JPH099749A - 農作業機の変速操作装置 - Google Patents

農作業機の変速操作装置

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JPH099749A
JPH099749A JP16642495A JP16642495A JPH099749A JP H099749 A JPH099749 A JP H099749A JP 16642495 A JP16642495 A JP 16642495A JP 16642495 A JP16642495 A JP 16642495A JP H099749 A JPH099749 A JP H099749A
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JP
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hydraulic
clutch
reverse
shift
hydraulic clutch
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JP16642495A
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Makoto Kubotsu
誠 窪津
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 廉価機種にも適用できるよう、比較的軽く、
かつ、コスト安に前後進の切換操作が行える変速操作装
置を提供するとともに、その装置を、後進に伴う作業装
置の強制上昇作動に合理的に連係させる。 【構成】 シンクロ式の前後進切換機構と、これの伝動
上手側の油圧クラッチとを備え、クラッチ制御弁のスプ
ール17にシフトフォークを外嵌し、かつ、切換レバー
40を連動させる。前後進切換機構が前進又は後進位置
F,Rと中立位置Nとのいずれか一方から他方への移動
に伴って油圧クラッチが一時的に切りとなるように、ス
プール17とシフトフォークとを連動連結するととも
に、シフト開始に先立って油圧クラッチEが切りとなる
融通Uを設ける。前後進切換機構が後進操作されたこと
に伴う油圧クラッチへの供給圧油を、昇降用油圧シリン
ダ8へ導き、植付装置Aを迅速に上昇させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、田植機やトラクタ等の
農作業機の変速操作装置に係り、詳しくは、ギヤ式の走
行用変速操作の容易化と後進操作に伴う作業装置の強制
上昇とを有機的に結合させる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、一般に作業機の走行用変速機構
の変速操作手順としては、先ずクラッチペダルを踏んで
主クラッチを切りにしてから変速レバーを操作して変速
段を切換え、その切換完了後にクラッチペダルの踏み込
みを解除して主クラッチを入りにするというものが主で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記操作構造では、変
速レバーとクラッチペダルとの2種の操作が必要であっ
て煩わしいときもあるため、特開平7‐52671号公
報に示された田植機のように、変速段毎の油圧クラッチ
と制御弁を備えることにより、制御弁操作で択一的に油
圧クラッチを操作して変速するもの、すなわち、単一操
作で、かつ、操作軽く変速操作が行える、所謂パワーシ
フト構造を採るものがある。しかしながら、この手段で
は、変速段毎に油圧クラッチが必要で、比較的高価なシ
ステムになるため、廉価機種には採用し難いといった面
があった。
【0004】又、田植機では後進で植付装置を畝に衝突
させるといった具合に、農作業機での後進に伴う作業装
置の他物との接当を避けるために、後進操作に伴って作
業装置を強制上昇させる手段が装備されており、例え
ば、特開平6‐237611号公報に示される田植機等
のように、変速レバーの後進操作をスイッチ検出して作
業装置昇降用の制御弁を上昇側に切換える技術が知られ
ている。そこで本発明は、廉価機種にも適用できるよ
