JPH0993086A - スイッチトキャパシタ回路及びこれを用いた信号処理回路 - Google Patents
スイッチトキャパシタ回路及びこれを用いた信号処理回路Info
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- JPH0993086A JPH0993086A JP25071595A JP25071595A JPH0993086A JP H0993086 A JPH0993086 A JP H0993086A JP 25071595 A JP25071595 A JP 25071595A JP 25071595 A JP25071595 A JP 25071595A JP H0993086 A JPH0993086 A JP H0993086A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 等価抵抗値を、スイッチトキャパシタのスイ
ッチング周波数及びコンデンサ容量に係わりなく、大き
くする。 【解決手段】 一端がアースに接続された5つのコンデ
ンサC1 〜C5 を並列に配置し、信号入力端子2と接地
端子3との間にコンデンサC1 〜C5 の他端をトランジ
スタTr1 〜Tr6 で順次接続する。互いに隣接するト
ランジスタTr1〜Tr6 は周波数fで交互に開閉す
る。これにより、コンデンサ1個を備えたスイッチトキ
ャパシタからなる等価抵抗回路の5倍の等価抵抗値R=
5/fCが得られる。
ッチング周波数及びコンデンサ容量に係わりなく、大き
くする。 【解決手段】 一端がアースに接続された5つのコンデ
ンサC1 〜C5 を並列に配置し、信号入力端子2と接地
端子3との間にコンデンサC1 〜C5 の他端をトランジ
スタTr1 〜Tr6 で順次接続する。互いに隣接するト
ランジスタTr1〜Tr6 は周波数fで交互に開閉す
る。これにより、コンデンサ1個を備えたスイッチトキ
ャパシタからなる等価抵抗回路の5倍の等価抵抗値R=
5/fCが得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチトキャパ
シタ回路及びこれを用いた信号処理回路、特にスイッチ
トキャパシタ回路の抵抗値の増大に関する。
シタ回路及びこれを用いた信号処理回路、特にスイッチ
トキャパシタ回路の抵抗値の増大に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体集積回路における等価
抵抗として、スイッチトキャパシタが知られており、フ
ィルタ等に広く利用されている。図8にその原理的な構
成を示す。一端がアースに接続された容量Cのコンデン
サ40の他端と、端子41、42との間にはそれぞれ切
り換えスイッチ43が設けられている。これら切り換え
スイッチ43は、周波数fで端子41側、端子42側に
交互に接続される。例えば、端子41に電圧V0 の電源
を接続し、端子42にアースを接続すると、1/fの時
間にCV0 の電荷が端子42に移動する。両端子41、
42間の電荷の平均的移動を考えれば、両端子間の電流
の大きさはfCV0 であり、両端子間の抵抗Rは次式で
与えられる。
抵抗として、スイッチトキャパシタが知られており、フ
ィルタ等に広く利用されている。図8にその原理的な構
成を示す。一端がアースに接続された容量Cのコンデン
サ40の他端と、端子41、42との間にはそれぞれ切
り換えスイッチ43が設けられている。これら切り換え
スイッチ43は、周波数fで端子41側、端子42側に
交互に接続される。例えば、端子41に電圧V0 の電源
を接続し、端子42にアースを接続すると、1/fの時
間にCV0 の電荷が端子42に移動する。両端子41、
42間の電荷の平均的移動を考えれば、両端子間の電流
の大きさはfCV0 であり、両端子間の抵抗Rは次式で
与えられる。
【0003】 R=1/f・C ……(1) 実際の電流はスイッチングにより断続的に流れるのであ
るが、スイッチングの周波数fに比してマクロな時間ス
ケールで見れば、図4の回路は等価抵抗回路として作用
する。
るが、スイッチングの周波数fに比してマクロな時間ス
ケールで見れば、図4の回路は等価抵抗回路として作用
する。
【0004】そして、この等価抵抗回路は、周波数fを
変えることにより、抵抗値Rを制御できるという利点が
ある。
変えることにより、抵抗値Rを制御できるという利点が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、従来は、この
スイッチトキャパシタの抵抗値を大きくしたいという要
求はなかった。しかし、スイッチトキャパシタの用途を
拡げた場合、用途によっては、スイッチトキャパシタの
