数のレンジ調整
を可能にしたことを特徴とするものである。
D装置は、上記構成のTDD装置において、第1及び第
2の伝送線路の各々の両端の一方に、RF信号の位相を
変える位相調整器を挿入接続し、各増幅器の構成要素の
特性バラツキの誤差の補正や、使用周波数のレンジ調整
を可能にしたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】まず、本発明のTDD装置が有する伝送線路の
作用を、受信波増幅器が非動作、送信波増幅器が動作状
態の場合を例に挙げて説明する。この場合の受信波増幅
器の信号入力側インピーダンスZLは、抵抗成分をR、
リアクタンス成分をXとすると、下記(1)により表され
る。
作用を、受信波増幅器が非動作、送信波増幅器が動作状
態の場合を例に挙げて説明する。この場合の受信波増幅
器の信号入力側インピーダンスZLは、抵抗成分をR、
リアクタンス成分をXとすると、下記(1)により表され
る。
【数1】ZL=R+jX ・・・(1)
【0011】(1)式において、リアクタンス成分は、信
号の周波数帯や各増幅器の構成素子の種類によっては小
さな値を呈し、たとえ受信波増幅器が非動作であっても
送信波増幅器の動作に悪影響を与える場合がある。そこ
で、第2の伝送線路の作用により、アンテナ接続端から
非動作の受信波増幅器側をみた負荷インピーダンスの絶
対値を高める。この場合の原理を表す等価回路を図1に
掲げる。
号の周波数帯や各増幅器の構成素子の種類によっては小
さな値を呈し、たとえ受信波増幅器が非動作であっても
送信波増幅器の動作に悪影響を与える場合がある。そこ
で、第2の伝送線路の作用により、アンテナ接続端から
非動作の受信波増幅器側をみた負荷インピーダンスの絶
対値を高める。この場合の原理を表す等価回路を図1に
掲げる。
【0012】図1において、アンテナ接続端3から非動
作時の受信波増幅器側をみた負荷インピーダンスZoff
は、下記(2)式のように、第2の伝送線路4の電気長θR
と、その特性インピーダンスZRの関数として表され
る。
作時の受信波増幅器側をみた負荷インピーダンスZoff
は、下記(2)式のように、第2の伝送線路4の電気長θR
と、その特性インピーダンスZRの関数として表され
る。
【0013】
【数2】
【0014】このときの負荷インピーダンスZoffの絶
対値が線路特性インピーダンスZoに対して無視し得る
ほど大きくなるように、電気長θRを設定すれば(その
特性インピーダンスZRも一義的に定まる)、アンテナ
接続端3に受信波増幅器が接続されていない場合とほぼ
等価な状態を形成することができ、アンテナ接続端3
は、送信波増幅器1からのRF送信信号のみをアンテナ
ANTに導く。つまり、従来のRFスイッチと同様の機
能を実現することができる。
対値が線路特性インピーダンスZoに対して無視し得る
ほど大きくなるように、電気長θRを設定すれば(その
特性インピーダンスZRも一義的に定まる)、アンテナ
接続端3に受信波増幅器が接続されていない場合とほぼ
等価な状態を形成することができ、アンテナ接続端3
は、送信波増幅器1からのRF送信信号のみをアンテナ
ANTに導く。つまり、従来のRFスイッチと同様の機
能を実現することができる。
【0015】なお、受信波増幅器が動作状態で、送信波
増幅器1が非動作状態の場合は、第2の伝送線路4と同
様の作用を第1の伝送線路2が行う。この場合は、(2)
式において、θRをθT、ZRをZTに置き換える。また、
負荷インピーダンスZoffの絶対値は、無限大であるこ
とが望ましいが、実用的には、線路の特性インピーダン
スZoに対して下記(3)式の条件を満たす値であれば充分
である。
増幅器1が非動作状態の場合は、第2の伝送線路4と同
様の作用を第1の伝送線路2が行う。この場合は、(2)
式において、θRをθT、ZRをZTに置き換える。また、
負荷インピーダンスZoffの絶対値は、無限大であるこ
とが望ましいが、実用的には、線路の特性インピーダン
スZoに対して下記(3)式の条件を満たす値であれば充分
である。
【0016】
【数3】
【0017】次に、本発明のTDD装置が有する位相調
整器の作用を説明する。第1構成のTDD装置に関する
上記説明は、各伝送線路に特性のバラツキがないことを
前提とする。しかし、実際には、周波数帯によっては多
少の特性バラツキが生じるが通常であり、それに起因し
て(3)式の条件に誤差が生じる場合がある。このような
場合に、位相の微調整を行って上記(3)式におけるパラ