う、比較的軽く、かつ、コスト安に前後進の切換操作が
行える変速操作装置を提供するとともに、その装置を、
後進に伴う作業装置の強制上昇作動に合理的に連係させ
る点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のための第
1発明は、ギヤ式の走行用変速機構と、これの伝動上手
側に配置される油圧クラッチと、走行用変速機構のシフ
ターと、シフターを人為操作でシフト操作する人為操作
系とを備え、シフターのギヤ咬合位置とギヤ非咬合位置
とのいずれか一方から他方への移動に伴って入り状態に
ある油圧クラッチが一時的に切りとなるように、油圧ク
ラッチのクラッチ制御弁とシフターとを連動連係する連
係操作系を設け、かつ、シフターのシフト開始に先立っ
て油圧クラッチが切り作動されるように、人為操作系又
は連係操作系における連動部分に融通を設けるととも
に、走行用変速機構が後進側へ切換えられたことに伴う
油圧クラッチへの供給圧油を、機体後部に連結した作業
装置昇降用の油圧シリンダへ導くことで作業装置が上昇
するように、クラッチ制御弁と油圧シリンダとを連係さ
せてあることを特徴とするものである。
【0006】そして、第2発明は、上記構成において、
走行用変速機構が後進側へ切換えられたことに伴って、
油圧シリンダの昇降制御弁を上昇側に切換えるように、
この昇降制御弁と人為操作系とを連係させたことにあ
る。
【0007】第3発明は、第1発明又は第2発明におい
て、走行用変速機構が後進側へ切換えられたことに伴っ
て、油圧クラッチ及び油圧シリンダ以外の油圧アクチュ
エータへの供給圧油が油圧シリンダに導かれて作業装置
の上昇作動が行われるように、油圧アクチュエータの油
圧回路とクラッチ制御弁とを連係した点にある。
【0008】
【作用】請求項1〜3のいずれの構成でも、変速操作自
体は人力で行い、その操作に連係して自動的に油圧クラ
ッチを入切り制御させるもの、所謂ノークラッチ変速操
作手段とするものである。変速操作とクラッチ操作の双
方共に人為操作で行う手動操作手段と、前述した公報の
ようにアクチュエータで変速させる自動操作手段とに比
べて、本願のものは言わば半自動的なものであり、これ
によって変速段数の多少に拘らず油圧クラッチは1個で
済むようになる。そして、人為操作系又は連係操作系に
おける連動部分に設けられた融通により、シフターのシ
フト開始に先立って油圧クラッチが切り作動されるよう
に連係されるから、実際にギヤの咬合あるいは咬合解除
が行われるときには、既にクラッチが切りになってお
り、駆動負荷のない状態での軽いシフト操作が現出され
るようになる。
【0009】又、上記ノークラッチ変速手段を用いたこ
とでクラッチ制御弁と油圧シリンダとの連係が可能であ
り、それによって、走行用変速機構が後進側へ切換えら
れたときの油圧クラッチへの供給圧油が作業装置昇降用
の油圧シリンダへも供給されるから、従来のように、レ
バーの後進作動をスイッチ検出してから昇降用制御弁を
上昇側に切換える手段に比べて、レバー操作から作業装
置の上昇開始に至る迄の必要時間を短縮させることが可
能であり、応答性が改善されるようになる。すなわち、
実際には作業装置の上昇作動が開始されてから機体が後
進するものであるから、後進操作から機体後進開始まで
の時間が短くなるのである。
【0010】請求項2の構成では、昇降制御弁も上昇側
に切換えるものであるから、油圧シリンダには油圧クラ
ッチ操作用の圧油に加えて、本来の上昇用供給圧油も合
流されることになり、迅速に作業装置を上昇させること
ができる。従って、後進操作から機体後進開始までの時
間をさらに短縮化することが可能である。
【0011】請求項3の構成では、例えば、パワーステ
アリング機構といった変速用油圧クラッチ及び昇降用油
圧シリンダ以外の油圧機器への供給圧油を、油圧クラッ
チ操作用の圧油に加えて作業装置昇降用の油圧シリンダ
に供給するから、圧油の合流によって迅速に作業装置を
上昇させることができる。従って、後進操作から機体後
進開始までの時間を請求項1の構成に因る場合に比べて
さらに短縮化することが可能であるとともに、請求項2
の構成に因る場合に比べて短縮化させることも可能であ