抵抗値Rを大きしたいという要求が生じる場合もある。
スイッチトキャパシタの抵抗値Rを大きくするために
は、スイッチング周波数f又は容量Cを小さい値にする
必要がある。ところが、約0.5pF以下のコンデンサ
を集積回路上で精度良く実現することは、技術上困難で
あり、容量Cを小さくして抵抗値Rを大きくする方法で
は限界がある。スイッチトキャパシタ回路を信号処理に
用いる場合、スイッチング周波数fはエリアジングの関
係から信号の周波数より、十分高い必要がある。従っ
て、スイッチング周波数fも無制限に下げることはでき
ない。
スイッチトキャパシタの抵抗値を大きくしたいという要
求はなかった。しかし、スイッチトキャパシタの用途を
拡げた場合、用途によっては、スイッチトキャパシタの
抵抗値Rを大きしたいという要求が生じる場合もある。
スイッチトキャパシタの抵抗値Rを大きくするために
は、スイッチング周波数f又は容量Cを小さい値にする
必要がある。ところが、約0.5pF以下のコンデンサ
を集積回路上で精度良く実現することは、技術上困難で
あり、容量Cを小さくして抵抗値Rを大きくする方法で
は限界がある。スイッチトキャパシタ回路を信号処理に
用いる場合、スイッチング周波数fはエリアジングの関
係から信号の周波数より、十分高い必要がある。従っ
て、スイッチング周波数fも無制限に下げることはでき
ない。
【0006】このように、従来のスイッチトキャパシタ
回路においては、その抵抗値Rに実用上の上限がある。
回路においては、その抵抗値Rに実用上の上限がある。
【0007】本発明は、スイッチング周波数f及び容量
Cを実用的な値に保ったまま抵抗値Rを十分大きくする
ことができるスイッチトキャパシタ回路及びこれを用い
た信号処理回路を提供することを目的とする。
Cを実用的な値に保ったまま抵抗値Rを十分大きくする
ことができるスイッチトキャパシタ回路及びこれを用い
た信号処理回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスイッチト
キャパシタ回路は、一端が定電圧源に接続されたコンデ
ンサの他端を、切り換えスイッチにより、第1端子又は
第2端子に交互に接続するスイッチトキャパシタを複数
設け、1つのスイッチトキャパシタの第2端子を隣接す
るスイッチトキャパシタの第1端子に接続することによ
って、複数のスイッチトキャパシタを順次接続すると共
に、隣接する2つのスイッチトキャパシタにおけるスイ
ッチの切り換えの極性を反対として、隣接する2つのス
イッチトキャパシタのコンデンサ同士を間欠的に接続
し、第1端子と最後のスイッチトキャパシタの第2端子
の間の等価抵抗として作用することを特徴とする。
キャパシタ回路は、一端が定電圧源に接続されたコンデ
ンサの他端を、切り換えスイッチにより、第1端子又は
第2端子に交互に接続するスイッチトキャパシタを複数
設け、1つのスイッチトキャパシタの第2端子を隣接す
るスイッチトキャパシタの第1端子に接続することによ
って、複数のスイッチトキャパシタを順次接続すると共
に、隣接する2つのスイッチトキャパシタにおけるスイ
ッチの切り換えの極性を反対として、隣接する2つのス
イッチトキャパシタのコンデンサ同士を間欠的に接続
し、第1端子と最後のスイッチトキャパシタの第2端子
の間の等価抵抗として作用することを特徴とする。
【0009】複数のスイッチトキャパシタは、順次隣接
するスイッチトキャパシタに電荷を転送するが、隣接す
るスイッチトキャパシタのコンデンサが短絡された状態
で転送される電荷量は、両者の電圧が同一になるまでで
ある。そこで、スイッチトキャパシタの蓄積する電荷量
は順次減少する。そして、スイッチトキャパシタ回路の
電流量は、最終のスイッチトキャパシタの電荷量、すな
わち定電圧源(例えばアース)に流れる電荷量で決定さ
れるため、スイッチトキャパシタを複数設けることによ
って、その抵抗値を増大することができる。
するスイッチトキャパシタに電荷を転送するが、隣接す
るスイッチトキャパシタのコンデンサが短絡された状態
で転送される電荷量は、両者の電圧が同一になるまでで
ある。そこで、スイッチトキャパシタの蓄積する電荷量
は順次減少する。そして、スイッチトキャパシタ回路の
電流量は、最終のスイッチトキャパシタの電荷量、すな
わち定電圧源(例えばアース)に流れる電荷量で決定さ
れるため、スイッチトキャパシタを複数設けることによ
って、その抵抗値を増大することができる。
【0010】従って、本発明によれば、スイッチング周
波数f及び容量Cを小さくすることなく、等価的な抵抗
値Rが大きくなる。従って、半導体集積回路において、
高抵抗を得ることができる。
波数f及び容量Cを小さくすることなく、等価的な抵抗
値Rが大きくなる。従って、半導体集積回路において、