メータの値を補正する。
整器の作用を説明する。第1構成のTDD装置に関する
上記説明は、各伝送線路に特性のバラツキがないことを
前提とする。しかし、実際には、周波数帯によっては多
少の特性バラツキが生じるが通常であり、それに起因し
て(3)式の条件に誤差が生じる場合がある。このような
場合に、位相の微調整を行って上記(3)式におけるパラ
メータの値を補正する。
【0018】また、この位相調整器は、信号の周波数帯
域が広い場合の位相補償の役割も果たす。前述の電気長
θR(θTも同じ)は、伝送線路の伝搬波長をλ、伝送線
路の実長をlとすると、θR=2πl/λで表される。
通常の伝送線路では、図2(a)に示すように、電気長
θRと信号の周波数帯との関係が線形関数として表され
る。ここで、上記(3)式の条件を満たす電気長θRの範囲
をAとすると、この範囲に対応する帯域(f2−f1)は
図から明らかなように狭い。これに対し、位相調整器を
挿入接続し、所要の位相調整を行った結果、電気長θR
と周波数帯との関係が、図2(b)に示すように非線形
となると周波数帯域(f2−f1)が拡がる。従って、信
号の周波数、特にキャリアの周波数が変化したり、ある
いは周波数チャネルをダイナミックに変える場合であっ
ても、位相調整器の調整のみで対応することができる。
域が広い場合の位相補償の役割も果たす。前述の電気長
θR(θTも同じ)は、伝送線路の伝搬波長をλ、伝送線
路の実長をlとすると、θR=2πl/λで表される。
通常の伝送線路では、図2(a)に示すように、電気長
θRと信号の周波数帯との関係が線形関数として表され
る。ここで、上記(3)式の条件を満たす電気長θRの範囲
をAとすると、この範囲に対応する帯域(f2−f1)は
図から明らかなように狭い。これに対し、位相調整器を
挿入接続し、所要の位相調整を行った結果、電気長θR
と周波数帯との関係が、図2(b)に示すように非線形
となると周波数帯域(f2−f1)が拡がる。従って、信
号の周波数、特にキャリアの周波数が変化したり、ある
いは周波数チャネルをダイナミックに変える場合であっ
ても、位相調整器の調整のみで対応することができる。
【0019】
【実施例】次に、送信波増幅器及び受信波増幅器として
高速スイッチング特性に優れた電界効果トランジスタ
(FET)を用いた場合の実施例を、図3〜図7を参照
して詳細に説明する。
高速スイッチング特性に優れた電界効果トランジスタ
(FET)を用いた場合の実施例を、図3〜図7を参照
して詳細に説明する。
【0020】(第1実施例)図3は、本発明の第1実施
例に係るTDD装置のRF部の構成図であり、図8に示
したものと同一要素については同一符号を付してある。
図3を参照すると、この実施例のTDD装置の送信系
は、送信波入力端10が直流阻止用コンデンサC1、バ
イアス用チョークコイルL1、及び整合回路11を介し
て送信用FET12のゲートに導通接続されている。こ
の送信用FET12のソースは接地され、ドレイン側は
整合回路13、バイアス用チョークコイルL2、直流阻
止用コンデンサC2、送信出力伝送線路(第1の伝送線
路)14を介してアンテナ接続端3に導通接続されてい
る。送信出力伝送線路14は、電気長がθT、その特性
インピーダンスがZTである。
例に係るTDD装置のRF部の構成図であり、図8に示
したものと同一要素については同一符号を付してある。
図3を参照すると、この実施例のTDD装置の送信系
は、送信波入力端10が直流阻止用コンデンサC1、バ
イアス用チョークコイルL1、及び整合回路11を介し
て送信用FET12のゲートに導通接続されている。こ
の送信用FET12のソースは接地され、ドレイン側は
整合回路13、バイアス用チョークコイルL2、直流阻
止用コンデンサC2、送信出力伝送線路(第1の伝送線
路)14を介してアンテナ接続端3に導通接続されてい
る。送信出力伝送線路14は、電気長がθT、その特性
インピーダンスがZTである。
【0021】一方、受信系は、アンテナ接続端3が受信
入力伝送線路(第2の伝送線路)15、直流阻止用コン
デンサC3、バイアス用チョークコイルL3、及び整合回
路16を介して受信用FET17のゲートに導通接続さ
れている。受信用FET17のソースは接地され、ドレ
イン側は整合回路18、バイアス用チョークコイルL
4、直流阻止用コンデンサC4を介して受信波出力端19
に導通接続されている。受信入力伝送線路15は、電気
長がθR、その特性インピーダンスがZRである。
入力伝送線路(第2の伝送線路)15、直流阻止用コン
