JPH0995152A - 四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装置 - Google Patents
四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装置Info
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- JPH0995152A JPH0995152A JP27687395A JP27687395A JPH0995152A JP H0995152 A JPH0995152 A JP H0995152A JP 27687395 A JP27687395 A JP 27687395A JP 27687395 A JP27687395 A JP 27687395A JP H0995152 A JPH0995152 A JP H0995152A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】オーバードライブ及びフルタイム四輪駆動可能
な四輪駆動車を、コンパクトなセンタディファレンシャ
ル付動力分配装置で実現する。 【解決手段】四輪駆動時にはクラッチC4 を接続状態か
つブレーキBを解放状態として前輪側出力軸と前記後輪
側出力軸との回転差を吸収し、またクラッチCを調圧す
ることによりトルクスプリット及びセンタデフロックを
可能とする。二輪駆動時にはクラッチC4 を断状態と
し、クラッチCを断状態かつブレーキBを固定状態とす
ることによって前記プラネタリギアセットをオーバード
ライブ用として利用することを可能とする。
な四輪駆動車を、コンパクトなセンタディファレンシャ
ル付動力分配装置で実現する。 【解決手段】四輪駆動時にはクラッチC4 を接続状態か
つブレーキBを解放状態として前輪側出力軸と前記後輪
側出力軸との回転差を吸収し、またクラッチCを調圧す
ることによりトルクスプリット及びセンタデフロックを
可能とする。二輪駆動時にはクラッチC4 を断状態と
し、クラッチCを断状態かつブレーキBを固定状態とす
ることによって前記プラネタリギアセットをオーバード
ライブ用として利用することを可能とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、四輪駆動から二輪
駆動への切り替え機能を持つ四輪駆動車用センタディフ
ァレンシャル付動力分配装置に関するものである。
駆動への切り替え機能を持つ四輪駆動車用センタディフ
ァレンシャル付動力分配装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のアウトドアブームや安全性への関
心の高まりに呼応して、四輪駆動(「4WD」ともい
う)車の一般への普及はめざましいものがあり、それに
つれて悪路や凍結路面等での走行性能と一般路での走行
性能を両立させた、更に使いやすく、高性能かつ小型、
安価な四輪駆動装置(動力分配装置)が要求されてい
る。
心の高まりに呼応して、四輪駆動(「4WD」ともい
う)車の一般への普及はめざましいものがあり、それに
つれて悪路や凍結路面等での走行性能と一般路での走行
性能を両立させた、更に使いやすく、高性能かつ小型、
安価な四輪駆動装置(動力分配装置)が要求されてい
る。
【0003】そこで、近年ではフルタイム方式の四輪駆
動車が普及してきている。フルタイム方式の四輪駆動車
においては、タイトコーナーでのブレーキング現象を防
止するため、動力分配装置(「トランスファ」ともい
う)内に前後輪の回転差を吸収するセンタディファレン
シャル(「センタデフ」ともいう)を設けることが必要
である。
動車が普及してきている。フルタイム方式の四輪駆動車
においては、タイトコーナーでのブレーキング現象を防
止するため、動力分配装置(「トランスファ」ともい
う)内に前後輪の回転差を吸収するセンタディファレン
シャル(「センタデフ」ともいう)を設けることが必要
である。
【0004】但し、単にセンタディファレンシャルを設
けただけではいずれかの車輪が空転すると他の車輪には
動力が伝わらなくなるため、ビスカス・カップリングや
多板クラッチ等を用いた作動制限装置をセンタディファ
レンシャルに用いることが一般に行われている。
けただけではいずれかの車輪が空転すると他の車輪には
動力が伝わらなくなるため、ビスカス・カップリングや
多板クラッチ等を用いた作動制限装置をセンタディファ
レンシャルに用いることが一般に行われている。
【0005】図4に従来のセンタディファレンシャル付
フルタイム式四輪駆動システムの一例を示す(トヨタ
マークII 新型解説書 1993年10月)。
フルタイム式四輪駆動システムの一例を示す(トヨタ
マークII 新型解説書 1993年10月)。
【0006】図4を参照して、エンジン(不図示)から
の動力はインプット・シャフト11を通じてトランスミ
ッション20を通じて動力分配装置(「トランスファ」
ともいう)15に入力される。動力分配装置15内では
プラネタリギア式のセンタデフ12によって動力は前輪
側・後輪側の2つに分けられ、リヤ・ドライブシャフト
13及びスプロケット10、チェーン5を通じフロント
・ドライブシャフト14に伝えられる。
の動力はインプット・シャフト11を通じてトランスミ
ッション20を通じて動力分配装置(「トランスファ」
ともいう)15に入力される。動力分配装置15内では
プラネタリギア式のセンタデフ12によって動力は前輪
側・後輪側の2つに分けられ、リヤ・ドライブシャフト
13及びスプロケット10、チェーン5を通じフロント
・ドライブシャフト14に伝えられる。
【0007】また、多板クラッチC10が作動制限装置の
働きをしており、油圧制御によって作動制限量を可変さ
せている。
働きをしており、油圧制御によって作動制限量を可変さ
せている。
【0008】上記従来例に対し、悪路走破性を主目的と
する四輪駆動車では、センタディファレンシャルを設け
ず、一般路においては動力分配装置において前輪への動
力をカットするパートタイム式四輪駆動が長らく用いら
れてきた。
する四輪駆動車では、センタディファレンシャルを設け
ず、一般路においては動力分配装置において前輪への動
力をカットするパートタイム式四輪駆動が長らく用いら
れてきた。
【0009】そこで、上記従来例に加え、高い悪路走破
性を保ちつつ四輪駆動を必要としない一般路での走行時
における燃費、静粛性等を向上させるため、センタディ
ファレンシャルをロックする機能(つまり前後輪を直結
する)及び四輪駆動から二輪駆動(「2WD」ともい
う)への切替機能を設けたセンタディファレンシャル付
動力分配装置が提案されている(三菱自動車 パジェロ
サービスマニュアル1993年7月)。
性を保ちつつ四輪駆動を必要としない一般路での走行時
における燃費、静粛性等を向上させるため、センタディ
ファレンシャルをロックする機能(つまり前後輪を直結
する)及び四輪駆動から二輪駆動(「2WD」ともい
う)への切替機能を設けたセンタディファレンシャル付
動力分配装置が提案されている(三菱自動車 パジェロ
サービスマニュアル1993年7月)。
【0010】図5に上述のセンタディファレンシャル付
動力分配装置を示す。図5を参照して、エンジンからの
動力は不図示のトランスミッション(図4に示したトラ
ンスミッションと同じ)を介してメインシャフト1に入
力される。また、故障時の牽引やウインチ使用の際は未
潤滑状態のため、トランスミッションに車輪側から動力
が加わるとトランスミッションのシャフトやギア類に悪
影響を及ぼすので、動力分配装置内において車輪からの
動力をカットできるよう、ハイ/ロー切換部9にはニュ
ートラルポジションが設けられている。
動力分配装置を示す。図5を参照して、エンジンからの
動力は不図示のトランスミッション(図4に示したトラ
ンスミッションと同じ)を介してメインシャフト1に入
力される。また、故障時の牽引やウインチ使用の際は未
潤滑状態のため、トランスミッションに車輪側から動力
が加わるとトランスミッションのシャフトやギア類に悪
影響を及ぼすので、動力分配装置内において車輪からの
動力をカットできるよう、ハイ/ロー切換部9にはニュ
ートラルポジションが設けられている。
【0011】二輪駆動時においてはメインシャフト1に
入力された動力は2WD/4WD切換部8によって駆動
スプロケット10には伝わらず、かつセンタ・ディファ
レンシャル6はロックされるため、リア・ドライブシャ
フト2にはトランスミッション(「T/M」ともいう)
からの動力が直接伝わることになり(直結状態)、フロ
ント・ドライブシャフト3にはエンジンからの動力は全
く伝わらないため、一般の二輪駆動車と同様となる。
入力された動力は2WD/4WD切換部8によって駆動
スプロケット10には伝わらず、かつセンタ・ディファ
レンシャル6はロックされるため、リア・ドライブシャ
フト2にはトランスミッション(「T/M」ともいう)
からの動力が直接伝わることになり(直結状態)、フロ
ント・ドライブシャフト3にはエンジンからの動力は全
く伝わらないため、一般の二輪駆動車と同様となる。
【0012】フルタイム四輪駆動時においては2WD/
4WD切換部8においてメインシャフト1に入力された
動力を分配し、フロント・ドライブシャフト3にはチェ
ーン5を通じて動力が伝わり、リア・ドライブシャフト
2へはベベルギアからなるセンタ・ディファレンシャル
6を通じて動力が伝わる。このセンタ・ディファレンシ
ャル6には作動制限装置としてビスカス・カップリング
7が並列して設けられている。
