JPH0994572A - 有機物含有水の処理方法及び装置 - Google Patents
有機物含有水の処理方法及び装置Info
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- JPH0994572A JPH0994572A JP7252806A JP25280695A JPH0994572A JP H0994572 A JPH0994572 A JP H0994572A JP 7252806 A JP7252806 A JP 7252806A JP 25280695 A JP25280695 A JP 25280695A JP H0994572 A JPH0994572 A JP H0994572A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 原子力発電プラント等の復水浄化において、
効果的で且つ有機物分解に大きなエネルギーを必要とし
ない経済的な有機物含有水の処理方法及び装置を提供す
ること。すなわち原子力発電プラントの脱塩器等から溶
出する有機物を効率よく除去でき、これにより原子炉内
への不純物の持込みを低減できること。 【解決手段】 有機物含有水を紫外線照射した後、イオ
ン交換処理するに際し、紫外線照射により前記有機物を
イオン性中間生成物に分解し、このイオン性中間生成物
の生成に基づく処理水の導電率変化に基づいて最適の紫
外線照射条件を設定する。
効果的で且つ有機物分解に大きなエネルギーを必要とし
ない経済的な有機物含有水の処理方法及び装置を提供す
ること。すなわち原子力発電プラントの脱塩器等から溶
出する有機物を効率よく除去でき、これにより原子炉内
への不純物の持込みを低減できること。 【解決手段】 有機物含有水を紫外線照射した後、イオ
ン交換処理するに際し、紫外線照射により前記有機物を
イオン性中間生成物に分解し、このイオン性中間生成物
の生成に基づく処理水の導電率変化に基づいて最適の紫
外線照射条件を設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機物含有水の処
理方法及び装置に係わり、特に原子力発電プラントにお
ける復水脱塩器や濾過脱塩器から溶出する有機物を含有
する水の処理方法及び装置に関する。
理方法及び装置に係わり、特に原子力発電プラントにお
ける復水脱塩器や濾過脱塩器から溶出する有機物を含有
する水の処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電プラントは高温高圧の蒸気条件で操
作される。一方、発電プラントの系統機器及び配管等は
大部分が鉄鋼材で構成されており、その構成材料を防食
するために復水は不純物を除去した高純度水が使用され
る。特に沸騰水型原子力発電プラントでは復水中に含ま
れる不純物は原子炉内に持込まれ炉内構造材の腐食を促
進するため、復水系に脱塩装置を設け不純物の徹底した
除去を行っている。脱塩装置としては粉末イオン交換樹
脂を用いる濾過脱塩器や粒状イオン交換樹脂を用いる脱
塩器が設けられている。他の従来例として特開平4−3
34588号公報又は特開平6−138289号公報が
挙げられ、これらには紫外線を照射して復水中の有機物
を分解することが開示されている。
作される。一方、発電プラントの系統機器及び配管等は
大部分が鉄鋼材で構成されており、その構成材料を防食
するために復水は不純物を除去した高純度水が使用され
る。特に沸騰水型原子力発電プラントでは復水中に含ま
れる不純物は原子炉内に持込まれ炉内構造材の腐食を促
進するため、復水系に脱塩装置を設け不純物の徹底した
除去を行っている。脱塩装置としては粉末イオン交換樹
脂を用いる濾過脱塩器や粒状イオン交換樹脂を用いる脱
塩器が設けられている。他の従来例として特開平4−3
34588号公報又は特開平6−138289号公報が
挙げられ、これらには紫外線を照射して復水中の有機物
を分解することが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】イオン交換樹脂を用い
る脱塩器はイオン性不純物の除去能は優れているが、非
イオン性不純物、例えばアルコール等の有機物の除去能