デンサC3、バイアス用チョークコイルL3、及び整合回
路16を介して受信用FET17のゲートに導通接続さ
れている。受信用FET17のソースは接地され、ドレ
イン側は整合回路18、バイアス用チョークコイルL
4、直流阻止用コンデンサC4を介して受信波出力端19
に導通接続されている。受信入力伝送線路15は、電気
長がθR、その特性インピーダンスがZRである。
【0022】制御回路20は、外部制御信号に基づく所
定のタイミングで各FET12,17を動作(ON)又
は非動作(OFF)に切り替えるためのゲートバイアス
VgT,VgR、ドレインバイアスVdT,VdRを生成すると
ともに、これらバイアスを、対応するバイアス用チョー
クコイルL1〜L4に供給するものである。
定のタイミングで各FET12,17を動作(ON)又
は非動作(OFF)に切り替えるためのゲートバイアス
VgT,VgR、ドレインバイアスVdT,VdRを生成すると
ともに、これらバイアスを、対応するバイアス用チョー
クコイルL1〜L4に供給するものである。
【0023】次に、上記構成のTDD装置の動作を図4
を参照して説明する。図4の最上段は外部制御信号の波
形例であり、論理”1”と論理”0”の状態が所定間隔
で交互に繰り返す様子が示されている。制御回路20
は、この外部制御信号の論理レベルに応じて各FET1
2,17のゲートバイアスVgT,VgRを動作電圧レベル
とピンチオフレベル(ドレインバイアスVdRをゼロにし
ても良い)に交互に切り替える。また、所定値のドレイ
ンバイアスVdT,VdRを各FET12,17のドレイン
側のバイアス用チョークコイルL2,L4を介して供給す
る。これにより、送信用FET12と受信用FET17
が、図4下段に示すように、交互にON/OFFを繰り
返す。このように、非動作時にはFETをOFFにする
ので、その分、消費電力の節減が図れる。
を参照して説明する。図4の最上段は外部制御信号の波
形例であり、論理”1”と論理”0”の状態が所定間隔
で交互に繰り返す様子が示されている。制御回路20
は、この外部制御信号の論理レベルに応じて各FET1
2,17のゲートバイアスVgT,VgRを動作電圧レベル
とピンチオフレベル(ドレインバイアスVdRをゼロにし
ても良い)に交互に切り替える。また、所定値のドレイ
ンバイアスVdT,VdRを各FET12,17のドレイン
側のバイアス用チョークコイルL2,L4を介して供給す
る。これにより、送信用FET12と受信用FET17
が、図4下段に示すように、交互にON/OFFを繰り
返す。このように、非動作時にはFETをOFFにする
ので、その分、消費電力の節減が図れる。
【0024】ここで送信時には、送信用FET12をO
N、受信用FET17をOFFにするゲートバイアスV
gT,VgR、ドレインバイアスVdT,VdRを決定するが、
同時にアンテナ接続点3において受信系を見たインピー
ダンスZoffが少なくとも上記(3)式を満たすほどの高イ
ンピーダンスになるように、受信入力伝送線路15の電
気長θRを設定しておく。本実施例においては、送信時
に、送信用FET12のドレインバイアスVdTを5V、
ゲートバイアスVgTを150mAのドレイン電流が流れ
る値に設定し、受信用FET17のドレインバイアスV
dRを0V、ゲートバイアスVgRを−3Vに設定した。こ
の結果、受信用FET17のゲート側インピーダンス
は、実部が数百オーム、虚部が受信用FET17の寄生
リアクタンスのために数オームになる。これをアンテナ
接続端3において実部が数百オーム、虚部が無限大に近
づくように受信入力伝送線路15の電気長θRと特性イ
ンピーダンスZRを設定している。これにより、アンテ
ナ接続端3においては、受信系が接続されていないのと
ほぼ等価の状態が実現でき、増幅された送信波のみがア
ンテナ接続端3を介してアンテナANTに導かれる。
N、受信用FET17をOFFにするゲートバイアスV
gT,VgR、ドレインバイアスVdT,VdRを決定するが、
同時にアンテナ接続点3において受信系を見たインピー
ダンスZoffが少なくとも上記(3)式を満たすほどの高イ
ンピーダンスになるように、受信入力伝送線路15の電
気長θRを設定しておく。本実施例においては、送信時
に、送信用FET12のドレインバイアスVdTを5V、
ゲートバイアスVgTを150mAのドレイン電流が流れ
る値に設定し、受信用FET17のドレインバイアスV
dRを0V、ゲートバイアスVgRを−3Vに設定した。こ
の結果、受信用FET17のゲート側インピーダンス