る。
【0012】
【発明の効果】その結果、請求項1〜3のいずれに記載
された変速操作装置でも、油圧クラッチ作動の後に変速
シフトが行われるという作動順序設定により、軽快なシ
フト操作が行えながら比較的コスト安く構成でき、廉価
機種にも採用できる有用なものを、そのクラッチ圧利用
によって後進に伴う作業装置の強制上昇作動の応答性が
改善される状態で提供することができた。
【0013】請求項2又は請求項3に記載の変速操作装
置では、上記応答性がより一層改善される利点が追加さ
れる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、農作業機の一例
である田植機に採用した場合について図面に基づいて説
明する。図1に乗用型田植機が示され、1は前輪、2は
後輪、3は走行機体、4はエンジン、5はベルト無段変
速機構、6はミッション、7は運転座席、8は昇降シリ
ンダ、9は昇降リンク機構、10は操縦ハンドル、11
は主変速レバー、Aは植付装置である。
【0015】図2、図3にミッション6の構造が示さ
れ、ベルト無段変速機構5の従動軸である入力軸12と
第1伝動軸13とに亘る高低2段の副変速機構B、第1
伝動軸13と第2伝動軸14とに亘る前後進切換機構
C、前輪デフ装置D、及び後輪駆動用の縦伝動軸15等
を備えている。
【0016】前後進切換機構Cは同期噛合式に構成さ
れ、その切換操作に連動して、第1伝動軸13上に配備
された油圧クラッチEが自動的に入切りされる、所謂、
ノークラッチ切換えが行えるように構成されている。第
1伝動軸13には、前進駆動ギヤ16と後進駆動ギヤ1
8とがスプライン外嵌されるとともに、シフトフォーク
19が相対回転自在に外嵌されている。第2伝動軸14
には、前進用従動ギヤ20と後進用従動ギヤ21とが相
対回転自在に外嵌されるとともに、シンクロナイザー2
2がスプライン外嵌され、これにスリーブ(シフターに
相当)23がスプライン外嵌されている。
【0017】又、後進用従動ギヤ21に咬合する中間駆
動ギヤ24と、後進駆動ギヤ18に咬合する中間従動ギ
ヤ25とをスプライン外嵌するバック軸26が配置され
ている。従って、シフトフォーク19を図3中右にシフ
トすると、前進駆動ギヤ16→前進用従動ギヤ20→シ
ンクロナイザー22の順で動力伝達されて前進状態が現
出されるとともに、シフトフォーク19を図3中左にシ
フトすると、後進駆動ギヤ18→中間従動ギヤ25→中
間駆動ギヤ24→後進用従動ギヤ21→シンクロナイザ
ー22の順で動力伝達されて後進状態が現出される。
【0018】油圧クラッチEは、後進駆動ギヤ18に一
体形成されたインナボディー27と、第1伝動軸13に
スプライン外嵌されたアウターボディー28と、第1伝
動軸13にスライド自在に外嵌されるピストン29とを
備えた多板摩擦クラッチに構成されるとともに、ピスト
ン29移動用のデリバリ油路30と、潤滑・冷却用油路
31とが第1伝動軸13に穿孔されている。この油圧ク
ラッチEの制御弁Vは、ミッションケース6aに一体取
付けされた弁ケース32内に構成されるとともに、その
スプール17で前後進の切換操作が行われる構造であ
り、次に詳述する。
【0019】図3に示すように、第1伝動軸13の軸端
が弁ケース32に突入されるとともに、直線移動式のス
プール17がミッションケース6aを横断貫通する状態
で支持されている。そして、2箇所のスナップリング3
4,34によって所定範囲で相対摺動可能にシフトフォ
ーク19をスプール17に外嵌してあるとともに、シフ
トフォーク19と両脇のスナップリング34,34との
間に介装させた戻しバネ33,33により、所定摺動範
囲(一対のスナップリング34,34間)における中央
位置にシフトフォーク19をスプール17に対して復帰
付勢するようにしてある。戻しバネ33は、人為操作に
よるスプール17の移動に連動して戻しバネ33が限界
まで圧縮変形され、かつ、前後進切換機構Cの中立操作
に伴って圧縮変形された戻しバネ33が自由状態に戻る
ように、そのバネ強さが設定されている。
【0020】ところで、図11に示すように、植付装置
A昇降用の油圧シリンダ8の制御弁44と、切換レバー