高抵抗を得ることができる。
【0011】また、本発明の信号処理回路は、非反転入
力端に信号が入力され、反転入力端が接続された出力端
から信号を出力するバッファアンプと、一端が上記バッ
ファアンプの非反転入力端に接続され、他端が定電圧源
に接続された等価抵抗回路と、を有し、上記等価抵抗回
路が上述のスイッチトキャパシタ回路であることを特徴
とする。
力端に信号が入力され、反転入力端が接続された出力端
から信号を出力するバッファアンプと、一端が上記バッ
ファアンプの非反転入力端に接続され、他端が定電圧源
に接続された等価抵抗回路と、を有し、上記等価抵抗回
路が上述のスイッチトキャパシタ回路であることを特徴
とする。
【0012】信号は、スイッチトキャパシタ回路によっ
て、電圧信号に変換される。そして、この電圧信号がバ
ッファアンプにより十分な電流能力の信号に増幅され
る。ここで、スイッチトキャパシタ回路は、上述の複数
のスイッチトキャパシタを利用した回路であるため、こ
この抵抗を大きくすることができる。従って、微弱な電
流信号であっても、十分な電圧として、バッファアンプ
に供給することができる。
て、電圧信号に変換される。そして、この電圧信号がバ
ッファアンプにより十分な電流能力の信号に増幅され
る。ここで、スイッチトキャパシタ回路は、上述の複数
のスイッチトキャパシタを利用した回路であるため、こ
この抵抗を大きくすることができる。従って、微弱な電
流信号であっても、十分な電圧として、バッファアンプ
に供給することができる。
【0013】また、本発明の信号処理回路は、反転入力
端と出力端が接続された第1及び第2のバッファアンプ
と、一端が上記第1及び第2のバッファアンプの非反転
入力端にそれぞれ接続され、他端が定電圧源に接続され
た第1及び第2の等価抵抗回路と、第1及び第2のバッ
ファアンプの出力が2つの入力端に入力され、両バッフ
ァアンプの出力の差についての信号を出力する差動増幅
器と、を有し、上記第1及び第2の等価抵抗回路は、実
質的に同一構成の請求項1に記載のスイッチトキャパシ
タ回路であると共に、上記第1及び第2のバッファアン
プのいずれか一方にのみ信号を入力して、差動増幅器の
出力に出力信号を得ることを特徴とする。
端と出力端が接続された第1及び第2のバッファアンプ
と、一端が上記第1及び第2のバッファアンプの非反転
入力端にそれぞれ接続され、他端が定電圧源に接続され
た第1及び第2の等価抵抗回路と、第1及び第2のバッ
ファアンプの出力が2つの入力端に入力され、両バッフ
ァアンプの出力の差についての信号を出力する差動増幅
器と、を有し、上記第1及び第2の等価抵抗回路は、実
質的に同一構成の請求項1に記載のスイッチトキャパシ
タ回路であると共に、上記第1及び第2のバッファアン
プのいずれか一方にのみ信号を入力して、差動増幅器の
出力に出力信号を得ることを特徴とする。
【0014】入力される信号は、第1又は第2のバッフ
ァアンプの一方のみに信号が入力されるため、このバッ
ファアンプから信号が出力される。他方のバッファアン
プには信号が入力されないため、信号は出力されない
が、スイッチトキャパシタ回路におけるスイッチングノ
イズやオフセット電圧などが他方のバッファアンプから
出力される。そして、2つのバッファアンプの出力同士
を減算するため、スイッチングノイズやオフセット電圧
が除去され、信号成分のみが差動増幅器の出力に得られ
る。
ァアンプの一方のみに信号が入力されるため、このバッ
ファアンプから信号が出力される。他方のバッファアン
プには信号が入力されないため、信号は出力されない
が、スイッチトキャパシタ回路におけるスイッチングノ
イズやオフセット電圧などが他方のバッファアンプから
出力される。そして、2つのバッファアンプの出力同士
を減算するため、スイッチングノイズやオフセット電圧
が除去され、信号成分のみが差動増幅器の出力に得られ
る。
【0015】このように、本回路によれば、スイッチト
キャパシタ回路を用いたために生じる信号処理における
不具合を効果的に解消することができる。
キャパシタ回路を用いたために生じる信号処理における
不具合を効果的に解消することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0017】[実施形態1]図1は、本発明の実施形態
であるスイッチトキャパシタ回路の構成図である。信号
入力端子2と接地端子3の間に、5つのコンデンサC1
〜C5 の各一端が順次、6個のMOSトランジスタTr
1 〜Tr6 により接続されている。コンデンサC1 〜C
5 の他端は接地されている。トランジスタTr1 、Tr
3 、Tr5 のゲート電極にはクロックφ2 が供給され、
