JPH0989638A - 残留加工油量の測定方法 - Google Patents

残留加工油量の測定方法

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JPH0989638A
JPH0989638A JP24420695A JP24420695A JPH0989638A JP H0989638 A JPH0989638 A JP H0989638A JP 24420695 A JP24420695 A JP 24420695A JP 24420695 A JP24420695 A JP 24420695A JP H0989638 A JPH0989638 A JP H0989638A
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residual processing
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measuring
oil
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Muneo Kodaira
宗男 小平
Yuichi Asahara
優一 浅原
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、金属加工を受けてから洗浄剤
で洗浄を受けた金属製品の表面に残留する残留加工油量
を正確に測定することができる残留加工油量の測定方法
を提供することにある。 【解決手段】本発明は、金属加工を受けてから洗浄剤で
洗浄を受けた金属製品の表面に残留する残留加工油量の
測定方法であって、前記金属製品を前記残留加工油を溶
解することができる有機溶剤が入っている洗浄槽に入れ
て前記残留加工油を溶解、抽出した後、得られた抽出液
を無機繊維製濾紙で濾過し、然る後その得られた濾液に
ついて油分濃度計若しくは赤外吸収スペクトル分析によ
り残留加工油量を定量することを特徴とする残留加工油
量の測定方法にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は残留加工油量の測定
方法に関するものである。更に詳述すれば本発明は金属
加工を受けた金属製品に残留する残留加工油を正確に測
定できる測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、金属材料は金属加工、例えばロ
ール圧延加工、ダイス線引き加工、切削加工等を受ける
とき、その金属材料表面に加工油をかけながら行われ
る。
【0003】そしてこれらの金属加工が終わると、金属
加工品表面に付着している加工油は適当な脱脂洗浄剤で
工業的に洗浄、除去するようになっている。
【0004】しかしこの工業的に洗浄を受けた金属加工
品表面には微量の加工油が残留している。
【0005】さて、このような脱脂洗浄剤としては難燃
性で且つ低沸点の有機溶剤、例えば1、1、1−トリク
ロロエタンが多用されている。
【0006】ところでこの1、1、1−トリクロロエタ
ンは地球のオゾン層を破壊する化学物質として知られて
おり、1996年以降に全廃することが決められてい
る。
【0007】このような訳で多くの工業会では地球のオ
ゾン層を破壊しない環境にやさしい脱脂洗浄剤の探索、
研究が進められている。
【0008】このようなオゾン層を破壊しない環境にや
さしい脱脂洗浄剤としては水系脱脂洗浄剤、特定の炭化
水素系脱脂洗浄剤等がある。また、規制対象外の含塩素
系有機溶剤を使用することもある。
【0009】このような金属材料の素材加工分野では脱
脂洗浄剤による洗浄作業後の金属加工品の表面に残留す
る加工油量については、それ程注意を払わない場合が多
かった。
【0010】しかしながら多くの脱脂洗浄剤の洗浄性に
ついて検討する場合、従来の残留加工油量の測定方法に
ついて評価しておく必要が生じた。
【0011】従来の残留加工油量の測定方法としては次
の2方法が行われていた。
【0012】(1)四塩化炭素抽出液の赤外吸収スペク
トル分析方法 .この方法は、まず金属加工を受けた金属加工品を赤
外吸収スペクトル分析特化用四塩化炭素にて抽出処理
し、その金属加工品の表面に付着している残留加工油を
四塩化炭素中に溶解させる。
【0013】.次に、その得られた赤外吸収スペクト
ル分析特化用四塩化炭素抽出液を赤外吸収スペクトル分