40が後進位置Rに操作されたことを検出する後進検出
スイッチ45とを制御装置46に接続して後進上昇手段
47を構成している。つまり、切換レバー40を後進位
置Rに操作すると後進検出スイッチ45が作動して制御
弁44を上昇位置に切換え、植付装置Aを上限まで上昇
させるのである。
【0021】図3〜図6に示すように、スプール17の
制御弁V側端には、径の小さな第1、第2ランド36,
37と、油の流通を阻止する第1、第2弁体38,39
が形成されるとともに、ポンプポートP、タンクポート
T、及びデリバリ油路30に連通する給排ポートK、及
び合流ポートQが夫々形成されている。タンクポートT
は弁ケース32のミッションケース6a側面に連通され
て、ミッションケース6a内部に排油させてあり、ポン
プポートPは反ミッションケース6a側面に導かれてい
るとともに、給排ポートKは第1伝動軸13のランド1
3aに導かれてデリバリ油路30に連通されている。
【0022】合流ポートQは、昇降用油圧シリンダ8に
対する給排油路8aにチェック弁48を介して連通され
る(図11参照)とともに、弁ケース32には、ポンプ
ポートPと第2タンクポートT2 とに跨がるリリーフ弁
35が内装されている。図示しないが、第2タンクポー
トT2 もミッションケース6a内部に排油させる構造で
ある。尚、31は潤滑・冷却用油路であり、リリーフ弁
35がリリーフ作動したときに油が噴出するようにして
ある。
【0023】スプール17の他端には手動操作用の切換
レバー40が連動連結されており、この切換レバー40
の人為操作によって前後進切換機構(ギヤ変速機構の一
例)Cを切換えて前進(F)、中立(N)、後進(R)
の各状態を現出できるとともに、切換レバー40の操作
によってスリーブ23が動き出す前に油圧クラッチEが
切りとなるように連係されている。次に、切換作動と共
にその一連の作動を説明する。
【0024】図7(イ)には、切換レバー40が中立位
置Nに操作されて前後進切換機構Cの中立状態が示さ
れ、この状態では3箇所の各ポートP,T,Kが第2ラ
ンド37に開通し、油圧クラッチEは切りになっている
とともに、合流ポートQは閉じられている。このときに
は、左右一対の戻しバネ33,33の作用により、シフ
トフォーク19は、その第1伝動軸13に外嵌するボス
部分19aが一対のスナップリング34,34で囲まれ
た領域Sにおける左右中央に位置しており、スリーブ2
3が丁度シンクロナイザー22の左右幅内に位置してい
る。
【0025】 中立位置から前進位置への切換 中立位置Nにある切換レバー40を前進位置Fに向けて
操作すると、スプール17とシフトフォーク19との相
対スライド自在嵌合構造により、先ず、スプール17が
右方へのストロークd1 で第1弁体38がポンプポート
Pを閉じる〔図7(ロ)参照〕。そして、左戻しバネ3
3が圧縮されて密着状態となるまで、すなわち、ストロ
ークd2 まではスプール17のみが右方に移動し、シフ
トフォーク19は動かない〔図7(ハ)参照〕。d2 ス
トローク状態では、第1弁体38は未だ給排ポートKの
左方に位置しており、油圧クラッチEは引き続き切り状
態にある。
【0026】スプール17がストロークd3 まで右方移
動した時点で第2ランド37と給排ポートKとの連通が
第1弁体38で阻止されるとともに、このときにはシフ
トフォーク19が距離(d3 −d2 )右方に移動してお
り、スリーブ23の前進用従動ギヤ20への同期咬合作
動が既に開始された状態にある〔図7(ニ)参照〕。
又、この状態からスプール17がさらに右方に動くと給
排ポートKが第1ランド36に開き始め、油圧クラッチ
Eへの圧油供給が開始される。
【0027】そして、スプール17が前進位置Fに到達
すると、ポンプポートPと給排ポートKとが第1ランド
36を介して連通するとともに、第1弁体38によって
給排ポートKとタンクポートTとが仕切られ、油圧クラ
ッチEが入りとなり、かつ、シフトフォーク19は、ス
プール17のシフトストロークL−d2 移動し、ギヤ咬
合作動が完了している〔図7(ホ)参照〕。
【0028】つまり、中立位置Nから前進位置Fへの切
換では、油圧クラッチEが切りの状態で先ず前後進切換