は、実部が数百オーム、虚部が受信用FET17の寄生
リアクタンスのために数オームになる。これをアンテナ
接続端3において実部が数百オーム、虚部が無限大に近
づくように受信入力伝送線路15の電気長θRと特性イ
ンピーダンスZRを設定している。これにより、アンテ
ナ接続端3においては、受信系が接続されていないのと
ほぼ等価の状態が実現でき、増幅された送信波のみがア
ンテナ接続端3を介してアンテナANTに導かれる。
【0025】一方、受信時は、送信用FET12をOF
F、受信用FET17をONにするとともに、アンテナ
接続端3から送信系をみた負荷インピーダンスが十分高
いインピーダンスになるように、送信出力伝送線路14
の電気長等を設定すれば、送信系が接続されていないの
とほぼ等価な状態が実現でき、アンテナ接続端3の受信
波は受信用FET17の入力段に導かれて増幅される。
本実施例においては、このときの送信用FET12のド
レインバイアスVdTを0V、ゲートバイアスVgTを−3
V、受信用FET17のドレインバイアスVdRを3V、
ゲートバイアスVgRを20mAのドレイン電流が流れる
値に設定した。この結果、送信用FET12のドレイン
側インピーダンスは実部が数百オーム、虚部はFET6
の寄生リアクタンスのために数オームとなる。これをア
ンテナ接続端3において実部が数百オーム、虚部が無限
大に近づくように、送信出力伝送線路14の電気長θT
と特性インピーダンスZTを設定している。
F、受信用FET17をONにするとともに、アンテナ
接続端3から送信系をみた負荷インピーダンスが十分高
いインピーダンスになるように、送信出力伝送線路14
の電気長等を設定すれば、送信系が接続されていないの
とほぼ等価な状態が実現でき、アンテナ接続端3の受信
波は受信用FET17の入力段に導かれて増幅される。
本実施例においては、このときの送信用FET12のド
レインバイアスVdTを0V、ゲートバイアスVgTを−3
V、受信用FET17のドレインバイアスVdRを3V、
ゲートバイアスVgRを20mAのドレイン電流が流れる
値に設定した。この結果、送信用FET12のドレイン
側インピーダンスは実部が数百オーム、虚部はFET6
の寄生リアクタンスのために数オームとなる。これをア
ンテナ接続端3において実部が数百オーム、虚部が無限
大に近づくように、送信出力伝送線路14の電気長θT
と特性インピーダンスZTを設定している。
【0026】上記構成のTDD装置において、アンテナ
接続端3における送信時の各増幅器の利得を図5に、受
信時の各増幅器の利得を図6にそれぞれ示す。これらの
図から明らかなように、本実施例のように設定すること
で、RFスイッチを設けた場合と同様のスイッチング特
性が得られていることがわかる。また、RFスイッチを
設けない分、送信時の利得の低下や受信時の雑音指数の
劣化が抑えられる。
接続端3における送信時の各増幅器の利得を図5に、受
信時の各増幅器の利得を図6にそれぞれ示す。これらの
図から明らかなように、本実施例のように設定すること
で、RFスイッチを設けた場合と同様のスイッチング特
性が得られていることがわかる。また、RFスイッチを
設けない分、送信時の利得の低下や受信時の雑音指数の
劣化が抑えられる。
【0027】(第2実施例)次に、図7を参照して本発
明の第2実施例に係るTDD装置について説明する。こ
の実施例と第1実施例との構成上の違いは、送信出力伝
送線路14とアンテナ接続端3との間に第1の位相調整
器21を挿入接続するとともに、アンテナ接続端3と受
信入力伝送線路15との間に第2の位相調整器22を配
置した点である。便宜上、他の構成部品については第1
実施例のものと同一部品を用いている。
明の第2実施例に係るTDD装置について説明する。こ
の実施例と第1実施例との構成上の違いは、送信出力伝
送線路14とアンテナ接続端3との間に第1の位相調整
器21を挿入接続するとともに、アンテナ接続端3と受
信入力伝送線路15との間に第2の位相調整器22を配
置した点である。便宜上、他の構成部品については第1
実施例のものと同一部品を用いている。
【0028】これら位相調整器21,22は、開放スタ
ブ型のような受動素子のみで構成してもよく、あるいは
バラクタダイオードを有する移相器のように半導体素子
を含んで構成しても良い。要は、各伝送線路14,15
で設定した電気長θT,θRの製作上のバラツキを補正す
るとともに、信号周波数の帯域が広い場合の前記θT,
θRの補正ができる構成であればよい。