はない。又、脱塩器に用いられているイオン交換樹脂は
スチレンとジビニルベンゼンの共重合体を樹脂母体とし
ているため、イオン交換樹脂自身からの有機物の溶出は
避けられない。溶出有機物として陽イオン交換樹脂から
はポリスチレンスルホン酸、陰イオン交換樹脂からはト
リメチルアミン、メタノール、ポリスチレン4級アンモ
ニウムなどが知られている。このため復水中の非イオン
性有機物や脱塩器自体から溶出する有機物は原子炉内に
持込まれ分解され硫酸イオンや硝酸イオンを生成すると
いう問題があった。また、特開平4−334588号公
報等の紫外線を照射して復水中の有機物を分解する方法
は、その紫外線照射により有機物を最終的な炭酸ガスと
水にまで完全に分解させるため、その分解に大きなエネ
ルギーが必要となり経済的でない問題があった。
る脱塩器はイオン性不純物の除去能は優れているが、非
イオン性不純物、例えばアルコール等の有機物の除去能
はない。又、脱塩器に用いられているイオン交換樹脂は
スチレンとジビニルベンゼンの共重合体を樹脂母体とし
ているため、イオン交換樹脂自身からの有機物の溶出は
避けられない。溶出有機物として陽イオン交換樹脂から
はポリスチレンスルホン酸、陰イオン交換樹脂からはト
リメチルアミン、メタノール、ポリスチレン4級アンモ
ニウムなどが知られている。このため復水中の非イオン
性有機物や脱塩器自体から溶出する有機物は原子炉内に
持込まれ分解され硫酸イオンや硝酸イオンを生成すると
いう問題があった。また、特開平4−334588号公
報等の紫外線を照射して復水中の有機物を分解する方法
は、その紫外線照射により有機物を最終的な炭酸ガスと
水にまで完全に分解させるため、その分解に大きなエネ
ルギーが必要となり経済的でない問題があった。
【0004】本発明の目的は、原子力発電プラント等の
復水浄化における上記の問題点を解決し、効果的で且つ
有機物分解に大きなエネルギーを必要としない経済的な
有機物含有水の処理方法及び装置を提供することにあ
る。
復水浄化における上記の問題点を解決し、効果的で且つ
有機物分解に大きなエネルギーを必要としない経済的な
有機物含有水の処理方法及び装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、有機物含有水に対する紫外線照射処理条件
を、その処理水中の有機物が紫外線照射により生成する
イオン性中間生成物に基づく該処理水の導電率変化に基
づき設定することを特徴とする有機物含有水の処理方法
である。
本発明は、有機物含有水に対する紫外線照射処理条件
を、その処理水中の有機物が紫外線照射により生成する
イオン性中間生成物に基づく該処理水の導電率変化に基
づき設定することを特徴とする有機物含有水の処理方法
である。
【0006】また他の発明は、前記発明において、有機
物含有水の紫外線照射処理条件は、紫外線の照射時間を
変えて前記導電率が大きくなる方向に設定することを特
徴とするものである。
物含有水の紫外線照射処理条件は、紫外線の照射時間を
変えて前記導電率が大きくなる方向に設定することを特
徴とするものである。
【0007】また他の発明は、前記発明において、有機
物含有水の紫外線照射処理条件は、紫外線ランプ電力を
変えて前記導電率が大きくなる方向に設定することを特
徴とするものである。
物含有水の紫外線照射処理条件は、紫外線ランプ電力を
変えて前記導電率が大きくなる方向に設定することを特
徴とするものである。
【0008】また他の発明は、前記いずれかの発明にお
いて、イオン性中間生成物が生成している状態の処理水
をイオン交換処理することを特徴とする有機物含有水の
処理方法である。
いて、イオン性中間生成物が生成している状態の処理水
をイオン交換処理することを特徴とする有機物含有水の
処理方法である。
【0009】また他の発明は、前記いずれかの発明にお
いて、有機物含有水が粒状の陽イオン交換樹脂と陰イオ
ン交換樹脂を混合充てんした脱塩器から溶出する有機物
含有水であることを特徴とする有機物含有水の処理方法
である。
いて、有機物含有水が粒状の陽イオン交換樹脂と陰イオ
ン交換樹脂を混合充てんした脱塩器から溶出する有機物
含有水であることを特徴とする有機物含有水の処理方法
である。
【0010】また他の発明は、前記いずれかの発明にお