析装置にて加工油の−CH結合に基ずく赤外吸収スペク
トル分析を行う。
【0014】.次に、得られた−CH結合に基ずく赤
外吸収スペクトルとLamber−Beerの法則とか
ら残留加工油量を定量する。
【0015】ここにおいて抽出液として赤外吸収スペク
トル分析特化用四塩化炭素を用いるのは、次のような理
由のためである。
【0016】即ち、一般の四塩化炭素では特定の化学的
安定剤が入っており、その特定の化学的安定剤が加工油
の−CH結合に基ずく赤外吸収スペクトルと重なってし
まい、正確なる加工油の−CH結合に基ずく赤外吸収ス
ペクトルが得られないためである。赤外吸収スペクトル
分析特化用四塩化炭素はこのような赤外吸収スペクトル
の重なりを完全に防止できる特殊グレードのものであ
る。
【0017】また、赤外吸収スペクトル分析特化用四塩
化炭素抽出液から残留加工油量を定量する簡易な測定器
として油分濃度計があるが、正確なる定量が困難であ
る。
【0018】なお、赤外吸収スペクトル分析特化用四塩
化炭素抽出液から残留加工油量を定量する方法としてF
T−IR方法が用いられる。
【0019】(2)溶媒抽出液の蒸発残査測定方法 .この方法は、まず金属加工を受けた金属加工品を一
般グレードの溶媒、例えば一般グレードの四塩化炭素に
て抽出処理し、その金属加工品の表面に付着している残
留加工油を四塩化炭素中に溶解させる。
【0020】.次に、その得られた四塩化炭素抽出液
を蒸発皿に移し、溶媒の四塩化炭素を沸点以上に加熱し
て蒸発、揮散させる。
【0021】.次に、その得られた蒸発残査を化学天
秤で秤量し、残留加工油量を求める。
【0022】この方法において溶媒としては一般グレー
ドの四塩化炭素の外に、1、1、1−トリクロロエタ
ン、ジクロロメタン等を用いることができる。
【0023】しかしながらこれら2方法には次のような
難点があった。
【0024】上記(1)の方法の難点 この方法では金属加工を受けた金属加工品を赤外吸収ス
ペクトル分析特化用四塩化炭素にて抽出処理するが、そ
の抽出条件により測定値が大きく異なる。
【0025】例えば、洗浄装置メーカー、洗浄剤メーカ
ー、金属加工メーカーの三者間で抽出条件をかなり厳格
に取り決めておかないと得られる測定値が大きく異な
る。また、同じ測定者でも抽出条件をかなり厳格に取り
決めておかないと得られる測定値が大きく異なる。
【0026】上記(2)の方法の難点 この方法では(1)の方法と同様に金属加工を受けた金
属加工品を四塩化炭素にて抽出処理するが、その抽出条
件により測定値が大きく異なる。その上、この(2)の
方法では、抽出容器の重量変動、溶媒の蒸発、揮散条
件、残留加工油の蒸発、変質、蒸発熱による水分結露等
の影響を受けて測定値が変動し易い難点がある。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に立
って為されたものであって、その目的とするところは前
記した従来技術の欠点を解消し金属加工を受けてから洗
浄剤で洗浄を受けた金属製品の表面に残留する残留加工
油量を正確に測定することができる残留加工油量の測定
方法を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、金属加工を受けてから洗浄剤により洗浄処理を受
けた金属製品を有機溶剤で抽出処理し、次にその抽出液
を無機繊維製濾紙で濾過して微細な金属粉を除去し、そ
の濾液について油分濃度計若しくは赤外吸収スペクトル
分析等により残留加工油量を測定する方法にある。
【0029】即ち、本発明者は残留加工油量の測定値の
分析値のばらつきの原因について鋭意検討した結果、ば
らつきの最大の原因は以外にも残留加工油に混入してい
る微細金属粉にあることを突き止め、本発明に至ったも
のである。
【0030】このような微細な金属粉は金属加工の際に
発生し、そしてそれらの微細金属粉がそのまま残留加工
油に混入するか、或いはその金属加工を受けた金属製品
の表面に残留加工油と共に機械的に埋め込まれた形で固
着している。
【0031】そして金属製品の表面に残留加工油と共に
機械的に埋め込まれた形で固着している微細金属粉は、
通常の脱脂洗浄剤で洗浄しても除去することが困難であ
る。この金属製品の表面に残留加工油と共に機械的に埋
め込まれた形で固着している微細金属粉を除去するに
は、超音波洗浄処理が効果的である。
【0032】この超音波洗浄処理は、まず金属加工を受