機構Cのギヤ咬合作動が行われ、その後に油圧クラッチ
Eが入りとなるように作動順序が付けられており、ショ
ック少なく円滑に、かつ、軽くシフト操作が行える。
尚、中立位置Nと前進位置F間では合流ポートQはいず
れも閉じである。
【0029】 中立位置から後進位置への切換 図8(イ)に示す中立位置Nにある切換レバー40を後
進位置Rに向けて操作すると、先ず、右戻しバネ33が
圧縮されて密着状態となるまで、すなわち、ストローク
d2 迄はスプール17のみが左方に移動し、シフトフォ
ーク19は戻しバネ33の圧縮変形によって動かない
〔図8(ロ)参照〕。そのd2 ストローク状態では、第
2弁体39が未だタンクポートTの右方に位置して、各
ポートP,T,Kが共に第2ランド37に開通されてお
り、油圧クラッチEは引き続き切り状態にある。
【0030】そして、スプール17がストロークd3 ま
で左方移動した時点で第2弁体39がタンクポートTを
閉じ、油圧クラッチEの入り状態に切り換わるととも
に、このときにはシフトフォーク19が距離(d3 −d
2 )左方に移動しており、スリーブ23の後進用従動ギ
ヤ21への同期咬合作動が既に開始された状態にある
〔図8(ハ)参照〕。又、この状態の手前から合流ポー
トQが開き始める。
【0031】スプール17が後進位置Rに到達すると、
ポンプポートPと給排ポートKとが第2ランド37を介
して連通するとともに、第1弁体38が給排ポートKと
タンクポートTとを仕切り、油圧クラッチEは入りとな
り、かつ、シフトフォーク19はL−d2 移動し、ギヤ
咬合作動が完了している〔図8(ニ)参照〕。よって、
中立位置Nから後進位置Rへの切換でも、前進位置Fへ
の切換と同様に、油圧クラッチEが切りの状態で先ず前
後進切換機構Cのギヤ咬合作動が行われ、その後に油圧
クラッチEが入りとなるように作動順序が付けられてい
る。
【0032】又、後進状態では、合流ポートQも第2ラ
ンド37を介してポンプポートPに連通しており、その
結果、昇降シリンダ8には後進上昇手段47による昇降
用制御弁44の圧油に、クラッチ制御弁Vの圧油が合流
され、植付装置Aが迅速に上昇するのである。
【0033】 前進位置Fから中立位置Nへの切換 図9(イ)に示す前進位置F状態から、切換レバー40
を操作してスプール17を左方へ動かすと、先ず、スト
ロークd1 で第1弁体38が給排ポートKを閉じて圧油
供給状態を終了させ〔図9(ロ)参照〕、この位置から
さらに左方に移動すると給排ポートKとタンクポートT
とが第2ランド37を介して開通するようになる。この
とき、シフトフォーク19はまだ動かず、前進状態にあ
る。
【0034】そして、左戻しバネ33が自由状態に戻る
ストロークd2 まではシフトフォーク19は動かず、ス
プール17のみが左方に移動するとともに、この状態で
は第1弁体38でポンプポートPと給排ポートKとが仕
切られ、かつ、給排ポートKがタンクポートTに連通し
ており、油圧クラッチEは切りに換わっている〔図9
(ハ)参照〕。このとき、ボス部分19aは領域Sの左
右中央位置にある。
【0035】さらにスプール17が左方に移動すると、
シフトフォーク19も移動し始め、スリーブ23と前進
用従動ギヤ20との咬合解除作動が開始されるのであ
り、スプール17のストロークL移動でボス部分19a
が領域Sの左右中央に位置し、完全な非咬合状態、すな
わち図9(ホ)に示す中立状態が現出される。
【0036】このとき、シフト部の摺動抵抗等によって
シフトフォーク19が動けずに右戻しバネ33が最圧縮
される状態〔図9(ニ)参照〕になっても、スプール1
7のシフト完了時点では少なくとも(L−2d2 )スト
ローク分は強制移動されて、ギヤ咬合の離脱作動が既に
開始されているとともに、油圧クラッチEが引き続き切
り状態であって、スリーブ23には殆ど噛合圧が作用し
ていない。従って、圧縮された右戻しバネ33の圧縮状
態から自由状態への戻り付勢力によって、やはり、ボス
部19aは自動的に領域Sの左右中央に戻るようになる
のである。
【0037】つまり、前進位置から中立位置への切換で
は、シフトフォーク19が動かない状態、すなわち、前
進用従動ギヤ20とスリーブ23とが咬合している状態