4WD切換部8においてメインシャフト1に入力された
動力を分配し、フロント・ドライブシャフト3にはチェ
ーン5を通じて動力が伝わり、リア・ドライブシャフト
2へはベベルギアからなるセンタ・ディファレンシャル
6を通じて動力が伝わる。このセンタ・ディファレンシ
ャル6には作動制限装置としてビスカス・カップリング
7が並列して設けられている。
【0013】また、四輪駆動時にセンタ・ディファレン
シャル6をロックすること(デフロックともいう)によ
って前輪及び後輪は直結状態となり、原野等の不整地を
走行する際の走破力を向上させることも可能である。
シャル6をロックすること(デフロックともいう)によ
って前輪及び後輪は直結状態となり、原野等の不整地を
走行する際の走破力を向上させることも可能である。
【0014】上述のように、四輪駆動をフルタイム化す
るためにはセンタ・ディファレンシャルとしてプラネタ
リギアやベベルギア等を加えることが必須である。
るためにはセンタ・ディファレンシャルとしてプラネタ
リギアやベベルギア等を加えることが必須である。
【0015】また、図4に示すようにオーバードライブ
ポジションを有する4速のオートマチック・トランスミ
ッション(「A/T」ともいう)は、従来と同様の3速
オートマチック・トランスミッション部23にプラネタ
リギアセット16等からなるオーバードライブ部22を
直列に加えた構成とされる。
ポジションを有する4速のオートマチック・トランスミ
ッション(「A/T」ともいう)は、従来と同様の3速
オートマチック・トランスミッション部23にプラネタ
リギアセット16等からなるオーバードライブ部22を
直列に加えた構成とされる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】最近では四輪駆動車と
いえどもオンロードでの高い走行性能や低燃費等に対す
る要求からトランスミッションにオーバードライブ
(「O/D」ともいう)を設ける必要性が高まってきて
いる。
いえどもオンロードでの高い走行性能や低燃費等に対す
る要求からトランスミッションにオーバードライブ
(「O/D」ともいう)を設ける必要性が高まってきて
いる。
【0017】しかしながら、上記従来例においてはオー
バードライブ部22とセンタディファレンシャル12、
6と、別々に新たにギアを設ける必要があるため、装置
自体が大型化し、搭載性が悪く、かつコストが高くなる
ため、小型の四輪駆動車をオーバードライブかつフルタ
イム駆動可能とする構成にすることは困難である。
バードライブ部22とセンタディファレンシャル12、
6と、別々に新たにギアを設ける必要があるため、装置
自体が大型化し、搭載性が悪く、かつコストが高くなる
ため、小型の四輪駆動車をオーバードライブかつフルタ
イム駆動可能とする構成にすることは困難である。
【0018】また、A/T車には一般にパーキングレン
ジ(Pレンジ)が設けられ、駐車時にはトランスミッシ
ョン内においてギアにロックがかかり、車が動き出すの
を防止する安全策が設けられているが、動力分配装置が
ニュートラル状態であれば、動力分配装置はトランスミ
ッションよりも後段にあるため、Pレンジであっても車
が動き出してしまう危険性がある。
ジ(Pレンジ)が設けられ、駐車時にはトランスミッシ
ョン内においてギアにロックがかかり、車が動き出すの
を防止する安全策が設けられているが、動力分配装置が
ニュートラル状態であれば、動力分配装置はトランスミ
ッションよりも後段にあるため、Pレンジであっても車
が動き出してしまう危険性がある。
【0019】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたものであり、本発明の第1の視点として構成要素が
少なくともフルタイム四輪駆動が可能でかつO/Dが可
能な四輪駆動車を実現する動力分配装置を提供すること
を一つの目的とし、本発明の第2の視点において、動力
分配装置の状態に関わらず常時パーキングロックの可能
な安全性の高い動力分配装置を提供することを第2の目
的とする。
れたものであり、本発明の第1の視点として構成要素が
少なくともフルタイム四輪駆動が可能でかつO/Dが可
能な四輪駆動車を実現する動力分配装置を提供すること
を一つの目的とし、本発明の第2の視点において、動力
分配装置の状態に関わらず常時パーキングロックの可能
な安全性の高い動力分配装置を提供することを第2の目
的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の視点において、サンギア、リングギ
ア、該サンギア及び該リングギアに噛合するピニオンギ
ア及び該ピニオンギアを軸支するキャリアからなり、該
サンギア、該リングギアと該キャリアを第1、第2、第
3の入出力要素のいずれかとするプラネタリギアセット
を有し、該第1、第2、第3の入出力要素のいずれか1
つを入力要素とし、他の2つを出力要素として第1、第
2の出力軸に結合可能に構成して、入力軸からの回転力
を第1および第2の出力軸へ分配する四輪駆動車用セン
タディファレンシャル付動力分配装置であって、前記入
出力要素からの回転力を断接する第1及び第2の断接手
段を備え、前記入力軸は前記第1の入出力要素に連結さ
れ、前記第2の出力軸は前記第2の入出力要素に連結さ
れ、前記第1の出力軸は前記第2の断接手段を介して前
記第3の入出力要素と断接可変に連結され、前記第2お
よび第3の入出力要素は、前記第1の断接手段を介して
互いに断接可変に連結され、前記第3の入出力要素は、
固定手段により固定部材に固定可能とされることを特徴
とする四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分
配装置を提供する。
め、本発明の第1の視点において、サンギア、リングギ
ア、該サンギア及び該リングギアに噛合するピニオンギ
ア及び該ピニオンギアを軸支するキャリアからなり、該
サンギア、該リングギアと該キャリアを第1、第2、第
3の入出力要素のいずれかとするプラネタリギアセット
を有し、該第1、第2、第3の入出力要素のいずれか1
つを入力要素とし、他の2つを出力要素として第1、第
2の出力軸に結合可能に構成して、入力軸からの回転力
を第1および第2の出力軸へ分配する四輪駆動車用セン
タディファレンシャル付動力分配装置であって、前記入
出力要素からの回転力を断接する第1及び第2の断接手
段を備え、前記入力軸は前記第1の入出力要素に連結さ
れ、前記第2の出力軸は前記第2の入出力要素に連結さ
れ、前記第1の出力軸は前記第2の断接手段を介して前
記第3の入出力要素と断接可変に連結され、前記第2お
よび第3の入出力要素は、前記第1の断接手段を介して
互いに断接可変に連結され、前記第3の入出力要素は、
固定手段により固定部材に固定可能とされることを特徴
とする四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分
配装置を提供する。
【0021】本発明において好ましくは、前記第1の入
出力要素がキャリアであり、前記第2の入出力要素がリ
ングギアであり、前記第3の入出力要素がサンギアであ
る前記プラネタリギアセットを有することを特徴とする
四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装置
を提供する。
出力要素がキャリアであり、前記第2の入出力要素がリ
ングギアであり、前記第3の入出力要素がサンギアであ
る前記プラネタリギアセットを有することを特徴とする
四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装置
を提供する。
【0022】また、本発明において好ましくは、前記第
1の入出力要素がリングギアであり、 前記第2の入出
力要素がキャリアであり、前記第3の入出力要素がサン
ギアであり、前記ピニオンギアがダブルピニオンギアで
ある前記プラネタリギアセットを有することを特徴とす
る四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装
置を提供する。
1の入出力要素がリングギアであり、 前記第2の入出
力要素がキャリアであり、前記第3の入出力要素がサン
ギアであり、前記ピニオンギアがダブルピニオンギアで
ある前記プラネタリギアセットを有することを特徴とす
る四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装
置を提供する。
【0023】本発明においては好ましくは、前記第1の
出力軸がフロント・ドライブシャフトに接続され、前記
第2の出力軸がリア・ドライブシャフトに接続されてい
ることを特徴とする四輪駆動車用センタディファレンシ
ャル付動力分配装置を提供する。
出力軸がフロント・ドライブシャフトに接続され、前記
第2の出力軸がリア・ドライブシャフトに接続されてい
ることを特徴とする四輪駆動車用センタディファレンシ
ャル付動力分配装置を提供する。
【0024】更に、本発明において好ましくは、前記第
1の断接手段が多板クラッチからなり、四輪駆動時に該
多板第1のクラッチへの圧力によって前記第1の出力軸
と前記第2の出力軸へのトルク配分比を変化可能とする
ことを特徴とする四輪駆動車用センタディファレンシャ
ル付動力分配装置を提供する。
1の断接手段が多板クラッチからなり、四輪駆動時に該
多板第1のクラッチへの圧力によって前記第1の出力軸
と前記第2の出力軸へのトルク配分比を変化可能とする
ことを特徴とする四輪駆動車用センタディファレンシャ
ル付動力分配装置を提供する。