ブ型のような受動素子のみで構成してもよく、あるいは
バラクタダイオードを有する移相器のように半導体素子
を含んで構成しても良い。要は、各伝送線路14,15
で設定した電気長θT,θRの製作上のバラツキを補正す
るとともに、信号周波数の帯域が広い場合の前記θT,
θRの補正ができる構成であればよい。
【0029】このように位相調整器21,22を設ける
ことで、送信出力伝送線路14や受信入力伝送線路15
の特性パラメータを、上記(3)式の条件に合致するよう
に補正することができ、送受信時の動作切替特性の改善
を図ることができる。また、送受信波のキャリアの周波
数変動を補正することも可能になる。さらに、従来、第
1〜第3チャネルであった動作周波数の帯域を第1〜第
8チャネル程度まで拡げたり、あるいは第1〜第3チャ
ネルを第5〜第8チャネルに変更することが、他の部品
の変更等を要さずに位相調整器21,22の調整のみで
可能になる。
ことで、送信出力伝送線路14や受信入力伝送線路15
の特性パラメータを、上記(3)式の条件に合致するよう
に補正することができ、送受信時の動作切替特性の改善
を図ることができる。また、送受信波のキャリアの周波
数変動を補正することも可能になる。さらに、従来、第
1〜第3チャネルであった動作周波数の帯域を第1〜第
8チャネル程度まで拡げたり、あるいは第1〜第3チャ
ネルを第5〜第8チャネルに変更することが、他の部品
の変更等を要さずに位相調整器21,22の調整のみで
可能になる。
【0030】なお、以上は、送信波増幅器及び受信波増
幅器をFET12,17を含んで構成した場合の例であ
るが、動作(ON)/非動作(OFF)の切替を高速に
切り替えることができる特性のものであれば、他の半導
体素子を用いることも可能である。
幅器をFET12,17を含んで構成した場合の例であ
るが、動作(ON)/非動作(OFF)の切替を高速に
切り替えることができる特性のものであれば、他の半導
体素子を用いることも可能である。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のTDD装置によれば、RFスイッチのような損失を伴
う部品を不要にすることができるので、送信波増幅器が
より小容量のもので済むとともに、受信時の雑音指数の
特性が改善される。また、高価なRFスイッチ及びその
駆動回路に代えて、安価な伝送線路で同様の機能を実現
できるので、コスト低減化も同時に図れる。
のTDD装置によれば、RFスイッチのような損失を伴
う部品を不要にすることができるので、送信波増幅器が
より小容量のもので済むとともに、受信時の雑音指数の
特性が改善される。また、高価なRFスイッチ及びその
駆動回路に代えて、安価な伝送線路で同様の機能を実現
できるので、コスト低減化も同時に図れる。
【0032】さらに、位相調整器を伝送線路の両端の一
方に挿入接続したので、伝送線路間の特性バラツキや、
送受波両増幅器に使用している半導体素子のバラツキに
起因する、増幅器非動作時のインピーダンスのずれを容
易に補正することができる。しかも他の構成部品を変更
することなく周波数帯域の拡大や周波数レンジをダイナ
ミックに変えることができるので、TDD装置の利用範
囲が拡大する。
方に挿入接続したので、伝送線路間の特性バラツキや、
送受波両増幅器に使用している半導体素子のバラツキに
起因する、増幅器非動作時のインピーダンスのずれを容
易に補正することができる。しかも他の構成部品を変更
することなく周波数帯域の拡大や周波数レンジをダイナ
ミックに変えることができるので、TDD装置の利用範
囲が拡大する。
【図1】本発明の原理を説明するためのRF部の等価回
路。
路。
【図2】本発明で用いる位相調整器の原理を説明するた
めの周波数特性図。
めの周波数特性図。
【図3】本発明の第1実施例に係るTDD装置のRF部
の構成図。
の構成図。
【図4】第1実施例の動作を説明するためのタイムチャ
ート。
ート。
【図5】第1実施例の構成により得られる送信時の利得
特性図。
特性図。
【図6】第1実施例の構成により得られる受信時の利得
特性図。
特性図。
【図7】本発明の第2実施例に係るTDD装置のRF部
の構成図。
の構成図。
【図8】従来のTDD装置の一般的な構成図。
1 送信波増幅器 3 アンテナ接続端 10 送信波入力端 11,13,16,18 整合回路 12 送信用FET 14 送信出力伝送線路(第1の伝送線路2) 15 受信入力伝送線路(第2の伝送線路4) 17 受信用FET 19 受信波出力端 20 制御回路(制御手段) 21,22 位相調整器