トランジスタTr2 、Tr4 、Tr6のゲート電極はク
ロックφ1 が供給される。クロックφ1 とφ2 とは、図
2に示すように、ともに周波数fで、互いに逆の位相を
有している。従って、各コンデンサC1 〜C5 の一端に
接続されたトランジスタスイッチTr1 、Tr3 、Tr
5 とTr2 、Tr4 、Tr6 は交互に開閉され、トラン
ジスタTr1 〜Tr6 は、従来例における切り換えスイ
ッチとして作用する。そして、クロックφ1 が「H」の
時に、トランジスタTr2 、Tr4 、Tr6 がオンし、
コンデンサC1 とC2 、コンデンサC3 とC4 、コンデ
ンサC5 と信号入力端子2が接続され、クロックφ2 が
「H」の時に、トランジスタTr1 、Tr3 、Tr5 が
オンし、接地端子3とコンデンサC1 、コンデンサC2
とC3 、コンデンサC4 とC5 が接続される。なお、5
つのコンデンサC1 〜C5 は、全て等しい容量Cを有す
る。この容量Cは、容易に形成できる範囲で、できるだ
け小さい容量(1pF程度)である。
であるスイッチトキャパシタ回路の構成図である。信号
入力端子2と接地端子3の間に、5つのコンデンサC1
〜C5 の各一端が順次、6個のMOSトランジスタTr
1 〜Tr6 により接続されている。コンデンサC1 〜C
5 の他端は接地されている。トランジスタTr1 、Tr
3 、Tr5 のゲート電極にはクロックφ2 が供給され、
トランジスタTr2 、Tr4 、Tr6のゲート電極はク
ロックφ1 が供給される。クロックφ1 とφ2 とは、図
2に示すように、ともに周波数fで、互いに逆の位相を
有している。従って、各コンデンサC1 〜C5 の一端に
接続されたトランジスタスイッチTr1 、Tr3 、Tr
5 とTr2 、Tr4 、Tr6 は交互に開閉され、トラン
ジスタTr1 〜Tr6 は、従来例における切り換えスイ
ッチとして作用する。そして、クロックφ1 が「H」の
時に、トランジスタTr2 、Tr4 、Tr6 がオンし、
コンデンサC1 とC2 、コンデンサC3 とC4 、コンデ
ンサC5 と信号入力端子2が接続され、クロックφ2 が
「H」の時に、トランジスタTr1 、Tr3 、Tr5 が
オンし、接地端子3とコンデンサC1 、コンデンサC2
とC3 、コンデンサC4 とC5 が接続される。なお、5
つのコンデンサC1 〜C5 は、全て等しい容量Cを有す
る。この容量Cは、容易に形成できる範囲で、できるだ
け小さい容量(1pF程度)である。
【0018】次に、このスイッチトキャパシタ回路の原
理的な動作を説明する。コンデンサC1 〜C5 に電荷が
蓄積されていない初期状態において、信号入力端子2を
電源に接続して、電圧Vを供給する。そして、クロック
φ1 、φ2 を各トランジスタTr1 〜Tr6 のゲート電
極に印加するが、初めにTr1 が導通状態(オン)とな
ると(このときTr3 、Tr5 もON、Tr2 、T
r4 、Tr6 はオフである。)C1 は充電されて、CV
で表される量の電荷Qがここに蓄積される。ここで、Q
=CVと表す。次に、Tr2 が導通状態(オン)となる
と(このときTr4、Tr6 もON、Tr1 、Tr3 、
Tr5 はオフである。)、C2 にC1 が接続され、C1
に蓄積されていた電荷Qの一部がC2 に移動する。この
移動量は、C1 とC2 との各両端の電圧差が等しくなる
ように決まる。C1 とC2 とは、同じ容量Cを有してい
るので、この移動量はQ/2である。以降、Tr1 、T
r3 、Tr5 の3つとTr2 、Tr4 、Tr6 の3つと
は交互にオンとなり、オンとなったトランジスタTr1
〜Tr6 により接続された2つのコンデンサ間では電荷
が上述同様、両者に蓄積された電荷が平均されるように
移動する。上記初期状態を時刻t=0とし、以降クロッ
ク毎にt=1、2、…と時刻をカウントすることとし、
表1にt=0〜12におけるコンデンサC1 〜C5 に蓄
積される電荷の推移と、十分時間が経った平衡状態とを
示す。表1において、C1 〜C5 の欄に示す数字は上記
電荷Qに対する各コンデンサに蓄積される電荷の比であ
り、またnは十分大きな自然数である。
理的な動作を説明する。コンデンサC1 〜C5 に電荷が
蓄積されていない初期状態において、信号入力端子2を
電源に接続して、電圧Vを供給する。そして、クロック
φ1 、φ2 を各トランジスタTr1 〜Tr6 のゲート電
極に印加するが、初めにTr1 が導通状態(オン)とな
ると(このときTr3 、Tr5 もON、Tr2 、T
r4 、Tr6 はオフである。)C1 は充電されて、CV
で表される量の電荷Qがここに蓄積される。ここで、Q
=CVと表す。次に、Tr2 が導通状態(オン)となる