【0025】また、本発明において好ましくは、前記第
1および第2の断接手段は共通回転部材を介して連結さ
れ、前記共通回転部材は前記第3の入出力要素に連結さ
れて前記入力軸の周りに同軸上に配されることを特徴と
する四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配
装置を提供する。
1および第2の断接手段は共通回転部材を介して連結さ
れ、前記共通回転部材は前記第3の入出力要素に連結さ
れて前記入力軸の周りに同軸上に配されることを特徴と
する四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配
装置を提供する。
【0026】さらにまた、本発明において好ましくは、
前記入力軸は、入力方向から前記サンギア中心を貫通
し、第1の半径方向部材を介してリングギアと連結さ
れ、前記出力軸は、前記プラネタリアギアセットの入力
方向とは反対側において、半径方向に延び、さらに前記
プラネタリギアセットの外周に沿って延びる部材を介し
て前記キャリアの入力側端と連結されていることを特徴
とするセンタディファレンシャル付動力分配装置を提供
する。
前記入力軸は、入力方向から前記サンギア中心を貫通
し、第1の半径方向部材を介してリングギアと連結さ
れ、前記出力軸は、前記プラネタリアギアセットの入力
方向とは反対側において、半径方向に延び、さらに前記
プラネタリギアセットの外周に沿って延びる部材を介し
て前記キャリアの入力側端と連結されていることを特徴
とするセンタディファレンシャル付動力分配装置を提供
する。
【0027】本発明において好ましくは、前記第1の断
接手段は前記プラネタリギアセットの半径方向外周に配
され、前記第2の断接手段と前記固定手段は前記プラネ
タリギアの入力側において前記入力軸の外周に配される
ように構成されたことを特徴とするセンタディファレン
シャル付動力分配装置を提供する。
接手段は前記プラネタリギアセットの半径方向外周に配
され、前記第2の断接手段と前記固定手段は前記プラネ
タリギアの入力側において前記入力軸の外周に配される
ように構成されたことを特徴とするセンタディファレン
シャル付動力分配装置を提供する。
【0028】本発明の第2の視点としては、入力軸から
の回転力を前輪側出力軸及び後輪側出力軸の2つの出力
軸に分配または前記後輪側出力軸のみに伝達する四輪駆
動車用センタディファレンシャル付動力分配装置であっ
て、前輪側出力軸上にパーキング・ロック部が設けられ
ていることを特徴とする四輪駆動車用センタディファレ
ンシャル付動力分配装置を提供する。
の回転力を前輪側出力軸及び後輪側出力軸の2つの出力
軸に分配または前記後輪側出力軸のみに伝達する四輪駆
動車用センタディファレンシャル付動力分配装置であっ
て、前輪側出力軸上にパーキング・ロック部が設けられ
ていることを特徴とする四輪駆動車用センタディファレ
ンシャル付動力分配装置を提供する。
【0029】一般に、オーバードライブが必要とされる
のは路面状態の良い高速道路等を高速で走行するような
場合であり、このような場合は四輪駆動は必要とせず、
低燃費、低騒音とするため二輪駆動として走行する場合
が多い。
のは路面状態の良い高速道路等を高速で走行するような
場合であり、このような場合は四輪駆動は必要とせず、
低燃費、低騒音とするため二輪駆動として走行する場合
が多い。
【0030】そこで、本発明の第1の視点においては、
従来二輪駆動時にはロックされ、何ら作用を及ぼさない
センタディファレンシャルにおけるプラネタリギアセッ
トに注目し、2WD時においてこのプラネタリギアセッ
トをオーバードライブ用として用いることによって、ト
ランスミッション部においてオーバードライブ用のギア
を不要とし、大幅なトランスミッションの小型化を実現
する。
従来二輪駆動時にはロックされ、何ら作用を及ぼさない
センタディファレンシャルにおけるプラネタリギアセッ
トに注目し、2WD時においてこのプラネタリギアセッ
トをオーバードライブ用として用いることによって、ト
ランスミッション部においてオーバードライブ用のギア
を不要とし、大幅なトランスミッションの小型化を実現
する。
【0031】本発明の第1の視点におけるプラネタリ式
の四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装
置においては、駆動力が一の入出力要素に入力され、前
後輪への駆動力が他の2つの入出力要素から出力され
る。このプラネタリギアセットは四輪駆動時はピニオン
ギアの回転を介してのリングギア、サンギア、キャリア
間の相対回転によって前後輪の回転差を許容しながらト
ルク伝達するために働く。従来このプラネタリギアセッ
トは二輪駆動時にはサンギア、リングギアとキャリアの
いずれか二つがロックされ、何等働きを持たなかった
が、本発明により装置の占める空間を増大させることな
く二輪駆動時には、一の入出力要素を固定することによ
り増速用ギアとして動作させることができるため、従来
トランスミッション内に設けられていたO/D用プラネ
タリギアセットを不要とすることができ、動力分配装置
及びトランスミッションからなる動力伝達部分をコンパ
クト化することができる。
の四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装
置においては、駆動力が一の入出力要素に入力され、前
後輪への駆動力が他の2つの入出力要素から出力され
る。このプラネタリギアセットは四輪駆動時はピニオン
ギアの回転を介してのリングギア、サンギア、キャリア
間の相対回転によって前後輪の回転差を許容しながらト
ルク伝達するために働く。従来このプラネタリギアセッ
トは二輪駆動時にはサンギア、リングギアとキャリアの
いずれか二つがロックされ、何等働きを持たなかった
が、本発明により装置の占める空間を増大させることな
く二輪駆動時には、一の入出力要素を固定することによ
り増速用ギアとして動作させることができるため、従来
トランスミッション内に設けられていたO/D用プラネ
タリギアセットを不要とすることができ、動力分配装置
及びトランスミッションからなる動力伝達部分をコンパ
クト化することができる。
【0032】また、トランスミッションがO/Dを有す
るか否かに関わらず、二輪駆動時のトランスミッション
を1速多段化することになり、四輪駆動車における二輪
駆動時の燃費等の向上、騒音等の低下をもたらすと共
に、更に一速多段化にも拘らずコンパクト化が達成され
る。
るか否かに関わらず、二輪駆動時のトランスミッション
を1速多段化することになり、四輪駆動車における二輪
駆動時の燃費等の向上、騒音等の低下をもたらすと共
に、更に一速多段化にも拘らずコンパクト化が達成され
る。
【0033】更に、本発明における第2の視点における
四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装置
においては、全体としてコンパクト化が図られている上
に、前輪側出力軸上にパーキング・ロック部が設けられ
ているのでトランスファがニュートラル状態であっても
常時前輪でA/Tシフトによるパーキングロックが可能
となり、安全性を向上させることができる。
四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装置
においては、全体としてコンパクト化が図られている上
に、前輪側出力軸上にパーキング・ロック部が設けられ
ているのでトランスファがニュートラル状態であっても
常時前輪でA/Tシフトによるパーキングロックが可能
となり、安全性を向上させることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
施の形態を詳細に説明する。
【0035】
【実施形態1】図1は、本発明の第1の実施形態にかか
る四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装
置の構造を示す断面図である。
る四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装
置の構造を示す断面図である。
【0036】図1を参照して、この動力分配装置は、不
図示のトランスミッションから動力が伝わるメインシャ
フト1、不図示のフロントディファレンシャルに動力を
伝えるフロント・ドライブシャフト3、不図示のリアデ
ィファレンシャルに動力を伝えるリア・ドライブシャフ
ト2、1組のプラネタリギアセット4、2つのクラッチ
C,C4 及び1つのブレーキB、フロント・ドライブシ
ャフト3に動力を伝えるためのチェーン5及び駆動スプ
ロケット10、パーキングロックギアPからなる。
図示のトランスミッションから動力が伝わるメインシャ
フト1、不図示のフロントディファレンシャルに動力を
伝えるフロント・ドライブシャフト3、不図示のリアデ
ィファレンシャルに動力を伝えるリア・ドライブシャフ
ト2、1組のプラネタリギアセット4、2つのクラッチ
C,C4 及び1つのブレーキB、フロント・ドライブシ
ャフト3に動力を伝えるためのチェーン5及び駆動スプ
ロケット10、パーキングロックギアPからなる。
【0037】リア・ドライブシャフト2は、ケーシング
24の一端においてベアリング25Bおよびケーシング
24のスペーサ部材26の中心孔内に軸受保持され、そ
の延長が半径方向に延びるフランジ部27Aを介してプ
ラネタリギアセット4のリングギアに接続、終端してい
る。このリア・ドライブシャフト2の空洞部内において
メインシャフト1の後端部(後輪側)がベアリング25