けた金属製品を四塩化炭素液に浸漬し、次いで四塩化炭
素液内に超音波を付加すると金属製品の表面に機械的に
埋め込まれた形で固着している微細金属粉が四塩化炭素
液中に剥離、落下する。つまり金属製品の表面に残留す
る残留加工油は四塩化炭素の溶解力により溶解されると
共に超音波により機械的にも剥離し、その相乗作用で完
全に抽出されるのである。
【0033】この超音波洗浄処理の良否は用いる超音波
洗浄処理槽の大きさ、処理槽内に入れる四塩化炭素量、
洗浄する金属製品の大きさと量を適格に設定することが
重要である。
【0034】例えば、超音波洗浄処理槽の大きさが小さ
く且つ四塩化炭素量が少なくそして洗浄する金属製品量
が多い場合には、直進性がある超音波が全ての金属製品
に作用しなく、その結果金属製品の表面に残留する残留
加工油の四塩化炭素への溶解が不完全となると共に金属
製品の表面に機械的に埋め込まれた形で固着している微
細金属粉の除去も不完全となる。
【0035】逆に、超音波洗浄処理槽の大きさが大きく
且つ四塩化炭素量が多くそして洗浄する金属製品量が少
ない場合には、直進性がある超音波が全ての金属製品に
作用し、その結果金属製品の表面に残留する残留加工油
の四塩化炭素への溶解が完全となると共に金属製品の表
面に機械的に埋め込まれた形で固着している微細金属粉
の除去も完全となる。
【0036】ここにおいて当然ながら超音波を掛ける時
間が長い程、金属製品の表面に残留する残留加工油の四
塩化炭素への溶解がより完全となると共に金属製品の表
面に機械的に埋め込まれた形で固着している微細金属粉
の除去もより完全となる。
【0037】この微細金属粉は大きいものから極めて微
細なものまで様々である。
【0038】極めて微細な金属粉は四塩化炭素抽出液の
底部に沈降することなく長時間浮遊している。このよう
な浮遊する程度の微細な金属粉は赤外吸収スペクトル分
析における赤外線を透過せずに遮断し、その結果正確な
る吸収スペクトルを得ることが困難である。それにより
浮遊する程度の微細な金属粉を含む四塩化炭素抽出液を
用いては正確なる残留加工油量の測定が困難である。
【0039】なお、浮遊する程度の微細な金属粉が赤外
吸収スペクトル分析において赤外線を透過せずに遮断し
た場合、見掛けの吸光度が大きくなり、その結果残留加
工油量は真の値より大きくなるというミスをおかすこと
になる。
【0040】そして前述の(2)の方法では、短時間に
四塩化炭素抽出液の底部に沈降するような重量が大きい
金属粉が問題となる。即ち、短時間に四塩化炭素抽出液
の底部に沈降するような重量が大きい金属粉は密度が残
留加工油より数倍大きく、その結果金属粉が混入してい
る量が大きいほど見掛けの残留加工油量が大きくなると
いうミスが発生する。
【0041】従って四塩化炭素抽出液に存在する微細金
属粉を効果的に除去できれば、残留加工油を正確に測定
できる訳である。
【0042】本発明者はこの四塩化炭素抽出液に存在す
る微細金属粉を効果的に除去するには無機繊維製濾紙が
最も最適であることを見出だし、本発明に至ったもので
ある。
【0043】即ち、無機繊維製濾紙は微細金属粉を効果
的に除去し、しかも残留加工油の抽出溶媒に溶解、抽出
することもないから測定誤差がなく、その結果残留加工
油を正確に測定できる訳である。
【0044】これに対して一般のセルローズ系濾紙は残
留加工油の抽出溶媒に溶解、抽出し、その上抽出された
セルローズ等は残留加工油の赤外吸収スペクトルのピー
ク吸収が重なって残留加工油を正確に測定することが困
難である。
【0045】なお、無機繊維製濾紙としてはガラス繊維
製濾紙、セラミック繊維製濾紙、ロックウール繊維製濾
紙等がある。
【0046】これらの無機繊維製濾紙の粒子保持能は特
に限定されないが、3μm程度以下が望ましい。
【0047】
【発明の実施の形態】次に、本発明の残留加工油量の測
定方法の実施例について説明する。
【0048】まず、次の圧延条件でロール圧延加工した
銅条を工業的に製造した。
【0049】製造ロットは下記の実施例1〜4及び比較
例1〜4に用いたものがAロット、下記の実施例5〜7
及び比較例5〜7に用いたものがBロットである。
【0050】(圧延条件) 加工後の銅条板厚 0.04mm 加工度 5% 用いた加工油 合成油(粘度;3cSt、比重;
0.8) 次に、上記で得られた銅条を下記の条件で工業的に洗浄
した。