と(このときTr4、Tr6 もON、Tr1 、Tr3 、
Tr5 はオフである。)、C2 にC1 が接続され、C1
に蓄積されていた電荷Qの一部がC2 に移動する。この
移動量は、C1 とC2 との各両端の電圧差が等しくなる
ように決まる。C1 とC2 とは、同じ容量Cを有してい
るので、この移動量はQ/2である。以降、Tr1 、T
r3 、Tr5 の3つとTr2 、Tr4 、Tr6 の3つと
は交互にオンとなり、オンとなったトランジスタTr1
〜Tr6 により接続された2つのコンデンサ間では電荷
が上述同様、両者に蓄積された電荷が平均されるように
移動する。上記初期状態を時刻t=0とし、以降クロッ
ク毎にt=1、2、…と時刻をカウントすることとし、
表1にt=0〜12におけるコンデンサC1 〜C5 に蓄
積される電荷の推移と、十分時間が経った平衡状態とを
示す。表1において、C1 〜C5 の欄に示す数字は上記
電荷Qに対する各コンデンサに蓄積される電荷の比であ
り、またnは十分大きな自然数である。
【0019】
【表1】 従来のコンデンサ1個のスイッチトキャパシタ回路と、
本実施形態のコンデンサ5個のスイッチトキャパシタ回
路を比較する。同一の電圧Vをスイッチトキャパシタ回
路の両端に印加した場合、クロックの1サイクル当たり
に流れる電荷量は、前者においてはQであるのに対し、
後者の定常的な状態においてはQ/5である。つまり、
本実施形態において流れる電流は従来の1/5であり、
その等価抵抗値Rは前者の5倍となる。すなわち、本実
施形態における抵抗値は、次のようになる。
本実施形態のコンデンサ5個のスイッチトキャパシタ回
路を比較する。同一の電圧Vをスイッチトキャパシタ回
路の両端に印加した場合、クロックの1サイクル当たり
に流れる電荷量は、前者においてはQであるのに対し、
後者の定常的な状態においてはQ/5である。つまり、
本実施形態において流れる電流は従来の1/5であり、
その等価抵抗値Rは前者の5倍となる。すなわち、本実
施形態における抵抗値は、次のようになる。
【0020】 R=5/fC ……(2) スイッチトキャパシタの数をN個にすれば、その抵抗値
Rは、 R=N/fC ……(3) となる。
Rは、 R=N/fC ……(3) となる。
【0021】このように、本実施形態によれば、スイッ
チトキャパシタを接続する数を増やすことによって、抵
抗値を大きくすることができる。従って、従来得られな
かった大抵抗を得ることができる。
チトキャパシタを接続する数を増やすことによって、抵
抗値を大きくすることができる。従って、従来得られな
かった大抵抗を得ることができる。
【0022】さらに、スイッチング周波数fを調整する
ことで、抵抗値Rを変更できる。そこで、半導体集積回
路において、抵抗値の絶対値を任意のものに設定できる
という効果も得られる。すなわち、半導体集積回路にお
ける拡散抵抗等は抵抗値の絶対値を決定することが困難
であるが、本回路では、スイッチング周波数の調整によ
って、その絶対値を所望のものに設定できる。
ことで、抵抗値Rを変更できる。そこで、半導体集積回
路において、抵抗値の絶対値を任意のものに設定できる
という効果も得られる。すなわち、半導体集積回路にお
ける拡散抵抗等は抵抗値の絶対値を決定することが困難
であるが、本回路では、スイッチング周波数の調整によ
って、その絶対値を所望のものに設定できる。
【0023】[実施形態2]図3は、本発明の実施形態
であって、フォトダイオードからの電流信号を電圧信号
に変換する信号処理回路の構成図である。スイッチトキ
ャパシタ回路10は、図1に示したスイッチトキャパシ
タ回路であって上記実施形態1で説明したものである。
このスイッチトキャパシタ回路10の一方の端子42は
接地され、他方の端子41は、出力端と反転入力端が接
続されたバッファアンプ11の非反転入力端に接続され
ている。そして、この非反転入力端には、信号発生源で
あるフォトダイオード14が接続されている。このフォ
トダイオード14は、通常集積回路に外付けされるが、
同一の集積回路内に形成し、ここにのみ光が当たるよう
にしてもよい。
であって、フォトダイオードからの電流信号を電圧信号
に変換する信号処理回路の構成図である。スイッチトキ
ャパシタ回路10は、図1に示したスイッチトキャパシ
タ回路であって上記実施形態1で説明したものである。
このスイッチトキャパシタ回路10の一方の端子42は
接地され、他方の端子41は、出力端と反転入力端が接
続されたバッファアンプ11の非反転入力端に接続され
ている。そして、この非反転入力端には、信号発生源で
あるフォトダイオード14が接続されている。このフォ
トダイオード14は、通常集積回路に外付けされるが、
同一の集積回路内に形成し、ここにのみ光が当たるよう
にしてもよい。
【0024】この信号処理回路の動作を説明する。フォ
トダイオード14により生ずる電流信号i(t) は、クロ
ックφ1 、φ2 が印加されているスイッチトキャパシタ
回路10を電流i(t) としてアースに流れる。このと
き、これによって、スイッチトキャパシタ回路10では
等価抵抗値Rに応じて電位差を生じ、その上流側である
バッファアンプ11の非反転入力端には、電圧信号v
(t) =R・i(t) が生じる。ここで、バッファアンプ1
1は非反転入力端に対して高インピーダンスであり、電
圧信号v(t) に影響を及ぼすことなく、出力にv(t) に
応じた十分な電流能力を持つ電圧信号を出力する。すな
わち、フォトダイオード14に生じる僅かな電流信号を
十分な電流能力の信号に変換することができる。
トダイオード14により生ずる電流信号i(t) は、クロ
ックφ1 、φ2 が印加されているスイッチトキャパシタ
回路10を電流i(t) としてアースに流れる。このと
き、これによって、スイッチトキャパシタ回路10では
等価抵抗値Rに応じて電位差を生じ、その上流側である
バッファアンプ11の非反転入力端には、電圧信号v
(t) =R・i(t) が生じる。ここで、バッファアンプ1
1は非反転入力端に対して高インピーダンスであり、電
圧信号v(t) に影響を及ぼすことなく、出力にv(t) に
応じた十分な電流能力を持つ電圧信号を出力する。すな
わち、フォトダイオード14に生じる僅かな電流信号を
十分な電流能力の信号に変換することができる。
【0025】そして、スイッチトキャパシタ回路10は
実施形態1で説明したように、容量C、スイッチング周
波数fを実用的なものに維持しつつ、十分大きな抵抗値
を得ることができる。
実施形態1で説明したように、容量C、スイッチング周
波数fを実用的なものに維持しつつ、十分大きな抵抗値
を得ることができる。
【0026】[実施形態3]図4は、本発明の実施形態
であって、フォトダイオードからの電荷信号を電圧信号
に変換する信号処理回路の構成図である。スイッチトキ
ャパシタ回路20、21は、図1に示したものと、同一
構成である。このスイッチトキャパシタ回路20、21
の各一端は接地され、各他端はバッファアンプ22、2
3の非反転入力端にそれぞれ接続されている。バッファ
アンプ22の非反転入力端には、フォトダイオード25
が接続されている。バッファアンプ22、23の出力
は、コンパレータ26の2つの入力とされている。
であって、フォトダイオードからの電荷信号を電圧信号
に変換する信号処理回路の構成図である。スイッチトキ
ャパシタ回路20、21は、図1に示したものと、同一
構成である。このスイッチトキャパシタ回路20、21
の各一端は接地され、各他端はバッファアンプ22、2
3の非反転入力端にそれぞれ接続されている。バッファ
アンプ22の非反転入力端には、フォトダイオード25
が接続されている。バッファアンプ22、23の出力
は、コンパレータ26の2つの入力とされている。
【0027】この信号処理回路の動作を説明する。フォ
トダイオード25が接続されたバッファアンプ22の出
力信号は、実施形態2と同じである。この出力信号は、
スイッチトキャパシタ回路20におけるスイッチングノ
イズやオフセット電圧を含んでいる。そこで、フォトダ
イオードが接続されていない以外はスイッチトキャパシ
タ回路20及びバッファアンプ22からなる系と同一構
成のスイッチトキャパシタ回路21及びバッファアンプ
23からなる系を設け、両系の出力の差をコンパレータ
26から取り出す。両系で生じるスイッチングノイズ、
オフセット電圧は基本的に等しいので、信号端子28に
得られる出力信号から、これらスイッチングノイズ、オ
フセット電圧を相殺、除去することができる。なお、回
路中の抵抗は、処理の安定化を保持するためのものであ
る。
トダイオード25が接続されたバッファアンプ22の出
力信号は、実施形態2と同じである。この出力信号は、
スイッチトキャパシタ回路20におけるスイッチングノ
イズやオフセット電圧を含んでいる。そこで、フォトダ
イオードが接続されていない以外はスイッチトキャパシ
タ回路20及びバッファアンプ22からなる系と同一構
成のスイッチトキャパシタ回路21及びバッファアンプ
23からなる系を設け、両系の出力の差をコンパレータ
26から取り出す。両系で生じるスイッチングノイズ、
オフセット電圧は基本的に等しいので、信号端子28に
得られる出力信号から、これらスイッチングノイズ、オ
フセット電圧を相殺、除去することができる。なお、回
路中の抵抗は、処理の安定化を保持するためのものであ
る。
【0028】
【実施例1】図4に示した実施形態の回路において、ス
イッチトキャパシタ回路20、21のコンデンサの容量
を1pF、スイッチング周波数を30kHz程度、抵抗
値を100kΩ程度に設定し、フォトダイオード25か
らの信号を実際に処理してみた。この結果を図5に示
す。このように、好適な光−電圧変換特性が得られるこ
とが理解される。
イッチトキャパシタ回路20、21のコンデンサの容量
を1pF、スイッチング周波数を30kHz程度、抵抗
値を100kΩ程度に設定し、フォトダイオード25か
らの信号を実際に処理してみた。この結果を図5に示
す。このように、好適な光−電圧変換特性が得られるこ
とが理解される。
【0029】
【実施例2】図6に、図3の実施形態2と同様の回路を
ディスクリート部品で構成した実験例の構成を示す。こ
の例では、コンデンサC1 〜C5 を100pF、とし、
交流の信号源からの信号を1μFのコンデンサを介し、
バッファアンプ11に入力した。実際の半導体集積回路
では、コンデンサC1 〜C5 は1pF程度のものが用い
られた。
ディスクリート部品で構成した実験例の構成を示す。こ
の例では、コンデンサC1 〜C5 を100pF、とし、
交流の信号源からの信号を1μFのコンデンサを介し、
バッファアンプ11に入力した。実際の半導体集積回路
では、コンデンサC1 〜C5 は1pF程度のものが用い
られた。
【0030】スイッチング周波数を31.4kHzとし
て、信号源の周波数を変更した際のバッファアンプ11
の出力の状態を図6に示す。ここで、図5におけるS
1,S2,S3の点で、アースした場合の出力の特性を
示している。また、ゲインは、入力信号レベルと出力信
号レベルの比であり、位相は、入力信号の位相と出力信
号の位相差である。
て、信号源の周波数を変更した際のバッファアンプ11
の出力の状態を図6に示す。ここで、図5におけるS
1,S2,S3の点で、アースした場合の出力の特性を
示している。また、ゲインは、入力信号レベルと出力信
号レベルの比であり、位相は、入力信号の位相と出力信
号の位相差である。
【0031】図7より、スイッチトキャパシタの数を増
加することで、抵抗値が大きく、信号の減衰が小さくな
っていることが理解される。なお、この図においては、
通常の表記に合わせ、トランジスタTrをスイッチで表
した。
加することで、抵抗値が大きく、信号の減衰が小さくな
っていることが理解される。なお、この図においては、
通常の表記に合わせ、トランジスタTrをスイッチで表
した。
【図1】 実施形態1の回路構成図である。
【図2】 スイッチングクロックを示す波形図である。
【図3】 実施形態2の回路構成図である。
【図4】 実施形態3の回路構成図である。
【図5】 実施例1の光−電圧変換特性図である。
【図6】 実施例2の回路構成図である。
【図7】 実施例2の処理特性図である。
【図8】 従来の等価抵抗回路の回路構成図である。
C1 〜C5 コンデンサ、Tr1 〜Tr6 トランジス
タ、2 信号入力端子、3 接地端子、10,20,2
1 スイッチトキャパシタ回路、11,22,23 バ
ッファアンプ、12 入力端子、14,25 フォトダ
イオード、26コンパレータ。
タ、2 信号入力端子、3 接地端子、10,20,2
1 スイッチトキャパシタ回路、11,22,23 バ
ッファアンプ、12 入力端子、14,25 フォトダ
イオード、26コンパレータ。
Claims (3)
- 【請求項1】 一端が定電圧源に接続されたコンデンサ
の他端を、切り換えスイッチにより、第1端子又は第2
端子に交互に接続するスイッチトキャパシタを複数設
け、 1つのスイッチトキャパシタの第2端子を隣接するスイ
ッチトキャパシタの第1端子に接続することによって、
複数のスイッチトキャパシタを順次接続すると共に、 隣接する2つのスイッチトキャパシタにおけるスイッチ
の切り換えの極性を反対として、隣接する2つのスイッ
チトキャパシタのコンデンサ同士を間欠的に接続し、 最初のスイッチトキャパシタの第1端子と最後のスイッ
チトキャパシタの第2端子の間の等価抵抗として作用す
ることを特徴とするスイッチトキャパシタ回路。 - 【請求項2】 請求項1に記載のスイッチトキャパシタ
回路を用いた信号処理回路であって、 非反転入力端に信号が入力され、反転入力端が接続され
た出力端から信号を出力するバッファアンプと、 一端が上記バッファアンプの非反転入力端に接続され、
他端が定電圧源に接続された等価抵抗回路と、 を有し、 上記等価抵抗回路が請求項1に記載のスイッチトキャパ
シタ回路であることを特徴とする信号処理回路。 - 【請求項3】 請求項1に記載のスイッチトキャパシタ
回路であって、 反転入力端と出力端が接続された第1及び第2のバッフ
ァアンプと、 一端が上記第1及び第2のバッファアンプの非反転入力
端にそれぞれ接続され、他端が定電圧源に接続された第
1及び第2の等価抵抗回路と、 第1及び第2のバッファアンプの出力が2つの入力端に
入力され、両バッファアンプの出力の差についての信号
を出力する差動増幅器と、 を有し、 上記第1及び第2の等価抵抗回路は、実質的に同一構成
の請求項1に記載のスイッチトキャパシタ回路であると
共に、上記第1及び第2のバッファアンプのいずれか一
方にのみ信号を入力して、差動増幅器の出力に出力信号
を得ることを特徴とする信号処理回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25071595A JPH0993086A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | スイッチトキャパシタ回路及びこれを用いた信号処理回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25071595A JPH0993086A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | スイッチトキャパシタ回路及びこれを用いた信号処理回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0993086A true JPH0993086A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17211979
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25071595A Pending JPH0993086A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | スイッチトキャパシタ回路及びこれを用いた信号処理回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0993086A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006007704A1 (en) * | 2004-07-16 | 2006-01-26 | Dofasco Inc. | Flatness monitor |
| JP2006129109A (ja) * | 2004-10-29 | 2006-05-18 | Sanyo Electric Co Ltd | フィルタ |
| JP2007536799A (ja) * | 2004-05-07 | 2007-12-13 | ラティス セミコンダクタ コーポレイション | 低ジッタのスイッチドキャパシタ周波数シンセサイザのための制御信号の生成 |
| JP2008187432A (ja) * | 2007-01-30 | 2008-08-14 | Sharp Corp | 定電流源、ランプ電圧発生回路、a/d変換器 |
| JP2008236281A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-02 | Fujitsu Ltd | キャパシタ回路、キャリブレーション回路、コンパレータ及び電圧比較器 |
-
1995
- 1995-09-28 JP JP25071595A patent/JPH0993086A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007536799A (ja) * | 2004-05-07 | 2007-12-13 | ラティス セミコンダクタ コーポレイション | 低ジッタのスイッチドキャパシタ周波数シンセサイザのための制御信号の生成 |
| WO2006007704A1 (en) * | 2004-07-16 | 2006-01-26 | Dofasco Inc. | Flatness monitor |
| JP2006129109A (ja) * | 2004-10-29 | 2006-05-18 | Sanyo Electric Co Ltd | フィルタ |
| JP2008187432A (ja) * | 2007-01-30 | 2008-08-14 | Sharp Corp | 定電流源、ランプ電圧発生回路、a/d変換器 |
| JP2008236281A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-02 | Fujitsu Ltd | キャパシタ回路、キャリブレーション回路、コンパレータ及び電圧比較器 |
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