Cによって回転自在に支持され、またメインシャフト1
はケーシング24の前端部(入力側)においてベアリン
グ25Aによって回転自在に支持され、更にメインシャ
フト1は後端部直前に設けられたスプラインによってフ
ランジ部27Bを介し、プラネタリギアセット4のキャ
リアと接続される。
24の一端においてベアリング25Bおよびケーシング
24のスペーサ部材26の中心孔内に軸受保持され、そ
の延長が半径方向に延びるフランジ部27Aを介してプ
ラネタリギアセット4のリングギアに接続、終端してい
る。このリア・ドライブシャフト2の空洞部内において
メインシャフト1の後端部(後輪側)がベアリング25
Cによって回転自在に支持され、またメインシャフト1
はケーシング24の前端部(入力側)においてベアリン
グ25Aによって回転自在に支持され、更にメインシャ
フト1は後端部直前に設けられたスプラインによってフ
ランジ部27Bを介し、プラネタリギアセット4のキャ
リアと接続される。
【0038】プラネタリギアセット4のサンギアは複数
の部材を結合してなる共通回転部材17と一体となって
おり、ベアリング25Dによってメインシャフト1と同
軸上に配され、各クラッチC,C4およびブレーキBに
回転力を伝える。
の部材を結合してなる共通回転部材17と一体となって
おり、ベアリング25Dによってメインシャフト1と同
軸上に配され、各クラッチC,C4およびブレーキBに
回転力を伝える。
【0039】スリーブ28はベアリング25Eを介して
メインシャフト1と同軸上に配されており、一端がクラ
ッチC4と接続され、パーキングロックギアPおよびス
プロケット10と嵌合されており、スプロケット10か
らチェーン5を介しメインシャフト1と平行に配される
フロント・ドライブシャフト3と結合される。
メインシャフト1と同軸上に配されており、一端がクラ
ッチC4と接続され、パーキングロックギアPおよびス
プロケット10と嵌合されており、スプロケット10か
らチェーン5を介しメインシャフト1と平行に配される
フロント・ドライブシャフト3と結合される。
【0040】図2は、本発明の第1の実施形態にかかる
四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装置
のギアトレーン図である。
四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装置
のギアトレーン図である。
【0041】図1及び図2を参照して、更に詳しく本実
施形態にかかる四輪駆動車用センタディファレンシャル
付動力分配装置の構造について説明すると、プラネタリ
ギアセット4は、サンギア41、キャリア42、リング
ギア43とピニオンギア44からなり、サンギア41と
ピニオンギア44、及びピニオンギア44とリングギア
43は夫々互いに噛み合わさっている。
施形態にかかる四輪駆動車用センタディファレンシャル
付動力分配装置の構造について説明すると、プラネタリ
ギアセット4は、サンギア41、キャリア42、リング
ギア43とピニオンギア44からなり、サンギア41と
ピニオンギア44、及びピニオンギア44とリングギア
43は夫々互いに噛み合わさっている。
【0042】メインシャフト1は、プラネタリアギアセ
ット4と同軸上に配置され、サンギア中心を通り半径方
向部材18(フランジ27B)、ピニオンギア44を軸
支しているキャリア42に連結されている。リングギア
43はリア・ドライブシャフト2に連結されると共に、
断接及び調圧可能なクラッチCを介してサンギア41と
接続可能な状態とされている。サンギア41は断接可能
なクラッチC4 を介して駆動スプロケット10と接続可
能な状態とされ、またブレーキBによって固定可能であ
る。駆動スプロケット10はパーキングロックギアPに
よって固定可能とされ、チェーン5を介してフロントド
ライブシャフト3と連結されている。
ット4と同軸上に配置され、サンギア中心を通り半径方
向部材18(フランジ27B)、ピニオンギア44を軸
支しているキャリア42に連結されている。リングギア
43はリア・ドライブシャフト2に連結されると共に、
断接及び調圧可能なクラッチCを介してサンギア41と
接続可能な状態とされている。サンギア41は断接可能
なクラッチC4 を介して駆動スプロケット10と接続可
能な状態とされ、またブレーキBによって固定可能であ
る。駆動スプロケット10はパーキングロックギアPに
よって固定可能とされ、チェーン5を介してフロントド
ライブシャフト3と連結されている。
【0043】サンギア41、クラッチC、C4 、ブレー
キBはそれぞれ共通回転部材17を介して接続され、共
通回転部材17の回転力は不図示の油圧系統からの油圧
で作動するピストン29C,29C4、29Bによって
制御される多板クラッチからなるクラッチC、C4およ
びブレーキBの断節状態によって後述の作動要素ごとに
よって各部に配分または固定される。
キBはそれぞれ共通回転部材17を介して接続され、共
通回転部材17の回転力は不図示の油圧系統からの油圧
で作動するピストン29C,29C4、29Bによって
制御される多板クラッチからなるクラッチC、C4およ
びブレーキBの断節状態によって後述の作動要素ごとに
よって各部に配分または固定される。
【0044】クラッチCはプラネタリギアセット4の半
径方向外周に配され、クラッチC4とブレーキBはプラ
ネタリギアセット4の入力側において入力軸の外周に配
されるように構成されており、特に入出力軸方向に対し
て非常にコンパクトにとまっており、動力分配装置の占
める空間が従来の動力分配装置と比して増大するといっ
たことはない。
径方向外周に配され、クラッチC4とブレーキBはプラ
ネタリギアセット4の入力側において入力軸の外周に配
されるように構成されており、特に入出力軸方向に対し
て非常にコンパクトにとまっており、動力分配装置の占
める空間が従来の動力分配装置と比して増大するといっ
たことはない。
【0045】故障時の牽引やウインチによる駆動時など
動力分配装置をニュートラルとするときは各クラッチ
C、C4 、ブレーキBを断状態とすることによってなさ
れる。
動力分配装置をニュートラルとするときは各クラッチ
C、C4 、ブレーキBを断状態とすることによってなさ
れる。
【0046】また、本実施形態においては、従来のトラ
ンスミッションが一般に有するパーキングギアPと不図
示のパーキングポールからなるパーキングロック部を動
力分配装置内の駆動スプロケット10に隣接して設置
し、パーキングロック作動時はパーキングロックギアP
にパーキングポール(不図示)が噛み合い、ギアが固定
されることによって車輪がロックされる。
ンスミッションが一般に有するパーキングギアPと不図
示のパーキングポールからなるパーキングロック部を動
力分配装置内の駆動スプロケット10に隣接して設置
し、パーキングロック作動時はパーキングロックギアP
にパーキングポール(不図示)が噛み合い、ギアが固定
されることによって車輪がロックされる。
【0047】よって、動力分配装置がニュートラルであ
っても、パーキングロックギアPがクラッチやディファ
レンシャル用ギア等(本実施形態においてはクラッチ
C、C4 、プラネタリギアセット4)よりも前輪側にあ
るため、常時前輪でA/Tシフトによるパーキングロッ
クが可能となり、従来の動力分配装置を有する4WD車
において問題とされた動力分配装置がニュートラルの
時、パーキングロック(Pレンジ)が無効となるといっ
た問題も解消される。
っても、パーキングロックギアPがクラッチやディファ
レンシャル用ギア等(本実施形態においてはクラッチ
C、C4 、プラネタリギアセット4)よりも前輪側にあ
るため、常時前輪でA/Tシフトによるパーキングロッ
クが可能となり、従来の動力分配装置を有する4WD車
において問題とされた動力分配装置がニュートラルの
時、パーキングロック(Pレンジ)が無効となるといっ
た問題も解消される。
【0048】次に、上記の四輪駆動車用センタディファ
レンシャル付動力分配装置の動作を各作動要素毎に説明
する。
レンシャル付動力分配装置の動作を各作動要素毎に説明
する。
【0049】表1は、本実施形態に係る動力分配装置の
各作動要素におけるブレーキB及びクラッチC4 ,Cの
作動状態を示したものである。丸印は各作動要素におい
て接続状態となることを示す。
各作動要素におけるブレーキB及びクラッチC4 ,Cの
作動状態を示したものである。丸印は各作動要素におい
て接続状態となることを示す。
【0050】
【表1】
【0051】以下、各作動要素ことにその機能、動作を
説明する。4WD時におけるフルタイムLowとは、後
述のように動力分配装置内において減速作用が行われな
い(減速比=1)状態であることを示す。2WDは後二
輪駆動を示す。
説明する。4WD時におけるフルタイムLowとは、後
述のように動力分配装置内において減速作用が行われな
い(減速比=1)状態であることを示す。2WDは後二
輪駆動を示す。
【0052】<4WD オープン>オープンとは、前輪
と後輪との間に差動制限が働かない(オープン)状態で
あり、オンロードのタイトコーナーもブレーキング現象
が起こることなく四輪駆動で走行することができるフル
タイム四輪駆動状態である。ブレーキB及びクラッチC
は断状態であり、クラッチC4 のみが接続状態となりフ
ロント・ドライブシャフト3はサンギア41に接続され
る。キャリア42に入力された駆動力は、サンギア41
から共通回転部材17、クラッチC4 を介してフロント
・ドライブシャフト3に、またリングギア43からリア
・ドライブシャフト2に伝えられる。一般の直線走行に