【0051】(工業的洗浄条件) 洗浄溶剤名 1、1、1−トリクロロエタン 洗浄時間 2秒 洗浄方法 1、1、1−トリクロロエタン洗
浄槽内を搬送、移動 次に、上記で工業的に洗浄した銅条について実施例及び
比較例の残留加工油の測定方法により残留加工油を測定
した。
【0052】(実施例1)まず、工業的に洗浄したAロ
ットの銅条を約0.8cm2 の銅条片の大きさとなるよう
に複数個裁断、採取した。
【0053】次に、これらの細かく裁断した銅条片を四
塩化炭素が20ml入っている洗浄槽に入れ、それから超
音波を1分掛けることにより銅条片から残留加工油を四
塩化炭素中に溶解、抽出した。
【0054】次に、得られた四塩化炭素抽出液をガラス
繊維製濾紙(アドバンテック東洋株式会社のGF−75
濾紙)で濾過することにより、四塩化炭素中に混入して
いた微細銅粉を除去した。
【0055】次に、濾液を2分し、それらについて油分
濃度計による残留加工油の測定及び赤外吸収スペクトル
分析(FT−IR)による残留加工油の測定を行った。
【0056】(実施例2)超音波を20分掛ける以外は
実施例1と同様にして残留加工油の抽出、微細銅粉の除
去、残留加工油の測定を行った。
【0057】(実施例3)まず、工業的に洗浄したAロ
ットの銅条を7cm角となるように2枚を裁断、採取し
た。
【0058】次に、これらの裁断した銅条片2枚を四塩
化炭素が100ml入っている洗浄槽に入れ、それから銅
条片1枚につき超音波を3分掛けることにより銅条片か
ら残留加工油を四塩化炭素中に溶解、抽出した。
【0059】以下、実施例1と同様に微細銅粉の除去、
残留加工油の測定を行った。
【0060】(実施例4)工業的に洗浄したAロットの
銅条を7cm角となるように13枚を裁断、採取した以外
は実施例3と同様にして、残留加工油の抽出、微細銅粉
の除去、残留加工油の測定を行った。
【0061】(実施例5)まず、工業的に洗浄したBロ
ットの銅条を7cm角の銅条片の大きさとなるように6枚
裁断、採取した。
【0062】次に、これらの裁断した銅条片を四塩化炭
素が30ml入っている洗浄槽に入れ、それから1枚につ
き超音波を3分掛けることにより銅条片から残留加工油
を四塩化炭素中に溶解、抽出した。
【0063】以下、実施例1と同様に微細銅粉の除去、
残留加工油の測定を行った。
【0064】(実施例6)7cm角の大きさの工業的に洗
浄したBロットの銅条片を12枚とした外は実施例5と
同様にして、残留加工油の抽出、微細銅粉の除去、残留
加工油の測定を行った。
【0065】(実施例7)10cm角の大きさの工業的に
洗浄したBロットの銅条片を11枚とした外は実施例5
と同様にして、残留加工油の抽出、微細銅粉の除去、残
留加工油の測定を行った。
【0066】赤外吸収スペクトル分析は2000cm−1
と3400cm−1の2点の吸光度を直線で結び、バック
グランド処理することにより再現性を確保した。
【0067】このため四塩化炭素抽出液中にたとえ微細
な銅粉が浮遊していて全波長に亘って赤外線の透過光が
減少したとしても油分のピークを正しく測定できるよう
にした。
【0068】(比較例1)まず、工業的に洗浄したAロ
ットの銅条を0.8cm2 の銅条片の大きさとなるように
複数個裁断、採取した。
【0069】次に、これらの細かく裁断した銅条片を四
塩化炭素が20ml入っている洗浄槽に入れ、それから超
音波を20分掛けることにより銅条片から残留加工油を
四塩化炭素中に溶解、抽出した。
【0070】次に、四塩化炭素抽出液を2分し、それら
について油分濃度計による残留加工油の測定及び赤外吸
収スペクトル分析による残留加工油の測定を行った。
【0071】(比較例2)超音波を20分掛ける以外は
比較例1と同様にして残留加工油を四塩化炭素中に溶
解、抽出した。
【0072】次に、得られた四塩化炭素抽出液をガラス
繊維製濾紙(アドバンテック東洋株式会社のGF−75
濾紙)で濾過することにより、四塩化炭素中に混入して
いた微細銅粉を除去した。
【0073】次に、濾液を2分し、それらについて油分
濃度計による残留加工油の測定及び赤外吸収スペクトル
分析による残留加工油の測定を行った。
【0074】(比較例3)工業的に洗浄したAロットの
銅条を7cm角の銅条片の大きさとなるように2枚裁断、
採取した。
【0075】次に、これらの裁断した銅条片を四塩化炭
素が30ml入っている洗浄槽に入れ、それから1枚につ
き超音波を3分掛けることにより銅条片から残留加工油
を四塩化炭素中に溶解、抽出した。