いて、有機物含有水が粉末の陽イオン交換樹脂と陰イオ
ン交換樹脂をプリコートした濾過脱塩器から溶出する有
機物含有水であることを特徴とするものである。
いて、有機物含有水が粉末の陽イオン交換樹脂と陰イオ
ン交換樹脂をプリコートした濾過脱塩器から溶出する有
機物含有水であることを特徴とするものである。
【0011】また他の発明は、処理水である有機物含有
水を送る送液手段と、この送液手段から送られた処理水
に紫外線を照射する紫外線照射手段と、この紫外線照射
手段を通過した処理水が送られるイオン交換手段と、前
記紫外線照射手段とイオン交換手段との間に設けられて
紫外線照射処理された処理水の導電率を検出する導電率
検出手段と、この導電率検出手段の検出信号を受けてそ
の導電率が大きくなる方向に前記処理水に対する紫外線
照射処理条件を設定する紫外線照射条件制御手段とを備
えたことを特徴とする有機物含有水の処理装置である。
水を送る送液手段と、この送液手段から送られた処理水
に紫外線を照射する紫外線照射手段と、この紫外線照射
手段を通過した処理水が送られるイオン交換手段と、前
記紫外線照射手段とイオン交換手段との間に設けられて
紫外線照射処理された処理水の導電率を検出する導電率
検出手段と、この導電率検出手段の検出信号を受けてそ
の導電率が大きくなる方向に前記処理水に対する紫外線
照射処理条件を設定する紫外線照射条件制御手段とを備
えたことを特徴とする有機物含有水の処理装置である。
【0012】また他の発明は、前記装置の発明におい
て、導電率検出手段の検出信号は紫外線照射手段に送ら
れて紫外線ランプ電力が変更制御されるものである。
て、導電率検出手段の検出信号は紫外線照射手段に送ら
れて紫外線ランプ電力が変更制御されるものである。
【0013】また他の発明は、前記装置の発明におい
て、導電率検出手段の検出信号は送液手段に送られて紫
外線の照射時間が変更制御されるものである。
て、導電率検出手段の検出信号は送液手段に送られて紫
外線の照射時間が変更制御されるものである。
【0014】本発明は、発電プラントの復水等の有機物
含有水を紫外線照射した後、イオン交換処理するに際
し、紫外線照射により前記有機物をイオン性中間生成物
に分解し、このイオン性中間生成物の生成に基づいて処
理水の導電率が変化するが、その導電率変化に基づいて
最適の紫外線照射条件を設定するものである。これによ
り有機物分解に大きなエネルギーを必要とせずに効率よ
く有機物含有水を処理することができる。
含有水を紫外線照射した後、イオン交換処理するに際
し、紫外線照射により前記有機物をイオン性中間生成物
に分解し、このイオン性中間生成物の生成に基づいて処
理水の導電率が変化するが、その導電率変化に基づいて
最適の紫外線照射条件を設定するものである。これによ
り有機物分解に大きなエネルギーを必要とせずに効率よ
く有機物含有水を処理することができる。
【0015】本発明者等は発電プラントの性能向上及び
構成機器の腐食防止のために発電プラントの復水の浄化
方法について種々検討した。復水中に含まれる腐食性成
分の一種であるナトリウムイオンや塩素イオンは、陽イ
オン交換樹脂と陰イオン交換樹脂を混合充てんした脱塩
器で除去される。しかし、前記したように復水中の有機
物や脱塩器のイオン交換樹脂から溶出する有機物は除去
できない。ここで脱塩器のイオン交換樹脂から溶出する
有機物量は通常の流水状態では脱塩器内での復水の滞留
時間が非常に短いため少量でありほとんど問題とはなら
ない。しかし、復水脱塩器の逆洗、再生や復水濾過脱塩
器のプリコート時は復水系からアウトサービスされ、こ
れらの操作終了後、次の通水時まで待機している。この
ような状態は時間が長いため脱塩器内のイオン交換樹脂
から溶出する有機物は高濃度となり、インサービス時復
水に多量の有機物が持込まれる。これらはいずれも原子
炉内に持込まれ分解され不純物イオンを生成する。これ
を防ぐため現状ではやむなく脱塩器のインサービス前に
ボトムドレン水を系外に排出している。しかし、この有
機物を含むボトムドレン水は回収され補給水として復水
に戻される。このため脱塩器等のボトムドレン水中の有
機物は分解除去されないかぎり最終的には復水に入って
しまう。このような事を防止するためにはボトムドレン