において、先ず、油圧クラッチEが切れて噛合圧が解消
され、その後に、ギヤの咬合離脱作動が開始されるよう
に作動順序が付けられている。従って、ギヤ咬合解除に
伴うショック少なく円滑に、かつ、軽くシフト操作が行
えるのである。
【0038】 後進位置から中立位置への切換 図10(イ)に示す後進位置R状態から、切換レバー4
0を操作してスプール17を右方へ動かすと、先ず、ス
トロークd1 までは給排ポートKとタンクポートPとが
第2ランド37を介して連通しており、引き続き油圧ク
ラッチEは入り状態であり、シフトフォーク19は未だ
動かない〔図10(ロ)参照〕。このd1 ストローク状
態からスプール17がさらに右方に動くと第2ランド3
7がタンクポートTにも開通し始め、油圧クラッチEが
切りに切り換わる。
【0039】そして、右戻しバネ33が自由状態に戻る
ストロークd2 まではシフトフォーク19は動かず、ス
プール17のみが右方に移動するとともに、この状態で
は第2ランド37に各ポートP,T,Kが開通してお
り、油圧クラッチEは切りとなっている〔図10(ハ)
参照〕。このとき、ボス部分19aは領域Sの左右中央
位置にある。
【0040】さらにスプール17が右方に移動すると、
シフトフォーク19も移動し始め、スリーブ23と後進
用従動ギヤ21との咬合解除作動が開始されるのであ
り、スプール17のストロークL移動でボス部分19a
が領域Sの左右中央に位置し、完全な非咬合状態、すな
わち図10(ホ)に示す中立状態が現出される。
【0041】このとき、シフト部の摺動抵抗等によって
シフトフォーク19が動けずに左戻しバネ33が最圧縮
される状態〔図10(ニ)参照〕になっても、スプール
17のシフト完了時点では少なくとも(L−2d2 )ス
トローク分は強制移動されて、ギヤ咬合の離脱作動が既
に開始されているとともに、油圧クラッチEが引き続き
切り状態であって、スリーブ23には殆ど噛合圧が作用
していない。従って、圧縮された左戻しバネ33の圧縮
状態から自由状態への戻り付勢力により、前進から中立
位置への切換時と同様に、やはり、ボス部19aは自動
的に領域Sの左右中央に戻るようになるのである。
【0042】よって、後進位置から中立位置への切換で
も、シフトフォーク19が動かない状態、すなわち、後
進用従動ギヤ21とスリーブ23とが咬合している状態
において、先ず、油圧クラッチEが切れて噛合圧が解消
され、その後に、ギヤの咬合離脱作動が開始されるよう
に作動順序が付けられている。
【0043】図7(ホ)には、切換レバー40が前進位
置Fに操作されてスプール17が右方(制御弁V側)に
押し込まれた前進状態が示され、ポンプポートPと給排
ポートKとが第1ランド36を介して連通し、かつ、第
1弁体38によってタンクポートTと給排ポートKとが
隔てられた圧供給状態にあり、油圧クラッチEが入りと
なっている。このとき、左側(切換レバー40側)の戻
しバネ33が圧縮された密着状態にあり、シフトフォー
ク19は一対のスナップリング34,34間において左
にずれた位置にある。
【0044】以上説明した実施例では、スプール17と
シフトフォーク19とのずれ動き量であるストロークd
2 が、融通Uに相当している。又、切換レバー40、ス
プール17、シフトフォーク19から、スリーブ23を
人為操作でシフト操作する人為操作系Mが構成され、ス
プール17、シフトフォーク19から、制御弁Vとスリ
ーブ23とを連動連係する連係操作系Jが構成されてい
る。
【0045】図12〜図14に示すように、3段の主株
間変速機構(図示せず)の主株間レバー51と、高低2
段の副株間変速機構(図示せず)の副株間レバー52と
が備えてあり、それぞれの操作ロッド51a,52aに
連動して、現出されている株間変速段を表示する表示装
置Hが設けてある。すなわち、株間間隔が表記された表
示板53と、副操作ロッド52aに連動される副アーム
52bとを回動軸54に一体回動状態に取付け、主操作
ロッド51aに連動される主アーム51bを相対回動自
在に回動軸54に外嵌するとともに、4箇所の覗き窓5
5aが形成された位置固定の窓板55を表示板53の直
前に配置してある。