【0076】次に、四塩化炭素抽出液を2分し、それら
について油分濃時計による残留加工油の測定及び赤外吸
収スペクトル分析による残留加工油の測定を行った。
【0077】(比較例4)7cm角の大きさの工業的に洗
浄したAロットの銅条片を13枚とした外は比較例3と
同様にして、銅条片から残留加工油を四塩化炭素中に溶
解、抽出した。
【0078】以下、比較例2と同様にして、微細銅粉の
除去、残留加工油の測定を行った。 (比較例5)7cm角の大きさの工業的に洗浄したBロッ
トの銅条片を6枚とした外は比較例4と同様にして、残
留加工油の抽出、微細銅粉の除去、残留加工油の測定を
行った。
【0079】(比較例6)★7cm角の大きさの銅条片を
12枚とした外は比較例4と同様にして、残留加工油の
抽出、微細銅粉の除去、残留加工油の測定を行った。
【0080】(比較例7)10cm角の大きさの銅条片を
1枚とした外は比較例4と同様にして、残留加工油の抽
出、微細銅粉の除去、残留加工油の測定を行った。
【0081】以上の各例における測定結果を表1に示
す。
【0082】
【表1】
【0083】表1から分かるように比較例1〜7の残留
加工油の測定値は銅条ロット、測定方式、銅条片の大き
さ、銅条片の枚数、超音波処理時間等で数倍〜10倍も
異なる。
【0084】これに対して本発明の実施例1〜7の残留
加工油の測定値は銅条ロット間及び油分濃度計測定方式
と赤外吸収スペクトル測定方式による測定値の差は若干
見られるが、銅条片の大きさ、銅条片の枚数、超音波処
理時間等で大きく異なることはなく、再現性あるデータ
が得られた。
【0085】表2は四塩化炭素抽出液を濾紙の種類を変
えて濾過した濾液について、残留加工油を油分濃時計で
測定した結果を示したものである。
【0086】
【表2】
【0087】表2からわかるようにC1は、測定液が油
分測定四塩化炭素のブランク試料であるから油分値(mg
/L)は0である。これはガラスフィルターで濾過して
も0である。
【0088】しかしC2は、測定液が油分測定四塩化炭
素のブランク試料であるにも拘らず濾過後の油分値は
1.3である。これはペーパーフィルターが油分測定四
塩化炭素でペーパーフィルターの不純物が溶解し、誤差
が生じたものである。
【0089】これらに対してガラス繊維製濾紙で濾過し
た濾液の油分測定値に大きな変化はなく、粒子保持能の
影響はある程度無視できることがわかる。
【0090】なお、抽出液の微細金属粉を除去するには
遠心分離法等も適用することができる。これは密度でみ
ると四塩化炭素が1.63、残留加工油が0.83、銅
粉が8.96と大差があるためである。
【0091】
【発明の効果】本発明の残留加工油量の測定方法によれ
ば金属加工を金属表面に残留する残留加工油を正確且つ
再現性よく測定することができるものであり、工業上有
用である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属加工を受けてから洗浄剤で洗浄を受け
    た金属製品の表面に残留する残留加工油量の測定方法で
    あって、前記金属製品を前記残留加工油を溶解すること
    ができる有機溶剤が入っている洗浄槽に入れて前記残留
    加工油を溶解、抽出した後、得られた抽出液を無機繊維
    製濾紙で濾過し、然る後その得られた濾液について残留
    加工油量を定量することを特徴とする残留加工油量の測
    定方法。
  2. 【請求項2】無機繊維製濾紙がガラス繊維製濾紙、セラ
    ミック繊維製濾紙、ロークウール繊維製濾紙から選ばれ
    た1種であることを特徴とする請求項1記載の残留加工
    油量の測定方法。
  3. 【請求項3】無機繊維製濾紙が粒子保持能3μm以下の
    ものであることを特徴とする請求項1記載の残留加工油
    量の測定方法。
  4. 【請求項4】残留加工油を溶解することができる有機溶
    剤が入っている洗浄槽に入れて前記残留加工油を溶解、
    抽出する際、超音波を付加することを特徴とする請求項
    1記載の残留加工油量の測定方法。
  5. 【請求項5】残留加工油量を定量する測定方式が油分濃
    度計測定方式若しくは赤外吸収スペクトル分析測定方式
    であることを特徴とする請求項1記載の残留加工油量の
    測定方法。
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