水中等の有機物の分解除去が必要である。
構成機器の腐食防止のために発電プラントの復水の浄化
方法について種々検討した。復水中に含まれる腐食性成
分の一種であるナトリウムイオンや塩素イオンは、陽イ
オン交換樹脂と陰イオン交換樹脂を混合充てんした脱塩
器で除去される。しかし、前記したように復水中の有機
物や脱塩器のイオン交換樹脂から溶出する有機物は除去
できない。ここで脱塩器のイオン交換樹脂から溶出する
有機物量は通常の流水状態では脱塩器内での復水の滞留
時間が非常に短いため少量でありほとんど問題とはなら
ない。しかし、復水脱塩器の逆洗、再生や復水濾過脱塩
器のプリコート時は復水系からアウトサービスされ、こ
れらの操作終了後、次の通水時まで待機している。この
ような状態は時間が長いため脱塩器内のイオン交換樹脂
から溶出する有機物は高濃度となり、インサービス時復
水に多量の有機物が持込まれる。これらはいずれも原子
炉内に持込まれ分解され不純物イオンを生成する。これ
を防ぐため現状ではやむなく脱塩器のインサービス前に
ボトムドレン水を系外に排出している。しかし、この有
機物を含むボトムドレン水は回収され補給水として復水
に戻される。このため脱塩器等のボトムドレン水中の有
機物は分解除去されないかぎり最終的には復水に入って
しまう。このような事を防止するためにはボトムドレン
水中等の有機物の分解除去が必要である。
【0016】有機物の分解除去法としては酸化剤等の薬
剤の添加を必要としない紫外線照射処理が好ましい。こ
の方法は主波長が185nm及び254nmである低圧
水銀ランプを用い紫外線を照射し有機物を酸化分解する
ものである。特に185nmの光は水分子を分解して強
力な酸化力をもつヒドロキシラジカルを生成するととも
に水中の溶存有機物の化学結合を解離する。これらの作
用により有機物は最終的には炭酸ガスと水に分解され
る。しかし、有機物を炭酸ガスと水にまで完全に分解す
るには大きなエネルギーを必要する。ここで有機物は紫
外線照射されると酸化分解の程度により各種の中間生成
物を経て最終的に炭酸ガスと水に分解される。
剤の添加を必要としない紫外線照射処理が好ましい。こ
の方法は主波長が185nm及び254nmである低圧
水銀ランプを用い紫外線を照射し有機物を酸化分解する
ものである。特に185nmの光は水分子を分解して強
力な酸化力をもつヒドロキシラジカルを生成するととも
に水中の溶存有機物の化学結合を解離する。これらの作
用により有機物は最終的には炭酸ガスと水に分解され
る。しかし、有機物を炭酸ガスと水にまで完全に分解す
るには大きなエネルギーを必要する。ここで有機物は紫
外線照射されると酸化分解の程度により各種の中間生成
物を経て最終的に炭酸ガスと水に分解される。
【0017】ところで、前記中間生成物は主にギ酸、酢
酸等の有機酸等のイオン性物質であり、これはイオン交
換樹脂で除去可能である。我々の検討結果によれば有機
物含有水の紫外線照射をイオン性中間生成物をより多く
生成する条件で行い、続いてイオン交換処理を行えば、
有機物を最終的な炭酸ガスと水にまで分解せずに中間生
成物の段階で除去でき、有機物含有水の処理が効率よく
行えることが分った。有機物の紫外線照射による中間生
成物の種類、量は有機物濃度、紫外線照射時間、紫外線
照射量等に依存するものである。このような方法により
有機物含有水の処理を効率よく行うには紫外線照射処理
水の導電率が最大となるよう有機物含有水の紫外線照射
を行えばよい。
酸等の有機酸等のイオン性物質であり、これはイオン交
換樹脂で除去可能である。我々の検討結果によれば有機
物含有水の紫外線照射をイオン性中間生成物をより多く
生成する条件で行い、続いてイオン交換処理を行えば、
有機物を最終的な炭酸ガスと水にまで分解せずに中間生
成物の段階で除去でき、有機物含有水の処理が効率よく
行えることが分った。有機物の紫外線照射による中間生
成物の種類、量は有機物濃度、紫外線照射時間、紫外線
照射量等に依存するものである。このような方法により
有機物含有水の処理を効率よく行うには紫外線照射処理
水の導電率が最大となるよう有機物含有水の紫外線照射
を行えばよい。
【0018】また有機物含有水の紫外線照射処理条件
は、紫外線の照射時間を変えて前記導電率が大きくなる
方向に設定することは送液ポンプなどの送液量を変える