おいては前輪と後輪の角速度は同じであるからサンギア
41とリングギア43は同じ角速度で回転し、ピニオン
ギア44は自転することなくサンギア41の周りを公転
する。コーナリングなどで前後輪の間に軌跡距離の差が
でると、前進の場合前輪の方が軌跡が長くなることから
サンギア41の角速度はリングギア43の角速度よりも
早くなるので、ピニオンギア44は自転させられ、角速
度の差(前後輪の回転差)を許容しながら公転を行って
トルクを伝え、差動機能を発揮する。また、この状態に
おいては出力トルクの前後配分比はサンギア径(歯数)
とリングギア径(歯数)との比となる。すなわち、後輪
側に多くトルク配分されることになり、後輪駆動車に近
い軽快な運転感覚を得ることができる。
と後輪との間に差動制限が働かない(オープン)状態で
あり、オンロードのタイトコーナーもブレーキング現象
が起こることなく四輪駆動で走行することができるフル
タイム四輪駆動状態である。ブレーキB及びクラッチC
は断状態であり、クラッチC4 のみが接続状態となりフ
ロント・ドライブシャフト3はサンギア41に接続され
る。キャリア42に入力された駆動力は、サンギア41
から共通回転部材17、クラッチC4 を介してフロント
・ドライブシャフト3に、またリングギア43からリア
・ドライブシャフト2に伝えられる。一般の直線走行に
おいては前輪と後輪の角速度は同じであるからサンギア
41とリングギア43は同じ角速度で回転し、ピニオン
ギア44は自転することなくサンギア41の周りを公転
する。コーナリングなどで前後輪の間に軌跡距離の差が
でると、前進の場合前輪の方が軌跡が長くなることから
サンギア41の角速度はリングギア43の角速度よりも
早くなるので、ピニオンギア44は自転させられ、角速
度の差(前後輪の回転差)を許容しながら公転を行って
トルクを伝え、差動機能を発揮する。また、この状態に
おいては出力トルクの前後配分比はサンギア径(歯数)
とリングギア径(歯数)との比となる。すなわち、後輪
側に多くトルク配分されることになり、後輪駆動車に近
い軽快な運転感覚を得ることができる。
【0053】<4WD トルクスプリット(差動制限)
>前記オープン状態では、前後左右いずれか一つの車輪
でも空転を始めると、左右輪デファレンシャルの差動機
構で空転を始めた車輪側のドライブシャフトも空転する
ので、前輪空転の場合にはサンギア41の反力が、また
後輪空転の場合にはリングギア43の反力がなくなり、
その結果駆動力が伝わらなくなってしまうという不都合
が起こる。そこで必要不可欠となるのが差動制限装置で
あり、本実施形態においては多板クラッチを用いたクラ
ッチCをサンギア41とリングギア43の間に設置して
あり、前記オープン状態の動作に加えクラッチCを調圧
状態とすることによってサンギア41とリングギア43
との差動を制限する。オープン状態においては出力トル
クの前後配分比はリングギア径とサンギア径との比とな
るが、差動制限量を増大することにより前後輪直結状態
まで可変(トルクスプリット)させることができる。
>前記オープン状態では、前後左右いずれか一つの車輪
でも空転を始めると、左右輪デファレンシャルの差動機
構で空転を始めた車輪側のドライブシャフトも空転する
ので、前輪空転の場合にはサンギア41の反力が、また
後輪空転の場合にはリングギア43の反力がなくなり、
その結果駆動力が伝わらなくなってしまうという不都合
が起こる。そこで必要不可欠となるのが差動制限装置で
あり、本実施形態においては多板クラッチを用いたクラ
ッチCをサンギア41とリングギア43の間に設置して
あり、前記オープン状態の動作に加えクラッチCを調圧
状態とすることによってサンギア41とリングギア43
との差動を制限する。オープン状態においては出力トル
クの前後配分比はリングギア径とサンギア径との比とな
るが、差動制限量を増大することにより前後輪直結状態
まで可変(トルクスプリット)させることができる。
【0054】<4WD 直結>前記4WDトルクスプリ
ット状態において差動制限量を最大(クラッチCを接続
状態)としたものであり、サンギア41とリングギア4
3との間に差動が生じることはなく、メインシャフト
1、フロント・ドライブシャフト3とリア・ドライブシ
ャフト2との間は直結状態となる。
ット状態において差動制限量を最大(クラッチCを接続
状態)としたものであり、サンギア41とリングギア4
3との間に差動が生じることはなく、メインシャフト
1、フロント・ドライブシャフト3とリア・ドライブシ
ャフト2との間は直結状態となる。
【0055】<2WD Low>クラッチC4 、ブレー
キBを断状態とし、クラッチCを接続状態としたもので
ある。フロント・ドライブシャフト3に駆動力を伝える
クラッチC4 が断状態であるので駆動力は前輪側には伝
わらず、二輪駆動(2WD)状態となる。また、クラッ
チCを接続状態としたため、サンギア41とリングギア
43とは連結され、差動を生じないため、サンギア4
1、ピニオンギア44、キャリア42とリングギア43
が一体となって回転する。つまりプラネタリギアセット
4は変速作用を持たず(減速比=1)にメインシャフト
1に入力された駆動力(トルク)をリア・ドライブシャ
フト2に伝える。
キBを断状態とし、クラッチCを接続状態としたもので
ある。フロント・ドライブシャフト3に駆動力を伝える
クラッチC4 が断状態であるので駆動力は前輪側には伝
わらず、二輪駆動(2WD)状態となる。また、クラッ
チCを接続状態としたため、サンギア41とリングギア
43とは連結され、差動を生じないため、サンギア4
1、ピニオンギア44、キャリア42とリングギア43
が一体となって回転する。つまりプラネタリギアセット
4は変速作用を持たず(減速比=1)にメインシャフト
1に入力された駆動力(トルク)をリア・ドライブシャ
フト2に伝える。
【0056】<2WD High>クラッチC,C4 共
に断状態とし、ブレーキBのみを接続状態としたもので
あり、上記2WD Low状態と同様にクラッチC4 が
断状態であるので後輪側のみに駆動力が伝わる2WD状
態となる。更に、ブレーキBによってサンギア41は固
定されるので、この場合キャリア42に入力された回転
力は全てリングギア43に伝えられ、かつプラネタリギ
アセット4が変速作用を持つこととなる。この際、キャ
リア42に入力される入力トルクとリングギア43から
出力される出力トルクとの比即ち減速比は、サンギアの
歯数をZSUN 、リングギアの歯数をZRINGとすると以下
の式で表される。
に断状態とし、ブレーキBのみを接続状態としたもので
あり、上記2WD Low状態と同様にクラッチC4 が
断状態であるので後輪側のみに駆動力が伝わる2WD状
態となる。更に、ブレーキBによってサンギア41は固
定されるので、この場合キャリア42に入力された回転
力は全てリングギア43に伝えられ、かつプラネタリギ
アセット4が変速作用を持つこととなる。この際、キャ
リア42に入力される入力トルクとリングギア43から
出力される出力トルクとの比即ち減速比は、サンギアの
歯数をZSUN 、リングギアの歯数をZRINGとすると以下
の式で表される。
【0057】 減速比=1/(1+ρ) (ρ=ZSUN /ZRING) …(1)
【0058】(1)式より、減速比は常に1以下とな
る。つまり、オーバードライブ状態である。本実施形態
においては、一例として、サンギアの歯数ZSUN を2
7、リングギアの歯数ZRINGを60とすると、減速比=
0.690となり、良好なオーバードライブ比を実現す
ることができる。
る。つまり、オーバードライブ状態である。本実施形態
においては、一例として、サンギアの歯数ZSUN を2
7、リングギアの歯数ZRINGを60とすると、減速比=
0.690となり、良好なオーバードライブ比を実現す
ることができる。
【0059】一般に、オーバードライブが必要とされる
のは路面状態の良い高速道路等を高速で走行するような
場合であり、このような場合は四輪駆動は必要とせず、
低燃費、低騒音とするため二輪駆動として走行する場合
が多い。
のは路面状態の良い高速道路等を高速で走行するような
場合であり、このような場合は四輪駆動は必要とせず、
低燃費、低騒音とするため二輪駆動として走行する場合
が多い。
【0060】そこで、2WD時においてこのプラネタリ
ギアセットをオーバードライブ用として用いることによ
って、トランスミッション部においてオーバードライブ
用のギアを不要とし、大幅なトランスミッションの小型
化を実現する。
ギアセットをオーバードライブ用として用いることによ
って、トランスミッション部においてオーバードライブ
用のギアを不要とし、大幅なトランスミッションの小型
化を実現する。
【0061】具体的には、図4に示したO/Dを有する
4速A/Tにおいて、オーバードライブ部22はトラン
スミッション20のギア部の約3分の1を占めており、
この部分を不要とすることによって大幅なトランスミッ
ションの占有体積の減少、コスト削減となり、よって従
来困難とされた小型の四輪駆動車においてO/Dを有
し、かつフルタイム四輪駆動可能とする構成とすること
も容易となる。
4速A/Tにおいて、オーバードライブ部22はトラン
スミッション20のギア部の約3分の1を占めており、
この部分を不要とすることによって大幅なトランスミッ
ションの占有体積の減少、コスト削減となり、よって従
来困難とされた小型の四輪駆動車においてO/Dを有
し、かつフルタイム四輪駆動可能とする構成とすること
も容易となる。
【0062】また、本実施形態はオーバードライブ部を