【0046】つまり、図12に示すように、副株間レバ
ー52を低速操作すると、表示板53も回動し、覗き窓
55aからは、12,16,中立,18の数字が見える
状態となり、その状態で主株間レバー51を例えば中立
位置に操作すると、主アーム51b端が「中立」を見通
せる覗き窓55aのすぐ上に位置することになる。従っ
て、主アーム51b端の位置する覗き窓55aから見え
る数字が、そのまま株間間隔(単位はcm)であり、簡
単に現在の株間を認識できるのである。
【0047】又、例えば、図13に示すように、主アー
ム51b端が「18」の見える覗き窓55aの上に位置
していると、株間が18cmに設定されている状態であ
り、つまり、このときには副株間レバー52が高速位置
に、かつ、主株間レバー51が2速位置に夫々操作され
ているのである。
【0048】〔別実施例〕図15に示すように、シフト
フォーク19を専用のフォーク軸41にスライド自在に
外嵌し、スプール17に取付けた操作片17aとシフト
フォーク19とを連動連係させた構造でも良く、この場
合では、シフトフォーク19の係合幅w1を、操作片1
7aの幅w2 よりも大きく取ることで融通Uが構成され
ている。但し、この別実施例の構造では、操作片17a
がシフトフォーク19の係合幅w1内での位置が決まら
ないため、その融通分シフトフォーク19とスリーブ2
3との係合幅に余裕が必要であり、本実施例のものに比
べてシフトストロークやシンクロナイザー22の幅を大
きくする等が必要である。換言すれば、一対のバネ3
3,33で復帰付勢された本実施例の構造の方が、作動
順序を付けるための融通Uを備えながら、前後進切換機
構Cのコンパクト化が図れる利点がある。
【0049】前述した2種の実施例は、いずれも、切換
レバー40で先ずスプール17を動かし、そのスプール
17でシフトフォーク19を動かす構造であるが、図1
6や図17に示すように、切換レバー40で、先ずシフ
トフォーク19を操作し、そのシフトフォーク19でス
プール17を動かす構造としても良い。この場合、シフ
トフォーク19とスプール17とは遅滞無く一体移動す
る構造(例えば、ロールピン連結や螺子止め等)とし、
シフトフォーク19とスリーブ23との間に融通Uを設
けるのである。つまり、スリーブ23の係合幅w1 をシ
フトフォーク19のフォーク部幅w2 よりも大とするの
であり、一対の戻しバネ33,33を配備しておけばよ
り好ましい。
【0050】制御弁Vを、回転スプールを備えたロータ
リー式のものにするものでも良く。又、図18に示すよ
うに、スプール17の第1弁体38と第2弁体39の間
の中央位置に、第1弁体38と同じ幅を持つ第3弁体4
2を形成して、第1〜第3ランド36,37,43を備
えたスプール17とし、中立位置Nにおいても油圧クラ
ッチEが入りとなる構造でも良い。又、前後進切換機構
の他、主ギヤ変速機構や副ギヤ変速機構でも良く、これ
らを総称してギヤ変速機構Cと定義する。
【0051】図19に示すように、第2弁体39を長く
した状態でスプール17の右端を延長して第3弁体42
と第3ランド43とを形成するとともに、弁ケース32
に第2ポンプポートP2 と合流ポートQを形成する。そ
して、前輪1に対するパワーステアリング装置(その他
の油圧アクチュエータの一例)49用のポンプ50を第
2ポンプポートP2 に、かつ、合流ポートQをチェック
弁48を介して昇降用シリンダ8に夫々連通させる構造
でも良い。つまり、切換レバー40を後進位置Rに操作
すると、昇降シリンダ8には後進上昇手段47による昇
降用制御弁44の圧油に、パワステ用油圧回路Zにおけ
るポンプ50の圧油が合流され、迅速に植付装置Aを上
昇させるのである。
【0052】例えば、トラクタにおける対地作業装置A
の後進に伴う上昇作動を、ミッドモーア昇降用のリフト
シリンダ(その他の油圧アクチュエータの一例)の油圧
回路から合流させる、という構造も考えられる。
【0053】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の側面図
【図2】伝動系主要部の展開図
【図3】前後進切換機構及びその操作構造を示す展開図
【図4】制御弁の構造を示す側面図