Claims (3)
- 【請求項1】 線路特性インピーダンスに整合するアン
テナを接続するためのアンテナ接続端と、該アンテナ接
続端に導く高周波(以下、RF)送信信号を増幅する送
信波増幅器と、前記アンテナ接続端から導かれるRF受
信信号を増幅する受信波増幅器と、該受信波増幅器及び
前記送信波増幅器を時分割で交互に動作又は非動作に切
り替える制御手段とを有し、前記アンテナ接続端から非
動作の増幅器側をみた負荷インピーダンスにリアクタン
ス成分が含まれる構成の時分割複信送受信装置におい
て、 前記アンテナ接続端と前記送信波増幅器の出力端との間
の線路に第1の伝送線路を挿入接続するとともに、前記
アンテナ接続端と前記受信波増幅器の入力端との間の線
路に第2の伝送線路を挿入接続して成り、 各伝送線路は、前記アンテナ接続端から非動作の増幅器
側をみた負荷インピーダンスの絶対値を前記線路特性イ
ンピーダンスに対して無視し得る値に増大させるもので
あることを特徴とする時分割複信送受信装置。 - 【請求項2】 前記各伝送線路は、前記アンテナ接続端
から非動作の増幅器側をみた負荷インピーダンスの絶対
値を前記線路特性インピーダンスの少なくとも10倍を
越える値に増大させる電気長であることを特徴とする請
求項1記載の時分割複信送受信装置。 - 【請求項3】 前記第1及び第2の伝送線路の各々の両
端の一方に、RF信号の位相を変える位相調整器を挿入
接続して成ることを特徴とする請求項1又は2記載の時
分割複信送受信装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14882495A JPH098779A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 時分割複信送受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14882495A JPH098779A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 時分割複信送受信装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH098779A true JPH098779A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=15461552
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14882495A Pending JPH098779A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 時分割複信送受信装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH098779A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2376384B (en) * | 2001-06-08 | 2005-03-16 | Sony Uk Ltd | Antenna switch |
| JP2007251264A (ja) * | 2006-03-13 | 2007-09-27 | Mitsubishi Electric Corp | 位相調整回路および整合回路 |
-
1995
- 1995-06-15 JP JP14882495A patent/JPH098779A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2376384B (en) * | 2001-06-08 | 2005-03-16 | Sony Uk Ltd | Antenna switch |
| JP2007251264A (ja) * | 2006-03-13 | 2007-09-27 | Mitsubishi Electric Corp | 位相調整回路および整合回路 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040802 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040810 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041214 |