有さないトランスミッションのみに適したものではな
く、一般に2WD走行時は4WD走行時に比べ、高速走
行であり、また低燃費、低騒音が要求されるものである
ので、たとえばO/Dを有する4速A/Tや5速M/T
(マニュアルトランスミッション)等に用いても2WD
時には更に1速増加することに変わりはなく、すなわち
燃費、騒音等に対する効果は非常に大きいことにも変わ
りはない。
有さないトランスミッションのみに適したものではな
く、一般に2WD走行時は4WD走行時に比べ、高速走
行であり、また低燃費、低騒音が要求されるものである
ので、たとえばO/Dを有する4速A/Tや5速M/T
(マニュアルトランスミッション)等に用いても2WD
時には更に1速増加することに変わりはなく、すなわち
燃費、騒音等に対する効果は非常に大きいことにも変わ
りはない。
【0063】更に、本実施形態においては、本発明を二
輪駆動時に後輪が駆動輪となるFR(フロントエンジン
・リアドライブ)ベースの四輪駆動車に適用した場合を
示したが、本発明はFRベースの四輪駆動車への適用に
限られず、FF(フロントエンジン・リアドライブ)や
MR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)等の各種
駆動レイアウトをベースとする四輪駆動車にも適用可能
である。
輪駆動時に後輪が駆動輪となるFR(フロントエンジン
・リアドライブ)ベースの四輪駆動車に適用した場合を
示したが、本発明はFRベースの四輪駆動車への適用に
限られず、FF(フロントエンジン・リアドライブ)や
MR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)等の各種
駆動レイアウトをベースとする四輪駆動車にも適用可能
である。
【0064】その他、トランスミッションにおける最高
速のギアの減速比を1以上とし、本発明に係るトランフ
ァを適用することによって最終的に減速比1を得られる
構成とすることも可能である。
速のギアの減速比を1以上とし、本発明に係るトランフ
ァを適用することによって最終的に減速比1を得られる
構成とすることも可能である。
【0065】
【実施形態2】次に、本発明の第2の実施形態に係る四
輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装置を
図3を参照して以下に詳細に説明する。
輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装置を
図3を参照して以下に詳細に説明する。
【0066】本実施形態においては、実施形態1とはプ
ラネタリギアの構成要素と他のメンバーとの接続状態に
おいて異なる。
ラネタリギアの構成要素と他のメンバーとの接続状態に
おいて異なる。
【0067】図3は、本実施形態に係る四輪駆動車用セ
ンタディファレンシャル付動力分配装置のギアトレーン
図である。
ンタディファレンシャル付動力分配装置のギアトレーン
図である。
【0068】図3を参照して、プラネタリギアセット
4’は、サンギア41’、リングギア43’とダブルピ
ニオンギア44’とダブルピニオンギアを軸支するキャ
リア42’と、からなり、サンギア41’とダブルピニ
オンギア44’、及びダブルピニオンギア44’とリン
グギア43’は夫々互いに噛み合わさっている。
4’は、サンギア41’、リングギア43’とダブルピ
ニオンギア44’とダブルピニオンギアを軸支するキャ
リア42’と、からなり、サンギア41’とダブルピニ
オンギア44’、及びダブルピニオンギア44’とリン
グギア43’は夫々互いに噛み合わさっている。
【0069】メインシャフト1はサンギア41’を貫通
し、第1の半径方向部材18’を介してリングギア4
3’に連結されている。キャリア42’は第3の半径方
向部材20、第2回転部材21、第2の半径方向部材1
9を介してリア・ドライブシャフト2に連結されると共
に、断接及び調圧可能なクラッチC’を介してサンギア
41’と接続可能な状態とされている。
し、第1の半径方向部材18’を介してリングギア4
3’に連結されている。キャリア42’は第3の半径方
向部材20、第2回転部材21、第2の半径方向部材1
9を介してリア・ドライブシャフト2に連結されると共
に、断接及び調圧可能なクラッチC’を介してサンギア
41’と接続可能な状態とされている。
【0070】サンギア41’、クラッチC’、C4 ’、
ブレーキB’はそれぞれ共通回転部材17’を介して接
続され、回転力はクラッチC’、C4 ’の断節によって
後述の作動要素ごとによって各部に配分またはブレーキ
B’によって固定状態とされる。
ブレーキB’はそれぞれ共通回転部材17’を介して接
続され、回転力はクラッチC’、C4 ’の断節によって
後述の作動要素ごとによって各部に配分またはブレーキ
B’によって固定状態とされる。
【0071】メインシャフト1から入力された回転力
は、第1の半径回転部材18’を介してリングギア4
3’に入力され、またリア・ドライブシャフト2への出
力はキャリア42’から第3の半径回転部材20、第2
の回転部材21、第2の半径回転部材19を介して伝え
られる。
は、第1の半径回転部材18’を介してリングギア4
3’に入力され、またリア・ドライブシャフト2への出
力はキャリア42’から第3の半径回転部材20、第2
の回転部材21、第2の半径回転部材19を介して伝え
られる。
【0072】次に、上記の四輪駆動車用センタディファ
レンシャル付動力分配装置の動作を各作動要素毎に説明
する。
レンシャル付動力分配装置の動作を各作動要素毎に説明
する。
【0073】表2は、本実施形態に係る動力分配装置の
各作動要素におけるブレーキB’及びクラッチC4 ’,
C’の作動状態を示したものである。丸印は各作動要素
において接続状態となることを示す。
各作動要素におけるブレーキB’及びクラッチC4 ’,
C’の作動状態を示したものである。丸印は各作動要素
において接続状態となることを示す。
【0074】
【表2】
【0075】以下、各作動要素ことにその機能、動作を
説明する。主に前述の第1の実施形態と異なる部分につ
いてのみ説明を行う。
説明する。主に前述の第1の実施形態と異なる部分につ
いてのみ説明を行う。
【0076】<4WD オープン>本作動要素において
は、ブレーキB’及びクラッチC’は断状態であり、ク
ラッチC4 ’のみが接続状態となり、リングギア43’
に入力された駆動力は、サンギア41’から共通回転部
材17’、クラッチC4 ’スプロケット10およびチェ
ーン5を介してフロント・ドライブシャフト3に伝えら
れ、またキャリア42’から第3の半径回転部材20、
第2の回転部材21、第2の半径回転部材19を介して
リア・ドライブシャフト2に伝えられる。また、この状
態においては出力トルクの前後配分比は、リングギア径
(歯数)とサンギア径(歯数)との差と、サンギア径
(歯数)と、の比となる。すなわち、後輪側に多くトル
ク配分されることになり、後輪駆動車に近い軽快な運転
感覚を得ることができる。
は、ブレーキB’及びクラッチC’は断状態であり、ク
ラッチC4 ’のみが接続状態となり、リングギア43’
に入力された駆動力は、サンギア41’から共通回転部
材17’、クラッチC4 ’スプロケット10およびチェ
ーン5を介してフロント・ドライブシャフト3に伝えら
れ、またキャリア42’から第3の半径回転部材20、
第2の回転部材21、第2の半径回転部材19を介して
リア・ドライブシャフト2に伝えられる。また、この状
態においては出力トルクの前後配分比は、リングギア径
(歯数)とサンギア径(歯数)との差と、サンギア径
(歯数)と、の比となる。すなわち、後輪側に多くトル
ク配分されることになり、後輪駆動車に近い軽快な運転
感覚を得ることができる。
【0077】<4WD トルクスプリット(差動制限)
>クラッチC’を調圧状態とすることによってサンギア
41’とキャリア42’との差動を制限する。差動制限
量を増大することにより前後輪直結状態まで可変(トル
クスプリット)させることができる。
>クラッチC’を調圧状態とすることによってサンギア
41’とキャリア42’との差動を制限する。差動制限
量を増大することにより前後輪直結状態まで可変(トル
クスプリット)させることができる。
【0078】<4WD 直結>前記4WDトルクスプリ
ット状態において差動制限量を最大(クラッチC’を接
続状態)としたものであり、サンギア41’とキャリア
42’との間に差動が生じることはなく、入力(メイン
シャフト)および前・後輪側出力(フロント・ドライブ
シャフト、リア・ドライブシャフト)との間は直結状態
となる。
ット状態において差動制限量を最大(クラッチC’を接
続状態)としたものであり、サンギア41’とキャリア
42’との間に差動が生じることはなく、入力(メイン
シャフト)および前・後輪側出力(フロント・ドライブ
シャフト、リア・ドライブシャフト)との間は直結状態
となる。
【0079】<2WD Low>クラッチC4 ’、ブレ
ーキB’を断状態とし、クラッチC’を接続状態とした
ものである。前輪側出力に駆動力を伝えるクラッチC4
’が断状態であるので駆動力は前輪側には伝わらず、
二輪駆動(2WD)状態となる。また、クラッチC’を
接続状態としたため、サンギア41’とキャリア42’
とは連結され、差動を生じないため、サンギア41’、
ダブルピニオンギア44’、リングギア43’とキャリ
ア42’が一体となって回転する。つまりプラネタリギ
アセット4’は変速作用を持たず(減速比=1)に入力
された駆動力(トルク)をリア側出力に伝える。