【図5】制御弁の構造を示す図4のa−a線断面図
【図6】制御弁の構造及び油路を示す図4のb−b線断
面図
【図7】中立から前進への切換作動を示す作用図
【図8】中立から後進への切換作動を示す作用図
【図9】前進から中立への切換作動を示す作用図
【図10】後進から中立への切換作動を示す作用図
【図11】前後進切換操作の主要部を示す系統図
【図12】株間変速の表示装置を示す表示例図
【図13】株間変速の表示装置を示す表示例図
【図14】表示装置の構造を示す側面図
【図15】前後進切換操作の別構造その1を示す図
【図16】前後進切換操作の別構造その2を示す図
【図17】前後進切換操作の別構造その3を示す図
【図18】スプール別構造を示す図
【図19】バックアップ操作の別構造を示す系統図
【符号の説明】
8 昇降用油圧シリンダ 23 シフター 44 昇降制御弁 A 作業装置 C ギヤ変速機構 E 油圧クラッチ J 連係操作系 M 人為操作系 U 融通 V 制御弁 Z 油圧回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60K 20/02 B60K 20/02 F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギヤ式の走行用変速機構(C)と、これ
    の伝動上手側に配置される油圧クラッチ(E)と、前記
    走行用変速機構(C)のシフター(23)と、該シフタ
    ー(23)を人為操作でシフト操作する人為操作系
    (M)とを備え、前記シフター(23)のギヤ咬合位置
    とギヤ非咬合位置とのいずれか一方から他方への移動に
    伴って入り状態にある前記油圧クラッチ(E)が一時的
    に切りとなるように、前記油圧クラッチ(E)のクラッ
    チ制御弁(V)と前記シフター(23)とを連動連係す
    る連係操作系(J)を設け、かつ、前記シフター(2
    3)のシフト開始に先立って前記油圧クラッチ(E)が
    切り作動されるように、前記人為操作系(M)又は前記
    連係操作系(J)における連動部分に融通(U)を設け
    るととともに、 前記走行用変速機構(C)が後進側へ切換えられたこと
    に伴う前記油圧クラッチ(E)への供給圧油を、機体後
    部に連結した作業装置(A)昇降用の油圧シリンダ
    (8)へ導くことで前記作業装置(A)が上昇するよう
    に、前記クラッチ制御弁(V)と前記油圧シリンダ
    (8)とを連係させてある農作業機の変速操作装置。
  2. 【請求項2】 前記走行用変速機構(C)が後進側へ切
    換えられたことに伴って、前記油圧シリンダ(8)の昇
    降制御弁(44)を上昇側に切換えるように、この昇降
    制御弁(44)と前記人為操作系(M)とを連係させて
    ある請求項1に記載の農作業機の変速操作装置。
  3. 【請求項3】 前記走行用変速機構(C)が後進側へ切
    換えられたことに伴って、前記油圧クラッチ(E)及び
    前記油圧シリンダ(8)以外の油圧アクチュエータ(4
    9)への供給圧油が前記油圧シリンダ(8)に導かれて
    前記作業装置(A)の上昇作動が行われるように、前記
    油圧アクチュエータ(49)の油圧回路(Z)と前記ク
    ラッチ制御弁(E)とが連係されている請求項1又は2
    に記載の農作業機の変速操作装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011049169A1 (ja) * 2009-10-23 2011-04-28 ヤンマー株式会社 歩行型田植機
JP2011087535A (ja) * 2009-10-23 2011-05-06 Yanmar Co Ltd 歩行型田植機

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CN102573443A (zh) * 2009-10-23 2012-07-11 洋马株式会社 行走型插秧机

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