ことにより簡単に行える。又は紫外線ランプ電力を変え
て紫外線照射量を前記導電率が大きくなる方向に設定す
ることも簡単に行える。
は、紫外線の照射時間を変えて前記導電率が大きくなる
方向に設定することは送液ポンプなどの送液量を変える
ことにより簡単に行える。又は紫外線ランプ電力を変え
て紫外線照射量を前記導電率が大きくなる方向に設定す
ることも簡単に行える。
【0019】また本発明に係る有機物含有水の処理装置
によれば、構造簡単にして前記処理方法に係る発明を実
施できる。特に、導電率検出手段の検出信号が紫外線照
射手段に送られて紫外線ランプ電力が変更制御されるも
のや、導電率検出手段の検出信号が送液手段に送られて
紫外線の照射時間が変更制御されるものが構造的に簡単
である。
によれば、構造簡単にして前記処理方法に係る発明を実
施できる。特に、導電率検出手段の検出信号が紫外線照
射手段に送られて紫外線ランプ電力が変更制御されるも
のや、導電率検出手段の検出信号が送液手段に送られて
紫外線の照射時間が変更制御されるものが構造的に簡単
である。
【0020】
〔具体例1〕次に本発明を図1に基づいて具体的に説明
する。図1は本発明による有機物含有水の処理装置の構
成図である。本有機物含有水の処理装置は送液ポンプ
1、紫外線照射装置2、導電率計3、イオン交換樹脂塔
4、紫外線照射条件制御装置5により構成される。紫外
線照射装置2は図2に示すように紫外線ランプ6と有機
物含有水の流路7とにより構成される。紫外線ランプ6
は主波長が185nm及び254nmである低圧水銀ラ
ンプが好ましい。イオン交換樹脂塔4は本実施例では陽
イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂を混合充てんしたも
のである。又、紫外線照射条件制御装置5は紫外線照射
装置2を通過した紫外線照射処理水の導電率を導電率計
3で測定し、その導電率が最大となるように送液ポンプ
1の送液量や紫外線照射装置2の紫外線ランプ電力等を
制御するものである。送液ポンプ1の送液量を変えるこ
とは、紫外線の照射時間を変えることに相当する。前記
送液量と紫外線ランプ電力の両方を制御してもよいが、
いずれか一方だけの制御で通常はよい。
する。図1は本発明による有機物含有水の処理装置の構
成図である。本有機物含有水の処理装置は送液ポンプ
1、紫外線照射装置2、導電率計3、イオン交換樹脂塔
4、紫外線照射条件制御装置5により構成される。紫外
線照射装置2は図2に示すように紫外線ランプ6と有機
物含有水の流路7とにより構成される。紫外線ランプ6
は主波長が185nm及び254nmである低圧水銀ラ
ンプが好ましい。イオン交換樹脂塔4は本実施例では陽
イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂を混合充てんしたも
のである。又、紫外線照射条件制御装置5は紫外線照射
装置2を通過した紫外線照射処理水の導電率を導電率計
3で測定し、その導電率が最大となるように送液ポンプ
1の送液量や紫外線照射装置2の紫外線ランプ電力等を
制御するものである。送液ポンプ1の送液量を変えるこ
とは、紫外線の照射時間を変えることに相当する。前記
送液量と紫外線ランプ電力の両方を制御してもよいが、
いずれか一方だけの制御で通常はよい。
【0021】図1における工程を説明する。有機物含有
水は送液ポンプ1により紫外線照射装置2に入り、有機
物含有水が流路7を流れる間に紫外線照射され、有機物
はイオン性中間生成物に分解される。次にイオン交換樹
脂塔4に入りイオン交換処理されて除去される。ここ
で、紫外線照射による処理水の導電率の変化を導電率計
3で測定し、その信号を受ける紫外線照射条件制御装置
5により送液ポンプの送液量や紫外線ランプ電力を制御
し、紫外線処理水の導電率が最大値を示すようにしてあ
る。この処理方法をフローチャートで表すと図3の如く
なる。
水は送液ポンプ1により紫外線照射装置2に入り、有機
物含有水が流路7を流れる間に紫外線照射され、有機物
はイオン性中間生成物に分解される。次にイオン交換樹
脂塔4に入りイオン交換処理されて除去される。ここ
で、紫外線照射による処理水の導電率の変化を導電率計
3で測定し、その信号を受ける紫外線照射条件制御装置
5により送液ポンプの送液量や紫外線ランプ電力を制御
し、紫外線処理水の導電率が最大値を示すようにしてあ
る。この処理方法をフローチャートで表すと図3の如く
なる。
【0022】次に、図1の有機物含有水の処理装置によ
る処理例を示す。有機物含有水は陽イオン交換樹脂と陰
イオン交換樹脂の混合状態から溶出した有機物を含むも
のである。この処理水の有機物濃度(TOC:Total
Organic Carbon)は1200μg/l、導電率は3.5
μS/cmであった。送液ポンプ1の流量を変えること
により紫外線照射装置2での照射時間を変化させ処理し
た。続いてイオン交換樹脂塔4によりイオン交換処理を
行った。紫外線照射処理後の導電率とTOCを図4に示
す。照射時間の増加に伴い導電率は大きくなり照射時間
3分附近で最大となり、以後は低下しやがて一定とな
る。これは紫外線照射により先ずイオン性の中間物が生
成し、続いてこれらが酸化分解され炭酸ガスと水を生成
するためと考えられる。TOCは照射時間の増加に伴い
低下し、照射時間6分以降で100μg/l以下になっ
ており、有機物が炭酸ガスと水に完全に分解しているこ
とが分る。一方、この時の紫外線照射処理の後段に設置
したイオン交換樹脂塔4によるイオン交換処理水の水質
は紫外線照射により導電率が最大となる照射時間3分以
上ではTOC 100μg/l以下、導電率0.1μS/
cm以下であり、有機物、イオンとも十分除去されてい
た。
る処理例を示す。有機物含有水は陽イオン交換樹脂と陰
イオン交換樹脂の混合状態から溶出した有機物を含むも
のである。この処理水の有機物濃度(TOC:Total
Organic Carbon)は1200μg/l、導電率は3.5
μS/cmであった。送液ポンプ1の流量を変えること
により紫外線照射装置2での照射時間を変化させ処理し
た。続いてイオン交換樹脂塔4によりイオン交換処理を
行った。紫外線照射処理後の導電率とTOCを図4に示
す。照射時間の増加に伴い導電率は大きくなり照射時間
3分附近で最大となり、以後は低下しやがて一定とな
る。これは紫外線照射により先ずイオン性の中間物が生
成し、続いてこれらが酸化分解され炭酸ガスと水を生成
するためと考えられる。TOCは照射時間の増加に伴い
低下し、照射時間6分以降で100μg/l以下になっ
ており、有機物が炭酸ガスと水に完全に分解しているこ
とが分る。一方、この時の紫外線照射処理の後段に設置
したイオン交換樹脂塔4によるイオン交換処理水の水質
は紫外線照射により導電率が最大となる照射時間3分以
上ではTOC 100μg/l以下、導電率0.1μS/
cm以下であり、有機物、イオンとも十分除去されてい
た。
【0023】〔具体例2〕図5は原子力発電プラントの
系統及び脱塩器から溶出する有機物の処理系統図であ
る。図5において、8は脱塩器10のボトムドレン水回
収タンク、9は本発明に係る有機物含有水の処理装置を
示す。脱塩器10には粒状の陽イオン交換樹脂と陰イオ
ン交換樹脂が混合充てんされている。また濾過脱塩器1
1は粉末の陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂をプリ
コートしたものである。脱塩器10や濾過脱塩器11の
ボトムドレン水は回収され、有機物含有水の処理装置9
により処理された後、プラントの補給水等として再使用
される。
系統及び脱塩器から溶出する有機物の処理系統図であ
る。図5において、8は脱塩器10のボトムドレン水回
収タンク、9は本発明に係る有機物含有水の処理装置を
示す。脱塩器10には粒状の陽イオン交換樹脂と陰イオ
ン交換樹脂が混合充てんされている。また濾過脱塩器1
1は粉末の陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂をプリ
コートしたものである。脱塩器10や濾過脱塩器11の
ボトムドレン水は回収され、有機物含有水の処理装置9
により処理された後、プラントの補給水等として再使用
される。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、有機物含有水の紫外線
照射をイオン性中間生成物をより多く生成する条件で行
い、続いてイオン交換処理するので、有機物を最終的な
炭酸ガスと水にまで分解せずに中間生成物の段階で除去
でき、有機物含有水の処理が効率よく行えると共に有機
物分解に大きなエネルギーを必要としない。これによ
り、原子力発電プラントにおける復水中の有機物が低減
し原子炉内への持込みを防止でき炉内構造物等の腐食が
低減し、発電プラントの性能を向上させ、かつ機器の長
寿命化が図れるという効果が得られる。
照射をイオン性中間生成物をより多く生成する条件で行
い、続いてイオン交換処理するので、有機物を最終的な
炭酸ガスと水にまで分解せずに中間生成物の段階で除去
でき、有機物含有水の処理が効率よく行えると共に有機
物分解に大きなエネルギーを必要としない。これによ
り、原子力発電プラントにおける復水中の有機物が低減
し原子炉内への持込みを防止でき炉内構造物等の腐食が
低減し、発電プラントの性能を向上させ、かつ機器の長
寿命化が図れるという効果が得られる。
【図1】本発明の有機物含有水の処理装置の構成図であ
る。
る。
【図2】紫外線照射装置の縦断面図である。
【図3】本発明の処理方法のフローチャート図である。
【図4】本発明の有機物含有水の処理方法による有機物
含有水の紫外線照射処理例であり、紫外線照射時間に対
する導電率とTOCとの関係を示す図である。
含有水の紫外線照射処理例であり、紫外線照射時間に対
する導電率とTOCとの関係を示す図である。
【図5】本有機物含有水の処理装置を備えた原子力発電
プラントの復水系を示す構成図である。
プラントの復水系を示す構成図である。
1 送液ポンプ 2 紫外線照射装置 3 導電率計 4 イオン交換樹脂塔 5 紫外線照射条件制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G21D 1/00 GDB G21F 9/12 512C G21F 9/12 512 G21C 19/30 GDBC G21D 1/00 GDBW (72)発明者 山野邉 勉 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式会 社日立エンジニアリングサービス内 (72)発明者 碓井 直志 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 朝倉 大和 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内
Claims (9)
- 【請求項1】 有機物含有水に紫外線を照射して処理す
る有機物含有水の処理方法において、有機物含有水に対
する紫外線照射処理条件を処理水中の有機物が紫外線照
射により生成するイオン性中間生成物に基づく該処理水
の導電率変化に基づき設定することを特徴とする有機物
含有水の処理方法。 - 【請求項2】 請求項1において、有機物含有水の紫外
線照射処理条件は、紫外線の照射時間を変えて前記導電
率が大きくなる方向に設定することを特徴とする有機物
含有水の処理方法。 - 【請求項3】 請求項1において、有機物含有水の紫外
線照射処理条件は、紫外線ランプ電力を変えて前記導電
率が大きくなる方向に設定することを特徴とする有機物
含有水の処理方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、イ
オン性中間生成物が生成している状態の処理水をイオン
交換処理することを特徴とする有機物含有水の処理方
法。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、有
機物含有水が粒状の陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹
脂を混合充てんした脱塩器から溶出する有機物含有水で
あることを特徴とする有機物含有水の処理方法。 - 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、有
機物含有水が粉末の陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹
脂をプリコートした濾過脱塩器から溶出する有機物含有
水であることを特徴とする有機物含有水の処理方法。 - 【請求項7】 処理水である有機物含有水を送る送液手
段と、この送液手段から送られた処理水に紫外線を照射
する紫外線照射手段と、この紫外線照射手段を通過した
処理水が送られるイオン交換手段と、前記紫外線照射手
段とイオン交換手段との間に設けられて紫外線照射処理
された処理水の導電率を検出する導電率検出手段と、こ
の導電率検出手段の検出信号を受けてその導電率が大き
くなる方向に前記処理水に対する紫外線照射処理条件を
設定する紫外線照射条件制御手段とを備えたことを特徴
とする有機物含有水の処理装置。 - 【請求項8】 請求項7において、導電率検出手段の検
出信号は紫外線照射手段に送られて紫外線ランプ電力が
変更制御されるものであることを特徴とする有機物含有
水の処理装置。 - 【請求項9】 請求項7において、導電率検出手段の検
出信号は送液手段に送られて紫外線の照射時間が変更制
御されるものであることを特徴とする有機物含有水の処
理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7252806A JPH0994572A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 有機物含有水の処理方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7252806A JPH0994572A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 有機物含有水の処理方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0994572A true JPH0994572A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17242486
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7252806A Pending JPH0994572A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 有機物含有水の処理方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0994572A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001153828A (ja) * | 1999-11-26 | 2001-06-08 | Dkk Toa Corp | 有機炭素含量の測定方法及び測定装置 |
| KR20020046974A (ko) * | 2000-12-13 | 2002-06-21 | 주식회사 노무라코리아 | 불순물 검출 장치 및 불순물 검출 방법 |
| JP2004521318A (ja) * | 2000-10-16 | 2004-07-15 | シーヴァーズ インスツルメンツ,インク. | パルスフロー全有機炭素分析装置 |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP7252806A patent/JPH0994572A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001153828A (ja) * | 1999-11-26 | 2001-06-08 | Dkk Toa Corp | 有機炭素含量の測定方法及び測定装置 |
| JP2004521318A (ja) * | 2000-10-16 | 2004-07-15 | シーヴァーズ インスツルメンツ,インク. | パルスフロー全有機炭素分析装置 |
| KR20020046974A (ko) * | 2000-12-13 | 2002-06-21 | 주식회사 노무라코리아 | 불순물 검출 장치 및 불순물 검출 방법 |
| JP2002214221A (ja) * | 2000-12-13 | 2002-07-31 | Samsung Electronics Co Ltd | 不純物検出装置および不純物検出方法 |
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