ーキB’を断状態とし、クラッチC’を接続状態とした
ものである。前輪側出力に駆動力を伝えるクラッチC4
’が断状態であるので駆動力は前輪側には伝わらず、
二輪駆動(2WD)状態となる。また、クラッチC’を
接続状態としたため、サンギア41’とキャリア42’
とは連結され、差動を生じないため、サンギア41’、
ダブルピニオンギア44’、リングギア43’とキャリ
ア42’が一体となって回転する。つまりプラネタリギ
アセット4’は変速作用を持たず(減速比=1)に入力
された駆動力(トルク)をリア側出力に伝える。
【0080】<2WD High>クラッチC’,C4
’共に断状態とし、ブレーキB’のみを接続状態とし
たものであり、上記2WD Low状態と同様にクラッ
チC4 ’が断状態であるので 後輪側のみに駆動力が伝
わる2WD状態となる。更に、ブレーキB’によってサ
ンギア41’は固定されるので、この場合プラネタリギ
アセット4’は変速作用を持つこととなる。この際、リ
ングギア43’に入力される入力トルクとキャリア4
2’から出力される出力トルクとの比即ち減速比は、サ
ンギアの歯数をZSUN 、リングギアの歯数をZRINGとす
ると以下の式で表される。
’共に断状態とし、ブレーキB’のみを接続状態とし
たものであり、上記2WD Low状態と同様にクラッ
チC4 ’が断状態であるので 後輪側のみに駆動力が伝
わる2WD状態となる。更に、ブレーキB’によってサ
ンギア41’は固定されるので、この場合プラネタリギ
アセット4’は変速作用を持つこととなる。この際、リ
ングギア43’に入力される入力トルクとキャリア4
2’から出力される出力トルクとの比即ち減速比は、サ
ンギアの歯数をZSUN 、リングギアの歯数をZRINGとす
ると以下の式で表される。
【0081】 減速比=1−ρ (ρ=ZSUN /ZRING) …(2)
【0082】(2)式より、減速比は常に1以下とな
る。つまり、オーバードライブ状態である。本実施形態
においては、一例として、サンギアの歯数ZSUN を2
7、リングギアの歯数ZRINGを60とすると、減速比=
0.550となり、実施形態1の場合に比べ、大きなオ
ーバードライブ能力を発揮することができる。
る。つまり、オーバードライブ状態である。本実施形態
においては、一例として、サンギアの歯数ZSUN を2
7、リングギアの歯数ZRINGを60とすると、減速比=
0.550となり、実施形態1の場合に比べ、大きなオ
ーバードライブ能力を発揮することができる。
【0083】その他の構成、作用及び効果は、実施形態
1と同様である。
1と同様である。
【0084】以上、本発明を上記実施形態に即して説明
したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものではな
く、本発明の原理に準ずる各種様態を含むものである。
したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものではな
く、本発明の原理に準ずる各種様態を含むものである。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の視
点による四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力
分配装置は、センタディファレンシャルとオーバードラ
イブの変速機構を兼ねるプラネタリギアセットを用い、
その各メンバーの特定の断切ないし固定、切換機構を備
えることにより、二輪駆動時においてセンタディファレ
ンシャル部のプラネタリギアセットを減速用として利用
することを可能とし、プラネタリギアセットをオーバー
ドライブ用として用いた場合、従来トランスミッション
部と動力分配装置内とにおいて2つ別々に設けられてい
たプラネタリギアを1つにまとめることができ、大幅な
トランスミッションの小型化を実現する。
点による四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力
分配装置は、センタディファレンシャルとオーバードラ
イブの変速機構を兼ねるプラネタリギアセットを用い、
その各メンバーの特定の断切ないし固定、切換機構を備
えることにより、二輪駆動時においてセンタディファレ
ンシャル部のプラネタリギアセットを減速用として利用
することを可能とし、プラネタリギアセットをオーバー
ドライブ用として用いた場合、従来トランスミッション
部と動力分配装置内とにおいて2つ別々に設けられてい
たプラネタリギアを1つにまとめることができ、大幅な
トランスミッションの小型化を実現する。
【0086】具体的には、従来のトランスミッションの
ギア部において、その約3分の1を占めている別個のオ
ーバードライブ部を不要とすることによって大幅な小型
化、コスト削減となり、また従来困難とされた小型の四
輪駆動車を4速A/Tかつフルタイム駆動可能とする構
成とすることも容易となる。
ギア部において、その約3分の1を占めている別個のオ
ーバードライブ部を不要とすることによって大幅な小型
化、コスト削減となり、また従来困難とされた小型の四
輪駆動車を4速A/Tかつフルタイム駆動可能とする構
成とすることも容易となる。
【0087】また、本発明の第1の視点による四輪駆動
車用センタディファレンシャル付動力分配装置はO/D
を有する4速A/Tや5速M/T等に用いても、コンパ
クトな構成のまま更に1速増加することになり、燃費、
騒音等に対し非常に有効であることに変わりはない。
車用センタディファレンシャル付動力分配装置はO/D
を有する4速A/Tや5速M/T等に用いても、コンパ
クトな構成のまま更に1速増加することになり、燃費、
騒音等に対し非常に有効であることに変わりはない。
【0088】また、本発明の第1の視点においては、ク
ラッチCはプラネタリギアセット4の半径方向外周に配
され、クラッチC4とブレーキBはプラネタリギアセッ
ト4の入力側において入力軸の外周に配されるように構
成されており、特に入出力軸方向に対して非常にコンパ
クトにとまっており、動力分配装置の占める空間が従来
の動力分配装置と比して増大するといったことはない。
ラッチCはプラネタリギアセット4の半径方向外周に配
され、クラッチC4とブレーキBはプラネタリギアセッ
ト4の入力側において入力軸の外周に配されるように構
成されており、特に入出力軸方向に対して非常にコンパ
クトにとまっており、動力分配装置の占める空間が従来
の動力分配装置と比して増大するといったことはない。
【0089】また、本発明の第2の視点においては、パ
ーキングロックギアを動力分配装置内の前輪側出力軸上
に設けたことにより、従来の動力分配装置を有する4W
D車において問題とされた動力分配装置がニュートラル
の時、パーキングロック(Pレンジ)が無効となるとい
った問題も解消される。
ーキングロックギアを動力分配装置内の前輪側出力軸上
に設けたことにより、従来の動力分配装置を有する4W
D車において問題とされた動力分配装置がニュートラル
の時、パーキングロック(Pレンジ)が無効となるとい
った問題も解消される。
【図1】本発明の第1の実施形態を示す四輪駆動車用セ
ンタディファレンシャル付動力分配装置を示す断面図で
ある。
ンタディファレンシャル付動力分配装置を示す断面図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施形態を説明するギアトレー
ン図である。
ン図である。
【図3】本発明の第2の実施形態を説明するギアトレー
ン図である。
ン図である。
【図4】従来の、差動制限機能を備えたフルタイム四輪
駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装置及び
トランスミッションの断面図である。
駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装置及び
トランスミッションの断面図である。
【図5】従来の、2WD−4WD切換機能を備えた四輪
駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装置をの
断面図である。
駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装置をの
断面図である。
B、B’ ブレーキ C、C’、C4 、C4 ’、C10、C10’ クラッチ P パーキングロックギア 1 メインシャフト 2 リア・ドライブシャフト 3 フロント・ドライブシャフト 4、4’ プラネタリギアセット 5 チェーン 6 センタ・ディファレンシャル 7 ビスカス・カップリング 8 2WD/4WD切替部 9 ハイ/ロー切替部 10 スプロケット 11 インプット・シャフト 12 センタデフ 13 リア・ドライブシャフト 14 フロント・ドライブシャフト 15 トランスファ 16 プラネタリギアセット 17、17’ 共通回転部材 18、18’ 第1半径回転部材 19 第2半径回転部材 20 第3半径回転部材 21 第2回転部材 22 オーバードライブ部 23 3速A/T部 24 ケーシング 25A、25B、25C、25D、25E ベアリング 26 スペーサ部 27A、27B フランジ部 28 スリーブ 29C、29C4、29B ピストン 41、41’ サンギア 42、42’ キャリア 43、43’ リングギア 44、44’ ピニオンギア
Claims (11)
- 【請求項1】サンギア、リングギア、該サンギア及び該
リングギアに噛合するピニオンギア及び該ピニオンギア
