JPH0994523A - 多層塗膜 - Google Patents

多層塗膜

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JPH0994523A
JPH0994523A JP27828895A JP27828895A JPH0994523A JP H0994523 A JPH0994523 A JP H0994523A JP 27828895 A JP27828895 A JP 27828895A JP 27828895 A JP27828895 A JP 27828895A JP H0994523 A JPH0994523 A JP H0994523A
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meth
acrylate
acid
acrylic
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JP27828895A
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English (en)
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Toshinao Harada
敏直 原田
Kazuhiko Hotta
一彦 堀田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐酸性、耐チッピング性およびウェットオン
ウェット性に優れた2コート1ベーク方式の多層塗膜の
提供。 【解決手段】 ベースコート塗料として、特定の水酸基
価、酸価および重量平均分子量を有するアクリル系共重
合体と硬化剤とからなる塗料を用い、さらに、クリヤー
コート塗料として、カルボキシル基含有アクリル系重合
体とエポキシ基を含有するアクリル系重合体とからなる
塗料を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のような美
粧性および長期の耐候性を要求される多層塗膜に関する
ものであり、さらに詳しくは、メタリック粉末、マイカ
等の光輝材および/または着色顔料を配合したベースコ
ート塗料とクリヤーコート塗料を用いる2コート1ベー
ク方式の多層塗膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の上塗り塗料としては、耐候
性、美粧性に優れた性能を有することからアクリル−メ
ラミン系樹脂が多く使用されている。しかし、クリヤー
コート塗料において、アクリル−メラミン系樹脂はメラ
ミン樹脂を硬化剤として使用するために耐酸性が低位で
あり、酸性雨により塗膜に雨ジミが発生し外観が低下す
るという欠点を有している。
【0003】この問題を解決するために、メラミンに代
わる新規な硬化系を有するクリヤーコート塗料が求めら
れており、酸基とエポキシ基の架橋反応を利用した硬化
系が種々提案されている。
【0004】例えば、特開平1−139653号公報に
は、酸基を有するアクリル系共重合体とエポキシ基を有
するアクリル系重合体からなる熱硬化性溶剤型塗料組成
物が、そして特開平2−45577号公報には、酸基と
して酸無水物基がハーフエステル化されてなる共重合体
と、ヒドロキシル基およびエポキシ基を有する化合物と
を含有する熱硬化性組成物が開示されている。
【0005】しかしながら、上記クリヤーコート塗料は
耐酸性は良好であるが、樹脂中に酸基、エポキシ基等の
官能基を多く含むため塗料の極性が高く、従来のアクリ
ル−メラミン系ベースコート塗料上にウェットオンウェ
ット方式で塗装するとベースコートとクリヤーコートが
界面で混合してしまい、光沢、平滑性等の仕上り外観を
低下させるという問題点を有している。
【0006】一方、自動車用上塗り塗料には耐チッピン
グ性も要求される。チッピングとは、自動車の走行時に
跳ね上げられた小石等が車体に衝突し、塗膜が瞬間的に
剥離する現象である。損傷が金属素地にまで及ぶと、美
観が損なわれるだけでなく腐食が進行する。
【0007】通常、自動車の塗装系は、化成処理、電着
塗装、中塗り塗装および上塗り塗装の各工程から構成さ
れており、耐チッピング性を向上するためには、衝撃に
より発生するエネルギーを各塗膜に吸収させ、金属素地
まで伝達しないようにすることが必要である。
【0008】そのために、例えば、特開昭63−593
75号公報には、中塗り塗膜に柔軟性を付与する方法、
そして特開平6−322059号公報にはチッピングプ
ライマーと呼ばれる柔軟性に富んだ塗膜を積層塗膜中に
加える方法が提案されているが、上塗り塗膜は、耐候性
等の塗膜性能や美粧性の付与を目的としているため、耐
チッピング性の付与との両立は困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アク
リル系熱硬化性樹脂が本来持つ光沢性、塗膜性能および
メタリック粉末、マイカ等の光輝材や着色顔料を含有す
る場合の美粧性を損なうことなく、耐酸性、耐チッピン
グ性およびウェットオンウェット性に優れた多層塗膜を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、光
輝材および/または着色顔料を配合したベースコート塗
料を塗装し、加熱することなしにクリヤーコート塗料を
重ね塗りした後、加熱硬化させる2コート1ベーク方式
の多層塗膜において、ベースコート塗料が、 (1)(a)下記一般式(I)または(II)で表わされ
るカルボキシル基含有単量体0.2〜10重量%、
【化5】
【化6】 (b)下記一般式(III)で表わされる(メタ)アクリル
アミド系単量体3〜40重量%、
【化7】 (c)水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル5〜60
重量%、(d)下記一般式(IV)で表わされる(メタ)
アクリル酸エステル20〜80重量%、
【化8】 (e)上記(a)〜(d)成分と共重合可能な他のビニ
ル単量体0〜50重量%、を共重合して得られる水酸基
価30〜120mgKOH/g、酸価0.1〜40mg
KOH/g、および重量平均分子量が3000〜100
000であるアクリル系共重合体(A)50〜95重量
%と、硬化剤(B)5〜50重量%、および他の樹脂
(C)0〜40重量%からなり、クリヤー塗料が、 (2)カルボキシル基を有するアクリル系重合体(D)
と、エポキシ基を有するアクリル系重合体(E)とから
なることを特徴とする多層塗膜にある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、詳細に説明する。本発明
のベースコート塗料に使用されるアクリル系重合体
(A)は、上記の特定構造の単量体(a)〜(e)(但
し、単量体(e)の使用は任意)を特定の比率で共重合
させて得られるものである。
【0012】上記一般式(I)および(II)で表わされ
るカルボキシル基含有単量体(a)は、2コート1ベー
ク方式のウェットオンウェット性の向上に著しい効果を
発揮する成分である。単量体(a)の使用量は、0.2
〜10重量%の範囲で使用される。0.2重量%未満の
場合には、ウェットオンウェット性の向上効果が十分で
なく、10重量%を越えると樹脂溶液の粘度が高くなる
ため塗料固型分が低くなると共に、顔料および硬化剤を
含むベースコート塗料の貯蔵安定性が低下するようにな
る。
【0013】上記一般式(I)または(II)で表わされ
るカルボキシル基含有単量体(a)の具体例としては、
フマール酸、フマール酸モノメチルエステル、フマール
酸モノブチルエステル、マレイン酸、マレイン酸モノメ
チルエステル、マレイン酸モノブチルエステル、イタコ
ン酸、イタコン酸モノメチルエステル、イタコン酸モノ
ブチルエステル等が挙げられる。これらは単独であるい
は二種以上を併用して使用することができる。
【0014】前記一般式(III)で表わされる(メタ)ア
クリルアミド系単量体(b)は、3〜40重量%の範囲
で使用される。3重量%未満の場合には耐チッピング性
や耐衝撃性の向上効果が十分でなく、40重量%を越え
ると塗膜の耐水性、光沢性が低下するようになる。
【0015】上記一般式(III)で表わされる(メタ)ア
クリルアミド系単量体(b)の具体例としては、N−メ
チロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル
(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル(メタ)
アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリル
アミド、N−イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−ヘキシロキシメチル(メタ)アクリルアミド等
が挙げられる。これらは単独であるいは二種以上を併用
して使用することができる。
【0016】水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル
(c)は、5〜60重量%の範囲で使用される。5重量
%未満の場合には硬化塗膜の架橋密度の低下により、硬
度、耐水性、耐溶剤、耐候性等が低下し、また、60重
量%を越えると硬化塗膜が脆くなり可とう性が低下する
と共に、耐水性、耐湿性等が低下するようになる。
【0017】水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル
(c)の具体例としては、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト等が挙げられる。
【0018】また、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレートへのγ−ブチロラクトンの1モル付加物、2モ
ル付加物、3モル付加物、または4モル付加物や、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートへのε−カプロ
ラクトンの1モル付加物、2モル付加物、3モル付加
物、または4モル付加物等の水酸基含有(メタ)アクリ
レートへの有機ラクトン類の開環付加物が挙げられる。
これらの化合物は、公知の遷移金属を利用した付加反応
により合成できる。
【0019】さらに、メタクリル酸またはアクリル酸へ
のエチレンオキシドの開環付加物やプロピレンオキシド
の開環付加物、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ートまたは2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
トの二量体や三量体も挙げられる。これらは単独である
いは二種以上を併用して使用することができる。
【0020】上記一般式(IV)で表わされる(メタ)ア
クリル酸エステル(d)は、メタリック感、光沢感の付
与に寄与すると共に、塗膜の耐水性、耐溶剤性、耐薬品
性、耐候性等を向上させる特性も有しており、20〜8
0重量%の範囲で使用される。20重量%未満の場合は
上記効果が不十分であり、80重量%を越えると硬化塗
膜の架橋密度が低下し耐水性、耐湿性等が低下するよう
になる。
【0021】(メタ)アクリル酸エステル(d)の具体
例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリエート、n
−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)ア
クリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、t
−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレ
ート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)
アクリレート等が挙げられる。これらは単独であるいは
二種以上を併用して使用することができる。
【0022】上記(a)〜(d)成分と共重合可能な他
のビニル単量体(e)は、本発明の主たる用途である自
動車用塗料における品質性能、例えば、耐候性、美粧
性、耐薬品性、耐溶剤性、耐水性、可とう性、付着性等
に影響を与えるため、これらの性能を損なわない範囲で
適宜選択して使用される。単量体(e)の使用範囲は0
〜50重量%であるが、40重量%以下であることが好
ましい。
【0023】共重合可能な他のビニル単量体(e)の具
体例としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン等のスチレン誘導体;アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル等の重合性不飽和ニトリル類;酢酸ビニ
ル等のビニルエステル類;グリシジル(メタ)アクリレ
ート、(メタ)アクリルグリシジルエーテル等のエポキ
シ基含有単量体;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等
の塩基性単量体等が挙げられる。
【0024】また、上記一般式(I)および(II)で表
わされるカルボキシル基含有単量体(a)以外のカルボ
キシル基含有単量体として、例えば、アクリル酸、メタ
クリル酸等が挙げられる。これらは単独であるいは二種
以上を併用して使用することができる。
【0025】本発明のアクリル系共重合体(A)の水酸
基価は、30〜120mgKOH/gの範囲が好まし
い。水酸基価が30mgKOH/g未満であると硬化性
が不足して、耐溶剤性、耐候性が低下しクリヤー塗膜と
の層間密着性も低下し、また、120mgKOH/gを
越えると塗膜の耐水性が低下するようになる。
【0026】また、アクリル系共重合体(A)の酸価
は、1〜40mgKOH/gの範囲が好ましい。酸価が
1mgKOH/g未満であると硬化性が不足して、耐溶
剤性、耐候性が低下し、また、40mgKOH/gを越
えると塗膜の耐水性が低下するようになる。
【0027】アクリル系共重合体(A)の重量平均分子
量は、3000〜100000の範囲が好ましい。重量
平均分子量が3000未満であると耐溶剤性、耐候性が
低下し、また、100000を越えると樹脂溶液の粘度
が高くなるため塗料固型分が低くなると共に塗膜の外観
も低下するようになる。
【0028】本発明のアクリル系共重合体(A)の重合
方法としては、溶液重合法、塊状重合法、乳化重合法等
の公知の何れの重合法でもよいが、一般には、溶液重合
法が好ましい。
【0029】溶液重合法による場合、有機溶剤および重
合開始剤の存在下に、上記モノマーの混合物を共重合さ
せる。有機溶剤としては、イソプロピルアルコール、n
−ブタノール、トルエン、キシレン等の通常用いられる
有機溶剤が使用できる。また、重合開始剤も、アゾビス
イソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、クメ
ンヒドロパーオキサイド等の通常用いられる重合開始剤
が使用できる。さらに、必要に応じて、2−メルカプト
エタノール、n−オクチルメルカプタン、n−ドデシル
メルカプタン、α−メチルスチレンダイマー等の連鎖移
動剤を使用することができる。
【0030】本発明のベースコート塗料に使用されるア
クリル系重合体(A)は、50〜95重量%の範囲で用
いられる。50%未満であると本発明の主たる用途であ
る自動車用塗料における2コート1ベーク方式のウェッ
トオンウェット性の向上や耐チッピング性の向上の効果
が十分でなく、95%を越えると硬化塗膜の架橋密度が
低くなり、耐水性が低下するようになる。
【0031】本発明のベースコート塗料に使用される硬
化剤(B)は、5〜50重量%の範囲で用いられる。5
重量%未満であると硬化塗膜の架橋密度が低くなって、
硬度、耐水性が低下し、50重量%を越えると硬化塗膜
が脆くなりフレキシビリティーが低くなると共に、物理
性能と化学性能が劣るようになる。
【0032】硬化剤(B)としては、アミノ樹脂、ポリ
イソシアネート化合物等が使用される。アミノ樹脂とし
ては、アミノトリアジン、尿素、ベンゾグアナミン、ア
セトグアナミン等のアミノ化合物とホルムアルデヒド、
アセトアルデヒド等のアルデヒド系化合物との縮合生成
物をさらに、炭素数1〜6のアルカノールによってアル
キルエーテル化して得られるアミノ樹脂類が挙げられ、
特にアミノトリアジンから得られるメチルエーテル化メ
ラミン樹脂、ブチルエーテル化メラミン樹脂等が好適で
ある。
【0033】ポリイソシアネート化合物の具体例として
は、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等の脂
肪族もしくは脂環族ジイソシアネート類、あるいはこれ
らのビューレット体、二量体、三量体、またはこれらの
ポリイソシアネートへのエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、トリメチロールプロパン等の多価アルコ
ール付加物が挙げられ、さらに、アルコール類、アミド
類、イミド類、オキシム類等の公知のブロック剤でイソ
シアネート基をブロックしたものが挙げられる。
【0034】本発明のベースコート塗料には、上記アク
リル系共重合体(A)と硬化剤(B)の他に、耐水性、
顔料分散性、中塗り塗膜との密着性等を改良する目的
で、他の樹脂(C)、例えばポリエステル樹脂、アクリ
ル樹脂、エポキシ樹脂等の公知の樹脂を使用することが
できる。これらの樹脂の使用量は40重量%以下であ
る。40重量%を越えると、本発明の目的とする、クリ
ヤー塗料とのウェットオンウェット性や耐チッピング性
が低下したり、耐候性が低下する場合がある。
【0035】なお、本発明におけるベースコート塗料に
は、塗料化に際し従来公知である、アルミニウムペース
ト、メタリック粉末、マイカ、鱗片状酸化鉄等の光輝
材;酸化チタン、カーボンブラック、キナクリドン、シ
アニンブルー等の着色顔料;繊維素樹脂等の樹脂;パラ
トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸また
はそれらのアミン中和物等のアミノ樹脂の外部触媒;表
面調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料沈降防止
剤、揺変性付与剤等の添加剤を必要に応じて使用するこ
とができる。
【0036】本発明のクリヤーコート塗料に使用される
アクリル系重合体(D)は、カルボキシル基を有する単
量体を含む重合性単量体混合物を共重合させて得られる
ものである。
【0037】アクリル系重合体(D)に使用されるカル
ボキシル基含有単量体としては、例えば、アクリル酸、
メタクリル酸、フマール酸、フマール酸モノメチルエス
テル、フマール酸モノブチルエステル、マレイン酸、マ
レイン酸モノメチルエステル、マレイン酸モノブチルエ
ステル、イタコン酸、イタコン酸モノメチルエステル、
イタコン酸モノブチルエステル、無水イタコン酸、無水
マレイン酸、無水シトラコン酸等が挙げられ、また、無
水イタコン酸、無水マレイン酸、無水シトラコン酸等の
酸無水物基を重合後にアルカノールで開環エステル化し
て得られるα,β−ジカルボン酸モノエステルを構造単
位に持つものが挙げられる。これらは単独であるいは二
種以上を併用して使用することができる。
【0038】これらカルボキシル基含有単量体の使用量
は、アクリル系共重合体(D)の酸価が、30〜200
mgKOH/gとなるような範囲であることが好まし
く、例えば、5〜40重量%の範囲であることが好まし
い。
【0039】アクリル系重合体(D)に使用されるその
他の重合性単量体としては、例えば、メチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル
(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、i−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル
(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オ
クチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリ
レート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレ
ート、ベンジル(メタ)アクリレート等の炭化水素置換
基を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体;スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のスチレン
誘導体;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の重
合性不飽和ニトリル類;N−メチロール(メタ)アクリ
ルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等のア
クリルアミド系単量体;2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのγ−ブチ
ロラクトン開環付加物、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレートのε−カプロラクトン開環付加物、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレートまたは2−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレートへのエチレンオキシ
ドの開環付加物やプロピレンオキシドの開環付加物、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートまたは2−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレートの二量体や三量
体等の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル単量体;
酢酸ビニル等のビニルエステル類;グリシジル(メタ)
アクリレート、(メタ)アクリルグリシジルエーテル等
のエポキシ基含有単量体;ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレート等の塩基性単量体等が挙げられる。これらは単
独であるいは二種以上を併用して使用することができ
る。
【0040】本発明のアクリル系共重合体(D)の酸価
は、30〜200mgKOH/gの範囲が好ましい。酸
価が30mgKOH/g未満であると硬化性が不足し
て、塗膜の硬度、耐溶剤性が低下し、また、200mg
KOH/gを越えると樹脂溶液の粘度が著しく上昇し、
さらに塗膜の耐候性、耐水性が低下するようになる。
【0041】アクリル系共重合体(D)の重量平均分子
量は、5000〜50000の範囲が好ましい。重量平
均分子量が5000未満であると塗膜の耐溶剤性、耐候
性が低下し、また、50000を越えると樹脂溶液の粘
度が著しく上昇し、塗料固型分が低くなると共に塗膜の
外観も低下するようになる。
【0042】本発明のクリヤーコート塗料中のアクリル
系重合体(E)は、エポキシ基を有する単量体を含む重
合性単量体混合物を共重合させて得られる。
【0043】アクリル系重合体(E)に使用されるエポ
キシ基含有単量体としては、例えば、グリシジル(メ
タ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレ
ート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)
アクリレート、アリルグリシジルエーテル等が挙げられ
る。これらは単独であるいは二種以上を併用して使用す
ることができる。
【0044】これらエポキシ基含有単量体の使用量は、
アクリル系共重合体(E)のエポキシ当量が、200〜
1500g/eqとなるような範囲であることが好まし
く、例えば、10〜60重量%の範囲であることが好ま
しい。
【0045】アクリル系重合体(E)に使用されるその
他の重合性単量体としては、アクリル系重合体(D)で
記載した、共重合可能な重合性単量体として例示された
もの全てを単独であるいは二種以上を併用して使用する
ことができる。
【0046】本発明のアクリル系共重合体(E)のエポ
キシ当量は、200〜1500g/eqの範囲が好まし
い。エポキシ当量が1500g/eqを越えると硬化性
が不足して、耐溶剤性、耐候性が低下し、また、200
g/eq未満であると樹脂溶液が増粘したりゲル化し易
くなる。
【0047】アクリル系共重合体(E)の重量平均分子
量は、1000〜20000の範囲が好ましい。重量平
均分子量が1000未満であると耐溶剤性、耐候性が低
下し、また、20000を越えると樹脂溶液の粘度が著
しく上昇し、塗料固型分が低くなると共に塗膜の外観も
低下するようになる。
【0048】本発明のクリヤーコート塗料中のアクリル
系重合体(D)と(E)は、ベースコート塗料中のアク
リル系重合体(A)と同様に常法により重合することが
でき、アクリル系重合体(A)で記載した重合法、有機
溶剤、重合開始剤および必要に応じて連鎖移動剤を使用
することができる。
【0049】本発明のクリヤーコート塗料中のアクリル
系重合体(D)のカルボキシル基とアクリル系重合体
(E)のエポキシ基のモル比は、1/2≦カルボキシル
基/エポキシ基≦1/0.5の範囲が好ましい。この範
囲以外では、未反応の官能基により塗膜の耐水性、耐候
性などが低下するようになる。
【0050】本発明のクリヤーコート塗料には、硬化促
進のため触媒を含有させることができる。硬化触媒とし
ては、酸基とエステル基のエステル化反応に用いられる
公知のものでよく、例えば、4級アンモニウム塩やホス
ホニウム塩等が好ましい。具体的には、ベンジルトリメ
チルアンモニウムクロリド、ベンジルトリメチルアンモ
ニウムブロミド、ベンジルトリブチルアンモニウムクロ
リド、ベンジルトリブチルアンモニウムブロミド、テト
ラブチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニ
ウムブロミド等が挙げられる。
【0051】なお、本発明のクリヤーコート塗料には、
架橋密度を上げるため必要に応じて、アミノ樹脂やイソ
シアネート化合物を補助硬化剤として添加することがで
きる。
【0052】また、安定性を向上させるため必要に応じ
て、パラトルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸等のスルホン酸系や、モノアルキルリン酸、ジアル
キルリン酸等のリン酸系に代表される酸性化合物を添加
することができる。
【0053】さらに、公知のポリエステル樹脂、アクリ
ル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂;有機ベントン、ポリア
ミド、マイクロゲル、繊維素系樹脂等のレオロジーコン
トロール剤;表面調整剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸
化防止剤等の添加剤を必要に応じて使用することができ
る。本発明の多層塗膜は、上記した各成分を一般的な配
合方法により配合したベースコート塗料およびクリヤー
コート塗料を重ね塗りした後、加熱硬化することにより
形成される。
【0054】代表的な形成方法としては次のような方法
が例示できる。まず、ベースコート塗料を、希釈溶剤で
フォードカップNo.4による20℃の粘度が10〜2
0秒の範囲内となるように調整して、これを予めプライ
マー塗膜を形成した基材に対して乾燥膜厚が10〜30
μmとなるように塗装する。次いで、常温下に数分間放
置した後、クリヤーコート塗料を希釈溶剤でフォードカ
ップNo.4による20℃の粘度が15〜40秒の範囲
内となるように調整して、これをベースコート塗膜の上
に乾燥膜厚が20〜60μmとなるように重ね塗りし、
常温下に数分間放置する。その後、100℃〜180℃
の温度範囲で10〜40分間で硬化させる。このように
して、耐酸性、耐チッピング性およびウェットオンウェ
ット性に優れた2コート1ベーク方式の多層塗膜を形成
することができる。
【0055】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されない。例中の
部および%は、全て重量基準である。
【0056】ベースコート塗料用アクリル系重合体B−
1〜B−10の合成例 攪拌機、温度制御装置、冷却管を備えた容器に表1に示
した溶剤を加え、攪拌しながら100℃に加熱した。そ
の後、表1に示した組成のモノマーおよび重合開始剤の
混合物を4時間かけて滴下し、さらに3時間同温度で重
合し樹脂への転化率を高め、ベースコート塗料用アクリ
ル系重合体B−1〜B−10を合成した。
【0057】
【表1】
【0058】クリヤーコート塗料用アクリル系重合体C
−1の合成例 攪拌機、温度制御装置、冷却管、窒素導入管を備えた容
器に、窒素をパージした後、表2に示した溶剤を加え、
攪拌しながら100℃に加熱した。その後、表2に示し
た組成のモノマーおよび重合開始剤の混合物を4時間か
けて滴下し、さらに3時間同温度で重合し樹脂への転化
率を高め、クリヤーコート塗料用アクリル系重合体C−
1を合成した。
【0059】クリヤーコート塗料用アクリル系重合体C
−2,C−3の合成例 攪拌機、温度制御装置、冷却管、窒素導入管を備えた容
器に、窒素をパージした後、表2に示した溶剤を加え、
攪拌しながら130℃に加熱した。その後、表2に示し
た組成のモノマーおよび重合開始剤の混合物を4時間か
けて滴下し、さらに3時間同温度で重合し樹脂への転化
率を高め、クリヤーコート塗料用アクリル系重合体C−
2,C−3を合成した。
【0060】
【表2】
【0061】ベースコート塗料BP−1〜BP−14の
調製 表3に記載する配合割合によりベースコート塗料(BP
−1〜BP−14)を得た。なお、BP−11〜BP−
13については、公知の分散機を用い、赤色顔料が10
μm以下に粉砕されていることを確認した。このベース
コート塗料を、酢酸エチル/トルエン/ソルベッソ#1
50(エッソ社製、芳香族炭化水素)=40/30/3
0(重量%)からなる混合溶剤で希釈し、フォードカッ
プNo.4で13秒/20℃となるように調製した。
【0062】
【表3】
【0063】クリヤーコート塗料CP−1の調製 下記成分を配合してクリヤーコート塗料(CP−1)を
得た。 アクリル系重合体(C−1) 100部 アクリル系重合体(C−2) 80部 ベンジルトリブチルアンモニウムクロリド 1.8部 チヌビン328(チバガイギー社製紫外線吸収剤) 1.3部 サノールLS−440(三共(株)製光安定剤) 1.3部 モダフロー(モンサント社製レベリング剤) 0.2部 次いで、このクリヤーコート塗料(CP−1)を、ソル
ベッソ#100/セロソルブアセテート=50/50
(重量%)からなる混合溶剤で希釈し、フォードカップ
No.4で25秒/20℃となるように調製した。
【0064】クリヤーコート塗料CP−2の調製 下記成分を配合してクリヤーコート塗料(CP−2)を
得た。 アクリル系重合体(C−3) 120部 ユーバン20SE−60 50部 チヌビン328 1.3部 サノールLS−440 1.3部 モダフロー 0.2部 次いで、このクリヤーコート塗料を、ソルベッソ#10
0/ソルベッソ#150=2/1(重量比)からなる混
合溶剤で希釈し、フォードカップNo.4で28秒/2
0℃となるように調製した。
【0065】
【実施例1〜7および比較例1〜8】リン酸亜鉛処理さ
れた鋼板(0.8mm×300mm×900mm)に自
動車用カチオン電着塗料を塗装し、180℃で30分間
焼き付け、さらに、アミノアルキッド樹脂系の中塗り塗
料を塗装し、160℃で30分間焼き付けた後塗膜を水
研してテストピースを得た。テストピース上に、まずベ
ースコート塗料(BP−1〜BP−14)を乾燥膜厚が
15μmとなるように塗装し、5分間放置した後、クリ
ヤーコート塗料(CP−1〜CP−2)を乾燥膜厚が3
5μmとなるようにウェットオンウェット方式で重ね塗
りし、室温で15分間放置後140℃で30分間焼き付
けて2コート1ベーク方式による多層塗膜を形成した。
得られた多層塗膜の塗膜性能を表4に示した。
【0066】
【表4】
【0067】表4から明らかなように、本発明の多層塗
膜(実施例1〜7)は、本発明が規定する条件を満たさ
ない多層塗膜(比較例1〜8)に比べて優れたウェット
オンウェット性に起因する良好な光沢、塗膜外観および
優れた耐酸性、耐チッピング性を持ち、他の塗膜性能に
も優れていることがわかる。
【0068】
【発明の効果】本発明の多層塗膜は、光沢性、塗膜性能
および美粧性を損なうことなく耐酸性、耐チッピング性
およびウェットオンウェット性に優れており、特に自動
車の車体用塗膜として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 133/06 PFY C09D 133/06 PFY 133/14 133/14 133/26 PFW 133/26 PFW

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光輝材および/または着色顔料を配合し
    たベースコート塗料を塗装し、加熱することなしにクリ
    ヤーコート塗料を重ね塗りした後、加熱硬化させる2コ
    ート1ベーク方式の多層塗膜において、上記ベースコー
    ト塗料が、 (1)(a)下記一般式(I)または(II)で表わされ
    るカルボキシル基含有単量体0.2〜10重量%、 【化1】 【化2】 (b)下記一般式(III)で表わされる(メタ)アクリル
    アミド系単量体3〜40重量%、 【化3】 (c)水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル5〜60
    重量%、(d)下記一般式(IV)で表わされる(メタ)
    アクリル酸エステル20〜80重量%、 【化4】 (e)上記(a)〜(d)成分と共重合可能な他のビニ
    ル単量体0〜50重量%、を共重合して得られる水酸基
    価30〜120mgKOH/g、酸価0.1〜40mg
    KOH/g、および重量平均分子量が3000〜100
    000であるアクリル系共重合体(A)50〜95重量
    %と、硬化剤(B)5〜50重量%、および他の樹脂
    (C)0〜40重量%からなり、上記クリヤー塗料が、 (2)カルボキシル基を有するアクリル系重合体(D)
    と、エポキシ基を有するアクリル系重合体(E)とから
    なることを特徴とする多層塗膜。
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