を軸支するキャリアからなり、該サンギア、該リングギ
アと該キャリアを第1、第2、第3の入出力要素のいず
れかとするプラネタリギアセットを有し、該第1、第
2、第3の入出力要素のいずれか1つを入力要素とし、
他の2つを出力要素として第1、第2の出力軸に結合可
能に構成して、入力軸からの回転力を第1および第2の
出力軸へ分配する四輪駆動車用センタディファレンシャ
ル付動力分配装置であって、 前記入出力要素からの回転力を断接する第1及び第2の
断接手段を備え、 前記入力軸は前記第1の入出力要素に連結され、 前記第2の出力軸は前記第2の入出力要素に連結され、 前記第1の出力軸は前記第2の断接手段を介して前記第
3の入出力要素と断接可変に連結され、 前記第2および第3の入出力要素は、前記第1の断接手
段を介して互いに断接可変に連結され、 前記第3の入出力要素は、固定手段により固定部材に固
定可能とされることを特徴とする四輪駆動車用センタデ
ィファレンシャル付動力分配装置。 - 【請求項2】入力軸からの回転力を第1の出力軸及び第
2の出力軸の2つの出力軸に分配または前記第2の出力
軸のみに伝達する四輪駆動車用センタディファレンシャ
ル付動力分配装置であって、 サンギア、リングギア、該サンギア及び該リングギアに
噛合するピニオンギア及び該ピニオンギアを軸支するキ
ャリアからなり、該サンギア、該リングギアと該キャリ
アを第1、第2、第3の入出力要素のいずれかとするプ
ラネタリギアセットと、 前記第2、第3の入出力要素を互いに断接する第1の断
接手段と、 前記第3の入出力要素と前記第1の出力軸とを互いに断
接する第2の断接手段と、 前記第3の入出力要素を固定部材に固定する固定手段
と、を備え、 前記入力軸は前記第1の入出力要素に接続され、 前記第1の出力軸は前記第2の断接手段を介して前記第
3の入出力要素と断接可変に接続され、 前記第2の出力軸は前記第2の入出力要素に連結され、 四輪駆動時には前記第2の断接手段を接続状態かつ前記
固定手段を解放状態として前記第1の出力軸と前記第2
の出力軸との回転差を許容しながら回転力分配を可能と
し、 二輪駆動時には前記第2の断接手段を断状態とし、前記
第1の断接手段を断状態または接続状態かつ前記固定手
段を固定状態または解放状態とすることによって前記プ
ラネタリギアセットを変速用として利用することを特徴
とする四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分
配装置。 - 【請求項3】前記プラネタリギアセットにおいて、 前記第1の入出力要素が前記キャリアであり、 前記第2の入出力要素が前記リングギアであり、 前記第3の入出力要素が前記サンギアであることを特徴
とする請求項1または2記載の四輪駆動車用センタディ
ファレンシャル付動力分配装置。 - 【請求項4】前記プラネタリギアセットにおいて、 前記第1の入出力要素が前記リングギアであり、 前記第2の入出力要素が前記キャリアであり、 前記第3の入出力要素が前記サンギアであり、 前記ピニオンギアがダブルピニオンギアであることを特
徴とする請求項1または2記載の四輪駆動車用センタデ
ィファレンシャル付動力分配装置。 - 【請求項5】前記第1の出力軸がフロント・ドライブシ
ャフトに連結され、 前記第2の出力軸がリア・ドライブシャフトに連結され
ていることを特徴とする請求項1または2記載の四輪駆
動車用センタディファレンシャル付動力分配装置。 - 【請求項6】前記第1の断接手段が多板クラッチからな
り、四輪駆動時に該多板クラッチの圧力を変化させるこ
とによって前記第1の出力軸と前記第2の出力軸への回
転力配分比を変化可能とすることを特徴とする請求項1
または2記載の四輪駆動車用センタディファレンシャル
付動力分配装置。 - 【請求項7】前記第1および第2の断接手段は共通回転
部材を介して連結され、 前記共通回転部材は前記第3の入出力要素に連結されて
前記入力軸の周りに同軸上に配されることを特徴とする
請求項1または2記載の四輪駆動車用センタディファレ
ンシャル付動力分配装置。 - 【請求項8】前記入力軸は、入力方向から前記サンギア
中心を貫通し、第1の半径方向部材を介してリングギア
と連結され、 前記出力軸は、前記プラネタリアギアセットの入力方向
とは反対側において、半径方向に延び、さらに前記プラ
ネタリギアセットの外周に沿って延びる部材を介して前
記キャリアの入力側端と連結されていることを特徴とす
る請求項4記載のセンタディファレンシャル付動力分配
装置。 - 【請求項9】前記第1の断接手段は前記プラネタリギア
セットの半径方向外周に配され、前記第2の断接手段と
前記固定手段は前記プラネタリギアの入力側において前
記入力軸の外周に配されていることを特徴とする請求項
1または2記載のセンタディファレンシャル付動力分配
装置。 - 【請求項10】前記前輪側出力軸にパーキング・ロック
部を設けることを特徴とする請求項1ないし9のいずれ
か一に記載の四輪駆動車用センタディファレンシャル付
動力分配装置。 - 【請求項11】入力軸からの回転力を前輪側出力軸及び
後輪側出力軸の2つの出力軸に分配または前記後輪側出
力軸のみに伝達する四輪駆動車用センタディファレンシ
ャル付動力分配装置であって、 前記前輪側出力軸にパーキング・ロック部を設けること
を特徴とする四輪駆動車用センタディファレンシャル付
動力分配装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27687395A JPH0995152A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27687395A JPH0995152A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0995152A true JPH0995152A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17575602
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27687395A Pending JPH0995152A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 四輪駆動車用センタディファレンシャル付動力分配装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0995152A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10230185A1 (de) * | 2002-07-05 | 2004-01-22 | Zf Friedrichshafen Ag | Bauelement für den Abtriebsstrang eines Kraftfahrzeugs |
| DE10333945A1 (de) * | 2003-07-25 | 2005-02-17 | Daimlerchrysler Ag | Allrad-Antriebsstrang |
| CN104309477A (zh) * | 2014-09-28 | 2015-01-28 | 长城汽车股份有限公司 | 分动器、动力传动系统和车辆 |
| KR101860868B1 (ko) * | 2017-06-29 | 2018-05-25 | 현대위아(주) | 차량의 파킹 및 디스커넥팅 장치 |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP27687395A patent/JPH0995152A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10230185A1 (de) * | 2002-07-05 | 2004-01-22 | Zf Friedrichshafen Ag | Bauelement für den Abtriebsstrang eines Kraftfahrzeugs |
| DE10333945A1 (de) * | 2003-07-25 | 2005-02-17 | Daimlerchrysler Ag | Allrad-Antriebsstrang |
| DE10333945B4 (de) * | 2003-07-25 | 2006-06-29 | Daimlerchrysler Ag | Allrad-Antriebsstrang |
| US7399250B2 (en) | 2003-07-25 | 2008-07-15 | Daimler Ag | All-wheel drive train |
| CN104309477A (zh) * | 2014-09-28 | 2015-01-28 | 长城汽车股份有限公司 | 分动器、动力传动系统和车辆 |
| KR101860868B1 (ko) * | 2017-06-29 | 2018-05-25 | 현대위아(주) | 차량의 파킹 및 디스커넥팅 장치 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050121 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050208 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20051122 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |